JP2016029550A - 電子機器及び機器設定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】UIを備えた電子機器において、ユーザ自身が設定値の変更を行わなくても、ユーザに合わせて柔軟に設定値を変更できるようにする。【解決手段】電子機器(画像形成装置1で例示)は、UI13と、電子機器を使用するユーザの種別を示すユーザ情報を入力するユーザ情報入力部17と、電子機器と同種の複数の他の電子機器においてユーザ操作により変更されたUIに関する設定値について、他の電子機器を使用したユーザについてのユーザ情報に基づいて分類された統計値30を格納したサーバ装置3等の外部の情報処理装置から、ネットワークNを介して統計値30を受信する統計値受信部(統計値受信制御部10a及び通信部15)と、電子機器を使用するユーザがその電子機器に対して設定値の変更を行っていない場合、設定値に関するデフォルト値を、入力されたユーザ情報に対応する統計値30に応じて変更する設定変更部10bと、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、ユーザインターフェースを備えた電子機器、及びその電子機器における機器設定方法に関する。
複合機(MFP)などの画像形成装置では、ユーザ操作を受け付けるための操作パネルや操作ボタン(操作キー)などのユーザインターフェース(UI)が具備され、そのUIから画像形成装置を動作させることが可能となっている。画像形成装置以外の電子機器、例えばテレビ装置やオーディオ機器や情報処理装置などにおいても、一般的に、その電子機器を動作させるためのUIが具備されている。
ところで、UIを備えた画像形成装置では、その画像形成装置の管理者によって操作パネル上の文字サイズや操作音の音量などの設定値を変更できるようになっている。
しかしながら、従来の画像形成装置等の電子機器では、機器毎に一律で且つ固定された設定値をもつものが多く、ユーザ毎に設定値を変更可能な構成を有する機器であっても、そのユーザが設定値を自分に合ったように変更する必要がある。
なお、特許文献1には、複数台の情報処理装置から画面操作履歴を取得し、その統計値を求める技術が開示されているが、この統計値はその情報処理装置のUI画面の開発に利用されるだけとなっている。
本発明は、上述のような実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、UIを備えた電子機器において、ユーザ自身が設定値の変更を行わなくても、ユーザに合わせて柔軟に設定値を変更できるようにすることにある。
上記の課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、ユーザ操作を受け付けるためのユーザインターフェースを備えた電子機器であって、該電子機器を使用するユーザの種別を示すユーザ情報を入力するユーザ情報入力部と、前記電子機器と同種の複数の他の電子機器においてユーザ操作により変更されたユーザインターフェースに関する設定値について、前記他の電子機器を使用したユーザについての前記ユーザ情報に基づいて分類された統計値を格納した外部の情報処理装置から、ネットワークを介して該統計値を受信する統計値受信部と、前記電子機器を使用するユーザが前記電子機器に対して前記設定値の変更を行っていない場合、前記設定値に関するデフォルト値を、前記ユーザ情報入力部で入力された前記ユーザ情報に対応する前記統計値に応じて変更する設定変更部と、を備えたことを特徴としたものである。
本発明の第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記ユーザインターフェースから前記設定値が変更された場合、変更された前記設定値を前記ユーザ情報入力部で入力された前記ユーザ情報と共に、前記外部の情報処理装置に送信する情報送信部を備え、前記統計値受信部が受信する前記統計値は、前記他の電子機器又は前記他の電子機器及び前記電子機器においてユーザ操作により変更された前記設定値について、前記他の電子機器又は前記他の電子機器及び前記電子機器を使用したユーザについての前記ユーザ情報に基づいて分類された値であることを特徴としたものである。
本発明の第3の技術手段は、第1又は第2の技術手段において、前記設定値は、文字サイズ、操作音の音量及び/又は周波数、音声ガイドの音量及び/又は周波数のいずれか1に関する値を含むことを特徴としたものである。
本発明の第4の技術手段は、第1〜第3のいずれか1の技術手段において、前記ユーザ情報入力部は、ユーザの顔を撮影するカメラを有し、該カメラで撮影した顔の画像に対して画像認識処理を施すことで、前記ユーザ情報を入力することを特徴としたものである。
本発明の第5の技術手段は、第1〜第4のいずれか1の技術手段において、前記ユーザ情報は、ユーザの性別、年齢、人種、使用言語、使用地域のいずれか1又は複数を含むことを特徴としたものである。
本発明の第6の技術手段は、第1〜第5のいずれか1の技術手段において、前記ユーザ情報入力部は、ユーザの顔の位置を検出する検出部を有し、該検出部で検出された位置に基づき、前記顔から前記電子機器の所定位置までの距離である操作距離を算出し、該操作距離を前記ユーザ情報の1つとして入力することを特徴としたものである。
本発明の第7の技術手段は、第1〜第6のいずれか1の技術手段において、前記電子機器及び前記他の電子機器は、画像形成装置、設置型の情報処理装置、携帯型の情報処理装置、テレビ装置、オーディオ機器のいずれか1つであることを特徴としたものである。
本発明の第8の技術手段は、ユーザ操作を受け付けるためのユーザインターフェースを備えた電子機器における機器設定方法であって、該電子機器のユーザ情報入力部が、前記電子機器を使用するユーザの種別を示すユーザ情報を入力する入力ステップと、前記電子機器の統計値受信部が、前記電子機器と同種の複数の他の電子機器においてユーザ操作により変更されたユーザインターフェースに関する設定値について、前記他の電子機器を使用したユーザについての前記ユーザ情報に基づいて分類された統計値を格納した外部の情報処理装置から、ネットワークを介して該統計値を受信する受信ステップと、前記電子機器を使用するユーザが前記電子機器に対して前記設定値の変更を行っていない場合、前記電子機器の設定変更部が、前記設定値に関するデフォルト値を、前記入力ステップで入力された前記ユーザ情報に対応する前記統計値に応じて変更する変更ステップと、
を有することを特徴としたものである。
を有することを特徴としたものである。
本発明によれば、UIを備えた電子機器において、ユーザ自身が設定値の変更を行わなくても、ユーザに合わせて柔軟に設定値を変更することが可能になる。
本発明に係る電子機器や後述する同種の他の電子機器は、ユーザインターフェース(UI)を備えた機器であり、例えば、画像形成装置、設置型の情報処理装置、携帯型の情報処理装置、テレビ装置、オーディオ機器などが挙げられる。
画像形成装置としては、プリンタ装置、ファクシミリ装置、複写機、複合機(MFP)などの装置が挙げられる。ここで、MFPは、例えばスキャナからの原稿読取機能、コピー機能、プリント機能、ファクシミリ(FAX)機能などの複数種類の機能をもつ機器である。MFPは、一般的にコピー機能やプリント機能等の画像形成機能を有しており、この場合、多機能の画像形成装置であるとも言える。なお、上記原稿読取機能には、読み取った画像データをMFP内部の記憶装置や外部記憶媒体に保存する保存機能や、読み取った画像データを電子メール(Email)に添付して送信するEmail送信機能(インターネットFAX機能)などが付加される。
設置型の情報処理装置としては、パーソナルコンピュータ(PC)をはじめ、何らかの専用機器であってもよい。携帯型の情報処理装置としては、モバイルPCやタブレット型の端末装置(以下、タブレット端末)、携帯電話機(スマートフォンと呼ばれるものも含む)などが挙げられる。オーディオ機器としては、携帯型のオーディオプレーヤ、設置型のオーディオプレーヤ、アンプ機器などが挙げられる。無論、本発明に係る電子機器はこれに限ったものではなく、例えば、レコーダ機器等のコンテンツ録画再生装置、BD(Blu-ray Disc:登録商標)プレーヤ等のコンテンツ再生装置などにも適用できる。
以下、基本的に本発明に係る電子機器として画像形成装置を例に挙げて、様々な実施形態の説明を行うが、他種の電子機器であっても、UIと通信機能を有する機器であれば同様に適用できる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について、図1〜図4を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置の一構成例を示すブロック図で、図2は、図1の画像形成装置におけるUIの一例を示す外観図である。また、図3は、図1の画像形成装置が受信する統計値テーブルの一例を示す図で、図4は、図1の画像形成装置における機器設定処理の一例を説明するためのフロー図である。
本発明の第1の実施形態について、図1〜図4を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置の一構成例を示すブロック図で、図2は、図1の画像形成装置におけるUIの一例を示す外観図である。また、図3は、図1の画像形成装置が受信する統計値テーブルの一例を示す図で、図4は、図1の画像形成装置における機器設定処理の一例を説明するためのフロー図である。
図1で例示する本実施形態に係る画像形成装置1は、その全体を制御する制御部10、及びユーザ操作を受け付けるためのUI13を備えると共に、通信部15を備える。
また、ここで例示する画像形成装置1は、複数種類の機能をもつ機器、つまりMFPであり、そのために例えば、通信部15の他に、画像処理部11、印刷部12、原稿読取部14、及び外部メモリ接続部16を備える。なお、MFPとしての画像形成装置1にもたせる機能によっては、例えば外部メモリ接続部16を具備しない場合もある。
制御部10は、プログラム保存領域に画像形成装置1の全体を制御するための制御プログラム(ファームウェア)を格納し、その制御プログラムを動作させることで各種制御を行う。例えば制御部10は、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)、作業領域としてのRAM(Random Access Memory)、及び上記制御プログラムや各種設定内容を記憶した記憶装置などの制御デバイスで構成することができ、集積回路/IC(Integrated Circuit)チップセットとして搭載することもできる。この記憶装置としては、フラッシュROM(Read Only Memory)、Electrically Erasable and Programmable ROM(EEPROM:登録商標)、HDD(Hard Disk Drive)等が挙げられ、画像を保存するためのHDD等の記憶部(図示せず)を利用することもできる。
原稿読取部14は、CCD(charge-coupled device)などで構成され、読取対象となる原稿(用紙)の画像を光学的に読み取る部位であり、スキャナ部とも呼ばれる。原稿読取部14は、例えば原稿を載置する原稿台の下面に設けられ、原稿台に載置された用紙上の原稿画像を光学的に読み取り、そのデータ(画像データ)を画像処理部11等の後段に出力する。
また、画像形成装置1には、原稿台の上にADF(Auto Document Feeder)を設けることもできる。ADFは、原稿を自動搬送するための装置であり、自動搬送された原稿の画像が原稿読取部14で読み取られることになる。無論、ADFに別途原稿読取部14を設けておいてもよい。ここで、ADFとしては、SPF(Single Pass Feeder)やRSPF(Reversing Single Pass Feeder)などと呼ばれる装置も含まれるものとする。
画像処理部11は、印刷対象画像に画像処理を施す部位である。この画像処理としては、画像処理部11に入力される印刷対象画像が印刷部12で印刷可能な形式でない場合にその形式に変換する処理や、保存先に保存する形式のファイルに変換する処理などが挙げられる。画像処理部11自体も、制御部10と同様にファームウェアにより動作させる制御デバイスで構成することができ、集積回路/ICチップセットとして搭載することもできる。また、画像処理部11は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)として画像形成装置1に搭載することができる。
印刷部12は、原稿読取部14から画像データを直接入力するか、若しくは画像処理部11で原稿読取部14からの画像データに画像処理を施した後の画像データを入力し、その画像を印刷用紙等に印刷する。印刷部12での印字方式は、例えば電子写真方式、インクジェット方式などが挙げられる。
UI13は、ユーザ操作を受け付けるためのインターフェースであり、この例では操作ボタン13a及び操作パネル13bを有する。ユーザは、UI13から、画像形成装置1を使用する際に、各種設定値(UIの設定値や画像処理に関する設定値などを含む)を入力したり、処理を実行させたりすることが可能となっている。操作ボタン13aは、ユーザ操作を受け付けるためのハードウェアキーであり、キー操作部とも呼べる。
操作パネル13bは、例えばタッチパネル部であり、液晶ディスプレイや有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ等の表示部と、ユーザによるその表示部の表示領域上でのタッチ操作を検出するタッチセンサ部とで構成される。上記タッチセンサ部として設けるセンサとしては、例えば静電容量方式のセンサや抵抗膜方式のセンサなど、様々な方式のセンサが適用できる。
この表示部にはUI(User Interface)画像が表示され、そのUI画像に対してタッチセンサ部でタッチが検出された場合、そのタッチ位置に対応するUI画像内の画像が示す処理が実行されると共に、必要に応じてUI画像の遷移がなされる。なお、例えば操作ボタン13aの押下操作によってもUI画像の遷移などが可能に構成することができる。
初期画面に表示させるUI画像としては、例えば図2で示すようにボタン群(アイコン群)を含むUI画像20が挙げられる。UI画像20は、コピー機能選択ボタン(コピーモード選択ボタン)21、Email送信機能(インターネットFAX機能)選択ボタン22、FAX機能選択ボタン23、FTP(File Transfer Protocol)/Desktop送信機能選択ボタン24、ドキュメントファイリング機能選択ボタン(ドキュメントファイリングモード選択ボタン)25、スキャン保存機能選択ボタン(スキャン保存モード選択ボタン)26など、画像形成装置1に設けられた画像処理機能を使用するためのボタンがユーザ選択可能に表示されている。なお、図2で例示するUI13では、操作ボタン13aとして電源キー、節電キー、及びホーム画面への移行キーを設けた例を挙げるが、これに限らない。
なお、ユーザがFTP/Desktop送信機能選択ボタン24を選択することで、送信先を選択するためのUI画像に遷移し、その後、ユーザが送信先を指定することで、FTPによりファイルサーバやユーザが使用するPCなどに対して読み取った画像データを送信することが可能となる。ユーザがドキュメントファイリング機能選択ボタン25を選択することで、保存先を選択するためのUI画像に遷移し、その後、ユーザが保存先を指定することで、読み取った画像データに対して印刷、FAX送信、Email送信(インターネットFAX送信)などの処理を実行すると共に、ユーザによって指定された保存先に画像データを送信してファイリングすることが可能となる。ユーザがスキャン保存機能選択ボタン26を選択することで、保存先を選択するためのUI画像に遷移し、その後、ユーザが保存先を指定することで、読み取った画像データをユーザによって指定された保存先に保存することが可能となる。UI画像20では、ユーザが矢印ボタン28を押下することで、その他の機能を表示させることもできるようになっている。
その他、UI画像20には、ボタン群27も表示されており、ユーザが矢印ボタン29を押下することで、その他のボタンを表示させることもできるようになっている。ボタン群27には、取扱説明書を表示させるためのボタン27a、表示させる文字サイズの設定を行うためのボタン27b、表示させる言語の設定を行うためのボタン27d、及び操作パネル13bにおける表示画像の明度(表示輝度)を調整するためのボタン27eが含まれている。
ボタン27b,27d,27eのいずれかを押下することで、押下したボタンに対応するUI画像が表示され、そのUI画像から文字サイズや言語設定や表示輝度といったUI設定値(UIに関する設定値)を変更することができるようになっている。また、ボタン群27には、ボタン27b,27d,27eで変更できるUI設定値以外のUI設定値や、画像処理設定値を変更するための設定ボタン27cも含まれている。
ユーザは、これらのボタン27b〜27eからUI設定値の変更を行うことになる。そして、本発明は、後述するように、UI設定値をユーザに合うものに自動的に変更する点に主たる特徴を有する。
UI設定値は、文字サイズ、操作音(キータッチ音)の音量及び/又は周波数、音声ガイドの音量及び/又は周波数のいずれか1に関する値を含むことが好ましい。画像形成装置1や他種の電子機器においては、これらの値をユーザによって異ならせることで、提供されるUIがユーザに合ったものとなり、ユーザの操作性を向上させることができるためである。つまり、これらの値はユーザの種別によって依存し易い値であるためと言える。
無論、UI設定値としてはこれらに限ったものではなく、上述したように操作パネル13bにおける表示輝度の調整値の他にも、例えば省電力状態(表示輝度を落としたり、バックライトを消灯したりする状態)への移行時間などにも適用できる。
なお、画像形成装置1に具備する操作パネルとしては、UI画像や文字を表示させることが可能であればよく、タッチセンサ部を備えず表示部(表示パネル)のみを備え、操作入力は操作ボタン13aからのみ受け付けるように構成することもできる。
通信部15は、外部のPCや各種サーバ装置やFAX装置などの外部機器と通信するための有線又は無線のネットワークインターフェースである。画像形成装置1は、通信部15でPCから印刷ジョブを受信することや、通信部15を介してプリントサーバ装置にアクセスして印刷用のファイルを取得することや、画像データのファイルをファイルサーバ装置やPCに対してFTPやそれから派生したプロトコルを用いて送信することなどが可能となっている。
外部メモリ接続部16は、画像形成装置1に外部メモリを接続するための接続インターフェースである。外部メモリとしては、例えばUniversal Serial Bus(USB:登録商標、以下同様)メモリ、SDメモリカード等のメモリカードなど、様々なメモリが適用できる。画像形成装置1は、外部メモリ接続部16を介し、外部メモリに格納されたファイルを印刷のために取得することや、原稿読取部14で読み取った画像データを外部メモリに保存することが可能になっている。
そして、本発明の主たる特徴として画像形成装置1は次のユーザ情報入力部17、統計値受信部、及び設定変更部10bを備える。ユーザ情報入力部17は、画像形成装置1を使用するユーザの種別(属性)を示すユーザ情報を入力する。
ユーザ情報入力部17は、認証処理部を有するように構成してもよい。この認証処理部は、ユーザID(及びパスワード)について、UI13から直接入力を受け付けるか、若しくはICカード等から例えばNFC(Near Field Communication)モジュールにより読み取りを行う。その後、この認証処理部は、外部の認証サーバ装置又は内部の認証用データにアクセスしてユーザ認証を実行する処理を行い、ユーザ認証に成功してログインできた場合に、そのユーザIDに対応付けて格納されたユーザ情報(種別を示す情報であって個人を特定する情報は除く)を読み出せばよい。
上記ユーザ情報としては、ユーザの性別、年齢、人種、使用言語、使用地域のいずれか1又は複数を含むようにしておけばよい。これにより、このようなユーザ情報で区別できる異なるユーザ種別のユーザ同士では、画像形成装置1,2への慣れ、性格的な違いなどが異なるため、後述するユーザ種別の設定変更処理をこれらの情報に基づいて異ならせることができるようになり、画像形成装置1においてユーザが設定しなくてもユーザに合ったUIの提供が可能になる。
ここで、使用言語はユーザ操作によってユーザが言語設定ボタン27dから表示言語として選んだものを使用してもよいし、使用地域(国や地域を示す情報)は画像形成装置1,2の設置場所として事前に登録したものを使用してもよい。また、使用地域は、例えば繁華街の方が過疎地に比べて操作速度が速く、会社の方が店舗に比べて操作速度が速いと考えられる。よって、使用地域毎に統計処理を行うことも有益である。
また、ユーザ情報の入力には、携帯電話機(スマートフォンと呼ばれるものも含む)、モバイルPC、携帯情報端末などの、無線通信部を有する携帯端末装置を利用することもできる。画像形成装置1,2にNFCモジュールや赤外線通信モジュールなどの近距離無線通信部を設けておき、この近距離無線通信部が携帯端末装置との無線接続確立を検知した際に、その携帯端末装置からユーザ情報を読み取るように構成すればよい。この携帯端末装置は画像形成装置1,2のユーザが使用している装置であり、特に携帯端末装置内のファイルを印刷する際などの有益となる。
より好ましい例として、ユーザ情報入力部17は、ユーザの顔を撮影するカメラ17aを有し、カメラ17aで撮影した顔の画像に対して画像認識処理(顔認識による年齢や性別や人種の判定処理)を施すことで、上記ユーザ情報を入力するようにしてもよい。つまり、画像認識処理によりユーザ情報を推測(判定)するようにしてもよい。これにより、例えば会社内などのようにICカードでログイン時にユーザ情報が自動に入力される場合でなくても、ユーザ自身がユーザ情報を入力する必要がなくなる。但し、近年では店舗のICカードや電子マネーカードなどが広く流通しているため、店舗などでもこれらのカードからユーザ情報を読み取るようにすることもできる。また、カメラ17aを設けた場合でも画像認識処理に比べ、正確に分かるユーザ情報(年齢や性別等)についてはカードの情報や認証結果の情報を優先して利用してもよい。
次に、上記統計値受信部について説明する。上記統計値受信部は、外部の情報処理装置(以下、サーバ装置3で例示)から、ネットワークを介して、後述する統計値を受信する。図1の例では、統計値受信制御部10aが通信部15を制御して、サーバ装置3からネットワークNを介して統計値を受信することになる。ここでは、上記統計値受信部が制御部10内の統計値受信制御部10aと通信部15とで構成される例を挙げているが、これに限ったものではない。
また、画像形成装置1は、定期的に、或いは1人のユーザが処理を始める度に(ユーザ情報が入力される度又はログインする度に)、サーバ装置3に対して送信要求を行うことで上記統計値を取得すればよい。無論、サーバ装置3側から、定期的に或いは所定のタイミングで上記統計値を画像形成装置1に送信するようにしてもよい。これらの送受信は、例えば送信先のIP(Internet Protocol)アドレスを指定して行えばよい。
なお、後述のように設定変更部10bではユーザ情報に対応する統計値が必要となる。画像形成装置1側から定期的に統計値を取得する場合やサーバ装置3側から送信する場合には、全てのユーザ情報に対応する統計値を受信しておけば、ユーザ情報が特定された時点でそのユーザ情報に対応する統計値を抽出することは可能である。
上記統計値の受信を可能とするために、サーバ装置3には上記統計値(統計値30として図示)が格納されている。そして、サーバ装置3には、画像形成装置1と同種の他の画像形成装置2が複数台、ネットワークNを介して接続されている。なお、上記他の画像形成装置2は、画像形成装置1と同じ、つまり同機種であることが好ましいが、同系列の機種などであってもよい。
統計値30は、複数の他の画像形成装置2においてユーザ操作により変更されたUI設定値及び画像形成装置1(つまり統計値30の受信を行う画像形成装置)においてユーザ操作により変更されたUI設定値について、ユーザ情報に基づいて分類された値である。つまり、統計値30は変更されたUI設定値について種別毎に分類された値と言える。ここでのユーザ情報は、UI設定値が変更された画像形成装置(複数の画像形成装置2と画像形成装置1のうちのいずれか)において同時に送信されたユーザ情報を指す。この送信に関しては、後述する。
また、統計値30の算出に際してどのような統計処理を採用するかについては予め定めておけばよい。例えば、各UI設定値について、ユーザ情報で分けられる分類毎(ユーザ種別毎)に、平均値、最頻値(最多値)、中央値、最大値などの値を、統計値30として採用することができる。また、統計値30は、例えば会社や店舗や公共機関などに設置されている多数の画像形成装置から収集された母数の多いデータ、所謂「ビッグデータ」に対し、統計処理により分析を施した値である。よって、この統計値30は、ユーザ種別のUI設定値の最適値として利用することができる。
統計値30としては、例えば図3に示す統計値テーブル30aが挙げられる。なお、統計値テーブル30aでは、ユーザ種別で分類された統計値の例として、年代別、性別で16のカテゴリに分類された文字サイズの平均値(ポイント数の平均値)と操作音量の平均値(音量レベルの平均値)を記述している。無論、実際のデータが統計値テーブル30aで例示したような傾向になるとは限らない。
次に、設定変更部10bについて説明する。設定変更部10bは、画像形成装置1を使用するユーザ(つまり現在のユーザ)が画像形成装置1に対してUI設定値の変更を行っていない場合、UI設定値に関するデフォルト値を、ユーザ情報入力部17で入力されたユーザ情報に対応する統計値(ユーザ情報が示す種別に対応する統計値)に応じて変更する。なお、設定変更部10bが制御部10内に含まれる例を挙げているが、これに限ったものではない。
この統計値は、統計値受信制御部10a及び通信部15によりサーバ装置3から受信した統計値30であり、同じく例えば統計値テーブル30aが挙げられる。その場合、設定変更部10bは統計値テーブル30aを参照してUI設定値のデフォルト値を変更する。例えば、ユーザが16〜20歳の女性であった場合、文字サイズのデフォルト値を8ポイントに設定(変更)し、操作音量をレベル2に設定(変更)する。
デフォルト値としては、このように統計値をそのまま使用してもよいが、四捨五入など、適切な変換式を適用した値を使用してもよい。無論、同じ種別のユーザであっても画像形成装置1の使用のタイミングによっては、母数の増加に伴い或いは統計処理方法の変更に伴い、異なる統計値が算出されていることがあり、その場合にはデフォルト値も異なってくる。また、UI設定値に関するデフォルト値を変更するように説明しているが、画像形成装置1においてそのユーザが変更した値と同等に取り扱うこともできる。
なお、統計値受信制御部10aは、統計値テーブル30aそのものを受信しなくても、ユーザによって変更されていないUI設定値のうち、現在使用しているユーザのユーザ情報に対応したUI設定値のみをサーバ装置3から受信するようにしてもよい。
また、統計値30は、ユーザ情報だけでなく、時間帯、曜日、日などもパラメータとして算出された統計値であってもよい。その場合、設定変更部10bは、画像形成装置1内部の日時情報に基づき、そのパラメータに対応する統計値を受信し(若しくは受信した中から抽出し)、その統計値に応じてUI設定値の変更を行えばよい。
また、例えば新しい機種の発売時には母数の少なさからUI設定値の目安がはっきりしないことが考えられるため、新機種導入から所定期間経過するまで若しくは所定台数設置(販売)されるまでは、設定変更部10bでの変更を行わないようにしておいてもよい。代替処理として、新機種導入から所定期間経過するまで若しくは所定台数設置されるまでは、他の機種(系列は同じであってもよい)或いは他の機種のうちUI(UI画像も含む)が似た機種のビッグデータから算出された統計値を用いればよい。いずれの処理方法を採用する場合でも、新機種導入から所定期間経過した場合、若しくは所定台数設置された場合に、その機種のみのビッグデータから算出された統計値を用いるように切り替えればよい。
次に、サーバ装置3における上記UI設定値の収集について説明する。この収集を可能とするために、画像形成装置1,2は次の情報送信部を備える。上記情報送信部は、UI13からUI設定値が変更された場合、変更されたUI設定値をユーザ情報入力部17で入力されたユーザ情報と共に、サーバ装置3に送信する。図1の例では、情報送信制御部10cが通信部15を制御して、サーバ装置3に対してネットワークNを介してUI設定値及びユーザ情報を送信することになる。
これにより、サーバ装置3においてユーザ種別毎のUI設定値の統計値の算出が可能となる。上記情報送信部が制御部10内の情報送信制御部10cと通信部15で構成される例を挙げているが、これに限ったものではない。また、画像形成装置2についても情報送信制御部10c及び通信部15のような部位が具備されている。
画像形成装置1,2は、定期的に、或いはUI設定値の変更操作を受け付ける度に、或いは1人のユーザが処理を終える(ログアウトする)度に、変更されたUI設定値があればそれをユーザ情報と共にサーバ装置3に送信すればよい。無論、サーバ装置3側から、定期的に或いは所定のタイミングで画像形成装置1,2に対して、上記UI設定値の送信要求を行うようにしてもよい。これらの送受信についても、例えば送信先のIPアドレスを指定して行えばよい。
また、画像形成装置1,2において、UI設定値及びユーザ情報は、操作履歴として蓄積しておき、送信時に読み出してもよいし、1人のユーザが処理を終える度に送信する場合には単にその処理を行ったユーザのユーザ情報と非デフォルトの設定値とを読み出して送信してもよい。
なお、同機種又は同系列の機種の判定、並びに機種毎の統計値の算出のために、ユーザ情報及びUI設定値の送信時にはその画像形成装置の機種情報を付加しておけばよい。そして、UI設定値の変更を行うために統計値の受信を行う画像形成装置1は、機種情報を指定して、サーバ装置3に統計値の送信要求を送信すればよい。
以上のように、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、ユーザ自身がUI設定値の変更を行わなくても、ユーザの種別(カテゴリ)毎に蓄積した膨大なUI設定に関する操作履歴をビッグデータとして活用し、ユーザの種別(属性)に合わせて柔軟にUI設定値(UI設定値のデフォルト値)を最適な値に変更でき、ユーザの操作性を向上させることができる。無論、ユーザ自身でUI設定値の変更を行っている場合にはそのUI設定値をそのまま利用できる。
より具体的な事例を挙げると、本実施形態では、ユーザのUI設定値の変更状況をビッグデータとしてネットワーク回線を通して市場から収集し、ユーザ種別毎に文字サイズや操作音量の最適値を統計処理により分析し、サーバ装置3に格納しておく。ここで格納された統計値30は、あるカテゴリのユーザがどの程度の文字サイズや操作音量に設定しているのかを示す値である。
そして、ユーザが画像形成装置1を使用する際に、そのユーザが変更していないデフォルト値のままのUI設定値に対し、この統計値30を用いて変更処理を行う。例えば、61歳以上の年齢のユーザは平均して文字サイズ「大」を設定しているので、そのユーザカテゴリの文字サイズのデフォルト値を「大」にするような使用シーンを実現できる。また、61歳以上の年齢のユーザは平均してキータッチ音「大」を設定しているので、そのカテゴリのキータッチ音のデフォルト値を「大」にするような使用シーンを実現できる。無論、このようにして決定されたデフォルト値がユーザの意にそぐわない場合には、ユーザ自身が設定を変更できる。
次に、本実施形態における処理例について、図4を併せて参照しながら簡単に説明する。
まず、画像形成装置1におけるユーザ情報入力部17がユーザ情報の入力があったか否かを判定し(ステップS1)、ユーザ情報の入力を待ってステップS2へ進む。
まず、画像形成装置1におけるユーザ情報入力部17がユーザ情報の入力があったか否かを判定し(ステップS1)、ユーザ情報の入力を待ってステップS2へ進む。
ステップS2では、画像形成装置1の制御部10が、ユーザによりUI設定値の変更操作がなされたか否かを判定し、YESの場合にはその変更操作に従ってUI設定値を変更する(ステップS6)。ステップS6に続き、情報送信制御部10cが通信部15を介し、変更後のUI設定値とステップS1で入力されたユーザ情報とをサーバ装置3に送信し(ステップS7)、処理を終了する。これにより、この変更のデータがビッグデータの一部としてサーバ装置3で反映させることができるようになる。なお、終了後は、ユーザがこの画像形成装置1を使用して望む処理を実行すればよい。
ステップS2でNOの場合には、画像形成装置1の設定変更部10bが、既に現ユーザがUI設定値を変更しているか否か、つまりその現ユーザに対応するUI設定値(非デフォルト値)が存在するか否かを判定し(ステップS3)、ステップS3でYESの場合には処理を終了する。なお、ステップS2,S3の判定の順序は問わない。
そして、ステップS2,S3で共にNOとなった場合には、統計値受信制御部10aが、通信部15を制御し、ネットワークNを介して、ステップS1で入力されたユーザ情報に対応するUI設定値の統計値をサーバ装置3から取得する(ステップS4)。次いで、設定変更部10bが、取得した統計値に応じてそのUI設定値のデフォルト値を変更する(ステップS5)。ステップS5では、取得した統計値をそのまま使用してもよいし、その統計値に対して四捨五入や更なる別の統計処理を施した結果を使用してもよい。
なお、図4では、簡潔化のため、UI設定値が1つの場合を前提に説明しているが、UI設定値は文字サイズや音量など複数存在することが常である。そのような場合には、ステップS2において少なくとも1つのUI設定値に変更操作がなされた場合、ステップS6,S7に進み、ステップS3においてUI設定値(非デフォルト値)が存在しないものだけステップS4でUI設定値の統計値を取得し、ステップS5でその統計値に応じてそのUI設定値のデフォルト値を変更するようにすればよい。その他、複数のUI設定値に対し、このようなビッグデータに基づくデフォルト値の変更を行うか否かを、ユーザ設定できるようにしておいてもよい。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態は、第1の実施形態において、ユーザ種別として操作距離も適用したものである。本実施形態について、図5を併せて参照しながら説明するが、第1の実施形態と同様の箇所についての説明は省略する。図5は、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置が受信する統計値テーブルの一例を示す図である。
本発明の第2の実施形態は、第1の実施形態において、ユーザ種別として操作距離も適用したものである。本実施形態について、図5を併せて参照しながら説明するが、第1の実施形態と同様の箇所についての説明は省略する。図5は、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置が受信する統計値テーブルの一例を示す図である。
本実施形態に係る画像形成装置1におけるユーザ情報入力部17は、ユーザの顔の位置を検出する検出部を有する。この検出部としては、カメラ17aや人感センサなどが適用できる。そして、本実施形態におけるユーザ情報入力部17は、その検出部で検出された位置に基づき、上記顔から画像形成装置1の所定位置(UIの操作パネル13bが好ましい)までの距離である操作距離を算出し、その操作距離をユーザ情報の1つとして入力する。無論、他の画像形成装置2についても同様とする。
このような入力により、本実施形態では、ユーザがUI設定値を変更した場合、操作距離を検出し、ユーザの操作距離別のUI設定値としてサーバ装置3に送信すること、つまり操作距離を含むユーザ情報と共にそのUI設定値をサーバ装置3に送信することができる。その結果として、サーバ装置3では操作距離も含むユーザ情報に基づき統計処理が施された統計値30を用意することができるようになる。
本実施形態における統計値30としては、例えば図5に示す統計値テーブル30bが挙げられる。なお、統計値テーブル30bでは、操作距離を含むユーザ種別で分類された統計値の例として、年代別、性別、操作距離(操作距離dを30cm未満、30cm以上50cm未満、50cm以上の3つで分けている)で48(16×3)のカテゴリに分類された文字サイズの平均値と操作音量の平均値を記述している。無論、実際のデータが統計値テーブル30bで例示したような傾向になるとは限らない。また、操作距離dの分類方法は、対象となる電子機器によっても当然異なってくる。
そして、画像形成装置1の設定変更部10bは、ユーザが或るUI設定値の変更を行っていない場合、ユーザ情報入力部17に指示して上記検出部で操作距離を検出させ、その操作距離を含むユーザ情報に応じた統計値30をサーバ装置3から取得して、その統計値に基づきUI設定値のデフォルト値を変更すればよい。
この統計値は、統計値受信制御部10a及び通信部15によりサーバ装置3から受信した統計値30であり、同じく例えば統計値テーブル30bが挙げられる。その場合、設定変更部10bは統計値テーブル30bを参照してUI設定値のデフォルト値を変更する。例えば、ユーザが15歳未満の女性で操作距離が30cm未満であった場合、文字サイズのデフォルト値を8ポイントに設定(変更)し、操作音量をレベル3に設定(変更)する。
以上、本実施形態に係る画像形成装置1によれば、ユーザ自身がUI設定値の変更を行わなくても、ユーザの種別(カテゴリ)毎に蓄積した膨大なUI設定に関する操作履歴をビッグデータとして活用し、ユーザの種別(操作距離、つまり画像形成装置1の使用シーンも含む)に合わせて柔軟にUI設定値(UI設定値のデフォルト値)を最適な値に変更でき、ユーザの操作性を向上させることができる。無論、ユーザ自身でUI設定値の変更を行っている場合にはそのUI設定値をそのまま利用できる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態として、第1又は第2の実施形態において、画像形成装置1が情報送信部を備えない形態を説明する。本実施形態について、図6を参照しながらこれらの実施形態と異なる点を中心に説明するが、その他の点は同様である。図6は、本発明の第3の実施形態に係る画像形成装置の一構成例を示すブロック図である。
本発明の第3の実施形態として、第1又は第2の実施形態において、画像形成装置1が情報送信部を備えない形態を説明する。本実施形態について、図6を参照しながらこれらの実施形態と異なる点を中心に説明するが、その他の点は同様である。図6は、本発明の第3の実施形態に係る画像形成装置の一構成例を示すブロック図である。
第1又は第2の実施形態では、基本的に他の画像形成装置2で変更されたUI設定値だけでなく、上記統計値の受信を行う画像形成装置1で変更されたUI設定値についても統計処理の対象とした例を挙げた。それに対し、本実施形態では、他の画像形成装置2だけを対象とする。
図6で例示する本実施形態に係る画像形成装置1aは、図1の画像形成装置1において情報送信制御部10cを備えないものである。但し、他の画像形成装置2については図1の画像形成装置2と同様に、情報送信制御部10cを備えるものとする。このように、他の画像形成装置2からのみのUI設定値のデータを活用するだけでも、第1,第2の実施形態で説明したような効果を得ることができる。
(その他)
以上、本発明に係る電子機器について説明したが、処理の流れをフロー図で例示したように、本発明は、ユーザ操作を受け付けるためのUIを備えた電子機器における機器設定方法としての形態も採り得る。また、本発明は、その機器設定方法をコンピュータに実行させるためのプログラムや、そのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体(非一時的な記録媒体)としての形態も採り得る。
以上、本発明に係る電子機器について説明したが、処理の流れをフロー図で例示したように、本発明は、ユーザ操作を受け付けるためのUIを備えた電子機器における機器設定方法としての形態も採り得る。また、本発明は、その機器設定方法をコンピュータに実行させるためのプログラムや、そのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体(非一時的な記録媒体)としての形態も採り得る。
この機器設定方法は、次の入力ステップ、受信ステップ、及び変更ステップを有する。上記入力ステップは、上記電子機器のユーザ情報入力部が、上記電子機器を使用するユーザの種別を示すユーザ情報を入力するステップである。上記受信ステップは、上記電子機器の統計値受信部が、上記電子機器と同種の複数の他の電子機器においてユーザ操作により変更されたUIに関する設定値について、上記他の電子機器を使用したユーザについての上記ユーザ情報に基づいて分類された統計値を格納した外部の情報処理装置から、ネットワークを介して上記統計値を受信するステップである。上記変更ステップは、上記電子機器を使用するユーザが上記電子機器に対して上記設定値の変更を行っていない場合、上記電子機器の設定変更部が、上記設定値に関するデフォルト値を、上記入力ステップで入力された上記ユーザ情報に対応する上記統計値に応じて変更するステップである。その他の応用例については、電子機器について説明した通りであり、その説明を省略する。
また、上記プログラムは、換言すると、この機器設定方法における処理を上記電子機器の制御部のコンピュータに実行させるためのプログラムである。ここで、上記処理は、上記電子機器を使用するユーザの種別を示すユーザ情報を入力する入力ステップと、上記電子機器と同種の複数の他の電子機器においてユーザ操作により変更されたUIに関する設定値について、上記他の電子機器を使用したユーザについての上記ユーザ情報に基づいて分類された統計値を格納した外部の情報処理装置から、ネットワークを介して上記統計値を受信する受信ステップと、上記電子機器を使用するユーザが上記電子機器に対して上記設定値の変更を行っていない場合、上記設定値に関するデフォルト値を、上記入力ステップで入力された上記ユーザ情報に対応する上記統計値に応じて変更する変更ステップと、を有する。その他の応用例については、電子機器について説明した通りであり、その説明を省略する。
また、上記の記録媒体としては、例えばCD−ROM又はDVD−ROMなどの光ディスクやメモリカード等の不揮発性の半導体メモリや、ハードディスクなど様々なものが挙げられる。また、上記のプログラムはインターネットからダウンロードして実行することや、放送波から受信して実行することもできる。
1,1a…画像形成装置、2…他の画像形成装置、3…サーバ装置、10…制御部、10a…統計値受信制御部、10b…設定変更部、10c…情報送信制御部、11…画像処理部、12…印刷部、13…UI、13a…操作ボタン、13b…操作パネル、14…原稿読取部、15…通信部、16…外部メモリ接続部、17…ユーザ情報入力部、17a…カメラ、20…UI画像、30…統計値、30a,30b…統計値テーブル。
Claims (8)
- ユーザ操作を受け付けるためのユーザインターフェースを備えた電子機器であって、
該電子機器を使用するユーザの種別を示すユーザ情報を入力するユーザ情報入力部と、
前記電子機器と同種の複数の他の電子機器においてユーザ操作により変更されたユーザインターフェースに関する設定値について、前記他の電子機器を使用したユーザについての前記ユーザ情報に基づいて分類された統計値を格納した外部の情報処理装置から、ネットワークを介して該統計値を受信する統計値受信部と、
前記電子機器を使用するユーザが前記電子機器に対して前記設定値の変更を行っていない場合、前記設定値に関するデフォルト値を、前記ユーザ情報入力部で入力された前記ユーザ情報に対応する前記統計値に応じて変更する設定変更部と、
を備えたことを特徴とする電子機器。 - 前記ユーザインターフェースから前記設定値が変更された場合、変更された前記設定値を前記ユーザ情報入力部で入力された前記ユーザ情報と共に、前記外部の情報処理装置に送信する情報送信部を備え、
前記統計値受信部が受信する前記統計値は、前記他の電子機器又は前記他の電子機器及び前記電子機器においてユーザ操作により変更された前記設定値について、前記他の電子機器又は前記他の電子機器及び前記電子機器を使用したユーザについての前記ユーザ情報に基づいて分類された値であることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。 - 前記設定値は、文字サイズ、操作音の音量及び/又は周波数、音声ガイドの音量及び/又は周波数のいずれか1に関する値を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
- 前記ユーザ情報入力部は、ユーザの顔を撮影するカメラを有し、該カメラで撮影した顔の画像に対して画像認識処理を施すことで、前記ユーザ情報を入力することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子機器。
- 前記ユーザ情報は、ユーザの性別、年齢、人種、使用言語、使用地域のいずれか1又は複数を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子機器。
- 前記ユーザ情報入力部は、ユーザの顔の位置を検出する検出部を有し、該検出部で検出された位置に基づき、前記顔から前記電子機器の所定位置までの距離である操作距離を算出し、該操作距離を前記ユーザ情報の1つとして入力することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の電子機器。
- 前記電子機器及び前記他の電子機器は、画像形成装置、設置型の情報処理装置、携帯型の情報処理装置、テレビ装置、オーディオ機器のいずれか1つであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の電子機器。
- ユーザ操作を受け付けるためのユーザインターフェースを備えた電子機器における機器設定方法であって、
該電子機器のユーザ情報入力部が、前記電子機器を使用するユーザの種別を示すユーザ情報を入力する入力ステップと、
前記電子機器の統計値受信部が、前記電子機器と同種の複数の他の電子機器においてユーザ操作により変更されたユーザインターフェースに関する設定値について、前記他の電子機器を使用したユーザについての前記ユーザ情報に基づいて分類された統計値を格納した外部の情報処理装置から、ネットワークを介して該統計値を受信する受信ステップと、
前記電子機器を使用するユーザが前記電子機器に対して前記設定値の変更を行っていない場合、前記電子機器の設定変更部が、前記設定値に関するデフォルト値を、前記入力ステップで入力された前記ユーザ情報に対応する前記統計値に応じて変更する変更ステップと、
を有することを特徴とする機器設定方法。
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-
2014
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