JP2016063307A - 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、撮像装置、画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】撮像装置の機構に依存することなくFPNを適切に補正することができる画像処理装置等を提供する。【解決手段】撮影シーンを判定する撮影シーン判定部51と、着目画素と周辺画素との相関評価値を算出する相関評価値算出部52と、撮影シーンが低相関シーンであるときには相関性が高い周辺画素から算出された相関評価値の重みを重くする重付設定部53と、相関評価値を重み付け加算することにより孤立点度を算出する孤立点度算出部54と、孤立点度の大きさに応じて着目画素の画素値を補正するFPN補正部55と、を備える画像処理装置。【選択図】図3

Description

本発明は、孤立点としての固定パターンノイズを補正する画像処理装置、撮像装置、画像処理方法に関する。
光学系により結像された被写体の光学像を電気信号に変換する撮像装置において、撮像装置から発生される孤立点としての固定パターンノイズ(以下、適宜FPNという)を補正する技術は、従来より種々のものが提案されており、例えば次のような方法がある。
(1)FPNの位置を予め記憶しておき、記憶した位置のFPNを補正する技術。
(2)2枚の画像の差分からFPNを補正する技術。
(2A)撮像素子を遮光した状態でFPN画像を取得し、通常撮影画像からFPN画像を減算することでFPNを補正する技術。
(2B)撮像素子を遮光することなく、露光時間の異なる2枚の画像を取得して、長時間露光画像から短時間露光画像を減算することでFPNを補正する技術(例えば、特開2011−228771号公報参照)。
(3)撮影された画像データ自体からFPNを検出して補正する技術(例えば、特開2007−81704号公報参照)。
特開2011−228771号公報 特開2007−81704号公報
しかしながら、(1)に記載の技術では、FPNの位置を予め記憶しておく必要があるために、時間経過などによって発生した後発のFPNを補正することができない。
また、(2)に記載の技術では、取得される2枚の画像に撮影時刻の時間差があり、特に、遮光を行わない(2B)の技術では時間差に応じた被写体の変化の影響を受けるために、固定パターンノイズを正確に検知して補正することが難しい(特に、長秒露光時)。一方、(2A)に記載の技術では、メカニカルシャッタ機構などの遮光機構が必要となる上に、撮影時間も長くなってしまう。
一方、(3)に記載の技術、具体的に特開2007−81704号公報では、周辺画素との相関関係から孤立点を検出する技術が用いられている。しかしこの場合、周辺との相関性が低い被写体(例えば、「星」や「点光源」などの空間周波数が高い被写体)をFPNと区別することが難しく、「星」や「点光源」などをFPNであると誤認識して補正してしまう可能性がある。そのために、該公報には、輝度分布や露光時間、撮影時刻等に基づいてシーン判定および撮影条件判定を行い、被写体が夜空の「星」であると判定された場合に、FPNであると判別するための閾値を厳しく設定するという技術が記載されている。ただし、閾値を厳しくすると、「星」をFPNであると誤認識して除去してしまうことが減少する代わりに、強いFPNしか補正できず、軽度や中度のFPNが補正されずに残ってしまう課題があった。
こうして従来では、撮像装置の機構に依存することなく(例えば、遮光機構の有無に関わらず)、FPNを適切に補正することができなかった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、撮像装置の機構に依存することなくFPNを適切に補正することができる画像処理装置、撮像装置、画像処理方法を提供することを目的としている。
本発明のある態様による画像処理装置は、取得された画像の撮影シーンが、着目画素と、該着目画素の近傍に位置する周辺画素と、の相関性が低い孤立点としての被写体を含む低相関シーンであるか否かを判定する撮影シーン判定部と、上記画像における、上記着目画素と複数の上記周辺画素との相関性をそれぞれ示す複数の相関評価値を算出する相関評価値算出部と、上記画像の撮影シーンが上記低相関シーンであるときには、該低相関シーンでないときよりも、上記着目画素との相関性が高い上記周辺画素から算出された上記相関評価値の重みを重くする重付設定部と、上記相関評価値算出部により算出された複数の上記相関評価値を、上記重みに基づき重み付け加算することにより、上記着目画素の孤立点度を算出する孤立点度算出部と、上記孤立点度の大きさに応じて、上記着目画素の画素値を、上記周辺画素の画素値に基づき補正する固定パターンノイズ補正部と、を備えている。
本発明のある態様による撮像装置は、上記画像処理装置と、撮像を行って画像を取得する撮像部と、を有し、上記画像処理装置は、上記撮像部により取得された画像を処理する。
本発明のある態様による画像処理方法は、取得された画像の撮影シーンが、着目画素と、該着目画素の近傍に位置する周辺画素と、の相関性が低い孤立点としての被写体を含む低相関シーンであるか否かを判定する撮影シーン判定ステップと、上記画像における、上記着目画素と複数の上記周辺画素との相関性をそれぞれ示す複数の相関評価値を算出する相関評価値算出ステップと、上記画像の撮影シーンが上記低相関シーンであるときには、該低相関シーンでないときよりも、上記着目画素との相関性が高い上記周辺画素から算出された上記相関評価値の重みを重くする重付設定ステップと、上記相関評価値算出ステップにより算出された複数の上記相関評価値を、上記重みに基づき重み付け加算することにより、上記着目画素の孤立点度を算出する孤立点度算出ステップと、上記孤立点度の大きさに応じて、上記着目画素の画素値を、上記周辺画素の画素値に基づき補正する固定パターンノイズ補正ステップと、を有する。
本発明の画像処理装置、撮像装置、画像処理方法によれば、撮像装置の機構に依存することなくFPNを適切に補正することが可能となる。
本発明の実施形態1において、画像処理装置が適用された撮像装置の構成を示すブロック図。 上記実施形態1における画像処理部の構成を示すブロック図。 上記実施形態1において、CPUおよびFPN処理部の構成の詳細を示すブロック図。 上記実施形態1の撮像装置における撮影処理を示すフローチャート。 上記実施形態1の図4のステップS7における撮影シーン判定の処理の詳細を示すフローチャート。 上記実施形態1の図4のステップS8における画像処理の詳細を示すフローチャート。 上記実施形態1の図6のステップS42におけるFPN処理の詳細を示すフローチャート。 上記実施形態1の図6のステップS42におけるFPN処理の変形例の詳細を示すフローチャート。 上記実施形態1の図7または図8のステップS59におけるFPN補正処理の詳細を示すフローチャート。 上記実施形態1において、着目画素がG画素である場合の周辺画素の例を示す図。 上記実施形態1において、着目画素がR画素である場合の周辺画素の例を示す図。 上記実施形態1において、着目画素がB画素である場合の周辺画素の例を示す図。 上記実施形態1において、相関評価値と基本重み係数KBとの関係を示す線図。 上記実施形態1において、着目画素と、近傍の同色周辺画素と、の画素値の一例を示す図。 上記実施形態1において、着目画素と、近傍の同色周辺画素と、の画素値の他の例を示す図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
[実施形態1]
図1から図15は本発明の実施形態1を示したものであり、図1は画像処理装置が適用された撮像装置1の構成を示すブロック図である。
本実施形態は、画像処理装置を撮像装置1に適用したものとなっている。
この撮像装置1は、レンズ11と、絞り12と、メカニカルシャッタ13と、駆動部14と、撮像素子15と、A−AMP16と、ADC17と、バス18と、DRAM19と、画像処理部20と、露出制御部21と、焦点検出部22と、撮像制御部23と、ジャイロセンサ24と、加速度センサ25と、GPSセンサ26と、ビデオエンコーダ27と、ROM28と、操作部29と、CPU30と、を備えている。
レンズ11は、フォーカスレンズを含みフォーカス位置を調節可能に構成されていて、被写体OBJの光学像を撮像素子15上に結像するための撮影光学系である。ここではレンズ11が、さらに、焦点距離可変なズームレンズであるものとする。
絞り12は、撮影光束の通過範囲を規定することにより、レンズ11により結像される被写体像の明るさやボケ量などを制御するものである。
メカニカルシャッタ13は、レンズ11と撮像素子15との間に配置されていて、撮像素子15に到達する光束の通過時間を規制することにより、露出を制御するためのものである。
駆動部14は、レンズ11、絞り12、およびメカニカルシャッタ13を駆動制御するものである。すなわち、駆動部14は、レンズ11のフォーカスレンズを駆動して焦点調節を行い、絞り12を駆動して絞り開口径を調節し、メカニカルシャッタ13を駆動して開放動作と閉じ動作とを行う。
撮像素子15は、レンズ11を介して結像された光学像を光電変換して電気的な画像信号を生成するものである。この撮像素子15は、例えば、原色ベイヤー配列のカラーフィルタを備えた単板カラー撮像素子として構成されていて、1画素につきRGB色成分の内の何れか1色の色成分のみが得られる画像が生成される。
A−AMP16は、撮像素子15から出力されるアナログの画像信号を増幅するアナログアンプである。
ADC17は、A−AMP16により増幅されたアナログの画像信号をデジタルの画像信号(以下では適宜、画像データという)に変換するものである。ここで変換された画像データ(RAW画像データなどと呼ばれる)は、DRAM19に保存される。
なお、レンズ11と、絞り12と、メカニカルシャッタ13と、駆動部14と、撮像素子15と、A−AMP16と、ADC17とは、撮像装置1において、撮像を行って画像を取得する撮像部を構成している。従って、撮像装置1に適用されている画像処理装置は、この撮像部により取得された画像を処理するものとなっている。
バス18は、撮像装置1内のある部分から他の部分へ命令やデータ等を転送する転送路である。ここに図1に示す例では、バス18に、ADC17と、DRAM19と、画像処理部20と、露出制御部21と、焦点検出部22と、撮像制御部23と、ジャイロセンサ24と、加速度センサ25と、GPSセンサ26と、ビデオエンコーダ27と、ROM28と、CPU30と、が接続されている。
DRAM19は、処理中の画像データや各種のデータ等を一時的に記憶する記憶部である。後述するような撮影シーンの判定に使われる各種のデータも、このDRAM19に記憶される。
画像処理部20は、DRAM19から画像データを読み出すと共に、必要に応じて各種のデータを読み出して、画像データに後述するような画像処理(例えば、表示用の画像処理、あるいは記録用の画像処理)を行うものであり、処理内用については後で図2や図6等を参照してより詳細に説明する。ここで画像処理部20により画像処理された表示用画像データまたは記録用画像データは、DRAM19に再び保存される。ここに表示用画像データは、後述するビデオエンコーダ27により処理されてLCD/TV2に表示される。このLCD/TV2は、撮像装置1に内蔵されたものであっても、撮像装置1の外部に接続されたものであっても何れでも構わない。また、記録用画像データは、フラッシュメモリ3等の記録媒体に記録される。このフラッシュメモリ3は、撮像装置1に内蔵されたものであっても、撮像装置1に対して着脱自在のメモリカード等であっても何れでも構わない。
露出制御部21は、DRAM19から画像データを読み出して、適切な露出条件、つまりシャッタ速度、ISO感度、および絞り値(いわゆるF値)を算出する。ここで算出された露出条件は、DRAM19に保存され、撮像制御部23による制御に利用されると共に、画像処理を行う際にCPU30等を介して利用される。
焦点検出部22は、DRAM19から画像データを読み出して、例えばコントラストAF等により被写体までの距離に対応するフォーカス位置を検出しフォーカス情報を生成するものである。ここで生成されたフォーカス情報は、DRAM19に保存される。
撮像制御部23は、撮像素子15の読み出し方式等を制御するものである。
ジャイロセンサ24は、撮像装置1の角速度を検出して出力する。ここで出力された角速度は、DRAM19に保存される。
加速度センサ25は、撮像装置1の加速度を検出して出力する。ここで出力された加速度は、DRAM19に保存される。
GPSセンサ26は、撮像装置1の現在位置を示す緯度/経度の情報(GPS情報)を出力する。ここで、画像を撮影したときの位置情報として出力されたGPS情報は、DRAM19に保存される。
ビデオエンコーダ27は、DRAM19から表示用画像データを読み出して表示用の画像信号を生成し出力するものである。このビデオエンコーダ27から出力された画像信号は、上述したように、LCD/TV2に表示される。
ROM28は、この撮像装置1の動作に必要な各種の処理プログラムや設定値などを不揮発に記憶するものであり、例えば、追記可能、あるいは書き換え可能なメモリとして構成されている。
操作部29は、この撮像装置1に対する操作入力を行うためのユーザインタフェースであり、撮像装置1の電源をオン/オフするための電源ボタン、撮影開始を指示するための撮影ボタン、夜景モードやマニュアル撮影モードなどを設定するためのモード設定ボタン、マニュアル撮影モードにおけるシャッタ速度や絞り値、ISO感度などを設定するための設定ボタン、固定パターンノイズ(FPN)補正強度を設定するための設定ボタン、時刻を設定するための時刻設定ボタン、その他各種の設定ボタンなどが含まれている。
CPU30は、この撮像装置1内の各部を統合的に制御する制御部である。例えば、CPU30は、焦点検出部22により検出されたフォーカス位置へレンズ11を駆動するように駆動部14へ指令を送信する。また、CPU30は、露出制御部21により算出された絞り値へ絞り12を駆動するように駆動部14へ指令を送信する。さらに、CPU30は、露出制御部21により算出されたシャッタ速度で露光が行われるように、駆動部14と撮像制御部23との少なくとも一方へ指令を送信する(ここに露光時間の制御が、メカニカルシャッタ13により行われる場合には駆動部14へ指令が送信され、撮像素子15のいわゆる素子シャッタにより行われる場合には撮像制御部23へ指令が送信される)。加えて、CPU30は、露出制御部21により算出されたISO感度で増幅が行われるように、A−AMP16へ指令を送信する。CPU30は、各部へ設定した撮影設定情報(例えば、レンズ11の焦点距離(ズーム位置)、絞り値、シャッタ速度、ISO感度、フォーカス情報、操作部29から入力されたユーザ操作に係るメニュー情報(例えば、FPN補正強度の設定値など))をDRAM19に保存する。ただし、ユーザが設定したメニュー情報の内の、電源オフ時にも記憶しておく必要がある情報は、さらに、ROM28などにも保存する。また、CPU30は、DRAM19に記憶された加速度/角速度を読み出して、この撮像装置1のブレ量を算出し、算出したブレ量をDRAM19に保存する。さらに、CPU30は、静止画像の撮影時刻をDRAM19に保存する。
次に、図2は画像処理部20の構成を示すブロック図である。
画像処理部20は、ホワイトバランス(WB)補正処理部41と、固定パターンノイズ(FPN)処理部42と、同時化処理部43と、輝度特性変換部44と、エッジ強調処理部45と、ノイズリダクション(NR)処理部46と、色再現処理部47と、を備えている。
WB補正処理部41は、白色の被写体が白色として見えるように、画像のRGB各色成分のカラーバランスを補正する。
FPN処理部42は、後で詳しく説明するように、画像中に孤立点として存在する固定パターンノイズを除去(あるいは低減)するFPN処理を行う。
同時化処理部43は、1画素につきRGB成分の内の1色成分のみが得られているベイヤー配列のRAW画像データに対して、着目画素に存在しない色成分を周辺画素から補間して求めることにより、1画素につきRGBの3色成分が揃った画像データを生成する処理を行う。
輝度特性変換部44は、画像の輝度成分の階調変換を行う。
エッジ強調処理部45は、画像中のエッジ成分を抽出してエッジ強調係数を乗算し、元の画像に加算することでエッジ強調を行う。
NR処理部46は、周波数に応じたコアリング処理などを画像データに行うことによりノイズ低減処理を行う。ここではFPN処理部42による固定パターンノイズ除去後にも存在しているランダムノイズや周期性ノイズなどが低減される。
色再現処理部47は、画像の色再現を行う。
続いて、図3はCPU30およびFPN処理部42の構成の詳細を示すブロック図である。
CPU30は撮影シーン判定部51を、FPN処理部42は相関評価値算出部52、重付設定部53、孤立点度算出部54、および固定パターンノイズ(FPN)補正部55を、それぞれ備えている。ただし、この構成に限定されるものではなく、例えば撮影シーン判定部51をFPN処理部42内に設ける等の構成を採用しても構わない。
撮影シーン判定部51は、後で図5を参照して詳細に説明するように、撮像装置1が取得した各種の情報に基づき画像の撮影シーンを推定し、取得された画像の撮影シーンが低相関シーンであるか否かを判定する。ここに、低相関シーンは、着目画素と、着目画素の近傍に位置する周辺画素と、の相関性が低い孤立点としての被写体(例えば、高輝度の点像被写体などであって、FPNであると誤認識され易い被写体)を含む撮影シーンのことである。この低相関シーンの具体例としては、夜空の星を撮影する星空撮影シーンや、点状の光源が存在することがある夜景撮影シーンなどが挙げられる。こうした撮影シーンは、FPNが顕著に目立ち易い暗部を含むシーンでもある。
相関評価値算出部52は、着目画素と、着目画素の近傍にある複数の周辺画素との相関性をそれぞれ示す複数の相関評価値を算出する。
重付設定部53は、画像の撮影シーンが低相関シーン(例えば、星空撮影シーンや夜景撮影シーン)であるときには、低相関シーンでないとき(後述する一般撮影シーン)よりも、着目画素との相関性が高い周辺画素から算出された相関評価値の重みを重くする。
孤立点度算出部54は、相関評価値算出部52により算出された複数の相関評価値を、重付設定部53により設定された重みに基づき重み付け加算することにより、着目画素の孤立点度を算出する。
FPN補正部55は、着目画素の孤立点度の大きさに応じて、着目画素の画素値を、周辺画素の画素値に基づき補正する。
撮像装置1に適用された画像処理装置は、上述した撮影シーン判定部51、相関評価値算出部52、重付設定部53、孤立点度算出部54、およびFPN補正部55を含むが、これらに限らず、CPU30全体や画像処理部20全体、あるいは、DRAM19、ROM28、操作部29等をさらに含んでも構わない。
図4は、撮像装置1における撮影処理を示すフローチャートである。
例えばメカニカルシャッタ13を開放してライブビューを行っている状態で、撮像装置1の図示しないメイン処理から静止画像を撮影するこの処理に入ると、まず、撮影設定情報やGPS情報などを取得してDRAM19に記憶する(ステップS1)。ここで取得する撮影設定情報は、例えば、レンズ11の焦点距離(ズーム位置)、絞り値、シャッタ速度、ISO感度、メニュー情報などである。ここでDRAM19に記憶された情報は、後で画像処理の際に利用される。
次に、駆動部14がレンズ11内のフォーカスレンズを駆動して焦点調節を行う(ステップS2)。この焦点調節により設定されたレンズ11のフォーカス情報は、DRAM19に記憶され、後で画像処理の際に利用される。
続いて、ライブビューで取得された画像に基づいて、露出制御部21が露出条件を算出して設定する(ステップS3)。ここで算出された露出条件、つまり、シャッタ速度、ISO感度、および絞り値は、DRAM19に記憶され、後で画像処理の際に利用される。
そして、メカニカルシャッタ13を一旦閉じてから開くことにより、あるいは撮像素子15の画素リセットを終了することにより、画像の露光を開始する(ステップS4)。
露光開始と同時、あるいは露光開始の少し前の時点から、手ブレ補正を行う(ステップS5)。この手ブレ補正は、ジャイロセンサ24により検出された角速度および加速度センサ25により検出された加速度に基づいて移動距離算出演算等を行うことにより撮像装置のブレ量(いわゆる手ブレ量)を算出し、算出したブレ量を相殺するように、例えばレンズ11と撮像素子15との少なくとも一方を移動させることにより行われる。ただし、この方法に限らず、その他のブレ補正法を用いても構わない。ここで算出された画像を撮影したときのブレ量は、DRAM19に記憶され、後で画像処理の際に利用される。
ステップS4において露光を開始した時点から、シャッタ速度で定められた露光時間が経過したら、メカニカルシャッタ13を閉じるか、あるいは撮像素子15の各画素の電荷をフォトダイオードから撮像素子15内のメモリへ転送することにより、露光を終了する。露光が終了したら、さらに、撮像素子15から画像信号を読み出して、A−AMP16およびADC17により処理した後に、DRAM19に記憶する(ステップS6)。
CPU30の撮影シーン判定部51は、ステップS1において取得した撮影設定情報やGPS情報などに基づいて、後で図5を参照して説明するような撮影シーン判定の処理を行う(ステップS7)。
そして、画像処理部20が、後で図6を参照して説明するような画像処理を行う(ステップS8)。
その後、画像処理部20により記録用に処理された画像データをフラッシュメモリ3に記録し、また、画像処理部20により表示用に処理された画像データをLCD/TV2に表示してから(ステップS9)、この処理から図示しないメイン処理に復帰する。
図5は図4のステップS7における撮影シーン判定の処理の詳細を示すフローチャートである。
この処理を開始すると、撮影シーン判定部51は、DRAM19から被写体判断に必要な情報を取得する(ステップS21)。
そして、ライブビューにおいて取得された画像も含む撮影時刻の異なる複数の撮影データから、画像における被写体の移動量を算出する(ステップS22)。この被写体の移動量は、例えば、公知のブロックマッチング等を用いた動きベクトル算出法により画像処理部20等により求められる。求められた被写体の移動量は、CPU30の制御に基づき、DRAM19に記憶される。
また、静止画像として取得された撮影データから画像の輝度分布情報(例えば、輝度ヒストグラム等)を算出する(ステップS23)。算出した輝度分布情報は、CPU30の制御に基づき、DRAM19に記憶される。
絞り値、ISO感度、シャッタ速度に基づいて、例えばアペックスシステムの演算式から画像の輝度値Bvを求める(ステップS24)。求めた輝度値Bvは、CPU30の制御に基づき、DRAM19に記憶される。なお、ここでは画像の輝度値をアペックスシステムにより求めたが、これに限らずその他の公知の算出法、例えば、全画素の輝度値の平均値、あるいは全輝度相当画素(例えばG画素)の画素値の平均値、などにより求めるようにしても構わない。
次に、静止画像を取得したときのレンズ11の焦点距離(ズーム位置)が、例えばいわゆる35mmフィルム換算で50mm以下であるか否かを判定する(ステップS25)。ここに、35mmフィルム換算で50mmのレンズは、標準レンズなどといわれる。
ここで50mm以下であると判定された場合には、ステップS24において算出した輝度値Bvが0以下であるか否かを判定する(ステップS26)。
ここで0以下であると判定された場合には、DRAM19からFPN補正強度の設定値を読み出して、補正強度が弱であるか否かを判定する(ステップS27)。
ここで弱でないと判定された場合には、DRAM19から静止画像の撮影時刻を読み出して、撮影時刻が夜間であるか否かを判定する(ステップS28)。ここに夜間の判定は、例えば午後6時〜午前6時までの固定時間を夜間と判定する手段を用いても構わないが、季節や緯度および経度によって夜間である時間帯が異なることを考慮して、これらの情報に基づいてより正確な夜間の判定を行うようにするとより良い。
ここで夜間であると判定された場合には、GPSセンサから読み出したGPS情報により示される撮影場所の緯度および経度が、特定の緯度および経度に一致するか否かを判定する(ステップS29)。ここに、例えば星の撮影には特に適した場所があることが知られている。従って、ここでは、撮影場所がこうした特定の場所に該当するか否かを判定する。
ここで、特定の緯度および経度に一致すると判定された場合には、DRAM19から取得したフォーカス情報に基づいて、フォーカス位置が無限遠であるか否かを判定する(ステップS30)。
ここで、無限遠であると判定された場合には、DRAM19から撮像装置1のブレ量を読み出し、読み出したブレ量を所定の閾値と比較することにより手ブレがあるか否か、すなわち、撮像装置1が手持ちで撮影されたかあるいは例えば三脚に固定された状態で撮影されたかを判定する(ステップS31)。
ここで、手ブレがないと判定された場合には、ステップS22において算出した被写体の移動量から、画像内に移動する被写体が存在するか否かを判定する(ステップS32)。
ここで、移動被写体が存在しないと判定された場合には、ステップS25〜S32の結果を総合して低相関シーンである度合いが所定の閾度合いよりも高い撮影シーン、つまり、着目画素と、該着目画素の近傍に位置する周辺画素と、の相関性が低い孤立点としての被写体を含む低相関シーンであると判定される。そして、ステップS23において算出した輝度分布に所定以上のばらつきがあるか否か、つまり、輝度分布が例えば暗い被写体と明るい被写体とに大きく分かれているか否か、を判定する(ステップS33)。このばらつきは、例えば、輝度分布の分散や標準偏差などに基づき判定される。
ここで、輝度分布に所定以上のばらつきがあると判定された場合には、星空撮影であると判定する(ステップS34)。
また、ステップS33において、輝度分布のばらつきが所定未満であると判定された場合には、夜景撮影であると判定する(ステップS35)。この夜景撮影シーンは、低相関シーンである度合いが所定の閾度合いよりは高いものの星空撮影シーンよりは低い撮影シーンである。このように、撮影シーン判定部51は、画像の撮影シーンが低相関シーンである度合いも判定しており、ここでは輝度分布のばらつきに基づき判定を行っている。ただし、低相関シーンである度合いの判定を、輝度分布のばらつき以外の方法により行っても構わないことは勿論である。
さらに、ステップS25〜S32の何れかにおいてNOと判定された場合、つまり、ステップS25において50mmよりも大きいと判定された場合、ステップS26において輝度値Bvが0よりも大きいと判定された場合、ステップS27において補正強度が弱であると判定された場合、ステップS28において撮影時刻が夜間でないと判定された場合、ステップS29において撮影場所が特定の緯度および経度に一致しないと判定された場合(つまり、特定の緯度に一致しないことと特定の経度に一致しないこととの少なくとも一方が成立すると判定された場合)、ステップS30においてフォーカス位置が無限遠でないと判定された場合、ステップS31において手ブレがあると判定された場合、ステップS32において移動被写体が存在すると判定された場合には、星空でも夜景でもない一般撮影であると判定する(ステップS36)。この一般撮影シーンは、上述したように、低相関シーンではない撮影シーンである。
こうして、ステップS34〜S36の何れかにより撮影シーンを判定したら、この処理から図4に示す処理にリターンする。
なお、図5に示す例では、判定に用いる各値を所定の閾値と比較して判断分岐を行ったが、各値に基づいた各判定要素の信頼度を算出して、判断するようにしても良い。
また、図5に示した撮影シーン判定の処理は、判定法の単なる一例であり、この判定法に限定されることなく、その他の判定法等も広く採用することが可能である。
図6は、図4のステップS8における画像処理の詳細を示すフローチャートである。
この処理を開始すると、WB補正処理部41が、ホワイトバランス補正処理を行う(ステップS41)。
次に、FPN処理部42が、後で図7または図8を参照して説明するように、画像中に孤立点として存在する固定パターンノイズを除去または低減するFPN処理を行う(ステップS42)。
続いて、同時化処理部43が同時化処理を行い(ステップS43)、輝度特性変換部44が画像の輝度成分の階調変換を行い(ステップS44)、エッジ強調処理部45がエッジ強調を行い(ステップS45)、NR処理部46がノイズ低減処理を行い(ステップS46)、色再現処理部47が画像の色再現処理を行って(ステップS47)、この処理から図4に示す処理にリターンする。
図7は、図6のステップS42におけるFPN処理の詳細を示すフローチャートである。
この処理を開始すると、FPN処理部42は、画像データ中のある画素を着目画素に設定して、着目画素の画素値と、この着目画素の近傍にある複数の同色の周辺画素の画素値と、を読み込む(ステップS51)。
ここに、図10は着目画素がG画素である場合の周辺画素の例を示す図、図11は着目画素がR画素である場合の周辺画素の例を示す図、図12は着目画素がB画素である場合の周辺画素の例を示す図である。
図10〜図12に示す例では、着目画素CがG画素、R画素、またはB画素の何れである場合にも、近傍に位置する8つの画素(ここでは、G1〜G8、R1〜R8、またはB1〜B8)が、周辺画素として設定される(ただし、周辺画素数が8に限定されるものでないことはいうまでもなく、周辺画素数をより一般にimax(imaxは1以上の整数)と書くことができる)。
以下では、図10に示したように、周辺画素数が8であって、着目画素CがG画素である場合を例に挙げて説明する。
次に、相関評価値算出部52が、着目画素Cと周辺画素G1〜G8との相関評価値を算出する(ステップS52)。具体例として、相関評価値算出部52は、着目画素Cの画素値と周辺画素G1〜G8の画素値との例えば差分絶対値を、相関評価値REG1〜REG8としてそれぞれ算出する(従って、相関評価値算出部52は、相関評価値の算出を四則演算(加算、減算、乗算、除算)(ここに、絶対値をとることは、負の数値に対する(−1)の乗算であるために、四則演算に含まれる)に基づき行っており、コンピュータ処理に適した演算法を用いている)(ただし、相関評価値は、差分絶対値に限るものではなく、着目画素Cと周辺画素との相関性に応じて変化する値であれば広く採用することができる)。ここで算出された相関評価値REG1〜REG8が、例えば、次の数式1に示すようになったものとする。
[数1]
REG1=|C−G1|=30
REG2=|C−G2|=5
REG3=|C−G3|=80
REG4=|C−G4|=7
REG5=|C−G5|=120
REG6=|C−G6|=90
REG7=|C−G7|=80
REG8=|C−G8|=70
相関評価値算出部52は、さらに、算出した8つの相関評価値REG1〜REG8を、値が小さい順(つまり、相関性が高い順)にソートして、次の数式2に示すように、RE1〜RE8とする(ステップS53)。
[数2]
RE1=REG2=|C−G2|=5
RE2=REG4=|C−G4|=7
RE3=REG1=|C−G1|=30
RE4=REG8=|C−G8|=70
RE5=REG3=|C−G3|=80
RE6=REG7=|C−G7|=80
RE7=REG6=|C−G6|=90
RE8=REG5=|C−G5|=120
次に、図5に示した撮影シーン判定により得られた結果が、低相関シーンである度合いが高い星空撮影シーンであるか否かを判定する(ステップS54)。
このステップS54において星空撮影シーンでないと判定された場合には、低相関シーンではあるが、その度合いが星空撮影シーンよりも低い夜景撮影シーンであるか否かを判定する(ステップS55)。
ステップS54において星空撮影シーンであると判定された場合には、次の数式3に示すように、ソート後の順位が第1位の(つまり、最も相関性が高い)相関評価値RE1を着目画素Cの孤立点度IPに設定する(ステップS56)。
[数3]
IP=RE1=5
また、ステップS55において、夜景撮影シーンであると判定された場合には、ソート後の順位が第1位から所定順位i位までの(つまり、最も相関性が高いものから所定順位i位までの)相関評価値RE1〜REiの重み付け加算平均を、着目画素Cの孤立点度IPに設定する(ステップS57)。ただし、i<imaxであって、ここでは例えば、i=3、つまり第1位から第3位までの相関評価値の重み付け加算平均を、孤立点度IPに設定するものとする。
ここに、重み係数Kは、重付設定部53によって、例えば図13に示すような、相関評価値が大きいほど値が小さくなる(単調減少関数で表される)基本重み係数KBに基づき設定され、ここではK=KBとして設定するものとする。ここに、図13は、相関評価値と基本重み係数KBとの関係を示す線図である。
ただし、基本重み係数KBは、相関評価値が大きくなると値が漸近的に小さくなるに限るものではなく、例えば段階的に小さくなる(ステップ状の単調減少関数で表される)ように設定しても良い。
なお、ここでは相関評価値として差分絶対値を用いており、値が小さいほど相関性が高いことを示すために、基本重み係数KBを相関評価値が大きいほど(つまり相関性が低いほど)値が小さくなるように設定している。しかし、相関評価値として例えば差分絶対値の逆数を用いる場合などには、値が大きいほど相関性が高いことを示すために、この場合には、基本重み係数KBを相関評価値が小さいほど値が小さくなるように設定することになるのはいうまでもない。要は、基本重み係数KBは、相関性が高いほど高く設定されるということである。
具体的な一例として、階調幅(ダイナミックレンジ)の所定割合をDxとしたときに、ここでは、相関評価値REi(i=1〜imax)(この例では、imax=8)に各対応する基本重み係数KB(REi)は、次のように設定されるものとする。
すなわち、次の数式4
[数4]
n×Dx≦REi≦(n+1)×Dx (n=0のとき)
n×Dx<REi≦(n+1)×Dx (n=1以上のとき)
を満たす0以上の整数nに対して、数式5
[数5]
KB(REi)=1/(n+1)
により基本重み係数KB(REi)を設定するものとする。
具体的に、8ビット(256階調:0〜255)の階調幅の、例えば1/25である10をDxとすると、
n REiの範囲 KBの値
0 0〜10 1/1=1.00
1 10〜20 1/2=0.50
2 20〜30 1/3=0.33
3 30〜40 1/4=0.25
4 40〜50 1/5=0.20
5 50〜60 1/6=0.17
6 60〜70 1/7=0.14
7 70〜80 1/8=0.13
8 80〜90 1/9=0.11
… … …
11 110〜120 1/12=0.08
… … …
となるために、基本重み係数KBは次の数式6に示すように設定される。
[数6]
KB(RE1=5)=1.00
KB(RE2=7)=1.00
KB(RE3=30)=0.33
KB(RE4=70)=0.14
KB(RE5=80)=0.13
KB(RE6=80)=0.13
KB(RE7=90)=0.11
KB(RE8=120)=0.08
上述したように、ここでは重み係数Kは基本重み係数KBと等しくなるように設定されるために、ソート後の順位第i位(i=1〜8)の相関評価値REiに対する重み係数K(i)は、次の数式7に示すようになる。
[数7]
K(i)=KB(REi)
例えばこのような重み係数K(i)を用いて、孤立点度IPは、孤立点度算出部54により、次の数式8に示すように算出される。
[数8]
Figure 2016063307
数式2および数式6に示した具体例の場合には、IP=(1.00×5+1.00×7+0.33×30)/(1.00+1.00+0.33)=9.4となり、数式3に示した星空撮影シーンのときのIP=5よりも大きな値となる。
また、上述のように、孤立点度算出部54は、孤立点度IPの算出を四則演算に基づき行っており、コンピュータ処理に適した演算法を用いている。
ここに、星空撮影シーンと夜景撮影シーンとは、上述したように何れも低相関シーンであるが、孤立点度IPを算出する際の相関評価値RE1〜RE3の重みを比較すると、
(星空撮影シーン)
RE1:1.00
RE2:0
RE3:0
(夜景撮影シーン)
RE1:1.00/(1.00+1.00+0.33)=0.43
RE2:1.00/(1.00+1.00+0.33)=0.43
RE3:0.33/(1.00+1.00+0.33)=0.14
となって、重付設定部53は、低相関シーンである度合いの高さ(上述したように、星空撮影シーンは夜景撮影シーンよりも低相関シーンである度合いが高い)に応じて、着目画素Cとの相関性が高い周辺画素から算出された相関評価値の、孤立点度を算出する際の重み付けを重くしていることが分かる。さらに、重付設定部53は、0にしない相関評価値の重みを、相関評価値が小さいほど重くしていることも分かる。
一方、ステップS55において、夜景撮影シーンでない、つまり一般撮影シーンであると判定された場合には、全ての順位の(つまり、ソート後の順位が第1位から第imax位までの)相関評価値RE1〜REimaxの重み付け加算平均を着目画素Cの孤立点度IPに設定する(ステップS58)。
すなわち、孤立点度算出部54は、上述した重み係数K(i)を用いて、孤立点度IPを、次の数式9に示すように算出する。
[数9]
Figure 2016063307
数式2および数式6に示した具体例の場合には、数式9による算出結果はIP=24.7となり、数式3に示した星空撮影シーンのときのIP=5、および数式8を用いる夜景撮影シーンのときのIP=9.4よりも大きな値となる。
この一般撮影の場合に、孤立点度IPを算出する際の相関評価値RE1〜RE8の重みは、分母=1.00+1.00+0.33+0.14+0.13+0.13+0.11+0.08=2.92を用いれば、
RE1:1.00/2.92=0.34
RE2:1.00/2.92=0.34
RE3:0.33/2.92=0.11
RE4:0.14/2.92=0.05
RE5:0.13/2.92=0.04
RE6:0.13/2.92=0.04
RE7:0.11/2.92=0.04
RE8:0.08/2.92=0.03
となって、上述した星空撮影シーンや夜景撮影シーンの場合と比較すれば分かるように、重付設定部53は、画像の撮影シーンが低相関シーンであるとき(星空撮影シーンや夜景撮影シーン)には、低相関シーンでないとき(一般撮影シーン)よりも、着目画素Cとの相関性が高い周辺画素から算出された相関評価値の重みを重くしていることが分かる。
こうして、ステップS56〜S58の何れかの処理により孤立点度IPが設定されたら、FPN補正部55が、孤立点度IPに基づき、後で図9を参照して説明するようなFPN補正処理を行う(ステップS59)。
その後、全ての画素についての処理が終了したか否かを判定し(ステップS60)、まだ終了していないと判定された場合には、着目画素Cの位置を移動してから(ステップS61)上述したステップS51へ戻り、移動後の着目画素Cに対して上述したような処理を行う。
一方、ステップS60において、全画素についての処理が終了したと判定された場合には、この処理から図6に示す処理にリターンする。
図8は、図6のステップS42におけるFPN処理の変形例の詳細を示すフローチャートである。図7に示した処理では、重み係数Kを基本重み係数KBと等しくなるように設定したが、この図8に示す処理は、基本重み係数KBに撮影シーンに応じたマスクMをかけたものを重み係数Kとして設定するようになっている。
すなわち、この処理を開始すると、上述したステップS51〜S54の処理を行い、必要に応じてステップS55の処理も行う。
そして、重付設定部53は、撮影シーンが何れであっても、基本重み係数KB(REi)に、星空用マスクM(i)をかけて次の数式10に示すように重み係数K(i)を決定するようになっている。
[数10]
K(i)=M(i)×KB(REi)
まず、ステップS54において星空撮影シーンであると判定された場合には、imax=8のときの星空用マスクMは、次の数式11
[数11]
M=(M(1),M(2),M(3),M(4)
,M(5),M(6),M(7),M(8))
=(1,0,0,0,0,0,0,0)
に示すようになり、着目画素Cとの相関性が低い周辺画素から算出された相関評価値REの重みを0にすることにより相関評価値REの算出に用いる周辺画素を実質的に選択しており、図7に示したステップS56の順位第1位の相関評価値RE1のみを選択することと等価である。
これにより、数式6に示したような基本重み係数KBの例では、重付設定部53は、重み係数Kを次の数式12に示すように決定する(ステップS65)。
[数12]
K=(K(1),K(2),K(3),K(4)
,K(5),K(6),K(7),K(8))
=(1.00,0,0,0,0,0,0,0)
また、ステップS55において、夜景撮影シーンであると判定された場合には、夜景用マスクMは、次の数式13、
[数13]
M=(M(1),M(2),M(3),M(4)
,M(5),M(6),M(7),M(8))
=(1,1,1,0,0,0,0,0)
に示すようになり、着目画素Cとの相関性が低い周辺画素から算出された相関評価値REの重みを0にすることにより相関評価値REの算出に用いる周辺画素を実質的に選択していて、図7に示したステップS57の順位第1位から順位第3位(より一般には、順位第1位から所定順位)の相関評価値RE1〜RE3を選択することと等価である。
これにより、数式6に示したような基本重み係数KBの例では、重付設定部53は、重み係数Kを次の数式14に示すように決定する(ステップS66)。
[数14]
K=(K(1),K(2),K(3),K(4)
,K(5),K(6),K(7),K(8))
=(1.00,1.00,0.33,0,0,0,0,0)
一方、ステップS55において、夜景撮影シーンでない、つまり一般撮影シーンであると判定された場合には、一般用マスクMは、次の数式15、
[数15]
M=(M(1),M(2),M(3),M(4)
,M(5),M(6),M(7),M(8))
=(1,1,1,1,1,1,1,1)
に示すようになり、図7に示したステップS58の全ての順位の相関評価値REiを選択することと等価である。
これにより、重付設定部53は、重み係数Kを上述した数式7と同様にK(i)=KB(REi)として決定し、数式6に示したような基本重み係数KBと同じとする(ステップS67)。
こうして、ステップS65〜S67の何れかの処理により重み係数K(つまり、K(1)〜K(imax))が決定されたら、孤立点度算出部54は、上述した数式9を用いて孤立点度IPを算出する(ステップS68)。これにより、ステップS65において算出される孤立点度IPは図7のステップS56において算出される孤立点度IPと、ステップS66において算出される孤立点度IPは図7のステップS57において算出される孤立点度IPと、ステップS67において算出される孤立点度IPは図7のステップS58において算出される孤立点度IPと、それぞれ同一となる。
その後のステップS59〜S61の処理は図7と同様である。
こうして、この図8に示すような撮影シーンに応じたマスクMを用いて重み係数Kを決定し数式9を用いて孤立点度IPを算出する処理は、図7に示したような撮影シーンに応じて適宜の順位の相関評価値REiを選択して孤立点度IPを算出する処理と等価となっている。
続いて、図9は、図7または図8のステップS59におけるFPN補正処理の詳細を示すフローチャートである。
この処理を開始すると、着目画素Cに対して算出された孤立点度IPが、所定の閾値以下であるか否かを判定する(ステップS71)。
ここで、所定の閾値以下であると判定された場合には、FPNではないとして、着目画素CのFPN補正は行わない(ステップS72)。
また、ステップS71において所定の閾値よりも大きいと判定された場合には、着目画素Cの画素値と周辺画素と画素値とを用いて、算出された孤立点度IPに応じた重み付け補間を行うことにより、着目画素CのFPN補正を実行する(ステップS73)。
具体的に、着目画素Cの画素値をV(0)、i=1〜8までの周辺画素の画素値V(i)に基づき得られる画素値をVave、孤立点度IPの取り得る最大値をIPmaxとすると、FPN補正処理後の着目画素Cの画素値V’(0)は、画素値V(0)と画素値Vaveとを孤立点度IPに応じて重み付け混合した値として、例えば次の数式16に示すように算出される。
[数16]
V’(0)=V(0)×(IP/IPmax)
+Vave×{1−(IP/IPmax)}
ここに、周辺画素の画素値V(i)に基づき得られる画素値Vaveの一例として、次の数式17に示すような周辺画素の画素値V(i)の単純平均、
[数17]
Figure 2016063307
が挙げられるが、画素間距離に応じた重み付け加算平均や、エッジ検出結果に基づく重み付け加算平均などを用いてより高精度に算出した平均値であっても良い。
さらに、着目画素Cの補正に用いる画素値Vaveは、周辺画素の画素値V(i)の平均値に限るものではなく、周辺画素の画素値V(i)の中央値を用いても良いし、その他の周辺画素の画素値V(i)に基づき得られる画素値を適宜に用いるようにしても構わない。
ステップS72またはステップS73の処理を行ったら、この処理から図7または図8に示す処理にリターンする。
次に、図14は、着目画素Cと、近傍の同色周辺画素と、の画素値の一例を示す図である。この図14および後述する図15に示す3×3画素配置の内の、中央に位置する画素が着目画素Cである。
この図14に示す例は、着目画素Cが例えば星空における星であって、FPNであると誤検出したくない場合であるものとする。
このとき、例えば、上記特開2007−81704号公報に記載の技術では、周辺画素の平均画素値と、着目画素Cの画素値と、の差分の絶対値が所定の閾値以上である場合に孤立点であるとするFPN検出を行っている。
具体的に図14に示す例では、周辺画素の平均画素値は(70×3+10×5)/8=32.5となるから、差分の絶対値は|80−32.5|=47.5である。従って、FPNであると誤検出しないためには、FPNであるか否かを判別するための閾値を48以上に設定する必要がある。
これに対して、本実施形態の構成では、星空撮影シーンであると判定された場合には、相関評価値の順位第1位の相関評価値が孤立点度IPに設定されるために、孤立点度はIP=|80−70|=10となる。従って、FPNであるか否かを判別するための閾値、すなわち、図9のステップS71における判定閾値を、11以上に設定すれば足りることになる。
こうして、FPN判定閾値を大きくしなくても誤検出を抑制することができるために、FPNの検出漏れを低減することが可能となる。この点について、図15を参照してさらに説明する。
図15は、着目画素Cと、近傍の同色周辺画素と、の画素値の他の例を示す図である。
この図15に示す例は、着目画素Cが、周辺画素との画素値の差が小さい弱いFPNであり、FPN検出漏れをしたくない場合であるものとする。
上記特開2007−81704号公報に記載の技術の場合には、この図15に示す例では、次のような演算が行われる。
周辺画素の平均画素値は(10×8)/8=10となるから、差分の絶対値は|40−10|=30である。従って、上述したような、誤検出を防ぐための閾値(48以上)を用いると、FPNでないと判定され、検出漏れが生じることになる。
これに対して、本実施形態の構成では、孤立点度として算出されるIP=|40−10|=30は、誤検出を防ぐための閾値の下限値11よりも大きいために、閾値を11〜29の間において設定していれば、検出漏れを防ぐことができる。
こうして、本実施形態の構成によれば、誤検出の抑制と、検出漏れの低減と、の両立を図ることが可能となっている。
このような実施形態1によれば、撮影シーンを判定して、低相関シーンであるときには着目画素との相関性が高い周辺画素から算出された相関評価値の重みを重くして重み付け加算することにより、着目画素の孤立点度を算出するようにしたために(逆にいえば、低相関シーンでないときには着目画素との相関性が低い周辺画素から算出された相関評価値の重みもある程度加味して重み付け加算することにより、着目画素の孤立点度を算出するようにしたために)、撮像装置の機構に依存することなく(具体例としては、メカニカルシャッタ等の遮光機構を必須とすることなく)FPNを適切に補正することが可能となる。しかも、撮影シーン判定の結果に基づいているために、このFPN補正は、被写体に依らないロバスト性の高い補正となる。
このとき、FPNを補正することにより画質劣化を低減することができるだけでなく、FPNと誤判定することに起因する画質劣化が起こり難い利点がある。例えば、星空撮影において星の画像が複数画素に渡っている場合に、星の画像の輪郭部分がFPNであると誤判定されると星の輪郭が削られて小さくなってしまうことがあるが、星空撮影シーンの場合には相関性の高い周辺画素との間の相関評価値のみが考慮されるために孤立点であると判定される誤判定を減らすことができ、こうした形状の欠落を軽減することができる。
また、取得された画像自体からFPNを検出して補正しているために、製品出荷後に発生した後発のFPNについても有効に低減することができる。
さらに、従来技術のような、メカニカルシャッタを閉じた状態で暗画像を取得してFPNを検出する操作や、検出したFPNを事前登録する操作などが不要となるために、手間を省いてユーザビリティーを向上することができる。
そして、画像中に例えば線状をなす強いエッジが存在し、エッジ上にFPNが存在している場合に、もしエッジ方向とは異なる方向の相関性が高い周辺画素のみが孤立点検出に用いられるとFPNでないとの誤判定が生じる可能性があるが、低相関シーンでない一般撮影シーンでは相関性が低い周辺画素も孤立点検出に用いられるために、こうした誤検出を低減することができる。そして、低相関シーンである星空撮影シーンの場合には、極端に強いエッジが存在することは少ないために、撮影シーンとの親和性も高い。
また、低相関シーンであるときには着目画素との相関性が低い周辺画素から算出された相関評価値の重みを0にすることにより、相関評価値の算出に用いる周辺画素を実質的に選択するようにしたために、相関性が低い周辺画素の影響を受けることなく低相関シーンにおける孤立点を正確に検出することが可能となる。
さらに、低相関シーンである度合いの高さに応じて、着目画素との相関性が高い周辺画素から算出された相関評価値の、孤立点度を算出する際の重み付けを重くするようにしたために、撮影シーンに応じた適切な孤立点の検出を行うことができる。
そして、着目画素の画素値と周辺画素の画素値との差分絶対値として算出した相関評価値の重みを、相関評価値が小さいほど重くするようにしたために、相関性の評価を差分絶対値に基づき行って、差分絶対値に大きさに応じた重み付けで孤立点度を簡単かつ適切に算出することができる。
加えて、相関評価値の算出および孤立点度の算出を四則演算に基づき行うようにしたために、コンピュータ演算に適した処理を行うことができ、FPN検出処理に要する時間を短縮することができる。
また、固定パターンノイズ補正を、着目画素の画素値の少なくとも一部を周辺画素の画素値により置き換えることで行うようにしたために、周辺画素との親和性が高い補正を行うことができる。
さらに、固定パターンノイズ補正を、孤立点度が所定の閾値以上である場合に孤立点度に応じた強度で行うようにしたために、FPNでない画素の補正を行うことはなく、強いFPNは高い強度で補正することができ、FPNの影響が十分に低減された高品質の画像を取得することが可能となる。
そして、固定パターンノイズ補正を、上述した数式16により行うようにしたために、コンピュータ演算に適した処理を行うことができ、FPN補正処理に要する時間を短縮することができる。
加えて、撮影シーンの判定を、焦点距離と、輝度値と、固定パターンノイズ補正強度の設定値と、撮影時刻と、位置情報と、フォーカス情報と、撮像装置のブレ量と、被写体の移動量と、輝度分布情報と、絞り値と、シャッタ速度と、ISO感度と、の内の少なくとも1つを用いて行うようにしたために、画像の取得に付随して得られる各種の情報に基づく簡便なシーン判定が可能となる。このとき、複数の情報を用いることで、より正確なシーン判定を行うことができる。
また、星空撮影シーンを低相関シーンと判定するようにしたために、固定パターンノイズが目立ち易い星空撮影に対して有効にFPN補正を行うことができる。
このとき、星空撮影シーンの方が夜景撮影シーンよりも低相関シーンである度合いが高いと判定するようにしたために、FPNと誤検出され易い高輝度の点像被写体がより多く存在する星空撮影画像を、より効果的にFPN補正することができる。
また、画像処理装置を撮像装置に適用したために、撮像装置内でFPN補正を行うことができ、撮像後に別途の操作を要することなく高品質の画像を取得することができ、ユーザビリティーが向上する。
なお、上述では主として画像処理装置(および画像処理装置が適用された撮像装置)について説明したが、画像処理装置と同様の処理を行うための画像処理方法であっても良いし、コンピュータに画像処理方法を実行させるための処理プログラム、該処理プログラムを記録するコンピュータにより読み取り可能な一時的でない記録媒体、等であっても構わない。
また、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明の態様を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。このように、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形や応用が可能であることは勿論である。
1…撮像装置
2…LCD/TV
3…フラッシュメモリ
11…レンズ
12…絞り
13…メカニカルシャッタ
14…駆動部
15…撮像素子
16…A−AMP
17…ADC
18…バス
19…DRAM
20…画像処理部
21…露出制御部
22…焦点検出部
23…撮像制御部
24…ジャイロセンサ
25…加速度センサ
26…GPSセンサ
27…ビデオエンコーダ
28…ROM
29…操作部
30…CPU
41…WB補正処理部
42…FPN処理部
43…同時化処理部
44…輝度特性変換部
45…エッジ強調処理部
46…NR処理部
47…色再現処理部
51…撮影シーン判定部
52…相関評価値算出部
53…重付設定部
54…孤立点度算出部
55…FPN補正部

Claims (12)

  1. 取得された画像の撮影シーンが、着目画素と、該着目画素の近傍に位置する周辺画素と、の相関性が低い孤立点としての被写体を含む低相関シーンであるか否かを判定する撮影シーン判定部と、
    上記画像における、上記着目画素と複数の上記周辺画素との相関性をそれぞれ示す複数の相関評価値を算出する相関評価値算出部と、
    上記画像の撮影シーンが上記低相関シーンであるときには、該低相関シーンでないときよりも、上記着目画素との相関性が高い上記周辺画素から算出された上記相関評価値の重みを重くする重付設定部と、
    上記相関評価値算出部により算出された複数の上記相関評価値を、上記重みに基づき重み付け加算することにより、上記着目画素の孤立点度を算出する孤立点度算出部と、
    上記孤立点度の大きさに応じて、上記着目画素の画素値を、上記周辺画素の画素値に基づき補正する固定パターンノイズ補正部と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 上記重付設定部は、上記画像の撮影シーンが上記低相関シーンである度合いが所定の閾度合いよりも高いときには、上記着目画素との相関性が低い上記周辺画素から算出された上記相関評価値の重みを0にすることにより、該相関評価値の算出に用いる周辺画素を実質的に選択することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 上記撮影シーン判定部は、さらに、画像の撮影シーンが低相関シーンである度合いを判定し、
    上記重付設定部は、上記画像の撮影シーンが上記低相関シーンであるときに、さらに、該低相関シーンである度合いの高さに応じて、上記着目画素との相関性が高い上記周辺画素から算出された上記相関評価値の、上記孤立点度を算出する際の重み付けを重くすることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 上記相関評価値算出部および上記孤立点度算出部は、上記相関評価値の算出および上記孤立点度の算出を、四則演算に基づき行うことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 上記相関評価値算出部は、上記相関評価値を、上記着目画素の画素値と上記周辺画素の画素値との差分絶対値として算出し、
    上記重付設定部は、さらに、0にしない上記相関評価値の重みを、該相関評価値が小さいほど重くすることを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 上記固定パターンノイズ補正部は、上記孤立点度が上記所定の閾値以上である場合には、上記孤立点度に応じた強度で、上記着目画素の画素値の少なくとも一部を上記周辺画素の画素値により置き換えることを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 上記固定パターンノイズ補正部は、上記着目画素の画素値と、複数の上記周辺画素の画素値に基づき得られる画素値とを、上記孤立点度に応じて重み付け混合した値として、補正後の上記着目画素の画素値を算出することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 上記撮影シーン判定部は、上記画像を取得したときの撮影光学系の焦点距離と、上記画像の輝度値と、固定パターンノイズ補正強度の設定値と、上記画像の撮影時刻と、上記画像を取得したときの位置情報と、フォーカス情報と、上記画像を取得したときの撮像装置のブレ量と、上記画像における被写体の移動量と、上記画像の輝度分布情報と、絞り値と、シャッタ速度と、ISO感度と、の内の少なくとも1つを用いて、上記撮影シーンの判定を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  9. 上記撮影シーン判定部は、星空撮影シーンを上記低相関シーンと判定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  10. 上記撮影シーン判定部は、星空撮影シーンおよび夜景撮影シーンを上記低相関シーンと判定し、さらに、星空撮影シーンの方が夜景撮影シーンよりも低相関シーンである度合いが高いと判定することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  11. 請求項1に記載の画像処理装置と、
    撮像を行って画像を取得する撮像部と、
    を有し、
    上記画像処理装置は、上記撮像部により取得された画像を処理することを特徴とする撮像装置。
  12. 取得された画像の撮影シーンが、着目画素と、該着目画素の近傍に位置する周辺画素と、の相関性が低い孤立点としての被写体を含む低相関シーンであるか否かを判定する撮影シーン判定ステップと、
    上記画像における、上記着目画素と複数の上記周辺画素との相関性をそれぞれ示す複数の相関評価値を算出する相関評価値算出ステップと、
    上記画像の撮影シーンが上記低相関シーンであるときには、該低相関シーンでないときよりも、上記着目画素との相関性が高い上記周辺画素から算出された上記相関評価値の重みを重くする重付設定ステップと、
    上記相関評価値算出ステップにより算出された複数の上記相関評価値を、上記重みに基づき重み付け加算することにより、上記着目画素の孤立点度を算出する孤立点度算出ステップと、
    上記孤立点度の大きさに応じて、上記着目画素の画素値を、上記周辺画素の画素値に基づき補正する固定パターンノイズ補正ステップと、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
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