JP2016023869A - 熱利用システム - Google Patents

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Abstract

【課題】蓄熱の効率の向上を図ることが可能な熱利用システムを提供する。【解決手段】太陽熱を集める集熱パネル11と、太陽熱を蓄える太陽熱蓄熱タンク12と、太陽熱を集熱パネル11から太陽熱蓄熱タンク12へと伝達する第一循環機構13と、燃料を用いて発電すると共に排熱を発生させる発電ユニット21と、排熱を蓄える排熱蓄熱タンク22と、排熱を発電ユニット21から排熱蓄熱タンク22へと伝達する第二循環機構23と、太陽熱蓄熱タンク12の熱媒体及び排熱蓄熱タンク22の熱媒体のうち、温度の高い方から低い方へと熱を伝達する相互循環機構30と、第一循環機構13を作動させる場合において、太陽熱蓄熱タンク12に貯溜された熱媒体の温度よりも排熱蓄熱タンク22に貯溜された熱媒体の温度が低い場合、相互循環機構30を作動させ、太陽熱蓄熱タンク12に貯溜された熱媒体の温度を低下させる制御装置70と、を具備した。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の蓄熱タンクに熱を蓄えることが可能な熱利用システムの技術に関する。
従来、複数の蓄熱タンクに熱を蓄えることが可能な熱利用システムの技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1には、複数の熱源と、前記熱源ごとに設けられ、当該熱源からの熱を蓄える(蓄熱する)ことが可能な複数の蓄熱タンクと、を具備する熱利用システムが記載されている。このような熱利用システムにおいては、給湯需要(給湯機器)から湯(熱の供給)の要求があった場合、低コストで蓄熱する(加熱する)ことが可能な蓄熱タンクを選択し、当該蓄熱タンクから給湯する。これによって、蓄熱するためのコストを抑制することができる。
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、複数の蓄熱タンクの中から低コストで蓄熱することが可能な蓄熱タンクを選択するものであり、当該蓄熱自体の効率の向上を図るものではない点で、改善の余地があった。
特開2013−130322号公報
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、蓄熱の効率の向上を図ることが可能な熱利用システムを提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、太陽光を受けて太陽熱を集める集熱器と、内部に貯溜された熱媒体を介して、前記集熱器で集められた太陽熱を蓄える太陽熱蓄熱タンクと、前記集熱器で集められた太陽熱を前記太陽熱蓄熱タンクに貯溜された熱媒体へと伝達する太陽熱伝達機構と、燃料を用いて発電すると共に排熱を発生させる発電装置と、内部に貯溜された熱媒体を介して、前記発電装置で発生した排熱を蓄える排熱蓄熱タンクと、前記発電装置で発生した排熱を前記排熱蓄熱タンクに貯溜された熱媒体へと伝達する排熱伝達機構と、前記太陽熱蓄熱タンクに貯溜された熱媒体及び前記排熱蓄熱タンクに貯溜された熱媒体のうち、温度の高い方から低い方へと熱を伝達する相互熱伝達機構と、前記太陽熱伝達機構を作動させる場合において、前記太陽熱蓄熱タンクに貯溜された熱媒体の温度よりも前記排熱蓄熱タンクに貯溜された熱媒体の温度が低い場合、前記相互熱伝達機構を作動させ、前記太陽熱蓄熱タンクに貯溜された熱媒体の温度を低下させる制御装置と、を具備するものである。
請求項2においては、前記制御装置は、前記太陽熱伝達機構を作動させることなく、前記排熱伝達機構を作動させる場合において、前記排熱蓄熱タンクに貯溜された熱媒体の温度よりも前記太陽熱蓄熱タンクに貯溜された熱媒体の温度が低い場合、前記相互熱伝達機構を作動させ、前記排熱蓄熱タンクに貯溜された熱媒体の温度を低下させるものである。
請求項3においては、前記太陽熱伝達機構は、前記太陽熱蓄熱タンクに貯溜された熱媒体から前記集熱器へと熱を伝達することが可能であり、前記制御装置は、前記集熱器の温度よりも前記太陽熱蓄熱タンクに貯溜された熱媒体の温度が高い場合、前記太陽熱伝達機構を作動させ、前記集熱器の温度を上昇させるものである。
請求項4においては、前記制御装置は、前記集熱器の温度よりも前記太陽熱蓄熱タンクに貯溜された熱媒体の温度が高い場合において、前記太陽熱蓄熱タンクに貯溜された熱媒体の温度が前記排熱蓄熱タンクに貯溜された熱媒体の温度未満である場合、前記相互熱伝達機構を作動させ、前記太陽熱蓄熱タンクに貯溜された熱媒体の温度を上昇させるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、太陽熱の蓄熱効率の向上を図ることができる。特に、排熱の蓄熱効率よりも太陽熱の蓄熱効率の向上を優先することで、当該太陽熱の蓄熱効率の向上と共に過剰な排熱(熱余り)の発生を抑制することができる。
請求項2においては、太陽熱の蓄熱効率の向上を図る必要がない場合には、排熱の蓄熱効率の向上を図ることができる。
請求項3においては、太陽熱の蓄熱を速やかに開始することができ、ひいては太陽熱の蓄熱量の向上を図ることができる。
請求項4においては、太陽熱蓄熱タンクだけでなく、排熱蓄熱タンクに蓄えられた熱を用いて集熱器の温度を上昇させることができる。これによって、より速やかに太陽熱の蓄熱を開始することができる。
本発明の一実施形態に係る給湯システムの全体的な構成を示した模式図。 給湯システムの制御に関する構成を示したブロック図。 ある一日の各時刻において太陽熱温水システム及び燃料電池システムにそれぞれ蓄えることができる熱量を示した図。 太陽熱優先制御の処理を示したフローチャート。 排熱優先制御の処理を示したフローチャート。 プレヒート制御の処理を示したフローチャート。
まず、図1及び図2を用いて、本発明に係る熱利用システムの実施の一形態(第一実施形態)に係る給湯システム1について説明する。
なお、以下の説明では、比較的温度の低い水を「水」、比較的温度の高い水を「湯」と記載するが、水と湯は温度の違い以外に実質的な差異はない。
給湯システム1は、需要家の元に設けられ、排熱等を利用して湯を沸かすと共に、給湯需要からの要求に応じて湯を供給するためのものである。ここで「需要家」とは、例えば住宅や種々の施設等、給湯需要を有するものを意味する。また「給湯需要」とは、例えば浴室等の、湯が使用される種々の設備を意味する。給湯システム1は、主として太陽熱温水システム10、燃料電池システム20、相互循環機構30、第一上水管路40、第二上水管路50、給湯管路60及び制御装置70を具備する。
太陽熱温水システム10は、太陽熱を集めて蓄えると共に、必要に応じて当該熱を供給するものである。太陽熱温水システム10は、主として集熱パネル11、太陽熱蓄熱タンク12、第一循環機構13及び第一熱交換器16を具備する。
集熱パネル11は、太陽光を受けて太陽熱を集める(集熱する)ものである。集熱パネル11は、広い面で太陽光を受けることができるように、平板状に形成される。集熱パネル11は、日当たりの良い場所(例えば、住宅の屋根の上等)に設置される。
太陽熱蓄熱タンク12は、集熱パネル11で集熱された熱を蓄えるものである。太陽熱蓄熱タンク12は、内部に流体(液体)を貯溜することが可能な空間を有する箱状に形成される。太陽熱蓄熱タンク12は、集熱パネル11からの太陽熱によって温められた熱媒体(本実施形態においては、不凍液)を蓄えることによって、当該太陽熱を蓄えることができる。
第一循環機構13は、集熱パネル11と太陽熱蓄熱タンク12との間で熱媒体(本実施形態においては、不凍液)を循環させるためのものである。第一循環機構13は、主として第一管路14及び第一ポンプ15を具備する。
第一管路14は、集熱パネル11と太陽熱蓄熱タンク12との間で熱媒体(本実施形態においては、不凍液)を循環させるための通路(流路)を形成するものである。第一管路14は、主として第一下部管路14a及び第一上部管路14bを具備する。
第一下部管路14aは、集熱パネル11と太陽熱蓄熱タンク12とを連通するものである。第一下部管路14aの一端は、集熱パネル11(より詳細には、集熱パネル11の全面に亘るように(集熱パネル11内を循環するように)配置された配管の一端)に接続される。第一下部管路14aの他端は、太陽熱蓄熱タンク12の下部に接続される。
第一上部管路14bは、集熱パネル11と太陽熱蓄熱タンク12とを連通するものである。第一上部管路14bの一端は、集熱パネル11(より詳細には、集熱パネル11の全面に亘るように配置された前記配管の他端)に接続される。第一上部管路14bの他端は、太陽熱蓄熱タンク12の上部に接続される。
第一ポンプ15は、第一管路14を介して熱媒体を圧送するためのものである。第一ポンプ15は、第一管路14の第一下部管路14aの中途部に設けられる。第一ポンプ15は、正転及び逆転が可能となるように構成される。第一ポンプ15を駆動させることにより、第一管路14を介して、太陽熱蓄熱タンク12又は集熱パネル11のいずれか一方から他方へと熱媒体を圧送することができる。
具体的には、第一ポンプ15を正転させると、太陽熱蓄熱タンク12の下部に貯溜された熱媒体(すなわち、太陽熱蓄熱タンク12に貯溜された熱媒体のうち、比較的低温の熱媒体)を、第一下部管路14aを介して集熱パネル11へと圧送することができる。これに伴って、集熱パネル11に貯溜された熱媒体は、第一上部管路14bを介して太陽熱蓄熱タンク12の上部へと圧送される。
また、第一ポンプ15を逆転させると、太陽熱蓄熱タンク12の上部に貯溜された熱媒体(すなわち、太陽熱蓄熱タンク12に貯溜された熱媒体のうち、比較的高温の熱媒体)を、第一上部管路14bを介して集熱パネル11へと圧送することができる。これに伴って、集熱パネル11に貯溜された熱媒体は、第一下部管路14aを介して太陽熱蓄熱タンク12の下部へと圧送される。
第一熱交換器16は、高温の流体(液体)から低温の流体(液体)へと熱を移動させるものである。第一熱交換器16は、太陽熱蓄熱タンク12に設けられる。第一熱交換器16は、太陽熱蓄熱タンク12内に貯溜された熱媒体と、当該第一熱交換器16を流通する水(上水)と、の間で熱を移動(熱交換)させる。通常は、太陽熱蓄熱タンク12内に貯溜された熱媒体よりも、第一熱交換器16を流通する上水の方が温度が低い。このため、上水が第一熱交換器16を流通すると、太陽熱蓄熱タンク12内の熱媒体の熱が当該上水へと移動し、太陽熱蓄熱タンク12内の熱媒体の温度は低下する。一方、第一熱交換器16を流通する上水の温度は、太陽熱蓄熱タンク12内の熱媒体からの熱によって上昇する。
燃料電池システム20は、燃料を用いて発電すると共に、当該発電の際に発生する熱(排熱)を蓄え、必要に応じて当該熱を供給するものである。燃料電池システム20は、主として発電ユニット21、排熱蓄熱タンク22、第二循環機構23及び第二熱交換器26を具備する。
発電ユニット21は、水素等の燃料を用いて電力を取り出す(発電する)ものである。発電ユニット21の方式としては、例えばSOFC(固体酸化物形燃料電池)が用いられる。SOFC方式の発電ユニット21は、メンテナンスを行う場合を除き、通常は24時間連続して運転される。発電ユニット21によって発電された電力は、需要家の元に設けられた種々の電気負荷(電化製品等)に供給される。発電ユニット21が発電する際には、同時に排熱が発生する。
排熱蓄熱タンク22は、発電ユニット21の排熱を蓄えるものである。排熱蓄熱タンク22は、内部に流体(液体)を貯溜することが可能な空間を有する箱状に形成される。排熱蓄熱タンク22は、発電ユニット21の排熱によって温められた熱媒体(本実施形態においては、不凍液)を蓄えることによって、当該排熱を蓄えることができる。また、排熱蓄熱タンク22には図示しない補助熱源が設けられる。前記補助熱源は、燃料を用いて排熱蓄熱タンク22内の熱媒体の温度を上昇させることができる。
第二循環機構23は、発電ユニット21と排熱蓄熱タンク22との間で熱媒体(本実施形態においては、不凍液)を循環させるためのものである。第二循環機構23は、主として第二管路24及び第二ポンプ25を具備する。
第二管路24は、発電ユニット21と排熱蓄熱タンク22との間で熱媒体(本実施形態においては、不凍液)を循環させるための通路(流路)を形成するものである。第二管路24は、主として第二往管路24a及び第二復管路24bを具備する。
第二往管路24aは、発電ユニット21と排熱蓄熱タンク22とを連通するものである。第二往管路24aの一端は、発電ユニット21(より詳細には、発電ユニット21の排熱を回収する装置(排熱回収装置))に接続される。第二往管路24aの他端は、排熱蓄熱タンク22の下部に接続される。
第二復管路24bは、発電ユニット21と排熱蓄熱タンク22とを連通するものである。第二復管路24bの一端は、発電ユニット21(より詳細には、発電ユニット21の排熱回収装置)に接続される。第二復管路24bの他端は、排熱蓄熱タンク22の上部に接続される。
第二ポンプ25は、第二管路24を介して熱媒体を圧送するためのものである。第二ポンプ25は、第二管路24の第二往管路24aの中途部に設けられる。第二ポンプ25を駆動させることにより、排熱蓄熱タンク22内の熱媒体を第二往管路24aを介して発電ユニット21へと圧送すると共に、発電ユニット21内の熱媒体を第二復管路24bを介して排熱蓄熱タンク22へと圧送することができる。
第二熱交換器26は、高温の流体(液体)から低温の流体(液体)へと熱を移動させるものである。第二熱交換器26は、排熱蓄熱タンク22に設けられる。第二熱交換器26は、排熱蓄熱タンク22内に貯溜された熱媒体と、当該第二熱交換器26を流通する水(上水)と、の間で熱を移動(熱交換)させる。通常は、排熱蓄熱タンク22内に貯溜された熱媒体よりも、第二熱交換器26を流通する上水の方が温度が低い。このため、上水が第二熱交換器26を流通すると、排熱蓄熱タンク22内の熱媒体の熱が当該上水へと移動し、排熱蓄熱タンク22内の熱媒体の温度は低下する。一方、第二熱交換器26を流通する上水の温度は、排熱蓄熱タンク22内の熱媒体からの熱によって上昇する。
相互循環機構30は、太陽熱温水システム10の太陽熱蓄熱タンク12と、燃料電池システム20の排熱蓄熱タンク22と、の間で熱媒体を循環させるためのものである。相互循環機構30は、主として相互上部管路31、相互下部管路32及び相互ポンプ33を具備する。
相互上部管路31は、太陽熱蓄熱タンク12と排熱蓄熱タンク22とを連通するものである。相互上部管路31の一端は、太陽熱蓄熱タンク12の上部に接続される。相互上部管路31の他端は、排熱蓄熱タンク22の上部に接続される。
相互下部管路32は、太陽熱蓄熱タンク12と排熱蓄熱タンク22とを連通するものである。相互下部管路32の一端は、太陽熱蓄熱タンク12の下部に接続される。相互下部管路32の他端は、排熱蓄熱タンク22の下部に接続される。このようにして、相互下部管路32は、相互上部管路31よりも低い位置において、太陽熱蓄熱タンク12と排熱蓄熱タンク22とを連通する。
相互ポンプ33は、相互下部管路32を介して熱媒体を圧送するためのものである。相互ポンプ33は、相互下部管路32の中途部に設けられる。相互ポンプ33は、正転及び逆転が可能となるように構成される。相互ポンプ33を駆動させることにより、相互下部管路32を介して、太陽熱蓄熱タンク12又は排熱蓄熱タンク22のいずれか一方から他方へと熱媒体を圧送することができる。
具体的には、相互ポンプ33を正転させると、排熱蓄熱タンク22の下部に貯溜された熱媒体(すなわち、排熱蓄熱タンク22に貯溜された熱媒体のうち、比較的低温の熱媒体)を、相互下部管路32を介して太陽熱蓄熱タンク12の下部へと圧送することができる。これに伴って、太陽熱蓄熱タンク12の上部に貯溜された熱媒体(すなわち、太陽熱蓄熱タンク12に貯溜された熱媒体のうち、比較的高温の熱媒体)は、相互上部管路31を介して排熱蓄熱タンク22の上部へと圧送される。
また、相互ポンプ33を逆転させると、太陽熱蓄熱タンク12の下部に貯溜された熱媒体(すなわち、太陽熱蓄熱タンク12に貯溜された熱媒体のうち、比較的低温の熱媒体)を、相互下部管路32を介して排熱蓄熱タンク22の下部へと圧送することができる。これに伴って、排熱蓄熱タンク22の上部に貯溜された熱媒体(すなわち、排熱蓄熱タンク22に貯溜された熱媒体のうち、比較的高温の熱媒体)は、相互上部管路31を介して太陽熱蓄熱タンク12の上部へと圧送される。
第一上水管路40は、第一熱交換器16へと上水を供給するものである。第一上水管路40の一端は、太陽熱蓄熱タンク12に設けられた第一熱交換器16に接続される。
第二上水管路50は、第二熱交換器26へと上水を供給するものである。第二上水管路50の一端は、排熱蓄熱タンク22に設けられた第二熱交換器26に接続される。
給湯管路60は、第一熱交換器16又は第二熱交換器26において温度が上昇した上水(湯)を給湯需要(例えば、浴室等)へと供給するものである。給湯管路60の一端は分岐され、第一熱交換器16及び第二熱交換器26にそれぞれ接続される。給湯管路60の他端は、給湯需要に接続される。給湯管路60には図示しない制御弁が設けられ、当該制御弁の動作を制御することにより、第一熱交換器16又は第二熱交換器26のいずれか一方からの湯を給湯需要へと供給することができる。
制御装置70は、給湯システム1の動作を制御するものである。制御装置70は、主としてCPU等の演算処理装置、RAMやROM等の記憶装置、I/O等の入出力装置、並びにモニター等の表示装置等により構成される。制御装置70には、給湯システム1の動作を制御するための種々の情報やプログラム等が予め記憶される。
制御装置70は、第一ポンプ15、第二ポンプ25及び相互ポンプ33に接続され、当該第一ポンプ15、第二ポンプ25及び相互ポンプ33の動作を制御することができる。
また、制御装置70は、排熱蓄熱タンク22に設けられた前記補助熱源に接続され、当該補助熱源の動作を制御することができる。
また、制御装置70は、給湯管路60に設けられる前記制御弁に接続され、当該制御弁の動作を制御することができる。
また、制御装置70には、パネル温度センサ71、第一上部温度センサ72、第一下部温度センサ73、排熱温度センサ74、第二上部温度センサ75、第二下部温度センサ76及び日射センサ77が接続される。
パネル温度センサ71は、集熱パネル11の温度を検出するものである。パネル温度センサ71は集熱パネル11に設けられ、当該集熱パネル11の表面(太陽光を受ける面)の温度を検出することができる。
なお、以下では、パネル温度センサ71によって検出される集熱パネル11の温度を、「集熱パネル温度Tp」と称する。
第一上部温度センサ72は、太陽熱蓄熱タンク12内の温度を検出するものである。第一上部温度センサ72は、太陽熱蓄熱タンク12内の上部に設けられる。第一上部温度センサ72は、太陽熱蓄熱タンク12内の上部に貯溜された熱媒体の温度を検出することができる。すなわち、第一上部温度センサ72は、太陽熱蓄熱タンク12内に貯溜された熱媒体のうち、比較的温度の高い部分の温度を検出することができる。
なお、以下では、第一上部温度センサ72によって検出される太陽熱蓄熱タンク12内の温度を、「第一上部温度Tu1」と称する。
第一下部温度センサ73は、太陽熱蓄熱タンク12内の温度を検出するものである。第一下部温度センサ73は、太陽熱蓄熱タンク12内の下部に設けられる。第一下部温度センサ73は、太陽熱蓄熱タンク12内の下部に貯溜された熱媒体の温度を検出することができる。すなわち、第一下部温度センサ73は、太陽熱蓄熱タンク12内に貯溜された熱媒体のうち、比較的温度の低い部分の温度を検出することができる。
なお、以下では、第一下部温度センサ73によって検出される太陽熱蓄熱タンク12内の温度を、「第一下部温度Td1」と称する。
排熱温度センサ74は、発電ユニット21から発生する排熱の温度を検出するものである。排熱温度センサ74は発電ユニット21に設けられ、当該発電ユニット21が発電する際に発生する排熱の温度を検出することができる。
なお、以下では、排熱温度センサ74によって検出される排熱の温度を、「排熱温度Te」と称する。
第二上部温度センサ75は、排熱蓄熱タンク22内の温度を検出するものである。第二上部温度センサ75は、排熱蓄熱タンク22内の上部に設けられる。第二上部温度センサ75は、排熱蓄熱タンク22内の上部に貯溜された熱媒体の温度を検出することができる。すなわち、第二上部温度センサ75は、排熱蓄熱タンク22内に貯溜された熱媒体のうち、比較的温度の高い部分の温度を検出することができる。
なお、以下では、第二上部温度センサ75によって検出される排熱蓄熱タンク22内の温度を、「第二上部温度Tu2」と称する。
第二下部温度センサ76は、排熱蓄熱タンク22内の温度を検出するものである。第二下部温度センサ76は、排熱蓄熱タンク22内の下部に設けられる。第二下部温度センサ76は、排熱蓄熱タンク22内の下部に貯溜された熱媒体の温度を検出することができる。すなわち、第二下部温度センサ76は、排熱蓄熱タンク22内に貯溜された熱媒体のうち、比較的温度の低い部分の温度を検出することができる。
なお、以下では、第二下部温度センサ76によって検出される排熱蓄熱タンク22内の温度を、「第二下部温度Td2」と称する。
日射センサ77は、集熱パネル11に照射される日射量を検出するものである。日射センサ77は、集熱パネル11の近傍(集熱パネル11と同様に日当たりの良い場所)に設けられ、当該集熱パネル11に照射される日射量を検出することができる。
なお、以下では、日射センサ77によって検出される日射量を、「日射量H」と称する。
以下では、図1を用いて、上述の如く構成された給湯システム1の基本的な動作について説明する。
太陽熱温水システム10において、集熱パネル11に太陽光が照射されると、当該集熱パネル11は太陽熱を集熱し、内部の熱媒体の温度を上昇させる。第一ポンプ15が駆動(正転)されると、第一管路14を介して集熱パネル11と太陽熱蓄熱タンク12との間で熱媒体が循環される。このようにして、集熱パネル11で温められた熱媒体は、太陽熱蓄熱タンク12へと供給される。太陽熱蓄熱タンク12に温められた熱媒体を蓄えることで、当該熱媒体を介して太陽熱を蓄えることができる。
ここで、太陽熱を太陽熱蓄熱タンク12に蓄える際の効率(以下、単に「太陽熱の蓄熱効率」と記す)は、集熱パネル11の温度と、太陽熱蓄熱タンク12から集熱パネル11へと供給される熱媒体の温度と、の差が大きいほど高くなる。すなわち、太陽熱蓄熱タンク12の温度を低く保つことで、太陽熱の蓄熱効率の向上を図ることができる。
燃料電池システム20において、発電ユニット21で発生した排熱は、前記排熱回収装置を介して当該発電ユニット21内の熱媒体に伝達され、当該熱媒体の温度が上昇する。第二ポンプ25が駆動されると、第二管路24を介して発電ユニット21と排熱蓄熱タンク22との間で熱媒体が循環される。このようにして、発電ユニット21で温められた熱媒体は、排熱蓄熱タンク22へと供給される。排熱蓄熱タンク22に温められた熱媒体を蓄えることで、当該熱媒体を介して排熱を蓄えることができる。
ここで、排熱を排熱蓄熱タンク22に蓄える際の効率(以下、単に「排熱の蓄熱効率」と記す)は、発電ユニット21の排熱の温度と、排熱蓄熱タンク22から発電ユニット21へと供給される熱媒体の温度と、の差が大きいほど高くなる。すなわち、排熱蓄熱タンク22の温度を低く保つことで、排熱の蓄熱効率の向上を図ることができる。
前記給湯需要から湯の要求があった場合、第一熱交換器16又は第二熱交換器26のいずれか一方から給湯管路60を介して前記給湯需要へと湯を供給することができる。例えば、第一熱交換器16からの湯を前記給湯需要へと供給する場合、第一上水管路40を介して第一熱交換器16へと供給される上水が、当該第一熱交換器16において、太陽熱蓄熱タンク12に蓄えられた太陽熱によって温められる。このようにして温められた上水(湯)が、給湯管路60を介して前記給湯需要へと供給される。また、第二熱交換器26からの湯を前記給湯需要へと供給する場合には、第二上水管路50を介して第二熱交換器26へと供給される上水が、当該第二熱交換器26において、排熱蓄熱タンク22に蓄えられた排熱によって温められる。このようにして温められた上水(湯)が、給湯管路60を介して前記給湯需要へと供給される。
このように、給湯システム1では、集熱パネル11において集熱された太陽熱、及び発電ユニット21の排熱を利用して湯が沸かされ、当該湯を前記給湯需要へと供給することができる。
以下では、図3を用いて、太陽熱温水システム10及び燃料電池システム20を通常通りに運転した場合に蓄えることができる熱について説明する。
図3には、太陽熱温水システム10及び燃料電池システム20を通常通りに運転した場合に、ある一日の各時刻において当該太陽熱温水システム10及び燃料電池システム20にそれぞれ蓄えることができる熱の量(熱量)を例示している。
図3に示すように、太陽熱温水システム10では、太陽光が集熱パネル11に照射される時間帯(図3の例では、7時から18時まで)にのみ熱(太陽熱)を蓄えることができる。一方、燃料電池システム20では、前述の如く発電ユニット21は24時間連続して運転されているため、一日中熱(排熱)を蓄えることができる。
従って、燃料電池システム20においては排熱蓄熱タンク22の容量を超える過剰な排熱(熱余り)が発生し易い。燃料電池システム20において熱余りが発生した場合には、当該排熱は空気中に放熱され、利用することができない。
そこで、太陽熱温水システム10に熱を蓄えることができる場合(時間帯)には、燃料電池システム20における排熱の蓄熱効率が低下したとしても、太陽熱温水システム10における太陽熱の蓄熱効率の向上を図ることが望ましい。これによって、太陽熱の蓄熱効率を向上させることができる。具体的には、図1に示すように、太陽熱蓄熱タンク12に貯溜された熱媒体の温度が、排熱蓄熱タンク22に貯溜された熱媒体の温度よりも高い場合には、相互ポンプ33を駆動(正転)させ、当該太陽熱蓄熱タンク12と排熱蓄熱タンク22との間で熱媒体を循環させる。これによって、太陽熱蓄熱タンク12に貯溜された熱媒体の温度を低下させることができ、太陽熱の蓄熱効率を向上させることができる。なおこの場合、排熱蓄熱タンク22に貯溜された熱媒体の温度は上昇するため、排熱の蓄熱効率は低下する。
一方、太陽熱温水システム10に熱を蓄えることができない場合(時間帯)には、燃料電池システム20における排熱の蓄熱効率の向上を図ることが望ましい。具体的には、排熱蓄熱タンク22に貯溜された熱媒体の温度が、太陽熱蓄熱タンク12に貯溜された熱媒体の温度よりも高い場合には、相互ポンプ33を駆動(逆転)させ、当該排熱蓄熱タンク22と太陽熱蓄熱タンク12との間で熱媒体を循環させる。これによって、排熱蓄熱タンク22に貯溜された熱媒体の温度を低下させることができ、排熱の蓄熱効率を向上させることができる。また、燃料電池システム20における熱余りの発生を抑制することができる。
以下では、図4及び図5を用いて、上述の如く太陽熱の蓄熱効率又は排熱の蓄熱効率のいずれか一方を選択し、選択された蓄熱効率の向上を図るための具体的な制御について説明する。当該制御は、太陽熱の蓄熱効率の向上を図る太陽熱優先制御(図4)、及び排熱の蓄熱効率の向上を図る排熱優先制御(図5)に分けることができる。よって以下では、各制御について順に説明する。
まず、図4を用いて、太陽熱優先制御の処理について詳細に説明する。
ステップS101において、制御装置70は、集熱パネル温度Tpが第一下部温度Td1より高いか否かを判定する。集熱パネル温度Tpが第一下部温度Td1より高い場合には、第一ポンプ15を駆動させることで、集熱パネル11で集められた太陽熱を太陽熱蓄熱タンク12に蓄えることができる。
制御装置70は、集熱パネル温度Tpが第一下部温度Td1より高いと判定した場合、ステップS102に移行する。
制御装置70は、集熱パネル温度Tpが第一下部温度Td1以下であると判定した場合、ステップS103に移行する。
ステップS102において、制御装置70は、第一ポンプ15を駆動(正転)させる。これによって、集熱パネル11で集められた太陽熱を太陽熱蓄熱タンク12に蓄えることができる。
制御装置70は、当該ステップS102の処理を行った後、ステップS104に移行する。
ステップS101から移行したステップS103において、制御装置70は、日射量Hが0より大きいか否かを判定する。日射量Hが0より大きい(すなわち、集熱パネル11に太陽光が照射されている)場合には、所定時間(例えば1〜2時間程度の短い時間)経過後には集熱パネル温度Tpが第一下部温度Td1より高くなると予想される。
制御装置70は、日射量Hが0より大きいと判定した場合、ステップS104に移行する。
制御装置70は、日射量Hが0である(すなわち、集熱パネル11に太陽光が照射されていない)と判定した場合、ステップS201(図5参照)に移行する。
ステップS102又はステップS103から移行したステップS104において、制御装置70は、第一上部温度Tu1が第二上部温度Tu2より高いか否かを判定する。第一上部温度Tu1が第二上部温度Tu2より高い場合には、相互ポンプ33を駆動させて太陽熱蓄熱タンク12と排熱蓄熱タンク22との間で熱媒体を循環させることで、第一上部温度Tu1を低下させ、太陽熱の蓄熱効率を向上させることができる。
制御装置70は、第一上部温度Tu1が第二上部温度Tu2より高いと判定した場合、ステップS105に移行する。
制御装置70は、第一上部温度Tu1が第二上部温度Tu2以下であると判定した場合、ステップS106に移行する。
ステップS105において、制御装置70は、相互ポンプ33を駆動(正転)させる。相互ポンプ33が駆動されると、太陽熱蓄熱タンク12と排熱蓄熱タンク22との間で熱媒体が循環される。これによって、第一上部温度Tu1を低下させ、太陽熱の蓄熱効率を向上させることができる。
制御装置70は、当該ステップS105の処理を行った後、ステップS106に移行する。
ステップS106において、制御装置70は、排熱温度Teが第二下部温度Td2より高いか否かを判定する。排熱温度Teが第二下部温度Td2より高い場合には、第二ポンプ25を駆動させることで、発電ユニット21からの排熱を排熱蓄熱タンク22に蓄えることができる。
制御装置70は、排熱温度Teが第二下部温度Td2より高いと判定した場合、ステップS107に移行する。
制御装置70は、排熱温度Teが第二下部温度Td2以下であると判定した場合、ステップS108に移行する。
ステップS107において、制御装置70は、第二ポンプ25を駆動させる。これによって、発電ユニット21からの排熱を排熱蓄熱タンク22に蓄えることができる。
制御装置70は、当該ステップS107の処理を行った後、ステップS108に移行する。
ステップS108において、制御装置70は、給湯需要からの湯の要求が有るか否かを判定する。なお、給湯需要からの湯の要求の有無は、適宜センサ等を用いて検出することができる。
制御装置70は、給湯需要からの湯の要求が有ると判定した場合、ステップS109に移行する。
制御装置70は、給湯需要からの湯の要求が無いと判定した場合、再度ステップS101に移行する。
ステップS109において、制御装置70は、第一上部温度Tu1が給湯温度Tsより高いか否かを判定する。ここで、給湯温度Tsとは、太陽熱蓄熱タンク12及び排熱蓄熱タンク22に、給湯需要へと湯を供給することができる程度に熱が蓄えられているか否かを判断するための閾値(下限値)である。当該給湯温度Tsは、予め任意に設定することが可能である。
制御装置70は、第一上部温度Tu1が給湯温度Tsより高いと判定した場合、ステップS110に移行する。
制御装置70は、第一上部温度Tu1が給湯温度Ts以下であると判定した場合、ステップS111に移行する。
ステップS110において、制御装置70は、給湯管路60に設けられた前記制御弁を制御し、第一熱交換器16からの湯を給湯需要へと供給(出湯)する。この場合、第一上水管路40から供給される上水が、太陽熱蓄熱タンク12内の熱媒体の熱(太陽熱)によって温められて湯になり、当該湯が給湯需要へと供給されることになる。
制御装置70は、当該ステップS110の処理を行った後、再度ステップS101に移行する。
ステップS109から移行したステップS111において、制御装置70は、第二上部温度Tu2が給湯温度Tsより高いか否かを判定する。
制御装置70は、第二上部温度Tu2が給湯温度Tsより高いと判定した場合、ステップS112に移行する。
制御装置70は、第二上部温度Tu2が給湯温度Ts以下であると判定した場合、ステップS113に移行する。
ステップS112において、制御装置70は、給湯管路60に設けられた前記制御弁を制御し、第二熱交換器26からの湯を給湯需要へと供給(出湯)する。この場合、第二上水管路50から供給される上水が、排熱蓄熱タンク22内の熱媒体の熱(排熱)によって温められて湯になり、当該湯が給湯需要へと供給されることになる。
制御装置70は、当該ステップS112の処理を行った後、再度ステップS101に移行する。
ステップS111から移行したステップS113において、制御装置70は、排熱蓄熱タンク22に設けられた前記補助熱源を作動させると共に、給湯管路60に設けられた前記制御弁を制御し、第二熱交換器26からの湯を給湯需要へと供給(出湯)する。この場合、第二上水管路50から供給される上水が、排熱蓄熱タンク22の前記補助熱源の熱によって温められて湯になり、当該湯が給湯需要へと供給されることになる。
以上の如く、太陽熱優先制御において、制御装置70は、太陽熱を太陽熱蓄熱タンク12に蓄えることができる場合(ステップS101)、第一ポンプ15を駆動させ、太陽熱を太陽熱蓄熱タンク12に蓄える(ステップS102)。
また制御装置70は、第一ポンプ15の駆動中(ステップS102)又は集熱パネル11に太陽光が照射されている場合(ステップS103)であって、かつ第一上部温度Tu1が第二上部温度Tu2より高い場合(ステップS104)には、相互ポンプ33を駆動させて太陽熱の蓄熱効率を向上させる(ステップS105)。ここで、集熱パネル11に太陽光が照射されている場合にも太陽熱の蓄熱効率を向上させるのは、まもなく太陽熱を太陽熱蓄熱タンク12に蓄えることができるようになる(すなわち、集熱パネル温度Tpが第一下部温度Td1より高くなる)と予想されるためである。
このように、制御装置70は、太陽熱を太陽熱蓄熱タンク12に蓄えることができる場合には、太陽熱の蓄熱効率を排熱の蓄熱効率よりも優先して向上させる。
その後、制御装置70は、排熱を排熱蓄熱タンク22に蓄えることができる場合(ステップS106)、第二ポンプ25を駆動させ、排熱を排熱蓄熱タンク22に蓄える(ステップS107)。
また制御装置70は、給湯需要からの湯の要求が有る場合(ステップS108)、まず太陽熱蓄熱タンク12内の熱(太陽熱)を優先的に用いて当該給湯需要へと湯を供給する(ステップS109及びステップS110)。太陽熱蓄熱タンク12内に十分な熱(太陽熱)が蓄えられていない場合、排熱蓄熱タンク22内の熱(排熱)を用いて給湯需要へと湯を供給する(ステップS111及びステップS112)。さらに、排熱蓄熱タンク22内にも十分な熱(排熱)が蓄えられていない場合、前記補助熱源からの熱を用いて給湯需要へと湯を供給する(ステップS113)。
このように、太陽熱優先制御において、制御装置70は、太陽熱蓄熱タンク12内の熱(太陽熱)を優先的に用いて給湯需要へと湯を供給する。これによって、太陽熱蓄熱タンク12に貯溜された熱媒体の温度を低下させることができ、太陽熱の蓄熱効率を向上させることができる。
次に、図5を用いて、排熱優先制御の処理について詳細に説明する。
図5に示すように、ステップS103から移行したステップS201において、制御装置70は、排熱温度Teが第二下部温度Td2より高いか否かを判定する。
制御装置70は、排熱温度Teが第二下部温度Td2より高いと判定した場合、ステップS202に移行する。
制御装置70は、排熱温度Teが第二下部温度Td2以下であると判定した場合、ステップS203に移行する。
ステップS202において、制御装置70は、第二ポンプ25を駆動させる。
制御装置70は、当該ステップS202の処理を行った後、ステップS203に移行する。
ステップS201又はステップS202から移行したステップS203において、制御装置70は、第二上部温度Tu2が第一上部温度Tu1より高いか否かを判定する。第二上部温度Tu2が第一上部温度Tu1より高い場合には、相互ポンプ33を駆動させて排熱蓄熱タンク22と太陽熱蓄熱タンク12との間で熱媒体を循環させることで、第二上部温度Tu2を低下させ、排熱の蓄熱効率を向上させることができる。
制御装置70は、第二上部温度Tu2が第一上部温度Tu1より高いと判定した場合、ステップS204に移行する。
制御装置70は、第二上部温度Tu2が第一上部温度Tu1以下であると判定した場合、ステップS205に移行する。
ステップS204において、制御装置70は、相互ポンプ33を駆動(逆転)させる。相互ポンプ33が駆動されると、排熱蓄熱タンク22と太陽熱蓄熱タンク12との間で熱媒体が循環される。これによって、第二上部温度Tu2を低下させ、排熱の蓄熱効率を向上させることができる。
制御装置70は、当該ステップS204の処理を行った後、ステップS205に移行する。
ステップS205において、制御装置70は、給湯需要からの湯の要求が有るか否かを判定する。
制御装置70は、給湯需要からの湯の要求が有ると判定した場合、ステップS206に移行する。
制御装置70は、給湯需要からの湯の要求が無いと判定した場合、再度ステップS101に移行する。
ステップS206において、制御装置70は、第二上部温度Tu2が給湯温度Tsより高いか否かを判定する。
制御装置70は、第二上部温度Tu2が給湯温度Tsより高いと判定した場合、ステップS207に移行する。
制御装置70は、第二上部温度Tu2が給湯温度Ts以下であると判定した場合、ステップS208に移行する。
ステップS207において、制御装置70は、給湯管路60に設けられた前記制御弁を制御し、第二熱交換器26からの湯を給湯需要へと供給(出湯)する。この場合、第二上水管路50から供給される上水が、排熱蓄熱タンク22内の熱媒体の熱(排熱)によって温められて湯になり、当該湯が給湯需要へと供給されることになる。
制御装置70は、当該ステップS207の処理を行った後、再度ステップS101に移行する。
ステップS206から移行したステップS208において、制御装置70は、第一上部温度Tu1が給湯温度Tsより高いか否かを判定する。
制御装置70は、第一上部温度Tu1が給湯温度Tsより高いと判定した場合、ステップS209に移行する。
制御装置70は、第一上部温度Tu1が給湯温度Ts以下であると判定した場合、ステップS113(図4参照)に移行する。
ステップS209において、制御装置70は、給湯管路60に設けられた前記制御弁を制御し、第一熱交換器16からの湯を給湯需要へと供給(出湯)する。この場合、第一上水管路40から供給される上水が、太陽熱蓄熱タンク12内の熱媒体の熱(太陽熱)によって温められて湯になり、当該湯が給湯需要へと供給されることになる。
制御装置70は、当該ステップS209の処理を行った後、再度ステップS101に移行する。
以上の如く、排熱優先制御において、制御装置70は、排熱を排熱蓄熱タンク22に蓄えることができる場合(ステップS201)、第二ポンプ25を駆動させ、排熱を排熱蓄熱タンク22に蓄える(ステップS202)。
また制御装置70は、第二ポンプ25の駆動中(ステップS202)であって、かつ第二上部温度Tu2が第一上部温度Tu1より高い場合(ステップS203)には、相互ポンプ33を駆動させて排熱の蓄熱効率を向上させる(ステップS204)。
このように、制御装置70は、太陽熱を太陽熱蓄熱タンク12に蓄えることができない(かつ、まもなく太陽熱を太陽熱蓄熱タンク12に蓄えることができるようになることも予想されない)場合(ステップS101及びステップS103参照)であって、かつ排熱を排熱蓄熱タンク22に蓄えることができる場合には、排熱の蓄熱効率を向上させる。
その後、制御装置70は、給湯需要からの湯の要求が有る場合(ステップS205)、まず排熱蓄熱タンク22内の熱(排熱)を優先的に用いて当該給湯需要へと湯を供給する(ステップS206及びステップS207)。排熱蓄熱タンク22内に十分な熱(排熱)が蓄えられていない場合、太陽熱蓄熱タンク12内の熱(太陽熱)を用いて給湯需要へと湯を供給する(ステップS208及びステップS209)。さらに、太陽熱蓄熱タンク12内にも十分な熱(太陽熱)が蓄えられていない場合、前記補助熱源からの熱を用いて給湯需要へと湯を供給する(ステップS210)。
このように、排熱優先制御において、制御装置70は、排熱蓄熱タンク22内の熱(排熱)を優先的に用いて給湯需要へと湯を供給する。これによって、排熱蓄熱タンク22に貯溜された熱媒体の温度を低下させることができ、排熱の蓄熱効率を向上させることができる。
以上の如く、本実施形態(第一実施形態)に係る給湯システム1(熱利用システム)は、
太陽光を受けて太陽熱を集める集熱パネル11(集熱器)と、
内部に貯溜された熱媒体を介して、集熱パネル11で集められた太陽熱を蓄える太陽熱蓄熱タンク12と、
集熱パネル11で集められた太陽熱を太陽熱蓄熱タンク12に貯溜された熱媒体へと伝達する第一循環機構13(太陽熱伝達機構)と、
燃料を用いて発電すると共に排熱を発生させる発電ユニット21(発電装置)と、
内部に貯溜された熱媒体を介して、発電ユニット21で発生した排熱を蓄える排熱蓄熱タンク22と、
発電ユニット21で発生した排熱を排熱蓄熱タンク22に貯溜された熱媒体へと伝達する第二循環機構23(排熱伝達機構)と、
太陽熱蓄熱タンク12に貯溜された熱媒体及び排熱蓄熱タンク22に貯溜された熱媒体のうち、温度の高い方から低い方へと熱を伝達する相互循環機構30(相互熱伝達機構)と、
第一循環機構13を作動させる場合において、太陽熱蓄熱タンク12に貯溜された熱媒体の温度(第一上部温度Tu1)よりも排熱蓄熱タンク22に貯溜された熱媒体の温度(第二上部温度Tu2)が低い場合、相互循環機構30を作動させ、太陽熱蓄熱タンク12に貯溜された熱媒体の温度を低下させる制御装置70と、
を具備するものである。
このように構成することにより、太陽熱の蓄熱効率の向上を図ることができる。特に、排熱の蓄熱効率よりも太陽熱の蓄熱効率の向上を優先することで、当該太陽熱の蓄熱効率の向上と共に過剰な排熱(熱余り)の発生を抑制することができる。
また、既存のシステム(太陽熱温水システム10及び燃料電池システム20)に若干の変更(相互循環機構30の追加)を行うことで(すなわち、大幅な変更なしで)、給湯システム1を構築し、蓄熱効率の向上を図ることができる。
また、制御装置70は、
第一循環機構13を作動させることなく、第二循環機構23を作動させる場合において、排熱蓄熱タンク22に貯溜された熱媒体の温度(第二上部温度Tu2)よりも太陽熱蓄熱タンク12に貯溜された熱媒体の温度(第一上部温度Tu1)が低い場合、相互循環機構30を作動させ、排熱蓄熱タンク22に貯溜された熱媒体の温度を低下させるものである。
このように構成することにより、太陽熱の蓄熱効率の向上を図る必要がない場合には、排熱の蓄熱効率の向上を図ることができる。
以下では、給湯システム1の他の実施形態(第二実施形態)について説明する。第二実施形態に係る給湯システム1は、後述するプレヒート制御を行う点で、第一実施形態に係る給湯システム1と異なる。以下、具体的に説明する。
上述の如く集熱パネル11で集められた太陽熱を太陽熱蓄熱タンク12に蓄える(図4のステップS102参照)ためには、集熱パネル11の温度(集熱パネル温度Tp)が太陽熱蓄熱タンク12に蓄えられた熱媒体の温度(具体的には、第一下部温度Td1)よりも高くなっている必要がある(図4のステップS101参照)。これは、集熱パネル温度Tpが第一下部温度Td1よりも低い状態で第一ポンプ15を駆動(正転)させると、太陽熱蓄熱タンク12に蓄えられた熱媒体の熱が集熱パネル11に奪われ、当該太陽熱蓄熱タンク12に蓄えられた熱が減少してしまうためである。
一方、太陽光が集熱パネル11に照射されることがない(日射量H=0である)時間帯(日の出の時刻以前や、日の入りの時刻以後)においては、集熱パネル温度Tpは大幅に低下する。この時間帯においては、集熱パネル温度Tpが太陽熱蓄熱タンク12に蓄えられた熱媒体の温度(第一下部温度Td1)よりも低くなる場合がある。
例えば、日の出前に集熱パネル温度Tpが第一下部温度Td1よりも低くなっている場合、日の出の時刻になって集熱パネル11に太陽光が照射され始めたとしても、集熱パネル温度Tpが第一下部温度Td1よりも高くなるまでは太陽熱を太陽熱蓄熱タンク12に蓄えることはできない。このため、日の出の時刻からしばらくの間は、太陽熱を蓄えることができない。
そこで、第二実施形態に係る制御装置70は、日の出の時刻になる前に、太陽熱蓄熱タンク12又は排熱蓄熱タンク22に蓄えられた熱を用いて集熱パネル温度Tpを上昇させるプレヒート制御を行う。当該プレヒート制御を行うことで、日の出の時刻までに集熱パネル温度Tpを第一下部温度Td1(又は、当該第一下部温度Td1に近い温度)まで上昇させ、太陽光が照射され始めた時点から(又は、太陽光が照射され始めてから短時間が経過した時点から)太陽熱を蓄えることができる。これによって、蓄えられる太陽熱の量(蓄熱量)の向上を図ることができる。
以下では、図6を用いて、プレヒート制御の具体的な内容について説明する。プレヒート制御は、例えば太陽熱優先制御及び排熱優先制御の最後の処理(図4又は図5に示すステップS110、ステップS112、ステップS113、ステップS207、ステップS209又はステップS210)の後(再びステップS101に移行する前)に行われるものとする。
当該プレヒート制御は、集熱パネル11への熱の供給を開始する時刻を決定する開始時刻決定制御(図6のステップS301からステップS305まで)、及び実際に集熱パネル11へと熱を供給するプレヒート実行制御(図6のステップS401からステップS405まで)に分けることができる。よって以下では、各制御について順に説明する。
まず、開始時刻決定制御の処理について詳細に説明する。
ステップS301において、制御装置70は、集熱パネル11の温度を第一下部温度Td1以上まで上昇させるために、当該集熱パネル11へと供給する必要がある熱量(必要熱量)QNを算出する。
必要熱量QNは、「必要熱量QN=(第一下部温度Td1−集熱パネル温度Tp)×熱媒体量V×比熱C」の数式を用いて算出することができる。
ここで、熱媒体量Vは、集熱パネル11と太陽熱蓄熱タンク12との間を循環する熱媒体(不凍液)の総量である。
また、比熱Cは、熱媒体(不凍液)の比熱である。
熱媒体量V及び比熱Cの値は給湯システム1の構成から予め分かっており、制御装置70に記憶されている。
制御装置70は、当該ステップS301の処理を行った後、ステップS302に移行する。
ステップS302において、制御装置70は、第二上部温度Tu2が第一上部温度Tu1よりも高いか否かを判定する。
制御装置70は、第二上部温度Tu2が第一上部温度Tu1よりも高いと判定した場合、ステップS303に移行する。
制御装置70は、第二上部温度Tu2が第一上部温度Tu1以下であると判定した場合、ステップS304に移行する。
ステップS303において、制御装置70は、温度差Tgの値に「第二上部温度Tu2−集熱パネル温度Tp」の値を代入する。
ここで、温度差Tgとは、第一上部温度Tu1及び第二上部温度Tu2のうち高い方から、集熱パネル温度Tpを減算した値である。
制御装置70は、当該ステップS303の処理を行った後、ステップS305に移行する。
ステップS304において、制御装置70は、温度差Tgの値に「第一上部温度Tu1−集熱パネル温度Tp」の値を代入する。
制御装置70は、当該ステップS304の処理を行った後、ステップS305に移行する。
ステップS303又はステップS304から移行したステップS305において、制御装置70は、集熱パネル11への熱の供給を開始する時刻(供給開始時刻)HPを算出する。
供給開始時刻HPは、「供給開始時刻HP=集熱開始時刻HC−必要時間WN」の数式を用いて算出することができる。
ここで、集熱開始時刻HCは、集熱パネル11が太陽熱を集熱可能な状態となると予測される時刻である。ここで、集熱パネル11が太陽熱を集熱可能な状態とは、当該集熱パネル11に太陽光が照射されている状態を意味する。集熱開始時刻HCは、本実施形態においては日の出の時刻(日照予定時刻)であり、集熱パネル11に太陽光が照射され始める時刻である。日照予定時刻(例えば、予め予測された日の出の時刻等)は、予め制御装置70に記憶されている。
また、必要時間WNは、必要熱量QNを集熱パネル11へと供給するのに要する時間である。必要時間WNは、「必要時間WN=必要熱量QN/温度差Tg/流量R/比熱C」の数式を用いて算出することができる。
ここで、流量Rは、集熱パネル11と太陽熱蓄熱タンク12との間を循環する熱媒体の流量である。
制御装置70は、当該ステップS305の処理を行った後、ステップS401(プレヒート実行制御)に移行する。
以上の如く、開始時刻決定制御において、制御装置70は、集熱パネル11へと供給する必要熱量QNを算出し(ステップS301)、当該必要熱量QNに基づいて供給開始時刻HPを算出する(ステップS305)。なお、集熱パネル11へと供給される熱は、太陽熱(太陽熱蓄熱タンク12からの熱)又は排熱(排熱蓄熱タンク22からの熱)である。よって、供給開始時刻HPを算出する際に用いる温度差Tgとしては、第一上部温度Tu1又は第二上部温度Tu2のうち高い方と、集熱パネル温度Tpとの差が用いられる(ステップS302からステップS304)。
次に、プレヒート実行制御の処理について詳細に説明する。
ステップS401において、制御装置70は、現在時刻が集熱パネル11へと熱を供給すべき時間帯(供給時間帯)に含まれるか否かを判定する。
ここで、前記供給時間帯とは、具体的には供給開始時刻HPから集熱開始時刻HCまでの時間帯である。すなわち制御装置70は、現在時刻から集熱開始時刻HCまでの時間が必要時間WN(ステップS305参照)未満であるか否かを判定することになる。
制御装置70は、現在時刻が前記供給時間帯に含まれると判定した場合、ステップS402に移行する。
制御装置70は、現在時刻が前記供給時間帯に含まれないと判定した場合、ステップS101(図4)に移行する。
ステップS402において、制御装置70は、第一下部温度Td1が集熱パネル温度Tpより高いか否かを判定する。
制御装置70は、第一下部温度Td1が集熱パネル温度Tpより高いと判定した場合、ステップS403に移行する。
制御装置70は、第一下部温度Td1が集熱パネル温度Tp以下であると判定した場合、ステップS101(図4)に移行する。
ステップS403において、制御装置70は、第一上部温度Tu1が第二上部温度Tu2以上であるか否かを判定する。
制御装置70は、第一上部温度Tu1が第二上部温度Tu2以上であると判定した場合、ステップS404に移行する。
制御装置70は、第一上部温度Tu1が第二上部温度Tu2未満であると判定した場合、ステップS405に移行する。
ステップS404において、制御装置70は、第一ポンプ15を駆動(逆転)させる。これによって、太陽熱蓄熱タンク12に蓄えられた熱を集熱パネル11へと供給し、当該集熱パネル11の温度を上昇させることができる。
制御装置70は、当該ステップS404の処理を行った後、再びステップS101(図4)に移行する。
ステップS403から移行したステップS405において、制御装置70は、相互ポンプ33を駆動(逆転)させる。これによって、排熱蓄熱タンク22に蓄えられた熱を太陽熱蓄熱タンク12へと供給し、第一上部温度Tu1を上昇させることができる。
制御装置70は、当該ステップS405の処理を行った後、再度ステップS403に移行する。
以上の如く、プレヒート実行制御において、制御装置70は、現在時刻が前記供給時間帯に含まれており(ステップS401)、かつ第一下部温度Td1が集熱パネル温度Tpより高い場合には(ステップS402)、第一ポンプ15を駆動させることで(ステップS404)、太陽熱蓄熱タンク12に蓄えられた熱を集熱パネル11へと供給し、当該集熱パネル11の温度を上昇させる。これによって、集熱開始時刻HCから速やかに太陽熱を蓄えることができる。
この際、制御装置70は、第一上部温度Tu1が第二上部温度Tu2未満である場合には(ステップS403)、相互ポンプ33を駆動させ(ステップS405)、排熱蓄熱タンク22に蓄えられた熱を太陽熱蓄熱タンク12へと供給する。これによって、太陽熱蓄熱タンク12に蓄えられた熱(太陽熱)だけでなく、排熱蓄熱タンク22に蓄えられた熱(排熱)も利用して、集熱パネル11の温度を上昇させることができる。
以上の如く、本実施形態(第二実施形態)に係る第一循環機構13は、
太陽熱蓄熱タンク12に貯溜された熱媒体から集熱パネル11へと熱を伝達することが可能であり、
制御装置70は、
集熱パネル11の温度(集熱パネル温度Tp)よりも太陽熱蓄熱タンク12に貯溜された熱媒体の温度(第一下部温度Td1)が高い場合、第一循環機構13を作動させ、集熱パネル11の温度を上昇させるものである。
このように構成することにより、太陽熱の蓄熱を速やかに開始することができ、ひいては太陽熱の蓄熱量の向上を図ることができる。
また、制御装置70は、
集熱パネル11の温度よりも太陽熱蓄熱タンク12に貯溜された熱媒体の温度が高い場合において、太陽熱蓄熱タンク12に貯溜された熱媒体の温度(第一上部温度Tu1)が排熱蓄熱タンク22に貯溜された熱媒体の温度(第二上部温度Tu2)未満である場合、相互循環機構30を作動させ、太陽熱蓄熱タンク12に貯溜された熱媒体の温度を上昇させるものである。
このように構成することにより、太陽熱蓄熱タンク12だけでなく、排熱蓄熱タンク22に蓄えられた熱を用いて集熱パネル11の温度を上昇させることができる。これによって、より速やかに太陽熱の蓄熱を開始することができる。
なお、上記実施形態(第一実施形態及び第二実施形態)に係る給湯システム1は、本発明に係る熱利用システムの実施の一形態である。
また、集熱パネル11は、本発明にかかる集熱器の実施の一形態である。
また、第一循環機構13は、本発明に係る太陽熱伝達機構の実施の一形態である。
また、発電ユニット21は、本発明に係る発電装置の実施の一形態である。
また、第二循環機構23は、本発明に係る排熱伝達機構の実施の一形態である。
また、相互循環機構30は、本発明に係る相互熱伝達機構の実施の一形態である。
なお、上記実施形態においては、給湯システム1は、熱を蓄える蓄熱タンクを2つ(太陽熱蓄熱タンク12及び排熱蓄熱タンク22)具備するものとしたが、本発明は当該蓄熱タンクの個数を限定するものではない。また、太陽熱を蓄える太陽熱蓄熱タンク12及び排熱を蓄える排熱蓄熱タンク22だけでなく、その他の熱源からの熱を蓄える蓄熱タンクも組み合わせて給湯システム1を構築することも可能である。
また、上記実施形態に係る集熱パネル11は、太陽光を受けて太陽熱を集めるものとしたが、本発明はこれに限るものではない。例えば、集熱パネル11は、太陽熱を集めると同時に、太陽光を受けて発電するもの(いわゆる、ハイブリッドソーラーパネル)であっても良い。
また、上記実施形態においては、太陽熱蓄熱タンク12には熱媒体として不凍液が貯溜され、当該不凍液を集熱パネル11との間で循環させる構成としたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、太陽熱蓄熱タンク12に貯溜される熱媒体は不凍液に限定するものではなく、例えば水(湯)を用いることも可能である。排熱蓄熱タンク22についても同様である。
また、太陽熱蓄熱タンク12に貯溜される熱媒体と、集熱パネル11を循環する熱媒体は、異なる熱媒体を用いることも可能である。例えば、太陽熱蓄熱タンク12には水(湯)を貯溜し、熱交換器を介して集熱パネル11を循環する不凍液と熱交換する構成とすることも可能である。排熱蓄熱タンク22及び発電ユニット21についても同様である。
また、本発明に係る発電装置は、本実施形態に係る発電ユニット21(SOFC)に限るものではない。例えば、PEFC(固体高分子形燃料電池)等、種々の方式の発電装置を用いることが可能である。
また、太陽熱優先制御(図4)のステップS103において、制御装置70は、日射量Hを判定することによって、まもなく太陽熱を太陽熱蓄熱タンク12に蓄えることができるようになる(すなわち、集熱パネル温度Tpが第一下部温度Td1より高くなる)ことを予想するものとしたが、本発明はこれに限るものではない。例えば、現在時刻や天気予報に基づいて、まもなく太陽熱を太陽熱蓄熱タンク12に蓄えることができるようになることを予想することも可能である。また、制御装置70は、ステップS103を省略する(当該ステップS103を行わずに、ステップS101からステップS201に移行する)構成とすることも可能である。
また、プレヒート実行制御(図6)のステップS405において、制御装置70は、相互ポンプ33を駆動させた後、ステップS403に再度移行するものとしたが、本発明はこれに限るものではない。例えば、制御装置70は、ステップS405からステップS404に移行する、すなわち相互ポンプ33を駆動させながら第一ポンプ15を駆動させる構成とすることも可能である。
また、プレヒート制御は、太陽熱優先制御及び排熱優先制御の最後の処理の後(再びステップS101に移行する前)に行われるものとしたが、本発明はこれに限るものではない。例えば、プレヒート制御は、一日のうち特定の時刻(例えば0時)にのみ行われる構成とすることも可能である。
1 給湯システム(熱利用システム)
10 太陽熱温水システム
11 集熱パネル(集熱器)
12 太陽熱蓄熱タンク
13 第一循環機構(太陽熱伝達機構)
20 燃料電池システム
21 発電ユニット(発電装置)
22 排熱蓄熱タンク
23 第二循環機構(排熱伝達機構)
30 相互循環機構(相互熱伝達機構)
70 制御装置

Claims (4)

  1. 太陽光を受けて太陽熱を集める集熱器と、
    内部に貯溜された熱媒体を介して、前記集熱器で集められた太陽熱を蓄える太陽熱蓄熱タンクと、
    前記集熱器で集められた太陽熱を前記太陽熱蓄熱タンクに貯溜された熱媒体へと伝達する太陽熱伝達機構と、
    燃料を用いて発電すると共に排熱を発生させる発電装置と、
    内部に貯溜された熱媒体を介して、前記発電装置で発生した排熱を蓄える排熱蓄熱タンクと、
    前記発電装置で発生した排熱を前記排熱蓄熱タンクに貯溜された熱媒体へと伝達する排熱伝達機構と、
    前記太陽熱蓄熱タンクに貯溜された熱媒体及び前記排熱蓄熱タンクに貯溜された熱媒体のうち、温度の高い方から低い方へと熱を伝達する相互熱伝達機構と、
    前記太陽熱伝達機構を作動させる場合において、前記太陽熱蓄熱タンクに貯溜された熱媒体の温度よりも前記排熱蓄熱タンクに貯溜された熱媒体の温度が低い場合、前記相互熱伝達機構を作動させ、前記太陽熱蓄熱タンクに貯溜された熱媒体の温度を低下させる制御装置と、
    を具備する熱利用システム。
  2. 前記制御装置は、
    前記太陽熱伝達機構を作動させることなく、前記排熱伝達機構を作動させる場合において、前記排熱蓄熱タンクに貯溜された熱媒体の温度よりも前記太陽熱蓄熱タンクに貯溜された熱媒体の温度が低い場合、前記相互熱伝達機構を作動させ、前記排熱蓄熱タンクに貯溜された熱媒体の温度を低下させる、
    請求項1に記載の熱利用システム。
  3. 前記太陽熱伝達機構は、
    前記太陽熱蓄熱タンクに貯溜された熱媒体から前記集熱器へと熱を伝達することが可能であり、
    前記制御装置は、
    前記集熱器の温度よりも前記太陽熱蓄熱タンクに貯溜された熱媒体の温度が高い場合、前記太陽熱伝達機構を作動させ、前記集熱器の温度を上昇させる、
    請求項1又は請求項2に記載の熱利用システム。
  4. 前記制御装置は、
    前記集熱器の温度よりも前記太陽熱蓄熱タンクに貯溜された熱媒体の温度が高い場合において、前記太陽熱蓄熱タンクに貯溜された熱媒体の温度が前記排熱蓄熱タンクに貯溜された熱媒体の温度未満である場合、前記相互熱伝達機構を作動させ、前記太陽熱蓄熱タンクに貯溜された熱媒体の温度を上昇させる、
    請求項3に記載の熱利用システム。
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