JP2016043138A - 便器装置及び便座 - Google Patents

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Michitaro Maki
道太郎 牧
江美 上田
Emi Ueda
江美 上田
拓磨 内山
Takuma Uchiyama
拓磨 内山
雄大 森川
Yudai Morikawa
雄大 森川
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Abstract

【課題】清掃性の良好な便器装置を提供する。
【解決手段】便鉢16を有する便器本体12と、便器本体12に対して開閉可能に取り付けられる便座14と、を備え、便器本体12の上面部22には、便鉢16の開口18より後方に便器付属品26を設置可能であり、便座14は、便器付属品26全体を上側から覆うように設けられる。便器付属品26を便器本体12の上面部22に設置した場合でも、便器付属品26と便器本体12の継ぎ目の露出を抑えられる。よって、室内空間を漂うほこり等の異物が継ぎ目に溜まり難くなり、清掃性が良好になる。
【選択図】図3

Description

本発明は、便器装置及び便座に関する。
従来より、洋式便器では、ユーザの使い勝手をよくするため、局部洗浄機能をはじめとした種々の機能を発揮できるように工夫されている。この種々の機能を発揮するため、通常、便器本体には、電装品としての機能部品が設置される。
一般に、洋式便器は、便鉢を有する便器本体と、便器本体に取り付けられる便座を備える。機能部品は、局部洗浄装置等を含む機械装置と、機械装置を収容するケーシングを有し、便鉢の開口より後方にて便器本体の上面部に設置される(特許文献1参照)。また、便座は、機能部品のケーシングにヒンジ機構を介して連結され、便器本体に対して開閉自在に設けられる。
特開2002−143037号
従来の便器では、機能部品やヒンジ機構が外観に露出しており、これらと便器本体との間や、ヒンジ機構の構成部品間に形成される継ぎ目が室内空間にさらされる。よって、この継ぎ目には、室内空間を漂うほこり等の異物が溜まり易い。この継ぎ目についた異物を拭く場合、継ぎ目の奥側についた異物は取りにくいうえ、拭くことにより異物が継ぎ目の奥側に入り込む場合もある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされ、その目的は、清掃性の良好な便器装置及び便座を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の便器装置は、便鉢を有する便器本体と、便器本体に対して開閉可能に取り付けられる便座と、を備え、便器本体の上面部には、便鉢の開口より後方にて便器付属品を設置可能であり、便座は、便器本体上に載置されるとき、便器付属品全体を上側から覆うように設けられる。ここでの「便器付属品」とは、便器本体に付随して用いられる物品である。便器付属品には、機能部品の他に、便座を便器本体に対して開閉可能に連結するための便座開閉機構や、機能部品、便座開閉機構等を便器本体に取り付けるためのベース部材等が含まれる。
この態様によると、便器付属品を便器本体の上面部に設置した場合でも、便器付属品と便器本体の継ぎ目の露出を抑えられる。よって、室内空間を漂うほこり等の異物が継ぎ目に溜まり難くなり、清掃性が良好になる。
便座は、便器本体上に載置されるとき、便器付属品全体を上側から覆うとともに、便器本体の上面部の後端縁から便鉢の開口までの範囲で上面部を上側から覆うように設けられてもよい。
この態様によると、便器本体の上面部において便器本体と便座の継ぎ目の露出を広い範囲で抑えられ、清掃性がより良好になる。
便座は、便器本体上に載置されるとき、便器付属品である便座開閉機構を隠蔽してもよい。
この態様によると、便座開閉機構と他部品の継ぎ目の露出を更に抑えられ、清掃性がより良好になる。
便器付属品は、設置領域上に固定されるベース部材と、ベース部材に直接に取り付けられ、便器本体に対して便座を開閉可能に連結する便座開閉機構と、を含んでもよい。
この態様によると、便座を便器本体につなぐための機械要素がベース部材と便座開閉機構の二つとなる。かりに、便座開閉機構がベース部材に機能部品を介して取り付けられると、その機械要素がベース部材、機能部品、便座開閉機構の三つとなる。この機械要素が多くなるほど、各機械要素間の経年劣化による寸法変化や寸法誤差等により、便器本体への便座の固定度が弱まりやすいが、その影響を抑えて便器の固定度を高められる。
便座は、便器本体上に載置されるとき、便器付属品である機能部品を隠蔽してもよい。
この態様によると、機能部品と他部品の継ぎ目の露出を更に抑えられ、清掃性がより良好になる。
便座は、便器付属品である機能部品と分離して設けられてもよい。
この態様によると、開閉可能な便座と機能部品を一体化する場合と異なり、点検、修理等のために機能部品を取り扱うときに、機能部品を設置領域上の定位置に保持でき、そのときの作業性が良好になる。
便座の下面部には、便器付属品が収容される収容室が形成されてもよい。
この態様によると、便座の下面部と便器本体の上面部の間の隙間を狭くした場合でも、収容室に便器付属品を入り込ませて便座との間での干渉を抑えられ、便器装置全体の高さ寸法を抑えられる。
便器付属品は、設置領域上に固定されるベース部材と、ベース部材に取り付けられる便座開閉機構とは別に該ベース部材に取り付けられる機能部品と、を含んでもよい。
この態様によると、便座を便座開閉機構を介して機能部品に取り付けるよりも、便座を開閉するときに便座の荷重や振動が機能部品に伝達されにくくなり、機能部品の耐久性が向上する。
本発明の別の態様は、便座である。この便座は、便鉢を有する便器本体に対して開閉可能に取り付けられ、便器本体の上面部には、便鉢の開口より後方に便器付属品を設置可能であり、便器本体上に載置されるとき、便器付属品全体を上側から覆うように設けられる。
この態様によると、便器付属品を便器本体の上面部に設置した場合でも、便器付属品と便器本体の継ぎ目の露出を抑えられる。よって、室内空間を漂うほこり等の異物が継ぎ目に溜まり難くなり、清掃性が良好になる。
本発明によれば、清掃性の良好な便器装置を提供できる。
第1実施形態に係る便器装置を示す斜視図である。 第1実施形態に係る便器装置を示す他の斜視図である。 図3(a)は第1実施形態に係る便器装置の外観を示す側面図であり、図3(b)はその側面断面図である。 図4(a)は第1実施形態に係る便器装置の外観を示す正面図であり、図4(b)はその正面断面図である。 図5(a)は第1実施形態に係る便器本体の外観を示す平面図であり、図5(b)は図5(a)から便器付属品を省略した図である。 図6(a)は第1実施形態に係る便器本体へのベース部材の固定状態を示す平面図であり、図6(b)は便器本体への機能部品の設置状態を示す平面図である。 第1実施形態に係る便座の着座部の底面断面図である。 図3(b)のA−A線断面図である。 第2実施形態に係るヒンジ機構を拡大して示す側面断面図である。
以下、各実施形態では、同一の構成要素に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、各図面では、説明を簡単にするため、構成要素の一部を適宜省略して示す。
[第1の実施の形態]
図1、図2は第1実施形態に係る便器装置10を示す斜視図である。図1では便座14が閉位置にあり、図2では開位置にある。便器装置10は、水洗式大便器であり、便器本体12と、便座14を備える。
便器本体12はセラミックを素材とする成形品であるが、樹脂等を素材としてもよい。便器本体12は、図2に示すように、便鉢16を有し、便鉢16の上部には開口18が形成される。便器本体12には、便鉢16の開口18周りの上端周縁部に上面部22が形成される。便器本体12の下端部には台部30が設けられる。台部30は、便器本体12と別体の板材により構成される。台部30は床面上に載せられ、ねじ等の固定具(図示せず)により床面に固定される。便器本体12は台部30上に載せられ、ねじ等の第1固定具36により台部30に据え付けた状態で床面に固定される。
図3(a)は便器装置10の外観を示す側面図であり、図3(b)はその側面断面図である。本図では便器本体12の内部構造について便鉢16のみ破線で示す。
便器本体12の上面部22には、便鉢16の開口18より後方にて設置領域24が設けられる。設置領域24は便器付属品26を設置するために予め定めた位置に設けられる。便器付属品26とは、便器本体12に付随して用いられる物品であり、後述のベース部材38、機能部品66、ヒンジ機構40が該当する。これらの詳細は後述する。なお、便器本体12の後面部12aには給水管が接続される接続口(図示せず)が形成される。
便座14は、便器本体12上に配置される着座部42と、便器本体12を外側から覆う前カバー部44と、を有する。着座部42は、その中央に開口46が形成され、その内部には開口46周りの周方向に沿って空洞部50が設けられる。着座部42は、その上面にユーザが座るための座面48が設けられる。着座部42の下面部には開口46周りに間隔を空けて脚部52が下方に突き出る。便座14は、便器本体12の上面部22上に脚部52が接触した状態で便器本体12上に支持される。
便座14は、便器本体12に対してヒンジ機構40を介して開閉可能に取り付けられる。便座14は、閉位置にあるとき、便器本体12の上面部22上に着座部42が載置され、後述のように、上面部22を上側から覆う。また、便座14は、図2に示すように、開位置にあるとき、閉位置から退避して上面部22から離間し、上面部22を露出させる。
図4(a)は便器装置10の外観を示す正面図であり、図4(b)はその正面断面図である。
前カバー部44は、図3、図4に示すように、着座部42と一体に設けられ、着座部42の外周部、より詳細には、着座部42の前端部42A(図3(b)参照)、左右両横側の側端部42B(図4(b)参照)から垂下するように設けられる。前カバー部44は、便器本体12の前側、左右両横側に配置される。
便器本体12の後側には、図3に示すように、後カバー部56が配置される。後カバー部56は、着座部42の外周部である後端部42Cから垂下するように設けられる。前カバー部44と後カバー部56は分離して設けられる。後カバー部56は、その下端部から前方に突き出るつば部84が形成される。つば部84は台部30の外周部上に載せられ、ねじ等の第2固定具86により固定される。
前カバー部44と後カバー部56は、図3、図4に示すように、便器本体12を前側、左右両横側、後側から覆う。これらは、便器本体12の全周に亘る範囲を囲んで覆う。このとき、前カバー部44は、着座部42と便器本体12の上面部22の間に間隔を空けて形成される境界部64(図3(b)、図4(b)参照)を外側から覆う。前カバー部44は、便器本体12に対して前側、左右両横側、後側から境界部64を覆う。
便鉢16に放尿して飛び散った尿等の汚水が境界部64から外側に流出した場合でも、その汚水の飛散が前カバー部44や後カバー部56により遮られる。また、その汚水が便器本体12の外面部を伝わり落ちた場合でも、ユーザの衣類や脚部等と便器本体12の外面部との接触を前カバー部44により防止できる。よって、汚水による衣類等の汚れを効果的に抑えられる。
図5(a)は便器装置10の外観を示す平面図であり、図5(b)は図5(a)から各便器付属品26を省略した図である。
設置領域24は、図5(b)に示すように、便器本体12の上面部22の後端縁22aから便鉢16の開口18の後端18aまでの範囲S1であって、上面部22の左側端22bから右側端22cまでの範囲S1に設けられる。設置領域24は、便器付属品26を載せ易いように、この範囲S1に平坦面として設けられる。
便座14の着座部42は、閉位置にあるとき、上述の設置領域24の範囲S1を含む上面部22全体を上側から覆い、その範囲S1を含む上面部22全体が露出しないように設けられる。また、着座部42は、図5(a)に示すように、ヒンジ機構40や機能部品66等の便器付属品26全体を上側から覆うように設けられる。このとき着座部42は、便器付属品26そのものや、便器付属品26と他部品との継ぎ目が平面視において視認できないように設けられる。また、着座部42は、便器本体12の設置領域24に設置されるすべての便器付属品26全体を上側から覆うように設けられる。ここでの「継ぎ目」とは、たとえば、ベース部材38、ヒンジ機構40、機能部品66と便器本体12との継ぎ目、各便器付属品26の間の継ぎ目、ヒンジ機構40の構成部品間の継ぎ目等をいう。また、ここでのヒンジ機構40の構成部品とは、後述の便器側ヒンジ部102、便座側ヒンジ部104、ヒンジ軸106等をいう。
図6(a)は便器本体12へのベース部材38の固定状態を示す平面図であり、図6(b)は機能部品66の設置状態を示す平面図である。本図では便座14を省略して示す。
ベース部材38は、図3(b)、図6(a)に示すように、便器本体12の設置領域24上に固定され、そのベース部材38上には、機能部品66やヒンジ機構40が取り付けられる。このようにベース部材38は、機能部品66やヒンジ機構40等の他の便器付属品26を便器本体12に取り付けるために用いられる。
ベース部材38は、便器本体12の設置領域24上に載置される載置部88と、載置部88から後方に突き出る突出部90とを有する。これらは金属板等の板材により一体に構成される。載置部88はねじ等の第3固定具92により設置領域24に固定される。第3固定具92は、ベース部材38の載置部88に形成される固定孔(図示せず)に挿通されるとともに、便器本体12の設置領域24に形成されるねじ孔58(図5(b))にねじ込まれる。突出部90は、便器本体12の上面部22から後方にはみ出すように設けられる。突出部90は、上面部22の後端部22dより横幅が小さく形成される。
機能部品66は、図3(b)、図6(b)に示すように、便器本体12に付随して用いられる電装品である。機能部品66は、局部洗浄装置、局部乾燥装置、脱臭装置、便座暖房装置等の機械装置(図示せず)を一種以上含んで構成される。機能部品66は、この機械装置と、これを収容するケーシング68を有する。
機能部品66は、ベース部材38の載置部88上に取り付けられることにより、便器本体12の設置領域24に設置される。機能部品66は、ベース部材38にねじ等の締結具を用いて取り付けられる。ベース部材38に対する機能部品66の取付方法は特に限られず、公知の方法が用いられてよい。機能部品66は、たとえば、ベース部材38に溝部を設け、ケーシング68の底面に形成された爪部と溝部の係合により、ベース部材38に取り付けてもよい。
ヒンジ機構40は、図3(b)、図5(a)に示すように、便器本体12に対して便座14を開閉可能に連結する便座開閉機構である。ヒンジ機構40は、ベース部材38の突出部90に取り付けられることにより、便器本体12の設置領域24に設置される。
ヒンジ機構40は、便器側ヒンジ部102と、便座側ヒンジ部104と、ヒンジ軸106とを備える。便器側ヒンジ部102は、ベース部材38の突出部90の左右両側に取り付けられる。便座側ヒンジ部104は、便器側ヒンジ部102の両横側に配置され、着座部42の外周面部42Dの後内面に取り付けられる。各ヒンジ部102、104は金属等を素材としたブロック状に形成される。便器側ヒンジ部102は、ヒンジ軸106が回転不能に保持され、便座側ヒンジ部104は、その内側に挿通されるヒンジ軸106が回転自在に保持される。
以上のヒンジ機構40は、便器本体12に対して便座14がヒンジ軸106周りに回動可能に連結する。また、ヒンジ機構40は、機能部品66を介さずにベース部材38に直接に取り付けられる。なお、機能部品66は、ヒンジ機構40とは別にベース部材38に取り付けられる。つまり、ヒンジ機構40と機能部品66とは個別にベース部材38に取り付けられる。
図7は便座14の着座部42の底面断面図であり、図8は図3(b)のA−A線断面図である。図8では便座14、ベース部材38のみ切断面を示す。
便座14の着座部42の下面部42Eには、図3(b)、図7、図8に示すように、便座14が閉位置にあるとき、機能部品66やヒンジ機構40が収容される収容室112が形成される。収容室112は着座部42の上面部22側に凹むように形成され、着座部42の下面部42E側に導入口114(図8参照)が形成される。収容室112は、便座14の着座部42の上面部42Fと、着座部42の後側、左右両横側の外周面部42Dと、着座部42の内周面部42Gとにより囲まれた箇所の内側に設けられる。
機能部品66は、図3(b)、図8に示すように、便座14と分離して設けられ、便座14が閉位置にあるとき、導入口114から少なくとも部分的に収容室112内に入り込む。このとき、機能部品66は、着座部42の外周面部42Dにより左右両横側、後側から覆われ、着座部42の内周面部42Gにより前側から覆われ、着座部42の上面部42Fにより上側から覆われる。この結果、便座14は機能部品66を隠蔽し、機能部品66は便器装置10の外観において露出せずに視認できなくなる。
また、ヒンジ機構40も同様に、着座部42の外周面部42Dにより左右両横側、後側から覆われ、着座部42の内周面部42Gにより前側から覆われ、着座部42の上面部42Fにより上側から覆われる。この結果、便座14はヒンジ機構40を隠蔽し、ヒンジ機構40は便器装置10の外観において露出せずに視認できなくなる。
なお、ヒンジ機構40は、図示しないが、位置保持機構を有する。位置保持機構はフリーストップヒンジ構造である。フリーストップヒンジ構造は、便座14が開位置から閉位置に回転する方向を正方向としたとき、ばね等の付勢部材により正方向と逆方向に付勢する。便座14を開位置の任意の位置で停止させたとき、便座14には自重により正方向に回転力が作用する。このとき、フリーストップヒンジ構造は、自重による回転力に抗して付勢部材の付勢力により便座14を停止させた状態に保持する。フリーストップヒンジ構造は、公知のため、その詳細は省略する。
また、ヒンジ軸106は、ベース部材38の突出部90と同様、便器本体12の上面部22から後方にはみ出す位置に配置される。かりに、設置領域24上にヒンジ軸106が配置される場合、便座14が設置領域24全体を上側から覆うため、ヒンジ軸106周りに便座14が回動したとき、ヒンジ軸106より後方で便座14が便器本体12に干渉し易くなり、便座14の回動動作の妨げとなる。この点、本形態ではヒンジ軸106が便器本体12の上面部22から後方にはみ出す位置に配置されるため、ヒンジ軸106周りに便座14が回動したときでも、便座14と便器本体12の干渉を抑え易くなる。
以上の便器装置10の作用効果を説明する。
便座14は、便器付属品26全体を上側から覆うように設けられるため、便器付属品26を便器本体12の上面部22に設置した場合でも、便器付属品26と便器本体12の継ぎ目、各便器付属品26の間の継ぎ目、ヒンジ機構40の構成部品間の継ぎ目等の露出を抑えられる。よって、室内空間を漂うほこり等の異物が継ぎ目に溜まりにくくなり、清掃性が良好になる。また、便器付属品26等の継ぎ目の露出を抑えられるため、便器装置10の外観がすっきりとなりやすく、意匠性が良好になる。
また、便座14は、便器本体12の上面部22の後端縁22aから便鉢16の開口18までの範囲S1で上面部22を上側から覆うように設けられるため、便器本体12の上面部22において便器本体12と便座14の継ぎ目の露出も広い範囲で抑えられ、清掃性、意匠性がより良好になる。
また、便座14は、便器本体12上に載置されるときにヒンジ機構40を隠蔽するため、ヒンジ機構40と他部品の継ぎ目や、ヒンジ機構40の構成部品間の継ぎ目の露出を更に抑えられ、清掃性、意匠性がより良好になる。
また、ヒンジ機構40はベース部材38に直接に取り付けられるため、便座14を便器本体12につなぐための機械要素がベース部材38とヒンジ機構40の二つとなる。かりに、ヒンジ機構40がベース部材38に機能部品66を介して取り付けられると、その機械要素がベース部材38、機能部品66、ヒンジ機構40の三つとなる。この機械要素が多くなるほど、各機械要素間の経年劣化による寸法変化や寸法誤差等により、便器本体12への便座14の固定度が弱まりやすいが、その影響を抑えて便座14の固定度を高められる。
また、便座14は、便器本体12上に載置されるときに機能部品66を隠蔽するため、機能部品66と他部品の継ぎ目や、機能部品66の構成部品間の継ぎ目の露出を更に抑えられ、清掃性、意匠性がより良好になる。ここでの機能部品66の構成部品とは、局部洗浄装置等の機械装置、ケーシング68、配線ケーブル(図示せず)等をいう。
また、点検、修理等のために機能部品66を取り扱うとき、便座14を閉位置から開位置に移動させたうえで、便座14を静止させた状態で作業する。このとき、機能部品66が便座14と一体化されていると、便座14とともに機能部品66を静止させにくくなるうえ、便座14の前カバー部44内をのぞき込む姿勢での作業になり、その作業が大変となる。この点、便座14は機能部品66と分離して設けられるため、開閉可能な便座14と機能部品66を一体化する場合と異なり、機能部品66を取り扱うときに、機能部品66を設置領域24上の定位置に保持でき、そのときの作業性が良好になる。また、便座14は機能部品66と分離して設けられるため、便座14の重量の増大を抑えられ、便座14を開位置に保持しやすくなる。特に、便座14は着座部42の他に前カバー部44を備え、その全重量が比較的に重くなるため、便座14の軽量化による作業性の改善は特に有効となる。
また、かりに、便座14の下面部42Eに収容室112を形成せずに、その下面部42Eと便器本体12の上面部22の間に便器付属品26を配置すると、便器付属品26の高さ寸法の分だけ両者の隙間が広くなる。この点、便座14の下面部42Eには便器付属品26が収容される収容室112が形成されるため、この両者の隙間を狭くした場合でも収容室112に便器付属品26を入り込ませて便座14との間での干渉を抑えられ、便器装置10全体の高さ寸法を抑えられる。
また、機能部品66はヒンジ機構40とは別にベース部材38に取り付けられる。よって、便座14をヒンジ機構40を介して機能部品66に取り付けるよりも、便座14を開閉するときに便座14の荷重や振動が機能部品66に伝達されにくくなり、機能部品66の耐久性が向上する。
また、ヒンジ機構40は位置保持機構を有するため、便座14をユーザが支えずに開位置に保持できる。よって、便器本体12の上面部22を清掃、メンテナンス等するとき、便座14をユーザが支えずに作業でき、そのときの作業性が良好になる。特に、本形態に係る便座14は着座部42の他に前カバー部44を備え、その全重量が比較的に重くなるため、その重い便座14の支えが不要となる点でより効果的となる。
[第2の実施の形態]
図9は第2実施形態に係るヒンジ機構40を拡大して示す側面断面図である。
ヒンジ機構40は、図3(b)の例では、便器側ヒンジ部102と便座側ヒンジ部104がブロック状に形成された。本実施形態に係る便器側ヒンジ部102は、ベース部材38の突出部90に載置されて取り付けられる第1プレート部116と、第1プレート部116の側辺部に設けられる第1筒状部118と、を有する。便座側ヒンジ部104は、着座部42の外周面部42Dの後内面に重ね合わせて取り付けられる第2プレート部120と、第2プレート部120の側辺部に設けられる筒状部(図示せず)とを有する。各筒状部にはヒンジ軸106が挿通され、各ヒンジ部102、104はヒンジ軸106周りに回動可能に連結される。このように、ヒンジ機構40は、便器本体12に対して便座14を回動可能に連結できれば、その構造は特に限られず、公知の構造が用いられてもよい。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示すにすぎない。また、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が可能である。
便器装置10は、トイレ室の床面上に便器本体12が設置される床置き式大便器として構成される例を説明したが、トイレ室の側壁面に設置される壁置き式大便器として構成されてもよい。
便座14は着座部42の他に前カバー部44を備えたが、前カバー部44を備えなくともよい。また、便座14は、便器本体12の上面部22全体を上側から覆ったが、便器本体12の上面部22に便鉢16の開口18の後方に設置される便器付属品26全体を上側から覆うように設けられていればよい。また、便座14は、便器付属品26とともに、設置領域24の範囲S1全体を含む範囲で上面部22を上側から覆うように設けられていると好ましい。
また、上述の実施形態では、便器本体12の上面部22にヒンジ機構40等を含む複数の便器付属品26が設置されたが、ヒンジ機構40のみのように単数の便器付属品26のみが設置されてもよい。いずれの場合でも、便座14は、便器本体12の上面部22の設置領域24に設置されるすべての便器付属品26全体を覆うように設けられていればよい。なお、ここでの「すべて」とは、単数の便器付属品26が設置される場合は、単数の便器付属品26そのものを意味し、複数の便器付属品26が設置される場合は、複数の便器付属品26のすべてを意味する。
便座開閉機構は、ヒンジ機構40を例にして説明したが、この他にも、モータを用いた電動機構等でもよい。電動機構では、外部から入力される制御信号に基づきモータを駆動させて、便器本体12に対して便座14を開閉する。
ヒンジ機構40が有する位置保持機構はフリーストップヒンジ構造を例に説明したが、位置保持機構はこれに限られない。この他の例として、位置保持機構は、便器側ヒンジ部102と便座側ヒンジ部104の角度を保持可能なロック機構でもよい。このロック機構では、押しボタン等の操作部の操作により、角度を保持するロック状態と、角度の保持を解除する解除状態とを切り替え可能である。
また、ヒンジ機構40は位置保持機構を含んだが、位置保持機構はヒンジ機構40と別体に設けられてもよい。この場合、位置保持機構は、たとえば、ストッパにより構成されてもよい。ストッパは、押しボタン等の操作部の操作により係合位置と退避位置の間を移動可能である。ストッパは、係合位置にあるとき、便座14と係合して便座14の自重による回転力に抗して便座14を開位置に保持する。また、ストッパは、退避位置にあるとき便座14と係合不能となり、便座14が開位置と閉位置との間を移動自在となる。いずれにしても、位置保持機構は、便座14の自重による回転力に抗して便座14を開位置に停止させた状態で保持できればよい。
また、ヒンジ機構40は位置保持機構の代わりに、便座14の開位置から閉位置に向けての回動動作に対して制動力を与えるスローダウン機構を含んでもよい。スローダウン機構は、たとえば、公知のロータリーダンパやトルクヒンジ等により構成される。ロータリーダンパは、ヒンジ軸106に対してオイル等による粘性抵抗を作用させて制動力を与える。トルクヒンジは、ヒンジ軸106に対してバネ等によるトルクを作用させて制動力を与える。便座14は着座部42の他に前カバー部44を備える場合、その全重量が比較的に重くなり、開位置から閉位置に移動するときの速度が高まり易くなる。この点、スローダウン機構があれば、開位置から閉位置にゆっくりと降ろせ、閉位置に止まるときの衝撃や音を小さくできる。
便座14の着座部42の下面部42Eには収容室112が形成され、便器付属品26は収容室112内に収容された状態で隠蔽されたが、収容室112が形成されなくともよい。この場合、着座部42の外周面部42Dを下面部42Eより下方に突き出るように設け、その外周面部42Dにより便器付属品26を後側、左右両横側から覆うようにして隠蔽してもよい。
10 便器装置、 12 便器本体、 14 便座、 16 便鉢、 18 開口、 22 上面部、 22a 後端縁、 26 便器付属品、 38 ベース部材、 40 便座開閉機構(ヒンジ機構)、 66 機能部品、 112 収容室。

Claims (9)

  1. 便鉢を有する便器本体と、
    前記便器本体に対して開閉可能に取り付けられる便座と、を備え、
    前記便器本体の上面部には、前記便鉢の開口より後方にて便器付属品を設置可能であり、
    前記便座は、前記便器本体上に載置されるとき、前記便器付属品全体を上側から覆うように設けられることを特徴とする便器装置。
  2. 前記便座は、前記便器本体上に載置されるとき、前記便器付属品全体を上側から覆うとともに、前記便器本体の上面部の後端縁から前記便鉢の開口までの範囲で前記上面部を上側から覆うように設けられることを特徴とする請求項1に記載の便器装置。
  3. 前記便座は、前記便器本体上に載置されるとき、前記便器付属品である便座開閉機構を隠蔽することを特徴とする請求項1または2に記載の便器装置。
  4. 前記便器付属品は、前記便器本体の上面部に固定されるベース部材と、前記ベース部材に直接に取り付けられ、前記便器本体に対して前記便座を開閉可能に連結する便座開閉機構と、を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の便器装置。
  5. 前記便座は、前記便器本体上に載置されるとき、前記便器付属品である機能部品を隠蔽することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の便器装置。
  6. 前記便座は、前記便器付属品である機能部品と分離して設けられることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の便器装置。
  7. 前記便座の下面部には、前記便器付属品が収容される収容室が形成されることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の便器装置。
  8. 前記便器付属品は、前記便器本体の上面部に固定されるベース部材と、前記ベース部材に取り付けられる便座開閉機構とは別に該ベース部材に取り付けられる機能部品と、を含むことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の便器装置。
  9. 便鉢を有する便器本体に対して開閉可能に取り付けられ、
    前記便器本体の上面部には、前記便鉢の開口より後方にて便器付属品を設置可能であり、
    前記便器本体上に載置されるとき、前記便器付属品全体を上側から覆うように設けられることを特徴とする便座。
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