JP2016070701A - 信号処理装置、検出装置、およびプログラム - Google Patents

信号処理装置、検出装置、およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2016070701A
JP2016070701A JP2014197342A JP2014197342A JP2016070701A JP 2016070701 A JP2016070701 A JP 2016070701A JP 2014197342 A JP2014197342 A JP 2014197342A JP 2014197342 A JP2014197342 A JP 2014197342A JP 2016070701 A JP2016070701 A JP 2016070701A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
analysis
sensor
unit
signal processing
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014197342A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6369787B2 (ja
Inventor
聡 杉野
Satoshi Sugino
聡 杉野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2014197342A priority Critical patent/JP6369787B2/ja
Publication of JP2016070701A publication Critical patent/JP2016070701A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6369787B2 publication Critical patent/JP6369787B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)

Abstract

【課題】低周波の非正弦波のセンサ信号から、対象動作を精度よく検出することができ、且つ対象動作の検出処理の効率を向上させることができる信号処理装置、検出装置、およびプログラムを提供する。【解決手段】 検出装置1は、センサ11と信号処理装置12とを備える。信号処理装置12の解析部12dは。センサ信号に対して解析期間に亘って自己回帰モデルを適用し、回帰係数ベクトルを求める解析処理を、解析期間をシフト時間だけずらして順次行い、シフト時間を解析期間の時間長さより短く設定する。認識部12fは、回帰係数ベクトルを基準データと照合することによって、対象動作の有無を判定する。【選択図】図1

Description

本発明は、一般に信号処理装置、検出装置、およびプログラム、より詳細には対象物で反射された電波を受信するセンサからのセンサ信号を信号処理する信号処理装置、検出装置、およびプログラムに関するものである。
従来、検知対象物によって反射された伝播波のドップラ信号を利用した人体検知装置がある。
例えば、特許文献1には、ドップラ信号を自己回帰モデルを使用して解析し、ドップラ信号のピーク周波数及び振幅を算出して、このドップラ信号のピーク周波数及び振幅に基づいて人の行動状態を判定する検知装置が開示されている。
特開2010−85100号公報
例えば人の呼吸を検出する場合、センサ信号は低周波の非正弦波となる。しかしながら、従来技術では、低周波の非正弦波のセンサ信号から、対象動作を精度よく検出することは難しく、対象動作が発生しているにも関わらず検出しない失報、対象動作が発生していないにも関わらず検出してしまう誤検出が発生する可能性があった。
また、従来、対象動作の検出処理の効率を向上させたいという要望があった。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、低周波の非正弦波のセンサ信号から、対象動作を精度よく検出することができ、且つ対象動作の検出処理の効率を向上させることができる信号処理装置、検出装置、およびプログラムを提供することにある。
本発明の信号処理装置は、対象物で反射した電波を受信するセンサから出力される前記対象物の動きに応じたセンサ信号に対して解析期間に亘って自己回帰モデルを適用し、自己回帰モデルの自己回帰係数からなる回帰係数ベクトルを求める解析処理を、前記解析期間を前回の解析期間よりシフト時間だけずらして順次行い、前記シフト時間を前記解析期間の時間長さより短く設定した解析部と、前記対象物の特定の動きである対象動作が発生しているときの前記センサ信号に対応する前記回帰係数ベクトルを識別するための基準データを格納しているデータベースと、前記解析部が求めた前記回帰係数ベクトルを前記基準データと照合することによって、前記対象動作の有無を判定する認識部とを備えることを特徴とする。
本発明の検出装置は、対象物で反射した電波を受信して、前記対象物の動きに応じたセンサ信号を出力するセンサと、信号処理装置とを備えることを特徴とする。
本発明のプログラムは、コンピュータを信号処理装置として機能させることを特徴とする。
以上説明したように、本発明では、低周波の非正弦波のセンサ信号から、対象動作を精度よく検出することができ、且つ対象動作の検出処理の効率を向上させることができるという効果がある。
実施形態における検出装置の構成を示すブロック図である。 実施形態におけるセンサ信号の時間軸波形を示す波形図である。 実施形態における解析処理の概念を表す説明図である。 実施形態における自己回帰モデルに用いられるセンサ信号を示す説明図である。 実施形態における自己回帰モデルの概念を表す説明図である。 実施形態における主成分分析による認識処理の説明図である。
本実施形態の検出装置1のブロック構成を図1に示す。検出装置1は、対象物の特定の動きである対象動作を検出する機能を有している。本実施形態では、対象動作を人体9の呼吸として、検出装置1が人体9の呼吸を検出する。以下、この検出装置1について説明する。
図1に示すように、検出装置1は、センサ11と、信号処理装置12とを備える。
センサ11は、所定周波数の電波を検出範囲に向けて送信して、検出範囲内の人体9で反射された電波を受信し、送信した電波と受信した電波との周波数の差分に相当するドップラ周波数に応じたセンサ信号を出力する。すなわち、センサ11は、ドップラセンサで構成される。
あるいは、センサ11は、FMCW(Frequency Modulated Continuous Wave)方式を用いたセンサで構成されてもよい。この場合、センサ11は、送信する電波の周波数を上昇させた後に下降させるスイープ処理を繰り返す。センサ11にFMCW方式を用いることによって、検出装置1は対象物までの距離を測定することも可能になる。
以下、センサ11をドップラセンサで構成した場合について説明する。
センサ11が出力するセンサ信号は、人体9の動きに対応するアナログの時間軸信号である。図2は、センサ11から出力されるセンサ信号(実線)を示す。センサ11は、送受信周波数の差分を電圧に変換しており、センサ11の前方3mに存在する人体9の呼吸に合わせて、センサ信号の信号強度が増減している。センサ信号が正のとき、人体9は息を吐いており、センサ信号が負のとき、人体9は息を吸っており、図2の例では、呼吸の周期を約0.5〜0.8秒としている。また、図2の破線は、背景雑音を示す。
そして、センサ11は、送信制御部11a、送信部11b、送信アンテナ11c、受信アンテナ11d、受信部11eを備える。
送信部11bは、送信アンテナ11cを介して、電波を検出範囲に向けて送信する。送信制御部11aは、送信部11bが送信する電波の周波数、送信タイミング等を制御する。送信部11bが送波する電波は、例えば、周波数が24.15GHzのミリ波とすることができる。なお、送信部11bが送波する電波は、ミリ波に限らず、マイクロ波でもよい。また、送信部11bが送波する電波の周波数の値は、特に限定するものではない。
受信部11eは、受信アンテナ11dを介して、検出範囲内の人体9で反射された電波を受信し、送信した電波と受信した電波との周波数の差分に相当する周波数のセンサ信号を出力する。
また、センサ11は、FMCW方式を用いる場合、送信電波の周波数(送信周波数)と受信電波の周波数(受信周波数)との差分に相当するビート周波数のビート信号を生成して、このビート信号をセンサ信号として出力する。FMCW方式は、本来、対象物までの距離を測定するために用いられるが、送信電波および受信電波の位相成分を分析することによって、ドップラ信号と同様のセンサ信号が得られる。本実施形態では、センサ信号が生成された後の信号処理に着眼するため、FMCW方式のセンサ11が生成するセンサ信号についての詳細な説明は省略する。
信号処理装置12は、センサ11から出力されるセンサ信号を信号処理する機能を有する。信号処理装置12は、増幅部12a、A/D変換部12b、平滑部12c、解析部12d、データベース12e、認識部12f、出力部12gを備える。さらに、信号処理装置12は、学習部12h、設定部12i、調整部12jを備えることが好ましい。
増幅部12aは、例えば、オペアンプを用いた増幅器により構成されて、センサ信号を増幅する。
A/D変換部12bは、増幅部12aによって増幅されたセンサ信号をデジタルのセンサ信号に変換して出力する。A/D変換部12bのサンプリングレートは、一例として、1000spsに設定される。
本実施形態において、平滑部12cは、A/D変換部12bが出力するデジタルのセンサ信号を入力として、100サンプルの移動平均値を導出し、さらに移動平均値の50サンプル毎の中央値(メジアン)をとる。すなわち、平滑部12cは、A/D変換部12bが出力するデジタルのセンサ信号に対して移動平均処理およびメジアン処理を行うことで、図3に示すように平滑されたデジタルのセンサ信号を出力する。
解析部12dは、平滑部12cによって平滑されたセンサ信号を記憶し、この記憶したセンサ信号に対して自己回帰モデルを適用して、自己回帰モデルの自己回帰係数からなる回帰係数ベクトルを求める解析処理を行う。解析部12dは数1に示す自己回帰モデルを用いる。数1は、解析部12dに入力されたセンサ信号の自己回帰モデルであり、説明変数行列[X]に回帰係数ベクトル[a]を乗算した値に、誤差項[e]を足し合わせることで、目的変数ベクトル[Y]が求められる。なお、[ ]はベクトルを表す。
Figure 2016070701
目的変数ベクトル[Y]、説明変数行列[X]、回帰係数ベクトル[a]、誤差ベクトル[e]は、3次の自己回帰モデルの場合、数2に表される。なお、数2は、説明のために3次の自己回帰モデルを示しているが、解析部12dが用いる自己回帰モデルの次数は3次に限定されるものではない。
目的変数ベクトル[Y]は、時系列的に連続するセンサ信号の値(平滑部12cの出力)を目的変数Y(n)〜Y(n−4)とする行ベクトルである。説明変数行列[X]は、時系列的に連続するセンサ信号の値(平滑部12cの出力)を説明変数Y(n−1)〜Y(n−7)とする5×3の行列である。回帰係数ベクトル[a]の成分は、自己回帰係数aであり、3次の自己回帰モデルである数2では、自己回帰係数a1,a2,a3を回帰係数ベクトル[a]の成分としている。誤差ベクトル[e]は、5つの成分e(n)〜e(n−4)からなる行ベクトルである。Y(n)〜Y(n−7)は、図4に示すように、時系列的に連続するセンサ信号の値である。なお、nは正の整数であり、(n)、(n−1)、(n−2)、(n−3)...は、サンプルの識別符号を示す。
Figure 2016070701
そして、解析部12dは、数3に示す式を用いて、回帰係数ベクトル[a]を決定して、自己回帰係数a(例えば、a1,a2,a3)を求める。この場合、誤差ベクトル[e]が最小となるように、回帰係数ベクトル[a]が決定される(最小二乗解)。例えば2次の自己回帰モデルを用いた場合、自己回帰モデルは、図5のベクトル図のように表される。[X][a]は、[X1][a1]と[X2][a2]との和であり、[X][a]と[Y]との差が誤差項[e]となる。そして、この誤差ベクトル[e]が最小となるように、回帰係数ベクトル[a]が決定される。
Figure 2016070701
また、解析部12dは、数4に示す式を用いて、回帰係数ベクトル[a]を決定することもできる。この場合、回帰係数ベクトル[a]は、最小二乗平均誤差解として求められる。なお、数4中のσnは背景雑音の分散値であり、σsは信号(本実施形態では人体9の呼吸信号)の分散値であり、Iは単位行列である。
Figure 2016070701
また、解析部12dは、QR分解を用いて回帰係数ベクトル[a]を決定することもできる。
解析部12dが決定した回帰係数ベクトル[a]は、センサ信号の時間軸波形(センサ11の出力)の特徴が反映されている。このセンサ信号の時間軸波形は、周波数、振幅だけでなく、単位時間当たりの周波数の変化量、単位時間当たりの振幅の変化量等の各要素によって決まる。すなわち、回帰係数ベクトル[a]は、センサ信号の時間軸波形を構成する各要素が反映されており、回帰係数ベクトル[a]は、センサ信号の時間軸波形毎に異なるといえる。
そして、解析部12dは、平滑部12cによって平滑されたセンサ信号を記憶しており、図3に示すように、解析期間T1内のセンサ信号(平滑部12cの出力)に対して、回帰係数ベクトル[a]を決定する上述の解析処理を行う。本実施形態において、解析期間T1=0.8(秒)に設定されている。
さらに解析部12dは、図3に示すように、次回の解析期間T1の始点を前回の解析期間T1の始点からシフト時間T2(秒)ずらすことで、解析処理を繰り返し行う。すなわち、次回の解析期間T1は、前回の解析期間T1からシフト時間T2だけ遅れて設定される。本実施形態において、シフト時間T2=0.2秒に設定されている。すなわち、解析部12dは、1回の解析処理に要する時間がシフト時間T2未満であり、実行中の解析処理が終了した後、シフト時間T2だけ遅らせた次回の解析期間T1の解析処理を行うことで、シフト時間T2毎に解析処理を行う。したがって、解析部12dは、解析期間T1より短い周期で解析処理を繰り返すことができるので、一定時間当たりに実行できる解析処理の回数を多くして、解析処理の高効率化を図ることができる。
認識部12fは、解析部12dが決定した回帰係数ベクトル[a]を、データベース12eの基準データと照合することによって、対象動作の有無を判定する。ここでは、認識部12fは、対象動作として人体9の呼吸の有無を判定する。人体9の呼吸の有無の判定処理に用いられる基準データは、人体9が呼吸しているときのセンサ信号に対応する回帰係数ベクトル[a]を識別するためのデータである。
認識部12fは、例えば、主成分分析(principal component analysis)によるパターン認識処理を行うことによって、人体9の呼吸の有無を判定することが好ましい。
学習部12hは、センサ11の検出範囲内に呼吸している人体9が存在する場合に、解析部12dが決定した回帰係数ベクトル[a]を学習データとして取得する。さらに、学習部12hは、センサ11の検出範囲内に呼吸している人体9が存在しない場合に、解析部12dが決定した回帰係数ベクトル[a]も学習データとして取得する。そして、学習部12hは、学習データに対して主成分分析を施すことで得られた基準データを、データベース12eに格納する。ここにおいて、データベース12eに格納された基準データは、パターン認識に利用するデータであり、対象物の動きと射影ベクトル及び判別境界値とを対応付けたカテゴリデータである。学習部12hは、センサ11の検出範囲内に呼吸している人体9が存在する場合/存在しない場合のそれぞれにおいて、学習データを複数回取得する。
図6は、2次の自己回帰モデルを用いた場合に、2つの自己回帰係数a1,a2を互いに直交する座標軸とした場合の2次元散布図と射影軸L1及び認識境界L2とをイメージ的に説明するために2次元で図示したものである。主成分分析に対応する学習部12hは、センサ11の検出範囲に人体9が存在しない場合の学習データに対応するグループG0と、検出範囲に人体9が存在する場合の学習データに対応するグループG1とを設定する。そして、主成分分析に対応する学習部12hは、グループG0,G1内の各散布点を射影軸上に射影したデータの分布(破線M0、実線M1で模式的に示してある)の平均値の間隔が最大となり、且つ、分散(variance)が最大となる条件で射影軸L1を決める。さらに、主成分分析に対応する学習部12hは、検出範囲に人体9が存在する領域と検出範囲に人体9が存在しない領域との認識境界L2を決める。
そして、主成分分析を行う認識部12fは、解析部12dが決定した回帰係数ベクトル[a]を、データベース12eの基準データ(図6参照)と照合することによって、人体9の呼吸の有無を判定する。
あるいは、認識部12fは、重回帰分析を用いた認識アルゴリズムを行うことによって、人体9の呼吸の有無を判定することが好ましい。この場合も、データベース12eに格納される基準データは、学習部12hによって作成される。
あるいは、認識部12fは、判別分析法を用いた認識アルゴリズムを行うことによって、人体9の呼吸の有無を判定することが好ましい。この場合も、データベース12eに格納される基準データは、学習部12hによって作成される。判別分析法には、無次元化ノルムを用いる方法、Fisher正解率を用いる方法、マハラノビス距離を用いる方法等がある。これらの3つの判別分析法のうち、前者のほうが後者に比べてアルゴリズムが簡単になる。
そして、信号処理装置12は、認識部12fによる検出結果を出力する出力部12gを備えている。出力部12gは、認識部12fにより人体9の呼吸が検出された場合、人体9の呼吸が検出されたことを示す出力信号を出力する。出力部12gは、認識部12fにより人体9の呼吸が検出されなかった場合、非検出であることを示す出力信号を出力する。
上述のように、信号処理装置12は、解析部12dと、データベース12eと、認識部12fとを備える。解析部12dは、人体9(対象物)で反射した電波を受信するセンサ11から出力される人体9の動きに応じたセンサ信号に対して解析期間T1に亘って自己回帰モデルを適用する。解析部12dは、自己回帰モデルの自己回帰係数からなる回帰係数ベクトル[a]を求める解析処理を、解析期間T1を前回の解析期間T1よりシフト時間T2だけずらして順次行う。解析部12dは、シフト時間T2を解析期間T1の時間長さより短く設定している。データベース12eは、人体9の特定の動きである対象動作(例えば呼吸)が発生しているときのセンサ信号に対応する回帰係数ベクトル[a]を識別するための基準データを格納している。認識部12fは、解析部12dが求めた回帰係数ベクトル[a]を基準データと照合することによって、人体9の対象動作の有無を判定する。
ここで、人体9の呼吸を検出したセンサ信号は、低周波の非正弦波の波形となる。低周波の非正弦波の周期性信号の存在を検出する従来の手段としては、FFT等による周波数分析を用いる手段や、センサ信号の時間軸波形自体を時間軸波形のサンプル信号と照合する手段がある。しかしながら、周波数分析を用いた方法では、0.1Hz以上の分解能がFFT処理に要求され、1回の解析処理に少なくとも10秒以上のセンサ信号が必要であり、ハードウェア的なリソースが大きくなる。時間軸波形自体の照合を用いた方法でも、1回の解析処理に長時間のセンサ信号が必要となる。
一方、本実施形態の信号処理装置12は、呼吸の1周期程度の解析期間T1を設定して、この解析期間T1のセンサ信号を用いて呼吸の有無を検出できる。すなわち、信号処理装置12は、低速の非正弦波の周期性信号の解析に必要なセンサ信号の長さを短くできる。また、信号処理装置12は、自己回帰モデルを用いた解析を行い、回帰係数ベクトル[a]を用いた認識処理を行うので、基準データのデータ量も少なくできる。また、信号処理装置12は、解析期間T1より短い周期で解析処理を繰り返すことができるので、一定時間当たりに実行できる解析処理の回数を多くして、解析処理の高効率化を図ることができる。
したがって、信号処理装置12は、低周波の非正弦波のセンサ信号から、対象動作を精度よく検出することができ、且つ対象動作の検出処理の効率を向上させることができる。なお、対象動作は、呼吸等の人体9の動きに限定されず、例えば犬、猫等の小動物の動き、窓、扉等の構造体の揺れ等を対象動作としてもよく、対象動作の具体的な内容は限定されない。
また、解析部12dは、センサ信号の移動平均値に対して自己回帰モデルを適用し、解析期間T1の時間長さを、人体9の呼吸(対象動作)の周期に対応する時間長さに設定することが好ましい。
したがって、信号処理装置12は、低周波の非正弦波のセンサ信号から、対象動作を精度よく検出することができる。
また、認識部12fは、判別分析または主成分分析または重回帰分析を用いることが好ましい。
したがって、信号処理装置12は、低周波の非正弦波のセンサ信号から、対象動作を精度よく検出することができる。
また、信号処理装置12は、学習部12hを備えることが好ましい。学習部12hは、センサ信号に基づいて基準データを生成し、生成した基準データをデータベース12eに格納する。
したがって、信号処理装置12は、実際のセンサ信号から基準データを生成するので、対象動作の検出精度がさらに向上する。
さらに、信号処理装置12は、複数の対象動作を検出対象とすることが好ましい。この場合、信号処理装置12は、人体9の呼吸以外に、人の手足の動き、人の移動、犬、猫等の小動物の動き、窓、扉等の構造体の揺れ等を対象動作とすることができる。そして、データベース12eには、複数の基準データを格納されている。複数の基準データのそれぞれは、複数の対象動作のそれぞれが発生しているときのセンサ信号に対応する回帰係数ベクトル[a]を識別するためのデータである。
そして、設定部12iは、認識部12fが判定する対象動作として、予め決められている複数の対象動作からいずれか1つを選択する。設定部12iは、ユーザ操作可能なタッチパネル、スイッチ等で構成される。または、設定部12iは、有線通信または無線通信を用いた遠隔操作によって、対象動作を選択してもよい。
ここで、検出対象となる対象動作によってセンサ信号の波形は異なる。したがって、解析部12dの解析期間T1、シフト時間T2の最適値も、検出対象となる対象動作によって異なる。例えば、解析期間T1の時間長さは、対象動作の周期に等しい(あるいはほぼ等しい)値に設定されることが好ましい。シフト時間T2は、解析部12dの1回の解析処理に要する時間より長く、且つ対象動作の波形の特徴点が現れる周期に一致(あるいはほぼ一致)する値に設定されることが好ましい。
そこで、調整部12jは、複数の対象動作のそれぞれに対応する解析期間T1、シフト時間T2のデータを予め記憶している。そして、調整部12jは、設定部12iによって設定された対象動作に応じて、解析部12dの解析期間T1、シフト時間T2を設定する。
そして、解析部12dは、調整部12jによって設定された解析期間T1、シフト時間T2を用いて、回帰係数ベクトル[a]を決定する解析処理を行う。認識部12fは、設定部12iによって設定された対象動作に対応する基準データを用いて、対象動作の有無を判定する。
設定部12iは、複数の対象動作から選択する対象動作を一定時間毎に順次切り替えることもできる。この場合、解析部12dは、解析期間T1、シフト時間T2を順次切り替えながら、回帰係数ベクトル[a]を決定する解析処理を行う。認識部12fは、基準データを順次切り替えて、複数の対象動作のそれぞれの有無を判定する。
すなわち、データベース12eは、複数の対象動作のそれぞれが発生しているときのセンサ信号に対応する回帰係数ベクトル[a]を識別するための複数の基準データを格納していることが好ましい。この場合、認識部12fは、解析部12dが求めた回帰係数ベクトル[a]を1つ以上の基準データと照合することによって、対象動作の有無を判定する。
したがって、信号処理装置12は、複数の対象動作のそれぞれの有無を検出でき、汎用性が向上する。
また、認識部12fの判定対象に設定された対象動作に応じて、解析期間T1の時間長さおよびシフト時間T2を変化させる調整部12jを備えることが好ましい。
したがって、検出対象となる対象動作に適した解析期間T1、シフト時間T2が設定される。
さらに、上述の検出装置1は、人体9(対象物)で反射した電波を受信して、人体9の動きに応じたセンサ信号を出力するセンサ11と、信号処理装置12とを備えることを特徴とする。
したがって、検出装置1は、低周波の非正弦波のセンサ信号から、対象動作を精度よく検出することができ、且つ対象動作の検出処理の効率を向上させることができる。
また、センサ11は、ドップラセンサ、またはFMCW(Frequency Modulated Continuous Wave)方式を用いたセンサであることが好ましい。
したがって、検出装置1は、呼吸等のような微細な動きを検出することができる。
また、信号処理装置12は、マイクロコンピュータ等で構成されたコンピュータを搭載しており、このコンピュータがプログラムを実行することによって、信号処理装置12の各機能が実現されている。なお、信号処理装置12を構成するコンピュータとしては、プログラムに従って動作するプロセッサおよびインターフェースを主なハードウェア構成として備える。この種のプロセッサとしては、DSP(Digital Signal Processor)、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)等を含み、プログラムを実行することによって以下の信号処理装置12の機能を実現することができれば、その種類は問わない。
また、プログラムの提供形態としては、コンピュータに読み取り可能なROM(Read Only Memory)、光ディスク等の記録媒体に予め格納されている形態、インターネット等を含む広域通信網を介して記録媒体に供給される形態等がある。
すなわち、プログラムは、コンピュータを、信号処理装置12として機能させることを特徴とする。
したがって、このプログラムを実行するコンピュータは、低周波の非正弦波のセンサ信号から、対象動作を精度よく検出することができ、且つ対象動作の検出処理の効率を向上させることができる。
なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
1 検出装置
11 センサ
12 信号処理装置
12a 増幅部
12b A/D変換部
12c 平滑部
12d 解析部
12e データベース
12f 認識部
12g 出力部
12h 学習部
12i 設定部
12j 調整部
9 人体(対象物)

Claims (9)

  1. 対象物で反射した電波を受信するセンサから出力される前記対象物の動きに応じたセンサ信号に対して解析期間に亘って自己回帰モデルを適用し、自己回帰モデルの自己回帰係数からなる回帰係数ベクトルを求める解析処理を、前記解析期間を前回の解析期間よりシフト時間だけずらして順次行い、前記シフト時間を前記解析期間の時間長さより短く設定した解析部と、
    前記対象物の特定の動きである対象動作が発生しているときの前記センサ信号に対応する前記回帰係数ベクトルを識別するための基準データを格納しているデータベースと、
    前記解析部が求めた前記回帰係数ベクトルを前記基準データと照合することによって、前記対象動作の有無を判定する認識部と
    を備えることを特徴とする信号処理装置。
  2. 前記解析部は、前記センサ信号の移動平均値に対して自己回帰モデルを適用し、前記解析期間の時間長さを、前記対象動作の周期に対応する時間長さに設定することを特徴とする請求項1記載の信号処理装置。
  3. 前記認識部は、判別分析または主成分分析または重回帰分析を用いることを特徴とする請求項1または2記載の信号処理装置。
  4. 前記データベースは、複数の前記対象動作のそれぞれが発生しているときの前記センサ信号に対応する前記回帰係数ベクトルを識別するための複数の前記基準データを格納し、
    前記認識部は、前記解析部が求めた前記回帰係数ベクトルを1つ以上の前記基準データと照合することによって、前記対象動作の有無を判定する
    ことを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の信号処理装置。
  5. 前記認識部の判定対象に設定された前記対象動作に応じて、前記解析期間の時間長さおよび前記シフト時間を変化させる調整部を備えることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載の信号処理装置。
  6. 前記センサ信号に基づいて前記基準データを生成し、生成した前記基準データを前記データベースに格納する学習部を備えることを特徴とする請求項1乃至5いずれか記載の信号処理装置。
  7. 対象物で反射した電波を受信して、前記対象物の動きに応じたセンサ信号を出力するセンサと、請求項1乃至6いずれか記載の信号処理装置とを備えることを特徴とする検出装置。
  8. 前記センサは、ドップラセンサ、またはFMCW(Frequency Modulated Continuous Wave)方式を用いたセンサであることを特徴とする請求項7記載の検出装置。
  9. コンピュータを、請求項1乃至6いずれか記載の信号処理装置として機能させることを特徴とするプログラム。

JP2014197342A 2014-09-26 2014-09-26 信号処理装置、検出装置、およびプログラム Active JP6369787B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014197342A JP6369787B2 (ja) 2014-09-26 2014-09-26 信号処理装置、検出装置、およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014197342A JP6369787B2 (ja) 2014-09-26 2014-09-26 信号処理装置、検出装置、およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016070701A true JP2016070701A (ja) 2016-05-09
JP6369787B2 JP6369787B2 (ja) 2018-08-08

Family

ID=55866681

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014197342A Active JP6369787B2 (ja) 2014-09-26 2014-09-26 信号処理装置、検出装置、およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6369787B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110236556A (zh) * 2018-03-08 2019-09-17 松下电器(美国)知识产权公司 在不在判定方法、非瞬时性记录介质、传感器处理***及传感器***
JPWO2021038628A1 (ja) * 2019-08-23 2021-03-04
JP2022501571A (ja) * 2019-08-30 2022-01-06 華為技術有限公司Huawei Technologies Co., Ltd. ターゲットの挙動を識別する方法及び装置、並びにレーダーシステム

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001083978A (ja) * 1999-07-15 2001-03-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 音声認識装置
JP2007187552A (ja) * 2006-01-13 2007-07-26 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 状況認識システムおよび状況認識方法
JP2011015887A (ja) * 2009-07-10 2011-01-27 Mitsubishi Electric Corp 生体状態取得装置、生体状態取得プログラム、生体状態取得装置を備えた機器及び空気調和機
JPWO2011099600A1 (ja) * 2010-02-15 2013-06-17 国立大学法人九州大学 被験体状態解析用信号のピーク周波数測定システム
JP2014010095A (ja) * 2012-07-02 2014-01-20 Oki Electric Ind Co Ltd 物体検知装置、物体検知方法及びプログラム
US20140058256A1 (en) * 2011-04-29 2014-02-27 Nederlandse Organisatie Voor Toegepast- Natuurwetenschappelijk Onderzoek Tno Radar apparatus for detecting multiple life - signs of a subject, a method and a computer program product

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001083978A (ja) * 1999-07-15 2001-03-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 音声認識装置
JP2007187552A (ja) * 2006-01-13 2007-07-26 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 状況認識システムおよび状況認識方法
JP2011015887A (ja) * 2009-07-10 2011-01-27 Mitsubishi Electric Corp 生体状態取得装置、生体状態取得プログラム、生体状態取得装置を備えた機器及び空気調和機
JPWO2011099600A1 (ja) * 2010-02-15 2013-06-17 国立大学法人九州大学 被験体状態解析用信号のピーク周波数測定システム
US20140058256A1 (en) * 2011-04-29 2014-02-27 Nederlandse Organisatie Voor Toegepast- Natuurwetenschappelijk Onderzoek Tno Radar apparatus for detecting multiple life - signs of a subject, a method and a computer program product
JP2014010095A (ja) * 2012-07-02 2014-01-20 Oki Electric Ind Co Ltd 物体検知装置、物体検知方法及びプログラム

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110236556A (zh) * 2018-03-08 2019-09-17 松下电器(美国)知识产权公司 在不在判定方法、非瞬时性记录介质、传感器处理***及传感器***
JPWO2021038628A1 (ja) * 2019-08-23 2021-03-04
WO2021038628A1 (ja) * 2019-08-23 2021-03-04 日本電信電話株式会社 レーダ装置および距離測定方法
JP7239862B2 (ja) 2019-08-23 2023-03-15 日本電信電話株式会社 レーダ装置および距離測定方法
JP2022501571A (ja) * 2019-08-30 2022-01-06 華為技術有限公司Huawei Technologies Co., Ltd. ターゲットの挙動を識別する方法及び装置、並びにレーダーシステム
JP7111843B2 (ja) 2019-08-30 2022-08-02 華為技術有限公司 ターゲットの挙動を識別する方法及び装置、並びにレーダーシステム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6369787B2 (ja) 2018-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10795012B2 (en) System and method for human behavior modelling and power control using a millimeter-wave radar sensor
US10282038B2 (en) Signal processing systems
US20150186569A1 (en) Object detection device, object detection method, and storage medium
JP2018535715A5 (ja)
CN113454481A (zh) 在存在饱和的情况下检测用户姿势的基于智能设备的雷达***
JP4950537B2 (ja) 移動物体検出装置
WO2007010460A3 (en) Apparatus for the detection of heart activity
JP6369787B2 (ja) 信号処理装置、検出装置、およびプログラム
US20210065918A1 (en) Condition monitoring device, method, and storage medium
US10561358B2 (en) Biometric device and biometric method
JP6828813B2 (ja) 情報処理装置、及び検出装置
JP6771178B2 (ja) 電波センサ、および電波センサを備える設備機器
JP2016206033A (ja) 振動状態推定装置、振動状態推定方法、およびプログラム
EP3384843A1 (en) Determining breathing attributes by a detection device
CN111142102A (zh) 一种呼吸数据计算方法以及相关设备
JP2019152441A (ja) バイタルセンサ
JP5589832B2 (ja) 物体検出装置および物体の検出方法
Vanderelst et al. Dominant glint based prey localization in horseshoe bats: a possible strategy for noise rejection
JP6299172B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
JP6536038B2 (ja) 周期推定装置、周期推定方法及びプログラム。
US20210128057A1 (en) Method and device for measuring sleep efficiency by using radar
JP4815607B2 (ja) 電磁波レーダによる鉄筋コンクリート構造物中の鉄筋径の非破壊計測装置及び非破壊計測方法
KR102270544B1 (ko) 실시간 무선 호흡 측정 시스템 및 방법
JP6037279B2 (ja) 信号処理装置
JP6533141B2 (ja) 振動解析システム、ユーザーインターフェースシステムおよび振動解析データ生成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170126

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20170126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180605

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180629

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6369787

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151