JP2016054023A - 蓄電装置 - Google Patents

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Takayuki Hirose
貴之 弘瀬
悠史 近藤
Yuji Kondo
悠史 近藤
元章 奥田
Motoaki Okuda
元章 奥田
寛恭 西原
Hiroyasu Nishihara
寛恭 西原
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Abstract

【課題】電流遮断部の作動後における再導通を回避しつつケース内部からのガス排出が可能になる蓄電装置を提供する。
【解決手段】二次電池10は、ケース11内部を外部からシールする形状の変形板85や、ケース11に設けられた負極端子16と電極組立体14に接続された負極導電部材60とを導通する負極溶接部P、ケース11の内部圧力の上昇に伴う変形板85の変形によって負極溶接部Pが破断する構造の電流遮断部80を有する。変形板85の一方の面にはケース11の内部圧力が作用しており、他方の面にはケース11の外部圧力が作用している。変形板85は、異常時における変形に際して破断する破断部85bを有する。二次電池10は、ガスが透過するとともに電解液が透過しないガス透過膜90を有する。ガス透過膜90はケース11の内部と負極溶接部Pおよび変形板85との間を仕切る態様で設けられている。
【選択図】図7

Description

本発明は、異常時において電流を遮断する電流遮断部を備えた蓄電装置に関するものである。
EV(Electric Vehicle)やPHV(Plug in Hybrid Vehicle)などの車両には、原動機となる電動機への供給電力を蓄える蓄電装置としてリチウムイオン電池などの二次電池が搭載されている。二次電池は、正極電極と負極電極とを有する電極組立体や、同電極組立体を収容するケースを備えている。
従来、異常時に電流を遮断する電流遮断部を有する二次電池が有る(例えば特許文献1)。この電流遮断部はダイヤフラムとしての変形板を有している。変形板は、ケース内面から離間する側に凸の円板形状であり、一方の面にケースの内部圧力が作用するとともに他方の面にケース外部の圧力が作用している。
こうした二次電池では、過充電等の異常が発生すると、ケース内でガスが発生して同ケースの内部圧力が高くなる。このとき変形板は、その圧力を受けて変形してケース内面側に凸の形状になる。これに伴い、ケースに設けられた電極端子と電極組立体に接続された導電部材とを導通する導通部が物理的に破断して、二次電池の電流が遮断される。
国際公開第2013/154166パンフレット
上記二次電池では、その異常に際して電流遮断部が作動した後に、ケースの内部圧力が高い状態のままで保持されてしまうため、好ましくない。ここで仮に、電流遮断部の作動後においてケース内のガスが同電流遮断部を介してケース外に排出される構造にすれば、ケースの内部圧力を低下させることは可能になる。ただし、この場合には、破断した状態の導通部まで電解液が侵入するおそれがあり、この電解液を介した電食によって導通部が再導通する可能性がある。
この発明は、上記従来技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、電流遮断部の作動後における再導通を回避しつつケース内部からのガス排出が可能になる蓄電装置を提供することにある。
上記課題を達成するための蓄電装置は、電極組立体と、同電極組立体を収容するケースと、前記ケースの内部を外部からシールし、且つ一方の面に前記ケースの内部圧力が作用するとともに他方の面に前記ケースの外部圧力が作用する変形板と、前記ケースに設けられた電極端子と前記電極組立体に接続された導電部材とを導通する導通部とを有して、異常時におけるガスの発生によって前記内部圧力が上昇したときに前記変形板が前記内部圧力を受けて変形することによって前記導通部が破断する構造の電流遮断部と、を備える。前記変形板は、前記異常時における変形に際して破断する破断部を有している。そして、前記蓄電装置は、前記ガスが透過するとともに電解液が透過しないガス透過膜が前記ケースの内部と前記導通部および前記変形板との間を仕切る態様で設けられている。
上記蓄電装置によれば、ケース内で発生するガスがガス透過膜を透過するため、異常時において高くなったケース内部圧力が変形板に作用するようになり、同内部圧力によって変形板が変形するようになる。そして、その変形板の変形に際して同変形板が破断するため、その破断部を介してケース内部と外部とが連通されるようになる。その結果、ケース内部から外部へのガス排出が可能になり、電流遮断部の作動後においてケースの内部圧力が高いままで維持されることを回避することができる。しかも、ガス透過膜を電解液が透過しないために、異常時において導通部が破断した部分に電解液が侵入することが回避されて、電流遮断部の作動後における導通部の再導通を回避することができる。
上記蓄電装置において、前記異常時における前記導通部の破断部分の間隙が最小空間距離になる前記変形板の変形量を「V1」とし、前記変形板の破断限界を超える同変形板の変形量を「V2」とすると、それら変形量V1,V2が関係式「V2>V1」を満たすことが好ましい。
変形板の破断部が過度に早いタイミングで破断すると、変形板を適正に変形させることができなくなって、導通部を破断させることができなくなるおそれがある。
この点、上記蓄電装置によれば、変形板の変形量が導通部を確実に破断させることの可能な変形量であり且つその破断部分の最小空間距離(絶縁距離)が確保される変形量になるまでは、変形板が破断しない。そのため、変形板を適正に変形させて蓄電装置の電流遮断を確実に行うことができる。しかも、そのようにして電流を遮断した後に、変形板の破断部を破断させることもできる。
上記蓄電装置において、前記破断部を、前記変形板における他の部分と比較して脆弱な脆弱部にすることができる。
上記蓄電装置によれば、変形板の所望の位置、すなわち脆弱部の形成位置を破断させることができるため、変形板の変形時における破断態様や変形態様を適正にコントロールすることができる。
本発明によれば、電流遮断部の作動後における再導通を回避しつつケース内部からのガス排出が可能になる。
一実施形態の二次電池の斜視図。 電極組立体の分解斜視図。 二次電池の分解斜視図。 導電部材および端子の上面図。 導電部材と端子との接合構造を示す分解斜視図。 図1の6−6線断面図。 負極端子周辺を拡大して示す断面図。 変形板周辺を拡大して示す断面図。 他の実施形態の変形板の平面図。 他の実施形態の負極端子周辺を拡大して示す断面図。
以下、蓄電装置の一実施形態について図1〜図8を用いて説明する。
図1に示すように、蓄電装置としての二次電池10は、直方体形状のケース11を備えている。ケース11は、一方に開口した有底箱状のケース本体12と、ケース本体12の開口部分を塞ぐ長方形平板状の蓋13とを備えている。ケース本体12と蓋13とは、溶接などによって接合されている。
二次電池10は、ケース11に収容されている電極組立体14および電解液(図示略)と、電極組立体14と電力のやり取りを行う電極端子としての正極端子15および負極端子16とを備えている。電解液は、過充電などの異常時、詳しくは正極の電位が過度に高くなったときに水素ガスを発生する成分を含む。正極端子15および負極端子16は、ケース11の蓋13にあり、蓋13を貫通した状態で配置されている。各端子15,16は、ケース11から外部に露出している。なお、本実施形態の二次電池10は、例えばリチウムイオン電池である。
図2に示すように、電極組立体14は、正極電極21および負極電極22が、電気伝導に係るイオンが通過可能な多孔質膜であるセパレータ23を介して交互に積層された構造である。各電極21,22およびセパレータ23は、長方形状のシートである。
正極電極21は、長方形状の正極金属箔(例えばアルミニウム箔)21aと、当該正極金属箔21aの両面にある正極活物質層21bと、を有する。負極電極22は、長方形状の負極金属箔(例えば銅箔)22aと、当該負極金属箔22aの両面にある負極活物質層22bと、を有する。
正極電極21は、当該正極電極21の端部21cから突出した形状の正極タブ31を有する。同様に、負極電極22は、当該負極電極22の端部22cから突出した形状の負極タブ32を有する。各電極21,22は、各タブ31,32の同一極性同士が列状に配置されるように積層されている。
そして、図3に示すように、各負極タブ32は電極21,22の積層方向の一方に寄せて集められ、その集められた状態で他方に折り返されている。同様に、各正極タブ31は、電極21,22の積層方向の一方に寄せて集められた状態で他方に折り返されている。
ここで、以降の説明においては、便宜上、電極組立体14と蓋13とを結ぶ方向を上下方向とする。
図3および図4に示すように、二次電池10は、正極タブ31と正極端子15とを電気的に接続するのに用いられる正極導電部材40を備えている。正極導電部材40は、一枚の金属板、例えばアルミニウム板で構成されている。正極導電部材40は、ケース11の蓋13と電極組立体14との間に存在し、正極タブ31および正極端子15の双方に接合されている。
図5および図6に示すように、正極端子15は、角柱状の正極頭部51と、正極頭部51の上面51aから上方に向けて延び、且つ、外周面にねじ溝を有する正極軸部52とを備えている。
図6に示すように、正極軸部52は、蓋13に有る貫通孔13bを介してケース11外に突出している。正極軸部52は、絶縁性のOリング53と、貫通孔13bに嵌合するものであって絶縁性のフランジ付きリング54とに挿通されている。そして、正極軸部52には、フランジ付きリング54の上からナット55が螺合されており、正極端子15と蓋13とはユニット化されている。なお、フランジ付きリング54は、正極軸部52と蓋13の貫通孔13bの周縁部との間、および、ナット55と蓋13との間に介在している。
正極頭部51は、ケース11内に存在している。正極頭部51の下面51bには、当該下面51bから電極組立体14に向けて突出した正極溶接片56が存在する。正極導電部材40には正極溶接片56と嵌合した溶接孔40aが存在する。そして、正極頭部51の正極溶接片56と正極導電部材40の溶接孔40aの周縁部とが嵌合した状態で溶接されている。これにより、正極導電部材40と正極端子15とが電気的に接続されている。
図5および図6に示すように、二次電池10は、正極頭部51の一部を覆う絶縁性の第1正極絶縁部材57と、正極導電部材40と電極組立体14との間に介在する絶縁性の第2正極絶縁部材58とを備えている。第1正極絶縁部材57は、蓋13と正極頭部51との接触を規制するものであり、正極頭部51に対して上方から取り付けられて同正極頭部51の上面51aおよび正極頭部51の外周面の一部を覆っている。第2正極絶縁部材58は、正極導電部材40および正極溶接片56と電極組立体14との接触を規制するものである。第2正極絶縁部材58は、長方形の板状のベース部58aと、当該ベース部58aから正極導電部材40に向けて起立した4つの係止爪58bを有している。係止爪58bは、正極導電部材40における正極頭部51の外周面からはみ出した部分に係止している。
図3に示すように、二次電池10は、負極タブ32と負極端子16とを電気的に接続するのに用いられる負極導電部材60を備えている。負極導電部材60は、一枚の金属板、例えば銅板で構成されている。負極導電部材60は、ケース11の蓋13と電極組立体14との間に存在し、負極タブ32と、負極端子16に一体化された電流遮断部80との双方に接合されている。
図5および図6に示すように、負極端子16は、負極頭部71と、負極頭部71の上面71aから上方に向けて延び、外周面にねじ溝を有する負極軸部72とを備えている。
図6に示すように、負極軸部72は、蓋13に有る貫通孔13bを介してケース11外に突出している。負極軸部72は、絶縁性のOリング73と、貫通孔13bに嵌合する絶縁性のフランジ付きリング74とに挿通されている。そして、負極軸部72には、フランジ付きリング74の上からナット75が螺合されており、負極端子16と蓋13とがユニット化されている。なお、フランジ付きリング74は、負極軸部72と蓋13の貫通孔13bの周縁部との間、および、ナット75と蓋13との間に介在している。
負極頭部71は、ケース11内に存在している。負極頭部71の下面71bには、電極組立体14から蓋13に向けてすり鉢状に凹んだ端子凹部71cが有る。なお負極端子16は貫通孔16aを有している。貫通孔16aは負極端子16の軸方向に同負極端子を貫通しており、この貫通孔16aを介して端子凹部71cはケース11の外部と連通している。
電流遮断部80は、負極端子16と電極組立体14との間に配置されている。この電流遮断部80は、負極端子16と負極導電部材60とを電気的に接続し、且つ、ケース11内の圧力が規定圧を超えた場合に、負極端子16と負極導電部材60との電気的な接続を遮断する。つまり、電流遮断部80は、ケース11内の圧力が規定圧以下である場合において負極端子16および負極タブ32間の通電経路の一部を構成する一方、ケース11内の圧力が規定圧を超えた場合において上記通電経路を遮断する。
図6に示すように、電流遮断部80は、負極導電部材60の上面60aと負極頭部71の下面71bとに接合されている接点板81を備えている。接点板81は、導電性の材料で構成されており、円板形状であって端子凹部71cを下方からオーバーラップして覆っている。接点板81における端子凹部71cからはみ出している外周部と、負極頭部71の下面71bにおける端子凹部71cの周縁部とは、スポット溶接により固定されている。そのため、二次電池10における接点板81よりも蓋13側の部分と同接点板81よりも電極組立体14側の部分とは、接点板81と負極頭部71との間隙を介して連通している。
上下方向において接点板81における端子凹部71cと対向する部分は、通常状態において電極組立体14側(下方)に凸となっており、この凸部分の突端と負極導電部材60の上面60aとが溶接されている。これにより、接点板81と負極導電部材60との溶接部分である負極溶接部分P(図6中にドットハッチングで示す部分)を負極端子16と負極導電部材60とを導通する導通部として、負極導電部材60と負極頭部71とが接点板81を介して電気的に接続されている。
なお、接点板81の外周部と負極導電部材60の上面60aとの間には、絶縁リング82が存在する。この絶縁リング82により、負極端子16の下面71bと負極導電部材60の上面60aとが間隔を置いて配置されている。また、絶縁リング82の外側であって負極頭部71と負極導電部材60との間にはシール部材83がある。
負極導電部材60の下面60bには、電極組立体14から蓋13に向けてすり鉢状に凹んだ遮断凹部60cが存在する。遮断凹部60cの底面は、上方から見て負極溶接部分Pを含む。この遮断凹部60cの底面には、負極溶接部分Pを囲む破断溝84が存在する。破断溝84は、例えば円環状である。
電流遮断部80は、ケース11内の圧力によって変形する変形板85を備えている。変形板85は、弾性材料、例えば金属板で構成されたダイヤフラムであり、負極導電部材60の下方に配置されている。変形板85は、円板形状であって遮断凹部60cを下方からオーバーラップして覆っており、変形板85の外周部と負極導電部材60の下面60bとが同変形板85の外周部の全周にわたって溶接固定されている。この変形板85は、ケース11内部をケース11外部(詳しくは、電流遮断部80における変形板85よりも蓋13側の部分)からシールする形状である。
変形板85は、通常状態において蓋13から電極組立体14側(下方)に向けて凸となっており、上下方向において当該凸部分における負極溶接部分Pと対向する箇所には、上方に向けて突出した突起85aが有る。この突起85aは、絶縁性の材料により構成されており、破断溝84で囲まれた負極溶接部分Pと対向している。変形板85は、下方から上方に向けて規定圧よりも大きい圧力が付与された場合に、同圧力によって変形して上方に向けて凸となるように構成されている。
電流遮断部80は、変形板85の下方に設置された保護部材86を備えている。保護部材86は、上下方向において変形板85と電極組立体14との間に配置されている。保護部材86は、変形板85に衝撃などが加わって、上述の規定圧に達する前に変形板85が変形してしまうことを防止する。保護部材86は円板形状であり、保護部材86の上面には、下方に凸となった変形板85に沿うように凹んだ支持凹部86aが存在する。支持凹部86aの底面には上下方向に貫通したガス孔86bが複数存在する。
保護部材86の下方にはガス透過膜90が存在する。このガス透過膜90は、異常時においてケース11内で発生する水素ガスを透過するとともに電解液を透過しない材料(例えば、ゼオライト膜)によって構成されている。ガス透過膜90は、保護部材86の下面全体を覆う円板形状であり、ケース11の内部と負極溶接部分Pおよび変形板85との間を仕切る態様で設けられている。
二次電池10では、負極頭部71の下面71bと接点板81との間隙や負極端子16の貫通孔16aを介して電流遮断部80の内部にケース11外部の空気が侵入しているため、変形板85の一方の面(蓋13側の面)にケース11外部の圧力(略大気圧)が作用している。また、変形板85の他方の面(電極組立体14側の面)には、ガス孔86bおよびガス透過膜90を介して、ケース11の内部圧力が作用している。
図5〜図7に示すように、二次電池10は、負極頭部71の上面71aおよび外周面を覆う絶縁性の負極絶縁部材87、負極頭部71、接点板81、絶縁リング82、シール部材83、負極導電部材60、変形板85、および保護部材86をユニット化するカシメ部材88を備えている。
負極絶縁部材87は、負極頭部71に対して上方から取り付けられるものであって、蓋13と負極頭部71との接触を規制するものである。詳細には、図5および図7に示すように、負極絶縁部材87は、円筒部87a、および、円筒部87aの軸線方向の上端部に有って径方向内側に延びた鍔部87bを有しており、鍔部87bが負極頭部71の上面71aを覆い、且つ、円筒部87aが負極頭部71の外周面を覆っている。
カシメ部材88は、円筒部88aと、当該円筒部88aの軸線方向の両端部に有って径方向内側に延びた上鍔部88bおよび下鍔部88cとを有する。このカシメ部材88は、上鍔部88bが負極絶縁部材87に係止し、且つ、下鍔部88cが保護部材86の外周面に存在する段差部に係止することにより、上記各種部材をユニット化している。
ちなみに、負極絶縁部材87の円筒部87aにおける軸線方向の下端部において上方から見て負極導電部材60と重なる位置には第1逃し凹部87cが存在する。同様に、カシメ部材88の円筒部88aにおける軸線方向の下端部において上方から見て負極導電部材60と重なる位置には第2逃し凹部88dが存在する。これら逃し凹部87c,88dによって、負極絶縁部材87およびカシメ部材88と、負極導電部材60との干渉が回避されている。
図3に示すように、二次電池10は、正極導電部材40および負極導電部材60と、蓋13との間に配置される絶縁カバー100を備えている。この絶縁カバー100は、例えば絶縁性の樹脂材料などで構成されている。図6に示すように、絶縁カバー100は、正極導電部材40および負極導電部材60に跨って配置されている。絶縁カバー100の長手方向の一端部がカシメ部材88の外周面に突き当たり、他端部が第1正極絶縁部材57の外周面に突き当たっている。絶縁カバー100の下面は、正極導電部材40および負極導電部材60の双方に当接している。
二次電池10では、ガス透過膜90を水素ガスが透過するため、異常時においてケース11内部で水素ガスが発生すると、これに伴い高くなったケース11の内部圧力が変形板85に作用するようになる。そして、ケース11の内部圧力が規定圧を超えると、図6中や図7中に2点鎖線で示すように、同内部圧力によって、変形板85が上方に向けて凸となるように変形する。すると、突起85aが破断溝84で囲まれた負極溶接部分Pに衝突して、負極導電部材60における負極溶接部分Pが破断されるとともに、接点板81が上方に向けて凸となるように変形する。これにより、接点板81と負極導電部材60とが離間した状態になるため、同負極導電部材60と負極端子16との電気的接続が物理的に遮断される。
二次電池10では、異常時における負極溶接部分Pの破断部分の間隙が最小空間距離(図8に実線で示す状態)になる変形板85の変形量を「V1」とし、変形板85の破断限界を超える同変形板85の変形量を「V2」とすると、それら変形量V1,V2が関係式「V2>V1」を満たすように、変形板85の材質および形状が設定されている。
この二次電池10では、異常時に変形板85が変形する過程において、同変形板85の一部が破断する。本実施形態では、変形板85の変形に際して破断する部分が破断部85b(図7)になる。そして、この破断部85bを介して、変形板85より電極組立体14側の部分と同変形板85より蓋13側の部分とが連通して、ケース11の内部と外部とが連通した状態になる。
本実施形態によれば、以下に記載する効果が得られるようになる。
(1)変形板85の変形に際して同変形板85が破断した破断部85bを介してケース11の内部と外部とが連通されるため、ケース11の内部から外部へのガス排出が可能になり、電流遮断部80の作動後においてケース11の内部圧力が高いままで維持されることを回避することができる。しかも、ガス透過膜90を電解液が透過しないために、異常時において負極溶接部分Pの破断した部分に電解液が侵入することが回避される。そのため、電流遮断部80の作動後において、電解液を介した電食によって負極溶接部分Pが再導通することを回避できる。
(2)変形板85の変形に際して同変形板85が過度に早いタイミングで破断すると、変形板85を適正に変形させることができなくなって、負極溶接部分Pを破断させることができなくなるおそれがある。この点、本実施形態の二次電池10によれば、変形板85の変形量が負極溶接部分Pを確実に破断させることの可能な変形量であり、且つその破断部分の最小空間距離(絶縁距離)が確保される変形量(前記変形量V1)になるまでは、変形板85が破断しない。そのため、変形板85を適正に変形させて二次電池10の電流遮断を確実に行うことができる。しかも、そのようにして電流を遮断した後に、変形板85の変形量が変形量V1よりも大きい変形量V2になったタイミングで、変形板85の破断部85bを破断させることもできる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
○ 変形板85の変形による負極溶接部分Pの破断と変形板85の破断部85bの破断とを共に適正に行うことができるのであれば、変形量V1,V2が関係式「V2≦V1」を満たすように、変形板85の材質および形状を設定してもよい。
○ 変形板85に、他の部分と比較して脆弱な脆弱部を設けるようにしてもよい。そうした脆弱部としては、変形板85における他の部分よりも薄い部分を設けることができる。また図9に示すように、変形板115に円弧形状の破断溝116を脆弱部として設けることもできる。こうした二次電池によれば、変形板の所望の位置、すなわち脆弱部を破断させることができるため、変形板の変形時における破断態様や変形態様を適正にコントロールすることができる。
○ 図10に示すように、負極導電部材60の遮断凹部60cに、下方に向けて突出した形状の凸部120を設けるようにしてもよい。こうした二次電池によれば、異常時における変形板85の変形に際して、凸部120によって変形板85を突き破ることができる。この二次電池では、変形板85における凸部120によって突き破られる部分が破断部121になる。なお、こうした二次電池において、変形板85における凸部120が突き破られる部分を他の部分と比較して脆弱な脆弱部としてもよい。
○ 上記実施形態の二次電池は、変形板85を有していない二次電池にも適用することができる。こうした二次電池では、例えば接点板81における端子凹部71cからはみ出している外周部と負極頭部71の下面71bにおける端子凹部71cの周縁部とを全周にわたり溶接により固定される。これにより、接点板81が、ケース11の内部を外部からシールする形状であり且つ一方の面にケース11の内部圧力が作用するとともに他方の面にケース11の外部圧力が作用する変形板になる。こうした二次電池では、ケース11の内部圧力が、負極導電部材60およびガス透過膜90を介して、接点板81の下面に作用する。そして、異常時においてケース11の内部圧力が高くなると、同圧力を受けて、負極導電部材60の破断溝84に囲まれた負極溶接部分Pが破断するとともに変形板としての接点板81が上方に向けて凸となるように変形する。そして、この変形に際して、接点板81の破断部が破断する構造にすればよい。
○ 上記実施形態の二次電池は、異常時に水素ガス以外のガス(例えばメタンガスや、二酸化炭素、一酸化炭素など)を発生する成分を含む電解液を有する二次電池にも適用可能である。こうした二次電池では、ガス透過膜として、異常時に発生するガスを透過するとともに電解液が透過しない材料により構成されたものを採用すればよい。
○ 上記実施形態の蓄電装置は、正極端子15と一体の電流遮断部を有する二次電池にも適用することができる。
○ 上記実施形態の蓄電装置は、例えばキャパシタなど、二次電池以外の蓄電装置にも適用可能である。
P…負極溶接部分、10…二次電池、11…ケース、14…電極組立体、16…負極端子、21…正極電極、22…負極電極、23…セパレータ、40…正極導電部材、60…負極導電部材、80…電流遮断部、81…接点板、82…絶縁リング、85,115…変形板、85b,121…破断部、90…ガス透過膜、120…破断溝。

Claims (3)

  1. 電極組立体と、
    同電極組立体を収容するケースと、
    前記ケースの内部を外部からシールし、且つ一方の面に前記ケースの内部圧力が作用するとともに他方の面に前記ケースの外部圧力が作用する変形板と、前記ケースに設けられた電極端子と前記電極組立体に接続された導電部材とを導通する導通部とを有して、異常時におけるガスの発生によって前記内部圧力が上昇したときに前記変形板が前記内部圧力を受けて変形することによって前記導通部が破断する構造の電流遮断部と、を備える蓄電装置において、
    前記変形板は、前記異常時における変形に際して破断する破断部を有しており、
    前記蓄電装置は、前記ガスが透過するとともに電解液が透過しないガス透過膜が前記ケースの内部と前記導通部および前記変形板との間を仕切る態様で設けられていることを特徴とする蓄電装置。
  2. 前記異常時における前記導通部の破断部分の間隙が最小空間距離になる前記変形板の変形量を「V1」とし、前記変形板の破断限界を超える同変形板の変形量を「V2」とすると、それら変形量V1,V2が関係式「V2>V1」を満たす請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記破断部は、前記変形板における他の部分と比較して脆弱な脆弱部である請求項1または請求項2に記載の蓄電装置。
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