JP2016017420A - 水中軸受構造、及び、立軸ポンプ - Google Patents

水中軸受構造、及び、立軸ポンプ Download PDF

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Abstract

【課題】吐出しボウルの構造及び製造上の制約、吐出しボウルの案内羽根による整流性能の影響、案内羽根の摩耗のおそれ、を低減し、据付床等の穴径が最小限でも設置可能とする。
【解決手段】水中軸受構造1200は、回転軸1002を支える複数の水中軸受1021A,1021B,1021Cと、複数の水中軸受を内包して固定する第1の保護管1023と、第1の保護管1023の周囲に隙間を介して設けられるとともに第1の保護管1023と連通する第2の保護管1026と、第1の保護管1023と立軸ポンプ1000の外部とを連通する、潤滑液の供給又は回収用の第1の連通管1024Aと、第2の保護管1026と立軸ポンプ1000の外部とを連通する、潤滑液の回収又は供給用の第2の連通管1024Bと、を備える。第2の連通管1024Bは、羽根車1003を内包する吐出しボウル1005の上端部よりも高い位置で立軸ポンプ1000の外部と連通する。
【選択図】図1

Description

本発明は、水中軸受構造、及び、立軸ポンプに関する。
図6は、潤滑水回収管が取り付けられている従来技術の立軸ポンプの全体構成を示す図である。立軸ポンプ1は、鉛直方向に延びる回転軸2と、回転軸2の下端部に取り付けられた羽根車3と、回転軸2の上端に取り付けられた図示しない駆動機と、回転軸2と羽根車3を囲む円筒のケーシングと、を備える。立軸ポンプ1は、駆動機で羽根車3を回転することによって、ケーシングを通じて下方から上方に揚水するポンプである。
回転軸2と羽根車3を囲むケーシングは、4つの部分を含んで構成される。すなわち、ケーシングは、ポンプ吸込口である吸込ベル4、羽根車3により揚水された水流の旋回成分を鉛直上方成分に変換する案内羽根20と回転軸2を支える水中軸受(すべり軸受)21Aを内包する吐出しボウル5、吐出しボウル5の上方に接続され所望の高さまで延びて水を揚水する吊り下げ管6A,6B、及び、吊り下げ管6A,6Bに接続され揚水した水の流れの向きを所望の方向に変える吐出しエルボ7を備える。吸込ベル4、吐出しボウル5、吊り下げ管6A,6B、及び、吐出しエルボ7はそれぞれ、フランジで締結されて立軸ポンプ1のケーシングが形成される。
立軸ポンプ1は、さらに、回転軸2を支える水中軸受21B,21Cを備える。水中軸受21B,21Cは、ケーシングに水中軸受支え22A,22Bによって支えられている。立軸ポンプ1自体は、据付床100の開口穴101に吊り下げ管が挿入され、吐出しエルボ7の下部で据付床100に固定され設置されている。据付床100の下方には、設置や点検のため中間床103が設けられ、吊り下げ管6Aが中間床103の開口穴101に差し込まれるようにして据付けられている。
立軸ポンプ1には、支流の河川や下水道からポンプ機場に流れ込んだ水を汲みだし本流である河川に雨水を送り込むためにポンプ機場に設置され、用いられているものがある。
排水される水には、砂などのスラリーと呼ばれる微粒子状の異物や小石が多く含まれる。また、海岸に近い河川や下水には海水が流れこみ海砂や石ばかりでなく貝殻片を含むこともある。これらスラリー等を含んだ汚水は、ポンプ内に入り、ポンプの構成材料である金属を摩耗劣化させるおそれがある。特に、ケーシング内の回転軸2と水中軸受(すべり軸受)21A,21B,21Cのような、狭いクリアランスにより機能している部分では、スラリーがクリアランスに入り込み、クリアランスを形成する回転体と固定体の壁面の摩耗を促進し、ポンプ寿命に大きく影響するおそれがある。
また、ポンプはポンプ機場の水が溜まっていない時には停止されており、停止時にはケーシング内の水中軸受部分は潤滑水がないドライな環境になる。しかし、ひとたび大雨や長雨又は予期せぬ集中豪雨などで支流の河川や下水道があふれポンプ機場に流れこんだ時には、水を汲み出すためにポンプを速やかに始動する必要がある。そのため、さらにポンプ始動に先立ち水中軸受を潤滑させておかなくてはならない。
従って、スラリーがケーシング内の水中軸受21A,21B,21C部分に入らないようにしつつ、ポンプ始動に先立ち水中軸受を潤滑するために、従来から、図6のように立軸ポンプの回転軸2と水中軸受21A,21B,21Cを囲む保護管23を設け、保護管23と回転軸2との間の空間に清浄な潤滑水を流水することが知られている。流水の仕方
は、図6のように、据付床等に置かれた清浄水の水槽102から清浄な潤滑水を保護管23と回転軸2との間の流路に流水し、吐出しボウル5部分まで流下した潤滑水を連通管24によってケーシング外部へ取出し、潤滑水回収配管25によって再び水槽102に回収・循環するものがある。
このようにすることで、ポンプの運転中に潤滑水の状況を見て、潤滑水の循環が確実にされているか、水中軸受の潤滑状況が確認でき、また、水槽102の水面の状態から、清浄水を適切に供給することができる。
なお、他には、吐出しボウル5部分のケーシング内部に潤滑水回収配管を設けて、水槽102を介さずに直接上部の保護管と軸との間の流路に回収・循環しているものや、単に保護管と軸との間の流路で吐出しボウルまで通水し、吐出しボウルからポンプの汚水に漏水させるもの、或いは、保護管と軸との間の空間にただ清浄な潤滑水を封入しているものがある。しかしながら、これらは運転後に潤滑水の状況を見て軸受の潤滑状況が確認できないことや、清浄水が不足した場合には運転できないなどの課題がある(特許文献1乃至3参照)。
実開昭60−178397号公報 実開平04−8797号公報 特開平06−66286号公報
ところで、吐出しボウルの横からケーシング外部に潤滑水を取出し、潤滑水を回収・循環する方式でも、次のような問題があった。第一は吐出しボウルの製造上の問題である。図7Aは、立軸斜流ポンプのケーシングを透視してみた羽根車と案内羽根の状態図であり、図7Bは、軸側から下方をみた案内羽根の平面図である。吐出しボウルは、吐出しボウル5の案内羽根(ガイドベーン)20が、整流のため、図7Bに示すように周方向に弧を描いており、また、図7Aに示すように軸方向に螺旋した3次元的な曲面をもつ。
吐出しボウル5は、鉄系金属の鋳込みで製造されている。すなわち吐出しボウルの製造は、その砂型に連通管24の鋼管をあらかじめ設置し、溶けた鉄系金属の湯を注入し造る。従って、連通管を吐出しボウルの中心部からケーシング外部に通ずるように案内羽根20に沿って配管するには、連通管を直接鋳込む必要がある。
吐出しボウル5の形状は、3次元的に湾曲した複数の翼と内室などによって構成されており、その形状が複雑であるため砂型を製作するのに多大な手間がかかる。その上、吐出しボウル5の一部に連通管24を設置するとなると生産上工数がかさむ上、鋼管を翼に埋め込むので案内羽根形状に制約がかかる。
次に、案内羽根20の整流性能や摩耗による影響の問題である。スラリーを含んだ汚水等は、連通管24が内蔵された案内羽根の外表部を流れて整流されるが、連通管24の肉厚を保てばその部分が膨らむので、流れが連通管24を内蔵していない膨らみのない他の案内羽根の流れとは異なってしまい、回転軸2を中心とした対称性がなくなっている。従って、偏流の生じるおそれがあり、ポンプの挙動に影響を与え得る。
また、案内羽根20は、整流作用を行うため、スラリーによる摩耗が進行しやすいので、埋設された連通管24が摩耗し穴が開くおそれがあった。なお、吐出しボウル5の中心
部からケーシング外部に通ずる連通管24を、案内羽根に沿わないで、直接配管にする場合にしても、流れに影響を与え偏流のおそれがあることや、スラリーによる配管の摩耗のおそれは同じようにあった。
最後に、設置可能性の問題である。吐出しボウル5が吊り下げ管6A,6Bなどの他のケーシングより径が大きい立軸ポンプ1では、潤滑水回収配管25は吐出しボウル5の外周よりも外側から上方に延びるので、ポンプ機場に立軸ポンプ1を設置する際に、開口穴101に潤滑水回収配管25が干渉するおそれがある。したがって、開口穴101の開口面積に制限のある機場の場合には、ポンプの設置が困難になる場合もある。
すなわち、図6に示すように、開口穴101の穴径が吐出しボウル5の径と近い場合には、潤滑水回収配管25が据付床100や中間床103に干渉してしまう。開口穴101及び中間床103の開口穴101の穴径を図示した破線まで広げることも考えられるが、ポンプ機場に設置されている据付床100及び中間床103の開口穴101の穴径は、ポンプ機場の建設時に決まっており、穴径を簡単に広くすることは難しい。そこで、穴径が最小限の大きさでも、立軸ポンプの外部に張り出した潤滑水回収配管25が据付床100や中間床103に接触せず、現場での設置に支障をきたさないようにする必要がある。
以上の状況に鑑み、本願発明の課題とするところは、配管の引き回しによる吐出しボウルの構造及び製造上の制約、吐出しボウルの案内羽根による整流性能の影響、案内羽根の摩耗のおそれ、を低減し、さらに据付床等の穴径が最小限でも設置できる、水中軸受構造及び立軸ポンプを提供することである。
本願発明の水中軸受構造の一形態は、上記課題に鑑みなされたもので、立軸ポンプの羽根車が取り付けられる回転軸を軸支する水中軸受構造であって、前記回転軸を支える複数の水中軸受と、前記複数の水中軸受を内包して固定する第1の保護管と、前記第1の保護管の周囲に隙間を介して設けられるとともに前記第1の保護管と連通する第2の保護管と、前記第1の保護管と前記立軸ポンプの外部とを連通する、潤滑液の供給又は回収用の第1の連通管と、前記第2の保護管と前記立軸ポンプの外部とを連通する、潤滑液の回収又は供給用の第2の連通管と、を備え、前記第2の連通管は、前記羽根車を内包する吐出しボウルの上端部よりも高い位置で前記立軸ポンプの外部と連通する、ことを特徴とする。
また、水中軸受構造の一形態において、前記第1の保護管及び前記第2の保護管は、前記吐出しボウルの内部から前記吐出しボウルの上端部より高い位置へ延び、前記第1の連通管は、前記複数の水中軸受のうち最上部の水中軸受より高い位置から前記立軸ポンプの外部へ延び、前記第2の連通管は、前記吐出しボウルの上端部より高い位置から前記立軸ポンプの外部へ延びる、構成でもよい。
また、水中軸受構造の一形態において、前記第1の連通管は、前記立軸ポンプのケーシングの内部における前記最上部の水中軸受より高い位置から前記ケーシングの外部へ延び、前記第2の連通管は、前記ケーシングの内部における前記吐出しボウルの上端部より高い位置から前記ケーシングの外部へ延びる、構成でもよい。
また、水中軸受構造の一形態において、前記第1の保護管は、前記吐出しボウルの内部から前記立軸ポンプのケーシングの外部まで延び、前記第1の連通管は、前記第1の保護管の前記ケーシングの外部に延びた部分に接続され、前記第2の連通管は、前記ケーシングの内部における前記吐出しボウルの上端部より高い位置から前記ケーシングの外部へ延びる、構成でもよい。
また、水中軸受構造の一形態において、前記第2の保護管は、前記吐出しボウルの内部から、前記立軸ポンプを据え付ける据付床より低く前記吐出しボウルより高い位置にある中間床より高い位置へ延び、前記第2の連通管は、前記立軸ポンプのケーシングの内部における前記中間床より高い位置から前記ケーシングの外部へ延びる、構成でもよい。
ことを特徴とする水中軸受構造。
また、水中軸受構造の一形態において、前記第1の連通管又は前記第2の連通管は、前記水中軸受を支える水中軸受支えに沿って設置されてもよい。
また、水中軸受構造の一形態において、前記第1の保護管と前記第2の保護管は、前記吐出しボウルの内部から前記立軸ポンプのケーシングの外部まで延び、前記第1の連通管は、前記第1の保護管の前記ケーシングの外部に延びた部分に接続され、前記第2の連通管は、前記第2の保護管の前記ケーシングの外部に延びた部分に接続されてもよい。
また、水中軸受構造の一形態において、前記第1の保護管と前記第2の保護管は、前記回転軸の軸心を中心として同心状に配置されてもよい。
また、本願発明の立軸ポンプの一形態は、鉛直方向に延びる回転軸と、前記回転軸に取り付けられた羽根車と、前記羽根車から上方に吐出される水流を整流する案内羽根と、前記案内羽根を内包する吐出しボウルを一部に含むケーシングと、上記のいずれかの水中軸受構造と、を備えることを特徴とする。
かかる本願発明の一形態によれば、配管の引き回しによる吐出しボウルの構造及び製造上の制約、吐出しボウルの案内羽根による整流性能の影響、案内羽根の摩耗のおそれ、を低減し、さらに据付床等の穴径が最小限でも設置できる、水中軸受構造及び立軸ポンプを提供することができる。
図1は、第1実施形態の水中軸受構造、及び、立軸ポンプを示す図である。 図2は、第2実施形態の水中軸受構造、及び、立軸ポンプを示す図である。 図3は、第3実施形態の水中軸受構造、及び、立軸ポンプを示す図である。 図4は、図3のX−X‘の断面から上方を見た図である。 図5は、第4実施形態の水中軸受構造、及び、立軸ポンプを示す図である。 図6は、潤滑水回収管が取り付けられている従来技術の立軸ポンプの全体構成を示す図である。 図7Aは、立軸斜流ポンプのケーシングを透視してみた羽根車と案内羽根の状態図であり、図7Bは、軸側から下方をみた案内羽根の平面図である。
まず、本実施形態の水中軸受構造、及び、立軸ポンプの概要を説明する。
本実施形態は、軸と軸を支える全ての水中軸受を内包して、軸受を固定する第1の保護管(内側保護管)を備える。また、本実施形態は、軸と内側保護管の間の空間を潤滑水の往き流路(もしくは戻り流路)とするとともに、内側保護管の外周にさらに保護管を設けてそれを外側保護管とし、内側保護管と外側保護管の間の空間を潤滑水戻り流路(もしくは往き流路)として2重保護管構造とし、2重保護管構造は、吐出しボウル内部から吐出しボウル上端部よりも上方にまで延びる。言い換えれば、外側保護管は、吐出しボウル上端部よりも上方に延び、外側保護管の上端部から潤滑水の回収または供給を行う配管がケーシング外部に延び、内側保護管は、最上部の水中軸受より上方から潤滑水の供給または
回収を行う配管がケーシング外部に延びていることを特徴とする立軸ポンプである。
これにより、吐出しボウル内部に、連通管と潤滑水回収配管を設ける必要がなくなったので、吐出しボウルの構造や製造上の制約がなくなり、吐出しボウルの案内羽根の整流性能への影響や摩耗の虞が低減できる。また、吐出しボウルの部分が他のケーシング部分より径が大きい立軸ポンプでは、吐出しボウルの部分より高い位置から潤滑水の回収または供給を行う配管がケーシング外部に延びるので、設置時の据付床等の穴径が小さい状態で設置できる。
より好ましくは、吐出しボウル内部から中間床の高さレベルまでを2重保護管構造とし、潤滑水の回収または供給を行う配管がケーシング外部に延びる位置を中間床よりも上に設けることで、中間床と潤滑水の回収または供給を行う配管の接触を避け、設置時の据付床等の穴径が更に小さい状態で設置できる。
さらにより好ましくは、水中軸受のある位置で、ケーシングに固定された水中軸受支えが延びて、内側保護管又は外側保護管を支えているので、水中軸受支えに沿って潤滑水の回収または供給を行う配管を設置することにより、潤滑水の回収または供給を行う配管による流れへの影響や、スラリーによる摩耗の影響をより低減することができる。
更により好ましくは、軸の軸心を中心として同心状に内側保護管と外側保護管を設けることにより、中心軸からの対称性が確保され、ポンプの流れに関する偏流の発生を低減できる。
更により好ましくは、吐出しボウル内部から据付床の高さレベルまでを2重保護管構造とし、潤滑水の回収または供給を行う配管がケーシング外部に延びる位置を据付床よりも上に設けることで、据付床および中間床と潤滑水の回収または供給を行う配管の接触を避け、設置時の据付床等の穴径を更に小さい状態で設置できる。
更により好ましくは、吐出しボウル内部から吐出しエルボより外部の高さレベルまでを2重保護管構造とし、2重保護管の上端部分から潤滑水の回収または供給を行う配管を設けることで、据付床と潤滑水の回収または供給を行う配管の接触を避け、安全に設置することができる。
本実施形態の水中軸受構造、及び、立軸ポンプによれば、水中軸受の潤滑水を循環させるのに、2重構造の保護管を用いる事により、従来のように潤滑水回収配管を吐出しボウルから引き出すことなく、開口穴径の小さな中間床よりも上の位置から潤滑水回収配管を引き出すことができる。その結果、従来の装置と比較し、ポンプ据付が容易になり、生産効率を上げることができる。
しかも、保護管は内部を流れる潤滑水から取扱い液を完全に保護し、取扱い液が潤滑液に混入する事無く、取扱い液の不純物による水中軸受の部材への摩耗損傷等を発生しないようにする、従来の技術の長所も充分に生かされている。
同時に、連通管の位置を3次元の翼を含む複雑な形状の吐出しボウルから形状がより単純な水中軸受支えに移動することによって、吐出しボウルの製造の鋳込みが簡単になり生産効率をあげることができる。
以下、具体的に、図1から図5を参照して水中軸受構造、及び、立軸ポンプの実施形態を説明する。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態の水中軸受構造、及び、立軸ポンプを示す図である。立軸ポンプ1000は、鉛直方向に延びる回転軸1002と、回転軸1002の下端部に取り付けられた羽根車1003と、回転軸1002の上端に設けられ回転軸1002を回転駆動する図示していない駆動機と、羽根車1003の上部に設けられ羽根車1003から上方に吐出される水流を整流する案内羽根1020と、回転軸1002、羽根車1003、及び案内羽根1020を囲む円筒状のケーシング1008と、を備える。
また、立軸ポンプ1000は、回転軸1002を軸支する水中軸受構造1200を備える。水中軸受構造1200は、回転軸1002を支える複数の水中軸受1021A,1021B,1021Cを備える。また、水中軸受構造1200は、複数の水中軸受1021A,1021B,1021Cにケーシング1008の外部から潤滑液を循環供給するための保護管1027を備える。立軸ポンプ1000は、羽根車1003を回転させることによってケーシング1008を通じて下方から上方に揚水するポンプである。案内羽根1020は、羽根車1003により揚水された水流の旋回成分を鉛直上方成分に変換する。
ケーシング1008は4つの部分を含む。即ち、ケーシング1008は、ポンプ吸込口である吸込ベル1004、案内羽根1020と水中軸受1021Aを内包する吐出しボウル1005、吐出しボウル1005の上方に接続され所望の高さまで延びて水を揚水する吊り下げ管1006(吊り下げ管1006A,1006B)、及び、吊り下げ管1006に接続し揚水した水を所望の方向に流れの向きを変える吐出しエルボ1007を含む。吸込ベル1004、吐出しボウル1005、吊り下げ管1006、及び、吐出しエルボ1007は、各々フランジで接続されて立軸ポンプ1000のケーシング1008を構成している。吸込ベル1004は、ベルマウス形状に形成される。吐出しボウル1005は、案内羽根1020を取り囲む円筒状に形成され、筒径が回転軸1002の延伸方向に沿って拡径した後縮径するように形成されている。吊り下げ管1006A,1006Bは、回転軸1002を囲む円筒状に形成される。吐出しエルボ1007は、回転軸1002に沿って鉛直方向に延伸した後水平方向へと向きを変えるように形成される。
水中軸受1021A,1021B,1021Cは、回転軸1002に沿って互いに離間して設けられたすべり軸受である。水中軸受1021Aは、吐出しボウル1005の高さに配置される。水中軸受1021Bは、吊り下げ管1006Aの高さに配置され、水中軸受支え1022Aによって吊り下げ管1006Aに支えられる。水中軸受1021Cは、吊り下げ管1006Bの高さに配置され、水中軸受支え1022Bによって吊り下げ管1006Bに支えられる。立軸ポンプ1000自体は、据付床1100の開口穴1101に吊り下げ管1006が挿入され、吐出しエルボ1007の下部で据付床1100に固定され設置されている。
回転軸1002は、水中軸受(すべり軸受)1021A,1021B,1021Cにより支えられている。水中軸受1021A,1021B,1021Cにスラリーの流入を妨げ、立軸ポンプ1000の停止時でも潤滑水を送水するため、本実施形態の水中軸受構造1200では、保護管1027は、第1の保護管(内側保護管)1023と、第2の保護管(外側保護管)1026と、を備える。
第1の保護管1023は、水中軸受1021A,1021B,1021Cを内包して、水中軸受1021A,1021B,1021Cを固定する円筒形状の部材である。第1の保護管1023は、吐出しボウル1005の内部から吐出しボウル1005の上端部(外郭)より高い位置へ延びている。具体的には、第1の保護管1023は、最上部の水中軸受1021Cより高い位置から、吐出しボウル1005内の水中軸受1021Aの下方まで延びている。
また、水中軸受構造1200は、第1の保護管1023と立軸ポンプ1000の外部とを連通する、潤滑液の供給又は回収用の第1の連通管1024Aを備える。第1の連通管1024Aは、第1の端部が潤滑水を供給又は回収するためにケーシング1008の外部に連通し、第2の端部が第1の保護管1023の最上部の水中軸受1021Cより高い位置に接続されている。具体的には、第1の連通管1024Aは、ケーシング1008の内部における第1の保護管1023の最上部の水中軸受1021Cより高い位置からケーシング1008の外部へ延びている。言い換えると、第1の保護管1023は、最上部の水中軸受1021Cより上方の、ある部分で、ケーシング1008の一部である吐出しエルボ1007の壁面を通して外部に通ずる第1の連通管1024Aとつながっている。本実施形態において、潤滑水は、立軸ポンプ1000の外部の据付床1100に備えた水槽1102に蓄えられ、水中ポンプなどで第1の連通管1024Aに送水されている。
第1の連通管1024Aから第1の保護管1023の上方に供給された潤滑水は、水中軸受1021Cから水中軸受1021B、水中軸受1021Aと順次経由して送水され、吐出しボウル1005内の第1の保護管1023の最下部の開口から第1の保護管1023の外部に出る。吐出しボウル5の内部には、第1の保護管1023の最下部の開口に連通し、かつ、第1の保護管1023から流下した潤滑水を受け止める空間1028が形成されたボウル部材1029が設けられている。第1の保護管1023から流下した潤滑水は、ボウル部材1029によって流れの方向を上方に変える。
一方、第2の保護管1026は、第1の保護管1023の周囲に隙間を介して設けられるとともに空間1028を介して第1の保護管1023と連通する。第2の保護管1026は、吐出しボウル1005の内部から吐出しボウル1005の上端部(外郭)より高い位置へ延びている。また、第2の保護管1026は、ボウル部材1029の上部から上方へ延びており、空間1028に連通する。
水中軸受構造1200は、第2の保護管1026と立軸ポンプ1000の外部とを連通する、潤滑液の回収又は供給用の第2の連通管1024Bを備える。第2の連通管1024Bは、羽根車1003を内包する吐出しボウル1005の上端部よりも高い位置で立軸ポンプ1000の外部と連通する。第2の連通管1024Bは、第1の端部が潤滑水を回収又は供給するためにケーシング1008の外部に連通し、第2の端部が第2の保護管1026の吐出しボウル1005の上端部より高い位置に接続されている。言い換えると、第2の保護管1026は、吐出しボウル1005より上方の、ある部分で、ケーシング1008の一部である吊り下げ管1006Aの外部に通ずる第2の連通管1024Bとつながっている。
第1の保護管1023の最下部の開口から空間1028へ流れ、空間1028で上方に向けて流れを変えた潤滑水は、第2の保護管1026及び第2の連通管1024Bを経由してケーシング1008の外部へ送水される。第2の連通管1024Bの第1の端部には、潤滑水回収配管1025が接続される。ケーシング1008の外部へ送水された潤滑水は、潤滑水回収配管1025により上方に送水され、据付床1100に備えた水槽1102に戻される。
なお、回転軸1002の軸心を中心として同心状に第1の保護管1023と第2の保護管1026を設け、2重管構造にすることが好ましい。これにより、中心軸からの対称性が確保され、立軸ポンプ1000の流れに関する偏流の発生を低減することができる。また、本実施形態では、第1の連通管1024Aから潤滑水を供給し、第2の連通管1024Bから潤滑水を回収する例を示したが、これに限らず、第2の連通管1024Bから潤滑水を供給し、第1の連通管1024Aから潤滑水を回収することもできる。
本実施形態により、吐出しボウル1005の内部に第2の連通管1024Bを設ける必要がなくなったので、吐出しボウル1005の構造や製造上の制約がなくなり、吐出しボウル1005の案内羽根1020の整流性能への影響や摩耗のおそれを低減できる。また、吐出しボウル1005が他のケーシング部分(吊り下げ管1006A,1006Bなど)より径が大きい立軸ポンプ1000では、吐出しボウル1005より高い位置から潤滑水の回収又は供給を行う第2の連通管1024Bがケーシング外部に延びるので、設置時の据付床1100等の開口穴1101の径が小さい状態でも設置できる。
<第2実施形態>
図2は、第2実施形態の水中軸受構造、及び、立軸ポンプを示す図である。第2実施形態の立軸ポンプ2000は第1実施形態の立軸ポンプ1000の変形例である。そこで、第1実施形態の立軸ポンプ1000と異なる箇所を中心に説明し、第1実施形態の立軸ポンプ1000と同様の箇所については説明を省略する。
第1実施形態では、第1の連通管1024A及び第2の連通管1024Bの2本が回転軸1002側からケーシング1008側に通じているが、ケーシング1008に連通管のための加工を行うことは、そのことによる生産性の低下が懸念される。また、ケーシング1008の振動に対して、ケーシング1008の連通管接合部分に適切な強度を要するという懸念がある。第2実施形態は、このような懸念に対応するものである。
図2において、第1の保護管1023は、水中軸受1021A,1021B,1021Cにスラリーの流入を妨げ、立軸ポンプ2000の停止時でも潤滑水を送水するため、水中軸受1021A,1021B,1021Cを内包し、水中軸受1021A,1021B,1021Cを固定している。さらに本実施形態においては、第1の保護管1023は、吐出しボウル1005の内部の水中軸受1021Aの下方から、最上部の水中軸受1021Cより上方まで延び、さらに、回転軸1002に沿って延びて吐出しエルボ1007を貫通する。
第1の保護管1023には、吐出しエルボ1007の貫通後の位置(ケーシング1008の外部に延びた部分)に第1の連通管1024Aが接続される。立軸ポンプ2000の外部の据付床1100に備えた水槽1102から潤滑水が、第1の連通管1024Aに送水される。
本実施形態によれば、第1実施形態における作用効果に加えて、ケーシング1008を貫通する連通管が第2の連通管1024Bの1個でよいので、ケーシング1008の製造がより単純になる。また、ケーシング1008の振動に対して、ケーシング1008の連通管接合部分に適切な強度を要するという懸念が少なくなる。
なお、より好ましくは、2重保護管構造は、吐出しボウル1005の内部から上方に中間床1103より高いレベルまでとし、第2の保護管1026からケーシング1008の外部に延びる第2の連通管1024Bの位置を中間床1103よりも上に設けることができる。これによれば、中間床と潤滑水回収配管1025の接触が避けられ、設置時の中間床1103及び据付床1100等の開口穴1101の穴径が更に小さい状態で設置できる。
更により好ましくは、2重保護管構造は、吐出しボウル1005の内部から据付床1100の高さレベルまでとし、第1の保護管1023と第2の保護管1026からケーシング1008の外部に延びる第1の連通管1024A,第2の連通管1024Bの位置を据付床よりも上に設けることで、据付床および中間床と第1の連通管1024A,第2の連
通管1024Bの接触が避けられ、設置時の中間床1103及び据付床1100等の開口穴1101の穴径が更に小さい状態で設置できる。
<第3実施形態>
図3は、第3実施形態の水中軸受構造、及び、立軸ポンプを示す図である。図4は、図3のX−X‘の断面から上方を見た図である。第3実施形態の立軸ポンプ3000は第2実施形態の立軸ポンプ2000の変形例である。そこで、第2実施形態の立軸ポンプ2000と異なる箇所を中心に説明し、第2実施形態の立軸ポンプ2000と同様の箇所については説明を省略する。
第2実施形態では、第2の連通管1024Bが回転軸1002側からケーシング1008側に通じているので、ケーシング1008の振動に対する、ケーシング1008の連通管接合部分の適切な強度の確保についての懸念が残る。また、第2の連通管1024Bが、立軸ポンプ2000の流体抵抗となって、性能低下を引起す懸念がある。第3実施形態は、このような懸念にさらに対応するものである。
図3及び図4において、第2の保護管1026は、吐出しボウル1005の上方の水中軸受支え1022Aまで延びている。水中軸受支え1022Aは、ケーシング1008から回転軸1002の方向に延びた4つの支柱1030A〜1030Dを有する。第2の連通管1024Bは、4つの支柱1030A〜1030Dのうちの1つの支柱1030Dの下部、すなわち上流側に、水中軸受支え1022Aの延びる向きに沿って配置される。第2の連通管1024Bは、一端が第2の保護管1026に接続され、他端がケーシング1008の外部に連通している。
第3実施形態によれば、第2実施形態における作用効果に加えて、ケーシング1008に接続する第2の連通管1024Bは、構造強度が高くなっている水中軸受支え1022Aの部分で、水中軸受支え1022Aの支柱の延びる方向に沿って配置されるので、ケーシング1008の振動に対して、ケーシング1008の連通管接合部分に適切な強度を要するという懸念が少なくなる。また、もともと配置されている水中軸受支えによる流体抵抗だけにすることができるので、第2の連通管1024Bの流体抵抗による性能低下の懸念が少なくなる。
なお、第3実施形態においては、第2の連通管1024Bは、水中軸受支え1022Aの支柱の上流側に配置されたが、支柱の下流側でも、支柱の側面沿わせても、水中軸受支え1022Aの支柱内に鋳込んでも良い。また、水中軸受支え1022Aの支柱の数は4本に限定されない。また、図3において、水中軸受支え1022Aに沿う連通管は、第2の連通管1024Bであったが、水中軸受支え1022Bを利用して、第1の連通管1024Aを同じように沿わせることも可能である。
<第4実施形態>
図5は、第4実施形態の水中軸受構造、及び、立軸ポンプを示す図である。第4実施形態の立軸ポンプ4000は第3実施形態の立軸ポンプ3000の変形例である。そこで、第3実施形態の立軸ポンプ3000と異なる箇所を中心に説明し、第3実施形態の立軸ポンプ3000と同様の箇所については説明を省略する。
第3実施形態において、第2の連通管1024Bが回転軸1002側からケーシング1008側に通じているので、ケーシング1008に連通管のための加工を行うことは、そのことによる生産性の低下が懸念される。さらに、第1の連通管1024Aと第2の連通管1024Bの位置関係は、フロアーが離れており、配管はレイアウト上纏まっていないので、標準化しにくい。また、ポンプ機場への立軸ポンプの設置、取り外しの作業時に、
潤滑水系統の取り着け、取り外しが同じフロアーで作業する方が作業はしやすい。第4実施形態は、このような懸念にさらに対応するものである。
図5において、第2の保護管1026は、吐出しボウル1005の上方に回転軸1002に沿って延び、更に吐出しエルボ1007を貫通している。第2の保護管1026には、吐出しエルボ7の貫通後の位置(ケーシング1008の外部に延びた部分)には、第2の連通管1024Bが接続される。第2の連通管1024Bからは、立軸ポンプ4000の外部の据付床1100に備えた水槽1102に向けて潤滑水が送水される。
第4実施形態によれば、第3実施形態における作用効果に加えて、ケーシング1008に接続する連通管はなくなり、ケーシング1008の製造に係る懸念がなくなる。さらに、第1の連通管1024Aと第2の連通管1024Bの位置関係が同じフロアーであるので近く、配管はレイアウト上纏まっているので、標準化しやすい。また、ポンプ機場への立軸ポンプ4000の設置、取り外しの作業時に、潤滑水系統の取り着け、取り外し作業がしやすくなる。
なお、第1実施形態〜第4実施形態における潤滑水は、水道水、工業用水、ポンプ機場備え付けの洗浄用取扱い液など各種の液体を用いることができる。
また、水槽1102により潤滑水を貯めて水中ポンプでくみ上げ循環する方法を述べたが、ポンプは水中ポンプとは限らず、この潤滑流路のシステムを満足するポンプであれば、如何なるポンプでもかまわない。
また、第1実施形態〜第4実施形態では、潤滑水を浄化するフィルタのない場合を説明が、場合によってはフィルタを潤滑水循環経路に入れ、潤滑水を浄化することをしても良い。
また、第1の保護管1023及び第2の保護管1026の材質は、金属材料を用いる場合にはSUSなどの耐食性のある金属を用いることができるが、SUSにとらわれることなく、金属、樹脂材、複合材料などを用いてもよい。
また、第1実施形態〜第4実施形態では、潤滑水の往き流路を2重管の内側、戻り流路を2重管の外側として、潤滑水回収配管1025を戻り管として説明をおこなってきた。しかしながら、これに限らず、循環流路を反対方向とする、すなわち、潤滑水の往き流路を2重管の外側、戻り流路を2重管の内側として、潤滑水回収配管1025を潤滑水送水管とする、こともできる。
また、第1実施形態〜第4実施形態では、潤滑水を一旦貯めておく水槽1102を据付床1100に置いた図を用いて説明をしたが、水槽1102を、例えば中間床1103など、ユーザの要望に応じた適宜の場所へ設置することもできる。
以上、第1実施形態〜第4実施形態に基づいて本発明の実施の形態について説明してきたが、第1実施形態〜第4実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、特許請求の範囲および明細書に記載された各構成要素の組み合わせ、または、省略が可能である。
1000,2000,3000,4000 立軸ポンプ
1002 回転軸
1003 羽根車
1004 吸込ベル
1005 吐出しボウル
1006,1006A,1006B 吊り下げ管
1007 吐出しエルボ
1008 ケーシング
1020 案内羽根
1021A,1021B,1021C 水中軸受
1023 第1の保護管
1024A 第1の連通管
1024B 第2の連通管
1025 潤滑水回収配管
1026 第2の保護管
1027 保護管
1028 空間
1029 ボウル部材
1100 据付床
1101 開口穴
1102 水槽
1103 中間床
1200 水中軸受構造

Claims (9)

  1. 立軸ポンプの羽根車が取り付けられる回転軸を軸支する水中軸受構造であって、
    前記回転軸を支える複数の水中軸受と、
    前記複数の水中軸受を内包して固定する第1の保護管と、
    前記第1の保護管の周囲に隙間を介して設けられるとともに前記第1の保護管と連通する第2の保護管と、
    前記第1の保護管と前記立軸ポンプの外部とを連通する、潤滑液の供給又は回収用の第1の連通管と、
    前記第2の保護管と前記立軸ポンプの外部とを連通する、潤滑液の回収又は供給用の第2の連通管と、を備え、
    前記第2の連通管は、前記羽根車を内包する吐出しボウルの上端部よりも高い位置で前記立軸ポンプの外部と連通する、
    ことを特徴とする水中軸受構造。
  2. 請求項1の水中軸受構造において、
    前記第1の保護管及び前記第2の保護管は、前記吐出しボウルの内部から前記吐出しボウルの上端部より高い位置へ延び、
    前記第1の連通管は、前記複数の水中軸受のうち最上部の水中軸受より高い位置から前記立軸ポンプの外部へ延び、
    前記第2の連通管は、前記吐出しボウルの上端部より高い位置から前記立軸ポンプの外部へ延びる、
    ことを特徴とする水中軸受構造。
  3. 請求項2の水中軸受構造において、
    前記第1の連通管は、前記立軸ポンプのケーシングの内部における前記最上部の水中軸受より高い位置から前記ケーシングの外部へ延び、
    前記第2の連通管は、前記ケーシングの内部における前記吐出しボウルの上端部より高い位置から前記ケーシングの外部へ延びる、
    ことを特徴とする水中軸受構造。
  4. 請求項1の水中軸受構造において、
    前記第1の保護管は、前記吐出しボウルの内部から前記立軸ポンプのケーシングの外部まで延び、
    前記第1の連通管は、前記第1の保護管の前記ケーシングの外部に延びた部分に接続され、
    前記第2の連通管は、前記ケーシングの内部における前記吐出しボウルの上端部より高い位置から前記ケーシングの外部へ延びる、
    ことを特徴とする水中軸受構造。
  5. 請求項1の水中軸受構造において、
    前記第2の保護管は、前記吐出しボウルの内部から、前記立軸ポンプを据え付ける据付床より低く前記吐出しボウルより高い位置にある中間床より高い位置へ延び、
    前記第2の連通管は、前記立軸ポンプのケーシングの内部における前記中間床より高い位置から前記ケーシングの外部へ延びる、
    ことを特徴とする水中軸受構造。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項の水中軸受構造において、
    前記第1の連通管又は前記第2の連通管は、前記水中軸受を支える水中軸受支えに沿って設置される、
    ことを特徴とする水中軸受構造。
  7. 請求項1の水中軸受構造において、
    前記第1の保護管と前記第2の保護管は、前記吐出しボウルの内部から前記立軸ポンプのケーシングの外部まで延び、
    前記第1の連通管は、前記第1の保護管の前記ケーシングの外部に延びた部分に接続され、
    前記第2の連通管は、前記第2の保護管の前記ケーシングの外部に延びた部分に接続される、
    ことを特徴とする水中軸受構造。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項の水中軸受構造において、
    前記第1の保護管と前記第2の保護管は、前記回転軸の軸心を中心として同心状に配置される、
    ことを特徴とする水中軸受構造。
  9. 鉛直方向に延びる回転軸と、
    前記回転軸に取り付けられた羽根車と、
    前記羽根車から上方に吐出される水流を整流する案内羽根と、
    前記案内羽根を内包する吐出しボウルを一部に含むケーシングと、
    請求項1〜8のいずれか1項の水中軸受構造と、
    を備えることを特徴とする立軸ポンプ。
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