JP2016041700A - 2,4−ピリミジンジアミン化合物およびそのプロドラッグならびにそれらの使用 - Google Patents

2,4−ピリミジンジアミン化合物およびそのプロドラッグならびにそれらの使用 Download PDF

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Abstract

【課題】IgEに対して親和性の高い受容体のFcεRI及びFcγRI等のFc受容体の架橋によるシグナル伝達カスケードを阻害して多種多様な治療用途の可能な化合物及び組成物の提供。
【解決手段】式(I)および(II)で表される、生物学的に活性な2,4−ピリミジンジアミン化合物およびその塩、これらの化合物を含む組成物、およびこれらの化合物を様々な用途に使用する方法の提供。
Figure 2016041700

【選択図】なし

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2010年4月13日に出願された米国仮特許出願第61/323,699号の利益を主張するものであり、この仮特許出願は、全体が参照により本明細書に援用される。
本開示は、生物学的に活性な2,4−ピリミジンジアミン化合物およびそのプロドラッグ、これらの化合物を含む医薬組成物、これらの化合物を作製する中間体および合成方法ならびに様々な疾病の治療または予防などの、様々な状況にこれらの化合物および組成物を使用する方法に関する。
IgEに対して親和性の高い受容体(FcεRI)および/またはIgGに対して親和性の高い受容体(FcγRI)などのFc受容体の架橋により、肥満細胞、好塩基性細胞および他の免疫細胞のシグナル伝達カスケードが活性化され、その結果、多くの有害事象の原因となる化学伝達物質が放出される。例えば、このような架橋により、ヒスタミンなどの、I型(即時型)アナフィラキシー性過敏反応の既に形成された伝達物質が、脱顆粒によって顆粒中の貯蔵部位から放出される。架橋はまた、炎症反応に重要な役割を果たす、ロイコトリエン、プロスタグランジンおよび血小板活性化因子(PAF)を含む、他の伝達物質の合成および放出を起こす。Fc受容体の架橋の際に合成され放出されるさらなる伝達物質としては、サイトカインおよび一酸化窒素が挙げられる。
FcεRIおよび/またはFcγRIなどのFc受容体の架橋によって活性化されるシグナル伝達カスケードは、数々の細胞タンパク質を含む。最も重要な細胞内のシグナル伝達物質の1つはチロシンキナーゼである。他のシグナル伝達カスケードと同様に、FcεRIおよび/またはFcγRI受容体の架橋に関連するシグナル伝達経路に含まれる1つの重要なチロシンキナーゼは、Sykキナーゼである(概説については、Valent et al.,2002,Intl.J.Hematol.75(4):257−362(非特許文献1)を参照されたい)。
FcεRIおよびFcγRI受容体の架橋の結果として放出される伝達物質は、多くの有害事象の発現の原因となり、または多くの有害事象に重要な役割を果たす。最近、FcεRIおよび/またはFcγRIシグナル伝達カスケードを阻害し、多種多様な治療用途がある様々なクラスの2,4−ピリミジンジアミン化合物が発見されている。例えば、それぞれ全体が参照により本明細書に援用される、2003年1月31日に出願された米国特許出願第10/355,543号明細書(米国特許出願公開第2004/0029902A1号明細書)(特許文献1)、2003年1月31日に出願された国際特許出願第PCT/US03/03022号明細書(国際公開第03/063794号パンフレット)(特許文献2)、2003年7月29日に出願された米国特許出願第10/631,029号明細書(米国特許出願公開第2007/0060603号明細書)(特許文献3)、国際特許出願第PCT/US03/24087号明細書(国際公開第2004/014382号パンフレット)(特許文献4)、2004年7月30日に出願された米国特許出願第10/903,263号明細書(米国特許出願公開第2005/0234049号明細書)(特許文献5)、および国際特許出願第PCT/US2004/24716号明細書(国際公開第2005/016893号パンフレット)(特許文献6)を参照されたい。これらの化合物の多くは、優れたバイオアベイラビリティ特性を示すが、場合によっては、それらの溶解性または他の特性を、特定の投与経路を介したそれらのバイオアベイラビリティが最適化されるように調整するのが望ましいことがある。
それぞれ全体が参照により本明細書に援用される、2003年1月31日に出願された国際特許出願第PCT/US03/03022号明細書(国際公開第03/063794号パンフレット)(特許文献7)、2007年11月20日に出願された国際特許出願第PCT/US07/85313号明細書(国際公開第2008/064274号パンフレット)(特許文献8)、および2006年1月19日に出願された国際特許出願第PCT/US06/01945号明細書(国際公開第2006/078846号パンフレット)(特許文献9)には、ある種の2,4−ピリミジンジアミン化合物およびそのプロドラッグが、Fc受容体シグナル伝達カスケードの活性化によって少なくとも部分的に媒介される疾病の治療および/または予防を含む、様々なインビトロおよびインビボの状況に有用であることが開示されている。これらの化合物は、様々なインビトロおよびインビボの状況に有用であるが、改良された効果および延長された作用の持続時間を有する化合物が依然として必要とされている。
米国特許出願第10/355,543号明細書(米国特許出願公開第2004/0029902A1号明細書) 国際特許出願第PCT/US03/03022号明細書(国際公開第03/063794号パンフレット) 米国特許出願第10/631,029号明細書(米国特許出願公開第2007/0060603号明細書) 国際特許出願第PCT/US03/24087号明細書(国際公開第2004/014382号パンフレット) 米国特許出願第10/903,263号明細書(米国特許出願公開第2005/0234049号明細書) 国際特許出願第PCT/US2004/24716号明細書(国際公開第2005/016893号パンフレット) 国際特許出願第PCT/US03/03022号明細書(国際公開第03/063794号パンフレット) 国際特許出願第PCT/US07/85313号明細書(国際公開第2008/064274号パンフレット) 国際特許出願第PCT/US06/01945号明細書(国際公開第2006/078846号パンフレット)
Valent et al.,2002,Intl.J.Hematol.75(4):257−362
広い態様において、本開示は、多くの生物学的活性、ひいては治療用途を有する2,4−ピリミジンジアミン化合物およびそのプロドラッグ、これらの化合物およびプロドラッグを含む組成物、これらの化合物およびプロドラッグを合成するのに有用な方法および中間体ならびにFc受容体シグナル伝達カスケードの活性化によって少なくとも部分的に媒介される疾病の治療および/または予防を含む、様々なインビトロおよびインビボの状況にこれらの化合物およびプロドラッグを使用する方法を提供する。
したがって、本開示の一態様は、式(I)の化合物:
Figure 2016041700
または式(II)の化合物:
Figure 2016041700
およびそれぞれの薬学的に許容できる塩を提供する。
本開示の別の態様は、本開示の化合物および塩と、適切な担体、賦形剤または希釈剤とを含む医薬組成物を提供する。担体、賦形剤または希釈剤の正確な性質は、組成物の所望の用途に応じて決まり、動物用の用途に好適または許容可能な性質からヒト用の用途に好適または許容可能な性質までの範囲に及び得る。この組成物は、任意に、1種以上の追加の化合物を含んでいてもよい。
本開示の別の態様は、対象の細胞の脱顆粒を阻害する方法であって、脱顆粒を阻害するのに有効な、薬学的に有効な量の本開示の化合物、塩または組成物を対象に投与する工程を含む方法を提供する。
本開示のさらに別の態様は、アレルギー性疾患、軽度の瘢痕、組織破壊に関連する疾病、組織炎症に関連する疾病、炎症および瘢痕から選択される疾病を治療または予防するための方法であって、薬学的に有効な量の本開示の化合物、塩または組成物を対象に投与する工程を含む方法を提供する。
一態様において、本開示は、対象の関節リウマチを治療する方法であって、薬学的に有効な量の本開示の化合物、塩または組成物を、関節リウマチに罹患した対象に投与する工程を含む方法を提供する。
本開示の別の態様は、対象のSykキナーゼの活性を阻害する方法であって、Sykキナーゼ活性を阻害するのに有効な、薬学的に有効な量の本開示の化合物、塩または組成物を対象に投与する工程を含む方法を提供する。
別の態様において、本開示は、対象のFc受容体シグナル伝達カスケードを阻害する方法であって、Fc受容体シグナル伝達カスケードを阻害するのに有効な、薬学的に有効な量の本開示の化合物、塩または組成物を対象に投与する工程を含む方法を提供する。Fc受容体は、FcαRI、FcγRI、FcγRIIIおよびFcεRIから選択される。
本開示の別の態様は、対象の自己免疫疾患、および/またはそれに関連する1つ以上の症状を治療または予防する方法であって、自己免疫疾患を治療または予防するのに有効な、薬学的に有効な量の本開示の化合物、塩または組成物を対象に投与する工程を含む方法を提供する。
本開示の別の態様は、対象の細胞増殖性疾患を治療する方法であって、薬学的に有効な量の本開示に係る化合物、塩または組成物を、細胞増殖性疾患に罹患した対象に投与する工程を含む方法を提供する。
本開示の別の態様は、細胞におけるSykキナーゼを調節または阻害する方法であって、SykキナーゼまたはSykキナーゼを含む細胞を、本開示の化合物または塩と接触させる工程を含む方法を提供する。
本開示の別の態様は、Fc受容体シグナル伝達カスケードを調節または阻害する方法であって、Fc受容体を発現する細胞を、本開示の化合物または塩と接触させる工程を含む方法を提供する。
本開示の別の態様は、細胞の脱顆粒を調節または阻害する方法であって、脱顆粒する細胞を、本開示の化合物または塩と接触させる工程を含む方法を提供する。
本開示の別の態様は、シグナル伝達カスケードを調節または阻害する方法であって、Syk依存性受容体またはSyk依存性受容体を発現する細胞を、本開示の化合物または塩と接触させる工程を含む方法を提供する。
[本発明1001]
以下の式の化合物またはその薬学的に許容できる塩:
[化1]
Figure 2016041700
(式中:
Yが、酸素または硫黄であり;
1、Z2、およびZ3が、独立して、CHおよびNから選択され;
1が、水素、C1〜C6アルキル、またはR8であり;
2およびR3が、独立して、水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、およびハロ(C1〜C6アルキル)から選択されるか、またはR2およびR3が、それらが結合される炭素と一緒になって、C3〜C6シクロアルキルを形成し;
4が、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1〜C6アルキル、またはハロ(C1〜C6アルキル)であり;
5が、C1〜C6アルキル、−N(R72、1、2、3、または4つのR6基で任意に置換されるアリール、1、2、3、または4つのR6基で任意に置換されるヘテロアリール、1、2、3、4、5、6、7、または8つのR6基で任意に置換されるシクロアルキル、または1、2、3、4、5、6、7、または8つのR6基で任意に置換されるヘテロシクロアルキルであり、ここで、
各R6が、独立して、重水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、ハロ(C1〜C6アルキル)、C1〜C6アルコキシ、ハロ(C1〜C6アルコキシ)、アミノ、(C1〜C6アルキル)アミノ、ジ(C1〜C6アルキル)アミノ、ヒドロキシ(C1〜C6アルキル)、(C1〜C6アルコキシ)C1〜C6アルキル、アミノ(C1〜C6アルキル)、((C1〜C6アルキル)アミノ)(C1〜C6アルキル)、(ジ(C1〜C6アルキル)アミノ)(C1〜C6アルキル)、−C(O)OH、−C(O)NH2、C3〜C8シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、およびヘテロシクロアルキルから選択されるか、または2つのR6基が、スピロ縮合C3〜C6シクロアルキル、スピロ縮合ヘテロシクロアルキル、オキソ、=CH2、または=CH(C1〜C6アルキル)を形成し;かつ
各R7が、独立して、水素、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、ハロ(C1〜C6アルキル)、ヒドロキシ(C1〜C6アルキル)、(C1〜C6アルコキシ)C1〜C6アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、(アリール)C1〜C6アルキル、(ヘテロアリール)C1〜C6アルキル、および(ヘテロシクロアルキル)C1〜C6アルキルから選択され;かつ
8が、−(CR1111−O−P(O)(OR122
[化2]
Figure 2016041700
から選択され、式中、
各R11が、独立して、水素、C1〜C6アルキル、アリール、および(アリール)C1〜C6アルキルから選択され、ここで、各アルキルまたはアリールが、ハロゲン、ヒドロキシ、C1〜C6アルコキシ、アリールオキシ、または(C1〜C6アルキル)アリールオキシで任意に置換されるか、または2つのR11基が、それらが結合される炭素と一緒になって、C3〜C6シクロアルキルを形成し、
各R12が、独立して、水素、C1〜C6アルキル、アリール、(アリール)C1〜C6アルキル、−(CR1111−OR16、−(CR1111−O−C(O)R16、−(CR1111−O−C(O)OR16、−(CR1111−S−C(O)R16、−(CR1111−S−C(O)OR16、−(CR1111−NH−C(O)R16、−(CR1111−NH−C(O)OR16およびSi(R113から選択され、ここで、各アルキルまたはアリールが、ハロゲン、ヒドロキシ、C1〜C6アルコキシ、アリールオキシ、または(C1〜C6アルキル)アリールオキシで任意に置換され、かつ各R16が、独立して、水素、C1〜C6アルキル、アリール、および(アリール)C1〜C6アルキルから選択され、
各R13が、独立して、水素、C1〜C6アルキル、アリール、(アリール)C1〜C6アルキル、ヘテロアリール、およびヘテロシクロアルキルから選択され、
各kが、1、2または3であり、
各mが、0、1、または2であり、かつ
各nが、1、2または3であり;
前記アリーレンが、0、1、2、3、または4つのR9でさらに置換され、ここで、各R9が、独立して、ハロゲン、シアノ、C1〜C6アルキル、ハロ(C1〜C6アルキル)、C1〜C6アルコキシ、およびハロ(C1〜C6アルコキシ)から選択され、またはR9およびR5が、それらが結合される炭素と一緒になって、C5〜C10ヘテロシクロアルキルを形成し;かつ
前記ヘテロアリーレンが、0、1、2、3、または4つのR10でさらに置換され、ここで、各R10が、独立して、ハロゲン、シアノ、C1〜C6アルキル、ハロ(C1〜C6アルキル)、C1〜C6アルコキシ、およびハロ(C1〜C6アルコキシ)から選択されるか、またはR10およびR5が、それらが結合される炭素と一緒になって、C5〜C10ヘテロシクロアルキルを形成し、
ただし、化合物が、
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(4−モルホリノフェニル)−2,4−ピリミジンジアミン、
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(4−モルホリノフェニル)−2,4−ピリミジンジアミン、
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)−2,4−ピリミジンジアミン、または
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(4−エトキシカルボニルピペラジン−1−イル(フェニル))−2,4−ピリミジンジアミンではない)。
[本発明1002]
以下の式を有する、本発明1001の化合物:
[化3]
Figure 2016041700

[本発明1003]
前記R5が、前記ピリミジン−2−イルアミンに対して前記ヘテロアリーレンのパラ位で置換される、本発明1002の化合物。
[本発明1004]
Yが酸素である、本発明1001〜1004のいずれかの化合物。
[本発明1005]
Yが硫黄である、本発明1001〜1004のいずれかの化合物。
[本発明1006]
1が炭素であり、Z2が炭素であり、かつZ3が窒素である、本発明1001〜1005のいずれかの化合物。
[本発明1007]
1が窒素であり、Z2が炭素であり、かつZ3が炭素である、本発明1001〜1005のいずれかの化合物。
[本発明1008]
1が炭素であり、Z2が炭素であり、かつZ3が炭素である、本発明1001〜1005のいずれかの化合物。
[本発明1009]
2およびR3が、独立して、水素およびC1〜C6アルキルから選択されるか、またはR2およびR3が、それらが結合される炭素と一緒になって、C3〜C6シクロアルキルを形成する、本発明1001〜1008のいずれかの化合物。
[本発明1010]
2およびR3が、独立して、水素およびメチルから選択される、本発明1001〜1008のいずれかの化合物。
[本発明1011]
2およびR3が両方とも水素である、本発明1001〜1008のいずれかの化合物。
[本発明1012]
2およびR3が両方ともメチルである、本発明1001〜1008のいずれかの化合物。
[本発明1013]
1が、水素またはR8である、本発明1001〜1012のいずれかの化合物。
[本発明1014]
1が水素である、本発明1001〜1012のいずれかの化合物。
[本発明1015]
1が、(CR1111−O−P(O)(OR122
[化4]
Figure 2016041700
から選択され、式中、
各R11が、独立して、水素およびC1〜C6アルキルから選択され;
各R12が、独立して、水素およびC1〜C6アルキルから選択され;
各R13が、独立して、水素およびC1〜C6アルキルから選択され;
kが、1、2または3であり;
各mが、0、1、または2であり;かつ
各nが、1、2または3である、本発明1001〜1012のいずれかの化合物。
[本発明1016]
1が、−CH2−O−P(O)(OH)(OH)、−CH2CH2−O−P(O)(OH)(OH)、−CH2−O−P(O)(OtBu)2、または−CH2CH2−O−P(O)(OtBu)2である、本発明1001〜1012のいずれかの化合物。
[本発明1017]
1が−CH2−O−P(O)(OH)(OH)である、本発明1001〜1012のいずれかの化合物。
[本発明1018]
4が、水素、ハロゲン、C1〜C6アルキル、またはハロ(C1〜C6アルキル)である、本発明1001〜1017のいずれかの化合物。
[本発明1019]
4がハロゲンである、本発明1001〜1018のいずれかの化合物。
[本発明1020]
4が−Fである、本発明1001〜1018のいずれかの化合物。
[本発明1021]
前記アリーレンまたはヘテロアリーレンが非置換である、本発明1001〜1020のいずれかの化合物。
[本発明1022]
前記アリーレンが、1つのR9でさらに置換されており、ここで、各R9が、ハロゲン、メチル、メトキシ、イソプロポキシ、トリフルオロメチル、またはトリフルオロメトキシであるか、または前記ヘテロアリーレンが、1つのR10で置換され、ここで、各R10が、ハロゲン、メチル、メトキシ、イソプロポキシ、トリフルオロメチル、またはトリフルオロメトキシである、本発明1001〜1020のいずれかの化合物。
[本発明1023]
5が、1、2、3、4、5、6、7または8つのR6で任意に置換されるヘテロシクロアルキルである、本発明1001〜1022のいずれかの化合物。
[本発明1024]
5が、1つまたは2つのR6で任意に置換されるヘテロシクロアルキルである、本発明1001〜1022のいずれかの化合物。
[本発明1025]
前記ヘテロシクロアルキルが、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、オキサゾリジニル、アゼチジニル、テトラヒドロピラニル、オキサゼパニル、2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、または1,4−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナニルである、本発明1023〜1024のいずれかの化合物。
[本発明1026]
前記ヘテロシクロアルキルが、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、またはピロリジニルである、本発明1023〜1024のいずれかの化合物。
[本発明1027]
前記ヘテロシクロアルキルがモルホリニルである、本発明1023〜1024のいずれかの化合物。
[本発明1028]
前記ヘテロシクロアルキルがピペリジニルである、本発明1023〜1024のいずれかの化合物。
[本発明1029]
各R6が、独立して、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C1〜C6アルキル、ハロ(C1〜C6アルキル)、C1〜C6アルコキシ、ヒドロキシ(C1〜C6アルキル)、(C1〜C6アルコキシ)C1〜C6アルキル、アミノ、(C1〜C6アルキル)アミノ、ジ(C1〜C6アルキル)アミノ、−C(O)NH2、およびヘテロシクロアルキルから選択されるか、または2つのR6基が、スピロ縮合ヘテロシクロアルキル、オキソ、=CH2、または=CH(C1〜C6アルキル)を形成する、本発明1001〜1028のいずれかの化合物。
[本発明1030]
各R6が、独立して、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C1〜C6アルキル、ハロ(C1〜C6アルキル)、C1〜C6アルコキシ、ジ(C1〜C6アルキル)アミノ、ヒドロキシ(C1〜C6アルキル)、(C1〜C6アルコキシ)C1〜C6アルキル、アミノ、(C1〜C6アルキル)アミノ、ジ(C1〜C6アルキル)アミノ、および−C(O)NH2から選択される、本発明1001〜1028のいずれかの化合物。
[本発明1031]
各R6が、独立して、ヒドロキシ、C1〜C6アルキル、ハロ(C1〜C6アルキル)、C1〜C6アルコキシ、ヒドロキシ(C1〜C6アルキル)、(C1〜C6アルコキシ)C1〜C6アルキル、アミノ、(C1〜C6アルキル)アミノ、およびジ(C1〜C6アルキル)アミノから選択される、本発明1001〜1028のいずれかの化合物。
[本発明1032]
各R6がメチルである、本発明1001〜1028のいずれかの化合物。
[本発明1033]
5が非置換である、本発明1001〜1022のいずれかの化合物。
[本発明1034]
5が、−N(R72であり、ここで、各R7が、独立して、水素、C1〜C6アルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、ハロ(C1〜C6アルキル)、ヒドロキシ(C1〜C6アルキル)、(C1〜C6アルコキシ)C1〜C6アルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、(アリール)C1〜C6アルキル、(ヘテロアリール)C1〜C6アルキル、および(ヘテロシクロアルキル)C1〜C6アルキルから選択される、本発明1001〜1022のいずれかの化合物。
[本発明1035]
各R7が、独立して、C1〜C6アルキル、(C1〜C6アルコキシ)C1〜C6アルキル、ヘテロシクロアルキル、および(ヘテロシクロアルキル)C1〜C6アルキルから選択される、本発明1034の化合物。
[本発明1036]
少なくとも1つのR7がメチルである、本発明1034または1035の化合物。
[本発明1037]
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(4−モルホリノフェニル)−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−4−[(二水素ホスホノオキシ)メチル]−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(4−モルホリノフェニル)−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[3−メチル−4−モルホリノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[3−メチル−4−((1S,4S)−5−オキサ−2−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[3−ジフルオロメトキシ−4−モルホリノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[3−フルオロ−4−モルホリノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[3−メトキシ−4−モルホリノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[3−トリフルオロメトキシ−4−モルホリノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(4,4−ジフルオロ−1−ピペリジニル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[3−フルオロ−4−(4,4−ジフルオロ−1−ピペリジニル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[3,5−ジフルオロ−4−モルホリノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−モルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[3−メトキシ−4−モルホリノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[3−フルオロ−4−モルホリノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
rac−シス−N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(2,6−ジメチルモルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
rac−シス−N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(2,6−ジメチルモルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−((1S,4S)−5−オキサ−2−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−((1S,4S)−5−オキサ−2−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(モルホリン−2−オン)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(モルホリン−2−オン)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(((2S)−2−エトキシメチル)モルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(((2S)−2−エトキシメチル)モルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−ホモモルホリノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−ホモモルホリノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[3−(2−プロポキシ)−4−モルホリノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−テトラヒドロピラノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−テトラヒドロピラノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[−3−メトキシ−4−テトラヒドロピラノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[−3−メトキシ−4−テトラヒドロピラノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(ピペリジン−1−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((2S)−2−メチルモルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((2S)−2−メチルモルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((3R)−2−メチルモルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((3R)−2−メチルモルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(ピペリジン−1−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[1,2,4a,5−テトラヒドロ−4H−[1,4]オキサジノ[3,4−c][1,4]ベンゾオキサジン−8−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(4−エトキシピペリジン−1−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(4−イソプロポキシピペリジン−1−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(4−(ジエチルアミノ)ピペリジン−1−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[3−フルオロ−4−(3−(ヒドロキシメチル)モルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(4−アミノピペリジン−1−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−4−[(二水素ホスホノオキシ)メチル]−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(3−メチル−4−モルホリノフェニル)−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−4−[(二水素ホスホノオキシ)メチル]−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(3−フルオロ−4−モルホリノフェニル)−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(3,4−ジヒドロ−4−[(二水素ホスホノオキシ)メチル]−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(4−モルホリノフェニル)−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−N2−[4−(2,2−ジメチルモルホリノ)フェニル]−5−フルオロ−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−N2−[4−(2,2−ジメチルモルホリノ)フェニル]−−5−フルオロ−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−((2R)−2−メチルモルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−((2R)−2−メチルモルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−((3S)−3−メチルモルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−((3S)−3−メチルモルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
rac−N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−N2−[4−((2−ジメチルアミノメチル)モルホリノ)フェニル]−5−フルオロ−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−N2−[4−((3S)−3−メチルモルホリノ)フェニル]−5−フルオロ−2,4−ピリミジンジアミン;
5−フルオロ−N2−(4−モルホリノフェニル)−N4−(3'−オキソ−3',4'−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,2'−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン]−6−イル)−2,4−ピリミジンジアミン;
N2−[4−(2,2−ジメチルモルホリノ)フェニル]−5−フルオロ−N4−(3'−オキソ−3',4'−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,2'−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン]−6−イル)−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−((2−ヒドロキシエチル)モルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−((2−ヒドロキシエチル)モルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−((2−ヒドロキシメチル)モルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−((2−ヒドロキシメチル)モルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[2−(ピリジン−4−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−6−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(イソキノリン−7−イル)−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ピリジン−3−イル))−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノピリド−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
(R)−N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(3−フルオロピロリジン−1−イル)ピリド−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(3,4−ジヒドロ−4−[(二水素ホスホノオキシ)メチル]−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(2,2−ジメチルモルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(2,2,3,3,5,5,6,6−d8−モルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(2,2,3,3,5,5,6,6−d8−モルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−4−プロピル−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−モルホリノ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(4−(アミノカルボニル)ピペリジン−1−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(3−オキソピペラジン−1−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(4−メトキシピペリジン−1−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−チオモルホリノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(4−シアノピペリジン−1−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(4−(メトキシメチル)ピペリジン−1−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(1−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(2−オキサ−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[3−メチル−4−(2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
またはその薬学的に許容できる塩である、本発明1001の化合物。
[本発明1038]
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−モルホリノピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−4−[(二水素ホスホノオキシ)メチル]−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(6−モルホリノピリジン−3−イル)−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−モルホリノピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((2R)−2−メチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((2S)−2−メチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(2,2−ジメチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(2,2−ジメチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[5−フルオロ−6−モルホリノピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[5−メチル−6−モルホリノピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[5−メチル−6−(2,2−ジメチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[5−メチル−6−モルホリノピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[5−メチル−6−(2,2−ジメチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[5−フルオロ−6−(2,2−ジメチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[5−フルオロ−6−モルホリノピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[5−フルオロ−6−(2,2−ジメチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(ホモモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[5−メトキシ−6−モルホリノピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−テトラヒドロピラノピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((3R)−3−メチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((3R)−3−メチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(4−メトキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(4−エトキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((3R)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((3R)−3−メトキシピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((3R)−3−エトキシピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(3−メチレンモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(3−(エトキシメチル)モルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(4−(ジエチルアミノ)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(1,4−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナン−4−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((3S)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((3R)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((3R)−3−メトキシピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(3−(ジエチルアミノ)ピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(3−モルホリノピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((3R)−3−(エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(3−メトキシアゼチジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(3−(アミノカルボニル)ピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((3S)−3−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((4R)−4−イソプロピル−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((4S)−4−イソプロピル−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[2,3'−ビピリジン−5−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−メチルピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((1S,4S)−5−オキサ−2−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((2S)−2−メチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((2S)−2−メチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
rac−シス−N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−N2−[6−(2,6−ジメチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−2,4−ピリミジンジアミン;
rac−シス−N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−N2−[6−(2,6−ジメチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−4−[(二水素ホスホノオキシ)メチル]−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((3S)−3−メチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(2−メトキシエチル)メチルアミノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(2−メトキシエチル)メチルアミノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−N2−[6−(((2S)−2−エトキシメチル)モルホリノ)ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−N2−[6−(((2S)−2−エトキシメチル)モルホリノ)ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−N2−[6−(((2R)−2−エトキシメチル)モルホリノ)ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−N2−[6−(((2R)−2−エトキシメチル)モルホリノ)ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−2,4−ピリミジンジアミン;
rac−N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−N2−[6−(2,5−ジメチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−2,4−ピリミジンジアミン;
rac−N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−N2−[6−(2,5−ジメチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(2,2,3,3,5,5,6,6−d8−モルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(2,2,3,3,5,5,6,6−d8−モルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(((S)−メチル(テトラヒドロフラン−2−イル)メチル)アミノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(((S)−メチル(テトラヒドロフラン−2−イル)メチル)アミノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(((R)−メチル(テトラヒドロフラン−2−イル)メチル)アミノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(((R)−メチル(テトラヒドロフラン−2−イル)メチル)アミノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((3S)−3−メチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((3S)−3−メチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(メチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((2R)−2−(フルオロメチル)モルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(ジメチルアミノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
またはその薬学的に許容できる塩である、本発明1001の化合物。
[本発明1039]
本発明1001〜1038のいずれかの化合物の薬学的に許容できる塩。
[本発明1040]
本発明1001〜1039のいずれかの化合物または塩と、許容できる担体、賦形剤および/または希釈剤とを含む医薬組成物。
[本発明1041]
対象において細胞の脱顆粒を阻害する方法であって、脱顆粒を阻害するのに有効な、薬学的に有効な量の本発明1001〜1039のいずれかの化合物または塩あるいは本発明1040の医薬組成物を前記対象に投与する工程を含む、方法。
[本発明1042]
アレルギー性疾患、軽度の瘢痕、組織破壊に関連する疾病、組織炎症に関連する疾病、炎症および瘢痕から選択される、対象の疾病を治療または予防する方法であって、薬学的に有効な量の本発明1001〜1039のいずれかの化合物または塩あるいは本発明1040の医薬組成物を前記対象に投与する工程を含む、方法。
[本発明1043]
前記疾病が関節リウマチである、本発明1042の方法。
[本発明1044]
対象においてSykキナーゼの活性を阻害する方法であって、前記Sykキナーゼ活性を阻害するのに有効な、薬学的に有効な量の本発明1001〜1039のいずれかの化合物または塩あるいは本発明1040の医薬組成物を前記対象に投与する工程を含む、方法。
[本発明1045]
対象においてFc受容体シグナル伝達カスケードを阻害する方法であって、前記Fc受容体シグナル伝達カスケードを阻害するのに有効な、薬学的に有効な量の本発明1001〜1039のいずれかの化合物または塩あるいは本発明1040の医薬組成物を前記対象に投与する工程を含む、方法。
本開示の一態様は、式(I)の化合物:
Figure 2016041700
または式(II)の化合物:
Figure 2016041700
あるいはそれらの薬学的に許容できる塩を提供し、式中:
Yが、酸素または硫黄であり;
、Z、およびZが、独立して、CHおよびNから選択され;
が、水素、C〜Cアルキル、またはRであり;
およびRが、独立して、水素、ハロゲン、C〜Cアルキル、およびハロ(C〜Cアルキル)から選択され、またはRおよびRが、それらが結合される炭素と一緒になって、C〜Cシクロアルキルを形成し;
が、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜Cアルキル、またはハロ(C〜Cアルキル)であり;
が、C〜Cアルキル、−N(R、1、2、3、または4つのR基で置換されていてもよいアリール、1、2、3、または4つのR基で置換されていてもよいヘテロアリール、1、2、3、4、5、6、7、または8つのR基で置換されていてもよいシクロアルキルまたは1、2、3、4、5、6、7、または8つのR基で置換されていてもよいヘテロシクロアルキルであり、ここで、
各Rが、独立して、重水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロ(C〜Cアルキル)、C〜Cアルコキシ、ハロ(C〜Cアルコキシ)、アミノ、(C〜Cアルキル)アミノ、ジ(C〜Cアルキル)アミノ、ヒドロキシ(C〜Cアルキル)、(C〜Cアルコキシ)C〜Cアルキル、アミノ(C〜Cアルキル)、((C〜Cアルキル)アミノ)(C〜Cアルキル)、(ジ(C〜Cアルキル)アミノ)(C〜Cアルキル)、−C(O)OH、−C(O)NH、C〜Cシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、およびヘテロシクロアルキルから選択され、または2つのR基が、スピロ縮合C〜Cシクロアルキル、スピロ縮合ヘテロシクロアルキル、オキソ、=CH、または=CH(C〜Cアルキル)を形成し;
各Rが、独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロ(C〜Cアルキル)、ヒドロキシ(C〜Cアルキル)、(C〜Cアルコキシ)C〜Cアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、(アリール)C〜Cアルキル、(ヘテロアリール)C〜Cアルキル、および(ヘテロシクロアルキル)C〜Cアルキルから選択され;
が、−(CR1111−O−P(O)(OR12
Figure 2016041700
から選択され、式中、
各R11が、独立して、水素、C〜Cアルキル、アリール、および(アリール)C〜Cアルキルから選択され、ここで、各アルキルまたはアリールが、ハロゲン、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、アリールオキシ、または(C〜Cアルキル)アリールオキシで置換されていてもよいか、または2つのR11基が、それらが結合される炭素と一緒になって、C〜Cシクロアルキルを形成し、
各R12が、独立して、水素、C〜Cアルキル、アリール、(アリール)C〜Cアルキル、−(CR1111−OR16、−(CR1111−O−C(O)R16、−(CR1111−O−C(O)OR16、−(CR1111−S−C(O)R16、−(CR1111−S−C(O)OR16、−(CR1111−NH−C(O)R16、−(CR1111−NH−C(O)OR16および−Si(R11から選択され、ここで、各アルキルまたはアリールが、ハロゲン、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、アリールオキシ、または(C〜Cアルキル)アリールオキシで置換されていてもよく、各R16が、独立して、水素、C〜Cアルキル、アリール、および(アリール)C〜Cアルキルから選択され、
各R13が、独立して、水素、C〜Cアルキル、アリール、(アリール)C〜Cアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロシクロアルキルから選択され、
各kが、1、2または3であり、
各mが、0、1、または2であり、
各nが、1、2または3であり;
アリーレンが、0、1、2、3、または4つのRでさらに置換され、ここで、各Rが、独立して、ハロゲン、シアノ、C〜Cアルキル、ハロ(C〜Cアルキル)、C〜Cアルコキシ、およびハロ(C〜Cアルコキシ)から選択され、またはRおよびRが、それらが結合される炭素と一緒になって、C〜C10ヘテロシクロアルキルを形成し;
ヘテロアリーレンが、0、1、2、3、または4つのR10でさらに置換され、ここで、各R10が、独立して、ハロゲン、シアノ、C〜Cアルキル、ハロ(C〜Cアルキル)、C〜Cアルコキシ、およびハロ(C〜Cアルコキシ)から選択され、またはR10およびRが、それらが結合される炭素と一緒になって、C〜C10ヘテロシクロアルキルを形成し、
ただし、化合物が、
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(4−モルホリノフェニル)−2,4−ピリミジンジアミン、
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(4−モルホリノフェニル)−2,4−ピリミジンジアミン、
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)−2,4−ピリミジンジアミン、または
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(4−エトキシカルボニルピペラジン−1−イル(フェニル))−2,4−ピリミジンジアミンではない。
一実施形態において、本開示は、式(I)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本開示は、式(I)(式中、アリーレンがフェニレンである)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本開示は、式(I)(式中、アリーレンがフェニレンであり、Rが、ピリミジン−2−イルアミンに対してフェニレンのパラ位で置換される)の化合物を提供する。これらの化合物は、式(III)によって表され得る:
Figure 2016041700
別の態様において、本開示は、式(II)の化合物を提供する。
一実施形態において、本開示は、式(II)(式中、ヘテロアリーレンが単環式ヘテロアリーレンである)の化合物を提供する。
特定の実施形態において、本開示は、式(II)(式中、ヘテロアリーレンが、ピリジレン、ピラジレン、ピリミジレン、またはピリダジレン(pyridazylene)である)の化合物を提供する。
別の実施形態において、本開示は、式(II)(式中、ヘテロアリーレンがピリジレンである)の化合物を提供する。
さらに別の実施形態において、本開示は、式(II)(式中、ヘテロアリーレンがピリジレンであり、Rが、ピリミジン−2−イルアミンに対してヘテロアリーレンのパラ位で置換される)の化合物を提供する。これらの化合物は、式(IV)によって表され得る:
Figure 2016041700
一実施形態において、本開示は、式(I)〜(IV)(式中、Yが酸素である)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。
別の実施形態において、本開示は、式(I)〜(IV)(式中、Yが硫黄である)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。
一実施形態において、本開示は、式(I)〜(IV)(式中、Zが炭素であり、Zが炭素であり、Zが窒素である)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。
別の実施形態において、本開示は、式(I)〜(IV)(式中、Zが窒素であり、Zが炭素であり、Zが炭素である)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。
さらに別の実施形態において、本開示は、式(I)〜(IV)(式中、Zが炭素であり、Zが炭素であり、Zが炭素である)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。
特定の実施形態において、本開示は、式(I)〜(IV)(式中、Yが酸素であり、Zが炭素であり、Zが炭素であり、Zが窒素である)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。これらの化合物は、式(V)および(VI)によって表され得る:
Figure 2016041700
特定の実施形態において、本開示は、式(I)〜(IV)(式中、Yが酸素であり、Zが窒素であり、Zが炭素であり、Zが炭素である)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。これらの化合物は、式(VII)および(VIII)によって表され得る:
Figure 2016041700
特定の実施形態において、本開示は、式(I)〜(IV)(式中、Yが酸素であり、Zが炭素であり、Zが炭素であり、Zが炭素である)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。これらの化合物は、式(IX)および(X)によって表され得る:
Figure 2016041700
一実施形態において、本開示は、式(I)〜(X)(式中、RおよびRが、独立して、水素およびC〜Cアルキルから選択され、またはRおよびRが、それらが結合される炭素と一緒になって、C〜Cシクロアルキルを形成する)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。
特定の実施形態において、本開示は、式(I)〜(X)(式中、RおよびRが、独立して、水素、およびC〜Cアルキルから選択される)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。特定の実施形態において、RおよびRが、独立して、水素およびメチルから選択される。例えば、一実施形態において、RおよびRが両方とも水素である。別の実施形態において、RおよびRが両方ともメチルである。別の実施形態において、Rが水素であり、Rがメチルである。
さらに別の実施形態において、本開示は、式(I)〜(X)(式中、RおよびRが、それらが結合される炭素と一緒になって、スピロ縮合シクロブタンを形成する)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。
特定の実施形態において、本開示は、式(I)〜(X)(式中、
Figure 2016041700
部分が:
Figure 2016041700
である)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。
例えば、ある実施形態において、本開示は、式(I)〜(X)(式中、
Figure 2016041700
部分が:
Figure 2016041700
である)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。
特定の実施形態において、本開示は、式(I)〜(X)(式中、Rが、水素またはRである)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。
例えば、一実施形態において、本開示は、式(I)〜(IV)(式中、Rが水素である)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。
特定の実施形態において、本開示は、式(I)〜(X)(式中、RがRである)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。特定の実施形態において、Rが、(CR1111−O−P(O)(OR12
Figure 2016041700
から選択され、式中、
各R11が、独立して、水素およびC〜Cアルキルから選択され;
各R12が、独立して、水素およびC〜Cアルキルから選択され;
各R13が、独立して、水素およびC〜Cアルキルから選択され;
kが、1、2または3であり;
各mが、0、1、または2であり;
各nが、1、2または3である。
特定の実施形態において、本開示は、式(I)〜(X)(式中、Rが、(CR1111−O−P(O)(OR12、および
Figure 2016041700
から選択され、式中、
各R11が、独立して、水素およびC〜Cアルキルから選択され;
各R12が、独立して、水素およびC〜Cアルキルから選択され;
各R13が、独立して、水素およびC〜Cアルキルから選択され;
kが、1、2または3であり;
各mが、0、1、または2であり;
各nが、1、2または3である)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。
別の実施形態において、本開示は、式(I)〜(X)(式中、Rが、−CH−O−P(O)(OH)(OH)、−CHCH−O−P(O)(OH)(OH)、−CH−O−P(O)(OtBu)、または−CHCH−O−P(O)(OtBu)である)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。一実施形態において、Rが、−CH−O−P(O)(OH)(OH)である。
別の実施形態において、Rが、式
Figure 2016041700
(式中、R11、R13、mおよびnが、上に定義されるとおりである)の環状リン酸エステルである。このような環状リン酸エステルの具体例としては、以下のものから選択される群が挙げられるが、これらに限定されない:
Figure 2016041700
さらに別の実施形態において、Rが、式
Figure 2016041700
(式中、R11、R13、mおよびnが、上に定義されるとおりである)の環状リン酸エステルである。このような環状リン酸エステルの具体例としては、以下のものから選択される群が挙げられるが、これらに限定されない:
Figure 2016041700
一実施形態において、本開示は、式(I)〜(X)(式中、
Figure 2016041700
部分が:
Figure 2016041700
である)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。
特定の実施形態において、本開示は、式(I)〜(X)(式中、Rが、水素、ハロゲン、C〜Cアルキル、またはハロ(C〜Cアルキル)である)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。
別の実施形態において、本開示は、式(I)〜(X)(式中、Rがハロゲンである)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。さらに別の実施形態において、Rが−Fである。
一実施形態において、本開示は、式(I)〜(IV)(式中、
Figure 2016041700
部分が:
Figure 2016041700
Figure 2016041700
である)の化合物を提供する。
一実施形態において、本開示は、式(I)〜(X)(式中、アリーレンまたはヘテロアリーレンが非置換である)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。
一実施形態において、本開示は、式(I)、(III)、(V)、(VII)および(IX)(式中、各Rが、独立して、ハロゲン、シアノ、メチル、メトキシ、イソプロポキシ、トリフルオロメチル、およびトリフルオロメトキシから選択される)のいずれかに関して上述される化合物、または式(II)、(IV)、(VI)、(VIII)および(X)(式中、各R10が、独立して、ハロゲン、シアノ、メチル、メトキシ、イソプロポキシ、トリフルオロメチル、およびトリフルオロメトキシから選択される)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。
一実施形態において、本開示は、式(I)、(III)、(V)、(VII)および(IX)(式中、アリーレンが、0、1または2つのRで置換される)のいずれかに関して上述される化合物または式(II)、(IV)、(VI)、(VIII)および(X)(式中、ヘテロアリーレンが、0、1または2つのR10で置換される)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。例えば、アリーレンは、0または1つのRで置換され得、またはヘテロアリーレンは、0または1つのR10で置換され得る。
一実施形態において、本開示は、式(I)、(III)、(V)、(VII)および(IX)(式中、アリーレンが、1つのRでさらに置換され、ここで、各Rが、ハロゲン、メチル、メトキシ、イソプロポキシ、トリフルオロメチル、またはトリフルオロメトキシである)のいずれかに関して上述される化合物、または式(II)、(IV)、(VI)、(VIII)および(X)(式中、ヘテロアリーレンが、1つのR10で置換され、ここで、各R10が、ハロゲン、メチル、メトキシ、イソプロポキシ、トリフルオロメチル、またはトリフルオロメトキシである)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。
さらに別の実施形態において、本開示は、式(I)〜(X)(式中、Rが、−N(R、1、2、3、または4つのR基で置換されていてもよいアリール、1、2、3、または4つのR基で置換されていてもよいヘテロアリール、または1、2、3、4、5、6、7、または8つのR基で置換されていてもよいヘテロシクロアルキルである)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。
一実施形態において、本開示は、式(I)〜(X)(式中、各Rが、独立して、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C〜Cアルキル、ハロ(C〜Cアルキル)、C〜Cアルコキシ、ヒドロキシ(C〜Cアルキル)、(C〜Cアルコキシ)C〜Cアルキル、アミノ、(C〜Cアルキル)アミノ、ジ(C〜Cアルキル)アミノ、−C(O)NH、およびヘテロシクロアルキルから選択され、または2つのR基が、スピロ縮合ヘテロシクロアルキル、オキソ、=CH、または=CH(C〜Cアルキル)を形成する)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。
別の実施形態において、本開示は、式(I)〜(X)(式中、各Rが、独立して、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C〜Cアルキル、ハロ(C〜Cアルキル)、C〜Cアルコキシ、ジ(C〜Cアルキル)アミノ、ヒドロキシ(C〜Cアルキル)、(C〜Cアルコキシ)C〜Cアルキル、アミノ、(C〜Cアルキル)アミノ、ジ(C〜Cアルキル)アミノ、および−C(O)NHから選択される)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。
さらに別の実施形態において、本開示は、式(I)〜(X)(式中、各Rが、独立して、ヒドロキシ、C〜Cアルキル、ハロ(C〜Cアルキル)、C〜Cアルコキシ、ヒドロキシ(C〜Cアルキル)、(C〜Cアルコキシ)C〜Cアルキル、アミノ、(C〜Cアルキル)アミノ、およびジ(C〜Cアルキル)アミノから選択される)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。
別の実施形態において、本開示は、式(I)〜(X)(式中、各Rが、C〜Cアルキル、例えば、メチルである)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。Rが、例えば、単一のメチル基で置換されるか、2つのメチル基でgem−二置換されるか、または2つの異なるヘテロシクロアルキル環位置において2つのメチル基で置換され得る。
一実施形態において、本開示は、式(I)〜(X)(式中、Rが、1、2、3、4、5、6、7または8つのRで置換されていてもよいヘテロシクロアルキルである)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。
別の実施形態において、本開示は、式(I)〜(X)(式中、Rが、1、2、3、または4つのRで置換されていてもよいヘテロシクロアルキルである)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。
さらに別の実施形態において、本開示は、式(I)〜(X)(式中、Rが、1つまたは2つのRで置換されていてもよいヘテロシクロアルキルである)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。
さらに別の実施形態において、本開示は、式(I)〜(X)(式中、Rが、1つのRで置換されていてもよいヘテロシクロアルキルである)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。
別の実施形態において、本開示は、式(I)〜(X)(式中、Rが、非置換のヘテロシクロアルキルである)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。
一実施形態において、本開示は、式(I)〜(X)(式中、Rが、1、2、3、4、5、6、7または8つのRで置換されていてもよいシクロアルキルである)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。
別の実施形態において、本開示は、式(I)〜(X)(式中、Rが、1、2、3、または4つのRで置換されていてもよいシクロアルキルである)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。
さらに別の実施形態において、本開示は、式(I)〜(X)(式中、Rが、1つまたは2つのRで置換されていてもよいシクロアルキルである)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。
さらに別の実施形態において、本開示は、式(I)〜(X)(式中、Rが、1つのRで置換されていてもよいシクロアルキルである)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。
別の実施形態において、本開示は、式(I)〜(X)(式中、Rが、非置換のシクロアルキルである)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。
特定の実施形態において、本開示は、式(I)〜(X)(式中、Rが、モルホリニル、チオモルホリニル、チオモルホリニル−S,S−ジオキシド、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、オキサゾリジニル、アゼチジニル、テトラヒドロピラニル、オキサゼパニル、2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、または1,4−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナニルである)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。一実施形態において、ヘテロシクロアルキルが、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、またはピロリジニルである。
別の実施形態において、本開示は、式(I)〜(X)(式中、Rがモルホリニルである)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。
さらに別の実施形態において、本開示は、式(I)〜(X)(式中、Rがピペリジニルである)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。
特定の実施形態において、本開示は、式(I)〜(X)(式中、Rが、その窒素原子の1つを介してアリーレンまたはヘテロアリーレンに結合される、窒素含有ヘテロシクロアルキル(例えば、上記のものの1つ)である)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。
特定の実施形態において、Rは、構造
Figure 2016041700
を有し、式中、Gが、酸素、炭素(すなわち、C(R14)、硫黄(すなわち、S、SOまたはSO)または窒素(すなわち、NR14)であり;aが、0、1、2、または3であり;cが、0または1であり;dが、0または1であり;Qが、単結合、O、S(O)0〜2、またはNR14であり;各R14が、水素、メチル、エチルまたはプロピルである。例えば、特定の実施形態において、−(CH−Q−R14部分が、ヒドロキシメチル、メトキシメチル、エトキシメチル、2−ヒドロキシエチル、2−メトキシエチル、または2−エトキシエチルであり得る。他の実施形態において、−(CH−Q−R14部分が、アミノメチル、(メチルアミノ)メチル、(エチルアミノ)メチル、2−アミノエチル、2−(メチルアミノ)エチル、または2−(エチルアミノ)メチルであり得る。他の実施形態において、aが0である。−(CH−Q−R14部分が、例えば、G部分に隣接する環位置において窒素含有ヘテロシクロアルキルに結合され得る。あるいは、−(CH−Q−R14部分が、例えば、窒素に隣接する環位置において窒素含有ヘテロシクロアルキルに結合され得る。他の実施形態において、例えば、Gが窒素または炭素である場合、−(CH−Q−R14部分が、G部分を介して窒素含有ヘテロシクロアルキルに結合され得る。特定の実施形態において、cおよびdが両方とも1である。他の実施形態において、cが0であり、dが1である。さらなる実施形態において、cおよびdが両方とも0である。
他の実施形態において、Rが、構造
Figure 2016041700
を有し、式中、Gが、酸素、炭素(すなわち、C(R14)、硫黄(すなわち、S、SOまたはSO)または窒素(すなわち、NR14)であり;bが、1または2であり;bが1である場合、R15が、アルキル(例えば、メチル、イソプロピルなどのプロピル)、ヘテロシクロアルキル(例えば、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル)、シアノまたは−C(O)NHR14であり、bが2である場合、両方のR15が、同じ炭素上で置換され、ハロゲンであるか、または一緒になって、オキソ、=CHR14(例えば、=CH)あるいはスピロ縮合シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルを形成し、ここで、各R14が、水素、メチル、エチルまたはプロピルである。1つまたは複数のR15部分は、例えば、G部分に隣接する環位置において窒素含有ヘテロシクロアルキルに結合され得る。あるいは、1つまたは複数のR15部分は、例えば、窒素に隣接する環位置において窒素含有ヘテロシクロアルキルに結合され得る。他の実施形態において、例えば、Gが炭素である場合、1つまたは複数のR15部分は、G部分を介して窒素含有ヘテロシクロアルキルに結合され得る。特定の実施形態において、cおよびdが両方とも1である。他の実施形態において、cが0であり、dが1である。さらなる実施形態において、cおよびdが両方とも0である。
さらに別の実施形態において、本開示は、式(I)〜(X)(式中、Rが、テトラヒドロピラニル、またはテトラヒドロフラニルである)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。
特定の実施形態において、本開示は、式(I)〜(X)(式中、Rが、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、ビシクロ[2.2.2]オクチル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチルである)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。
別の実施形態において、本開示は、式(I)〜(X)(式中、Rが、シクロヘキシルまたはシクロペンチルである)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。
特定の実施形態において、本開示は、式(I)〜(X)(式中、Rが、以下のもの:
Figure 2016041700
Figure 2016041700
からなる群から選択される)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。
一実施形態において、本開示は、式(I)〜(X)(式中、Rが−N(Rであり、ここで、各Rが、独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロ(C〜Cアルキル)、ヒドロキシ(C〜Cアルキル)、(C〜Cアルコキシ)C〜Cアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、(アリール)C〜Cアルキル、(ヘテロアリール)C〜Cアルキル、および(ヘテロシクロアルキル)C〜Cアルキルから選択される)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。
別の実施形態において、本開示は、式(I)〜(X)(式中、Rが−N(Rであり、ここで、各Rが、独立して、C〜Cアルキル、(C〜Cアルコキシ)C〜Cアルキル、ヘテロシクロアルキル、および(ヘテロシクロアルキル)C〜Cアルキルから選択される)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。
別の実施形態において、本開示は、式(I)〜(X)(式中、Rが、−N(C〜Cアルキル)Rであり、ここで、各Rが、C〜Cアルキル、(C〜Cアルコキシ)C〜Cアルキル、ヘテロシクロアルキル、および(ヘテロシクロアルキル)C〜Cアルキルである)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。例えば、−N(C〜Cアルキル)Rが、−N(CH)Rであり得る。
別の実施形態において、本開示は、式(I)〜(X)(式中、Rが、−NHRであり、ここで、Rが、C〜Cアルキル、(C〜Cアルコキシ)C〜Cアルキル、ヘテロシクロアルキル、および(ヘテロシクロアルキル)C〜Cアルキルである)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。例えば、Rが、メチル、エチルまたはプロピルなどのC〜Cアルキルであり得る。
特定の実施形態において、本開示は、式(I)〜(X)(式中、Rが、以下のもの:
Figure 2016041700
からなる群から選択される)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。
別の実施形態において、本開示は、式(I)〜(X)(式中、Rがヘテロアリールである)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。例えば、ヘテロアリールはピリジルであり得る。他の実施形態において、ヘテロアリールは、例えば、ピラジニル、ピリミジニル、フリル、オキサゾリル、チアゾリルおよびチエニルから選択され得る。上述されるように、ヘテロアリールR部分は、非置換であり得、または置換され得る。
別の実施形態において、本開示は、式(I)〜(X)(式中、Rがアリールである)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。例えば、アリールはフェニルであり得る。他の実施形態において、アリールはナフチルであり得る。上述されるように、アリールR部分は、非置換であり得、または置換され得る。
別の実施形態において、本開示は、式(I)〜(X)(式中、RがC〜Cアルキルである)のいずれかに関して上述される化合物を提供する。例えば、C〜Cアルキルはメチルであり得る。特定の実施形態において、アリーレンまたはヘテロアリーレンにおいていずれのRも置換されていない。
一実施形態において、本開示は、式(XI):
Figure 2016041700
の化合物またはその薬学的に許容できる塩を提供し、式中:
が、水素、C〜Cアルキル、またはRであり;
およびRが、独立して、水素、C〜Cアルキルから選択され、またはRおよびRが、それらが結合される炭素と一緒になって、C〜Cシクロアルキルを形成し;
がハロゲンであり;
が、C〜Cアルキル、−N(R、1、2、3、または4つのR基で置換されていてもよいアリール、1、2、3、または4つのR基で置換されていてもよいヘテロアリール、または1、2、3、4、5、6、7、または8つのR基で置換されていてもよいヘテロシクロアルキルであり、ここで、
各Rが、独立して、重水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロ(C〜Cアルキル)、C〜Cアルコキシ、ハロ(C〜Cアルコキシ)、アミノ、(C〜Cアルキル)アミノ、ジ(C〜Cアルキル)アミノ、ヒドロキシ(C〜Cアルキル)、(C〜Cアルコキシ)C〜Cアルキル、アミノ(C〜Cアルキル)、((C〜Cアルキル)アミノ)(C〜Cアルキル)、(ジ(C〜Cアルキル)アミノ)(C〜Cアルキル)、−C(O)OH、−C(O)NH、C〜Cシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、およびヘテロシクロアルキルから選択され、または2つのR基が、スピロ縮合C〜Cシクロアルキル、スピロ縮合ヘテロシクロアルキル、オキソ、=CH、または=CH(C〜Cアルキル)を形成し;
各Rが、独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロ(C〜Cアルキル)、ヒドロキシ(C〜Cアルキル)、(C〜Cアルコキシ)C〜Cアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、(アリール)C〜Cアルキル、(ヘテロアリール)C〜Cアルキル、および(ヘテロシクロアルキル)C〜Cアルキルから選択され;
が、−(CR1111−O−P(O)(OR12、および
Figure 2016041700
から選択され、式中、
各R11が、独立して、水素、C〜Cアルキル、アリール、および(アリール)C〜Cアルキルから選択され、ここで、各アルキルまたはアリールが、ハロゲン、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、アリールオキシ、または(C〜Cアルキル)アリールオキシで置換されていてもよいか、または2つのR11基が、それらが結合される炭素と一緒になって、C〜Cシクロアルキルを形成し、
各R12が、独立して、水素、C〜Cアルキル、アリール、(アリール)C〜Cアルキル、−(CR1111−OR16、−(CR1111−O−C(O)R16、−(CR1111−O−C(O)OR16、−(CR1111−S−C(O)R16、−(CR1111−S−C(O)OR16、−(CR1111−NH−C(O)R16、−(CR1111−NH−C(O)OR16および−Si(R11から選択され、ここで、各アルキルまたはアリールが、ハロゲン、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、アリールオキシ、または(C〜Cアルキル)アリールオキシで置換されていてもよく、各R16が、独立して、水素、C〜Cアルキル、アリール、および(アリール)C〜Cアルキルから選択され、
各R13が、独立して、水素、C〜Cアルキル、アリール、(アリール)C〜Cアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロシクロアルキルから選択され、
各kが、1、2または3であり、
各mが、0、1、または2であり、
各nが、1、2または3であり;
各Rが、独立して、ハロゲン、シアノ、C〜Cアルキル、ハロ(C〜Cアルキル)、C〜Cアルコキシ、およびハロ(C〜Cアルコキシ)から選択され、またはRおよびRが、それらが結合される炭素と一緒になって、C〜C10ヘテロシクロアルキルを形成し;
ただし、化合物が、
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(4−モルホリノフェニル)−2,4−ピリミジンジアミン、
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(4−モルホリノフェニル)−2,4−ピリミジンジアミン、
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)−2,4−ピリミジンジアミン、または
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(4−エトキシカルボニルピペラジン−1−イル(フェニル))−2,4−ピリミジンジアミンではない。
一実施形態において、本開示は、式(XII):
Figure 2016041700
の化合物またはその薬学的に許容できる塩を提供し、式中:
が、水素、C〜Cアルキル、またはRであり;
およびRが、独立して、水素、C〜Cアルキルから選択され、またはRおよびRが、それらが結合される炭素と一緒になって、C〜Cシクロアルキルを形成し;
がハロゲンであり;
が、C〜Cアルキル、−N(R、1、2、3、または4つのR基で置換されていてもよいアリール、1、2、3、または4つのR基で置換されていてもよいヘテロアリール、または1、2、3、4、5、6、7、または8つのR基で置換されていてもよいヘテロシクロアルキルであり、ここで、
各Rが、独立して、重水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロ(C〜Cアルキル)、C〜Cアルコキシ、ハロ(C〜Cアルコキシ)、アミノ、(C〜Cアルキル)アミノ、ジ(C〜Cアルキル)アミノ、ヒドロキシ(C〜Cアルキル)、(C〜Cアルコキシ)C〜Cアルキル、アミノ(C〜Cアルキル)、((C〜Cアルキル)アミノ)(C〜Cアルキル)、(ジ(C〜Cアルキル)アミノ)(C〜Cアルキル)、−C(O)OH、−C(O)NH、C〜Cシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、およびヘテロシクロアルキルから選択され、または2つのR基が、スピロ縮合C〜Cシクロアルキル、スピロ縮合ヘテロシクロアルキル、オキソ、=CH、または=CH(C〜Cアルキル)を形成し;
各Rが、独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロ(C〜Cアルキル)、ヒドロキシ(C〜Cアルキル)、(C〜Cアルコキシ)C〜Cアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、(アリール)C〜Cアルキル、(ヘテロアリール)C〜Cアルキル、および(ヘテロシクロアルキル)C〜Cアルキルから選択され;
が、−(CR1111−O−P(O)(OR12、および
Figure 2016041700
から選択され、式中、
各R11が、独立して、水素、C〜Cアルキル、アリール、および(アリール)C〜Cアルキルから選択され、ここで、各アルキルまたはアリールが、ハロゲン、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、アリールオキシ、または(C〜Cアルキル)アリールオキシで置換されていてもよいか、または2つのR11基が、それらが結合される炭素と一緒になって、C〜Cシクロアルキルを形成し、
各R12が、独立して、水素、C〜Cアルキル、アリール、(アリール)C〜Cアルキル、−(CR1111−OR16、−(CR1111−O−C(O)R16、−(CR1111−O−C(O)OR16、−(CR1111−S−C(O)R16、−(CR1111−S−C(O)OR16、−(CR1111−NH−C(O)R16、−(CR1111−NH−C(O)OR16および−Si(R11から選択され、ここで、各アルキルまたはアリールが、ハロゲン、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、アリールオキシ、または(C〜Cアルキル)アリールオキシ置換されていてもよく、各R16が、独立して、水素、C〜Cアルキル、アリール、および(アリール)C〜Cアルキルから選択され、
各R13が、独立して、水素、C〜Cアルキル、アリール、(アリール)C〜Cアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロシクロアルキルから選択され、
各kが、1、2または3であり、
各mが、0、1、または2であり、
各nが、1、2または3であり;
各R10が、独立して、ハロゲン、シアノ、C〜Cアルキル、ハロ(C〜Cアルキル)、C〜Cアルコキシ、およびハロ(C〜Cアルコキシ)から選択され、またはR10およびRが、それらが結合される炭素と一緒になって、C〜C10ヘテロシクロアルキルを形成する。
式(XI)および(XII)の化合物の様々な置換基および置換は、式(I)〜(X)のいずれかに関して上述されるようにさらに定義され得る。
特定の実施形態において、式(I)〜(XII)のいずれかに関して上述される化合物は、活性な2,4−ピリミジンジアミン化合物を得るための使用の条件下で代謝または他の形で形質転換するプログループRで置換される。プログループRは、エステラーゼ、リパーゼおよび/またはホスファターゼなどの酵素によってインビトロで開裂され得るホスフェート部分を含む。例えば、胃および消化管、血液および/または血清、および実質的に全ての組織および器官に存在するこのような酵素は、全身に行き渡っている。このようなホスフェート含有Rは、一般に、基礎となる活性な2,4−ピリミジンジアミン化合物の水溶性を高めるため、このようなホスフェート含有化合物は、例えば、経口、口腔、静脈内、筋肉内および眼内の投与形態などの、水溶性が望ましい場合の投与形態に適したものとなる。
本開示の一実施形態において、式(I)〜(XII)のいずれかに関して上述される化合物への、重原子の組込み、特に重水素による水素の置換は、化合物の薬物動態を変更し得る同位体効果を生じさせ得る。本開示の化合物の安定した同位体標識化は、pKaおよび脂溶性などのその物理化学的特性を変更し得る。これらの変化は、身体を通るその通路に沿った様々な工程における化合物の運命(fate)に影響を与え得る。吸収、分配、代謝または排せつが変化され得る。重水素化化合物は、非重水素化化合物より低い濃度で哺乳動物における高められた効果および延長された作用持続時間を有し得る。
重水素は、約0.015%の天然存在度を有する。したがって、自然に発生する約6,500個の水素原子ごとに、1個の重水素原子が存在する。本明細書に開示されるのは、1つ以上の位置で重水素が富化された化合物である。したがって、本開示の重水素含有化合物は、0.015%を超える存在度で(場合によって)1つ以上の位置において重水素を有する。
一実施形態において、式(I)〜(XII)のいずれかに関して上述される化合物が、重水素を有することが示される位置において、化合物中の重水素として示される各原子における最小同位体富化係数が少なくとも2000(30%の重水素結合)、または少なくとも3000(45%の重水素結合)である。
他の実施形態において、式(I)〜(XII)のいずれかに関して上述される化合物は、各々の指定される重水素原子についての同位体富化係数が少なくとも3500(各々の指定される重水素原子において52.5%の重水素結合)、少なくとも4000(60%の重水素結合)、少なくとも4500(67.5%の重水素結合)、少なくとも5000(75%の重水素結合)、少なくとも5500(82.5%の重水素結合)、少なくとも6000(90%の重水素結合)、少なくとも6333.3(95%の重水素結合)、少なくとも6466.7(97%の重水素結合)、少なくとも6600(99%の重水素結合)、または少なくとも6633.3(99.5%の重水素結合)である。
一実施形態において、本開示は、N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−4−[(二水素ホスホノオキシ)メチル]−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(4−モルホリノフェニル)−2,4−ピリミジンジアミン、またはその薬学的に許容できる塩を提供する。この化合物は、式(XIII)で表される:
Figure 2016041700
別の実施形態において、本開示は、N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(6−モルホリノピリド−3−イル)−2,4−ピリミジンジアミン、またはその薬学的に許容できる塩を提供する。この化合物は、式(XIV)で表される:
Figure 2016041700
さらに別の実施形態において、本開示は、N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−4−[(二水素ホスホノオキシ)メチル]−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(6−モルホリノピリド−3−イル)−2,4−ピリミジンジアミン、またはその薬学的に許容できる塩を提供する。この化合物は、式(XV)で表される:
Figure 2016041700
しかしながら、式(I)〜(XII)のいずれかに関して上述される特定の実施形態において、化合物は、N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−4−[(二水素ホスホノオキシ)メチル]−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(4−モルホリノフェニル)−2,4−ピリミジンジアミン、N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(6−モルホリノピリド−3−イル)−2,4−ピリミジンジアミン、またはN4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−4−[(二水素ホスホノオキシ)メチル]−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(6−モルホリノピリド−3−イル)−2,4−ピリミジンジアミンではない。
別の実施形態において、本開示は、式(I)〜(XV)のいずれかに関して上述される化合物の薬学的に許容できる塩を提供する。一般に、薬学的に許容できる塩は、親化合物の所望の薬理学的活性の1つ以上を実質的に保持し、ヒトに投与するのに適した塩である。薬学的に許容できる塩としては、無機酸または有機酸で形成される酸付加塩が挙げられる。薬学的に許容できる酸付加塩を形成するのに適した無機酸としては、例として、ハロゲン化水素酸(hydrohalide acid)(例えば、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸など)、硫酸、硝酸、リン酸などが挙げられるが、これらに限定されない。薬学的に許容できる酸付加塩を形成するのに適した有機酸としては、例として、酢酸、モノフルオロ酢酸、ジフルオロ酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、ヘキサン酸、シクロペンタンプロピオン酸、グリコール酸、シュウ酸、ピルビン酸、乳酸、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、パルミチン酸、安息香酸、3−(4−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、アルキルスルホン酸(例えば、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、1,2−エタン−ジスルホン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸など)、アリールスルホン酸(例えば、ベンゼンスルホン酸、4−クロロベンゼンスルホン酸、2−ナフタレンスルホン酸、4−トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸など)、4−メチルビシクロ[2.2.2]−オクタ−2−エン−1−カルボン酸、グルコヘプトン酸、3−フェニルプロピオン酸、トリメチル酢酸、第三級ブチル酢酸、ラウリル硫酸、グルコン酸、グルタミン酸、ヒドロキシナフトエ酸、サリチル酸、ステアリン酸、ムコン酸などが挙げられるが、これらに限定されない。例えば、一実施形態において、塩は、またはジ−トリフルオロ酢酸塩、メタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、塩酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、またはエタンスルホン酸塩である。
薬学的に許容できる塩には、親化合物中に存在する酸性プロトンが、無機イオン(例えば、Na、KまたはLiなどのアルカリ金属イオン、Ca2+またはMg2+などのアルカリ土類金属イオン、アルミニウムイオン、またはアンモニウムイオン)で置換されるか、または有機塩基(例えば、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルグルカミン、モルホリン、ピペリジン、ジメチルアミン、ジエチルアミンなど)と配位する(coordinate)場合に形成される塩も含まれる。
具体的な例示的な塩としては、モノ−およびジ−ナトリウム塩、モノ−およびジ−カリウム塩、モノ−およびジ−リチウム塩、モノ−およびジ−アルキルアミノ塩、モノ−およびジ−アンモニウム塩、モノ−マグネシウム塩、モノ−カルシウム塩が挙げられるが、これらに限定されない。このような塩は、化合物が遊離ホスフェート(すなわち、−P(O)(OH))を含む場合、特に有用であり得る。
本明細書に記載される化合物、ならびにその塩はまた、当該技術分野で周知であるように、水和物、溶媒和物およびN−オキシドの形態であってもよい。
本明細書に記載される化合物、特に式(I)〜(XV)のいずれかに関して上述される化合物の多くは、肥満細胞、好塩基性細胞、好中球細胞および/または好酸球細胞などの免疫細胞の脱顆粒の強力な阻害剤であり、または代謝して、肥満細胞、好塩基性細胞、好中球細胞および/または好酸球細胞などの免疫細胞の脱顆粒の強力な阻害剤である2,4−ピリミジンジアミン化合物を生成する。したがって、さらに別の態様において、本開示は、このような細胞の脱顆粒を調節、特に阻害する方法を提供する。この方法は、一般に、脱顆粒する細胞を、細胞の脱顆粒を調節または阻害するのに有効な、ある量の本明細書に記載される好適な化合物、またはその許容できる塩と接触させる工程を含む。この方法は、細胞の脱顆粒によって引き起こされるかまたはそれに関連することを特徴とする疾病の治療または予防に対する治療方法としてインビトロの状況またはインビボの状況で実施され得る。
いかなる動作理論によって制約されることも意図していないが、生化学的データによれば、多くの2,4−ピリミジンジアミン化合物が、少なくとも部分的に、IgEに対して親和性の高いFc受容体(「FcεRI」)および/またはIgGに対して親和性の高いFc受容体(「FcγRI」)の架橋によって開始されるシグナル伝達カスケードをブロックまたは阻害することによって、それらの脱顆粒阻害効果を発揮することが確認される(例えば、開示内容の全体が参照により本明細書に援用される、2003年7月29日に出願された米国特許出願第10/631,029号明細書(米国特許出願公開第2007/0060603号明細書)、国際特許出願第PCT/US03/24087号明細書(国際公開第2004/014382号パンフレット)、2004年7月30日に出願された米国特許出願第10/903,263号明細書(米国特許出願公開第2005/0234049号明細書)、および国際特許出願第PCT/US2004/24716号明細書(国際公開第2005/016893号パンフレット)を参照されたい)。実際に、これらの活性な2,4−ピリミジンジアミン化合物は、FcεRI媒介性およびFcγRI媒介性の脱顆粒の両方の強力な阻害剤である。結果として、本明細書に記載される化合物を用いて、マクロファージ、肥満細胞、好塩基性細胞、好中球細胞および/または好酸球細胞を含むがこれらに限定されない、このようなFcεRIおよび/またはFcγRI受容体を発現するあらゆる細胞型におけるこれらのFc受容体シグナル伝達カスケードを阻害することができる。
この方法は、このようなFc受容体シグナル伝達カスケードを活性化する結果として生じる下流のプロセスの調節、特にその阻害も可能にする。このような下流のプロセスとしては、FcεRI媒介性および/またはFcγRI媒介性の脱顆粒、サイトカイン産生ならびに/あるいはロイコトリエンおよびプロスタグランジンなどの脂質伝達物質の産生および/または放出が挙げられるが、これらに限定されない。この方法は、一般に、上述される細胞型の1つなどの、Fc受容体を発現する細胞を、Fc受容体シグナル伝達カスケードおよび/またはこのシグナル伝達カスケードの活性化によって生じる下流のプロセスを調節または阻害するのに有効な、ある量の本明細書に記載される化合物、またはその許容できる塩と接触させる工程を含む。この方法は、脱顆粒の際の顆粒の特定の化学伝達物質の放出、サイトカインの放出および/または合成ならびに/あるいはロイコトリエンおよびプロスタグランジンなどの脂質伝達物質の放出および/または合成によって生じる疾病などの、Fc受容体シグナル伝達カスケードによって引き起こされるかまたはそれに関連することを特徴とする疾病の治療または予防に対する治療方法としてインビトロの状況またはインビボの状況で実施され得る。
さらに別の態様において、本開示は、FcεRIおよび/またはFcγRI−シグナル伝達カスケードなどのFc受容体シグナル伝達カスケードを活性化する結果としての化学伝達物質の放出によって引き起こされるかまたはそれに関連することを特徴とする疾病を治療および/または予防する方法を提供する。この方法は、動物用の状況で動物においてまたはヒトにおいて実施することができる。この方法は、一般に、動物の対象またはヒトに、疾病を治療または予防するのに有効な、ある量の式(I)〜(XV)のいずれかに関して上述される化合物、またはその許容できる塩を投与する工程を含む。前述したように、特定の免疫細胞におけるFcεRIまたはFcγRI受容体シグナル伝達カスケードの活性化は、幅広い疾病の薬理学的伝達物質である様々な化学物質の放出および/または合成を起こす。これらの疾病のいずれも、本明細書に記載される方法によって治療または予防され得る。
本開示の化合物の多くはまた、チロシンキナーゼSykキナーゼの強力な阻害剤である。したがって、さらに別の態様において、本開示は、Sykキナーゼ活性を調節、特に阻害する方法を提供する。この方法は、一般に、SykキナーゼまたはSykキナーゼを含む細胞を、Sykキナーゼ活性を調節または阻害するのに有効な、ある量の式(I)〜(XV)のいずれかに関して上述される好適な化合物、またはその許容できる塩と接触させる工程を含む。一実施形態において、Sykキナーゼは、単離されたSykキナーゼまたは組み換えSykキナーゼである。別の実施形態において、Sykキナーゼは、細胞、例えば肥満細胞または好塩基性細胞によって発現される内因性Sykキナーゼまたは組み換えSykキナーゼである。この方法は、Sykキナーゼ活性によって引き起こされるかまたはそれに関連することを特徴とする疾病の治療または予防に対する治療方法としてインビトロの状況またはインビボの状況で実施され得る。
いかなる特定の動作理論によって制約されることも意図していないが、このような活性な2,4−ピリミジンジアミン化合物は、主に、FcεRIのγ鎖ホモ二量体によって活性化されるSykキナーゼを阻害することによって、細胞の脱顆粒および/または他の化学伝達物質の放出を阻害すると考えられる。このγ鎖ホモ二量体は、FcγRI、FcγRIIIおよびFcαRIを含む他のFc受容体によって共有される。これらの受容体の全てについて、細胞内シグナル伝達は、共通のγ鎖ホモ二量体によって媒介される。それらの受容体の結合および凝集により、Sykキナーゼなどのチロシンキナーゼの動員(recruitment)および活性化が起こる。これらの共通のシグナル伝達活性の結果、式(I)〜(XV)のいずれかに関して上述される化合物を用いて、FcεRI、FcγRI、FcγRIIIおよびFcαRIなどのこのγ鎖ホモ二量体を有するFc受容体のシグナル伝達カスケード、ならびにこれらの受容体によって誘発される細胞応答を調節、特に阻害することができる。
Sykキナーゼは、他のシグナル伝達カスケードにおいて重要な役割を果たすことが知られている。例えば、Sykキナーゼは、B細胞受容体(BCR)シグナル伝達のエフェクターであり、好中球におけるインテグリンβ(1)、β(2)およびβ(3)シグナル伝達の重要な成分である。Sykキナーゼの強力な阻害剤である活性な2,4−ピリミジンジアミン化合物を用いて、例えば、Fc受容体、BCRおよびインテグリンシグナル伝達カスケードなどの、Sykが関与するいずれかのシグナル伝達カスケード、ならびにこれらのシグナル伝達カスケードによって誘発される細胞応答を調節、特に阻害することができる。したがって、式(I)〜(XV)のいずれかに関して上述される化合物を用いて、このような活性を調節することができる。当該技術分野で周知のように、調節または阻害される具体的な細胞応答は、部分的に、具体的な細胞型および受容体シグナル伝達カスケードに応じて決まる。このような化合物により調節または阻害され得る細胞応答の非限定的な例としては、呼吸バースト、細胞接着、細胞の脱顆粒、細胞拡散、細胞移動、食作用(例えば、マクロファージにおける)、カルシウムイオン流出(例えば、肥満細胞、好塩基性細胞、好中球細胞、好酸球細胞およびB細胞における)、血小板凝集、および細胞成熟(例えば、B細胞における)が挙げられる。
したがって、別の態様において、本開示は、Sykが関与するシグナル伝達カスケードを調節、特に阻害する方法を提供する。この方法は、一般に、Syk依存性受容体またはSyk依存性受容体を発現する細胞を、シグナル伝達カスケードを調節または阻害するのに有効な、ある量の本明細書に記載される好適な化合物、またはその許容できる塩と接触させる工程を含む。この方法を用いて、特定のSyk依存性シグナル伝達カスケードの活性化によって誘発される下流のプロセスまたは細胞応答を調節、特に阻害することもできる。この方法は、Sykが関与することが現在知られているかまたは今後発見される任意のシグナル伝達カスケードを調節するように実施され得る。この方法は、Syk依存性シグナル伝達カスケードの活性化によって引き起こされるかまたはそれに関連することを特徴とする疾病の治療または予防に対する治療方法としてインビトロの状況またはインビボの状況で実施され得る。このような疾病の限定されない例としては、前述した疾病が挙げられる。
最近の研究により、コラーゲンによる血小板の活性化が、免疫受容体によって使用される同じ経路を介して媒介され、FcRγにおける免疫受容体チロシンキナーゼモチーフが重要な役割を果たすこと、また、FcRγが、おそらくは、コラーゲンによって誘発される血小板の活性化および白血球動員によって、マウスにおけるバルーン障害に続く新生内膜過形成の生成に重要な役割を果たすことが示された。したがって、本明細書に記載される化合物を用いて、コラーゲンによって誘発される血小板の活性化を阻害し、例えば、血管損傷に続く内膜過形成および再狭窄などの、このような血小板の活性化に関連するかまたはそれによって引き起こされる疾病を治療または予防することもできる。
治療用途
式(I)〜(XV)のいずれかに関して上述される化合物は、治療を必要とする対象におけるSykの活性によって媒介されるかまたは悪化される疾病または疾患を治療するのに有用である。本開示は、有効な量の式(I)〜(XV)のいずれかに関して上述される化合物(その塩または溶媒和物または立体異性体を含む)を投与することによって、対象の炎症性疾患または疾病、自己免疫疾患、細胞増殖性疾患、および変性骨疾患などの病態を治療する方法を提供する。
炎症性疾患
したがって、本開示は、有効な量の本発明の化合物(その塩または溶媒和物または立体異性体を含む)を投与することによって、対象の炎症性疾患または疾病を治療する方法を提供する。治療が考えられる炎症性疾患としては、Syk活性によって媒介または悪化される急性および慢性炎症が挙げられる。
本発明の化合物を用いて、炎症反応が疾患または疾病に関連する様々な炎症性疾患または疾病を治療することができる。このような疾病および疾患の診断および臨床的適応は、当業者に周知であり、The Merck Manual of Diagnosis and Therapy,1999,17th Ed.,John Wiley & Sons;およびInternational Classification of Disease and Related Health Problems(ICD 10),2003(世界保健機関(World Health Organization))などの様々な参照文献に指針が示されている。
本開示は、Sykが関与するシグナル伝達カスケードを調節または阻害する方法を提供する。この方法は、一般に、Syk依存性受容体またはSyk依存性受容体を発現する細胞を、シグナル伝達カスケードを調節または阻害するのに有効な、ある量の本発明の化合物と接触させる工程を含む。この方法を用いて、特定のSyk依存性シグナル伝達カスケードの活性化によって誘発される下流のプロセスまたは細胞応答を調節または阻害することもできる。この方法は、Syk依存性シグナル伝達カスケードの活性化によって引き起こされるかまたはそれに関連することを特徴とする疾病の治療または予防に対する治療方法としてインビトロの状況またはインビボの状況で実施され得る。
Sykは、肥満細胞および好塩基性細胞における脱顆粒プロセスによるアトピー性および/またはI型過敏性反応(例えば、ヒスタミン、トリプターゼなどのプロテアーゼなど)の既に形成された伝達物質の放出に関与する。このようなアトピー性またはI型過敏性反応としては、環境アレルゲンおよび他のアレルゲン(例えば、花粉、昆虫および/または動物毒、食物、薬剤、造影剤など)に対するアナフィラキシー反応、アナフィラキシー様反応、花粉症、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性喘息、アトピー性皮膚炎、湿疹、じんましん、粘膜異常、組織異常、および特定の消化器疾患が挙げられるが、これらに限定されない。
脱顆粒による既に形成された伝達物質の即時放出の後、血小板活性化因子(PAF)、プロスタグランジンおよびロイコトリエン(例えば、LTC4)を含むがこれらに限定されない様々な他の化学伝達物質の放出および/または合成ならびにTNFα、IL−4、IL−5、IL−6、IL−13などのサイトカインの新たな合成および放出が続く。これらの「後期」の伝達物質は、上に挙げたアトピー性およびI型過敏性反応の慢性症状の原因であり得、さらに、変形性関節症、炎症性腸疾患、潰瘍性大腸炎、クローン病、特発性炎症性腸疾患、過敏性腸症候群、けいれん性結腸、軽度の瘢痕、強皮症、線維増多(increased fibrosis)、ケロイド、手術後瘢痕、肺線維症、血管けいれん、片頭痛、再かん流傷害、心筋梗塞の後遺症、および合併乾燥症または乾燥症候群を含むがこれらに限定されない炎症および炎症性疾患の化学伝達物質である。これらの疾病の全ては、本明細書に記載される方法によって治療または予防され得る。
本発明の方法によって治療または予防され得るさらなる疾病としては、好塩基性細胞および/または肥満細胞の病変に関連する疾病が挙げられる。このような疾病の例としては、強皮症などの皮膚疾患、心筋梗塞の後遺症などの心疾患、肺の筋肉の変化または再形成および慢性閉塞性肺疾患(COPDなどの肺疾患、および炎症性腸症候群(けいれん性結腸)などの腸疾患が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明の化合物を用いて治療され得る特定の炎症性疾患または障害としては、喘息、COPD、肺の炎症、慢性肉芽腫性疾患(結核、ハンセン病、サルコイドーシス、および珪肺症など)、腎炎、アミロイド症、関節リウマチ、強直性脊椎炎、慢性気管支炎、強皮症、紅斑性狼瘡、多発性筋炎、虫垂炎、炎症性腸疾患、クローン病、潰瘍性大腸炎、乾癬、骨盤内炎症性疾患、過敏性腸症候群、眼窩炎症性疾患、血栓症、ならびにアトピー性皮膚炎および接触皮膚炎を含む、ツタウルシ、花粉、虫刺されおよび特定の食物などの環境刺激に対する不適切なアレルギー反応が挙げられるが、これらに限定されない。
例示的な化合物は、肥満細胞などの免疫細胞の脱顆粒を起こすFcεRIおよび/またはFcyRシグナルカスケードを阻害するため、このような化合物を用いて、アテローム性動脈硬化症および関連症状の発現および進行を阻害することができる。例えば、IgE受容体シグナル伝達経路の活性化は、細胞の脱顆粒を起こし、その結果、ヒスタミン、プロテアーゼ(例えば、トリプターゼおよびキマーゼ)、ロイコトリエン(例えば、LTC4)などの脂質伝達物質、血小板活性化因子(PAP)およびプロスタグランジン(例えば、PGD2)および一連のサイトカイン(TNF−a、IL−4、IL−13、IL−5、IL−6、IL−8、GMCSF、VEGFおよびTGF−βを含む)を含む多数の化学伝達物質の放出および/または合成を起こす。肥満細胞からのこれらの伝達物質の放出および/または合成は、細胞外基質の分解、血管系における脂肪線条の付着および存在するアテローム性動脈硬化プラークの破裂につながり得る。したがって、本発明により開示される化合物を用いた肥満細胞の脱顆粒の阻害を用いて、アテローム性動脈硬化症を治療することができる。
本発明の化合物は、後述されるように、独立してまたは他の抗炎症性組成物と組み合わせて用いられ得る。
自己免疫疾患
本開示は、有効な量の本発明の化合物(その塩または溶媒和物または立体異性体を含む)を投与することによって、対象の自己免疫疾患を治療する方法を提供する。
本発明の化合物を用いて、自己免疫疾患および/またはこのような疾病の症状を治療または予防することもできる。本発明の化合物によって治療または予防され得る自己免疫疾患としては、非アナフィラキシー性過敏反応(II型、III型および/またはIV型過敏性反応)と一般的に関連する疾病および/または単球細胞におけるFcγRシグナル伝達カスケードの活性化によって少なくとも部分的に媒介される疾病が挙げられる。このような自己免疫疾患には、単一の器官または単一の細胞型の自己免疫障害として示されることが多い自己免疫疾患および全身性自己免疫障害を含むものとして示されることが多い自己免疫疾患が含まれる。単一の器官または単一の細胞型の自己免疫障害として示されることが多い疾病の非限定的な例としては:橋本甲状腺炎、自己免疫性溶血性貧血、悪性貧血の自己免疫性萎縮性胃炎、自己免疫性脳脊髄炎、自己免疫性精巣炎、グッドパスチャー病、自己免疫性血小板減少症、交感性眼炎、重症筋無力症、グレーブス病、原発性胆汁性肝硬変、慢性侵攻性肝炎、潰瘍性大腸炎、糸球体腎炎および膜性糸球体症が挙げられる。全身性自己免疫障害を含むものとして示されることが多い疾病の非限定的な例としては:全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、シェーグレン症候群、ライター症候群、多発性筋炎・皮膚筋炎、全身性硬化症、結節性多発動脈炎、多発性硬化症および水疱性類天疱瘡が挙げられる。
治療の特定の例として、関節リウマチは、多関節で関節に一般的に影響する自己免疫疾患(多発性関節炎)であると考えられている。この疾病は、リンパ球が密集した、慢性的に炎症を起こした滑膜を特徴とする。自己免疫反応から生じる慢性の炎症性疾患は、関節面の弱体化および破壊をもたらし、これにより、関節運動の範囲が損なわれ、変形が起こり得る。本発明の化合物を用いて、関節リウマチのこれらの症状のいずれか1つ、いくつかまたは全てを治療または改善することができる。
本発明の化合物は、後述されるように、独立してまたは他の抗炎症性組成物と組み合わせて使用され得る。
細胞増殖疾患
当該技術分野では、Sykが腫瘍抑制因子として作用し得ることが示唆されているが、本開示は、Sykが想定される役割と反対に機能するという提示に基づくものである。例えば、腫瘍細胞におけるSykキナーゼの強制発現は、腫瘍細胞の転換形質を元に戻さないようである。反対に、Sykが、腫瘍形成能力において、細胞増殖を促進および/または維持するように作用することが本明細書において示唆される。Sykの役割についてのこの観点によれば、本開示は、有効な量の本発明の化合物(その塩または溶媒和物または立体異性体を含む)を投与することによって、対象の細胞増殖性疾患を治療する方法を提供する。
一般に、本明細書に開示される本発明の化合物によって治療可能な細胞増殖性疾患は、異常な細胞増殖を特徴とするあらゆる疾患に関する。これらには、良性または悪性、転移性または非転移性の様々な腫瘍および癌が含まれる。組織侵襲性または転移などの、癌の特定の特性は、本明細書に記載される方法を用いて標的化され得る。細胞増殖性疾患としては、乳癌、卵巣癌、腎癌、消化管癌、腎臓癌、膀胱癌、膵臓癌、肺扁平上皮癌、および腺癌を含むがこれらに限定されない様々な癌が挙げられる。
場合によっては、治療される細胞増殖性疾患は、造血器腫瘍であり、これは、造血系の細胞の異常増殖である。
場合によっては、造血器腫瘍は、リンパ系腫瘍であり、その場合、異常細胞は、リンパ系の細胞の特徴的な表現型に由来し、および/またはそれを示す。リンパ系腫瘍は、B細胞腫瘍、TおよびNK細胞腫瘍、およびホジキンリンパ腫に細かく分類され得る。B細胞腫瘍は、前駆B細胞腫瘍および成熟/末梢B細胞腫瘍にさらに細かく分類され得る。特定のB細胞腫瘍が、前駆B細胞リンパ芽球性白血病/リンパ腫(前駆B細胞急性リンパ性白血病)である一方、特定の成熟/末梢B細胞腫瘍は、B細胞慢性リンパ球性白血病/小リンパ球性リンパ腫、B細胞前リンパ球性白血病、リンパ形質細胞性リンパ腫、脾性辺縁帯B細胞リンパ腫、有毛細胞白血病、形質細胞性骨髄腫/形質細胞腫、MALT型外性辺縁帯B細胞リンパ腫、節性辺縁帯B細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、縦隔大細胞型B細胞リンパ腫、原発性滲出液リンパ腫、およびバーキットリンパ腫/バーキット細胞白血病である。T細胞およびNk細胞腫瘍は、前駆T細胞腫瘍および成熟(末梢)T細胞腫瘍にさらに細かく分類され得る。特定の前駆T細胞腫瘍が、前駆Tリンパ芽球性リンパ腫/白血病(前駆T細胞急性リンパ性白血病)である一方、特定の成熟(末梢)T細胞腫瘍は、T細胞前リンパ球性白血病T細胞顆粒リンパ球性白血病、侵攻性NK細胞白血病、成人T細胞リンパ腫/白血病(HTLV−1)、節外性NK/T細胞リンパ腫、鼻型、腸症型T細胞リンパ腫、肝脾ガンマ・デルタT細胞リンパ腫、皮下脂肪織炎様T細胞リンパ腫、菌状息肉腫/セザリー症候群、未分化大細胞型リンパ腫、T/ヌル細胞、皮膚原発型、末梢T細胞リンパ腫(それ以外は特に特定されない)、血管免疫芽細胞性T細胞リンパ腫、未分化大細胞型リンパ腫、T/ヌル細胞、全身原発型である。リンパ系腫瘍の別のメンバーは、ホジキン病とも呼ばれるホジキンリンパ腫である。このクラスの特定の診断としては、特に、結節性リンパ球優位型ホジキンリンパ腫、および様々な古典的な形態のホジキン病が挙げられ、そのうちの特定のメンバーは、結節硬化型ホジキンリンパ腫(グレード1および2)、リンパ球豊富型古典的ホジキンリンパ腫、混合細胞型ホジキンリンパ腫、およびリンパ球減少型ホジキンリンパ腫である。
場合によっては、造血器腫瘍は骨髄性腫瘍である。このグループは、骨髄細胞系列の細胞の特徴的な表現型を含みまたはそれを示す細胞増殖性疾患の大きいクラスを含む。骨髄性腫瘍は、骨髄増殖性疾患、骨髄異形成/骨髄増殖性疾患、骨髄異形成症候群、および急性骨髄性白血病に細かく分類され得る。特定の骨髄増殖性疾患は、慢性骨髄性白血病(例えば、フィラデルフィア染色体陽性(t(9;22)(qq34;q11))、慢性好中球性白血病、慢性好酸球性白血病好酸球増加症候群、慢性特発性骨髄線維症、真性赤血球増加症、および本態性血小板血症を含む。特定の骨髄異形成/骨髄増殖性疾患は、慢性骨髄単球性白血病、異型慢性骨髄性白血病、および若年性骨髄単球性白血病を含む。特定の骨髄異形成症候群は、環状鉄芽球を伴う不応性貧血および環状鉄芽球を伴わない不応性貧血、多血球系異形成を伴う難治性血球減少(骨髄異形成症候群)、過剰芽細胞を伴う不応性貧血(骨髄異形成症候群)、5q−症候群、およびt(9;12)(q22;p12)(TEL−Syk融合)を伴う骨髄異形成症候群を含む。
場合によっては、この組成物を用いて、急性骨髄性白血病(AML)を治療することができ、急性骨髄性白血病(AML)は、骨髄性腫瘍の大きなクラスであり、それ自体、疾患の細分類を有する。これらの細分類としては、特に、再現性のある細胞遺伝学的転座(recurrent cytogenetic translocation)を伴うAML、多血球系異形成を伴うAML、および特に分類されない他のAMLが挙げられる。再現性のある細胞遺伝学的転座を伴う特定のAMLとしては、特に、t(8;21)(q22;q22)を伴うAML、AML1(CBF−α)/ETO、急性前骨髄球性白血病(t(15;17)(q22;q11−12)を伴うAMLおよび変異体(variant)、PML/RAR−α)、異常な骨髄好酸球を伴うAML(inv(16)(p13q22)またはt(16;16)(p13;q11)、CBFb/MYH11X)、および11q23(MLL)異常を伴うAMLが挙げられる。多血球系異形成を伴う特定のAMLには、前の骨髄異形成症候群に関連するかまたは関連しないAMLがある。いずれかの定義可能なグループ内に分類されない他の急性骨髄性白血病としては、最未分化型AML、成熟を伴わないAML、成熟を伴うAML、急性骨髄単球性白血病、急性単球性白血病、急性赤白血病、急性巨核球性白血病、急性好塩基球性白血病、および骨髄線維症を伴う急性汎骨髄症が挙げられる。
場合によっては、細胞増殖性疾患には、ウイルス媒介性腫瘍が含まれる。これらは、正常細胞を腫瘍細胞に変換する能力を有する癌性ウイルスによる細胞の感染から生じ得る。
場合によっては、ウイルス媒介性腫瘍は、Syk活性を調節することができる免疫受容体チロシン活性化モチーフ(ITAM)をコードするあらゆるウイルスに関連し得る。このモチーフは、非受容体チロシンキナーゼと相互作用し、それを活性化することによって機能する保存アミノ酸配列モチーフを指し得る。ITAMモチーフは、特に、FcεRIのpおよびy鎖、T細胞受容体のεサブユニット、ならびにB細胞受容体の免疫グロブリンβ(Igβ)およびIgαにおいて見られる。標準的な配列モチーフは、典型的に、Yxx(L/I)x6−8Yxx(L/I)であり、ここで、xが、任意のアミノ酸を表す。
したがって、場合によっては、ウイルス媒介性腫瘍は、カポジ肉腫(KS)関連ヘルペスウイルス、カポジ肉腫に関与するリンパ向性ウイルスに関連し得る。KS関連ヘルペスウイルスは、免疫受容体チロシン活性化モチーフ(ITAM)様配列を有するKIと呼ばれる膜貫通タンパクをコードする。
場合によっては、ウイルス媒介性腫瘍は、エプスタインバーウイルス(EBV)に関連し得る。エプスタインバーウイルスは、ヘルペスウイルス科のメンバーであり、これは、一次感染の後、中咽頭の上皮細胞内で複製され、再循環Bリンパ球を感染させる。EBVの感染は、バーキットリンパ腫、ホジキンリンパ腫、および成人T細胞白血病に関連し得る。
場合によっては、ウイルス媒介性腫瘍は、ヒトT細胞リンパ向性ウイルス(HTLV−1ウイルス)、HIV−1と同じウイルスクラスのレトロウイルスに関連し得る。
場合によっては、ウイルス媒介性腫瘍は、乳癌ウイルス(MTV)に関連し得る。ITAM配列は、マウスの乳癌の病原因子として特定される、マウス乳癌ウイルス(MMTV)、B型レトロウイルスのEnv遺伝子内に見られる。マウス乳癌ウイルス様配列は、乳癌およびT細胞リンパ腫などのヒトの癌に存在し得る。
ウイルス媒介性腫瘍を治療するための本発明の組成物の使用が、上に指定したウイルスに関連する腫瘍に限定されないことが理解されるべきである。記載されるように、Sykがその発癌機構の一環として活性化される癌性ウイルスに関連するあらゆる腫瘍が、ITAM配列を含むか否かにかかわらず、本発明の化合物を用いて標的化され得る。
場合によっては、本発明の化合物は、腫瘍転移の治療に使用され得る。転移は、悪性腫瘍細胞の特徴であり、それによって、腫瘍細胞がその発生部位から離れ、そして広がって他の部位に定着する。これらの二次性腫瘍は、腫瘍細胞が発生する細胞と関係のない組織に形成され得る。
転移が可能な様々な腫瘍型を、本発明の化合物によって治療することができる。このような腫瘍としては、乳癌、卵巣癌、腎癌、消化管癌、腎臓癌、膀胱癌、膵臓癌、肺扁平上皮癌、および腺癌が挙げられるが、これらに限定されない。定着した腫瘍の転移を軽減するための治療処置の後、転移が診断され得る。転移の診断が行われなかった場合、本発明の化合物を、転移の可能性を低下させるために予防的に投与することができる。
本発明の化合物は、当該技術分野で認識されるように、独立してまたは他の化学療法組成物と組み合わせて使用され得る。
変性骨疾患
本開示は、有効な量の本発明の化合物(その塩または溶媒和物または立体異性体を含む)を投与することによって、対象の変性骨疾患を治療する方法を提供する。
本発明の化合物は、変性骨疾患の治療ならびに骨折リスクを増大させ得る骨量の減少を予防するための予防法に使用され得る。これらの治療は、破骨細胞形成および破骨細胞活性を軽減または阻害し、それによって、破骨細胞の異常活性に関連する過度の骨量の減少を軽減または阻害するためのSyk阻害剤の使用に基づくものである。さらに、不適切な再形成が骨の完全性を損なうが、著しい骨量の減少はない変性骨疾患において、骨吸収の阻害から生じる骨量の増加は、骨折リスクを低下させるのに十分に骨強度を増大させ得る。本発明の化合物は、独立して、または骨再形成の他の調節剤(すなわち、再吸収阻害剤および骨同化促進剤)と組み合わせて、治療ならびに予防のために使用され得る。
特定の疾患の診断は、疾患を診断する当業者によって典型的に使用される臨床所見に基づき得る。本明細書においてさらに説明されるように、疾病の生化学的マーカーおよび分子マーカーの存在などの他の診断基準は、独立して、または臨床所見の検査の補完として使用され得る。標準的な診断基準は、例として、世界保健機関(World Health Organization)のInternational Classification of Diseases,Tenth Revision(lCD−i 0);Resnick,D.,Diagnosis of Bone and Joint Disorders,4th Ed.,W.B.Saunders Company(2002);およびAACE Medical Guidelines for Clinical Practice for the Prevention and Treatment of Postmenopausal Osteoporosis:2001 Edition(with Selected Updates for 2003)を含むがこれらに限定されない様々な参考文献に見られる。
場合によっては、本発明の化合物を用いて、原発性骨粗鬆症を治療することができ、原発性骨粗鬆症は、何らかの他の基礎疾患または病気に関連しない骨量の減少である。一般的なタイプの原発性骨粗鬆症がある。高回転型または閉経後骨粗鬆症とも呼ばれるI型は、閉経後期間の卵巣によって分泌されるホルモンレベルの減少に関連する。低回転型または老人性骨粗鬆症とも呼ばれるII型は、骨吸収および骨形成のプロセスが調整されないため、骨形成より正味で過剰な骨吸収が存在する場合に起こり得る。
他の形態の原発性骨粗鬆症は、特発性骨粗鬆症、すなわち、骨量の減少の特定可能な原因がない場合の骨粗鬆症病態である。特発性骨粗鬆症は、子供および成人に影響し得る。若年性骨粗鬆症は、約8歳〜約14歳の年齢間の子供に発生する骨粗鬆症である。
場合によっては、本発明の化合物を用いて、骨形成異常症、すなわち、腎機能の低下から生じる骨の変性を治療することができる。骨形成異常症の臨床所見は、骨粗鬆症、骨軟化症、線維性骨炎、骨硬化症、骨軟化症、および二次性副甲状腺機能亢進症の形態であり得る。
場合によっては、本発明の化合物を用いて、変形性骨炎としても知られているパジェット病を治療することができる。
場合によっては、本発明の化合物を用いて、歯周病を治療することができる。
場合によっては、本発明の化合物を用いて、二次的疾患から生じる変性骨疾患を治療することができ、その場合、骨の変性は、元の医学的病態または疾病の結果である。したがって、本発明の化合物は、二次的疾患に関連する変性骨疾患を治療または予防するために、二次的疾患に罹患した対象に投与され得る。
特定の二次的疾患は、内分泌障害であり、これは、異常なホルモン分泌を特徴とする病態である。異常なホルモン分泌は、ホルモンレベルの増加または減少のいずれかであり得る。エストロゲン、テストステロン、成長ホルモン、カルシトニン、副甲状腺ホルモン、副甲状腺ホルモン関連タンパク、糖質コルチコイド、およびカルシトリオールを含むがこれらに限定されない様々なホルモンが、骨代謝に影響し得る。様々な形態の内分泌障害が、骨量の減少および対応する骨の変性に関連する。場合によっては、本発明の化合物を用いて、副腎皮質機能亢進症すなわち副腎による糖質コルチコイドの産生の異常な増加(例えば、クッシング症候群)から生じる骨の変性を治療することができる。場合によっては、本発明の化合物を用いて、性腺機能低下症から生じる骨の変性を治療することができる。場合によっては、本発明の化合物によって治療可能な骨の変性は、手術(すなわち、卵巣摘出または卵巣切除)などの、1つまたは両方の生殖腺の破壊に関連する骨量の減少であり得る。場合によっては、本発明の化合物を用いて、副甲状腺機能亢進症から生じる骨の変性を治療することができる。
場合によっては、この方法は、遺伝性疾患に関連する骨の変性を治療するための本発明の化合物の使用に関し得る。したがって、本発明の化合物は、遺伝性疾患に関連する変性骨疾患を治療または予防するために、遺伝性疾患に罹患した対象に投与され得る。遺伝性疾患は、特に、単一遺伝子遺伝、多因子遺伝すなわちポリジーン遺伝、染色体異常、および親のインプリンティング異常(parental imprinting abnonnality)から生じ得る。骨形成不全症、ホモシスチン尿症、性腺発育障害、および低ホスファターゼ血症を含む、骨代謝に影響する様々な遺伝性異常が特定されている。
Syk阻害剤の使用が、本明細書に記載される変性骨疾患に限定されず、骨形成より正味で過剰な骨吸収を特徴とする変性骨疾患に適用されてもよいことが理解されるべきである。この病態は、破骨細胞形成の増大、破骨細胞活性化の増大、骨芽細胞形成の減少、骨芽細胞活性の低下、または破骨細胞形成の増大と骨芽細胞形成の減少との組合せから生じ得る。したがって、本明細書における方法は、一般に、骨形成に対する骨吸収の不均衡が存在する変性骨疾患の治療を包含する。
本発明の化合物は、独立して、または当該技術分野で認識されるような他の骨調節剤(bone modulating agent)と組み合わせて使用され得る。変性骨疾患の治療に加えて、本発明の化合物は、独立して、または骨調節剤と組み合わせて、骨量の減少のリスクおよび増大した骨折リスクがある対象の骨量の減少を予防するための予防薬として使用され得る。
併用療法
本発明の化合物は、独立して、または抗炎症剤とともに適合する組合せとして投与され得る。本発明の化合物の様々な組合せを用いて、バイオアベイラビリティ、作用持続期間、および特定の炎症性疾患に対する効力を調整することができる。本明細書の目的のための適切な組合せの特定は、当業者の技能の範囲内である。
ステロイド性抗炎症剤
炎症性疾患を治療するために、本発明の化合物は、抗炎症剤などのさらなる化学療法剤と組み合わせて投与され得る。場合によっては、本発明により開示される化合物と組み合わせて使用するための抗炎症剤は、ステロイド性抗炎症剤である。本明細書において使用される際の「ステロイド性抗炎症剤」または「抗炎症ステロイド」は、ステロイド核を有する構造に基づき、単独でまたは他の薬剤と組み合わせて、抗炎症活性を有する化合物または組成物である。ビタミンD化合物を除いて、ステロイド化合物は、飽和四環炭化水素に基づくステロイド核、すなわち、1,2−シクロペンタノペルヒドロフェナントレン(ステランまたはゴナンとも呼ばれる)から誘導される。ステロイド化合物には、天然のステロイド化合物および合成によって生成されたステロイド化合物の両方が含まれる。様々なグループのステロイド化合物としては、特に、副腎皮質ステロイド、エストロゲン/プロゲスチン、およびアンドロゲンが挙げられる。
場合によっては、ステロイド性抗炎症剤は、副腎皮質ステロイドであり、これは、副腎皮質から放出されるステロイド化合物を指す。これらのステロイド化合物には、糖質コルチコステロイドおよび鉱質コルチコステロイド(mineralocorticosteoid)のグループが含まれる。本明細書において使用される際、副腎皮質ステロイドは、天然ステロイドによって示される生物学的特性を示す様々な合成類似体も含む。オールトランスステロイド骨格、Δ−3−ケト、11β−OH、17β−OHの存在、およびF>Cl>Br>Iの場合の9α−、6α−、16α−位における置換などの特定の構造的特徴は、ステロイドの抗炎症活性を促進し得る。
場合によっては、抗炎症ステロイド剤は、糖質コルチコステロイド(同意語として「糖質コルチコイド」)である。様々な抗炎症糖質コルチコイドが使用され得る。これらとしては、例として、21−アセトキシプレグネノロン、アルクロメタゾン、アルゲストン、アムシノニド、ベクロメタゾン、ブデソニド、クロロプレドニゾン、シクレソニド、クロベタゾール、クロベタゾン、クロコルトロン、クロプレドノール、コルチコステロン、コルチゾン、コルチバゾール、デフラザコート、デソニド、デスオキシメタゾン、デキサメタゾン、ジフロラゾン、ジフルコルトロン、ジフルプレドナート、エノキソロン、フルアザコート(fluazacort)、フルランドレノロンアセトニド、フルクロロニド、フルメタゾン、フルニソリド、フルオシノロンアセトニド、フルオシノニド、フルオコルチンブチル、フルオコルトロン、フルオロメトロン、酢酸フルペロロン、酢酸フルプレドニデン、フルプレドニソロン、フルランドレノリド、プロピオン酸フルチカゾン、ホルモコータル、ハルシノニド、プロピオン酸ハロベタゾール、ハロメタゾン、酢酸ハロプレドン、ハイドロコルタメート、ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾン17−ブチレート、ヒドロコルチゾン17−バレレート、エタボン酸ロテプレドノール、マジプレドノン(maziprednone)、メドリゾン、メプレドニゾン、メチルプレドニゾロン、フランカルボン酸モメタゾン、パラメタゾン、プレドニカルベート、プレドニゾロン、プレドニゾロン21−ジメチルアミノアセテート、リン酸プレドニゾロンナトリウム、プレドニゾン、プレドニバール、プレドニリデン、リメキソロン、チキソコルトール、トリアムシノロン、トリアムシノロンアセトニド、トリアムシノロンベネトニド、およびトリアムシノロンヘキサセトニドなどの天然および合成ステロイド化合物が挙げられるが、これらに限定されない。他の糖質コルチコステロイドが、当業者に明らかであろう。
場合によっては、抗炎症ステロイドは、鉱質コルチコステロイド(同意語として「鉱質コルチコイド」)である。様々な鉱質コルチコイドとしては、特に、アルドステロン、デオキシコルチコステロン、酢酸デオキシコルチコステロン、およびフルドロコルチゾンが挙げられる。しかしながら、糖質コルチコステロイドまたは鉱質コルチコステロイドとしてのステロイドの特徴が、説明の目的で使用され、排他的であることを意味しないことが理解されるべきである。糖質コルチコイドが、いくつかの鉱質コルチコステロイド活性を示す一方、いくつかの鉱質コルチコイドは、いくつかの糖質コルチコイド活性を示す。本明細書の目的のために、抗炎症特性を有する鉱質コルチコイドが使用されてもよい。一般に、いくつかの糖質コルチコステロイド活性を有する鉱質コルチコステロイドは、抗炎症性効果を有するようである。特定の抗炎症鉱質コルチコイドは、フルドロコルチゾンである。
場合によっては、抗炎症ステロイド剤は、様々な生物学的作用の半減期を有し、短時間作用型、中間時間作用型、または長時間作用型ステロイド化合物に分類され得る。特定の短時間作用型ステロイド化合物としては、例として、コルチゾールおよびコルチゾンが挙げられるが、これらに限定されない。特定の中間時間作用型ステロイド化合物としては、例として、プレドニゾン、プレドニゾロン、トリアムシノロン、およびメチルプレドニゾロンが挙げられるが、これらに限定されない。特定の長時間作用型ステロイド化合物としては、例として、デキサメタゾン、ベタメタゾン、およびブデソニドが挙げられるが、これらに限定されない。
場合によっては、抗炎症ステロイドはニトロ−ステロイド化合物である。本明細書において使用される際の「ニトロ−ステロイド」化合物は、NO放出活性を有するステロイド(ニトロステロール(nitrosterol))であり、「ニトロ−ステロイド」化合物としては、NO放出形態のプレドニゾロン、フルニソリドおよびヒドロコルチゾンが挙げられる。
場合によっては、ステロイド性抗炎症剤は、吸入ステロイド剤であり得、これは、経鼻投与および/または肺を介した吸収に有用である。これらの形態は、喘息および吸入アレルゲンに対する反応を治療するのに有効な薬剤である。吸入剤として製剤化される様々な形態のステロイド性抗炎症化合物としては、特に、ベクロメタゾン、ブデソニド、デキサメタゾン、フルニソリド、トリアムシノロンアセトニド、および上述したアンテドラッグが挙げられる。
場合によっては、ステロイド性抗炎症剤は、エストロゲンまたは合成エストロゲン類似体である。使用され得る様々なエストロゲンおよびエストロゲン類似体としては、例として、エストロゲン、17β−エストラジオール、エストロゲン抱合体、メドロキシプロゲステロン、2−メトキシエストラジオール(エストロゲン代謝物)、ジエチルスチルベステロール、レスベラトロール、植物エストロゲン(例えば、ゲニステイン)、およびタモキシフェンが挙げられるが、これらに限定されない。
場合によっては、ステロイド性抗炎症化合物は、ビタミンDまたはその類似体である。このグループの様々な抗炎症剤としては、例として、7−デヒドロコレステロール、コレカルシフェロール、エルゴステロール、1,25−ジヒドロキシビタミンD3、および22−エン−25−オキサ−ビタミンDが挙げられるが、これらに限定されない。他のビタミンD類似体は、米国特許第6,924,400号明細書;同第6,858,595号明細書;同第6,689,922号明細書;および同第6,573,256号明細書に記載されている。
非ステロイド性抗炎症剤
場合によっては、抗炎症剤は、非ステロイド性抗炎症剤(NSAID)である。このクラスの薬剤には、様々な構造を有するが、共通の治療標的を介して作用する化合物の混成グループが含まれる。NSAIDは、それらの化学的構造および生物学的活性に基づいて分類される。場合によっては、本発明の化合物とともに有用なNSAIDは、非選択的COX−2阻害剤であり、これは、COX−1およびCOX−2アイソフォームの両方の活性を阻害する。特定の非選択的COX阻害剤は、サリチル酸およびその誘導体である。このクラスの特定の化合物としては、例として、アセチルサリチル酸、サリチル酸ナトリウム、トリサリチル酸コリンマグネシウム、サルサラート、ジフルニサル、スルファサラジン、オルサラジン、およびメサラミンが挙げられるが、これらに限定されない。
場合によっては、非選択的COX阻害剤のクラスは、インドールおよびインデン酢酸である。このクラスの特定の化合物としては、特に、インドメタシン、アセメタシン、アルクロフェナク、クリダナク、ジクロフェナク、フェンクロフェナク、フェンクロジン酸、フェンチアザク、フロフェナック、イブフェナック、イソキセパック、オキシピナク(oxpinac)、スリンダク、チオピナク、トルメチン、ジドメタシン、およびゾメピラクが挙げられる。
場合によっては、非選択的COX阻害剤のクラスは、ヘテロアリール酢酸である。このクラスの特定の化合物としては、特に、トルメチン、ジクロフェナク、およびケトロラクが挙げられる。
場合によっては、非選択的COX阻害剤のクラスは、アリールプロピオン酸またはプロピオン酸誘導体(プロフェン)である。このクラスの特定の化合物としては、特に、アルミノプロフェン、ベノキサプロフェン、ブクロキシ酸、カルプロフェン、フェンブフェン、フェノプロフェン、フルプロフェン、フルルビプロフェン、イブプロフェン、インドプロフェン、ケトプロフェン、ミロプロフェン、ナプロキセン、オキサプロジン、ピルプロフェン、プラノプロフェン、スプロフェン、チアプロフェン酸、およびチオキサプロフェン(tioxaprofen)が挙げられる。
場合によっては、非選択的COX阻害剤のクラスは、アントラニル酸(フェナメート)である。このクラスの特定の化合物としては、特に、フルフェナム酸、メクロフェナム酸、メフェナム酸、ニフルム酸およびトルフェナム酸が挙げられる。
場合によっては、非選択的COX阻害剤のクラスは、エノール酸(enolic acid)(例えば、オキシカム)である。このクラスの特定の化合物としては、特に、ピロキシカムおよびメロキシカム、イソキシカム、ならびにスドキシカムおよびテノキシカムが挙げられる。
場合によっては、非選択的COX阻害剤のクラスは、フェニルピラゾロンである。このクラスの特定の化合物としては、特に、フェニルブタゾン、アパゾン、ベンズピペリロン(bezpiperylon)、フェプラゾン、モフェブタゾン、オキシフェンブタゾンが挙げられる。
場合によっては、非選択的COX阻害剤のクラスは、ビフェニルカルボン酸誘導体である。このクラスの特定の化合物としては、特に、ジフルニサルおよびフルフェニサールが挙げられる。
場合によっては、NSAIDは、選択的COX−2阻害剤である。本明細書において使用される際、選択的COX−2阻害剤は、好ましくは、COX−1アイソザイムの阻害と比較して、COX−2アイソザイムの活性を阻害する。選択的COX−2阻害剤は、約10、約20、約50、約100、約200、約500、および約1000またはそれ以上の選択性(すなわち、COX−2/COX−1の阻害)を有し得る。選択性は、COX活性を測定するために典型的に使用されるアッセイに基づいている。
場合によっては、選択的COX−2阻害剤のクラスは、ジアリール置換フラノンである。このクラスの特定の化合物としては、特に、Vioxx(商標)の商標名で入手可能なロフェコキシブが挙げられる。
場合によっては、選択的COX−2阻害剤のクラスは、ジアリール置換ピラゾールである。このクラスの特定の化合物としては、特に、セレコキシブ、Celebrex(商標)の商標名で入手可能なセレコキシブが挙げられる。
場合によっては、選択的COX−2阻害剤のクラスは、インドール酢酸である。このクラスの特定の化合物としては、特に、エトドラク、Lodine(商標)の商標名で入手可能なエトドラクが挙げられる。
場合によっては、選択的COX−2阻害剤のクラスは、スルホンアニリドである。このクラスの特定の化合物としては、特に、ニメスリドが挙げられる。
リポキシゲナーゼおよび5−リポキシゲナーゼ活性化タンパク質(FLAP)拮抗薬
場合によっては、本発明の化合物とともに使用され得る非ステロイド性抗炎症剤は、リポキシゲナーゼまたは5−リポキシゲナーゼ活性化タンパク質(FLAP)拮抗薬である。
場合によっては、リポキシゲナーゼの様々な拮抗薬を用いて、ロイコトリエンによって媒介される炎症反応を改善することができる。リポキシゲナーゼ阻害剤のクラスとしては、特に、N−ヒドロキシ尿素誘導体、レドックス阻害剤、および非レドックス阻害剤が挙げられる。特定のN−ヒドロキシウレア由来の阻害剤としては、例として、1−(1−ベンゾチオフェン−2−イルエチル)−1−ヒドロキシ−尿素(ロートロール(leutrol))、1−[4−[5−(4−フルオロフェノキシ)−2−フリル]ブタ−3−イン−2−イル]−1−ヒドロキシ−尿素;1−[(2R)−4−[5−[(4−フルオロフェニル)メチル]チオフェン−2−イル]ブタ−3−イン−2−イル]−1−ヒドロ−キシ−尿素(アトレロートン);3−(1−ベンゾチオフェン−2−イルエチル)−1−ヒドロキシ−尿素が挙げられるが、これらに限定されない。特定のレドックス阻害剤としては、例として、2−(12−ヒドロキシドデカ−5,10−ジイニル)−3,5,6−トリメチル−シクロヘキサ−2,5−ジエン−1,4−ジオン(ドセベノン)が挙げられるが、これらに限定されない。特定の非レドックス阻害剤としては、例として、6−[[3−フルオロ−5−(4−メトキシオキサン−4−イル)フェノキシ]メチル]−1−メチル−キノリン−2−オン(すなわち、ZD2138)が挙げられるが、これらに限定されない。
場合によっては、FLAP拮抗薬は、抗炎症剤として使用され得る。FLAP拮抗薬としては、特に、インドール誘導体およびキノリン誘導体が挙げられる。FLAP阻害活性を有する特定のインドール誘導体としては、例として、3−[3−ブチルスルファニル−1−[(4−クロロフェニル)メチル]−5−プロパン−2−イル−インドール−2−イル]−2−,2−ジメチル−プロパン酸(すなわち、MK−866)および3−[1−[(4−クロロフェニル)メチル]−5−(キノリン−2−イルメトキシ)−3−tert−ブチルスルファン−イル−インドール−2−イル]−2,2−ジメチル−プロパン酸(すなわち、MK0591またはクイフラポン(quiflapon))が挙げられるが、これらに限定されない。特定のキノリン誘導体としては、例として、(2R)−2−シクロペンチル−2−[4−(キノリン−2−イルメトキシ)フェニル]酢酸(すなわち、BAY−X1005およびベリフラポン(veliflapon))が挙げられるが、これらに限定されない。
抗ヒスタミン剤
場合によっては、本発明の化合物は、抗ヒスタミン剤と組み合わせて使用され、抗ヒスタミン剤は、一般に、H1−受容体拮抗薬である。特定のH1受容体拮抗薬としては、特に、ドキセピン、カルビノキサミン、クレマスチン、ジフェニルヒドラミン、ジメンヒドリナート、ピリラミン、トリペレナミン、クロルフェニラミン、ブロムフェニルアミン、ヒドロキシジン、シクリジン、メクリジン、プロメタジン、シプロヘプタジン、フェニンダミン、アクリバスチン、セチリジン、アゼラスチン、レボカバスチン、ロラタジン、フェキソフェナジン、ならびにそれらの様々な塩、水和物、N−オキシド、およびプロドラッグが挙げられる。
β−作動薬
場合によっては、本発明の化合物は、β−アドレナリン受容体作用薬(同意語として「β−作動薬」またはβ−アドレナリン作動薬」)と組み合わせて使用され、β−アドレナリン受容体作用薬には、非選択的β−アドレナリン作動薬ならびにβ選択的アドレナリン作動薬が含まれる。一般に2つのタイプのβ−作動薬、すなわち、短時間作用型β−作動薬および長時間作用型β−アドレナリン作動薬がある。
特定の短時間作用型β−アドレナリン作動薬としては、例として、アルブテロール(サルブタモール)、イソエタリン、フェノテロール、レバルブテロール、メタプロテレノール(オルシプレナリン)、プロカテロール、テルブタリン、およびピルブテロールが挙げられるが、これらに限定されない。特定の長時間作用型β−アドレナリン作動薬としては、例として、サルメテロールキシナホ酸塩、フォルモテロール、およびビトルテロールが挙げられるが、これらに限定されない。特定の非選択的β−作動薬としては、例として、イソプロテレノールおよびドブタミンが挙げられるが、これらに限定されない。
代謝拮抗抗炎症剤
場合によっては、抗炎症剤は、炎症に関与する細胞の活性化および/または増殖を軽減または阻害する代謝拮抗物質である。代謝拮抗物質は、細胞増殖抑制または細胞傷害効果を有し得るため、一般に、免疫抑制特性を示す。
様々な抗炎症代謝拮抗物質は、本発明の化合物と組み合わせて使用され得る。場合によっては、抗増殖剤はメトトレキサートである。
場合によっては、抗増殖代謝拮抗物質には、イノシン一リン酸デヒドロゲナーゼ(IMPDH)、すなわち、イノシンからのグアノシン一リン酸(GMP)の合成のためのサルベージ経路に作用する酵素の阻害剤が含まれる。抗炎症剤として有用なIMPDH阻害剤としては、特に、ミコフェノール酸、ミコフェノール酸モフェチル、リバビリン、チアゾフリン、セレナゾフリン、ベンズアミドアデニンジヌクレオチド、およびベンズアミドリボシドが挙げられる。
他の代謝拮抗物質としては、アザチオプリン、6−メルカプトプリン(6−MP)、レフルノミド、およびマロノニトリロアミド(malononitriloamide)が挙げられる。
別の代謝拮抗物質は、メトトレキサート(アメトプテリンまたは(2S)−2−[(4−{[(2,4−ジアミノ−7,8−ジヒドロプテリジン−6−イル)メチル](メチル)アミノ}フェニル)ホルムアミド]ペンタン二酸)である。
抗TNF−α剤
上述したもの以外の抗炎症剤が、本発明の化合物と組み合わせて使用されてもよいことが理解されるべきである。これらとしては、炎症反応の促進に関与すると考えられる細胞因子に対する様々な薬剤が挙げられる。場合によっては、抗炎症剤は、TNFαの作用を妨げる薬剤、炎症性疾患に関与する主なサイトカインである。場合によっては、抗TNF剤は、TNFαの作用を妨げる抗体である。特定の抗TNF抗体は、Remicade(商標)の商標名で入手可能なインフリキシマブである。
場合によっては、抗TNFα剤は、TNFαに結合し、細胞に存在するTNF受容体とのその相互作用を防ぐ受容体構造物である。TNFα受容体をベースとする特定の抗炎症剤は、Enbrel(商標)の商標名で入手可能なエタネルセプである。
スタチン
場合によっては、本発明の化合物は、スタチンと組み合わせて使用される。スタチンは、コレステロールを低下させ、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤として作用し得る薬剤の1種である。スタチンの例としては、アトルバスタチン、セリバスタチン、フルバスタチン、ロバスタチン、メバスタチン、ピタバスタチン、プラバスタチン、ロスバスタチン、およびシンバスタチンが挙げられる。特定のスタチンは、Lipitor(商標)の商標名で入手可能なアトルバスタチンである。別のスタチンは、Zocor(商標)の商標名で入手可能なシンバスタチンである。
Syk阻害2,4−ピリミジンジアミン化合物および抗高血圧薬を、炎症性疾患に罹患した患者に投与し、それによって、炎症性疾患を治療する工程を含む方法も提供される。この方法では、抗高血圧薬は、利尿剤、アドレナリン遮断薬、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤、アンジオテンシンII受容体拮抗薬、カルシウムチャネル遮断薬、直接血管拡張薬、および中性エンドペプチダーゼ阻害剤からなる群から選択され得る。利尿剤は、水およびナトリウムを減少させ、またはナトリウム輸送を妨げることで、血圧を低下させる。アドレナリン遮断薬としては、α−遮断薬、β−遮断薬およびα/β遮断薬ラベタロールが挙げられ、これらは、血圧を上昇させることでストレスに反応する交感神経系の作用を遮断する。アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤は、アンジオテンシン−レニン−アルドステロン系の作用を遮断することで動脈を拡張させることによって血圧を低下させる。アンジオテンシンII受容体拮抗薬は、アンジオテンシンII受容体を遮断することによって血圧を低下させる。カルシウムチャネル遮断薬および直接血管拡張薬は、血管を拡張させることによって血圧を低下させる。中性エンドペプチダーゼ阻害剤は、より高いレベルの心房性ナトリウム利尿ペプチドを産生することで、血管を開く。例示的な抗高血圧薬は、米国特許出願公開第20060160834号明細書および同第20070092888号明細書に記載され、より詳細に以下に記載される。
一実施形態において、抗高血圧薬は、ACE阻害剤であり得る。ACE阻害剤は、アンジオテンシンの環化を遮断するとともに、ブラジキニンを分解する(この両方により血管収縮を引き起こす)ことによって血管を弛緩させるのに役立つ。様々なクラスのACE阻害剤がある。非ペプチド阻害剤の特定の例は、酵素活性に必要な亜鉛および重金属イオンをキレートし、それによって、触媒活性欠損型(catalytically defective)酵素を生成する。第2のクラスの阻害剤としては、内在性基質と同様にACEと相互作用するペプチドおよびペプチド模倣薬が挙げられる。ACE阻害剤の例としては、ベナゼプリル、カプトプリル、シラザプリル、デラプリル、エナラプリル、ホシノプリル、イミダプリル、リシノプリル、モエキシプリル、キナプリル、キナプリラト、ラミプリル、ペリンドプリル、ペリンドプリル、キナプリル、スピラプリル、テモカプリル、トランドラプリル、およびゾフェノプリル、ならびにそれらの薬学的に許容できる塩またはエステルが挙げられ、これらのための好適な投薬量は当業者に公知である。
別の実施形態において、抗高血圧薬は、アンジオテンシンII受容体拮抗薬であり得る。このような薬剤は、遊離(free)アンジオテンシンIIに結合し、血管収縮を含む多くの下流の生理作用を起こす生化学的シグナル経路を開始させるアンジオテンシンII受容体(a GPCR)を遮断することによって血管を弛緩させるのに役立つ。カンデサルタン、エプロサルタン、イルベサルタン、ロサルタン(2−ブチル−4−クロロ−1−[p−(o−1H−テトラゾール−5−イルフェニル)ベンジル]イミダゾール−5−メタノール)、プラトサルタン、タソサルタン、テルミサルタン、バルサルタン、およびEXP−3137、FI6828K、およびRNH6270、ならびにそれらの薬学的に許容できる塩またはエステルが、アンジオテンシンII受容体拮抗薬の例である。
別の実施形態において、抗高血圧薬は、カルシウムチャネル遮断薬であり得る。Ca2+は、細胞内情報伝達物質として働く。Ca2+結合タンパク質は、Ca2+濃度の増加を感知し、筋収縮などの細胞過程を引き起こす。カルシウムチャネル遮断薬は、CaV1チャネル、特に、心筋および平滑筋に高度に発現されるCaV1.2チャネルを標的化し得る。最も一般的に用いられる3つのカルシウムチャネル遮断薬クラスは、フェニルアルキルアミン(PAA;例えば、ベラパミル)、ベンゾチアゼピン(例えば、ジルチアゼム)、およびジヒドロピリジン(DHP;例えば、ニフェジピンまたはアムロジピン)である。各薬剤クラスは、遮断を媒介するαサブユニットにおける固有の部位に結合する。カルシウムチャネル遮断薬の例としては、アムロジピン、アラニジピン、アゼルニジピン、バルニジピン、ベニジピン、ベプリジル、シナルジピン、クレビジピン、ジルチアゼム、エホニジピン、フェロジピン、ガロパミル、イスラジピン、ラシジピン、レミルジピン、レルカニジピン、ニカルジピン、ニフェジピン、ニルバジピン、ニモジピン、ニソルジピン、ニトレンジピン、マニジピン、プラニジピン、およびベラパミル、ならびにそれらの薬学的に許容できる塩またはエステルが挙げられる。
別の実施形態において、抗高血圧薬は、β遮断薬であり、この薬剤は、心臓に対する交感神経作用を遮断し、一般に、心臓交感神経活性の増大があるとき、心拍出量を減少させ、動脈圧を低下させるのに有効である。さらに、これらの薬剤は、腎傍糸球体細胞からのレニンのアドレナリン作動性神経に媒介される放出を遮断する。このグループの薬剤の例としては、アセブトロール、アテノロール、ベタキソロール、ベバントロール、ビソプロロール、ボピンドロール、カルテオロール、カルベジロール、セリプロロール、エスモロール、インデノロール、メトプロロール、ナドロール、ネビボロール、ペンブトロール、ピンドロール、プロプラノロール、ソタロール、テルタトロール、チリソロール、およびチモロール、ならびにそれらの薬学的に許容できる塩またはエステルなどの化学薬品が挙げられるが、これらに限定されない。β−およびβ−アドレナリン受容体の両方にそれぞれ拮抗する、プロプラノロール、オクスプレノロール、ピンドロール、ナドロール、チモロールおよびラベタロールを含む非選択的β−遮断薬。メトプロロール、アテノロール、エスモロール、およびアセブトロールを含む選択的拮抗薬については、それぞれ、βアドレナリン受容体に対してはるかに大きい結合親和性を有する。選択的β−遮断薬は、通常、β−受容体の拮抗作用が副作用のリスクの増大に関連するおそれのある患者に適応される。このような患者としては、喘息または糖尿病の患者、あるいは末梢血管疾患またはレイノー病の患者が挙げられる。
別の実施形態において、抗高血圧薬剤は、利尿剤、すなわち、患者のナトリウム利尿および体液量減少に作用する薬剤である。降圧利尿剤としては、チアジド(ヒドロクロロチアジド、クロロチアジド、およびクロルタリドンなど)、メトラゾン、ループ利尿剤(フロセミド、ブメタニド、エタクリン酸、ピレタニドおよびトルセミドなど)、およびアルドステロン拮抗薬(スピロノラクトン、トリアムテレン、およびアミロリドなど)が挙げられる。
他の抗高血圧薬としては、レニン阻害剤(例えば、レニンの産生を減速させる、アリスキレンおよびテクターナ)、α−遮断薬(例えば、ロフェキシジン、チアメニジン、モキソニジン、リルメニジンおよびグアナベンズなどのα2a作動薬およびテラゾシン、ウラピジル、プラゾシン、ブナゾシン、トリマゾシン、ドキサゾシン、ナフトピジル、インドラミン、WHIP 164、およびXEN010、ならびにそれらの薬学的に許容できる塩またはエステルなどのα1遮断薬)、α−β遮断薬(例えば、ニプラジロール、アロチノロールおよびアモスラロール、ならびにそれらの薬学的に許容できる塩またはエステル)、中枢作用性剤(これは、心拍数を上昇させ、血管を狭めるために、脳が神経系に信号を送るのを防ぐ)、血管拡張剤、例えば、ヒドララジン(アプレゾリン)、クロニジン(キャタプレス)、ミノキシジル(ロニテン)、およびニコチニルアルコール(ロニアコール(roniacol));ならびにそれらの薬学的に許容できる塩またはエステル)およびエンドセリン拮抗薬(例えば、テゾセンタン、A308165、およびYM62899、ならびにそれらの薬学的に許容できる塩またはエステル)が挙げられる。
医薬組成物
別の態様において、本開示は、式(I)〜(XV)のいずれかに関して上述される1種以上の化合物または塩と、適切な担体、賦形剤または希釈剤とを含む組成物を提供する。担体、賦形剤または希釈剤の正確な性質は、組成物の所望の用途に応じて決まり、動物用の用途に好適または許容可能な性質からヒト用の用途に好適または許容可能な性質までの範囲に及び得る。この組成物は、任意に、1種以上の追加の化合物を含んでいてもよい。
このような疾病を治療または予防するのに使用される場合、本明細書に記載される化合物は、単独で、1種以上の化合物の混合物としてあるいはこのような疾病および/またはこのような疾病に関連する症状を治療するのに有用な他の薬剤と混合してまたは組み合わせて投与され得る。化合物はまた、いくつか挙げると、ステロイド、膜安定剤、5LO阻害剤、ロイコトリエン合成および受容体阻害剤、IgEアイソタイプスイッチまたはIgE合成の阻害剤、IgGアイソタイプスイッチまたはIgG合成、β−作動薬、トリプターゼ阻害剤、アスピリン、COX阻害剤、メトトレキサート、抗TNF剤、レツキシン(retuxin)、PD4阻害剤、p38阻害剤、PDE4阻害剤、および抗ヒスタミン剤などの、他の疾患または病気を治療するのに有用な薬剤と混合してまたは組み合わせて投与されてもよい。この化合物は、化合物自体の形態で、または化合物を含む医薬組成物として投与されてもよい。
この化合物を含む医薬組成物は、従来の混合、溶解、造粒、糖衣錠形成、研和、乳化、被包、封入または凍結乾燥のプロセスによって製造され得る。この組成物は、化合物を処理して薬学的に使用可能な製剤にするのを助ける1種以上の生理学的に許容できる担体、希釈剤、賦形剤または助剤を用いて、従来の方法で製剤化され得る。
この化合物は、前述したように、医薬組成物自体で、あるいは水和物、溶媒和物、N−オキシドまたは薬学的に許容できる塩の形態で製剤化され得る。典型的に、このような塩は、対応する遊離酸および塩基より水溶液への溶解性が高いが、対応する遊離酸および塩基より低い溶解性を有する塩も形成され得る。
医薬組成物は、例えば、局所、眼内、経口、口腔、全身、経鼻、注射、経皮、直腸、経膣などを含む、実質的にあらゆる投与形態に適した形態、あるいは吸入または吹送(insufflation)による投与に適した形態を取り得る。
外用投与の場合、化合物は、当該技術分野で周知のような溶液、ゲル、軟膏、クリーム、懸濁液などとして製剤化され得る。全身用製剤としては、注射、例えば、皮下、静脈内、筋肉内、髄腔内または腹腔内注射による投与用に設計されたもの、ならびに経皮、経粘膜、経口または経肺投与用に設計されたものが挙げられる。
有用な注射用製剤としては、水性または油性媒体に溶解させた活性化合物の滅菌懸濁液、溶液または乳剤が挙げられる。この組成物は、懸濁化剤、安定剤および/または分散剤などの配合剤(formulating agent)も含有してもよい。注射用の製剤は、例えば、アンプルまたは多回投与用容器中の単位剤形として提供されてもよく、防腐剤が添加されていてもよい。あるいは、注射用製剤は、使用前に、発熱性物質除去蒸留水、緩衝液、デキストロース溶液などを含むがこれらに限定されない好適な媒体とともに再構成するために粉末形態で提供され得る。このために、活性化合物は、凍結乾燥などの任意の当該技術分野で公知の技術によって乾燥され、使用前に再構成され得る。
経粘膜投与の場合、浸透されるバリアに適切な浸透剤が、製剤に使用される。このような浸透剤は、当該技術分野で公知である。
経口投与の場合、医薬組成物は、結合剤(例えば、アルファ化トウモロコシでんぷん、ポリビニルピロリドンまたはヒドロキシプロピルメチルセルロース);充填剤(例えば、ラクトース、微結晶性セルロースまたはリン酸水素カルシウム);潤滑剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、タルクまたはシリカ);崩壊剤(例えば、バレイショデンプンまたはデンプングリコール酸ナトリウム);または湿潤剤(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム)などの薬学的に許容できる賦形剤とともに、従来の手段によって調製される、例えば、トローチ剤、錠剤またはカプセル剤の形態を取り得る。錠剤は、当該技術分野で周知の方法によって、例えば、糖類、フィルムまたは腸溶コーティングで被覆され得る。
経口投与用の液体製剤は、例えば、エリキシル剤、溶液、シロップまたは懸濁液の形態であってもよく、または使用前に水または他の媒体と構成するための乾燥製品として提供されてもよい。このような液体製剤は、懸濁化剤(例えば、ソルビトールシロップ、セルロース誘導体または水素化食用脂);乳化剤(例えば、レシチンまたはアカシア);非水性媒体(例えば、アーモンド油、油性エステル(oily ester)、エチルアルコール、cremophore(商標)または分画された植物油);および防腐剤(例えば、p−ヒドロキシ安息香酸メチルまたはp−ヒドロキシ安息香酸プロピルまたはソルビン酸)などの薬学的に許容できる添加剤とともに、従来の手段によって調製され得る。これらの製剤は、必要に応じて緩衝塩、防腐剤、着香料、着色料および甘味料も含有していてもよい。
経口投与用の製剤は、周知であるように、化合物の制御放出を提供するように好適に製剤化され得る。
口腔投与の場合、この組成物は、従来の方法で製剤化される錠剤またはトローチ剤の形態を取り得る。
直腸および経膣投与経路の場合、この化合物は、カカオ脂または他のグリセリドなどの従来の坐薬基剤を含有する溶液(停留かん腸用)坐薬または軟膏として製剤化され得る。
経鼻投与あるいは吸入または吹送による投与の場合、この化合物は、好適な噴射剤、例えば、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン、フッ化炭素、二酸化炭素または他の好適なガスを用いて、加圧パック(pressurized pack)または噴霧器からエアロゾルスプレーの形態で好都合に送達することができる。加圧エアロゾルの場合、投薬単位は、一定量を供給する弁を設けることによって決定され得る。吸入器または吹送器に使用するためのカプセル剤およびカートリッジ(例えば、ゼラチンで構成されるカプセル剤およびカートリッジ)は、化合物とラクトースまたはでんぷんなどの好適な粉末基剤との粉末混合物を含有するように製剤化されてもよい。
眼内投与の場合、この化合物は、眼に投与するのに適した溶液、乳剤、懸濁液などとして製剤化され得る。化合物を眼に投与するのに適したさまざまな媒体が、当該技術分野で公知である。
長期の送達の場合、この化合物は、皮下注入(implantation)または筋肉内注射による投与用のデポー製剤として製剤化され得る。この化合物は、好適な高分子材料または疎水性材料(例えば、許容できる油中の乳剤として)またはイオン交換樹脂を用いて、あるいは難溶性誘導体として、例えば、難溶性塩として製剤化され得る。あるいは、経皮吸収用の化合物を徐々に放出する接着ディスクまたはパッチとして製造される経皮送達系が使用されてもよい。このために、透過促進剤が、化合物の経皮透過を促進するために使用されてもよい。
あるいは、他の薬剤送達系が用いられてもよい。リポソームおよび乳剤が、化合物を送達するのに使用され得る送達媒体の周知の例である。通常、より高い毒性という犠牲を伴うが、ジメチルスルホキシド(DMSO)などの特定の有機溶媒も用いられてもよい。
医薬組成物は、必要に応じて、この化合物を含有する1つ以上の単位剤形を含有し得るパックまたはディスペンサー装置中に提供され得る。パックは、金属箔またはブリスターパックなどのプラスチック箔を含み得る。パックまたはディスペンサー装置には、投与の説明書が添付されていることがある。
本明細書に記載される化合物、またはその組成物は、一般に、意図される結果を得るのに有効な量で、例えば、治療される特定の疾病を治療または予防するのに有効な量で使用されることになる。この化合物は、治療効果を得るために治療的にまたは予防効果を得るために予防的に投与され得る。治療効果とは、患者が基礎疾患にまだ罹患しているかもしれないにもかかわらず、患者が感情または病態の改善を報告するような、治療される基礎疾患の根絶または改善ならびに/あるいは基礎疾患に関連する症状の1つ以上の根絶または改善を意味する。例えば、アレルギーに罹患した患者への化合物の投与は、元のアレルギー反応が根絶または改善される場合だけでなく、患者が、アレルゲンへの曝露の後、アレルギーに関連する症状の重篤度または持続期間の減少を報告する場合にも治療効果をもたらす。別の例として、喘息の文脈における治療効果には、喘息の発作が発生した後の呼吸の改善、または喘息症状の発現の頻度および重篤度の低下が含まれる。また、関節リウマチの文脈における治療効果には、前述したように、ACR20、またはACR50またはACR70が含まれる。また、治療効果には、一般に、改善が実現されるかどうかにかかわらず、疾病の進行の停止または遅延が含まれる。
予防投与の場合、この化合物は、前述した疾病の1つを発症するリスクのある患者に投与され得る。例えば、患者が特定の薬剤に対してアレルギーがあるかどうかが不明である場合、化合物は、その薬剤に対するアレルギー反応を回避または改善するために、その薬剤の投与の前に投与され得る。あるいは、予防投与は、基礎疾患があると診断された患者の症状の発生を回避するために適用され得る。例えば、この化合物は、アレルゲンへの予期される曝露の前にアレルギー患者に投与され得る。この化合物はまた、疾患の発症を予防するために、上記の病気のうちの1つに対して知られている物質に繰り返し曝される健常な個体に予防的に投与されてもよい。例えば、化合物は、個体がアレルギーを発症するのを予防するために、ラテックスなどの、アレルギーを引き起こすことが知られているアレルゲンに繰り返し曝される健常な個体に投与されてもよい。あるいは、化合物は、喘息症状の発現の重篤度を低下させるか、または喘息症状の発現を完全に回避するための、喘息の発作を引き起こす活性に関与する前に、喘息に罹患した患者に投与されてもよい。
投与される化合物の量は、例えば、治療される具体的な適応症、投与形態、必要な効果が予防であるかまたは治療であるか、治療される適応症の重篤度ならびに患者の年齢および体重、特定の化合物のバイオアベイラビリティ、所定の投与経路での活性薬剤化合物への転化率および効率などを含む様々な要因に応じて決まる。
特定の用途および投与形態についての化合物の有効投薬量の決定は、十分に当業者の能力の範囲内にある。有効投薬量は、インビトロの活性および代謝アッセイから最初に推定され得る。例えば、動物に使用するための化合物の初期投薬量は、インビトロアッセイにおいて測定した際の特定の化合物のIC50と同じかまたはそれを超える、代謝産物活性化合物の循環血液または血清濃度を達成するように製剤化され得る。所望の投与経路を介した特定の化合物のバイオアベイラビリティを考慮に入れた、このような循環血液または血清濃度を達成するための投薬量の計算は、十分に当業者の能力の範囲内にある。化合物の初期投薬量は、動物モデルなどのインビボのデータから推定することもできる。上記の様々な疾病を治療または予防するための活性代謝物の効力を試験するのに有用な動物モデルは、当該技術分野で周知である。バイオアベイラビリティおよび/または活性代謝物への化合物の代謝を試験するのに適した動物モデルも周知である。当業者は、このような情報を日常的に適合させて、ヒトへの投与に適した特定の化合物の投薬量を決定することができる。
投薬量は、典型的に、約0.0001mg/kg/日、0.001mg/kg/日または0.01mg/kg/日〜約100mg/kg/日の範囲であるが、要因の中でも特に、活性代謝化合物の活性、化合物のバイオアベイラビリティ、その代謝速度および他の薬物速度論的特性、投与形態および上述した様々な他の要因に応じて、より高くてもまたはより低くてもよい。投薬量および間隔は、治療効果または予防効果を維持するのに十分な、化合物および/または活性代謝化合物の血漿中濃度を与えるように個別に調整され得る。例えば、この化合物は、特に、投与形態、治療される具体的な適応症および処方医師の判断に応じて、1週間に1回、1週間に数回(例えば、1日おきに)、1日に1回または1日に複数回投与され得る。局所外用投与などの局所投与または選択的取込みの場合、化合物および/または活性代謝化合物の有効局所濃度は、血漿濃度に関連しないことがある。当業者は、過度な実験を行わずに有効な局所投薬量を最適化することができる。
定義
本明細書において使用される際、以下の用語は、以下の意味を有することが意図される。
「アルキル」は、1〜10個、好ましくは1〜6個の炭素原子を含有するアルキル基を含む。アルキル基は、直鎖状、または分枝鎖状であり得る。「アルキル」の例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イソ−、sec−およびtert−ブチル、n−ペンチル、イソ−ペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、3−メチルヘキシル、2,2−ジメチルペンチル、2,3−ジメチルペンチル、n−ヘプチル、3−エチルブチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシルなどが挙げられる。分枝を指定せずに記載されるアルキル基は、考えられる全ての異性体を包含する。例えば、「プロピル」は、n−プロピルおよびイソ−プロピルを含み、「ブチル」は、n−ブチル、イソ−ブチル、sec−ブチルおよびtert−ブチルを含む。
本明細書において使用される際の「アルケニル」という用語は、2〜10個、好ましくは2〜6個の炭素を含有し、2個の水素の除去によって形成される少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含有する直鎖状または分枝状の炭化水素を意味する。アルケニルの代表例としては、エテニル、2−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル、3−ブテニル、4−ペンテニル、5−ヘキセニル、2−ヘプテニル、2−メチル−1−ヘプテニル、および3−デセニルが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書において使用される際の「アルキニル」という用語は、2〜10個、好ましくは2〜6個の炭素原子を含有し、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を含有する直鎖状または分枝状の炭化水素基を意味する。アルキニルの代表例としては、アセチレニル、1−プロピニル、2−プロピニル、3−ブチニル、2−ペンチニル、および1−ブチニルが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書において使用される際の「アルコキシ」という用語は、酸素原子を介して親分子部分に付加される、本明細書に記載されるアルキル基を意味する。アルコキシの代表例としては、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、2−プロポキシ、ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、およびヘキシルオキシが挙げられるが、これらに限定されない。
「アリール」という用語は、少なくとも1つの芳香環を含有する芳香族炭化水素環系を指す。芳香環は、任意に縮合されるかまたは他の芳香族炭化水素環または非芳香族炭化水素環に結合され得る。アリール基の代表例としては、フェニル、ナフチル、アントラセニル1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン、インデニル、2,3−ジヒドロインデニル、およびビフェニルが挙げられる。アリール基の好ましい例は、フェニルおよびナフチルである。最も好ましいのはフェニルである。
本明細書において使用される際の「アリーレン」という用語は、少なくとも1つの芳香環を含有する二価芳香族炭化水素環系を指す。芳香環は、任意に縮合されるかまたは他の芳香族炭化水素環または非芳香族炭化水素環に結合され得る。アリーレン基の代表例としては、1,2−、1,3−および1,4−フェニレンが挙げられる。
本明細書において使用される際の「アリールオキシ」という用語は、酸素原子を介して親分子部分に付加される、本明細書に記載されるアリール基を意味する。
本明細書において使用される際の「シクロアルキル」という用語は、環中に炭素原子のみを含有する単環系、二環系、または三環系を意味する。単環系は、3〜8個の炭素原子を含有する飽和環状炭化水素基によって例示される。単環系の例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、およびシクロオクチルが挙げられる。二環系は、単環の2個の非隣接炭素原子が、1〜3個のさらなる炭素原子のアルキレン架橋によって連結される架橋された単環系によって例示される。二環系の代表例としては、ビシクロ[3.1.1]ヘプタン、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、ビシクロ[2.2.2]オクタン、ビシクロ[3.2.2]ノナン、ビシクロ[3.3.1]ノナン、およびビシクロ[4.2.1]ノナンが挙げられるが、これらに限定されない。三環系は、二環式環の2個の非隣接炭素原子が、1〜3個の炭素原子の結合またはアルキレン架橋によって連結される二環系によって例示される。三環系の代表例としては、トリシクロ[3.3.1.03,7]ノナンおよびトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン(アダマンタン)が挙げられるが、これらに限定されない。
「ハロゲン」または「ハロ」という用語は、フッ素、塩素、臭素、およびヨウ素を含む。
「ハロアルキル」という用語は、1個以上のハロゲン原子で置換されるアルキル基を指し、ここで、各ハロゲンは、独立して、F、Cl、BrまたはIである。ハロアルキルの代表例としては、クロロメチル、2−フルオロエチル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、および2−クロロ−3−フルオロペンチルが挙げられるが、これらに限定されない。「ハロアルキル」としては、−CFまたは−CFCFなどのペルハロアルキル基が挙げられる。好ましいハロゲンは、FおよびClである。好ましいハロアルキル基は、1〜6個の炭素、より好ましくは1〜4個の炭素、さらにより好ましくは1〜2個の炭素を含有する。好ましいハロアルキル基はトリフルオロメチルである。「ハロ(C〜Cアルキル)」は、1〜6個の範囲の炭素を有するハロアルキルを表す。
「ハロアルコキシ」という用語は、1個以上のハロゲン原子で置換されるアルコキシ基を指し、ここで、各ハロゲンは、独立して、F、Cl、BrまたはIである。ハロアルコキシの代表例としては、クロロメトキシ、2−フルオロエトキシ、トリフルオロメトキシ、およびペンタフルオロエトキシが挙げられるが、これらに限定されない。「ハロアルコキシ」としては、CFなどのペルハロアルコキシ基が挙げられる。好ましいハロゲンは、FおよびClである。好ましいハロアルコキシ基は、1〜6個の炭素、より好ましくは1〜4個の炭素、さらにより好ましくは1〜2個の炭素を含有する。好ましいハロアルコキシ基はトリフルオロメトキシである。「ハロ(C〜Cアルコキシ)」は、1〜6個の範囲の炭素を有するハロアルコキシを表す。
本明細書において使用される際の「ヘテロアリール」という用語は、少なくとも1つの芳香環を含有する単環系または二環系を意味し、ここで、芳香環は、窒素、酸素、および硫黄から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含有する。単環式ヘテロアリールは、5員または6員環であり得る。5員環は、2つの二重結合ならびに1個、2個、3個または4個の窒素原子および任意に1個の酸素または硫黄原子からなる。6員環は、3つの二重結合および1個、2個、3個または4個の窒素原子からなる。5員または6員ヘテロアリールは、ヘテロアリール内に含まれる任意の炭素原子または任意の窒素原子を介して親分子部分に結合される。単環式ヘテロアリールの代表例としては、フリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピロリル、テトラゾリル、チアジアゾリル、チアゾリル、チエニル、トリアゾリル、およびトリアジニルが挙げられるが、これらに限定されない。二環式ヘテロアリールは、アリール(例えば、フェニル)に縮合される単環式ヘテロアリール、またはシクロアルキルに縮合される単環式ヘテロアリール、またはシクロアルケニルに縮合される単環式ヘテロアリール、または単環式ヘテロアリールに縮合される単環式ヘテロアリール、または単環式ヘテロシクリルに縮合される単環式ヘテロアリールからなる。二環式ヘテロアリールは、二環式ヘテロアリール内に含まれる任意の炭素原子または任意の窒素原子を介して親分子部分に結合される。二環式ヘテロアリールの代表例としては、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、ベンゾオキサジアゾリル、シンノリニル、ジヒドロキノリニル、ジヒドロイソキノリニル、フロピリジニル、プリニル、インダゾリル、インドリル、イソキノリニル、ナフチリジニル、キノリニル、テトラヒドロキノリニル、およびチエノピリジニルが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書において使用される際の「ヘテロアリーレン」という用語は、少なくとも1つの芳香環を含有する二価単環系または二環系を指し、ここで、芳香環は、窒素、酸素、および硫黄から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含有する。ヘテロアリーレンの代表例としては、ピリジレン、ピラジレン、ピリミジレン、およびピリダジレンが挙げられる。
本明細書において使用される際の「ヘテロシクロアルキル」という用語は、窒素、酸素、および硫黄から選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含有する環または環系を指し、ここで、前記ヘテロ原子は、非芳香環中にあり、環系は、非芳香環の(1つの)メンバーによって親基に結合される。ヘテロシクロアルキル環は、任意に、他のヘテロシクロアルキル環および/または非芳香族炭化水素環、および/またはフェニル環に縮合される。したがって、本発明に適したヘテロシクロアルキル基は、少なくとも3員を有し、最大で20員を有し得る。好ましいヘテロシクロアルキル基は、3〜10員を有する。特定のより好ましいヘテロシクロアルキル基は、8〜10員を有する。他のより好ましいヘテロシクロアルキル基は、5または6員を有する。ヘテロシクロアルキル基の代表例としては、アゼチジニル、アゼパニル、アジリジニル、ジアゼパニル、1,3−ジオキサニル、1,3−ジオキソラニル、1,3−ジチオラニル、1,3−ジチアニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、イソチアゾリニル、イソチアゾリジニル、イソオキサゾリニル、イソキサゾリジニル、モルホリニル、オキサジアゾリニル、オキサジアゾリジニル、オキサゾリニル、オキサゾリジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピラニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、ピロリニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、チアジアゾリニル、チアジアゾリジニル、チアゾリニル、チアゾリジニル、チオモルホリニル、1,1−ジオキシドチオモルホリニル(チオモルホリンスルホン)、チオピラニル、トリチアニル、1,3−ベンゾジオキソリル、1,3−ベンゾジチオリル、2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシニル(benzodioxinyl)、2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラニル、2,3−ジヒドロ−1−ベンゾチエニル、2,3−ジヒドロ−1H−インドリル、および1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル、2,3,4,4a,9,9a−ヘキサヒドロ−1H−カルバゾリル、5a,6,7,8,9,9a−ヘキサヒドロジベンゾ[b,d]フラニル、および5a,6,7,8,9,9a−ヘキサヒドロジベンゾ[b,d]チエニルが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書において使用される際の「オキソ」という用語は、=O基を意味する。硫黄などの多価原子は、2つ以上のオキソ基を含有し得る。
本明細書において使用される際の「同位体富化係数」という用語は、特定の同位体の、同位体存在度と天然存在度との比率を意味する。いくつかの形態の天然の同位体存在度は、合成に使用される化学材料の由来源に応じて、合成化合物中で見られることが認識されよう。したがって、任意の化合物の製剤は、本質的に、少量の重水素化同位体置換体(isotopologue)を含有する。天然に豊富に存在する安定水素同位体の濃度は、この形態にもかかわらず、本開示の化合物の安定同位体置換度と比較して少なく、わずかである。特定の位置が重水素を有するものとして表される本開示の化合物において、その位置における重水素の存在度が、約0.015%(mol/mol基準で)の重水素の天然存在度より実質的に高いことが理解される。重水素を有するものとして表される位置は、化合物中の重水素として表される各原子において少なくとも3000の最小同位体富化係数(45%の重水素結合)を有することが多い。
本開示の化合物において、特定の同位体として具体的に表されない任意の原子は、その原子の任意の安定同位体を表すことを意味する。特に記載しない限り、位置が「H」または「水素」として具体的に表される場合、位置は、およそその天然存在度の同位体組成における水素を有することが理解される。
「同位体置換体」という用語は、1つ以上の位置における同位体組成(例えば、H/D)を除いて、本開示の特定の化合物と同じ化学構造および化学式を有する化学種を指す。したがって、同位体置換体は、その同位体組成が本開示の特定の化合物と異なる。
「Fc受容体」は、免疫グロブリンのFc部分(特定の定常領域を含む)に結合する細胞表面分子のファミリーのメンバーを指す。各Fc受容体は、特定のタイプの免疫グロブリンに結合する。例えばFcα受容体(「FcαR」)はIgAに結合し、FcεRはIgEに結合し、FcγRはIgGに結合する。
FcαRファミリーは、IgA/IgMの上皮輸送に関与する高分子Ig受容体、骨髄特異的受容体RcαRI(CD89とも呼ばれる)、Fcα/μRおよび少なくとも2つの別のIgA受容体(最近の概説では、Monteiro & van de Winkel,2003,Annu.Rev.Immunol,advanced e−publicationを参照されたい)を含む。FcαRIは、好中球、好酸球、単球/マクロファージ、樹枝状細胞およびクッパー細胞上で発現される。FcαRIは、細胞質ドメイン中に活性化モチーフ(ITAM)を有し、Sykキナーゼをリン酸化する1つのα鎖およびFcRγのホモ二量体を含む。
FcεRファミリーは、FcεRIおよびFcεRII(CD23としても知られている)と呼ばれる2つのタイプを含む。FcεRIは、単量体IgEを細胞表面に係留する肥満細胞、好塩基性細胞および好酸球細胞上に見られる親和性の高い受容体(約1010−1の親和性でIgEに結合する)である。FcεRIは、上述した1つのα鎖、1つのβ鎖およびγ鎖ホモ二量体を有する。FcεRIIは、単核食細胞、Bリンパ球、好酸球および血小板上で発現される低親和性受容体である。FcεRIIは、1本のポリペプチド鎖を含み、γ鎖ホモ二量体を含まない。
FcγRファミリーは、FcγRI(CD64としても知られている)、FcγRII(CD32としても知られている)およびFcγRIII(CD16としても知られている)と呼ばれる3つのタイプを含む。FcγRIは、単量体IgGを細胞表面に係留する肥満細胞、好塩基性細胞、単核細胞、好中球細胞、好酸球細胞、樹枝状細胞および食細胞に見られる親和性の高い受容体(10−1の親和性でIgG1に結合する)である。FcγRIは、1つのα鎖、ならびにFcαRIおよびFcεRIによって共有されるγ鎖二量体を含む。
FcγRIIは、好中球、単球、好酸球、血小板およびBリンパ球上に発現される低親和性受容体である。FcγRIIは、1つのα鎖を含み、上述したγ鎖ホモ二量体を含まない。
FcγRIIIは、NK細胞、好酸球細胞、マクロファージ細胞、好中球細胞および肥満細胞上に発現される低親和性(5×10−1の親和性でIgG1に結合する)である。FcγRIIIは、1つのα鎖、ならびにFcαRI、FcεRIおよびFcγRIによって共有されるγホモ二量体を含む。
当業者は、これらの様々なFc受容体のサブユニット構造および結合特性、ならびにそれらを発現する細胞型が、完全に特徴付けられているわけではないことを認識するであろう。上記の説明は、これらの受容体に関する現行の従来技術(例えば、Immunobiology:The Immune System in Health & Disease,5th Edition,Janeway et al.,Eds,2001,ISBN 0−8153−3642−x,Figure 9.30 at pp. 371を参照されたい)を反映しているに過ぎず、本明細書に記載される化合物によって調節され得る多くの受容体シグナル伝達カスケードに関して限定することは意図されない。
「Fc受容体媒介性の脱顆粒」または「Fc受容体誘発性の脱顆粒」は、Fc受容体の架橋によって開始されるFc受容体シグナル伝達カスケードを介して進行する脱顆粒を指す。
「IgE誘発性の脱顆粒」または「FcεRI媒介性の脱顆粒」は、FcεR1に結合したIgEの架橋によって開始されるIgE受容体シグナル伝達カスケードを介して進行する脱顆粒を指す。架橋は、IgE特異的アレルゲンまたは抗IgE抗体などの他の多価結合剤によって誘発され得る。脂肪細胞および/または好塩基性細胞において、脱顆粒を起こすFcεRIシグナル伝達カスケードは、上流および下流の2つの段階に分けられ得る。上流段階は、カルシウムイオンの動員の前に起こるプロセスの全てを含む。下流段階は、カルシウムイオンの動員およびその下流の全てのプロセスを含む。FcεRI媒介性の脱顆粒を阻害する化合物は、FcεRI媒介性のシグナル伝達カスケードに沿った任意の点で作用し得る。上流のFcεRI媒介性の脱顆粒を選択的に阻害する化合物は、カルシウムイオンの動員が誘発される点の上流で、FcεRIシグナル伝達カスケードの当該部分を阻害するように作用する。細胞に基づいたアッセイにおいて、上流のFcεRI媒介性の脱顆粒を選択的に阻害する化合物は、IgE特異的アレルゲンまたは結合剤(抗IgE抗体など)によって活性化または刺激される脂肪細胞または好塩基性細胞などの細胞の脱顆粒を阻害するが、例えばカルシウムイオノフォアイオノマイシンおよびA23187などの、FcεRIシグナル伝達経路を迂回する脱顆粒剤によって活性化または刺激される細胞の脱顆粒を適切に阻害しない。
「IgG誘発性の脱顆粒」または「FcγRI媒介性の脱顆粒」は、FcγRIに結合したIgGの架橋によって開始されるFcγRIシグナル伝達カスケードを介して進行する脱顆粒を指す。架橋は、抗IgGまたは断片抗体などのIgG特異的アレルゲンまたは他の多価結合剤によって誘発され得る。脂肪細胞および好塩基性細胞におけるFcεRIシグナル伝達カスケードと同様に、FcγRIシグナル伝達カスケードも、上流および下流の同じ2つの段階に分けられ得る脱顆粒を起こす。FcεRI媒介性の脱顆粒と同様に、上流のFcγRI媒介性の脱顆粒を選択的に阻害する化合物は、カルシウムイオンの動員が誘発される点の上流で作用する。細胞に基づいたアッセイにおいて、上流のFcγRI媒介性の脱顆粒を選択的に阻害する化合物は、IgG特異的アレルゲンまたは結合剤(抗IgG抗体または断片など)によって活性化または刺激される脂肪細胞または好塩基性細胞などの細胞の脱顆粒を阻害するが、例えば、カルシウムイオノフォアイオノマイシンおよびA23187などの、FcγRIシグナル伝達経路を迂回する脱顆粒剤によって活性化または刺激される細胞の脱顆粒を適切に阻害しない。
「イオノフォア誘発性の脱顆粒」または「イオノフォア媒介性の脱顆粒」は、例えば、イオノマイシンまたはA23187などのカルシウムイオノフォアへの曝露によって起こる、脂肪細胞または好塩基性細胞などの細胞の脱顆粒を指す。
「Sykキナーゼ」は、B細胞および他の造血細胞で発現される周知の72kDa非受容体(細胞質)脾臓タンパク質チロシンキナーゼを指す。Sykキナーゼは、リン酸化された免疫受容体チロシン活性化モチーフ(「ITAM」)、「リンカー」ドメインおよび触媒ドメインに結合する2つの並行したコンセンサスSrc相同性2(SH2)ドメインを含む(Sykキナーゼの構造および機能の概説については、Sada et al.,2001,J.Biochem.(Tokyo)130:177−186を参照されたい);Turner et al.,2000,Immunology Today 21:148−154も参照されたい)。Sykキナーゼは、B細胞受容体(BCR)シグナル伝達のエフェクターとして広く研究されている(Turner et al.,2000,上掲)。Sykキナーゼは、Ca2+動員およびマイトジェン活性化プロテインキナーゼ(MAPK)カスケードおよび脱顆粒などの、免疫受容体から通じている重要な経路を調節する複数のタンパク質のチロシンリン酸化にも重要である。Sykキナーゼは、好中球におけるインテグリンシグナル伝達にも重要な役割を果たす(例えば、Mocsai et al.2002,Immunity 16:547−558を参照されたい)。
本明細書において使用される際、Sykキナーゼは、Sykファミリーに属するものとして認識される、ヒト、サル、ウシ、ブタ、げっ歯類などを含むがこれらに限定されない任意の種の動物に由来するキナーゼを含む。具体的に含まれるのは、アイソフォーム、スプライス変異型、対立遺伝子多型、天然および人工の両方の突然変異体である。このようなSykキナーゼのアミノ酸配列は周知であり、GENBANKから入手可能である。ヒトSykキナーゼの様々なアイソフォームをコードするmRNAの具体例は、参照により本明細書に援用される、GENBANK登録番号gi|21361552|ref|NM__003177.2|、gi|496899|emb|Z29630.1|HSSYKPTK[496899]およびgi|15030258|gb|BC011399.1|BC011399[15030258]に見られる。
当業者は、他のファミリーに属するチロシンキナーゼが、三次元構造がSykと類似した活性部位または結合ポケットを有し得ることを理解するであろう。この構造的類似性の結果として、本明細書において「Syk模倣体」と呼ばれるこのようなキナーゼは、Sykによってリン酸化される基質のリン酸化を触媒することが予測される。したがって、このようなSyk模倣体、このようなSyk模倣体が関与するシグナル伝達カスケード、およびこのようなSyk模倣体によって行われる生物学的反応およびSyk模倣体依存性のシグナル伝達カスケードが、本明細書に記載される化合物の多くによって、調節され、特に阻害され得ることが理解されよう。
「Syk依存性シグナル伝達カスケード」は、Sykキナーゼが関与するシグナル伝達カスケードを指す。このようなSyk依存性シグナル伝達カスケードの非限定的な例としては、FcαRI、FcεRI、FcγRI、FcγRIII、BCRおよびインテグリンシグナル伝達カスケードが挙げられる。
「自己免疫疾患」は、内因性および/または外因性起源の1種以上の免疫原性物質に対する対象自身の液性および/または細胞媒介性の免疫応答の結果として一般に生じる非アナフィラキシー性過敏反応(II型、III型および/またはIV型過敏性反応)に一般的に関連する疾病を指す。このような自己免疫疾患は、アナフィラキシー性(I型またはIgE媒介性の)過敏性反応に関連する疾病とは区別される。
合成の方法
開示される化合物を合成するのに有用な一般的に知られている化学合成スキームおよび条件を提供する多くの一般的な参考文献が入手可能である(例えば、Smith and March,March's Advanced Organic Chemistry:Reactions,Mechanisms,and Structure,Fifth Edition,Wiley−Interscience,2001;またはVogel,A Textbook of Practical Organic Chemistry,Including Qualitative Organic Analysis,Fourth Edition,New York:Longman,1978を参照されたい)。
本明細書に記載される化合物は、HPLC、分取薄層クロマトグラフィー、フラッシュカラムクロマトグラフィーおよびイオン交換クロマトグラフィーなどのクロマトグラフィー手段を含む、当該技術分野で公知の手段のいずれかによって精製することができる。順相および逆相を含む任意の好適な固定相ならびにイオン性樹脂を使用することができる。最も典型的に、開示される化合物は、シリカゲルおよび/またはアルミナクロマトグラフィーによって精製される。例えば、Introduction to Modern Liquid Chromatography,2nd Edition,ed.L.R.Snyder and J.Kirkland,John Wiley and Sons,1979;およびThin Layer Chromatography,ed E.Stahl,Springer−Verlag,New York,1969を参照されたい。
本発明の化合物の調製のための方法のいずれかの際、関与する分子のいずれかにおける反応しやすい(sensitive)基すなわち反応性基を保護することが必要であり、および/または望ましいことがある。これは、J.F.W.McOmie,「Protective Groups in Organic Chemistry」,Plenum Press,London and New York 1973、T.W.Greene and P.G.M.Wuts,「Protective Groups in Organic Synthesis」,Third edition,Wiley,New York 1999、「The Peptides」;Volume 3(editors:E.Gross and J.Meienhofer),Academic Press,London and New York 1981、「Methoden der organischen Chemie」,Houben−Weyl,4.sup.th edition,Vol.15/l,Georg Thieme Verlag,Stuttgart 1974、H.−D.Jakubke and H.Jescheit,「Aminosauren,Peptide,Proteine」,Verlag Chemie,Weinheim,Deerfield Beach,and Basel 1982、および/またはJochen Lehmann,「Chemie der Kohlenhydrate:Monosaccharide and Derivate」,Georg Thieme Verlag,Stuttgart 1974などの標準的な論文に記載されるような従来の保護基によって達成され得る。保護基は、当該技術分野から公知の方法を用いて従来の後続の段階で除去され得る。
有機合成の当業者は、米国特許第7,122,542号明細書、同第7,449,458号明細書、同第7,517,886号明細書および同第7,557,210号明細書、ならびに2003年1月31日に出願された国際特許出願第PCT/US03/03022号明細書(国際公開第03/063794号パンフレット)、2007年11月20日に出願された国際特許出願第PCT/US07/85313号明細書(国際公開第2008/064274号パンフレット)、および2006年1月19日に出願された国際特許出願第PCT/US06/01945号明細書(国際公開第2006/078846号パンフレット)において、本発明の化合物を合成するのに適した例を見出すであろう。これらの特許および公報のそれぞれは、全体が参照により本明細書に援用される。合成の一例は実施例に提供される。
本開示の化合物は、以下の実施例によってさらに例示され、これは、例示目的のために提供され、本開示の範囲または趣旨を、実施例に記載される特定の化合物に限定するものと解釈されることは意図されない。
実施例1:
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(4−モルホリノフェニル)−2,4−ピリミジンジアミン(化合物1)
Figure 2016041700
1H NMR(DMSO−d): δ 1.43(s,6H),2.99(t,J= 4.8 Hz,4H),3.72(t,J= 4.8 Hz,4H),6.80(d,J= 8.7 Hz,2H),7.36(d,J= 8.4 Hz,1H),7.46(d,J= 9.0 Hz,2H),7.55(d,J= 8.7 Hz,1H),8.06(d,J= 3.6 Hz,1H),9.00(s,1H),9.13(s,1H),11.09(s,1H); 19F NMR(282 MHz,DMSO−d): δ − 173.16; LCMS: 保持時間: 9.59 min.; 純度: 100%; MS(m/e): 466.28(MH).
実施例2:
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−4−[(二水素ホスホノオキシ)メチル]−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(4−モルホリノフェニル)−2,4−ピリミジンジアミン(化合物2)
Figure 2016041700
H NMR(DO): d 7.60(d,1H,J = 4.1 Hz),7.38(d,1H,J = 8.8 Hz),6.99(d,2H,J = 9.1 Hz),6.78(d,1H,J = 8.8 Hz,1H),6.66(d,2H,J = 9.1 Hz), 5.45(d,2H,J = 2.3 Hz),3.71(app s,4H),2.87(app s,4H),1.29(s,6H)。LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 576(MH+−2Na+2H).
実施例3:
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−モルホリノピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物3)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): 8.43(d,1H,J = 2.0 Hz),8.15(d,1H,J = 3.5 Hz),8.06(d,1H,J = 9.1 Hz),7.44(m,2H),7.14(m,1H),3.71(m,4H),3.48(m,4H),1.41(s,6H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 467(MH).
実施例4:
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−4−[(二水素ホスホノオキシ)メチル]−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(6−モルホリノピリジン−3−イル)−2,4−ピリミジンジアミン二ナトリウム塩(化合物4)
Figure 2016041700
H NMR(DO): d 7.71(d,1H,2.3 Hz),7.52(d,1H,J = 4.1 Hz),7.27(dd,1H,J = 2.3 and 9.1 Hz),7.17(d,1H,J = 8.8 Hz),6.67(d,1H,J = 8.8 Hz),6.33(d,1H,J = 9.1 Hz),5.43(d,1H,J = 2.3 Hz),3.64(s,4H),3.02(s,4H),1.25(s,6H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 577(MH−2Na+2H).
実施例5:
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−モルホリノピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物5)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): 8.46(d,1H,J = 2.0 Hz),8.15(d,1H,J = 3.5 Hz),8.06(d,1H,J = 9.1 Hz),7.44(m,2H),7.14(m,1H),4.63(s,2H),3.71(m,4H),3.48(m,4H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 439(MH
実施例6:
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((2R)−2−メチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物6)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): 1H NMR(DMSO−d6): 8.46 (d,1H,J = 2.0 Hz),8.11(d,1H,J = 3.8 Hz),7.94(d,1H,J = 8.8 Hz),7.44(d,1H,J = 8.8 Hz),7.35(d,1H,J = 8.5 Hz),6.96(d,1H,J = 8.5 Hz),4.62(s,2H),4.01(d,1H,J = 11.5 Hz),3.89(d,2H,J = 11.5 Hz), 3.58−3.31(m,2H),2.86−2.78(m,1H),2.39(t,1H,J = 11.2 Hz),1.13(d,3H,J = 6.3 Hz); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 453(MH
実施例7:
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((2S)−2−メチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物7)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): 8.43(d,1H,J = 2.0 Hz),8.07(d,1H,J = 3.5 Hz),7.85(d,1H,J = 9.1 Hz),7.44(d,1H,J = 8.5 Hz),7.34(d,1H,J = 8.5 Hz),6.74(d,1H,J = 9.1 Hz),3.98(d,1H,J = 11.2 Hz),3.88(d,2H,J = 11.2 Hz),3.54(app t,2H),2.71−2.64(m,1H),2.35(t,1H,J = 11.2 Hz),1.41(s,6H),1.14(d,3H,J = 6.3 Hz); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 481(MH
実施例8:
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(2,2−ジメチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物8)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): 8.37(d,1H,J = 2.0 Hz),8.05(d,1H,J = 3.5 Hz),7.82(d,1H,J = 9.1 Hz),7.44(d,1H,J = 8.5 Hz),7.34(d,1H,J = 8.5 Hz),6.72(d,1H,J = 9.1 Hz),3.71(m,2H),3.30(m,4H),1.41(s,6H),1.14(s,6H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 495(MH
実施例9:
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(2,2−ジメチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物9)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): 8.37(d,1H,J = 2.0 Hz),8.05(d,1H,J = 3.5 Hz),7.82(d,1H,J = 9.1 Hz),7.44(d,1H,J = 8.5 Hz),7.34(d,1H,J = 8.5 Hz),6.72(d,1H,J = 9.1 Hz),4.62(s,2H),3.71(m,2H),3.30(m,4H),1.17(s,6H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 467(MH
実施例10:
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[5−フルオロ−6−モルホリノピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物10)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): 8.22(s,1H),8.11(d,1H,J = 2.0 Hz),8.00(d,1H,J = 15 Hz),7.36(m,2H),3.68(m,4H),3.17(m,4H),1.41(s,6H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 485(MH
実施例11:
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[5−メチル−6−モルホリノピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物11)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): 8.44(s,1H),8.17(d,1H,J = 2.0 Hz),7.95(s,1H),7.37(m,2H),4.63(s,2H),3.71(m,4H),3.07(m,4H),2.21(s,3H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 453(MH
実施例12:
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[5−メチル−6−(2,2−ジメチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物12)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): 8.45(s,1H),8.37(d,1H,J = 2.0 Hz),7.96(s,1H),7.38(m,2H),4.63(s,2H),3.75(m,2H),3.01(m,2H),2.86(m,2H),2.24(s,3H),1.23(s,6H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 481(MH
実施例13:
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[5−メチル−6−モルホリノピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物13)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): 8.36(s,1H),8.17(d,1H,J = 2.0 Hz),7.95(s,1H),7.37(m,2H),3.69(m,4H),2.92(m,4H),2.15(s,3H),1.41(s,6H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 481(MH
実施例14:
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[5−メチル−6−(2,2−ジメチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物14)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): 8.35(s,1H),8.09(d,1H,J = 2.0 Hz),7.82(s,1H),7.48(m,1H),7.35(m,1H),3.73(m,2H),2.87(m,2H),2.70(m,2H),2.17(s,3H),1.41(s,6H),1.23(s,6H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 508(MH
実施例15:
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[5−フルオロ−6−(2,2−ジメチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物15)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): 8.21(s,1H),8.11(d,1H,J = 2.0 Hz),8.01(d,1H,J = 15 Hz),7.36(m,2H),3.70(m,2H),3.11(m,2H),2.97(m,2H),1.41(s,6H),1.23(s,6H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 513(MH
実施例16:
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[5−フルオロ−6−モルホリノピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物16)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): 8.24(s,1H),8.11(d,1H,J = 2.0 Hz),8.00(d,1H,J = 15 Hz),7.36(m,2H),4.61(s,2H),3.70(m,4H),3.19(m,4H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 457(MH
実施例17:
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[5−フルオロ−6−(2,2−ジメチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物17)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): 8.21(s,1H),8.11(d,1H,J = 2.0 Hz),8.01(d,1H,J = 15 Hz),7.36(m,2H),4.62(s,2H),3.70(m,2H),3.11(m,2H),2.97(m,2H),1.19(s,6H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 486(MH
実施例18:
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物18)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): 8.38(s,1H),8.05(d,1H,J = 2.0 Hz),7.81(m,1H),7.44(m,1H),7.33(m,1H),6.72(d,1H,J = 9.3 Hz),3.41(m,8H),2.18 (s,3H),1.41(s,6H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 480(MH
実施例19:
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物19)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): 8.37(s,1H),8.02(d,1H,J = 2.0 Hz),7.81(m,1H),7.41(m,1H),7.19(d,1H,J = 9.3 Hz),6.75(d,1H,J = 9.3 Hz),4.47(s,2H),3.35(m,8H),2.18 (s,3H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 452(MH
実施例20:
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(ホモモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物20)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): 8.24(d,1H,J = 1.3 Hz),8.04(d,1H,J = 2.0 Hz),7.74(m,1H),7.47(m,1H),7.32(m,1H),3.67(m,6H),3.56(m,2H),1.86(m,2H),1.41(s,6H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 481(MH
実施例21:
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[5−メトキシ−6−モルホリノピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物21)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): 8.36(s,1H),8.19(d,1H,J = 2.0 Hz),7.99(s,1H),7.37(m,2H),3.69(m,4H),2.92(m,4H),3.15(s,3H),1.41(s,6H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 497(MH
実施例22:
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−テトラヒドロピラノピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物22)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): 8.12(d,1H,J = 2.0 Hz),8.01(m,1H),7.39(m,2H),7.07(m,1H),3.93(m,2H),3.44(m,2H),2.84(m,1H),1.69(m,4H),1.41(s,6H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 466(MH
実施例23:
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[3−メチル−4−モルホリノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物23)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): 8.08(d,1H,J = 2.0 Hz),7.57(m,1H),7.38(m,3H),6.86(m,1H),3.71(m,4H),3.48(m,4H),2.74(s,3H),1.41(s,6H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 480(MH
実施例24:
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[3−メチル−4−((1S,4S)−5−オキサ−2−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物24)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): 8.06(d,1H,J = 2.0 Hz),7.57(m,1H),7.32(m,3H),6.70(m,1H),4.49(s,1H),3.85(m,1H),3.68(m,1H),3.27(m,1H),3.02(m,1H),2.98(s,3H),1.83(m,2H),1.41(s,6H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 492(MH
実施例25:
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[3−ジフルオロメトキシ−4−モルホリノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物25)
Figure 2016041700
H NMR(Acetone−d/MeOH−d): 8.01(m,1H),7.92(d,1H,J = 2.0 Hz),7.57(m,1H),7.44(m,1H),7.27(m,1H),7.10(m,1H),6.86(s,1H),3.76(m,4H),3.04(m,4H),2.62(s,1H),1.45(s,6H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 532(MH
実施例26:
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[3−フルオロ−4−モルホリノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物26)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): 8.12(d,1H,J = 2.0 Hz),7.62(d,1H,J = 15.2 Hz),7.47(d,1H,J = 6 Hz),7.36(d,1H,J = 8.4 Hz),7.26(d,1H,J = 8.4 Hz),6.86(t,1H,J = 6 Hz,J = 8.4 Hz),3.69(m,4H),2.87(m,4H),1.41(s,6H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 484(MH
実施例27:
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[3−メトキシ−4−モルホリノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物27)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): 8.08(d,1H,J = 2.0 Hz),7.58(m,1H),7.47(d,1H,J = 6 Hz),7.24(m,3H),6.72(d,1H,J = 8.4 Hz),3.65(m,7H),2.85(m,4H),1.41(s,6H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 496(MH
実施例28:
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[3−トリフルオロメトキシ−4−モルホリノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物28)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): 8.11(d,1H,J = 2.0 Hz),7.58(m,4H),7.01(m,1H),3.67(m,4H),2.86(m,4H),1.41(s,6H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 550(MH
実施例29:
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(4,4−ジフルオロ−1−ピペリジニル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物29)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): 8.11(d,1H,J = 2.0 Hz),7.44(m,4H),6.92(d,1H,J = 8.7 Hz),3.24(m,4H),2.05(m,4H),1.41(s,6H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 500(MH
実施例30:
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[3−フルオロ−4−(4,4−ジフルオロ−1−ピペリジニル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物30)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): 8.08(d,1H,J = 2.0 Hz),7.58(d,1H,J = 15.9 Hz),7.47(d,1H,J = 6 Hz),7.24(m,3H),6.72(d,1H,J = 8.4 Hz),3.00(m,4H),2.07(m,4H),1.42(s,6H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 518(MH
実施例31:
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[3,5−ジフルオロ−4−モルホリノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物31)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): 8.15(s,1H),7.36(m,4H),7.01(m,1H),3.62(m,4H),2.95(m,4H),1.41(s,6H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 502(MH
実施例32:
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−モルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物32)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): 8.08(d,1H,J = 2.0 Hz),7.57(m,1H),7.38(m,3H),6.86(m,1H),4.61(s,2H),3.71(m,4H),3.48(m,4H),2.74(s,3H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 452(MH
実施例33:
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[3−メトキシ−4−モルホリノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物33)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): 8.08(d,1H,J = 2.0 Hz),7.58(m,1H),7.59(m,1H),7.38(m,2H),6.74(m,1H),4.61(s,2H),3.65(m,7H),3.54(m,4H),2.74(s,3H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 468(MH
実施例34:
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[3−フルオロ−4−モルホリノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物34)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): 8.08(d,1H,J = 2.0 Hz),7.64(d,1H,J = 15.9 Hz),7.44(d,1H,J = 8.4 Hz),7.30(m,2H),6.88(t,1H,J = 6 Hz,J = 8.4 Hz),4.55(s,2H),3.69(m,4H),2.88(m,4H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 456(MH
実施例35:
rac−シス−N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(2,6−ジメチルモルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物35)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): 8.06 (d,1H,J = 2.2 Hz),7.47(m,4H),6.82(d,2H,J = 9.1 Hz),4.61(s,2H),3.69(m,2H),3.42(m,2H),2.18(m,2H),1.14(d,6H,J = 6.3 Hz); LCMS: 純度: 98%; MS(m/e): 466(MH+)
実施例36:
rac−シス−N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(2,6−ジメチルモルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物36)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): 8.06 (d,1H,J = 2.2 Hz),7.47(m,4H),6.82(d,2H,J = 9.1 Hz),3.69(m,2H),3.43(m,2H),2.18(m,2H),1.41(s,6H),1.14(d,6H,J = 6.3 Hz); LCMS: 純度: 98%; MS(m/e): 494(MH+)
実施例37:
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−((1S,4S)−5−オキサ−2−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物37)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): 8.02(d,1H,J = 2.1 Hz),7.57(d,1H,J = 8.4 Hz),7.36(m,3H),6.50(d,1H,J = 8.8 Hz),4.61(s,1H),4.55(s,1H),4.43(s,1H)3.71(d,1H,J = 7.0 Hz),3.59(d,1H,J = 7.3 Hz),3.41(d,1H,J = 9.3 Hz),3.14(d,1H,J = 9.3 Hz),1.87(d,1H,J = 9.7 Hz), 1.80(d,1H,J = 9.4 Hz); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 450(MH+)
実施例38:
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−((1S,4S)−5−オキサ−2−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物38)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): 8.02(d,1H,J = 2.1 Hz),7.57(d,1H,J = 8.4 Hz),7.36(m,3H),6.50(d,1H,J = 8.8 Hz),4.55(s,1H),4.43(s,1H)3.71(d,1H,J = 7.0 Hz),3.59(d,1H,J = 7.3 Hz),3.41(d,1H,J = 9.3 Hz),3.14(d,1H,J = 9.3 Hz),1.87(d,1H,J = 9.7 Hz), 1.80(d,1H,J = 9.4 Hz),1.41(s,6H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 478(MH+)
実施例39:
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(モルホリン−2−オン)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物39)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): 8.11(d,1H,J = 2.0 Hz),7.63(d,2H,J = 7.5 Hz),7.39(d,1H,J = 9 Hz),7.35(d,1H,J = 9 Hz),7.18(d,1H,J = 9 Hz),4.61(s,2H),4.15(s,2H),3.94(m,2H),3.66(m,2H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 452(MH
実施例40:
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(モルホリン−2−オン)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物40)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): 8.11(d,1H,J = 2.0 Hz),7.65(d,2H,J = 7.5 Hz),7.55(d,1H,J = 9 Hz),7.39(d,1H,J = 9 Hz),7.18(d,1H,J = 9 Hz),4.15(s,2H),3.94(m,2H),3.66(m,2H),1.41(s,6H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 480(MH
実施例41:
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(((2S)−2−エトキシメチル)モルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物41)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): 8.05(d,1H,J = 2.0 Hz),7.48(m,4H),6.80(d,1H,J = 7.8 Hz),4.61(s,2H),3.91(d,1H,J = 11.4 Hz),3.66(m,2H),3.50(m,6H),2.61(m,2H),2.34(m,2H),1.10(t,3H,J = 7.0 Hz); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 496(MH
実施例42:
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(((2S)−2−エトキシメチル)モルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物42)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d8.05(d,1H,J = 2.0 Hz),7.48(m,4H),6.80(d,1H,J = 7.8 Hz),3.91(d,1H,J = 11.4 Hz),3.66(m,2H),3.50(m,6H),2.61(m,2H),2.34(m,2H),1.41(s,6H),1.06(t,3H,J = 7.0 Hz); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 524(MH
実施例43:
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−ホモモルホリノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物43)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): 8.06(d,1H,J = 3 Hz),7.53(m,1H),7.33(m,3H),6.64(m,2H),3.67(m,2H),3.52(m,6H),1.86(m,2H),1.41(s,6H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 480(MH
実施例44:
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−ホモモルホリノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物44)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): 8.06(d,1H,J = 3 Hz),7.53(m,1H),7.36(d,2H,J = 8.7 Hz),7.25(d,1H,J = 8.4 Hz),6.64(d,1H,J = 8.7 Hz),3.67(m,2H),3.52(m,6H),1.86(m,2H),1.41(s,6H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 452(MH
実施例45:
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[3−(2−プロポキシ)−4−モルホリノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物45)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): 8.08(d,1H,J = 2.0 Hz),7.59(m,1H),7.47(d,1H,J = 6 Hz),7.24(m,3H),6.72(d,1H,J = 8.4 Hz),4.43(m,1H),3.67(m,4H),2.87(m,4H),1.41(s,6H),1.21(d,6H,J = 6 Hz); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 524(MH
実施例46:
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−テトラヒドロピラノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物46)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): 8.08 (d,1H,J = 2.2 Hz),7.53(m,3H),7.37(m,1H,J = 8.7 Hz),7.07(d,2H,J = 8.1 Hz),4.61(s,2H), 3.92(m,2H),3.39(m,2H),2.65(m,1H),1.61(m,4H); LCMS: 純度: 98%; MS(m/e): 437(MH+)
実施例47:
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−テトラヒドロピラノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物47)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): 8.08 (d,1H,J = 2.2 Hz),7.55(m,3H),7.45(m,1H,J = 8.7 Hz),7.04(d,2H,J = 8.1 Hz),3.90(m,2H),3.37(m,2H),2.63(m,1H),1.61(m,4H),1.41(s,6H); LCMS: 純度: 98%; MS(m/e): 465(MH+)
実施例48:
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[−3−メトキシ−4−テトラヒドロピラノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物48)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): 8.11 (d,1H,J = 2.2 Hz),7.61(d,1H,J = 8.4 Hz),7.35(m,2H),7.28(s,1H),6.98(d,1H,J = 8.4 Hz),3.90(m,2H),3.65(s,3H),3.37(m,2H),2.93(m,1H),1.61(m,4H),1.41(s,6H); LCMS: 純度: 98%; MS(m/e): 495(MH+)
実施例49:
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[−3−メトキシ−4−テトラヒドロピラノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物49)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): 8.11 (d,1H,J = 2.2 Hz),7.61(d,1H,J = 8.4 Hz),7.33(m,3H),6.98(d,1H,J = 8.4 Hz),3.90(m,2H),4.62(s,2H),3.65(s,3H),3.37(m,2H),2.93(m,1H),1.61(m,4H); LCMS: 純度: 98%; MS(m/e): 467(MH+)
実施例50
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((3R)−3−メチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物50)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): δ 11.02(s,1H),9.23(s,1H),9.04(s,1H),8.38(s,1H),8.06(m,1H),7.83(m,1H),7.46(m,1H),7.32(m,1H),6.70(m,1H),4.21(m,1H),3.88(m,1H),3.70−3.43(m,4H),3.01(m,1H),1.41(s,6H),1.05(d,J = 6.6 Hz,3H); LC−MS: 純度: 100.00%; MS(m/e): 481.11(MH+).
実施例51
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((3R)−3−メチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物51)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): δ 11.06(s,1H),9.24(s,1H),9.03(s,1H),8.41(s,1H),8.06(m,1H),7.83(m,1H),7.47(m,1H),7.31(m,1H),6.72(m,1H),4.61(s,2H),4.22(m,1H),3.91(m,1H),3.71−3.34(m,4H),3.02(m,1H),1.06(d,J = 6.6 Hz,3H); LC−MS: 純度: 100.00%; MS(m/e): 453.05(MH+).
実施例52
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物52)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): δ 11.02(s,1H),9.16(s,1H),8.94(s,1H),8.33(s,1H),8.06(m,1H),7.76(m,1H),7.46(m,1H),7.32(m,1H),6.71(m,1H),4.61(m,1H),3.90(m,2H),3.62(m,1H),2.94(m,2H),1.75(m,2H),1.41(s,6H),1.31(m,2H); LC−MS: 純度: 100.00%; MS(m/e): 481.13(MH+).
実施例53
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(4−メトキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物53)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): δ 11.02(s,1H),9.17(s,1H),8.95(s,1H),8.34(s,1H),8.05(m,1H),7.76(m,1H),7.46(m,1H),7.32(m,1H),6.73(m,1H),3.84(m,2H),3.35(m,2H),3.24(s,3H),3.01(m,2H),1.86(m,2H),1.41(s,6H),1.36(m,2H); LC−MS: 純度: 100.00%; MS(m/e): 495.40(MH+).
実施例54
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(4−エトキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物54)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): δ 11.04(s,1H),9.24(s,1H),9.07(s,1H),8.34(s,1H),8.08(m,1H),7.85(m,1H),7.46(m,1H),7.33(m,1H),6.86(m,1H),3.87(m,2H),3.47(q,d = 7.2 Hz,2H),3.06(m,2H),1.86(m,2H),1.41(s,6H),1.34(m,2H),1.09(t,J = 7.2 Hz,3H); LC−MS: 純度: 100.00%; MS(m/e): 509.40(MH+).
実施例55
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((3R)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物55)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): δ 11.04(s,1H),9.13(s,1H),8.86(s,1H),8.26(s,1H),8.02(m,1H),7.74(m,1H),7.45(m,1H),7.31(m,1H),6.32(m,1H),4.90(m,1H),4.34(bs,1H),3.45(m,2H),3.25(m,1H),1.97(m,1H),1.86(m,1H),1.41(s,6H); LC−MS: 純度: 100.00%; MS(m/e): 467.08(MH+).
実施例56
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((3R)−3−メトキシピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物56)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): δ 11.03(s,1H),9.15(s,1H),8.88(s,1H),8.28(s,1H),8.03(m,1H),7.74(m,1H),7.45(m,1H),7.31(m,1H),6.35(m,1H),4.03(m,1H),3.43(m,4H),3.24(s,3H),2.02(m,2H),1.41(s,6H); LC−MS: 純度: 100.00%; MS(m/e): 481.11(MH+).
実施例57
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((3R)−3−エトキシピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物57)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): δ 11.04(s,1H),9.15(s,1H),8.88(s,1H),8.28(s,1H),8.03(m,1H),7.74(m,1H),7.45(m,1H),7.31(m,1H),6.35(m,1H),4.13(m,1H),3.48−3.43(m,6H),2.01(m,2H),1.41(s,6H),1.08(t,J = 7.2 Hz,3H); LC−MS: 純度: 100.00%; MS(m/e): 495.11(MH+).
実施例58
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(3−メチレンモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物58)
Figure 2016041700
H NMR(CDOD): δ 8.99(s,1H),8.40(m,2H),8.10(m,1H),7.98(m,2H),7.29(d,J = 8.4 Hz,1H),7.10(d,J = 9.9 Hz,1H),4.31(m,2H),4.11(m,1H),4.01(d,J = 9.0 Hz,1H),3.84(d,J = 11.4 Hz,1H),3.54(m,3H),1.49(s,6H); LC−MS: 純度: 100.00%; MS(m/e): 479.09(MH+).
実施例59
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(3−(エトキシメチル)モルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物59)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): δ 11.04(s,1H),9.18(s,1H),9.00(s,1H),8.35(s,1H),8.06(m,1H),7.81(m,1H),7.46(m,1H),7.32(m,1H),6.68(m,1H),418(m,1H),3.93(m,2H),3.66(q,d = 7.2 Hz,2H),3.45(m,4H),3.22(m,2H),2.99(m,1H),1.40(s,6H),1.05(t,J = 7.2 Hz,3H); LC−MS: 純度: 100.00%; MS(m/e): 525.13(MH+).
実施例60
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物60)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): δ 11.06(s,1H),9.36(s,1H),9.20(s,1H),8.43(s,1H),8.10(m,1H),7.92(m,1H),7.66(m,1H),7.46(m,1H),7.38(m,1H),6.88(m,1H),4.34(m,2H),3.97(m,2H),3.81(m,3H),3.07(m,3H),2.79(m,3H),2.16(m,2H),1.66(m,2H),1.41(s,6H); LC−MS: 純度: 100.00%; MS(m/e): 550.17(MH+).
実施例61
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(4−(ジエチルアミノ)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物61)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): δ 11.09(s,1H),9.56(s,1H),9.44(s,1H),9.03(s,1H),8.41(s,1H),8.15(m,1H),7.98(m,1H),7.39(m,1H),7.11(m,1H),4.26(m,2H),3.56(m,1H),3.21(m,2H),2.99(m,4H),2.03(m,3H),1.65(m,2H),1.42(s,6H),1.21(t,J = 7.2 Hz,6H); LC−MS: 純度: 100.00%; MS(m/e): 536.46(MH+).
実施例62
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(1,4−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナン−4−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物62)
Figure 2016041700
H NMR(CDOD): δ 8.46(m,2H),7.93(m,1H),7.78(m,2H),7.23(m,1H),6.79(m,1H),4.60(m,1H),4.17(m,2H),3.50(m,6H),2.32(m,2H),2.13(m,2H),1.41(s,6H); LC−MS: 純度: 100.00%; MS(m/e): 506.11(MH+).
実施例63
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((3S)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物63)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): δ 11.14(m,1H),9.42(m,2H),8.38(s,1H),8.15(m,2H),7.40(m,2H),7.02(m,1H),5.23(bs,1H),4.63(s,2H),4.44(s,1H),3.54(m,2H),3.35(m,2H),2.04(m,2H); LC−MS: 純度: 100.00%; MS(m/e): 439.20(MH+).
実施例64
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((3R)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物64)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): δ 11.04(s,1H),9.13(s,1H),8.86(s,1H),8.26(s,1H),8.02(m,1H),7.74(m,1H),7.45(m,1H),7.31(m,1H),6.32(m,1H),4.90(m,1H),4.34(bs,1H),3.45(m,2H),3.25(m,1H),1.97(m,1H),1.86(m,1H),1.41(s,6H); LC−MS: 純度: 100.00%; MS(m/e): 467.13(MH+).
実施例65
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((3R)−3−メトキシピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物65)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): δ 11.03(s,1H),9.14(s,1H),8.87(s,1H),8.29(s,1H),8.02(m,1H),7.72(m,1H),7.45(m,1H),7.31(m,1H),6.34(m,1H),4.03(s,1H),3.43(m,2H),3.23(m,2H),2.02(m,2H),1.41(s,6H); LC−MS: 純度: 100.00%; MS(m/e): 481.13(MH+).
実施例66
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(3−(ジエチルアミノ)ピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物66)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): δ 11.07(s,1H),9.48(s,1H),9.35(s,1H),8.48(s,1H),8.14(m,1H),8.03(m,1H),7.46(m,1H),7.38(m,1H),6.85(m,1H),4.09(m,3H),3.94(m,2H),3.68−3.41(m,3H),3.26(m,3H),2.22(m,1H),1.41(s,6H),1.23(m,6H); LC−MS: 純度: 100.00%; MS(m/e): 522.15(MH+).
実施例67
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(3−モルホリノピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物67)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): δ 11.03(s,1H),9.20(s,1H),8.94(s,1H),8.36(m,1H),8.05(m,1H),7.79(m,1H),7.44(m,1H),7.38(m,1H),6.42(m,1H),3.80−3.42(m,6H),3.32−3.24(m,7H),2.26(m,2H),1.41(s,6H); LC−MS: 純度: 100.00%; MS(m/e): 536.18(MH+).
実施例68
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((3R)−3−(エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物68)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): δ 11.03(s,1H),9.18(s,1H),8.86(s,1H),8.25(m,1H),8.03(m,1H),7.73(m,1H),7.44(m,1H),7.30(m,1H),6.31(m,1H),3.52−3.25(m,4H),3.06(m,1H),2.58(m,2H),2.06(m,1H),1.74(m,2H),1.41(s,6H),0.99(t,J = 7.2 Hz,3H); LC−MS: 純度: 100.00%; MS(m/e): 494.16(MH+).
実施例69
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(3−メトキシアゼチジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物69)
Figure 2016041700
H NMR(CDOD): δ 8.51(m,2H),7.97(m,2H),7.80(m,1H),7.28(m,1H),6.92(m,1H),4.30(m,2H),4.07(bs,1H),3.65(m,1H),3.51(m,1H),3.43(s,3H),1.49(s,6H); LC−MS: 純度: 100.00%; MS(m/e): 467.09(MH+).
実施例70
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(3−(アミノカルボニル)ピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物70)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): δ 11.11(s,1H),9.43(m,2H),8.36(s,1H),8.17(m,2H),7.56(m,2H),7.40(m,1H),7.06(m,2H),3.60(m,4H),3.16(m,1H),2.27(m,1H),2.12(m,1H),1.41(s,6H); LC−MS: 純度: 100.00%; MS(m/e): 494.16(MH+).
実施例71
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((3S)−3−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物71)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): δ 11.11(s,1H),9.46(m,2H),8.34(s,1H),8.17(m,2H),7.55(m,2H),7.40(m,1H),7.06(m,2H),4.48(m,1H),3.60−3.24(m,5H),2.09(m,1H),1.82(m,1H),1.41(s,6H); LC−MS: 純度: 100.00%; MS(m/e): 481.13(MH+).
実施例72
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物72)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): δ 11.02(s,1H),9.39(m,2H),8.66(s,1H),8.14(m,2H),7.86(m,1H),7.40(m,2H),4.41(t,J = 8.4 Hz,2H),4.11(t,J = 8.4 Hz,2H),1.42(s,6H); LC−MS: 純度: 100.00%; MS(m/e): 467.10(MH+).
実施例73
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((4R)−4−イソプロピル−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物73)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): δ 11.04(s,1H),9.41(m,2H),8.69(s,1H),8.08(m,2H),7.78(m,1H),7.36(m,2H),4.75(m,1H),4.36(m,2H),2.25(m,1H),1.42(s,6H),0.84(d,J = 6.9 Hz,3H),0.71(d,J = 6.9 Hz,3H); LC−MS: 純度: 100.00%; MS(m/e): 509.24(MH+).
実施例74
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((4S)−4−イソプロピル−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物74)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): δ 11.04(s,1H),9.41(m,2H),8.69(s,1H),8.08(m,2H),7.78(m,1H),7.36(m,2H),4.75(m,1H),4.36(m,2H),2.25(m,1H),1.42(s,6H),0.84(d,J = 6.9 Hz,3H),0.71(d,J = 6.9 Hz,3H); LC−MS: 純度: 100.00%; MS(m/e): 509.46(MH+).
実施例75
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[2,3'−ビピリジン−5−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物75)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): δ 11.15(s,1H),10.27(s,1H), 9.58(m,1H),9.19(m,1H),8.58(m,1H),8.22(m,1H),8.09(m,1H),7.92(m,1H),7.41(m,2H),7.92(m,1H),7.41(m,2H),7.06(m,1H),6.09(s,2H),1.44(s,6H); LC−MS: 純度: 100.00%; MS(m/e): 459.03(MH+).
実施例76
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−メチルピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物76)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): δ 11.31(s,1H),9.43(s,1H),9.36(s,1H),9.04(s,1H),8.13(m,1H),7.89(m,1H),7.37(s,2H),7.06(m,1H),2.37(s,3H),1.42(s,6H); LC−MS: 純度: 100.00%; MS(m/e): 396.08(MH+).
実施例77
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物77)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): δ 11.08(s,1H),9.13(s,1H),8.96(s,1H),8.04(s,1H),7.54(m,1H),7.42(m,1H),7.34(m,2H),6.79(m,2H),4.64(bs,1H),3.56(m,1H),3.38(m,4H),2.70(m,2H),1.78(m,2H),1.42(s,6H); LC−MS: 純度: 100.00%; MS(m/e): 480.29(MH+).
実施例78
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(ピペリジン−1−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物78)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): δ 11.08(s,1H),9.12(s,1H),8.95(s,1H),8.04(s,1H),7.56(m,1H),7.42(m,1H),7.35(m,2H),6.77(m,2H),2.98(m,4H),1.60(m,4H),1.48(m,2H),1.42(s,6H); LC−MS: 純度: 100.00%; MS(m/e): 464.08(MH+).
実施例79
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((2S)−2−メチルモルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物79)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): δ 11.12(s,1H),9.31(bs,1H),9.12(s,1H),8.08(m,1H),7.47(m,3H),7.37(m,1H),6.83(m,2H),3.87(m,1H),3.61(m,2H),3.41(m,2H),2.57(m,1H),2.25(m,1H),1.42(s,6H),1.12(d,J = 6.3 Hz,3H); LC−MS: 純度: 100.00%; MS(m/e): 480.22(MH+).
実施例80
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((2S)−2−メチルモルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物80)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): δ 11.14(s,1H),9.13(bs,1H),8.98(s,1H),8.06(m,1H),7.57(m,1H),7.46(m,2H),7.35(m,1H),6.81(m,2H),4.61(s,2H),3.87(m,1H),3.61(m,2H),3.41(m,2H),2.54(m,1H),2.22(m,1H),1.12(d,J = 6.3 Hz,3H); LC−MS: 純度: 100.00%; MS(m/e): 452.21(MH+).
実施例81
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((3R)−2−メチルモルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物81)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): δ 11.06(s,1H),9.18(s,1H),9.05(s,1H),8.14(s,1H),7.59(m,1H),7.44(m,2H),7.36(m,1H),6.77(m,2H),3.83−3.49(m,5H),2.96(m,2H),1.42(s,6H),0.88(d,J = 6.0 Hz,3H); LC−MS: 純度: 100.00%; MS(m/e): 479.87(MH+).
実施例82
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((3R)−2−メチルモルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物82)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): δ 11.12(s,1H),9.13(s,1H),8.98(s,1H),8.05(s,1H),7.59(m,1H),7.44(m,2H),7.32(m,1H),6.79(m,2H),4.61(s,2H),3.84−3.53(m,5H),2.94(m,2H),0.89(d,J = 6.3 Hz,3H); LC−MS: 純度: 100.00%; MS(m/e): 451.98(MH+).
実施例83
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(ピペリジン−1−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物83)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): δ 11.06(s,1H),9.09(s,1H),8.94(s,1H),8.34(s,1H),8.04(m,1H),7.83(m,1H),7.43(m,1H),7.34(m,1H),6.79(m,2H),4.61(s,2H),2.98(m,4H),1.60(m,4H),1.48(m,2H); LC−MS: 純度: 100.00%; MS(m/e): 436.06(MH+).
実施例84
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[1,2,4a,5−テトラヒドロ−4H−[1,4]オキサジノ[3,4−c][1,4]ベンゾオキサジン−8−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物84)
Figure 2016041700
H NMR(CDOD): δ 8.50(s,1H),7.98(m,1H),7.83(m,1H),7.18(m,1H),7.13(m,1H),6.86(m,1H),6.78(m,1H),6.71(m,1H),4.58(s,2H),4.46(m,1H),4.24−3.52(m,8H); LC−MS: 純度: 100.00%; MS(m/e): 466.02(MH+).
実施例85
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(4−エトキシピペリジン−1−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物85)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): δ 11.08(s,1H),9.18(m,1H),9.02(m,1H),8.07(s,1H),7.58−7.32(m,4H),6.81(m,2H),3.47(q,d = 6.9 Hz,2H),3.33(m,3H),2.73(m,2H),1.86(m,2H),1.49(m,2H),1.42(s,6H),1.10(t,J = 6.9 Hz,3H); LC−MS: 純度: 100.00%; MS(m/e): 508.11(MH+).
実施例86
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(4−イソプロポキシピペリジン−1−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物86)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): δ 11.12(s,1H),9.49(m,2H),8.14(m,1H),7.68(m,2H),7.48(m,1H),7.41(m,1H),7.32(m,2H),3.71(m,2H),3.49(m,3H),2.06(m,3H),1.78(m,2H),1.43(s,6H),1.10(t,J = 6.0 Hz,6H); LC−MS: 純度: 100.00%; MS(m/e): 522.06(MH+).
実施例87
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物87)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): δ 11.09(s,1H),10.10(m,1H),9.15(s,1H),9.00(s,1H),8.04(m,1H),7.50−7.34(m,3H),6.81(m,2H),3.96(m,1H),3.72(m,3H),3.43(m,2H),3.09(m,2H),2.58(m,5H),2.14(m,2H),1.63(m,2H),1.42(s,6H); LC−MS: 純度: 100.00%; MS(m/e): 549.09(MH+).
実施例88
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(4−(ジエチルアミノ)ピペリジン−1−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物88)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): δ 11.07(s,1H),9.11(m,1H),8.96(s,1H),8.05(m,1H),7.59−7.33(m,4H),6.78(m,2H),3.58(m,2H),2.53(m,7H),1.68(m,2H),1.46(m,2H),1.41(s,6H),0.94(t,J = 6.9 Hz,6H); LC−MS: 純度: 100.00%; MS(m/e): 535.24(MH+).
実施例89
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[3−フルオロ−4−(3−(ヒドロキシメチル)モルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物89)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): δ 11.10(s,1H),9.32(m,2H),8.12(m,1H),7.60(m,1H),7.49(m,1H),7.37(m,1H),7.25(m,1H),6.96(m,1H),3.76−3.59(m,4H),3.41(t,J = 9.6 Hz,2H),3.21−3.03(m,3H),2.76(m,1H),1.42(s,6H); LC−MS: 純度: 100.00%; MS(m/e): 549.09(MH+).
実施例90
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(4−アミノピペリジン−1−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物90)
Figure 2016041700
H NMR(CDOD): δ 8.35(s,1H),7.92(m,1H),7.86(m,1H),7.41(m,2H),7.16(m,1H),6.95(m,2H),3.66(m,2H),3.17(m,1H),2.77(m,2H),2.09(m,2H),1.79(m,2H),1.49(s,6H); LC−MS: 純度: 100.00%; MS(m/e): 549.09(MH+).
実施例91
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物91)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): δ 11.09(s,1H),8.25(s,2H),8.11(m,1H),7.63(m,2H),7.53(m,1H),7.35(m,3H),4.39(t,J = 7.5 Hz,2H),3.98(t,J = 7.5 Hz,2H),1.42(s,6H); LC−MS: 純度: 100.00%; MS(m/e): 466.12(MH+).
実施例92
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((1S,4S)−5−オキサ−2−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物92)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): d 11.02(s,1H),9.19(s,1H),8.93(s,1H),8.35(s,1H),8.05(d,1H,J = 3.5 Hz),7.75(dd,1H,J = 2.4 および 8.8 Hz),7.45(d,1H,J = 8.8 Hz),7.32(d,1H,J = 8.8 Hz),6.44(d,1H,J = 8.8 Hz),4.75(s,1H),4.59(s,1H),3.73(d,1H,J = 7.0 Hz),3.59(d,1H,J = 7.3 Hz),3.41(d,1H,J = 9.3 Hz),3.14(d,1H,J = 9.3 Hz),1.87(d,1H,J = 9.7 Hz), 1.80(d,1H,J = 9.4 Hz),); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 479(MH
実施例93
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((2S)−2−メチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物93)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): d 11.10(s,1H),9.41(s,1H),9.25(s,1H),8.46 (d,1H,J = 2.0 Hz),8.11(d,1H,J = 3.8 Hz),7.94(d,1H,J = 8.8 Hz),7.44(d,1H,J = 8.8 Hz),7.35(d,1H,J = 8.5 Hz),6.96(d,1H,J = 8.5 Hz),4.62(s,2H),4.01(d,1H,J = 11.5 Hz),3.89(d,2H,J = 11.5 Hz), 3.58−3.31(m,2H),2.86−2.78(m,1H),2.39(t,1H,J = 11.2 Hz),1.13(d,3H,J = 6.3 Hz); LCMS: 純度: 98%; MS(m/e): 453(MH
実施例94
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((2S)−2−メチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物94)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): d 11.02(s,1H),9.23(s,1H),9.04(s,1H),8.43(d,1H,J = 2.0 Hz),8.07(d,1H,J = 3.5 Hz),7.85(d,1H,J = 9.1 Hz),7.44(d,1H,J = 8.5 Hz),7.34(d,1H,J = 8.5 Hz),6.74(d,1H,J = 9.1 Hz),3.98(d,1H,J = 11.2 Hz),3.88(d,2H,J = 11.2 Hz),3.54(app t,2H),2.71−2.64(m,1H),2.35(t,1H,J = 11.2 Hz),1.41(s,6H),1.14(d,3H,J = 6.3 Hz); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 481(MH
実施例95
rac−シス−N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−N2−[6−(2,6−ジメチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−2,4−ピリミジンジアミン(化合物95)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): d 11.07(s,1H),9.26(s,1H),9.04(s,1H),8.46 (d,1H,J = 2.2 Hz),8.07(d,1H,J = 3.5 Hz),7.83(d,1H,J = 2.2 および 9.1 Hz),7.44(d,1H,J = 8.5 Hz),7.33(d,1H,J = 8.5 Hz),6.77(d,1H,J = 9.1 Hz),4.61(s,2H),4.00(d,2H,J = 11.1 Hz),3.63−3.54(m,2H),2.29(t,2H,J = 11.1 Hz),1.14(d,6H,J = 6.2 Hz); LCMS: 純度: 94%; MS(m/e): 467(MH
実施例96
rac−シス−N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−N2−[6−(2,6−ジメチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−2,4−ピリミジンジアミン(化合物96)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): d 11.03(s,1H),9.25(s,1H),9.02(s,1H),8.43(d,1H,J = 2.3 Hz),8.06(d,1H,J = 3.5 Hz),7.83(dd,1H,J = 2.3 および 9.1 Hz),7.42(d,1H,J = 8.5 Hz),7.34(d,1H,J = 8.5 Hz),6.72(d,1H,J = 9.1 Hz),3.99(d,2H,J = 11.1 Hz),3.61−3.54(m,2H),2.26(t,2H,J = 11.1 Hz),1.41(s,6H),1.14(d,3H,J = 6.3 Hz); LCMS: 純度: 94%; MS(m/e): 495(MH
実施例97
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−4−[(二水素ホスホノオキシ)メチル]−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((3S)−3−メチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン二ナトリウム塩(化合物97)
Figure 2016041700
H NMR(DO): d 7.80(d,1H,J = 2.3 Hz),7.60(d,1H,J = 3.8 Hz),7.33(dd,1H,J =2.3 および 9.3 Hz),7.27(d,1H,J = 8.5 Hz),6.75(d,1H,J = 8.5 Hz),6.44(d,1H,J = 9.3 Hz),5.46(app s,2H),3.87(d,2H,J = 8.6 Hz),3.63(app s,2H),3.46(t,1H,J = 11.2 Hz),3.50(app t,2H,J = 11.2 Hz),3.24(d,1H,J = 11.2 Hz),2.93(app t,1H,J = 8.5 Hz),1.29(s,6H),0.87(d,3H,J = 6.7 Hz)。LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 591(MH+−2Na+2H)
実施例98
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(2−メトキシエチル)メチルアミノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物98)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): d 11.09(s,1H),9.15(s,1H),8.87(s,1H), 8.23(d,1H,J = 2.0 Hz),8.03(d,1H,J = 3.5 Hz),7.70(d,1H,J = 2.0 および 9.1 Hz), 7.44(d,1H,J = 8.8 Hz),7.35(d,1H,J = 8.2 Hz),8.29(d,1H,J = 8.2 Hz),6.53(d,1H,J = 9.1 Hz),4.60(s,2H),3.62(t,2H,J = 5.8 H),3.45(t,2H,J = 5.8 Hz),3.22(s,3H),2.95(s,3H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 441(MH
実施例99
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(2−メトキシエチル)メチルアミノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物99)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): d 11.11(s,1H),9.46(s,1H),9.45(s,1H), 8.36(d,1H,J = 2.0 Hz),8.16(d,1H,J = 3.5 Hz),8.12(d,1H,J = 9.1 Hz), 7.53(d,1H,J = 8.5 Hz),7.39(d,1H,J = 8.5 Hz),7.20(d,1H,J = 9.1 Hz),3.71(t,2H,J = 5.8 H),3.52(t,2H,J = 5.8 Hz),3.23(s,3H),3.12(s,3H),1.41(s,6H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 469(MH
実施例100
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−N2−[6−(((2S)−2−エトキシメチル)モルホリノ)ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−2,4−ピリミジンジアミン(化合物100)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): d 11.09(s,1H),9.24(s,1H),9.04(s,1H), 8.44(d,1H,J = 2.0 Hz),8.06(dd,1H,J = 3.5 Hz),7.83(dd,1H,J = 2.3 および 9.1 Hz), 7.44(d,1H,J = 8.5 Hz),7.33(d,1H,J = 8.5 Hz),6.74(d,1H,J = 9.1 Hz),4.61(s,2H),4.01(d,1H,J = 11.7 Hz),3.88(app t,2H,J = 12.1 Hz),3.59−3.41(m,6H),2.71(app t,1H,J = 11.7 Hz),2.42(d,1H,J = 11.7 Hz),1.10(t,3H,J = 7.0 Hz); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 497(MH
実施例101
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−N2−[6−(((2S)−2−エトキシメチル)モルホリノ)ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−2,4−ピリミジンジアミン(化合物101)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): d 11.05(s,1H),9.24(s,1H),9.05(s,1H), 8.44(d,1H,J = 2.0 Hz),8.07(d,1H,J = 3.5 Hz),7.85(dd,1H,J = 2.0 および 9.1 Hz), 7.44(d,1H,J = 8.5 Hz),7.33(d,1H,J = 8.5 Hz),6.72(d,1H,J = 9.1 Hz),、4.01(d,1H,J = 12.3 Hz),3.88(app t,2H,J = 12.3 Hz),3.61−3.41(m,6H),2.71(app t,1H,J = 11.7 Hz),2.43(d,1H,J = 11.7 Hz),1.41(s,6H),1.10(t,3H,J = 7.0 Hz); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 525(MH
実施例102
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−N2−[6−(((2R)−2−エトキシメチル)モルホリノ)ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−2,4−ピリミジンジアミン(化合物102)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): d 11.09(s,1H),9.24(s,1H),9.04(s,1H), 8.44(d,1H,J = 1.7 Hz),8.06(dd,1H,J = 3.5 Hz),7.83(dd,1H,J = 2.3 および 9.1 Hz), 7.44(d,1H,J = 8.5 Hz),7.33(d,1H,J = 8.5 Hz),6.74(d,1H,J = 9.1 Hz),4.61(s,2H),4.01(d,1H,J = 11.7 Hz),3.88(app t,2H,J = 12.1 Hz),3.59−3.41(m,6H),2.71(app t,1H,J = 11.7 Hz),2.42(d,1H,J = 11.7 Hz),1.10(t,3H,J = 7.0 Hz); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 497(MH
実施例103
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−N2−[6−(((2R)−2−エトキシメチル)モルホリノ)ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−2,4−ピリミジンジアミン(化合物103)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): d 11.05(s,1H),9.24(s,1H),9.05(s,1H), 8.44(d,1H,J = 2.0 Hz),8.07(d,1H,J = 3.5 Hz),7.85(dd,1H,J = 2.0 および 9.1 Hz), 7.44(d,1H,J = 8.5 Hz),7.33(d,1H,J = 8.5 Hz),6.72(d,1H,J = 9.1 Hz),、4.01(d,1H,J = 12.3 Hz),3.88(app t,2H,J = 12.3 Hz),3.61−3.41(m,6H),2.71(app t,1H,J = 11.7 Hz),2.43(d,1H,J = 11.7 Hz),1.41(s,6H),1.10(t,3H,J = 7.0 Hz); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 525(MH
実施例104
rac−N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−N2−[6−(2,5−ジメチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−2,4−ピリミジンジアミン(化合物104)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): d 11.11(s,1H),9.27(s,1H),9.09(s,1H), 8.46(s,1H),8.07(d,1H,J = 3.5 Hz),7.84(d,1H,J = 9.1 Hz), 7.46(d,1H,J = 8.5 Hz),7.32(d,1H,J = 8.5 Hz),6.74(d,1H,J = 9.1 Hz),4.61(s,2H),3.90−3.85(m,2H),3.74−3.71(m,1H),3.30−3.26(m,2H),3.10−3.04(m,1H),1.14(d,3H,J = 6.1 Hz),0.99(d,3H,J = 6.1 Hz); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 467(MH
実施例105
rac−N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−N2−[6−(2,5−ジメチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−2,4−ピリミジンジアミン(化合物105)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): d 11.16(s,1H),9.27(s,1H),9.09(s,1H), 8.44(d,1H,J = 2.3 Hz),8.07(d,1H,J = 3.5 Hz),7.86(dd,1H,J = 2.3 および 9.1 Hz), 7.45(d,1H,J = 8.5 Hz),7.33(d,1H,J = 8.5 Hz),6.74(d,1H,J = 9.1 Hz),3.90−3.85(m,2H),3.71−3.68(m,1H),3.30−3.26(m,2H),3.08−3.02(m,1H),1.41(s,6H),1.13(d,3H,J = 6.1 Hz),0.99(d,3H,J = 6.1 Hz); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 495(MH
実施例106
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(2,2,3,3,5,5,6,6−d−モルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物106)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): d 11.13(s,1H),9.56(s,1H),9.51(s,1H),8.47 (s,1H),8.16(d,1H,J = 3.5 Hz),8.07(d,1H,J = 9.1 Hz),7.44(d,1H,J = 8.5 Hz),7.38(d,1H,J = 8.5 Hz),7.15(d,1H,J = 9.1 Hz),4.62(s,2H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 447(MH
実施例107
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(2,2,3,3,5,5,6,6−d−モルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物107)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): d 11.02(s,1H),9.22(s,1H),9.03(s,1H),8.44 (s,1H),8.07(d,1H,J = 3.5 Hz),7.83(d,1H,J = 9.1 Hz),7.45(d,1H,J = 8.5 Hz),7.34(d,1H,J = 8.5 Hz),6.73(d,1H,J = 9.1 Hz),1.41(s,6H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 475(MH
実施例108
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(((S)−メチル(テトラヒドロフラン−2−イル)メチル)アミノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物108)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): d 11.12(s,1H),9.24(s,1H),9.04(s,1H), 8.44(d,1H,J = 2.0 Hz),8.06(d,1H,J = 3.5 Hz),7.79(d,1H,J = 2.3 および 9.1 Hz), 7.49(d,1H,J = 8.5 Hz),7.33(d,1H,J = 8.5 Hz),6.69(d,1H,J = 9.1 Hz),4.61(s,2H),4.02−3.90(m,1H),3.75(qt,1H,J = 7.0 Hz),3.65−3.42(m,3H),3.01(s,3H),1.92−1.75(m,3H),1.53−1.45(m,1H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 497(MH+)
実施例109
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(((S)−メチル(テトラヒドロフラン−2−イル)メチル)アミノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物109)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): d 11.10(s,1H),9.40(s,1H),9.30(s,1H), 8.34(s,1H),8.14(d,1H,J = 3.5 Hz),8.05(d,1H,J = 9.1 Hz), 7.51(d,1H,J = 8.5 Hz),7.37(d,1H,J = 8.5 Hz),7.10(d,1H,J = 9.1 Hz),4.03−3.90(m,1H),3.75(qt,1H,J = 7.0 Hz),3.65−3.51(m,3H),3.11(s,3H),1.96−1.76(m,3H),1.52−1.45(m,1H),1.41(s,6H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 467(MH+)
実施例110
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(((R)−メチル(テトラヒドロフラン−2−イル)メチル)アミノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物110)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): d 11.12(s,1H),9.24(s,1H),9.04(s,1H), 8.44(d,1H,J = 2.0 Hz),8.06(d,1H,J = 3.5 Hz),7.79(d,1H,J = 2.3 および 9.1 Hz), 7.49(d,1H,J = 8.5 Hz),7.33(d,1H,J = 8.5 Hz),6.69(d,1H,J = 9.1 Hz),4.61(s,2H),4.02−3.90(m,1H),3.75(qt,1H,J = 7.0 Hz),3.65−3.42(m,3H),3.01(s,3H),1.92−1.75(m,3H),1.53−1.45(m,1H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 497(MH+)
実施例111
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(((R)−メチル(テトラヒドロフラン−2−イル)メチル)アミノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物111)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): d 11.10(s,1H),9.40(s,1H),9.30(s,1H), 8.34(s,1H),8.14(d,1H,J = 3.5 Hz),8.05(d,1H,J = 9.1 Hz), 7.51(d,1H,J = 8.5 Hz),7.37(d,1H,J = 8.5 Hz),7.10(d,1H,J = 9.1 Hz),4.03−3.90(m,1H),3.75(qt,1H,J = 7.0 Hz),3.65−3.51(m,3H),3.11(s,3H),1.96−1.76(m,3H),1.52−1.45(m,1H),1.41(s,6H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 495(MH+)
実施例112
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−4−[(二水素ホスホノオキシ)メチル]−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(3−メチル−4−モルホリノフェニル)−2,4−ピリミジンジアミン二ナトリウム塩(化合物112)
Figure 2016041700
H NMR(DO): d 7.67(d,1H,J = 3.5 Hz),7.42(d,1H,J = 9.1 Hz),6.94(s,1H),6.82(d,1H,J = 8.5 Hz),6.68(d,1H,J = 9.1 Hz),6.44(d,1H,J = 9.3 Hz),5.49(app s,2H),3.75(app s,4H),2.71(app s,4H), 1.33(s,6H)。LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 590(MH+−2Na+2H)
実施例113
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−4−[(二水素ホスホノオキシ)メチル]−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(3−フルオロ−4−モルホリノフェニル)−2,4−ピリミジンジアミン二ナトリウム塩(化合物113)
Figure 2016041700
H NMR(DO): d 7.63(d,1H,J = 3.5 Hz),7.32−7.28(m,1H),),6.98(d,1H,J = 12 Hz),6.74(d,1H,J = 9.1 Hz),6.65(m, 2H), 5.49(app s,2H),3.75(app s,4H),2.81(app s,4H), 1.33(s,6H)。LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 594(MH+−2Na+2H)
実施例114
N4−(3,4−ジヒドロ−4−[(二水素ホスホノオキシ)メチル]−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(4−モルホリノフェニル)−2,4−ピリミジンジアミン二ナトリウム塩(化合物114)
Figure 2016041700
H NMR(DO): d 7.59(d,1H,J = 3.5 Hz),7.29(d,1H,J = 8.8 Hz),6.93(d,2H,J = 8.5 Hz),6.70(d,2H,J = 8.5 Hz),,1H),6.64(d,1H,J = 8.8 Hz), 5.47(app s,2H),4.40(app s,2H),3.73(app s,4H),2.86(app s,4H)。LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 548(MH+−2Na+2H)
実施例115
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−N2−[4−(2,2−ジメチルモルホリノ)フェニル]−5−フルオロ−2,4−ピリミジンジアミン(化合物115)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): d 11.12(s,1H),9.11(s,1H),8.97(s,1H),8.06 (d,1H,J = 3.5 Hz),7.55(d,1H,J = 8.5 Hz),7.45(d,2H,J = 9.1 Hz),7.34(d,1H,J = 8.8 Hz),6.79(d,2H,J = 9.1 Hz),4.61(s,2H),3.73−3.70(m,2H),2.93−2.90(m,2H),2.80(s,2H),1.21(s,6H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 466(MH
実施例116
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−N2−[4−(2,2−ジメチルモルホリノ)フェニル]−−5−フルオロ−2,4−ピリミジンジアミン(化合物116)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): d 11.09(s,1H),9.15(s,1H),8.98(s,1H),8.06 (d,1H,J = 3.5 Hz),7.50(d,1H,J = 8.5 Hz),7.47(d,2H,J = 8.8 Hz),7.37(d,1H,J = 8.5 Hz),6.78(d,2H,J = 8.8 Hz), 3.73−3.70(m,2H),2.92−2.89(m,2H),2.78(s,2H),1.41(s,6H),1.21(s,6H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 494(MH
実施例117
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−((2R)−2−メチルモルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物117)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): d 11.12(s,1H),9.11(s,1H),8.98(s,1H),8.06 (d,1H,J = 3.5 Hz),7.57(d,1H,J = 8.5 Hz),7.46(d,2H,J = 8.8 Hz),7.35(d,1H,J = 8.5 Hz),6.81(d,2H,J = 8.8 Hz), 4.62(s,2H),3.86(dd,1H,J = 2.1 および 10.5 Hz),3.64−3.57(m 、2H),3.44(d,1H,J = 11.4 Hz),3.34(d,1H,J = 11.4 Hz),2.55(dt、1H,J = 2.4 および 11.4 Hz),2.23(t,1H,J = 11.4 Hz),1.12(d,2H,J = 6.3 Hz); LCMS: 純度: 96%; MS(m/e): 452(MH
実施例118
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−((2R)−2−メチルモルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物118)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): d 11.08(s,1H),9.13(s,1H),8.99(s,1H),8.06 (d,1H,J = 3.5 Hz),7.52(d,1H,J = 8.5 Hz),7.46(d,2H,J = 8.8 Hz),7.36(d,1H,J = 8.5 Hz),6.80(d,2H,J = 8.8 Hz), 3.86(dd,1H,J = 2.1 および 10.5 Hz),3.64−3.57(m 、2H),3.42(d,1H,J = 11.4 Hz),3.34(d,1H,J = 11.4 Hz),2.55(dt、1H,J = 2.4 および 11.4 Hz),2.22(t,1H,J = 11.4 Hz),1.41(s,6H),1.12(d,2H,J = 6.3 Hz); LCMS: 純度: 98%; MS(m/e): 480(MH
実施例119
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−((3S)−3−メチルモルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物119)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): d 11.12(s,1H),9.11(s,1H),8.98(s,1H),8.06 (d,1H,J = 3.5 Hz),7.56(d,1H,J = 8.2 Hz),7.46(d,2H,J = 9.1 Hz),7.33(d,1H,J = 8.2 Hz),6.81(d,2H,J = 9.1 Hz), 4.61(s,2H),3.84(d,1H,J = 10.5 Hz),3.71(d,1H,J = 10.5 Hz),3.60(m,3H),2.97−2.91(m,2H),0.89(d,2H,J = 6.4 Hz); LCMS: 純度: 96%; MS(m/e): 452(MH
実施例120
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−((3S)−3−メチルモルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物120)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): d 11.08(s,1H),9.13(s,1H),8.99(s,1H),8.06 (d,1H,J = 3.5 Hz),7.52(d,1H,J = 8.5 Hz),7.46(d,2H,J = 8.8 Hz),7.36(d,1H,J = 8.5 Hz),6.80(d,2H,J = 8.8 Hz), 3.84(d,1H,J = 10.5 Hz),3.71(d,1H,J = 10.5 Hz),3.60(m,3H),2.97−2.91(m,2H),0.89(d,2H,J = 6.4 Hz),1.41(s,6H),0.89(d,2H,J = 6.3 Hz); LCMS: 純度: 98%; MS(m/e): 480(MH
実施例121
rac−N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−N2−[4−((2−ジメチルアミノメチル)モルホリノ)フェニル]−5−フルオロ−2,4−ピリミジンジアミン(化合物121)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): d 11.11(s,1H),9.11(s,1H),8.98(s,1H),8.06 (d,1H,J = 3.5 Hz),7.56(d,1H,J = 8.5 Hz),7.46(d,2H,J = 9.1 Hz),7.34(d,1H,J = 8.5 Hz),6.80(d,2H,J = 9.1 Hz), 4.61(s,2H),3.89(d,1H,J = 9.6 Hz),3.64−3.57(m,2H),3.43(d,1H,J = 12.3 Hz),3.35(d,1H,J = 12.3 Hz),2.60−2.53(m,1H,2.32−2.28(m,3H),2.16(s,6H); LCMS: 純度: 95%; MS(m/e): 495(MH
実施例122
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−N2−[4−((3S)−3−メチルモルホリノ)フェニル]−5−フルオロ−2,4−ピリミジンジアミン(化合物122)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): d 11.09(s,1H),9.14(s,1H),8.99(s,1H),8.06 (d,1H,J = 3.5 Hz),7.51(d,1H,J = 8.5 Hz),7.47(d,2H,J = 8.8 Hz),7.35(d,1H,J = 8.5 Hz),6.78(d,2H,J = 8.8 Hz),3.89(d,1H,J = 11.7 Hz),3.64−3.57(m,2H),3.43(d,1H,J = 11.4 Hz),3.35(d,1H,J = 11.4 Hz),2.60−2.53(m,1H),2.34−2.24(m,3H),2.16(s,6H),1.42(s,6H); LCMS: 純度: 95%; MS(m/e): 523(MH
実施例123
5−フルオロ−N2−(4−モルホリノフェニル)−N4−(3'−オキソ−3',4'−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,2'−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン]−6−イル)−2,4−ピリミジンジアミン(化合物123)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): d 11.10(s,1H),9.16(s,1H),9.00(s,1H),8.06 (d,1H,J = 3.2 Hz),7.53(d,1H,J = 8.5 Hz),7.47(d,2H,J = 9.1 Hz),7.42(d,1H,J = 8.5 Hz),6.81(d,2H,J = 9.1 Hz),3.72−3.69(m. 4H),3.00−2.97(m,4H),2.50−2.49(m,2H),2.30−2.20(app qt,2H,J = 9.4 Hz),1.93−1.77(m,2H); LCMS: 純度: 92%; MS(m/e): 478(MH
実施例124
N2−[4−(2,2−ジメチルモルホリノ)フェニル]−5−フルオロ−N4−(3'−オキソ−3',4'−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,2'−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン]−6−イル)−2,4−ピリミジンジアミン(化合物124)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): d 11.11(s,1H),9.18(s,1H),8.98(s,1H),8.06 (d,1H,J = 3.2 Hz),7.47−7.40(m,4H),6.78(d,2H,J =8.8 Hz),3.73−3.70(m. 4H),2.91−2.89(m,4H),2.50−2.49(m,2H),2.30−2.20(app qt,2H,J = 9.4 Hz),1.93−1.77(m,2H),1.21(s,6H); LCMS: 純度: 91%; MS(m/e): 506(MH
実施例125
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−((2−ヒドロキシエチル)モルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物125)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): d 11.15(s,1H),9.17(s,1H),9.01(s,1H),8.06 (d,1H,J = 3.5 Hz),7.56(d,1H,J = 8.5 Hz),7.46(d,2H,J = 9.1 Hz),7.35(d,1H,J = 8.5 Hz),6.82(d,2H,J = 9.1 Hz), 4.61(s,2H),4.46(t,1H,J = 4.9 Hz),3.87(d,1H,J = 11.1 Hz),3.61−3.37(m,6H),2.56(t,1H,J = 11.1 Hz),2.28(t,1H,J = 11.1 Hz),1.59(qt,2H,J = 6.4 Hz); LCMS: 純度: 96%; MS(m/e): 482(MH
実施例126
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−((2−ヒドロキシエチル)モルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物126)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): d 11.10(s,1H),9.15(s,1H),8.99(s,1H),8.06 (d,1H,J = 3.5 Hz),7.52(d,1H,J = 8.5 Hz),7.46(d,2H,J = 8.8 Hz),7.36(d,1H,J = 8.5 Hz),6.80(d,2H,J = 8.8 Hz), 4.46(t,1H,J = 4.9 Hz),3.88(d,1H,J = 11.1 Hz),3.61−3.38(m,6H),2.54(t,1H,J = 11.1 Hz),2.26(t,1H,J = 11.1 Hz),1.59(qt,2H,J = 6.4 Hz),1.41(s,6H); LCMS: 純度: 98%; MS(m/e): 510(MH
実施例127
N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−((2−ヒドロキシメチル)モルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物127)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): d 11.14(s,1H),9.15(s,1H),9.00(s,1H),8.06 (d,1H,J = 3.5 Hz),7.56(d,1H,J = 8.5 Hz),7.46(d,2H,J = 9.1 Hz),7.35(d,1H,J = 8.5 Hz),6.82(d,2H,J = 9.1 Hz), 4.74(br s、1H),4.61(s,2H),3.90(d,1H,J = 11.1 Hz),3.64−3.38(m,5H),2.56(t,1H,J = 11.1 Hz),2.31(t,1H,J = 11.1 Hz); LCMS: 純度: 96%; MS(m/e): 468(MH
実施例128
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−((2−ヒドロキシメチル)モルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物128)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): d 11.10(s,1H),9.15(s,1H),8.99(s,1H),8.06 (d,1H,J = 3.5 Hz),7.52(d,1H,J = 8.5 Hz),7.46(d,2H,J = 8.8 Hz),7.36(d,1H,J = 8.5 Hz),6.80(d,2H,J = 8.8 Hz),4.74(br s、1H),3.90(d,1H,J = 11.1 Hz),3.64−3.36(m,5H),2.56(t,1H,J = 11.1 Hz),2.30(t,1H,J = 11.1 Hz),1.41(s,6H); LCMS: 純度: 98%; MS(m/e): 496(MH
実施例129
N4−(3,4−ジヒドロ−4−[(二水素ホスホノオキシ)メチル]−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(2,2−ジメチルモルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン二ナトリウム塩(化合物129)
Figure 2016041700
H NMR(DO): d 7.57(s,1H),7.24(d,1H,J =8.2 Hz),6.87(d,2H,J = 7.9 Hz),6.59(d,1H,J = 8.2 Hz),6.50(d,2H,J = 7.9 Hz),5.44(s,2H),3.71(s,2H),2.75(s,2H),2.63(s,2H),1.16(s,6H)。LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 576(MH−2Na+2H)
実施例130
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(2,2,3,3,5,5,6,6−d−モルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物130)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): d 11.13(s,1H),9.12(s,1H),8.95(s,1H),8.06(d,1H,J = 3.5 Hz),7.57(d,1H,J = 8.5 Hz),7.46(d,2H,J = 8.8 Hz),7.35(d,1H,J = 8.5 Hz),6.80(d,2H,J = 8.8 Hz),4.62(s,2H); LCMS: 純度: 97%; MS(m/e): 446(MH
実施例131
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(2,2,3,3,5,5,6,6−d−モルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物131)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d): d 11.09(s,1H),9.11(s,1H),8.99(s,1H),8.06(d,1H,J = 3.5 Hz),7.56(d,1H,J = 8.5 Hz),7.46(d,2H,J = 8.8 Hz),7.36(d,1H,J = 8.5 Hz),6.80(d,2H,J = 8.8 Hz),1.41(s,6H); LCMS: 純度: 93%; MS(m/e): 474(MH
実施例132
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[2−(ピリジン−4−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−6−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物132)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d6):δ8.71(d,1H,J = 5.1 Hz),8.11(m,4H),7.72( m,1H),7.41(m,4H),1.41(s,6H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 498(MH
実施例133
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(イソキノリン−7−イル)−2,4−ピリミジンジアミン(化合物133)
Figure 2016041700
32mLの1,4−ジオキサンおよび8mLのNMPに溶解させた、1.6gの2−クロロ−5−フルオロ−N4−[2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル]−4−ピリミジンアミンと、800mgの7−アミノイソキノリンと、320mgの酢酸パラジウムと、320mgのrac−Binapと、3.68gの炭酸セシウムとの混合物を、アルゴンで100℃で一晩加熱還流させた。反応物を冷却し、CHCl/MeOHで希釈し、ろ過した。ろ液を水で希釈し、有機相を蒸発させて粗生成物を得て、これをアセトン/MeOHに溶解させ、シリカゲル上に蒸発させた。この物質を、MeOHに溶解させたCHCl/2Nアンモニア溶液(15:1)で均一濃度で溶離するフラッシュクロマトグラフィーによって精製したところ、330mgの表題化合物が得られた。H NMR(DMSO−d6):δ8.91(s,1H),8.48(s,1H),8.28(d,1H),J = 5.4 Hz),8.16(d,1H,J = 2.1 Hz),7.82(m,2H),7.68(d,1H,J = 6 Hz),7.51(d,1H,J = 8.1 Hz),7.30(d,1H,J = 8.4 Hz),1.43(s,6H); LCMS: 純度: 99%; MS(m/e): 432(MH
実施例134
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ピリジン−3−イル))−2,4−ピリミジンジアミン(化合物134)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d,300 MHz)11.1(s,1H),9.14(m,1H),8.81(m,1H),8.19(m,2H),8.01(m,1H),7.51(m,2H),7.27(m,1H),6.38(m,1H),6.11(m,1H),3.82(m,2H),3.68(m,2H),1.83(m,1H),1.38(m,10H)ppm; MS(ES)481.1(M+H)
実施例135
N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノピリド−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物135)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d,300 MHz)11.1(s,1H),9.41(m,2H),8.40(m,1H),8.14(m,2H),7.52(m,1H),7.39(m,1H),6.95(m,1H),5.50(m,1H),3.49(m,3H),2.22(m,3H),1.41(s,6H)ppm; MS(ES)469.1(M+H)
実施例136
(R)−N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(3−フルオロピロリジン−1−イル)ピリド−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン(化合物136)
Figure 2016041700
H NMR(DMSO−d,300 MHz)11.1(s,1H),9.12(m,1H),8.77(m,1H),8.16(m,1H),8.00(m,1H),7.51(m,2H),7.25(m,1H),6.40(m,1H),6.00(m,1H),4.36(bs,1H),3.66(m,2H),1.56(m,8H),1.41(s,6H)ppm; MS(ES)495.1(M+H)
実施例137〜159
Figure 2016041700
Figure 2016041700
Figure 2016041700
Figure 2016041700
Figure 2016041700
例示的な化合物のトリプターゼ放出アッセイ
脱顆粒の際の放出されるトリプターゼの活性を測定することによって、FcγR架橋によって誘発される肥満細胞活性化の阻害について、化合物を以下のようにアッセイした:
参照により本明細書に援用される米国特許出願公開第2005−234049号明細書に記載されるように、ヒト肥満細胞を培養し、CD38陰性前駆細胞から分化させた。例えば、65μLの様々な濃度のアッセイされる化合物を、2%のMeOHおよび1%のDMSOを含有するMT(137mMのNaCl、2.7mMのKCl、1.8mMのCaCl、1.0mMのMgCl、5.6mMのグルコース、20mMのHepes(pH7.4)、0.1%のウシ血清アルブミン、(Sigma A4503))中で調製し、または対照緩衝液を2つの96ウェルVボトムプレートに加えた。ペレット化し、(温かいMT中で)再懸濁したCHMC細胞(65μL)を各96ウェルプレートに加え、混合し、37℃で1時間インキュベートした。アフィニティー精製した、25μlの6×抗IgGウサギ抗ヒトIgG(Bethyl Laboratories Cat No.A80−105A3)(最終濃度1μg/mL)を、試験ウェルに加えた。MT(25μL)を対照ウェルに加えた。37℃で60分間のインキュベーションの後、細胞および細胞残屑を、1000rpmで10分間の遠心分離によってペレット化し、トリプターゼおよびロイコトリエンCレベルを測定した。
トリプターゼレベルを測定するために、各ウェルからの25μLの上清を、新しい96ウェル黒色ボトムプレートに移し、これに、トリプターゼアッセイ緩衝液[0.1MのHepes(pH7.5)、10% w/vのグリセロール、10μMのヘパリン(Sigma H−4898)0.01%のNaN]に溶解させた100μLの新鮮なトリプターゼ基質溶液[(Z−Ala−Lys−Arg−AMC2TFA;Enzymes Systems Products、#AMC−246)](1:2000)を加えた。室温で30分間のインキュベーションの後、プレートの光学密度を、分光光度プレートリーダーで355nm/460nmで測定した。表1はIC50値を示す。
脱顆粒の際に放出されるトリプターゼの活性を測定することによって、FcγR架橋によって誘発される肥満細胞活性化を阻害する能力について、本開示の化合物をアッセイした。LDトリプターゼアッセイのIC50値が表2に示され、表中、「0」は100μM超であり;「A」は1〜100μMであり;「B」は0.5〜1μMであり;「C」は0.1〜0.5μMであり;「D」は0.1μM未満である。
Figure 2016041700
Figure 2016041700
Figure 2016041700
蛍光偏光Sykキナーゼアッセイ
単離されたSykキナーゼを用いた生化学蛍光偏光アッセイにおいて、ペプチド基質のSykキナーゼで触媒されるリン酸化を阻害する能力について化合物を試験する。
試験化合物原液(10mM)を、2.5mMから出発してDMSOで連続希釈してから、所望の濃度の50μM(5倍)までさらに希釈して、キナーゼ緩衝液(20mMのHEPES、pH7.4、5mMのMgCl、2mMのMnCl、1mMのDTT、0.1mg/mLのアセチル化ウシγグロブリン)中の2%のDMSO濃度を得る。室温でキナーゼ緩衝液中のATP/基質(TK2ペプチド)と予め混合された2%のDMSO(最終的に0.4%のDMSO)中の化合物を移すことによって、黒色96ウェル低容量プレート(Molecular Devices、#42−000−0117)においてアッセイを行う。Sykキナーゼ(Millipore、#14−314)を最終的な反応体積の20μLに加え、反応物を室温で30分間インキュベートする。最終的な酵素反応条件は、20mMのHEPES、pH7.4、5mMのMgCl、2mMのMnCl、1mMのDTT、0.1mg/mLのアセチル化ウシγグロブリン(Invitrogen、#P2255)、25ngのSyk、2.5μMのATP、5μMのペプチド基質(ビオチン−EGPWLEEEEEAYGWMDF−CONH、Anaspec、#60329−1)である。FP希釈緩衝液中で希釈されたEDTA(最終的に10mM)/抗ホスホチロシン抗体(最終的に1倍)/蛍光ホスホペプチドトレーサー(最終的に0.5倍)を含有する20μLのPTK急冷混合物を加えて、製造業者の説明書(Invitrogen)に準拠して40μLの全体積になるように反応を停止することによって、反応を停止した。プレートを室温でさらに30分間、暗所でインキュベートしてから、Polarion蛍光偏光プレートリーダー(Tecan)で読み取る。Tyrosine Kinase Assay Kit,Green(Invitrogen、#P2837)で提供されるホスホペプチド競合剤(phosphopeptide competitor)との競合によって作成される検量線を用いて、データを、存在するホスホペプチドの量に換算する。
CD63アッセイ
アレルゲンによって誘発される好塩基球の脱顆粒を阻害する能力について化合物を試験する。このアッセイにBASOTEST(登録商標)キット(Orpegen Pharma GmbH、#10−0500)を使用する。5mLのFACS管中で、105μLのヘパリン化された全血、25μLの試験化合物溶液(DMSO中)を、室温で30〜60分間インキュベートする。脱顆粒を誘発するために、20μLの刺激緩衝液(試薬B)を加え、管を37℃の水浴中で10分間インキュベートする。次に、100μLの抗IgE(2μg/mL)を加え、または100Lの洗浄溶液(試薬A)を加える(すなわち、陰性対照として)。管を37℃の水浴中で20分間インキュベートする。次に、5分間の氷上でのインキュベーションによって脱顆粒を停止する。20μLの染色剤(試薬F)を加え、管を20分間暗所で氷上でインキュベートする。2mLの室温の溶解溶液を加え、管を室温で10分間インキュベートする。管を、1600rpmで4℃で5分間遠沈し、上清を廃棄する。3mLの洗浄溶液(試薬A)を加え、管を1600rpmで4℃で5分間遠沈し、上清を廃棄する。200μLの洗浄溶液を、残りの細胞ペレットに加え、試料を、分析まで(2時間以内)暗所で氷上でインキュベートする。BASOTEST(登録商標)キットの説明書に指定される条件を用いて、488nmにおけるフローサイトメトリーを用いて分析を行って、活性化された好塩基性顆粒球の割合を求める。
生化学VEGFRアッセイ
ELISAアッセイにおいて、VEGF2を阻害する能力について化合物を試験する。NUNC MAXISORP 96ウェルプレート(#436110)を、1×PBS(100μL/ウェル)中の0.01mg/mLのNeutrAvidinで、4℃で18〜24時間被覆する。次に、プレートをプレート洗浄装置を用いて1×PBSTで洗浄してから、1×PBST(100μL/ウェル)中の2%のBSAで、室温で1時間ブロックする。NeutrAvidinで被覆されたプレートを、プレート洗浄装置を用いて1×PBSTで再度洗浄する。
様々な濃度の試験化合物溶液(4.8μL/ウェル)(DMSO中)を、115μL/ウェルの反応溶液(4700部のキナーゼ緩衝液(5772部の水、120部の1MのHEPES(pH7.4)、30部の1MのMgCl、12部の1MのMnCl、6部の1MのDTT、60部の1%のBrij−35)、1.14部の10mMのATP、11.4部の1mMのTK2ペプチド(AnaSpec、#60329−1))とともに、新しい被覆されていない96ウェルプレートのウェルに移す。混合された試験化合物/反応溶液を、NeutrAvidinで被覆されたプレート(50μL/ウェル)のウェルに加える。6×酵素溶液(1000部のキナーゼ緩衝液、0.6部のKDR/VEGFR2酵素(50μg/mL、Millipore、#14−630)を、陰性対照と呼ばれるものを除いて、全てのウェルに加える。プレートを、室温で振とう機(shaker)において30分間インキュベートする。
PBST中の10000部の0.1%のBSAを、1部の抗pTyrマウスmAb(Cell Signaling、#9411)および1部のHRP−ヤギ抗マウスIgG(Jackson Immunoresearch、#115−035−003)と混合することによって、検出試薬を調製する。検出試薬を100μL/ウェルで加え、プレートを室温で60分間インキュベートし、次に、プレート洗浄装置を用いて1×PBSTで洗浄する。100LのELISA Pico Chemi基質(Fisher Scientific、#PI−37069)を加えることによってプレートを発光させ、Wallac 1420カウンターを用いた化学発光(0.1秒)によって読み取る。
細胞VEGFRアッセイ
HUVEC細胞におけるVEGFRのVEGF誘発性のリン酸化を示す能力について化合物を試験する。
96ウェル高結合能の不透明白色プレート(Pierce、#15042)を、5μg/mLのマウス抗ヒトVEGFR2 mAb(R&D Systems、#MAB3572)で一晩被覆する。次に、被覆されたプレートを、PBS中の2%のBSAで2時間ブロックする。
HUVEC細胞(完全培地で培養され、37℃で5%のCOの加湿雰囲気中でインキュベートされたCambrex、#CC−2519)を、37℃/5%のCOインキュベータで24時間、96ウェル透明ボトムプレート中の100μLの完全培地(EGM−2 BulletKit、Cambrex、#CC−3162)において18〜20K細胞/ウェルの密度で播種する。細胞をPBSで1回洗浄する。100μLの飢餓培地(1%のBSAおよび0.2%のFBSを含有するEBM2倍地、Cambrex、#CC3156)を加え、細胞を20〜24時間にわたってインキュベータに戻す。試験化合物または対照薬剤を、化合物プレート中でDMSO中で連続希釈し、飢餓培地中で1:250にさらに希釈した。この2倍濃度の100μLを細胞に投与する。1時間の前処理の後、細胞を100ng/mLの組換えヒトVEGF165(R&D Systems、#293−VE)で5分間刺激する。刺激の直後、細胞を低温のPBS、およびプロテアーゼ阻害剤錠剤(Roche、#1697498)、1mMのNEM、1mMのPMSF、10μMのMG132、および1mMのNaVOを含有する33μLの低温の溶解緩衝液(9mlのRIPA緩衝液、Teknova、#R3792)で1回洗浄し、1mLの10倍の細胞溶解緩衝液(Cell Signal Technology、#9803)を加える。次に、プレートを、4℃で1時間、ロッカー式振とう機(rocker/shaker)に入れる。
リン酸化VEGFR2を、ELISAによって測定する。TBSTで洗浄した後、細胞溶解物の30μL/ウェルを、PBS中の200μL/ウェルの1%のBSAを含有する抗ヒトVEGFR2 mAbで被覆されたプレート(上記)に移し、4℃で一晩振とうしながらインキュベートする。プレートをTBSTで4回洗浄し、TBST中0.2%のBSAに溶解させた1:1000に希釈されたホスホ−VEGFR2ウサギmAb(Cell Signal Technology、2478)を付着させ、2時間振とうさせる。プレートをTBSTで4回洗浄し、TBST中0.2%のBSAに溶解させた1:5000希釈抗ウサギHRP(Jackson ImmunoResearch、#111−035−144)を加え、プレートを、さらに1時間振とう機に入れる。TBSTで最後に4回洗浄し、SuperSignal ELISA Pico Substrate(Pierce、#37070a/b)を、HRP複合体の化学発光による検出のために試験化合物、A、Bおよび水の1:1:1の比率で加えた。SpectraMax M5プレートリーダーを用いてシグナルを読み取る。
VEGFアッセイデータは重要である。その理由は、いかなる特定の理論に制約されるものではないが、VEGF阻害が血圧の上昇をもたらすものと本出願人が現在考えているためである(Kamba et al.,British Journal of Cancer 96:1788−1795(2007);Roodhart et al.Current Clinical Pharmacology 3:132−143(2008);Franklin et al.JPET 329:928−937(2009)を参照されたい)。
細胞Retアッセイ
細胞におけるRetキナーゼを阻害する能力について化合物を試験する。10%のウシ胎仔血清(JRH、#12106−500M)とともに、SK−N−SH脳神経芽細胞腫細胞(DMEM(Cellgro Mediatech、#10−013−CV)中で維持され、平板播種される(plated)ATCC、#HTB−1を、10mLの培養培地における10cmのプレートに播種し、翌日までに85%のコンフルエンス(confluence)に達するようにする。培地を、DMSOまたは試験化合物(最終的に0.1%のDMSO)を含有する5mLのDMEM(ウシ胎仔血清を含まない)と取り替え、37℃/5%のCOで1時間インキュベートする。次に、SK−N−SH細胞を、50ng/mLのヒト組換えGDNF(Peprotech、#450−10)で10分間刺激する。細胞を、低温の1×PBSで1回洗浄し、500μLの1%のNP−40溶解緩衝液(150mMのNaCl、1mMのNaVn、1%のNonidet−P40(Fisher Scientific、#PI−28324)、プロテアーゼ阻害剤錠剤(Roche、1697498)を含むトリスHCl(pH7.4))を用いて溶解させる。10分間氷上に置いた後、溶解緩衝液中でプレートから細胞をこすり取る。界面活性剤不溶性の画分を、4℃で10分間の14,000rpmでの遠心分離によって除去する。3μLの抗Retウサギポリクローナル抗体(Cell Signaling Technology、Cat# 3220)および15μLのプロテインA/Gアガロース(Fisher Scientific、#PI−20421)とともに、4℃で一晩回転することによって、界面活性剤可溶性の細胞溶解物からRetを免疫沈降させる。
アガロースを溶解緩衝液で2回洗浄し、Retタンパク質を、1×NuPAGE LDSの試料緩衝液(Invitrogen、#NP0007)中、98℃で5分間加熱することによって溶離させる。溶離されたタンパク質を、トリス−ビスゲル(NuPAGEビス−トリス4〜12%ゲル、1.0mm、15個のウェル、Invitrogen、#NP0323BOX)における電気泳動によって分離させ、Invitrolon PVDF膜(細孔径0.45μm、Invitrogen、#LC2005)に移す。膜を、5%の乳汁を含有する1×TBST中で1時間ブロックする。1×TBST+5%の乳汁中の抗ホスホチロシン(4G10)マウスモノクローナル抗体(Millipore Corporation、Cat# 05−321、1:5,000)を用いて、4℃で一晩、膜をプローブする。
緩衝液を5回取り替えながら1×TBSTで2時間洗浄した後、1×TBST+5%の乳汁中のヤギ抗マウスIgG HRP抗体(Jackson Immunoresearch Labs、#115−035−146、1:2000)を用いて、室温で1時間、膜をプローブする。緩衝液を5回取り替えながら膜をTBSTで2時間洗浄し、取扱説明書に準拠してECL plus Western Blot detection reagent(GE Healthcare、旧Amersham、#RPN2132)で処理し、化学発光シグナルを、Kodak Biomax MR Film(VWR、# IB8701302)で検出する。
生化学Retアッセイ
ELISAに基づいたアッセイにおいてRetキナーゼを阻害する能力について化合物を試験する。4℃で0.01mg/mLのNeutrAvidin(Pierce、100μL/ウェル)で一晩被覆されたCostar白色96ウェルプレート(Fisher Scientific、#07−200−591)においてアッセイを行う。アッセイを開始する前に、予め被覆された96ウェルプレートを、室温で少なくとも1時間、PBST緩衝液中2%のBSAでブロックする。連続希釈される試験化合物原液を、300μMから出発してDMSO溶液中で別々に調製し、2μL/ウェルのこの希釈された化合物(3%のDMSO最終濃度)を、ATPおよびキナーゼ基質(TK2ペプチド)と予め混合された55.5μL/ウェルのキナーゼ反応緩衝液(20mMのHEPES、pH7.4、5mMのMgCl、1mMのDTT、0.01%のBrij−35)を含有するNeutrAvidinで被覆されたアッセイプレートに直接加える。最終的な反応体積が60μLになるよう2.5μL/ウェルのRetキナーゼ(Millipore、#14−570)を加えることによって、反応を開始する。反応を室温で30分間続けさせる。60μL中の最終的な酵素反応条件は、20mMのHEPES、pH7.4、5mMのMgCl、1mMのDTT、0.01%のBrij−35、0.15ngのRet、2μMのATP、2μMのペプチドTK2基質(ビオチン−EGPWLEEEEEAYGWMDF−CONH、Anaspec、#60329−1)である。反応を完了した後、ウェルをPBSTで3回洗浄し、100μL/ウェルのホスホペプチド検出抗体溶液(1:10000に希釈されたマウス抗pTyrモノクローナル抗体(Cell Signal Technology、#9411)と、1:10000に希釈されたヤギHRP共役抗マウスIgG(Jackson Immunoresearch、#115−035−003)との混合物)を用いて、室温で1時間インキュベートする。プレートをPBSTで3回洗浄し、supersignal ELISA pico化学発光基質(Pierce)を用いて発光させ、SpectraMax M5マイクロプレートリーダー(Molecular Devices)で読み取る。
Retキナーゼは、腎臓発生に必要であると考えられる。関節炎患者は男性より女性が多いため、Ret阻害に関連し得るような潜在的な発生毒性には、深刻な制限がある(Clemens et al.Birth defect Research(Part A)85:130−136(2009)を参照されたい)。
本明細書に記載される例および実施形態は、単に例示目的のためのものであり、それを考慮した様々な変更または変形が当業者に示唆され、本出願の趣旨および範囲ならびに添付の特許請求の範囲内に組み込まれるべきであることが理解される。本明細書に引用される全ての刊行物、特許、および特許出願は、あらゆる目的のために、参照により本明細書に援用される。

Claims (45)

  1. 以下の式の化合物またはその薬学的に許容できる塩:
    Figure 2016041700
    (式中:
    Yが、酸素または硫黄であり;
    、Z、およびZが、独立して、CHおよびNから選択され;
    が、水素、C〜Cアルキル、またはRであり;
    およびRが、独立して、水素、ハロゲン、C〜Cアルキル、およびハロ(C〜Cアルキル)から選択されるか、またはRおよびRが、それらが結合される炭素と一緒になって、C〜Cシクロアルキルを形成し;
    が、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C〜Cアルキル、またはハロ(C〜Cアルキル)であり;
    が、C〜Cアルキル、−N(R、1、2、3、または4つのR基で任意に置換されるアリール、1、2、3、または4つのR基で任意に置換されるヘテロアリール、1、2、3、4、5、6、7、または8つのR基で任意に置換されるシクロアルキル、または1、2、3、4、5、6、7、または8つのR基で任意に置換されるヘテロシクロアルキルであり、ここで、
    各Rが、独立して、重水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロ(C〜Cアルキル)、C〜Cアルコキシ、ハロ(C〜Cアルコキシ)、アミノ、(C〜Cアルキル)アミノ、ジ(C〜Cアルキル)アミノ、ヒドロキシ(C〜Cアルキル)、(C〜Cアルコキシ)C〜Cアルキル、アミノ(C〜Cアルキル)、((C〜Cアルキル)アミノ)(C〜Cアルキル)、(ジ(C〜Cアルキル)アミノ)(C〜Cアルキル)、−C(O)OH、−C(O)NH、C〜Cシクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、およびヘテロシクロアルキルから選択されるか、または2つのR基が、スピロ縮合C〜Cシクロアルキル、スピロ縮合ヘテロシクロアルキル、オキソ、=CH、または=CH(C〜Cアルキル)を形成し;かつ
    各Rが、独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロ(C〜Cアルキル)、ヒドロキシ(C〜Cアルキル)、(C〜Cアルコキシ)C〜Cアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、(アリール)C〜Cアルキル、(ヘテロアリール)C〜Cアルキル、および(ヘテロシクロアルキル)C〜Cアルキルから選択され;かつ
    が、−(CR1111−O−P(O)(OR12
    Figure 2016041700
    から選択され、式中、
    各R11が、独立して、水素、C〜Cアルキル、アリール、および(アリール)C〜Cアルキルから選択され、ここで、各アルキルまたはアリールが、ハロゲン、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、アリールオキシ、または(C〜Cアルキル)アリールオキシで任意に置換されるか、または2つのR11基が、それらが結合される炭素と一緒になって、C〜Cシクロアルキルを形成し、
    各R12が、独立して、水素、C〜Cアルキル、アリール、(アリール)C〜Cアルキル、−(CR1111−OR16、−(CR1111−O−C(O)R16、−(CR1111−O−C(O)OR16、−(CR1111−S−C(O)R16、−(CR1111−S−C(O)OR16、−(CR1111−NH−C(O)R16、−(CR1111−NH−C(O)OR16およびSi(R11から選択され、ここで、各アルキルまたはアリールが、ハロゲン、ヒドロキシ、C〜Cアルコキシ、アリールオキシ、または(C〜Cアルキル)アリールオキシで任意に置換され、かつ各R16が、独立して、水素、C〜Cアルキル、アリール、および(アリール)C〜Cアルキルから選択され、
    各R13が、独立して、水素、C〜Cアルキル、アリール、(アリール)C〜Cアルキル、ヘテロアリール、およびヘテロシクロアルキルから選択され、
    各kが、1、2または3であり、
    各mが、0、1、または2であり、かつ
    各nが、1、2または3であり;
    前記アリーレンが、0、1、2、3、または4つのRでさらに置換され、ここで、各Rが、独立して、ハロゲン、シアノ、C〜Cアルキル、ハロ(C〜Cアルキル)、C〜Cアルコキシ、およびハロ(C〜Cアルコキシ)から選択され、またはRおよびRが、それらが結合される炭素と一緒になって、C〜C10ヘテロシクロアルキルを形成し;かつ
    前記ヘテロアリーレンが、0、1、2、3、または4つのR10でさらに置換され、ここで、各R10が、独立して、ハロゲン、シアノ、C〜Cアルキル、ハロ(C〜Cアルキル)、C〜Cアルコキシ、およびハロ(C〜Cアルコキシ)から選択されるか、またはR10およびRが、それらが結合される炭素と一緒になって、C〜C10ヘテロシクロアルキルを形成し、
    ただし、化合物が、
    N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(4−モルホリノフェニル)−2,4−ピリミジンジアミン、
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(4−モルホリノフェニル)−2,4−ピリミジンジアミン、
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)−2,4−ピリミジンジアミン、または
    N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(4−エトキシカルボニルピペラジン−1−イル(フェニル))−2,4−ピリミジンジアミンではない)。
  2. 以下の式を有する、請求項1に記載の化合物:
    Figure 2016041700
  3. 前記Rが、前記ピリミジン−2−イルアミンに対して前記ヘテロアリーレンのパラ位で置換される、請求項2に記載の化合物。
  4. Yが酸素である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
  5. Yが硫黄である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物。
  6. が炭素であり、Zが炭素であり、かつZが窒素である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。
  7. が窒素であり、Zが炭素であり、かつZが炭素である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。
  8. が炭素であり、Zが炭素であり、かつZが炭素である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。
  9. およびRが、独立して、水素およびC〜Cアルキルから選択されるか、またはRおよびRが、それらが結合される炭素と一緒になって、C〜Cシクロアルキルを形成する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物。
  10. およびRが、独立して、水素およびメチルから選択される、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物。
  11. およびRが両方とも水素である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物。
  12. およびRが両方ともメチルである、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物。
  13. が、水素またはRである、請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物。
  14. が水素である、請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物。
  15. が、(CR1111−O−P(O)(OR12
    Figure 2016041700
    から選択され、式中、
    各R11が、独立して、水素およびC〜Cアルキルから選択され;
    各R12が、独立して、水素およびC〜Cアルキルから選択され;
    各R13が、独立して、水素およびC〜Cアルキルから選択され;
    kが、1、2または3であり;
    各mが、0、1、または2であり;かつ
    各nが、1、2または3である、請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物。
  16. が、−CH−O−P(O)(OH)(OH)、−CHCH−O−P(O)(OH)(OH)、−CH−O−P(O)(OtBu)、または−CHCH−O−P(O)(OtBu)である、請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物。
  17. が−CH−O−P(O)(OH)(OH)である、請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物。
  18. が、水素、ハロゲン、C〜Cアルキル、またはハロ(C〜Cアルキル)である、請求項1〜17のいずれか一項に記載の化合物。
  19. がハロゲンである、請求項1〜18のいずれか一項に記載の化合物。
  20. が−Fである、請求項1〜18のいずれか一項に記載の化合物。
  21. 前記アリーレンまたはヘテロアリーレンが非置換である、請求項1〜20のいずれか一項に記載の化合物。
  22. 前記アリーレンが、1つのRでさらに置換されており、ここで、各Rが、ハロゲン、メチル、メトキシ、イソプロポキシ、トリフルオロメチル、またはトリフルオロメトキシであるか、または前記ヘテロアリーレンが、1つのR10で置換され、ここで、各R10が、ハロゲン、メチル、メトキシ、イソプロポキシ、トリフルオロメチル、またはトリフルオロメトキシである、請求項1〜20のいずれか一項に記載の化合物。
  23. が、1、2、3、4、5、6、7または8つのRで任意に置換されるヘテロシクロアルキルである、請求項1〜22のいずれか一項に記載の化合物。
  24. が、1つまたは2つのRで任意に置換されるヘテロシクロアルキルである、請求項1〜22のいずれか一項に記載の化合物。
  25. 前記ヘテロシクロアルキルが、モルホリニル、チオモルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、オキサゾリジニル、アゼチジニル、テトラヒドロピラニル、オキサゼパニル、2−オキサ−5−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、または1,4−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナニルである、請求項23〜24のいずれか一項に記載の化合物。
  26. 前記ヘテロシクロアルキルが、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、またはピロリジニルである、請求項23〜24のいずれか一項に記載の化合物。
  27. 前記ヘテロシクロアルキルがモルホリニルである、請求項23〜24のいずれか一項に記載の化合物。
  28. 前記ヘテロシクロアルキルがピペリジニルである、請求項23〜24のいずれか一項に記載の化合物。
  29. 各Rが、独立して、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C〜Cアルキル、ハロ(C〜Cアルキル)、C〜Cアルコキシ、ヒドロキシ(C〜Cアルキル)、(C〜Cアルコキシ)C〜Cアルキル、アミノ、(C〜Cアルキル)アミノ、ジ(C〜Cアルキル)アミノ、−C(O)NH、およびヘテロシクロアルキルから選択されるか、または2つのR基が、スピロ縮合ヘテロシクロアルキル、オキソ、=CH、または=CH(C〜Cアルキル)を形成する、請求項1〜28のいずれか一項に記載の化合物。
  30. 各Rが、独立して、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C〜Cアルキル、ハロ(C〜Cアルキル)、C〜Cアルコキシ、ジ(C〜Cアルキル)アミノ、ヒドロキシ(C〜Cアルキル)、(C〜Cアルコキシ)C〜Cアルキル、アミノ、(C〜Cアルキル)アミノ、ジ(C〜Cアルキル)アミノ、および−C(O)NHから選択される、請求項1〜28のいずれか一項に記載の化合物。
  31. 各Rが、独立して、ヒドロキシ、C〜Cアルキル、ハロ(C〜Cアルキル)、C〜Cアルコキシ、ヒドロキシ(C〜Cアルキル)、(C〜Cアルコキシ)C〜Cアルキル、アミノ、(C〜Cアルキル)アミノ、およびジ(C〜Cアルキル)アミノから選択される、請求項1〜28のいずれか一項に記載の化合物。
  32. 各Rがメチルである、請求項1〜28のいずれか一項に記載の化合物。
  33. が非置換である、請求項1〜22のいずれか一項に記載の化合物。
  34. が、−N(Rであり、ここで、各Rが、独立して、水素、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキニル、ハロ(C〜Cアルキル)、ヒドロキシ(C〜Cアルキル)、(C〜Cアルコキシ)C〜Cアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、(アリール)C〜Cアルキル、(ヘテロアリール)C〜Cアルキル、および(ヘテロシクロアルキル)C〜Cアルキルから選択される、請求項1〜22のいずれか一項に記載の化合物。
  35. 各Rが、独立して、C〜Cアルキル、(C〜Cアルコキシ)C〜Cアルキル、ヘテロシクロアルキル、および(ヘテロシクロアルキル)C〜Cアルキルから選択される、請求項34に記載の化合物。
  36. 少なくとも1つのRがメチルである、請求項34または35に記載の化合物。
  37. N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(4−モルホリノフェニル)−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−4−[(二水素ホスホノオキシ)メチル]−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(4−モルホリノフェニル)−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[3−メチル−4−モルホリノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[3−メチル−4−((1S,4S)−5−オキサ−2−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[3−ジフルオロメトキシ−4−モルホリノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[3−フルオロ−4−モルホリノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[3−メトキシ−4−モルホリノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[3−トリフルオロメトキシ−4−モルホリノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(4,4−ジフルオロ−1−ピペリジニル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[3−フルオロ−4−(4,4−ジフルオロ−1−ピペリジニル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[3,5−ジフルオロ−4−モルホリノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−モルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[3−メトキシ−4−モルホリノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[3−フルオロ−4−モルホリノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    rac−シス−N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(2,6−ジメチルモルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    rac−シス−N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(2,6−ジメチルモルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−((1S,4S)−5−オキサ−2−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−((1S,4S)−5−オキサ−2−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(モルホリン−2−オン)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(モルホリン−2−オン)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(((2S)−2−エトキシメチル)モルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(((2S)−2−エトキシメチル)モルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−ホモモルホリノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−ホモモルホリノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[3−(2−プロポキシ)−4−モルホリノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−テトラヒドロピラノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−テトラヒドロピラノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[−3−メトキシ−4−テトラヒドロピラノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[−3−メトキシ−4−テトラヒドロピラノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(ピペリジン−1−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((2S)−2−メチルモルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((2S)−2−メチルモルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((3R)−2−メチルモルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((3R)−2−メチルモルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(ピペリジン−1−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[1,2,4a,5−テトラヒドロ−4H−[1,4]オキサジノ[3,4−c][1,4]ベンゾオキサジン−8−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(4−エトキシピペリジン−1−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(4−イソプロポキシピペリジン−1−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(4−(ジエチルアミノ)ピペリジン−1−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[3−フルオロ−4−(3−(ヒドロキシメチル)モルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(4−アミノピペリジン−1−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−4−[(二水素ホスホノオキシ)メチル]−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(3−メチル−4−モルホリノフェニル)−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−4−[(二水素ホスホノオキシ)メチル]−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(3−フルオロ−4−モルホリノフェニル)−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(3,4−ジヒドロ−4−[(二水素ホスホノオキシ)メチル]−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(4−モルホリノフェニル)−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−N2−[4−(2,2−ジメチルモルホリノ)フェニル]−5−フルオロ−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−N2−[4−(2,2−ジメチルモルホリノ)フェニル]−−5−フルオロ−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−((2R)−2−メチルモルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−((2R)−2−メチルモルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−((3S)−3−メチルモルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−((3S)−3−メチルモルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    rac−N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−N2−[4−((2−ジメチルアミノメチル)モルホリノ)フェニル]−5−フルオロ−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−N2−[4−((3S)−3−メチルモルホリノ)フェニル]−5−フルオロ−2,4−ピリミジンジアミン;
    5−フルオロ−N2−(4−モルホリノフェニル)−N4−(3'−オキソ−3',4'−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,2'−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン]−6−イル)−2,4−ピリミジンジアミン;
    N2−[4−(2,2−ジメチルモルホリノ)フェニル]−5−フルオロ−N4−(3'−オキソ−3',4'−ジヒドロスピロ[シクロブタン−1,2'−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン]−6−イル)−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−((2−ヒドロキシエチル)モルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−((2−ヒドロキシエチル)モルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−((2−ヒドロキシメチル)モルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−((2−ヒドロキシメチル)モルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[2−(ピリジン−4−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−6−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(イソキノリン−7−イル)−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(6−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ピリジン−3−イル))−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(4−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノピリド−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    (R)−N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(3−フルオロピロリジン−1−イル)ピリド−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(3,4−ジヒドロ−4−[(二水素ホスホノオキシ)メチル]−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(2,2−ジメチルモルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(2,2,3,3,5,5,6,6−d−モルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(2,2,3,3,5,5,6,6−d−モルホリノ)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−4−プロピル−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−モルホリノ−3−(トリフルオロメチル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(1,1−ジオキシドチオモルホリン−4−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(4−(アミノカルボニル)ピペリジン−1−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(3−オキソピペラジン−1−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(4−メトキシピペリジン−1−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−チオモルホリノフェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(4−シアノピペリジン−1−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(4−(メトキシメチル)ピペリジン−1−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(1−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[4−(2−オキサ−7−アザスピロ[3.5]ノナン−7−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[3−メチル−4−(2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)フェニル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    またはその薬学的に許容できる塩である、請求項1に記載の化合物。
  38. N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−モルホリノピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−4−[(二水素ホスホノオキシ)メチル]−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−(6−モルホリノピリジン−3−イル)−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−モルホリノピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((2R)−2−メチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((2S)−2−メチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(2,2−ジメチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(2,2−ジメチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[5−フルオロ−6−モルホリノピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[5−メチル−6−モルホリノピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[5−メチル−6−(2,2−ジメチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[5−メチル−6−モルホリノピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[5−メチル−6−(2,2−ジメチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[5−フルオロ−6−(2,2−ジメチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[5−フルオロ−6−モルホリノピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[5−フルオロ−6−(2,2−ジメチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(ホモモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[5−メトキシ−6−モルホリノピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−テトラヒドロピラノピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((3R)−3−メチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((3R)−3−メチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(4−メトキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(4−エトキシピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((3R)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((3R)−3−メトキシピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((3R)−3−エトキシピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(3−メチレンモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(3−(エトキシメチル)モルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(4−モルホリノピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(4−(ジエチルアミノ)ピペリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(1,4−ジアザビシクロ[3.2.2]ノナン−4−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((3S)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((3R)−3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((3R)−3−メトキシピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(3−(ジエチルアミノ)ピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(3−モルホリノピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((3R)−3−(エチルアミノ)ピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(3−メトキシアゼチジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(3−(アミノカルボニル)ピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((3S)−3−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(2−オキソオキサゾリジン−3−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((4R)−4−イソプロピル−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((4S)−4−イソプロピル−2−オキソオキサゾリジン−3−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[2,3'−ビピリジン−5−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−メチルピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((1S,4S)−5−オキサ−2−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((2S)−2−メチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((2S)−2−メチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    rac−シス−N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−N2−[6−(2,6−ジメチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−2,4−ピリミジンジアミン;
    rac−シス−N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−N2−[6−(2,6−ジメチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−4−[(二水素ホスホノオキシ)メチル]−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((3S)−3−メチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(2−メトキシエチル)メチルアミノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(2−メトキシエチル)メチルアミノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−N2−[6−(((2S)−2−エトキシメチル)モルホリノ)ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−N2−[6−(((2S)−2−エトキシメチル)モルホリノ)ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−N2−[6−(((2R)−2−エトキシメチル)モルホリノ)ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−N2−[6−(((2R)−2−エトキシメチル)モルホリノ)ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−2,4−ピリミジンジアミン;
    rac−N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−N2−[6−(2,5−ジメチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−2,4−ピリミジンジアミン;
    rac−N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−N2−[6−(2,5−ジメチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−5−フルオロ−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(2,2,3,3,5,5,6,6−d−モルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(2,2,3,3,5,5,6,6−d−モルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(((S)−メチル(テトラヒドロフラン−2−イル)メチル)アミノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(((S)−メチル(テトラヒドロフラン−2−イル)メチル)アミノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(((R)−メチル(テトラヒドロフラン−2−イル)メチル)アミノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(((R)−メチル(テトラヒドロフラン−2−イル)メチル)アミノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((3S)−3−メチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((3S)−3−メチルモルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(メチル(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(2−オキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン−8−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−((2R)−2−(フルオロメチル)モルホリノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(3−ヒドロキシアゼチジン−1−イル)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    N4−(2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−3−オキソ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル)−5−フルオロ−N2−[6−(ジメチルアミノ)ピリジン−3−イル]−2,4−ピリミジンジアミン;
    またはその薬学的に許容できる塩である、請求項1に記載の化合物。
  39. 請求項1〜38のいずれか一項に記載の化合物の薬学的に許容できる塩。
  40. 請求項1〜39のいずれか一項に記載の化合物または塩と、許容できる担体、賦形剤および/または希釈剤とを含む医薬組成物。
  41. 対象において細胞の脱顆粒を阻害する方法であって、脱顆粒を阻害するのに有効な、薬学的に有効な量の請求項1〜39のいずれか一項に記載の化合物または塩あるいは請求項40に記載の医薬組成物を前記対象に投与する工程を含む、方法。
  42. アレルギー性疾患、軽度の瘢痕、組織破壊に関連する疾病、組織炎症に関連する疾病、炎症および瘢痕から選択される、対象の疾病を治療または予防する方法であって、薬学的に有効な量の請求項1〜39のいずれか一項に記載の化合物または塩あるいは請求項40に記載の医薬組成物を前記対象に投与する工程を含む、方法。
  43. 前記疾病が関節リウマチである、請求項42に記載の方法。
  44. 対象においてSykキナーゼの活性を阻害する方法であって、前記Sykキナーゼ活性を阻害するのに有効な、薬学的に有効な量の請求項1〜39のいずれか一項に記載の化合物または塩あるいは請求項40に記載の医薬組成物を前記対象に投与する工程を含む、方法。
  45. 対象においてFc受容体シグナル伝達カスケードを阻害する方法であって、前記Fc受容体シグナル伝達カスケードを阻害するのに有効な、薬学的に有効な量の請求項1〜39のいずれか一項に記載の化合物または塩あるいは請求項40に記載の医薬組成物を前記対象に投与する工程を含む、方法。
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