JP2016021194A - タッチ入力装置、表示装置、電子機器、タッチ判定制御方法、及び、プログラム - Google Patents

タッチ入力装置、表示装置、電子機器、タッチ判定制御方法、及び、プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2016021194A
JP2016021194A JP2014145351A JP2014145351A JP2016021194A JP 2016021194 A JP2016021194 A JP 2016021194A JP 2014145351 A JP2014145351 A JP 2014145351A JP 2014145351 A JP2014145351 A JP 2014145351A JP 2016021194 A JP2016021194 A JP 2016021194A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
touch
measurement
touch sensor
measurement value
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014145351A
Other languages
English (en)
Inventor
享浩 河合
Yukihiro Kawai
享浩 河合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Personal Computers Ltd
Original Assignee
NEC Personal Computers Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Personal Computers Ltd filed Critical NEC Personal Computers Ltd
Priority to JP2014145351A priority Critical patent/JP2016021194A/ja
Publication of JP2016021194A publication Critical patent/JP2016021194A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Position Input By Displaying (AREA)

Abstract

【課題】タッチパネルの動作周波数とノイズ周波数の一致に起因するタッチパネルの誤認識を防止する。
【解決手段】静電容量方式タッチセンサーの測定値を所定のタイミングで取得する測定手段と、測定手段が取得する測定値が所定の基準値を超えるとタッチ状態と判定する判定手段と、判定手段によりタッチ状態と判定されていないときの測定値の変動周期が所定範囲内のとき、所定のタイミングを変更する測定タイミング制御手段と、を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、タッチ入力装置、表示装置、電子機器、タッチ判定制御方法、及び、プログラムに関する。
近年、タッチパネル付電子機器の普及がめざましい。例えば、スマートフォンと呼ばれる携帯電話機やタブレット型の電子機器の全てがタッチパネルを備えている。タッチパネルは、指先などのタッチを検出し、そのタッチ位置やタッチの仕方などの信号を発生する。タッチパネルの背面には液晶パネルなどの表示部が設けられており、その表示情報をタッチパネルを透して見ることができるようになっている。したがって、ユーザーは、表示情報を見ながら“直感的”に画面上のボタンを押したり、あるいは、画面をスクロールしたりといった操作を行うことができる。
タッチパネルには様々な方式があるが、特に静電容量方式のタッチパネルは、光の透過率や耐久性の点で他の方式よりも優れていることから、今日のタッチパネルの主流を占めつつある。静電容量方式のタッチパネルの検出要素は、2枚の電極間に誘電体を挟み込んだ構造(この構造は等価的に1個のコンデンサとみなせる)を有しており、コンデンサの容量の変化からタッチの有無を検出する仕組みになっている。
しかし、静電容量方式のタッチパネルはノイズ(電磁雑音)耐性に劣るという弱点を抱えている。つまり、筐体内外で発生するノイズの影響を受けてコンデンサの容量に変化が現れることがある。このような容量変化は不本意な変化であり、タッチの誤検出につながる。
そこで、特許文献1には、上述したタッチの誤検出を防止すべく、センサ測定値がタッチ閾値を超えた場合にタッチされたものとみなし、タッチ閾値として、ノイズでは達せず、タッチされてはじめて達する値を設定する、タッチパネルのタッチ位置検出方法に関する発明が開示されている。
特開2010−61598号公報
ここで、上述したタッチ誤検出(誤認識)の原因として、タッチパネルを搭載したPCやスマートフォンのような電子機器を、その電源をACアダプタから取得して使用する場合、タッチパネルの動作周波数とACアダプタが発生するスイッチングノイズ周波数とが一致することが挙げられる。その原因は、パネルの動作周波数とノイズ周波数とが同期した場合、基準電位(GND)が変動して指をタッチしたときの僅かな電位変化を識別できなくなることにある。そして、タッチパネルの動作周波数とACアダプタの動作周波数の一致は、ACアダプタからのスイッチングノイズに起因することが知見された。
特許文献1に開示されたタッチ位置検出方法によれば、タッチ検出において高い測定値を示したセンサと、その近傍に位置するセンサ群に対して異なるノイズ低減パラメータを適用することで、ノイズの影響を軽減している。しかし、特許文献1に係るタッチ位置検出方法は、タッチパネルの動作周波数とスイッチングノイズなどノイズの周波数との一致の問題を考慮していない。よって、特許文献1のタッチ位置検出方法では、タッチパネルの動作周波数とノイズ周波数の一致によるタッチ誤認識を防ぐことはできない。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、タッチパネルの動作周波数とノイズ周波数の一致に起因するタッチ誤認識を防止することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明のタッチ入力装置は、静電容量方式タッチセンサーの測定値を所定のタイミングで取得する測定手段と、測定手段が取得する測定値が所定の基準値を超えるとタッチ状態と判定する判定手段と、判定手段によりタッチ状態と判定されていないときの測定値の変動周期が所定範囲内のとき、所定のタイミングを変更する測定タイミング制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、タッチパネルの動作周波数とノイズ周波数の一致に起因するタッチ誤認識を防止することができる。
本発明の実施形態の電子機器1の構成図である。 タッチセンサー4の概念構成図である。 タッチ部9の断面図である。 タッチ検出の原理説明図である。 ノイズによるタッチ状態判定の誤認識について説明する模式図である。 本発明の実施形態におけるタッチ検出タイミングの変更制御について説明する模式図である。
本発明の実施形態のタッチ入力装置について図面を用いて以下説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化乃至省略する。まず、本実施形態のタッチ入力装置を備えた電子機器1の概略について図1を用いて以下説明する。
図1は、本実施形態のタッチ入力装置を適用する電子機器1の構成図である。この図において、電子機器1は、特にそれに限定されないが、例えば、パーソナルコンピュータやスマートフォンであり、この電子機器1は、少なくとも、制御部2と、表示手段としての表示パネル3と、静電容量方式タッチセンサー4と、電源部5とを備える。なお、本実施形態において、表示パネル3とタッチセンサー4を合わせて表示装置としてのタッチパネル50とする。
制御部2は、プログラム制御方式の制御要素であり、不揮発性かつ書換え可能なメモリ(例えば、フラッシュメモリ、ハードディスク又はシリコンディスクなど)6に予め格納されているプログラムをコンピュータ(以下、CPU)7で実行することにより、この電子機器1に必要な様々な機能を実現する。制御部2は、タッチセンサー4の測定値を所定のタイミングで取得する測定手段と測定タイミング制御手段を備える。測定タイミング制御手段についての詳細は後述する。
表示パネル3は、例えば、液晶ディスプレイパネルやELパネルなどの平面型二次元表示デバイスであり、制御部2から出力される様々な情報を表示する。
タッチセンサー4は、表示パネル3の表示画面とほぼ同じ平面サイズを有する二次元の透明なタッチデバイスであり、表示パネル3の画面の上に重ねて配置されている。タッチセンサー4は、透明であって、なお、図では、表示パネル3に対してタッチセンサー4を若干右下にずらして描いているが、これは図示の都合である。実際には両者は重なっており、ユーザーは、表示パネル3の表示情報をタッチセンサー4を透過して外部から視認することができる。タッチセンサー4の詳細については後で説明する。
電源部5は、例えば、電子機器1に電源を供給するために商用電源からの交流電源を直流電源に変換するトランス式のACアダプタ等の定電圧電源をいう。定電圧電源の電源方式には、シリーズ方式と、スイッチング方式があるが、高効率で軽いことからスイッチング方式が採用されることが多い。スイッチング方式は、半導体素子により電流を高速にon/offすることで所望の電圧を生成するものである。そして、このスイッチング方式においては、高周波のノイズ(スイッチングノイズ)がしばしば発生する。この高周波のノイズが後述するタッチ判定の際に用いられる直流信号の周波数と同期すると、タッチセンサー4の誤認識をもたらす。本発明は、このスイッチングノイズなどのノイズの周波数とタッチパネルの動作周波数との一致に起因するタッチパネルの誤認識を防止するためのものである。
次に、タッチセンサー4の詳細について説明する。図2は、タッチセンサー4の概念構成図である。この図において、タッチセンサー4は、表示パネル3の表示面とほぼ同じ平面サイズ(縦横の大きさ)のタッチ部9を備える。タッチ部9は、微小間隔で一様に配列された縦方向と横方向の各々複数本ずつの電極を備える、いわゆる相互静電容量(Mutual Capacitance)方式の構造を有している。なお、この図では、一定幅の長尺電極としているが、これに限定されない。例えば、正方形や菱形又はその他の形を連ねた形状の電極であってもよい。
ここで、タッチ部9の縦方向(図面の上下方向)をY軸方向、横方向(図面の左右方向)をX軸方向ということにし、縦方向に配列された各電極にY1〜Y8の符号を付すとともに、横方向に配列された各電極にX1〜X8の符号を付すことにする。
なお、図示の電極本数(X、Y各々8本)は説明上の一例に過ぎない。タッチ部9の平面サイズにもよるが、実際には数百乃至数千本にも及ぶ。また、電極Y1〜Y8、X1〜X8を含むタッチ部9は透光性を有する素材で作られており、タッチ部9の裏面側に位置する表示パネル3の表示面に表示された任意の表示情報を、このタッチ部9を透して視認できるようになっている。
図3は、タッチ部9の断面図である。この図において、タッチ部9は、表示パネル3の表示面に接して配置されたガラスや透明フィルム等の基部用透明板10と、その基部用透明板10の上に順次に積層配置されたX電極層11及びY電極層12と、そのY電極層12の上面に配置されたガラス(好ましくは強化ガラス)やアクリル等の保護用透明板13とを備える。なお、保護用透明板13にガラスや強化ガラスを使用した場合には、万一の破損に備え、ガラス破片の飛散防止用の保護膜(例えば、保護用透明フィルム)をガラス表面に貼り付けておくことが望ましい。
X電極層11は、透明な誘電体膜(例えば、PET)14に微小間隔な多数の電極X1〜X8を形成したものであり、同様に、Y電極層12も透明な誘電体膜15に微小間隔な多数の電極Y1〜Y8を形成したものである。電極X1〜X8、Y1〜Y8は透明な導電素材、例えば、ITO(Indium Tin Oxide:酸化インジウム錫)などを蒸着又は塗布若しくは印刷して形成されている。
二つの電極層(X電極層11とY電極層12)は電極の配列方向を除き、いずれも同じ構造を有している。ただし、図示のとおり、X電極層11とY電極層12は基部用透明板10の上に順次に積層配置されたものであって、図示の例では、X電極層11の上にY電極層12が位置しているから、Y電極層12の方が上層、つまり、タッチ部9の表面(タッチ面9a)に近い位置にある点で相違する。なお、この上下関係は逆であってもかまわない。すなわち、X電極層11が上層に位置していてもかまわないが、ここでは、図示の上下関係にある(X電極層11の上層にY電極層12が位置する)ものとして説明を続ける。
再び図2に戻り、電極X1〜X8の一端側(図では上端側)にはX電極選択部16が接続され、同様に、電極Y1〜Y8の一端側(図では右端側)にはY電極選択部17が接続されている。これらのX電極選択部16及びY電極選択部17は、走査駆動部18からの走査信号に応答して電極X1〜X8と電極Y1〜Y8とを線順次に選択する。線順次の方法は、行(Y)単位や列(X)単位のいずれであってもよい。例えば、行(Y)単位に各列(X)を選択してもよく、あるいは、列(X)単位に各行(Y)を選択してもよいが、ここでは後者の方法を採用することにする。すなわち、X電極選択部16及びY電極選択部17は、走査駆動部18からの走査信号に応答して、まず、第1列目のX電極(X1)を選択しながら、その選択中に第1行目から第8行目までのY電極(Y1〜Y8)を順次選択し、次いで、第2列目のX電極(X2)を選択しながら、その選択中に第1行目から第8行目までのY電極(Y1〜Y8)を順次選択し、・・・・、最後に、第8列目のX電極(X8)を選択しながら、その選択中に第1行目から第8行目までのY電極(Y1〜Y8)を順次選択する、という動作を延々と繰り返すことにより、線順次に電極X1〜X8と電極Y1〜Y8とを選択するものとする。なお、ここでは、順次選択方式で説明したが、これに限らない。例えば、一つ飛ばしや複数本飛ばしなどの間引き的な選択方式であってもよい。
X電極選択部16とY電極選択部17の枠内に描かれている8接点のロータリスイッチ16a、17aは、それらX電極選択部16とY電極選択部17の選択動作を模式化して示したものである。X電極選択部16は、ロータリスイッチ16aの接点を介して信号源(交流駆動)19からの駆動信号(例えば、数kHz〜十数kHz程度の交流矩形波)を選択電極(X1〜X1のいずれか)に供給する。また、Y電極選択部17は、選択電極(Y1〜Y1のいずれか)と、その時点でX電極選択部16によって選択されているX電極との間の静電容量を通過した駆動信号(信号源19から供給されたもの)をロータリスイッチ17aの接点を介して取り出し、タッチ判定部20に出力する。
判定手段としてのタッチ判定部20は、測定手段が取得する測定値が所定の基準値を超えるとタッチ状態と判定する。上記の基準値は、タッチセンサー4への非タッチ時における測定値とタッチセンサー4へのタッチ時における測定値との差分に基づいて算定される。より具体的にいえば、タッチ判定部20は、Y電極選択部17を介して取り出した駆動信号から不要な信号成分を取り除き、直流化した後、この直流信号と所定のタッチ判定閾値(基準値)とを比較してタッチ部9へのタッチ操作の有無を判定し、その判定結果を制御部2に出力する。なお、本実施形態の説明において、例えば上記直流信号をタッチセンサー4による測定値とする。
上記のとおり、信号源19は、例えば、数kHz〜十数kHz程度の交流矩形波を駆動信号としてX電極選択部16に供給するが、この信号源19の動作は、制御部2からの指示でオンオフされるようになっており、したがって、オン期間中のみX電極選択部16に駆動信号が供給されるようになっている。
図4は、タッチ検出の原理説明図である。(a)はタッチセンサー4の最小検出単位(以下、セルという)を模式的に表したものであり、セル30は、Y電極21(図3のY1〜Y8の一つに相当)とX電極22(図3のX1〜X8の一つに相当)との間に誘電体23(図3の誘電体膜14に相当)を挟み込んだ構造を有している。
(b)はセル30とその周辺回路を含む等価回路である。セル30は、等価的なコンデンサ24で表されている。コンデンサ24の一端(X電極22)は信号源25(図2の信号源19に相当)に接続されており、コンデンサ24の他端(Y電極21)は、電圧検出回路26と抵抗27からなる並列回路を介して信号源25に接続されている。電圧検出回路26と抵抗27は、図3のタッチ判定部20に含まれている回路要素である。
信号源25(図2の信号源19)は、制御部2からのオン指示に応答して、数kHz〜十数kHz程度の交流矩形波Sg(駆動信号)を出力する。電圧検出回路26は、入力された信号の波高値を検出し、その検出電圧に基づいてタッチセンサー4へのタッチの有無を判定する。なお、タッチとは厳密には指等によるタッチセンサー4への“接触”のことをいうが、これに限定されない。微妙な距離を隔てて指先等がタッチセンサー4に極接近した状態(いわゆるホバー状態)を含んでいてもよい。
さて、信号源25からX電極22に交流矩形波Sgを印加すると、Y電極21には、この交流矩形波Sgとほぼ相似形の信号が現れる。以下、この信号のことを検出信号Vdet(図4(b)参照)ということにする。なお、図示の検出信号Vdetは交流矩形波Sgと同じ矩形状を有しているが、これは図示の都合である。実際にはコンデンサ24の充放電時定数に対応した形状になる。
ここで、非タッチ時の検出信号Vdetの大きさ(波高値)をVaで表すことにすると、タッチセンサー4に指先等をタッチしたときの検出信号Vdetの大きさは、Vaよりも小さいVbになる。これは、人体の容量分(図示のコンデンサ28)がセル30の容量分(コンデンサ24)に直列挿入されるからである。つまり、この状態では、コンデンサ24、28のそれぞれに電流I1、I2が流れるため、抵抗27の両端に現れる電位(検出信号Vdetの大きさ)が電流I2の分だけ減少するからである。したがって、検出信号Vdetの大きさは、タッチ時と非タッチ時で異なる値(Va>Vb)になるから、適切な閾値を用いることにより、タッチ状態を判定することができる。すなわち、以上の例であれば、VaとVbの間に位置する適切な閾値を設定し、検出信号Vdetの大きさがその閾値を下回ったときに「タッチ状態」を判定し、そうでなければ「非タッチ状態」を判定することができる。これは、言い換えれば、VaとVbとの差分が予め定められた閾値(基準値)を超えたか否かによりタッチ状態・非タッチ状態を判定することと等価である。
以上のとおり、タッチセンサー4のタッチ部9は、信号源25(図3の信号源19)からの駆動信号によって交流的に駆動される。上述のとおりこの駆動信号は、例えば、数kHz〜十数kHz程度の交流矩形波である。そして、上述のスイッチングノイズの周波数が、タッチセンサー4の動作周波数と一致又は近似すると、タッチセンサー4に対するタッチ操作の誤認識が発生する。具体的には、タッチセンサー4にタッチしていないにも関わらずタッチ操作が認識されたり、逆にタッチセンサー4にタッチしているのにタッチ操作が認識されなかったりという誤認識である。
この誤認識は、スイッチングノイズによる基準電位(値)の変動周期とタッチ検出タイミングとの一致により、タッチセンサーの検出信号と基準電位との差がほぼ一定になることに起因する。
上記誤認識を防止するため、本実施形態では、制御部2に含まれる上述した測定タイミング制御手段により、タッチ判定部20によりタッチ状態と判定されていないときの測定値の変動周期が所定範囲内のとき、測定手段によりタッチセンサー4の測定値を取得するタイミングを変更する。具体的には、例えば、測定タイミング制御手段は、タッチ判定部20によりタッチ状態と判定されていないときの測定値の変動周期と異なる周期となるように測定手段によるタッチセンサー4の測定値を取得するタイミングを変更する。
通常は、所定のタイミングでタッチセンサーの測定値としてのタッチ検出信号と基準電位との差分をとり、その差が閾値を超えているか否かによりタッチ状態を判定する。しかし、基準電位の変動周期と同じ周期でタッチセンサーの測定値を取得し基準電位との差分をとると、常に同じ電位との比較になってしまう。つまり、基準電位の変動周期と測定タイミングが一致すると、比較対象とする基準電位が常に同一となってしまう。この場合、例えば測定タイミングが基準電位の周期の振幅の上限や下限にあたると、誤認識が発生してしまう。例えば、基準電位の振幅の上限と比較した場合、本来、タッチ状態と判定されるべき検出信号が閾値に達しないため、非タッチ状態と誤認されてしまう。また、基準電位の振幅の下限と比較した場合、本来、非タッチ状態と判定されるべき検出信号が閾値に達してしまうため、タッチ状態と誤認されてしまう。
そこで、本実施形態においては、上述したように、タッチ判定部20によりタッチ状態と判定されていないときの測定値の変動周期と異なる周期となるように測定手段によるタッチセンサー4の測定値を取得するタイミングを変更することで、上記誤認を防止する。なお、「所定範囲内のとき」とは、基準値の変動周期において一定レベル以上の振幅となっているときをいう。
上述した誤認識について図5を参照して説明する。図5(a)は、基準電位Vcがノイズの影響を受け一定の変動周期で変動している様子を示している。本図では、タッチ検出信号Vsは説明の便宜上一定の値とする。また、本図では、基準電位Vcとタッチ検出信号Vsとの差分が大きい状態での測定タイミングを「タイミング[1]」とし、基準電位Vcとタッチ検出信号Vsとの差分が小さい状態での測定タイミングを「タイミング[2]」としている。
タイミング[1]における誤認識について、図5(b)を参照して説明する。破線は通常時、つまりノイズの影響を受けない場合の基準電位、及び、その基準電位に基づいてタッチ検出信号が閾値(太線)を超えタッチ状態と判定される様子を示したものである。一方、タイミング[1]でタッチ検出信号を検出すると、実線で示すように基準電位が変動する。変動後の基準電位に基づいたタッチ検出信号は閾値を超えず、非タッチ状態であると誤認識されてしまう。
次に、タイミング[2]における誤認識について、図5(c)を参照して説明する。破線は通常時、つまりノイズの影響を受けない場合の基準電位、及び、その基準電位に基づいてタッチ検出信号が閾値(太線)を超えず、非タッチ状態と判定される様子を示したものである。一方、タイミング[2]でタッチ検出信号を検出すると、実線で示すように基準電位が変動する。変動後の基準電位に基づいたタッチ検出信号は閾値を超えてしまい、タッチ状態であると誤認識されてしまう。
そこで、本実施形態では、例えば図6に示すように、測定タイミングをタイミング[3]のように、通常時の1周期の半分の1/2周期へと変更する。これにより、基準電位として異なる値が2以上測定されるため、適正な基準電位を得ることができ誤認識を防止することができる。なお、本実施形態では変更後の測定タイミングを1/2周期としたが、タッチ検出信号として異なる値を得ることができれば、その他の周期であってもよい。
なお、上述する各実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更実施が可能である。
1 電子機器
2 制御部
3 表示パネル
4 タッチセンサー
5 電源部
6 メモリ
7 CPU
9 タッチ部
10 基部用透明板
11 X電極層
12 Y電極層
13 保護用透明板
14、15 誘電体膜
16 X電極選択部
17 Y電極選択部
18 走査駆動部
19、25 信号源(交流駆動部)
20 タッチ判定部
21 Y電極
22 X電極
23 誘電体
24 コンデンサ
26 電圧検出回路
27 抵抗
30 セル
50 タッチパネル
Vs タッチ検出信号

Claims (7)

  1. 静電容量方式タッチセンサーの測定値を所定のタイミングで取得する測定手段と、
    前記測定手段が取得する測定値が所定の基準値を超えるとタッチ状態と判定する判定手段と、
    前記判定手段によりタッチ状態と判定されていないときの前記測定値の変動周期が所定範囲内のとき、前記所定のタイミングを変更する測定タイミング制御手段と、
    を備えることを特徴とするタッチ入力装置。
  2. 前記測定タイミング制御手段は、前記判定手段によりタッチ状態と判定されていないときの前記測定値の変動周期と異なる周期となるように前記測定手段による前記タッチセンサーの測定値を取得するタイミングを変更することを特徴とする請求項1記載のタッチ入力装置。
  3. 前記基準値を、前記タッチセンサーへの非タッチ時における測定値と前記タッチセンサーへのタッチ時における測定値との差分に基づいて算定することを特徴とする請求項1又は2記載のタッチ入力装置。
  4. 請求項1から3の何れか1項に記載のタッチ入力装置を備える表示装置であって、
    前記タッチセンサーが透明であって、前記タッチセンサーを透過して外部から視認可能な表示手段を備えることを特徴とする表示装置。
  5. 請求項4記載の表示装置を備えることを特徴とする電子機器。
  6. 静電容量方式のタッチセンサーの測定値を所定のタイミングで取得する工程と、
    前記取得する測定値が所定の基準値を超えるとタッチ状態と判定する工程と、
    前記タッチ状態と判定されていないときの前記測定値の変動周期が所定範囲内のとき、前記所定のタイミングを変更する工程と、
    を備えることを特徴とするタッチ判定制御方法。
  7. 静電容量方式のタッチセンサーの測定値を所定のタイミングで取得する処理と、
    前記取得する測定値が所定の基準値を超えるとタッチ状態と判定する処理と、
    前記タッチ状態と判定されていないときの前記測定値の変動周期が所定範囲内のとき、前記所定のタイミングを変更する処理と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
JP2014145351A 2014-07-15 2014-07-15 タッチ入力装置、表示装置、電子機器、タッチ判定制御方法、及び、プログラム Pending JP2016021194A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014145351A JP2016021194A (ja) 2014-07-15 2014-07-15 タッチ入力装置、表示装置、電子機器、タッチ判定制御方法、及び、プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014145351A JP2016021194A (ja) 2014-07-15 2014-07-15 タッチ入力装置、表示装置、電子機器、タッチ判定制御方法、及び、プログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016021194A true JP2016021194A (ja) 2016-02-04

Family

ID=55265988

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014145351A Pending JP2016021194A (ja) 2014-07-15 2014-07-15 タッチ入力装置、表示装置、電子機器、タッチ判定制御方法、及び、プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016021194A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110658975A (zh) * 2019-09-17 2020-01-07 华为技术有限公司 一种移动终端操控方法及装置
WO2024066896A1 (zh) * 2022-09-29 2024-04-04 荣耀终端有限公司 触控方法及电子设备

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013114326A (ja) * 2011-11-25 2013-06-10 Kyocera Display Corp タッチパネル装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013114326A (ja) * 2011-11-25 2013-06-10 Kyocera Display Corp タッチパネル装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110658975A (zh) * 2019-09-17 2020-01-07 华为技术有限公司 一种移动终端操控方法及装置
CN110658975B (zh) * 2019-09-17 2023-12-01 华为技术有限公司 一种移动终端操控方法及装置
WO2024066896A1 (zh) * 2022-09-29 2024-04-04 荣耀终端有限公司 触控方法及电子设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI469022B (zh) 電容性觸控式螢幕系統以及偵測電容性觸控式螢幕系統上之觸摸的方法
KR101453347B1 (ko) 노이즈 감소를 위한 터치 검출 방법 및 장치
US8692781B2 (en) Capacitive touchscreen system with multiplexers
US8115744B2 (en) Multi-point touch-sensitive system
US8106891B2 (en) Multi-point touch-sensitive device
US8797294B2 (en) Capacitive touchscreen system with switchable charge acquisition circuit
US20120182252A1 (en) Differential Capacitive Touchscreen or Touch Panel
KR20120083246A (ko) 지문 판독기를 구비한 정전용량 방식 터치 스크린 또는 터치 패널
JP2015049895A (ja) タッチパネルの入力信号識別方法
US9471173B2 (en) Capacitive input sensing in the presence of a uniform conductor
JP2013508800A (ja) マルチタッチを検知できるタッチパネル及びその装置のマルチタッチ検知方法
KR20120083244A (ko) 정전용량 방식 터치 스크린 또는 터치 패널을 이용한 사전결정된 객체의 검출
KR20170081281A (ko) 재배치가능한 터치면 상의 제스처 방위의 검출
US10061445B2 (en) Touch input device
US20150378498A1 (en) Hybrid capacitive sensor device
WO2015187336A1 (en) Driving sensor electrodes for absolute capacitive sensing
JP2012178091A (ja) 入力装置、入力制御方法及びプログラム
US9817502B2 (en) Switched-capacitor harmonic-reject mixer
US9612100B2 (en) Touch emulator
JP2016021194A (ja) タッチ入力装置、表示装置、電子機器、タッチ判定制御方法、及び、プログラム
KR101655196B1 (ko) 자동 모드 전환 방법
JP6001764B2 (ja) タッチ検出モジュールおよび該タッチ検出モジュールにおける接触体のタッチ検出方法
KR101117328B1 (ko) 터치스크린 패널을 이용한 커패시터 캘리브레이션 방법
EP3001292A1 (en) Touch sensing device with grouped electrodes for determination of target objects with a predetermined size
KR102011766B1 (ko) 터치 센싱 신호를 이용한 정보 디스플레이 장치 및 그 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160426

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170110