JP2016034375A - 遊技機管理システム及び遊技機管理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技中の遊技客に対して、他の遊技機の使用状況を通知するとともに、遊技機の選択サービスを向上させる遊技機を提供する。【解決手段】台間カード処理機10は、遊技客から遊技機20に関する検索情報を受け付け、検索結果に基づいて、遊技客が空き台を選択した場合には、空き台の確保要求をカード管理装置40に送信する。確保要求を受信したカード管理装置は、空き台に対して要求者以外の遊技客による遊技を禁止するように台間カード処理機にロック処理をさせる。空き台は、要求者のカードのみで遊技可能に遷移し、他の遊技客のカードや入金を受け付けない。遊技を希望する遊技機が使用中の場合には、遊技客の操作を受け付け、台間カード処理機は、カード管理装置に空き台通知要求を送信し、カード管理装置は、遊技機が空いた旨の通知を受信したならば、要求した台間カード処理機に空き台通知を送信して、同様に該空き台の確保要求を受け付ける。【選択図】図1

Description

この発明は、遊技媒体を用いて遊技を行う遊技機と遊技機に併設された各台装置とを含む遊技機管理システム及び遊技機管理方法に関する。
従来、パチンコ店等の遊技店には、様々な機種の遊技機が設置されている。遊技店に入店した遊技客は、意中の機種の遊技機に向かい、空いていればその遊技機で遊技を開始する。意中の遊技機が空いていなければ、その次に意中の遊技機で遊技を行う。意中の遊技機がどれも空いていなければ、希望する遊技機の周辺で遊技しながら、あるいは遊技せずにその遊技機が空くのを待ち続けることになる。
また、空き台や遊技を誘うような遊技機を探しながら店内を回りながらも、手頃な遊技機見つからず、遊技する機会を逸する遊技客が存在する場合もある。
遊技客による遊技機の選択を支援するため、特許文献1は、遊技店内に予約受付装置を設置し、店内に設置された各遊技機が使用中であるか否かを一括して確認可能とするとともに、空き状態の遊技機を予約処理する遊技機予約システムを開示している。
特開2009―247374号公報
しかしながら、上記技術に代表される従来技術を用いたとしても、遊技客が所望の遊技機を円滑に選ぶことができない場合があるという問題点があった。この点を具体的に説明すると、特許文献1に開示された遊技機予約システムでは、その時点で空いている遊技機については予約が可能であるが、遊技客が希望する遊技機に空きがあるとは限らない。希望する遊技機が全て使用中であれば、遊技客は他の遊技機で遊技しつつ希望の遊技機が空くことを待つか、希望の遊技機の周りで待機することになる。
他の遊技機で遊技しつつ希望の遊技機が空くことを待つケースでは、希望の遊技機が空いたことに気付かず、希望の遊技機が使用できないままとなる場合がある。また、希望の遊技機の周りで待機するケースでは、遊技をする意志のある遊技客が遊技せずに待っている状態となるので、遊技店にとっては利益を得る機会を損なうこととなる。
これらのことから、遊技客による遊技機の円滑な選択を支援し、遊技客の利便性を向上するとともに、遊技店の利益に寄与することが重要な課題となっていた。
本発明は、上述した従来技術の課題を解決するためのものであって、遊技を行っている遊技客に対して所望の遊技機の利用状況を通知し、空いた場合の該遊技機の選択を容易に行うことのできる遊技機管理システム及び遊技機管理方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、遊技店に設置された複数の遊技機を管理する遊技機管理システムであって、前記遊技店に設置された複数の遊技機について、使用中であるか否かを示す使用状況をそれぞれ管理する使用状況管理手段と、前記複数の遊技機にそれぞれ併設された複数の各台装置とを備え、前記複数の各台装置は、自装置に併設された遊技機以外の遊技機である他遊技機の使用状況を前記使用状況管理手段から取得する他遊技機状況取得手段と、前記他遊技機状況取得手段が取得した他遊技機の使用状況を報知する報知手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記複数の各台装置は、使用中ではない他遊技機に対し、他の遊技客による使用を排除する確保状態への移行を要求する確保要求を行う確保要求手段と、他遊技機からの確保要求を受けた場合に自装置に併設された遊技機を確保状態とする確保処理手段とをさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記他遊技機状況取得手段は、遊技客が指定した条件に適合する他遊技機について使用状況を取得することを特徴とする。
ことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記複数の各台装置は、使用中である他遊技機のうち、遊技客が指定した条件に適合する遊技機が使用中ではない空き状態となった場合に通知を行うことを求める通知要求を行う通知要求手段をさらに備え、前記使用状況管理手段は、前記通知要求に指定された条件に適合する遊技機の使用状況が使用中から空き状態となった場合に通知要求の要求元の各台装置に通知することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記要求元の各台装置が複数存在し、複数の各台装置が前記使用状況管理手段からの通知を受けた場合に、通知を受けた複数の各台装置から前記遊技機を確保可能な各台装置を選択する選択手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記確保処理手段は、他遊技機からの確保要求を受けて自装置に併設された遊技機を確保状態とした後、前記確保要求手段に確保要求を行わせた遊技客を認証するか、若しくは所定時間が経過した場合に前記確保状態を解除することを特徴とすることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記確保要求手段は、前記確保要求と所定の記憶媒体の識別情報とを対応付け、前記確保処理手段は、前記記憶媒体から読み取られた識別情報に基づいて前記遊技客を認証することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記確保要求手段は、前記遊技店に会員登録した遊技客用の会員用記憶媒体か、若しくは有価価値の残高が所定値以上の記憶媒体の識別情報に前記確保要求を対応付けることを特徴とする。
また、本発明は、遊技店に設置された複数の遊技機を管理する遊技機管理方法であって、前記遊技店に設置された複数の遊技機について、使用中であるか否かを示す使用状況をそれぞれ管理する使用状況管理ステップと、前記複数の遊技機にそれぞれ併設された複数の各台装置が、自装置に併設された遊技機以外の遊技機である他遊技機の使用状況を取得する他遊技機状況取得ステップと、前記複数の遊技機に併設された各台装置が、前記他遊技機状況取得ステップで取得した他遊技機の使用状況を報知する報知ステップとを含んだことを特徴とする。
本発明によれば、遊技店に設置された複数の遊技機について、使用中であるか否かを示す使用状況をそれぞれ管理し、複数の遊技機にそれぞれ併設された複数の各台装置が、自装置が併設された遊技機以外の他の遊技機の使用状況を取得して、該他の遊技機に併設された各台装置が該遊技機の使用状況を報知するように構成したので、遊技客は遊技中に他の遊技機の空き状況を把握して空き遊技機を選択できることになり、所望の遊技機選択の利便性が向上することとなる。
図1は、本実施例に係る遊技機管理の概念を説明するための説明図である。 図2は、遊技店のシステム構成を示す図である。 図3は、図2に示した台間カード処理機及び遊技機の外観構成を示す図である。 図4は、図2に示した台間カード処理機及び遊技機の内部構成を示すブロック図である。 図5は、図4に示した自装置状態データ、遊技機状態データ、カードデータ、空台判定基準データ及び移動設定データについて説明するための説明図である。 図6は、図2に示したカード管理装置の内部構成を示すブロック図である。 図7は、カード管理装置の記憶部が記憶するデータを説明するための説明図である。 図8は、本実施例に係る空き台検索及び空き台確保について説明するための説明図である。 図9は、使用中の遊技機が空き状態となった場合に空き台通知を受けて行う空き台確保について説明するための説明図である。 図10は、台間カード処理機の表示操作部における台情報検索受け付けから空き台選択までの画面遷移の一例を示した図である。 図11は、台間カード処理機の表示操作部における台情報検索受け付けから使用中の台の選択受け付けまでの画面遷移の一例を示した図である。 図12は、空き台確保がなされた台間カード処理機に要求者以外の遊技客のカードが挿入された場合の表示操作部の表示画面の一例である。 図13は、移動元の台間カード処理機が台情報検索受け付けから台の選択受け付けを行うまでの処理手順を示したフローチャートである。 図14は、移動元の台間カード処理機が空き台通知を受けて空き台の確保を行う処理手順を示したフローチャートである。 図15は、カード管理装置による台情報提供及び台選択を行う処理手順を示したフローチャートである。 図16は、カード管理装置が空き台通知を受けて、要求元の台間カード処理機から空き台確保要求の受け付けを行う処理手順を示したフローチャートである。 図17は、図16及び図17に示したカード管理装置による空き台確保の処理手順を示したフローチャートである。 図18は、空き台となった台間カード処理機がカード管理装置からの指示で空き台確保を行う処理手順を示したフローチャートである。
以下に、添付図面を参照して、本発明に係る遊技機管理システム及び遊技機管理方法の好適な実施例を詳細に説明する。
本明細書中にあって持玉とは、遊技客が遊技において獲得した遊技媒体又は当該遊技媒体数を示すデータであって、その当日中(閉店より前の時間)のみ遊技に再度供することができるものを言う。貯玉とは、遊技客が遊技において獲得した遊技媒体又は当該遊技媒体数を示すデータであって、翌日以降(閉店より後の時間)も遊技に再度供することができるものを言う。持玉は、一般遊技客及び会員遊技客の双方が使用可能であり、遊技機を移動した場合などに使用する。貯玉は通常、会員遊技客のみが使用可能であり、獲得した遊技媒体を翌日以降の遊技に用いる場合に使用する。貯玉の使用には所定の手数料を課すこととしてもよい。
まず、本実施例に係る遊技機管理の概念について説明する。図1は、本実施例に係る遊技機管理の概念について説明するための説明図である。遊技店内には、複数の遊技機20が設置され、各遊技機20には台間カード処理機10が併設されている。遊技機20は、遊技客が遊技媒体に触れない構造となっている封入式の遊技機であり、遊技玉を発射可能な数を遊技可能数として管理する。また、台間カード処理機10は、カード管理装置40から送信を受けた持玉をデータとして管理するとともに、玉貸し、持玉再プレイ等の操作を受け付ける。
本実施例に係る遊技機管理システムは、遊技客が遊技中であっても、他の遊技機20に関する利用状況を含めた情報を提供することで、遊技客に対して遊技機20の選択肢の幅を広げるとともに、空いている遊技機20(以下、空き台と言う)の選択を支援するのである。また、空き台だけでなく、使用中であった遊技機20が空いた場合には、当該遊技機20を希望していた遊技客に通知し、遊技客の要求に応じてその空き台をシステムで確保し、遊技客が余裕を持って空き台へ移動できるようにしている。
この遊技機管理について具体的に説明する。台間カード処理機10は、所定のタイミングで遊技機20から遊技機状態の情報を受信し、遊技機20における遊技状況を監視する。そして、各台間カード処理機10は、遊技機状態の情報から遊技機20の利用状況を判定し、使用中か空きかをカード管理装置40に送信する。また、カード管理装置40は、遊技機20から各種稼働情報を収集している後述のホールコンピュータ70からも遊技機20の稼働状況に関するデータを収集する。これによって、カード管理装置40は、遊技機20の利用状況を総合的に監視する(図1の(1))。
さらに、カード管理装置40自体も、台間カード処理機10へのカードの挿入、プリペイド価値の使用及び加算を受信することにより、遊技機20が遊技に供されていることを確認する。
遊技客は、現在自分が遊技している遊技機20とは別の遊技機20で遊技を行うことを考えている場合に、遊技を行おうとする遊技機20が現在空いているのか、使用中なのかを台間カード処理機10を介してカード管理装置40に問合せを行う(同図の(2))。この際、例えば同図の(2)のように、A番台の遊技客(以下、遊技客Aと言う)は、遊技したい遊技機20が新型の遊技機である新台と決めている場合には、空きがあるかどうかをカード管理装置40に問い合わせる。
問合せを受け付けたカード管理装置40は、この検索条件に従い、空いている新台の台情報を台間カード処理機10に提供する(同図の(3))。また、検索条件をさらに追加すれば、カード管理装置40は、遊技機20のタイプ等を含む情報を遊技客に提供することもできる。ここでは、カード管理装置40は、B番台以下の遊技機20の空き台情報を送信し、台間カード処理機10は、その情報を遊技機20側の表示操作部22に表示する。さらに、このB番台の遊技機20は新台であり、かつ、大当りの確率は低いが、大当りすれば賞玉が多いMAXタイプであることを示している。
遊技客Aが遊技を一旦終了して、空いているB番台で遊技を行おうとする場合に、台間カード処理機10は遊技客AからB番台の確保要求を受け付けてカード管理装置40に対してB番台の確保を要求する(同図の(4))。B番台の確保とは、遊技客Aが、次にB番台で遊技を行う占有権を得るように設定することである。すなわち、B番台の台間カード処理機10は、遊技機20を遊技客A以外に使用できないようにロックすることとなる。
このため、A番台の台間カード処理機10からB番台の確保要求を受け付けたカード管理装置40は、B番台の台間カード処理機10に対して遊技客Aの固有の識別情報を送信する。この情報を受信したB番台の台間カード処理機10は、A番台の遊技客と他の遊技客を識別する識別情報を記憶し、自装置をロック状態にする(同図(5))。この識別情報には、例えばA番台の台間カード処理機10に挿入されているカードのID、台間カード処理機ID等が含まれる。これによって、B番台の台間カード処理機10は、遊技客A以外のカードの受け付けも、入金操作も受け付けないようになるので、他の遊技客がB番台で遊技することはできなくなる。
その後、B番台の台間カード処理機10は、ロックが完了した旨をカード管理装置40に送信し、カード管理装置40は、それをA番台の台間カード処理機10に送信する。表示操作部22の表示を見て、B番台が確保されたことを確認した遊技客Aは、A番台での遊技を終了し、B番台へ移動するため、移動情報が記録されたカードを排出する(同図の(6))。そして、B番台へ移動した遊技客は台間カード処理機10にカードを挿入する(同図の(7))。B番台の台間カード処理機10は、このカードを受け付け、当該カードが遊技客Aのものと判定すれば、ロック状態を解除し遊技可能な状態に復帰する。これにより遊技客AはB番台で遊技を行うことが可能となる。
このように、遊技客は遊技しながら、その他の遊技機20に関して、検索条件によってその状況を把握することができるため、遊技機選択の自由度を享受できることになる。また、遊技店にとっても、空き台を遊技客に対して確保することによって、遊技客が遊技することなく意中の台の周辺で台待ちをする必要もなくなるので、遊技機20の稼働率を向上させることができる。
なお、ここでは、現時点での空き台を検索して台移動による遊技継続の場合について説明したが、これに限定されるわけではない。台情報検索において遊技したい遊技機20がすべて使用中であれば、遊技機20が空いた場合に通知を受けるようにして、遊技機20が空いた通知を受信したならば空き台確保を行い、台移動を行うという設定も可能である。また、台間カード処理機10からの台情報検索及び空き台確保要求については、効果的な対応を行うため、会員以外では、一般カードで所定以上のデポジット(プリペイド価値又は持玉数)等の条件を設けるようにしてもよい。詳細については後述する。
次に、遊技店のシステム構成について説明する。図2は、遊技店のシステム構成を示す図である。図2に示すように、遊技店には、複数の遊技機20と、各遊技機20にそれぞれ対応して設けられた台間カード処理機10が設置される。台間カード処理機10は、島コントローラ30を介して店内のネットワークである通信回線と接続する。通信回線には、島コントローラ30と、カード管理装置40と、会員管理装置50と、景品管理装置60と、ホールコンピュータ70と、精算機80とが接続される。
遊技機20は、装置内部に封入された遊技玉を遊技盤面に打ち込んで遊技を行う装置である。この遊技機20の遊技盤面には、複数の入賞領域(入賞口)が設けられており、当該入賞領域を遊技玉が通過したことに基づいて所定個数の遊技玉を賞玉として付与するようになっている。また、遊技盤面には、所定個数の始動領域(始動口)が設けられており、当該始動領域を遊技玉が通過したことに基づいて所定の抽選を行うこととなっている。当該抽選が大当りとなれば、所定の可動部材等の作動により、前述の入賞領域あるいは他の始動領域への遊技玉の通過確率を向上する等、遊技上有利となる作動が行われる。なお、始動領域と入賞領域を兼ねた領域があってもよい。
上記入賞領域には、当該入賞領域への遊技玉の通過を検出するために入賞センサが設けられており、入賞センサにより入賞領域へ打ち込まれた遊技玉の通過(入賞)を検知するようになっている。また、遊技機20の制御部は、入賞領域ごとに何個の遊技玉を賞玉として付与するかを記憶する賞玉メモリと、遊技者が投出可能な玉数を示す遊技可能数メモリを有している。
したがって、打ち込んだ遊技玉の特定の入賞領域への通過が入賞センサにより検知されると、遊技機20は、賞玉メモリの記憶内容と、入賞領域を通過した遊技玉数から付与すべき賞玉数を決定し、決定した賞玉数を遊技可能数メモリにおいて記憶していた遊技可能数に加算して記憶内容を更新する。また、遊技可能数を台間カード処理機10の持玉数として移行させる場合には、遊技可能数メモリに保持している遊技可能数を台間カード処理機10に通知して、遊技可能数をゼロにクリアする。さらに、台間カード処理機10から玉貸操作等による遊技可能数加算の通知を受けた場合には、通知された玉数を遊技可能数に加算して記憶内容を更新する。
台間カード処理機10は、入金の受け付け、遊技玉の貸し出し、カード管理装置40との通信、並びに遊技機20との通信を行う。台間カード処理機10は、遊技客が投入した紙幣を受け付けたならば、入金額を含む入金通知をカード管理装置40に送信することで、プリペイド価値をカード管理装置40が管理するプリペイド価値に加算させる。そして、所定の玉貸し操作がなされたならば、玉貸要求をカード管理装置40に送信し、カード管理装置40が管理するプリペイド価値を減算させて、減算したプリペイド価値分に対応する数を遊技機20に通知し、遊技可能数に加算させる。
また、台間カード処理機10は、カードの挿入を受け付けたならば、カード管理装置40にカード挿入通知を送信する。また、台間カード処理機10は、カード管理装置40からプリペイド価値、持玉又は貯玉の残高を受信した場合には、該残高を記憶する。そして、持玉の残高を受信し、記憶した場合には、カード管理装置40に対して持玉減算要求を送信することで、カード管理装置40が管理する持玉の残高をゼロにクリアする。
また、台間カード処理機10は、持玉再プレイ操作を受け付けると、自装置が管理する持玉数を所定数減算し、減算した持玉数に対応する数を遊技機20に通知し、遊技可能数に加算させる。また、台間カード処理機10は、貯玉再プレイ操作を受け付けると、カード管理装置40に対して貯玉再プレイ要求を送信することで、会員管理装置50が管理する貯玉数を所定数減算させ、減算させた貯玉数に対応する数を遊技機20に通知し、遊技可能数に加算させる。
また、台間カード処理機10は、カード返却操作を受け付けたならば、持玉数を含む持玉加算要求をカード管理装置40に送信し、カード管理装置40に持玉を加算させた後、カード排出通知をカード管理装置40に送信し、カードを排出制御する。なお、カード返却操作の前に、遊技機20から遊技可能数の移行操作を受け付けた場合には、移行した遊技可能数を持玉数に加算して、カード管理装置40の持玉の残高を更新する。
また、台間カード処理機10は、遊技機20から遊技機IDを取得し、取得した遊技機IDと、カード管理装置40から受信した認証キーとを用いて遊技機20の認証を行なう機能を有する。この認証は、開店処理時等に行なわれ、認証の成功を条件に遊技機20は遊技可能となる。
また、台間カード処理機10は、遊技機20から遊技可能数やハンドル21の操作状態の通知を受けて、表示操作部22の表示制御と、表示操作部22に対する遊技客の操作の受付とを行う。
また、台間カード処理機10は、遊技機20から所定のタイミングで遊技機状態情報を受信し、遊技機20が使用中か否かを判定し、空きと判定した場合にはカード管理装置40にその旨を送信する。そして、カード管理装置40から遊技機確保の指示を受信した場合には、自装置をロック状態(使用不能状態)とし、指定されたカード以外のカードの受け付けを禁止し、入金の受け付け操作を不可とする。そして、指定されたカードが挿入された場合、若しくは空き台確保後指定されたカードの挿入がなく所定時間が経過した場合には、自装置のロック状態を解除する。
また、台間カード処理機10は、遊技客からの台情報検索要求操作を受け付け、カード管理装置40に台情報検索要求を送信する。そして、カード管理装置40から受信した台情報を表示操作部22に表示する。また、遊技客から空き台への移動の要求操作を受け付け、カード管理装置40に空き台確保要求を送信する。台間カード処理機10は、空き台確保完了の通知を受けたならば、その旨を表示操作部22に表示する。
島コントローラ30は、遊技島に設けられた一群の遊技機20及び台間カード処理機10を束ねる中継装置である。カード管理装置40は、カードのプリペイド価値及び持玉数等をカードデータとして管理する管理装置である。
カード管理装置40は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信したならば、挿入されたカードのIDと台間カード処理機10とを関連づけて管理し、該カードIDに関連づけられたプリペイド価値及び持玉の残高を台間カード処理機10に送信する。また、カード挿入通知に示されたカードIDが会員カードのカードIDである場合には、カード挿入通知を会員管理装置50に送信し、会員管理装置50から受信した貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
また、カード管理装置40は、台間カード処理機10から持玉減算要求を受信した場合には、持玉の残高をゼロにクリアし、台間カード処理機10から持玉加算要求を受信した場合には、持玉加算要求に示された持玉の数を持玉の残高に加算する。
また、カード管理装置40は、台間カード処理機10から玉貸要求を受信した場合には、カードIDに関連付けられたプリペイド価値を所定値減算し、玉貸許可を台間カード処理機10に送信する。そして、貯玉再プレイ要求を受信した場合には、該貯玉再プレイ要求を会員管理装置50に送信し、会員管理装置50が貯玉再プレイデータを出力した場合には、貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
また、カード管理装置40は、景品管理装置60からカードIDを受信したならば、このカードIDに関連付けられた持玉数を景品管理装置60に対して通知する。さらに、精算機80からカードIDを受信したならば、このカードIDに関連付けられたプリペイド価値を精算機80に対して通知する。
また、カード管理装置40は、台間カード処理機10から遊技機IDを取得し、自店舗に設置された遊技機20を管理する。そして、遊技店外の認証キー管理センタから自店舗に設定された遊技機20を認証するための認証キーを取得し、台間カード処理機10に配信する。
また、カード管理装置40は、台間カード処理機10から空き通知を受信した場合には、ホールコンピュータ70及び自装置の情報と合わせて遊技機20の空き状態を判定し、遊技機20の使用状況を記憶及び更新する。さらに、台間カード処理機10からの台情報検索要求を受け付け、検索条件に応じた情報を台間カード処理機10に返信する。
また、カード管理装置40は、台間カード処理機10から空き台の確保要求を受け付けた場合には、空き台の台間カード処理機10に対して空き台確保の指示を送信し、その結果を要求元の台間カード処理機10に返信する。
会員管理装置50は、遊技店に会員登録された会員の会員管理データを管理する管理装置である。具体的には、会員に対して発行した会員カードIDに関連づけて、貯玉数、ポイント、暗証番号及び氏名等を管理する。
会員管理装置50は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信したならば、カード挿入通知に示されたカードIDに対応する貯玉の残高と暗証番号とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。また、会員管理装置50は、台間カード処理機10から貯玉再プレイ要求を受信したならば、貯玉再プレイ要求に示されたカードIDに関連づけられた貯玉の残高を所定数減算し、減算後の貯玉の残高を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。なお、台間カード処理機10と会員管理装置50との通信は、カード管理装置40を介して行なわれる。
また、会員管理装置50は、景品管理装置60から貯玉数の問い合わせを受けたならば、指定されたカードIDに対応する貯玉の残高を景品管理装置60に通知する。
景品管理装置60は、遊技店内の景品交換カウンタに併設された景品交換用の端末装置であり獲得玉、貯玉及び持玉の景品交換処理を行う。この景品管理装置60には、カードのカードIDを読み取るカードリーダ及び景品を払い出す景品払出装置が接続されている。景品管理装置60は、一般カードあるいは会員カードからカードIDを読み出した場合(若しくは、携帯端末等からカードIDに対応する識別情報を読み出した場合)には、カードIDをカード管理装置40に送信して、該カードIDの持玉の残高を要求する。また、貯玉を景品交換する場合は、会員管理装置50に対して貯玉の残高を要求する。
ホールコンピュータ70は、遊技機20の稼働状況及び機種データ等を管理する。具体的には、各遊技機20から打ち込んだ玉数(アウト玉数)情報及び入賞して払い出した玉数(セーフ玉数)情報等を含む稼働情報を収集して、各遊技機20の稼働状況を管理する。また、ホールコンピュータ70は、各遊技機20から各種統計情報を収集し、経営管理のための情報を提供する。さらに、ホールコンピュータ70は、カード管理装置40に対して遊技機20の稼働状況を通知する。
精算機80は、プリペイド価値が対応付けられたカードが挿入されると、このカードのカードIDをカード管理装置40に送信し、該カードに関連付けられたプリペイド価値を取得し、取得したプリペイド価値に相当する現金の払出を行う。
次に、図2に示したシステムで玉貸しを行う場合の玉貸処理について説明する。遊技客が台間カード処理機10に対して玉貸操作を行うと、台間カード処理機10は、カード管理装置40のローカルアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、玉貸要求とを含む。
カード管理装置40は、玉貸要求を含む電文を受信すると、該電文内のカードIDに関連付けられたプリペイド価値を所定値(例えば、100円=1度数の場合に5度数)減算してカード管理データを更新し、玉貸許可を送信元の台間カード処理機10に送信する。玉貸許可を受信した台間カード処理機10は、減算したプリペイド価値に対応する数(例えば125)の遊技可能数への加算を要求する加算信号を遊技機20に送信する。
加算信号を受信した遊技機20は、遊技可能数を加算し、加算後の遊技可能数を台間カード処理機10に送信する。台間カード処理機10は、加算前の遊技可能数と加算後の遊技可能数と、玉貸しを行った数とを用いて、遊技可能数の加算が適切に行われたか否かを確認する。
次に、図2に示したシステムで持玉の再プレイを行う場合の持玉再プレイ処理について説明する。台間カード処理機10は、一般カードあるいは会員カードの挿入を受け付けた場合に、カード管理装置40のローカルアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、カード挿入通知とを含む。
カード管理装置40は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信した場合には、該電文内のカードIDに関連付けられた持玉のうち、該電文により特定されたレートの持玉の残高を台間カード処理機10に通知する。
台間カード処理機10は、カード管理装置40から受信した持玉の残高を記憶する。そして、カードID及びレートを特定する情報と、持玉減算要求とを含む電文をカード管理装置40に送信する。カード管理装置40は、持玉減算要求を受信した場合には、カードID及びレートにより特定される持玉の残高をゼロにクリアする。また、台間カード処理機10は、持玉再プレイ操作を受け付けると、持玉の残高を一定数ずつ減算し、対応する数を遊技機20に通知し、遊技可能数に加算させる。
台間カード処理機10は、遊技機20の遊技可能数を台間カード処理機10の持玉とすることでその管理を移行させる管理移行要求を遊技機20から受信したならば、送信されてきた一定数ずつの遊技可能数を自装置の持玉に加算する。その後カード返却操作を受け付けたならば、カード管理装置40に対して持玉加算要求を含む電文を送信する。この電文は、排出するカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、持玉の残高と、持玉加算要求とを含む。
カード管理装置40は、持玉加算要求を受け付けた場合には、該電文内のカードIDに関連付けられた持玉のうち、該電文により特定されたレートの持玉の残高を受信した値に更新する。
その後、台間カード処理機10は、カード管理装置40にカード排出通知を送信し、カードを排出制御する。
次に、図2に示したシステムで貯玉の再プレイを行う場合の貯玉再プレイ処理について説明する。台間カード処理機10は、会員カードを挿入された場合、若しくは会員カードとして使用可能な携帯端末からカードIDに対応する識別情報を読み取った場合に、カード管理装置40のローカルアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードID(若しくは携帯端末から読み取ったカードIDに対応する識別情報。以降、カードIDという)と、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、カード挿入通知とを含む。
カード管理装置40は、カード挿入通知の電文を会員管理装置50に送信する。会員管理装置50は、カード挿入通知の電文を受信した場合には、該電文内のカードIDに関連付けられた暗証番号と、貯玉のうち、該電文により特定されたレートの貯玉の残高とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
台間カード処理機10は、受信した貯玉再プレイデータを記憶し、貯玉再プレイデータに示された貯玉の残高が貯玉再プレイにおける遊技玉の払出単位数(貯玉再プレイ単位数。例えば125玉)以上である場合には貯玉再プレイ操作を受け付け可能とする。
台間カード処理機10は、貯玉再プレイデータの記憶後、最初に貯玉再プレイ操作を受け付けた場合に、遊技客に対して暗証番号の入力を求め、入力された暗証番号が貯玉再プレイデータに示された暗証番号と一致するかを確認する。
台間カード処理機10は、暗証番号が一致した場合に、カード管理装置40のローカルアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、貯玉再プレイ要求とを含む。
カード管理装置40は、貯玉再プレイ要求の電文を会員管理装置50に送信する。会員管理装置50は、貯玉再プレイ要求の電文を受信した場合には、該電文内のカードIDに関連付けられた貯玉のうち、該電文により特定されたレートの貯玉の残高を所定値減算し、減算後の残高を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
台間カード処理機10は、貯玉再プレイデータを受信して貯玉の残高を更新し、貯玉再プレイ単位数に対応する数を遊技機20に通知して遊技可能数に加算させる。また、更新後の貯玉の残高が貯玉再プレイ単位数未満となったかを判定する。更新後の貯玉データの残高が貯玉再プレイ単位数以上であれば、再度貯玉再プレイ操作を受け付け可能であり、貯玉再プレイ操作を受け付けた場合には貯玉再プレイ要求を送信する。2回目以降の貯玉再プレイ操作では、暗証番号の確認は不要である。更新後の貯玉データの残高が貯玉再プレイ単位数未満となったならば、貯玉再プレイ操作を受け付け不能とする。
次に、閉店処理における持玉からの貯玉への移行について説明する。カード管理装置40は、閉店処理時にカード管理データの持玉の残高を確認し、持玉の残高が「0」より大きい持玉が存在する場合には、該持玉の残高をカードID及びレートとともに会員管理装置50に通知する。会員管理装置50は、カードID及びレートにより特定される貯玉の残高に通知された持玉の残高を加算して更新する。その後、カード管理装置40は、該持玉の残高をゼロにクリアする。
次に、図2に示した台間カード処理機10及び遊技機20の外観構成について説明する。図3は、図2に示した台間カード処理機10及び遊技機20の外観構成を示す図である。同図には、紙幣のみを受け付ける台間カード処理機10を図示したが、電子マネーを受け付けることができるユニットを設けることもできる。
図3に示すように、台間カード処理機10は、台間カード処理機10の装置の状態を所定色のランプの点灯あるいは点滅で表示する状態表示部11と、各種紙幣を受け付ける紙幣挿入口12aと、タッチパネルディスプレイ等の表示操作部13と、カードIDが関連付けられたカードを受け付けるカード挿入口14aと、大型のタッチパネルディスプレイ等の表示操作部22が設けられている。
遊技機20には、遊技盤面と、封入された遊技玉を遊技盤面に投出する際に使用するハンドル21と、計数ボタン23とが設けられている。
計数ボタン23は、遊技機20の遊技可能数を減算し、対応する数を台間カード処理機10の持玉に加算することで、投出可能な玉数の管理を遊技機20から台間カード処理機10に移行させる管理移行を行うための操作ボタンである。この管理移行は、入賞により現物の遊技玉が払い出される開放式の遊技機では、払い出された遊技玉を台間カード処理機10が計数して持玉に加算する計数処理に対応する。
表示操作部22は、遊技機20の前面に設けられているものの、その入出力の制御は台間カード処理機10によって行われる。表示操作部22は、持玉の残高等の各種情報の表示と、表示切替操作等の各種操作の受け付けを行なうタッチパネルディスプレイ等の入出力装置である。
次に、図2に示した台間カード処理機10及び遊技機20の内部構成について説明する。図4は、図2に示した台間カード処理機10及び遊技機20の内部構成を示すブロック図である。図4に示すように、台間カード処理機10は、紙幣搬送部12と、表示操作部13と、リーダライタ14と、通信部15と、遊技機管理基板18と、記憶部16と、制御部17と、表示操作部22とを有する。
紙幣搬送部12は、紙幣挿入口12aから挿入された紙幣の金種及び真偽を判別しつつ図示しない紙幣収納部に搬送する搬送部である。表示操作部13は、有価価値等の各種情報の表示と、玉貸操作等の各種操作の受け付けを行なうタッチパネルディスプレイ等の入出力装置である。
リーダライタ14は、カード挿入口14aに挿入されたカードからカードIDを読み取る読取部である。なお、カード挿入口14aに挿入されたカードは、このリーダライタ14を経て図示しないカード収納部に収納される。通信部15は、通信回線を介してカード管理装置40との間のデータ通信を行なうためのインタフェース部である。
遊技機管理基板18は、台間カード処理機10に内蔵された基板である。遊技機管理基板18は、遊技機20の認証と起動管理とを行なう。具体的には、カード管理装置40から受信した認証キーを使用して遊技機20の認証を実施する。認証が成功したならば、遊技機20へ動作許可を送信し、認証成功の結果をカード管理装置40に送信する。この遊技機20の認証は複数のパラメータで行うことが好適である。そして、認証の一部がNGになった場合であっても、一定期間(例えば10日間)に限り動作可能とすることが好ましい。
また、遊技機管理基板18は、台間カード処理機10と遊技機20との通信を行なう。具体的には、遊技機20からの遊技機IDの取得、持玉から遊技可能数への管理移行、遊技可能数から持玉への管理移行、遊技機20における打込玉数や賞出玉数等の遊技結果の受信を行なう。かかる台間カード処理機10と遊技機20との通信は、所定の暗号方式を用いた暗号通信を用いる。
遊技機管理基板18は、台間カード処理機10の起動時に、制御部17に設けられる制御CPUから識別情報を読出し、識別情報が適切かどうかを確認し、適切であれば台間カード処理機10の起動を許可するとともに、遊技機20と通信が可能な状態を設定する。なお、遊技機管理基板18は、台間カード処理機10の起動時における制御部17との通信と、遊技機20との通信とでは異なる暗号モードで通信を行う。
遊技機管理基板18は、一定間隔ごとに遊技機20から送信されてくる信号を受信し、当該信号を受信したことに基づいて受信した旨の信号を遊技機20に返信する。遊技機20から送信されてくる信号には、例えば一定範囲の数字を用いた信号の通し番号(以下「信号通番」と称する)を示すデータと、遊技機20の状態を示すデータが含まれる。遊技機管理基板18は、少なくとも1回前に遊技機20から受信した信号の信号通番を記憶する記憶部を有しており、今回遊技機20から受信した信号通番との比較によって、遊技機20からの情報の整合性を保つ制御を行う。例えば、受信した信号の信号通番が記憶部に記憶された通番に1を加えたものと異なる場合(1を超える数字を加えたものになっている場合など)には、信号の受信もれがあったものとして、遊技機20に前回の信号の再送信を要求する。また、遊技機20に返信する返信信号にも信号通番が含まれ、信号通番は例えば1が送信ごとに加算される。また、受信した信号に含まれる遊技機20の状態を示すデータを遊技機状態データ16bに格納する。また、遊技機管理基板18は、上記の一定間隔より長く定められた一定の期間において、遊技機20からの信号の送信が無い場合、当該状態を異常と判断して異常処理(報知出力、エラーダウン等)を行う機能を備えている。遊技機20から送信されてくる遊技機20の状態を示すデータには、遊技機20の現在の遊技玉数、通常か確率変動かの遊技情報等が含まれる。このようにして遊技機20の状態を取得する時間間隔は、遊技機20において遊技玉が発射(使用)される間隔よりも狭く設定されている。
また、遊技機管理基板18は、セキュリティチップを有している。セキュリティチップは、自己の識別ID及び所定の暗号化・復号化プログラムを有し、遊技機20のセキュリティチップとの間で通信を行うためのものである。
記憶部16は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等からなる記憶デバイスである。記憶部16は、自装置状態データ16a、遊技機状態データ16b、カードデータ16c、空台判定基準データ16d及び移動設定データ16eを記憶する。
自装置状態データ16aは、台間カード処理機10の状態を示すデータである。この自装置状態データ16aには、台間カード処理機IDと、遊技設定とを含む。台間カード処理機IDは、台間カード処理機10を遊技店内で一意に識別するための識別情報である。遊技設定は、台間カード処理機10に設定された遊技設定等を示すデータである。遊技店内で複数のレートの遊技玉を扱う場合には、4円レートの遊技玉に「玉1」、2円レートの遊技玉に「玉2」、1円レートの遊技玉に「玉3」のように、レート毎に遊技設定名を設定して管理している。台間カード処理機10は、これらの遊技設定から遊技に使用するレートを選択して、遊技設定として記憶する。遊技設定は、台間カード処理機10が設置された区画毎に固定した遊技設定を用いることとしてもよいし、遊技客の操作により変更可能としてもよい。
遊技機状態データ16bは、遊技機20の状態を示すデータである。この遊技機状態データ16bには、遊技機ID、遊技可能数、発射強度等を含む。遊技機IDは、遊技機管理基板18が遊技機20から受信した遊技機IDである。遊技可能数や発射速度等は、遊技機20から更新データを受信する度に更新される。
カードデータ16cは、遊技客が使用中のカードに係るデータである。カードデータ16cには、カードID、プリペイド価値、持玉、貯玉等を含む。カードIDは、リーダライタ14により読み取られたカードIDである。図示しないカード収納部からカード挿入口14aにカードが搬送され、該カードが排出される場合には、この搬送途中でリーダライタ14により読み取られたカードIDによってカードデータ16cが更新される。また、カード挿入口14aから図示しないカード収納部にカードが搬送される場合にも、この搬送途中でリーダライタ14により読み取られたカードIDによってカードデータ16cが更新される。プリペイド価値は、玉貸しに使用可能なプリペイド価値の残高を示し、持玉及び貯玉はそれぞれの残高を示す。
空台判定基準データ16dは、台間カード処理機10が空き台か否かを判定して報告する基準となるデータである。台間カード処理機10は、空台判定基準データ16dの指定された基準に合致したと判定した場合に、併設される遊技機20が空き台と判定し、カード管理装置40に空き台の通知を送信する。この空台判定基準データ16dは、カード管理装置40から設定してもよいし、台間カード処理機10により設定できるようにしてもよい。
移動設定データ16eは、カード管理装置40を通じて他の台間カード処理機10から当該空き台確保の要求を受け付けた場合に、カード管理装置40から送信される空き台確保を要求した遊技客等の識別情報を記憶したデータである。この移動設定データ16eには、遊技客のカードID、空き台確保処理完了の送信時刻等を含む。台間カード処理機10は、この移動設定データ16eと予約者のカードIDに記録された移動情報を照合することにより、当該遊技機20の要求者か否かを判定する。
なお、移動設定データ16eは、空き台確保を行った遊技客が所定時間以内にカードを挿入した場合には初期化される。また、所定時間以内に空き台確保を要求した遊技客のカードの受け付けがなかった場合にも初期化され、空き台確保はキャンセルされる。
制御部17は、台間カード処理機10を全体制御する制御部であり、データ管理部17a、遊技設定処理部17b、遊技機状態管理部17c、台情報取得部17d、情報通知部17e、要求処理部17f、確保処理部17g、カード判定部17h及び計時部17iを有する。
データ管理部17aは、カードが挿入された場合に、カードID及び台間カード処理機IDを含むカード挿入通知をカード管理装置40に送信する。また、データ管理部17aは、カード管理装置40から有価価値(プリペイド価値、持玉及び貯玉の少なくともいずれか)を含むデータを受信した場合に、受信した有価価値によりカードデータ16cを更新する。
また、データ管理部17aは、紙幣挿入口12aに紙幣が挿入されると、挿入された紙幣の金額、カードID及び台間カード処理機IDを含む入金通知をカード管理装置40に送信する。
また、データ管理部17aは、遊技客により玉貸操作が行なわれた場合に、カードID及び台間カード処理機IDを含む玉貸要求をカード管理装置40に送信する。この玉貸要求への応答として玉貸許可を受信したならば、データ管理部17aは、カードデータ16cのプリペイド価値を減算し、所定数の玉数を遊技機20に送信して遊技玉数に加算させる。
また、データ管理部17aは、持玉再プレイ操作を受け付けたならば、カードデータ16cの持玉を所定数単位で減算して更新し、対応する玉数を遊技機20に送信して遊技玉数に加算させる。
また、データ管理部17aは、カードデータ16cに示された貯玉の残高が貯玉再プレイ単位数以上である場合には、表示操作部13又は表示操作部22に貯玉再プレイボタンを表示し、貯玉再プレイ操作を受け付け可能とする。データ管理部17aは、遊技客により貯玉再プレイ操作が行なわれた場合に、カードID及び台間カード処理機IDを含む貯玉再プレイ要求をカード管理装置40に送信する。この貯玉再プレイ要求への応答として貯玉再プレイデータを受信したならば、カードデータ16cの貯玉の残高を更新し、貯玉再プレイ単位数に対応する玉数を遊技機20に送信して遊技玉数に加算させる。なお、初回の貯玉再プレイ操作時には、暗証番号の入力を求め、カードデータ16cに示された暗証番号と一致することを貯玉再プレイ要求を送信するための条件とする。
また、データ管理部17aは、遊技機管理基板18を通じて、遊技機20から遊技玉の移行要求を受け付けた場合には、遊技機20から移行される遊技可能数をカードデータ16cの持玉に加算して更新する。
また、データ管理部17aは、カード返却操作を受け付けた場合には、カードID、台間カード処理機ID、持玉の残高を含む持玉加算要求をカード管理装置40に送信する。そして、カードデータ16cをクリアした後、カード排出通知をカード管理装置40に送信しカードを排出する。
また、データ管理部17aは、台移動を受け付けて、カード排出を行う場合には、要求処理部17fからカードに台移動情報を記録した通知を受けた後にカードを排出する。
また、データ管理部17aは、確保処理部17gにより、自身の台の確保設定がなされている場合には、当該台の要求者以外のカードの受け付けと紙幣の受付を禁止し、カードや紙幣が挿入された場合には強制排出する。そして、データ管理部17aは、要求者のカードが挿入された場合に、カード及び紙幣の受付禁止を解除し通常状態に復帰する。
遊技設定処理部17bは、表示操作部13又は表示操作部22に対し、自装置状態データ16aの遊技設定に設定された現在の遊技設定に対応するレートを表示するとともに、遊技客によるレートの選択を受け付ける設定がされている場合は、表示操作部13又は表示操作部22に対して選択可能なレートを表示する。遊技客が所望のレートを選択すると、遊技設定処理部17bは、選択されたレートに対応する遊技設定により自装置状態データ16aの遊技設定を更新する。一方、遊技客によるレートの選択を受け付ける設定がされていない場合は、遊技中には選択可能なレートは表示されない。この場合、従業員によるリモコン操作等を受け付け、認証を行ったことを条件として、選択可能なレートが表示される。従業員がレートを選択すると、遊技設定処理部17bは、選択されたレートに対応する遊技設定により自装置状態データ16aの遊技設定を更新する。また、この場合、カード管理装置40等の上位装置から遊技設定の選択を指示する信号があった場合には、選択可能なレートを表示することなく、指示された遊技設定により自装置状態データ16aの遊技設定を更新する。
遊技機状態管理部17cは、遊技機20から遊技機ID、遊技可能数、発射強度等を取得した場合に、遊技機状態データ16bを更新する処理を行う。また、遊技機20から遊技機IDを取得した場合に、該遊技機IDが以前に取得した遊技機ID、すなわち遊技機状態データ16bに示された遊技機IDと一致するか否かにより遊技機20の入れ替えを検知してもよい。遊技機20から取得した遊技機IDが以前に取得した遊技機IDと不一致である場合には、遊技機状態管理部17cは、遊技機20が入れ替えられたと判定し、取得した遊技機IDにより遊技機状態データ16bの遊技機IDを更新し、更新した遊技機IDと台間カード処理機IDとをカード管理装置40に送信する。
台情報取得部17dは、遊技機20に関する情報を取得する処理部である。台情報取得部17dは、検索要求を受け付けて台検索要求画面を表示する。そして、台検索要求画面により遊技客から遊技機情報に関する検索要求操作を受け付け、カード管理装置40に送信する。そして、カード管理装置40から検索条件に合致した情報を受信した場合には表示操作部22に表示する。
また、台情報取得部17dは、遊技機20の検索要求を受け付ける際に、会員若しくは一般カードにおいてプリペイド価値若しくは持玉数が所定以上ある場合には要求を受け付ける。その条件に合致しない場合には、検索要求を受け付けない旨を表示操作部22に表示する。あるいは台検索要求画面そのものを表示しないようにしてもよい。
情報通知部17eは、遊技機20が使用中か否かを判定し、その判定結果をカード管理装置40に通知する処理部である。情報通知部17eは、カードの排出以外に、プリペイド価値残額及び持玉がゼロ、所定時間アウトなし、遊技可能数が0、所定時間顔画像無し等、空台判定基準データ16dにしたがって空き台判定を行う。そして空き台となった場合に、空き台通知と空台判定基準データ16dの報告種別をカード管理装置40に通知する。
また、情報通知部17eは、自遊技機20が使用中の場合に空き台通知要求をカード管理装置40から受信した場合には、指定フラグを「1」にセットする。そして、空き台判定を行い、空き台通知を送信する際に、指定フラグが「1」の場合には、確保処理部17gに所定時間だけ台の確保処理を行わせる。その後、他の遊技客から空き台確保要求がなされて台移動を受け付けた場合、空き台確保要求が所定時間ない場合及び空き台確保後所定時間内に台移動がなかった場合に空き台確保状態が解除されると、指定フラグは初期化される。
また、情報通知部17eは、顔認証装置が利用できる場合には、所定時間顔画像がないことを空き台の判定基準に追加することにしてもよい。さらに、情報通知部17eは、カード管理装置40からの問合せを受け、空き台情報以外に、大当たり情報、出玉情報等の当該遊技機20の遊技状態情報をカード管理装置40に通知するようにしてもよい。
また、情報通知部17eが、カード管理装置40に通知するタイミングは、空き台から使用中及び使用中から空き台への状態変化時とすることが望ましい。
要求処理部17fは、遊技客からの空き台通知要求、空き台確保要求操作を受け付ける処理部である。要求処理部17fは、台情報検索結果画面から、遊技客による要求操作を受け付ける。台情報検索結果画面で、使用中の台が空いた場合の通知を要求する場合には、空き台通知要求をカード管理装置40に送信する。
また、要求処理部17fは、空き台がある場合に、遊技客から空き台確保要求操作を受け付けたならば、カード管理装置40に空き台確保要求を送信する。空き台確保要求の電文には、カードID、要求元台間カード処理機ID及び要求する台番号等を含む。そして、カード管理装置40から移動先の空き台確保が完了した旨の電文を受信した場合には表示操作部22に表示し、遊技客に確保完了を報知する。なお、カード管理装置40からの受信電文には、空き台確保先の台間カード処理機ID、受付時間等が含まれる。
要求処理部17fは、カード管理装置40からの空き台確保の電文を受信した場合には、カードに移動先の台間カード処理機ID、自装置の台間カード処理機ID及び受信時間等を記録する。その後、台移動の案内を表示し、データ管理部17aに対してカード排出を指示する。
確保処理部17gは、併設される遊技機20が空き台である場合に、カード管理装置40からの指示を受けて空き台確保処理を行う処理部である。確保処理部17gは、カード管理装置40から空き台確保の指示を受けた場合には、空き台確保指示の電文に含まれるカードID、要求元台間カード処理機10のID、電文受信時刻等を移動設定データ16eに記録する。そして、計時部17iに時間計測を開始させ、自装置をロックして、空き台確保完了の旨をカード管理装置40に送信する。この場合に、データ管理部17aに対して空き台確保要求者のカード以外のカードの挿入を検知した場合には強制排出させ、入金操作の受け付けも禁止させる。
また、確保処理部17gは、空き台確保完了後、所定時間内に空き台確保の要求者のカードを受け付けた場合又は所定時間内に当該カードの受け付けがない場合には、空き台確保状態を解除し、遊技可能状態に復帰させる。
カード判定部17hは、遊技客が台検索要求及び台移動が可能な条件を満たしているか否かを判定する判定部である。カード判定部17hは、カードが会員のものか、又は一般カードでプリペイド価値あるいは持玉数が所定数以上あるか否かを判定し、台情報取得部17dに判定結果を渡す。
また、カード判定部17hは、遊技客が、空き台となった遊技機20を確保処理して、台移動してきた本人かどうかを移動設定データ16eとカードに記録された情報とを照合して判定し、その結果を確保処理部17gに通知する。
計時部17iは、イベント開始から時間計測を行うタイマーである。計時部17iは、情報通知部17e及び確保処理部17gから時間計測とタイマー時刻要求を受け取り、時間計測を行い、所定の時間が経過した場合に情報通知部17e、確保処理部17gに通知する。ここで、イベントとは、空き台確保完了、遊技可能数ゼロ等の事象である。
次に、遊技機20の内部構成について説明する。遊技機20は、計数ボタン23、通信制御部24、演出制御部25、遊技制御部26及び遊技玉制御部27を有する。通信制御部24は、台間カード処理機10との間のデータ通信を制御するための制御部である。通信制御部24は、セキュリティチップを有している。セキュリティチップは、自己の識別ID及び所定の暗号化・復号化プログラムを有するものであり、台間カード処理機10のセキュリティチップとの間で通信を行うためのものである。
通信制御部24は、遊技機20の起動時に、遊技制御部26及び/又は遊技玉制御部27に設けられる制御CPUから識別情報を読出し、識別情報が適切かどうかを確認し、適切であれば遊技機20の起動を許可するとともに、台間カード処理機10と通信が可能な状態を設定する。
通信制御部24は、一定間隔ごとに遊技玉制御部27の遊技可能数メモリに記憶された遊技可能数を読み出すとともに、遊技制御部26に記憶された遊技機20の状態(通常か確率変動中かなど)等を読み出し、台間カード処理機10に向けて信号として送信する。この信号には、例えば一定範囲の数字を用いた信号の通し番号(以下「信号通番」と称する)を示すデータが含まれる。通信制御部24は、台間カード処理機10に向けて送信した信号に対して台間カード処理機10から返信される返信信号に含まれる信号通番を確認し、送信した信号通番との比較によって、情報の整合性を保つ制御を行う。また、通信制御部24は、信号通番を管理する機能を備え、前回送信した信号に付した信号通番を記憶しており、信号を送信する場合は、前回送信した信号通番を1インクリメントした値を信号に付して送信する。この信号通番は、一定の値に達すると初期値に復帰して循環する。また、遊技可能数メモリから読み出した遊技可能数を送信するにあたっては、遊技可能数の値そのままを送信する構成でもよいし、一定の桁で調整する等、大まかな数(概数)を示す情報を送信するものであってもよい。
また、通信制御部24は、台間カード処理機10からの遊技可能数を加算するための信号(有価価値による貸与信号、持玉による管理移行信号)を受信し、遊技玉制御部27内の遊技可能数に加算する制御に関与する。また、遊技玉制御部27から遊技機20へ向けた持玉管理要求の中継を行う。
セキュリティチップは、通信制御部24から入出力するデータが予め定められたセキュリティ性を要するデータ種別に該当するかどうかを判別し、該当しない場合にはそのままデータの入出力を行う。一方、セキュリティ性を要するデータ種別に該当する場合は、データの入出力に際し、暗号化プログラムにより暗号化したデータを出力し、入力の場合は、相手からからのデータの入力待ちとなって、受信したデータの復号化を行う。台間カード処理機10のセキュリティチップとの間では、予め暗号化・復号化方式が決められており、相互に相手方が暗号化したデータを復号化することが可能となっている。
さらに、遊技機20は、営業開始時に電源がONにされると制御を開始するが、電源のON状態では通常の遊技可能状態にはならず、待機制御状態にある。待機制御状態において、台間カード処理機10との間の相互認証が通信制御部24においてOKとなり、なおかつ、通信制御部24を通して台間カード処理機10から遊技制御開始信号を受信した場合に遊技可能となる。
遊技制御部26は、遊技機20による遊技を制御する制御部である。具体的には、遊技制御部26は、ハンドル操作検出による遊技玉の遊技盤面への発射制御、遊技盤面における入賞口に入った遊技玉の検出、始動口に入った遊技玉による乱数(0〜65535の乱数値の中で、所定の範囲ごとに大当り、小当り、はずれの数値が割り当てられているもの)の取得及び抽選(特別図柄及び普通図柄)、遊技盤面に設けられる可動部材(チューリップ等)の制御、遊技盤面に設けられる特別図柄表示装置の表示制御、不正の虞がある異常(前枠が開いている、振動を検知した等)の検出及び上位装置への通知等を行う。
また、遊技制御部26は、台間カード処理機10から使用停止の制御を受けた場合には、遊技機20の遊技動作を停止し、遊技可能数メモリに記憶された遊技玉数等の遊技機状態のデータを保持する制御を行う。また、使用停止からの復帰指示を受けた場合には、使用停止状態時点の状態に復帰させる。
遊技盤面には多数の障害釘が植設されており、ハンドル操作によって遊技盤面に発射された遊技玉は、障害釘の間を落下していき、入賞口、始動口に入賞するか、入賞せずに遊技盤面のアウト口から遊技盤面外に排出される。遊技玉が始動口に入賞したことにより抽選が行われ、大当りとなると、遊技盤面上の所定の入賞口を複数回開放状態に制御する大当り遊技が行われ、この入賞口への遊技玉の入賞が容易になることにより、遊技者に賞玉を付与する。
また、大当りには、大当り遊技終了後、遊技者に所定の特典遊技を付与する特典付大当り遊技がある。特典付き大当り遊技には、確率変動大当りと時短大当りが含まれる。確率変動大当りと時短大当りは、それぞれ大当り後に特典遊技として確率変動遊技と時短遊技を付与するものである。時短遊技は、普通図柄抽選(上記する可動部材の開閉抽選)及び/又は特別図柄抽選(上記する遊技玉の入賞による大当り抽選)の変動時間(抽選処理を開始してから結果を表示するまでの時間)を短縮することにより、単位時間あたりの抽選回数を増大させ、単位時間あたりに大当りに当選する確率を高める特典遊技である。この特典遊技には、普通図柄の当選確率を高くする普通図柄確率変動を含んでいても良い。時短大当りによる時短遊技は、特別図柄抽選の抽選回数が大当り後所定の回数行われた場合に終了する。確率変動遊技については後述する。
遊技制御部26は、確率変動機能を有する。確率変動機能とは、抽選結果が大当りのうち、特に定められた乱数範囲になった場合に、次回抽選に用いる大当りの乱数範囲を変更する(一般的には10倍程度にする)制御を行う機能である。確率変動遊技は、この変更された後の確率を用いて特別図柄抽選を行うものである。確率変動遊技は、次回大当り当選まで継続される。また、確率変動遊技と時短遊技を同時に付与してもよい。ただし、不測の遊技店の損害を予防するため、確率変動遊技あるいは時短遊技開始後、一定の遊技媒体を遊技者が獲得した場合は、打ち止め(一旦カードを排出し、景品交換あるいは台移動を要求する)処理としてもよい。この場合、確率変動遊技状態になった後の遊技媒体獲得数を遊技機20にて計数し、この計数値が所定値になった場合に遊技玉の発射を停止する等の遊技停止制御を行うことで実現できる。
演出制御部25は、遊技中の演出を制御する制御部であり、演出図柄抽選部25a及び演出抽選部25bを有する。演出図柄抽選部25aは、遊技制御部26での特別図柄抽選に基づく、演出図柄(遊技盤面内の表示装置等の演出図柄表示装置で表示する図柄)の抽選(具体的には表示を最終的に7,7,7で止めるかどうかなど)を行う。
演出抽選部25bは、演出図柄による抽選結果を表示するまでに行う演出の種類の抽選(キャラクタが出てきてリーチ演出をするなど)を行う。かかる演出は、メインの抽選結果に対して選択される演出が異なるように設定される。
演出制御部25は、各演出の演出データを記憶する。さらに、演出制御部25は、演出図柄表示装置の表示を制御し、演出実行時には、背景図柄データに演出データを重ねて演出表示を行う。また、確率変動時には、通常状態と異なる背景色データを設定する。
遊技玉制御部27は、遊技可能数を制御する制御部であり、遊技可能数管理部27a及び投出制御部27bを有する。遊技可能数管理部27aは、遊技可能数メモリに遊技可能数を格納しており、この遊技可能数を更新する処理を行う。
具体的には、遊技可能数管理部27aは、遊技玉が発射される度に遊技可能数を「1」減算し、入賞が発生した場合に賞玉数を遊技可能数に加算する。また、台間カード処理機10より玉数を通知された場合には、通知された玉数を遊技可能数に加算して、台間カード処理機10に対して遊技可能数に加算した旨を示す確認信号を送信する。
また、遊技可能数管理部27aは、遊技可能数を定期的に台間カード処理機10に送信する。この場合には、遊技可能数管理部27aは、遊技可能数の減算は行わない。また、遊技可能数管理部27aは、計数ボタン23が操作された場合には、管理移行要求を台間カード処理機10に送信する。このとき、計数ボタン23の操作時間が所定時間未満であるならば、遊技可能数管理部27aは、所定数(例えば100)を持玉に加算させる管理移行要求を台間カード処理機10に送信し、持玉への加算完了を示す応答を受けて所定数を遊技可能数から減算する。また、計数ボタン23の操作時間が所定時間以上であるならば、遊技可能数管理部27aは、その時点での遊技可能数をすべて持玉に加算させる管理移行要求を台間カード処理機10に送信し、持玉への加算完了を示す応答を受けて遊技可能数を0にクリアする。
投出制御部27bは、遊技玉の投出を制御する制御部であり、ハンドル21の操作量に応じて、遊技玉の投出方向を決定し、投出機構を制御して遊技玉の投出を行わせる。
遊技制御部26と遊技玉制御部27とは、それぞれ個別の基板上に構成される。遊技制御部26が構成された遊技制御基板と遊技玉制御部27が構成された遊技玉制御基板は、それぞれ固有のIDを有する。遊技機20は、遊技制御基板のIDと遊技玉制御基板のIDとを組合せ、遊技機IDとして使用する。
次に、図4に示した記憶部16が記憶するデータの具体例について説明する。図5は、図4に示した自装置状態データ16a、遊技機状態データ16b、カードデータ16c、空台判定基準データ16d及び移動設定データ16eについて説明するための説明図である。
図5(a)に示す自装置状態データ16aは、台間カード処理機10のIDが「3002」であり、台間カード処理機10の遊技設定として「玉1」が設定された状態を示している。
図5(b)に示す遊技機状態データ16bは、遊技機20のIDが「A0012X4234」であり、現時点の遊技可能数が「2700」であり、発射強度が「38」であることを示している。また、遊技機20が確率変動等のない通常状態であり、機器が正常に動作している状態であることを示している。なお、リーチ信頼度は、大当りのリーチが発生した場合の実現の信頼度を表すデータである。また、遊技機状態のデータには、遊技中の大当り回数、リーチ回数等を含めてもよい。
図5(c)に示すカードデータ16cは、台間カード処理機10に挿入されたカードのIDが「2002」であることを示している。なお、ここでは、カードIDの上1桁がカードの種別を示しており、上1桁が「1」のカードが一般カード、上1桁が「2」のカードが会員カードである。また、カードデータ16cは、プリペイド価値が「20」度数である状態を示している。なお、ここではプリペイド価値の度数とは1度数が100円相当である。また、カードデータ16cは、玉1の持玉の残高が「500」玉、玉2の持玉の残高が「0」玉、玉3の持玉の残高が「130」玉である状態を示している。
また、カードデータ16cは、貯玉再プレイ用の暗証番号が「7777」であり、玉1の貯玉の残高が「1000」玉、玉2の貯玉の残高が「0」玉、玉3の貯玉の残高が「0」玉である状態を示している。
図5(d)に示す空台判定基準データ16dは、台間カード処理機10が、併設される遊技機20を空き台と判定する場合の報告種別とその内容を示している。図5(d)にしめすように、台間カード処理機10は、プリペイド価値、持玉数及び遊技可能数、遊技可能数変化なし時間及び顔画像なし時間の組み合わせで空き台か否かを判定している。すなわち、プリペイド価値、持玉数、遊技玉数がなければ、遊技可能数変化なし時間及び顔画像変化なし時間を比較的短くして空き台と判定している。また、プリペイド価値、持玉数及び遊技可能数にいずれか一つが残っていれば、遊技可能数変化なし時間及び顔画像なし時間を長めにとって空き台との判定を行うのである。なお、遊技可能数変化なしとは、遊技機20において、遊技玉が発射されていない状態を示している。
図5(d)の報告種別「W」では、プリペイド価値、持玉数及び遊技可能数が「0」であり、遊技可能数変化無し時間が30秒以上及び顔画像無し時間が30秒以上経過した時点で空き台と報告する設定がなされていることを示している。
また、図5(d)の報告種別「X」では、プリペイド価値及び持玉数が「0」、遊技可能数が「所定数未満(例えば、特定の種別の景品と交換が可能な最低限の玉数未満)」で、遊技可能数変化無し時間が5分以上及び顔画像無し時間が5分以上経過した時点で空き台と報告する設定がなされていることを示している。また、報告種別「Y」では、プリペイド価値が「0」、持玉数が「所定数未満(例えば、特定の種別の景品と交換が可能な最低限の玉数未満)」、遊技可能数が「0」で、遊技可能数変化無し時間及び顔画像無し時間が5分以上経過した時点で空き台と報告する設定がなされている。さらに、報告種別「Z」では、プリペイド価値が所定値未満(例えば、特定の景品に相当する価値未満)で、持玉数と遊技可能数の合算値が「所定数未満」であり、遊技可能数変化なし時間が10分以上、顔画像無し時間が10分以上経過した時点で空き台と報告する設定がなされていることを示している。
図5(e)に示す移動設定データ16eは、この台間カード処理機10が遊技客によって使用中であるために、空き台要求者カードID、移動元台間カード処理機ID及び空き台確保処理完了送信時刻が空欄である状態を示している。
次に、図2に示したカード管理装置40の内部構成について説明する。図6は、図2に示したカード管理装置40の内部構成を示すブロック図である。図6に示すように、カード管理装置40は、表示部41及び入力部42と接続され、遊技店ネットワーク通信部44、記憶部45及び制御部46を有する。
表示部41は、液晶パネルやディスプレイ装置等である。入力部42は、キーボードやマウス等である。遊技店ネットワーク通信部44は、遊技店内において通信回線を介して島コントローラ30、会員管理装置50、景品管理装置60、ホールコンピュータ70及び精算機80とデータ通信するためのインタフェース部である。
記憶部45は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、カード管理データ45a、装置管理データ45b及び要求管理データ45cを記憶する。
カード管理データ45aは、カードIDにプリペイド価値の残高や持玉の残高等を関連付けたデータである。装置管理データ45bは、遊技店に配置された装置に関するデータである。この装置管理データ45bは、台間カード処理機ID、台間カード処理機10のアドレス、設置場所、遊技機ID、遊技機20の機種データ、使用状況を含んでいる。要求管理データ45cは、台間カード処理機10から受信した遊技客からの空き台通知要求等の要求データを管理するためのデータである。
制御部46は、カード管理装置40の全体制御を行う制御部であり、カード管理部46a、装置管理部46b、台検索処理部46c、要求登録処理部46d及び台移動処理部46eを有する。実際には、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、カード管理部46a、装置管理部46b、台検索処理部46c、要求登録処理部46d及び台移動処理部46eにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
カード管理部46aは、カード管理データ45aの管理を行う処理部である。カード管理部46aは、台間カード処理機10、景品管理装置60及び精算機80と通信して、カードIDに対応付けられたプリペイド価値及び持玉の残高を更新する。
また、カード管理部46aは、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信した場合には、該カードに関連づけられた有価価値及び持玉の残高を通知する。
装置管理部46bは、装置管理データ45bの管理を行う処理部である。装置管理部46bは、台間カード処理機10から取得した台間カード処理機ID、台間カード処理機10のアドレス、設置場所及び遊技機IDに基づいて、装置管理データ45bを生成及び更新する。
また、装置管理部46bは、台間カード処理機10から遊技機20の状態に関して通知をうけ、稼働状況を監視する。また、装置管理部46bは、台間カード処理機10から空き台の通知があった場合には、ホールコンピュータ70から通知される遊技機20の稼働状況(アウト玉数、セーフ玉数等)と比較し、空き台と判定した場合に、装置管理データ45bを更新し、要求登録処理部46dに空き台となった旨を通知する。なお、従業員からのリモコン操作等により空き台通知がなされた場合にも、装置管理データ45bを更新し、要求登録処理部46dに通知する。
また、装置管理部46bは、台間カード処理機10から遊技機IDを受信した場合に、機種管理センタ等に機種データの問い合わせを行って装置管理データ45bの機種データを更新する。さらに、装置管理部46bは、遊技機ID及び機種データの更新を行った場合に、台間カード処理機10及び会員管理装置50に設定変更を要求することで、遊技機20の入れ替えにかかる設定変更を自動的に実行する。
台検索処理部46cは、台間カード処理機10からの台情報検索要求を受け付け、検索結果を返信する処理部である。台検索処理部46cは、台間カード処理機10から検索条件付きの台検索要求を受け付けて、合致する台情報を送信する。検索条件としては、例えば、現在遊技中の台と同機種(前身機種)、現在遊技中の台と同スペックの台(MAX、ミドル、甘デジ等)、新台の空き台、おすすめの台等、遊技店の状況に即して設定してもよい。
また、台検索処理部46cは、遊技機20のスペック等の静的情報だけでなく、動的な情報、例えば、当日のリーチ回数、大当たり回数、出玉情報等を台間カード処理機10に問い合わせ、検索要求元の台間カード処理機10に通知するようにしてもよい。
要求登録処理部46dは、台間カード処理機10からの空き台通知要求を受け付けて、要求管理データ45cとして記憶して管理する処理部である。要求登録処理部46dは、台間カード処理機10から空き台通知要求を受け付けると、該当する現在使用中の遊技機20に併設された台間カード処理機10に対して空き台通知要求を送信して指定フラグを1にセットにする。
また、要求登録処理部46dは、空き台通知要求を送信した遊技機20の台間カード処理機10から、装置管理部46bを通じて空き台通知を受け付けた場合には、要求元の台間カード処理機10に空き台通知を送信するとともに、台移動処理部46eにその情報を渡す。なお、従業員のリモコン操作等により空き台通知を受け付けた場合にも同様に台移動処理部46eに空き台情報を渡す。
また、要求登録処理部46dは、空き台確保を指示した台間カード処理機10から台移動完了の報告、又は所定時間内の台移動がなされず空き台確保がキャンセルされた報告を受けた場合には、該当する要求管理データ45cを更新する。
台移動処理部46eは、台間カード処理機10からの空き台確保要求を受け付け、遊技客のための台移動処理を行う処理部である。台移動処理部46eは、最も早く受信した台間カード処理機10からの空き台確保要求を受け付け、空き台の台間カード処理機10に空き台確保の要求を送信する。当該台間カード処理機10から空き台確保完了の通知を受けた場合には、最も早く空き台確保要求を送信した台間カード処理機10に対して空き台確保成功の電文を送信する。この際、空き台の台間カード処理機10に、要求元の台間カード処理機10に挿入されたカードID、台間カード処理機ID等を送信する。また、要求元の台間カード処理機10には、空き台の台間カード処理機ID等を送信する。
台移動処理部46eが複数の台間カード処理機10からの空き台確保要求を受け付けた場合には、最も早く空き台確保要求を受け付けた台間カード処理機10以外の台間カード処理機10に対して、空き台確保失敗のメッセージを返信する。また、空き台通知があった後に空き台確保要求を受けたものの、空き台の台間カード処理機10に空き台確保指示を送信する前に、他の遊技客により確保されてしまった場合には、空き台確保要求があった台間カード処理機10に確保失敗のメッセージを送信する。
次に、カード管理装置40の記憶部45が記憶するデータの具体例について説明する。図7は、カード管理装置40の記憶部45が記憶するデータを説明するための説明図である。図7(a)に示すカード管理データ45aでは、カードID「1001」のカードにはプリペイド価値「25」度数が対応づけられており、玉1、玉2及び玉3の持玉データの残高は「0」玉である。また、カードID「2002」のカードにはプリペイド価値「20」度数、玉1、玉2及び玉3の持玉データは「0」である。これら2枚のカードは台間カード処理機10に挿入され、持玉の管理が、それぞれ使用先ID「3001」及び「3002」の台間カード処理機10で行われており、遊技客が遊技中であることを示している。
図7(b)に示す装置管理データ45bは、ID「3001」の台間カード処理機10のネットワーク上のアドレスが「AB.CD.EF.GH」であり、設置場所が「島1−1」、接続された遊技機20のIDが「A0012X4233」、接続された遊技機20の機種データが「EV01」であることを示している。また、この遊技機20が使用中の状態にあることも示している。
また、ID「3010」の台間カード処理機10のネットワーク上のアドレスが「AB.CD.EF.HH」であり、設置場所が「島1−1」、接続された遊技機20のIDが「A0012X4242」、接続された遊技機20の機種データが「EV01」であることを示している。また、この遊技機20が空き台確保の状態にあることを示している。
また、ID「3500」の台間カード処理機10のネットワーク上のアドレスが「AB.CD.EG.AH」であり、設置場所が「島2−1」、接続された遊技機20のIDが「A0013X1234」、接続された遊技機20の機種データが「EV02」であることを示している。また、この遊技機20が空きの状態にあることを示している。
図7(c)に示す要求管理データ45cは、要求IDが「ReserA0001」の要求が「新台」であり、遊技設定「玉1」で、要求元カードIDが「1001」であることを示している。また、要求IDが「ReserB0013」の要求は、現在遊技中の台と「同スペック」の台で、遊技設定「玉2」、要求元カードIDが「1002」であることを示している。
また、要求IDが「ReserC0021」の要求が、「4250番台」の台指定で、要求元カードIDが「1050」であることを示している。さらに、要求IDが「ReserR0002」の要求は、「遊技店おすすめ台」で、遊技設定「玉1」で、要求元カードIDが「2002」であることを示している。
次に、本実施例に係る空き台検索と空き台確保について説明する。図8は本実施例に係る空き台検索と空き台確保について説明するための説明図である。移動元となる台間カード処理機10は、カード管理装置40に遊技機20が使用中である旨の使用情報をカード管理装置40に送信する(ステップS11)。また、移動先となる台間カード処理機10aは自装置が空き台であること旨の空き台情報を送信する。(ステップS21)。カード管理装置40は、受信した使用状況を装置管理データ45bに記録及び更新して、遊技機20の使用状況を監視する(ステップS41)。
台間カード処理機10は、遊技客から台検索要求を受け付けて(ステップS12)、空き台情報をカード管理装置40に問い合わせる。カード管理装置40は、問合せを受けた空き台を検索条件に従い装置管理データ45bから検索する(ステップS42)。そして検索条件に合致した空き台情報を台間カード処理機10に通知する(ステップS43)。
台間カード処理機10は、空き台情報を受信し表示操作部22に表示する(ステップS13)。そして、遊技客から空き台の選択と移動処理要求を受け付けて、カード管理装置40に、台間カード処理機10aへの空き台確保要求を送信する(ステップS14)。
空き台確保要求を受け付けたカード管理装置40は、空き台の台間カード処理機10aに対して、要求元のカードID及び台間カード処理機10のID等を含む空き台確保指示の電文を送信し(ステップS44)、要求管理データ45cに登録する(ステップS45a)。そして、空き台確保指示の電文を受けた台間カード処理機10aは、移動設定データ16eに記憶するとともに、自装置をロックして空き台確保を行い(ステップS22)、空き台確保完了の通知をカード管理装置40に送信する。カード管理装置40は、この完了通知を台間カード処理機10に中継する。
空き台確保完了通知を受信した台間カード処理機10は、台移動に必要な情報を移動情報としてカードに記録する(ステップS15)。その後、カードを排出して処理を終了する(ステップS16)。
移動先の台間カード処理機10aは、移動元の遊技客のカードを受け付けたならば(ステップS23)、自装置のロックを解除し、遊技可能な状態に復帰する(ステップS24)。その後、カード管理装置40に対して、自装置が復帰完了した通知を送信して、処理を終了する。カード管理装置40は、台間カード処理機10aから復帰完了の通知を受け、要求管理データ45cのデータを更新して処理を終了する(ステップS45b)。
次に、台検索を行った時点で遊技中であった遊技機20が空くのを待って、空き台確保を行う場合について説明する。図9は、使用中の遊技機20が空き状態となった場合に空き台通知を受けて行う空き台確保について説明するための説明図である。台間カード処理機10及び10aは自遊技機20が使用中であることをカード管理装置40に通知する(ステップS11及びステップS21a)。台間カード処理機10は、受信した使用状況を装置管理データ45bに記録及び更新して、使用状況を監視する(ステップS41)。
台間カード処理機10は、遊技客から使用中の遊技機20を含めた台検索要求を受け付けて(ステップS12)、カード管理装置40に問い合わせる。カード管理装置40は、問合せを受けた遊技機20を検索条件に従い装置管理データ45bから検索し、検索条件に合致した台情報を台間カード処理機10に通知する(ステップS42)。
台間カード処理機10は、受信した台情報を表示操作部22に表示する。そして、遊技客から、使用中の遊技機20の選択を受け付けると(ステップS13a)、空き台通知要求をカード管理装置40に送信する。空き台通知要求を受信したカード管理装置40は、要求管理データ45に登録する(ステップS43a)。そして、台間カード処理機10aに対して空き台通知要求指定を送信し、空き台通知要求がなされた台であることを通知する。
その後、台間カード処理機10aは、自遊技機20が空き台と判定した場合、若しくは従業員のリモコン操作を受け付けて、空き台通知をカード管理装置40に送信する(ステップS21b)。その場合、所定時間自装置をロックし、遊技機20を確保状態とする。カード管理装置40は、空き台通知を要求元の台間カード処理機10に送信する(ステップS43b)。空き台通知を受けた台間カード処理機10は、表示操作部22に空き台通知を表示し、台移動の選択を遊技客に問う(ステップS13b)。
そして、遊技客から空き台への移動要求を受け付けた場合には、台間カード処理機10aに台移動するために空き台確保要求をカード管理装置40に送信する(ステップS14)。カード管理装置40は、空き台確保要求を受信したならば、要求元のカードID、台間カード処理機10のIDを含む空き台確保指示を台間カード処理機10aに送信する(ステップS44)。
空き台確保指示を受けた台間カード処理機10aは、移動設定データ16eに記憶するとともに、自装置をロックし、空き台確保処理を行う。(ステップS22)。そして、空き台確保完了通知をカード管理装置40に通知する。カード管理装置40は、空き台確保完了通知を台間カード処理機10に中継する。
台間カード処理機10は、台移動に必要な移動情報をカードに記録し(ステップS15)、カードを排出して処理を終了する(ステップS16)。
その後、台間カード処理機10aは、空き台要求者である遊技客のカードを受け付け(ステップS23)、自装置のロックを解除し、遊技可能な状態に復帰する(ステップS24)。その後、カード管理装置40に対して、自装置が復帰完了した通知を送信して、処理を終了する。カード管理装置40は、台間カード処理機10aから復帰完了の通知を受け、要求管理データ45cのデータを更新して処理を終了する(ステップS45b)。
次に、台検索及び台移動時の表示画面の具体例について説明する。図10は、台間カード処理機10の表示操作部22における台情報検索受け付けから空き台選択までの画面遷移の一例を示した図である。図10(a)は、台検索要求時の表示画面である。図10(a)に示すように、遊技客は、現在の遊技機20と同機種、現在の遊技機20と同スペック、新台及び店長おすすめ台の4つから選ぶことができる状態を示している。また、空き台のみか遊技中の台を全て含むかを選択できるようになっている。
図10(a)では、現在の遊技機20と同スペックで空き台のみを選択して検索しようとする状態を示している。その検索結果を示したものが図10(b)であり、同図でより詳細な検索及び選択条件を設定することが可能である。図10(b)に示すように、タイプ「ミドル」、「甘デジ」等の静的な情報の他に、大当たり回数及びリーチ回数といった動的台情報も表示できる。図示はしていないが、これらの動的な情報はデフォルトで表示されるわけではなく、検索条件を指定することで、カード管理装置40が相手先の台間カード処理機10から引き出すことになる。また、ここでは、「3620」番台の遊技機20を選択している状態を示している。
図10(c)は、選択した空き台へ移動するか否かを選択する画面である。ここで「はい」を選択すると、図8及び図9のステップS14の移動処理による空き台確保が開始されることになる。そして、移動処理により移動先での空き台確保が成功した場合の画面例が図10(d)である。
図10(d)では、遊技可能数が計数されていない前提で、計数を促して遊技可能数を持玉に移行させてからカード返却ボタンを押下するように案内している。また、台移動時間も10分間という規定時間が設けられ、この時間内に移動しないと空き台確保の予約がキャンセルされるという注意喚起もなされている。
次に、台間カード処理機10の表示操作部22における台情報検索受け付けから使用中の台の選択受け付けまでの画面遷移について説明する。図11は、台間カード処理機10の表示操作部22における台情報検索受け付けから使用中の台の選択受け付けまでの画面遷移の一例を示した図である。図11(a)は、台検索した結果、希望の遊技機20が使用中であったことを示す画面である。ここでは、台番号「4501」を選択して空き台通知を要求している状態を示している。
図11(b)は、図11(a)で空き台通知要求をした遊技機20が空き台となり、台間カード処理機が空き台通知を受信し、その結果が表示操作部22に表示された画面である。図11(c)では、空き台が他の遊技客に先に確保されてしまったことを遊技客に報知している。この場合には、空き台通知要求はまだクリアされていないので、空き台が出た場合に再度通知することを報知している。
次に、空き台確保がなされた台間カード処理機に要求者以外の遊技客のカードが挿入された場合の表示操作部22の表示画面について説明する。図12は、空き台確保がなされた台間カード処理機に要求者以外の遊技客のカードが挿入された場合の表示操作部22の表示画面の一例である。図12に示すように、台要求者以外の遊技客が遊技を行おうとしてカードを挿入しても、カードが強制排出され、紙幣も受け付けない状態であることを示している。台要求者のカードが挿入された場合には、表示操作部22の画面はデフォルト表示か、遊技可能状態に復帰する旨の表示が行われる。
次に、移動元の台間カード処理機10における台情報検索から台選択までの処理手順について説明する。図13は、移動元の台間カード処理機10が台情報検索から台選択受け付けを行うまでの処理手順を示したフローチャートである。台間カード処理機10の台情報取得部17dは、台検索要求画面を表示する(ステップS101)。この場合に、カードが会員カード、若しくは一般カードでプリペイド又は持玉数が所定数以上でなければ(ステップS102;No)、要求を受け付けることができない旨を表示して(ステップS119)、処理を終了する。なお、この場合には、台検索要求画面を非アクティブ表示にするようにしてもよいし、台検索要求が可能な条件を報知するようにしてもよい。
台情報取得部17dは、会員カード、若しくは残高所定数以上の一般カードであれば(ステップS102;Yes)、台検索要求画面により遊技客から台検索要求を受け付ける(ステップS103)。そして、図10(b)に示した台検索設定画面を表示し(ステップS104)、検索条件を受け付けてカード管理装置40に送信する(ステップS105)。そして、カード管理装置40から返信された候補台の情報を受信し表示する(ステップS106)。
要求処理部17fは、表示された台情報により空き台の選択と確保の依頼を受け付けた場合には(ステップS107;Yes)、空き台確保の依頼をカード管理装置40に送信する(ステップS108)。そして、カード管理装置40から空き台確保成功の返信を受けた場合には(ステップS109;Yes)、要求処理部17fは、空き台確保完了及び移動案内を表示し(ステップS112)、カードに移動情報を記録する(ステップS113)。その後、データ管理部17aはカードを排出し(ステップS114)、処理を終了する。
空き台確保に失敗した返信を受けた場合には(ステップS109;No)、要求処理部17fは、確保失敗を表示し(ステップS110)、選択する空き台が他にあるか否かを判定する(ステップS111)。他に選択する空き台がなければ(ステップS111;No)、処理を終了する。選択する空き台がまだあれば(ステップS111;Yes)、ステップS107に移行する。
空き台確保の依頼がなかった場合には(ステップS107;No)、希望する機種等の選択の受け付けがあったか否かを判定する(ステップS115)。希望する機種の選択の受け付けがない場合には(ステップS115;No)、処理を終了する。
希望機種等の選択を受け付けた場合には(ステップS115;Yes)、希望機種等の空き台通知要求をカード管理装置40に送信する(ステップS116)。そしてカード管理装置40から要求を受け付けた旨の返信を受信し(ステップS117)、要求の受け付けが完了した旨を表示して(ステップS118)、処理を終了する。
次に、空き台通知要求をカード管理装置40に登録し、空き台通知を受信した場合の台間カード処理機10の空き台確保の処理手順について説明する。図14は、移動元の台間カード処理機が空き台通知を受けて空き台の確保処理を行う処理手順を示したフローチャートである。台間カード処理機10の台情報取得部17dは、空き台通知要求中の遊技機20が空き状態になった通知を待ち受ける(ステップS201;No)。空き台通知を受信したならば(ステップS201;Yes)、要求処理部17fは空き台へ移動するか否かの選択を受け付ける(ステップS202)。
空き台への移動の選択がない場合には(ステップS202;No)、要求処理部17fは、カード管理装置40に要求変更を送信し、要求管理データ45cを更新させる(ステップS210)。
空き台への移動を選択した場合には(ステップS202;Yes)、要求処理部17fは、カード管理装置40に選択した空き台の確保依頼を送信する(ステップS203)。カード管理装置40から空き台確保成功を受信したならば(ステップS204;Yes)、空き台確保完了の旨と移動案内を表示する(ステップS205)。そして、カードに移動情報を記録し(ステップS206)、カードを排出して(ステップS207)、処理を終了する。
カード管理装置40から空き台確保に失敗した旨の返信を受けた場合には(ステップS204;No)、確保が失敗したことの表示を行う(ステップS208)。そして、他に空き台を選択可能な場合には(ステップS209;Yes)、ステップS202に移行し、再度空き台の確保操作を受け付ける。選択可能な空き台がなければ(ステップS209;No)、処理を終了する。
次に、カード管理装置40による台検索要求の受け付けから台選択受け付けまでの処理手順について説明する。図15は、カード管理装置40による台情報提供及び台選択を行う処理手順を示したフローチャートである。台検索処理部46cは台間カード処理機10から検索要求を受信した場合には(ステップS301;Yes)、検索条件に合致する台情報の検索処理を行う(ステップS302)。そして、台情報の検索結果を台間カード処理機10に送信する(ステップS303)。
台間カード処理機10からの台検索要求の受信でない場合には(ステップS301;No)、ステップS304へ移行する。
台間カード処理機10から空き台を選択して移動する要求を受け付けた場合には(ステップS304;Yes)、台移動処理部46eは空き台の確保処理を行う(ステップS305)。空き台が確保された場合には(ステップS306;Yes)、移動先の台間カード処理機10から移動結果の通知を受信し(ステップS307)、要求管理データ45cを更新して(ステップS308)、処理を終了する。なお、空き台が確保されている場合には、所定時間内に台移動して遊技客のカードの受け付けがあっても、所定時間をオーバーして空き台確保がキャンセルされても、要求管理データ45cは同様に処置済みとして更新される。
空き台確保に失敗した応答を受けた場合には(ステップS306;No)、処理を終了する。この場合には、要求管理データ45cは更新されず、空き台通知要求は有効のままとなる。
遊技客から空き台の選択と移動がない場合には(ステップS304;No)、要求登録処理部46dは希望の機種の選択があったか否かを判定する(ステップS309)。希望の機種が選択されなかった場合には(ステップS309;No)、処理を終了する。
希望の機種が選択された場合には(ステップS309;Yes)、要求登録処理部46dは、空き台通知要求を要求管理データ45cに登録する(ステップS310)。そして、移動先の台間カード処理機10に対して当該遊技機20が空き台となった場合に確保予定であることを送信する(ステップS311)。台間カード処理機10から確認応答を受信し(ステップS312)、要求登録処理部46dは、要求を受け付けた旨の要求登録完了を要求元の台間カード処理機10に送信して(ステップS313)、処理を終了する。
次に、使用中だった遊技機20が空いて、空き台通知を受けたカード管理装置40が要求元台間カード処理機10から空き台確保要求を受け付ける処理手順について説明する。図16は、カード管理装置40が空き台通知を受けて、要求元の台間カード処理機10から空き台確保要求の受け付けを行う処理手順を示したフローチャートである。
カード管理装置40は、空き台通知要求を通知した台間カード処理機10からの空き台情報通知を待ち受ける(ステップS401;No)。空き台情報通知を受信したならば(ステップS401;Yes)、要求元の台間カード処理機10に空き台情報を通知する(ステップS402)。
所定時間内に空き台確保の依頼があれば(ステップS403;Yes)、台移動処理部46eは、空き台確保処理を行う(ステップS404)。空き台が確保されたならば(ステップS405;Yes)、空き台の台間カード処理機10から移動結果を受信し(ステップS406)、要求管理データ45cを更新して(ステップS407)、処理を終了する。空き台が確保できていなければ(ステップS405;No)、処理を終了する。
所定時間に空き台確保の依頼がなければ(ステップS403;No)、台移動処理部46eは、要求管理データ45cの該当する空き台通知要求を処置済みとして登録し(ステップS408)、処理を終了する。
次に、図15及び図16に示した空き台確保処理について説明する。図17は、図15及び図16に示したカード管理装置40による空き台確保の処理手順を示したフローチャートである。台移動処理部46eは、受け付けた空き台確保の依頼が一番目に到達したか否かを判定する(ステップS501)。一番目に到達した依頼であれば(ステップS501;Yes)、空き台の台間カード処理機10に空き台確保指示を送信する(ステップS502)。
空き台の台間カード処理機10から空き台確保完了を受信すると(ステップS503;Yes)、台移動処理部46eは、空き台確保が完了したことを要求元の台間カード処理機10に通知する(ステップS504)。その後、空き台通知要求を処置済みとして要求管理データ45cを更新し(ステップS505)、処理を終了する。
空き台確保に失敗し、使用中の通知等を受信したならば(ステップS503;No)、台移動処理部46eは、確保に失敗した旨を表示し(ステップS506)、処理を終了する。
空き台確保依頼が2番目以降に到達したのであれば(ステップS501;No)、台移動処理部46eは、確保ができなかった旨の通知を要求元の台間カード処理機10に送信し(ステップS507)、処理を終了する。
次に、空き台の台間カード処理機10が空き台確保を行う処理手順について説明する。図18は、空き台となった台間カード処理機10がカード管理装置40からの指示で空き台確保を行う処理手順を示したフローチャートである。情報通知部17eは、遊技機20における遊技が終了し、空き台か否かを判定する(ステップS601)。空き台と判定できなければ(ステップS601;No)、空き台と判定できるまで待機する。
情報通知部17eは、空き台であると判定できる場合には(ステップS601;Yes)、遊技機20が空き台確保の予定になっているか否かを判定する(ステップS602)。この場合、空き台待ちの条件である指定フラグが「1」か否かで判定する。遊技機20が空き台確保予定になっていれば(ステップS602;Yes)、確保処理部17gは空き台確保処理を行う(ステップS603)。空き台確保予定になっていないのであれば(ステップS602;No)、ステップS604に移行する。
情報通知部17eは、空き台情報をカード管理装置40に送信する(ステップS604)。そして所定時間内に空き台確保の指示を受信したならば(ステップS605;Yes)、確保処理部17gは、要求元の台間カード処理機10の情報を移動設定データ16eに記録し、空き台確保のためのロック処理を行い(ステップS606)、空き台確保完了をカード管理装置40に通知する(ステップS607)。
その後、所定時間内にカードを受け付けた場合には(ステップS608;Yes)、カード判定部17hは、カードが空き台要求者のものかどうかを判定する(ステップS609)。空き台要求者のカードでなければ(ステップS609;No)、確保処理部17gはデータ管理部17aにカードを強制排出させ(ステップS613)、ステップS608に戻る。
受け付けたカードが空き台要求者のカードであれば(ステップS609;Yes)、確保処理部17gは、ロック状態を解除し遊技可能状態に復帰する(ステップS610)。そして台移動が完了したことをカード管理装置40に送信し(ステップS611)、移動設定データ16eをクリアして(ステップS612)、処理を終了する。
所定時間内にカードの受け付けがない場合には(ステップS608;No)、確保処理部17gは、空き台確保をキャンセル処理し、遊技可能状態に復帰させる(ステップS614)。そして、所定時間が経過し、空き台確保をキャンセルしたことをカード管理装置40に送信し(ステップS615)、移動設定データ16eをクリアして(ステップS612)、処理を終了する。
ステップS605で、所定時間内に空き台確保の指示を受信しなかった場合には(ステップS605;No)、確保処理部17gは、ロック中であれば(ステップS616;Yes)、遊技に使用可能な状態に復帰させ(ステップS617)、処理を終了する。ロック中でなければ(ステップS616;No)、処理を終了する。
上述したように、本実施例では、カード管理装置40は、遊技機20の状況を監視し、空き台の情報をほぼリアルタイムで管理しているため、遊技客は遊技しながら、意中の空き台の確保と移動が容易に実施できる。また、意中の遊技機20が使用中であっても、空き台となればリアルタイムで通知されるので、意中の台の周辺で待つことも、周辺で遊技する必要も無く、どの遊技機20でも遊技しながら空き台を待つことが可能となる。
また、カード管理装置40は、遊技機20の利用状況を通知するだけでなく、検索条件に応じて、新台、同一機種、同一スペック等の遊技機20の機種情報、当日の出玉情報等の動的な情報を追加して提示することができるので、遊技客は、たとえ一番の意中の遊技機20が確保できなくとも、他に幅広い遊技機20の選択肢を持つことができる。これにより遊技機20の稼働率向上にも寄与できる。
また、検索条件についても、本実施例の項目に限定されるわけでなく、遊技店の状況に合わせて適宜追加・削除を行ってもよいし、会員と一般客で異なるようにしてもよい。例えば、会員の場合には、一般客の検索条件に、遊技頻度の高い遊技機20、年代又は性別毎の人気機種及び店長おすすめ機種等を追加して情報提供を行うようにしてもよい。
また、本実施例では、空き台確保要求が複数台の台間カード処理機10から送信された場合に、早い者勝ちで空き台確保処理を行ったが、複数の空き台確保要求に対して抽選により要求者を決定するようにしてもよい。例えば、一つの空き台通知に対して、所定時間内に4件の空き台確保要求が送信された場合には、100までの乱数を発生させて、1から25の数字が出たら1番目の要求に、26から50までの数字では2番目の要求に対して空き台を確保させるというように、発生させた乱数の値により空き台を要求者に割り当てることもできる。
また、当日における空き台確保だけではなく、前日に確率変動状態で終了した場合に、空き台確保と同様にして空き台確保処理をしておき、翌朝に同一遊技客のカードを挿入することにより、引き続いて遊技を再開するように設定することも可能である。
なお、本実施例では、遊技玉を発射し、所定領域を遊技玉が通過したことにより賞を与える弾球式遊技機の一種であるパチンコ遊技機を例に説明を行なったが、本発明の利用はこれに限定されるものではなく、他の種別の弾球式遊技機や、所定数の遊技媒体を1回のゲームの賭け数として設定するとともに回胴(リール)の回転を行い、回胴の停止操作を行ったときに回胴上に設定された停止ライン上に所定の図柄組合わせが成立したことに応じて賞を与える回胴式遊技機に対しても、用いる遊技媒体の形状は問わず、同様に適用することが可能である。
また、本実施例では、遊技媒体数を関連づける媒体であるカードの形態についての詳細な説明を省略したが、かかるカードには、磁気カード、ICカード等が含まれる。また、ここでは説明の便宜上「カード」を例にとって説明したが、かかるカード以外に、チップ、スティック、携帯端末等を用いる場合に本発明を適用することもできる。特に、ICチップ付携帯端末を媒体として用いる場合は、当該携帯端末のICチップから非接触にて取得可能な識別情報を用いて携帯端末を一意に識別できるため、当該識別情報に関連付けて遊技媒体数を管理することができる。
また、上述の実施例で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
以上のように、本発明に係る遊技機管理システム及び遊技機管理方法は、遊技において遊技客による遊技機の選択サービスを向上させ、遊技店の遊技機の稼働率を上げたい場合に適している。
10、10a 台間カード処理機
11 状態表示部
12 紙幣搬送部
12a 紙幣挿入口
13、22 表示操作部
14 リーダライタ
14a カード挿入口
15 通信部
16、45 記憶部
16a 自装置状態データ
16b 遊技機状態データ
16c カードデータ
16d 空台判定基準データ
16e 移動設定データ
17、46 制御部
17a データ管理部
17b 遊技設定処理部
17c 遊技機状態管理部
17d 台情報取得部
17e 情報通知部
17f 要求処理部
17g 確保処理部
17h カード判定部
17i 計時部
18 遊技機管理基板
20 遊技機
21 ハンドル
23 計数ボタン
24 通信制御部
25 演出制御部
25a 演出図柄抽選部
25b 演出抽選部
26 遊技制御部
27 遊技玉制御部
27a 遊技可能数管理部
27b 投出制御部
30 島コントローラ
40 カード管理装置
41、51 表示部
42、52 入力部
44 遊技店ネットワーク通信部
45a カード管理データ
45b 装置管理データ
45c 要求管理データ
46a カード管理部
46b 装置管理部
46c 台検索処理部
46d 要求登録処理部
46e 台移動処理部
50 会員管理装置
60 景品管理装置
70 ホールコンピュータ
80 精算機

Claims (9)

  1. 遊技店に設置された複数の遊技機を管理する遊技機管理システムであって、
    前記遊技店に設置された複数の遊技機について、使用中であるか否かを示す使用状況をそれぞれ管理する使用状況管理手段と、
    前記複数の遊技機にそれぞれ併設された複数の各台装置と
    を備え、
    前記複数の各台装置は、
    自装置に併設された遊技機以外の遊技機である他遊技機の使用状況を前記使用状況管理手段から取得する他遊技機状況取得手段と、
    前記他遊技機状況取得手段が取得した他遊技機の使用状況を報知する報知手段と
    を備えた
    ことを特徴とする遊技機管理システム。
  2. 前記複数の各台装置は、
    使用中ではない他遊技機に対し、他の遊技客による使用を排除する確保状態への移行を要求する確保要求を行う確保要求手段と、
    他遊技機からの確保要求を受けた場合に自装置に併設された遊技機を確保状態とする確保処理手段と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の遊技機管理システム。
  3. 前記他遊技機状況取得手段は、遊技客が指定した条件に適合する他遊技機について使用状況を取得することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機管理システム。
  4. 前記複数の各台装置は、使用中である他遊技機のうち、遊技客が指定した条件に適合する遊技機が使用中ではない空き状態となった場合に通知を行うことを求める通知要求を行う通知要求手段をさらに備え、
    前記使用状況管理手段は、前記通知要求に指定された条件に適合する遊技機の使用状況が使用中から空き状態となった場合に通知要求の要求元の各台装置に通知する
    ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の遊技機管理システム。
  5. 前記要求元の各台装置が複数存在し、複数の各台装置が前記使用状況管理手段からの通知を受けた場合に、通知を受けた複数の各台装置から前記遊技機を確保可能な各台装置を選択する選択手段をさらに備えたことを特徴とする請求項4に記載の遊技機管理システム。
  6. 前記確保処理手段は、他遊技機からの確保要求を受けて自装置に併設された遊技機を確保状態とした後、前記確保要求手段に確保要求を行わせた遊技客を認証するか、若しくは所定時間が経過した場合に前記確保状態を解除することを特徴とする請求項2〜5のいずれか一つに記載の遊技機管理システム。
  7. 前記確保要求手段は、前記確保要求と所定の記憶媒体の識別情報とを対応付け、
    前記確保処理手段は、前記記憶媒体から読み取られた識別情報に基づいて前記遊技客を認証することを特徴とする請求項6に記載の遊技機管理システム。
  8. 前記確保要求手段は、前記遊技店に会員登録した遊技客用の会員用記憶媒体か、若しくは有価価値の残高が所定値以上の記憶媒体の識別情報に前記確保要求を対応付けることを特徴とする請求項7に記載の遊技機管理システム。
  9. 遊技店に設置された複数の遊技機を管理する遊技機管理方法であって、
    前記遊技店に設置された複数の遊技機について、使用中であるか否かを示す使用状況をそれぞれ管理する使用状況管理ステップと、
    前記複数の遊技機にそれぞれ併設された複数の各台装置が、自装置に併設された遊技機以外の遊技機である他遊技機の使用状況を取得する他遊技機状況取得ステップと、
    前記複数の遊技機に併設された各台装置が、前記他遊技機状況取得ステップで取得した他遊技機の使用状況を報知する報知ステップと
    を含んだことを特徴とする遊技機管理方法。
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