JP2016063524A - 映像表示装置、視聴制御装置及び視聴制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】視聴者に応じたより詳細な視聴制限を実現する映像表示装置、視聴制御装置及び視聴制御プログラムを提供する。【解決手段】表示部101は、映像コンテンツを表示し、映像撮像部105は、映像を撮像し、映像情報解析部108は、映像コンテンツにおけるシーン毎の種別を示す映像解析情報を取得し、視聴履歴解析部107は、使用者が視聴した映像コンテンツとシーンとを含む視聴履歴を解析し、表示制御部102は、視聴履歴及び映像解析情報に基づいて表示部101に表示する映像コンテンツを表示するか否かを制御する。【選択図】図1
Description
本発明は、表示装置を使用するユーザ毎に、映像コンテンツの視聴制限が可能である映像表示装置、視聴制御装置及び視聴制御プログラムに関する。
従来から、テレビジョン受信装置、等の映像表示装置で映像コンテンツを視聴する未成年者に対して、有害コンテンツの視聴を制限することが求められている。有害コンテンツとは、情動や人格の形成に有害なシーン、例えば、暴力を示す暴力シーンや残酷な事物を示す残酷シーンなど、を含む映像コンテンツである。
有害コンテンツの視聴を制限する為に、例えば、映画等ではコンテンツに応じてレーティング(rating)情報が付与され、予めどのような年齢層の視聴者に向けたものであるかが明示されているものがある。また、テレビジョン放送では、いわゆるVチップ機能を用いた視聴制限が従来から知られている。この視聴制限では、送信機側で暴力シーンや残酷シーン等が含まれるかを示すレーティング情報が放送番組の映像信号に重畳及び伝送される。受信機側では、受信した番組の映像信号からレーティング情報が読み出され、視聴者によって予め設定されているレーティングレベルと比較し、読み出されたレーティング情報が、前記受信機にあらかじめ設定されているレーティングレベルを超えた場合に映像の表示をブロックする。
近年では、インターネットの普及により、インターネットに接続された各種の機器から多様な映像コンテンツが取得でき、誰でも簡単に利用することができる。このようなインターネット上の映像コンテンツにおいても視聴制限することが求められている。
有害コンテンツの視聴を制限する為に、例えば、映画等ではコンテンツに応じてレーティング(rating)情報が付与され、予めどのような年齢層の視聴者に向けたものであるかが明示されているものがある。また、テレビジョン放送では、いわゆるVチップ機能を用いた視聴制限が従来から知られている。この視聴制限では、送信機側で暴力シーンや残酷シーン等が含まれるかを示すレーティング情報が放送番組の映像信号に重畳及び伝送される。受信機側では、受信した番組の映像信号からレーティング情報が読み出され、視聴者によって予め設定されているレーティングレベルと比較し、読み出されたレーティング情報が、前記受信機にあらかじめ設定されているレーティングレベルを超えた場合に映像の表示をブロックする。
近年では、インターネットの普及により、インターネットに接続された各種の機器から多様な映像コンテンツが取得でき、誰でも簡単に利用することができる。このようなインターネット上の映像コンテンツにおいても視聴制限することが求められている。
多様な映像コンテンツに関する視聴制限の方法として、特許文献1において、インターネット接続機能及びペアレンタルコントロール機能を有した、インターネット上のコンテンツの視聴制限が可能な電子機器が開示されている。この電子機器は、インターネット接続機能及びペアレンタルコントロール機能を有しており、記憶部に記憶されているインターネット上のコンテンツに関するレーティング情報を利用して、視聴制限部によりインターネット上のコンテンツの視聴制限を行う。また、この電子機器は、付加されたレーティング情報の変更通知に基づいてレーティング情報を書き換えることができる。
また、特許文献2には、映像ショットの切り替わりで映像を構造化するショット検出手段により検出されたショット情報を用いて識別対象となる画像候補を選択し、選択された画像候補から特徴量を算出することでコンテンツの識別を行うコンテンツ識別方法及び装置が開示されている。この方法及び装置は、任意の未知コンテンツにおいても、映像コンテンツが青少年に有害な画像であるか否かを識別することができる。
また、特許文献3には、ユーザにより設定される視聴制限基準情報と、受信中の映像コンテンツデータに番組又はシーン毎に予め付加された前記コンテンツ視聴制限情報とを比較して、視聴制限を設定するか否かを判断する映像コンテンツ記録再生装置について記載されている。この装置は、視聴制限を設定すると判断されたシーンを有する映像コンテンツデータの全体を再生区間として再生プロテクトを設定した実体プレイリストを生成するとともに、視聴制限を設定しないと判断されたシーンが再生区間となるように設定した仮想プレイリストを生成する。実体プレイリストに基づいて再生するか、仮想プレイリストに基づいて再生するかを判断する事により、映像コンテンツのシーンごとに設定された視聴制限に応じてコンテンツの再生を制御することが可能になる。
他方、未成年者でも視聴可能なレーティングを有する映像コンテンツであっても、暴力シーン等の有害シーンを含む場合があり、保護者等の管理者がシーンに応じて視聴を許す否かを判断したいという要望や、視聴を許す場合でも繰り返し視聴することを防ぎたいという要望がある。
しかしながら、特許文献1には、インターネット上で利用可能なコンテンツの各件について視聴制限を行うことができる電子機器について記載されているが、この電子機器は、シーンごとの視聴制限を行うものではない。特許文献2には、レーティング情報が付されていない未知のコンテンツに対して、シーンごとに有害か否かを識別するコンテンツ識別方法について記載されているが、識別結果を用いて視聴制限を行うことについては開示されていない。
特許文献3には、コンテンツのシーンごとに設定された視聴制限に応じて映像コンテンツの再生を制御する映像コンテンツ再生装置について記載されているが、この装置はシーンの種別や視聴状況に応じた制御を行うものではない。
しかしながら、特許文献1には、インターネット上で利用可能なコンテンツの各件について視聴制限を行うことができる電子機器について記載されているが、この電子機器は、シーンごとの視聴制限を行うものではない。特許文献2には、レーティング情報が付されていない未知のコンテンツに対して、シーンごとに有害か否かを識別するコンテンツ識別方法について記載されているが、識別結果を用いて視聴制限を行うことについては開示されていない。
特許文献3には、コンテンツのシーンごとに設定された視聴制限に応じて映像コンテンツの再生を制御する映像コンテンツ再生装置について記載されているが、この装置はシーンの種別や視聴状況に応じた制御を行うものではない。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであって、視聴者に応じてより詳細な視聴制限を実現する映像表示装置、視聴制御装置及び視聴制御プログラムを提供する。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様は、映像コンテンツを表示する表示部と、映像を撮影する映像撮影部と、前記映像撮影部が撮影した撮影映像に基づいて使用者を判別する使用者判別部と、前記映像コンテンツにおけるシーン毎の種別を示す映像解析情報を取得する映像情報解析部と、前記使用者が視聴した映像コンテンツとシーンとを含む視聴履歴を解析する視聴履歴解析部と、前記視聴履歴及び前記映像解析情報に基づいて、前記表示部に表示する映像コンテンツを表示するか否かを制御する表示制御部と、を備える映像表示装置である。
本発明によれば、視聴者に応じたより詳細な視聴制限が可能になる。
(第1の実施形態)
本発明の第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、各図面における各部の大きさ等は、図面を見やすくするために大小関係を誇張しており、実際の大きさとは異なることがある。
本発明の第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、各図面における各部の大きさ等は、図面を見やすくするために大小関係を誇張しており、実際の大きさとは異なることがある。
図1は、本実施形態に係る映像表示装置100の構成を示すブロック図である。
映像表示装置100は、映像データに基づいて映像を表示する機能を有する電子機器である。映像表示装置100は、例えば、タブレット端末装置、多機能携帯電話機(いわゆるスマートフォンを含む)、PC(Personal Computer)、テレビジョン受像機、等である。
映像表示装置100は、映像データに基づいて映像を表示する機能を有する電子機器である。映像表示装置100は、例えば、タブレット端末装置、多機能携帯電話機(いわゆるスマートフォンを含む)、PC(Personal Computer)、テレビジョン受像機、等である。
映像表示装置100は、CPU(Central Processing Unit)及び記憶装置を備える。記憶装置は、例えば、HDD(Hard−disk Drive)、フラッシュメモリ、ROM(Read−only Memory)、RAM(Random Access Memory)、又はそれらの組み合わせである。記憶装置には、CPUで実行される各種のプログラム、CPUで実行される処理に用いられる各種のデータ、CPUで実行された処理により生成されたデータを記憶する。
CPUは、記憶装置に記憶されているプログラムを実行することにより、表示部101、表示制御部102、入力情報制御部103、機能制御部104、映像撮影部105、使用者判別部106、視聴履歴解析部107、映像情報解析部108及び通信制御部109の一部又は全部の機能を実現する。記憶部110は、上述した記憶装置により構成される。
CPUは、記憶装置に記憶されているプログラムを実行することにより、表示部101、表示制御部102、入力情報制御部103、機能制御部104、映像撮影部105、使用者判別部106、視聴履歴解析部107、映像情報解析部108及び通信制御部109の一部又は全部の機能を実現する。記憶部110は、上述した記憶装置により構成される。
表示部101は、表示制御部102から入力された映像データが示す映像を表示するディスプレイを含んで構成される。表示部101は、例えば、ディスプレイとタッチセンサとを一体に構成したタッチパネルである。ディスプレイは、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)等である。タッチセンサは、利用者の指等の操作物が接触した位置を検出し、検出した位置を示す入力情報を入力情報制御部103に出力する操作入力部である。タッチセンサは、例えば、静電容量型タッチセンサである。なお、表示部101において、ディスプレイは、タッチセンサと別体であってもよい。
表示制御部102は、表示部101の表示制御を行うものであり、視聴履歴解析部107から視聴履歴解析情報が入力され、映像情報解析部108から映像データと、その映像データに係る映像解析情報とが入力され、機能制御部104から機能制御情報が入力される。入力された視聴履歴解析情報と映像解析情報に基づいて、映像データを形成するシーン毎に映像の表示を制限するか否かを判定する。制限しないと判定した場合、表示制御部102は、映像データを表示部101に出力して、その映像を表示させる。制限すると判定した場合、表示制御部102は、映像データの表示部101への出力を停止して、その映像の表示を停止する。
表示制御部102が上記の判断を行って映像データを出力する期間は、機能制御部104から映像の表示開始を示す機能制御情報が入力された後、映像の表示停止を示す機能制御情報が入力されるまでの間である。表示制御部102が行う表示制御については、後述する。
なお、表示制御部102は、表示部101に表示させた映像コンテンツのコンテンツ識別情報、表示させた時間を示す視聴時間情報、及び視聴した使用者を示す使用者情報を含み、これらを対応付けて記憶部110に記憶する。これにより、記憶部110には、視聴履歴情報(視聴ログ)が形成される。
なお、表示制御部102は、表示部101に表示させた映像コンテンツのコンテンツ識別情報、表示させた時間を示す視聴時間情報、及び視聴した使用者を示す使用者情報を含み、これらを対応付けて記憶部110に記憶する。これにより、記憶部110には、視聴履歴情報(視聴ログ)が形成される。
なお、「コンテンツ」とは、ある情報を表す映像、音声、文字列、等のセット、例えば、映画、アニメーション、放送番組等、人間の創造的活動により生み出されたものである。コンテンツを表すデータを「コンテンツデータ」と呼ぶ。ここでは、特に映像を含むコンテンツを映像コンテンツと呼ぶことがある。映像コンテンツには、音声が含まれていても含まれていなくてもよい。以下の説明では、コンテンツが、主にインターネットに接続可能なサーバー装置から利用可能な映像コンテンツである場合を例にする。
また、「シーン」とは、1件の映像コンテンツを時間的に細分化した区間であって、一定の場所における動作または状況など、所定の条件によって区切られたものを指す。シーンは、場面とも呼ばれる。また、ここでのシーンとは、切れ目なしに連続して撮影された映像の1つの区間であるショットであってもよい。
また、「シーン」とは、1件の映像コンテンツを時間的に細分化した区間であって、一定の場所における動作または状況など、所定の条件によって区切られたものを指す。シーンは、場面とも呼ばれる。また、ここでのシーンとは、切れ目なしに連続して撮影された映像の1つの区間であるショットであってもよい。
入力情報制御部103は、表示部101のタッチパネルから入力された入力情報に基づいて、映像表示装置100で実行する機能を特定する機能情報を生成する。入力情報制御部103は、例えば、入力情報が示す位置が、表示部101に表示された開始ボタン(図示せず)の領域内に含まれる場合(開始ボタンが押下)、映像の表示開始を示す機能情報を生成する。入力情報が示す位置が、表示部101に表示された停止ボタン(図示せず)の領域内に含まれる場合(停止ボタンが押下)であれば、映像コンテンツの表示停止を示す機能情報を生成する。入力情報制御部103は、入力情報が示す位置が表示部101に表示されたコンテンツリスト(図示せず)に含まれるコンテンツ名の表示領域内に含まれる場合(コンテンツ名が押下)、その映像コンテンツを示す機能情報を生成する。入力情報制御部103は、生成した機能情報を機能制御部104に出力する。
機能制御部104は、入力情報制御部103から入力された機能情報に基づいて映像表示装置100の各部に対し、各部を制御するための機能制御情報を送り、各部の動作を制御する。例えば、機能情報が映像コンテンツの表示開始を示す情報である場合、表示制御部102に機能制御情報を送り、映像コンテンツの表示を開始させる。また、機能制御部104は、その機能制御情報を映像撮影部105に出力することにより、映像表示装置100の周囲の映像の撮影を開始させる。機能制御情報が映像コンテンツの表示停止を示す情報である場合、その機能制御情報を表示制御部102に出力することにより映像コンテンツの表示を停止する。機能制御情報が映像コンテンツを示す情報である場合、その機能制御情報を通信制御部109に出力することにより、その映像コンテンツの映像データを取得させる。
映像撮影部105は、機能制御部104から映像の表示開始を示す機能制御情報が入力された場合、周囲の映像を撮影し、撮影した映像を示す撮影映像データを使用者判別部106に出力する。映像撮影部105は、例えば、CCD(Charge−coupled Device)カメラを含んで構成される。
使用者判別部106は、記憶部110に予め記憶したリファレンスデータを参照して、映像撮影部105から入力された撮影映像データについて公知の画像処理技術を用いて映像表示装置100の使用者を判別する。使用者判別部106は、判別した使用者を示す使用者情報を視聴履歴解析部107に出力する。使用者の判別処理については、後述する。
視聴履歴解析部107は、記憶部110に予め使用者情報と対応付けて記憶した視聴履歴(視聴ログ)から、使用者判別部106から入力された使用者情報に対応する視聴履歴を読み取る。視聴履歴は、その使用者に対してその時点までに表示した映像コンテンツの表示時間(視聴時間)の履歴を示す情報である。表示時間は、表示を開始した開始時刻から表示を停止した停止時刻で指定される。開始時刻、停止時刻は、その映像コンテンツの冒頭の時刻を基準とした相対的な時刻であってもよいし、その時点における絶対的な時刻(現在時刻)であってもよい。視聴履歴解析部107は、読み取った視聴履歴に基づいて視聴履歴情報を生成する。視聴履歴解析部107は、例えば、その使用者に対して表示した映像コンテンツに含まれるシーンのシーン種別毎の視聴時間と視聴頻度を算出し、算出したこれらの情報を含む視聴履歴情報を生成する。視聴履歴解析部107は、生成した視聴履歴情報を表示制御部102に出力する。視聴履歴情報の例については、後述する。
映像情報解析部108は、記憶部110から映像データを読み出し、読み出した映像データのヘッダ部を解析することにより予め付加されている映像解析情報を抽出する。映像解析情報は、映像データが示す映像コンテンツを形成するシーン毎のシーン種別と時間(開始時刻、終了時刻)を示す情報である。映像情報解析部108は、抽出した映像解析情報と映像データを表示制御部102に出力する。映像解析情報の例については、後述する。
通信制御部109は、外部機器とのネットワークを介して行われる通信を制御する。例えば、通信制御部109は、機能制御部104から入力された機能制御情報が示す映像コンテンツの要求信号を、その映像コンテンツを格納するコンテンツサーバ装置(図示せず)に送信する。通信制御部109は、コンテンツサーバ装置から、その映像コンテンツデータを受信し、受信したデータを記憶部110に記憶する。
記憶部110は、上述したように、各部が生成したデータを記憶し、各部における処理に用いるデータを記憶する。
次に、本実施形態に係る映像表示装置100の利用状況について説明する。
図2は、本実施形態に係る映像表示装置100の利用状況の一例を示す概念図である。
図2に示す例では、映像表示装置100は、扁平でその主面の形状が矩形であるタブレット端末である。映像表示装置100は、使用者I111が手で保持できる大きさを有する。使用者I111は、表示部101とカメラである映像撮影部105が配置されている面を自身の顔に向けて、映像表示装置100を手で保持しながら表示部101のタッチパネルを操作する。なお、使用者I111、等の符号「I」は、映像、映像の被写体、処理対象等を示し、映像表示装置100の構成と区別するための符号である。使用者I111が操作により視聴を希望する映像コンテンツを指示したことに応じて、通信制御部109(図1)は、指示された映像コンテンツの映像データを、コンテンツサーバ装置(図示せず)からネットワークを介して取得する。また、使用者I111が操作により映像コンテンツの再生開始を指示したことに応じて、表示制御部102(図1)は、取得された映像コンテンツについて、その表示を制限するか否かを判定する。表示制御部102が、表示を制限しないと判定したとき、表示部101は指示された映像コンテンツを表示する。表示制御部102が、表示を制限すると判定したとき、表示部101は指示された映像コンテンツを表示しない。1件の映像コンテンツが複数のシーンから形成され、シーン毎にレーティング(視聴制限の基準)が異なる場合がある。その場合には、表示制御部102は、シーン毎に表示を制限するか否かを判定する。
図2は、本実施形態に係る映像表示装置100の利用状況の一例を示す概念図である。
図2に示す例では、映像表示装置100は、扁平でその主面の形状が矩形であるタブレット端末である。映像表示装置100は、使用者I111が手で保持できる大きさを有する。使用者I111は、表示部101とカメラである映像撮影部105が配置されている面を自身の顔に向けて、映像表示装置100を手で保持しながら表示部101のタッチパネルを操作する。なお、使用者I111、等の符号「I」は、映像、映像の被写体、処理対象等を示し、映像表示装置100の構成と区別するための符号である。使用者I111が操作により視聴を希望する映像コンテンツを指示したことに応じて、通信制御部109(図1)は、指示された映像コンテンツの映像データを、コンテンツサーバ装置(図示せず)からネットワークを介して取得する。また、使用者I111が操作により映像コンテンツの再生開始を指示したことに応じて、表示制御部102(図1)は、取得された映像コンテンツについて、その表示を制限するか否かを判定する。表示制御部102が、表示を制限しないと判定したとき、表示部101は指示された映像コンテンツを表示する。表示制御部102が、表示を制限すると判定したとき、表示部101は指示された映像コンテンツを表示しない。1件の映像コンテンツが複数のシーンから形成され、シーン毎にレーティング(視聴制限の基準)が異なる場合がある。その場合には、表示制御部102は、シーン毎に表示を制限するか否かを判定する。
次に、映像撮影部105が撮影した撮影映像の例と、使用者判別部106が実行する使用者の判別処理の例について説明する。映像撮影部105は、図2に示す使用者I111の姿を撮影し、使用者判別部106は、上述したように映像撮影部105が撮影した撮影映像に表された使用者を判別する。
図3は、表示部101のディスプレイが表示する撮影映像の一例(撮影映像I112)を示す図である。
撮影映像I112は、使用者I111の姿を表す映像である。破線で示す矩形の領域I113は、使用者I111の顔を表す顔領域である。使用者判別部106は、次に説明する処理を行って顔領域を検出する。
図3は、表示部101のディスプレイが表示する撮影映像の一例(撮影映像I112)を示す図である。
撮影映像I112は、使用者I111の姿を表す映像である。破線で示す矩形の領域I113は、使用者I111の顔を表す顔領域である。使用者判別部106は、次に説明する処理を行って顔領域を検出する。
使用者判別部106は、記憶部110に記憶されたリファレンスデータを読み取る。リファレンスデータは、使用者の判別処理において参照されるデータである。リファレンスデータは、使用者を示す使用者情報(ID、氏名、等)と、その使用者の顔画像を表す顔画像データ、あるいは、その使用者の顔の特徴量を示す特徴データを含み、使用者情報と画像データ、あるいは特徴データが対応付けて形成されるデータである。リファレンスデータの取得タイミングとしては、映像表示装置100の初回使用時に使用者に対して登録を促す情報を提示し、使用者による操作入力に応じて生成する、あるいは、映像表示装置100の管理者や使用者が適宜登録操作入力を行い、受け付けられた操作入力に応じて生成するなどがありうる。また、使用者が判別できなかった場合(当該使用者のリファレンスデータが登録されていなかった場合)に、以降使用者を判別するための情報としてリファレンスデータに追加して記憶させるよう、登録操作をするようにしてもよい。なお、ここでの特徴データとは、例えば、顔の各器官(左右の目、鼻、口、等)の特徴(位置、等)を示す特徴点の相対的な位置関係を示すデータである。
ここで、使用者判別部106は、撮影映像I112から公知の画像処理技術、例えば、Viola−Jones法を用いて顔領域検出処理を行う。即ち、使用者判別部106は、撮影映像において、所定の大きさ(例えば、水平方向32画素×垂直方向32画素)の探索窓(判定領域)を撮影映像の左上端から右下端にかけてラスタスキャン順に順番に移動させ、顔である事を示す情報を持つ領域を特定する事で、顔領域I113の検出を行う。前記の特徴点を有すると判定された領域により顔領域I113が形成される。
次に、使用者判別部106は、検出した顔領域I113に対して検出した特徴点の相対位置関係と、記憶部110からそれぞれ読み取った使用者毎のリファレンスデータが示す特徴点の相対位置関係とを照合し、一致度を算出する。算出した一致度が、予め定めた一度の閾値よりも高いリファレンスデータに係る使用者I111を判別する。なお、使用者判別部106は、1個の映像に複数名分の顔領域を検出した場合には、それぞれの顔領域について使用者を判別してもよい。また、使用者判別部106は、顔領域を検出することができても使用者を特定できない場合がある。
なお、一致度の閾値は、予め定めた値であってもよいし、映像表示装置100の使用者又は管理者の操作に応じて設定可能であってもよい。また、撮影映像から顔領域を検出することができれば、Viola−Jones法に限らず、使用者判別部106は、いかなる処理方法を用いてもよい。
なお、一致度の閾値は、予め定めた値であってもよいし、映像表示装置100の使用者又は管理者の操作に応じて設定可能であってもよい。また、撮影映像から顔領域を検出することができれば、Viola−Jones法に限らず、使用者判別部106は、いかなる処理方法を用いてもよい。
次に、視聴履歴解析部107によって解析を行う視聴履歴情報の例と、視聴履歴解析部107が実行する視聴履歴解析処理の例について説明する。
図4は、視聴履歴情報の一例を示す図である。
図4は、使用者P1、P2をはじめとする各使用者の視聴履歴情報を示す。各使用者の視聴履歴情報は、シーン種別、視聴時間、視聴頻度、レーティング情報を含み、これらが対応付けられて形成される。シーン種別とは、各シーン内容を示す分類である。図4に示す例では、シーン種別は、視聴制限をかけるべきものとして暴力に関するシーンを細分化した分類であり、「暴力シーン」、「ホラーシーン」、「わいせつシーン」の3種類がある。視聴時間は、該当するシーン種別のシーンの1ヶ月当たりの累積視聴時間である。なお、視聴時間は、1ヶ月当たりの平均でも、最近1ヶ月以内の累積視聴時間であってもよい。
図4は、視聴履歴情報の一例を示す図である。
図4は、使用者P1、P2をはじめとする各使用者の視聴履歴情報を示す。各使用者の視聴履歴情報は、シーン種別、視聴時間、視聴頻度、レーティング情報を含み、これらが対応付けられて形成される。シーン種別とは、各シーン内容を示す分類である。図4に示す例では、シーン種別は、視聴制限をかけるべきものとして暴力に関するシーンを細分化した分類であり、「暴力シーン」、「ホラーシーン」、「わいせつシーン」の3種類がある。視聴時間は、該当するシーン種別のシーンの1ヶ月当たりの累積視聴時間である。なお、視聴時間は、1ヶ月当たりの平均でも、最近1ヶ月以内の累積視聴時間であってもよい。
視聴頻度は、該当するシーン種別のシーンを1ヶ月当たり再生した回数である。視聴頻度は、1ヶ月当たりの平均回数でも、現在までの最近1ヶ月以内の視聴回数であってもよい。レーティング情報は、そのシーン種別についての視聴制限の度合いを示す情報である。図4に示す例では、レーティング情報は、「◎」、「○」、「×」の3段階のいずれかを示す情報である。「×」は、完全に視聴できない状態を示し、「○」は、制限付きの許可が下りている状態を示し、「◎」は、完全な視聴許可が下りている状態を示す。制限付きの許可は、例えば、視聴時間が30分以下、かつ、視聴頻度が5回以下であれば、視聴が許可されることである。
レーティング情報は、視聴制限を行うか否か、行う場合の条件や程度を示す情報であり、例えば、保護者等、視聴制限を管理する管理者の操作により設定可能であってもよい。
レーティング情報は、視聴制限を行うか否か、行う場合の条件や程度を示す情報であり、例えば、保護者等、視聴制限を管理する管理者の操作により設定可能であってもよい。
図4に示す例では、使用者情報P1については、暴力シーンについてレーティング情報は完全な視聴許可(◎)を示し、視聴制限がかからない。他方、ホラーシーン、わいせつシーンについてレーティング情報は制限付きの許可(〇)を示す。前述のように、視聴時間が30分以下、かつ、視聴頻度が5回以下であれば視聴許可されるとすると、ホラーシーンについては、視聴時間が20分であって30分の制限を下回り、視聴頻度が3回であって5回の制限に達していない。そのため、ホラーシーンについては、まだ視聴制限がかからない。他方、わいせつシーンについては、視聴時間が1時間であって30分の制限を超え、視聴頻度が5回であって5回の制限と等しい。そのため、わいせつシーンについて視聴制限がかかり、表示部101において該当する映像が表示されない。使用者情報P2については、暴力シーン、ホラーシーンについて制限付きの許可(〇)を示す。わいせつシーンについては、完全に視聴できない状態(×)を示す。暴力シーンについては、視聴時間が30分であって30分の制限と等しく、視聴頻度が3回であって5回の制限よりも少ないので、視聴制限がかからない。ホラーシーンについては、視聴時間が10分であって30分の制限を下回り、視聴頻度が2回であって5回の制限に達していないので、視聴制限がかからない。他方、わいせつシーンについては、完全に視聴できない状態(×)を示すので、表示部101において該当する映像が表示されない。
視聴履歴解析部107による視聴履歴解析処理は、使用者判別部106から入力された使用者情報に対応する視聴履歴を読み取り、視聴時間と視聴頻度、レーティング情報を元に、各シーンにおいて視聴制限をかけるかどうかを判別し、その判別結果を視聴履歴解析情報として表示制御部102へ送る。使用者がP1の場合、前段の通りわいせつシーンのみに視聴制限をかけ表示を制限する事となる。
次に、映像情報解析部108が抽出した映像解析情報の例について説明する。
図5は、映像解析情報の一例を示す図である。
映像解析情報は、前述のように映像のヘッダ情報の一部として記録されているものとし、ある映像コンテンツの映像データを形成するシーン毎に、そのシーンのシーン種別、開始時刻、及び終了時刻を含み、それらが対応付けられて形成された情報である。開始時刻、終了時刻は、映像コンテンツの特定の位置を基準とした時刻であり、ここでは、映像コンテンツの冒頭(00:00:00)を基準とする各シーンを形成する時刻である。
図5に示す例では、その映像データは、3個の制限シーンであるシーンA−Cを含み、シーンA、B、Cは、それぞれ冒頭から8、15、19分後に開始され、それぞれ2、4、2分継続する。シーンA、B、Cのシーン種別は、それぞれ「暴力シーン」、「ホラーシーン」、「わいせつシーン」である。
図5は、映像解析情報の一例を示す図である。
映像解析情報は、前述のように映像のヘッダ情報の一部として記録されているものとし、ある映像コンテンツの映像データを形成するシーン毎に、そのシーンのシーン種別、開始時刻、及び終了時刻を含み、それらが対応付けられて形成された情報である。開始時刻、終了時刻は、映像コンテンツの特定の位置を基準とした時刻であり、ここでは、映像コンテンツの冒頭(00:00:00)を基準とする各シーンを形成する時刻である。
図5に示す例では、その映像データは、3個の制限シーンであるシーンA−Cを含み、シーンA、B、Cは、それぞれ冒頭から8、15、19分後に開始され、それぞれ2、4、2分継続する。シーンA、B、Cのシーン種別は、それぞれ「暴力シーン」、「ホラーシーン」、「わいせつシーン」である。
次に、図4に示す視聴履歴情報を基に、視聴履歴解析部107によって解析された現在の使用者に関する視聴履歴解析情報と、図5に示す映像解析情報に基づいて、表示制御部102が行う表示制御について、視聴者が使用者情報P1に係る使用者である場合を例にして説明する。
表示制御部102は、図5に示す映像解析情報から映像データが3個の制限シーンであるシーンA−Cを含み、シーンA−Cのシーン種別が、それぞれ暴力シーン、ホラーシーン、わいせつシーンであることを特定する。また、表示制御部102は、図4に示す視聴履歴情報を元に解析された視聴履歴解析情報を元に、わいせつシーンには視聴制限を行い、それ以外には視聴制限を行わない。従って、表示制御部102は、シーンAについて映像データを表示部101に出力する。
表示制御部102は、図5に示す映像解析情報から映像データが3個の制限シーンであるシーンA−Cを含み、シーンA−Cのシーン種別が、それぞれ暴力シーン、ホラーシーン、わいせつシーンであることを特定する。また、表示制御部102は、図4に示す視聴履歴情報を元に解析された視聴履歴解析情報を元に、わいせつシーンには視聴制限を行い、それ以外には視聴制限を行わない。従って、表示制御部102は、シーンAについて映像データを表示部101に出力する。
次に、本実施形態に係る視聴制御処理についてフローチャートを元に説明する。
図6は、本実施形態に係る視聴制御処理を示すフローチャートである。
(ステップS10)表示部101は、入力情報制御部103により所定の映像コンテンツを示す画像(例えば、アイコン)を表示する。表示部101は、使用者によるタッチセンサへの操作入力を受け付け、受け付けた位置を示す入力情報を入力情報制御部103に出力する。入力情報制御部103は、表示部101から入力された入力情報が示す位置が、表示部101に表示させた画像の表示領域に含まれるとき、その画像に対応する映像コンテンツや、その表示開始を示す機能制御情報を機能制御部104に出力する。その後、ステップS11に進む。
図6は、本実施形態に係る視聴制御処理を示すフローチャートである。
(ステップS10)表示部101は、入力情報制御部103により所定の映像コンテンツを示す画像(例えば、アイコン)を表示する。表示部101は、使用者によるタッチセンサへの操作入力を受け付け、受け付けた位置を示す入力情報を入力情報制御部103に出力する。入力情報制御部103は、表示部101から入力された入力情報が示す位置が、表示部101に表示させた画像の表示領域に含まれるとき、その画像に対応する映像コンテンツや、その表示開始を示す機能制御情報を機能制御部104に出力する。その後、ステップS11に進む。
(ステップS11)入力情報制御部103から入力された機能制御情報が映像コンテンツの取得であった場合、機能制御部104は、通信制御部109を制御してコンテンツを取得する。これにより、通信制御部109は、ネットワークを介して機能制御情報で指示された映像コンテンツの映像データの取得を開始し、取得した映像データを記憶部110に記憶する。その後、ステップS12に進む。
(ステップS12)機能制御部104は、機能制御情報を映像撮影部105と表示制御部102に出力する。映像撮影部105は、機能制御部104から機能制御情報が入力されたとき、周囲の映像を撮影し、撮影した映像を示す撮影映像データを使用者判別部106に出力する。その後、ステップS13に進む。
(ステップS13)使用者判別部106は、記憶部110に予め記憶したリファレンスデータを参照して、映像撮影部105から入力された撮影映像データについて公知の画像処理技術を用いて撮影映像に表された使用者を判別する。その後、ステップS14に進む。
(ステップS14)使用者判別部106は、判別により使用者が特定されたか否かを判定し、使用者が特定された場合(ステップS14 YES)、使用者判別部106は、判別した使用者を示す使用者情報を視聴履歴解析部107に出力し、ステップS15に進む。使用者が特定できなかった場合(ステップS14 NO)、表示制御部102は、記憶部110から読み出された映像データを表示部101に出力し、ステップS17に進む。
(ステップS13)使用者判別部106は、記憶部110に予め記憶したリファレンスデータを参照して、映像撮影部105から入力された撮影映像データについて公知の画像処理技術を用いて撮影映像に表された使用者を判別する。その後、ステップS14に進む。
(ステップS14)使用者判別部106は、判別により使用者が特定されたか否かを判定し、使用者が特定された場合(ステップS14 YES)、使用者判別部106は、判別した使用者を示す使用者情報を視聴履歴解析部107に出力し、ステップS15に進む。使用者が特定できなかった場合(ステップS14 NO)、表示制御部102は、記憶部110から読み出された映像データを表示部101に出力し、ステップS17に進む。
(ステップS15)視聴履歴解析部107は、使用者判別部106から入力された使用者情報に対応する視聴履歴を、記憶部110から読み取る。視聴履歴解析部107は、読み取った視聴履歴について上述した視聴履歴解析処理を行い、視聴履歴解析情報を生成する。視聴履歴解析部107は、生成した視聴履歴情報を表示制御部102に出力する。その後、ステップS16に進む。
(ステップS16)映像情報解析部108は、記憶部110から映像データを読み出し、読み出した映像データのヘッダ部に予め付加された映像解析情報を抽出する。
表示制御部102は、上述したように視聴履歴解析部107から入力された視聴履歴解析情報と、映像情報解析部108が抽出した映像解析情報に基づいて、記憶部110から読み出された映像データを形成するシーン毎に映像の表示を制限するか否かを判定する。制限しないと判定した場合、表示制御部102は、映像データを表示部101に出力する。制限すると判定した場合、表示制御部102は、映像データの表示部101への出力を停止する。その後、ステップS17に進む。
(ステップS17)表示部101は、表示制御部102から入力された映像データに基づく映像を表示する。その後、図6に示す処理を終了する。
表示制御部102は、上述したように視聴履歴解析部107から入力された視聴履歴解析情報と、映像情報解析部108が抽出した映像解析情報に基づいて、記憶部110から読み出された映像データを形成するシーン毎に映像の表示を制限するか否かを判定する。制限しないと判定した場合、表示制御部102は、映像データを表示部101に出力する。制限すると判定した場合、表示制御部102は、映像データの表示部101への出力を停止する。その後、ステップS17に進む。
(ステップS17)表示部101は、表示制御部102から入力された映像データに基づく映像を表示する。その後、図6に示す処理を終了する。
なお、上述では、通信制御部109がネットワークを経由して、機能制御情報により指示された映像データを取得する場合を例にしたが、これには限られない。記憶部110に予め記憶した映像データが機能制御情報により指示されてもよい。
また、上述では、有害シーンのシーン種別が、暴力シーン、ホラーシーン、わいせつシーンの3種類である場合を例にしたが、それ以外の種別のシーンが含まれてもよく、それぞれのシーンの名称もこれには限られない。有害シーンは、さらに詳細な分類に細分化されたものであってもよいし、視聴制限の対象となりうるシーンであれば、いかなる種類のものであってもよい。
また、上述では、有害シーンのシーン種別が、暴力シーン、ホラーシーン、わいせつシーンの3種類である場合を例にしたが、それ以外の種別のシーンが含まれてもよく、それぞれのシーンの名称もこれには限られない。有害シーンは、さらに詳細な分類に細分化されたものであってもよいし、視聴制限の対象となりうるシーンであれば、いかなる種類のものであってもよい。
また、上述では、各1つのシーンについて1つのシーン種別が定められている場合を例にしたが、これには限られない。1つのシーンについて、複数のシーン種別が定められてもよい。表示制御部102は、それぞれのシーン種別について視聴制限の要否を判定し、視聴制限が必要と判定とされたシーン種別が1つでもある場合には、視聴制限を行う。
また、視聴履歴解析部107が視聴時間、視聴頻度を算出する際に、視聴時間、視聴頻度を累積するための期間が1ヶ月である場合を例にしたが、これよりも長くても、短くてもよい。この期間は、例えば、30分間でもよいし、期間の定めがなくてもよい。また、レーティング情報が、制限付き許可「○」である場合の許容範囲は、必ずしも視聴時間30分、視聴頻度5回に限られない。その視聴時間、視聴頻度は、使用者の状況、例えば、使用者の年齢や、過去の視聴履歴に応じて異なってもよい。例えば、使用者が未成年に達しない場合、年齢が低いほど許容範囲に係る視聴時間、視聴頻度は少なくてもよい。また、使用者の年齢が所定の年齢の閾値よりも低い場合には、レーティング情報は、完全に視聴できない状態(×)であってもよい。また、過去の視聴時間が多いほど、例えば、許容範囲に係る視聴時間、視聴頻度が少なくてもよい。また、使用者の視聴時間が所定の視聴時間の閾値よりも少ない場合、又は使用者の視聴頻度が所定の視聴頻度の閾値よりも少ない場合には、レーティング情報は、完全に視聴できない状態(×)であってもよい。これにより、使用者に応じて適切な制限条件とする事で、使用者に応じた視聴制限の管理をすることが可能となる。
また、視聴履歴解析部107が視聴時間、視聴頻度を算出する際に、視聴時間、視聴頻度を累積するための期間が1ヶ月である場合を例にしたが、これよりも長くても、短くてもよい。この期間は、例えば、30分間でもよいし、期間の定めがなくてもよい。また、レーティング情報が、制限付き許可「○」である場合の許容範囲は、必ずしも視聴時間30分、視聴頻度5回に限られない。その視聴時間、視聴頻度は、使用者の状況、例えば、使用者の年齢や、過去の視聴履歴に応じて異なってもよい。例えば、使用者が未成年に達しない場合、年齢が低いほど許容範囲に係る視聴時間、視聴頻度は少なくてもよい。また、使用者の年齢が所定の年齢の閾値よりも低い場合には、レーティング情報は、完全に視聴できない状態(×)であってもよい。また、過去の視聴時間が多いほど、例えば、許容範囲に係る視聴時間、視聴頻度が少なくてもよい。また、使用者の視聴時間が所定の視聴時間の閾値よりも少ない場合、又は使用者の視聴頻度が所定の視聴頻度の閾値よりも少ない場合には、レーティング情報は、完全に視聴できない状態(×)であってもよい。これにより、使用者に応じて適切な制限条件とする事で、使用者に応じた視聴制限の管理をすることが可能となる。
また、上述では、レーティング情報が、制限付き許可「○」である場合、表示制御部102は、視聴時間又は視聴頻度が予め定めた許容範囲を超える場合に、その許容範囲を超えたことを示す情報を表示部101に表示させてもよい。また、表示制御部102は、その許容範囲を超えた場合、視聴履歴解析情報を、通信制御部109を介して予め設定した管理者の端末装置(図示せず)に送信してもよい。端末装置は、表示制御部102から通信制御部109を介して受信した視聴履歴解析情報を表示し、管理者の操作入力を受け付け、視聴を制限するか否かを示す機能制御情報を表示制御部102に送信する。そして、表示制御部102は、端末装置から受信した機能制御情報が視聴を制限しないことを示す場合、映像データを表示部101に出力し、機能制御情報が視聴を制限することを示す場合、映像データの出力を停止してもよい。これにより、管理者に視聴時間、視聴頻度が、許容範囲を超えたことが通知され、管理者が視聴履歴解析情報を参照して視聴を制限するか否かを判定することができる。端末装置への通知は、電子メール、専用のアプリケーションによる所定の形式のメッセージの送信でもよい。これにより、管理者は、使用者の過去の視聴履歴情報に基づいて、より詳細かつ柔軟に視聴制限の要否を的確に判断することができる。
また、上述では、映像解析情報が映像データのヘッダ部に予め格納されている場合を例にしたが、これには限られない。映像解析情報は、映像データと対応付けられていれば、記憶部110内で別個に配置されてもよい。また、映像情報解析部108が、記憶部110から読み出した映像データを解析して、シーンを判別してもよい。映像データの解析において、映像情報解析部108は、例えば、特許文献2に記載のショット検出を用いてもよい。
以上、説明したように、本実施形態に係る映像表示装置100は、映像コンテンツを表示する表示部101と、撮影映像を入力する映像撮影部105と、撮影映像に基づいて使用者を判別する使用者判別部106を備える。また、映像表示装置100は、使用者が視聴した映像コンテンツと区間とを含む視聴履歴及び映像コンテンツに含まれるシーン毎の種別に基づいて、前記使用者が指示した映像コンテンツを、当該映像コンテンツを形成する部分(例えば、シーン)毎に表示するか否かを制御する。
この構成により、使用者の過去の視聴履歴を参照する事により、視聴履歴に応じてより詳細な視聴制限に係る制御を行うことができる。例えば、映像全体としては視聴が許可された映像コンテンツであっても、その一部の有害なシーンの視聴を制限し、その他のシーンの視聴を許可することができる。ひいては、視聴制限を行うべき使用者に対して影響を与えるおそれがあるシーンに偏った視聴、例えば、特定の有害なシーンを繰り返し視聴する、といったことを制限する事が可能となる。
この構成により、使用者の過去の視聴履歴を参照する事により、視聴履歴に応じてより詳細な視聴制限に係る制御を行うことができる。例えば、映像全体としては視聴が許可された映像コンテンツであっても、その一部の有害なシーンの視聴を制限し、その他のシーンの視聴を許可することができる。ひいては、視聴制限を行うべき使用者に対して影響を与えるおそれがあるシーンに偏った視聴、例えば、特定の有害なシーンを繰り返し視聴する、といったことを制限する事が可能となる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について、図面を参照しながら説明する。上述した実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して説明を援用する。
図7は、本実施形態に係る映像表示装置200の構成を示すブロック図である。
映像表示装置200は、映像データに基づいて映像を表示する機能を有する電子機器(例えば、タブレット端末装置)である。
次に、本発明の第2の実施形態について、図面を参照しながら説明する。上述した実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して説明を援用する。
図7は、本実施形態に係る映像表示装置200の構成を示すブロック図である。
映像表示装置200は、映像データに基づいて映像を表示する機能を有する電子機器(例えば、タブレット端末装置)である。
映像表示装置200は、CPU及び記憶装置を備え、CPUは、記憶装置に記憶されているプログラムを実行することにより、表示部101、表示制御部203、入力情報制御部103、機能制御部104、映像撮影部105、使用者判別部201、視聴状況解析部202、視聴履歴解析部107、映像情報解析部108、及び通信制御部109の一部又は全部の機能を実現する。記憶部110は、上述した記憶装置により構成される。
使用者判別部201は、使用者判別部106(図1)と同様に映像撮影部105から入力された撮影映像データが表す顔領域を検出し、検出した顔領域に表される使用者を判別する。使用者判別部201は、判別した使用者を示す使用者情報を視聴履歴解析部107へ出力する。また、使用者判別部201は、映像撮影部105から入力された撮影映像データと、使用者情報と検出した顔領域ごとの特徴量データを視聴状況解析部202に出力する。
視聴状況解析部202は、使用者判別部201から入力された撮影映像データと使用者情報と検出した顔領域ごとに特徴量データに基づいて視聴状況を解析する。視聴状況とは、例えば、映像表示装置200の使用者や使用者の周囲に使用者以外の人物の有無、使用者や使用者以外の人物の属性(年齢等)、各時点において使用者や使用者以外の人物が表示部101に表示された映像を視聴しているか否かである。視聴状況解析部202は、解析した視聴状況を示す視聴状況情報を表示制御部203に出力する。視聴状況解析処理については、後述する。
表示制御部203には、視聴履歴解析部107から視聴履歴解析情報が入力され、映像情報解析部108から映像解析情報及び映像データが入力され、視聴状況解析部202から視聴状況情報が入力され、機能制御部104から機能制御情報が入力される。表示制御部203は、視聴履歴情報と、映像情報解析情報と、さらに視聴状況情報に基づいて、映像データを形成するシーン毎に映像の表示を制限するか否かを判定する。例えば、視聴状況情報が、主たる使用者(以下、単に「使用者」と呼ぶことがある)以外の他の使用者(以下、単に「人物」と呼ぶことがある)が存在し、その人物の年齢が所定の年齢制限(例えば、18歳未満)に該当する場合、表示制御部203は、映像の表示を制限すると判定する。
制限しないと判定した場合、表示制御部203は、映像データを表示部101に出力して、その映像を表示させる。制限すると判定した場合、表示制御部203は、映像データの表示部101への出力を停止することにより、その映像の表示を停止する。
表示制御部203は、視聴状況解析部202から入力された視聴状況情報とコンテンツ識別情報を視聴履歴保存部204に出力する。コンテンツ識別情報は、表示部101に表示させた映像コンテンツ、つまり、その映像データを一意に識別する情報である。表示制御部203が行う表示制御については、後述する。
表示制御部203は、視聴状況解析部202から入力された視聴状況情報とコンテンツ識別情報を視聴履歴保存部204に出力する。コンテンツ識別情報は、表示部101に表示させた映像コンテンツ、つまり、その映像データを一意に識別する情報である。表示制御部203が行う表示制御については、後述する。
視聴履歴保存部204は、表示制御部203から視聴状況情報及びコンテンツ識別情報が入力される。視聴履歴保存部204は、視聴状況情報によって使用者、あるいはそれ以外の人物のうち、使用者判別部201によって人物が特定できた場合、すなわち使用者情報が判別できた場合に、使用者情報毎に視聴時間とコンテンツ識別情報を対応付けて視聴履歴情報を生成、あるいは既に存在している視聴履歴情報を更新する。視聴履歴保存部204は、視聴履歴情報を記憶部110に記憶する。これにより、使用者情報として人物が特定できた場合、その人物が現実に映像を視聴していた視聴時間を示す視聴履歴情報が取得されるので、より実態に即した視聴時間、視聴頻度を得ることができるので、的確な視聴制限を行うことができる。
次に、本実施形態に係る映像表示装置200の利用状況について説明する。
図8は、本実施形態に係る映像表示装置200の利用状況の一例を示す概念図である。
図8に示す例では、映像表示装置200は、タブレット端末であり、使用者I111の手で保持されている。使用者I111は、表示部101に表示される映像を注視し、使用者I111の顔の中心部は、表示部101の中心部に対向した位置にある。また、使用者I111に対して右後方には、人物I205が映像撮影部105の画角内に所在し、表示部101に表示される映像を注視している。
図8は、本実施形態に係る映像表示装置200の利用状況の一例を示す概念図である。
図8に示す例では、映像表示装置200は、タブレット端末であり、使用者I111の手で保持されている。使用者I111は、表示部101に表示される映像を注視し、使用者I111の顔の中心部は、表示部101の中心部に対向した位置にある。また、使用者I111に対して右後方には、人物I205が映像撮影部105の画角内に所在し、表示部101に表示される映像を注視している。
次に、図8に示す利用シーンにおいて、映像撮影部105が取得した撮影映像の例と、視聴状況解析部202による視聴状況解析処理の例について説明する。
図9は、撮影映像の一例(撮影映像I206)を示す図である。
撮影映像I206は、使用者I111、人物I205の正面の姿を表す映像である。破線で示す矩形の領域I207は、使用者判別部201により検出された顔領域である。
使用者判別部201(図7)は、顔領域の検出処理によって、撮影映像I206から顔領域I113、I207を検出する。使用者判別部201は、検出した顔領域I113、I207のうち大きい方であって、かつ、より中心部に近接した顔領域I113に表されている顔の人物が、使用者であり、その他の顔領域I207に表されている顔の人物が、使用者以外の人物であると判別してもよい。使用者は、通例、手で映像表示装置200を、自身に向けながら所持するので、使用者の顔が映像表示装置200から最も近く、最も中心部に表されるためである。
図9は、撮影映像の一例(撮影映像I206)を示す図である。
撮影映像I206は、使用者I111、人物I205の正面の姿を表す映像である。破線で示す矩形の領域I207は、使用者判別部201により検出された顔領域である。
使用者判別部201(図7)は、顔領域の検出処理によって、撮影映像I206から顔領域I113、I207を検出する。使用者判別部201は、検出した顔領域I113、I207のうち大きい方であって、かつ、より中心部に近接した顔領域I113に表されている顔の人物が、使用者であり、その他の顔領域I207に表されている顔の人物が、使用者以外の人物であると判別してもよい。使用者は、通例、手で映像表示装置200を、自身に向けながら所持するので、使用者の顔が映像表示装置200から最も近く、最も中心部に表されるためである。
次に、視聴状況解析部202が行う視聴状況解析処理について説明する。
視聴状況解析部202は、使用者判別部201から入力された使用者情報が示す使用者以外の人物が存在することを示す場合、その人物の顔を示す顔領域内の映像データについて、公知の画像処理技術を用いてその人物の年齢を推定する。
例えば、記憶部110には、各顔器官の特徴点の位置関係を示す特徴データにおいて、年齢毎に傾向を分類したリファレンスデータを予め記憶させておく。視聴状況解析部202は、顔領域内の映像データから各顔器官の特徴点を検出し、検出された特徴点の位置関係と、年齢毎の特徴データが示す特徴点の位置関係との一致度を算出し、一致度が最も高い年齢を定める。なお、ここでは顔器官の特徴データを使用するとしたが、これに限定する物ではなく顔サイズや肌など、これ以外の情報を利用して判別してもよい。
視聴状況解析部202は、使用者判別部201から入力された使用者情報が示す使用者以外の人物が存在することを示す場合、その人物の顔を示す顔領域内の映像データについて、公知の画像処理技術を用いてその人物の年齢を推定する。
例えば、記憶部110には、各顔器官の特徴点の位置関係を示す特徴データにおいて、年齢毎に傾向を分類したリファレンスデータを予め記憶させておく。視聴状況解析部202は、顔領域内の映像データから各顔器官の特徴点を検出し、検出された特徴点の位置関係と、年齢毎の特徴データが示す特徴点の位置関係との一致度を算出し、一致度が最も高い年齢を定める。なお、ここでは顔器官の特徴データを使用するとしたが、これに限定する物ではなく顔サイズや肌など、これ以外の情報を利用して判別してもよい。
また、視聴状況解析部202は、公知の画像処理技術を用いて、顔領域内の映像データから検出した各顔器官の特徴点を利用し、検出された特徴点の位置関係に基づいて顔の向きを算出する。視聴状況解析部202は、算出した方向と表示部101の画像表示面の法線方向とのなす角度が、予め定めた角度の閾値よりも小さいとき、映像を注視していると判定し、そのなす角度が、予め定めた角度の閾値以上のとき、映像を注視していないと判定する。
図9に示す例では、視聴状況解析部202は、視聴状況として、使用者I111の周囲近傍に人物I205がいること、人物I205の年齢、使用者I111、人物I205のそれぞれが映像を注視しているか否かを示す視聴状況情報を生成する。視聴状況解析部202は、生成した視聴状況情報を表示制御部203に出力する。
図9に示す例では、視聴状況解析部202は、視聴状況として、使用者I111の周囲近傍に人物I205がいること、人物I205の年齢、使用者I111、人物I205のそれぞれが映像を注視しているか否かを示す視聴状況情報を生成する。視聴状況解析部202は、生成した視聴状況情報を表示制御部203に出力する。
次に、表示制御部203における映像の表示の制御例について説明する。
例えば、図9に示す使用者I111が、図4に示す使用者P1であって、視聴状況情報が使用者I111以外の人物が検出されていないことを示すとき、表示しようとする映像データのシーンが暴力シーンであれば、映像の表示を制限しないと判定する。
また、上述において、視聴状況情報が、人物I205が検出され、人物I205の年齢が所定の年齢の閾値(例えば、18歳)よりも低く、かつ、人物I205が映像を注視していることを示すとき、映像の表示を制限すると判定する。
また、上述において、視聴状況情報が、人物I205が検出され、人物I205の年齢が所定の年齢の閾値よりも低く、かつ、人物I205が映像を注視していないことを示すとき、映像の表示を制限しないと判定する。
例えば、図9に示す使用者I111が、図4に示す使用者P1であって、視聴状況情報が使用者I111以外の人物が検出されていないことを示すとき、表示しようとする映像データのシーンが暴力シーンであれば、映像の表示を制限しないと判定する。
また、上述において、視聴状況情報が、人物I205が検出され、人物I205の年齢が所定の年齢の閾値(例えば、18歳)よりも低く、かつ、人物I205が映像を注視していることを示すとき、映像の表示を制限すると判定する。
また、上述において、視聴状況情報が、人物I205が検出され、人物I205の年齢が所定の年齢の閾値よりも低く、かつ、人物I205が映像を注視していないことを示すとき、映像の表示を制限しないと判定する。
なお、映像の表示を制限するか否かを判定する際の、使用者以外の人物の年齢の閾値は、管理者や使用者の操作入力に応じて任意に設定可能であってよい。
このように、表示制御部203は、使用者以外の人物に関する情報である、使用者の周囲の人物の有無、その人物に対して推定される年齢や映像を注視しているか否かに応じて、映像の表示を制限するか否かを判定する。これにより、使用者以外の人物が存在し、使用者情報が特定できず、視聴履歴やレーティング情報が不明な場合であっても、その人物が制限シーンを含む映像の視聴を制限すべき年齢か否か、映像表示装置200を注視しているか否かにより、その映像の表示に制限をかけるか否かを制御することが可能となる。
このように、表示制御部203は、使用者以外の人物に関する情報である、使用者の周囲の人物の有無、その人物に対して推定される年齢や映像を注視しているか否かに応じて、映像の表示を制限するか否かを判定する。これにより、使用者以外の人物が存在し、使用者情報が特定できず、視聴履歴やレーティング情報が不明な場合であっても、その人物が制限シーンを含む映像の視聴を制限すべき年齢か否か、映像表示装置200を注視しているか否かにより、その映像の表示に制限をかけるか否かを制御することが可能となる。
次に、 本実施形態に係る視聴制御処理について説明する。
図10は、本実施形態に係る視聴制御処理を示すフローチャートである。
但し、ステップS20、S21、S22、S25、S28は、ステップS10、S11、S12、S15、S17(図6)と、それぞれ同様であるため、説明を割愛する。
ステップS20〜S22の処理が終了した後、ステップS23に進む。
図10は、本実施形態に係る視聴制御処理を示すフローチャートである。
但し、ステップS20、S21、S22、S25、S28は、ステップS10、S11、S12、S15、S17(図6)と、それぞれ同様であるため、説明を割愛する。
ステップS20〜S22の処理が終了した後、ステップS23に進む。
(ステップS23)使用者判別部201は、使用者判別部106(図1)と同様に映像撮影部105から入力された映像データが表す顔領域を検出し、検出した顔領域に表される使用者を判別する。使用者判別部201は、複数の顔領域を検出した場合、検出した顔領域のうち最も映像の中心部に近く、最も大きい顔領域に係る人物を使用者と判定し、それ以外の顔領域に係る人物を使用者以外の人物と判定する。使用者判別部201は、判別した使用者と使用者以外の人物(判別できた場合のみ)を示す使用者情報を視聴履歴解析部107と視聴状況解析部202に出力する。また、使用者判別部201は、映像撮影部105から入力された映像データを視聴状況解析部202に出力する。その後、ステップS24に進む。
(ステップS24)使用者判別部201は、使用者が特定された場合(ステップS24 YES)、使用者情報を視聴履歴解析部107に出力し、ステップS25、S26に進む。ステップS25、S26の処理は、並列に実行されてもよい。使用者が特定できなかった場合(ステップS24 NO)、表示制御部203は、記憶部110から読み出された映像データを表示部101に出力し、ステップS28に進む。
(ステップS26)視聴状況解析部202は、使用者判別部201から入力された映像データと使用者情報に基づいて視聴状況を解析する。視聴状況解析部202は、解析した視聴状況を示す視聴状況情報を表示制御部203に出力する。ステップS25、S26の処理がいずれも終了した後、ステップS27に進む。
(ステップS26)視聴状況解析部202は、使用者判別部201から入力された映像データと使用者情報に基づいて視聴状況を解析する。視聴状況解析部202は、解析した視聴状況を示す視聴状況情報を表示制御部203に出力する。ステップS25、S26の処理がいずれも終了した後、ステップS27に進む。
(ステップS27)表示制御部203は、視聴履歴解析部107からの視聴履歴情報と、映像情報解析部108からの映像情報解析情報と、さらに視聴状況解析部202から視聴状況情報に基づいて、映像データを形成するシーン毎に映像の表示を制限するか否かを判定する。制限しないと判定した場合、表示制御部203は、映像データを表示部101に出力して、その映像を表示させる。制限すると判定した場合、表示制御部203は、映像データの表示部101への出力を停止することにより、その映像の表示を停止する。その後、ステップS28に進み、ステップS28の処理が終了した後、ステップS29に進む。
(ステップS29)視聴履歴保存部204は、表示制御部203から視聴状況情報及びコンテンツ識別情報が入力される。視聴履歴保存部204は、視聴状況情報が示す使用者、あるいは、それ以外の人物のうち、使用者判別部201によって特定できた場合に、使用者情報毎に視聴時間とコンテンツ識別情報を対応付けて視聴履歴情報を生成、あるいは既に存在している視聴履歴情報を更新する。視聴履歴保存部204は、生成した視聴履歴情報を使用者情報と対応付けて記憶部110に記憶する。その後、図10に示す処理を終了する。
なお、視聴状況解析部202は、視聴状況として使用者以外の人物の年齢を推定する他、その人物の顔領域に対して公知の画像処理技術を用いてその人物を識別してもよい。表示制御部203は、その人物についての視聴履歴情報から解析された視聴履歴解析情報に基づいて映像の表示の有無を制御してもよい。
視聴状況解析部202は、認識した顔の大きさに応じて、その人物までの距離を算出してもよいし、赤外線センサ、その他のセンサを備え、センサが検出した人物の距離を計測してもよい。視聴状況解析部202は、計測した距離を視聴状況情報に含め、表示制御部203は、その人物の距離が所定の距離よりも大きいか否かにより、映像の表示の有無を制御してもよい。これにより、映像表示装置200に近接した人物によっては、その年齢その他の条件により視聴制限をかけることができ、映像表示装置200から離れた人物によって視聴制限が行われない。そのため、表示されている映像コンテンツを視認できない遠距離の人物により視聴制限の有無が左右される事がなくなるため、主たる使用者は、映像の視聴を快適に行うことができる。
視聴状況解析部202は、認識した顔の大きさに応じて、その人物までの距離を算出してもよいし、赤外線センサ、その他のセンサを備え、センサが検出した人物の距離を計測してもよい。視聴状況解析部202は、計測した距離を視聴状況情報に含め、表示制御部203は、その人物の距離が所定の距離よりも大きいか否かにより、映像の表示の有無を制御してもよい。これにより、映像表示装置200に近接した人物によっては、その年齢その他の条件により視聴制限をかけることができ、映像表示装置200から離れた人物によって視聴制限が行われない。そのため、表示されている映像コンテンツを視認できない遠距離の人物により視聴制限の有無が左右される事がなくなるため、主たる使用者は、映像の視聴を快適に行うことができる。
また、視聴状況解析部202は、識別した人物の顔の向きに代え、視線の方向に基づいて、その人物が表示されている映像を注視しているか否かを判定してもよい。視聴状況解析部202は、視線の方向を検出する手法として、映像撮影部105により撮影した可視光の映像から使用者の目頭と虹彩と位置関係を解析する手法、赤外線照射部を用いて使用者に赤外線を照射し、映像撮影部105により取得した画像に表された瞳孔及び眼球の表面に現れた光源の像(プルキニエ像)との位置関係を利用する手法、使用者に装着した専用の機器(例えば、眼電位センサを備えたデバイス)により視線検出を行う手法、等を用いてもよい。
上述したように、本実施形態に係る映像表示装置200は、さらに撮影映像に基づいて判別された使用者による自装置(映像表示装置200)の視聴状況を解析する視聴状況解析部202を備える。また、表示制御部203は、さらに視聴状況に基づいて表示の要否を制御する。この構成により、使用者の視聴状況に応じて、映像コンテンツの視聴制限を制御することができる。
また、視聴状況は、使用者判別部が判別した一使用者とは異なる他使用者に関する視聴状況を含む。この構成により、映像コンテンツを視聴している一使用者とは異なる他使用者の視聴状況もさらに考慮して、映像コンテンツの視聴制限を制御することができる。
また、視聴状況は、使用者判別部が判別した一使用者とは異なる他使用者に関する視聴状況を含む。この構成により、映像コンテンツを視聴している一使用者とは異なる他使用者の視聴状況もさらに考慮して、映像コンテンツの視聴制限を制御することができる。
例えば、成人である一使用者が、未成年者に対して視聴制限が付されている映像コンテンツを視聴している場合であって、未成年者である他の使用者が、映像表示装置200の近傍で向いているとき、表示制御部203は、その映像コンテンツの表示を停止する。他の使用者が、映像表示装置200から離れているときや、映像表示装置200に向いていない場合には、表示制御部203は、その映像コンテンツの表示を維持する。よって、他の使用者がその映像コンテンツを視聴していない限り、映像コンテンツの表示が維持され、一使用者による映像コンテンツの視聴に対する妨害が軽減される。従って、一使用者は、より快適に映像コンテンツを視聴することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。上述した実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して説明を援用する。
図11は、本実施形態に係る映像表示装置300の構成を示すブロック図である。
映像表示装置300は、映像データに基づいて映像を表示する機能を有する電子機器(例えば、スマートフォン)である。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。上述した実施形態と同一の構成については、同一の符号を付して説明を援用する。
図11は、本実施形態に係る映像表示装置300の構成を示すブロック図である。
映像表示装置300は、映像データに基づいて映像を表示する機能を有する電子機器(例えば、スマートフォン)である。
映像表示装置300は、CPU及び記憶装置を備え、CPUは、記憶装置に記憶されているプログラムを実行することにより、表示部101、表示制御部102、入力情報制御部103、機能制御部104、映像撮影部105、使用者判別部301、視聴履歴解析部107、映像情報解析部302及び通信制御部109の一部又は全部の機能を実現する。記憶部110は、上述した記憶装置により構成される。
映像情報解析部302は、記憶部110から、通信制御部109によって新たに記憶された映像データを読み出し、読み出した映像データを解析して映像コンテンツ全体を細分化した区間であるシーンを判別する。映像情報解析部302は、映像データの解析において、例えば、特許文献2に記載のショット検出を行い、検出したショットのそれぞれをシーンと定めてもよい。
映像情報解析部302は、各シーンを形成する映像データから代表画像を定める。代表画像は、そのシーンを形成する画像のうち代表的な画像、例えば、そのシーンの開始時刻と終了時刻との中間の時刻におけるフレーム画像である。映像情報解析部302は、解析した各シーンを示す映像解析情報と、各シーンの代表画像を示す代表画像信号を、その映像データに対応づけて記憶部110に記憶する。
なお、映像データに各シーンを示す映像解析情報が予め含まれている場合には、映像情報解析部302は、映像データを解析する処理を省略してもよい。
なお、映像データに各シーンを示す映像解析情報が予め含まれている場合には、映像情報解析部302は、映像データを解析する処理を省略してもよい。
使用者判別部301は、使用者判別部106(図1)と同様に映像撮影部105から入力された撮影映像データが表す顔領域を検出し、検出した顔領域に表される使用者を判別する。使用者判別部301は、判別した使用者を示す使用者情報を視聴履歴解析部107に出力し、記憶部110に記憶する。
通信制御部109は、使用者判別部301により記憶された使用者情報、映像情報解析部302により記憶された映像解析情報及び各シーンの代表画像信号を記憶部110から読み取り、読み取った使用者情報、映像解析情報及び代表画像信号を管理者が使用する機器(管理者機器、図示せず)に送信する。通信制御部109は、さらに、その使用者情報に対応する視聴履歴解析情報、その使用者の顔画像を示す撮影映像データを管理者機器に送信してもよい。
管理者とは、使用者毎の視聴制限に係るレーティング情報を管理する人物である。例えば、視聴制限の対象となる使用者が未成年者である場合には、管理者は、その使用者の保護者である。管理者機器は、例えば、管理者自身が所持または主に使用する機器である。管理者機器は、映像表示装置300との間でデータの送受信を行う通信制御部と、受信した使用者情報、映像解析情報及び代表画像信号が示す代表画像を表示する表示部と、管理者からの操作入力を受け付ける操作入力部を少なくとも備える電子機器、例えば、スマートフォン、タブレット端末装置、等である。管理者機器は、映像表示装置300と同様な構成であってもよい。以下、後段で説明する管理者機器である映像表示装置303が、映像表示装置300と同様の構成である場合を例にして説明する。
映像表示装置300における記憶部110には、個々の使用者の使用者情報と、管理者が利用する映像表示装置303に係る機器情報とを含み、これらを対応付けて形成された管理者データを予め記憶させておく。機器情報は、各種のデータの送受信先として映像表示装置303を一意に特定することができるアドレス、例えば、メールアドレスであってもよい。通信制御部109は、管理者データを参照して、使用者情報に対応する映像表示装置303を送信先として特定することができる。
図12は、管理者が使用する映像表示装置303の表示画面の一例を示す図である。
表示画面は、映像表示装置300の使用者の顔画像を示す撮影画像の表示領域304、使用者のシーン種別毎のレーティング情報を含む視聴履歴情報の表示領域305、各シーンの代表画像の表示領域306、視聴の許可を指示する際に押下するボタン(許可ボタン)の表示領域307、視聴の制限を指示する際に押下するボタン(制限ボタン)の表示領域308を含む。
管理者は、表示領域306に表示された代表画像を確認して、表示領域307または308を押下することによって、その使用者に対して該当シーンについて視聴を許可するか否かを指示することができる。
表示画面は、映像表示装置300の使用者の顔画像を示す撮影画像の表示領域304、使用者のシーン種別毎のレーティング情報を含む視聴履歴情報の表示領域305、各シーンの代表画像の表示領域306、視聴の許可を指示する際に押下するボタン(許可ボタン)の表示領域307、視聴の制限を指示する際に押下するボタン(制限ボタン)の表示領域308を含む。
管理者は、表示領域306に表示された代表画像を確認して、表示領域307または308を押下することによって、その使用者に対して該当シーンについて視聴を許可するか否かを指示することができる。
例えば、該当シーンのレーティング情報が制限付き許可(○)である場合であって、管理者による操作入力により表示領域307が指示されたとき(許可ボタンの押下)、映像表示装置303の入力情報制御部103は、このレーティングでの視聴制限条件の緩和を示す機能情報を生成する。映像表示装置303の構成が、映像表示装置300と同様の構成であるとすると、入力情報制御部103は、通信制御部109を介して映像表示装置300に視聴制限条件の緩和を示す機能情報を送信する。映像表示装置300の機能制御部104は、通信制御部109を介して映像表示装置303から機能情報を受信する。機能制御部104は、受信した機能情報が示すレーティングに対応した視聴制限条件として視聴時間、視聴頻度の一方又は両者の制限を緩和(値を増加)するため、記憶部110に対して情報を更新する機能制御情報を生成する。なお、この場合、映像表示装置300の機能制御部104は、表示制御部102に視聴(表示)の許可を示す機能制御情報を生成してもよい。
また、該当シーンのレーティング情報が制限付き許可(○)である場合であって、管理者による操作入力により表示領域308が指示されたとき(制限ボタンの押下)、映像表示装置303の入力情報制御部103は、このレーティングでの視聴制限条件の強化を示す機能情報を生成する。映像表示装置303における入力情報制御部103は、通信制御部109を介して映像表示装置300に送信する。映像表示装置300の機能制御部104は、通信制御部109を介して映像表示装置303から機能情報を受信する。映像表示装置300の機能制御部104は、受信した機能情報が示すレーティングに対応した視聴制限条件として視聴時間、視聴頻度の一方又は両者の制限を強化(値を減少)し、厳格化した視聴時間、視聴頻度の制限を示す機能制御情報を生成する。なお、この場合、映像表示装置300の機能制御部104は、表示制御部102に視聴の制限を示す機能制御情報を生成してもよい。
映像表示装置300の機能制御部104は、生成した機能制御情報を視聴履歴解析部107に出力する。視聴履歴解析部107は、機能制御部104から入力された機能制御情報に基づいて、シーン毎に視聴制限の要否を判定するために用いる視聴制限条件を変更する。
映像表示装置300の機能制御部104は、生成した機能制御情報を視聴履歴解析部107に出力する。視聴履歴解析部107は、機能制御部104から入力された機能制御情報に基づいて、シーン毎に視聴制限の要否を判定するために用いる視聴制限条件を変更する。
例えば、使用者が図4の使用者がP1であって、レーティング情報が制限付き許可(○)であって、視聴時間、視聴頻度の制限が、それぞれ30分以内、5回以内に設定された場合を仮定する。使用者がわいせつシーンを既に1時間視聴したところ、第1の実施形態によれば、わいせつシーンが含まれる映像については視聴制限を受ける。しかしながら、管理者が表示領域304、305、306にそれぞれ表示された顔画像、シーン種別毎のレーティング情報、代表画像を確認して、視聴を許可してもよいと判断する場合、表示領域307を押下する。この場合、映像表示装置300の視聴履歴解析部107は、視聴時間、視聴頻度の制限をそれぞれ、2時間、10回に変更する。映像表示装置300の表示制御部102は、変更後の視聴時間、視聴頻度の制限に基づいて映像データを表示部101に出力するか否かを制御するので、その映像が表示される。使用者P1は、その映像を視聴できるようになる。上述したように、管理者がシーンの内容を確認することにより、操作入力に応じて映像コンテンツの視聴制限を管理することができる。
なお、本実施形態で示したように、使用者情報ごとに管理者機器が対応づけられていてもよいし、使用する端末ごと、すなわち映像表示装置300に対して管理者機器が対応づけられ、機器情報が記憶部110に記憶されていてもよい。また、記憶される情報は必ずしも機器情報である必要はない。管理者機器は、例えば、映像表示装置300に管理者情報が記憶され、通信制御部109を通じて図示しないサーバー装置に管理者情報を送り、サーバー装置上で保存されている情報を元に管理者の機器情報を特定するような仕組みを有していてもよく、映像表示装置300との間で対応づけることができる仕組みを有していればよい。
なお、映像表示装置300から管理者機器へと送られる映像解析情報や代表画像信号について、解析前の情報が管理者機器に送られ、管理者装置が解析前の情報を解析して映像解析情報や代表画像信号を生成してもよい。また、映像表示装置300から直接送られるのではなく、該当する映像解析情報や代表画像信号が別途設置するサーバー装置などにある場合には、サーバー装置上の情報にアクセスするための情報が管理者機器に送られる形であってもよく、これらを含めて映像解析情報や代表画像信号の管理者機器への送信としてもよい。
なお、上述した映像表示装置300(図11)は、映像表示装置100(図1)において、使用者判別部106、映像情報解析部108に代えて、使用者判別部301、映像情報解析部302を備える場合を例にしたが、これには限られない。映像表示装置300は、映像表示装置200(図7)において映像情報解析部108に代えて映像情報解析部302を備えて構成してもよい。この場合、使用者判別部201は、判別した使用者を示す使用者情報を視聴履歴解析部107に出力し、記憶部110に記憶する。
なお、上述では、映像情報解析部302が、代表画像として、あるシーンの開始時刻と終了時刻との中間の時刻におけるフレーム画像を選択する場合を例にしたが、これには限られない。映像情報解析部302は、そのシーンを構成するそれぞれのフレーム画像から所定の特徴量を算出し、算出した特徴量が、そのシーン種別の典型的な特徴を示す特徴量のうち最も近似する特徴量を与えるフレーム画像を選択してもよい。例えば、映像情報解析部302は、わいせつシーンを構成するフレーム画像のうち、色彩が肌色であることを示す画素値を有する部分の、フレーム全体の割合が所定の割合に最も近似するフレーム画像を代表画像として選択してもよい。
また、映像表示装置303の画面表示は、図12に示したものに限られず、少なくとも、使用者が視聴しようとする映像コンテンツが表す情報の一部を通知し、その映像コンテンツに対する視聴制限を制御することができれば、いかなるレイアウト、通知方法であってもよい。例えば、映像表示装置303は、使用者が視聴しようとする映像コンテンツに付される視聴制限は、その映像コンテンツを視覚により認識できない形式で表示してもよい。視覚により認識できない形式は、例えば、原映像コンテンツよりも解像度が低いモザイク映像、原映像コンテンツとは別個の代替コンテンツの重畳、等である。映像表示装置303は、それらの事項を示すテキスト情報について、公知のテキスト音声合成技術を用いて音声信号に変換し、変換した音声信号に基づく音声を再生する音声再生部を備えてもよい。
上述したように、本実施形態に係る映像表示装置300は、映像コンテンツが表す情報の少なくとも一部(例えば、代表画像)を、使用者に対応づけられた機器(例えば、映像表示装置303)に送信し、当該機器から映像コンテンツの表示の要否に係る機能情報を受信する通信制御部109を備える。また、表示制御部102は機能情報に基づいて表示の要否を制御する。この構成により、その機器を使用する管理者は、映像コンテンツが表す情報を確認しながら、その映像コンテンツの視聴制限を制御することができる。
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的構成を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
また、本発明の各構成要素は、任意に取捨選択することができ、取捨選択した構成を具備する発明も本発明に含まれるものである。
また、本発明の各構成要素は、任意に取捨選択することができ、取捨選択した構成を具備する発明も本発明に含まれるものである。
例えば、上述したコンテンツは、インターネットに接続可能なサーバー装置から利用可能な映像コンテンツに限らず、予め記憶媒体に記憶された映像コンテンツ、放送伝送路によって放送される放送番組であってもよい。
なお、表示部101、通信制御部109、及び映像撮影部105の一部又は全部は、映像表示装置100、200、300、303との間で、データを送受信できるように有線又は無線で接続されていれば、必ずしも一体である必要はなく、別体であってもよい。例えば、映像表示装置100、200、300、303は、表示部101が省略された視聴制御装置として実施されてもよい。
なお、表示部101、通信制御部109、及び映像撮影部105の一部又は全部は、映像表示装置100、200、300、303との間で、データを送受信できるように有線又は無線で接続されていれば、必ずしも一体である必要はなく、別体であってもよい。例えば、映像表示装置100、200、300、303は、表示部101が省略された視聴制御装置として実施されてもよい。
また、上述した実施形態における映像表示装置100、200、300、303の一部、例えば表示制御部102、203、入力情報制御部103、機能制御部104、使用者判別部106、201、301、視聴履歴解析部107、映像情報解析部108、302、視聴状況解析部202、視聴履歴保存部204、をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、認識データ伝送装置に内蔵されたコンピュータシステムであって、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバーやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
また、上述した実施形態における認識データ伝送装置の一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現しても良い。認識データ伝送装置の各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
また、上述した実施形態における認識データ伝送装置の一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現しても良い。認識データ伝送装置の各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
なお、本発明は次の態様でも実施することができる。
(1)映像コンテンツを表示する表示部と、映像を撮影する映像撮影部と、前記映像撮影部が撮影した撮影映像に基づいて使用者を判別する使用者判別部と、前記映像コンテンツにおけるシーン毎の種別を示す映像解析情報を取得する映像情報解析部と、前記使用者が視聴した映像コンテンツとシーンとを含む視聴履歴を解析する視聴履歴解析部と、前記視聴履歴及び前記映像解析情報に基づいて、前記表示部に表示する映像コンテンツを表示するか否かを制御する表示制御部と、を備える映像表示装置。
(1)映像コンテンツを表示する表示部と、映像を撮影する映像撮影部と、前記映像撮影部が撮影した撮影映像に基づいて使用者を判別する使用者判別部と、前記映像コンテンツにおけるシーン毎の種別を示す映像解析情報を取得する映像情報解析部と、前記使用者が視聴した映像コンテンツとシーンとを含む視聴履歴を解析する視聴履歴解析部と、前記視聴履歴及び前記映像解析情報に基づいて、前記表示部に表示する映像コンテンツを表示するか否かを制御する表示制御部と、を備える映像表示装置。
(2)前記撮影映像に基づいて前記映像コンテンツの視聴状況を解析する視聴状況解析部を備え、前記表示制御部は、さらに前記視聴状況に基づいて映像コンテンツを表示するか否かを制御することを特徴とする(1)の映像表示装置。
(3)前記視聴状況は、前記使用者判別部が判別した一使用者とは異なる他使用者に関する視聴状況を含む(2)の映像表示装置。
(4)前記映像表示装置における機能制御情報を生成する機能制御部を備え、前記機能制御部は前記視聴履歴及び前記映像解析情報を、前記映像表示装置に登録された管理者機器に送信するとともに、前記管理者機器より前記映像コンテンツの表示の要否に係る機能情報を取得することを特徴とする(1)から(3)のいずれかの映像表示装置。
(5)映像撮像部で撮影された撮影映像に基づいて使用者を判別する使用者判別部と、映像コンテンツにおけるシーン毎の種別を示す映像解析情報を取得する映像情報解析部と、前記使用者が視聴した映像コンテンツとシーンとを含む視聴履歴を解析する視聴履歴解析部と、前記視聴履歴及び前記映像解析情報に基づいて、表示部に表示する映像コンテンツを表示するか否かを制御する表示制御部と、を備える視聴制御装置。
(6)映像撮像部で撮像された撮影映像を入力する撮影映像入力ステップと、前記撮影映像に基づいて使用者を判別する使用者判別ステップと、映像コンテンツにおけるシーン毎の種別を示す映像解析情報を取得する映像情報解析ステップと、前記使用者が視聴した映像コンテンツとシーンとを含む視聴履歴を解析する視聴履歴解析ステップと、前記視聴履歴及び前記映像解析情報に基づいて、表示部に表示する映像コンテンツを表示するか否かを制御する表示制御ステップと、を有する視聴制御方法。
(7)視聴制御装置のコンピュータに、映像撮像部で撮像された撮影映像を入力する撮影映像入力ステップと、前記撮影映像に基づいて使用者を判別する使用者判別ステップと、映像コンテンツにおけるシーン毎の種別を示す映像解析情報を取得する映像情報解析ステップと、前記使用者が視聴した映像コンテンツとシーンとを含む視聴履歴を解析する視聴履歴解析ステップと、前記視聴履歴及び前記映像解析情報に基づいて、表示部に表示する映像コンテンツを表示するか否かを制御する表示制御ステップと、を実行させるための視聴制御プログラム。
100、200、300、303…映像表示装置、
101…表示部、102、203…表示制御部、103…入力情報制御部、
104…機能制御部、105…映像撮影部、
106、201、301…使用者判別部、
107…視聴履歴解析部、108、302…映像情報解析部、109…通信制御部、
110…記憶部、202…視聴状況解析部、204…視聴履歴保存部
101…表示部、102、203…表示制御部、103…入力情報制御部、
104…機能制御部、105…映像撮影部、
106、201、301…使用者判別部、
107…視聴履歴解析部、108、302…映像情報解析部、109…通信制御部、
110…記憶部、202…視聴状況解析部、204…視聴履歴保存部
Claims (5)
- 映像コンテンツを表示する表示部と、
映像を撮影する映像撮影部と、
前記映像撮影部が撮影した撮影映像に基づいて使用者を判別する使用者判別部と、
前記映像コンテンツにおけるシーン毎の種別を示す映像解析情報を取得する映像情報解析部と、
前記使用者が視聴した映像コンテンツとシーンとを含む視聴履歴を解析する視聴履歴解析部と、
前記視聴履歴及び前記映像解析情報に基づいて、前記表示部に表示する映像コンテンツを表示するか否かを制御する表示制御部と、
を備える映像表示装置。 - 前記撮影映像に基づいて前記映像コンテンツの視聴状況を解析する視聴状況解析部を備え、
前記表示制御部は、さらに前記視聴状況に基づいて映像コンテンツを表示するか否かを制御することを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。 - 前記映像表示装置における機能制御情報を生成する機能制御部を備え、
前記機能制御部は前記視聴履歴及び前記映像解析情報を、前記映像表示装置に登録された管理者機器に送信するとともに、
前記管理者機器より前記映像コンテンツの表示の要否に係る機能情報を取得すること
を特徴とする請求項1または請求項2に記載の映像表示装置。 - 映像撮像部で撮影された撮影映像に基づいて使用者を判別する使用者判別部と、
映像コンテンツにおけるシーン毎の種別を示す映像解析情報を取得する映像情報解析部と、
前記使用者が視聴した映像コンテンツとシーンとを含む視聴履歴を解析する視聴履歴解析部と、
前記視聴履歴及び前記映像解析情報に基づいて、表示部に表示する映像コンテンツを表示するか否かを制御する表示制御部と、
を備える視聴制御装置。 - 視聴制御装置のコンピュータに、
映像撮像部で撮像された撮影映像を入力する撮影映像入力ステップと、
前記撮影映像に基づいて使用者を判別する使用者判別ステップと、
映像コンテンツにおけるシーン毎の種別を示す映像解析情報を取得する映像情報解析ステップと、
前記使用者が視聴した映像コンテンツとシーンとを含む視聴履歴を解析する視聴履歴解析ステップと、
前記視聴履歴及び前記映像解析情報に基づいて、表示部に表示する映像コンテンツを表示するか否かを制御する表示制御ステップと、
を実行させるための視聴制御プログラム。
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2014
- 2014-09-22 JP JP2014192741A patent/JP2016063524A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN114125562A (zh) * | 2020-08-28 | 2022-03-01 | 瑞昱半导体股份有限公司 | 节目播放装置及其节目屏蔽方法 |
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