JP2016052281A - 釣用ハリス止め具 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハリスが外れ難い一方で糸の絡まりが少なく、ハリスそのものの取り付け等を簡便かつ迅速に行うことができるハリス止め具を提供する。
【解決手段】幹糸9等を通すための通し孔1011を有する胴体部101とハリスを掛止するための掛止部102とを備えた釣用ハリス止め具100であって、前記掛止部には、前記ハリスの端部を挿入するための開口を備えた挿入口1021と、前記挿入された前記ハリスの端部が抜け出す開口を有する開口部1022とが設けられ、前記ハリスの端部が抜け出す前記開口部の側面にあたる前記掛止部の側部には、前記開口部の開口側から前記開口部の底部へ向かってスリット1023が切り込まれたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、釣糸止め具及び釣糸止め構造に関し、より具体的には、幹糸ないし道糸(以下、「幹糸等」という)に対し枝ハリス(以下、「ハリス」という)を付け外し可能なハリス止め具に関する。
従来、釣用の仕掛けを作る際に、幹糸等にハリスを連結するためには、幹糸等とハリスとを直接縛ったり、サルカンと呼ばれる金属製の環を介して連結したりしていたが、ハリスが絡み易いという課題や、幹糸等及びハリスそれぞれを環にしっかりと結び付けなければならないといった課題があり、いわゆる「ハリス止め具」と呼ばれる連結具が提案されるようになった。
従来のハリス止め具(例えば、特許文献1)の外観は、凡そ図9に示す通りであった。図に示すハリス止め具900は、幹糸等を通すビーズ910と、このビーズに取り付けられるハリス止め部材909とからなる。ハリス止め部材909は、弾性を備えた線材を折り曲げ加工して形成され、この線材を2つに折り重ねてその折角を先端部とすると、この先端部がハリス挟み止め部905となり、両側辺902、903の中間部を略半円形状に曲げ出された部分がハリスの導入口906となり、線材の両端部を略半円形状に曲げ出された環状部が幹糸等への環状取り付け部908となる。そして、この環状取り付け部908を包み込むように硬質合成樹脂材等でビーズ910を形成し、このビーズ910に対して環状取り付け部908の中を通る幹糸等通し孔911を貫設してハリス止め具900は完成する。
このようなハリス止め具900を用いれば、まず第1に、幹糸等通し孔911に幹糸907を通してからその上下に通し孔911の孔径よりも大きくなる結びコブ913及び914を作ることにより、ビーズ910の上下動を防止することができ、第2に、端部に結びコブを作ったハリス904を導入口906に挿通してからこの端部をハリス挟み止め部905の先端部まで引き込むことにより、ハリス904は両側辺902、903から抜けない様に挟持され、簡便にハリスを幹糸等に連結することが可能になるうえ、さらには、幹糸等を軸とする回転の方向には回転自在であってハリスを軸とする回転の方向には回転し難いという特徴を有するハリス止めを提供することができる。
ところが、特許文献1に開示されたハリス止め具ではハリスを繰り返し付け外すとハリス挟み止め部905を形成する線材間が広がるなどして挟持したハリスが外れてしまいやすくなり、仮に硬度の高い線材を使用した場合には付け外しが困難になる等の課題が指摘され、これら課題を解決するハリス止め具が出願人自身により提案されるに至った(特許文献2)。
特許文献2に開示されたハリス止め具は、幹糸等を通すための通し孔を有する胴体部とハリスを掛止するための掛止部とを備えた釣用ハリス止め具であって、前記掛止部には、前記ハリスの端部を挿入するための開口を備えた誘導路と、前記挿入された前記ハリスの端部が抜け出す開口とが設けられ、前記ハリスの端部が抜け出す開口のうち、前記胴体部から最も遠い位置から前記ハリスの端部を挿入するための開口へ向かって、前記誘導路と連通するスリットが切り込まれ、前記スリットの長さは、前記スリットの、前記ハリスの端部を挿入するための開口側の端部から前記誘導路までの距離(ハリスの掛かり長さ)よりも長くなるように構成されたことを特徴としている。
図10を参照しながら特許文献2に開示されたハリス止め具の外観構造を説明すると、同図において、ハリス止め具1000は、大別して、胴体部10101とハリス掛止部10102とからなり、同図に示す通り、胴体部10101の上下を貫通する幹糸等通し孔11011には幹糸10009が通されている。
図10において、ハリス掛止部10102は、胴体部10101の中央部から幹糸等通し孔11011に対し略垂直に突設されてなり、その先端面には挿入口11021が設けられている。挿入口11021は、ハリス掛止部10102の先端面より略円形状の開口と所定の深さとを伴って設けられ、開放口11022と連通している。開放口11022は、ハリス掛止部10102の上面から矩形状の開口を伴って設けられた開放穴である。また、ハリス掛止部10102の胴体部10101との連接部分と、開放口11022との間には、ハリス掛止部10102を上下に貫通する第2誘導路11023が貫設されている。
また、図10に示す通り、第2誘導路11023の内側面上の線分のうち、胴体部10101から最も遠くなる線分位置から、幹糸等通し孔11011を含む平面に沿って、挿入口11021と開放口11022との連通面に達するまで、スリット11024が設けられている。このスリット11024により、開放口11022と第2誘導路11023とは、スリット幅の空隙で連通する。さらに、開放口11022の底部(開口と反対の底面)にもスリット11024が切り込まれることとなり、開放口11022の底部からハリス掛止部10102の底部まで、スリット幅の空隙で貫通された状態となる。
スリット11024の幅は、使用されるハリスの太さよりもやや狭く(ハリス自体を挟持できるほどの狭さに)設計される。一例として、カワハギ釣りでは、一般に2〜4号ハリスが使用されることが多く、これを対象として製造する場合には、2〜4号ハリスの太さ(0.235〜0.330mm)を挟持できる程度の幅に設計される。なお、ハリスに結びコブを作った場合には、この結びコブがスリット11024をすり抜けることはできない程のスリット幅である。
そして、特許文献2に開示されたハリス止め具によれば、魚が掛かった場合にハリスが外れ難い一方で糸の絡まりが少なく、ハリスそのものの取り付け及び取り外しを簡便に行うことができるハリス止め具を提供することができる。
特開2001−197854号公報 特許第5172036号明細書
しかしながら、特許文献1に開示されたハリス止め具では、釣る魚によっては、魚が暴れるとハリスが外れやすいという課題があったことは上述したとおりである。例えば、カワハギはフグ目・カワハギ科に分類される美味な食用魚で釣人にも人気があるが、丈夫な皮に覆われて全長は最大で30cmほどにもなり、小さい口ながら頑丈な歯を持ち、竿の引きも強く、針に掛かかると海面方向(上方)にも元気に暴れて勢いハリス止め具からハリスが外れて逃してしまうといった課題があった。
一方で、出願人自身により提案された特許文献2においては、特許文献1に開示されたハリス止め具に比べると、魚が掛かった場合のハリスの外れ難さや糸の絡まり難さは格段に向上し、ハリスそのものの取り付け及び取り外しの容易さも向上したものの、取り付け及び取り外しにかかる時間を一層短縮可能な改良されたハリス止め具が求められていた。例えば、釣り競技では、ハリス止め具へのハリスの取り付けや取り外しには一刻を争うものであり、こうした競技レベルでのハリスの取り付け時間を仮に数秒短縮できるとすれば、大きな意味を持っている。
本発明は、幹糸等を通すための通し孔を有する胴体部とハリスを掛止するための掛止部とを備えた釣用ハリス止め具であって、前記掛止部には、前記ハリスの端部を挿入するための開口を備えた誘導路と、前記挿入された前記ハリスの端部が抜け出す開口を有する開口部とが設けられ、前記ハリスの端部が抜け出す前記開口部の側面にあたる前記掛止部の側部には、前記開口部の開口側から前記開口部の底部へ向かってスリットが切り込まれたことを特徴とする。
また、前記胴体部の底部からみた前記誘導路の開口の中心軸の高さは、前記掛止部の先端面の重心軸の高さよりも低いことを特徴とする。
また、前記スリットは、前記側部の厚み方向に対して斜めに切り込まれたことを特徴とする。
また、前記スリットは、前記掛止部の上部からみた場合に、前記掛止部の側部の外面から前記開放部の内面へかけて前記通し孔から遠ざかるように斜めに切り込まれていることを特徴とする。
本発明により、魚が掛かった場合にハリスが外れ難い一方で糸の絡まりが少なく、ハリスそのものの取り付け及び取り外しを簡便に、かつ、従来のものと比較して迅速に行うことができ、釣り競技での使用にも耐えうるハリス止め具を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るハリス止め具の外観構成を説明する外観斜視透視図である。 本発明の一実施形態に係るハリス止め具の上面を説明する上面透視図である。 本発明の一実施形態に係るハリス止め具の側面を説明する側面透視図である。 本発明の一実施形態に係るハリス止め具の正面を説明する正面透視図である。 図2に示した本発明の一実施形態に係るハリス止め具のA−A線での断面を説明する断面図である。 本発明の一実施形態に係るハリス止め具にハリスを掛止する手順を説明する説明図である。 本発明の一実施形態に係るハリス止め具にハリスが掛止された様子を説明する外観斜視透視図である。 本発明の一実施形態に係るハリス止め具を使用した仕掛けの例を説明する説明図である。 従来のハリス止め具の外観構成を説明する外観斜視図である。 従来の他のハリス止め具の外観構成を説明する外観斜視図である。
本発明に係るハリス止め具及びその実施例について、図面を参照しながら説明する。
図1に、本発明の一実施形態に係るハリス止め具の外観構成を示す。図において、ハリス止め具100は、大別して、胴体部101とハリス掛止部102とからなり、図に示す通り、胴体部101の上下を貫通する幹糸等通し孔1011には幹糸9が通されている。
図1において、ハリス掛止部102は、胴体部101の中央部から幹糸等通し孔1011に対し略垂直に突設されてなり、その先端面には挿入口1021が設けられている。挿入口1021は、ハリス掛止部102の先端面より略円形状の開口と所定の深さとを伴って設けられ、開放口1022と連通している。開放口1022は、詳細な構造は後述するが、ハリス掛止部102の上面から矩形状の開口を伴って設けられた開放穴部(ないし開放部)である。
また、開放口1022が設けられたハリス掛止部102の側部には、図中上方から見て同側部の厚み方向に対してやや斜めに切り込みを入れるような形でスリット1023が同側部の上下方向に設けられている。
スリット1023の幅は、使用されるハリスの太さよりもやや狭く(ハリス自体を挟持できるほどの狭さに)設計される。一例として、カワハギ釣りでは、一般に2〜4号ハリスが使用されることが多く、これを対象として製造する場合には、2〜4号ハリスの太さ(0.235〜0.330mm)を挟持できる程度の幅に設計される。なお、ハリスに結びコブを作った場合には、この結びコブがスリット1023をすり抜けることはできない程のスリット幅である。
また、本発明に係るハリス止め具は、金型により樹脂成型して製作される。樹脂成型により製作されたハリス止め具により、上記スリット幅で成型されたスリットは絶妙な挟持力を以ってハリスを挟持することができる。なお、本発明に係るハリス止め具は、自動落下成型品として成型することができる。
図2は、本発明の一実施形態に係るハリス止め具100の上面を説明する上面透視図である。開放口1022が設けられたハリス掛止部102の側面のうち、同図中では下側の側部上であって、挿入口1021と開放口1022との連接面と、胴体部101との中央線よりも挿入口1021寄りの位置に、同側部の厚みに対して斜めに切り込まれたスリット1023が確認できる。
ここで、スリット1023は、同図において、ハリス掛止部102側部の外面から開放口1022の内面へかけて幹糸等通し孔1011から遠ざかるように斜めに設けられている。これとは反対に、幹糸等通し孔1011から開放口1022の内面へかけて幹糸等通し孔1011へ近づくように斜めに設けることもできる。
なお、図2においては、ハリス掛止部102の下側の側部上にスリット1023が設けられているが本発明はこれに制限されるものではなく、同図において、ハリス掛止部102の上側の側部上(つまり、同図においてスリットが設けられている側部と反対側の側部上)にスリット1023を設けることもできる。
図2において、胴体部101の径の長さ(以下、「径」という)はWであり、幹糸等通し孔1011の径はφである。また、ハリス掛止部102の先端部の横幅はWであり、ハリス掛止部102の先端面に設けられた挿入口1021の径はφである。また、ハリス掛止部102の根元部分は、開放口1022によって生じた空洞に対する強度を高めるため、Wよりも太く、胴体部101の径と略同じ幅Wを有するように設計されている。
図3は、本発明の一実施形態に係るハリス止め具の側面を説明する側面透視図である。図2と重複する部分又は長さについては説明を割愛する。図3において、胴体部101の高さは、H+Hであり、ハリス掛止部102の高さは、H+Hである。そして、胴体部101の底部からH+H(或いは、ハリス掛止部102の底部からH+H)の高さに挿入口1021の中心軸が一致するように設計される。挿入口1021の長さ(開口からみた深さ)はLであり、挿入口1021と連通する開放口1022の上部開口の一辺(挿入口1021の深さ方向に沿う一辺)の長さはLである。
図3に示される通り、開放口1022の内部には、同図の断面構成上、挿入口1021側からみて、底部1024と、斜面部1025と、斜面部1025の上部に胴体部101の外壁部によって構成される壁部1026とが確認できる。挿入口1021の入り口から挿入されたハリスは、開放口1022の斜面部1025及び/又は壁部1026に案内されて開放口1022上部へと容易に誘導される。
このとき、底部1024と壁部1026のいずれか一方もしくはその両方を省略することができ、両方を省略した場合の斜面部1025の傾斜角θは、tanθ=H/Lを満たすθとなる(ハリスの通し方については、後述)。
図3において、ハリス掛止部102の先端面から胴体部101との連接部までの長さはLであり、ハリス掛止部102の先端面から胴体部101の中心軸までの長さはLである。
さらに、図3に示されるように、挿入口1021の中心軸は、ハリス掛止部102先端面の中心軸ないし重心軸よりもやや下方にくるように設計されている。これは、挿入口1021の中心軸をハリス掛止部102先端面の中心軸ないし重心軸に一致させた場合に比べ、挿入口1021の上端の高さからスリット1023の上端の高さまでの長さが長くなるため、いったんセットされたハリスが外れにくくなるという効果を奏する。
図4は、本発明の一実施形態に係るハリス止め具の正面を説明する正面透視図である。図2、3と重複する部分又は長さについては説明を割愛する。図3にも現れているが、図4において、挿入口1021の中心軸は、ハリス掛止部102の底部からH+Hの高さに一致するよう設計されており、この中心軸は、ハリス掛止部102の断面重心の高さよりも低くなるよう設計されている。すなわち、H+H<(H+H)/2(或いは、H<(H−2*H))となる。
このように設計することにより、ハリスをスリットに掛止した場合のハリス掛かりマージン(スリット1023上のハリスの掛かりマージンであって、挿入口1021上部からスリット1023への垂線とスリット1023との交点からスリット1023上端までの長さ。図4において、その長さは、H−φである)をより多く取ることができ、ハリスが外れにくい構造を実現することができる。
図5は、図2に示した本発明の一実施形態に係るハリス止め具のA−A線での断面図である。図5に示されるように、挿入口1021の中心軸は、ハリス掛止部102先端面の中心軸よりもやや下方にくるように構成されていることが分かる。また、開放口1022内の壁部には、図3でははっきりと確認できないエグリ部分が表れているが、本発明はこの形状に限定されるものではなく、場合よって樹脂成型の過程で生じることがあるものである。つまり、壁部の長さの調整(設計)によって(場合によっては、壁部を限りなく無くすように斜面部を設計することにより)、このエグリ部を実質的に取り除くことができる。したがって、このエグリ部分でハリスが支えてしまうということはない。
以上述べた通り、本発明の一実施形態に係るハリス止め具の各寸法を変数で表したが、各変数に対応する具体的な寸法例について、最も好適な例を以下に示す。単位はmmである。下表の各寸法によって決まる長短の関係については、一部例を挙げて上述したように、全て設計上の意味を有する。
なお、スリット1023の長さは2.5(mm)である。また、スリット1023の幅は、好ましくは、0.22〜0.25(mm)であり、より好ましくは、0.22〜0.23(mm)である。
図6に、本発明の一実施形態に係るハリス止め具にハリスを掛止する手順を示す。まず、図6(a)において、ハリス6の端部を挿入口1021内へ進入させる。ハリス6の端部は挿入口1021を通過し、開放口1022内の傾斜面(斜面部)に当たって上部へ誘導され、ハリスは、いったん開放口1022の上部開口からハリス掛止部102の外部へ出る(図6(b))。
次に、図6(c)において、ハリス6の任意の部分をハリス掛止部側面に設けられたスリット1023を挟み込ませる。次に、スリット1023に挟み込ませたハリス6をスリット1023の上部から下部へ通過させ(図6(d))、さらにスリット1023の下端部からハリス掛止部102の外部へと通す。
そして、ハリス6の端部に結びコブ61を作り、結びコブ61を作った反対側の挿入口1021側からハリス6を徐々に引っ張る(図6(e))。
挿入口1021側からハリス6をさらに引っ張り、結びコブ61をスリット1023の下端部まで一杯に引き寄せ、結びコブから伸びる余ったハリスを短く切るなどしてハリスの掛止は完了する。
なお、図6に示した手順では図6(e)において結びコブ61を作ったが、本発明はこの手順に限定されるものではない。例えば、ハリスの先端がやや細く、スリットの中に入ってしまいやすい場合には、予め結びコブを作っておくと良い。
また、ハリス6を本発明に係るハリス止め具から取り外す場合には、結びコブ61を少し引っ張ってスリット1023上部へと逃してやり、スリットから外れたハリス6を挿入口1021から引っ張ってやると簡単に取り外すことができる。
図7に、本発明の一実施形態に係るハリス止め具にハリスが掛止された様子を示す。結びコブを有するハリス端部が、スリット下端部までしっかりと引き寄せられ、ハリス掛止部の側部の上下方向に略垂直に、かつ、同側部の厚み方向に対して斜めに切り込まれたスリット溝に挟持されたハリスは、掛った魚が暴れても容易なことでは外れない。一方で、釣り人が上記の方法で外そうとすれば短時間に容易に取り外すことができる。
図8に、本発明の一実施形態に係るハリス止め具を使用した仕掛けの例を示す。図8において、仕掛け800は、幹糸81が通され、各々ハリスが掛止されたハリス止め具100a、100b、100cを有し、幹糸81の先端部には錘83が取り付けられている。また、ハリス止め具100aを通る幹糸81の上下には幹糸通し孔よりも大きい結びコブ82a及び82bが作られハリス止め具100aが上下に移動してしまうのを防止している。同様の目的で、ハリス止め具100bの上下には結びコブ82c及び82dが作られ、ハリス止め具100cの上下には結びコブ82e及び82fが作られている。
なお、仕掛けの例は、図8に示した例に限定されるものではなく、釣りの目的に応じた様々な仕掛けに本発明に係るハリス止め具を採用することができる。例えば、本発明に係るハリス止め具は、後述する他のバリエーションのものも含め、ハリスのみならず、イカ釣り用の針であるイカツノを掛止するのにも適しており、この場合には、本発明に係るハリス止め具を使ってイカ釣り用の仕掛けを作ることもできる。
その他にも、本発明に係るハリス止め具は、メバルやアジなどの小物と呼ばれる魚釣りにも広く使用することができ、サビキを含めた他の仕掛けに採用することもできる。
次に、本発明の他の実施例に係るハリス止め具について説明する。以下に説明する他の実施例は、上述したハリス止め具と共通する本質的特徴を備えた本発明のバリエーションである。
本発明に係るハリス止め具は、典型的には、金型による樹脂成型により製作されることは既に述べたが、かかる樹脂製のハリス止め具に様々な着色を付すこともできる。赤、青、緑などの着色をしたり、蛍光塗料を樹脂材料に混ぜ込んで蛍光着色したりすると魚が興味をもって寄ってくることが期待できる。
また、蛍光着色する場合において、本発明に係るハリス止め具は、ハリス掛止部にも金属を使用せずその全体が樹脂で出来ているため、より大きな体積を蛍光させることが可能となり、釣りにおいて仕掛けを蛍光ないし発光させることの作用効果を増大させることができる。
[組み合わせ]
本明細書(特許請求の範囲、要約、及び図面を含む)に記載された構成要件については、これらの特徴が相互に排他的である組合せを除き、任意の組合せで組み合わせることができる。
[特徴の一例]
本明細書(特許請求の範囲、要約、及び図面を含む)に記載された特徴の各々(例えば、貫通孔が上下に貫通するように設けられるか、或いは左右に貫通するように設けられるか等)は、明示的に否定されない限り、同一の目的、同等の目的、または類似する目的のために作用する代替の特徴に置換することができる。したがって、明示的に否定されない限り、開示された特徴の各々は、包括的な一連の同一又は均等となる特徴の一例にすぎない。
100 ハリス止め具
101 胴体部
1011 幹糸等通し孔
102 ハリス掛止部
1021 挿入口
1022 開放口(開放部)
1023 スリット
9 幹糸

Claims (4)

  1. 幹糸等を通すための通し孔を有する胴体部とハリスを掛止するための掛止部とを備えた釣用ハリス止め具であって、
    前記掛止部には、前記ハリスの端部を挿入するための開口を備えた誘導路と、前記挿入された前記ハリスの端部が抜け出す開口を有する開口部とが設けられ、
    前記ハリスの端部が抜け出す前記開口部の側面にあたる前記掛止部の側部には、前記開口部の開口側から前記開口部の底部へ向かってスリットが切り込まれたことを特徴とするハリス止め具。
  2. 前記胴体部の底部からみた前記誘導路の開口の中心軸の高さは、前記掛止部の先端面の重心軸の高さよりも低いことを特徴とする請求項1に記載のハリス止め具。
  3. 前記スリットは、前記側部の厚み方向に対して斜めに切り込まれたことを特徴とする請求項1又は2に記載のハリス止め具。
  4. 前記スリットは、前記掛止部の上部からみた場合に、前記掛止部の側部の外面から前記開放部の内面へかけて前記通し孔から遠ざかるように斜めに切り込まれていることを特徴とする請求項3に記載のハリス止め具。
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