JP2016036263A - 収穫機 - Google Patents

収穫機 Download PDF

Info

Publication number
JP2016036263A
JP2016036263A JP2014159354A JP2014159354A JP2016036263A JP 2016036263 A JP2016036263 A JP 2016036263A JP 2014159354 A JP2014159354 A JP 2014159354A JP 2014159354 A JP2014159354 A JP 2014159354A JP 2016036263 A JP2016036263 A JP 2016036263A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radiator
upper case
engine
transmission belt
disposed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014159354A
Other languages
English (en)
Inventor
浩司 山形
Koji Yamagata
山形  浩司
衛 新家
Mamoru Araya
衛 新家
中島 伸六
Shinroku Nakajima
伸六 中島
有作 吉田
Yusaku Yoshida
有作 吉田
義剛 福岡
Yoshitake Fukuoka
義剛 福岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP2014159354A priority Critical patent/JP2016036263A/ja
Priority to CN201520560076.XU priority patent/CN204929695U/zh
Publication of JP2016036263A publication Critical patent/JP2016036263A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Combines (AREA)
  • Threshing Machine Elements (AREA)

Abstract

【課題】構造の複雑化やメンテナンスの行い難さを招くことなく、機体上の比較的高い位置から外気と取り込み可能にして、清浄な外気の取り込みを可能にする。
【解決手段】ラジエータ7に対する冷却用外気が導入される吸気ケース8が、ラジエータ7に隣接する下部ケース部8Aと、その下部ケース部8Aからラジエータ7よりも上方に延びる上部ケース部8Bとを備え、上部ケース部8Bに外気導入用の吸気口84が形成され、ラジエータ冷却ファン70の軸心方向視における上部ケース部8Bの幅が下部ケース部8Aよりも狭く設定されている。
【選択図】図9

Description

本発明は、ラジエータと、ラジエータ冷却ファンと、ラジエータに対する冷却用外気が導入される吸気ケースとを備えている収穫機に関する。
ラジエータと、ラジエータ冷却ファンと、ラジエータに対する冷却用外気が導入される吸気ケースとを備えている収穫機としては、下記[1]に示す構造のものがある。
[1]運転座席の下側に原動部を設けて、エンジン、及びその外側にラジエータを配設し、ラジエータの外側には、防塵網を配設したコンバイン(特許文献1参照)。
[2]機体横側部にエンジンを配設し、ラジエータはエンジンの横外側箇所からは外れた後方位置に配設され、かつエンジンの横側方を側部カバーで覆うように構成してあるコンバイン(特許文献2参照)。
特開2013−155719号公報(段落〔0022、0023、0026、〕、図1、図2、図5、図6) 特開2014−14325号公報(段落〔0059、0060、0076、〕、図1、図2、図14、図17)
上記の特許文献1に記載された構造のものでは、エンジンの横外側に対向する状態でラジエータが配設されているので、エンジンとラジエータとの伝動構造を小型化し易い点、及びラジエータ冷却ファンの送風を、エンジン周辺気体の冷却にも利用し得る点で有用である。
しかしながら、この構造では、エンジンが比較的引く位置の運転座席の下側に配設されている。このため、ラジエータ側に取り込むが外気の取り込み位置も比較的低くなりやすく、地上付近の多量の塵埃等が舞う箇所の外気を吸うことになるので、ラジエータ側への清浄な外気の取り込みが行い難いという問題があった。
上記の特許文献2に記載された構造のものでは、ラジエータの位置をエンジンの対地高さよりも少し高い位置に配設して、比較的高い位置から外気を吸い込むようにしている。しかしながら、この構造においても、ラジエータへの外気の供給は、ラジエータの横外方側からの吸い込みであり、ラジエータが存在する高さ位置と同等の高さ位置から吸い込むものであるから、外気中における塵埃等の混入割合がある程度は低減するとしても、大きくは変わらない。
このような不具合を改善するには、ラジエータそのものを機体上のさらに高い位置に配設することも考えられるが、そのように構成すると、高い位置にラジエータを配設するための大型の支持構造が必要となり、構造の複雑化を招き易くなったり、ラジエータの位置が高くなることでメンテナンス作業を行い難くなる虞がある点で改善の余地がある。
本発明は、収穫機において、構造の複雑化やメンテナンスの行い難さを招くことなく、機体上の比較的高い位置から外気を取り込み可能にして、清浄な外気の取り込みを可能にしようとするものである。
〔解決手段1〕
上記課題を解決するために講じた本発明における収穫機の技術手段は、ラジエータと、ラジエータ冷却ファンと、前記ラジエータに対する冷却用外気が導入される吸気ケースとを備え、前記吸気ケースは、前記ラジエータに隣接する下部ケース部と、その下部ケース部から前記ラジエータよりも上方に延びる上部ケース部とを備え、この上部ケース部に外気導入用の吸気口が形成されるとともに、前記ラジエータ冷却ファンの軸心方向視における前記上部ケース部の幅が前記下部ケース部よりも狭く設定されていることである。
〔解決手段1にかかる発明の作用及び効果〕
上記解決手段1にかかる本発明の構成によると、
吸気ケースが、ラジエータに隣接する下部ケース部と、ラジエータよりも上方に延びる上部ケース部とを備えたものであるから、ラジエータに対する外気の導入を、ラジエータが存在する箇所よりも高い位置から行うことができる。したがって、ラジエータ自体は機体上の低い位置に設置したままで、高い位置から比較的清浄な外気を取り込むことが可能となる。
その上、種々のメンテナンスが必要となり易いラジエータ自体は低い位置に存在させたままでも良いので、低い位置でメンテナンス作業も楽に行い易いという利点もある。また、ラジエータを高く持ち上げた位置に支持するような大掛かりな支持構造を要さず、構造の大型化を避けやすい点でも有利である。
しかも、ラジエータ冷却ファンの軸心方向視における上部ケース部の幅が下部ケース部よりも狭く設定されているので、機体の前後長を長くすることなく、下部ケース部の上側に、他装置等を配備し易い余剰空間を形成し得る点でも有利である。
〔解決手段2〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記吸気口は、前記上部ケース部において、水平方向で前記ラジエータが存在する側とは反対側の面に形成されているということである。
〔解決手段2にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段2にかかる発明の構成によると、水平方向でラジエータが存在する側とは反対側から外気を取り込むことができる。
〔解決手段3〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記吸気口は、前記上部ケース部において、水平方向で前記ラジエータが存在する側と同じ側の面に形成されているということである。
〔解決手段3にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段3にかかる発明の構成によると、水平方向でラジエータが存在する側と同じ側から外気を取り込むことができる。
〔解決手段4〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記吸気口は、前記上部ケース部において、水平方向で前記ラジエータが存在する側と同じ側の面と、前記ラジエータが存在する側とは反対側の面と、にわたって存在する箇所の面に形成されているということである。
〔解決手段4にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段4にかかる発明の構成によると、水平方向でラジエータが存在する側と同じ側の面と、ラジエータが存在する側とは反対側の面と、にわたって存在する箇所の周辺から外気を取り込むことができる。
〔解決手段5〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記上部ケース部に、前記下部ケース部よりも前記軸心方向で幅広の面を備え、その幅広に形成された面に前記吸気口が設けられているということである。
〔解決手段5にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段5にかかる発明の構成によると、外部からの外気取り込みを、上部ケース部の幅広の面を有効に利用して、詰まり発生等の生じにくい状態で良好に行い易いという利点がある。
〔解決手段6〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記上部ケース部は、水平方向で前記下部ケース部に対して一方側に偏倚した状態で設けられているということである。
〔解決手段6にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段6にかかる発明の構成によると、上部ケース部が偏倚した側とは反対側における下部ケース部上のスペースをできるだけ広くして、他装置の配設用空間などに使用しやすく構成し得る利点がある。
〔解決手段7〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記下部ケース部に、前記ラジエータに対向する側とは反対側に開口する開口部を備え、その開口部を覆うカバー蓋部材が開閉可能に構成されているということである。
〔解決手段7にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段7にかかる発明の構成によると、ラジエータに対向する側とは反対側に開口する開口部を利用して、比較的低い位置から吸気ケース内やラジエータなどのメンテナンスが行い易くなるという利点がある。
〔解決手段8〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、自走機体に搭載された脱穀装置を備え、その脱穀装置の横側方に前記ラジエータ冷却ファンが配設されているとともに、前記ラジエータ冷却ファンの横側方に前記ラジエータが配設され、前記上部ケース部は、前記ラジエータよりも上方位置に前記吸気口が位置するように構成されているということである。
〔解決手段8にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段8にかかる発明の構成によると、自走機体上の脱穀装置の横側方の空間を有効利用し、ラジエータ自体は機体上の低い位置に設置したままで、高い位置から比較的清浄な外気を取り込むことが可能となる。
したがって、ラジエータは脱穀装置の横側方の空間を利用して低い位置でコンパクトに配設でき、ラジエータのメンテナンス等がやり易い状態で、かつラジエータを高く持ち上げた位置に支持するような大掛かりな支持構造を要さずに、構造の大型化を避けながら、高い位置の清浄な外気を取り込み易いという利点がある。
〔解決手段9〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記脱穀装置の後方に排ワラ部が備えられ、前記ラジエータは、前記自走機体の後部寄り箇所において、前記排ワラ部の横側方に位置し、前記上部ケース部が前記排ワラ部の上方にまで延出されているということである。
〔解決手段9かかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段9にかかる発明の構成によると、上部ケース部が排ワラ部の上方にまで延出されているので、排ワラ部で多くの塵埃が発生した場合にも、それよりも上方側で外気を吸い込む上部ケース部では排ワラ部で発生した塵埃の影響を受け難い状態で外気を取り込み易いという利点がある。
〔解決手段10〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記ラジエータの前方にエンジンが配設され、前記エンジンの外側方箇所に、前記エンジンに向けて外気を送風する送風機構が備えられているということである。
〔解決手段10にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段10にかかる発明の構成によると、エンジンに向けて外気を送風する送風機構が備えられたことにより、送風機構で送られる外気によってエンジン周りの堆積塵埃を吹き飛ばすことができ、エンジンン周りでの塵埃の堆積を抑制し得る利点がある。
〔解決手段11〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記ラジエータの前方にエンジンが配設され、前記エンジンと前記ラジエータとの間に作業用空間を設けてあり、この作業用空間の横外側箇所に、前記作業用空間の横外側を覆う側部カバーを設けてあり、かつ前記側部カバーは開放可能に構成されているということである。
〔解決手段11にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段11にかかる発明の構成によると、エンジンとラジエータとの間を作業用空間として有効利用できるという利点がある。
〔解決手段12〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記ラジエータの上方にグレンタンクが配設され、前記上部ケース部は前記グレンタンクと隣り合う位置に配設されているということである。
〔解決手段12にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段12にかかる発明の構成によると、グレンタンクがラジエータの上方に位置するものであっても、上部ケース部がグレンタンクと隣り合う位置に存在するので、グレンタンクの存在に邪魔されることなく、高い位置から外気を導入し得るという利点がある。
〔解決手段13〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記ラジエータの前方に配設されたエンジンと前記ラジエータと前記脱穀装置との上方に亘るように前記グレンタンクが配設され、前記上部ケース部は、前記グレンタンクの後方に設けられているということである。
〔解決手段13にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段13にかかる発明の構成によると、上部ケース部がグレンタンクの後方に位置するように設けられるので、グレンタンクが下部ケース部の上側に重なるほどに後方側にまで延設することも可能であり、グレンタンクの容量を大きく確保し易いという利点がある。
〔解決手段14〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記グレンタンクの前方側に運転部が設けられているということである。
〔解決手段14にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段14にかかる発明の構成によると、グレンタンクの存在に妨げられることなく前方視界を良好に保ち易いという利点がある。
〔解決手段15〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記グレンタンクの下方で、かつ前記吸気ケースが設けられた側とは、自走機体の反対側箇所に燃料タンクが配設されているということである。
〔解決手段15にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段15にかかる発明の構成によると、自走機体上におけるグレンタンクの下側空間のうち、ラジエータや吸気ケースが配設された側とは反対側箇所も、燃料タンクの配設用空間として有効利用し得る。したがって、グレンタンクの下側空間を左右バランス良く有効利用し得る利点がある。
〔解決手段16〕
上記課題を解決するために講じた本発明の他の技術手段は、前記グレンタンクは貯留物排出用のアンローダを備え、前記アンローダは、前記グレンタンクの前壁から貯留物を持ち上げる方向に立ち上げられた縦搬送筒と、その縦搬送筒の上端部から横倒れ方向に延出された横搬送筒と、前記横搬送筒の先端部から貯留物を排出する排出部とを備えるとともに、前記横搬送筒を自走機体の横外側へ向けた貯留物排出姿勢と、前記横搬送筒を前記自走機体に沿って後方側へ向けた格納姿勢とに姿勢変更可能に構成され、前記アンローダの前記排出部は、前記格納姿勢で前記脱穀装置の後方に備えられた排ワラ部の上方位置で、前記上部ケース部よりも後方に位置するように構成されているということである。
〔解決手段16にかかる発明の作用及び効果〕
上記の解決手段16にかかる発明の構成によると、アンローダを備えた収穫機において、格納姿勢におけるアンローダの排出部を、排ワラ部の上方位置で上部ケース部よりも後方に位置するように構成したので、排ワラ部の上側と上部ケース部の後側との空間をうまく利用して、コンパクトに格納し易いという利点がある。
コンバインの右側面図である。 コンバインの全体平面図である。 エンジンとトランスミッションと脱穀装置との動力伝達構造を示す側面図である。 エンジンとトランスミッションと脱穀装置との動力伝達構造を示す平面図である。 エンジンからラジエータ冷却ファンへの動力伝達構造を示す側面図である。 エンジンからラジエータ冷却ファンへの動力伝達構造を示す平面図である。 送風機構を示す背面図である。 動力伝達系統を示す線図である。 ラジエータへの吸気ケース部分を示す側面図である。 ラジエータへの吸気ケース部分を示す背面図である。 ラジエータへの吸気ケース部分を示し、(a)は平面図、(b)は上下の接続箇所を示す斜視図である。 ラジエータと吸気ケースとラジエータ冷却ファンとを示す分解斜視図である。 正逆転選択機構を示す水平方向に沿う断面での平面図である。 正逆転選択機構を示す上下方向に沿う断面での背面図である。 正逆転選択機構の取付構造を示す分解斜視図である。 正逆転選択機構における正転伝動状態を示す側面図である。 正逆転選択機構における逆転伝動状態を示す側面図である。 正逆転選択機構を示す拡大側面図である。 図16におけるXIX-XIX線断面図である。 ベルト外れ止め具を示す側面図である。 ベルト外れ止め具を示す平面図である。 運転キャビン内部での操作具の取付状態を示す説明図である。 別実施形態におけるコンバインの右側面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面の記載に基づいて説明する。
〔全体構成〕
図1及び図2は、本発明に係る収穫機の一例である全稈投入型(普通型)コンバインを示している。図1が機体全体の右側面を示し、図2が平面を示している。
これらの図に示すように、上記の全稈投入型コンバインは、車体フレーム1の下側に左右一対の前輪2F,2F(前走行装置に相当する)、及び左右一対の後輪2R,2R(後走行装置に相当する)からなる走行装置2を備えている。
車体フレーム1の前部に運転キャビン15(運転部に相当する)を備え、その後方側に脱穀装置4、及びグレンタンク5を夫々備え、最後部に排ワラ処理装置16(排ワラ部に相当する)を備えている。さらに、車体フレーム1に対して左右方向に沿う横軸心(図示せず)周りで昇降作動する刈取処理装置17を前部に備えて自走機体を構成している。
車体フレーム1上の前部で脱穀装置4の横側部にエンジン3が搭載され、エンジン3から離れた後方位置にラジエータ7が配設されている。脱穀装置4を挟んでエンジン3やラジエータ7とは反対側に燃料タンク14が搭載されている。エンジン3の動力は、上記の走行装置2の他、脱穀装置4、刈取処理装置17、及びラジエータ7の冷却を行うラジエータ冷却ファン70などに対して伝達される。
前記走行装置2の前輪2Fには、車体フレーム1の前部に装着されたトランスミッション20から左右に延出された前輪駆動軸24を介して動力が伝達される。つまり、前輪駆動軸24から、前輪2Fの機体内方側に向く面に形成された凹入箇所に入り込む状態で配備された減速ケース25、及び減速ケース25に支持された前車軸2aを介して前輪2Fに動力が伝達されるように構成してある。
これにより前輪2Fは、前車軸2aを介して前記エンジン3の動力が伝達され、水平横軸心x1周りで駆動回転されるように取り付けられたものであり、その左右方向幅及び直径のいずれもが、後輪2Rよりも大きいタイヤ車輪からなる非操向車輪によって構成してある。
前記後輪2Rは、図1及び図2に示すように、車体フレーム1の後部で、前後方向軸心(図示せず)周りで左右揺動自在に装着された後輪支持フレーム10の左右両端側に設けてある。また、上下揺動軸心y1周りで操向操作可能な後車軸2bを備えた操向車輪によって構成してある。この後輪2Rは、その左右方向幅及び直径が前記前輪2Fよりも小さく設定されたタイヤ車輪で構成され、後車軸2bの水平横軸心x2周りで回動する。
自走機体の左右両横側部には、グレンタンク5よりも下方側で、前輪2Fと後輪2Rとの間に位置して機体横側部を覆うように外装カバー9(側部カバーに相当する)が設けられている。
外装カバー9は、上端辺付近に設けてある前後方向に沿う揺動支点z1周りで起伏揺動可能に支持され、幅広のカバー面9Aが上下方向に沿う閉塞姿勢と、そのカバー面9Aが水平方向に沿う開放姿勢とに姿勢切換可能に構成されている。
〔刈取処理装置〕
図1及び図2に示すように、車体フレーム1に搭載した脱穀装置4の前側で左右方向に沿う横軸心周りで昇降作動する刈取処理装置17を設けてある。
この刈取処理装置17は、脱穀装置4に対して刈り取られた茎稈などの作物を供給するフィーダ17A、植立茎稈などの作物穂先側を掻き込む掻き込みリール17B、株元側を切断する刈取装置17C、及び刈り取った作物を刈幅方向の中央部に寄せ集める横送りオーガ17Dを備えて、作物を刈り取ってフィーダ17Aに送り込み、脱穀装置4に供給するように構成されている。
フィーダ17Aは、図示はしないが、角筒状のケース内部に前後方向に回動する無端帯状の搬送体が装備されていて、送り込まれた刈取作物を後方上方に向けて搬送するように構成されている。フィーダ17Aによる作物搬送方向は、脱穀装置4内における扱胴40の扱胴回転軸心p0(図2参照)に沿う前後方向であり、フィーダ17A部分の昇降動作に伴って、掻き込みリール17Bや刈取装置17C及び横送りオーガ17Dも昇降作動可能に構成してある。
〔脱穀装置〕
脱穀装置4は、前述したように、車体フレーム1上で、扱胴回転軸心p0が前後方向に沿うように配設されている。この脱穀装置4は、前後方向で前輪2Fと後輪2Rとの前後方向間隔内に配備され、左右方向でも、左右の前輪2F及び後輪2Rの間隔幅内に位置する状態で配設されている。
また、脱穀装置4は、その下面が図1に示すように、非操向車輪である前輪2Fの前車軸2aよりも少し低く、操向車輪である後輪2Rの後車軸2bよりも少し高い位置にある。つまり、非操向車輪である前輪2Fの前車軸2a、もしくは操向車輪である後輪2Rの後車軸2bと略同じ高さに位置するように配設されている。
このように配設された脱穀装置4は、機体の左右方向での中心線CLに対して、脱穀装置4の扱胴回転軸心p0が、左側へ偏倚した状態で配設されている。脱穀装置4の左右方向での中心線は、内部に配設されている扱胴40の前後方向の扱胴回転軸心p0と同一の位置に存在しているので、脱穀装置4の全体も、機体の左右方向での中心線CLに対して左側へ偏倚した状態で配設されている。
脱穀装置4に刈取作物を供給する前記フィーダ17Aは、脱穀装置4と同様に機体の左右方向での中心線CLに対して、左側へ偏倚した状態で配設されており、図2に示すように、機体の左右方向での中心線CLに対して右寄りに偏倚したトランスミッション20とは平面視で部分的に重複する位置に配設されている。
排ワラ処理装置16は、脱穀装置4の後部に一体的に装着されており、脱穀処理後の排ワラを切断して機外へ排出するように構成されている。
脱穀装置4は、機体前後方向に長い矩形箱状に形成され、その前端部に唐箕41を備えている(図8参照)。この唐箕41の送風翼を備えた唐箕軸41aが脱穀ケース4Aの右横外側に延出され、その唐箕軸41aの延出箇所に、脱穀装置4にエンジン3から伝えられる動力を受け入れるための脱穀入力プーリ41bが装着されている。
この脱穀装置4には、副唐箕は併設されていず、前記唐箕41のみを用いて選別箇所に対する送風を行うように構成されている。
脱穀装置4の内部には、前記フィーダ17A側から送り込まれる刈取作物を脱穀処理するための扱胴40が、前後方向の扱胴軸40a廻りで回転駆動されるように配備されている。この扱胴40の他に、前記唐箕41よる送風作用とともに、前記扱胴40で脱穀処理された刈取作物を揺動選別処理する選別処理装置42などが配備されている。
〔グレンタンク〕
グレンタンク5は、図1及び図2に示すように、運転キャビン15の後方側で、車体フレーム1上の右横側部に立設されたタンク支持台13と、その左横側部に位置する脱穀装置4の上側とにわたって設けられている。
グレンタンク5は、角パイプなどの各種の鋼材を組み付けて格子状に形成した底部枠50の上側に、機体左右方向でのほぼ全幅にわたる左右方向幅を有した箱状のタンク本体51を搭載してある。
これらの底部枠50とタンク本体51とが一体的に連結されて、タンク支持台13の上端部に設けた揺動支軸52により、前後方向の揺動軸心z2周りで揺動可能に支持されている。
タンク支持台13は、図1及び図2、及び図5,6に示されるように、脱穀装置4の右横側方箇所で、前輪2Fと後輪2Rとの間で車体フレーム1上に配備されている。このタンク支持台13は、脱穀装置4から遠い側に配設された外支柱13Aと、それよりも脱穀装置4に近い側に配設された内支柱13Bとを備えている。これらの外支柱13Aの下端部と内支柱13Bの下端部とが車体フレーム1に固定され、かつ外支柱13Aと内支柱13Bとの各上端部が、上部枠13Cに連結されている。この上部枠13Cに、グレンタンク5の左右方向での一端側に相当する穀粒排出口5A側の端部が、前後方向の揺動軸心z2回りで起伏揺動可能に連結支持されている。
そして、タンク支持台13の内支柱13Bとグレンタンク5の底部枠50との間に、油圧駆動式のダンプシリンダ53が介装されている。このダンプシリンダ53の伸縮作動により、グレンタンク5を、タンク本体51の底面が水平又はほぼ水平姿勢となる貯留姿勢と、底面が起立した排出姿勢とに、前記揺動軸心z2回りで起伏揺動させて姿勢変更可能に構成してある。
タンク支持台13を備えた車体フレーム1上では、図5及び図6に示すように、エンジン3の後方側に、タンク支持台13の下側空間を利用して機器搭載台26と、メンテナンスなどの作業に用い易い作業用空間s1とが設けられている。
機器搭載台26には、後述するコンプレッサー3Cが設置されているとともに、そのコンプレッサー3Cの機体内方側に位置する状態でバルブユニット27が設けられ、これらのコンプレッサー3C、及びバルブユニット27の後方側に位置させてバッテリ28が搭載されている。作業用空間s1は機器搭載台26の後端とラジエータ7の前端との間で、車体フレーム1の横外側端よりも機体内方側に形成され、地面に立つ作業者が作業用空間s1に入り込んだ状態で、前方側の機器搭載台26上の機器や、後方側のラジエータ7周りのメンテナンスを行うことが可能であるように構成されている。
これらの機器搭載台26及び作業用空間s1は、その外側に位置する外装カバー9によって、外装カバー9が閉塞姿勢であるときには横外側が覆われ、外装カバー9が開放姿勢に切り換えられると横外側が開放される。
〔運転キャビン〕
運転キャビン15は、図1,2、及び図22に示されるように、車体フレーム1上に立設された運転部フレーム11に搭載設置されている。
これによって、運転キャビン15は、前輪2Fの外径の上縁よりも高い位置で、かつ前輪2Fの後縁よりも前方側の位置で運転部フレーム11を介して車体フレーム1に支持されている。
運転キャビン15内には、操縦操作用のステアリングハンドル15aや運転座席15b等が配備され、ステアリングハンドル15aの操作で後輪2Rが操向操作されるように構成されている。この運転キャビン15内には、図22に示すように、仮想線で示す運転座席15bの右横側部と、その右側に存在するサイドパネル105との間に、後述する刈取処理装置17の刈取部逆転操作具106と、ラジエータ冷却ファン70のファン逆転操作具107とを配設してある。
刈取部逆転操作具106は、操作ロッド106aを備えた連係機構(図示せず)を介して刈取部の正転用クラッチ19A及び逆転用クラッチ19Bに連係され、ファン逆転操作具107は操作ワイヤ107aを備えた連係機構(図示せず)を介してラジエータ冷却ファン70の後述する操作腕62に連係されている。そして、それぞれの操作具106,107の引き操作に伴って、その引き操作されている間だけ、各別に逆転状態となるように連係されている。
〔動力伝達構造〕
次に、エンジン3の動力を、脱穀装置4やラジエータ冷却ファン70等に伝える動力伝達構造について説明する。
図2、4、7、及び図8に示すように、エンジン3は、クランク軸(図示せず)が機体左右方向に沿う状態で、車体フレーム1上の右外側寄り箇所に配設されている。
エンジン3の左右方向での一端側(機体内方側)には、軸線方向が機体左右方向に沿う状態で、フライホイール3Aとともに第1出力部としての出力プーリ30(エンジン出力回転体に相当する)が設けられている。左右方向での他端側(機体外方側)には、第2出力部としての出力軸31が突出され、その出力軸31に第2出力プーリ31a、第3出力プーリ31b、及び第4出力プーリ31cが装着されている。
〔第1出力部による動力伝達構造〕
図3及び図4に示すように、エンジン3の第1出力部である出力プーリ30から駆動力を伝達されるトランスミッション20は、エンジン3の前方側で、エンジン3よりも機体内方側(左右方向での左側)に配置されている。
このトランスミッション20には、機体外方側(左右方向での右側)に突出する入力軸21を備えてあり、この入力軸21に入力回転体として入出力プーリ22を一体回動するように装着してある。この入出力プーリ22と前記出力プーリ30との間に3本の前記第1伝動ベルト32Aが巻回され、出力プーリ30からトランスミッション20にエンジン動力が入力される。
この入出力プーリ22には、前記第1伝動ベルト32Aの3本のVベルトを卷回するための3箇所のベルト溝を備えた第1回転体部分22Aと、後述する第2伝動ベルト32Bを卷回するための2箇所のベルト溝を備えた第2回転体部分22Bとが備えられている。
第1回転体部分22Aと第2回転体部分22Bとは一体成型された多連プーリで構成され、第1回転体部分22A側が大径でエンジン3が存在する機体外側寄りに位置し、第2回転体部分22Bが小径で、脱穀装置4が存在する機体内方側寄りに位置している。
トランスミッション20には、前記入出力プーリ22が設けられた側とは反対側に、入力軸21から入力される動力を変速して走行装置2に伝えるための無段変速装置23が取り付けてある。この無段変速装置23で変速された動力が、トランスミッション20の内部に備えた図示しない変速機構を経て前輪駆動軸24から出力されるように構成されている。
入出力プーリ22の第2回転体部分22Bには、無端回動帯の一例である2本のVベルトの組で構成される第2伝動ベルト32Bが卷回されている。
この第2伝動ベルト32Bは、脱穀装置4の唐箕軸41aに備えた脱穀入力プーリ41bに対して卷回され、第2回転体部分22Bから第2伝動ベルト32Bを介してエンジン動力が脱穀装置4に入力されるように構成してある。
唐箕軸41a側の脱穀入力プーリ41bは、第2回転体部分22B、及び出力プーリ30よりも大径に形成されており、エンジン回転数が減速されて唐箕軸41aに伝達されるように構成されている。
脱穀装置4は、図2乃至図4に示すように、トランスミッション20よりも後方側で車体フレーム1に搭載されており、唐箕軸41aは、前後方向でトランスミッション20の入力軸21よりもエンジン3の出力プーリ30及び出力軸31の軸心x3に近い位置にある。具体的には、図3に示すように、エンジン3の出力プーリ30及び出力軸31の軸心x3方向視で、唐箕軸41aが出力プーリ30と重複する位置にある。
したがって、出力プーリ30と脱穀入力プーリ41bとが互いに重複し、第1伝動ベルト32Aと第2伝動ベルト32Bも互いに重複する位置関係に配備されている。
また、は平面視では、図2及び図4に示すように、出力プーリ30や入出力プーリ22や脱穀入力プーリ41bも、エンジン3とトランスミッション20及び脱穀装置4との間に配設されている。入出力プーリ22は、第1回転体部分22Aがエンジン3側に近く、第2回転体部分22Bがトランスミッション20及び脱穀装置4に近い側に配設されている。
したがって、当然のことながら第1伝動ベルト32Aと第2伝動ベルト32Bも、エンジン3と、トランスミッション20及び脱穀装置4との間に配設された状態となる。
エンジン3の出力プーリ30とトランスミッション20の第1回転体部分22Aとにわたって巻回される第1伝動ベルト32Aには、第1テンション輪35が作用するように設けてある。
また、トランスミッション20の第2回転体部分22Bと脱穀装置4の脱穀入力プーリ41bとにわたって巻回される第2伝動ベルト32Bには、第2テンション輪36が作用するように設けられている。
第1テンション輪35は、図3及び図4に示すように、その支軸35aの一端側が一方向に長く延長され、その延長部分が、揺動自在な第1アーム部材35bの遊端側と、付勢機構37の遊端側とで支持されている。
第1アーム部材35bは、図3に示すように、車体フレーム1のうちで、運転部フレーム11の取付台となるようにトランスミッション20よりも高い位置にまで持ち上げられたL字状の支持台フレーム12に基端側を枢支されている。付勢機構37の基端側はエンジン3に近い側で車体フレーム1に固定されたブラケット1aに枢支されている。
付勢機構37には、支軸35aと、付勢機構37の基端側の枢支箇所との間の距離を短縮する方向に付勢する圧縮スプリング37aが装備されている。この圧縮スプリング37aの付勢力で第1伝動ベルト32Aを常時緊張側に付勢するように、第1テンション輪35に付勢力が付与される構成となっている。
第2テンション輪36は、その支軸36aが、トランスミッション20の上部に基端側を枢支されて揺動自在に構成された第2アーム部材36bに取り付けられている。この第2アーム部材36bの長さ方向の途中位置には、コイルスプリングを備えた操作部材36cが連結されており、その操作部材36cに連結された揺動操作可能な操作レバー等の、運転キャビン15内に備えた図示しない脱穀クラッチ操作具により、脱穀クラッチ入り状態と切り状態とに切換可能に構成されている。
その結果、第2テンション輪36を持ち上げ側に揺動して第2伝動ベルト32Bが緊張される側に切り換えることによって脱穀装置4にエンジン動力が伝達される脱穀クラッチ入り状態となる。第2テンション輪36の持ち上げを解除して第2伝動ベルト32Bが弛緩する側に切り換えることによって脱穀装置4に対するエンジン動力の伝達を断つ脱穀クラッチ切り状態となる。
図8に示すように、唐箕軸41aに入力されたエンジン動力は、扱胴40を駆動するための扱胴側駆動機構43と、フィーダ17Aを含む刈取処理装置17に動力を伝達する刈取側駆動機構44と、選別処理装置42等を駆動するための選別側駆動機構45に分配供給されるように構成されている。これらの扱胴側駆動機構43、刈取側駆動機構44、選別側駆動機構45の夫々は伝動ベルトを含んでいる。また、選別側駆動機構45の伝動下手側から伝動ベルト46を介して排ワラ処理装置16にも動力を伝達するように構成されている。
選別側駆動機構45は、一番スクリュー42aと揚送装置47とに動力を伝える伝動ベルト45aと、二番スクリュー42bと二番還元装置48とに動力を伝える伝動ベルト45bと、揺動選別板42cに動力を伝える伝動ベルト45cとを備えている。
唐箕軸41aに入力されたエンジン動力のうち、刈取側駆動機構44に分配供給された動力は、伝動ベルトを介して刈取処理装置17の刈取駆動軸18の正転用プーリ18aに対して入力されている。また、扱胴側駆動機構43に分配供給された動力は、扱胴駆動ケース49に内装された逆転機構49aを介して、逆転出力プーリ49bから逆転用動力として出力される。この逆転出力プーリ49bと前記刈取駆動軸18の逆転用プーリ18bとに掛け渡された伝動ベルトを介して刈取駆動軸18に逆転動力が伝動されるように構成してある。
図8に示すように、正転用プーリ18aに動力を伝える伝動ベルトを緊張状態と弛緩状態とに操作可能な正転用クラッチ19Aと、逆転用プーリ18bに動力を伝える伝動ベルトを緊張状態と弛緩状態とに操作可能な逆転用クラッチ19Bとが備えられている。
この正転用クラッチ19Aと逆転用クラッチ19Bとは、伝動ベルトを緊張させた状態で動力を伝達し、弛緩させた状態では動力が伝達されないように構成され、かつ一方が緊張状態であるときには他方が弛緩状態となるように、背反的に緊張状態と弛緩状態とが切り換えられるように構成されている。
そして、正転用クラッチ19Aが伝動ベルトを緊張させた状態にあり、逆転用クラッチ19Bが弛緩状態であるように、常時は正転駆動状態であるように付勢されている。
この状態から、後述する運転キャビン15内の刈取部逆転操作具106を引き操作することで、逆転用クラッチ19Bが緊張され、正転用クラッチ19Aが弛緩されて逆転駆動状態に切換操作される。刈取部逆転操作具106の引き操作を解除すると、元の正転駆動状態に復元する。
上記の扱胴駆動ケース49に内装された逆転機構49a、及び逆転出力プーリ49bと刈取駆動軸18の逆転用プーリ18bとに掛け渡された伝動ベルト、及び逆転用クラッチ19Bが、作業部としての刈取処理装置17の刈取部駆動系を逆転させる第1逆転機構を構成している。
〔第2出力部による動力伝達構造〕
エンジン3の他端側(機体外方側)には、第2出力部としての出力軸31が突出されており、この第2出力部における動力伝達は次のようにして行われる。
図3、及び図5乃至図8に示すように、出力軸31には、エンジン3に近い側から順に、第2出力プーリ31a、第3出力プーリ31b、及び第4出力プーリ31cが一体回動するように装着されている。
エンジン3の前記他端側(機体外方側)には、第2出力部としての出力軸31の軸心x3と平行な左右方向の軸心周りで回動するように、オルタネータ3Bを駆動するための発電用駆動プーリ33と、後述する送風機構100の送風ファン102を駆動するための送風用駆動プーリ34とが設けられている。
そして、図6に示すように、第2出力プーリ31a(送風機構100の送風ファン102への出力回転体に相当する)と、発電用駆動プーリ33と、送風用駆動プーリ34とにわたって、無端回動帯の一例である1本のVベルトで構成された第3伝動ベルト38Aが巻回され、第2出力プーリ31aの回転に伴ってオルタネータ3Bと送風ファン102とが回転駆動されるように構成されている。
出力軸31に装着された第3出力プーリ31b、及び第4出力プーリ31cのうち、エンジン3から最も遠い側の第4出力プーリ31cは、前記第3出力プーリ31bよりも小径に形成されている。
そして、この第4出力プーリ31cには、エンジン3の後方側に備えられたコンプレッサー3Cに対して駆動力を伝達するように、第5伝動ベルト38Cが巻回されている。
〔ラジエータ冷却ファンへの伝動〕
ラジエータ冷却ファン70への動力伝達は、図5、図6、及び図8に示すように、出力軸31に装着された第3出力プーリ31bに巻回された第4伝動ベルト38Bと、エンジン3から離れた後方の上部に設けてある中継軸55と、後述する正逆転選択機構6とを介して、エンジン3の動力がラジエータ冷却ファン70の駆動力として取り出されるように構成してある。
中継軸55は、機体外方側の端部(左右方向では右側の端部)に中継入力プーリ55a(駆動回転体に相当する)を備え、機体内方側の端部(左右方向では左側の端部)に一対の中継出力プーリ55b,55c(駆動回転体に相当する)を備えている。この中継入力プーリ55aと前記第3出力プーリ31bとにわたって第4伝動ベルト38Bが巻回され、出力軸31の回転動力が中継軸55に伝達されるように構成されている。
このように、中継軸55を用いることにより、前方に位置するエンジン3と後方に位置するラジエータ7との間に、第4伝動ベルト38Bが、前記機器搭載台26や作業用空間s1の上部を迂回する状態で配置され、作業用空間s1をメンテナンスなどの作業に用い易い空間として利用できるようにしている。
第4伝動ベルト38Bには、その弛み側のベルト部分に弛み取り用のテンション機構54が設けられている。このテンション機構54は、タンク支持台13の外支柱13Aの一部に設けた支軸54aに回動自在に枢支された固定側プーリ54bを備えている。そして、その固定側プーリ54bの支軸54a周りで揺動自在な揺動アーム54cを備え、その揺動アーム54cの遊端側に取り付けた支軸54d周りで回動する遊動側プーリ54eを備えている。さらに、前記揺動アーム54cを弛み取り側(図5中における右上方側)へ引っ張り付勢するコイルスプリング54fを備えている。
これらの固定側プーリ54b、揺動アーム54c、遊動側プーリ54e、コイルスプリング54fを備えることによって、第4伝動ベルト38Bに対して、常時張り側へ付勢する弛み取り用のテンション機構54が構成されている。
中継軸55側の一対の中継出力プーリ55b,55cと、ラジエータ冷却ファン70側のファン入力プーリ72(入力回転体に相当する)とにわたって、正転伝動ベルト56(正転系動力伝達機構の無端回動帯に相当する)と、逆転伝動ベルト57(逆転系動力伝達機構の無端回動帯に相当する)とが掛張されている。
この正転伝動ベルト56と逆転伝動ベルト57とのうち、正転伝動ベルト56は、その内周面がファン入力プーリ72の外周面に接触するように巻回させてあり、逆転伝動ベルト57は、その外周面がファン入力プーリ72の外周面に接触するように巻回させてある。
このように配設された正転伝動ベルト56と逆転伝動ベルト57とは、一対のテンション輪体63,64とともに正逆転選択機構6を構成している。正逆転選択機構6については後述する。
このように配設された正転伝動ベルト56と逆転伝動ベルト57とは、一対のテンション輪体63,64とともに正逆転選択機構6(第2逆転機構に相当する)を構成している。一対のテンション輪体63,64は、正転伝動ベルト56と逆転伝動ベルト57との内の、何れか一方を緊張状態にして他方を弛み状態とするように、択一的に切換操作可能に構成されている。
この一対のテンション輪体63,64は、運転キャビン15内に備えたファン逆転操作具107に操作ワイヤ107aを介して連係されている。そしてファン逆転操作具107の操作で、正転伝動ベルト56を緊張させた正転伝動状態と、逆転伝動ベルト57を緊張させた逆転伝動状態とに切換可能に構成されている。
〔送風機構〕
前記送風機構100は次のように構成されている。
図1、図5、及び図7に示すように、自走機体の両横側部に外装カバー9が設けられている。この外装カバー9のうち、機体の右横側部に設けられた外装カバー9について説明する。
この右側の外装カバー9は、脱穀装置4、及びエンジン3の横外側に位置するように配設されたものであるが、前記前後向きの揺動軸心z1周りで揺動開閉自在に構成された上部カバー部90と、閉塞姿勢にある上部カバー部90の下縁よりも下方側で、脱穀装置4、及びエンジン3の横外側に位置するように配設された下部カバー部91とを備えている。
下部カバー部91は、上部カバー部90のように揺動軸心z1周りで揺動開閉されるものではないが、エンジン3の下部側を覆うように、グレンタンク5を載置支持するために備えられたタンク支持台13に対して、適宜係合金具を介して、脱着可能に構成されている。
したがって、タンク支持台13に対して下部カバー部91を装着して機体の右横側部を覆う閉塞姿勢と、タンク支持台13から取り外した開放姿勢とに、姿勢を変更することができる。
上部カバー部90の前部下方には、図7に示すように多数の通気孔101aによって構成された給気部101が形成されている。通気孔101aは、上部カバー部90の外側から機体内方側への、塵埃の入り込みを制限しながら通気が可能であるように孔の大きさ等を設定されたものであり、給気部101は、その通気孔101aの形成箇所が、送風機構100の送風ファン102の回転範囲に対向する位置で、送風ファン102の回転範囲とほぼ同程度の面積を有したものである。
そして、給気部101が形成された箇所の上部カバー部90の機体内方側の面には、送風ファン102の回転半径よりも少し外側に位置するように、ファンシュラウド103が設けられている。
このファンシュラウド103は、送風ファン102の上半側を上方側から覆うように、送風ファン102の回転軌跡に沿う部分円弧状に形成され、送風ファン102のほぼ半周を覆う範囲に設けられている。
上記の送風機構100は、給気部101と、送風ファン102と、ファンシュラウド103とを組み合わせて構成されたものであり、この送風機構100によって、外装カバー9の存在に関わらず、機外から外気を吸引して、エンジン3側へ送風することができる。
これによって、エンジン3周りに堆積しがちな細かな塵埃を吹き飛ばすことが可能となり、エンジン3周りに堆積する塵埃を除去するためのメンテナンス頻度を少なくし易い。
また、給気部101とファンシュラウド103とが上部カバー部90に設けられているので、エンジン3周りのメンテナンスを行う際に、上部カバー部90を開放姿勢に姿勢変更するだけで、給気部101やファンシュラウド103をエンジン3周りから離れた位置に移動させられる。したがって、エンジン3周りを広く開放するとともに、給気部101やファンシュラウド103を脱着する手数が省ける点でも有利である。
〔ラジエータの吸気ケース〕
自走機体の後部に配備されたラジエータ7に対して、その機体内方側にラジエータ冷却ファン70が配備され、かつ、機体外方側に吸気ケース8が配設されている。このラジエータ7は、自走機体の右側方寄り箇所に配設されており、ファンシュラウド70a付きのラジエータ冷却ファン70が配備された側とは反対側の外向きの通気面7aに対して、吸気ケース8側から外気が導入されるように構成されている。ラジエータ7の下部には冷却水を排出する際に用いられる排水ドレン管7bが設けられている。
吸気ケース8は、ラジエータ7の機体外方側に対向するように配備された下部ケース部8Aと、その上方側に位置するように配備された上部ケース部8Bとを組み合わせて構成されている。
図9乃至図12に示すように、下部ケース部8Aは、ラジエータ7の外向きの通気面7aに対向する側の面に相当する部分(便宜上、内側開放面と称する)と、それとは反対側の面に相当する部分(便宜上、外側開放面と称する)とが開放されて開口部分となっている。そして、内外両側の開口部分の周囲は矩形のラジエータ7の外周縁に沿う四面で構成される周面を有して、ほぼ矩形の横向きの短筒状に形成されてケース本体80を構成している。
そして、ケース本体80の外側開放面を開閉可能であるように、閉塞姿勢で外側開放面に対向するカバー蓋部材81を備え、ケース本体80とカバー蓋部材81との組み合わせによって下部ケース部8Aが構成されている。
カバー蓋部材81は、ケース本体80の外側開放面の全面と、上部ケース部8Bの下部とを覆うように扁平状に形成された無孔の板面81aと、その周辺で機体内方側へ折り返された内向き端縁部分81bとを備えている。このカバー蓋部材81が、ケース本体80の周面のうちの前端側の側面80aに取り付けられたヒンジ82によって、上下方向の軸心y2周りで揺動開閉可能に構成されている。
カバー蓋部材81の後端側の内向き端縁部分81bと、ケース本体80の周面のうちの後端側の側面80b部分とは、バックル式の止め金具83で連結固定されている。
ケース本体80の四つの周面のうちの上面80c部分には、上部ケース部8Bが搭載されている。
上部ケース部8Bは、全体がほぼ矩形箱状であるが、ラジエータ冷却ファン70の軸心方向に沿う方向視と、ラジエータ冷却ファン70の軸心方向に交差する方向視とで、その形状が異なっている。つまり、図9に示すように、側面視(ラジエータ冷却ファン70の軸心に沿う方向視)では、全体が下部ケース部8Aよりも幅狭に形成されている。さらに、下部側よりも上部側が幅狭となる縦長で、後面側が後下がりに傾斜した変形台形状に形成されている。
また、後面視(ラジエータ冷却ファン70の軸心に交差する方向視)では、図10に示すように、下部側が下部ケース部8Aの左右方向幅と同程度の幅に形成され、かつ上部側が下部側に対して機体内方側へ張り出した幅広形状に形成され、下部ケース部8Aの左右方向幅よりも大きな左右方向幅を有している。
上部ケース部8Bには、その前後左右の各面に外気導入用の吸気口84が形成されている。
つまり、ラジエータ7に隣接して配置される吸気ケース8において、水平方向でラジエータ7が存在する側とは反対側における上部ケース部8Bの横外側面8Baに、パンチングメタル、又は網目で構成される通気用の吸気口84が形成されている。同様の吸気口84は、前記横外側面8Baとは反対側で、水平方向でラジエータ7が存在する側と同じ側であるところの、機体内方側に向く横内側面8Bbにも形成されている。
また、前記横外側面8Baと前記横内側面8Bbとの間に位置するところの、機体前方側に向く前側面8Bcと、機体後方側へ向く後側面8Bdとのそれぞれにも、同様にパンチングメタル、又は網目で構成される通気用の吸気口84が形成されている。
上部ケース部8Bは、自走機体の後端部に設けた排ワラ処理装置16よりも高い位置に配設されている。また、上部ケース部8Bのうちで、下部付近に相当する箇所は、無孔の筒状部分85に形成され、前記吸気口84は、その無孔の筒状部分85よりも高い位置に形成されている。そして、吸気口84の下端縁は脱穀装置4の後部側に設けられた後部カバー4Bの上端部、及び下部ケース部8Aのカバー蓋部材81の上端縁と同程度の高さに設定されている。この上部ケース部8Bの上端部の高さは、その前方側に存在するグレンタンク5の非傾動状態における上端縁の高さと同程度以下に設定されている。
このように構成された下部ケース部8Aと上部ケース部8Bとの対向箇所、つまり、ケース本体80の四つの周面のうちの上面80cと上部ケース部8Bの下面との対向箇所には、ぞれぞれに、ほぼ同一の矩形状でほぼ同一寸法の通気用開口86が形成されている。
図9乃至図12に示されるように、通気用開口86の周辺部では、上部ケース部8Bの横外側面8Baの下端部外側に付設した断面L字状の取付ブラケット87が筒状部分85の横外側に溶接固定されている。この取付ブラケット87の下向き面側に形成された連結孔と対向する固定ナット付きの連結孔87aがケース本体80の上面80cの右横外側端部に形成され、連結ボルト87bで連結固定可能に構成されている。
通気用開口86の後方側では、上部ケース部8Bの後側面8Bdの下端部の内側に対向するように断面L字状の起立突片88がケース本体80の上面80cに溶接固定されていて、その起立突片88に形成された連結孔と対向する固定ナット付きの連結孔88aが後側面8Bdの筒状部分85に形成され、連結ボルト88bで連結固定可能に構成されている。
したがって、上部ケース部8Bの後側面8Bdの下端部内面を起立突片88の外側に当てつけて後側面8Bdの連結孔88aに対向させ、横外側面8Baの下端部外側の取付ブラケット87を、ケース本体80の上面80cの連結孔87aに対向するように載置して、連結ボルト87b,88bで連結することにより、上部ケース部8Bを下部ケース部8Aの上側に立設させた状態で固定することができる。
上部ケース部8Bの前側面8Bcには、グレンタンク5の揺動軸心z2を備える揺動支軸52を支承する支持部材5Bに対して連結固定可能な連結ブラケット89が、筒状部分85の外側から前向きに連設してある。この連結ブラケット89を支持部材5Bに連結することで、上部ケース部8Bの上下方向での途中箇所を連結固定することができ、安定良く支持し易い。
下部ケース部8Aのケース本体80のうち、底面80dには、その底面80dの一部を開放するように開口80eが設けてあり、その開口80eを閉塞するための開閉可能な蓋体80fも設けてある。これにより、下部ケース部8Aのケース本体80の内部にワラ屑や塵埃が堆積するなどのメンテナンスの必要が生じた場合、カバー蓋部材81を開放することにより、ケース本体80の内部に身を乗り出して蓋体80fを開放し、ケース本体80の内部のワラ屑や塵埃を落下除去するなどの作業を簡便に行い易い。
吸気ケース8は、下部ケース部8Aの前端側下部が、タンク支持台13の後部側の外支柱13Aから後方向きに延出された支持ブラケット13Aaに支持されている。下部ケース部8Aの後部側下部は、車体フレーム1後端部で後輪2Rを支持するための後輪支持フレーム10から立設されているケース支持脚10aに支持されている。このケース支持脚10aには、ラジエータ7の下部も連結固定されている(図10参照)。
また、下部ケース部8Aの上部側は、タンク支持台13の上部枠13Cに取り付けられ、下部ケース部8Aとラジエータ7とが、通気面7aの周辺にシール材7cを介装させた状態で互いに連結されている。
〔正逆転選択機構〕
ラジエータ7を冷却するためのラジエータ冷却ファン70の伝動系には、次のように構成された正逆転選択機構6が介在されている。
正逆転選択機構6は、図16乃至図18に示すように、正転伝動ベルト56と逆転伝動ベルト57とが巻回されるファン入力プーリ72に対して、正転伝動ベルト56と逆転伝動ベルト57とのうちの何れか一方の動力が伝達され、他方の動力が伝達されないように伝動状態を選択する。このように、正転伝動ベルト56と逆転伝動ベルト57とのうちの何れか一方の動力を伝達することによって、ファン入力プーリ72の回転方向を正転方向と逆転方向との何れかに切り換えるためのものである。
ファン入力プーリ72の正転方向とは、ラジエータ冷却ファン70による送風方向が機体横外方側から内方側へ向けられ、ラジエータ7に対してラジエータ冷却ファン70による吸引作用が働く方向である。逆転方向とはその逆方向へラジエータ冷却ファン70による送風方向が向けられる方向である。この逆転方向では、ラジエータ冷却ファン70による送風方向が機体内方側から外方側へ向けられ、ラジエータ7の機体横外側に存在する通気面7aに付着した塵埃を外側へ吹き飛ばすことが可能となる。
図9乃至図15に示すように、ラジエータ7よりも機体内方側に設置されるファン入力プーリ72は、車体フレーム1上に立設したファン取付台74に支持されている。
ファン取付台74は、車体フレーム1の後端部に備えた後輪支持フレーム10の機体内方側の側面に沿って取り付けられた支柱74Aと、その支柱74Aの上端部に設けられた平板状の座板74Bとを備えている。その座板74Bの上面側に対して搭載される基板75と、基板75の上側で前後方向に沿って配設された角筒状部材76と、角筒状部材76の上面側で板面を前後方向に沿わせて起立する取付板77とが溶接固定されている。座板74Bと基板75とは板面同士を当接させて連結ボルトで着脱可能に連結固定されている。
取付板77には、図13乃至図18に示すように、取付板77の板面を貫通する状態で、ファン入力プーリ72を枢支するための支軸71が固定されている。つまり、支軸71には、取付板77と対向する鍔状の当接面を備えた連結板73が溶接固定されていて、この連結板73を当てつけた状態で、取付板77にボルト連結してある。
取付板77にボルト連結された支軸71には、取付板77の機体外方側に突出する部位に揺動板60が装着されている。この揺動板60は、支軸71の軸心p2から離れる2方向に延出された腕部分60A,60Bを備えている。一方の腕部分60Aには、正転伝動ベルト56に作用する第1テンション輪体63の支軸63aが設けられ、他方の腕部分60Bには、逆転伝動ベルト57に作用する第2テンション輪体64の支軸64aが設けられている。
そして、一方の腕部分60Aには、揺動板60を支軸71の軸心p2回りで揺動操作するための操作腕62が連結固定されている。
揺動板60には、取付板77側へ向けて突出する連係ピン61が突出形成され、取付板77側には、その連係ピン61の頭部が嵌り込み可能で、かつ、支軸71の軸心p2回りにおける連係ピン61の円弧軌跡に沿う所定範囲で長孔77aが形成されている。
したがって、揺動板60の連係ピン61が取付板77の長孔77aを貫通した状態に嵌り込ませると、操作腕62の揺動操作にともなって揺動板60を長孔77aの所定範囲内で支軸71の軸心p2回りに揺動操作することができる。
図8に示されているように、揺動板60のうち、第1テンション輪体63が装着された腕部分60Aは、第2テンション輪体64が装着された腕部分60Bよりも、前記取付板77から離れて機体外方側に位置している。
また、この第1テンション輪体63が装着された腕部分60Aには、図15乃至図18に示すように、正転伝動ベルト56を緊張させる側(図7における時計回り方向)に回動付勢するコイルスプリング66(付勢機構に相当する)を係止するための係止片66aが設けられている。コイルスプリング66の他端側は、ファン取付台74の支柱74Aに連結されており、揺動板60に常時正転伝動ベルト56を緊張させる側への付勢力が作用するように張設してある。
逆転伝動ベルト57は、前記第2テンション輪体64の他に、第3テンション輪体65にも巻回するように設けられている。
第3テンション輪体65は、取付板77に設けた支軸65aに枢支されており、前記操作腕62の揺動操作によって位置変更されるものではなく、取付板77上で位置固定されて設けられたものである。
第2テンション輪体64と第3テンション輪体65とは、図16及び図17に示すように、駆動回転体である前記中継出力プーリ55b,55cの軸心p1と、入力回転体であるファン入力プーリ72の回動中心となる支軸71の軸心p2とを結ぶ仮想線分L1の両側に振り分けられた状態に配設されている。
正転伝動ベルト56は、駆動回転体である中継出力プーリ55b,55cのうち、機体外方側の中継出力プーリ55bと、ファン入力プーリ72と、第1テンション輪体63とにわたって巻回されている。これらの中継出力プーリ55b、ファン入力プーリ72、及び第1テンション輪体63は、何れもが正転伝動ベルト56の内周側に接するように配設されている。
したがって、図16に示すように、操作腕62が実線で示す「正転」位置に操作されると、揺動板60が時計回りに揺動して、正転伝動ベルト56を緊張させる側へ第1テンション輪体63を移動させる。この第1テンション輪体63の位置は、コイルスプリング66の付勢力が作用することによって、操作腕62に対する操作が解除されても、正転伝動状態であるように維持される。
このとき、第2テンション輪体64を支持する揺動板60の腕部分60Bは、逆転伝動ベルト57を弛める側に揺動(時計回りに揺動)していて、逆転伝動ベルト57による動力伝達が行われない状態となっている。
逆転伝動ベルト57は、駆動回転体である中継出力プーリ55b,55cのうち、機体内方側の中継出力プーリ55cと、ファン入力プーリ72と、第2テンション輪体64と、第3テンション輪体65とにわたって巻回されている。
これらのうち、中継出力プーリ55cと、第2テンション輪体64、及び第3テンション輪体65は逆転伝動ベルト57の内周側に接し、ファン入力プーリ72は逆転伝動ベルト57の外周側に接するように、前記逆転伝動ベルト57が巻回されている。
したがって、図17に示すように、操作腕62を「逆転」位置に操作すると、コイルスプリング66の付勢力に抗して揺動板60が反時計回りに揺動して、逆転伝動ベルト57を緊張させる側へ第2テンション輪体64を移動させる。この状態で緊張された逆転伝動ベルト57が逆転伝動状態となる。
このとき、第1テンション輪体63を支持する揺動板60の腕部分60Aは、正転伝動ベルト56を弛める側に揺動(反時計回りに揺動)していて、正転伝動ベルト56による動力伝達が行われない状態となっている。
上記のように、中継出力プーリ55b、ファン入力プーリ72、第1テンション輪体63、及び正転伝動ベルト56を備えて正転系動力伝達機構が構成され、中継出力プーリ55c、ファン入力プーリ72、第2テンション輪体64、第3テンション輪体65、及び逆転伝動ベルト57を備えて逆転系動力伝達機構が構成されている。
正逆転選択機構6は、正転系動力伝達機構の正転伝動ベルト56と、逆転系動力伝達機構の逆転伝動ベルト57とを、操作腕62の操作で揺動板60を揺動作動させ、択一的に選択して緊張又は弛緩させることにより動力の断続を行うことが可能なテンションクラッチによって構成されたものである。
尚、操作腕62の操作による揺動板60の揺動作動は、正転側への切換状態はコイルスプリング66の付勢力によって、操作腕62による操作力を解除しても持続されるが、逆転側への操作は、操作腕62の操作によって揺動板60が揺動作動されている間だけ継続し、操作腕62による操作が解除されると、コイルスプリング66の付勢力によって、正転駆動状態に自動復帰される。
図13乃至図18に示す符号67は、揺動板60に一体に設けた棒状の外れ止めガイドであり、符号68は、L字状に屈曲形成された板状の外れ止めガイドである。また、符号77bは取付板77に設けた棒状の外れ止めガイドである。これらは何れも、正転伝動ベルト56又は逆転伝動ベルト57の外れ止めを行うためのものである。
中継軸55側の一対の中継出力プーリ55b,55cと、ラジエータ冷却ファン70側のファン入力プーリ72とにわたって掛張された正転伝動ベルト56と逆転伝動ベルト57に対しては、その正転伝動ベルト56と逆転伝動ベルト57を案内するためのベルトガイド69が設けられている。
このベルトガイド69は、正転伝動ベルト56及び逆転伝動ベルト57に対して、駆動状態で緊張されている状態の正転伝動ベルト56又は逆転伝動ベルト57にはでは接触せず、所定量以上の弛みが生じたとき、これを下方側から支持するように構成されている。このようにしたことにより、弛んだ逆転伝動ベルト57又は正転伝動ベルト56が大きく垂れて、駆動中の正転伝動ベルト56又は逆転伝動ベルト57に接触するような状態となることを避けられるようにしてある。これによって、弛んだ逆転伝動ベルト57又は正転伝動ベルト56が駆動中の正転伝動ベルト56又は逆転伝動ベルト57に接触して、互いに損耗する可能性を低減することができる。
具体的には、図16、図17、及び図19に示すように、ベルトガイド69は、逆転伝動ベルト57の駆動中には仮想線で示すように接触せず、正転伝動ベルト56が駆動されて逆転伝動ベルト57が非駆動状態となったとき、その逆転伝動ベルト57の緩み側と張り側のそれぞれを、所定量以上の弛みが生じたときに下方側で、実線で示すように支持するための第1支持部69aと第2支持部69bとを備えている。この逆転伝動ベルト57側では、ファン入力プーリ72に対して逆転伝動ベルト57の外周側で接する側が張り側であり、第3テンション輪体65に内周側で接する側が緩み側である。
また、このベルトガイド69は、正転伝動ベルト56側に対して、正転伝動ベルト56の緩み側に所定量以上の弛みが生じたときに、その正転伝動ベルト56の緩み側を下方から仮想線で示すように支持するための第3支持部69cを備えている。
このように第1支持部69aと第2支持部69b、及び第3支持部69cを備えたことにより、正逆転の切換にともなって正転伝動ベルト56又は逆転伝動ベルト57の何れかが緩められたとき、弛んだ正転伝動ベルト56又は逆転伝動ベルト57の必要以上の垂れ下がりを抑制する。
正転伝動ベルト56の張り側に対しては、図16及び図17に示すように、ベルトガイド69とは別に、弛み取り用の調節輪体79を設けてある。
この調節輪体79は、ファン取付台74に固定された角筒状部材76の前端部からタンク支持台13の上部枠13Cに向けて立設した支持部材78に対して上下に位置変更可能に取り付けてある。
この調節輪体79を正転伝動ベルト56の張り側の下方側に位置させて、正転伝動ベルト56が緩められたときに、その正転伝動ベルト56の弛みによる垂れ下がりを制限し得るように位置させておけばよい。尚、この調節輪体79は、正転伝動ベルト56の緊張状態では特に接触させておく必要性はないが、長めの正転伝動ベルト56を用いた場合や、正転伝動ベルト56が延びて緩んできた場合に、その弛み取りのために、正転伝動ベルト56を緊張状態にするための位置を調節できるようにしてもよい。
前記中継軸55は、タンク支持台13の上部枠13Cに対して、取付ブラケット13Dを介して吊り下げ状態で取り付けてある。
そして、中継軸55に備えた一対の中継出力プーリ55b,55cには、図5及び図20,21に示すように、外れ止めガイド58が設けられている。
この外れ止めガイド58は、中継出力プーリ55b,55cの外周側に対向し、側面視で中継出力プーリ55b,55cの機体前方側の外周に沿うように設けられている。この外れ止めガイド58の側面視での形状は、板材を多角形状に屈折させながら中継出力プーリ55b,55cの外周円のほぼ半周に沿うように形成されている。
多角形状の外れ止めガイド58は、その上端部の角部の両側に備えた一対の取付片58a,58aを介して取付ブラケット13Dにボルト連結されている。
また、多角形状の外れ止めガイド58の上端部と下端部とは、図21に示すように、中継出力プーリ55b,55c、及び中継軸55を迂回するU字状の屈曲棒材58bで連結されており、外れ止めガイド58の強度が高められている。
〔別実施形態の1〕
上記の実施形態では、脱穀装置4の上方に配設されるグレンタンク5を、左右方向の一端側に設けた揺動軸心z2の回りで傾動可能に構成し、かつ、前記揺動軸心z2が設けられた側に開閉可能な穀粒排出口5Aを設けて、その傾動姿勢で穀粒を排出可能に構成した構造のものを示したが、これに限られるものではない。
例えば、図23に示すように、グレンタンク5に開閉可能な穀粒排出口5Aを設けずに貯留物排出用のアンローダ5Cを設けて貯留物を排出するようにしてもよい。
このように構成すれば、グレンタンク5に開閉可能な穀粒排出口5Aを設けたり、グレンタンク5を傾動させるためのダンプシリンダ53を設けたりしなくとも穀粒を排出することが可能である。
しかし、アンローダ5Cを備えたグレンタンク5においても、ダンプシリンダ53を設けることで、タンク本体51の底部に存在する貯留物をスムースにアンローダ5Cの存在する側へ集めるように構成してもよい。
前記アンローダ5Cは、前記グレンタンク5の前壁部分から貯留物を持ち上げる方向に立ち上げられた縦搬送筒110と、その縦搬送筒110の上端部から横倒れ方向に延出された横搬送筒111と、横搬送筒111の先端部から貯留物を排出する排出部112とを備えている。
横搬送筒111は、その長手方向を自走機体の横外側へ向けて、排出部112が自走機体から離れた横側方に位置する貯留物排出姿勢と、横搬送筒111の長手方向が図23に示すように、自走機体に沿って後方側へ向けられた格納姿勢とに、姿勢変更可能に構成されている。
このように横搬送筒111を格納姿勢にしたとき、排出部112は、吸気ケース8の上部ケース部8Bの上側を越して、上部ケース部8Bよりも後方で、排ワラ処理装置16の上方に位置するように構成されている。このとき、上部ケース部8Bが下部ケース部8Aよりも幅狭で、かつ上部ケース部8Bの後面側が後下がりに傾斜した変形台形状に形成されているので、横搬送筒111の前後方向長さをできるだけ短く設定することができ、コンパクト化を図る上で有効である。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の2〕
上記の実施形態では、吸気ケース8として、上部ケース部8Bと下部ケース部8Aとが別体で構成された構造のものを例示したが、これに限られるものではない。例えば、上部ケース部8Bと下部ケース部8Aとが一体のケースで構成されたものであってもよい。
また、上部ケース部8Bや下部ケース部8Aの形状としては、矩形箱状のものに限らず、例えば、三角筒形状や、多角筒形状や、円筒状など、適宜の形状を採用することが可能である。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の3〕
上記の実施形態では、上部ケース部8Bとして、ラジエータ冷却ファン70の軸心に沿う方向視では、下部側よりも上部側が幅狭となる縦長形状のものを示したが、これに限られるものではない。例えば、下部側と上部側とが同一幅であったり、逆に、下部側よりも上部側が広くなっている形状であっても差し支えない。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の4〕
上記の実施形態では、上部ケース部8Bの吸気口84は、前後左右の全部の面に形成された構造のものを示したが、これに限られるものではない。例えば、前後左右の面うちの一部の面にのみ吸気口84を設けたものであってもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の5〕
上記の実施形態では、刈取部逆転操作具106及びファン逆転操作具107として、引き操作している間だけ逆転状態に操作し、引き操作を解除すると正転状態に戻るようにした構造のものを示したが、これに限られるものではない。
例えば、図示はしないが、引き操作されるごとに、逆転状態と正転状態とが交互に切り替わるように構成されたものであってもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の6〕
上記の実施形態では、走行装置2として、前輪2Fを非操向車輪で構成し、後輪2Rを操向車輪で構成したものを示したが、これに限らず、例えば、前輪2Fを操向車輪とし、後輪2Rを非操向車輪としてもよい。また、前輪2F及び後輪2Rをともに操向車輪で構成してもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の7〕
上記の実施形態では、走行装置2として、前輪2Fを非操向車輪で構成された駆動輪とし、後輪2Rを駆動されていない操向車輪で構成した構造のものを示したが、これに限られるものではない。
例えば、前輪2Fを駆動されていない操向車輪として、後輪2Rを非操向車輪からなる駆動輪とする、あるいは、前輪2F及び後輪2Rをともに操向車輪で構成して、前輪2Fと後輪2Rとを、ともに駆動するように構成してもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の8〕
上記の実施形態では、前走行部を非操向車輪からなる前輪2Fで構成し、後走行部を操向車輪からなる後輪2Rで構成したものを示したが、これに限らず、例えば、前走行部をセミクローラタイプのクローラ走行装置で構成し、後走行部を操向車輪からなる後輪2Rで構成したものであってもよい。逆に、前走行部を操向車輪からなる前輪2Fで構成して、後走行部をセミクローラタイプのクローラ走行装置で構成してもよい。
この場合、セミクローラタイプのクローラ走行装置を駆動し、操向車輪で構成される後輪2R又は前輪2Fは非駆動のものであっても良いし、セミクローラタイプのクローラ走行装置と、操向車輪で構成される後輪2R又は前輪2Fを共に駆動するものであっても良い。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の9〕
上記の実施形態では、上記の実施形態では、運転部として運転キャビン15を備えた構造のものを例示したが、これに限られるものではなく、運転部としては運転キャビン15を備えずに、単にステアリングハンドル15aや運転座席15bを備えただけのものであってもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の10〕
上記の実施形態では、エンジン出力回転体としての出力プーリ30、入力回転体及び出力回転体としての入出力プーリ22、及び脱穀側回転体としての脱穀入力プーリ41bを用いた構造のものを示したが、このような出力用又は入力用の回転体をプーリで構成するものに限らず、例えばスプロケットで構成してもよい。その場合、伝動用の無端回動帯は、伝動ベルト32A,32Bに代えて伝動チェーンを用いるようにしてもよい。また、脱穀装置4等の他の箇所における無端回動帯を用いた伝動構造においても同様に、伝動ベルトに代えて伝動チェーンを採用してもよい。
その他の構成は、前述した実施形態と同様の構成を採用すればよい。
〔別実施形態の11〕
上記の実施形態では、排ワラ部として、排ワラを細断可能な排ワラチョッパーを備える排ワラ処理装置16を示したが、これに限られるものではない。例えば、排ワラチョッパーとは異なる切断装置を設けたり、落下放出する装置を設ける、あるいは、単に排ワラが排出される排ワラ出口が存在するだけのものであってもよい。
本発明で示す収穫機としては、稲、麦、とうもろこしなどの穀物を収穫するコンバインに限らず、大豆などの豆類や菜種などの花卉類を収穫するものに適用することもできる。また、普通型コンバインに限らず、自脱型コンバインであってもよい。
3 エンジン
4 脱穀装置
5 グレンタンク
5C アンローダ
7 ラジエータ
8 吸気ケース
8A 下部ケース部
8B 上部ケース部
9 側部カバー
14 燃料タンク
15 運転部
16 排ワラ部
70 ラジエータ冷却ファン
81 カバー蓋部材
84 吸気口
100 送風機構
102 送風ファン
110 縦搬送筒
111 横搬送筒
112 排出部
s1 作業用空間

Claims (16)

  1. ラジエータと、
    ラジエータ冷却ファンと、
    前記ラジエータに対する冷却用外気が導入される吸気ケースとを備え、
    前記吸気ケースは、前記ラジエータに隣接する下部ケース部と、その下部ケース部から前記ラジエータよりも上方に延びる上部ケース部とを備え、
    この上部ケース部に外気導入用の吸気口が形成されるとともに、前記ラジエータ冷却ファンの軸心方向視における前記上部ケース部の幅が前記下部ケース部よりも狭く設定されている収穫機。
  2. 前記吸気口は、前記上部ケース部において、水平方向で前記ラジエータが存在する側とは反対側の面に形成されている請求項1記載の収穫機。
  3. 前記吸気口は、前記上部ケース部において、水平方向で前記ラジエータが存在する側と同じ側の面に形成されている請求項1又は2記載の収穫機。
  4. 前記吸気口は、前記上部ケース部において、水平方向で前記ラジエータが存在する側と同じ側の面と、前記ラジエータが存在する側とは反対側の面と、にわたって存在する箇所の面に形成されている請求項1〜3のいずれか一項記載の収穫機。
  5. 前記上部ケース部に、前記下部ケース部よりも前記軸心方向で幅広の面を備え、その幅広に形成された面に前記吸気口が設けられている請求項1〜4のいずれか一項記載の収穫機。
  6. 前記上部ケース部は、水平方向で前記下部ケース部に対して一方側に偏倚した状態で設けられている請求項1〜5のいずれか一項記載の収穫機。
  7. 前記下部ケース部に、前記ラジエータに対向する側とは反対側に開口する開口部を備え、その開口部を覆うカバー蓋部材が開閉可能に構成されている請求項1〜6のいずれか一項記載の収穫機。
  8. 自走機体に搭載された脱穀装置を備え、その脱穀装置の横側方に前記ラジエータ冷却ファンが配設されているとともに、前記ラジエータ冷却ファンの横側方に前記ラジエータが配設され、
    前記上部ケース部は、前記ラジエータよりも上方位置に前記吸気口が位置するように構成されている請求項1〜7のいずれか一項記載の収穫機。
  9. 前記脱穀装置の後方に排ワラ部が備えられ、前記ラジエータは、前記自走機体の後部寄り箇所において、前記排ワラ部の横側方に位置し、前記上部ケース部が前記排ワラ部の上方にまで延出されている請求項8記載の収穫機。
  10. 前記ラジエータの前方にエンジンが配設され、前記エンジンの外側方箇所に、前記エンジンに向けて外気を送風する送風機構が備えられている請求項8又は9記載の収穫機。
  11. 前記ラジエータの前方にエンジンが配設され、前記エンジンと前記ラジエータとの間に作業用空間を設けてあり、この作業用空間の横外側箇所に、前記作業用空間の横外側を覆う側部カバーを設けてあり、かつ前記側部カバーは開放可能に構成されている請求項8〜10のいずれか一項記載の収穫機。
  12. 前記ラジエータの上方にグレンタンクが配設され、前記上部ケース部は前記グレンタンクと隣り合う位置に配設されている請求項8〜11のいずれか一項記載の収穫機。
  13. 前記ラジエータの前方に配設されたエンジンと前記ラジエータと前記脱穀装置との上方に亘るように前記グレンタンクが配設され、前記上部ケース部は、前記グレンタンクの後方に設けられている請求項12記載の収穫機。
  14. 前記グレンタンクの前方側に運転部が設けられている請求項12又は13記載の収穫機。
  15. 前記グレンタンクの下方で、かつ前記吸気ケースが設けられた側とは、自走機体の反対側箇所に燃料タンクが配設されている請求項12〜14のいずれか一項記載の収穫機。
  16. 前記グレンタンクは貯留物排出用のアンローダを備え、
    前記アンローダは、前記グレンタンクの前壁から貯留物を持ち上げる方向に立ち上げられた縦搬送筒と、その縦搬送筒の上端部から横倒れ方向に延出された横搬送筒と、前記横搬送筒の先端部から貯留物を排出する排出部とを備えるとともに、前記横搬送筒を自走機体の横外側へ向けた貯留物排出姿勢と、前記横搬送筒を前記自走機体に沿って後方側へ向けた格納姿勢とに姿勢変更可能に構成され、
    前記アンローダの前記排出部は、前記格納姿勢で前記脱穀装置の後方に備えられた排ワラ部の上方位置で、前記上部ケース部よりも後方に位置するように構成されている請求項12〜15のいずれか一項記載の収穫機。
JP2014159354A 2014-08-05 2014-08-05 収穫機 Pending JP2016036263A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014159354A JP2016036263A (ja) 2014-08-05 2014-08-05 収穫機
CN201520560076.XU CN204929695U (zh) 2014-08-05 2015-07-29 收获机

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014159354A JP2016036263A (ja) 2014-08-05 2014-08-05 収穫機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016036263A true JP2016036263A (ja) 2016-03-22

Family

ID=54997173

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014159354A Pending JP2016036263A (ja) 2014-08-05 2014-08-05 収穫機

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2016036263A (ja)
CN (1) CN204929695U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017198171A (ja) * 2016-04-28 2017-11-02 株式会社クボタ 作業機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017198171A (ja) * 2016-04-28 2017-11-02 株式会社クボタ 作業機

Also Published As

Publication number Publication date
CN204929695U (zh) 2016-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103369954B (zh) 普通型联合收割机
JP6566909B2 (ja) 作業機
JP6095545B2 (ja) 作業機
WO2012035945A1 (ja) コンバイン
JP5271011B2 (ja) コンバイン
WO2010100804A1 (ja) コンバイン
JP5436378B2 (ja) コンバイン
WO2012111233A1 (ja) 普通型コンバイン
JP2007060956A (ja) コンバイン
JP2016036263A (ja) 収穫機
WO2015020056A1 (ja) 収穫機、及び、全稈投入型コンバイン
JP2016036264A (ja) 収穫機
JP2016036259A (ja) 収穫機
JP6095544B2 (ja) コンバイン
JP2010042031A (ja) コンバイン
JP6887519B2 (ja) コンバイン
JP2011050314A (ja) コンバイン
JP4670988B2 (ja) コンバイン
JP4670982B2 (ja) コンバイン
JP2021069290A (ja) コンバイン
CN115279171A (zh) 联合收割机及收割机
JP2019010070A (ja) 収穫機
JP4670945B2 (ja) コンバイン
WO2019082306A1 (ja) コンバイン
JP2014014326A (ja) コンバイン