JP2016052207A - 高効率力率改善回路およびスイッチング電源装置 - Google Patents

高効率力率改善回路およびスイッチング電源装置 Download PDF

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Abstract

【課題】スイッチング電源装置の負荷が軽負荷時及び無負荷時にスイッチング素子をバースト動作させてスイッチング損失を減らし、以って効率を向上させる高効率力率改善回路およびスイッチング電源装置を提供する。
【解決手段】整流された後の入力電圧30が、制御IC100に外付けされたバースト回路50に供給される。バースト回路50に供給された入力電圧30は、バースト回路50の分圧抵抗Rb1(51)及び分圧抵抗Rb2(52)で分圧され、分圧された入力電圧がキャパシタCb53を介してCOMP端子にAC結合され、エラーアンプ(ERRAMP)10の出力電圧12に重畳される。そして入力電圧と同期したリプル60の電圧ピーク付近のみ、すなわち、リプル60がスレッシュ電圧を超えたときのみ、OUT(Output)端子17からMOSFET Q1(20)をオンオフ駆動するスイッチングパルスが出力される。
【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチング電源装置の負荷が軽負荷時及び無負荷時にスイッチング素子をバースト動作させることによりスイッチング損失を減らし、以って効率を向上させる力率改善回路およびスイッチング電源装置に関する。
下記に示す非特許文献1には、出力電圧を検出し基準電圧と比較し増幅するエラーアンプ(誤差増幅器)を内蔵し、一定の負荷に対してスイッチング素子のオン幅をエラーアンプの出力に応じた一定の大きさに制御する、いわゆるオン幅固定制御(オン時間一定制御)による力率改善回路(PFC(Power Factor Correction)回路)が記載されている。
図3は、下記の非特許文献1に記載されている、従来のPFC回路を有するスイッチング電源装置の構成を示すものでる。また図4は、図3に示した従来の力率改善回路の動作波形を示す図である。
図3のPFC回路は、昇圧コンバータを構成するものであって、スイッチング素子としてのMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor:金属酸化膜電界効果トランジスタ)(Q1)220がオンすると、インダクタ(L1)232の電流IL1はゼロから上昇する。同時に制御IC(Integrated Circuit)200の内部のランプ発振器(RAMP OSC)214の出力Vramp(キャリア信号)がRT端子に接続されている抵抗の抵抗値で決まる傾きで上昇する。そしてランプ発振器(RAMP OSC)214の出力Vrampとエラーアンプ(ERRAMP)210の出力Vcomp(212)をコンパレータ (PWM.comp)213が比較し、Vramp>Vcompとなると MOSFET Q1(220)がオフし、ランプ発振器(RAMP OSC)214の出力Vrampは低下する。MOSFET Q1(220)がオフすると、インダクタL1(232)の両端電圧は反転し、ダイオードD1(234)を通して出力電圧236側へ電流を供給しながら、インダクタL1(232)の電流IL1は減少する。
インダクタL1(232)の電流IL1がゼロになるタイミングをIS端子における電圧216に基づいて電流コンパレータ(ZCD.comp)215で検出する。そしてRTZC端子の抵抗の抵抗値で決まる遅延時間の後にMOSFET Q1(220)がオンし、次のスイッチングサイクルに移行する。制御IC200は、この動作を繰り返し行わせることにより動作(臨界動作)を継続させる。
上述のスイッチング動作において、PFC回路の負荷が一定の場合、エラーアンプ(ERRAMP)210の出力Vcomp(212)の値は一定となり、MOSFET Q1(220)のオン幅は一定になる。このときインダクタL1(232)のピーク電流は次の式で与えられる。すなわち、
Imax = (Vin / L)ton
ここで、ImaxはインダクタL1のピーク電流、Vinは入力電圧、LはインダクタL1のインダクタンス値、tonはオン幅である。
上記において、L,tonは一定のため、L1(232)のピーク電流ImaxはVin(入力電圧)230に比例する。その波形は入力電圧230と同じAC(Alternate Current)波形となり、この動作により力率改善が可能となる。この制御方式は、一般に“オン幅固定制御(オン時間一定制御)”と呼ばれており、入力電圧を検出する必要がないので、待機時に入力電圧検出抵抗により入力電圧を検出する従前の制御方式よりも電力が削減されるという効果を有している。
図3に示される昇圧コンバータ構成のPFC回路の動作を説明する。PFCの出力電圧236は、分圧抵抗R1(237)、R2(238)で分圧され、制御IC200のFB端子に入力される。この分圧と制御IC200内に設けられた基準電圧源211の直流電圧2.5Vとの差に応じた電流をエラーアンプ(ERRAMP)210が出力し(エラーアンプ(ERRAMP)210はトランスコンダクタンスアンプにより構成される)、これをエラーアンプ(ERRAMP)210の出力端子に接続されているキャパシタ261が積分・平滑することにより信号Vcomp(212)が生成される。制御IC200は、このエラーアンプ(ERRAMP)210の出力Vcomp(212)を用いてPFC回路の出力電圧236が一定になるように(出力電圧236の分圧が基準電圧源211の直流電圧2.5Vに等しくなるように)MOSFET Q1(220)のスイッチング動作を制御する。
一方でPFC回路の出力電圧236には、通常、商用電源に基づく交流(AC:Alternate Current)入力222に同期したリップル分が含まれているが、エラーアンプ(ERRAMP)210の出力Vcomp(212)にこのリップル分が現れると、PFC回路は安定動作しない。そのため、エラーアンプ(ERRAMP)210の出力でもあるCOMP端子に接続されたCR(Capacitor and Resistor)の位相補償回路で、入力周波数の2倍の周波数より高い帯域をカットして(当該帯域のゲインを0dBより落として)使用するようにしている。この結果、エラーアンプ(ERRAMP)210の出力でもあるCOMP端子の電圧は、定常状態ではほぼ直流電圧となっている(図3のCOMP端子への矢印線及び図4の上部波形参照)。
そしてエラーアンプ(ERRAMP)210の出力Vcomp(212)は、制御IC200内のコンパレータ(PWM.comp)213でランプ発振器(RAMP OSC)214の出力Vrampと比較され、比較結果をOUT端子217からスイッチング素子Q1(220)のゲートに出力し、スイッチング素子Q1(220)のオン幅を制御することでPFC回路の出力電圧236が調整される。
図3に示したPFC回路は、臨界モード(Critical Mode)で使用されるようにされており、重負荷時にはスイッチング周波数が低く、軽負荷時にはスイッチング周波数が高くなるものの、図3に示されるPFC回路は、軽負荷状態から重負荷状態において、OUT(Output)端子217からスイッチングパルスが継続して出力される(図4の下部波形参照)ため、負荷が軽いほどMOSFET Q1(220)のスイッチング損失が増え、効率が低下するという課題がある。
また下記特許文献1には、交流電源に接続され直流電圧を得る力率改善回路と、力率改善回路の直流電圧をトランスの1次巻線に入力しスイッチング素子によりオン/オフして別の直流電圧に変換し無負荷又は軽負荷時にスイッチング周波数が低下又は間欠発振に移行するDC−DCコンバータとを備えたスイッチング電源装置において、トランスの2次巻線に発生する電圧を整流し第1平滑コンデンサで平滑して負荷へ供給する第1整流平滑回路と、トランスの制御巻線に発生する電圧を整流し第2平滑コンデンサで平滑する第2整流平滑回路と、この第2整流平滑回路の出力リップルが所定値以上になったことを検知したときに、スイッチング周波数が低下又は間欠発振に移行したとして力率改善回路を停止させる軽負荷検出回路とを備えるスイッチング電源装置が記載されている。
そしてこのスイッチング電源装置は、第2整流平滑回路の出力リップルが所定値以上になったことを検知したときに、スイッチング周波数が低下又は間欠発振に移行したとして力率改善回路を停止させることで待機時の消費電力を低減することを教示している。
具体的には、軽負荷時にはDC−DCコンバータの制御IC72が待機時動作モードになり、通常時のスイッチング周波数より遥かに低い周波数でスイッチング素子Q2が間欠発振する(t〜t区間)。このとき、上記第1平滑コンデンサに相当する平滑コンデンサC5の電圧VC5は、重負荷時及び軽負荷時においても、ほぼ一定の電圧となるように制御される。一方、軽負荷になると通常時のスイッチング周波数より遥かに低い周波数でスイッチング素子Q2が間欠発振するため、上記第2平滑コンデンサに相当する平滑コンデンサC4の電圧VC4は、発振していない期間(t〜t区間、t〜t区間)に、平滑コンデンサC4とその負荷インピーダンス(軽負荷検出回路15のインピーダンス)による時定数で放電して低下していき、大きなリップルが現れる。
軽負荷検出回路15は、基準電圧Vrefと平滑コンデンサC4の電圧VC4を比較して、平滑コンデンサC4の電圧VC4が基準電圧Vref以下になった時(t〜t区間、t〜t区間)に、Lレベルとなる電圧信号Vse1をPFC制御回路6aに出力してPFC制御回路6aを停止させる。このため、間欠発振の殆んどの期間で力率改善回路5を停止させることができる。また、間欠発振の期間(t〜t)では、平滑コンデンサC4の電圧VC4を基準電圧Vrefまで上昇しないように、軽負荷検出回路15の内部の時定数をさらに大きくすると、軽負荷検出回路15からPFC制御回路6aに出力される信号は、図6に示す電圧信号Vse2のようになり、間欠発振の期間では、力率改善回路5を継続して停止させることができる。このように実施例のスイッチング電源装置によれば、軽負荷検出回路15は、平滑コンデンサC4の出力リップルが所定値以上になったことを検知したときに、間欠発振に移行したとしてPFC制御回路6aを停止させるので、DC−DCコンバータが待機時動作に移行したことを安価に外部から判断でき、確実に力率改善回路5を停止させて待機時の消費電力を低減できる。
特開2005-348560号公報(図1,図6、段落0044〜0048)
菅原敬人、外2名、「第2世代臨界モードPFC制御IC「FA5590シリーズ」」、富士時報、富士電機ホールディングス株式会社、平成22年11月10日、第83巻、第6号、p.405−410
このように図3に示された従来技術の場合には、軽負荷時に、スイッチング周波数が高くなり、スイッチング素子の損失は増加してしまうため、(1)効率が悪化する、(2)スイッチング素子の温度が上昇してしまう、といった問題があった。
また、特許文献1に開示されているスイッチング電源装置は、軽負荷時にPFCをON/OFFするため、PFC回路の出力電圧が変動し後段コンバータの設計が難しくなるという課題があった。
そこで本発明は、スイッチング電源装置の負荷が軽負荷時及び無負荷時にスイッチング素子をバースト動作させてスイッチング損失を減らし以って効率を向上させる高効率の力率改善回路およびスイッチング電源装置を提供することを目的とするものである。
上記の課題を解決するために本発明の力率改善回路は、スイッチング電源装置の出力電圧の検出値と基準値の差を増幅するエラーアンプの出力電圧に、商用電源を整流して得た前記スイッチング電源装置への入力電圧の検出値を加重加算することにより加算出力電圧を生成し、該加算出力電圧とキャリア信号とを比較することにより前記スイッチング電源装置のスイッチング素子をオンオフする信号を生成することを特徴とすることを特徴とする。
上記において前記キャリア信号は、一定の周期でランプ信号の生成を繰り返すものであることを特徴とする。
また上記において前記加算出力電圧が前記キャリア信号の最小値より小さいと、前記スイッチング素子をオンオフする信号は前記スイッチング素子をオフする信号となっていることを特徴とする。
上記において前記入力電圧は、前記商用電源を全波整流して得ることを特徴とする。
また上記において前記入力電圧は、前記商用電源を半波整流して得ることを特徴とする。
上記において前記エラーアンプは、トランスコンダクタンスアンプと該トランスコンダクタンスアンプの出力に接続された第1のキャパシタを有することを特徴とする。
さらに上記において、前記入力電圧が印加される直列接続された第1の抵抗と第2の抵抗を有する分圧回路と、該分圧回路の前記第1の抵抗と前記第2の抵抗の接続点と前記エラーアンプの出力の間に接続される第2のキャパシタを有することを特徴とする。
上記の課題を解決するために本発明のスイッチング電源装置は、上記いずれかに記載の力率改善回路を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、スイッチング電源装置の軽負荷時及び無負荷時に、力率改善回路によりバースト動作させることができるためスイッチング損失が減り効率が向上する。
また本発明によれば、特に、スイッチング損失が大きくなる高入力電圧(例えば、AC200V)時にバースト動作となりやすいため、
(イ)パワー半導体素子仕様のMOSFET、2次側ダイオード、トランスのコストダウンをさせることができる。
(ロ)ヒートシンクを小型にすることができる。
また、AC入力と同期しないバースト動作は力率を大きく低下させてしまうが、本発明によればAC入力電圧と同期してバースト動作するため力率の向上が大きく見込める。
本発明の実施形態に係る高効率の力率改善回路を有するスイッチング電源装置の構成を示す図である。 図1に示した高効率力率改善回路の動作波形を示す図である。 従来の臨界モード力率改善回路を有するスイッチング電源装置の構成を示す図である。 図3に示した従来の力率改善回路の動作波形を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る高効率の力率改善回路(PFC回路)を有するスイッチング電源装置の構成を示す図である。また図2は、図1に示した高効率の力率改善回路の動作波形を示す図である。
図1に示す本実施形態に係るスイッチング電源装置の構成と図3に示した従来のスイッチング電源装置の構成との相違点は、図1に示す本発明の実施形態に係るスイッチング電源装置は、破線により囲んだバースト回路50を制御IC100に外付けしその出力をキャパシタCb(53)を介して制御IC100のCOMP端子にAC結合し、エラーアンプ(ERRAMP)10の出力12に加算する構成を採用していることにある。
破線により囲まれたバースト回路50は、図示例のように、直列接続された分圧抵抗Rb1(51)と分圧抵抗Rb2(52)及びキャパシタCb(53)を有し、分圧抵抗Rb1(51)及び分圧抵抗Rb2(52)の接続点をキャパシタCb(53)の一端に接続し、キャパシタCb(53)の他端を制御IC100のCOMP端子に接続して構成されている。また分圧抵抗Rb1(51)の他側はAC入力の全波整流波形を有する整流回路24の出力30に接続されている。その結果、分圧された入力電圧(整流回路24の出力30)がキャパシタCb(53)を介してCOMP端子にAC結合され、このAC入力に同期したリプル60がCOMP端子を経てエラーアンプ(ERRAMP)10の出力Vcomp(12)に重畳(加算)されて実際に観察されるVcomp(12)になる。なお、この加算はキャパシタCb(53)とキャパシタ(C61+C63)の容量値により加重の係数が決まる加重加算となる。より具体的には、分圧の(Cb/(Cb+C61+C63))倍の電圧がCOMP端子側に加算される。ここで、Cb、(C61+C63)は、それぞれキャパシタCb(53)とキャパシタ61および後述する位相補償回路62の構成要素であるキャパシタC63の容量値である。
図1および図2を用いて本発明の実施形態に係る高効率力率改善回路を有するスイッチング電源装置の動作を説明する。図1において商用電源であるAC22の電圧が整流回路24により整流され、整流された後の入力電圧30が、制御IC100に外付けされたバースト回路50に供給される。
図1のPFC回路は、図3に示した従来のPFC回路と同様に、昇圧コンバータを構成するものであって、スイッチング素子としてMOSFET Q1(20)がオンすると、インダクタ(L1)32の電流IL1はゼロから上昇する。同時に制御IC100内のランプ発振器(RAMP OSC)14の出力Vramp(キャリア信号)がRT端子の抵抗の抵抗値で決まる傾きで上昇する。そしてランプ発振器(RAMP OSC)14の出力Vrampとエラーアンプ(ERRAMP)10の出力Vcomp(12)をコンパレータ (PWM.comp) 13が比較し、Vramp>VcompとなるとMOSFET Q1(20)がオフし、ランプ発振器(RAMP OSC)14の出力Vrampは低下する。
MOSFET Q1(20)がオフすると、インダクタL1(32)の両端電圧は反転し、ダイオードD1(34)を通して出力電圧36側へ電流を供給しながら、インダクタL1(32)の電流IL1は減少する。
インダクタL1(32)の電流IL1がゼロになるタイミングをIS端子における電圧16に基づいて電流コンパレータ(ZCD.comp)15で検出する。そしてRTZC端子の抵抗の抵抗値で決まる遅延時間の後にMOSFET Q1(20)がオンし、次のスイッチングサイクルに移行する。この点をさらに説明すると、ゼロ電流を検出してすぐにターンオンした場合には、MOSFET Q1(20)のVds電圧(ドレイン・ソース間電圧)が高い状態でオンすることになるためスイッチング損失が大きくなるが、図1に示したDelay(遅延)回路により次のオンタイミングを遅らせるようにすることでインダクタL1(32)とMOSFET Q1(20)の図示しない寄生容量の共振動作によりVds電圧が下がり、適切なタイミングでターンオンさせることができるので、スイッチング損失を減らすことが可能となる。制御IC100は、この動作を繰り返し行わせることで動作(臨界動作)を継続させる。
ここにおいて図1に示されるPFC回路の出力電圧36は、分圧抵抗R1(37),R2(38)で分圧され、制御IC100のFB端子に入力される。この分圧と制御IC100内に設けられた基準電圧源11の直流電圧2.5Vとの差に応じた電流をエラーアンプ(ERRAMP)10が出力し、これをエラーアンプ(ERRAMP)10の出力端子に接続されているキャパシタ61が積分・平滑することにより信号Vcomp(12)が生成される。制御IC100は、このエラーアンプ(ERRAMP)10の出力Vcomp(12)を用いてPFC回路の出力電圧36が一定になるように(出力電圧36の分圧が基準電圧源11の直流電圧2.5Vに等しくなるように)MOSFET Q1(20)のスイッチング動作を制御する。
PFC回路の出力電圧36には、通常、商用電源に基づく交流(AC)(22)入力に同期したリップル分が含まれているが、エラーアンプ(ERRAMP)10の出力Vcomp(12)にこのリップル分が現れると、PFC回路は安定動作しない。そのため、通常では、エラーアンプ(ERRAMP)10の出力でもあるCOMP端子に接続されたCR(Capacitor and Resistor)の位相補償回路62で、入力周波数の2倍の周波数より高い帯域のゲインを0dBより落として使用するようにしている。
本発明の実施形態においてバースト回路50に供給された入力電圧30は、バースト回路50の分圧抵抗Rb1(51)及び分圧抵抗Rb2(52)で分圧され、分圧された入力電圧がキャパシタCb(53)を介してCOMP端子にAC結合するように構成している。図1及び図2の図示例では、全波整流された入力電圧30がバースト回路50に供給される例を描いているが、半波整流した入力電圧をバースト回路50に供給するようにしても動作可能であることはもちろんである。
図2には、全波整流された後の入力電圧30がバースト回路50の分圧抵抗Rb1(51)及び分圧抵抗Rb2(52)で分圧され、分圧された入力電圧をキャパシタCb53によりCOMP端子にAC結合する様子が示されている。なお上述したように図2では全波整流した例について説明しているが、半波整流した例であっても良い。
全波整流された後の入力電圧30の場合には、図2に示すようにAC入力周波数の2倍の周期に同期したリプル60がエラーアンプ(ERRAMP)10の出力Vcomp(12)に重畳(加算)される。なおCOMP端子に接続されたCRの位相補償回路62を用いることで、入力周波数の2倍の周波数より高い帯域のゲインを0dBより落として使用するようにされることは上述したとおりである。なお、リプル60は位相補償回路62のコンデンサの分圧比で減衰している。図2に示す例では、COMP端子電圧がスレッシュ電圧(図2の下半に示される破線参照)付近となる軽負荷時において、入力電圧と同期したリプル60の電圧ピーク付近、すなわち、COMP端子電圧がスレッシュ電圧を超えた時点でOUT端子17にMOSFET Q1(20)をオンオフ駆動するスイッチングパルスが出力され、またスレッシュ電圧より低下した時点でOUT端子17からスイッチングパルスが出力されなくなってMOSFET Q1(20)はオフのままとなるという、バースト動作となる。
上記バースト動作についてさらに説明する。上記のように、COMP端子電圧におけるスレッシュ電圧は、OUT端子17にスイッチングパルスが出力される電圧閾値を示すものであり、スレッシュ電圧以下では、OUT端子17からスイッチングパルスは出力されない。このスレッシュ電圧はランプ発振器(RAMP OSC)14の出力Vrampのスタート電圧(最低電圧)である。すなわち、図1では、ランプ発振器(RAMP OSC)14の出力Vrampとエラーアンプ(ERRAMP)10の出力Vcomp(12)をコンパレータ(PWM.comp)13で比較し、Vcomp(12)<VrampとなるとRSF/Fをリセットするようにしている。そのため、エラーアンプ(ERRAMP)10の出力Vcomp(12)がスタート電圧以下であるとコンパレータ(PWM.comp)13の出力がHighのままとなり、RSF/Fが常にリセットされている状態となるため、スイッチングパルスは出力されない。
一方、図3に示された従来構成では、図4に示したようにバースト動作をしない(間欠動作をしない)ため効率が低下する。
なお、OUT端子17から出力されるスイッチングパルスのパルス幅は、ACのピーク時に広く、ゼロクロス部分に近くなるほど狭くなる。つまり、バースト回路50に入力されるAC入力電圧30の大きさに応じてMOSFET Q1(20)のオン幅が変化することになる。これは、エラーアンプ(ERRAMP)10の出力12に加算された入力電圧に同期したリプル60の電圧が制御IC100内のコンパレータ(PWM.comp)13でランプ発振器(RAMP OSC)14の出力と比較され、その結果に応じてOUT(Output)端子17からMOSFET Q1(20)のゲートに出力されるスイッチングパルスのオン幅が制御されるからである。
本発明の実施形態の場合では、高入力電圧、例えば、AC200V、において、バースト動作が起こり易くなる。その第1の理由は、高入力電圧時にはCOMP電圧が低くなるためである。これについて補足すると、MOSFET Q1(20)がオンしているときにインダクタ(L1)32に流れる電流IL1は、入力電圧30すなわちAC入力電圧が高いほど急速に増加する。インダクタ(L1)32に蓄積され、その後負荷に供給されるエネルギは電流IL1の2乗に比例するから、同じ負荷に対してはAC入力電圧が高いほどMOSFET Q1(20)のオン時間は短くてよい。そして、このオン時間はVrampがVcomp(12)より大きくなるまでの時間であるので、平衡状態にあるのならばVcomp(12)はAC入力電圧が高いほど低くなっている。また、その第2の理由は、重畳されるリプル60の電圧は入力電圧30に比例して高くなるためである。
なおPFC回路の入力電圧としては、一般的にはAC85〜270Vの間に設定されており、その場合に本発明のバースト回路50を構成する回路に使用される構成要素の値は、分圧抵抗Rb1(51)については2〜3MΩ、分圧抵抗Rb2(52)については20〜30kΩ、またキャパシタCb(53)についてはC61+C63の1/1000から1/10の容量に設定することが望ましい。また、本実施の形態では、エラーアンプ(ERRAMP)10としてトランスコンダクタンスアンプを使用したものを例示したが、それに限定されるものではない。
また本発明の実施形態による力率改善回路は、高効率で動作するため、パワー半導体素子仕様のMOSFET Q1(20)、2次側ダイオード(図示せず)、トランス(図示せず)のコストダウンを図ることができる。また、ヒートシンク(図示せず)を小型なものにすることができる。
またAC入力と同期しないバースト動作は、力率を大きく低下(非効率化)させるが、上述したように本発明の実施形態ではAC入力電圧と同期してバースト動作するため、力率に対する悪影響は小さく、オン幅固定制御による力率改善を良好に実現させることができる。
10 エラーアンプ
11 基準電圧源
12 エラーアンプの出力Vcomp
13 コンパレータ(PWM.comp)
14 ランプ発振器(RAMP.OSC)
15 電流コンパレータ(ZCD.comp)
16 電流値検出用電圧
17 OUT端子
20 MOSFET Q1(スイッチング素子)
22 商用電源(AC電源)
24 整流回路
30 整流回路出力(入力電圧)
32 インダクタ(L1)
34 ダイオード(D1)
36 PFC回路出力電圧
37 分圧抵抗(R1)
38 分圧抵抗(R2)
50 バースト回路
51 Rb1(分圧抵抗)
52 Rb2(分圧抵抗)
53 キャパシタCb
60 リプル
62 位相補償回路
100 制御IC

Claims (8)

  1. スイッチング電源装置の出力電圧の検出値と基準値の差を増幅するエラーアンプの出力電圧に、商用電源を整流して得た前記スイッチング電源装置への入力電圧の検出値を加重加算することにより加算出力電圧を生成し、該加算出力電圧とキャリア信号とを比較することにより前記スイッチング電源装置のスイッチング素子をオンオフする信号を生成することを特徴とする力率改善回路。
  2. 前記キャリア信号は、一定の周期でランプ信号の生成を繰り返すものであることを特徴とする請求項1に記載の力率改善回路。
  3. 前記加算出力電圧が前記キャリア信号の最小値より小さいと、前記スイッチング素子をオンオフする信号は前記スイッチング素子をオフする信号となっていることを特徴とする請求項1に記載の力率改善回路。
  4. 前記入力電圧は、前記商用電源を全波整流して得ることを特徴とする請求項1に記載の力率改善回路。
  5. 前記入力電圧は、前記商用電源を半波整流して得ることを特徴とする請求項1に記載の力率改善回路。
  6. 前記エラーアンプは、トランスコンダクタンスアンプと該トランスコンダクタンスアンプの出力に接続された第1のキャパシタを有することを特徴とする請求項1に記載の力率改善回路。
  7. 前記入力電圧が印加される直列接続された第1の抵抗と第2の抵抗を有する分圧回路と、該分圧回路の前記第1の抵抗と前記第2の抵抗の接続点と前記エラーアンプの出力の間に接続される第2のキャパシタを有することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の力率改善回路。
  8. 前記請求項1ないし7のいずれか一項に記載の力率改善回路を備えていることを特徴とするスイッチング電源装置。
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