JP2016053189A - 金属基材の表面に複数のAg−Sn合金層を有する導電材およびその製造方法 - Google Patents

金属基材の表面に複数のAg−Sn合金層を有する導電材およびその製造方法 Download PDF

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【課題】 自動車の前照灯に用いるLEDのリードフレームに要求される優れた光反射性を有するとともに耐熱性に優れる導電材およびその製造方法を提供すること。【解決手段】 本発明の導電材は、金属基材の表面に、Sn層、Ag−Sn合金層、Sn層、Ag−Sn合金層、Ag層を、この順序で金属基材の表面から最表面に向かって有してなることを特徴とする。本発明の導電材は、例えば、金属基材の表面に、Snめっき層、Agめっき層、Snめっき層、Agめっき層を、この順序で金属基材の表面から最表面に向かって形成した後、第1のAgめっき層の全体と第2のAgめっき層の下方を、Ag−Sn合金層に変換することによって製造することができる。【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車の前照灯(ヘッドライト)に用いるLEDのリードフレームなどとして有用な、金属基材の表面に複数のAg−Sn合金層を有する導電材およびその製造方法に関する。
LEDは、消費電力の削減に対して重要な役割を占めており、その普及が進んでいることは周知の通りであって、近年、自動車の前照灯にも用いられるに至っている。自動車の前照灯に用いるLEDは、高輝度なものでなければならないことに加え、自動車の前照灯はエンジンルームに装着されるため、屋内の照明器具(ルームライトやテレビディスプレーなど)に用いるLEDに比較して、使用環境が遥かに苛酷であり、よって、そのパーケッジ材料に対して高い耐熱性が要求される。従って、例えば、屋内の照明器具に用いるLEDのリードフレームとして汎用されているCu合金基材の表面にAg層を形成した導電材は、高温環境下において基材のCu成分がAg層に拡散することでAg層の光反射性が低下するため、自動車の前照灯に用いるには不向きである。
本発明者らは、これまで、金属基材の表面にAg−Sn合金層を有する導電材の研究開発に精力的に取り組んできており、その成果として、特許文献1と特許文献2において、Cu合金基材の表面にSnめっき層を形成し、さらにその表面にAgめっき層を形成した後、Agめっき層の全体をAg−Sn合金層に変換した導電材を提案している。また、特許文献3において、特許文献1と特許文献2に記載の導電材が最表層として有するAg−Sn合金層の表面にSn酸化層を形成した導電材を提案している。しかしながら、これらの導電材は、自動車の前照灯に用いるLEDのリードフレームに要求される優れた光反射性を有しているとは言えず、また、耐熱性においても改善の余地があることが本発明者らのその後の検討によって判明した。
特開2009−57630号公報 特開2010−37629号公報 特開2012−122115号公報
そこで本発明は、自動車の前照灯に用いるLEDのリードフレームに要求される優れた光反射性を有するとともに耐熱性に優れる導電材およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは上記の点に鑑みて鋭意検討を行った結果、Cu合金基材の表面に、複数のAg−Sn合金層を含む特定の多層構造を形成することで、自動車の前照灯に用いるLEDのリードフレームに要求される優れた光反射性を有するとともに耐熱性に優れる導電材を得ることができることを知見した。
以上の知見に基づいてなされた本発明の導電材は、請求項1記載の通り、金属基材の表面に、Sn層、Ag−Sn合金層、Sn層、Ag−Sn合金層、Ag層を、この順序で金属基材の表面から最表面に向かって有してなることを特徴とする。
また、請求項2記載の導電材は、請求項1記載の導電材において、金属基材の表面に、Snめっき層、Agめっき層、Snめっき層、Agめっき層を、この順序で金属基材の表面から最表面に向かって形成した後、第1のAgめっき層の全体と第2のAgめっき層の下方を、Ag−Sn合金層に変換することで製造されてなることを特徴とする。
また、本発明の導電材の製造方法は、請求項3記載の通り、金属基材の表面に、Snめっき層、Agめっき層、Snめっき層、Agめっき層を、この順序で金属基材の表面から最表面に向かって形成した後、第1のAgめっき層の全体と第2のAgめっき層の下方を、Ag−Sn合金層に変換することを特徴とする。
本発明によれば、自動車の前照灯に用いるLEDのリードフレームに要求される優れた光反射性を有するとともに耐熱性に優れる導電材およびその製造方法を提供することができる。
試験例1における実施例1〜6の導電材と比較例1〜3の導電材のそれぞれの全反射率を示すグラフである。 同、実施例1〜6の導電材と比較例1と3の導電材のそれぞれの拡散反射率を示すグラフである。 同、比較例2の導電材の拡散反射率を示すグラフである。 実施例1〜6の導電材と比較例1の導電材のそれぞれの最表層の平均表面粗さを示すグラフである。 試験例2における実施例1〜6の導電材と比較例3の導電材のそれぞれの耐熱試験後の全反射率を示すグラフである。
本発明の導電材は、金属基材の表面に、Sn層、Ag−Sn合金層、Sn層、Ag−Sn合金層、Ag層を、この順序で金属基材の表面から最表面に向かって有してなることを特徴とするものである。
本発明の導電材は、例えば、金属基材の表面に、Snめっき層、Agめっき層、Snめっき層、Agめっき層を、この順序で金属基材の表面から最表面に向かって形成した後、第1のAgめっき層の全体と第2のAgめっき層の下方を、Ag−Sn合金層に変換することで製造することができる。以下、本発明の導電材の製造方法を、順を追って説明する。
本発明の導電材に用いる金属基材としては、例えば厚みが10〜250μmのCu基材やCu合金基材などが挙げられる。Cu合金基材は、Cu−Fe−P合金からなる市販のもの(LED用リードフレーム材料)などであってよい。
まず、金属基材の表面にSnめっき層を形成する。金属基材の表面に形成するSnめっき層は、例えば自体公知のリフローSnめっき法や光沢Snめっき法によって形成することが好ましい。リフローSnめっき法や光沢Snめっき法を採用することで、最終的に製造される導電材の平滑性を高めることができ、よって、光指向性に関連する正反射率の向上を図ることができる。Snめっき層の層厚は0.2〜2μmが好ましい。Snめっき層の層厚が薄すぎると平滑性が劣ることで、最終的に製造される導電材の平滑性に支障をきたすおそれがある一方、厚すぎるとLEDパッケージングの際の実装リフロー工程において溶融することで、リードフレームの寸法精度や安定性に支障をきたすおそれがある。Snめっき層の平均表面粗さ(Sa)は20nm以下が好ましい(平均表面粗さの下限は通常10nm程度である)。
次に、金属基材の表面に形成したSnめっき層の表面にAgめっき層を形成する。Snめっき層の表面に形成するAgめっき層は、例えば自体公知の電気めっき法や無電解めっき法によって形成すればよい。Agめっき層の層厚は0.01〜0.1μmが好ましい。Agめっき層の層厚が薄すぎると最後に行うAg−Sn合金化処理によってその全体を化学的に安定な合金層(AgSn層)に変換するためのAg量が不足するおそれがある一方、厚すぎるとAg量が過剰となって平滑性が劣ることで、最終的に製造される導電材の平滑性に支障をきたすおそれがある。
次に、Snめっき層の表面に形成したAgめっき層の表面にSnめっき層を形成する。このSnめっき層も、例えば自体公知のリフローSnめっき法や光沢Snめっき法によって形成することが好ましい。リフローSnめっき法や光沢Snめっき法を採用することで、最終的に製造される導電材の平滑性を高めることができ、よって、光指向性に関連する正反射率の向上を図ることができる。このSnめっき層の層厚はその下層に位置するAgめっき層の層厚の1〜5倍が好ましい(例えば0.02〜0.2μm)。このSnめっき層の層厚がその下層に位置するAgめっき層の層厚に対して薄すぎると最後に行うAg−Sn合金化処理によってその下層に位置するAgめっき層の全体を化学的に安定な合金層(AgSn層)に変換するためのSn量が不足するおそれがあることに加え、その表面に形成するAgめっき層の下方を最後に行うAg−Sn合金化処理によって化学的に安定な合金層(AgSn層)に変換するためのSn量が不足するおそれがある一方、厚すぎるとSn量が過剰となって平滑性が劣ることで、最終的に製造される導電材の平滑性に支障をきたすおそれがある。
次に、Agめっき層の表面に形成したSnめっき層の表面にAgめっき層を形成する。このAgめっき層も、例えば自体公知の電気めっき法や無電解めっき法によって形成すればよい。このAgめっき層の層厚はその下層に位置するSnめっき層の層厚の1〜3.5倍が好ましい(例えば0.1〜0.5μm)。このAgめっき層の層厚がその下層に位置するSnめっき層の層厚の1〜3.5倍であることで、最後に行うAg−Sn合金化処理によってその下方を化学的に安定な合金層(AgSn層)に変換することができるとともに、その上方を光反射性に優れるAgめっき層のままに保持することができる。
最後に、第1のAgめっき層(金属基材の表面に形成したSnめっき層の表面に形成したAgめっき層)の全体と、第2のAgめっき層(Agめっき層の表面に形成したSnめっき層の表面に形成したAgめっき層)の下方を、化学的に安定なAg−Sn合金層(AgSn層)に変換するための処理を行う。このAg−Sn合金化処理は、例えば特許文献3に記載の低温合金化処理によって、具体的には酒石酸とチオナリドを含む50〜80℃の合金化処理液に多層めっき基材を10〜180秒間浸漬することによって行うことができる。この際、第1のAgめっき層と第2のAgめっき層の間に位置するSnめっき層は、第1のAgめっき層の全体と第2のAgめっき層の下方を微細なAg−Sn粒子からなる合金層に変換し、LEDパッケージングの際の実装リフロー工程や過酷な使用環境においてAg−Sn粒子が成長することによる光反射性の低下を抑制することに貢献する。
金属基材の表面に形成された多層構造の全体の層厚は1〜3μmが好ましく、最表層に位置するAg層の平均表面粗さ(Sa)は30nm以下が好ましい(平均表面粗さの下限は通常10nm程度である)。
以上のようにして製造された本発明の導電材は、金属基材の表面に積層された各層が優れた密着性のもとに多層構造を形成しているものであって、360〜740nmの波長領域の光に対して全反射率(SCI)が65%以上であり、かつ、全反射から正反射を除いた拡散反射率(SCE)が30%以下という優れた光反射性を有する。また、耐熱性に優れ、高温に晒されても全反射率の低下が僅か(例えば5%未満)である。従って、本発明の導電材は、自動車の前照灯に用いるLEDのリードフレームとして有用である。また、耐熱性が要求されるコネクタや端子などに用いる導電材などとしても有用である。
以下、本発明を実施例によって詳細に説明するが、本発明は以下の記載に限定して解釈されるものではない。
実施例1:
厚みが150μmで平均表面粗さRaが0.1μmのCu−Fe−P合金からなるLED用リードフレーム条材(C194:三菱伸銅社製)を、長さ80mm×幅40mmの大きさに切断し、その表面を、脱脂、酸洗、洗浄した後、硫酸第一錫50g/Lと硫酸80g/Lとクレゾールスルホン酸30g/Lを含むめっき浴に浸漬し、所定のめっき条件にてその表面に層厚が1μmのSnめっき層を形成した。さらにSnの融点よりも高い温度(320℃)で10秒間のリフロー処理を行ってSnめっき層の表面に平滑性を付与した。
次に、Snめっき層の表面に形成された酸化膜や表面に吸着している有機物を除去するため、アルカリ脱脂剤T6000(ヘンケルジャパン社製)を含む溶液中でカソード電解処理を行った後、Agイオン濃度が3g/Lのシアン系Agめっき浴を用いて、所定のめっき条件にてSnめっき層の表面に層厚が0.05μmのAgめっき層を形成した。
次に、硫酸第一錫50g/Lと硫酸80g/Lとクレゾールスルホン酸30g/Lと光沢剤UTB−10(石原薬品社製)40g/Lを含むめっき浴を用いて、所定のめっき条件にてAgめっき層の表面に層厚が0.15μmのSnめっき層を形成した。
次に、Agイオン濃度が30g/Lのノンシアン系Agめっき浴を用いて、所定のめっき条件にてSnめっき層の表面に最表層として層厚が0.095μmのAgめっき層を形成した。
以上の方法によって得られた多層めっき基材を、酒石酸50g/Lとチオナリド5g/Lを含む50℃のAg−Sn合金化処理液に60秒間浸漬することにより、第1のAgめっき層の全体と第2のAgめっき層の下方をAgSn層に変換し、本発明の導電材を得た。
なお、本発明の導電材を得るためにCu合金基材の表面に形成した各めっき層の層厚は、めっき処理時の通電量と電析した金属の重さから算出するとともに、FIB加工した試料の断面のFE−SEMによる観察によって確認した。また、本発明の導電材が有するCu合金基材の表面に形成された多層構造が所定の層から構成されていることは、各層の結晶構造をXRDによって同定することで確認した。
実施例2:
めっき条件を変更することにより、最表層として層厚が0.2μmのAgめっき層を形成した後、得られた多層めっき基材を50℃のAg−Sn合金化処理液に120秒間浸漬すること以外は実施例1と同様にして本発明の導電材を得た。
実施例3:
めっき条件を変更することにより、最表層として層厚が0.3μmのAgめっき層を形成した後、得られた多層めっき基材を55℃のAg−Sn合金化処理液に120秒間浸漬すること以外は実施例1と同様にして本発明の導電材を得た。
実施例4:
めっき条件を変更することにより、最表層として層厚が0.4μmのAgめっき層を形成した後、得られた多層めっき基材を60℃のAg−Sn合金化処理液に120秒間浸漬すること以外は実施例1と同様にして本発明の導電材を得た。
実施例5:
めっき条件を変更することにより、最表層として層厚が0.5μmのAgめっき層を形成した後、得られた多層めっき基材を65℃のAg−Sn合金化処理液に150秒間浸漬すること以外は実施例1と同様にして本発明の導電材を得た。
実施例6:
めっき条件を変更することにより、最表層として層厚が0.6μmのAgめっき層を形成した後、得られた多層めっき基材を70℃のAg−Sn合金化処理液に180秒間浸漬すること以外は実施例1と同様にして本発明の導電材を得た。
試験例1:
実施例1〜6の本発明の導電材のそれぞれの360〜740nmの波長領域の光に対する全反射率(SCI)と拡散反射率(SCE)を、分光測色計(CM−2500d:ミノルタ社製)を用いて測定した。結果を図1と図2に示す。また、厚みが250μmのCu−Ni−Si−Sn−Zn合金基材(Max251:三菱伸銅社製)の表面に、実施例1に記載のリフローSnめっき法によって層厚が1μmのSnめっき層を形成した導電材(比較例1)の測定結果を図1と図2に、厚みが150μmのCu−Fe−P合金基材(C194:三菱伸銅社製)の表面に層厚が2μmのAgめっき層を形成した市販の導電材(比較例2)の測定結果を図1と図3に、厚みが250μmのCu−Ni−Si−Sn−Zn合金基材(Max251:三菱伸銅社製)の表面に、特許文献3に記載の方法に従って、層厚が1μmのSnめっき層を形成し、さらにその表面に層厚が0.05μmのAgめっき層を形成した後、Agめっき層の全体をAg−Sn合金層に変換し、さらにその表面にSn酸化層を形成した導電材(比較例3)の測定結果を図1と図2に、それぞれ示す。
図1〜3から明らかなように、本発明の導電材は、実施例6の導電材が、実施例1〜5の導電材よりも、全反射率がやや劣り拡散反射率が劣るものの、360〜740nmの波長領域の光に対して全反射率が65%以上であり、かつ、拡散反射率が30%以下という優れた光反射性を有していることがわかった。比較例1の導電材は、本発明の導電材と比較して、全反射率は劣るが拡散反射率は優れることから、優れた光指向性を発揮する平滑性を有するものであることがわかった。比較例2の導電材は、本発明の導電材と同様に全反射率は優れるが、拡散反射率は約50%であって光指向性が劣ることがわかった。比較例3の導電材は、本発明の導電材と比較して、拡散反射率が優れることから、優れた光指向性を発揮するが、全反射率が劣るので、自動車の前照灯に用いるには不向きであることがわかった。
また、図4に、実施例1〜6の導電材のそれぞれの最表層に位置するAg層の平均表面粗さ(Sa)を示す。また、図4には、比較例1の導電材の最表層に位置するSn層の平均表面粗さをあわせて示す。図4から明らかなように、いずれの導電材の平均表面粗さも35nm以下であるが、実施例6の導電材の平均表面粗さは30nmを超えており、このことが、実施例6の導電材が、実施例1〜5の導電材よりも、全反射率がやや劣り拡散反射率が劣ることの原因になっていると考えられた。
試験例2:
実施例1〜6の本発明の導電材と比較例3の導電材のそれぞれに対し、模擬実装リフロー工程耐熱試験を行った。具体的には、電気炉(フルテク社製)を用い、180℃×3分間→260℃×10秒間→160℃×2時間の温度プロファイルで加速耐熱試験を行い、試験後の全反射率を試験例1と同様にして測定した。結果を図5に示す。図5から明らかなように、いずれの導電材も耐熱試験を行うことで全反射率が低下したが、実施例2〜6の導電材については低下の程度がわずかであり、実施例1の導電材の低下の程度は実施例2〜6の導電材の低下の程度に比較して大きかったが、480nmの波長付近の光に対する全反射率は約70%であり、実用上許容できるものであった。これに対し、比較例3の導電材は、480nmの波長付近の光に対する全反射率が約60%であり、実用上許容できるものではなかった。
本発明は、自動車の前照灯に用いるLEDのリードフレームに要求される優れた光反射性を有するとともに耐熱性に優れる導電材およびその製造方法を提供することができる点において産業上の利用可能性を有する。

Claims (3)

  1. 金属基材の表面に、Sn層、Ag−Sn合金層、Sn層、Ag−Sn合金層、Ag層を、この順序で金属基材の表面から最表面に向かって有してなることを特徴とする導電材。
  2. 金属基材の表面に、Snめっき層、Agめっき層、Snめっき層、Agめっき層を、この順序で金属基材の表面から最表面に向かって形成した後、第1のAgめっき層の全体と第2のAgめっき層の下方を、Ag−Sn合金層に変換することで製造されてなることを特徴とする請求項1記載の導電材。
  3. 金属基材の表面に、Snめっき層、Agめっき層、Snめっき層、Agめっき層を、この順序で金属基材の表面から最表面に向かって形成した後、第1のAgめっき層の全体と第2のAgめっき層の下方を、Ag−Sn合金層に変換することを特徴とする導電材の製造方法。
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