JP2016041867A - ドア錠 - Google Patents

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Akimaru Watabe
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Abstract

【課題】内部部品が摩耗し或いは機能が低下して、開扉が不可能になった場合に対応し、簡単な操作でラッチボルトを後退させて強制的に開扉させるとともに、軽量化と製作費の低減を図れ、組み付けを合理的かつ容易に行なえるドア錠を提供する。【解決手段】ドア錠3はドア1の内部に進退動可能に収容したラッチボルト8と、レバーハンドルと同期回動可能な第1レバーカム6と、第1レバーカム6とラッチボルト8に両端部を係合可能に配置した連動レバー10とを備え、第1レバーカム6の枢支部に、係合カム45を突設した第2レバーカム7を回動可能に設け、係合カム45の逆転回動域に折損可能なロックピン38と連動リンク9の一端を配置して係合カム45の逆転回動時に係合可能とし、連動リンク9の他端をラッチボルト8に係合可能に配置する。係合カム45の逆転回動時に係合カム45を連動リンク9の一端に係合してラッチボルト8を後退させ開扉可能となる。【選択図】図1

Description

本発明は、開扉または閉扉操作時に必要以上に負荷や衝撃を掛け、または経年変化や高頻度の使用により内部部品が摩耗し或いは機能が低下して、開扉が不可能になった場合に速やかに対応し、簡単な操作でラッチボルトを後退させて強制的に開扉させるとともに、主要な構成部品を樹脂成形して軽量化と製作費の低減を図れ、しかも組み付けを合理的かつ容易に行なえるドア錠に関する。
小形のドア錠として多用されているチュ−ブラタイプの錠前として、レバーハンドルの回動操作に同動する回動カムの係止片にスライド板の後端部を係合し、該スライド板の前端部にラッチボルトの後端部を係合し、レバーハンドルの回動操作によってラッチボルトを進退動させ、施解錠するようにしたものがある(例えば、特許文献1および2参照)。
前記回動カムは係止片と反対側に係合片を突設し、該係合片にバネ受の一端を係合し、この他端とバネ溝の端面との間にリタ−ンスプリングを介挿し、該スプリングの弾性によって、回動カムを一定方向へ回動可能に付勢していた。
そして、解錠時はレバーハンドルによって回動カムを回動し、係合片の変位を介しバネ受を移動させてリタ−ンスプリングを押し縮め、バネ受の先端部をバネ溝の中間部に設けた段部に当接させて、バネ受の変位を規制していた。
しかし、前記錠前は、例えば解錠操作の誤操作や悪戯によって、レバーハンドルに過大なトルクや衝撃が掛かると、バネ受が切欠部の基部を中心に折れ曲がり、この後折損して回動カムが所定角度以上に回動し、スライド板が後方へ解錠に移動してヨークを折り曲げ、ヨークとラッチボルトとの連係作動が失われて、ラッチボルトの進退動による施解錠が不能になり、使用不能になるという問題があった。
また、前記バネ受が変形または折損しない場合でも、解錠時にバネ受の先端部を段部に当接させて操作するため、当接部が経年的に磨耗し、その分回動カムが所定角度以上に回動して、前記事態が発生するという問題があった。
そこで、このような問題を解決するものとして、出願人は、回動カムに突設した第1および第2係合カムと、回動カムに連動して錠本体の内側を摺動し、ラッチボルトを進退動可能にしたスライド板を備え、第1および第2係合カムの何れか一方の回動域に係合カムと係合可能な過負荷変形手段を配置し、解錠ないし開扉時に回動カムが清浄な開扉角度以上に異状に回動した際、係合カムを介して過負荷変形手段を変形し、該変形に連係して変形可能なシフトロッカーを設け、該シフトロッカーの端部をシフターに係脱可能に配置し、レバーハンドルの異状な操作を過負荷変形手段の変形で感知した際、シフトロッカーを変形させてシフターに係合し、ラッチボルトないしスライド板の後退変位を拘束してドアの開扉可能な状態を堅持し、レバーハンドルの異状な操作時における使用上の安全性を確保するようにしたドア錠を開発し、これを既に提案している(例えば、特許文献3参照)
前記ドア錠は、過負荷変形手段が変形する程の異状な開扉操作に対応して、使用上の安全性を確保するようにしたものであるが、この反対に開扉操作に当たって必要以上に負荷や衝撃を掛け、または経年変化や高頻度の使用により内部部品が摩耗し或いは機能が低下して、開扉が不可能になった場合には対応することができない。
このため、出願人は、ドア錠内部の部品が経年的な機能低下や疲労によって施錠時若しくは閉扉時に破断した場合の応急的な措置として、破断対象であるラッチボルトの延設部に鋼板製の連結板を移動可能に装着し、ラッチボルトの延設部が破断した際、前記連結板を残置し、連結板の後部にハンドル軸と同動可能なカムアームを係合し、ラッチボルトの前部に突設した係合ピンを係合孔に係合し、ラッチボルトを後方へ移動して解錠可能にしたドア錠を開発し、これを既に提案している(例えば、特許文献4参照)。
前記ドア錠は、ラッチボルトの延設部の破断に対応させたものであるが、ラッチボルトを含む全ての部品の機能低下や故障による開扉不可能な事態に対応可能な開発が望まれていた。
また、従来のドアは開扉不可能な事態に陥ると、一般に戸当り側や吊元側を工作してドア框から取外すことが難しく、緊急を要する場合はドアを破壊せざるを得なくなり、その場合でも特殊な工具や作業を要して大掛かりで危険を伴う問題がある。
一方、従来のドア錠は、錠ケースや錠カバーが鋼板で製作され、またラッチボルトやラッチカムが亜鉛合金ダイカストによって製作されているため、堅牢な反面、重量が嵩み送料が高価になるとともに、またプレス成形やダイカスト成形によって製作費が高価になる等の問題があった。
実公平446462号公報 特開平9−203253号公報 特許第5452637号公報 特許第4828621号公報
本発明はこのような問題を解決し、開扉または閉扉操作時に必要以上に負荷や衝撃を掛け、または経年変化や高頻度の使用により内部部品が摩耗し或いは機能が低下して、開扉が不可能になった場合に速やかに対応し、簡単な操作でラッチボルトを後退させて強制的に開扉させるとともに、主要な構成部品を樹脂成形して軽量化と製作費の低減を図れ、しかも組み付けを合理的かつ容易に行なえるドア錠を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、ドアの内部に進退動可能に収容したラッチボルトと、レバーハンドルと同期回動可能な第1レバーカムと、該第1レバーカムとラッチボルトに両端部を係合可能に配置した連動レバーと、を備えたドア錠において、前記第1レバーカムの枢支部に係合カムを突設した第2レバーカムを回動可能に設け、前記係合カムを第1レバーカムの枢支部に係合可能に配置し、常時は第1および第2レバーカムと同期回動可能に設けるとともに、前記係合カムの逆転回動域にロックピンと連動リンクの一端を配置し、これらを前記係合カムの逆転回動時に係合可能に配置し、前記ロックピンを前記係合カムの係合を介して折損可能に設ける一方、前記連動リンクの他端をラッチボルトに係合可能に配置し、前記係合カムの逆転回動時に該係合カムを連動リンクの一端に係合し、ラッチボルトを後退して開扉可能に設け、開扉または閉扉操作時に必要以上に負荷や衝撃を掛け、または経年変化や高頻度の使用により内部部品が摩耗し或いは機能が低下して、開扉が不可能になった場合に速やかに対応し、レバーハンドルの逆転回動操作による簡単な操作によって、ラッチボルトを後退させて強制的に開扉し得るようにしている。
請求項2の発明は、ロックピンを合成樹脂製とし、ロックピンの折損の確実化と容易化を図り、確実かつ安定して開扉するようにしている。
請求項3の発明は、ロックピンを、第1および第2レバーカムとラッチボルトを収容する錠カバー、若しくは錠ケースまたは第1レバーカムの枢支部に配置し、ロックピンを種々の位置に配置可能にし、その選択を図れるようにしている。
請求項4の発明は、錠カバーと錠ケース、第1および第2レバーカムと連動レバーを合成樹脂製とし、主要な構成部品を樹脂成形して軽量化と製作費の低減を図るようにしている。
請求項5の発明は、連動リンクを鋼製とし、連動リンクの強度を強化して確実かつ安定して強制開扉を行なえるようにしている。
請求項6の発明は、第1および第2レバーカムを別設し、前記第1レバーカムの枢支部を中空の軸筒部に形成し、該軸筒部に第2レバーカムを回動可能に収容し、従来のように第1および第2レバーカムを一体に構成する場合に比べ、それらの部品交換が可能になって、部品製作の容易化とメンテナンスの至便化を図るようにしている。
請求項7の発明は、第1レバーカムの軸筒部に切欠部を形成し、該切欠部の切欠縁に第2レバーカムの係合カムを係合可能に配置して、常時はレバーハンドルの回動操作によって確実に開扉し得るようにしている。
請求項8の発明は、第1レバーカムの軸筒部周面にカムアームを突設し、該カムアームの先端部を連動レバーの先端部に係合可能に配置し、第1レバーカムの作動を連動レバーの作動に連係させるようにしている。
請求項9の発明は、連動レバーを略逆L字形状に形成し、その両端部の表裏両面に各一対の凸部をラッチボルトの移動方向と平行に形成し、連動レバーの作動を確実かつ円滑に行なえるようにしている。
請求項10の発明は、錠カバーと錠ケースに前記連動レバーの凸部と係合可能な各一対のガイド溝を設け、該ガイド溝をラッチボルトの移動方向と平行に形成し、錠カバーと錠ケースのガイド溝を介して、連動レバーの作動を確実かつ円滑に行なえるようにしている
請求項11の発明は、連動リンクを略L字形に形成し、該リンクを錠ケースの側壁に沿って移動可能に配置し、連動リンクの作動を確実かつ円滑に行なえるようにしている。
請求項12の発明は、錠ケースに設けた取付板に重合配置するフロント板に一対の係止板を形成し、該係止板を取付板に設けたラッチボルト挿通孔に係入し、前記フロント板を取付板に仮止め可能にして、ドア錠の組み付けや輸送時における取り扱いを至便にし、その際のフロント板の紛失や落下を未然に防止し得るとともに、組み付けを合理的かつ容易に行なえるようにしている。
請求項13の発明は、一対の係止板に凸部を突設するとともに、該凸部に臨む錠ケースと錠カバーの対応位置に凹部を設け、該凹部に前記凸部を係脱可能に取付け、フロント板と取付板を容易に仮止めし得るようにしている。
請求項1の発明は、第1レバーカムの枢支部に係合カムを突設した第2レバーカムを回動可能に設け、前記係合カムを第1レバーカムの枢支部に係合可能に配置し、常時は第1および第2レバーカムと同期回動可能に設けるとともに、前記係合カムの逆転回動域にロックピンと連動リンクの一端を配置し、これらを前記係合カムの逆転回動時に係合可能に配置し、前記ロックピンを前記係合カムの係合を介して折損可能に設ける一方、前記連動リンクの他端をラッチボルトに係合可能に配置し、前記係合カムの逆転回動時に該係合カムを連動リンクの一端に係合し、ラッチボルトを後退して開扉可能に設けたから、開扉または閉扉操作時に必要以上に負荷や衝撃を掛け、または経年変化や高頻度の使用により内部部品が摩耗し或いは機能が低下して、開扉が不可能になった場合に速やかに対応し、レバーハンドルの逆転回動操作による簡単な操作によって、ラッチボルトを後退させ強制的に開扉することができる。
請求項2の発明は、ロックピンを合成樹脂製としたから、ロックピンの折損の確実かつ容易化を図り、確実かつ安定して開扉することができる。
請求項3の発明は、ロックピンを、第1および第2レバーカムとラッチボルトを収容する錠カバー、若しくは錠ケースまたは第1レバーカムの枢支部に配置したから、ロックピンを種々の位置に配置可能にし、その選択を図ることができる。
請求項4の発明は、錠カバーと錠ケース、第1および第2レバーカムと連動レバーを合成樹脂製としたから、主要な構成部品を樹脂成形して軽量化と製作費の低減を図ることができる。
請求項5の発明は、連動リンクを鋼製としたから、連動リンクの強度を強化して確実かつ安定して強制開扉を行なうことができる。
請求項6の発明は、第1および第2レバーカムを別設し、前記第1レバーカムの枢支部を中空の軸筒部に形成し、該軸筒部に第2レバーカムを回動可能に収容したから、従来のように第1および第2レバーカムを一体に構成する場合に比べ、それらの部品交換が可能になって、部品製作の容易化とメンテナンスの至便化を図ることができる。
請求項7の発明は、第1レバーカムの軸筒部に切欠部を形成し、該切欠部の切欠縁に第2レバーカムの係合カムを係合可能に配置したから、常時はレバーハンドルの回動操作によって確実に開扉させることができる。
請求項8の発明は、第1レバーカムの軸筒部周面にカムアームを突設し、該カムアームの先端部を連動レバーの先端部に係合可能に配置したから、第1レバーカムの作動を連動レバーの作動に連係させることができる。
請求項9の発明は、連動レバーを略逆L字形状に形成し、その両端部の表裏両面に各一対の凸部をラッチボルトの移動方向と平行に形成したから、連動レバーの作動を確実かつ円滑に行なうことができる。
請求項10の発明は、錠カバーと錠ケースに前記連動レバーの凸部と係合可能な各一対のガイド溝を設け、該ガイド溝をラッチボルトの移動方向と平行に形成したから、錠カバーと錠ケースのガイド溝を介して、連動レバーの作動を確実かつ円滑に行なうことができる。
請求項11の発明は、連動リンクを略L字形に形成し、該リンクを錠ケースの側壁に沿って移動可能に配置したから、連動リンクの作動を確実かつ円滑に行ななうことができる
請求項12の発明は、錠ケースに設けた取付板に重合配置するフロント板に一対の係止板を形成し、該係止板を取付板に設けたラッチボルト挿通孔に係入し、前記フロント板を取付板に仮止め可能にしたから、ドア錠の組み付けや輸送時における取り扱いを至便にし、その際のフロント板の紛失や落下を未然に防止することができ、その際のフロント板の紛失や落下を未然に防止し得るとともに、組み付けを合理的かつ容易に行なうことができる。
請求項13の発明は、一対の係止板に凸部を突設するとともに、該凸部に臨む錠ケースと錠カバーの対応位置に凹部を設け、該凹部に前記凸部を係脱可能に取付けたから、フロント板と取付板を容易に仮止めすることができる。
本発明を適用したドア錠の閉扉状態を示す正面図である。 本発明に適用した錠ケースを示す正面図である。 本発明に適用した錠カバーを示す正面図である。 本発明に適用した第1および第2レバーカムを分解して示す斜視図である。 本発明に適用したラッチボルトと連動レバーおよび連動リンクを分解して示す斜視図である。 本発明に適用した第1レバーカムを示す正面図である。 図6のA−A線に沿う拡大断面図である。 図6のB−B線に沿う拡大断面図である。
本発明に適用した第2レバーカムを示す正面図である。 図9のC−C線に沿う拡大断面図である。 本発明に適用した連動レバーを示す正面図である。 図11のD−D線に沿う拡大断面図である。 図11のE−E線に沿う断面図である。 図11のF−F線に沿う拡大断面図である。
本発明のドア錠に適用したフロント板の正面図である。 図15のG−G線に沿う断面図である。 本発明のドア錠に適用したフロント板の背面図である。 図17のH−H線に沿う拡大断面図である。 本発明に適用したドア錠の通常の開扉状態を示す正面図である。 本発明に適用したドア錠の非常開扉状態を示す正面図である。 本発明に適用したドア錠に使用したロック機構のロック作動時の状況を示す正面図である。
以下、本発明を図示の実施形態について説明すると、図1乃至図21において1はドアで、その吊元側端部の蝶番(図示略)を中心に回動可能に取付けられ、この他側端部の内側に略矩形の取付穴2が設けられ、該取付穴2に箱形のドア錠3が埋設されている。
前記ドア錠3は、有底箱形の合成樹脂製の錠ケース4と、錠ケース4の開口側を閉塞する合成樹脂製の略矩形板状の錠カバー5とを備え、前記錠ケース4の後端部の一側に、合成樹脂製の第1および第2レバーカム6,7の枢支部を同期回動可能に配置し、この他側の前端部に合成樹脂製のラッチボルト8を進退可能に配置し、該ラッチボルト8の中間部に堅牢で弾性を備えたステンレス鋼板等の連動リンク9と合成樹脂製の連動レバー10の一端を同動可能に装着し、また錠ケース4の後端部の他側にロック機構を構成する合成樹脂製のロックカム11を回動可能に配置している。
前記錠ケース4は図2のように平坦な底面4aを有し、その周囲を起立した側壁12によってコ字形に区画し、その後端部に大小二つの通孔13,14を形成し、このうち大径の通孔13に第1レバーカム6の下端部が回動可能に挿入され、小径の通孔14にロックカム11の回動軸が回動可能に挿入されている。
また、前記底面4aの中間部に略三角柱状の係止ブロック15が突設され、該ブロック15に隣接して横長の係止ブロック16が側壁12に近接して突設されている。
図中、17は底面4aの前端部の一側に互いに平行して形成された一対のガイド溝で、該ガイド溝17はラッチボルト8の移動方向と平行に形成され、該ガイド溝17に連動レバー10の一端の後述する凸部を摺動可能に係合して、ラッチボルト8の進退動を規制している。18はガイド溝17,17の間に形成した湾曲面状の凹溝で、後述するラッチボルト8の後端部のフランジが摺動可能に収容されている。
前記底面4aの前端部の他側に大小二つのガイド溝19,20が互いに平行して形成され、該ガイド溝19,20はラッチボルト8の移動方向と平行に形成され、該ガイド溝19,20に前記連動レバー10の先端部に形成した後述する凸部を摺動可能に係合して、連動レバー10の移動を規制している。
前記錠ケース4の前端部に合成樹脂製の取付板21が一体成形され、その上下端部に座ぐり成形したビス孔22が形成され、その中間部にラッチボルト挿通孔23が形成され、該挿通孔23にラッチボルト8が出入れ可能に挿入されている。
図中、24は側壁12と係止ブロック15,16に設けたビス孔、25は後端部側の側壁12に形成した凹溝状のバネ受、26はバネ受25の近接位置に突設したストッパピンである。
前記錠カバー5は図3のように矩形の平板状に形成され、その裏面側の周囲に小高の側壁27を突設し、その端面を前記側壁12の痰面に係合可能にしており、その後端部側の前記バネ受25と対応位置に同形のバネ受28を形成している。
前記錠カバー5の裏面の前記係止ブロック15,16と対応位置に同形の小高の係止ブロック29,30が突設され、これらの端面と前記側壁27の端面の前記ビス孔24と対応位置にビス孔31を形成している。
また、前記錠カバー5の裏面の前記ガイド溝17と対応位置に同形のガイド溝32,32が形成され、該ガイド溝32,32はラッチボルト8の移動方向と平行に形成され、これらのガイド溝32,32に連動レバー10の一端の後述する凸部を摺動可能に係合して、ラッチボルト8の進退動を規制している。図中、33はガイド溝32,32の間に形成した凹溝で、前記凹溝18と同様に形成されている。
前記錠カバー5の裏面の前記ガイド溝19,20と対応位置に大小二つの同形のガイド溝34,35が形成され、該ガイド溝34,35はラッチボルト8の移動方向と平行に形成され、これらのガイド溝34,35に前記連動レバー10の先端部に形成した後述する凸部を摺動可能に係合して、連動レバー10の移動を規制している。
図中、36,37は錠カバー5の前記通孔13,14と対応位置に形成した同径の通孔で、これらに第2レバーカム7の上端部が回動可能に挿入され、またロックカム11の回動軸の上部が回動可能に挿入されている。
前記錠カバー5の裏面にロックピン38が突設され、その下端部が第2レバーカム7に突設した後述する係合カムの一側に係合可能に配置されている。
前記ロックピン38は常時は前記係合カムの逆転回動域側に位置して、前記係合カムの時計方向への正転回動を促す一方、例えばラッチボルト8の後退ないし開扉不能な異状時に第2レバーカム7が逆転回動操作された際、前記係合カムの一側と係合して折損し、第2レバーカム7の逆転回動を促し、前記係合カムを連動リンク9に係合させて該リンク9を後方へ引き動かし、ラッチボルト8を強制的に後退して開扉可能にしている。
この場合、ロックピン38は錠カバー5の裏面に限らず、錠ケース4または第2レバーカム6の後述する軸筒部の対応位置に突設することも可能である。
この他、図中、39は係止ブロック15,16に亘って突設した係止片、40は係止片39に対応して錠カバー5の裏面に形成した凹溝で、係止片39と係合可能にされている
前記第1レバーカム6は枢支側の基端部に中空の軸筒部6aを備え、その内部の軸孔41の下部に段部42が形成され、該軸孔41に第2レバーカム7を回動可能に係止している。
前記軸筒部6aの下端部は前記通孔13の口縁部周辺に回動可能に配置され、その周面に切欠部43が形成されている。
前記切欠部43は軸筒部6aの略1/4の周面を切欠いて形成され、その切欠面44に第2レバーカム7の係合係合カム45を回動可能に載置し、その両側部を切欠縁43a,43bに係合可能に配置している。そして、切欠縁43aに前記係合係合カム45を係合して、第1および第2レバーカム6,7を正転回動可能にしている。
前記軸筒部6aの周面にカムアーム46が一体に突出成形され、その先端部を連動レバー10の先端部に係合可能に配置している。
前記カムアーム46の断面は図8のようにH字形のフレーム構造に形成され、その軽量化と強度の向上を図っている。図中、47はカムアーム46の先端部に上下に突設した凸部で、下側の凸部47を錠ケース4上に滑動可能に配置しており、48はカムアーム46の基部側の一側に形成された凹溝状のバネ受で、前記バネ受25との間にセットスプリング49が介挿されている。
前記第2レバーカム7は略円筒状に形成され、その周面に前記係合カム45が突設され、内部に異形の角穴50が形成され、該角穴50にレバーハンドル(図示略)の先端に突設した角芯棒51が係合可能に挿入されている。
前記ラッチボルト8は略楔形の頭部形状を備え、その後部に軸状の頚部52が設けられ、該頚部52の後部に杯状のフランジ53が突設され、該フランジ53内と係止片39との間に円錐コイル状のラッチスプリング54が介挿され、該スプリング54の弾性を介してラッチボルト8を前方へ移動可能に付勢している。
前記頚部52に連動リンク9と連動レバー10の一端が同動可能に装着され、このうち連動リンク9はステンレス鋼板を細幅に切断し、これを略L字形に折曲して形成され、その前部側の折曲片9aの先端部に切欠溝55を形成し、また連動リンク9の後部側に折曲片9bを折曲片9aよりも短小に折曲形成し、該折曲片9bの端縁を更に外側へ折曲して係合片9cを形成している。
そして、前記切欠溝55を頚部52に差し込み、中間の直線部を側壁12と係止ブロック16との間に前後方向へ摺動可能に挿入し、折曲片9bと係合片9cを係合カム45の後方に近接して配置している。
前記連動レバー10は略逆L字形に形成され、その基端部に切欠溝56が形成され、他端にL字折曲部10aを形成していて、前記基端部の上下周面に各一対の凸部57,58を互いに平行に配置し、該凸部57,58はラッチボルト8の移動方向と平行に形成され、これらを錠カバー5のガイド溝32または錠ケース4のガイド溝17に摺動可能に係合している。
また、連動レバー10の先端部の上下周面に各一対の凸部59,60、61,62を互いに平行に配置し、これらはラッチボルト8の移動方向と平行に形成され、これらを錠カバー5のガイド溝34,35または錠ケース4のガイド溝19,20に摺動可能に係合している。
前記連動レバー10の中間部の断面は、図13のようにH字形のフレーム構造に形成され、その軽量化と強度の向上を図っている。
前記ロックカム11は異形のフレーム構造に形成され、その枢支側の上下端部に中空の軸部63を突設し、該軸部63を錠カバー5の通孔37と錠ケース4の通孔14に回動可能に挿入している。
前記軸部63の内側に鋸歯形状の係合孔64が形成され、該係合孔64に室内側に設けたサムタ−ン摘み(図示略)と同動可能なハンドル軸65が係合可能に挿入され、該ハンドル軸65の回動操作によって軸部63を中心に間仕切カム11を同期回動可能にしている。
前記ロックカム11の枢支側と反対側に平面視屋根形の係合カム66が突設され、該係合カム66はロック(施錠)操作前の閉扉時は、図1のように後端部側の側壁12に係合し、室内側からのロック操作時は図16のように180°回動して、係合カム66が連動レバー10の先端部に係合し、該連動レバー10の前進位置を拘束してラッチボルト8の後退を阻止し、閉扉状態を維持可能にしている。
前記係合カム66の基部側の下面にピン67が下方に突設され、該ピン67にスナップスプリング68の一端が装着され、この他端が前記ストッパピン26に掛け止められている。
前記スナップスプリング68の中間部にスナップコイル69が設けられ、該スナップコイル69に蓄積された弾性によってロックカム11をスナップ回動可能にしている。
この他、図中、70はドア枠である縦框で、その中高位置の受箱収容穴71にラッチ受箱72が取付けられ、該受箱72の内側にトロヨケ73が縦框70に対し左右位置調整可能に取付けられ、その内壁面にラッチボルト8を係合可能にしている。
図中、74はトロヨケ73の前部に取付けた受け座、75はドア1の端面に取付けた縦長矩形のステンレス鋼板製のフロント板で、その長さ方向の両端部にビス孔76が形成され、中間部にラッチボルト出没孔77が形成されている。
前記ラッチボルト出没孔77の左右両側に一対の係止片78が内側に折り曲げられ、該係止片78の外面に略半球状の凸部79が形成され、これらの凸部79,79が、錠ケース4と錠カバー5にそれぞれ形成した略半球状の凹部80,81に係脱可能に装着されている。
このように構成した本発明のドア錠は、連動リンク9を除き、錠ケース4と錠カバー5、第1および第2レバーカム6,7とラッチボルト8、連動レバー10とロックカム11を合成樹脂製としたから、これらの軽量化と樹脂成形による均一で安価な製作を図れる。
また、本発明のドア錠は、第1および第2レバーカム6,7を別々に製作しているから、それらの組み立て時やメンテナンスにおける個々の部品交換が可能になり、合理的な製造管理と部品管理を行なえる。
しかも、第1および第2レバーカム6,7は、それらの枢支部を同軸上に係合して通常は同期回動可能にし、開扉不能な異状時に一方の第2レバーカム7を独自に回動可能にしているから、第2レバーカム7の回動操作のみで前記異状事態を解消し得る。
また、フロント板75はステンレス鋼板をプレス成形し、ラッチボルト出没孔77の左右両側縁を内側に折り曲げて一対の係止片78,78を形成し、その表面に略半球状の凸部79を形成する。
なお、実施形態ではロックピン38を錠カバー5の裏面に突設しているが、切欠面44の対応位置に立設しても良く、前者の場合はロックピン38の位置の自由度が得られ、製作が容易な利点がある。後者の場合は切欠面44にロックピン38を立設するから、係合カム45に近接して正確に位置決めできる利点がある。この他に錠ケース4の対応位置にロックピン38を立設すれば、錠カバー5の場合と同様な利点が得られる。
こうして各部品を製作後、これらを組み立てる場合は、先ずロックカム11のピン67にスナップスプリング68の一端を装着し、その軸部63の下端部を軸部63を錠ケース4の通孔14に挿入し、他端をストッパピン26に掛け止め、スナップスプリング68の弾性によって係合カム66を側壁12の内側に係合する。
次に、第1レバーカム6の軸孔41に第2レバーカム7を挿入し、その係合カム45を切欠部43の外側に突出後、第1レバーカム6を保持して第1レバーカム6の下端部を錠ケース4の通孔13に挿入するとともに、第1レバーカム6の軸筒部7aの下端部を通孔13の外側周辺に載置する。この状況は図5および図7のようである。
また、ラッチボルト挿通孔23の外側からラッチボルト8を挿入し、その頚部52の前後位置に連動リンク9の切欠溝55と連動レバー10の切欠溝56を差し込み、ラッチボルト8の後端部のフランジ53と係止片39との間にラッチスプリング54を挿入する。この状況は図4のようである。
そして、連動リンク9の一端を頚部52の周りに回動し、中間部の直線部を側壁12と係止ブロック16との間に挿入し、後端部の折曲片9bと係合片9cを係合カム45の後方に近接して配置する。
また、連動レバー10の一端を頚部52の周りに回動し、その先端部を錠ケース4上に位置付け、そのL字折曲部10aを第1レバーカム6の先端部に係合可能に配置する。
こうして錠ケース4に各部品を組み付け後、錠カバー5の側壁27の端面を錠ケース4の側壁12の端面に接合して被着し、その通孔13に第2レバーカム7の軸端部を挿入し、また通孔14にロックカム11の軸端部を挿入後、ビス孔31,24にビス(図示略)をねじ込んで、錠カバー5を錠ケース4に取付ける。
そして、錠カバー5に錠ケース4とを取付け後、取付板21の表面にフロント板75を重合し、その係止片78,78をラッチボツト挿通孔23に挿入し、該係止片78の表面に突設した凸部79を錠ケース4の凹部80と錠カバー79の凹部81にそれぞれ係合して、フロント板75を取付板21に仮止めする。
したがって、この後、この仮止め状態でドア錠3を取り扱えるから、この後の輸送やドア1への組み付けが至便になり、それらの過程におけるフロント板75の紛失や落下を未然に防止し得る。
なお、ドア錠3の組み付け時、適宜工具をラッチボルト出没孔77に差し込んでこじり係止片78を変位させレバー、フロント板75の仮止め状態を解消し得る。
次に、前記ドア錠3をドア1に組み込む場合は、ドア1の吊元側と反対側の端部の中高位置に取付穴2を形成し、該取付穴2にフロント板75を仮止めしたドア錠3を挿入し、ビス(図示略)をフロント板75のビス孔76から取付板21のビス孔22に挿入し、これをドア1の内部にねじ込んで固定する。したがって、フロント板75の仮止め分、ドア錠3をドア1に簡便に組み込める。
一方、縦框70の中高位置に受箱収容穴71を形成し、該収容穴71にラッチ受箱72のアセンブリを収容し、該アセンブリの表面側のフロント板74を縦框70の端面に位置付け、該フロント板74にビス(図示略)を挿入し、これを縦框70の内部にねじ込んで固定する。
前記ラッチ受箱72のアセンブリは、ラッチ受箱72の開口側にフロント板74をカシメ等で固定し、その内部にトロヨケ73を左右に位置調整可能に取付けている。
こうしてドア錠3を組み込んだドア錠3の閉扉状況は図1のようで、ラッチボルト8がトロヨケ73内に係合可能に突出し、該ラッチボルト8がラッチスプリング54の弾性によってトロヨケ73側に付勢されている。
その際、第2レバーカム7の係合カム45は一側が切欠縁43aに係合し、他側がロックピン38に係合して正逆両方向の回動を阻止され、かつラッチボルト8の後退を阻止して強固な閉扉状態を維持している。
また、第1レバーカム6がセットスプリング49に押圧され、軸筒部6aを中心に図1上反時計方向へ回動されて、係止爪ブロック15の斜面に係合して静止し、その先端部が連動レバー10のL字折曲部10aの内面に係合している。
一方、ドア錠3の閉扉状況下におけるロックカム11のアンロック(解錠)時は、スナップスプリング68が非スナップ作動下に置かれ、係合カム66が後端部側の側壁12の内面に係合し、第1レバーカム6のカムアーム46の先端部から離間している。
このような閉扉状況からドア1を開放する場合は、レバーハンドル(図示略)を図1上時計方向(同図上、下向きの矢視)へ回動する。
このようにすると、レバーハンドルと同動する角芯棒51が同方向へ回動し、これに角芯棒51と係合下の第2レバーカム7が同動し、その回動力が係合カム45を介して該係合カム45と係合する一方の切欠縁43aに伝達されて、第1レバーカム6が軸筒部6aを中心に図1上時計方向へ回動する。
このため、第1レバーカム6のカムアーム46の先端部が図1上右方へ移動し、該先端部と係合する連動レバー10がL字折曲部10aを介して同方向へ引き動かされ、連動レバー10の先端部の凸部59,60が錠カバー5のガイド溝34,35に沿って、また凸部61,62が錠ケース4のガイド溝19,20に沿って、それぞれ図1上右方へ移動する。
また、連動レバー10の基端部の各一対の凸部57,58が錠カバー5のガイド溝32と、錠ケース4のガイド溝17に沿って、それぞれ図1上右方へ移動する。
したがって、連動レバー10が全体的に図1上右方へ移動し、その牽引力が連動レバー10と係合するフランジ53を介してラッチボルト8に伝達され、該ラッチボルト8がラッチスプリング54を押し縮めて後退し、これに連動リンク9も同動する。
そして、レバーハンドル(図示略)をα°、実施形態では約10°正転回動したところで、ラッチボルト8がトロヨケ73から引き抜かれて解錠され、開扉可能になる。この状況は図19のようである。
一方、前記開扉操作若しくは直前の閉扉操作に必要以上に負荷や衝撃が掛かり、または経年変化や高頻度の使用により、内部部品が摩耗し或いは機能が低下して開扉が不可能になった場合、ドア1が使用不能に陥る。
このような場合、従来のドア1は一般に戸当り側や吊元側を工作してドア框から取外すことが難しく、また緊急を要する場合はドア1を破壊せざるを得なくなるが、その場合には特殊な工具や作業を要して大掛かりで危険を伴う問題がある。
本発明はこのような事態に速やかに対応し、特殊な工具や作業を要することなく簡便に開扉できるようにしている。
すなわち、本発明は前記事態の発生後、レバーハンドルを保持して逆転操作し、つまり図1上反時計方向へ回動する。このようにすると、角芯棒51が前記レバーハンドルと同期回動し、これに角芯棒51と係合下の第2レバーカム7が同動し、その回動力が係合カム45を介して該係合カム45と係合するロックピン38に作用し、該ロックピン38が折損する。
その際、ロックピン38は合成樹脂製のため、その折損に要する力は鋼材に比べて非常に小さいから、特別な腕力を要することなく容易に折損し得る。
こうしてロックピン38が折損すると、係合カム45の同方向への回動が可能になるから、前記折損後、レバーハンドルを同方向へ更に逆転操作し、同動する係合カム45を連動リンク9の折曲片9bや係合片9cに係合させる。
このようにすると、連動リンク9の折曲片9bが係合カム45に係合して図1上右方へ押し動かされ、その中間の直線部が係止ブロック16と側壁12の間を同方向へ摺動して、折曲片9aが後方へ移動する。
そして、レバーハンドルをθ°、実施形態では約45°回動し、前記折曲片9aが係止ブロック16の前部に当接し、または当接可能な近接位置に移動すると、連動リンク9の一端を装着したラッチボルト8が該リンク9に引かれて後方へ移動する。
その際、連動レバー10はラッチボルト8に引かれてと同動し、その先端部の凸部59,60が錠カバー5のガイド溝34,35に沿って、また凸部61,62が錠ケース4のガイド溝19,20に沿って、それぞれ図1上右方へ移動する。また、連動レバー10の基端部の各一対の凸部57が錠カバー5のガイド溝32に沿って、また一対の凸部58が錠ケース4のガイド溝17に沿って、それぞれ図1上右方へ移動する。
そして、ラッチボルト8が更に後方へ移動してトロヨケ73から引き抜かれ、また連動レバー10の中間部の一側が係止ブロック15の側面に当接して、連動レバー10の移動が停止される。この状況は図20のようで、第1レバーカム6のカムアーム46は図1と同位置に置かれ、この状況を維持して開扉可能になる。
このように本発明は施錠時にラッチボルト8が後退不能になり、開扉不能な事態に速やかに対応し、特殊な工具や作業を要することなくレバーハンドルを逆転操作することによって簡便に開扉でき、前記異状事態に速やかに応急措置を講じられる。
一方、前記ドア1の開扉後は、レバーハンドルが斜め上向きに位置して正常な水平位置と相違するから、この異状状況を視覚的に確認し得る。また、レバーハンドルを正常位置に戻した後も、ロックピン38の折損によってレバーハンドルを容易に逆転操作し得るから、前記異状状況を確認し得、速やかなドア1の復旧を知得する。
そこで、この後ドア1を復旧する場合は、ドア1から故障したドア錠3を取り出して新規なドア錠3と交換し、或いは新規なドア錠3を取付けた新規なドア1と交換することによって、ドア1の使用状態が回復される。
なお、図1のドア錠3の閉扉時におけるロック機構のアンロック(解錠)時に、室内側からサムタ−ン摘みを操作して、ハンドル軸65を図1上反時計方向へ回動して施錠操作すると、スナップコイル69に弾性が蓄積され、その弾性が一定値を超えたところで、前記スプリング68がスナップ作動し、係合カム66が連動レバー10の先端部に係合する
このようにすると、連動レバー10の先端部の後退が阻止され、また連動レバー10の基端部の後退が阻止されて、該レバー10を装着したラッチボルト8の後退が阻止され、施錠状態と堅固な閉扉状態が形成される。この状況は図21のようである。
このように本発明のドア錠は、開扉または閉扉操作時に必要以上に負荷や衝撃を掛け、または経年変化や高頻度の使用により内部部品が摩耗し或いは機能が低下して、開扉が不可能になった場合に速やかに対応し、簡単な操作でラッチボルトを後退させて強制的に開扉させるとともに、主要な構成部品を樹脂成形して軽量化と製作費の低減を図れ、しかも組み付けを合理的かつ容易に行なえるようにしている。
1 ドア
3 ドア錠
4 錠ケース
5 錠カバー
6 第1レバーカム
6a 軸筒部
7 第2レバーカム
8 ラッチボルト
9 連動リンク
10 連動レバー
12 側壁
17,19,20 ガイド溝
21 取付板
23 ラッチボルト挿通孔
32,34,35 ガイド溝
38 ロックピン
43 切欠部
43a 切欠縁
45 係合カム
46 カムアーム
57,58 凸部
59〜62 凸部
75 フロント板
78 係止板
79 凸部
80,81 凹部

Claims (13)

  1. ドアの内部に進退動可能に収容したラッチボルトと、レバーハンドルと同期回動可能な第1レバーカムと、該第1レバーカムとラッチボルトに両端部を係合可能に配置した連動レバーと、を備えたドア錠において、前記第1レバーカムの枢支部に係合カムを突設した第2レバーカムを回動可能に設け、前記係合カムを第1レバーカムの枢支部に係合可能に配置し、常時は第1および第2レバーカムと同期回動可能に設けるとともに、前記係合カムの逆転回動域にロックピンと連動リンクの一端を配置し、これらを前記係合カムの逆転回動時に係合可能に配置し、前記ロックピンを前記係合カムの係合を介して折損可能に設ける一方、前記連動リンクの他端をラッチボルトに係合可能に配置し、前記係合カムの逆転回動時に該係合カムを連動リンクの一端に係合し、ラッチボルトを後退して開扉可能に設けたことを特徴とするドア錠。
  2. 前記ロックピンを合成樹脂製とした請求項1記載のドア錠。
  3. 前記ロックピンを、第1および第2レバーカムとラッチボルトを収容する錠カバー、若しくは錠ケースまたは第1レバーカムの枢支部に配置した請求項1記載のドア錠。
  4. 前記錠カバーと錠ケース、第1および第2レバーカムと連動レバーを合成樹脂製とした請求項3記載のドア錠。
  5. 前記連動リンクを鋼製とした請求項1記載のドア錠。
  6. 前記第1および第2レバーカムを別設し、前記第1レバーカムの枢支部を中空の軸筒部に形成し、該軸筒部に第2レバーカムを回動可能に収容した請求項1記載のドア錠。
  7. 前記第1レバーカムの軸筒部に切欠部を形成し、該切欠部の切欠縁に第2レバーカムの係合カムを係合可能に配置した請求項6記載のドア錠。
  8. 前記第1レバーカムの軸筒部周面にカムアームを突設し、該カムアームの先端部を連動レバーの先端部に係合可能に配置した請求項6記載のドア錠。
  9. 前記連動レバーを略逆L字形状に形成し、その両端部の表裏両面に各一対の凸部をラッチボルトの移動方向と平行に形成した請求項1記載のドア錠。
  10. 前記錠カバーと錠ケースに前記連動レバーの凸部と係合可能な各一対のガイド溝を設け、該ガイド溝をラッチボルトの移動方向と平行に形成した請求項9記載のドア錠。
  11. 前記連動リンクを略L字形に形成し、該リンクを錠ケースの側壁に沿って移動可能に配置した請求項3記載のドア錠。
  12. 前記錠ケースに設けた取付板に重合配置するフロント板に一対の係止板を形成し、該係止板を取付板に設けたラッチボルト挿通孔に係入し、前記フロント板を取付板に仮止め可能にした請求項3記載のドア錠。
  13. 前記一対の係止板に凸部を突設するとともに、該凸部に臨む錠ケースと錠カバーの対応位置に凹部を設け、該凹部に前記凸部を係脱可能に取付けた請求項12記載のドア錠。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018091080A (ja) * 2016-12-06 2018-06-14 株式会社長沢製作所 ドア錠

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