JP2016062673A - フィルタ素子内蔵型コネクタ - Google Patents

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武史 相澤
Takeshi Aizawa
武史 相澤
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Abstract

【課題】ハウジングの大型化を回避する。【解決手段】フィルタ素子内蔵型コネクタAは、合成樹脂製のハウジング10と、ハウジング10に設けた端子金具19L,19Rと、ハウジング10に取付け可能であり、端子金具19L,19Rに接続されるフィルタユニット20と、フィルタユニット20を構成するフィルタ素子(コンデンサ26及び抵抗32)と、フィルタユニット20を構成し、コンデンサ26に溶接により固着されたコンデンサ用接続端子29と、端子金具19Lとコンデンサ用接続端子29を接続するコンデンサ用中継端子38Lと、フィルタユニット20を構成し、抵抗32に溶接により固着された抵抗用接続端子35と、端子金具19Rと抵抗用接続端子35を接続する抵抗用中継端子38Rとを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、フィルタ素子内蔵型コネクタに関するものである。
特許文献1には、合成樹脂製のハウジングに、ワイヤーハーネスに接続される端子金具を取り付け、ハウジング内に収容したコンデンサ等のフィルタ素子を、端子金具に接続したフィルタ素子内蔵型コネクタが開示されている。
特許第4524318号公報
この種のコネクタにおいて、フィルタ素子を端子金具に接続する手段としては、通常、半田等の溶接による方法が用いられる。特許文献1に記載されたコネクタでは、この溶接を用いた接続が、ハウジングの内部で行われるようになっている。そのため、溶接時の熱によって、合成樹脂製のハウジングが変形することが懸念される。これを回避するためには、ハウジングの内部空間に余裕を持たせ、ハウジングに溶接時の熱が及ばないようにする方法が考えられるが、そうすると、ハウジングが無駄に大きくなってしまう。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ハウジングの大型化を回避することを目的とする。
本発明のフィルタ素子内蔵型コネクタは、
合成樹脂製のハウジングと、
前記ハウジングに設けられた端子金具と、
前記ハウジングに対して取付け可能であり、前記端子金具に接続されるフィルタユニットと、
前記フィルタユニットを構成するフィルタ素子と、
前記フィルタユニットを構成し、前記フィルタ素子に溶接により固着された接続端子と、
前記端子金具と前記接続端子を接続する中継端子とを備えているところに特徴を有する。
フィルタ素子内蔵型コネクタは、フィルタユニットをハウジングに取り付けるとともに、端子金具と接続端子を接続する中継端子を用いることによって組み立てることができる。溶接によるフィルタ素子と接続端子の接続は、ハウジングの外部で行うことができるので、溶接時の熱が合成樹脂製のハウジングに及ぶことを回避できる。したがって、ハウジングを無駄に大型化せずに済む。
実施例1のフィルタ素子内蔵型コネクタの一部切欠平面図 図1のX−X線断面図 中継端子による端子金具と接続端子との接続構造をあらわす拡大断面図 実施例2のフィルタ素子内蔵型コネクタの一部切欠平面図
(1)本発明のフィルタ素子内蔵型コネクタは、前記フィルタ素子が、リード線を有するコンデンサを含んでいてもよい。
(2)本発明のフィルタ素子内蔵型コネクタは、(1)において、前記フィルタ素子が、前記コンデンサに直列に接続される抵抗を含んでいてもよい。
(3)本発明のフィルタ素子内蔵型コネクタは、前記ハウジングがインサート成形により前記端子金具と一体化されていてもよい。この構成によれば、端子金具が成形済みのハウジングに取り付けられるようになっている場合に比べると、組付け工数が少なくて済む。
(4)本発明のフィルタ素子内蔵型コネクタは、前記中継端子が、前記端子金具及び前記接続端子に対して弾性接触可能な弾性接触片を備えていてもよい。この構成によれば、各部品の寸法公差が大きくても、中継端子と端子金具との接続、及び中継端子と接続端子との接続を確実に行うことができる。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1を図1〜図3を参照して説明する。本実施例1のフィルタ素子内蔵型コネクタAは、合成樹脂製のハウジング10と、左右一対の端子金具19L,19Rと、フィルタユニット20と、2つの中継端子38L,38Rとを備えて構成されている。尚、以下の説明において、上下の方向については図2に表れる向きを基準とし、前後方向については図1〜3における左側を前側と定義する。
<ハウジング10>
ハウジング10は、ハウジング本体11と、カバー12とを組み付けて構成されている。ハウジング本体11は、インサート成形により左右一対の端子金具19L,19Rと一体化されている。ハウジング本体11は、上面と後面が開放された箱部13と、箱部13を構成する前壁部14の前端外周縁から前方へ角筒状に延出したフード部15とを一体に成形したものである。箱部13を構成する底壁部16には、左右方向のリブ状に突出したストッパ17が形成されている。箱部13の後面の開口部には、その下端縁に沿って上方へリブ状に立ち上がる抜止め部18が形成されている。カバー12は、側面視が略L字形をなし、ハウジング本体11に対し箱部13の上面と後面の開口を塞ぐように組み付けられる。
<端子金具19L,19R>
端子金具19L,19Rは、全体として前後方向に細長く延びた形態である。一対の端子金具19L,19Rは、左右に並列するように配されており、ハウジング10の前壁部14を前後に貫通した状態でインサート成形によりハウジング10(箱部13)と一体化されている。したがって、端子金具19L,19Rの前端側領域は、フード部15内に収容され、図示しないワイヤーハーネスを構成する相手側端子(図示省略)に接続されるようになっている。端子金具19L,19Rの後端側領域は、箱部13内に収容されている。
<フィルタユニット20>
フィルタユニット20は、絶縁性の合成樹脂からなるホルダ21と、導電板25と、コンデンサ26(請求項に記載のフィルタ素子)と、抵抗32(請求項に記載のフィルタ素子)と、コンデンサ用接続端子29と、抵抗用接続端子35とを備えて構成されている。後述するように、フィルタユニット20の組み立ては、ハウジング10の外部で行われる。組み立てが完了したフィルタユニット20は、中継端子38L,38Rとともにハウジング10に取り付けられる。
<ホルダ21及び導電板25>
ホルダ21は、合成樹脂製、つまり、絶縁性材料からなる。ホルダ21は、平面視形状が略方形であって、ブロック状をなす本体部22と本体部22の後端部における下端縁から後方へ延出した形態の板状部23とを有している。本体部22の左側縁部には、上面が開口されたコンデンサ用収容凹部24Lが形成され、本体部22の右側縁部には、上面が開口された抵抗用収容凹部24Rが形成されている。導電板25は、金属製の平板からなる。導電板25は、インサート成形により、板状部23の上面に露出するようにホルダ21と一体化されている。
<コンデンサ26及びコンデンサ用接続端子29>
コンデンサ26は、コンデンサ本体27と、コンデンサ本体27から延出する前後一対のリード線28F,28Rとを備えて構成されている。コンデンサ本体27は、コンデンサ用収容凹部24L内に収容されることにより、ホルダ21と一体化されている。一対のリード線28F,28Rは、いずれも、コンデンサ本体27の上面における前端部と後端部から上向きに導出されている。前側のリード線28Fは、前方へ転向している。コンデンサ本体27の前方には、コンデンサ用接続端子29が配置されている。コンデンサ用接続端子29は、前後方向に長い板状をなす。コンデンサ用接続端子29の上面後端部には、前側のリード線28Fが半田30(溶接)により導通可能に固着されている。後側のリード線28Rは、後方へ転向し、更に下向きに転向するように屈曲されている。後側のリード線28Rは、導電板25の上面に対し、半田31(溶接)によって導通可能に固着されている。
<抵抗32及び抵抗用接続端子35>
抵抗32は、抵抗本体33と、抵抗本体33から延出する前後一対の端子部34F,34Rとを備えて構成されている。抵抗本体33は、抵抗用収容凹部24R内に収容されることにより、ホルダ21と一体化されている。一対の端子部34F,34Rは、いずれも、抵抗本体33の上面における前端部と後端部から上向きに導出されている。前側の端子部34Fは、前方へ転向している。抵抗本体33の前方には、抵抗用接続端子35が配置されている。抵抗用接続端子35は、前後方向に長い板状をなす。抵抗用接続端子35の上面後端部には、前側の端子部34Fが半田36(溶接)により導通可能に固着されている。後側の端子部34Rは、後方へ転向し、更に下向きに転向するように屈曲されている。後側の端子部34Rは、導電板25の上面に対し、半田37(溶接)によって導通可能に固着されている。これにより、コンデンサ26と抵抗32が、導電板25を介して直列に接続されている。
<コンデンサ用中継端子38L>
コンデンサ用中継端子38Lは、所定形状に打ち抜いた金属板材に曲げ加工等を施して成型されたものである。図3に示すように、コンデンサ用中継端子38Lは、前後両端面が開放された角筒部39と、角筒部39内に収容した前後対称な一対の弾性接触片40とから構成されている。弾性接触片40は、角筒部39を構成する基板部41の前後両端縁から延出した板状部23を、角筒部39内へ折り返して山形に屈曲変形させて形成されている。
<抵抗用中継端子38R>
抵抗用中継端子38Rは、所定形状に打ち抜いた金属板材に曲げ加工等を施して成型されたものであり、コンデンサ用中継端子38Lと共通の部品である。即ち、抵抗用中継端子38Rは、前後両端面が開放された角筒部39と、角筒部39内に収容した前後対称な一対の弾性接触片40とから構成されている。弾性接触片40は、角筒部39を構成する基板部41の前後両端縁から延出した板状部23を、角筒部39内へ折り返して山形に屈曲変形させて形成されている。
<実施例1の作用及び効果>
フィルタ素子内蔵型コネクタAの製造工程を説明する。まず、インサート成形により、ハウジング本体11を成形すると同時に、ハウジング本体11と一対の端子金具19L,19Rを一体化させる。一方、ハウジング10の成型工程とは別に、フィルタユニット20の組み立てが行われる。フィルタユニット20の組み立ては、まず、ホルダ21と導電板25をインサート成形により一体化させる。
次に、コンデンサ本体27をコンデンサ用収容凹部24L内に組付けるととも、抵抗本体33を抵抗用収容凹部24R内に組み付ける。そして、後側のリード線28Rを半田31により導電板25に固着するとともに、後側の端子部34Rを半田37により導電板25に固着する。さらに、前側のリード線28Fにコンデンサ用接続端子29を半田30により固着するとともに、前側の端子部34Fに抵抗用接続端子35を半田36により固着する。以上により、フィルタユニット20の組み立てが完了する。
完成したフィルタユニット20は、両接続端子29,35を先に向けてハウジング10の後方から箱部13内に収容する。そして、コンデンサ用中継端子38Lの前端部を左側の端子金具19Lに嵌合し、コンデンサ用中継端子38Lの後端部をコンデンサ用接続端子29に嵌合する。同時に、抵抗用中継端子38Rの前端部を右側の端子金具19Rに嵌合し、抵抗用中継端子38Rの後端部を抵抗用接続端子35に嵌合する。中継端子38L,38Rの嵌合は、端子金具19L,19R側と接続端子29,35側のいずれの側を先に行ってもよい。そして、ホルダ21の前端がストッパ17に当接すると、フィルタユニット20が、ハウジング10に対して前止まりされ、前後方向において所定の取付け位置に位置決めされる。
フィルタユニット20が所定位置に位置決めされると、左側の端子金具19Lとコンデンサ用接続端子29がコンデンサ用中継端子38Lを介して接続される。つまり、コンデンサ用接続端子29とコンデンサ用中継端子38Lを介すことによって、左側の端子金具19Lとコンデンサ26が接続される。これと同時に、右側の端子金具19Rと抵抗用接続端子35が抵抗用中継端子38Rを介して接続される。つまり、抵抗用接続端子35と抵抗用中継端子38Rを介すことによって、右側の端子金具19Rと抵抗32が接続される。
中継端子38L,38Rによる接続が済んだ後は、フィルタユニット20の後端部を下方へ少し変位させてホルダ21を底壁部16に載置させる。すると、板状部23の後端が抜止め部18に係止し、これにより、フィルタユニット20がハウジング10に対して後方への相対変位を規制される。また、ホルダ21の左右両側面は箱部13の左右両内壁面に当接しているので、フィルタユニット20はハウジング10に対して左右方向の相対変位を規制されている。以上により、フィルタユニット20はハウジング10に対して前後方向及び左右方向において位置決めされる。そして、最後にカバー12を箱部13に組付けると、板状部23の後端縁部が底壁部16とカバー12との間で上下に挟み付けられる。これにより、フィルタユニット20は、ハウジング10に対し上下方向への相対変位を規制される。
本実施例1のフィルタ素子内蔵型コネクタAは、合成樹脂製のハウジング10と、ハウジング10に設けられた一対の端子金具19L,19Rと、ハウジング10に対して取付け可能であり、端子金具19L,19Rに接続されるフィルタユニット20とを備える。フィルタユニット20は、フィルタ素子としてのコンデンサ26と、フィルタ素子としての抵抗32と、コンデンサ26に溶接により固着されたコンデンサ用接続端子29と、抵抗32に溶接により固着された抵抗用接続端子35とを備えている。そして、一方の端子金具19Lとコンデンサ用接続端子29は、コンデンサ用中継端子38Lを介して接続され、他方の端子金具19Rと抵抗用接続端子35は抵抗用中継端子38Rを介して接続される。
本実施例1のフィルタ素子内蔵型コネクタAは、フィルタユニット20をハウジング10に取り付けるとともに、一方の端子金具19Lとコンデンサ用接続端子29を接続するコンデンサ用中継端子38Lと、他方の端子金具19Rと抵抗用接続端子35を接続する抵抗用中継端子38Rとを用いることによって組み立てることができる。溶接によるコンデンサ26とコンデンサ用接続端子29との接続、及び溶接による抵抗32と抵抗用接続端子35との接続は、いずれも、ハウジング10の外部で行うことができるので、溶接時の熱が合成樹脂製のハウジング10に及ぶことを回避できる。したがって、ハウジング10を無駄に大型化せずに済む。
また、ハウジング10がインサート成形によって端子金具19L,19Rと一体化されている。この構成によれば、端子金具が成形済みのハウジングに取り付けられるようになっている場合に比べると、組付け工数が少なくて済む。また、コンデンサ用中継端子38Lは、端子金具19L及びコンデンサ用接続端子29に対して弾性接触可能な弾性接触片40を備えている。抵抗用中継端子38Rも、端子金具19R及び抵抗用接続端子35に対して弾性接触可能な弾性接触片40を備えている。この構成によれば、各部品の寸法公差が大きくても、コンデンサ用中継端子38Lと端子金具19Lとの接続、コンデンサ用中継端子38Lとコンデンサ用接続端子29との接続、抵抗用中継端子38Rと端子金具19Rとの接続、抵抗用中継端子38Rと抵抗用接続端子35との接続を確実に行うことができる。
<実施例2>
以下、本発明を具体化した実施例2を図4を参照して説明する。本実施例のフィルタ素子内蔵型コネクタBは、フィルタ素子によって三相三角結線回路を構成したものである。本実施例2の作用効果は、実施例1と同じである。フィルタ素子内蔵型コネクタBは、合成樹脂製のハウジング50と、3つの端子金具58と、フィルタユニット60と、3つの中継端子78とを備えて構成されている。本実施例2の中継端子78は、実施例1のコンデンサ用中継端子38L及び抵抗用中継端子38Rと同一形状の共通部品であるから、説明は省略する。また、前後方向については、図4における左側を「前側」と定義する。左右方向については、図4における下側を「左側」、同図の上側を「右側」と定義する。
<ハウジング50>
ハウジング50は、ハウジング本体51と、カバー(図示省略)とを組み付けて構成されている。ハウジング本体51は、インサート成形により3つの端子金具58と一体化されている。ハウジング本体51は、上面と後面が開放された箱部52と、箱部52を構成する前壁部53の外周縁から前方へ角筒状に延出した形態のフード部54とを一体に成形したものである。箱部52を構成する底壁部55には、左右方向に延びたリブ状をなすストッパ56が形成されている。箱部52の後面の開口部には、その下端縁に沿って上方へリブ状に立ち上がる抜止め部57が形成されている。カバーは、側面視が略L字形をなし、ハウジング本体51に対し箱部52の上面と後面の開口を塞ぐように組み付けられる。
<端子金具58>
3つの端子金具58は、同一形状の共通部品であり、左右に間隔を空けて並列配置されている。各端子金具58は、全体として前後方向に細長く延びた形態である。これらの端子金具58は、ハウジング50の前壁部53を前後に貫通した状態でインサート成形によりハウジング50(箱部52)と一体化されている。したがって、端子金具58の前端側領域は、フード部54内に収容され、図示しないワイヤーハーネスを構成する相手側端子(図示省略)に接続されるようになっている。端子金具58の後端側領域は、箱部52内に収容されている。
<フィルタユニット60>
フィルタユニット60は、絶縁性の合成樹脂からなるホルダ61と、3枚の導電板64L,64Sと、3つのコンデンサ66(請求項に記載のフィルタ素子)と、3つの抵抗70(請求項に記載のフィルタ素子)と、3つの接続端子74とを備えて構成されている。後述するように、フィルタユニット60の組み立ては、ハウジング50の外部で行われる。組み立てが完了したフィルタユニット60は、中継端子78とともにハウジング50に取り付けられる。
<ホルダ61>
ホルダ61は、合成樹脂製、つまり、絶縁性材料からなる。ホルダ61は、平面視形状が略方形であって、ブロック状をなす本体部62と本体部62の後端部における下端縁から後方へ延出した形態の板状部63とを有している。本体部62には、前後方向に細長い溝状をなし、本体部62の上面に開放された形態の6つの収容凹部65が形成されている。この6つの収容凹部65は、ホルダ61(本体部62)の左端から右端に向かって順に並列するように配されている。
<導電板64L,64S>
3枚の導電板64L,64Sは、いずれも金属製の平板からなる。インサート成形によりホルダ61と一体化されている。3枚の導電板64L,64Sのうち1枚の長尺導電板64Lは、板状部63の上面のうち後縁に沿った領域に配置され、板状部63の上面に露出している。3枚の導電板64L,64Sのうち2枚の短尺導電板64Sは、板状部63の上面のうち長尺導電板64Lよりも前方の領域において左右に並ぶように配置され、板状部63の上面に露出している。
<コンデンサ66>
コンデンサ66は、コンデンサ本体67と、コンデンサ本体67から延出する前後一対のリード線68F,68Rとを備えて構成されている。コンデンサ本体67は、収容凹部65内に収容されることにより、ホルダ61と一体化されている。一対のリード線68F,68Rは、いずれも、コンデンサ本体67の上面における前端部と後端部から上向きに導出されている。前側のリード線68Fは、前方へ転向している。後側のリード線68Rは、後方へ転向し、更に下向きに転向するように屈曲されている。3つの後側のリード線68Rは、夫々、互いに異なる導電板64L,64Sの上面に対し、半田69(溶接)によって導通可能に固着されている。
<抵抗70>
抵抗70は、抵抗本体71と、抵抗本体71から延出する前後一対の端子部72F,72Rとを備えて構成されている。抵抗本体71は、収容凹部65内に収容されることにより、ホルダ61と一体化されている。一対の端子部72F,72Rは、いずれも、抵抗本体71の上面における前端部と後端部から上向きに導出されている。前側の端子部72Fは、前方へ転向している。後側の端子部72Rは、後方へ転向し、更に下向きに転向するように屈曲されている。3つの後側の端子部72Rは、夫々、互いに異なる導電板64L,64Sの上面に対し、半田73(溶接)によって導通可能に固着されている。これにより、各導電板64L,64Sが、夫々、1つのコンデンサ66と1つの抵抗70を直列に接続する。
<接続端子74>
コンデンサ本体67及び抵抗本体71の前方には、接続端子74が配置されている。3つの接続端子74は、同一形状の共通部品である。接続端子74は、平面視形状が略T字形をなしている。即ち、接続端子74の前端側領域は、端子金具58とほぼ同じ幅寸法の幅狭部75となっており、接続端子74の後端側領域は、幅狭部75よりも幅寸法の大きい幅広部76となっている。3つの接続端子74は、その幅狭部75を3つの端子金具58と個別に対応させるようにして、左右に並ぶように配置されている。そして、各幅広部76の左右両端部には、前側のリード線68F又は前側の端子部72Fが、半田77(溶接)によって導通可能に固着されている。
<実施例2の作用及び効果>
フィルタ素子内蔵型コネクタBの製造工程を説明する。まず、インサート成形により、ハウジング本体51を成形すると同時に、ハウジング本体51と3つの端子金具58を一体化させる。一方、ハウジング50の成型工程とは別に、フィルタユニット60の組み立てが行われる。フィルタユニット60の組み立ては、まず、ホルダ61と3つの導電板64L,64Sをインサート成形により一体化させる。
次に、3つのコンデンサ本体67を、最も左に位置する収容凹部65と、左から2番目に位置する収容凹部65と、右から2番目に位置する収容凹部65に組付けるとともに、3つの抵抗本体71を、残りの3つの収容凹部65内に組み付ける。そして、各コンデンサ66の後側のリード線68Rを、夫々、半田69により所定の導電板64L,64Sに固着するとともに、各抵抗70の後側の端子部72Rを、夫々、半田73により所定の導電板64L,64Sに固着する。
これにより、最も左に位置する収容凹部65に取り付けられたコンデンサ66と、最も右に位置する収容凹部65に取り付けられた抵抗70が、長尺導電板64Lを介して直列に接続される。また、左から2番目の収容凹部65に取り付けられたコンデンサ66と、左から3番目に位置する収容凹部65に取り付けられた抵抗70が、左側に位置する短尺導電板64Sを介して直列に接続される。さらに、右から2番目に位置する収容凹部65に取り付けられたコンデンサ66と、右から3番目に位置する収容凹部65に取り付けられた抵抗70が、右側に位置する短尺導電板64Sを介して直列に接続される。
そして、コンデンサ66と抵抗70には、接続端子74を取り付ける。即ち、3つの接続端子74のうち左側に配された接続端子74の幅広部76には、最も左に位置する収容凹部65に取り付けられたコンデンサ66の前側のリード線68Fと、左から2番目の収容凹部65に取り付けられたコンデンサ66の前側のリード線68Fが、半田77により導通可能に固着される。また、中央に配された接続端子74の幅広部76には、左から3番目に位置する収容凹部65に取り付けられた抵抗70の前側の端子部72Fと、右から3番目の収容凹部65に取り付けられた抵抗70の前側の端子部72Fが、半田77により導通可能I固着される。さらに、右側に配された接続端子74の幅広部76には、最も右に位置する収容凹部65に取り付けられた抵抗70の前側の端子部72Fと、右から2番目の収容凹部65に取り付けられたコンデンサ66の前側のリード線68Fが、半田77により導通可能に固着される。以上により、フィルタユニット60の組み立てが完了する。
完成したフィルタユニット60は、3つの接続端子74の幅狭部75を先に向けてハウジング50の後方から箱部52内に収容される。そして、接続端子74が端子金具58に接近したところで、3つの中継端子78を、夫々、対応する1つの接続端子74の幅狭部75(前端部)と1つの端子金具58の後端部とに嵌合する。中継端子78の嵌合は、端子金具58と接続端子74のいずれを先に行ってもよい。そして、ホルダ61の前端がストッパ56に当接すると、フィルタユニット60が、ハウジング50に対して前止まりされ、前後方向において所定の取付け位置に位置決めされる。
フィルタユニット60が所定位置に位置決めされると、各端子金具58には、夫々、1つの中継端子78を介して1つの接続端子74が接続される。これにより、左側に位置する端子金具58と中央に位置する端子金具58が、直列接続された1つのコンデンサ66と1つの抵抗70を介して接続される。また、中央に位置する端子金具58と右側に位置する端子金具58が、直列接続された1つのコンデンサ66と1つの抵抗70を介して接続される。さらに、左側に位置する端子金具58と右側に位置する端子金具58が、直列接続された1つのコンデンサ66と1つの抵抗70を介して接続される。このように、中継端子78によるフィルタユニット60と端子金具58の接続が完了すると、三相三角結線回路が構成される。
中継端子78による接続が済んだ後は、フィルタユニット60の後端部を下方へ少し変位させてホルダ61を底壁部55に載置させる。すると、板状部63の後端が抜止め部57に係止し、これにより、フィルタユニット60がハウジング50に対して後方への相対変位を規制される。また、ホルダ61の左右両側面は箱部52の左右両内壁面に当接しているので、フィルタユニット60はハウジング50に対して左右方向の相対変位を規制されている。以上により、フィルタユニット60はハウジング50に対して前後方向及び左右方向において位置決めされる。そして、最後にカバーを箱部52に組付けると、板状部63の後端縁部が底壁部55とカバーとの間で上下に挟み付けられる。これにより、フィルタユニット60は、ハウジング50に対し上下方向への相対変位を規制される。
本実施例2のフィルタ素子内蔵型コネクタBは、合成樹脂製のハウジング50と、ハウジング50に設けられた3つの端子金具58と、ハウジング50に対して取付け可能であり、端子金具58に接続されるフィルタユニット60とを備える。フィルタユニット60は、フィルタ素子としての3つのコンデンサ66と、フィルタ素子としての3つの抵抗70と、コンデンサ66及び抵抗70に溶接によって固着された3つの接続端子74とを備えている。そして、3つの端子金具58は、夫々、対応する1つの接続端子74に中継端子78を介して個別に接続される。
本実施例2のフィルタ素子内蔵型コネクタBは、フィルタユニット60をハウジング50に取り付けるとともに、端子金具58と接続端子74を接続する中継端子78を用いることによって組み立てることができる。溶接によるコンデンサ66と接続端子74との接続、及び溶接による抵抗70と接続端子74との接続は、いずれも、ハウジング50の外部で行うことができるので、溶接時の熱が合成樹脂製のハウジング50に及ぶことを回避できる。したがって、ハウジング50を無駄に大型化せずに済む。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例1,2では、中継端子が端子金具及び接続端子とは別体の部品であったが、中継端子は、端子金具に一体形成又は固着されていてもよく、接続端子に一体形成又は固着されていてもよい。
(2)上記実施例1,2では、フィルタ素子としてコンデンサと抵抗を用いたが、フィルタ素子は、コイルと2つのコンデンサの組合せでもよく、コイルと1つのコンデンサの組合せでもよく、コイルだけであってもよく、コンデンサだけであってもよい。
(3)上記実施例1,2では、コンデンサのリード線と抵抗の端子部を、溶接(半田付け)によって接続したが、リード線と端子部は接続金具を介してハウジングの外部で接続してもよい。
(4)上記実施例1,2では、ハウジングがインサート成形によって端子金具と一体化されていたが、端子金具は、成形済みのハウジングに取り付けられるようになっていてもよい。
A…フィルタ素子内蔵型コネクタ
10…ハウジング
19L,19R…端子金具
20…フィルタユニット
26…コンデンサ(フィルタ素子)
28F,28R…リード線
29…コンデンサ用接続端子(接続端子)
32…抵抗(フィルタ素子)
35…抵抗用接続端子(接続端子)
38L…コンデンサ用中継端子(中継端子)
38R…抵抗用用中継端子(中継端子)
40…弾性接触片
B…フィルタ素子内蔵型コネクタ
50…ハウジング
58…端子金具
60…フィルタユニット
66…コンデンサ(フィルタ素子)
68F,68R…リード線
70…抵抗(フィルタ素子)
74…接続端子
78…中継端子

Claims (5)

  1. 合成樹脂製のハウジングと、
    前記ハウジングに設けられた端子金具と、
    前記ハウジングに対して取付け可能であり、前記端子金具に接続されるフィルタユニットと、
    前記フィルタユニットを構成するフィルタ素子と、
    前記フィルタユニットを構成し、前記フィルタ素子に溶接により固着された接続端子と、
    前記端子金具と前記接続端子を接続する中継端子とを備えていることを特徴とするフィルタ素子内蔵型コネクタ。
  2. 前記フィルタ素子が、リード線を有するコンデンサを含んでいることを特徴とする請求項1記載のフィルタ素子内蔵型コネクタ。
  3. 前記フィルタ素子が、前記コンデンサに直列に接続される抵抗を含んでいることを特徴とする請求項2記載のフィルタ素子内蔵型コネクタ。
  4. 前記ハウジングがインサート成形により前記端子金具と一体化されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のフィルタ素子内蔵型コネクタ。
  5. 前記中継端子が、前記端子金具及び前記接続端子に対して弾性接触可能な弾性接触片を備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のフィルタ素子内蔵型コネクタ。
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