JP2016062131A - 映像監視装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 関連する警備装置においては、禁止ラインの乗り越えや、禁止エリアへの侵入等の単純な行動しか検出することができなかった。【解決手段】 本発明の映像監視装置は、映像から第一のイベントを検出する為の第一の条件を記憶する第一の記憶手段と、映像から第二のイベントを検出する為の第二の条件を記憶する第二の記憶手段と、第一のイベントと前記第二のイベントとが予め指定する論理関係を満たすことを示す信号を出力する出力手段とを備える。【選択図】 図１

Description

本発明は、映像解析システムに関し、特に、異常行動を検出する技術に関する。
発電所、通信施設、水道施設、空港やオイルプラントなどは、都市基盤の重要な施設である。このような重要施設が機能停止に陥った場合、社会に及ぼす影響は甚大なものとなる。そのため、重要施設を厳重に保護することが求められている。重要施設を保護する方法の一つとして、監視カメラで撮影した映像データをコンピュータで解析してその映像中の動体（人物、車、不審物等）を認識し、それら動体のフロー（進行方向、動線、行動等）を監視する映像解析システムが用いられている。一般的に、コンピュータを使用した映像解析システムでは、ユーザが予め異常状態を定義し、対象の映像データから定義した異常状態を検出する。
このようなコンピュータを使用した映像解析システムの一例が特許文献1に記載されている。特許文献１に記載された発明は、家人や訪問者が検出されうる領域において不審者を判定することができ、不審者のみに警告を行うことができる警備装置、警備方法および警備プログラムを提供することを目的としている。特許文献１に記載された警備装置は、行動者検出部と、検出領域判定部と、不審者判定部と、スピーカや表示灯とを有するとされている。行動者検出部は、監視カメラによって撮像された画像情報と、基準画像記憶部に記憶された基準画像情報とに基づいて、行動者を検出する。検出領域判定部は、行動者検出部によって検出された行動者と、検出領域データベースに記憶された検出領域とに基づいて、行動者が検出領域のうちのいずれの検出領域で検出されたかを判定する。不審者判定部は、検出領域判定部によって判定された検出領域に基づいて、行動者が不審者であるか否かを判定する。スピーカや表示灯は、行動者が不審者であると判定された場合に、不審者の存在を報知する。
特開２００８−０４７０７４号公報
上述した特許文献１に記載された警備装置においては、禁止ラインの乗り越えや、禁止エリアへの侵入等の単純な行動しか検出することができなかった。一方で、近年はカギをこじ開けてから侵入する等のより複雑な行動を検出する事が求められている。
本発明の目的は、映像から複雑な行動を検出することができる映像解析システムを提供することにある。
本発明の映像監視装置は、映像から第一のイベントを検出する為の第一の条件を記憶する第一の記憶手段と、映像から第二のイベントを検出する為の第二の条件を記憶する第二の記憶手段と、第一のイベントと前記第二のイベントとが予め指定する論理関係を満たすことを示す信号を出力する出力手段とを備える。
本発明の映像解析システムによれば、映像から複雑な行動を検出することができる。
本発明の第一の実施形態に係る映像監視装置の構成を示す図である。 本発明の第一の実施形態に係る第一の条件および第二の条件の一例である「監視エリアにおける移動体の行動情報」を説明する図である。 本発明の第一の実施形態に係る出力手段の構成を示す図である。 本発明の第一の実施形態に係る高度な条件の検出について説明する図である。 本発明の第一の実施形態に係るより高度な条件の検出について説明する図である。 本発明の第二の実施形態に係る映像監視装置の構成を示す図である。 本発明の第二の実施形態に係る第一の入力手段と第二の入力手段および条件演算子入力手段の操作画面の一例である。
以下に、図面を参照しながら、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同じ機能を有するものには同じ符号をつけ、その説明を省略する場合がある。
（構成）
図１は、本発明の第一の実施形態に係る映像監視装置の構成を示す図である。映像監視装置１は、第一の記憶手段２と、第二の記憶手段３と、出力手段４を少なくとも備える。
第一の記憶手段２は外部のカメラ等から取得する映像２０から第一のイベントを検出する為の第一の条件を記憶する。第二の記憶手段３は外部のカメラ等２０から取得する映像から第二のイベントを検出する為の第二の条件を記憶する。これら第一の条件および第二の条件はユーザが予め任意の条件を設定することができる。第一の条件および第二の条件としては、例えば、監視エリア（侵入禁止エリアとその境界・侵入禁止ラインなど）における移動体の行動情報、人物名、年齢、性別、車両番号、車種、色情報、気象情報、時刻、他システムからのＯＮ／ＯＦＦ情報等がある。出力手段４は、第一のイベントと第二のイベントとが予め指定する論理関係を満たすことを示す信号を出力する。論理関係としては、例えば、ＡＮＤ、ＯＲ、ＮＯＲ、ＴＨＥＮ、ＮＡＮＤ、ＸＯＲ等の条件演算子がある。
条件演算子ＡＮＤは、第一の信号と第二の信号とがいずれも有の場合、判定手段４が論理関係が満たされたと判定することを意味する。条件演算子ＯＲは、第一の信号と第二の信号とのいずれかが有の場合、判定手段４が論理関係が満たされたと判定することを意味する。条件演算子ＮＯＲは、第一の信号と第二の信号とのいずれも無の場合、判定手段４が論理関係が満たされたと判定することを意味する。条件演算子ＴＨＥＮは、第一の信号が有となった後に第二の信号が有となった場合、判定手段４が論理関係が満たされたと判定することを意味する。条件演算子ＮＡＮＤは、第一の信号と第二の信号とのいずれかが無の場合、判定手段４が論理関係が満たされたと判定することを意味する。条件演算子ＸＯＲは、第一の信号と第二の信号とのいずれか一方が有でもう一方が無の場合、判定手段４が論理関係が満たされたと判定することを意味する。
図２は、本発明の第一の実施形態に係る第一の条件および第二の条件の一例である「監視エリアにおける移動体の行動情報」を説明する図である。監視エリア（侵入禁止エリアとその境界・侵入禁止ラインなど）における移動体の行動情報とは、例えば、「フェンス上にラインを設定し、そのラインを超える人物」や、「特定領域にエリアを設定し、そのエリアへ侵入する人物」等のように、映像においてユーザが予め任意に指定する線（ライン１４）を動体（ＩＤ１）が通過する事（図２（ｉ））や、映像においてユーザが予め任意に指定する領域（エリア１５）に動体（ＩＤ２）が侵入する事（図２（ii））、または領域（エリア１５）を動体が侵出する事である。また、領域（エリア１５）に一定時間以上動体が滞在する事も監視エリアにおける移動体の行動情報に含まれる。
人物名、年齢、性別、は映像内で検出する人間に関する情報であり、例えば、Ａさん（人物名）、２０才（年齢）、男性（性別）、等である。車両番号、車種は映像内で検出する車両に関する情報であり、例えば、品川３３０あ１２３４（車両番号）、大型車両（車種）等である。色情報は映像内で検出する人間や車両の情報であり、例えば、黄色い上着（人間の色情報）、黒のボディ（車両の色情報）等である。これらの情報は、例えば映像から検出した動体の特徴量を、外部等に用意するデータベースと照合する事で、その特徴量に対応付けてデータベースに記憶された情報として取り出す等の処理により取得することができる。
気象情報は天候や気温等の情報であり、例えば雨（天候）、３０℃（気温）等である。時刻は映像が撮影されている時間帯に関する情報であり、例えば１２：００〜１３：００等である。気象情報や時刻は、例えば映像から検出した動体の特徴量を、外部等に用意するデータベースと照合する事で、その特徴量に対応付けてデータベースに記憶された情報として取り出す等の処理により取得することができる。また、気象情報や時刻は、映像以外から取得することもできる。他システムからのＯＮ／ＯＦＦ情報は外部から取得するＯＮやＯＦＦの情報である。
図３は、本発明の第一の実施形態に係る出力手段の構成を示す図である。出力手段４は第一の検出手段５と、第二の検出手段６と、判定手段７とを少なくとも備える。
第一の検出手段５は、第一の条件を用いて外部のカメラ等２０から取得する映像から第一のイベントを検出し、映像が第一の条件を満たしたことを示す第一の信号を出力する。第二の検出手段は、第二の条件を用いて外部のカメラ等２０から取得する映像から第二のイベントを検出し、映像が第二の条件を満たしたことを示す第二の信号を出力する。判定手段７は、第一の信号と第二の信号とを受けつけ、第一の信号の有無および前記第二の信号の有無を用いて予め指定する論理関係が満たされたかどうかを判定する。さらに判定手段７は、論理関係が満たされたと判定する時、予め指定する論理関係を満たすことを示す信号を出力する。
本実施形態によれば、第一の条件と第二の条件とで異なる条件を設定し、それらを条件演算子を用いて組み合わせることで高度な条件を検出することができる。
図４は、本発明の第一の実施形態に係る高度な条件の検出を説明する図である。例えば、「扉前に６０秒以上滞在（監視エリアにおける移動体の行動情報）」と「扉から侵入（監視エリアにおける移動体の行動情報）」とを条件演算子ＴＨＥＮを用いて組み合わせることで、カギを解錠するため扉の前でしばらく滞在し、解錠後、住居へ侵入する空き巣（ＩＤ１）を検出することができる（図４（ｉ））。また、「西向きで道路を通過（監視エリアにおける移動体の行動情報）」と「東向きに道路を通過（監視エリアにおける移動体の行動情報）」とを条件演算子ＴＨＥＮを用いて組み合わせることで、Ｕターン車両を検出することができる（図４（ii））。
さらに、条件を複数設定しそれら複数の条件を条件演算子を用いて組み合わせることでより高度な条件を検出することができる。
図５は、本発明の第一の実施形態に係るより高度な条件の検出を説明する図である。例えば、（「人間の車両Ａ周辺領域での滞在（監視エリアにおける移動体の行動情報）」と「車両Ａの車両Ａ周辺領域からの侵出（監視エリアにおける移動体の行動情報）」）とを条件演算子ＡＮＤを用いて組み合わせた高度な条件を設定する。さらに複数の車両について同様に高度な条件を設定し、それら高度な条件を条件演算子ＯＲを用いて組み合わせ、さらに、「車両の出口ラインの通過（監視エリアにおける移動体の行動情報）」と条件演算子ＡＮＤを用いて組み合わせる。これにより、複数の車両の内１台の周辺でドア解錠のための滞在し（ａ）、その後車両を持ち去り（ｂ）、敷地から侵出する（ｃ）、車両の盗難を検出することができる（図５）。
つまり、本実施形態によれば、複雑な行動を複数の単純な行動やその他の特徴に分解して検出することができる。また、３個以上の条件を設定することでより高度な検出ができる。
図６は、本発明の第二の実施形態に係る映像監視装置の構成を示す図である。第二の実施形態において、映像監視装置は、第一の実施形態の構成に加え第一の入力手段８と、第二の入力手段９と、条件演算子入力手段１０とを更に備える。第一の入力手段８は第一の条件の入力を受け付ける。第二の入力手段９は第二の条件を受け付ける。条件演算子入力手段１０は、第一の条件と第二の条件との論理関係を示す条件演算子の入力を受け付ける。
第一の入力手段８は、受け付けた第一の条件を第一の記憶手段２に記憶させる。第二の入力手段９は、受け付けた第二の条件を第二の記憶手段３に入力する。条件演算子入力手段１０は、受け付けた条件演算子を出力手段４が有する判定手段７に入力する。
第一の入力手段８と第二の入力手段９とが一体であり、受け付ける入力内容を操作により切り替えることとしてもよい。さらに第一の入力手段８と第二の入力手段
９および条件演算子入力手段１０とが一体であり、受け付ける入力内容を操作により切り替えることとしてもよい。
図７は、本発明の第二の実施形態に係る条件演算子入力手段が有する操作画面の一例である。図７（ｉ）に示すように、ユーザが例えばマウス操作やタッチパネル操作、キーボード操作等により条件演算子入力領域１１を選択することで条件演算子の入力候補が現れる。さらに、ユーザが入力候補のいずれかを選択することで、条件演算子入力手段１０は選択された条件演算子を入力として受け付ける。また、条件演算子入力手段１０は選択された条件演算子を条件演算子入力領域１１に表示する。これにより条件演算子の入力が完了する。
また、条件演算子入力手段が有する操作画面には第一の条件が表示される領域１２および第二の条件が表示される領域１３があってもよい。これによりユーザは入力された条件を確認しながら条件演算子の選択を行うことができる。さらに、ユーザが第一の条件が表示される領域１２または第二の条件が表示される領域１３を選択することで第一の条件や第二の条件の入力を受け付けることとしてもよい。
その他、条件演算子の入力はキーボード等を用いて文字入力することとしてもよい。また、条件演算子は記号で表現されていてもよい。例えばＡＮＤは「＊」、ＯＲは「＋」、ＮＯＲは「＃」、ＴＨＥＮは「，」等と表現することを予め定めておいてもよい。このようにすることで、ユーザはキーボード等を用いた文字入力による条件演算子の入力を簡単に行う事ができる。
また、図７（ii）に示すように、条件演算子の入力は検索式の形式でもよい。この時、第一の条件や第二の条件が検索式内で入力されることとしてよい。あるいは、第一の条件や第二の条件は別途入力されていて、その別途入力された条件の参照先が検索式内で入力されることとしてもよい。
本実施形態によれば、複雑な行動を複数の単純な行動やその他の特徴に分解して検出することができる。また、本実施形態によれば、ユーザはキーボード等を用いた文字入力による条件演算子の入力を簡単に行う事ができる。
本発明は上記実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載の発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることはいうまでもない。
１ 映像監視装置
２ 第一の記憶手段
３ 第二の記憶手段
４ 出力手段
５ 第一の検出手段
６ 第二の検出手段
７ 判定手段
８ 第一の入力手段
９ 第二の入力手段
１０ 条件演算子入力手段
１１ 条件演算子入力領域
１２ 第一の条件が表示される領域
１３ 第二の条件が表示される領域
１４ ライン
１５ エリア
２０ カメラ等

Claims (15)

  1. 映像から第一のイベントを検出する為の第一の条件を記憶する第一の記憶手段と、
    前記映像から第二のイベントを検出する為の第二の条件を記憶する第二の記憶手段と、
    前記第一のイベントと前記第二のイベントとが予め指定する論理関係を満たすことを示す信号を出力する出力手段と
    を備える映像監視装置。
  2. 前記第一の条件の入力を受け付ける第一の入力手段と、
    前記第二の条件の入力を受け付ける第二の入力手段と、
    前記論理関係を示す条件演算子の入力を受け付ける条件演算子入力手段と
    をさらに備える請求項1に記載した映像監視装置。
  3. 前記出力手段は、前記映像が前記第一の条件を満たしたことを示す第一の信号と、前記映像が前記第二の条件を満たしたことを示す第二の信号とを受けつけ、前記第一の信号の有無および前記第二の信号の有無を用いて前記論理関係が満たされたかどうかを判定する判定手段を少なくとも備える
    請求項１または２に記載した映像監視装置。
  4. 前記判定手段は、前記第一の信号と前記第二の信号とがいずれも有の場合、前記論理関係が満たされたと判定する
    請求項３に記載した映像監視装置。
  5. 前記判定手段は、前記第一の信号と前記第二の信号とのいずれか一つが有の場合、前記論理関係が満たされたと判定する
    請求項３に記載した映像監視装置。
  6. 前記判定手段は、前記第一の信号と前記第二の信号とのいずれも無の場合、前記論理関係が満たされたと判定する
    請求項３に記載した映像監視装置。
  7. 前記判定手段は、前記第一の信号が有となった後、前記第二の信号が有となった場合、前記論理関係が満たされたと判定する
    請求項３に記載した映像監視装置。
  8. 前記第一の条件と前記第二の条件とは異なる条件である
    請求項１から７のいずれか１項に記載した映像監視装置。
  9. 前記第一の条件または前記第二の条件が、前記映像から得られる情報である
    請求項１から８のいずれか１項に記載した映像監視装置。
  10. 前記第一の条件または前記第二の条件が、前記映像において予め指定する線を動体が通過する事である
    請求項１から８のいずれか１項に記載した映像監視装置。
  11. 前記第一の条件または前記第二の条件が、前記映像において予め指定する前記線を前記動体が特定の方向に通過する事である
    請求項１から８のいずれか１項に記載した映像監視装置。
  12. 前記第一の条件または前記第二の条件が、前記映像において予め指定する領域内で動体が滞在する時間に関係する
    請求項１から８のいずれか１項に記載した映像監視装置。
  13. 前記第一の条件または前記第二の条件が、年齢性別情報である
    請求項１から８のいずれか１項に記載した映像監視装置。
  14. 前記条件演算子入力手段が操作画面を有し、
    前記操作画面が前記条件演算子を表示する領域を有する
    請求項２から１３のいずれか１項に記載した映像監視装置。
  15. 前記第一の入力手段と前記第二の入力手段および前記条件演算子入力手段とが一体であり、受け付ける入力内容を操作により切り替える
    請求項２から１４のいずれか１項に記載した映像監視装置。
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