JP2016047589A - ロボットハンド - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成で、一対の把持手段により搬送対象の隣り合う側壁を確実に安定してそれぞれ挟持して、ロボットアームの駆動により搬送対象を搬送することができるロボットハンドを提供する。【解決手段】ロボットハンドは、搬送対象である容器Wの隣り合う側壁Waを把持する把持手段1と、基体2と、把持手段1を容器Wの把持する側壁Waに沿って移動可能に支持するスライド手段3と、ロボットアームの駆動による移動時の容器Wの振れを規制する規制部材5とを備えている。規制部材5は、少なくとも容器Wの把持手段1によって把持される隣り合う側壁Waの間の角部上に位置する基準点Cと、この角部の対角線上に位置する角部との間に延びる第1部材5aと、第1部材5aの中間部の位置に設けられ第1部材も長手方向と交差する方向に延びる第2部材5bとを備えている。【選択図】図1
Description
本発明は、搬送対象の隣り合う側壁を挟持する一対の把持手段を有しており、ロボットアームに支持されて、前記搬送対象を搬送するロボットハンドに関する。
従来から、図8に示すように、搬送対象Wを例えばパレット上など所定の範囲内に整列させて搬送対象群を形成するよう個々に搬送するパレタイズや、搬送対象群のなかから搬送対象Wを個々に取り出して搬送するデパレタイズなどを行うために、ロボットアームにロボットハンドを支持させ、各搬送対象Wをロボットハンドに把持させて搬送することが一般に行われている。
このようなロボットハンドの従来の技術として、たとえば特許文献1が知られている。特許文献1には、四角いバケット(本願では搬送対象という)の隣接する一対のフランジ部をそれぞれ上下から挾持する一対の挾持手段を備えたロボットハンドが開示されている。そして、特許文献1には、バケットの上部に外側に向かって突出するフランジ部が示されている。
上記特許文献1にあっては、外側に向かって突出するフランジ部を上下から挟持するものであり、搬送対象がフランジ部を有していない場合には、搬送対象を把持することができない。そして、例えば上方に開口する平面視矩形の容器など、搬送対象が側壁を有する場合には、特許文献1における挟持手段は、搬送対象の隣り合う一対の側壁をそれぞれ挟むようにして把持することとなる。しかしながら、この場合には、図9に示すように、ロボットアームによる搬送動作時に、移動速度や移動方向の変化により発生する慣性力や、搬送対象の重心と把持部とのズレなどにより、挟持手段による把持位置を支点としてモーメントが働き、挟持手段が搬送対象の側壁に対して滑り、その結果、搬送対象が跳ね上がるなど把持した姿勢が変化し、また、搬送対象を挟持した状態が維持できなくなる可能性があるなどの問題があった。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で、一対の把持手段により搬送対象の隣り合う側壁を確実に安定してそれぞれ挟持して、ロボットアームの駆動により搬送対象を搬送することができるロボットハンドを提供することを目的とする。
請求項1のロボットハンドに係る発明は、上記目的を達成するため、搬送対象の隣り合う側壁を挟持する一対の把持手段を有しており、ロボットアームに支持されて、前記搬送対象を搬送するロボットハンドであって、前記把持手段により把持された前記搬送対象の側壁の上端に接するよう設けられ、前記搬送対象の移動時の振れを規制する規制部材を備えていることを特徴とする。
請求項2のロボットハンドに係る発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明において、前記規制部材は、少なくとも前記搬送対象の隣り合う側壁の間の角部上に位置する基準点と前記角部の対角線上に位置する角部上との間に延びる第1部材と、該第1部材の中間部の位置に設けられ第1部材と交差する方向に延びる第2部材とを備えていることを特徴とする。
請求項3のロボットハンドに係る発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明において、前記規制部材は、前記搬送対象の側壁の上端により形成される開口部を覆う板状部材により構成されていることを特徴とする。
請求項2のロボットハンドに係る発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明において、前記規制部材は、少なくとも前記搬送対象の隣り合う側壁の間の角部上に位置する基準点と前記角部の対角線上に位置する角部上との間に延びる第1部材と、該第1部材の中間部の位置に設けられ第1部材と交差する方向に延びる第2部材とを備えていることを特徴とする。
請求項3のロボットハンドに係る発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明において、前記規制部材は、前記搬送対象の側壁の上端により形成される開口部を覆う板状部材により構成されていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、把持手段により把持された搬送対象の側壁の上端に接するよう規制部材が設けられていることにより、ロボットアームの駆動による搬送対象の移動時の振れを規制するため、上記目的を達成することができる。
請求項2の発明によれば、請求項1に記載の発明を具現化して上記目的を確実に達成することができる。
請求項3の発明によれば、請求項1に記載の発明を具現化して上記目的を確実に達成することができる。
請求項2の発明によれば、請求項1に記載の発明を具現化して上記目的を確実に達成することができる。
請求項3の発明によれば、請求項1に記載の発明を具現化して上記目的を確実に達成することができる。
本発明のロボットハンドの実施の一形態を図1〜図6に基づいて説明する。以下の説明では、同じ構成要素または相当する構成要素に対して同一符号を付するものとする。なお、この実施の形態では、搬送対象Wが平面視で矩形形状の容器Wであり、角部を介して互いに隣り合う側壁Waを有する場合により説明する。したがって、把持手段1によって挟持される隣り合う側壁Waのなす角は、ほぼ直角となっている。以下の説明では、搬送対象を容器Wと言い換える。
ロボットハンドは、容器Wを把持する把持手段1と、基体2と、把持手段1を容器Wの把持する側壁Waに沿って移動可能に支持するスライド手段3と、ロボットアームの駆動による移動時の容器Wの振れを規制する規制部材5とを備えている。基体2は、容器Wの互いに隣り合う側壁Waに沿ってそれぞれ延びる一対の延長部20が形成されている。したがって、両延長部20のなす角も、ほぼ直角となっている。
スライド手段3は、基体2の下面であって、角部21の近傍から各延長部20に亘ってそれぞれ延びるよう配設されたスライドレール30により構成されている。そして、この実施の形態におけるスライドレール30は、容器Wの側壁Waの幅に応じて把持手段1を移動させることができるアクチュエータを備えている。
この実施の形態における把持手段1は、図4および図5に示すように、スライドレール30に対して基体2の外側に突出するよう取り付けられたブラケット10と、ブラケット10の基体2外側に突出した部分に支持されたレール11と、レール11の下面に沿って水平方向に移動可能に支持された内爪12と、レール11の下方に搖動可能に配設された外爪13と、内爪12の移動と外爪13の搖動とを駆動するアクチュエータ14とを備えている。少なくとも外爪13の表面は、容器Wの側壁Waの表面の凹凸形状に応じて変形し、さらには、その変形した状態を解除可能に保持することができるよう構成されていることが望ましい。アクチュエータ14は圧縮エアなどの圧力流体により駆動するものを採用することができ、また、電動で駆動するものを採用することができる。なお、把持手段1は、容器Wの隣り合う側壁Waを挟持することができるものであれば、たとえば内爪12と外爪13を互いに近接・離間させるよう移動させるよう構成するなど、この実施の形態に限定されることはない。
基体2の角部21には、ブラケット22が、基体2の各延長部20に対してそれぞれほぼ45度をなす線分に沿ってスライド可能に取り付けられている。ブラケット22の先端にはロッド51を挿通するための孔22aが形成されている。ロッド51の上方にはねじ部51aが形成されており、ねじ部51aには、ブラケット22を上下から挟むようにしてナット52、53が螺合されており、これによってロッド51が所定の高さに保持されるよう調整することができる調整機構が構成されている。そして、ブラケット22は、把持手段1によって把持された容器Wの隣り合う側壁Waの間の角部上にロッド51の中心軸線が位置するように、基体2に対する位置を調整される。この角部上に位置するロッド51の中心軸線を基準点Cとする。
また、基体2の延長部20間に形成された前縁23には、ブラケット24が設けられている。ブラケット24は、前縁23に沿って長孔24aが形成されている。ブラケット24の長孔24aには、ロッド54の上方に形成されたねじ部54aが挿通されており、ねじ部54aには、ブラケット24を上下から挟むようにしてナット55、56が螺合されている。これにより、ロッド54を長孔24aに沿って移動可能に、且つ、所定の高さに保持するよう調整することができる調整機構が構成されている。
この実施の形態における規制部材5は、少なくとも容器Wの把持手段1によって把持される隣り合う側壁Waの間の角部上に位置する基準点Cと、この角部の対角線上に位置する角部との間に延びる第1部材5aと、第1部材5aの中間部の位置に設けられ第1部材5aの長手方向と交差する方向に延びる第2部材5bとを備えている。第1部材5aは、想定される最大の大きさの容器Wの、基準点Cが位置する角部とこの角部の対角線上に位置する角部とにわたる長さを有する棒状に成形されている。また、第2部材5bは、想定される最大の大きさの容器Wの、第1部材5aの両端部が位置する角部の間の各角部上に両端部が位置する長さを有する棒状に成形されている。そして、少なくとも第1部材5aは、スライダ58(後述する)が摺動可能に嵌合されるレール状に形成されている。両ロッド51、54の下端にはそれぞれフランジ57が設けられている。レール状の第1部材5aにはスライダ58が摺動可能に嵌合されている。図3に示すように、スライダ58には、両ロッド51、54のフランジ57に挿通されたねじ59が螺合されている。このねじ59を締め付けることによりロッド51、54に対して第1部材5aの位置を固定することができ、また、ねじ59を緩めることによりロッド51、54に対して第1部材5aの位置を調整することができる。そして、両ロッド51、54のねじ部51a、54aに螺合されたナット52、53および55、56の位置を調整することにより、規制部材5を任意の高さに保持することができる。
基体2の上面には、ロボットアームに取り付けられるカラー60と、このカラー60と基体2の上面との間に介装されるスペーサ61とを備えた取付け手段6が設けられている。
さらに、この実施の形態におけるロボットハンドは、把持する容器Wの側壁Waの上端を検出するための側壁上端検知手段と、把持手段1の外爪13の開閉を検出するための外爪開閉検知手段と、ロボットアームの駆動によって移動される把持手段1の容器Wの挟持する側壁Waに対する位置を検出する把持手段移動位置検知手段とを設けることができる。
側壁上端検知手段は、例えばレーザセンサにより構成することができる。レーザセンサは、把持手段1に設けて、レーザビームを照射しつつスライドレール30のアクチュエータにより把持手段1に付随して移動することにより、把持手段1が把持する容器Wの側壁Waの上端をスキャンして、側壁Waの長さ(幅)と側壁Wa上端の位置(高さ)を検出することができる。これらの検出結果を受けて、制御手段は、容器Wの大きさに応じて互いに隣り合う側壁Waの適切な位置を把持することができるようにスライドレール30のアクチュエータを作動させることができ、また、ロッド51、54を介して基体2の下方に所定の長さで保持された規制部材5が容器Wの側壁Waの上端に接するように、ロボットアームを駆動してロボットハンドを移動させることができる。
外爪開閉検知手段は、例えば近接スイッチにより構成することができる。近接スイッチは、把持手段1の外爪13が容器Wの側壁Waを挟持すべく閉じた位置、または、把持手段1の外爪13が容器Wの側壁Waの挟持を解放すべく開いた位置のいずれかの位置の側方に配設することができる。
把持手段移動位置検知手段は、把持手段1が開いた状態で、ロボットアームの駆動によって挟持する容器Wの側壁Waの外側に本来位置すべき外爪13が、容器Wの側壁Waの内側に入り込んでいないかを確認するためのもので、外爪13の側方に配設することができる。把持手段移動位置検知手段は、例えば光電センサによって構成して、容器W内に収容された部品などが外爪13の側方に位置しているか否かを検知する。そして、把持手段移動位置検知手段は、容器Wに収容された部品などが外爪13の側方に位置していることを検知していない場合には、正常の状態であると判断し、また、容器Wに収容された部品などが外爪13の側方に位置していると検知した場合には、挟持する側壁Waに対して把持手段1が正常に位置していない異常の状態であると判断することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態を図7に基づいて説明する。この実施の形態においては、上述した第1の実施の形態と同様または相当する部分に同じ符号を付してその説明を省略し、異なる部分についてのみ説明することとする。
上述した第1の実施の形態では、規制部材5が棒状の第1部材5aと第1部材5aと交差するように配設された第2部材5bとにより構成されていたのに対して、この第2の実施の形態における規制部材5は、容器Wの各側壁Waの上端により形成される開口部を覆う板状部材5cにより構成されている。
板状部材5cは、スライドレール30に支持された把持手段1によって挟持することができる最大の大きさの容器Wの開口部を覆うことが可能な大きさに成形されている。板状部材5cは、例えば金属や合成樹脂など、特に素材を限定されることはなく、容器Wに収容されるものに応じて選択することができる。また、板状部材5cは、平板に限定されることはなく、例えば格子状やエキスパンドメタルなどのように開口を有するものを含むことができる。
板状部材5cは、第1の実施の形態と同様に、ロッド51、54により支持することができる。ロッド51、54は、上方に形成されたねじ部51a、54aが、基体2に設けられたブラケット22、24に挿通され、ブラケット22、24を挟むようにしてナット52、53および55、56が螺合されており、基体2の下方に板状部材5cを所定の長さで離して保持することができるよう構成されている。なお、板状部材5cを保持するロッドなどの数や位置は、第1の実施の形態と異なっていてもよい。
次に、本発明のロボットハンドを用いて容器Wを搬送する手順を説明する。なお、この実施の形態では、各容器Wは、平面視の大きさ(側壁Waの幅)と、側壁Waの高さとが同じである。また、ロボットの制御手段には、基体2に設けられた取付け手段6のカラー60の上面と、規制部材5の下面との距離が予め記憶されている。
容器Wを搬送する場合としてパレタイジングする際には、図8に示したように、パレットなどの限られた範囲内にできるだけ多くの容器Wを整列させて容器群を形成するように搬送することが望ましい。そのため、隣接する位置の容器Wに把持手段1を干渉させることなく、互いに隣接する容器Wの間隔を詰めて配置させることができるように、容器Wの互いに隣り合う側壁Waを把持手段1により挟持する。また、このようにパレタイズされた容器群から個々に容器Wをデパレタイズする際にも、隣接する位置の容器Wに把持手段1を干渉させることなく、各容器Wを把持するために、容器Wの互いに隣り合う側壁Waを把持手段1により挟持する。
容器Wを搬送するに先立ち、ロッド51、54に対するナット52および55の位置を調整して、規制部材5の下面が容器Wの側壁Waの上端と平行となり、且つ、基体2に対して所定の位置となるよう調整する。そして、規制部材5が第1部材5aと第2部材5bとを備えている場合には、図6に示すように、挟持する容器Wの隣り合う側壁Wa間の角部上に基準点Cが位置したときに、第1部材5aが容器Wの対角線上の角部を超えて延びるように、ブラケット24の長孔24aに対するロッド54の位置を調整して、ナット53および56を締め付けることにより固定するとともに、スライダ58に螺合されたねじ59を締め付けてロッド51、54に対して規制部材5を固定する。また、規制部材5が板状部材5cにより構成されている場合には、図7に示すように、挟持する容器Wの隣り合う側壁Wa間の角部上に基準点Cが位置したときに、板状部材5cの隣り合う辺が挟持する容器Wの側壁Waと平行となるように、板状部材5cを配置し固定する。
容器Wを搬送する際には、最初に、ロボットアームを駆動して、ロボットハンドの基準点Cを容器Wの挟持する側壁Wa間の角部上に位置させ、且つ、規制部材5が容器Wの側壁Waの上端に干渉しない高さにロボットハンドを保持する。そして、把持手段1に設けられたレーザセンサによりレーザビームを照射しつつスライドレール30のアクチュエータを駆動して容器Wの側壁Waの上端をスキャンして、両側壁Waの長さと側壁Waの上端の高さを検出する。この検出結果を受けて、制御手段は、容器Wの互いに隣り合う側壁Waの把持手段1により把持する位置を決定し、スライドレール30のアクチュエータを駆動して把持手段1をその決定した位置に移動させる。
その後、ロボットアームの駆動により規制部材5が容器Wの側壁Waの上端に接する高さにロボットハンドを下降移動させる。このとき、把持手段1は、図4に示すように、アクチュエータ14の駆動により容器Wの側壁Waの内外面から離れるように内爪12が後退移動しているとともに外爪13が後方に搖動しており、開いた状態となっている。そして、把持手段移動位置検知手段により、把持手段1の外爪13が容器Wの外側に位置している正常の状態であると判断できた場合には、容器Wを搬送すべく把持するために、図5に示すように、アクチュエータ14の駆動により内爪12を前進移動させるとともに、外爪13を前方に搖動させて、容器Wの隣り合う側壁Waを内爪12と外爪13との間で挟持する。そして、ロボットアームの駆動により、図8に示すように、各容器Wを搬送してパレタイズする場合には、各容器Wをパレットなどの限られた範囲にできるだけ間隔を詰めて整列させて容器群を形成し、デパレタイズする場合には、整列した容器群から所定の容器Wを取り出し搬送する。
ここで、ロボットアームの駆動により容器Wを搬送するとき、その搬送方向や移動速度が変化し、慣性力Iが発生する。また、容器Wの重心Gの位置と把持手段1の側壁Waを挟持する位置とがズレている場合がある。これらの慣性力Iや位置のズレなどにより、図9に示したように、従来の技術では挟持手段1による把持位置を支点としてモーメントMが働き、容器Wの側壁Waが挟持手段1に対して滑って、容器1が跳ね上がるなど把持した姿勢が変化する振れが発生し、容器Wを挟持した状態が維持できなくなる場合もありうる。しかしながら、本発明では、容器Wの側縁の上端面に規制部材5が接するように設けられているため、容器Wが跳ね上がるなどの姿勢が変化する振れを防止することができる。したがって、慣性力Iの発生や挟持位置と容器の重心Gの位置とのズレなどによりモーメントMが働いても、容器Wを確実に挟持した状態に維持することができる。
そして、規制部材5を第1部材5aと第2部材5bとにより構成した第1の実施の形態では、簡単な構造で、ロボットハンドの重量増加を抑えることができる規制部材を実現することができる。さらに、第1の実施の形態では、大きさが異なる容器Wであっても、各容器Wの大きさに応じて把持手段1により挟持する位置と、ロッド51、54の位置を変更して規制部材5の位置とを適切に調整して容器を確実に搬送することができる。
また、規制部材5を板状部材5cにより構成した第2の実施の形態では、簡単な構造で、容器Wに収容した内容物が慣性力などによって容器Wから飛び出すのを防止することができる規制部材5を実現することができる。さらに、第2の実施の形態では、大きさが異なる容器Wであっても、各容器Wの大きさに応じて把持手段1により挟持する位置を調整するだけで、板状部材5cの位置を調整することなく容器Wを確実に搬送することができる。
本発明は、上述した実施の形態に限定されることはなく、搬送対象Wとして把持手段に挟持される側壁が隣り合うように配置されているものであれば、例えば成形品や加工品など、容器以外のものも含むことができ、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更ができる。
W:容器(搬送対象)、 Wa:側壁、 1:把持手段、 3:スライド手段、 5:規制部材、 5a:第1部材、 5b:第2部材、 5c:板状部材、 C:基準点
Claims (3)
- 搬送対象の隣り合う側壁を挟持する一対の把持手段を有しており、ロボットアームに支持されて、前記搬送対象を搬送するロボットハンドであって、
前記把持手段により把持された前記搬送対象の側壁の上端に接するよう設けられ、前記搬送対象の移動時の振れを規制する規制部材を備えていることを特徴とするロボットハンド。 - 前記規制部材は、少なくとも前記搬送対象の隣り合う側壁の間の角部上に位置する基準点と前記角部の対角線上に位置する角部上との間に延びる第1部材と、該第1部材の中間部の位置に設けられ第1部材と交差する方向に延びる第2部材とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のロボットハンド。
- 前記規制部材は、前記搬送対象の側壁の上端により形成される開口部を覆う板状部材により構成されていることを特徴とする請求項1に記載のロボットハンド。
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