JP2016038850A - 電子機器、通信制御回路および通信制御方法 - Google Patents

電子機器、通信制御回路および通信制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】通信速度が低下する可能性を低減する。【解決手段】通信部2は、2以上の第1の数(m)の伝送路を介して他の通信部4と接続する。制御部3は、他の通信部4との通信開始時に、第1の数(m)の伝送路のそれぞれにおける通信品質を判定し、第1の数(m)の伝送路の中から、判定した通信品質が高い順に第1の数(m)より少ない第2の数(n)の伝送路を選択し、選択した第2の数(n)の伝送路を用いて通信部2に通信させる。【選択図】図1

Description

本発明は、電子機器、通信制御回路および通信制御方法に関する。
情報処理装置等の電子機器の内部や電子機器間では、信号を高速に転送するためにシリアル伝送が行われることが多くなっている。このような高速シリアル伝送の代表的な規格としては、SAS(Serial Attached SCSI,SCSI:Small Computer System Interface)、PCI Express(Peripheral Component Interconnect Express。以下、“PCIe”と略称する)がある。
このような高速シリアル伝送のインタフェース回路の中には、複数の伝送速度での通信をサポートするものがある。また、複数の伝送速度での通信をサポートするインタフェース回路の中には、相手側回路との接続開始時に通信のトレーニングを行うことで、通信時の速度を決定するものもある。例えば、SAS規格では、リンクアップ時に通信速度を決定するためのネゴシエーションシーケンスが規定されている。
なお、PCIeリンクの再構成に関する技術として、複数のホストに複数のスロット部を、リンクコントローラおよびクロスポイントスイッチを介して、複数のホストと複数のスロットとの組み合わせ並びに接続経路の帯域幅を変更可能に接続するようにしたコンピュータシステムが提案されている。
特開2007−280237号公報
ところで、製造コストの低減を目的として、高速シリアル伝送のインタフェース回路が実装されるプリント基板や、インタフェース回路間の伝送路が実装されるプリント基板として、安価で伝送品質の低いものが使用される場合がある。このような場合、インタフェース回路間で、所望する速度に満たない低い速度でしか通信できないことがあり得る。例えば、インタフェース回路は、接続開始時に上記のような伝送速度決定のためのトレーニングを行ったとき、自分も相手側もともにサポートしている最高の伝送速度でのリンクアップに失敗し、それより低い速度で通信を開始してしまうことがあり得る。
1つの側面では、本発明は、通信速度が低下する可能性を低減した電子機器、通信制御回路および通信制御方法を提供することを目的とする。
1つの案では、通信部と制御部とを有する電子機器が提供される。この電子機器において、通信部は、2以上の第1の数の伝送路を介して他の通信部と接続する。制御部は、他の通信部との通信開始時に、第1の数の伝送路のそれぞれにおける通信品質を判定し、第1の数の伝送路の中から、通信品質が高い順に第1の数より少ない第2の数の伝送路を選択し、第2の数の伝送路を用いて通信部に通信させる。
また、1つの案では、通信部と制御部とを有する通信制御回路が提供される。この通信制御回路において、通信部は、2以上の第1の数の伝送路を介して他の通信制御回路と接続する。制御部は、他の通信制御回路との通信開始時に、第1の数の伝送路のそれぞれにおける通信品質を判定し、第1の数の伝送路の中から、通信品質が高い順に第1の数より少ない第2の数の伝送路を選択し、第2の数の伝送路を用いて通信部に通信させる。
さらに、1つの案では、次のような通信制御方法が提供される。この通信制御方法では、電子機器は、2以上の第1の数の伝送路を介して他の通信回路と接続する、電子機器が備える通信回路に、他の通信回路との通信を開始させる際、第1の数の伝送路のそれぞれにおける通信品質を判定する。そして、電子機器は、第1の数の伝送路の中から、通信品質が高い順に第1の数より少ない第2の数の伝送路を選択し、第2の数の伝送路を用いて通信回路に通信させる。
1つの側面では、通信速度が低下する可能性を低減できる。
第1の実施の形態に係る電子機器の構成例および処理例を示す図である。 第2の実施の形態に係るストレージシステムの構成例を示す図である。 CMおよびDEのハードウェア構成例を示す図である。 エクスパンダチップのハードウェア構成例を示す図である。 エクスパンダチップ内の送受信回路のハードウェア構成例を示す図である。 Txイコライザの内部構成例を示す図である。 エクスパンダチップ間でのワイドポートを用いた接続形態の参考例を示す図である。 第2の実施の形態でのエクスパンダチップ間のワイドポートを用いた接続形態の例を示す図である。 IOモジュールの機能の構成例を示すブロック図である。 判定テーブルに登録される情報の例を示す図である。 評価値の算出結果の例を示すグラフである。 リンクアップ時の処理手順の例を示すフローチャートである。 送受信回路によるリンクアップシーケンスの処理手順の例を示すフローチャートである。 Txイコライザのパラメータ設定トレーニングの処理手順の例を示すフローチャートである。 リンクアップ時の処理手順の変形例を示すフローチャートである。 伝送路監視処理の手順の例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態に係る電子機器の構成例および処理例を示す図である。図1に示す電子機器1は、通信部2と制御部3とを有する。通信部2は、通信相手である他の通信部4と、m本の伝送路によって物理的に接続されている。図1では例としてm=6となっており、通信部2と通信部4との間は6本の伝送路L1〜L6によって接続されている。なお、通信部4は、図1の例のように電子機器1の内部に設けられていてもよいし、電子機器1の外部に設けられていてもよい。
通信部2は、m本の伝送路のそれぞれを介してデータを送受信できるが、実際に通信部4との間で通信が行われる際には、制御部3の制御の下で、m本のうちn本(n<m)の伝送路を用いて通信が行われる。例えば、n本の伝送路をまとめて1つの論理的な通信ポートとして用いて通信が行われる形態が考えられる。SAS規格では、このような論理的な通信ポートは“ワイドポート”と呼ばれる。
ここで、通信部2を実現する回路と通信部4を実現する回路の一方または両方が、安価で低品質なプリント基板上に実装されたとする。この場合、m本の伝送路のそれぞれにおける伝送性能が悪化し、所望の速度以上での通信を安定的に行うことができなくなる可能性がある。また、通信部2と通信部4とを接続するm本の伝送路が、安価な基板上に実装された場合にも、同様の問題が発生する可能性がある。
そこで、電子機器1においては、通信部2と通信部4とがあらかじめnより多いm本の伝送路によって接続される。そして、制御部3は、通信部4との通信開始時に、m本の伝送路のそれぞれにおける通信品質を判定する。制御部3は、m本の伝送路の中から、判定した通信品質が高い順にn本の伝送路を選択し、選択したn本の伝送路を用いて通信部2に通信させる。これにより、n本の伝送路のそれぞれにおいて所望の速度以上で通信できる可能性が高まり、その結果、全体として、通信部2と通信部4との間の通信速度が低下する可能性を低減できる。
図1の例では、制御部3は、伝送路L1〜L6のそれぞれにおける通信品質を判定し、判定結果を判定テーブル5に記録する。判定テーブル5に記録された通信品質を示す指標は、値が高いほど通信品質が高いことを示すものとする。n=4とすると、図1の例では、制御部3は、通信品質が高い順に伝送路L2,L5,L4,L6を選択し、通信部2に、伝送路L2,L5,L4,L6を用いて通信部4との通信を開始させる。
以上の第1の実施の形態によれば、通信部2を実現する回路が実装されたプリント基板、通信部4を実現する回路が実装されたプリント基板、m本の伝送路が実装された基板の少なくとも1つとして、安価で低品質なものが用いられた場合でも、n本の伝送路を用いて所望の速度以上の高速で安定的な通信を実行できる可能性が高まる。したがって、電子機器1やその通信相手、電子機器1と通信相手との間の伝送路基板等の製造コストを抑制しつつ、通信速度が低下する可能性を低減することができる。
〔第2の実施の形態〕
第2の実施の形態では、第1の実施の形態の電子機器1を備えるシステムとして、ストレージシステムを例示する。
図2は、第2の実施の形態に係るストレージシステムの構成例を示す図である。図2に示すストレージシステムは、ストレージ装置100とホスト装置120とを含む。ホスト装置120は、ストレージ装置100に対して、ストレージ装置100内のストレージ部に対するアクセスを要求する。ストレージ装置100は、DE(Drive Enclosure)200とCM(Controller Module)300a,300bとを備える。
DE200は、ホスト装置120からのアクセス対象となるストレージ部である。DE200には、ストレージ部を構成するストレージデバイスとして、複数のHDDが搭載されている。なお、DE200は、例えば、ストレージ装置100の外部に設けられていてもよい。また、ストレージデバイスとしては、HDDに限らず、例えばSSD(Solid State Drive)等の他の種類のストレージデバイスが使用されてもよい。
CM300a,300bは、それぞれ、ストレージ部に対するアクセスを制御するストレージ制御部である。すなわち、CM300a,300bは、それぞれ、ホスト装置120からのアクセス要求に応じてDE200内のHDDへのアクセスを制御する。例えば、CM300a,300bは、それぞれ、DE200内のHDDに記憶されたデータの読み出し要求をホスト装置120から受け付けると、読み出しを要求されたデータをDE200内のHDDから読み出し、ホスト装置120に送信する。また、CM300a,300bは、それぞれ、DE200内のHDDへのデータの書き込み要求をホスト装置120から受け付けると、書き込みを要求されたデータをDE200内のHDDに書き込む。
また、CM300aとCM300bとは、通信経路を通じて通信可能になっている。例えば、CM300a,300bのうち一方のCMは、他方のCMにおいて発生した異常の内容を示す異常検出情報を、上記通信経路を通じて取得することができる。また、例えば、一方のCMは、このCMのRAM(Random Access Memory)に記憶されたHDDのキャッシュデータを、上記通信経路を通じて他方のCMに送信し、他方のCM内のRAMにキャッシュデータをバックアップするように依頼することもできる。
図3は、CMおよびDEのハードウェア構成例を示す図である。なお、CM300a,300bは同じハードウェア構成を有しているので、図3ではこれらを代表してCM300aのみを示し、CM300bのハードウェア構成の説明については省略する。
CM300aは、CPU(Central Processing Unit)301、RAM302、PCIeスイッチ303、CA(Channel Adapter)304、IOC(In/Out Controller)305、PCH(Platform Controller Hub)306、SSD307および読み取り装置308を有する。
CPU301は、CM300a全体を統括的に制御する。RAM302は、CM300aの主記憶装置として使用され、CPU301に実行させるプログラムの少なくとも一部や、このプログラムによる処理に必要な各種データを一時的に記憶する。また、RAM302は、DE200内のHDDに記憶されたデータのキャッシュ領域としても使用される。
PCIeスイッチ303は、PCIeバスを介してCPU301と接続されている。また、PCIeスイッチ303は、PCIeケーブルを介して、他方のCM300b内のPCIeスイッチ(図示せず)と接続されている。PCIeスイッチ303は、CM300aのCPU301と、CM300bとの間のデータ送受信を制御する。
CA304は、PCIeバスを介してCPU301と接続されている。また、CA304は、例えばFC(Fibre Channel)ケーブルを介して、ホスト装置120と接続されている。CA304は、CPU301とホスト装置120との間でデータを送受信するインタフェース処理を実行する。
IOC305は、PCIeバスを介してCPU301と接続されている。また、IOC305は、SASケーブルを介してDE200と接続されている。IOC305は、CPU301と、SASデバイスであるDE200内のHDDとの間のインタフェース処理を実行する。すなわち、IOC305は、PCIe規格に基づく通信を制御するPCIeコントローラと、SASに基づく通信を制御するSASコントローラとを備える。
PCH306は、CPU301とSSD307および読み取り装置308との間で、データを送受信する。SSD307は、CM300aの二次記憶装置として使用され、CPU301により実行されるプログラムやその実行に必要な各種のデータ等を記憶する。なお、二次記憶装置としては、例えば、HDD等の他の種類の不揮発性記憶装置が使用されてもよい。読み取り装置308には、可搬型の記録媒体309が脱着される。読み取り装置308は、記録媒体309に記録されたデータを読み取ってCPU301に送信する。記録媒体309としては、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリ等がある。
一方、DE200は、入出力モジュールであるIO(In/Out)モジュール201、IO拡張モジュール202,203およびHDD204a〜204dを有する。IOモジュール201は、IO拡張モジュール202,203と、CM300aのIOC305とに接続されている。IOモジュール201は、IO拡張モジュール202,203と、CM300aのIOC305との間でSAS規格にしたがってデータを送受信するSASエクスパンダとしての機能を備える。
IO拡張モジュール202は、IOモジュール201と、HDD204a,204bとに接続されている。IO拡張モジュール202は、IOモジュール201と、HDD204a,204bとの間でSAS規格にしたがってデータを送受信するSASエクスパンダとしての機能を備える。IO拡張モジュール203は、IOモジュール201と、HDD204c,204dとに接続されている。IO拡張モジュール203は、IOモジュール201と、HDD204c,204dとの間でSAS規格にしたがってデータを送受信するSASエクスパンダとしての機能を備える。
なお、IOモジュール201に接続されるIO拡張モジュールの数は、図3の例のように2つに限らず、例えば、1つでもよいし、3以上の複数個でもよい。また、IO拡張モジュール202,203のそれぞれに接続されるHDDの数も、図3の例のように2つに限らず、例えば、1つでもよいし、3以上の複数個でもよい。
次に、DE200におけるIOモジュール201およびIO拡張モジュール202,203がそれぞれ備えるSASエクスパンダ機能について説明する。SASエクスパンダ機能は、例えば、次のようなエクスパンダチップによって実現される。
図4は、エクスパンダチップのハードウェア構成例を示す図である。図4では例として、IOモジュール201が備えるエクスパンダチップ201aについて示すが、IO拡張モジュール202,203が備えるエクスパンダチップも同様の内部構成によって実現される。
エクスパンダチップ201aは、複数の送受信回路210a,210b,210c,・・・、クロスバー240、CPU241およびメモリ242を有する。なお、送受信回路210a,210b,210c,・・・は、第1の実施の形態の通信部2の一例であり、CPU241は、第1の実施の形態の制御部3の一例である。
送受信回路210a,210b,210c,・・・には、それぞれ個別の物理リンクLK1,LK2,LK3,・・・が接続される。物理リンクとは、SASにおけるデータ伝送路の最小単位であり、送信用の差動信号線ペアと受信用の差動信号線ペアの合計4本の信号線を有する。送受信回路210a,210b,210c,・・・は、それぞれ対応する物理リンクLK1,LK2,LK3,・・・を介して、通信相手の他のエクスパンダチップ(またはSASコントローラ、いずれも図示せず)が備える対応する送受信回路との間でデータを送受信する。
なお、以下の説明では、物理リンクLK1,LK2,LK3,・・・のそれぞれを「伝送路」と呼ぶ場合がある。
ここで、SASの接続形態としては、ナローポートとワイドポートとがある。ナローポートは、1つのポートに1つの物理リンクを使用して通信する形態である。ワイドポートは、1つのポートに複数の物理リンクを使用して通信する形態である。ワイドポートでは、最大で8つの物理リンクをまとめて1つの論理的な通信ポートとして使用することができる。例えば、SAS2.0規格の場合、1つの物理リンクでの最大伝送速度は6Gbps(Gigabit Per Second)であるので、ワイドポートを適用することで最大48Gbpsでの通信が可能となる。
また、送受信回路210a,210b,210c,・・・はそれぞれ、リンクアップの際に所定のリンクアップシーケンスを実行する機能を備える。リンクアップアップシーケンスには、あらかじめ規定された複数の通信速度のうち、物理リンクを介してどの通信速度で通信可能かを決定するためのトレーニングと、送信側と受信側、あるいはそれらのいずれかにおけるイコライザの最適な設定値を決定するためのトレーニングとが含まれる。以下、前者を“速度設定トレーニング”と呼び、後者を“パラメータ設定トレーニング”と呼ぶ場合がある。
クロスバー240は、CPU241の制御の下で、エクスパンダチップ201aから他のエクスパンダチップ(またはSASコントローラチップ)に送信するデータを、送受信回路210a,210b,210c,・・・のいずれかに振り分ける。CPU241は、クロスバー240での送信データの振り分け等、エクスパンダチップ201aにおける各種の動作制御を行う。ナローポートとワイドポートのうちのどの形態で接続するか、いくつの物理ポートを用いてワイドポートを構成するかについても、CPU241によって制御される。メモリ242には、CPU241によって実行されるファームウェアプログラムや、CPU241の処理で使用される各種のデータが格納される。メモリ242は、例えば、フラッシュメモリによって実現される。
図5は、エクスパンダチップ内の送受信回路のハードウェア構成例を示す図である。なお、送受信回路210a,210b,210c,・・・はそれぞれ同様のハードウェア構成を有するので、図5ではこれらを“送受信回路210”と表す。また、これ以降、送受信回路210a,210b,210c,・・・を区別せずに説明する場合には、“送受信回路210”という表記を使用する。
送受信回路210は、Txバッファ211、シリアライザ212、Txドライバ213、Txイコライザ214、Rxイコライザ215、Rxドライバ216、デシリアライザ217、Rxバッファ218、パターンジェネレータ(PG)219、波形検出回路220および制御回路221を有する。
Txバッファ211は、クロスバー240から入力された送信データを一時的に記憶し、記憶した送信データをシリアライザ212に出力する。シリアライザ212は、Txバッファ211から入力された送信データを、パラレルデータからシリアルデータに変換して出力する。また、シリアライザ212は、パターンジェネレータ219から入力されたトレーニング用のテスト信号(テストパターン)を、Txドライバ213に出力することもできる。Txドライバ213は、シリアライザ212から入力された送信データまたはテスト信号を、差動信号に変換して出力する。
Txイコライザ214は、Txドライバ213から入力された差動信号の波形を整形し、整形後の差動信号を、図示しないコネクタを介して対応する物理リンクへ出力する。Txイコライザ214で行われる波形整形の種類としては、例えば、プリエンファシス調整、プリシュート調整、ゲイン調整等がある。Txイコライザ214での各波形調整量は、制御回路221から指定される。
Rxイコライザ215は、対応する物理リンクから図示しないコネクタを介して入力された差動信号の波形を整形し、Rxドライバ216に出力する。波形生成の方法としては、DFE(Decision Feedback Equalization)やFFE(Feed-Forward Equalization)等の方法が用いられる。
Rxドライバ216は、Rxイコライザ215から出力された差動信号を所定形式のシリアル信号に変換し、デシリアライザ217に出力する。デシリアライザ217は、Rxドライバ216から入力されたシリアル信号をパラレル信号に変換し、Rxバッファ218に出力する。Rxバッファ218は、デシリアライザ217から出力されたパラレル信号を一時的に記憶した後、クロスバー240に出力する。
パターンジェネレータ219は、送受信回路210自身を送信側とした速度設定トレーニングおよびパラメータ設定トレーニングの実行時において、制御回路221からの指示に応じて、シリアライザ212に対してトレーニング用のテスト信号を供給する。
波形検出回路220は、送受信回路210自身を受信側としたパラメータ設定トレーニングの実行時において、Rxイコライザ215から出力されたテスト信号の波形を検出し、その波形の状態を示す情報を制御回路221に通知する。波形の状態を示す情報としては、例えば、アイパターンの開口状態を示す情報がある。
制御回路221は、送受信回路210における各種の処理を制御する。例えば、制御回路221は、リンクアップシーケンスの動作を制御する。リンクアップシーケンスのうち、速度設定トレーニングが行われると、制御回路221は、通信先との間で正しく通信できた通信速度をCPU241へ通知する。また、パラメータ設定トレーニングが行われると、制御回路221は、Rxイコライザ215の設定パラメータの最適値、またはTxイコライザ214およびRxイコライザ215の設定パラメータの最適値を、CPU241へ通知する。なお、Txイコライザ214の設定パラメータの最適値は、送信側の回路が受信側の回路とネゴシエーションすることにより決定される。
図6は、Txイコライザの内部構成例を示す図である。Txイコライザ214は、ディレイ部231,232、プリシュート調整部233、ゲイン調整部234、プリエンファシス調整部235および加算部236を備える。
Txドライバ213からの入力信号は、ディレイ部231およびプリシュート調整部233に入力される。ディレイ部231は、入力信号を1UI(Unit Interval)分だけ遅延させて、ディレイ部232およびゲイン調整部234に出力する。UIとは、物理リンクを介して送受信されるデータの1ビットに対応する時間である。ディレイ部232は、ディレイ部231によって遅延された入力信号をさらに1UI分だけ遅延させて、プリエンファシス調整部235に出力する。
プリシュート調整部233、ゲイン調整部234およびプリエンファシス調整部235は、それぞれに入力される信号のレベルに対してゲインを与える。換言すると、プリシュート調整部233、ゲイン調整部234およびプリエンファシス調整部235は、それぞれに入力される信号のレベルを補正する。プリシュート調整部233、ゲイン調整部234およびプリエンファシス調整部235からの出力信号は、加算部236によって加算されて伝送路へ出力される。
このような構成により、次のような信号レベルの調整が行われる。プリシュート調整部233でのゲイン調整により、送信信号がローレベルからハイレベルに遷移する直前の信号レベルが高くなるように調整され、送信信号がハイレベルからローレベルに遷移する直前の信号レベルが低くなるように調整される。また、プリエンファシス調整部235でのゲイン調整により、送信信号がローレベルからハイレベルに遷移した直後の信号レベルが高くなるように調整され、送信信号がハイレベルからローレベルに遷移した直後の信号レベルが低くなるように調整される。また、ゲイン調整部234でのゲイン調整により、信号レベルの遷移に関係なく、送信信号の信号レベルが調整される。
ここで、プリシュート調整部233でのゲイン量は、制御回路221から設定されるパラメータC1により決定される。ゲイン調整部234でのゲイン量は、制御回路221から設定されるパラメータC2により決定される。プリエンファシス調整部235でのゲイン量は、制御回路221から設定されるパラメータC3により決定される。
プリシュート調整部233、ゲイン調整部234およびプリエンファシス調整部235のいずれにおいても、設定されるパラメータ(C1,C2,C3)の値が“0”のとき、ゲイン量は“0”となり、信号レベルは補正されない。また、パラメータの値が“0”より大きいとき、その数値に応じた量だけ信号レベルが補正される。すなわち、パラメータC1〜C3の数値が小さいほど、対応する調整部における信号レベルの補正量は小さくなる。
次に、DE200におけるIOモジュール201とIO拡張モジュール202,203との間の通信について説明する。DE200においては、製造コストを削減するために、IOモジュール201、IO拡張モジュール202,203の各エクスパンダチップが実装されるプリント基板として、安価で伝送品質が低いものが使用される場合がある。また、各エクスパンダチップ間を接続するプリント基板やフレキシブル基板として安価なものが使用される場合もある。このような場合に、エクスパンダチップ間での通信速度が低下してしまうことがある。
ここで、図7は、エクスパンダチップ間でのワイドポートを用いた接続形態の参考例を示す図である。図7において、IOモジュール501は、本実施の形態のIOモジュール201に対応する参考例であり、IO拡張モジュール502は、本実施の形態のIO拡張モジュール202またはIO拡張モジュール203に対応する参考例である。
IOモジュール501内のエクスパンダチップ501aと、IO拡張モジュール502内のエクスパンダチップ502aとの間は、例えばN本の伝送路(N個の物理リンク)を用いたワイドポートによって通信が行われる。例えばSAS3.0規格に準拠したエクスパンダチップの場合、伝送路1本当たり最高で12Gbpsでの通信が可能である。この場合に、例えばN=4として4本の伝送路を用いたワイドポートによって通信が行われると、最高で4.8GByte/sのスループットが得られる。
ところが、エクスパンダチップ501a,502aの少なくとも一方が実装されたプリント基板として安価なものが使用された場合、N本の伝送路の少なくとも1本において通信品質が劣化し、12Gbpsでの接続が不可能になるケースがある。また、エクスパンダチップ501aとエクスパンダチップ502aとを接続する基板として安価なものが使用された場合にも、同様のケースがあり得る。
このようなケースでの対処方法の例としては、N本の伝送路のすべてにおいて伝送速度を落として通信を開始させる方法がある。これは、例えば、高速でリンクアップできた伝送路においても、通信が開始されてから伝送速度が不安定になる可能性を想定した対処方法である。この方法によれば、例えば、N=4とし、各伝送路での伝送速度を6Gbpsに落としたとすると、伝送路全体でのスループットは2.4GByte/sにまで低下してしまう。
このような問題に対して、本実施の形態では、次の図8に示すように、エクスパンダチップ間を、あらかじめN本より多いM本の伝送路によって物理的に接続する構成とする。
図8は、第2の実施の形態でのエクスパンダチップ間のワイドポートを用いた接続形態の例を示す図である。図8では例として、IOモジュール201のエクスパンダチップ201aとIO拡張モジュール202のエクスパンダチップ202aとの間の接続形態を示す。
図8に示すように、エクスパンダチップ201aとエクスパンダチップ202aとの間は、N本より多いM本(ただし、M=N+A)の伝送路によってあらかじめ接続される。エクスパンダチップ201aは、リンクアップシーケンスの実行結果に基づいて、M本の伝送路のそれぞれにおける通信品質を判定する。そして、エクスパンダチップ201aは、M本の伝送路の中から、通信品質が高い順にN本の伝送路を選択し、選択したN本の伝送路のみを用いてワイドポートを構成し、通信を行う。これにより、可能な限り高速で安定的に通信できるようになる。
なお、市販のSASエクスパンダチップの中には、例えば36ポートといった多くの接続ポートを搭載するものが多い。そして、そのようなSASエクスパンダチップが装置内に実装された際、搭載されたすべての接続ポートが実際の通信に使用されるとは限らず、余剰の接続ポートが存在している場合が多い。図8のように、実際の通信時に使用される本数より多くの伝送路によって接続される形態は、このように従来は余剰となっていた接続ポートを使用して実現することができる。
図9は、IOモジュールの機能の構成例を示すブロック図である。IOモジュール201は、通信品質判定部251、接続設定部252および記憶部260を有する。通信品質判定部251および接続設定部252の処理は、例えば、IOモジュール201内のエクスパンダチップ201aのCPU241が所定のファームウェアプログラムを実行することにより実現される。また、記憶部260は、エクスパンダチップ201aのメモリ242の記憶領域として実現される。
通信品質判定部251は、M本の伝送路をリンクアップする際に、各伝送路の通信品質を判定する。後述するように、通信品質判定部251は、エクスパンダチップ201a内の送受信回路210a,210b,210c,・・・のそれぞれから取得したパラメータC1,C3に基づいて、対応する各伝送路の通信品質を判定する。通信品質判定部251は、記憶部260に格納された判定テーブルに対して、各伝送路について判定した通信品質の判定値を登録する。
接続設定部252は、通信品質の判定値が登録された判定テーブルに基づいて、M本の伝送路の中から、通信品質が高い順にN本の伝送路を選択する。接続設定部252は、選択したN本の伝送路のみを有効にするとともに、残りのA本の伝送路を無効にして、選択したN本の伝送路を用いたワイドポートによる通信を、選択したN本の伝送路に対応する送受信回路に開始させる。
図10は、判定テーブルに登録される情報の例を示す図である。図10に示す判定テーブル261は、記憶部260に格納される。判定テーブル261は、回路番号、PHY番号、速度、パラメータC1,C3にそれぞれ対応する設定値、EN(イネーブル)フラグの各項目を有する。
回路番号は、通信相手となるIO拡張モジュール202のエクスパンダチップと物理的に接続されるM個の送受信回路210のそれぞれを識別するための識別番号である。回路番号は、実質的に伝送路(物理リンク)を識別するための識別番号にもなっている。図10は例としてM=12の場合を示し、回路番号は“1”から“12”までの値をとる。回路番号は、M個の送受信回路のそれぞれに対して固定的に割り当てられ、変更されない。
PHY番号は、SASプロトコル上でM個の送受信回路210のそれぞれを識別するための識別番号である。PHY番号は、接続設定部252によって任意に設定される。SASプロトコルでは、ワイドポートを構成する伝送路として、PHY番号が大きい伝送路から優先的に選択される。そこで、接続設定部252は、通信品質が高いと判定された順にPHY番号を割り当てる。なお、所望の速度以上でリンクアップできなかった伝送路に対応する送受信回路210に対しては、PHY番号は割り当てられないものとする。
速度は、対応する伝送路において通信可能と判定された最高の速度を示す。速度の項目には、1.5Gbps、3Gbps、6Gbps、12Gbpsのいずれかの値が登録される。また、いずれの速度でもリンクアップできなかった場合には、“F”(Fault)が登録される。
パラメータC1に対応する設定値の項目には、対応する送受信回路210でのパラメータ設定トレーニングによって決定された、プリシュート調整についてのパラメータC1の値が登録される。パラメータC3に対応する設定値の項目には、対応する送受信回路210でのパラメータ設定トレーニングによって決定された、プリエンファシス調整についてのパラメータC3の値が登録される。なお、対応する伝送路において12Gbpsでリンクアップできなかった場合、パラメータC1,C3の設定のためのパラメータ設定トレーニングが行われないため、各設定値の項目には値が登録されない。
ENフラグは、対応する送受信回路210が通信に用いられているか否かを示すフラグ情報である。対応する送受信回路210が通信に用いられている場合、ENフラグは“1”とされ、通信に用いられていない場合、ENフラグは“0”とされる。IO拡張モジュール202との通信に利用可能なすべての送受信回路210のうち、ENフラグが“1”とされる送受信回路210はN個のみである。
ここで、通信品質判定部251は、M本の伝送路のそれぞれにおける通信品質を、対応する送受信回路210でのパラメータ設定トレーニングにより設定されたパラメータC1,C3に基づいて判定する。図6で説明したように、パラメータC1,C3は、送信信号の波形を補正するための補正量を決定するものであり、値が小さいほど補正量が小さい。
送信信号の波形を補正しなくても高速で安定した通信が可能であれば、その伝送路の伝送性能は良好であると考えられる。そこで、通信品質判定部251は、パラメータ設定トレーニングにより設定されたパラメータC1,C3の値が小さいほど、すなわち波形の補正量が小さいほど、通信品質が高いと判定する。
設定されたパラメータC1,C3の組み合わせをどのように用いて通信品質を判定するかについては、種々の方法が考えられる。本実施の形態では、例として、通信品質判定部251は、次の式(1)を用いて通信品質の評価値を算出するものとする。
P=α・C1P+β・C3P(ただし、α<β) ・・・(1)
式(1)において、YPは、P番目の伝送路における通信品質の評価値を示し、C1P,C3Pは、それぞれP番目の伝送路に対応する送受信回路210におけるパラメータC1,C3の設定値を示す。また、α,βは、それぞれパラメータC1,C3に対する重み付け係数である。α<βとする理由は、一般的にプリシュートの調整量よりプリエンファシスの調整量の方が通信品質との相関が強いためである。式(1)によれば、算出された評価値が小さいほど通信品質が高いと判定される。
このように、パラメータ設定トレーニングによりTxイコライザに設定されたパラメータC1,C3を用いることで、通信品質を精度よく判定することができる。また、通信品質の判定のために新たな機能を設けずに、各送受信回路210が備えているパラメータC1,C3の設定機能を用いて通信品質が判定される。このため、エクスパンダチップ201aの開発・製造コストを抑制することができる。
なお、各伝送路の通信品質を判定するための他の方法としては、例えば、まずパラメータC3の設定値が最も小さい伝送路を選択し、そのような伝送路が複数選択された場合、その中でパラメータC1が最も小さい伝送路を最も通信品質が高いと判定する方法がある。また、パラメータC3のみを用いて通信品質が判定されてもよい。
図11は、評価値の算出結果の例を示すグラフである。図11の例は、図10に示したパラメータC1,C3の値を基に、式(1)にしたがって送受信回路210ごとに評価値を算出した場合の例を示す。ただし、α=0.5,β=1とする。なお、識別番号“X”の送受信回路210を「回路番号#X」と表記する。
図11では、算出された評価値が小さい順に、回路番号と評価値の算出結果とを並び替えて示している。この例では、回路番号#11,#12,#5,#6,#3,#7,#1,#9,#8の順に、評価値の値として小さい値が算出されるので、この順で対応する伝送路が順位付けされる。また、パラメータC1,C3が設定されていない回路番号#2,#4,#10については、最後尾に順位付けされる。ただし、6Gbpsでのリンクアップに成功した回路番号#2,#10に対応する伝送路の方が、いずれの速度でもリンクアップできなかった回路番号#4に対応する伝送路よりも高い順位とされる。
図11のようなケースでは、例えばN=4とすると、接続設定部252は、先頭から順にN個の送受信回路210、すなわち回路番号#11,#12,#5,#6を選択し、これらに対応する伝送路を有効にする。また、接続設定部252は、残りの回路番号#3,#7,#1,#9,#8,#2,#10,#4にそれぞれ対応する伝送路を無効にする。これにより、回路番号#11,#12,#5,#6に対応する4本の伝送路を用いたワイドポートによって通信が開始される。
以上の図10,図11の例では、回路番号#2,#4,#10に対応する伝送路では、リンクアップシーケンスにより所望する速度、すなわち12Gbpsでのリンクアップに失敗している。それにもかかわらず、IOモジュール201は、12Gbpsでのリンクアップに成功した回路番号#11,#12,#5,#6にそれぞれ対応する伝送路を用いて、所望する速度でIO拡張モジュール202と通信することが可能となる。
また、各伝送路についての通信品質の順位は、判定テーブル261に保持される。その保持方法の一例として、接続設定部252は、通信品質が高いと判定された順に、各送受信回路210に対して大きな値のPHY番号を付与し、付与したPHY番号を判定テーブル261に登録する。
各伝送路についての通信品質の順位が保持されることで、次のような処理を実現可能となる。例えば、接続設定部252は、通信に用いられている伝送路のうちの1つで、リンクダウンが発生したり、BER(Bit Error Rate)の低下等の通信品質の悪化が生じた場合に、その伝送路の代わりに、残りの伝送路のうち最も通信品質が高いと判定されたものを用いて、通信を継続できる。
次に、IOモジュール201の処理についてフローチャートを用いて説明する。
図12は、リンクアップ時の処理手順の例を示すフローチャートである。
[ステップS11]接続設定部252は、IO拡張モジュール202と接続されているすべての伝送路に対応する送受信回路210をリセットすることで、これらの伝送路をリンクアップさせる。リセットのタイミングとしては、例えば、DE200の電源が投入された場合や、DE200がリセットされた場合等がある。
リセットされた各送受信回路210は、リンクアップシーケンスを開始する。リンクアップシーケンスの実行により、各送受信回路210は、少なくとも、対応する伝送路においてリンクアップできる通信速度を判定する。さらに、各送受信回路210は、Txイコライザ、Rxイコライザの設定パラメータの最適値を判定する場合もある。リンクアップシーケンスの処理内容については図13で詳述する。
[ステップS12]通信品質判定部251は、リンクアップシーケンスの実行が終了した各送受信回路210から、リンクアップに成功した通信速度と、設定されたパラメータC1,C3とを取得する。通信品質判定部251は、取得した通信速度およびパラメータC1,C3の値を、判定テーブル261の速度および対応する設定値の欄にそれぞれ登録する。なお、パラメータC1,C3については、リンクアップできた通信速度によっては取得できない場合がある。
[ステップS13]通信品質判定部251は、ステップS12で判定テーブル261の速度の欄に登録した情報に基づいて、リンクアップに失敗した伝送路、および、15Gbpsでのリンクアップに失敗したがそれより低速でのリンクアップには成功した伝送路があるかを判定する。このような条件に合致する伝送路がある場合には、ステップS14の処理が実行され、このような条件に合致する伝送路がない場合には、ステップS15の処理が実行される。
[ステップS14]通信品質判定部251は、リンクアップに失敗した伝送路、および、15Gbpsでのリンクアップに失敗したがそれより低速でのリンクアップには成功した伝送路に対応する、判定テーブル261のENフラグの欄に“0”を登録して、これらの伝送路を無効化する。
なお、これ以後の図12の説明では、ステップS14で無効化された伝送路以外の伝送路を「無効化されなかった伝送路」と呼ぶ。
[ステップS15]通信品質判定部251は、無効化されなかった伝送路のそれぞれについて、ステップS12で取得したパラメータC1,C3に基づいて、通信品質の評価値を計算する。
[ステップS16]通信品質判定部251は、無効化されなかった伝送路の中に、ステップS15で算出された評価値が同じ値になったものがあるかを判定する。評価値が同じ値になった伝送路がある場合、ステップS17の処理が実行され、評価値が同じ値になった伝送路がない場合、ステップS18の処理が実行される。
[ステップS17]通信品質判定部251は、評価値が同じ値になった伝送路のグループについて、次のような手順で評価値を補正する。通信品質判定部251は、グループ内の伝送路の中に、過去に通信に用いる伝送路として選択されたものがある場合、その伝送路に対応する評価値を所定ポイントだけ減らす。
過去に通信に用いる伝送路として選択されたものとしては、例えば、前回のリンクアップ時に通信に用いられた伝送路がある。通信品質判定部251は、例えば、判定テーブル261のENフラグの欄に現時点で“1”が登録されている伝送路を、前回のリンクアップ時に通信に用いられた伝送路として判定できる。
また、別の方法として、通信に用いる伝送路として選択された伝送路の情報が記録されるログが用いられてもよい。このようなログが記憶部260に格納されている場合、通信品質判定部251は、ログを参照して、例えば、直近の一定期間内に通信に用いる伝送路として所定回数以上選択された伝送路を、評価値を減らす伝送路として選択してもよい。
[ステップS18]通信品質判定部251は、無効化されなかった各伝送路に対して、評価値が小さい順に順位を付与する。なお、ステップS17で評価値の補正が行われている場合には、補正後の評価値が用いられる。通信品質判定部251は、無効化されなかった各伝送路に対して、順位が高い順(すなわち、評価値が小さい順)に大きなPHY番号を付与し、付与したPHY番号によって、判定テーブル261における対応するPHY番号の欄を更新する。
なお、このステップS18では、ステップS14で無効化された伝送路についてはPHY番号が付与されない。PHY番号が付与されない伝送路については、再度リンクアップされるまでの間に、接続設定部252によってワイドポートを構成する伝送路として選択されることはなく、通信に使用されない。すなわち、通信品質判定部251は、所望の通信速度以上でリンクアップできなかった伝送路については、ステップS14であらかじめ無効化しておくことで、通信の開始後、所望の通信速度以上で通信可能な伝送路が必ず選択されるようにすることができる。
[ステップS19]接続設定部252は、ステップS18までの処理によって更新された判定テーブル261を参照し、PHY番号が大きい順にN本の伝送路を選択する。接続設定部252は、選択した伝送路に対応するENフラグを“1”にして、選択した伝送路を有効化する。また、接続設定部252は、それ以外の伝送路に対応するENフラグを“0”にして、それらの伝送路を無効化する。
[ステップS20]接続設定部252は、ステップS19で有効化したN本の伝送路によるワイドポートを用いて、通信を開始する。すなわち、接続設定部252は、有効化したN本の伝送路のそれぞれに対応する送受信回路210を介して、データの送受信を実行する。
図13は、送受信回路によるリンクアップシーケンスの処理手順の例を示すフローチャートである。図13の処理は、図12のステップS11で接続設定部252によってリセットされた各送受信回路210において実行される。
[ステップS31]送受信回路210において、制御回路221は、1.5Gbpsでリンクアップできるかを確認する。例えば、制御回路221は、パターンジェネレータ219にテスト信号を出力させる。テスト信号は、1.5Gbpsの速度でIO拡張モジュール202の対応する送受信回路(以下、“相手側の送受信回路”と呼ぶ)へ送信され、この送受信回路で正常に受信できたかが判定される。また、制御回路221は、相手側の送受信回路から送信されたテスト信号を、デシリアライザ217を介して受信し、正常に受信できたかを判定する。
[ステップS32]制御回路221は、3Gbpsでリンクアップできるかを確認する。例えば、制御回路221は、パターンジェネレータ219にテスト信号を出力させる。テスト信号は、3Gbpsの速度で相手側の送受信回路へ送信され、この送受信回路で正常に受信できたかが判定される。また、制御回路221は、相手側の送受信回路から送信されたテスト信号を、デシリアライザ217を介して受信し、正常に受信できたかを判定する。
[ステップS33]制御回路221は、ステップS31,S32でのリンクアップに成功したかを判定する。ここで、少なくともステップS32での3Gbpsでのリンクアップに成功した場合には、ステップS34の処理が実行される。また、ステップS32での3Gbpsでのリンクアップに失敗した場合には、ステップS38の処理が実行される。
[ステップS34]送受信回路210と、IO拡張モジュール202の対応する送受信回路との間で、6Gbpsでの通信をサポートしているか、および、12Gbpsでの通信をサポートしているかについて、互いに確認される。この確認は、互いに相手側に送信されるCapability bitに基づいて行われる。
制御回路221は、シリアライザ212に対して、12Gbpsでの通信をサポートすることを示すCapability bitの値を付加する。このようなテスト信号が相手側の送受信回路に受信され、相手側の送受信回路は、送受信回路210が12Gbpsでの通信をサポートしていることを認識する。また、制御回路221は、相手側の送受信回路から送信されたテスト信号をデシリアライザ217を介して受信し、受信したテスト信号に付加されたCapability bitに基づいて、相手側の送受信回路が6Gbpsまたは12Gbpsでの通信をサポートしているかを判定する。
相手側の送受信回路が12Gbpsでの通信をサポートしている場合、ステップS36の処理が実行される。相手側の送受信回路が6Gpbsでの通信をサポートしているものの、12Gbpsでの通信をサポートしていない場合、ステップS35の処理が実行される。相手側の送受信回路が6Gbps,12Gbpsのいずれの通信もサポートしていない場合、ステップS38の処理が実行される。
以上のステップS31〜S34の処理が、1.5Gbpsおよび3Gbpsについての速度設定トレーニングとなる。続いて、パラメータ設定トレーニングが実行される。パラメータ設定トレーニングは、6Gbpsおよび12Gbpsについての速度設定トレーニングを兼ねる。
[ステップS35]Rxイコライザのパラメータ設定トレーニングが実行される。例えば、制御回路221は、パターンジェネレータ219にテスト信号を出力させる。テスト信号は相手側の送受信回路に送信され、相手側の送受信回路は、受信信号の波形が所定の条件を満たすように自身が備えるRxイコライザのパラメータを調整する。パラメータの調整が終了した場合、相手側の送受信回路からは終了メッセージが送信される。また、相手側の送受信回路からテスト信号が送信されると、制御回路221は、波形検出回路220から波形の状態を示す情報を受信し、受信情報が所定の基準値を満たすように、Rxイコライザ215に設定するパラメータを調整する。
制御回路221は、ステップS35のトレーニング開始から所定時間以内に、相手側の送受信回路から終了メッセージを受信し、かつ、送受信回路210のRxイコライザ215に設定するパラメータの調整が終了した場合に、6Gbpsでリンクアップできたと判定する。
[ステップS36]Txイコライザのパラメータ設定トレーニングが実行される。このトレーニングでは、送受信回路210と相手側の送受信回路との間でネゴシエーションが行われることで、TxイコライザのパラメータC1〜C3の最適値が決定される。Txイコライザのパラメータ設定トレーニングについては、図14において詳述する。
なお、ステップS36でのトレーニングが所定時間以内に終了しなかった場合、制御回路221は、12Gbpsでリンクアップできなかったと判定する。この場合、ステップS35に遷移し、6GbpsでのRxイコライザのパラメータ設定トレーニングが行われて、6Gbpsでリンクアップ可能かが判定される。
[ステップS37]Rxイコライザのパラメータ設定トレーニングが実行される。この処理内容は、通信速度が12Gbpsであること以外は、ステップS35と同様である。
制御回路221は、ステップS37のトレーニング開始から所定時間以内に、相手側の送受信回路から終了メッセージを受信し、かつ、送受信回路210のRxイコライザ215に設定するパラメータの調整が終了した場合に、12Gbpsでリンクアップできたと判定する。一方、12Gbpsでリンクアップできなかったと判定された場合、ステップS35に遷移し、6GbpsでのRxイコライザのパラメータ設定トレーニングが行われて、6Gbpsでリンクアップ可能かが判定される。
[ステップS38]制御回路221は、リンクアップできた最高の通信速度を通信品質判定部251へ通知する。また、制御回路221は、12Gbpsでリンクアップできた場合、パラメータ設定トレーニングにより決定されたTxイコライザ214のパラメータC1,C3を、通信品質判定部251へ通知する。
図14は、Txイコライザのパラメータ設定トレーニングの処理手順の例を示すフローチャートである。この図14の処理は、図13のステップS36の処理に対応する。
[ステップS41]制御回路221は、Txイコライザ214に対して、パラメータC1〜C3についての所定の初期値を設定する。
[ステップS42]制御回路221は、パターンジェネレータ219にテスト信号を出力させる。これにより、テスト信号が相手側の送受信回路へ送信される。
[ステップS43]相手側の送受信回路においては、受信したテスト信号の波形が評価され、その評価結果に基づいてメッセージが返信される。メッセージとしては、パラメータC1〜C3のそれぞれについて、インクリメントするかデクリメントするかを示す調整要求メッセージと、トレーニングを終了するための終了要求メッセージとがある。
制御回路221は、相手側の送受信回路から返信されたメッセージを、デシリアライザ217を介して受信する。
[ステップS44]制御回路221は、ステップS43で受信したメッセージの種類を判定する。受信したメッセージが調整要求メッセージの場合、ステップS45の処理が実行される。受信したメッセージが終了要求メッセージの場合、図14の処理は終了する。
[ステップS45]制御回路221は、受信した調整要求メッセージの内容に基づいて、Txイコライザ214に設定するパラメータを変更する。そして、ステップS42からの処理が再度実行される。
以上のように、送受信回路210と、相手側の送受信回路との間でネゴシエーションが行われることにより、Txイコライザ214に設定するパラメータC1〜C3の最適値が決定される。なお、トレーニング開始から所定時間以内に終了要求メッセージを受信しなかった場合、制御回路221は、12Gbpsでのリンクアップに失敗したと判定する。この場合、図13のステップS35に遷移し、6GbpsでのRxイコライザのパラメータ設定トレーニングが行われる。
また、図14では、説明を簡単にするために、送受信回路210を送信側とした場合の処理についてのみ示した。しかし、実際には、送受信回路210と相手側の送受信回路との処理を入れ替えた処理も行われ、相手側の送受信回路におけるTxイコライザのパラメータ調整も行われる。この場合、制御回路221は、波形検出回路220から受信信号波形の評価結果を受信し、その評価結果に基づいて、相手側の送受信回路に対して調整要求メッセージまたは終了要求メッセージを送信する。また、所定時間以内に波形の評価結果が所定の条件を満たさず、終了要求メッセージを送信できない場合には、制御回路221は、12Gbpsでのリンクアップに失敗したと判定する。
ところで、上記の図12では、Txイコライザ214のパラメータC1,C3に基づいて通信品質を判定したが、通信品質の判定に用いる値としてはこれ以外の値を用いることもできる。例えば、Rxイコライザのパラメータを用いることができる。次の図15では、Txイコライザ214のパラメータC1,C3に加えて、相手側の送受信回路におけるRxイコライザのパラメータCrを用いて通信品質を判定するように図12の処理を変形した例を示す。
図15は、リンクアップ時の処理手順の変形例を示すフローチャートである。この図15では、図12と同じ内容の処理ステップには同じ符号を付して示し、その説明を省略する。
図15の処理は、図12におけるステップS12,S15を、それぞれステップS12a,S15aに置き換えたものである。
[ステップS12a]IOモジュール201の各送受信回路210における制御回路221は、リンクアップシーケンスの実行により12Gbpsでのリンクアップに成功した場合、相手側の送受信回路のRxイコライザに設定されたパラメータCrを、相手側の送受信回路から取得する。
通信品質判定部251は、各送受信回路210から、リンクアップに成功した通信速度を取得する。また、通信品質判定部251は、12Gbpsでのリンクアップに成功した送受信回路210から、対応する伝送路に対して設定されたパラメータC1,C3,Crを取得する。通信品質判定部251は、取得した通信速度およびパラメータC1,C3,Crの値を、判定テーブル261の速度および対応する設定値の欄にそれぞれ登録する。なお、図示しないが、本変形例の場合、判定テーブル261には、パラメータCrについての設定値の欄が追加される。
[ステップS15a]通信品質判定部251は、無効化されなかった伝送路のそれぞれについて、ステップS12で取得したパラメータC1,C3,Crに基づいて、通信品質の評価値を計算する。P番目の伝送路における通信品質の評価値YPは、例えば、次の式(2)を用いて算出される。
P=α・C1P+β・C3P+γ・CrP(ただし、α<β,γ<β) ・・・(2)
式(2)において、CrPは、P番目の伝送路に対応する送受信回路210に接続された相手側の送受信回路におけるパラメータCrの設定値を示す。また、γは、パラメータCrに対する重み付け係数である。γ<βとする理由は、一般的にRxイコライザでの波形形状の調整量より送信側でのプリエンファシスの調整量の方が通信品質との相関が強いためである。式(2)によれば、式(1)と同様、算出された評価値が小さいほど通信品質が高いと判定される。
なお、以上の図15の例では、相手側の送受信回路におけるRxイコライザに設定されたパラメータCrが用いられたが、例えば、送受信回路210におけるRxイコライザに設定されたパラメータCrが用いられてもよい。これらのいずれの場合でも、TxイコライザのパラメータC1,C3に加えてRxイコライザのパラメータCrを用いて伝送路の通信品質が判定されることで、通信品質の判定精度を向上させることができる。
次に、図16は、伝送路監視処理の手順の例を示すフローチャートである。この図15の処理は、図12または図15のステップS20で通信が開始された後に、IOモジュール201のエクスパンダチップ201aにおいて実行される。
[ステップS61]通信品質判定部251は、有効化されている各伝送路の伝送状態を監視する。通信品質判定部251により、例えば、BERが所定値以下まで低下したことや、リンクダウンが発生したこと等によって、通信が不調の伝送路が検知されると、ステップS62の処理が実行される。
[ステップS62]接続設定部252は、通信の不調が検知された伝送路に対応する判定テーブル261のENフラグを“0”に更新することで、この伝送路を無効化する。
[ステップS63]接続設定部252は、判定テーブル261を参照し、ステップS62で無効化した伝送路以外の、ENフラグが“0”の伝送路の中から、PHY番号が最大の伝送路を選択する。接続設定部252は、選択した伝送路に対応するENフラグを“1”に更新して有効化し、この伝送路と、すでに有効化されていた他の(N−1)本の伝送路とによってワイドポートを構成し、通信を継続させる。
前述のように、各伝送路に対応する送受信回路210aは、リンクアップの際に判定された通信品質の順にPHY番号が付与され、付与されたPHY番号が判定テーブル261に保持されている。このような構成により、図16のように通信が開始されてから通信が不調の伝送路が検知された場合に、無効化されている余剰の伝送路の中から最も通信品質が高いと考えられる伝送路を簡単に選択することができる。そして、選択した伝送路を通信が不調の伝送路と入れ替えて短時間に通信を再開することができる。
以上説明した第2の実施の形態では、IOモジュール201とIO拡張モジュール202の各エクスパンダチップ間が、ワイドポートを構成するN本より多いM本の伝送路によって物理的に接続される。そして、M本の伝送路の中から通信品質が高い順にN本の伝送路が選択され、選択されたN本の伝送路を用いて通信が開始される。これにより、各エクスパンダチップが実装されたプリント基板や、エクスパンダチップ間の伝送路が実装された基板として安価なものが使用された場合でも、各エクスパンダチップ間で所望の速度以上で安定的に通信できる確率が高くなる。すなわち、第2の実施の形態によれば、DE200の製造コストを抑制しつつ、その内部における通信速度が低下する可能性を低減できる。
なお、上記の第2の実施の形態では、IOモジュール201とIO拡張モジュール202との間の通信に関する構成について説明したが、IOモジュール201とIO拡張モジュール203との間の通信に関する構成としても上記と同様の構成を適用することができる。
また、例えば、CM300aのIOC305が備えるSASコントローラチップと、DE200のIOモジュール201が備えるエクスパンダチップ201aとの間の通信に関しても、IOモジュール201とIO拡張モジュール202の各エクスパンダチップの間の通信と同様とすることができる。例えば、IOC305のSASコントローラチップとIOモジュール201のエクスパンダチップ201aの少なくとも一方が、安価なプリント基板に実装される場合がある。あるいは、IOC305とIOモジュール201との間が“バックプレーン”と呼ばれるプリント基板によって接続される場合、このプリント基板として安価なものが使用される場合がある。これらの場合、IOC305とIOモジュール201との間で所望の速度以上で通信できなくなる可能性がある。
ここで、IOC305のSASコントローラチップとIOモジュール201のエクスパンダチップとの間でN本の伝送路(物理リンク)を用いたワイドポートを構成するものとする。この場合に、IOC305のSASコントローラチップとIOモジュール201のエクスパンダチップとの間を、Nより多い本数の伝送路によって物理的に接続する。また、上記の通信品質判定部251および接続設定部252に対応する機能を、IOC305のSASコントローラチップ内のCPUによって実現する。そして、IOC305のSASコントローラチップは、リンクアップの際に、接続された伝送路の中から通信品質が高い順にN本の伝送路を選択し、選択したN本によってワイドポートを構成して、IOモジュール201のエクスパンダチップ201aとの通信を開始する。これにより、IOC305のSASコントローラチップとIOモジュール201のエクスパンダチップとの間で所望の速度以上で安定的に通信できる可能性が高まる。
また、上記の通信品質判定部251および接続設定部252に対応する機能を、IOC305内のCPUの代わりに、CM300aのCPU301によって実現してもよい。この場合、通信品質判定部251および接続設定部252に対応する処理は、CPU301が所定のプログラムを実行することで実現される。
さらに、第2の実施の形態に示したSASエクスパンダチップ間の通信に関する構成を、PCIeバスを介して接続されるPCIeコントローラチップ間の通信に関する構成に適用することもできる。例えば、CM300aのPCIeスイッチ303と、他方のCM300bのPCIeスイッチがそれぞれ備えるPCIeコントローラチップに対して、第2の実施の形態の技術を適用することができる。
PCIeでは、上記の説明における物理リンクは“レーン”と呼ばれる。また、複数のレーンを1つの論理的な通信ポートとして用いて通信する方法も規定されている。したがって、上記の説明における物理リンク(伝送路)をレーンに対応させることで、PCIeバスを介した通信においても、第2の実施の形態と同様の接続形態やレーンの選択処理が実現される。
以上の各実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1) 2以上の第1の数の伝送路を介して他の通信部と接続する通信部と、
前記他の通信部との通信開始時に、前記第1の数の伝送路のそれぞれにおける通信品質を判定し、前記第1の数の伝送路の中から、前記通信品質が高い順に前記第1の数より少ない第2の数の伝送路を選択し、前記第2の数の伝送路を用いて前記通信部に通信させる制御部と、
を有することを特徴とする電子機器。
(付記2) 前記他の通信部との通信開始時において、
前記通信部は、前記第1の数の伝送路のそれぞれにおける信号送信特性の設定パラメータを、前記他の通信部とのネゴシエーションにより決定し、
前記制御部は、前記ネゴシエーションにより決定された前記第1の数の伝送路のそれぞれに対応する前記設定パラメータに基づいて、前記第1の数の伝送路のそれぞれにおける前記通信品質を判定する、
ことを特徴とする付記1記載の電子機器。
(付記3) 前記設定パラメータは、対応する伝送路を介して送信する信号の波形を補正するための補正量を示し、
前記制御部は、前記設定パラメータが示す前記補正量が小さいほど、対応する伝送路における前記通信品質が高いと判定する、
ことを特徴とする付記2記載の電子機器。
(付記4) 前記制御部は、前記ネゴシエーションにより決定された前記第1の数の伝送路のそれぞれに対応する前記設定パラメータと、前記第1の数の伝送路のそれぞれにおける、前記他の通信部における信号受信特性についての受信設定パラメータとに基づいて、前記第1の数の伝送路のそれぞれにおける前記通信品質を判定することを特徴とする付記2または3記載の電子機器。
(付記5) 前記制御部は、前記他の通信部との通信開始時において、前記第1の数の伝送路の中から、所定の速度以上で前記他の通信部と通信できなかった伝送路を除外し、残りの伝送路の中から、前記通信品質が高い順に前記第2の数の伝送路を選択することを特徴とする付記1〜5のいずれか1つに記載の電子機器。
(付記6) 前記制御部は、前記第1の数の伝送路のそれぞれについての前記通信品質の順位を示す順位情報を記憶部に記録し、選択した前記第2の数の伝送路を用いて前記通信部に通信を開始させた後、前記第2の数の伝送路のうちの第1の伝送路において通信の不調を検知した場合、前記第1の数の伝送路のうち前記第2の数の伝送路を除いた残りの伝送路の中から、前記順位情報に基づいて前記通信品質が最も高い第2の伝送路を選択し、前記第1の伝送路の代わりに前記第2の伝送路を用いて前記通信部に通信させることを特徴とする付記1〜6のいずれか1つに記載の電子機器。
(付記7) 2以上の第1の数の伝送路を介して他の通信制御回路と接続する通信部と、
前記他の通信制御回路との通信開始時に、前記第1の数の伝送路のそれぞれにおける通信品質を判定し、前記第1の数の伝送路の中から、前記通信品質が高い順に前記第1の数より少ない第2の数の伝送路を選択し、前記第2の数の伝送路を用いて前記通信部に通信させる制御部と、
を有することを特徴とする通信制御回路。
(付記8) 電子機器が、
2以上の第1の数の伝送路を介して他の通信回路と接続する、前記電子機器が備える通信回路に、他の通信部との通信を開始させる際、前記第1の数の伝送路のそれぞれにおける通信品質を判定し、
前記第1の数の伝送路の中から、前記通信品質が高い順に前記第1の数より少ない第2の数の伝送路を選択し、前記第2の数の伝送路を用いて前記通信回路に通信させる、
ことを特徴とする通信制御方法。
(付記9) 前記判定では、前記第1の数の伝送路のそれぞれにおける信号送信特性の設定パラメータを、前記他の通信回路とのネゴシエーションにより決定し、前記ネゴシエーションにより決定された前記第1の数の伝送路のそれぞれに対応する前記設定パラメータに基づいて、前記第1の数の伝送路のそれぞれにおける前記通信品質を判定することを特徴とする付記8記載の通信制御方法。
(付記10) 前記設定パラメータは、対応する伝送路を介して送信する信号の波形を補正するための補正量を示し、
前記判定では、前記設定パラメータが示す前記補正量が小さいほど、対応する伝送路における通信品質が高いと判定する、
ことを特徴とする付記9記載の通信制御方法。
(付記11) 前記判定では、前記ネゴシエーションにより決定された前記第1の数の伝送路のそれぞれに対応する前記設定パラメータと、前記第1の数の伝送路のそれぞれにおける、前記他の通信回路における信号受信特性についての受信設定パラメータとに基づいて、前記第1の数の伝送路のそれぞれにおける通信品質を判定することを特徴とする付記9または10記載の通信制御方法。
(付記12) 前記選択では、前記第1の数の伝送路の中から、所定の速度以上で前記他の通信回路と通信できなかった伝送路を除外し、残りの伝送路の中から、前記通信品質が高い順に前記第2の数の伝送路を選択することを特徴とする付記8〜11のいずれか1つに記載の通信制御方法。
(付記13) 前記電子機器が、
前記第1の数の伝送路のそれぞれについての前記通信品質の順位を示す順位情報を記憶部に記録し、
選択した前記第2の数の伝送路を用いて前記通信回路に通信を開始させた後、前記第2の数の伝送路のうちの第1の伝送路において通信の不調を検知した場合、前記第1の数の伝送路のうち前記第2の数の伝送路を除いた残りの伝送路の中から、前記順位情報に基づいて前記通信品質が最も高い第2の伝送路を選択し、前記第1の伝送路の代わりに前記第2の伝送路を用いて前記通信回路に通信させる、
処理をさらに含むことを特徴とする付記8〜12のいずれか1つに記載の通信制御方法。
1 電子機器
2,4 通信部
3 制御部
5 判定テーブル
L1〜L6 伝送路

Claims (8)

  1. 2以上の第1の数の伝送路を介して他の通信部と接続する通信部と、
    前記他の通信部との通信開始時に、前記第1の数の伝送路のそれぞれにおける通信品質を判定し、前記第1の数の伝送路の中から、前記通信品質が高い順に前記第1の数より少ない第2の数の伝送路を選択し、前記第2の数の伝送路を用いて前記通信部に通信させる制御部と、
    を有することを特徴とする電子機器。
  2. 前記他の通信部との通信開始時において、
    前記通信部は、前記第1の数の伝送路のそれぞれにおける信号送信特性の設定パラメータを、前記他の通信部とのネゴシエーションにより決定し、
    前記制御部は、前記ネゴシエーションにより決定された前記第1の数の伝送路のそれぞれに対応する前記設定パラメータに基づいて、前記第1の数の伝送路のそれぞれにおける前記通信品質を判定する、
    ことを特徴とする請求項1記載の電子機器。
  3. 前記設定パラメータは、対応する伝送路を介して送信する信号の波形を補正するための補正量を示し、
    前記制御部は、前記設定パラメータが示す前記補正量が小さいほど、対応する伝送路における前記通信品質が高いと判定する、
    ことを特徴とする請求項2記載の電子機器。
  4. 前記制御部は、前記ネゴシエーションにより決定された前記第1の数の伝送路のそれぞれに対応する前記設定パラメータと、前記第1の数の伝送路のそれぞれにおける、前記他の通信部における信号受信特性についての受信設定パラメータとに基づいて、前記第1の数の伝送路のそれぞれにおける前記通信品質を判定することを特徴とする請求項2または3記載の電子機器。
  5. 前記制御部は、前記他の通信部との通信開始時において、前記第1の数の伝送路の中から、所定の速度以上で前記他の通信部と通信できなかった伝送路を除外し、残りの伝送路の中から、前記通信品質が高い順に前記第2の数の伝送路を選択することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の電子機器。
  6. 前記制御部は、前記第1の数の伝送路のそれぞれについての前記通信品質の順位を示す順位情報を記憶部に記録し、選択した前記第2の数の伝送路を用いて前記通信部に通信を開始させた後、前記第2の数の伝送路のうちの第1の伝送路において通信の不調を検知した場合、前記第1の数の伝送路のうち前記第2の数の伝送路を除いた残りの伝送路の中から、前記順位情報に基づいて前記通信品質が最も高い第2の伝送路を選択し、前記第1の伝送路の代わりに前記第2の伝送路を用いて前記通信部に通信させることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の電子機器。
  7. 2以上の第1の数の伝送路を介して他の通信制御回路と接続する通信部と、
    前記他の通信制御回路との通信開始時に、前記第1の数の伝送路のそれぞれにおける通信品質を判定し、前記第1の数の伝送路の中から、前記通信品質が高い順に前記第1の数より少ない第2の数の伝送路を選択し、前記第2の数の伝送路を用いて前記通信部に通信させる制御部と、
    を有することを特徴とする通信制御回路。
  8. 電子機器が、
    2以上の第1の数の伝送路を介して他の通信回路と接続する、前記電子機器が備える通信回路に、他の通信部との通信を開始させる際、前記第1の数の伝送路のそれぞれにおける通信品質を判定し、
    前記第1の数の伝送路の中から、前記通信品質が高い順に前記第1の数より少ない第2の数の伝送路を選択し、前記第2の数の伝送路を用いて前記通信回路に通信させる、
    ことを特徴とする通信制御方法。
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