JP2016064033A - 機器の脱着構造およびこの機器の脱着構造を有する搬送カート - Google Patents

機器の脱着構造およびこの機器の脱着構造を有する搬送カート Download PDF

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Abstract

【課題】コントローラ等の複数の機器のいずれも容易にしかも確実に脱着することができる機器の脱着構造およびこの機器の脱着構造を有する搬送カートを提供する。【解決手段】複数の機器200,300から選択されたひとつの機器を脱着可能な脱着構造であって、前記複数の機器のいずれにも共通して設けられている同一形状の取付用部材215と、前記複数の機器のいずれかを搭載可能な搭載部10に設けられて、前記取付用部材215を脱着可能にラッチすることで前記選択されたひとつの機器を固定するラッチ部50とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、医療機器等の複数の機器のいずれも共通して脱着可能な機器の脱着構造およびこの機器の脱着構造を有する搬送カートに関する。
医療機器を載せて搬送するためのカートが、特許文献1に記載されている。このカートは、前側と後側に車輪と、ハンドルと、複数の保管棚と、を有しており、別体のキャリアがカートに搭載できるようになっている。カートの保管棚には、モニターやバッテリ等が搭載できる。キャリアは、車輪を有しており、医療機器ユニットを搭載できる。
米国特許第6698770 B2
医用機器として体外循環装置を例に挙げる。この体外循環装置は、例えば患者の心臓外科手術を行う場合には、体外循環装置のポンプを作動して、チューブを通じて患者の静脈(大静脈)より脱血し、人工肺により血液中のガス交換を行った後に、この血液を、チューブを通じて再び患者の動脈(大動脈)に戻す体外血液循環を行う。
体外循環装置を使用する場合には、体外循環装置のコントローラ等は、例えば、体外循環装置を接続した患者に近接してカート等の移動搭載設備に載せており、上記チューブは、ベッドに寝ている患者とポンプやカート側のコントローラ等を接続している。ここで、ベッドに寝ている患者を、ベッドごと病室から別の部屋に搬送しようとする時には、看護師等の医療従事者は、ベッドを例えば狭い通路に通して安全に移動する必要がある。しかし狭い通路等を通過する際には、スペースの制約から、ベッドとカートとを一緒に移動できない場合が多く、そのような状況では、コントローラを一時的にカートから取り外して、その後ベッドが別の部屋に到着すると再度コントローラ等をカートに取り付けている。
しかしながら、コントローラがカートに対してねじ止めで取り付けられている構造であると、医療従事者はコントローラをカートから取り外したり、カートに取り付ける作業に手間取ってしまい、コントローラの取り外しを容易に行うことができないという問題がある。
そこで、本発明は、複数の機器のいずれも容易にしかも確実に脱着することができる機器の脱着構造およびこの機器の脱着構造を有する搬送カートを提供することを目的とする。
本発明の機器の脱着構造は、複数の機器から選択されたひとつの機器を脱着可能な脱着構造であって、前記複数の機器のいずれにも共通して設けられている同一形状の取付用部材と、前記複数の機器のいずれかを搭載可能な搭載部に設けられて、前記取付用部材を脱着可能にラッチすることで前記選択されたひとつの機器を固定するラッチ部と
を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、ラッチ部は、複数の機器のいずれにも共通して設けられている同一形状の取付用部材を用いてラッチして、複数の機器のいずれかを対象物に対して搭載でき、複数の機器のいずれも容易にしかも確実に脱着することができる。
なお、特許請求の範囲及び明細書に用いられている用語としての「ラッチ」とは「掛け止め構造」を広く指し、特定の掛け止め構造に限定する趣旨ではない。
好ましくは、前記複数の機器は、主として用いられるメインの機器と、前記メインの機器に対して代替的に用いられてバックアップするサブの機器から構成され、前記ラッチ部は、本体部と、前記取付用部材を一方向に向けて前記本体部内にはめ込んだ状態で、前記本体部内で移動して前記取付用部材をラッチし、逆方向に移動することで前記取付用部材から離れる操作部材とを有することを特徴とする。
上記構成によれば、取付用部材を一方向に向けて本体部内にはめ込み、操作部材を移動するだけで、メインの機器とサブの機器のいずれかを容易にラッチして固定できる。
前記メイン機器は、患者に接続される医療機器の動作制御を行うコントローラであり、前記サブの機器は、前記医療機器の前記コントローラに対して、代替使用されるバックアップコントローラであることを特徴とする。
上記構成によれば、主として、患者の生体活動の維持に不可欠な医療機器、例えば体外循環装置のような動作の継続が不可欠な機器のコントローラとしてのメイン機器やサブの機器について前記ラッチ構造により、機動的に着脱して使用されることで、これら医療機器の動作を切れ目なくコントロールできる。
好ましくは、前記本体部には、前記取付用部材を通して前記本体部の内部にはめ込むための開口部を有し、前記取付用部材はフランジ部を有し、前記操作部材は前記フランジ部に掛かることで前記操作部材が前記取付用部材を用いて前記メインの機器と前記サブの機器のいずれかをラッチする構成としたことを特徴とする。
上記構成によれば、ラッチ部の本体部の開口部に取付用部材を通して本体部の内部にはめ込み、操作部材を操作するだけで、操作部材はフランジ部に掛かることで操作部材が取付用部材を用いてメインの機器とサブの機器のいずれかを容易にラッチして固定できる。
好ましくは、前記操作部材は、C字型の係合部分を有し、前記係合部分は、前記フランジ部に掛かる第1掛け部と、前記第1掛け部とは間隔をおいて設けられた第2掛け部を有し、前記第1掛け部と前記第2掛け部は、前記取付用部材の複数の前記フランジ部に対してそれぞれ掛かることで、前記操作部材が前記取付用部材を用いて前記メインの機器と前記サブの機器のいずれかを固定する構成としたことを特徴とする。
上記構成によれば、第1掛け部と前記第2掛け部は、前記取付用部材の複数の前記フランジ部に対してそれぞれ掛かるようにすることで、メインの機器とサブの機器のいずれかを容易にラッチして固定できる。
好ましくは、前記第1掛け部が、前記取付用部材の一方の前記フランジ部に対して掛かり始めた後に、前記第2掛け部が、前記取付用部材の他方の前記フランジ部に対して掛かり始める構成としたことを特徴とする。
上記構成によれば、第1掛け部が、前記取付用部材の一方の前記フランジ部に対して掛かり始めた後に、前記第2掛け部が、前記取付用部材の他方の前記フランジ部に対して掛かり始めるようになっているので、第1掛け部と第2掛け部が同時に一方と他方のフランジ部に掛かる場合に比べて、小さい力でスムーズに取付用部材をラッチすることができ、ラッチ操作時の操作性が向上する。
本発明の機器の脱着構造を有する搬送カートは、前記機器の脱着構造を備える前記対象物としての搭載部と、前記搭載部を保持して移動可能なカート本体と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、ラッチ部は、複数の機器のいずれにも共通して設けられている同一形状の取付用部材を用いてラッチして、複数の機器のいずれかを対象物である搬送カートの搭載部に対して搭載でき、複数の機器のいずれも容易にしかも確実に脱着することができる。
好ましくは、前記カート本体には、各ハンドル部の間には、機器の搭載部を間に挟んで上方に起立して延びる一対のハンドル部が設けられており、各ハンドル部は上端が、進行方向に向かって前傾するように配置されていることを特徴とする。
上記構成によれば、各ハンドル部が例えば直立している場合と比べて、搬送カート1の進行方向に向かって上端が倒れるように傾斜しているので、医療従事者が前記搭載機器に接近して種々の作業を行うことを妨げることがない。
本発明は、コントローラ等の複数の機器のいずれも容易にしかも確実に脱着することができる機器の脱着構造およびこの機器の脱着構造を有する搬送カートを提供することができる。
本発明の機器の脱着構造を有する搬送カートの好ましい実施形態を示す斜視図である。 搭載部とこの搭載部にワンタッチでラッチして固定しようとするコントローラを示す斜視図である。 図3(A)は、図2に示すメインの機器であるコントローラの一部を省略して示す正面図であり、図3(B)は、このコントローラの一部を省略して示す側面図である。 図1のサブの機器であるバックアップコントローラを示す斜視図である。 図5(A)は、図4に示すバックアップコントローラを示す正面図であり、図5(B)は、このバックアップコントローラを示す側面図である。 コントローラを備える体外循環装置のシステムの例を示す図である。 コントローラが搭載された搭載部の平面図である。 搭載部に対してコントローラがラッチして固定される様子を示す図である。 バックアップコントローラが搭載された搭載部の平面図である。 ラッチ部を示す斜視図である。 ラッチ部の分解斜視図である。 ラッチ部の分解図である。 ラッチ部のレバーが、図8に示すコントローラのラッチ用のブロック体には掛かっていないラッチする前の状態を示す図である。 ラッチ部のレバーの一部が、コントローラのラッチ用のブロック体の一部に掛かり始めた状態を示す図である。 ラッチ部のレバーの一部が、コントローラのラッチ用のブロック体の一部にさらに掛かっている状態を示す図である。 ラッチ部のレバーが、コントローラのラッチ用のブロック体に掛って完全にラッチして固定した状態を示す図である。
以下に、本発明の好ましい実施形態を、図面を参照して詳しく説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は、本発明の機器の脱着構造を有する搬送カートの好ましい実施形態を示す斜視図である。
図1に示す搬送カート1は、例えば医療装置としての体外循環装置を使用する場合に、体外循環装置を構成するコントローラ200またはバックアップコントローラ300を脱着可能に固定した状態で搭載して、そして移動可能な搭載移動台車である。
図1に示す搬送カート1は、金属製であり、機器の例であるコントローラ200またはバックアップコントローラ300を必要に応じて選択して、ワンタッチで脱着可能に搭載することができる。コントローラ200は、メインの医療機器であり、これに対してバックアップコントローラ300は、サブの医療機器である。
この搬送カート1は、カート本体2と、ポール部3と、一対のハンドル部4と、引出し部5と、保管バスケット部6と、ボンベホルダ部7と、搭載部10を有している。カート本体2は、左右の縦枠2A,2Aと、横枠2Bを有しており、カート本体2は、ポール部3と、ハンドル部4と、引出し部5と、保管バスケット部6と、ボンベホルダ部7と、搭載部10を保持している。
左右の縦枠2A,2Aは、X方向に平行に間隔をおいて配置され、横枠2Bは、左右の縦枠2A,2Aを連結しており、Y方向に沿って配置されている。図1に示すX、Y、Z方向は直交しており、X方向は搬送カート1の前後方向であり、Y方向は搬送カート1の左右方向であり、Z方向は搬送カート1の上下方向である。X1方向は、搬送カート1の前進方向である。
図1に示すカート本体2の縦枠2Aは、その四隅部分において斜め方向に沿って突出して設けられた車輪取付け部8を有している。各車輪取付け部8には、車輪9がそれぞれ回転可能でしかも方向転換可能に取り付けられている。各車輪9は、搬送カート1の停止状態を保持するために、車輪の回転を止めるストッパ9Sを有している。
ポール部3は、カート本体2の横枠2Bに対して垂直に立てて取り付けられている。このポール部3は、Z方向に沿って伸縮して長さ調整が可能であり、先端部にはフック部3Hを備える。フック部3Hは、例えば体外循環装置(PCPS)用のプライミング液のバッグや、人工心肺用ホルダや、付属品等を掛けて保持することができる。
図1に示すように、左右のサポート部材4Sは、カート本体2の縦枠2Aの端部においてZ方向に沿って垂直に立てて設けられている。
カート1の上端部に位置する水平な基板40より上方には、左右のハンドル部4が起立している。
具体的には、左右のハンドル部4,4は、左右のサポート部材4Sの上端部に設けられている。
すなわち、各ハンドル部4,4は、その下端が左右のサポート部材4Sに位置していて、その上部は、好ましくは、上方に向かって平行に起立し、かつX1方向に徐々に前傾して延びる一対の傾斜バーを含んでいる。
これにより、医療従事者は、左右のハンドル部4,4を手でそれぞれ把持して、X1方向に押すことで、搬送カート1を移動することができる。また各車輪9は方向転換ができるので、移動の際に搬送カート1の方向転換は容易に行える。
また、医療従事者が、例えばコントローラ200の表示画面を指で操作する際に、ハンドル部4を片手で把持しながら、もう一方の手の指でタッチ式の表示画面203の操作することで、表示画面203の操作を安定して容易に行うことができる。
特に、各ハンドル部4,4が例えば直立している場合と比べて、搬送カート1の進行方向に向かって上端が倒れるように傾斜しているので、医療従事者がコントローラ200の表示画面に顔を近づけて表示を読み取ることが可能であり好ましい。
また、同様の理由で、やや斜めの位置等から医療従事者がコントローラ200の表示画面203の表示を読み取ろうとする場合にも、各ハンドル部4,4がその視界を妨害する事態を効果的に回避できる。
図1に示す引出し部5は、カート本体2の左右の縦枠2Aの間に設けられている。引出し部5は、箱体5Aとこの箱体5A内に収容されている引出し箱5Bを有している。箱体5Aは、左右の縦枠2Aを連結しており、引出し箱5Bは、箱体5Aに対して出し入れ操作を行うために取手5Cを備える。
この引出し箱5B内には、例えば使用していないバックアップコントローラ300を、単体で収納して確実に保管できる。これにより、コントローラ200が使用不可になった場合には、医療従事者は、コントローラ200を搭載部10からワンタッチで取り外すとともに、引出し箱5B内からバックアップコントローラ300をワンタッチで取り出して、このバックアップコントローラ300を搭載部10にワンタッチでラッチして固定すれば良い。このため、医療従事者は、コントローラの交換作業が容易に行える。
あるいは、引出し箱5Bには、気泡/流量センサを用いる際のワセリン、鉗子等の小物を収納して容易に保管することもできる。引出し部5は、カート本体2の低い位置に設けられているのでカート本体2の重心を低くできることから、引出し部5内に、重量物であるバックアップコントローラ300を保管しても、カート本体2の安定性を確保できる。
図1に示す保管バスケット部6は、右側の縦枠2Aに取り付けられたサポート部材6Aに固定されており、不要なケーブル類等を保管することができるので、不要なケーブル類を容易に保管できる。ボンベホルダ部7は、左側の縦枠2Aに取り付けられたサポート部材6Bに固定されており、酸素ボンベを保管できる。
ここで、図1に示す搭載部10の構造例を説明する前に、図2と図3を参照して、メインの医療機器であるコントローラ200の構造例を説明し、図4と図5を参照して、サブ医療機器であるバックアップコントローラ300の構造例を先に説明する。
図2は、搭載部10と、この搭載部10にワンタッチでラッチして固定することで搭載できるコントローラ200の例を示す斜視図である。図3(A)は、図2に示すコントローラ200の一部を省略して示す正面図であり、図3(B)は、このコントローラ200の一部を省略して示す側面図である。
図4は、バックアップコントローラ300の例を示す斜視図である。図5(A)は、図4に示すバックアップコントローラ300を示す正面図であり、図5(B)は、このバックアップコントローラ300を示す側面図である。
図2と図3に示すコントローラ200は、コントローラ本体201と、把持部202と、表示画面203と、操作部204を有している。コントローラ本体201は、傾斜した正面部201Aと、左右側面部201B、201Cと、背面部201Dと、平坦な底面部201Eと、上面部201Fを有する。
表示画面203は、傾斜した正面部201Aに配置されており、医療従事者が表示画面203に表示された情報を見易いように、しかも指でタッチ入力し易いように傾斜して配置されている。操作部204も、正面部201Aに配置されており、医療従事者が操作部204の回転操作ダイヤル205やスイッチ類206を操作し易いように傾斜して配置されている。
図2と図3に示すように、底面部201Eには、その前側の左右隅部の位置に前足210が突出して固定され、後側の左右隅部の位置に後足211が突出して固定されている。さらに、底面部201Eの中央位置には、1つのラッチ用のブロック体215が固定されている。図3に示すように、このブロック体215は、本体部分217と、この本体部分217の左右に設けられた一対のフランジ部216A,216Bを有している。左右のフランジ部216A,216Bは、底面部201Eに平行であって、X方向に形成されている。ラッチ用のブロック体215は、コントローラ200を搭載部10側のラッチ部50に対してワンタッチでラッチさせて固定させるための取付用部材の一例である。
一方、図4と図5に示すバックアップコントローラ300は、コントローラ200が故障等により使用できない場合に、コントローラ200に代えて一時的に使用されるバックアップ用のコントローラである。
このバックアップコントローラ300は、本体部301と、把持部302と、表示画面303と、操作部304を有している。本体部301は、正面部301Aと、左右側面部301B、301Cと、背面部301Dと、平坦な底面部301Eと、上面部301Fを有する。操作部304や表示画面303は、正面部301Aに配置されており、医療従事者が操作部304の回転操作ダイヤル305を操作し易いように、そして表示画面303を見易いようにするために傾斜して配置されている。
図5に示すように、底面部301Eには、その前側の左右隅部の位置に前足310が突出して固定され、後側の左右隅部の位置に後足311が突出して固定されている。さらに、底面部301Eの中央位置には、1つのラッチ用のブロック体315が固定されている。このラッチ用のブロック体315は、バックアップコントローラ300を搭載部10側のラッチ部50に対してワンタッチでラッチさせて固定させるための取付用部材の一例である。
図5に示すように、このブロック体315は、図3に示すブロック体215と同じサイズと同じ形を有しており、共通化されている。ブロック体315は、本体部分317と、この本体部分317の左右に設けられたフランジ部316A,316Bを有している。左右のフランジ部316A,316Bは、底面部301Eに平行であって、X方向に形成されている。
上述したコントローラ200を含む体外循環装置400について、図6を参照して説明する。図6は、体外循環装置のシステムの一例を示している。なお、体外循環装置400では、コントローラ200に代えてバックアップコントローラ300を使用することもできる。
図6に示す体外循環装置400における「体外循環動作」とは、例えば心臓外科手術によって一時的に心臓での血液循環を止めるような場合に、この体外循環装置400により血液の循環動作とこの血液に対するガス交換動作(酸素付加および/または二酸化炭素除去)を行うことである。「補助循環動作」とは、体外循環装置400の適用対象である患者Pの心臓が十分な機能を果たせない場合や肺によるガス交換が十分に行えないような状態において体外循環装置400によっても血液の循環動作の補助を行うことである。
図6に示す体外循環装置400は、例えば患者の心臓外科手術を行う場合には、体外循環装置400のポンプを作動して患者の静脈(大静脈)から脱血して、人工肺により血液中のガス交換を行って血液の酸素化を行った後に、この血液を再び患者の動脈(大動脈)に戻す人工肺体外血液循環を行うことができる。この体外循環装置400は、心臓と肺の代行を行う装置である。
体外循環装置400は、血液を循環させる循環回路400Rを有している。循環回路400Rは、人工肺402と、遠心ポンプ403と、駆動手段であるドライブモータ404と、静脈側カテーテル(脱血側カテーテル)405と、動脈側カテーテル(送血側カテーテル)406と、制御部450を有するコントローラ200と、ファストクランプ450を有している。
静脈側カテーテル(脱血側カテーテル)405は、大腿静脈より挿入され、静脈側カテーテル406の先端が右心房に留置される。動脈側カテーテル(送血側カテーテル)406は、大腿静脈より挿入される。静脈側カテーテル405は脱血チューブ411を用いて遠心ポンプ403に接続されている。脱血チューブ411は、血液を送る管路である。ドライブモータ404がコントローラ200の制御部450からの指令SGにより遠心ポンプ403を動作すると、遠心ポンプ403は、脱血チューブ411から脱血して人工肺402に通した後に、送血チューブ412を介して患者Pに血液を戻すことができる。
人工肺402は、遠心ポンプ403と送血チューブ412の間に配置されている。人工肺402は、この血液に対するガス交換動作(酸素付加および/または二酸化炭素除去)を行う。人工肺402は、例えば膜型人工肺であるが、特に好ましくは中空糸膜型人工肺を用いる。この人工肺402には、酸素ガス供給部413から酸素ガスがチューブ414を通じて供給される。送血チューブ412は、人工肺402と動脈側カテーテル406を接続している管路である。脱血チューブ411と送血チューブ412は、例えば塩化ビニル樹脂やシリコーンゴム等の透明性の高い、可撓性を有する合成樹脂製の管路が使用できる。脱血チューブ411内では、血液はV方向に流れ、送血チューブ412内では、血液はW方向に流れる。
次に、図1に示す搬送カート1の搭載部10について、詳しく説明する。
図2には、搭載部10と、この搭載部10にワンタッチで搭載しようとするコントローラ200を示している。図7は、コントローラ200が搭載された搭載部10の平面図であり、図8は、搭載部10の基板40上に、コントローラ200が装着して固定される様子を示す図である。図7においては、搭載部10上に搭載されたコントローラ200は、一点鎖線で示す長方形で簡略的に示している。
図2と図7を参照すると、搭載部10は、図2に示すコントローラ200または図4に示すバックアップコントローラ300を、ワンタッチで一方向にはめ込む(押し込む)ことで、容易にしかも確実にラッチして固定できる構造を有している。
図2と図7に示すように、搭載部10は、金属製の基板40と、金属製のラッチ部50と、プラスチック製のフロントガイド部51とリアガイド部52と、金属製の左右の安全ガード53を有している。図7に示すように、ラッチ部50とフロントガイド部51とリアガイド部52は、ラッチユニット49を構成している。
図2と図7に示す基板40は、金属製の長方形状の板部材であり、図1に示すように、基板40の四隅部分は、左右のサポート部材4Sと、左右のサポート部材6A,6Bにより、水平方向に固定されている。
左右の安全ガード53は、ほぼ逆U字型を有しており、安全ガード53は、X方向に平行になるように基板40の上面に固定されている。左右の安全ガード53の間隔は、図2に示すコントローラ200または図4に示すバックアップコントローラ300の左右の幅寸法よりも大きくなっている。
左右の安全ガード53は、ラッチ部50に対して図2に示すコントローラ200のラッチ用のブロック体215が嵌っていなかったり、バックアップコントローラ300のラッチ用のブロック体315が嵌っていない場合に、コントローラ200またはバックアップコントローラ300を、万が一にも搭載部10の基板40の上面から落下させないようにするために配置されている。
図2と図7に示すように、金属製のラッチ部50は、基板40の上面のほぼ中央位置に固定されている。フロントガイド部51は、ハンドル部4を把持する医療従事者から見て手前側に(X2方向側)において、基板40の上面に固定されているが、リアガイド部52は、ハンドル部4を把持する医療従事者から見て離れる側に(X1方向側)において、基板40の上面に固定されている。ラッチ部50は、フロントガイド部51とリアガイド部52の間の位置に配置されている。
ここで、ラッチ部50の構造を説明する前に、フロントガイド部51とリアガイド部52の形状例を説明する。
図2と図7に示すように、フロントガイド部51とリアガイド部52は、ネジ51N、52Nを用いて基板40の上面にそれぞれ固定されている。フロントガイド部51は、2つの凹部型の位置決めガイド部分51Gを有しており、これらの位置決めガイド部分51Gには、図8(A)から図8(B)に示すように、コントローラ200を基板40の上面に対してS1方向に下げて位置決めして載せる際に、コントローラ200の前足210を位置決めする。
リアガイド部52は、その左右位置に2つの位置決めガイド部分52Gを有している。これらの位置決めガイド部52Gは、X方向に平行な直線形状になっていて、図8(A)から図8(B)に示すように、2つの位置決めガイド部分52Gは、コントローラ200を基板40の上面に対してS2方向に下げて位置決めして載せる際に、コントローラ200の後足211を位置決めする。
また、図9は、バックアップコントローラ300が搭載された搭載部10の平面図である。図9では、バックアップコントローラ300は、一点鎖線で示す長方形で示している。図9に示すように、例えばフロントガイド部51は、位置決めガイド部分51Hを有しており、位置決めガイド部分51Hには、コントローラ300を基板40の上面に位置決めして載せる際に、バックアップコントローラ300の前足310を位置決めすることができる。また、2つの位置決めガイド部分52Gは、バックアップコントローラ300を基板40の上面に位置決めして載せる際に、バックアップコントローラ300の後足311を位置決めする。
次に、ラッチ部50の好ましい構造例を、図10と図11と図12を参照して説明する。図10は、ラッチ部50を示す斜視図であり、図11は、ラッチ部50の分解斜視図である。図12は、ラッチ部50の一部断面を有する分解図である。図13は、ラッチ部50のレバー61が、図8に示すコントローラ200のラッチ用のブロック体215をラッチする前の状態を示す図である。
図10に示すラッチ部50は、コントローラ200を基板40の上面に位置決めして搭載する際に、コントローラ200のラッチ用のブロック体215を一方向に向けてはめ込むことで、ワンタッチでラッチして固定したり、コントローラ200のラッチ用のブロック体215をワンタッチで取り外すことができる機能を有する。
同様にして、このラッチ部50は、バックアップコントローラ300を基板40の上面に位置決めして搭載する際に、バックアップコントローラ300のラッチ用のブロック体315を一方向に向けてはめ込むことで、ワンタッチでラッチして固定したり、バックアップコントローラ300のラッチ用のブロック体315をワンタッチで取り外すことができる機能を有する。
このように、コントローラ200とバックアップコントローラ300のワンタッチで取り付けることと、ワンタッチで取り外すことは、同様にして行うことができる。
図11と図12に示すように、ラッチ部10は、ブラケット60と、操作部材としてのレバー61と、支持板であるベース62と、4つのスペーサ64を有する。ブラケット60は、本体部70と、取付け部71,72を有している。ブラケット60の本体部70は、長方形状の上面部73と、側面部74,75,76,77を有し、下部は開放されており、本体部70の内部は、レバー61等を収容するための収容空間SPになっている。
図10と図11に示すように、ブラケット60の上面部73には、ほぼ円形状の開口部80が形成されている。開口部80は、取付用部材であるブロック体215(315)を通すことができる大きさを有している。開口部80は、内周囲にわたって面取り部80Mが形成されている。このように、開口部80には面取り部80Mが形成されているので、この開口部80には、コントローラ200のラッチ用のブロック体215あるいはバックアップコントローラ300のラッチ用のブロック体315を引っ掛けることなく、スムーズに通すことができる。
図11と図12に示すように、ブラケット60の側面部74には、レバー61を通すための開口部74Pが形成されている。図11に示すように、取付け部71,72は、それぞれ取付け用の孔71A,72Aを有する。図7に示すように、ブラケット60の取付け部71は、ネジ71Nを孔71Aに通してナット71Rを用いて基板40の上面に対して固定されている。ブラケット60の取付け部72は、ネジ52Nを孔72Aに通してナット72Rを用いて基板40の上面に対して固定されている。
図11に示すように、上面部73の内面には、4つのオネジ73Nが下方に突出して設けられている。また、上面部73の内面には、レバー61を取り付けて回転可能に支持する軸部85が設けられている。
図11と図12に示すように、レバー61は、ほぼL字型の操作部分81と、ほぼC字型の係合部分82を有している。図13に示すように、係合部分82は、取付け用の孔83と位置決め孔83Hが設けられている。図11に示すように、ベース62は、開口部80と同様の開口部84を有している。
その他に、図11と図12に示すように、ポリスライダ86、ワッシャ87、スペーサ64、ボールプランジャー63、ワッシャ90,91、ナット92,93を有している。
図12(A)から12(B)に示すように、レバー61の係合部分82と操作部分81の一部分が、ブラケット60の収容空間SP内に収容されると、ブラケット60の軸部85がレバー61の孔83に通り、ポリスライダ86、ワッシャ87を介してナット93により取り付けられる。これにより、図13に示すように、レバー61は、軸部85を中心にしてブラケット60の収容空間SP内で所定角度揺動可能である。
ベース62の孔62Nには、スペーサ64を介してブラケット60のオネジ73Nを通して、オネジ73Nにワッシャ―90,91を取り付け、そしてナット92を装着することで、ベース62はブラケット60に取り付けられる。
次に、図13から図16を参照して、ラッチ部50のレバー61が、コントローラ200のラッチ用のブロック体215を一方向に向けてはめ込むことで、ワンタッチでラッチして固定したり、コントローラ200のラッチ用のブロック体215を一方向とは反対方向に向けてワンタッチで取り外す構造を、説明する。
なお、コントローラ200のラッチ用のブロック体215をラッチする構造は、バックアップコントローラ300のラッチ用のブロック体315を一方向に向けてはめ込むことで、ワンタッチでラッチして固定したり、バックアップコントローラ300のラッチ用のブロック体315を一方向とは反対方向に向けてワンタッチで取り外す構造と同じである。
図13は、ラッチ部50のレバー61が、図8に示すコントローラ200のラッチ用のブロック体215をラッチする前の状態を示す図である。図14は、ラッチ部50のレバー61の一部が、コントローラ200のラッチ用のブロック体215の一部に掛かり始めた状態を示す図である。図15は、ラッチ部50のレバー61の一部が、コントローラ200のラッチ用のブロック体215の一部に、さらに掛かっている状態を示す図である。図16は、ラッチ部50のレバー61が、コントローラ200のラッチ用のブロック体215に掛って、完全にラッチして固定状態を示す図である。
すでに説明したが、図13に示すように、コントローラ200のラッチ用のブロック体215は、本体部分217と、左右に設けられたフランジ部216A,216Bを有している。また、レバー61は、ほぼL字型の操作部分81と、ほぼC字型の係合部分82を有している。係合部分82は、第1掛け部101と第2掛け部102と中間部103を有している。図13から図16に示すように、医療従事者が手でレバー61をR方向に回転すると、バー61の係合部分82の第1掛け部101と第2掛け部102が、ラッチ用のブロック体215のフランジ部216A,216Bに対して、徐々に掛かっていくようになっている。
なお、図13に示すように、コントローラ200のラッチ用のブロック体215と、ラッチ部50は、機器であるコントローラ200の脱着構造100を構成している。同様にして、バックアップコントローラ300のラッチ用のブロック体315と、ラッチ部50は、機器であるバックアップコントローラ300の脱着構造100を構成している。
次に、上述した機器の脱着構造を有する搬送カート1の使用例を説明する。
図1に示す搬送カート1では、引出し部5の引出し箱5B内に、サブの機器であるバックアップコントローラ300が予め収納されている。
図13に示すように、レバー61は、初期位置(開放位置)PPに位置決めされている。このため、レバー61の第1掛け部101と第2掛け部102は、ラッチ部50の開口部80から退出している。
メインの機器であるコントローラ200は、図2と図8に示すように搭載部10のラッチ部50に対してラッチすることで固定する。すなわち、図8(A)から図8(B)に示すように、コントローラ200の前側を、S1方向で示すように、基板40に近づけてコントローラ200の前足210を、フロントガイド部51の位置決めガイド部分51Gに位置決めし、しかもコントローラ200の後側を、S2方向で示すように、基板40に近づけてコントローラ200の後足211を、リアガイド部52の位置決めガイド部分52Gに位置決めをする。
これにより、コントローラ200は、基板40に対して前後方向(X方向)と左右方向(Y方向)について位置が定まるので、コントローラ200のラッチ用のブロック体215は、ラッチ部50に対して位置決めされるとともに、図8(A)に示すように、ブロック体215はラッチ部50の開口部80内に一方向S3に沿ってはめ込むことができる。
次に、医療従事者は、図13に示すレバー61を初期位置PPからR方向に回転操作を始めることで、図14に示すように、まずレバー61の第1掛け部101が、フランジ部216Aに掛かり始めるが、レバー61の第2掛け部102は、まだフランジ部216Bには掛かっていない。
そして、医療従事者が、図14に示すレバー61をさらにR方向に回転操作することで、図15に示すように、レバー61の第1掛け部101が、フランジ部216Aに掛かる面積が増加し、しかもレバー61の第2掛け部102は、やっとフランジ部216Aに掛かり始める。
そして、医療従事者が、図15に示すレバー61をさらにR方向に回転操作することで図16に示す最終位置PFになり、図16に示すように、レバー61の第1掛け部101が、フランジ部216Aに完全に掛かり、しかもレバー61の第2掛け部102も、フランジ部216Bに完全に掛かった状態(ラッチ状態)になる。これにより、コントローラ200のラッチ用のブロック体215は、レバー61の第1掛け部101と第2掛け部102により上がらないように固定できる。
この場合に、コントローラ200のラッチ用のブロック体215は、レバー61の第1掛け部101から掛かり始めて、その後第2掛け部102が掛かるようになっているので、第1掛け部101と第2掛け部102が同時に掛かる場合に比べて、小さい力でスムーズにブロック体215をラッチすることができる。すなわち、取付用部材であるラッチ用のブロック体215をラッチ操作する時の操作性が向上する。
このようにして、医療従事者は、コントローラ200を、搭載部10のラッチ部50に対して、ワンタッチで容易にしかも確実にラッチすることができる。
次に、医療従事者が、コントローラ200を搭載部10のラッチ部50におけるラッチ状態を解除して、コントローラ200を取り除く必要がある場合を説明する。
コントローラ200を取り除く必要があるのは、例えばベッドに寝ている患者をベッドごと病室から別の部屋、例えば処置室に移動しようとする時には、医療従事者は、ベッドを狭い通路に通して移動するために、コントローラ200を一時的に搬送カート1の搭載部10から取り外して、その後ベッドが別の部屋に到着した後に、再度コントローラ200を搬送カート1の搭載部10に再度取り付ける場合である。
この場合には、医療従事者が、図16に示す最終位置PFにあるレバー61をR1方向に押すと、図15、そして図14に示す順にレバー61の第1掛け部101と第2掛け部102が、フランジ部216A、216Bからそれぞれ徐々に退避していき、図13に示すように、レバー61の第1掛け部101と第2掛け部102が、フランジ部216A、216Bから離れる。
これにより、医療従事者は、コントローラ200を搭載部10のラッチ部50からワンタッチで容易にしかも確実に取り外すことができる。
また、コントローラ200を取り除く必要があるのは、コントローラ200が故障して使用できなくなった場合に、コントローラ200を搭載部10のラッチ部50から取り外す場合である。
この場合には、コントローラ200を搭載部10のラッチ部50から取り外した後に、図1に示す引出し部5の引出し箱5B内から、サブの機器であるバックアップコントローラ300を取り出して、上述したコントローラ200をラッチ部50に固定した要領で、バックアップコントローラ300のブロック体315をラッチ部50にはめ込んでラッチ部50によりラッチして固定することで、ワンタッチで容易にしかも確実に固定することができる。
本発明の実施形態の機器の脱着構造100は、複数の機器200(300)のいずれも脱着可能な機器の脱着構造であって、複数の機器200(300)のいずれにも共通して設けられている同一形状の取付用部材215(315)と、複数の機器のいずれかを搭載する対象物(搭載部10)に設けられて、取付用部材215(315)を脱着可能にラッチすることで複数の機器のいずれかを固定するラッチ部50と、を備える。
これにより、ラッチ部50は、複数の機器のいずれにも共通して設けられている同一形状の取付用部材215(315)を用いてラッチして、複数の機器200(300)のいずれかを対象物に対して搭載でき、複数の機器200(300)のいずれも容易にしかも確実に脱着することができる。
複数の機器は、メインの機器200と、メインの機器200をバックアップするサブの機器300から構成され、ラッチ部50は、本体部70と、取付用部材215(315)を一方向に向けて本体部70内にはめ込んだ状態で、本体部70内で移動して取付用部材215(315)をラッチし、逆方向に移動することで取付用部材215(315)から離れる操作部材としてのレバー61と、を有する。これにより、取付用部材215(315)を一方向に向けて本体部70内にはめ込み、操作部材であるレバー61を移動するだけで、メインの機器200とサブの機器300のいずれかを容易にラッチして固定できる。
本体部70には、取付用部材215(315)を通して本体部70の内部にはめ込むための開口部80を有し、取付用部材215(315)はフランジ部216A,216B(316A,316B)を有し、操作部材としてのレバー61はフランジ部216A,216B(316A,316B)に掛かることで、操作部材としてのレバー61が取付用部材215(315)を用いてメインの機器200とサブの機器300のいずれかをラッチする構成である。これにより、ラッチ部50の本体部70の開口部80に取付用部材215(315)を通して本体部70の内部にはめ込み、操作部材としてのレバー61を操作するだけで、操作部材としてのレバー61はフランジ部216A,216B(316A,316B)に掛かることで操作部材が取付用部材を用いてメインの機器200とサブの機器300のいずれかを容易にラッチして固定できる。
操作部材としてのレバー61は、C字型の係合部分82を有し、係合部分82は、フランジ部に掛かる第1掛け部101と、第1掛け部101とは間隔をおいて設けられた第2掛け部102を有し、第1掛け部101と第2掛け部102は、取付用部材215(315)の複数のフランジ部に対してそれぞれ掛かることで操作部材としてのレバー61が取付用部材を用いてメインの機器200とサブの機器300のいずれかをラッチ可能な構成である。これにより、第1掛け部101と第2掛け部102は、取付用部材の複数のフランジ部に対してそれぞれ掛かるようにすることで、メインの機器200とサブの機器300のいずれかを容易にラッチして固定できる。
好ましくは、第1掛け部101が、取付用部材215(315)の一方のフランジ部216A(316A)に対して掛かり始めた後に、第2掛け部102が、取付用部材の他方のフランジ部216B(316B)に対して掛かり始める構成である。これにより、第1掛け部101が、取付用部材の一方のフランジ部に対して掛かり始めた後に、第2掛け部1−2が、取付用部材の他方のフランジ部に対して掛かり始めるようになっているので、第1掛け部101と第2掛け部102が同時に一方と他方のフランジ部に掛かる場合に比べて、小さい力でスムーズに取付用部材をラッチすることができ、ラッチ操作時の操作性が向上する。
本発明の機器の脱着構造を有する搬送カート1は、機器の脱着構造100を備える対象物としての搭載部10と、搭載部10を保持して移動可能なカート本体2と、を備える。これにより、ラッチ部は、複数の機器のいずれにも共通して設けられている同一形状の取付用部材を用いてラッチして、複数の機器のいずれかを対象物である搬送カートの搭載部に対して搭載でき、複数の機器のいずれも容易にしかも確実に脱着することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。
上記実施形態の各構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせることができる。
本発明の機器の脱着構造が適用できる機器としては、医療機器に限らず他の分野の機器であっても良い。複数の機器は、図示例では2種類のコントローラ200とバックアップコントローラ300により構成されているが、3種類以上の種類の機器により構成しても良い。
操作部材としてのレバー61は、一方向(R方向)に回転することで取付用部材をラッチし、反対方向(R1方向)に回転することで取付用部材のラッチを解除するようになっている。しかし、操作部材は、一方向に直線移動することで取付用部材をラッチし、反対方向に直線移動すること取付用部材のラッチを解除するようにしても良い。
1・・・搬送カート、2・・・カート本体、50・・・ラッチ部、70・・・ラッチ部の本体部、61・・・レバー(操作部材の例)、80・・・ラッチ部の開口部、100・・・機器の脱着構造、200・・・メインのコントローラ(メインの機器の例)、215・・・ブロック体(取付用部材の例)、216A,216B・・・ブロック体のフランジ部、300・・・バックアップコントローラ(サブの機器の例)、315・・・ブロック体(取付用部材の例)、316A,316B・・・ブロック体のフランジ部、101・・・レバーの第1掛け部、102・・・レバーの第2掛け部

Claims (9)

  1. 複数の機器から選択されたひとつの機器を脱着可能な脱着構造であって、
    前記複数の機器のいずれにも共通して設けられている同一形状の取付用部材と、
    前記複数の機器のいずれかを搭載可能な搭載部に設けられて、前記取付用部材を脱着可能にラッチすることで前記選択されたひとつの機器を固定するラッチ部と
    を備えることを特徴とする機器の脱着構造。
  2. 前記複数の機器は、主として用いられるメインの機器と、前記メインの機器に対して代替的に用いられてバックアップするサブの機器から構成され、
    前記ラッチ部は、
    本体部と、
    前記取付用部材を一方向に向けて前記本体部内にはめ込んだ状態で、前記本体部内で移動して前記取付用部材をラッチし、逆方向に移動することで前記取付用部材から離れる操作部材と
    を有することを特徴とする請求項1に記載の機器の脱着構造。
  3. 前記メインの機器は、患者に接続される医療機器の動作制御を行うコントローラであり、前記サブの機器は、前記医療機器の前記コントローラに対して、代替使用されるバックアップコントローラであることを特徴とする請求項1または2に記載の着脱構造。
  4. 前記本体部には、前記取付用部材を通して前記本体部の内部にはめ込むための開口部を有し、
    前記取付用部材はフランジ部を有し、前記操作部材は前記フランジ部に掛かることで前記操作部材が前記取付用部材を用いて前記メインの機器と前記サブの機器のいずれかをラッチする構成としたことを特徴とする請求項2または3に記載の機器の脱着構造。
  5. 前記操作部材は、C字型の係合部分を有し、前記係合部分は、前記フランジ部に掛かる第1掛け部と、前記第1掛け部とは間隔をおいて設けられた第2掛け部を有し、
    前記第1掛け部と前記第2掛け部は、前記取付用部材の複数の前記フランジ部に対してそれぞれ掛かることで、前記操作部材が前記取付用部材を用いて前記メインの機器と前記サブの機器のいずれかを固定する構成としたことを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の機器の脱着構造。
  6. 前記第1掛け部が、前記取付用部材の一方の前記フランジ部に対して掛かり始めた後に、前記第2掛け部が、前記取付用部材の他方の前記フランジ部に対して掛かり始める構成としたことを特徴とする請求項5に記載の機器の脱着構造。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の前記機器の脱着構造を備える前記対象物としての搭載部と、
    前記搭載部を保持して移動可能なカート本体と、
    を備えることを特徴とする機器の脱着構造を有する搬送カート。
  8. 前記カート本体には、各ハンドル部の間には、機器の搭載部を間に挟んで上方に起立して延びる一対のハンドル部が設けられており、各ハンドル部は上端が、進行方向に向かって前傾するように配置されていることを特徴とする請求項7に記載の搬送カート。
  9. 前記メインの機器は、傾斜した正面部に表示画面を有し、前記ハンドル部は前記メインの機器の前記表示画面の傾斜に沿って前傾するように配置されていることを特徴とする請求項8に記載の搬送カート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023138455A1 (zh) * 2022-01-19 2023-07-27 心擎医疗(苏州)股份有限公司 运载工具及运用该运载工具的氧合器***

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