JP2016025374A - 通信装置、通信装置の制御方法、プログラム - Google Patents

通信装置、通信装置の制御方法、プログラム Download PDF

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誠治 高橋
俊司 藤田
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Abstract

【課題】 セキュリティ性を維持することと、被探索機器に登録することができない機器でも、被探索機器とのデータのやり取りを可能とすることとを両立することが難しかった。【解決手段】 外部装置の情報を保持し、第一の通信によって他の外部装置と接続するために用いる通信パラメータを、第二の通信を介して前記他の外部装置と共有する共有手段と、前記共有手段による共有を開始するための要求信号を、保持している外部装置の情報に基づき生成し、前記第二の通信を介して送信するよう制御する制御手段とを有する通信装置。【選択図】 図2

Description

無線通信を介して、外部機器と通信可能な通信装置に関する。
近年、無線通信機能を搭載し、コンテンツを他の機器に送信する技術が知られている。例えば、非特許文献1には、無線LANを用いて、予め撮像しておいた画像データを他の機器に無線送信するサービスを利用可能なスマートフォンが開示されている。このサービスを利用する場合、スマートフォンは周囲の機器に対して探索要求(いわゆるアドバタイズ)を送信し、この要求に応答した機器に対して画像データを送信する。なお、このサービスにおいては、周囲の機器は、他の機器からのアドバタイズに全て応答する設定の他に、セキュリティ性を考慮して、自機に登録済みの機器からのアドバタイズにのみ応答するよう設定することもできる。これにより、不特定多数の他の機器からの探索要求に応答して、ユーザが意図せずに自機器の情報を公開してしまうことを防ぐ。
また、近年ではスマートフォン同士に限らず、デジタルカメラとスマートフォンとが通信して画像を授受することも行われている。
http://support.apple.com/kb/HT5887
上述のように、非特許文献1に開示されているサービスでは、セキュリティの観点から、探索要求を送信する機器が、探索要求を受信した機器に登録済みの場合のみ応答を返すように設定することができる。この場合、探索要求の送信元の機器を事前に被探索機器に登録しておかなければ、画像データのやりとりを行うことはできない。
しかしながら、被探索機器に登録される機器の情報は、一般に連絡先と呼ばれるデータベースで管理される電話番号である。それゆえ、例えば、探索要求の送信元の機器が、デジタルカメラのように電話番号を持たない機器である場合、この機器をスマートフォンの連絡先に登録することができない。結果として、デジタルカメラでは、探索要求を受信した機器に登録済みの機器にしか応答を返さないスマートフォンとの上記サービスを利用することはできない。
本願発明は、上述のような状況に鑑み、セキュリティ性を維持することと、被探索機器に登録することができない機器でも、被探索機器とのデータのやり取りを可能とすることとを両立することを目的とする。
上記の課題に鑑み、本願発明の通信装置は、第一の外部装置および前記第一の外部装置に登録されている第二の外部装置と通信可能な通信装置であって、前記第二の外部装置の情報を保持する保持手段と、第一の通信によって前記第一の外部装置と接続するために用いる通信パラメータを、前記第一の通信とは異なる第二の通信を介して前記第一の外部装置と共有する共有手段と、前記共有手段による前記第二の通信を介した前記第一の外部装置との前記通信パラメータの共有を開始するための要求信号を、前記第二の外部装置の情報に基づき生成し、前記第二の通信を介して送信するよう制御する制御手段とを有することを特徴とする。
本願発明によれば、セキュリティ性を維持することと、被探索機器に登録することができない機器でも、被探索機器とのデータのやり取りを可能とすることとを両立することが可能になる。
第一の実施形態におけるデジタルカメラおよびスマートフォンのブロック図。 第1の実施形態におけるデジタルカメラとスマートフォンとによる通信の手順の概要を説明するためのシーケンス図。 第1の実施形態におけるスマートフォンにて保持される連絡先情報の一例を示す概念図。 (a)、(b)第一の実施形態におけるデジタルカメラに表示される画面の一例を示す図。(c)第一の実施形態におけるスマートフォンに表示される画面の一例を示す図。 第1の実施形態におけるデジタルカメラまたはスマートフォンがBluetooth(商標登録)によって通信する情報の一例を示す概念図。 第1の実施形態におけるデジタルカメラの動作を示すフローチャート。 第1の実施形態におけるスマートフォンの動作を示すフローチャート。 第2の実施形態におけるスマートフォンにて保持される連絡先情報の一例を示す概念図。 第2の実施形態におけるデジタルカメラとスマートフォンとによる通信の手順の概要を説明するためのシーケンス図。 第2の実施形態におけるデジタルカメラまたはスマートフォンがBluetooth(商標登録)によって通信する情報の一例を示す概念図。 第2の実施形態におけるデジタルカメラの動作を示すフローチャート。 第2の実施形態におけるスマートフォンの動作を示すフローチャート。
以下に、本発明を実施するための形態について、添付の図面を用いて詳細に説明する。
なお、以下に説明する実施の形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されてもよい。また、各実施の形態を適宜組み合せることも可能である。
[第1の実施形態]
<各装置の構成>
図1は第一の実施形態の通信システムを用いたシステム全体の構成を示すブロック図である。なお、ここでは撮像装置の一例としてデジタルカメラ及びスマートフォンについて述べるが、撮像装置はこれに限られない。例えば撮像装置は携帯型のメディアプレーヤやいわゆるタブレットデバイス、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置であってもよい。
まず、デジタルカメラA100について説明する。
制御部A101は、入力された信号や、後述のプログラムに従ってデジタルカメラA100の各部を制御する。なお、制御部A101が装置全体を制御する代わりに、複数のハードウェアが処理を分担することで、装置全体を制御してもよい。
撮像部A102は、例えば、光学レンズユニットと絞り、ズーム、フォーカスなど制御する光学系と、光学レンズユニットを経て導入された光(映像)を電気的な映像信号に変換するための撮像素子などで構成される。撮像素子としては、一般的には、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)や、CCD(Charge Coupled Device Image Sensor)が利用される。撮像部A102は、制御部A101に制御されることにより、撮像部A102に含まれるレンズで結像された被写体光を、撮像素子により電気信号に変換し、ノイズ低減処理などを行い、デジタルデータを画像データとして出力する。本実施形態のデジタルカメラA100では、画像データは、DCF(Design rule for Camera File system)の規格に従って、記録媒体A110に記録される。
不揮発性メモリA103は、電気的に消去及び記録可能な不揮発性のメモリであり、制御部A101で実行される後述のプログラム等が格納される。
作業用メモリA104は、撮像部A102で撮像された画像データを一時的に保持するバッファメモリや、表示部A106の画像表示用メモリ、制御部A101の作業領域等として使用される。
操作部A105は、デジタルカメラA100に対する指示をユーザから受け付けるために用いられる。操作部A105は例えば、ユーザがデジタルカメラA100の電源のオン/オフを指示するための電源ボタンや、撮像を指示するためのレリーズスイッチ、画像データの再生を指示するための再生ボタンを含む。さらに、後述の接続部A111を介して外部機器との通信を開始するための専用の接続ボタンなどの操作部材を含む。また、後述する表示部A106に形成されるタッチパネルも操作部A105に含まれる。なお、不図示のレリーズスイッチは、SW1およびSW2を有する。レリーズスイッチが、いわゆる半押し状態となることにより、SW1がオンとなる。これにより、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の、静止画を撮像するための準備を行う指示を受け付ける。また、レリーズスイッチが、いわゆる全押し状態となることにより、SW2がオンとなる。これにより、静止画を撮像する指示を受け付ける。
表示部A106は、静止画撮像の準備段階でのビューファインダーへの動画像の表示、撮像した静止画像データの表示、対話的な操作のための文字表示などを行う。なお、表示部A106は必ずしもデジタルカメラA100が内蔵する必要はない。デジタルカメラA100はカメラの背面等に設けた表示部A106だけでなくカメラの外部の表示部A106と接続することができ、表示部A106の表示を制御する表示制御機能を少なくとも有していればよい。
記録媒体A110は、コンテンツを記録することができる。具体的には、撮像部A102から出力された画像データを記録する。また、後述の接続部A111や近距離無線通信部A112等を介して外部から受信したコンテンツを記録することもできる。記録媒体A110は、デジタルカメラA100に着脱可能なように構成してもよいし、デジタルカメラA100に内蔵されていてもよい。すなわち、デジタルカメラA100は少なくとも記録媒体A110にアクセスすることができ、記録媒体A110へのデータの記録制御機能を有していればよい。
接続部A111は、外部装置と接続するためのインターフェースである。本実施形態のデジタルカメラA100は、接続部A111を介して、外部装置とデータのやりとりを行うことができる。なお、本実施形態では、接続部A111は外部装置とIEEE802.11の規格に従った、いわゆる無線LANにより通信するためのインターフェースを含む。制御部A101は、接続部A111を制御することで外部装置との無線通信を実現する。
近距離無線通信部A112は、例えば無線通信のためのアンテナと無線信号を処理するため変復調回路や通信コントローラから構成される。近距離無線通信部A112は、変調した無線信号をアンテナから出力し、またアンテナで受信した無線信号を復調することによりIEEE802.15の規格(いわゆるBluetooth(登録商標))に従った近距離無線通信を実現する。本実施形態においてBluetooth(登録商標)通信は、低消費電力であるBluetooth(登録商標) Low Energyのバージョン4.0を採用する。このBluetooth(登録商標)通信は、無線LAN通信と比べて通信可能な範囲が狭い(つまり、通信可能な距離が短い)。また、Bluetooth(登録商標)通信は、無線LAN通信と比べて通信速度が遅い。その一方で、Bluetooth(登録商標)通信は、無線LAN通信と比べて消費電力が少ない。
以上がデジタルカメラA100の説明である。
次に、スマートフォンB100について説明する。
制御部B101は、入力された信号や、後述のプログラムに従ってスマートフォンB100の各部を制御する。なお、制御部B101が装置全体を制御する代わりに、複数のハードウェアが処理を分担することで、装置全体を制御してもよい。
撮像部B102は、例えば、光学レンズユニットと絞り、ズーム、フォーカスなど制御する光学系と、光学レンズユニットを経て導入された光(映像)を電気的な映像信号に変換するための撮像素子などで構成される。撮像素子としては、一般的には、CMOSや、CCDが利用される。撮像部B102は、制御部B101に制御されることにより、撮像部B102に含まれるレンズで結像された被写体光を、撮像素子により電気信号に変換し、ノイズ低減処理などを行い、デジタルデータを画像データとして出力する。本実施形態のスマートフォンB100では、画像データは、DCFの規格に従って、記録媒体B110に記録される。
不揮発性メモリB103は、電気的に消去及び記録可能な不揮発性のメモリであり、制御部B101で実行される後述のプログラム等が格納される。
作業用メモリB104は、撮像部B102で撮像された画像データを一時的に保持するバッファメモリや、表示部B106の画像表示用メモリ、制御部B101の作業領域等として使用される。
操作部B105は、ユーザがスマートフォンB100に対する指示をユーザから受け付けるために用いられる。操作部B105は例えば、ユーザがスマートフォンB100の電源のオン/オフを指示するための電源ボタンや、画面遷移を指示するための操作ボタンを含む。また、後述する表示部B106に形成されるタッチパネルも操作部B105に含まれる。
表示部B106は、撮像した静止画像データの表示、対話的な操作のためのGUI(Graphical User Interface)表示などを行う。なお、表示部B106は必ずしもスマートフォンB100が内蔵する必要はない。スマートフォンB100は表示内容を制御する表示制御機能を少なくとも有していればよい。
記録媒体B110は、撮像部B102から出力された画像データを記録することができる。記録媒体B110は、スマートフォンB100に着脱可能なように構成してもよいし、スマートフォンB100に内蔵されていてもよい。すなわち、スマートフォンB100は少なくとも記録媒体B110にアクセスする手段を有していればよい。
接続部B111は、外部装置と接続するためのインターフェースである。本実施形態のスマートフォンB100は、接続部B111を介して、外部装置とデータのやりとりを行うことができる。なお、本実施形態では、接続部B111は外部装置とIEEE802.11の規格に従った、いわゆる無線LANで通信するためのインターフェースを含む。制御部B101は、接続部B111を制御することで外部装置との無線通信を実現する。
近距離無線通信部B112は、例えば無線通信のためのアンテナと無線信号を処理するため変復調回路や通信コントローラから構成される。近距離無線通信部B112は、変調した無線信号をアンテナから出力し、またアンテナで受信した無線信号を復調することによりIEEE802.15の規格(いわゆるBluetooth(登録商標))に従った近距離通信を実現する。本実施形態においてBluetooth(登録商標)通信は、低消費電力であるBluetooth(登録商標) Low Energyのバージョン4.0を採用する。なお、無線LANと比較した性能の特徴については、デジタルカメラA100の説明で述べたとおりである。
公衆無線通信部B113は、基地局C100を介して公衆網D100を利用した通信を実現するためのインターフェースである。公衆無線通信部B113は、無線通信のためのアンテナと無線信号を処理するため変復調回路や通信コントローラから構成され、W−CDMA(UMTS)やLTE(Long Term Evolution)等の規格に従って公衆無線通信を実現する。
以上がスマートフォンB100の説明である。
なお、図1では、デジタルカメラA100とスマートフォンB100とが1対1で通信し得ることを示す図を例に挙げて説明しているが、1対多での通信も可能である。
<システムの概要>
次に、本実施形態における通信システムの概要を説明する。本実施形態では、デジタルカメラをスマートフォンの連絡先に登録できないという問題を、このデジタルカメラのユーザが所有するスマートフォンを利用して解決する。以下の説明では、スマートフォンをどのように利用して問題を解決するのかについて、詳述する。
図2は、本実施形態の特徴的な処理を説明するための、各機器の動作を示すシーケンスである。図2におけるデジタルカメラ201の構造は、デジタルカメラA100と同様である。また、スマートフォン202乃至204の構造は、スマートフォンB100と同様である。
図2における説明のため、各機器は、それぞれ以下のデバイス名およびBDアドレス(Bluetooth device address:Bluetooth(商標登録)通信において機器を一意に特定するための識別子)を保持しているものとする。
すなわち、デジタルカメラ201は、デバイス名として「CAM_001」という情報を保持する。また、BDアドレスとして「11:11:11:11:11:11」という情報を保持する。
スマートフォン202は、デバイス名として「PHON_002」という情報を保持する。また、BDアドレスとして「22:22:22:22:22:22」という情報を保持する。
スマートフォン203は、デバイス名として「PHON_003」という情報を保持する。また、BDアドレスとして「33:33:33:33:33:33」という情報を保持する。
スマートフォン204は、デバイス名として「PHON_004」という情報を保持する。また、BDアドレスとして「44:44:44:44:44:44」という情報を保持する。
なお、以下の説明では、デジタルカメラ201のユーザとスマートフォン202のユーザとが同一人物であることを前提にし、また、図2のシーケンスの開始に先立って、スマートフォン202は、デジタルカメラ201に登録済みであることを前提とする。ここで、デジタルカメラ201におけるスマートフォン202の登録について説明する。
図2のシーケンスに先立って、ユーザは、デジタルカメラ201とスマートフォン202とをBluetooth(商標登録)通信を介して接続し、スマートフォン202を自分のスマートフォンとしてデジタルカメラ201に登録する。登録の手順は、例えばスマートフォン202との接続中に、デジタルカメラ201の操作部A105を操作し、登録するための専用の処理をメニュー操作等により指示することで開始する。処理が開始すると、デジタルカメラ201は、スマートフォン202を識別するための情報を取得し、これを保持することによって、デジタルカメラ201にスマートフォン202が登録される。なお、上記の手順は一例であり、他の手順を採用してもよい。例えば、他の通信(NFC(Near field communication)等)によってスマートフォンの情報を取得することで登録シーケンスを開始し、自動的にデジタルカメラ201にスマートフォン202を登録するようにしてもよい。このようにした場合、ユーザの操作は機器同士を近づけるだけでデジタルカメラ201にスマートフォン202を登録することができる。なお、セキュリティ性を考慮して、ユーザがメニュー操作によって、デジタルカメラ201を、スマートフォン202を登録できる状態にすることで、NFCを介してスマートフォンの情報を取得できるようにしてもよい。
図3(a)は、デジタルカメラ201の記録媒体A110に記録される、スマートフォン202を識別するための情報の概念図である。本実施形態のデジタルカメラ201は、登録した機器をペアリング機器リストとして保持する。ペアリング機器リストには、少なくとも、BDアドレス301、デバイス名302が記録される。ここで、デバイス名302は、どの機器が登録されているのかをユーザが把握するための情報である。これは、Bluetooth(商標登録)アドレスのような文字列ではユーザが把握しづらいために用意される。このデバイス名は、例えば予めスマートフォン202に設定されているユニークな文字列であってもよいし、あるいはスマートフォン202のユーザによって設定されたデバイス名であってもよい。
以上が、デジタルカメラ201におけるスマートフォン202の登録の説明である。
続いて、図2の各機器のうち、スマートフォン同士の連絡先への登録の状態について説明する。図2において、スマートフォン202は、他のスマートフォン203の連絡先に登録されており、スマートフォン204の連絡先には登録されていないものとする。ここで、スマートフォンが保持する連絡先の情報について、スマートフォン203が保持している情報を例に挙げて説明する。
図3(b)は、スマートフォン203が保持する連絡先の情報の概念図である。連絡先リストには、少なくともデバイス名302、ユーザ名311、電話番号312が記録される。ここでは、デバイス名が「PHONE_002」の情報と、「PHONE_004」の情報とが保持されていることからも明らかなように、スマートフォン203の連絡先には、スマートフォン202とスマートフォン204の情報が保持されている状態である。なお、本実施形態では、スマートフォン202のユーザは「Johnny」、スマートフォン204のユーザは「Anna」であるとする。各スマートフォンは、操作部B105により前記情報の入力・登録操作を受け付けることで、あるいは、公衆網D100を介して外部サーバ(不図示)から前記情報を受信することで、連絡先リストに他のスマートフォンを連絡先リストに登録することができる。
図2の説明に戻る。
図2で用いられる点線の矢印はBluetooth(登録商標)による通信であることを表し、図2で用いられる太線の矢印は無線LANによる通信であることを表す。なお、デジタルカメラおよびスマートフォンは各々がユーザ操作に基づき、Bluetooth(登録商標)および無線LANのそれぞれの機能の有効・無効を切り替え可能に構成される。そして、図2のシーケンスは、いずれの機器においても、Bluetooth(登録商標)および無線LANのどちらの機能も有効に設定されている状態で開始されるものとして説明する。
さて、このシーケンスの各処理を開始するに当たって、例えば、ユーザは以下のような手順を踏む。まず、ユーザは、デジタルカメラ201の操作部A105の再生ボタンを押下することによりデジタルカメラ201を起動する。これに応じてデジタルカメラ201は、表示部A106に、例えば図4(a)に示すような再生画面400を表示する。再生画面400には、記録媒体A110に記録された最新の画像が表示され、更に共有アイコン401が重畳表示される。ユーザは、この共有アイコン401を、操作部A105に含まれるタッチパネルや操作キーを介して選択することによって、図2のシーケンスに示す処理を開始させるための指示を入力することができる。
シーケンスが開始すると、まず、デジタルカメラ201は、ステップS211にて、Bluetooth(登録商標)により、周囲の機器に対して探索要求信号(いわゆるアドバタイズ、以下、探索要求とも呼称する)をブロードキャストする。一般に、Bluetooth(登録商標)によって信号をブロードキャストする場合、その信号には、信号の送信元である機器のBDアドレスとデバイス名、ユーザ名等が含まれる。例えば、デジタルカメラ201は、探索要求に少なくとも図5(a)に示す情報を付加して送信する。
図5(a)に示す通り、デジタルカメラ201は、少なくとも送信元を示すBDアドレス501、デバイス名502、ユーザ名511を、探索要求に含めて送信する。なお、一般に、Bluetooth(登録商標)による通信でやり取りされる信号には、送信先の情報も含まれ、これによってどの機器宛の信号であるのかを把握することができる。すなわち、信号を受信した機器は、信号の送信先の情報に含まれるBDアドレスを確認して、自分宛の信号かどうかを判断する。ただし、信号をブロードキャストする場合は、送信先は指定せず、周囲のBluetooth(登録商標)対応機器全てに対して送信する。この場合、図5(a)において送信先のBDアドレス501、デバイス名502、ユーザ名511は、「*(ワイルドカード)」で示される。
図5(a)において注目すべきは、この要求の送信元の機器はデジタルカメラ201であるにもかかわらず、デバイス名は登録済みの機器であるスマートフォン202のデバイス名「PHONE_002」が設定されている点である。この情報を送信するためにデジタルカメラ201は、ペアリング機器リストを参照し、探索要求に付加する送信元の情報として、登録済みの機器のデバイス名を設定する(ここではPHONE_002というデバイス名が設定される)。すなわち、デジタルカメラ201は、スマートフォン202のふりをして探索要求を送信する。この結果、他のスマートフォンは、あたかもスマートフォン202から探索要求されたかのように振る舞うことになる。なお、デジタルカメラ201のユーザがスマートフォン202と同一人物であることをわかりやすく説明することを目的として、図5(a)の送信元のユーザ名511をスマートフォン202と同じ「Johnny」とした。これについては、他のスマートフォンのユーザが把握できれば、デジタルカメラ201に入力されたユーザ名であってもよい。なお、後述する照合処理においてユーザ名の一致も確認する場合には、スマートフォン202と同じユーザ名にしておく必要がある。
スマートフォン202〜204は、探索要求を受信すると、ステップS212にて、探索応答を返すか判定する照合処理を行う。スマートフォン202〜204は、探索要求に付加された送信元のデバイス名502が、自機器のデバイス名と一致するか、あるいは、連絡先リストに登録済みか判定する。前記いずれかに該当する場合は、ステップS213の処理に移行する。なお、ステップS212の照合処理については、後述の図7のステップS702、S703にて詳細に説明する。
さて、図2の前提として前述したように、スマートフォン202はスマートフォン203に登録済みである。それゆえ、スマートフォン203のステップS212における照合処理では、送信元デバイスが連絡先に登録済みであると判定し、応答することになる。また、スマートフォン202はスマートフォン204には登録されていないという前提であるから、スマートフォン204におけるステップS212の照合処理では、送信元デバイスは連絡先に登録済みではないと判定される。従って、スマートフォン204は、この探索要求に対する応答は返さないことになる。なお、スマートフォン202は、自機器のデバイス名と一致すると判断することになる。この場合、通常は自機器からの探索要求を受信することはないため、この要求は他のスマートフォンからの要求ではなく、自機器を登録したデジタルカメラからの要求であることがわかる。本実施形態では、他人のスマートフォンへの画像の送信のみならず、自分のスマートフォンへの画像の送信を行うこともできるようにするため、自機器を登録したデジタルカメラからの要求に対して応答を返す。
スマートフォン202及び203は、ステップS213にて、Bluetooth(登録商標)によりデジタルカメラ201に対して、ステップS201の探索要求に対する応答である探索応答を送信する。ここでスマートフォン203は、少なくとも図5(b)に示す情報を付加して送信する。図5(b)における送信元の情報は、スマートフォン203の情報が設定される。なお、スマートフォン203のユーザは「Emily」とする。
ここで注目すべきは、探索要求の送信元のBDアドレス、デバイス名、ユーザ名が、送信先の情報として設定される点である。すなわち、スマートフォン203は、探索要求の送信元は、スマートフォン202であると判断した上で、デジタルカメラ201に向かって、探索応答を送信することになる。この結果、デジタルカメラ201は、スマートフォン202の連絡先リストに登録されていなくとも、スマートフォン202からの探索応答を受信することができる。なお、スマートフォン202も探索応答を送信する。この場合は、図5(b)の送信元の情報のうち、デバイス名とユーザ名は、送信先の情報と同じ情報になるが、BDアドレスはデジタルカメラ201のアドレスとなる。
デジタルカメラ201は、探索応答を受信すると、ステップS214にて、表示部A106に図4(b)に示す送信確認画面410を表示する。ここでは、デジタルカメラ201は、記録媒体A110に記録された画像と共に、その画像を送信する機器を選択するためのダイアログボックス411を、送信確認画面410内に重畳表示し、表示中の画像を送信する送信先の機器を選択するよう、ユーザに促す。デジタルカメラ201は、送信先リスト412、送信許可アイコン413、キャンセルアイコン414を、ダイアログボックス411内に表示する。送信先リスト412は、探索応答に付加された情報に基づいて表示される。つまり、図4(b)の場合は、JohnnyとEmilyの持つスマートフォンから探索応答が返信され、その探索応答に付加されているユーザ名である「Johnny」や「Emily」の文字列を利用して、送信先の機器をリストアップする。
デジタルカメラ201は、送信先リスト412から画像の送信先が1つ以上選択され、更に送信許可アイコン313が選択されると(S215)、選択された機器に対してBluetooth(登録商標)により画像送信要求を送信する(S216)。ここで画像送信要求とは、デジタルカメラ201から画像を送信することを伝えるための信号である。ここでデジタルカメラ201は、少なくとも図5(c)に示す情報を画像送信要求に付加して送信する。デジタルカメラ201は、ステップS211と同様に、送信元の情報としてペアリング済みの機器のデバイス名を設定する(すなわち、「PHONE_002」を設定する)。また、デジタルカメラ201は、撮像画像の縮小画像500を付加する。一方、操作部A105のタッチパネル操作によってキャンセルアイコン414が選択されると、デジタルカメラ201は、本シーケンスの処理を終了し、再び再生画面400に移行する。
以下の説明では、ステップS215にて、スマートフォン203が選択された場合を例に説明する。なお、ステップS215では、複数の機器を画像の送信先として選択することも可能である。その場合は、ステップS216以降の処理を、複数の機器に対して実行することになる。
スマートフォン203は、画像送信要求を受信すると、ステップS217にて、図4(c)に示すような画像受信確認画面420を表示する。この際、スマートフォン203は、画像送信要求に付加された縮小画像500をダイアログボックス421内に表示する。これにより、スマートフォン203のユーザに、デジタルカメラ201が、表示された縮小画像500の内容の本画像を送信しようとしていることを把握させる。スマートフォン203は、操作部B105を介して受信許可アイコン423の選択を受け付けた場合(S218)、デジタルカメラ201に対して画像の送信を許可する画像送信許可応答を、Bluetooth(登録商標)通信により送信する(S219)。一方、受信拒否アイコン424の選択を受け付けた場合、スマートフォン203は、デジタルカメラ201に対して画像の送信を拒否する画像送信拒否応答をBluetooth(登録商標)により送信し、本シーケンスの処理を終了する。
デジタルカメラ201は、画像送信許可応答を受信すると、スマートフォン203とBluetooth(登録商標)により無線LAN接続に必要な通信パラメータを互いに共有する(S220)。ここでデジタルカメラ201は、S211、S216と同様に、送信元の情報としてペアリング済みの機器のデバイス名を設定する。なお、本ステップの処理が完了したならば、これ以降は無線LANを利用することになるため、例えばこの時点でBlouetooth(登録商標)を介してスマートフォン203とデジタルカメラ201との通信は切断されてもよい。
続くステップS221にて、デジタルカメラ201とスマートフォン203は、共有した通信パラメータに基づき、無線LAN接続を確立する。なお、一旦無線LAN接続が確立した後は、各機器同士がBlouetooth(登録商標)通信のできない距離まで離れたとしても、無線LAN接続が可能な距離であれば、無線LAN接続は維持される。
そして、ステップS222にて、デジタルカメラ201は、S216で送信した縮小画像500に対応する本画像を、スマートフォン203に対して無線LANを介して送信する。
ステップS223の画像の送信が完了すると、ステップS228にて、デジタルカメラ201とスマートフォン203は、無線LANによる通信を切断する。
以上が、本実施形態における通信システムの概要である。
<各装置の動作>
続いて、上記の動作を実現するためのデジタルカメラの詳細な動作について、図6及び図7を参照しながら説明する。
図6は、本実施形態のデジタルカメラA100の動作を示すフローチャートである。本フローチャートに示す処理は、デジタルカメラA100の制御部A101が入力信号やプログラムに従い、デジタルカメラA100の各部を制御することにより実現される。特に記載が無い限り、以降の説明においてデジタルカメラA100の動作を示すフローチャートの処理についても、同様である。
図6のフローチャートに示す処理は、デジタルカメラA100のBluetooth(登録商標)および無線LANの機能が有効な状態で、例えば、操作部A105のタッチパネル操作により、図4(a)の共有アイコン401が選択されることで開始される。特に記載が無い限り、以降の説明においてデジタルカメラA100の動作を示すフローチャートの処理についても、同様である。
ステップS601にて、制御部A101は、近距離無線通信部A112を介して、Bluetooth(登録商標)通信を用いて周囲の機器に対する探索要求をブロードキャストする。ここで制御部A101は、前記探索要求に少なくとも図5(a)に示す情報を付加して送信する。制御部A101は、ペアリング機器リストを参照し、前記探索要求に付加する送信元情報として、登録済みの機器のデバイス名を設定する。本ステップの処理は、図2のステップS211の処理に相当する。
ステップS602にて、制御部A101は、近距離無線通信部A112を介して他の機器から探索応答を受信したか判断する。制御部A101が探索応答を受信したと判断した場合、処理をステップS603に移行し、制御部A101が探索応答を受信していないと判断した場合、処理をステップS604に移行する。
ステップS603にて、制御部A101は、表示部A106に図4(b)のような送信確認画面410を表示する。ここで制御部A101は、ステップS602で受信した探索応答に付加された情報(デバイス名、ユーザ名、BDアドレス等)に基づき、ダイアログボックス411内に送信先リスト412を表示するように表示部A106を制御する。本ステップの処理は、図2のステップS214の処理に相当する。
ステップS604にて、制御部A101は、操作部A105のタッチパネルを介して、画像送信を許可する操作を受け付けたか否かを判断する。操作部A105のタッチパネルを介して、画像送信を送信先リスト412から画像送信先の機器が1つ以上選択された状態で、送信許可アイコン413が選択されたと判断した場合、制御部A101は処理をステップS606に移行する。前記以外の場合、制御部A101は処理をステップS605に移行する。なお制御部A101は、送信先リスト412に機器が1つも表示されていない場合や、表示中の機器が1つも選択されていない場合は、送信許可アイコン413を選択不可にするように操作部A105、表示部A106を制御してもよい。例えば、送信許可アイコン413を非表示にする。あるいは、送信許可アイコン413をグレーアウトし、許可アイコン413の表示領域へのタッチ操作を無視する。
ステップS605にて、制御部A101は、操作部A105のタッチパネルを介して、画像送信をキャンセルする操作を受け付けたか否かを判断する。操作部A105のタッチパネルを介して、キャンセルアイコン414が選択されたと判断した場合、制御部A101は本フローチャートの処理を終了する。前記以外の場合、制御部A101は再び処理をステップS602に移行する。
ステップS606にて、制御部A101は、ステップS604で選択された機器に対して、近距離無線通信部A112を介して、Bluetooth(登録商標)通信を用いて画像送信要求を送信する。ここで制御部A101は、前記画像送信要求に少なくとも図5(c)に示す情報を付加して送信する。制御部A101は、送信元のデバイス名をステップS601と同様に設定する。また、制御部A101は、前記画像送信要求に撮像画像の縮小画像500を付加する。本ステップの処理は、図2のステップS216の処理に相当する。
ステップS607にて、制御部A101は、近距離無線通信部A112を介して、ステップS606の画像送信要求に対する許可応答を受信したか否かを判断する。画像送信許可応答を受信したと判断した場合、制御部A101は処理をステップS608に移行する。一方、画像送信拒否応答を受信したと判断した場合、あるいは所定時間内に画像送信許可応答を受信しなかったと判断した場合、制御部A101は本フローチャートの処理を終了する。
ステップS608にて、制御部A101は、近距離無線通信部A112を介して、接続部A111を介した無線LAN通信に必要な通信パラメータを、ステップS607での画像送信許可応答の送信元である機器と送受信する。制御部A101は、送信元のデバイス名をステップS601、S606と同様に設定する。本ステップの処理は、図2のステップS220の処理に相当する。
ステップS609にて、制御部A101は、ステップS608で受信した通信パラメータに基づき、前記画像送信先の機器と接続部A111を介して無線LAN接続を確立する。なお、ここでどちらがアクセスポイントの機能を担うかを決定する方法としては、例えばWi−FiDirectを用いてもよいし、独自のプロトコルで決定してもよい。あるいは、ステップS608の近距離無線通信部A112を用いたBluetooth(登録商標)通信で予め決めてもよい。本ステップの処理は、図2のステップS221の処理に相当する。
ステップS610にて、制御部A101は、ステップS607での画像送信許可応答の送信元である機器に対し、接続部A111を介して撮像画像を送信する。本ステップの処理は、図2のステップS222の処理に相当する。
ステップS611にて、制御部A101は、ステップS607での画像送信許可応答の送信元である機器との接続部A111を介した通信を切断する。本ステップの処理は、図2のステップS223の処理に相当する。
以上のように、本実施形態のデジタルカメラA100では、探索要求を送信する際、送信元情報としてペアリング済みのスマートフォンのデバイス名を設定する。
続いて、上記の動作を実現するためのスマートフォンの詳細な動作について説明する。
図7は、本実施形態のスマートフォンB100の動作を示すフローチャートである。なお、本フローチャートに示す処理は、スマートフォンB100の制御部B101が入力信号やプログラムに従い、スマートフォンB100の各部を制御することにより実現される。特に記載が無い限り、以降の説明におけるスマートフォンB100の動作を示すフローチャートの処理についても、同様である。
図7のフローチャートに示す処理は、操作部B105を介して、探索要求の受信を許可する操作を受け付けたことに応じて開始される。具体的には、例えばユーザからのメニュー操作に応じて、スマートフォンB100に搭載されるOS(Operating System)に対して、Bluetooth(登録商標)の機能および無線LANの機能を有効に設定する。これにより、外部機器からの探索要求の受信を待つ状態となり、図7のフローチャートが開始される。特に記載が無い限り、以降の説明におけるスマートフォンB100の動作を示すフローチャートの処理についても同様である。
ステップS701にて、制御部B101は、近距離無線通信部B112を介して探索要求を受信したか判断する。探索要求を受信していないと判断した場合、制御部B101は本ステップの処理を繰り返し、探索要求の受信を待つ。一方、探索要求を受信したと判断した場合、制御部B101は処理をステップS702に移行する。
ステップS702にて、制御部B101は、前記探索要求に含まれるデバイス名が自機器のデバイス名と同一か判断する。前記デバイス名が同一であると判断した場合、制御部B101は処理をステップS704に移行する。一方、同一でないと判断した場合、制御部B101は処理をステップS703に移行する。
ステップS703にて、制御部B101は、前記探索要求に含まれるデバイス名が連絡先リストに登録済みか判断する。前記デバイス名が連絡先リストに登録済みと判断した場合、制御部B101は処理をステップS704に移行する。一方、前記デバイス名が連絡先リストに未登録と判断した場合、探索要求の送信元のデバイスは、自機を登録したデジタルカメラでもないし、連絡先に登録されている他のスマートフォンでもないことになる。この場合、制御部B101は探索要求に対して応答しないよう制御する。すなわち、処理はステップS701に戻り、ステップS701〜S703の処理を繰り返す。ステップS702、S703の処理は、図2のステップS212の処理に該当する。
ステップS704にて、制御部B101は、ステップS701で受信した探索要求の送信元の機器に対し、近距離無線通信部B112を介して探索応答を送信する。ここで制御部B101は、前記探索応答に少なくとも図5(b)に示す情報を付加して送信する。本ステップの処理は、図2のステップS213の処理に相当する。
ステップS705にて、制御部B101は、近距離無線通信部B112を介して画像送信要求を受信したか判断する。所定時間内に画像送信要求を受信したと判断した場合、制御部B101は処理をステップS706に移行する。一方、所定時間が経過しても画像送信要求を受信していないと判断した場合、制御部B101は本ステップの処理を終了する。
ステップS706にて、制御部B101は、表示部B106に図4(c)のような画像受信確認画面420を表示する。制御部B101は、ステップS705で受信した画像送信要求に付加された縮小画像500をダイアログボックス421内に表示するように表示部B106を制御する。本ステップの処理は、図2のステップS217の処理に相当する。
ステップS707にて、制御部B101は、操作部B105のタッチパネルを介して、画像受信を許可する操作を受け付けたか否かを判断する。操作部B105のタッチパネルによって受信許可アイコン423の選択を受け付けたと判断した場合、制御部B101は処理をステップS708に移行する。一方、受信拒否アイコン424の選択を受け付けたと判断した場合、制御部B101は処理をステップS713に移行する。
ステップS708にて、制御部B101は、ステップS705で受信した画像送信要求の送信元の機器(以下、画像送信元の機器)に対し、近距離無線通信部B112を介して画像送信許可応答を送信する。本ステップの処理は、図2のステップS219の処理に相当する。
ステップS709にて、制御部B101は、画像送信元の機器と近距離無線通信部B112を介して、接続部B111を介した無線LAN通信に必要な通信パラメータを送受信する。本ステップの処理は、図2のステップS220の処理に相当する。
ステップS710にて、制御部B101は、ステップS709で送受信した通信パラメータに基づき、画像送信元の機器と接続部B111を介して無線LAN接続を確立する。本ステップの処理は、図2のステップS221の処理に相当する。
ステップS711にて、制御部B101は、画像送信元の機器から、接続部B111を介して撮像画像を受信する。
ステップS712にて、制御部B101は、画像送信元の機器との接続部B111を介した通信を切断する。本ステップの処理は、図2のステップS223の処理に相当する。
ステップS713にて、制御部B101は、画像送信元の機器に対し、近距離無線通信部B112を介して画像送信拒否応答を送信する。
以上のように、本実施形態のスマートフォンB100では、探索要求に付加されたデバイス名が連絡先リストに登録済みであった場合に探索応答を返す。
以上のように、本実施形態のデジタルカメラでは、探索要求を送信する際、送信元情報としてペアリング済みのスマートフォンのデバイス名を設定する。これにより、デジタルカメラを登録していないスマートフォンからの探索応答を受信することができる。更に、通信相手の探索を、無線LANではなくBluetooth(登録商標)で行うことで、より消費電力を低減でき、しかも、本画像の送信そのものは、より通信速度の速い無線LANを利用するため、スムーズな画像送信を実現することができる。
[第2の実施形態]
<システムの概要>
第1の実施形態のでは、デジタルカメラが探索要求を送信する際、送信元情報としてペアリング済みのスマートフォンのデバイス名を設定する場合について述べた。これに対し、本実施形態では、デジタルカメラが探索要求を送信する際、送信元情報としてペアリング済みのスマートフォンのBDアドレスを設定する場合について述べる。
なお、本実施形態は第1の実施形態と共通する部分が多いため、本実施形態特有の部分を中心に説明する。
図8〜10を参照しながら、本実施形態における通信システムの概要を説明する。
図8は、本実施形態に係る通信システムを実現するために、デジタルカメラA100またはスマートフォンB100が参照する情報の一例である。図8(a)はスマートフォンB100の不揮発性メモリA103に記録され、図8(b)はスマートフォンB100の不揮発性メモリB103に記録される。
図8(a)のペアリング機器リストについては、図4(a)と同様のため説明を省略する。
図8(b)の連絡先リストには、少なくともBDアドレス801、ユーザ名811、電話番号812が記録される。スマートフォンB100は、操作部B105により前記情報の入力・登録操作を受け付けることで、あるいは、公衆網D100を介して外部サーバ(非図示)から前記情報を受信することで、連絡先リストを更新する。
図9は、本実施形態に係る通信システムの機器探索から画像送信までの処理の流れを示したシーケンス図である。図9のシーケンスは、いずれの機器においても、Bluetooth(登録商標)および無線LANのどちらの機能も有効に設定されている状態で開始されたものとして説明する。なお、図2と同様の内容を示す箇所は同一の参照番号を用いる。また、デジタルカメラ201とスマートフォン202のユーザが同一であるという前提、およびスマートフォン202がスマートフォン203の連絡先に登録済みであるという前提も、図2と同様である。
図10は、本実施形態に係る通信システムを実現するために、デジタルカメラA100及びスマートフォンB100がBluetooth(登録商標)によって通信する情報の一例である。図10(a)、図10(c)はデジタルカメラA100が送信する情報、図10(b)は、スマートフォンB100が送信する情報を示す。
以下の説明では、デジタルカメラ201にスマートフォン202が登録済みであった場合を例に説明する。
デジタルカメラ201は、操作部A105の再生ボタン押下を受け付けることにより起動すると、表示部A106に、例えば図4(a)の再生画面400を表示する。再生画面400では、記録媒体A110に記録された最新の画像が表示され、更に共有アイコン401が重畳表示される。
デジタルカメラ201は、操作部A105のタッチパネル操作により共有アイコン401が選択されると、図9のシーケンスを開始する。
まず、デジタルカメラ201は、ステップS901にて、Bluetooth(登録商標)により、周囲の機器に対して探索要求(いわゆるアドバタイズ)をブロードキャストする。ここでデジタルカメラ201は、前記探索要求に少なくとも図10(a)に示す情報を付加して送信する。デジタルカメラ201は、ペアリング機器リストを参照し、探索要求に付加する送信元情報として、登録済みの機器のBDアドレスを設定する。ここでは、登録済みのスマートフォン202のBDアドレスが設定される。すなわち、デジタルカメラ201から送信される探索要求でありながら、送信元にスマートフォン202の情報が含まれる。これを受信した他のスマートフォンは、あたかもスマートフォン202から探索要求が送信されたものとして動作することになる。
スマートフォン202〜204は、探索要求を受信すると、ステップS902にて、探索応答を返すか判定する照合処理を行う。スマートフォン202〜204は、探索要求S901に付加された送信元BDアドレスが、自機器のBDアドレスと一致するか、あるいは、連絡先リストに登録済みか判定する。スマートフォン202〜204は、前記送信元BDアドレスが自機器のBDアドレスと一致したと判断された場合、ステップS903及びステップS904の処理を行う。スマートフォン202〜204は、前記送信元BDアドレスが連絡先リストに登録済みであると判断された場合は、S904の処理を行う。なお、ステップS902の照合処理については、後述の図12のステップS1201・S703にて詳細に説明する。
ステップS902が各スマートフォンで実行される結果、スマートフォン202とスマートフォン203は応答を返し、スマートフォン204は応答しない。
なお、自機器のBDアドレスと一致したと判断したスマートフォン202においては、ステップS901の探索要求に対する応答を送信する前に、ステップS903にて、Bluetooth(登録商標)による探索要求の送信、及び探索応答の受信を無効化する。本実施形態においては、デジタルカメラ201がスマートフォン202のBDアドレスを利用するため、続くステップ904以降の処理において通信では、スマートフォン202のBDアドレス宛の信号がやりとりされることになる。具体的には、スマートフォン203からの探索応答は、スマートフォン202のBDアドレス宛に送信されるため、スマートフォン202はこれを受信することになる。しかし、スマートフォン202は、この応答の受信に対応する処理は実行しないよう制御する。この応答に対応するべきは、デジタルカメラ201だからである。なお、無効化するのは、スマートフォン202自身が探索要求を送信することと、スマートフォン202が探索応答を受信すること(探索応答の受信に応じた処理を実行すること)であり、探索応答の送信は無効化しない。すなわち、ステップS901の探索要求に対する応答は、ここでは禁止されない。
スマートフォン202及び203は、ステップS904にて、Bluetooth(登録商標)によりデジタルカメラ201に対して探索応答を送信する。ここでスマートフォン203は、少なくとも図10(b)に示す情報を付加して送信する。なお、スマートフォン202は、図10(b)の送信元が、送信先と同じ情報となる。これについては、既にステップS903にて探索応答の受信に対応しないように制御されるため、スマートフォン202自身が、自ら送信した探索応答に反応することはない。また、スマートフォン202は、前述の通り、スマートフォン203からの探索応答も受信することになるが、これに対応しない。
デジタルカメラ201は、探索応答を受信すると、図2のステップS214と同様の処理を行う。
デジタルカメラ201は、図4の送信先リスト412から画像送信先の機器が1つ以上選択され、更に送信許可アイコン413が選択されると(S215)、選択された機器に対してBluetooth(登録商標)により画像送信要求を送信する(S905)。ここでデジタルカメラ201は、少なくとも図10(c)に示す情報を付加して送信する。デジタルカメラ201は、ステップS901と同様に、送信元情報として登録済みの機器のBDアドレスを設定する。また、デジタルカメラ201は、撮像画像の縮小画像500を付加する。一方、操作部A105のタッチパネル操作によってキャンセルアイコン414が選択されると、デジタルカメラ201は、ステップS909の処理に移行する。
以下の説明では、ステップS215にて、スマートフォン203が選択された場合を例に説明する。なお、ステップS215では、複数の機器を画像送信先として選択することも可能である。その場合は、ステップS905以降の処理を、複数の機器に対して実行することになる。
スマートフォン203は、画像送信要求S905を受信すると、ステップS217と同様の処理を行う。
スマートフォン203は、操作部B105のタッチパネルによって受信許可アイコン423の選択を受け付けた場合(S218)、デジタルカメラ201に対してBluetooth(登録商標)により画像送信許可応答を送信する(S906)。一方、受信拒否アイコン424の選択を受け付けた場合、スマートフォン203は、デジタルカメラ201に対してBluetooth(登録商標)により画像送信拒否応答を送信し、本シーケンスの処理を終了する。
デジタルカメラ201は、画像送信許可応答を受信すると、スマートフォン203とBluetooth(登録商標)により無線LAN接続に必要な通信パラメータを互いに共有する(S907)。ここでデジタルカメラ201は、S901、S905と同様に、送信元情報として登録済みの機器のBDアドレスを設定する。
その後、デジタルカメラ201及びスマートフォン203は、図2と同様にステップS221〜S223の処理を行う。
その後、デジタルカメラ201は、操作部B105によって画像共有を終了する操作を受け付けた場合(S908)、スマートフォン202に対してBluetooth(登録商標)により画像共有の終了通知を送信する(S909)。このときには、送信元のBDアドレスをスマートフォン202のものにする必要はない。
スマートフォン203は、終了通知S909を受信すると、ステップS910にて、ステップS903で無効化した探索要求の送信、及び、探索応答の受信を有効化する。
以上が、本実施形態における通信システムの概要である。
<各装置の動作>
続いて、上記の動作を実現するためのデジタルカメラの詳細な動作について、図11を参照しながら説明する。なお、図6と同様の内容を示す箇所は同一の参照番号を用い、説明を省略する。
図11は、本実施形態のデジタルカメラA100の処理を示すフローチャートである。
ステップS1101にて、制御部A101は、近距離無線通信部A112を介して周囲の機器に対する探索要求をブロードキャストする。ここで制御部A101は、前記探索要求に少なくとも図10(a)に示す情報を付加して送信する。制御部A101は、ペアリング機器リストを参照し、前記探索要求に付加する送信元情報として、登録済みの機器のBDアドレスを設定する。本ステップの処理は、図9のステップS901の処理に相当する。
ステップS1102にて、制御部A101は、近距離無線通信部A112を介して他の機器から探索応答を受信したか判断する。ここで制御部A101は、ステップS1101で送信元として設定したBDアドレス宛ての探索応答を、自機器宛ての探索応答として判断する。制御部A101が探索応答を受信したと判断した場合、処理をステップS603に移行し、制御部A101が探索応答を受信していないと判断した場合、処理をステップS604に移行する。ステップS603では、図6の同番号のステップと同様の処理が実行される。
ステップS604にて、制御部A101は、図6と同様に、操作部A105のタッチパネルを介して、画像送信を許可する操作を受け付けたか否かを判断する。操作部A105のタッチパネルを介して、画像送信を、図4(b)の送信先リスト412から画像送信先の機器が1つ以上選択された状態で、送信許可アイコン413が選択されたと判断した場合、制御部A101は処理をステップS1103に移行する。前記以外の場合、制御部A101は処理をステップS605に移行する。
ステップS605にて、制御部A101は、図6と同様に、操作部A105のタッチパネルを介して、画像送信をキャンセルする操作を受け付けたか否かを判断する。操作部A105のタッチパネルを介して、キャンセルアイコン414が選択されたと判断した場合、制御部A101は処理をステップS1111に移行する。前記以外の場合、制御部A101は再び処理をステップS1102に移行する。
ステップS1103にて、制御部A101は、ステップS604で選択された機器が、ステップS1101で送信元に設定した機器と同一か判断する。制御部A101は、前記同一であった場合は処理をステップS1104に移行し、同一でない場合は処理をステップS1107に移行する。
まず、ステップS1104に移行した場合について説明する。
ステップS1104にて、制御部A101は、ステップS604で選択された機器に対して、近距離無線通信部A112を介して画像送信要求を送信する。ここで制御部A101は、前記画像送信要求に少なくとも図5(c)に示す情報を付加して送信する。ここで制御部A101は、ステップS1101とは異なり、送信元情報として自機器のBDアドレスを設定する。また、制御部A101は、前記画像送信要求に撮像画像の縮小画像500を付加する。
ステップS1105にて、制御部A101は、近距離無線通信部A112を介して、ステップS1104の画像送信要求に対する許可応答を受信したか否かを判断する。画像送信許可応答を受信したと判断した場合、制御部A101は処理をステップS1106に移行する。一方、画像送信拒否応答を受信したと判断した場合、あるいは所定時間内に画像送信許可応答を受信しなかったと判断した場合、制御部A101は処理をステップS1110に移行する。
ステップS1106にて、制御部A101は、近距離無線通信部A112を介して、接続部A111を介した無線LAN通信に必要な通信パラメータを、ステップS1105で画像送信許可応答の送信元である機器と送受信する。制御部A101は、ステップS1104と同様に、送信元情報として自機器のBDアドレスを設定する。
続いて、ステップS1103からステップS1107に移行する場合について説明する。
ステップS1107にて、制御部A101は、ステップS604で選択された機器に対して、近距離無線通信部A112を介して画像送信要求を送信する。ここで制御部A101は、前記画像送信要求に少なくとも図5(c)に示す情報を付加して送信する。制御部A101は、送信元のBDアドレスをステップS1101と同様に、登録済みのスマートフォンのBDアドレスに設定する。また、制御部A101は、前記画像送信要求に撮像画像の縮小画像500を付加する。本ステップの処理は、図9のステップS905の処理に相当する。
ステップS1108にて、制御部A101は、近距離無線通信部A112を介して、ステップS1107の画像送信要求に対する許可応答を受信したか否かを判断する。ここで制御部A101は、ステップS1107で送信元として設定したBDアドレス宛ての応答を、自機器宛ての許可応答として判断する。画像送信許可応答を受信したと判断した場合、制御部A101は処理をステップS1109に移行する。一方、画像送信拒否応答を受信したと判断した場合、あるいは所定時間内に画像送信許可応答を受信しなかったと判断した場合、制御部A101は処理をステップS1110に移行する。
ステップS1109にて、制御部A101は、近距離無線通信部A112を介して、ステップS1108で画像送信許可応答を受信した画像送信先の機器と、接続部A111を介した無線LAN通信に必要な通信パラメータを送受信する。制御部A101は、送信元のデバイス名をステップS1101、S1107と同様に設定する。本ステップの処理は、図9のステップS907の処理に相当する。
ステップS1110にて、制御部A101は、操作部A105を介して、画像共有を終了する操作が受け付けたか否かを判断する。画像共有を終了する操作を受け付けた場合、制御部A101は処理をステップS1111に移行する。一方、画像共有を終了する操作を受け付けなかった場合、制御部A101は処理を再びステップS604に移行する。
ステップS1111にて、制御部A101は、ステップS1101で送信元に設定した機器に対し、近距離無線通信部A112を介して、画像共有の終了通知を送信する。
以上のように、本実施形態のデジタルカメラA100では、探索要求を送信する際、送信元情報として登録済みのスマートフォンのBDアドレスを設定する。
続いて、上記の動作を実現するためのスマートフォンの詳細な動作について、図12を参照しながら説明する。なお、図7と同様の内容を示す箇所は同一の参照番号を用い、説明を省略する。
図12は、本実施形態のスマートフォンB100の動作を示すフローチャートである。
ステップS701にて、制御部B101は、図7と同様に、近距離無線通信部B112を介して探索要求を受信したか判断する。探索要求を受信していないと判断した場合、制御部B101は本ステップの処理を繰り返し、探索要求の受信を待つ。一方、探索要求を受信したと判断した場合、制御部B101は処理をステップS1201に移行する。
ステップS1201にて、制御部B101は、前記探索要求に含まれるBDアドレスが自機器のBDアドレスと同一か判断する。前記BDアドレスが同一であると判断した場合、制御部B101は処理をステップS1203に移行する。一方、同一でないと判断した場合、制御部B101は処理をステップS1202に移行する。
ステップS1202にて、制御部B101は、前記探索要求に含まれるBDアドレスが連絡先リストに登録済みか判断する。前記BDアドレスが連絡先リストに登録済みと判断した場合、制御部B101は処理をステップS1204に移行する。一方、前記デバイス名が連絡先リストに未登録と判断した場合、制御部B101は処理を再びステップS701に移行する。ステップS1201、S1202の処理は、図9のステップS902の処理に該当する。
ステップS1203にて、制御部B101は、近距離無線通信部B112を介した探索要求の送信、及び、探索応答の受信を無効化する。ステップS1203の処理は、図9のステップS903の処理に該当する。
ステップS1204にて、制御部B101は、ステップS701で受信した探索要求の送信元の機器に対し、近距離無線通信部B112を介して探索応答を送信する。ここで制御部B101は、前記探索応答に少なくとも図10(b)に示す情報を付加して送信する。本ステップの処理は、図9のステップS904の処理に相当する。
ステップS705にて、制御部B101は、図7と同様に、近距離無線通信部B112を介して画像送信要求を受信したか判断する。所定時間内に画像送信要求を受信したと判断した場合、制御部B101は処理をステップS706に移行する。一方、所定時間が経過しても画像送信要求を受信していないと判断した場合、制御部B101は処理をステップS1208に移行する。ステップS706では、図7の同番号のステップと同様の処理が実行される。
ステップS707にて、制御部B101は、図7と同様に、操作部B105のタッチパネルを介して、画像受信を許可する操作を受け付けたか否かを判断する。操作部B105のタッチパネルによって図4(c)の受信許可アイコン423の選択を受け付けたと判断した場合、制御部B101は処理をステップS1205に移行する。一方、受信拒否アイコン424の選択を受け付けたと判断した場合、制御部B101は処理をステップS1207に移行する。
ステップS1205にて、制御部B101は、ステップS705で受信した画像送信要求の送信元の機器(以下、画像送信元の機器)に対し、近距離無線通信部B112を介して画像送信許可応答を送信する。本ステップの処理は、図9のステップS906の処理に相当する。
ステップS1206にて、制御部B101は、画像送信元の機器と近距離無線通信部B112を介して、接続部B111を介した無線LAN通信に必要な通信パラメータを送受信する。本ステップの処理は、図9のステップS907の処理に相当する。
ステップS1207にて、制御部B101は、画像送信元の機器に対し、近距離無線通信部B112を介して画像送信拒否応答を送信する。
ステップS1208にて、制御部B101は、ステップS1203の探索禁止処理を実行中か判断する。制御部B101は、探索禁止中の場合は処理をステップS1209に移行し、探索禁止中でない場合は本シーケンスを終了する。
ステップS1209にて、制御部B101は、ステップS701の探索要求元の機器から、近距離無線通信部B112を介して画像共有の終了通知を受信したか判断する。制御部B101は、前記通知を受信したと判断した場合は処理をステップS1210に移行し、前記通知を受信していないと判断した場合は再びステップS1209を繰り返し、画像共有の終了通知を待つ。
ステップS1210にて、制御部B101は、近距離無線通信部B112を介した探索要求の送信、及び、探索応答の受信を有効化する。
以上のように、本実施形態のスマートフォンB100では、探索要求に付加されたBDアドレスが連絡先リストに登録済みであった場合に探索応答を返す。
以上のように、本実施形態のデジタルカメラでは、探索要求を送信する際、送信元情報としてペアリング済みのスマートフォンのBDアドレスを設定する。これにより、デジタルカメラを登録していないスマートフォンからの探索応答を受信することができる。
(その他の実施例)
上述の実施形態では、デジタルカメラA100に登録するスマートフォンが1台の場合を例に挙げて説明した。しかしながら、デジタルカメラA100に登録できるスマートフォンは1台に限らずともよい。例えば、複数台のスマートフォンが登録済みであった場合は、登録済みの機器の情報を順次使用して探索要求を送信する。このようにした場合、他機から返ってくる探索応答の送信先情報を参照し、登録済みの機器のうちどの機器の情報を用いた探索要求に対して応答したのかを確認する。そして、画像の送信先の機器が選択されたならば、その機器から応答を返してもらえた探索要求に使っていた情報を利用して、以降の通信を行うようにする。なお、送信する機器を複数選択することもできると述べた。この場合、各機器から応答を返してもらえた探索要求に使っていた情報が、一つの機器の情報とは限らない。すなわち、複数の機器の情報になる場合も考えられる。この場合は、各機器との通信毎に、その後の通信で用いる情報を変える。
上述の実施形態では、画像を再生している状態でユーザ操作によりアイコンが選択されたことに応じて、Bluetooth(商標登録)通信を用いた探索要求(アドバタイズ)をブロードキャストする場合を例に挙げて説明した。これに加え、例えば、デジタルカメラA100にて撮像が実行されて画像データが生成されたことに応じて、あるいは、撮像の指示が受け付けられたことに応じ、探索要求をブロードキャストするようにしてもよい。この場合、例えば図2のステップS214で画面に表示される画像は、その撮像により得られた画像である。つまり、S216で送信要求に含まれる縮小画像は、シーケンスの開始のトリガとなった撮像で得られた画像の縮小画像となる。このようにすることで、ユーザはどの画像を送信するのかを選ぶ必要が無く、撮像しては送信するという手順をより簡単に実現することができる。
また、上述の実施形態では、デジタルカメラ201からの探索要求を例に挙げて説明した。これに対し、他のスマートフォンから探索要求が送信される場合も考えられる。この場合、デジタルカメラ201は、他のスマートフォンが探索要求に応答する場合と同様の手順で応答するようにしてもよい。例えばスマートフォン203のユーザが、画像を送信したいと考え、ユーザのメニュー操作等によって画像送信の指示がスマートフォン203によって受け付けられた場合、スマートフォン203は探索要求をブロードキャストする。これを受けて、デジタルカメラ201は、送信元の情報に、デジタルカメラ201自身のBDアドレスとデバイス名とを含めて探索応答を返せばよい。なお、セキュリティ性を考慮して、応答するか否かをユーザが設定可能なようにしてもよい。また、例えば過去に無線LAN接続したことのある機器のBDアドレスやデバイス名等を、履歴情報として保持しておき、この履歴情報に情報が含まれている機器からの探索要求に対してのみ応答することができるように設定可能にしてもよい。このようにした場合、デジタルカメラA100から送信する探索要求の送信元の情報として、履歴情報に保持されている機器の情報を順次利用するようにしてもよい。
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記録媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。

Claims (16)

  1. 第一の外部装置および前記第一の外部装置に登録されている第二の外部装置と通信可能な通信装置であって、
    前記第二の外部装置の情報を保持する保持手段と、
    第一の通信によって前記第一の外部装置と接続するために用いる通信パラメータを、前記第一の通信とは異なる第二の通信を介して前記第一の外部装置と共有する共有手段と、
    前記共有手段による共有を開始するための要求信号を、前記保持手段に保持された前記第二の外部装置の情報に基づき生成し、前記第二の通信を介して送信するよう制御する制御手段とを有する通信装置。
  2. 前記第二の外部装置の情報は前記第二の外部装置のデバイス名を含むことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記第二の外部装置の情報は前記第二の通信を行うための通信パラメータを含むことを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
  4. 前記第二の通信を介した前記第一の外部装置との前記通信パラメータの共有を開始する要求信号は、ブロードキャストされることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の通信装置。
  5. 前記第二の外部装置の情報を、前記第二の通信を介して、前記第二の外部装置から受信する受信手段を更に有し、
    前記保持手段は、前記受信手段により受信された前記第二の外部装置の情報を保持することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の通信装置。
  6. 前記第二の外部装置の情報を、前記第一の通信および前記第二の通信と異なる第三の通信を介して、前記第二の外部装置から受信する受信手段を更に有し、
    前記保持手段は、前記受信手段により受信された前記第二の外部装置の情報を保持することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の通信装置。
  7. コンテンツを記録媒体に記録するよう制御する記録制御手段を更に有し、
    前記制御手段は、前記第一の外部装置と共有した前記通信パラメータを用いて確立される前記第一の通信を介して、前記コンテンツを前記第一の外部装置へ送信するよう制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の通信装置。
  8. 前記コンテンツの送信が完了した場合、前記第一の通信を切断することを特徴とする請求項7に記載の通信装置。
  9. 前記第一の通信が切断された場合、その旨を前記第二の通信を介して前記第二の外部装置に通知することを特徴とする請求項7乃至8のいずれか1項に記載の通信装置。
  10. 被写体を撮像して画像データを生成する撮像手段を更に有し、
    前記コンテンツは、前記撮像手段により生成される画像データであることを特徴とする請求項7乃至9のいずれか1項に記載の通信装置。
  11. 前記制御手段は、撮像が指示されたことに応じて、前記共有手段による前記第二の通信を介した前記第一の外部装置との前記通信パラメータの共有を開始するための要求信号を、前記第二の外部装置の情報に基づき生成し、前記第二の通信を介して送信するよう制御し、
    前記要求信号が送信された後、かつ前記通信パラメータの共有が完了する前に、前記制御手段は、前記指示された撮像によって得られた画像データに関する情報を前記第二の通信を介して前記第一の外部装置へ送信するよう制御することを特徴とする請求項10に記載の通信装置。
  12. 前記コンテンツは、前記第一の通信または前記第二の通信を介して、他の外部装置から受信した画像データであることを特徴とする請求項7乃至11のいずれか1項に記載の通信装置。
  13. 前記第二の通信が切断された後も、前記第一の外部装置と共有した前記通信パラメータを用いて確立される前記第一の通信は維持されることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の通信装置。
  14. 前記要求信号を受信した場合、応答する応答手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載の通信装置。
  15. 第一の外部装置および前記第一の外部装置に登録されている第二の外部装置と通信可能な通信装置の制御方法であって、
    前記第二の外部装置の情報を保持する保持工程と、
    第一の通信によって前記第一の外部装置と接続するために用いる通信パラメータを、前記第一の通信とは異なる第二の通信を介して前記第一の外部装置と共有する共有工程と、
    前記共有工程での共有を開始するための要求信号を、前記保持工程で保持された前記第二の外部装置の情報に基づき生成し、前記第二の通信を介して送信するよう制御する制御工程とを有する通信装置の制御方法。
  16. コンピュータを、請求項1乃至14のいずれか1項に記載の通信装置の各手段として機能させるための、コンピュータが読み取り可能なプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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