JP2016055789A - 車両用認証装置 - Google Patents

Abstract

【課題】個人認証、すなわち車両内の乗員と携帯情報媒体との対応付けをより容易に行うことのできる車両用認証装置を提供する。
【解決手段】車両用認証装置は、車両内の特定位置に設けられて、携帯端末Ｔから所有者の個人情報を近距離無線通信を通じて取得する通信部１１を備える。また、車両用認証装置は、特定位置にある通信部１１の周囲を撮像する距離画像センサ１３と、距離画像センサ１３により撮像された通信部１１への携帯端末Ｔの接近操作を示す画像に基づいて携帯端末Ｔの操作者を認識する画像処理部１４とを更に備える。そして、通信部１１によって取得された個人情報と画像処理部１４によって認識された操作者情報とを個人認証処理部１２を通じて対応付けして、携帯端末Ｔの操作者を個人認証する。
【選択図】図１

Description

本発明は、車両内の携帯端末等とその所有者である乗員との対応付けを行うことで個人認証する車両用認証装置に関する。

従来、この種の車両用認証装置としては、例えば特許文献１に記載の装置が知られている。この装置では、乗員と携帯端末との間の距離が閾値以下となる条件下でそれらの移動方向が一致したときに、乗員が携帯端末の所有者であると判断して対応付けを行う。そして、対応付けした携帯端末から読み出した情報に基づいて個人認証（人物認証）を行い、その認証結果に応じて、例えばミラー位置制御やシート位置制御等、乗員ごとに適したサービスを実現するようにしている。

特開２００９−２８４４４２号公報

ところで、上記文献に記載の装置では、車両内の乗員と携帯端末との双方の位置を監視しつつ、個人認証、すなわちその対応付けを行う必要がある。このため、それら位置の認識に伴う処理ロジックが複雑になってしまうなど、演算負荷の増大が避けられない。

なお、車両内の乗員との対応付けの対象は、上記携帯端末に限らず、個人所持用のＩＣ（Ｉｎｔｅｇｒａｔｅｄ Ｃｉｒｃｕｉｔ）カード等、個人情報を特定可能な携帯情報媒体であればよい。

本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、個人認証、すなわち車両内の乗員と携帯情報媒体との対応付けをより容易に行うことのできる車両用認証装置を提供することにある。

以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する車両用認証装置は、車両内の特定位置に設けられ、携帯情報媒体から所有者の個人情報を無線通信を通じて取得する通信部と、前記特定位置にある前記通信部の周囲を撮像する撮像部と、前記撮像部により撮像された前記通信部への前記携帯情報媒体の接近操作を示す画像に基づいて前記携帯情報媒体の操作者を認識する画像処理部と、前記通信部によって取得された個人情報と前記画像処理部によって認識された操作者の情報とを対応付けして前記携帯情報媒体の操作者を個人認証する個人認証処理部と、を備える。

上記構成によれば、操作者が携帯情報媒体を通信部に近づけることにより通信部が携帯情報媒体から取得した所有者の個人情報を、そのときに画像処理部が認識した操作者の情報と対応付けすることで、携帯情報媒体の操作者が個人認証されることとなる。したがって、個人認証、すなわち車両内の乗員と携帯情報媒体との対応付けがより容易に行われるようになる。

車両用認証装置の一実施の形態の概略構成を示すブロック図。 同実施の形態の車両用認証装置が実装された車両内の構成の一例を示す斜視図。

以下、車両用認証装置の一実施の形態について図面を参照して説明する。
図１に示すように、本実施の形態の車両用認証装置は、車両の乗員が所有する携帯端末Ｔとの間で近距離無線通信を行う通信部１１を備えている。通信部１１は、携帯端末Ｔから所有者の個人情報（例えば、「Ａさんの携帯端末」）を受信するとともに、受信した個人情報を個人認証処理部１２に出力する。

また、この認証装置は、車両内における通信部１１の周囲を含めた領域を撮像することにより車両の乗員を検知する距離画像センサ１３を備えている。こうした距離画像センサ１３の検出方式としては、例えばＴＯＦ（Ｔｉｍｅ Ｏｆ Ｆｌｉｇｈｔ）方式を採用することができる。そして、距離画像センサ１３は、車両の乗員の画像情報を画像処理部１４に出力する。

画像処理部１４は、距離画像センサ１３から取得している乗員の画像情報に対して画像認識処理を行う。この画像認識処理では、画像処理部１４は、乗員の腕の先端部が通信部１１から所定距離の範囲内にあるか否かを判定する。そして、同範囲内にあると判定されるときには、画像認識処理の対象としている乗員が携帯端末Ｔを通信部１１に接近操作していると認識する。そして、画像処理部１４は、認識した操作者情報（例えば、「運転席の乗員が携帯端末を接近操作している」）を個人認証処理部１２に出力する。

個人認証処理部１２は、画像処理部１４から取得した乗員の操作者情報と、通信部１１から取得した個人情報とを対応付ける。そして、個人認証処理部１２は、携帯端末Ｔを通信部１１に対して接近操作した乗員を個人認証し、その認証情報（例えば、「運転席の乗員はＡさん」）を生成する。

次に、本実施の形態の車両用認証装置の動作について、図２を併せ参照して説明する。
図２に示す例では、通信部１１が車両内のダッシュボード１５における車体幅方向の中央位置に設けられるとともに、距離画像センサ１３がダッシュボード１５における運転席の前方箇所に設けられている。

そしてこの例では、運転席の乗員Ｐが携帯端末Ｔを通信部１１に対して接近操作していることから、通信部１１は、携帯端末Ｔの所有者の個人情報を携帯端末Ｔから受信するとともに、その受信した個人情報を個人認証処理部１２（図１）に出力する。

このとき、距離画像センサ１３は、運転席の乗員Ｐが接近操作を行っている姿を撮像するとともに、その乗員Ｐの画像情報を画像処理部１４（図１）に出力する。そして、画像処理部１４は、距離画像センサ１３から取得した画像情報に対して画像認識処理を行うことにより、接近操作の主体が運転席の乗員Ｐであると認識する。そして、画像処理部１４は、その認識した操作者情報を個人認証処理部１２に出力する。

その後、個人認証処理部１２は、接近操作の主体が運転席の乗員Ｐであることを示す操作者情報と、携帯端末Ｔの所有者の個人情報とを対応付けることにより、運転席の乗員Ｐを個人認証する。そして、個人認証処理部１２は、その認証情報を各種の車載装置に出力する。この認証情報は、例えばミラー位置制御やシート位置制御等、運転席において携帯端末Ｔの所有者に適したサービスの提供を可能とする情報として用いられる。

以上説明したように、上記実施の形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
（１）車両の乗員Ｐが携帯端末Ｔを通信部１１に近づけることにより通信部１１が携帯端末Ｔから取得した所有者の個人情報を、そのときに画像処理部１４が認識した携帯端末Ｔの操作者情報と対応付けすることで、携帯端末Ｔを通信部１１に近づけた操作者が個人認証されるようにしている。したがって、個人認証、すなわち車両内の乗員Ｐと携帯端末Ｔとの対応付けがより容易に行われるようになる。

なお、上記実施の形態は、以下のような形態にて実施することもできる。
・上記実施の形態において、距離画像センサ１３の検出方式として、パターン方式やステレオ方式等を採用するようにしてもよい。

・上記実施の形態において、距離画像センサ１３は、ダッシュボード１５における助手席の前方箇所に設けられるようにしてもよい。また、距離画像センサ１３は、ダッシュボード１５における運転席及び助手席の双方の前方箇所に設けられるようにしてもよい。また、距離画像センサ１３は、ダッシュボード１５に限らず、ヒーターコントロールパネルや、メーターパネルや、オーバーヘッドコンソール等に設けられるようにしてもよい。

・上記実施の形態では、車両の乗員及びその操作を三次元的に撮像する距離画像センサ１３を用いた構成を例に挙げて説明したが、これに代えて、車両の乗員及びその操作を二次元的に撮像する車載カメラを用いるようにしてもよい。なお、車載カメラの画角が狭いときには、複数の車載カメラが撮像した画像を補完し合うことにより、車両の乗員及びその操作を撮像するようにしてもよい。

・上記実施の形態において、携帯端末Ｔに代えて、例えば個人所持用のＩＣカード等、個人情報を特定可能な携帯情報媒体を上記対応付けの対象としてもよい。この場合、乗員がこの携帯情報媒体を通信部１１に接近操作することにより、携帯情報媒体の操作者の認証が行われることとなる。

１１…通信部、１２…個人認証処理部、１３…距離画像センサ、１４…画像処理部、Ｔ…携帯端末。

Claims (1)

1. 車両内の特定位置に設けられ、携帯情報媒体から所有者の個人情報を無線通信を通じて取得する通信部と、
   前記特定位置にある前記通信部の周囲を撮像する撮像部と、
   前記撮像部により撮像された前記通信部への前記携帯情報媒体の接近操作を示す画像に基づいて前記携帯情報媒体の操作者を認識する画像処理部と、
   前記通信部によって取得された個人情報と前記画像処理部によって認識された操作者の情報とを対応付けして前記携帯情報媒体の操作者を個人認証する個人認証処理部と、
   を備える車両用認証装置。

Images