JP2016024728A - 情報処理装置、情報処理装置の制御方法およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理装置の制御方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】処理速度の低下を抑制し、計測対象物体に制約を設けることなく、3次元形状の入力の手間を軽減する。【解決手段】情報処理装置であって、第1の物体および第2の物体を撮像した撮像画像を取得する取得部と、撮像画像に基づいて第1の物体の形状を推定する第1の推定部と、第1の物体の形状に基づいて第1の物体が第2の物体と接触する接触面の形状を推定する第2の推定部と、接触面の形状に基づいて第2の物体の形状の画像を生成する生成部と、撮像画像と第2の物体の形状の画像とを合成する合成部とを備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理装置の制御方法およびプログラムに関し、特に、現実物体の3次元形状を入力する技術に関する。
現実物体の3次元形状をリアルタイムで逐次的に入力する様々な方法が提案されている。近年では、デプス計測可能なデプスセンサにより、デプスセンサの位置姿勢を計測しながらデプス値を空間上にマッピングすることで3次元形状を入力する方法が提案されている。
非特許文献1では、デプスセンサで計測された計測値とカラーカメラで得られる画像情報に基づいて、リアルタイムに現実環境に配置された机や壁などの形状を取り込む方法が提案されている。また、デプスセンサを利用する以外にも、カメラで撮影した現実物体の映像(複数画像)から3次元形状を計測する方法も提案されている。
非特許文献2では、カメラで撮影した映像に映り込む物体の画像特徴点を過去のフレームにおける画像の画像特徴点と対応付け、さらに各画像におけるカメラの位置姿勢を推定することで、現実物体の3次元形状を生成する方法が提案されている。さらに、磁気センサなどの現実空間における位置姿勢が計測可能なセンサにより、現実物体の複数点をポインティングすることで、現実物体の3次元形状を入力する方法が提案されている。
特許文献1では、ペン型で磁気センサが内蔵されたスタイラスを利用して、現実物体の3次元位置をポインティングすることで、3次元形状を入力する方法が提案されている。特許文献1では、3次元形状を入力する操作者が、形状を入力したい物体に対して、直接ポインティングし、入力することで直観的な操作で3次元形状を入力させることが可能となっている。
上記の3次元形状の入力方法では、3次元形状を計測する工程でカメラ位置姿勢を推定し、逐次的に3次元形状データを出力することができるため、カメラで入力された実写映像に3次元形状をポリゴンや頂点情報などを合成して操作者に提示できる。すなわち、計測された形状がどの程度の精度を持っているのかなどを逐次的に確認することが可能となり、再計測するかどうかの判断を補助することができる。
また、3次元形状データを現実物体映像と重ねることにより、拡張現実感(Augmented Reality)や複合現実感(Mixed Reality)において、現実物体とCGモデルとの衝突表現やCGモデルの現実物体への隠れ(オクルージョン)表現が可能となり、現実感の向上に繋がる。
特開2004−62758号公報
Richard A. Newcombe, Shahram Izadi, Otmar Hilliges, David Molyneaux, David Kim, Andrew J. Davison, Pushmeet Kohli, Jamie Shotton, Steve Hodges, and Andrew Fitzgibbon, KinectFusion: Real-Time Dense Surface Mapping and Tracking, in IEEE ISMAR, IEEE, October 2011 Pan, Q., Reitmayr, G., Drummond, T.: ProFORMA: Probabilistic Feature-based On-line Rapid Model Acquisition. in Proc. of the 20th British Machine Vision Conference (2009) Kenichi Hayashi, Hirokazu Kato, Shogo Nishida,Occlusion Detection of Real Objects using Contour Based Stereo Matching, in 15th International Conference on Artificial Reality and Telexistence 2005, Proc. of ICAT 2005 pp.180-186, University of Canterbury, Christchurch, New Zealand, Dec. 2005
しかしながら、非特許文献1の技術では、デプスセンサで得られる3次元形状のモデルが他の手法と比較して高精細になるため、オクルージョン表現に用いるポリゴン数が膨大で描画更新の処理速度が低下する場合がある。
また、非特許文献2の技術では、入力する現実物体の表面に画像特徴点となる模様が必要となり、模様の少ない壁やテーブルなどは3次元形状を入力する対象としては適していない。すなわち、入力可能な現実物体に制約があった。
さらに、特許文献1の技術では、簡易的な形状に関しては、数点の位置情報を逐次的に操作者が入力することで簡便に現実物体の3次元形状を入力することができる。しかし、平面位置を指定するためには3点以上のポインティングが必要であり、複数の平面から構成される現実物体の3次元形状を入力するためには手間を要する。さらに、曲面を含む現実物体の3次元形状を入力する場合は、入力すべき頂点数がさらに増えるため、操作者の手間が増大する。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、処理速度の低下を抑制し、計測対象物体に制約を設けることなく、3次元形状の入力の手間を軽減する情報処理装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成する本発明に係る情報処理装置は、以下の構成を備える。即ち、
第1の物体および第2の物体を撮像した撮像画像を取得する取得手段と、
前記撮像画像に基づいて前記第1の物体の形状を推定する第1の推定手段と、
前記第1の物体の形状に基づいて前記第1の物体が前記第2の物体と接触する接触面の形状を推定する第2の推定手段と、
前記接触面の形状に基づいて前記第2の物体の形状の画像を生成する生成手段と、
前記撮像画像と前記第2の物体の形状の画像とを合成する合成手段と
を備える。
本発明によれば、リアルタイムで逐次的に現実物体の3次元形状を入力する方法において、更新等の処理速度の低下を抑制し、計測対象物体に制約を設けることなく、3次元形状の入力の手間を軽減することができる。
本発明の一実施形態における、情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態における、情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態における、情報処理装置の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態における、情報処理装置の接触面の推定処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態における、情報処理装置の3次元形状の記録処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態における、ステレオ画像に対して背景差分で手の領域を抽出する場合の模式図である。 本発明の一実施形態における、手の輪郭線上の3次元位置を求めるときの算出方法を説明する模式図である。 本発明の一実施形態における、計測対象物体の3次元形状を入力する過程の説明と表示される合成画像の例を示す模式図である。
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施の形態について詳述する。本実施形態では、現実物体の3次元形状を入力する方法として、操作者の手の輪郭線の3次元形状をステレオカメラによって推定し、その3次元形状に基づいて手が接触している現実物体の3次元形状を計測して操作者に提示する方法を説明する。
<1.情報処理装置の構成>
まず、図1を参照して、本発明の一実施形態に係る情報処理装置200の機能構成を説明する。図1に示すように、情報処理装置200は、画像取得部1000と、画像記憶部1010と、形状推定部1020と、接触面形状推定部1030と、形状記憶部1040と、画像生成部1050と、画像合成部1060とを備えている。
画像取得部1000は、撮像装置100および撮像装置110により撮像されたステレオ画像を取得する。撮像装置100および撮像装置110の映像はステレオ計測用の処理画像として用いるため、撮像装置100および撮像装置110は互いに位置関係が固定されているものとする。撮像された映像には、操作者の手150および計測対象物体160が映り込んでいるものとする。
ただし、本発明は、ステレオ画像を取得することに限定されるものではなく、計測対象物体と接触する物体の形状を取得できる方法であれば単眼の画像を用いてもよい。例えば、手の3次元形状が既知で過去に蓄積された教師画像と、画像から抽出された手・指の形状とをマッチングして形状を推定する方法であれば、単眼の画像を用いることが可能である。
画像記憶部1010は、画像取得部1000により取得された映像を取得して一時的に記憶する。画像取得部1000から画像記憶部1010へ、例えば1/30秒で画像データが送信される。ただし、形状推定部1020〜画像生成部1050までの各処理部での処理で利用した画像を画像合成部1060に入力する必要がある。画像生成部1050により生成された3次元形状の画像と画像記憶部1010の画像とが同期された状態で、画像合成部1060によりこれらの画像を合成するためである。そのため、画像記憶部1010は、画像の同期を実現するために、画像合成部1060の処理が終了した時点で、画像取得部1000から新しい画像を取得する。
形状推定部1020は、画像記憶部1010に記憶されているステレオ画像を取得し、手150の形状を表わす輪郭線上のサンプリング点における3次元位置、すなわち、手の輪郭線の3次元形状を算出する。手150の輪郭線の3次元形状の算出方法については後述する。
接触面形状推定部1030は、形状推定部1020から出力された手150の輪郭線の3次元形状と、操作者のキーボード207からの入力とを取得して、計測対象物体160と手150とが接触している接触面を推定する。接触面の推定方法については後述する。
形状記憶部1040は、接触面形状推定部1030から出力された接触面と、過去に接触面から作成された計測対象物体160の3次元形状とを接合し、更新された計測対象物体の3次元形状を生成して記憶する。
画像生成部1050は、形状記憶部1040に記憶された計測対象物体160の3次元形状を取得し、当該取得した情報に基づいて撮像装置100および撮像装置110の視点位置姿勢における3次元形状の画像を生成する。
画像合成部1060は、画像記憶部1010に記憶されている撮像装置100と撮像装置110の夫々の画像に対して、画像生成部1050により生成された計測対象物体160の3次元形状の夫々の画像を合成する。生成された合成画像は、ディスプレイ208に出力されて、操作者に視覚的に提示される。
図2は、本実施形態に係る情報処理装置200のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。201はCPU、202は画像取り込み器、203は記憶媒体、204はROM、205はRAM、206はマウス、207はキーボード、208はディスプレイである。
図2に示したハードウェア構成は例えば通常のパーソナルコンピュータの構成と同等である。画像取り込み器202には、撮像装置100および撮像装置110が接続されている。画像取り込み器202は撮像装置100及び110で撮影された画像をコンピュータ内に取り込むものであり、画像取得部1000に対応する。画像取り込み器202は例えばビデオキャプチャボードである。撮像装置100および撮像装置110で撮像された画像をコンピュータ内に取り込むものであれば何でもよい。CPU201は、記憶媒体203、ROM204またはRAM205、あるいは不図示の外部記憶装置等に保存されているプログラムを読み出して実行する。それにより、画像記憶部1010、形状推定部1020、接触面形状推定部1030、画像生成部1050、画像合成部1060として機能する。また夫々の処理部は、記憶媒体203に情報を保存し、あるいは記憶媒体203から情報を読み出す。この場合、記憶媒体203から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体203から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに含まれるCPU201などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって本実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
<2.情報処理装置の処理フロー>
次に、図3のフローチャートを参照して、本実施形態に係る情報処理装置200が実施する処理の手順を説明する。
ステップS3010において、画像取得部1000は、撮像装置100および撮像装置110から画像(ステレオ画像)を取得する。ステップS3020において、画像記憶部1010は、画像取得部1000により取得された画像を一時的にメモリに記録する。
ステップS3030において、形状推定部1020は、ステレオ画像に映り込んだ手150の領域を抽出し、輪郭線を求めて輪郭線の3次元形状を取得する。輪郭線の3次元形状を取得するためには、例えば、非特許文献3で提示されている手法を用いればよい。以下、輪郭線の3次元形状を取得する処理の詳細を説明する。
(1)図6に示される手150が撮像されたステレオ画像501、502の夫々の画像について、手150の領域150A、150Bを背景差分で分離する。
(2)背景差分で抽出された手150の輪郭線150A、150Bをトレースし、ラベル付けを実施する。
(3)左右のステレオ画像501、502の夫々の画像で、輪郭線が囲む領域の重心位置を算出し、一方の画像の重心位置に対応する、他方の画像上のエピポーラ線上に重心位置が近い輪郭線を決定する。
(4)片方の画像の輪郭線においてサンプリング点を決定し、他方の画像の対応付けられた輪郭線とエピポーラ線との交点を決定して対応付けを行う。
(5)事前に校正した撮像装置100および撮像装置110のカメラパラメータと、各画像501、502で対応付けられたサンプリング点の画像座標値610、620(図7参照)から三角測量の原理を利用して、サンプリング点の3次元位置630を求める。カメラパラメータは、焦点距離、主点位置、レンズ歪み係数、左右カメラの相対位置姿勢等を含むパラメータである。
(6)すべてのサンプリング点に対して(5)の処理を実行し、輪郭線上におけるサンプリング点の3次元位置を求め、輪郭線の3次元形状635として出力する。
例えば、図8(a)に示す計測対象物体160に対して、手150を接触させたときにキーボード207で接触面形状の推定を指示すると、図8(b)の輪郭線の3次元形状635に示すような3次元点群が出力される。
ただし、(1)の背景差分による抽出処理では手150以外のノイズ形状も出力される可能性があるため、3次元形状635として出力する頂点は、(2)でラベル付けされた輪郭線のうち、最も輪郭線が長い物体の3次元頂点のみを出力するものとする。
ただし、本発明は、形状推定部1020が非特許文献3の手法を利用することに限定されるものではなく、計測対象物体160と接触する現実物体の3次元形状を求められる方法であれば適用可能である。例えば、計測対象物体160に柔軟性のある布を接触させ、布の表面のテクスチャを利用して3次元形状を求めてもよい。
ステップS3040において、接触面形状推定部1030は、形状推定部1020により推定された輪郭線の3次元形状から、手150が計測対象物体160と接触している面の3次元形状を推定する。接触面の3次元形状の算出については、図4のフローチャートを参照して後述する。
ステップS3050において、形状記憶部1040は、接触面形状推定部1030から取得した接触面の3次元形状に基づいて、形状記憶部1040に記憶されている3次元形状の情報を更新する。ステップS3060において、画像生成部1050は、形状記憶部1040に記憶されている計測対象物体の3次元形状を取得し、ワイヤフレームでレンダリングする。
ただし、本発明は、画像生成部1050が計測対象物体の3次元形状をワイヤフレームでレンダリングすることに限定されるものではなく、操作者が3次元形状を実写映像と合成したときの一致度を確認できる表示方法であれば適用可能である。例えば、ワイヤフレーム表示に加えて内部を半透明の色で塗りつぶしてもよい。また、CGモデルと現実物体の合成表示時のCGモデルのオクルージョン表現の状態を確認する場合は、3次元形状を透明度100%のポリゴンでレンダリングすればよい。すなわち、現実物体の画像上に透明なポリゴンが描画されるため、現実物体の3次元形状の奥に配置されたCGモデルは、透明ポリゴンにより隠れて表示されなくなり、オクルージョン表現が可能となる。
ステップS3070において、画像合成部1060は、画像記憶部1010に記憶されているステレオ画像と、画像生成部1050により生成された現実物体の3次元形状の画像とを合成した合成画像を生成する。
ステップS3080において、画像合成部1060は、合成画像をディスプレイ208へ出力して提示させる提示制御部として機能する。以上で図3のフローチャートの各処理が終了する。
<3.接触面推定処理の詳細>
次に、図4のフローチャートを参照して、ステップS3040の接触面推定処理の詳細について説明する。ステップS4000において、接触面形状推定部1030は、操作者からキーボード207を介して入力を受け付ける。操作者は、手150が計測対象物体160に接触していることを認識したうえでキーボード入力し、情報処理装置200に3次元形状の記録を指示する。また、過去のフレームで取得した3次元形状が形状記憶部1040に記憶されている場合は、ディスプレイ208に表示されている計測対象物体160と3次元形状との合成画像を観察しながら、取得位置を調整しつつ記録する指示を出すことができる。操作者がキーボード207を介して接触面の記録の指示を行った場合は、ステップS4010に処理を移す。現在のフレーム(取得されたステレオ画像)では接触面を記録しない場合は、処理を終了する。
なお、本発明は、接触面の形状を記録するタイミングを操作者がキーボードを利用して入力することに限定されるものではなく、操作者の記録のタイミングを指示できるインタフェースであれば適用可能である。例えば、マウスのクリックや、撮像画像に映る操作者のもう片方の手のジェスチャを認識して接触面形状推定部1030に指示を行うようにしてもよい。
ステップS4010において、接触面形状推定部1030は、形状推定部1020により推定された輪郭線の3次元形状を取得する。ステップS4020において、接触面形状推定部1030は、ステップS4010で取得された輪郭線の3次元形状に近接する近接平面を推定する。輪郭線の3次元形状に近接する平面は、3次元形状を構成している複数の3次元頂点位置と平面が最小になるような平面のパラメータを最小二乗近似式で求めればよい。ここで、平面のパラメータとは、平面の方程式ax+by+cz=1のa,b,cの法線ベクトルを指す。
ただし、本発明は、近接する平面を推定する方法として、最小二乗近似の方法を用いることに限定されるものではなく、輪郭線の3次元形状に近い平面を算出できる方法であれば適用可能である。
ステップS4030において、接触面形状推定部1030は、手150の輪郭線の3次元形状に外接する直方体を求め、ステップS4020で推定された近接平面との交線を導出して手150の平面領域を決定する。まず、輪郭線の3次元形状に外接する直方体は、3次元形状を構成する複数の3次元頂点位置が取り得るX座標値、Y座標値、Z座標値の最大値と最小値を用いて直方体の頂点位置を求めればよい。また、直方体と近接平面との交線は、直方体を構成する6平面の式を算出し、6平面と近接平面との交線を求めて、直方体の表面に乗る線分を抽出すればよい。さらに、求めた複数の線分の交点を近接する平面領域の頂点として一時的に記録する。
ただし、本発明は、平面領域を設定するために、外接する直方体を求めて直方体と近接平面の交線から平面領域を求めることに限定されるものではなく、手150の輪郭線の3次元形状に近い平面領域を算出できる方法であれば適用可能である。
ステップS4040において、接触面形状推定部1030は、ステップS4030決定された近接平面領域に対して輪郭線の3次元頂点位置を制御点としてベジエパッチを生成し、曲面を定義する。ベジエパッチは、ベジエ曲線を二つのパラメータ(u,v)で表現した曲面の表現方法の一つである。ベジエパッチで定義する曲面は、手150の輪郭線の複数の3次元頂点位置に近接する曲面(以後、近接曲面と呼ぶ)となっている。
なお、本発明は、ベジエパッチを用いて曲面を求めることに限定されるものではなく、手150の輪郭線の近接曲面を生成可能な手法であれば適用可能である。例えばBスプライン曲面によって曲面を定義してもよい。
ステップS4050において、接触面形状推定部1030は、手150の輪郭線付近に生成した近接曲面を、接触していると想定される面方向に平行移動する。これにより、手150の厚みの影響で、ステレオ画像計測される輪郭線と接触する面とに生じる誤差を低減することができる。接触していると想定される面方向は、例えば、ステップS4040で求めた直方体のうち面積が最大となる2面の法線うち、撮像装置100および撮像装置110の視軸方向と相対角度が小さい法線を接触面の方向ベクトルとして選択する。すなわち、手150を広げて計測対象物体160と接触させていることを想定し、ステレオ画像には映らない手のひら側にオフセット移動させることを想定する。例えば、手150の厚みを考慮してオフセット移動量は1cmとし、前述した接触面の方向ベクトルに沿って近接曲面を平行移動させることで接触面と近接平面とを近づける。ただし、本発明は、オフセット移動量を1cmにすることに限定されるものではなく、接触させる物体と接触面との差が減少するオフセット量であれば適用可能である。さらに平行移動だけではなく、回転による姿勢の変更を加えてもよい。
ステップS4060において、接触面形状推定部1030は、ベジエパッチで表現されている近接曲面の(u,v)パラメータに定数を入力し、近接平面上の3次元位置を算出することで、ポリゴン化を行う。入力する(u,v)のパラメータは、例えば、uとvをそれぞれ、0から1の間を0.2間隔で指定し、各方向に5等分指定すればよい。このように、近接平面をポリゴン化するときに、高精細な情報にならないように制御することで、非特許文献1の方法を利用した場合のような処理速度の低下を防ぐことができる。近接曲面のポリゴン頂点が生成できたら、形状記憶部1040に近接曲面を「接触面の形状情報」として出力し、処理を終了する。なお、本発明は、uとvをそれぞれから1の間を0.2間隔で指定することに限定されるものではない。実行する装置の処理性能に応じて間隔を調整してもよい。以上で図4のフローチャートの各処理が終了する。
<4.3次元形状の記録処理の詳細>
さらに、図5のフローチャートを参照して、ステップS3050の3次元形状の記録処理の詳細を説明する。ステップS5000において、形状記憶部1040は、接触面形状推定部1030から出力された接触面の形状情報が形状記憶部1040に入力されたか否かを判定する。入力された場合はステップS5010に処理を移す。入力されていなかった場合は処理を終了する。
ステップS5010において、形状記憶部1040は、接触面形状推定部1030から入力された接触面の形状情報を読み込む。ステップS5020において、形状記憶部1040は、過去のフレームで算出された計測対象物体160の3次元形状の3次元頂点位置と、接触面の3次元頂点位置との各々の距離を算出する。算出した各々の頂点の距離リストから、例えば上位5点の対応点同士を一時的に記憶する。
ステップS5030において、形状記憶部1040は、ステップS5020で求めた上位5点の対応点同士を直線で接続する。なお、本発明は上位5点の対応点を直線で結ぶことに限定されるものではなく、操作者が制御可能にしてもよい。ステップS5040において、形状記憶部1040は、接続した形状を、更新した3次元形状として記録する。以上で図5のフローチャートの各処理が終了する。
以上の処理により、計測対象物体160の3次元形状は、入力された接触面の情報を追加していくことにより、より広範囲になっていく。例えば、図8(a)に示すような計測対象物体160に、図8(b)のように操作者が手150を接触させ、操作者がキーボード207を介して入力指示を行うことで、3次元形状700が生成される。さらに、図8(c)のように時間経過後の別のフレームで、操作者が別の場所で計測対象物体160に手150を接触させ、操作者がキーボード207を介して入力指示を行うことにより、3次元形状710が既存の3次元形状700と接触面同士が接合され、新たな3次元形状として保存される。
このようにして保存された3次元形状は、画像生成部1050、画像合成部1060の処理を経て、ディスプレイ208に合成画像として提示される。操作者は、現在の計測対象物体160の3次元形状が、計測対象物体160の実画像に合成されて表示されるため、どの領域を埋めれば、より計測対象物体160に近づけられるかを判断できる。
また、計測対象物体160に対して、操作者が自身の手150を接触させることで計測できるため、計測対象物体160の表面に模様がなくても形状を入力することができる。さらに、複雑な形状に対して膨大な頂点数を入力する必要がなく、手150を計測対象物体160上で滑らせながら入力指示をしていくだけで、概略的な形状を入力することができるため手間が少ない。
(変形例1:曲面ではなく平面を接触面とする)
上述の実施形態では、ステップS4040において接触面形状推定部1030が曲面を推定して近接曲面を生成し、接触面の3次元形状として出力した。しかし、本発明は、接触面として曲面を生成することに限定されるものではなく、平面を用いてもよい。
平面を用いる場合、接触面形状推定部1030の処理手順を示す図4のフローチャートにおけるステップS4040とステップS4060の処理が異なる部分である。それ以外の構成や処理については、上述の実施形態と同一の処理を行えばよい。
具体的には、変形例1の接触面形状推定部1030の処理は、図4で示すフローチャートのステップS4040とステップS4060の処理を除外して、ステップS4030で取得された近接平面領域をそのまま接触面の形状として出力すればよい。
(変形例2:接触面は1つの形状として接合せず、独立の接触面として記録する)
上述の実施形態では、ステップS5030において、形状記憶部1040が、入力された接触面と既存の3次元形状との近接点を探索し、接合する処理を実施していた。
ただし、本発明は、追加で入力される接触面の3次元形状を1つの連続した3次元形状として、接合しながら追加することに限定されるものではない。複数の平面または曲面から3次元形状を構成してもよい。
複数の接触面の形状を3次元形状として記録するためには、上述の実施形態の形状記憶部1040の処理手順を示す図5のフローチャートにおけるステップS5020およびステップS5030の処理を除外して、入力された接触面の3次元形状を接合せずに3次元形状として追加すればよい。その他の構成や処理は、上述の実施形態と同様である。
(変形例3:両手を使って接触面を記録する)
上述の実施形態では、操作者が片方の手150を撮像装置100および撮像装置110が撮像することで接触面を算出する方法を例示した。ただし、本発明は、片方の手だけを観察して接触面を推定することに限定されるものではなく、両手の情報を利用して接触面を推定してもよい。
広い平面を持つ現実物体を計測対象物体160として入力したい場合は、両手の情報を利用して接触面を推定することにより、ステップS4020において接触面形状推定部1030が実施する近接平面の推定処理の精度を向上させられる可能性がある。また、同時に2つの接触面を推定することできるため、操作者が入力する手間が軽減される。
具体的には、上述の実施形態の処理のうち、形状推定部1020の手の輪郭線の3次元形状635を算出する処理において、複数の物体の輪郭線を出力できるようにすればよい。例えば、上述の実施形態では、ステップS3030の処理で線が最も長い輪郭線を選択して出力していたが、線が二番目に長い輪郭線についても出力すればよい。すなわち、画像上に映りこむ2つの手は、他のノイズ物体の輪郭線よりも大きく映り込んでいるという前提を用いて両手を抽出する。ステップS3030以外の構成と処理については、上述の実施形態と同様である。
以上説明したように、本発明によれば、リアルタイムで逐次的に現実物体の3次元形状を入力する方法において、更新等の処理速度の低下を抑制し、計測対象物体に制約を設けることなく、3次元形状の入力の手間を軽減することができる。
また、本発明によれば、実写画像と3次元形状の画像との合成画像を、ディスプレイで操作者に提示しながら3次元形状を入力させることができるため、操作者は、現状の3次元形状と計測対象物体の部位との一致度をリアルタイムに確認できる。すなわち、操作者はどの部位を優先的に入力すればよいかを判断できるため、比較的少ない工数で計測対象物体の3次元形状を入力完了させることができる。
さらに、本発明によれば、比較的少ない工数で対象とする現実物体の3次元形状入力が可能となるため、設置準備に時間が取れない状況での複合現実感(以下、MRと略す)のアプリケーションでも、現実感の向上を実現できる。すなわち、MRアプリケーションにおける現実物体とCGモデルとの衝突表現や、CGモデルの現実物体への隠れ(オクルージョン)表現に用いる3次元形状の事前準備が短縮されるため、適用シーンを広げることが可能になる。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
200:情報処理装置、1000:画像取得部、1010:画像記憶部、1020:形状推定部、1030:接触面形状推定部、1040:形状記憶部、1050:画像生成部、1060:画像合成部

Claims (13)

  1. 第1の物体および第2の物体を撮像した撮像画像を取得する取得手段と、
    前記撮像画像に基づいて前記第1の物体の形状を推定する第1の推定手段と、
    前記第1の物体の形状に基づいて前記第1の物体が前記第2の物体と接触する接触面の形状を推定する第2の推定手段と、
    前記接触面の形状に基づいて前記第2の物体の形状の画像を生成する生成手段と、
    前記撮像画像と前記第2の物体の形状の画像とを合成する合成手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 操作者の指示を受け付ける入力手段をさらに備え、
    前記第2の推定手段は、前記入力手段により受け付けられた前記操作者の指示に基づいて、前記接触面の形状を推定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記第1の推定手段は、前記第1の物体の輪郭線の3次元形状を推定することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記第2の推定手段は、前記第1の物体の輪郭線の3次元形状に近接する面を導出して当該面を平行移動することで前記接触面の形状を推定することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記生成手段は、前記第2の推定手段により推定された1又は複数の接触面の形状に基づいて、前記第2の物体の3次元形状の画像を生成することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記生成手段は、前記第2の推定手段により推定された複数の接触面同士を接合して前記第2の物体の3次元形状の画像を生成することを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記第1の物体は操作者の手であることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記接触面は曲面であることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記接触面は平面であることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の情報処理装置。
  10. 前記撮像画像はステレオ画像であることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の情報処理装置。
  11. 前記合成手段により合成された前記撮像画像と前記第2の物体の形状の画像とをディスプレイに提示させる提示制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の情報処理装置。
  12. 情報処理装置の制御方法であって、
    取得手段が、第1の物体および第2の物体を撮像した撮像画像を取得する工程と、
    第1の推定手段が、前記撮像画像に基づいて前記第1の物体の形状を推定する工程と、
    第2の推定手段が、前記第1の物体の形状に基づいて前記第1の物体が前記第2の物体と接触する接触面の形状を推定する工程と、
    生成手段が、前記接触面の形状に基づいて前記第2の物体の形状の画像を生成する工程と、
    合成手段が、前記撮像画像と前記第2の物体の形状の画像とを合成する工程と
    を有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  13. 請求項12に記載の情報処理装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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