JP2016066406A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】簡便な構成でインピーダンス整合を図ることができるコネクタを提供する。
【解決手段】コネクタCは、接続対象と電気的に接続されるコンタクト1と、コンタクト1を内部に収容し、本体部21と本体部21から接続対象側に突出する第一筒状部22とを有する樹脂製のコンタクトホルダ2と、本体部21を覆う外周壁部31と、第一筒状部22を覆う第二筒状部32とを有する金属製のシェル3と、シェル3を保持する樹脂製のケース4とを備え、外周壁部31と第二筒状部32とは、単一の部材で構成され、且つ、外周壁部31の端部31bを折り曲げることにより連結されている。
【選択図】図2
【解決手段】コネクタCは、接続対象と電気的に接続されるコンタクト1と、コンタクト1を内部に収容し、本体部21と本体部21から接続対象側に突出する第一筒状部22とを有する樹脂製のコンタクトホルダ2と、本体部21を覆う外周壁部31と、第一筒状部22を覆う第二筒状部32とを有する金属製のシェル3と、シェル3を保持する樹脂製のケース4とを備え、外周壁部31と第二筒状部32とは、単一の部材で構成され、且つ、外周壁部31の端部31bを折り曲げることにより連結されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、コネクタに関し、詳しくは車載用などに用いられる同軸コネクタに関する。
上記コネクタとして、特許文献1のように伝送ケーブルの接続に用いられるコネクタが知られている。
特許文献1に記載のコネクタは、接続対象と電気的に接続されるコンタクト(文献では、コンタクトピン)と、コンタクトを内部に収容し、本体部(文献では、ハウジング基部)と本体部から接続対象側に突出する筒状部(文献では、凸状部)とを有する樹脂製のコンタクトホルダ(文献では、ハウジング)と、を備えている。また、このコネクタは、本体部を覆う金属製の基部被覆部を備え、金属製の筒状被覆部を、コンタクトホルダの接続対象側から筒状部の外周に沿って基部被覆部の開口部に圧入することで、筒状被覆部を基部被覆部に固定し、基部被覆部と筒状被覆部とから構成されるシェルを筒状のケース(文献では、カバー)で覆っている。
さらに、特許文献1に記載のコネクタは複数のコンタクトを備え、接続基板側の各コンタクトは、夫々のコンタクト間の間隔を短縮するような平板状に形成されている。これにより、コンタクトの静電容量を変化させ、インピーダンス整合を図っている。
しかしながら、特許文献1に記載のコネクタは、筒状被覆部を基部被覆部の開口部に圧入する形態であるので、EMI(electro-magnetic interference)特性を向上させるためのシェルを構成する部品が分割されており、部品点数や組付工数が増大してしまう。また、筒状被覆部の外径と基部被覆部の開口部との寸法精度が求められ、寸法精度が悪い場合は筒状被覆部がコネクタから脱落するおそれがある。
さらに、該コネクタは、コンタクトの形状を変更してインピーダンス整合を図る構成であるため、コンタクトの配置や数量が異なれば、コンタクトホルダやシェルの形状を変更する必要がある。このため、コンタクトの配置や数量に関わらずインピーダンス整合を図ることができるコネクタが望まれている。
そこで、本発明は、簡便な構成でインピーダンス整合を図ることができるコネクタを提供することを目的とする。
本発明に係るコネクタの特徴構成は、接続対象と電気的に接続されるコンタクトと、 前記コンタクトを内部に収容し、本体部と当該本体部から前記接続対象側に突出する第一筒状部とを有する樹脂製のコンタクトホルダと、前記本体部を覆う外周壁部と、前記第一筒状部を覆う第二筒状部とを有する金属製のシェルと、前記シェルを保持する樹脂製のケースとを備え、前記外周壁部と前記第二筒状部とは、単一の部材で構成され、且つ、前記外周壁部の端部を折り曲げることにより連結されている点にある。
本構成によると、シェルを構成する外周壁部と第二筒状部とが単一の部材で構成されているので、部品点数を節約することができる。また、外周壁部の端部を折り曲げることにより第二筒状部が連結されているので、一枚の板部材をプレス加工することでシェルを形成することが可能となり、製造が容易である。さらに、特許文献1に記載のコネクタのように、二部材を組み合わせる必要がないので、寸法精度の悪化による第二筒状部の脱落を防止することができる。
一方、シェルが複雑な形状を有しており、コンタクトとシェルとの間隔が一定でない場合、両者間に生じる静電容量が変化してインピーダンス整合を図り難い。本構成のように、シェルを一枚の板部材で構成すれば、例えば、第二筒状部とコンタクトとの間隔を考慮しながら、外周壁部を折り曲げて形成される折曲部の配置を調整することで、コンタクトとシェルとの間隔を一定に保つことが可能となる。その結果、簡便な構成でインピーダンス整合を図ることができる。
他の特徴構成は、前記外周壁部の一方の側壁において、前記接続対象とは反対側の端部を内側に折り曲げて形成され、先端に前記第二筒状部と接続される連結部を有する第一アーム部と、前記外周壁部の他方の側壁において、前記接続対象とは反対側の端部を内側に折り曲げて形成される第二アーム部とを備え、前記第一アーム部と前記第二アーム部との間に前記コンタクトが配置されている点にある。
本構成のように、外周壁部の両側壁において、接続対象とは反対側の端部を内側に折り曲げて第一アーム部および第二アーム部を形成し、第一アーム部と第二アーム部との間にコンタクトを配置すれば、筒状部とコンタクトとの間隔に近似して第一アーム部および第二アーム部とコンタクトとの間隔を設定することが可能となる。その結果、コンタクトとシェルとの間に発生する静電容量の変動が抑制されるので、インピーダンス整合を図り易くなる。
他の特徴構成は、前記コンタクトは、前記第一筒状部の内部に収容される第一直線部と、当該第一直線部と交差するように形成される第二直線部と、前記第一直線部と前記第二直線部とを接続する屈曲部とを有し、前記第二直線部と前記屈曲部とに対して所定の間隔を空けて前記本体部に固定され、接地される金属製のグランド端子を備えている点にある。
上述したように、コンタクトの第一直線部に対して、筒状部、第一アーム部および第二アーム部をシェルに形成することで、インピーダンス整合を図ることが可能となる。本構成のように、グランド端子を、コンタクトの屈曲部と第二直線部とに対して所定の間隔を空けて配置すれば、コンタクト全体のインピーダンス整合を容易に図ることができる。しかも、この所定の間隔を設定するに際し、グランド端子の形状を変更すれば良いので、コンタクトの配置や数量が異なる場合でも、インピーダンス整合を図り易い。
他の特徴構成は、前記グランド端子は、前記第一アーム部と前記第二アーム部とに接触している点にある。
本構成によれば、シェルを構成する第一アーム部および第二アーム部とグランド端子とを接触させることにより接地が実現される。このため、グランド端子を基板に接続する必要がなく、グランド端子の接地を容易に実現可能である。その結果、インピーダンス整合が図れるようにグランド端子の配置を変更した場合でも、基板の接続部位を変更する必要がなく合理的である。
他の特徴構成は、前記外周壁部が前記ケースの外側を覆っている点にある。
本構成のように、比較的強度の高い金属製のシェルでケースを覆うことで、コネクタに繰り返し外力が加わった場合でも、強度を高めてコネクタの形状を安定させることができる。
以下に、本発明に係るコネクタCの実施形態について、図面に基づいて説明する。本実施形態では、コネクタCのコンタクト1が接続対象(不図示)と基板Kとに電気的に接続される一例を示す。ただし、以下の実施形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
図1は、本実施形態におけるコネクタCの斜視図であり、図2は、コネクタCを上方から見た分解斜視図である。また、図3は、コンタクトホルダ2にコンタクト1及びグランド端子5を組み付ける状態を示す分解斜視図、図4は、シェル3の展開状態を示す斜視図、図5は、図1のV−V方向から見たコネクタCの側断面図、図6は、図5のVI−VI方向から見たコネクタCの縦断面図である。なお、コネクタCの基板Kに接続する側を下、反対側を上と規定し、接続対象が接続される側を前方、これと対向する側を後方又は背面側と規定する。
図1,図2に示すように、コネクタCは、接続対象の導通体と接触することにより電気的に接続される金属製のコンタクト1と、コンタクト1を内部に収容して保持する樹脂製のコンタクトホルダ2と、コンタクトホルダ2を覆う金属製のシェル3と、シェル3を保持する樹脂製のケース4とを備えている。
〔コンタクト〕
コンタクト1は、図3に示すように、接続対象の端子と接触する円柱状の接触部11aと接触部11aから後方に延出する平板状の矩形部11bとで構成される第一直線部11と、基板Kに挿入される挿入部12aを有する平板状の第二直線部12と、を備えている。この第一直線部11と第二直線部12とは互いに直交するように形成され、屈曲部13で接続されている。コンタクト1は、銅合金等の良導体が用いられ、コンタクトホルダ2の後方から矩形部11bをコンタクト孔23aに圧入することで、コンタクトホルダ2に固定される。なお、コンタクト1の形状は、円柱状や平板状に限定されず、接続対象の端子形状や特性インピーダンスに応じて適宜設定される。
コンタクト1は、図3に示すように、接続対象の端子と接触する円柱状の接触部11aと接触部11aから後方に延出する平板状の矩形部11bとで構成される第一直線部11と、基板Kに挿入される挿入部12aを有する平板状の第二直線部12と、を備えている。この第一直線部11と第二直線部12とは互いに直交するように形成され、屈曲部13で接続されている。コンタクト1は、銅合金等の良導体が用いられ、コンタクトホルダ2の後方から矩形部11bをコンタクト孔23aに圧入することで、コンタクトホルダ2に固定される。なお、コンタクト1の形状は、円柱状や平板状に限定されず、接続対象の端子形状や特性インピーダンスに応じて適宜設定される。
〔コンタクトホルダ〕
コンタクトホルダ2は、図2,図3に示すように、ブロック状の本体部21と、本体部21から前方(接続対象側)に突出する第一筒状部22とを備えている。本体部21と第一筒状部22とは、樹脂で一体に成形される。
コンタクトホルダ2は、図2,図3に示すように、ブロック状の本体部21と、本体部21から前方(接続対象側)に突出する第一筒状部22とを備えている。本体部21と第一筒状部22とは、樹脂で一体に成形される。
コンタクトホルダ2の本体部21は、上面に後述するグランド端子5が挿入固定される端子用凹部21aと、背面側に、コンタクト1及びグランド端子5を収容する背面凹部21bとが形成されている。端子用凹部21aは、グランド端子5の端子上面部51の形状に合わせてT字状に形成されている。
背面凹部21bは、第一筒状部22に接続される本体前壁23と、本体前壁23から背面側に突出する一対の本体側壁24とにより形成されている。
本体前壁23には、第一筒状部22の内部空間に連通するコンタクト孔23aが矩形状に形成され、このコンタクト孔23aにコンタクト1の矩形部11bが圧入されている。
本体側壁24の外側には、後述するシェル3のアーム部33,34の一部を内側に折り曲げた第一突片33a,34aが当接する一対の規制溝部24aが形成されている。また、本体側壁24の内側には、後述するグランド端子5の端子背面部52がガイドされる一対のガイド溝部24bが、上下方向に貫通して形成されている。
第一筒状部22の後端には、シェル3の第二アーム部34が形成されている側において、第二筒状部32の後端に当接する半割突部22aが形成されている。また、図5に示すように、コンタクトホルダ2の第一筒状部22の内部には、コンタクト1の第一直線部11が収容されている。さらに、コンタクトホルダ2の本体部21の内部には、コンタクト1の第二直線部12と屈曲部13とが収容されている。
〔シェル〕
シェル3は、図2,図4,図5に示すように、コンタクトホルダ2の本体部21を覆う外周壁部31と、コンタクトホルダ2の第一筒状部22を覆う第二筒状部32とを備えている。
シェル3は、図2,図4,図5に示すように、コンタクトホルダ2の本体部21を覆う外周壁部31と、コンタクトホルダ2の第一筒状部22を覆う第二筒状部32とを備えている。
外周壁部31は、ケース4の上面部41Tを覆う上面部31Tと、ケース4の側壁41Sを覆う一対の側壁31Sと、ケース4の背面部41Bを覆う背面部31Bとを備えている。
シェル3の側壁31Sおよび背面部31Bは、上面部31Tの両側端および後端から下方に延出して形成されている。また、シェル3の一対の側壁31Sには、側壁31Sの下端から延出形成される四つの脚部35が形成されている。これら脚部35は、基板Kに設けられた孔に挿入されて接地されている。なお、脚部35の数量や配置はどのようなものでも良く、特に限定されない。
また、シェル3の側壁31Sは、中央を切欠いて形成される第二突片31aを備えている。この第二突片31aは、後述するケース4の側壁41Sに形成される縦溝41aに係合することで、シェル3がケース4に固定される。
外周壁部31と第二筒状部32とは、単一の金属材で構成され、且つ、外周壁部31の一方の側壁31Sの後方端部(接続対象とは反対側の端部)を内側に折り曲げて形成される第一アーム部33により連結されている。つまり、外周壁部31を折り曲げて形成される第一アーム部33の先端に連結部33bを備え、この連結部33bに第二筒状部32が接続されている。また、第一アーム部33は、中央部分を内側に折り曲げた第一突片33aを有している。この第一突片33aが、コンタクトホルダ2の本体側壁24の規制溝部24aの前方端に当接することで、コンタクトホルダ2がシェル3から後方に脱落するのが防止される。
また、第一アーム部33に対し、コンタクトホルダ2の本体部21を挟んで対向する第二アーム部34が、外周壁部31の他方の側壁31Sの後方端部を内側に折り曲げて形成されている。この第二アーム部34は、第一アーム部33と同様、中央部分を内側に折り曲げて形成され、規制溝部24aの前方端と当接する第一突片34aを有している。
図4に示すように、シェル3は、単一の金属板を打ち抜き、プレス加工して成形される。プレス加工の順番としては、破線で示す開いた状態の第二筒状部32を筒状に加工して連結部33bを内側に若干折り曲げた後、外周壁部31の一方の側壁31Sの後端に形成される第一折曲部31bで内側に折り曲げて、第一アーム部33を形成する。同様に、外周壁部31の他方の側壁31Sの後端に形成される第一折曲部31bで内側に折り曲げて、第二アーム部34を形成する。このとき、四つの脚部35は、側壁31Sに沿うように、側壁31Sの底部に形成された第二折曲部31cで内側に湾曲して折り曲げられる。
次いで、外周壁部31の上面部31Tと側壁31Sとの境界に形成される夫々の第三折曲部31dを下方に直角に折り曲げることで、ケース4の後端から挿入されるシェル3が製作される。なお、単一の金属板をプレス加工する順番は特に限定されず、例えば、外周壁部31の第三折曲部31dを直角に折り曲げた後に、第二筒状部32を筒状に加工しても良い。
このように、本実施形態におけるシェル3は、外周壁部31と第二筒状部32とが単一の金属板で構成されているので、部品点数を節約することができる。また、両アーム部33,34の間にコンタクト1の第一直線部11が配置され、両アーム部33,34は、第二筒状部32の軸方向に沿って設置されているので、両アーム部33,34とコンタクト1との間隔を、第二筒状部32とコンタクト1との間隔に近似することができる。よって、コンタクト1とシェル3との間に発生する静電容量の変動が抑制され、インピーダンス整合を図り易い。
〔ケース〕
図2に示すように、ケース4は、ブロック状のケース本体41と、ケース本体41から前方に突出する第三筒状部42とを備えている。これらケース本体41と第三筒状部42とは、樹脂で一体成形されている。
図2に示すように、ケース4は、ブロック状のケース本体41と、ケース本体41から前方に突出する第三筒状部42とを備えている。これらケース本体41と第三筒状部42とは、樹脂で一体成形されている。
ケース本体41は、シェル3の上面部31Tに覆われる上面部41Tと、側壁31Sに覆われる側壁41Sと、背面部31Bに覆われる背面部41Bとを備えている。このように、ケース4を比較的強度の高い金属製のシェル3で覆うことで、コネクタCの強度を高めることができる。
ケース本体41の側壁41Sには、上下方向に切欠いた縦溝41aが形成されており、図6に示すように、シェル3の側壁31Sに形成された第二突片31aを内側に折り曲げることで、縦溝41aに第二突片31aが係止固定されている。これによって、シェル3がケース4に固定される。また、側壁41Sの底部には、シェル3の外周壁部31と脚部35との境界に形成される第二折曲部31cの形状に沿った貫通孔部41bが形成されている。シェル3をケース4の後方から挿入する際、貫通孔部41bに第二折曲部31cがガイドされる。
ケース本体41の背面部41Bの両側端には後方凹部41cが形成され、図1に示すように、シェル3の側壁31Sの後端に形成される第一折曲部31bが当接することで、シェル3とケース4との位置決めが行われる。
〔グランド端子〕
図5に示すように、本実施形態におけるコネクタCは、コンタクト1の第二直線部12と屈曲部13とに対して所定の間隔を空けてコンタクトホルダ2の本体部21に固定される金属製のグランド端子5を備えている。
図5に示すように、本実施形態におけるコネクタCは、コンタクト1の第二直線部12と屈曲部13とに対して所定の間隔を空けてコンタクトホルダ2の本体部21に固定される金属製のグランド端子5を備えている。
図3に示すように、グランド端子5は、T字状の端子上面部51と、端子上面部51から下方に延出する板状の端子背面部52と、端子背面部52の上端から側方に延出する一対の端子側面部53とを備えている。これら端子上面部51と端子背面部52と端子側面部53とは、一枚の金属板をプレス加工して成形される。
端子背面部52がコンタクトホルダ2の本体側壁24のガイド溝部24bに沿って挿入され、端子上面部51がコンタクトホルダ2の本体部21の端子用凹部21aに当接して位置決めされている。
図6に示すように、このグランド端子5は、本体部21に固定された状態で、コンタクトホルダ2をシェル3に後方から挿入することで、端子側面部53がシェル3の第一アーム部33と第二アーム部34とに接触して接地される。また、端子側面部53には、外側に膨出して形成され、第一アーム部33と第二アーム部34とに接触する側面突部53aが形成されている。この側面突部53aによって、シェル3とグランド端子5とを確実に接触させることができる。
上述したように、コンタクト1の第一直線部11に対しては、シェル3の第二筒状部32、第一アーム部33及び第二アーム部34が一定の間隔を保って配置されているので、静電容量の変動を抑えてインピーダンス整合を図ることが可能となる。一方、本実施形態では、コンタクト1の第二直線部12の上面と屈曲部13の背面とをグランド端子5が覆うこととなる。このグランド端子5と第二直線部12および屈曲部13との所定の間隔は、コンタクト1のインピーダンス整合を図るために最適な間隔に設定することができる。つまり、グランド端子5は、コンタクト1全体のインピーダンス整合図るための調整部材として機能する。よって、コンタクト1の配置や数量に応じてグランド端子5の形状や配置を変更すれば、コンタクト1のインピーダンス整合を図ることができる。
しかも、このグランド端子5は、シェル3を介して接地しているので、基板Kに接続する必要がなく、グランド端子5の形状が変更された場合でも、共通の基板Kを使用することができるので利便性が高い。なお、本実施形態におけるグランド端子5と第二直線部12との所定の間隔と、グランド端子5と屈曲部13との所定の間隔とは、インピーダンス整合を図るために最適な間隔に設定されるものであり、夫々異なる値が採用されている。
〔コネクタの組み立て〕
上述したコネクタCの各構成部材の組付け方法を、図2〜図6を用いて説明する。
上述したコネクタCの各構成部材の組付け方法を、図2〜図6を用いて説明する。
図3に示すように、まず、コンタクト1をコンタクトホルダ2のコンタクト孔23aに圧入する。次いで、グランド端子5の端子背面部52をコンタクトホルダ2のガイド溝部24bに上方から挿入し、グランド端子5の端子上面部51をコンタクトホルダ2の端子用凹部21aに当接させて、グランド端子5をコンタクトホルダ2に固定する。
次いで、図2に示すように、これらコンタクト1,コンタクトホルダ2およびグランド端子5を一体化した状態(以下、「コンタクトホルダ2等」と記載する。)で、シェル3の後方から挿入する。なお、図2に示される状態のシェル3は、上述したように単一の金属板をプレス加工して形成されたものである。
このとき、シェル3のアーム部33,34に形成された第一突片33a,34aは、コンタクトホルダ2の本体側壁24に当接して弾性変形しながら、本体側壁24の規制溝部24aの前方端に当接することで、コンタクトホルダ2が後方に脱落するのを防止する。一方、コンタクトホルダ2の本体前壁23が第一アーム部33の連結部33bに当接すると共に、第一筒状部22の半割突部22aが第二筒状部32の後端に当接して、コンタクトホルダ2が前方への移動が規制される。また、コンタクトホルダ2等をシェル3に挿入した状態では、図6に示すように、両アーム部33,34にグランド端子5の端子側面部53が当接している。
次いで、シェル3の背面部31Bを下方に折り曲げて、コンタクトホルダ2等とシェル3とを一体化する。次いで、これらコンタクトホルダ2等とシェル3とをケース4の後方から挿入する。このとき、シェル3の第二折曲部31cが、ケース4の貫通孔部41bに案内される。次いで、シェル3の側壁31Sの第二突片31aを内側に折り曲げて、ケース4の側壁41Sに形成された縦溝41aに当接させる。これによって、シェル3がケース4に固定される。
[その他の実施形態]
(1)上述した実施形態における第一アーム部33は、外周壁部31と第二筒状部32とを連結するものであればどのような形態であっても良く、例えば、外周壁部31の前方端部を内側に折り曲げて形成しても良い。この場合、シェル3の形状に合わせてコンタクトホルダ2やケース4の形状が適宜変更される。同様に、第二アーム部34は、外周壁部31の前方端部を内側に折り曲げて形成しても良い。また、第二アーム部34を省略しても良い。
(2)上述した実施形態におけるグランド端子5は、シェル3に接触させて接地する構成としたが、基板Kに設けられた孔に挿入して接地する構成としてもよい。
(3)上述した実施形態では、シェル3の外周壁部31がケース4の外側を覆う構成としたが、外周壁部31をシェル3の内側に配置する構成としても良い。
(4)その他、各部材間の係合形態や嵌合形態はどのようなものでも良く、特に限定されない。
(1)上述した実施形態における第一アーム部33は、外周壁部31と第二筒状部32とを連結するものであればどのような形態であっても良く、例えば、外周壁部31の前方端部を内側に折り曲げて形成しても良い。この場合、シェル3の形状に合わせてコンタクトホルダ2やケース4の形状が適宜変更される。同様に、第二アーム部34は、外周壁部31の前方端部を内側に折り曲げて形成しても良い。また、第二アーム部34を省略しても良い。
(2)上述した実施形態におけるグランド端子5は、シェル3に接触させて接地する構成としたが、基板Kに設けられた孔に挿入して接地する構成としてもよい。
(3)上述した実施形態では、シェル3の外周壁部31がケース4の外側を覆う構成としたが、外周壁部31をシェル3の内側に配置する構成としても良い。
(4)その他、各部材間の係合形態や嵌合形態はどのようなものでも良く、特に限定されない。
本発明は、車載用に用いられる同軸コネクタなどの各種コネクタに利用可能である。
1 コンタクト
11 第一直線部
12 第二直線部
13 屈曲部
2 コンタクトホルダ
21 本体部
22 第一筒状部
3 シェル
31 外周壁部
31S 側壁
31b 第一折曲部(端部)
32 第二筒状部
33 第一アーム部
33b 連結部
34 第二アーム部
4 ケース
5 グランド端子
C コネクタ
11 第一直線部
12 第二直線部
13 屈曲部
2 コンタクトホルダ
21 本体部
22 第一筒状部
3 シェル
31 外周壁部
31S 側壁
31b 第一折曲部(端部)
32 第二筒状部
33 第一アーム部
33b 連結部
34 第二アーム部
4 ケース
5 グランド端子
C コネクタ
Claims (5)
- 接続対象と電気的に接続されるコンタクトと、
前記コンタクトを内部に収容し、本体部と当該本体部から前記接続対象側に突出する第一筒状部とを有する樹脂製のコンタクトホルダと、
前記本体部を覆う外周壁部と、前記第一筒状部を覆う第二筒状部とを有する金属製のシェルと、
前記シェルを保持する樹脂製のケースとを備え、
前記外周壁部と前記第二筒状部とは、単一の部材で構成され、且つ、前記外周壁部の端部を折り曲げることにより連結されているコネクタ。 - 前記外周壁部の一方の側壁において、前記接続対象とは反対側の端部を内側に折り曲げて形成され、先端に前記第二筒状部と接続される連結部を有する第一アーム部と、
前記外周壁部の他方の側壁において、前記接続対象とは反対側の端部を内側に折り曲げて形成される第二アーム部とを備え、
前記第一アーム部と前記第二アーム部との間に前記コンタクトが配置されている請求項1に記載のコネクタ。 - 前記コンタクトは、前記第一筒状部の内部に収容される第一直線部と、当該第一直線部と交差するように形成される第二直線部と、前記第一直線部と前記第二直線部とを接続する屈曲部とを有し、
前記第二直線部と前記屈曲部とに対して所定の間隔を空けて前記本体部に固定され、接地される金属製のグランド端子を備えている請求項2に記載のコネクタ。 - 前記グランド端子は、前記第一アーム部と前記第二アーム部とに接触している請求項3に記載のコネクタ。
- 前記外周壁部が前記ケースの外側を覆っている請求項1から4のいずれか一項に記載のコネクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014192854A JP2016066406A (ja) | 2014-09-22 | 2014-09-22 | コネクタ |
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JP2016066406A true JP2016066406A (ja) | 2016-04-28 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016201234A (ja) * | 2015-04-09 | 2016-12-01 | ヒロセ電機株式会社 | 同軸コネクタ |
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2014
- 2014-09-22 JP JP2014192854A patent/JP2016066406A/ja active Pending
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