JP2016040662A - レーザレーダ装置およびレーザレーダ方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】消費エネルギーを低減してランニングコストを削減するとともに、メンテナンスコストを低減する。
【解決手段】レーザレーダ装置100は、予め定められた第1範囲、および、少なくとも第1範囲の一部を含み第1範囲より広範囲の第2範囲に、レーザ光Lを投光するレーザ光投光部110と、レーザ光Lを反射することで生じる反射波Mに基づいて物体を検知する物体検知部178と、第1範囲にレーザ光Lを投光している間に物体が検知されると、レーザ光投光部110を制御して、レーザ光Lの投光範囲を第1範囲から第2範囲に切り換える切換制御部180とを備える。
【選択図】図2
【解決手段】レーザレーダ装置100は、予め定められた第1範囲、および、少なくとも第1範囲の一部を含み第1範囲より広範囲の第2範囲に、レーザ光Lを投光するレーザ光投光部110と、レーザ光Lを反射することで生じる反射波Mに基づいて物体を検知する物体検知部178と、第1範囲にレーザ光Lを投光している間に物体が検知されると、レーザ光投光部110を制御して、レーザ光Lの投光範囲を第1範囲から第2範囲に切り換える切換制御部180とを備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、レーザ光を利用して物体を検知するレーザレーダ装置およびレーザレーダ方法に関する。
従来、室内や建築物内、敷地内等の予め定められた対象範囲を監視するために、レーザレーダ装置が利用されている。レーザレーダ装置は、対象範囲全域にレーザ光を走査させながら投光するレーザ光投光部を備え、投光したレーザ光を反射することで生じる反射波に基づいて、対象範囲に新たな物体が侵入したか否かを検知している(例えば、特許文献1、2)。
上述した従来のレーザレーダ装置では、対象範囲全域に亘って常時レーザ光を走査させながら投光しているため、その投光に費やすエネルギー(消費電力)が大きく、ランニングコストが高くなってしまうという課題があった。また、レーザ光投光部を常時駆動させているため、レーザ光投光部を構成する部品が消耗しやすく、部品の交換を頻繁に行わなければならないため、メンテナンスコストが高いという課題もある。
そこで本発明は、このような課題に鑑み、消費エネルギーを低減してランニングコストを削減するとともに、メンテナンスコストを低減することが可能なレーザレーダ装置およびレーザレーダ方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明のレーザレーダ装置は、予め定められた第1範囲、および、少なくとも第1範囲の一部を含み第1範囲より広範囲の第2範囲に、レーザ光を投光するレーザ光投光部と、レーザ光を反射することで生じる反射波に基づいて物体を検知する物体検知部と、第1範囲にレーザ光を投光している間に物体が検知されると、レーザ光投光部を制御して、レーザ光の投光範囲を第1範囲から第2範囲に切り換える切換制御部と、を備えたことを特徴とする。
また、切換制御部は、レーザ光の走査範囲を少なくとも第2範囲とし、投光範囲を第1範囲とする際には、第1範囲のみ投光させ、投光範囲を第2範囲とする際には、第2範囲に亘って投光させるようにレーザ光投光部を制御するとしてもよい。
また、レーザ光投光部は、レーザ光を投光しつつ、垂直方向および水平方向のいずれか一方向または双方向でレーザ光を走査し、切換制御部は、投光範囲を第1範囲とする際には、一方向で第1範囲を走査させ、投光範囲を第2範囲とする際には、双方向で第2範囲を走査させるようにレーザ光投光部を制御するとしてもよい。
上記課題を解決するために、本発明のレーザレーダ方法は、予め定められた第1範囲にレーザ光を投光し、レーザ光を反射することで生じる反射波に基づいて物体を検知する工程と、物体が検知されると、レーザ光の投光範囲を、第1範囲から第1範囲を含み第1範囲より広範囲の第2範囲に切り換え、レーザ光を反射することで生じる反射波に基づいて物体を検知する工程と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、消費エネルギーを低減してランニングコストを削減するとともに、メンテナンスコストを低減することが可能となる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態にかかるレーザレーダ装置100の使用形態を説明するための図であり、図1(a)は、レーザレーダ装置100の監視対象となる対象範囲102の斜視図であり、図1(b)は、図1(a)の上面視図である。図1に示すように、室内や建築物内、敷地内等の予め定められた対象範囲102には、ドア、窓、通気口等の侵入箇所となる可能性が高い箇所(以下、「侵入箇所」と称する)104の少なくとも一部が含まれている。そこで、レーザレーダ装置100は、侵入箇所104を通じた、対象範囲102への侵入者等の新たな物体の侵入を監視する。
図1は、第1の実施形態にかかるレーザレーダ装置100の使用形態を説明するための図であり、図1(a)は、レーザレーダ装置100の監視対象となる対象範囲102の斜視図であり、図1(b)は、図1(a)の上面視図である。図1に示すように、室内や建築物内、敷地内等の予め定められた対象範囲102には、ドア、窓、通気口等の侵入箇所となる可能性が高い箇所(以下、「侵入箇所」と称する)104の少なくとも一部が含まれている。そこで、レーザレーダ装置100は、侵入箇所104を通じた、対象範囲102への侵入者等の新たな物体の侵入を監視する。
レーザレーダ装置100は、監視モードおよび軌跡把握モードのいずれか一方の動作モードで駆動される。監視モードは、対象範囲102に新たな物体が侵入したか否かを検知する動作モードであり、監視モードにおいて新たな物体の侵入が検知されたら、動作モードが監視モードから軌跡把握モードに切り換えられる。軌跡把握モードは、監視モードにおいて検知した新たな物体の、対象範囲102における軌跡を把握する(追跡する)動作モードである。以下、このように対象範囲102を監視し、新たな物体が検知された場合、その軌跡を把握するレーザレーダ装置100の具体的な構成について説明する。
(レーザレーダ装置100)
図2は、第1の実施形態にかかるレーザレーダ装置100の具体的な構成を説明するための図である。図2に示すように、レーザレーダ装置100は、レーザ光投光部110と、制御ユニット160とを含んで構成される。なお、図2中、レーザ光Lおよび反射波Mを太線の矢印で示し、ポリゴンミラー122およびガルバノミラー132の移動方向を実線の矢印で示し、制御やデータの流れを破線の矢印で示し、レーザ光Lの走査方向を一点鎖線および二点鎖線の矢印で示す。
図2は、第1の実施形態にかかるレーザレーダ装置100の具体的な構成を説明するための図である。図2に示すように、レーザレーダ装置100は、レーザ光投光部110と、制御ユニット160とを含んで構成される。なお、図2中、レーザ光Lおよび反射波Mを太線の矢印で示し、ポリゴンミラー122およびガルバノミラー132の移動方向を実線の矢印で示し、制御やデータの流れを破線の矢印で示し、レーザ光Lの走査方向を一点鎖線および二点鎖線の矢印で示す。
レーザ光投光部110は、後述する切換制御部180による制御指令に応じ、監視モードまたは軌跡把握モードに基づいてレーザ光Lを投光する。切換制御部180による動作モードの切換処理については、後に詳述する。本実施形態において、レーザ光投光部110は、レーザ光発振器112と、水平走査部120と、垂直走査部130と、反射波受光部140とを含んで構成される。
レーザ光発振器112は、例えば、レーザ光Lの光源となるレーザダイオードと、レーザ光Lをコリメートする投光レンズと、レーザダイオードを駆動するLDドライバとを含んで構成され、レーザ光Lを発光して放射する。LDドライバは、後述する発振制御部170による制御指令に基づいて、レーザ光Lが発光されるようにレーザダイオードを駆動する。本実施形態において、レーザ光発振器112は、レーザ光Lをパルス状に放射する(パルス発振)。
水平走査部120は、レーザ光発振器112が放射したレーザ光Lを水平方向Hに走査する。本実施形態において、水平走査部120は、例えば、ポリゴンスキャナであり、ポリゴンミラー122と、駆動モータ124と、筐体126とを含んで構成される。
ポリゴンミラー122は、六面体(正四角柱)であり、六面体を構成する6つの面のうち、対向関係にある2面(以下、「軸面」と称する)の中心を回転軸として、駆動モータ124によって回転される。また、ポリゴンミラー122のうち、軸面以外の4面は、鏡面化されており、駆動モータ124によってポリゴンミラー122が回転されると、鏡面化された4面が所定の方向(図2中、実線の矢印で示す)に回転することとなる。駆動モータ124は、後述する水平制御部172の制御指令に基づいて、ポリゴンミラー122を回転させる。筐体126は、ポリゴンミラー122および駆動モータ124を支持する。
このように、駆動モータ124がポリゴンミラー122を回転させることにより、レーザ光発振器112からパルス状に放射されたレーザ光Lの水平方向Hの角度が変更され、レーザ光Lは、対象範囲102で水平方向Hに走査されることとなる。
垂直走査部130は、レーザ光発振器112が放射したレーザ光を垂直方向Vに走査する。本実施形態において、垂直走査部130は、例えば、ガルバノスキャナであり、ガルバノミラー132と、駆動モータ134とを含んで構成される。ガルバノミラー132は、平面鏡である。駆動モータ134は、後述する垂直制御部174の制御指令に基づいて、ガルバノミラー132の鏡面を回転させる。
このように、駆動モータ134がガルバノミラー132を回転させることにより、ポリゴンミラー122によって反射されたレーザ光Lの垂直方向Vの角度が変更され、レーザ光Lは、対象範囲102で垂直方向Vに走査されることとなる。
以上のように、レーザ光発振器112で放射されたレーザ光Lは、ポリゴンミラー122、ガルバノミラー132を介し、投光窓150を透過して対象範囲102に投光される。
反射波受光部140は、例えば、反射波Mを集光する受光レンズと、集光された反射波Mを受光して電圧に変換する光電変換素子(フォトダイオード)とを含んで構成され、レーザ光投光部110によって投光されたレーザ光Lを反射することで生じる反射波Mを受光する。
物体がレーザ光Lを反射することで生じる反射波Mは、投光窓150を透過し、ガルバノミラー132、ポリゴンミラー122を介して、反射波受光部140に導かれ、反射波受光部140において電圧に変換された後、電圧値を示す受光情報が制御ユニット160に出力される。
制御ユニット160は、中央制御部162と、記憶部164とを含んで構成される。中央制御部162は、CPU(中央処理装置)を含む半導体集積回路で構成され、ROMからCPU自体を動作させるためのプログラムやパラメータ等を読み出し、ワークエリアとしてのRAMや他の電子回路と協働してレーザレーダ装置100全体を管理および制御する。記憶部164は、ROM、RAM、フラッシュメモリ、HDD等で構成され、中央制御部162に用いられるプログラムや各種データを記憶する。
本実施形態において、中央制御部162は、発振制御部170、水平制御部172、垂直制御部174、受光制御部176、物体検知部178、切換制御部180としても機能する。
発振制御部170は、レーザ光発振器112を構成するLDドライバを制御して、レーザダイオードを駆動したり、停止したりする。
水平制御部172は、水平走査部120を構成する駆動モータ124を制御して、ポリゴンミラー122の回転速度を制御する。なお、水平制御部172は、ポリゴンミラー122の初期位置からの回転方向の角度を導出しており、導出した回転方向の角度を示す水平角度情報を記憶部164に保持させる。
垂直制御部174は、垂直走査部130を構成する駆動モータ134を制御して、ガルバノミラー132の回転方向、および、回転速度を制御する。なお、垂直制御部174は、ガルバノミラー132の初期位置からの回転方向の角度を導出しており、導出した回転方向の角度を示す垂直角度情報を記憶部164に保持させる。
受光制御部176は、反射波受光部140を構成する光電変換素子への電力供給を維持したり、停止したりする。
物体検知部178は、反射波受光部140が出力した受光情報を取得し、受光情報が示す電圧値に基づいて、対象範囲102に新たな物体が侵入したか否かを検知する。具体的に説明すると、記憶部164には、対象範囲102に予め設置されている物体(例えば、壁)それぞれが反射した反射波Mの電圧値を示すバックグラウンド情報が予め保持されており、物体検知部178は、記憶部164に保持されたバックグラウンド情報と、取得した受光情報が示す電圧値とを比較し、差分を検知することで、新たな物体が侵入したことを把握する。
切換制御部180は、レーザ光投光部110の動作モードを、監視モードと軌跡把握モードとの間で切り換える。図1(b)に戻って説明すると、切換制御部180は、動作モードを監視モードに設定する場合、対象範囲(第2範囲)102に含まれる、侵入箇所104を含む第1範囲106のみレーザ光Lが投光されるように、レーザ光投光部110を制御する。そして、監視モードにおいて新たな物体(新たな物体の侵入)が検知されたら、切換制御部180は、動作モードを監視モードから軌跡把握モードに切り換え、対象範囲102全域に亘ってレーザ光Lが投光されるように、レーザ光投光部110を制御する。また、切換制御部180は、軌跡把握モードにおいて、対象範囲(第2範囲)102において新たな物体が検知されなくなったら(新たな物体が逃走したら)、動作モードを監視モードに切り換える。つまり、監視モードは、レーザ光Lの投光範囲を第1範囲106とする動作モードであり、軌跡把握モードは、レーザ光Lの投光範囲を対象範囲(第2範囲)102とする動作モードであるといえる。
具体的に説明すると、本実施形態において切換制御部180は、監視モードに設定する場合であっても軌跡把握モードに設定する場合であっても、水平制御部172および垂直制御部174を制御して、水平走査部120および垂直走査部130の駆動を維持し、レーザ光Lの走査範囲を対象範囲102に維持しておく。
そして、切換制御部180は、レーザ光投光部110の動作モードを監視モードに設定する場合、発振制御部170を制御して、第1範囲106にレーザ光Lが放射される期間のみレーザ光発振器112を駆動させる。一方、切換制御部180は、レーザ光投光部110の動作モードを軌跡把握モードに設定する場合、発振制御部170を制御して、対象範囲102にレーザ光Lが放射される期間に亘ってレーザ光発振器112を駆動させる、すなわち、常時レーザ光発振器112を駆動させる。
このように、切換制御部180が、監視モードにおいて、レーザ光Lを投光する範囲を第1範囲106に絞り、新たな物体の侵入が検知されると、軌跡把握モードに切り換えてレーザ光Lを投光する範囲を対象範囲102まで広げる構成により、常時、対象範囲全域に亘ってレーザ光を走査させながら投光する従来のレーザレーダ装置と比較して、レーザ光発振器112の駆動時間を短くすることができる。これにより、レーザ光発振器112を駆動させるための消費エネルギー(消費電力)を低減することができ、ランニングコストを削減することが可能となる。また、レーザ光発振器112を構成するレーザダイオード等の部品の消耗を抑制することができるため、部品の交換頻度を低減し、メンテナンスコストを削減することが可能となる。
(レーザレーダ方法)
続いて、レーザレーダ装置100を用いたレーザレーダ方法について説明する。図3は、第1の実施形態にかかるレーザレーダ方法の処理の流れを説明するためのフローチャートである。図3に示すように、切換制御部180は、レーザ光投光部110の動作モードを監視モードに設定する(監視モード設定処理S110)。そうすると、レーザ光投光部110は、予め定められた第1範囲106にレーザ光Lを投光し、レーザ光Lを反射することで生じる反射波Mを受光し、物体検知部178は、レーザ光投光部110が受光した反射波Mに基づいて新たな物体があるか否か(侵入したか否か)を検知する。
続いて、レーザレーダ装置100を用いたレーザレーダ方法について説明する。図3は、第1の実施形態にかかるレーザレーダ方法の処理の流れを説明するためのフローチャートである。図3に示すように、切換制御部180は、レーザ光投光部110の動作モードを監視モードに設定する(監視モード設定処理S110)。そうすると、レーザ光投光部110は、予め定められた第1範囲106にレーザ光Lを投光し、レーザ光Lを反射することで生じる反射波Mを受光し、物体検知部178は、レーザ光投光部110が受光した反射波Mに基づいて新たな物体があるか否か(侵入したか否か)を検知する。
続いて、切換制御部180は、物体検知部178によって新たな物体が検知されたか否かを判定する(物体検知判定処理S120)。新たな物体が検知されるまで(S120におけるNO)、切換制御部180は、レーザ光投光部110の動作モードを監視モードに維持し、新たな物体が検知されると(S120におけるYES)、切換制御部180は、レーザ光投光部110の動作モードを軌跡把握モードに切り換える(軌跡把握モード切換処理S130)。そうすると、レーザ光投光部110は、第1範囲106を含み第1範囲106より広範囲の第2範囲にレーザ光Lを投光し、レーザ光Lを反射することで生じる反射波Mを受光し、物体検知部178は、レーザ光投光部110が受光した反射波Mに基づいて新たな物体の軌跡を把握する。
そして、物体検知部178によって新たな物体が検知されなくなるまで(S140におけるNO)、切換制御部180は、レーザ光投光部110の動作モードを軌跡把握モードに維持し、新たな物体が検知されなくなると(S140におけるYES)、切換制御部180は、監視モード設定処理S110からの処理を繰り返す。
以上説明したように、本実施形態にかかるレーザレーダ装置100およびこれを用いたレーザレーダ方法によれば、消費エネルギーを低減してランニングコストを削減するとともに、メンテナンスコストを低減することが可能となる。
(第2の実施形態:レーザレーダ装置200)
上記第1の実施形態では、水平走査部120および垂直走査部130の駆動を維持しておき、レーザ光発振器112の駆動状態を制御することで、監視モード(レーザ光Lの投光範囲が第1範囲106)と、軌跡把握モード(レーザ光Lの投光範囲が第2範囲)とを切り換えるレーザレーダ装置100について説明した。しかし、侵入箇所104が1箇所である場合、他の構成でも、監視モードと軌跡把握モードとを切り換えることができる。第2の実施形態では、第1の実施形態とは異なる構成で、監視モードと軌跡把握モードとを切り換えるレーザレーダ装置200について説明する。
上記第1の実施形態では、水平走査部120および垂直走査部130の駆動を維持しておき、レーザ光発振器112の駆動状態を制御することで、監視モード(レーザ光Lの投光範囲が第1範囲106)と、軌跡把握モード(レーザ光Lの投光範囲が第2範囲)とを切り換えるレーザレーダ装置100について説明した。しかし、侵入箇所104が1箇所である場合、他の構成でも、監視モードと軌跡把握モードとを切り換えることができる。第2の実施形態では、第1の実施形態とは異なる構成で、監視モードと軌跡把握モードとを切り換えるレーザレーダ装置200について説明する。
図4は、第2の実施形態にかかるレーザレーダ装置200の使用形態を説明するための図であり、図4(a)は、レーザレーダ装置200の監視対象となる対象範囲102の斜視図であり、図4(b)は、図4(a)の上面視図である。図4に示すように、レーザレーダ装置200が監視する対象範囲102(第2範囲)においては、侵入箇所104が1箇所のみ含まれている。したがって、レーザレーダ装置200は、監視モードである場合、侵入箇所104を含む1の第1範囲106のみにレーザ光Lを投光すればよい。以下、このように対象範囲102を監視し、新たな物体が検知された場合、その軌跡を把握するレーザレーダ装置200の具体的な構成について説明する。
(レーザレーダ装置200)
図5は、第2の実施形態にかかるレーザレーダ装置200の具体的な構成を説明するための図である。図5に示すように、レーザレーダ装置200は、レーザ光投光部110と、制御ユニット260とを含んで構成される。また、制御ユニット260は、中央制御部262と、記憶部164とを含んで構成される。中央制御部262は、CPU(中央処理装置)を含む半導体集積回路で構成され、ROMからCPU自体を動作させるためのプログラムやパラメータ等を読み出し、ワークエリアとしてのRAMや他の電子回路と協働してレーザレーダ装置200全体を管理および制御する。本実施形態において、中央制御部262は、発振制御部170、水平制御部172、垂直制御部174、受光制御部176、物体検知部178、切換制御部280としても機能する。なお、上述したレーザレーダ装置100と実質的に等しい構成要素については、同一の符号を付して説明を省略し、ここでは、構成が異なる切換制御部280について詳述する。
図5は、第2の実施形態にかかるレーザレーダ装置200の具体的な構成を説明するための図である。図5に示すように、レーザレーダ装置200は、レーザ光投光部110と、制御ユニット260とを含んで構成される。また、制御ユニット260は、中央制御部262と、記憶部164とを含んで構成される。中央制御部262は、CPU(中央処理装置)を含む半導体集積回路で構成され、ROMからCPU自体を動作させるためのプログラムやパラメータ等を読み出し、ワークエリアとしてのRAMや他の電子回路と協働してレーザレーダ装置200全体を管理および制御する。本実施形態において、中央制御部262は、発振制御部170、水平制御部172、垂直制御部174、受光制御部176、物体検知部178、切換制御部280としても機能する。なお、上述したレーザレーダ装置100と実質的に等しい構成要素については、同一の符号を付して説明を省略し、ここでは、構成が異なる切換制御部280について詳述する。
切換制御部280は、レーザ光投光部110の動作モードを監視モードに設定する場合であっても軌跡把握モードに設定する場合であっても、発振制御部170を制御して、レーザ光発振器112の駆動を維持し、レーザ光Lを常時放射させておく。
そして、切換制御部280は、レーザ光投光部110の動作モードを監視モードに設定する場合、記憶部164に保持された、ポリゴンミラー122の回転方向の角度を示す水平角度情報を参照し、水平制御部172を制御して、レーザ光Lが第1範囲106に投光されるように、駆動モータ124を駆動してポリゴンミラー122の角度を変更する。レーザ光Lが第1範囲106に投光される角度にポリゴンミラー122が回転されたら、切換制御部280は、水平制御部172を制御して、駆動モータ124を停止して、レーザ光Lの水平方向Hの位置を固定する。
また、切換制御部280は、垂直制御部174を制御して、垂直走査部130の駆動を維持する。そうすると、レーザ光投光部110は、垂直方向Vの1軸のみで第1範囲106をレーザ光Lで走査することとなる。なお、垂直方向Vの1軸のみの走査であっても、レーザ光Lの投光範囲は水平方向Hの幅を有するので、第1範囲106をカバーできているといえる。
一方、切換制御部280は、レーザ光投光部110の動作モードを軌跡把握モードに設定する場合、水平制御部172を制御して、駆動モータ124の駆動を開始してポリゴンミラー122の回転を開始させ、レーザ光Lの投光範囲(走査範囲)を対象範囲102に広げる。
以上説明したように、本実施形態にかかるレーザレーダ装置200によれば、従来のレーザレーダ装置と比較して、水平走査部120による走査を固定し、駆動対象を1軸分に限定することができる。これにより、水平走査部120を駆動させるための消費エネルギー(消費電力)を低減することができ、ランニングコストを削減することが可能となる。また、水平走査部120を構成する駆動モータ124等の部品の消耗を抑制することができるため、部品の交換頻度を低減し、メンテナンスコストを削減することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記第2の実施形態において、切換制御部280は、監視モードにおいて水平走査部120の駆動、すなわち水平方向Hの走査を停止する構成を例に挙げて説明した。しかし、切換制御部280は、監視モードにおいて、垂直方向Vおよび水平方向Hのいずれか一方向で第1範囲106を走査させ、軌跡把握モードにおいて、垂直方向Vおよび水平方向Hの双方向で第2範囲を走査させればよい。例えば、監視モードにおいて、水平走査部120の駆動を維持しつつ、垂直走査部130の駆動を停止してもよい。
本発明は、レーザ光を利用して物体を検知するレーザレーダ装置およびレーザレーダ方法に利用することができる。
100、200 レーザレーダ装置
102 対象範囲(第2範囲)
106 第1範囲
110 レーザ光投光部
180、280 切換制御部
102 対象範囲(第2範囲)
106 第1範囲
110 レーザ光投光部
180、280 切換制御部
Claims (4)
- 予め定められた第1範囲、および、少なくとも該第1範囲の一部を含み該第1範囲より広範囲の第2範囲に、レーザ光を投光するレーザ光投光部と、
前記レーザ光を反射することで生じる反射波に基づいて物体を検知する物体検知部と、
前記第1範囲にレーザ光を投光している間に前記物体が検知されると、前記レーザ光投光部を制御して、該レーザ光の投光範囲を該第1範囲から前記第2範囲に切り換える切換制御部と、
を備えたことを特徴とするレーザレーダ装置。 - 前記切換制御部は、
前記レーザ光の走査範囲を少なくとも前記第2範囲とし、
前記投光範囲を前記第1範囲とする際には、該第1範囲のみ投光させ、
前記投光範囲を前記第2範囲とする際には、該第2範囲に亘って投光させるように前記レーザ光投光部を制御することを特徴とする請求項1に記載のレーザレーダ装置。 - 前記レーザ光投光部は、前記レーザ光を投光しつつ、垂直方向および水平方向のいずれか一方向または双方向で該レーザ光を走査し、
前記切換制御部は、
前記投光範囲を前記第1範囲とする際には、前記一方向で該第1範囲を走査させ、
前記投光範囲を前記第2範囲とする際には、前記双方向で該第2範囲を走査させるように前記レーザ光投光部を制御することを特徴とする請求項1に記載のレーザレーダ装置。 - 予め定められた第1範囲にレーザ光を投光し、該レーザ光を反射することで生じる反射波に基づいて物体を検知する工程と、
前記物体が検知されると、前記レーザ光の投光範囲を、前記第1範囲から該第1範囲を含み該第1範囲より広範囲の第2範囲に切り換え、該レーザ光を反射することで生じる反射波に基づいて物体を検知する工程と、
を含むことを特徴とするレーザレーダ方法。
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