JP2016016073A - 鞄 - Google Patents

Download PDF

Info

Publication number
JP2016016073A
JP2016016073A JP2014140013A JP2014140013A JP2016016073A JP 2016016073 A JP2016016073 A JP 2016016073A JP 2014140013 A JP2014140013 A JP 2014140013A JP 2014140013 A JP2014140013 A JP 2014140013A JP 2016016073 A JP2016016073 A JP 2016016073A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
protrusion
lid
engaged
operation lever
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014140013A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5731699B1 (ja
Inventor
浩範 片山
Hironori Katayama
浩範 片山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Matsumoto Inc
Original Assignee
Matsumoto Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsumoto Inc filed Critical Matsumoto Inc
Priority to JP2014140013A priority Critical patent/JP5731699B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5731699B1 publication Critical patent/JP5731699B1/ja
Publication of JP2016016073A publication Critical patent/JP2016016073A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Purses, Travelling Bags, Baskets, Or Suitcases (AREA)

Abstract

【課題】止め具本体を蓋体から取り外して交換可能な鞄を提供すること。【解決手段】鞄本体3と、鞄本体3の開口を閉塞可能な蓋体6と、蓋体6を閉じて鞄本体3側に止めるための蓋止め具29と、を有する鞄1。蓋止め具29が、蓋体6の先端6a側に配置される止め具本体48を備え、止め具本体48が、蓋体6の表面に沿って回動可能に蓋体6に保持される操作レバー部49を備える。蓋体6に、操作レバー部49を蓋体6に対して回動可能に、止め具本体48を保持可能な保持部材9が、形成される。止め具本体48が、保持部材9に対して着脱可能に構成されるとともに、保持部材9への取付時に、蓋体6の表面側に露出される装飾部51を、備える。【選択図】図1

Description

本発明は、鞄本体と、鞄本体の開口を閉塞可能な蓋体と、蓋体を閉じて鞄本体側に止めるための蓋止め具と、を有する鞄に関し、特にランドセルに好適な発明である。
従来、蓋止め具を有する鞄としては、蓋止め具において、蓋体の先端側に配置される止め具本体の操作レバー部に、装飾を施されているランドセルがあった(例えば、特許文献1参照)。
特許第5301743号公報
この従来のランドセルでは、蓋止め具における止め具本体の操作レバー部に装飾を施すことにより、購入者の目を惹きやすく、また、使用者に一層の使用の楽しみを与えていた。しかしながら、この従来のランドセルでは、止め具本体は、蓋体側に固定されていることから、長期間使用するランドセルの場合、使用者がこのような装飾に飽きてしまう場合があることもあって、止め具本体を蓋体から取り外し可能とする点に、改善の余地があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、止め具本体を蓋体から取り外して交換可能な鞄を提供することを目的とする。
本発明に係る鞄は、鞄本体と、鞄本体の開口を閉塞可能な蓋体と、蓋体を閉じて鞄本体側に止めるための蓋止め具と、を有する鞄において、
蓋止め具が、
蓋体の先端側に配置される止め具本体と、鞄本体側に配置される受け座部と、を備え、
止め具本体が、
蓋体の表面に沿って回動可能に蓋体に保持される操作レバー部と、
蓋体の裏面側に突出するように配置されるとともに、操作レバー部の回動に連動可能とされて受け座部に形成される被係合部に係合可能とされる係合部と、
を備える構成とされて、
係合部が、操作レバー部の回動に伴って回動された際に、被係合部との係合状態を解除可能に、構成され、
蓋体に、操作レバー部を蓋体に対して回動可能に、止め具本体を保持可能な保持部材が、形成され、
止め具本体が、保持部材に対して着脱可能に構成されるとともに、保持部材への取付時に、蓋体の表面側に露出される装飾部を、備えることを特徴とする。
本発明の鞄では、止め具本体が、操作レバー部を蓋体に対して回動可能とするようにして、蓋体に設けられる保持部材に保持される構成とされ、また、この止め具本体は、保持部材に対して着脱可能に構成されている。そのため、止め具本体を、蓋体側から容易に取り外すことができる。そして、この止め具本体は、保持部材への取付時に、蓋体の表面側に露出される装飾部を、備えていることから、例えば、異なる装飾部を有した複数個の止め具本体を、気分等に応じて、適宜取り替えて使用することも容易に可能となる。
したがって、本発明の鞄では、止め具本体を蓋体から取り外して交換することができる。
具体的には、本発明の鞄において、止め具本体に、操作レバー部及び係合部を回動可能に保持させるホルダを、配設させる構成とし、
保持部材に、ホルダを挿通可能な挿通孔を形成するとともに、挿通孔の周縁に、挿通孔に挿通させた状態のホルダを係止可能な係止部材を、配設させる構成とすることが、好ましい。
上記構成の鞄では、操作レバー部及び係合部を回動可能に保持させるホルダが、止め具本体側に形成されて、ホルダを、保持部材に形成される挿通孔に挿通させて、係止部材により係止させることにより、操作レバー部及び係合部が、蓋体に対して回動可能に、保持部材に保持される構成であることから、保持部材側に、保持部材に保持させた状態の操作レバー部及び係合部を回動させる機構を設ける場合と比較して、構成を簡便にすることができる。
さらに、上記構成の鞄において、ホルダの外周面若しくは挿通孔の内周面の一方に、ホルダを挿通孔に挿通させる際の位置決めとなる突起部を、形成し、ホルダの外周面若しくは挿通孔の内周面の他方に、突起部を挿入可能な凹部を、形成する構成とすれば、装飾部が上下や左右を反転された状態で、止め具本体を保持部材に誤組付してしまうことを、容易に防止できて、好ましい。
さらにまた、上記構成の鞄において、係止部材に、蓋体の裏面側に形成される操作片により挿通孔の内周面から出し入れ可能とされるとともに、挿通孔にホルダを挿入させた状態で、ホルダに形成される凹部に挿入させるように挿通孔の内周面から突出させることにより、ホルダを係止可能とされる係止片部を、配設される構成とすることが、好ましい。
上記構成の鞄では、係止片部を挿通孔の内周面側に引き込んだ状態で、挿通孔にホルダを挿入させ、その後、蓋体の裏面側に形成される操作片を操作することにより、係止片部を挿通孔の内周面から引き出して、凹部に挿入させ、係止片部を凹部周縁に係止させれば、止め具本体を保持部材に保持させることができる。また、逆に、操作片を、係止片部を挿通孔の内周面側に引き込むように操作すれば、係止片部と凹部周縁との係止状態を解除することができて、ホルダを保持部材から取り外すことができる。そのため、止め具本体を、保持部材に容易に着脱させることができる。
さらにまた、上記構成の鞄において、係合部に、被係合部側に突出する突出部を、形成し、
被係合部に、突出部を挿入可能な凹部を、配設させて、
突出部の先端側における外周面側に、係合突起を、形成し、
凹部の内周面側に、係合突起を係合可能とされるとともに、係合部の回動時に係合突起との係合を解除可能とされる被係合突起を、形成し、
係合部と被係合部とが、それぞれ、磁石を有する構成とされ、
磁石が、係合突起と被係合突起との係合時に、相互に引き合うような磁力を作用させ、係合突起と被係合突起との係合を解除する方向への操作レバー部の回動時に、反発するような磁力を作用させるように、係合部と被係合部とに配置される構成とすることが、好ましい。
上記構成の鞄では、止め具本体側に配置される係合突起は、操作レバー部を回動させれば、受け座部側に配置される被係合突起との係合状態を解除されると同時に、両者に配置される磁石間に作用する反発力を受けて、受け座部側から、離れやすくなる。また、係合突起と被係合突起とを係合させる際には、係合部側に形成される突出部を、被係合部側に形成される凹部内に挿入させれば、止め具本体側に配置される磁石が、受け座部側に配置される磁石と引き合って、係合部及び操作レバー部ごと回動されることとなり、このような磁石間に生じる相互に引き合うような磁力を利用して、係合部と被係合部とが、係合突起と被係合突起とを係合させるようにして、半自動的に相互に係合されることとなる。そのため、上記構成の鞄では、止め具本体側と受け座部側とに配置される磁石の磁力を利用して、係合部と被係合部とを係合若しくは係合解除させる構成であることから、係合部と被係合部との係合及び係合解除が容易であり、小学校低学年の小さな子供でも楽に操作することができる。
さらにまた、上記構成の鞄において、係合突起を、操作レバー部の回転中心を中心として略対称となる2箇所に、形成して、それぞれ、突出部の円周の略1/4程度の領域に、連続的に形成するとともに
それぞれ、操作レバー部の回転中心軸に沿った断面において、元部側にかけて拡開されるように、外表面を傾斜させて構成し、
各被係合突起を、それぞれ、操作レバー部の回転中心軸に沿った断面において、内表面を、各係合突起の外表面に略沿って傾斜させて構成するとともに、付勢手段によって凹部の内周面から突出するように付勢された状態で、凹部の内周面を凹ませて形成される収納部位内に取り付ける構成とすることが、好ましい。
上記構成の鞄では、操作レバー部の回転中心を中心として対称的な位置に配置される2対の係合突起及び被係合突起によって、係合状態を安定して維持させることができる。また、上記構成の鞄では、被係合部において、凹部の内周面から突出するように配置される各被係合突起が、付勢手段を介して凹部の内周面を凹ませて形成される収納部位に取り付けられる構成であり、これらの被係合突起を、付勢手段の付勢力に抗して押圧させれば、被係合突起を、収納凹部内に収納させるように移動させることができる。また、この被係合突起の内表面は、係合部に形成される各係合突起の外表面に略沿うように、傾斜して構成されている。そのため、上記構成の鞄では、操作レバー部が非回動の位置にある状態で、止め具本体を受け座部側に接近させても、被係合突起を、凹部内への突出の進入に伴って、係合突起によって押圧することにより、収納部位内に収納させるように移動させることができて、突出部の凹部内への挿入が完了すれば、被係合突起が、付勢手段を復元させるようにして、凹部の内周面から突出するように復帰し、各係合突起に係合されることとなる。すなわち、上記構成の鞄では、操作レバー部(止め具本体)が非回動の位置に配置されている場合でも、操作レバー部を回動させずに、単に、止め具本体の係合部に形成される突出部を、受け座部の被係合部に形成される凹部に挿入させるだけで、係合突起を被係合突起に係合させることができる。また、このとき、係合部と被係合部とにそれぞれ配置される磁石間には、相互に引き合うよう磁力が発生することとなる。そのため、上記構成の鞄では、蓋体の先端側に配置される止め具本体を、鞄本体側に配置される受け座部側に接近させれば、係合部及び操作レバー部がどのような状態であっても、磁石間に生ずる相互に引き合うような磁力により、止め具本体が、半自動的に、突出部を凹部内に挿入させるように移動して、係合突起と被係合突起とが、半自動的に相互に係合されることとなる。その結果、止め具本体の操作性が一層良好となる。
さらにまた、本発明の鞄をランドセルとして、
鞄本体が、上方を開口させて構成される略直方体形状とされ、
蓋体が、閉じ時の下端側を、蓋止め具により、鞄本体側に止められる構成とされ、
受け座部が、鞄本体において後側に配置される後壁の下端側の部位に、配置され、
止め具本体が、蓋体の表面側に、装飾部を露出させるように、配置される構成とすることが好ましい。
ランドセルを上記構成とすれば、使用時にランドセルを背負った際に、止め具本体が、側方から視認可能な位置に、配置されることとなる。すなわち、使用時にランドセルを背負った状態で、装飾部が良好に視認できることとなる。そのため、従来のごとく、蓋体の先端から延びる連結片の先端側に、止め具本体を配置させ、この止め具本体を鞄本体の底壁側に止める構成のランドセルと比較して、意匠性が良好となり、装飾部を配置させる効果も、増大することとなる。
本発明の一実施形態であるランドセルの斜視図である。 図1のランドセルにおいて、蓋体を開けた状態を示す斜視図である。 図1のランドセルにおいて、蓋止め具の部位を示す部分拡大正面図である。 図3の蓋止め具の部分拡大断面図である。 実施形態の蓋止め具において、受け座部を示す正面図である。 図5の受け座部の拡大断面図であり、図5のVI−VI部位に対応する。 図5の受け座部の拡大断面図であり、図5のVII−VII部位に対応する。 実施形態の蓋止め具を蓋体側に取り付ける保持部材を示す正面図である。 図8の保持部材の背面図である。 図8の保持部材において、係止片部の係止片本体を挿通孔の内周縁から引き出して突出させた状態を示す背面図である。 図8の保持部材の断面図であり、図8のXI−XI部位に対応する。 図8の保持部材の断面図であり、図8のXII−XII部位に対応する。 図8の保持部材において、係止片部の係止片本体を挿通孔の内周縁から引き出して突出させた状態を示す断面図である。 図8の保持部材において、係止片部の部位を示す概略部分拡大横断面図である。 実施形態の蓋止め具において、止め具本体を示す図であり、(a)に側面図を、(b)に平面図を、示す。 図15の止め具本体の断面を示す図であり、(a)に横断面図を、(b)に縦断面図を、示す。 実施形態の止め具本体におけるレバー本体を示す図であり、(a)に正面図を、(b)にA−A部位の断面図を、示す。 実施形態の止め具本体における係合部を示す図であり、(a)に正面を、(b)にB方向側から見た側面図を、(c)にC方向側から見た側面図を、示す。 図18の係合部の断面図であり、(a)に図18のD−D部位に対応する図を示し、(b)に図18のE−E部位に対応する図を示す。 実施形態の止め具本体におけるブラケットを示す図であり、(a)に正面図を、(b)にF方向側から見た側面図を、(c)にG方向側から見た側面図を、示す。 実施形態の止め具本体におけるホルダを示す図であり、(a)に正面図を、(b)に背面図を、(c)に平面図を、(d)に側面図を、(e)にH−H部位の断面図を、(f)にJ−J部位の断面図を、示す。 実施形態の止め具本体を保持部材に保持させた状態の背面図である。 図22のXXIII−XXIII部位の拡大断面図である。 図22のXXIV−XXIV部位の拡大断面図である。 実施形態の止め具本体を保持部材の挿通孔に挿通させる状態を説明する断面図である。 実施形態の止め具本体を、係止部材を用いて保持部材に保持させる状態を説明する断面図である。 操作レバー部及び係合部の回転状態を説明する概略図である。 操作レバー部を受け座部に接近させて係合部と被係合部とを係合させる状態を説明する断面図である。 操作レバー部を受け座部に接近させて係合部と被係合部とを係合させる状態を説明する断面図である。 他の止め具本体を取り付けた状態を示す蓋止め具の部位を示す部分拡大正面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。実施形態では、鞄として、ランドセル1を例に採り説明する。なお、実施形態では、特に断らない限り、ランドセル1の上下前後左右の方向を、人に背負われる状態での上下・前後・左右の方向と一致させて、説明をする。なお、実施形態のランドセル1は、女児用のものである。
ランドセル1は、図1,2に示すように、教科書等を収納可能に上方を開口させて構成される略直方体状の収納部3(鞄本体)と、収納部3の開口3aを閉塞可能な蓋体6と、蓋体6を閉じて収納部(鞄本体)3側に止めるための蓋止め具29と、使用時に背負うための2本の背負いベルト7と、を備える構成とされている。
蓋体6は、図2に示すように、収納部3の前上縁側から延びるように構成されるもので、図1に示すように、開口3aの閉塞時に収納部3の開口3aから後壁4にかけての略全域にわたって覆い可能とされている。実施形態のランドセル1では、蓋体6は、開口3aの閉塞時に、先端(下端)6a側を、蓋止め具29によって、収納部3の後壁4に形成されるポケット部5の下端5a側に止められる構成とされている(図1,3,4参照)。すなわち、実施形態のランドセル1では、蓋体6を収納部3側に止める蓋止め具29が、図1に示すごとく、使用時に背負った状態で、視認可能な位置に、配置される構成である。そして、蓋体6の下端6a側には、蓋止め具29の後述する止め具本体48を保持させるための保持部材9が、配設されている(図1,3,4参照)。
保持部材9は、実施形態の場合、図8〜12に示すように、蓋体6の表面側に配置される表側板部10と、蓋体6の裏面側に配置される略楕円形状の裏側板部11と、を有し、この表側板部10と裏側板部11とによって、蓋体6を挟持しつつ、所定箇所をビス(図符号省略)によって連結されることにより、蓋体6に取り付けられている。蓋体6の表面側に配置される表側板部10は、図8に示すように、外形形状を、ハート形を複数個組み合わせたような板形状とされて、意匠面部10aを構成している、形成されている。詳細には、意匠面部10a(表側板部10)は、中央に、後述する操作レバー部49の装飾部51と略相似形として装飾部51より大きなハート形を配置させ、左右に装飾部51より小さなハート形を配置させるようにして、形成されている。
また、保持部材9は、図8〜14に示すように、止め具本体48の後述するホルダ72を挿通可能な挿通孔13と、挿通孔13の周縁に配置されて挿通孔13に挿通させた状態のホルダ72を係止可能な係止部材18と、を備えている。挿通孔13は、実施形態の場合、外形形状を、図8に示すように、四隅を面取りされた略正方形状とされている。挿通孔13の内周面14における元部側(後端側)には、挿通孔13に挿通させたホルダ72を仮止めするための段差部15が、形成されている(図11,12参照)。この段差部15は、ホルダ72における後述する取付部73の外周面74に形成される段差部75を当接させることにより、ホルダ72を挿通孔13に挿入させた際のホルダ72の前方移動を規制するもので(図25参照)、図8に示すように、全周にわたって連続的に形成されている。挿通孔13の内周面14において、上縁側部位14aには、図8,11,12に示すように、ホルダ72に形成される後述する突起部76を挿入可能な凹部16が、形成されている。実施形態の場合、凹部16は、上縁側部位14aの左右の略中央となる位置において、段差部15の前側の領域を部分的に切り欠くようにして、形成されている。
係止部材18は、図9,10,12〜14に示すように、挿通孔13の内周面14において、左縁側部位14bと右縁側部位14cとの2箇所に、対称的に配置されるもので、それぞれ、左縁側部位14b若しくは右縁側部位14cを凹ませるようにして形成される収納用凹部19に対して出し入れ可能に取り付けられる係止片部25を、備える構成とされている。係止片部25は、図14に示すように、収納用凹部19内に収納されて収納用凹部19内をスライド移動する収納片部26と、収納片部26の左右の内方の縁部から左右の内方に突出するように形成される係止片本体27と、を備えている。収納片部26は、上下方向側の幅寸法を、挿通孔13の上下方向側の開口幅寸法よりも、若干小さく設定されるとともに、収納用凹部19の後述する開口部22を挿通不能な幅寸法に、設定されている。係止片本体27は、上下方向側の幅寸法を、収納片部26の上下方向側の幅寸法より小さく設定されて、収納用凹部19の開口部22を挿通可能な幅寸法であって、かつ、ホルダ72に形成される後述する凹部77内に挿入可能な幅寸法に、設定されている。実施形態の場合、係止片部25は、図14に示すように、外形形状を略「凸」形に近似した板状とされている。この係止片部25は、収納用凹部19内に引き込まれた収納状態では、係止片本体27の先端を、図12,14に示すように、挿通孔13の内周面14よりも内方に突出させず、挿通孔13の内周面14と略面一となる位置に位置させるように、構成されている。また、係止片部25は、係止片本体27を収納用凹部19から突出させるように引き出された状態で、係止片本体27の先端を、ホルダ72に形成される後述する凹部77内に挿入させるように、構成されている。
また、各係止片部25の収納片部26には、蓋体6を閉じた状態での前面側に、前方に突出するように形成される操作片26aが、形成されている。各操作片26aは、図9,10,12,13に示すように、収納用凹部19における後述する凹部本体20の前面20a側を開口させるように形成される操作片操作用の窓部21から、露出して配置されている。また、実施形態の場合、各操作片26aは、図9,10に示すように、上下方向に略沿うような長尺状として、構成されている。この操作片26aの収納片部26からの突出量は、端面を、窓部21の周縁部位を構成している裏側板部11の前面と略面一となる位置に配置させるように、設定されている(図12,13参照)。また、各収納片部26において、蓋体6を閉じた状態での後面側には、係止片部25を収納用凹部19内に引き込んだ状態で、収納用凹部19の前面20a側の部位に配置される後述する突起23aを挿入可能な挿入用凹部26bが、収納片部26を部分的に凹ませて形成されている(図12,13参照)。また、各収納片部26において、挿入用凹部26bの左右方向の外方には、係止片本体27を収納用凹部19から突出させるように引き出した状態での突起23aを挿通可能な挿通孔26cが、収納片部26を貫通して形成されている。実施形態の場合、挿通孔26cは、収納片部26の上下左右の略中央となる位置に、形成され、挿入用凹部26bは、挿通孔26cの左右の内方に隣接して、形成されている。
各係止片部25を収納させる収納用凹部19は、挿通孔13の内周面14における左縁側部位14bと右縁側部位14cとを、それぞれ凹ませるようにして形成されるもので、図14に示すように、各係止片部25の収納片部26を収納させる凹部本体20と、凹部本体20の左右の内方において挿通孔13に連通されるとともに係止片本体27を挿通可能とされる開口部22と、を備えている。開口部22は開口幅寸法を、凹部本体20より狭幅として、係止片本体27のみを挿通可能で、収納片部26を挿通不能に、構成されている。凹部本体20の前面20a側には、収納片部26に形成される操作片26aを露出させるための窓部21が、開口して形成されている(図9,10,12,13参照)。この窓部21は、操作片26aを操作させて係止片部25を左右方向側にスライド移動可能に、長方形状に開口して、形成されている。また、窓部21の外周縁21aは、操作片26aのスライド移動時に、指で操作片26aを引っ掛けやすいように、内側を後方に位置させ外側を前方に位置させるようなテーパ面状とされている。凹部本体20の後面20b側には、図12,13に示すように、係止片部25(収納片部26)の移動を規制するストッパ部23が、配置されている。ストッパ部23の前面側には、収納片部26に形成される挿入用凹部26bと挿通孔26cとに挿入可能とされて、これらの挿入用凹部26bの周縁や挿通孔26cの周縁に係止可能な突起23aが、略半球状に突出して形成されている。ストッパ部23は、凹部本体20の後面20bをさらに凹ませるようにして形成される収納凹部20c内に収納されるとともに、この収納凹部20cに対して、図示しない付勢手段を利用して、突起23aを前面側に突出させるように付勢された状態で、保持されている。なお、この突起23aの突出量(挿入用凹部26b若しくは挿通孔26cへの係止量)は、小学生の子供であっても、操作片26aを、指で左右方向に沿って(収納片部26に沿って)押圧すれば、係止状態を解除されて、係止片部25をスライド移動可能な程度に、設定されている。
各係止片部25は、突起23aを挿入用凹部26b内に挿入させるようにして収納用凹部19内に収納された状態から、操作片26aを左右方向の内方に向かって押圧すれば、突起23aと挿入用凹部26周縁との係止状態が解除されることとなり、ストッパ部23は、収納凹部20c内に収納されるように移動することとなる。そして、操作片26aを左右方向の内方に向かってスライド移動させることにより、係止片本体27を開口部22から突出させ、突起23aが挿通孔26cの位置に到達すれば、図示しない付勢手段の付勢力により、突起23aが挿通孔26cに挿入されて挿通孔26c周縁に係止されることとなり、係止片本体27の引き出しが完了することとなる。係止片本体27を逆に引き込む際には、操作片26aを左右の外方に向かって押圧すれば、突起23aと挿通孔26c周縁との係止状態が解除されることとなり、操作片26aを左右方向の外方に向かってスライド移動させれば、係止片本体27を開口部22内に収納させることができる。
蓋止め具29は、図4に示すように、蓋体6の先端6a側に配置される止め具本体48と、鞄本体としての収納部3側に配置される受け座部30と、を備えている。
受け座部30は、実施形態の場合、図2に示すように、収納部3の後壁4に形成されるポケット部5の下端5a側の後面側に取り付けられている。実施形態の場合、受け座部30は、表面にソフトニッケルメッキを施した合成樹脂製(ABS樹脂製)とされて、外形形状を、図2,5に示すように、四隅を面取りされた略正方形状の四角形を90°回転させた略菱形状として、構成されている。実施形態の場合、受け座部30は、図6,7に示すように、収納部3におけるポケット部5の後面側に露出して配置される受け座部本体31と、被係合部37における凹部38の底面38b側の部位を構成する底壁部材32と、底壁部材32において磁石45を収納させる部位の前面側を覆う蓋部材34と、外形形状を受け座部本体31と略同一とされてポケット部5の内側に配置される裏板部材35と、の4つの部材を有する構成とされている。そして、実施形態の受け座部30は、ポケット部5の内部に配置される裏板部材35と受け座部本体31とによって、ポケット部5を挟持しつつ、所定箇所をビス(図符号省略)によって連結されることにより、ポケット部5に取り付けられている。実施形態の場合、受け座部30には、図5に示すように、被係合部37が、上下方向に沿った2個並設されている。
各被係合部37は、図6に示すように、それぞれ、受け座部30を後面側から略円筒状に凹ませて形成される凹部38と、凹部38の内周面38a側において内方に突出するように形成される被係合突起40と、凹部38の底面38b側に配置される磁石45と、を備えている。各凹部38は、止め具本体48側に形成される突出部61を挿入可能な大きさに設定されるもので、実施形態の場合、2つの凹部38,38は、一部の領域を共有するように、前後の全域にわたって上下で連通されている(図5参照)。被係合突起40は、止め具本体48側の係合部60に形成される係合突起62に対応して配置されるもので、実施形態の場合、図5〜7に示すように、各凹部38の中心軸の左右両側となる2箇所(係合部60を取り付けた状態での操作レバー部49の回転中心C1を中心として点対称、実施形態の場合、左右対称となる2箇所)に、形成されている。これらの被係合突起40は、各凹部38の内周面38aを構成する部位であって、凹部38の中心軸の左右両側となる位置において、収納部位37a内に配置されている(図7参照)。被係合突起40を収納させる収納部位37aは、それぞれ、凹部38の内周面38aを凹ませるようにして形成されている。詳細には、各被係合突起40は、図7に示すように、凹部38の内周面38aから内方に突出する突起本体41と、収納部位37a内に配置される取付部42と、を備える構成とされており、収納部位37aの底部37bとの間に、突起本体41を凹部38の内周面38aから突出させるように付勢させる付勢手段としてのコイルばね43を、介在させ、このコイルばね43を介して、収納部位37aの底部37bに取り付けられている。コイルばね43は、被係合突起40を左右の外方(収納部位37aの内方)に押圧した際に、付勢力に抗して、被係合突起40の突起本体41全体を、収納部位37a内に収納させるように圧縮可能に、構成されている(図28参照)。各被係合突起40において、突起本体41は、図7に示すように、操作レバー部49の回転中心軸に沿った断面(前後方向に沿った断面)において、前端(元部)側の取付部42からの突出量を大きくするように、内表面41a側を、後端(先端)側を左右の外方に向けるようにして、前後方向に対して傾斜させて、構成されている。この突起本体41の内表面41aの傾斜は、図28に示すように、係合突起62の外表面62aの傾斜に略沿うように、構成されている。また、突起本体41の前端(元部)側の端面41bは、左右方向に略沿うように、形成されており、この端面41bを、係合突起62の元部側の端面62bと相互に係止させることにより、被係合突起40の突起本体41は、係合突起62と係合される構成である(図4参照)。
磁石45は、実施形態の場合、凹部38の底面38bを構成する底壁部材32に形成される磁石収納部33内に収納されて、凹部38の底面38b側に配置されている。底壁部材32に形成される磁石収納部33は、底壁部材32を部分的に後方に突出させるようにして形成されて、磁石45の外周側を略隙間なく覆うとともに、外形形状を略円柱状とされている(図5〜7参照)。また、図5〜7に示すように、磁石収納部33の後面33a側における中央付近には、前方に向かって略半球状に凹むような凹部33bが、形成されている。凹部33bの周縁部位33cは、段差状として僅かに後方に突出するように形成されている。この凹部33bは、係合部60の磁石収納部67に形成される突起部67bに対応して形成されるもので、実施形態の場合、内部に突起部67bを収納させた状態で、突起部67bの周縁部位67cを、周縁部位33cに当接させるように、構成されている(図4参照)。磁石45は、図5に示すように、長手方向を左右方向に沿わせた略直方体として、中心を、凹部38の中心(操作レバー部49の回転中心C1)と略一致させるようにして、凹部38の底面38b側に配置されている。実施形態の場合、磁石45は、上下で極を異ならせており、図5に示すように、下側半分の領域をN極45Nとし、上側半分の領域をS極45Sとされている。また、磁石45の前面側は、図6,7に示すように、蓋部材34によって覆われている。
止め具本体48は、図22〜24に示すように、蓋体6の表面側に配置される操作レバー部49と、蓋体6の裏面側に突出するように配置される係合部60と、操作レバー部49と係合部60とを回動可能に保持させるホルダ72と、を備えている。実施形態の場合、止め具本体48は、ホルダ72を、図23,24に示すように、蓋体6側に形成される保持部材9に保持させることにより、操作レバー部49及び係合部60を、蓋体6に対して回動可能とされている。なお、実施形態では、操作レバー部49を構成するレバー本体50及びブラケット54と、係合部60と、に関しては、非回動の状態を基準として、部材の配置部位を説明する。
操作レバー部49は、図15,16に示すように、レバー本体50と、レバー本体50に係合部60を取り付けるためのブラケット54と、を備える構成とされている。レバー本体50は、受け座部30と同様に、表面にソフトニッケルメッキを施した合成樹脂製(ABS樹脂製)とされて、図17に示すように、ハート形の扁平な立体形状とされる装飾部51と、装飾部51から前方(受け座部30側)に突出するリブ部53と、を備える構成とされている。この装飾部51は、止め具本体48を保持部材9に取り付けた際に、図3に示すように、保持部材9の意匠面部10a側(蓋体6の表面側)に露出して配置されるもので、操作レバー部49の操作時に把持される部位でもある。装飾部51における表面(後面)側の中央には、係合部60を取り付けるためのブラケット54を取り付け、かつ、装飾用のラインストーン58を収納させるための収納凹部52が、後面側から凹ませるようにして、形成されている。収納凹部52は、装飾部51の表面(後面)を断面略円柱状に凹ませて構成されるもので、底面に、係合部60を取り付けるためのブラケット54の2つの係止脚部56,56を挿通させるための挿通孔52a,52aを、配置させている。挿通孔52aは、断面略円弧状に湾曲して形成される係止脚部56を挿通可能に、開口形状を、操作レバー部49の回転中心C1を中心とした略円弧状に湾曲させて構成されている(図17の(a)参照)。各挿通孔52aは、操作レバー部49の回転中心C1を中心とした点対称形とされて、実施形態の場合、ブラケット54に形成される係止脚部56を係止させるために係合部60に形成される係止穴65の位置に対応して、左斜め上方と右斜め下方となる位置に、形成されている。
リブ部53は、レバー本体50において、装飾部51における収納凹部52を構成する部位の前面から前方に突出するように、形成されている。詳細には、実施形態の場合、リブ部53は、図17の(a)に示すように、挿通孔52a,52a間の中央を通るような略板状として(後方から見て左右方向に対して右側を上方に向けるように傾斜して配置され)、収納凹部52の幅方向の略全域にわたって、配置されている。このリブ部53は、先端53a(前端)側にかけて僅かに狭幅となるように形成されるとともに、先端53a側を断面略半円形状に湾曲させて構成されている。リブ部53は、長さ寸法を、係合部60の外径寸法より大きく設定されて、かつ、ホルダ72の後述する挿通孔79に挿通可能な寸法に、設定されている。このリブ部53は、係合部60に配置される磁石69との間の隙間を埋めるためのものであり、突出高さを、先端53a(前端)を磁石69に当接可能な寸法に、設定されている。すなわち、このリブ部53は、先端53aを磁石69と当接させることにより(図16参照)、使用時に、磁石69が上下に動くことを防止するストッパの役目も果たしている。
ブラケット54は、図20に示すように、収納凹部52内に配置される平板状の基部55と、基部55から前方に延びる2つの係止脚部56,56と、を備えている。実施形態の場合、ブラケット54は、耐久性の良好なポリアセタール樹脂から形成されている。係止脚部56は、図16の(b)に示すように、収納凹部52に形成される挿通孔52aに挿通されるもので、係止脚部56の先端(前端)側には、図16の(b)に示すように、係合部60に形成される係止穴65に係止される突出片56aが、外方に突出するように、形成されている。
また、実施形態の操作レバー部49では、レバー本体50の収納凹部52に、キャップ部57を介して、装飾用のラインストーン58を収納させている。キャップ部57は、図16に示すように、ブラケット54の基部55の後面側を覆いつつ、収納凹部52と基部55との間の隙間を埋めるように配置されるもので、レバー本体50と同様に、表面にソフトニッケルメッキを施した合成樹脂製(ABS樹脂製)とされている。ラインストーン58は、実施形態の場合、ピンク色の合成樹脂製として、図3に示すように、外形形状を略ハート形として、キャップ部57に貼着されている。
係合部60は、ブラケット54と同様に、ポリアセタール樹脂から形成されるもので、図16の(b)に示すように、操作レバー部49のレバー本体50から延びるブラケット54の係止脚部56を利用して、操作レバー部49を連結させている。係合部60は、磁石69を有するとともに、外形形状を略円筒状として構成されて(図18,19参照)、図16に示すように、先端側(前端60a側)の一部を、ホルダ72から突出させるようにして、ホルダ72に保持されている。詳細には、係合部60は、図19に示すように、前後の中央よりやや前方となる位置に、内部に磁石を収納させる磁石収納部67を、後方を開口させて配置させ、この磁石収納部67以外の部位を、略筒状として構成されている。磁石収納部67は、磁石69の外周側を隙間なく覆い可能に、磁石69の外形形状にあわせて略直方体状に切り欠かれて構成されており、磁石収納部67の前方(受け座部30側)は、閉塞されている。磁石収納部67の前面67a側における中央付近には、図19,22に示すように、前方に向かって略半球状に突出する突起部67bが形成され、この突起部67bの周縁部位67cも、段差状として、前面67aにおける他の部位よりもわずかに前方に突出するように形成されている。この突起部67bは、被係合部37における磁石収納部33の後面33aに形成される凹部33b内に収納可能に構成されるもので、上述したように、突起部67bを凹部33b内に収納させた状態で、各周縁部位33c,67cが相互に当接するように構成されている。すなわち、実施形態では、係合突起62を被係合突起40と係合させた際に、各周縁部位33c,67cが、相互に当接されることとなり、磁石収納部33,67におけるその周囲の部位には、間に僅かに隙間が設けられることとなる(図4参照)。また、係合部60は、前端60a側と後端60b側とを開口させて構成されている(図19参照)。
そして、実施形態の係合部60では、ホルダ72から前方に突出している部位を、被係合部37の凹部38内に挿入可能な突出部61としている(図16参照)。係合部60の前端60a側(突出部61の先端61a側)には、被係合部37の被係合突起40に係合される係合突起62が、図18,19に示すように、突出部61の外周面61bから外方に突出するように、形成されている。係合突起62は、操作レバー部49の回転中心C1(突出部61の中心)を中心として略対称となる2箇所に形成されるもので、実施形態の場合、操作レバー部49の回転中心C1を中心として点対称として、それぞれ、突出部61の円周の略1/4程度の領域にわたって、連続的に、形成されている(図18の(a)参照)。実施形態の場合、各係合突起62は、非回動の状態で左右対称形とされておらず、左右対称となる位置に配置される各被係合突起40の突起本体41に対する係合を、それぞれ、操作レバー部49(係合部60)を右側に90°回転させた際に解除されるように、構成されている。具体的には、右側の係合突起62Rは、図18の(a)に示すように、上下の中央より上方に大きく延びるように配置され、左側の係合突起62Lは、上下の中央より下方に大きく延びるように配置されている。また、各係合突起62は、外表面62aを、操作レバー部49の回転中心C1に沿った断面(左右方向に沿った断面)において、後端(元部)側の突出部61からの突出量を大きくするように、前端(先端)側を左右の内方に向けるようして、前後方向に対して、傾斜させて構成されている(図19の(b)参照)。また、係合突起62の後端(元部)側の端面62bは、左右方向に略沿うように形成されており、この端面62bを、被係合突起40における突起本体41の元部側の端面41bと相互に係止させることにより、被係合突起40を係合させる構成である。また、突出部61における前端側の部位は、係合突起62と被係合突起40とを係合させた際に、被係合部37の磁石収納部33を挿入可能な凹状とされている。
係合部60の後端60b側には、図16の(b)に示すように、ホルダ72に形成される段差部80に係止される係止爪部64が、形成されている。この係止爪部64は、係合部60の後端60b側を部分的に外方へ突出させるようにして形成されるもので、元部側(前端側)の外方への突出量を大きくして、先端側(後端側)にかけて収束するように構成されている(図19の(a)参照)。実施形態の場合、係止爪部64は、前後方向側からの投影状態の係合部60において、係合突起62の配置されない領域に形成されており(図18の(a)参照)、操作レバー部49の回転中心C1(突出部61の中心)を中心として、点対称形となるように、形成されている。実施形態の場合、係止爪部64は、前後方向側から見て、ブラケット54の係止脚部56と略一致した位置に、形成されている。この係止爪部64は、元部側の端面64aを、段差部80の前面80cに当接させることにより、係合部60のホルダ72に対する前方移動を規制すると同時に、操作レバー部49の回動時に、段差部80の周方向の端面80a,80b(図21の(a),(e),(f)参照)に当接させることにより、さらなる操作レバー部49の回転移動を防止するストッパとしての役割も果たしている。
また、実施形態の係合部60において、係止爪部64の前方となる位置には、操作レバー部49のブラケット54の係止脚部56の先端(前端)側に配置される突出片56aを係止可能な係止穴65が、形成されている(図18の(b)及び図19の(a)参照)。この係止穴65は、図16の(b)に示すように、係合部60の内周側を通るように配置される係止脚部56の先端から外方に突出するように形成される突出片56aを周縁で係止可能に、貫通して形成されている。また、詳細には、係止穴65は、磁石収納部67と隣接して、形成されている。そして、実施形態では、ブラケット54の係止脚部56の先端側に形成される突出片56aを係止穴65の周縁に係止させることにより、操作レバー部49と係合部60とが連結され、操作レバー部49の回動時に、係合部60も連動して、蓋体6における保持部材9の表面に沿って回動されることとなる。また、係合部60には、操作レバー部49のレバー本体50に形成されるリブ部53を挿入可能な挿入凹部66が、後端60b側から切り欠かれて、形成されている(図18の(c)及び図19の(a)参照)。
磁石収納部67内に収納される磁石69は、被係合部37に配置される磁石45と同一の大きさのものを使用されており、長手方向を左右方向に沿わせた略直方体状として、中心を、係合部60の中心軸(操作レバー部49の回転中心C1)と略一致させるようにして、磁石収納部67内に収納されている。この磁石69は、前後方向側から見た状態で、被係合部37側の磁石45と略一致して、この被係合部37側に配置される磁石45との間に、相互に引き付け合うような磁力を作用させるように、配置されている。実施形態の場合、磁石69は、上下で極を異ならせており、下側半分の領域をS極69Sとし、上側半分の領域をN極69Nとされている(図22参照)。
操作レバー部49と係合部60とを回動可能に保持させるホルダ72は、ABS樹脂から形成されている。ホルダ72は、図21に示すように、保持部材9に形成される挿通孔13に挿通されてこの挿通孔13周縁に取り付けられる取付部73と、取付部73から前方に延びて係合部60の外周側を覆うカバー部82と、を備えている。取付部73は、保持部材9の挿通孔13に対応して、外形形状を、略四角柱状とされるとともに、中央に、係合部60を挿通可能な挿通孔79を、貫通させて構成されている。カバー部82は、この挿通孔79の周縁から前方に延びて、係合部60の前部側の領域の外周側を覆うように、略円筒状とされている。
取付部73は、外周面74における元部側(後端側)の部位に、保持部材9における挿通孔13の内周面14に形成される段差部15に当接可能な段差部75を、全周にわたって配置させている(図21の(b)参照)。また、取付部73の外周面74における上側部位74aには、挿通孔13の内周面14に形成される凹部16に挿入可能とされる突起部76が、形成されている(図21の(c)及び(d)参照)。実施形態の場合、突起部76は、上側部位74aの左右の略中央において、段差部75から連なって前方に延びるように、形成されている。この突起部76と、挿通孔13に形成される凹部16と、は、ホルダ72を挿通孔13に挿通させる際の位置決めを構成している。取付部73の外周面74における左側部位74bと右側部位74cとには、係止片部25における係止片本体27を挿入可能な凹部77が、外周面74を凹ませるようにして形成されている。凹部77は、図21の(d)に示すように、上下方向に略沿った長尺状として構成されるもので、実施形態の場合、挿通孔79に連通されるように、貫通して、形成されている(図21の(f)参照)。また、取付部73の後面73a側において、挿通孔79の周縁となる部位には、図21の(a),(e),(f)に示すように、部分的に段差状に切り欠かれる段差部80が、形成されている。この段差部80は、図16の(b)に示すように、係合部60の後端60b側に形成される係止爪部64を係止させるためのもので、係止爪部64に対応して、挿通孔79の中心(操作レバー部49の回転中心C1)を中心として点対称となるように、形成されている(図21の(a)参照)。これらの段差部80は、挿通孔79の周縁に、連続的に形成されており、操作レバー部49の回動時に、周方向に沿った両側の端面80a,80b(図21の(a)参照)に係止爪部64を当接させることにより、係合部60及び操作レバー49部のさらなる回転を規制可能な構成とされている。実施形態の止め具本体48では、この段差部80により、操作レバー部49(係合部60)の回動範囲が規定されている。具体的には、実施形態の場合、段差部80は、操作レバー部49を、係合突起62と被係合突起40とを係合させている非回転位置よりも、使用者側から見て(後側から見て)右方の角度領域のみにおいて、係合突起62と被係合突起40との係合を解除する方向である右方と、係合突起62と被係合突起40とを係合させる左方と、に、回転可能で、かつ、回転角度を90°とするように、構成されている。
カバー部82の前端82a側は、図21の(d),(e),(f)に示すように、左右両側の部位を、部分的に連続的に切り欠かれている。これらの切欠部83は、カバー部82の中心(操作レバー部49の回転中心C1)を中心として点対称形(実施形態の場合、左右対称となる位置)に形成されるもので、非回動の状態の係合部60における係合突起62の後側となる位置に、配置されている(図15の(a)及び図16の(a)参照)。この切欠部83は、周方向に沿った長さ寸法(開口幅寸法)を、被係合突起40の突起本体41を挿入可能な寸法に設定されるもので、係合突起62と被係合突起40との係合時には、これらの切欠部83の部位に、被係合突起40の突起本体41が、配置されることとなる(図4参照)。また、各切欠部83は、周方向に沿った長さ寸法を、係合突起62の周方向に沿った長さ寸法より小さく設定されている。詳細には、実施形態の場合、各切欠部83は、図21の(b)に示すように、中心角を50°程度とした弧の領域を、切り欠くようにして、形成されている。すなわち、係合突起62は、いずれの状態においても、前後方向側から見て、カバー部82において切欠部83を備えていない部位(切り欠かれていない一般部84)と、重なる領域を有している(図15,16参照)。カバー部82における一般部84は、係合突起62の後端(元部)側の端面62bと常時当接するもので、係合部60のホルダ72に対する後方移動を規制するストッパとして、作用している。
次に、実施形態のランドセル1において、止め具本体48の保持部材9に対する着脱について、説明をする。止め具本体48を保持部材9に保持させた状態から、蓋体6の裏面側に露出して配置される各係止片部25の操作片26aを、指等によって、それぞれ、左右の外方にスライド移動させれば、係止片部25が、挿通孔13の内周面14側に形成される収納用凹部19内に引き込まれることとなって、係止片本体27と、止め具本体48のホルダ72に形成される凹部77周縁と、の係止状態を解除されることとなる。そして、止め具本体48を挿通孔13から引き抜けば、保持部材9から取り外すことができる。逆に、取り外した止め具本体48を保持部材9に再度保持させる際には、図25に示すように、止め具本体48のホルダ72を、外周面74に形成される突起部76を挿通孔13の内周面14に形成される凹部16に挿入させるようにして、段差部15,75相互を当接させるように、挿通孔13に挿入させ、その後、図26に示すように、係止片部25の操作片26aを、それぞれ、左右の内方にスライド移動させれば、係止片部25の係止片本体27が、収納用凹部19の開口部22から突出されて、挿通孔13の内周面14から引き出され、ホルダ72に形成される凹部77内に挿入されることとなり、係止片本体27を凹部77周縁に係止させることができて、止め具本体48を保持部材9に保持させることができる。
次に、実施形態のランドセル1において、蓋止め具29を用いた蓋体6の収納部3への着脱について説明をする。蓋体6を収納部3に取り付けられた状態、すなわち、係合突起62と被係合突起40とを係合させた操作レバー部49の非回動の状態では、係合部60側(止め具本体48側)に配置される磁石69と、被係合部37側(受け座部30側)に配置される磁石45と、は、図27のAに示すように、極を前後で逆にして、両者の間に、前後方向側から見た状態で、全面にわたって相互に引き合うような磁力(吸着磁力)を作用させて、配置されている。また、実施形態のランドセル1では、各磁石45,69は、図4に示すように、周囲を覆う磁石収納部33,67を、間に僅かに隙間を設けるように近接して配置され、各磁石45,69の間には、それぞれ、磁石収納部33,67が介在されるのみであることから、磁石45,69間には強力に引き合うような磁力が作用している。また、このとき、被係合突起40の突起本体41は、図27のAに示すように、周方向の全域にわたって、係合突起62と係合されている。そして、この状態から、操作レバー部49を右側に回転させれば、操作レバー部49に連動して係合部60及び磁石69も右側に回転されることとなり、磁石45,69間には、この操作レバー部49の回転に伴って、相互に反発させるような磁力(反発磁力)の作用する面(図27の網掛け部分参照)が、図27のB,Cに示すように、徐々に増加していく。そして、回転角度が90°に到達した時点で、磁石45,69における吸着磁力の作用する面と反発磁力の作用する面との面積が略同一となり(図27のD参照)、このとき、係合突起62の右側への回転により、係合突起62と被係合突起40の突起本体41との係合状態も、完全に解除されることとなる。そして、磁石45,69における吸着磁力の作用する面と反発磁力の作用する面との面積が略同一となることにより、磁石45,69間に生ずる反発磁力が、係合部60を、被係合部37から浮き上がらせるように、半自動的に移動させることとなって、止め具本体48が、保持部材9及び蓋体6ごと受け座部30から浮き上がるような態様となって、蓋体6を収納部3から取り外すことができる。
逆に、蓋体6を収納部3に取り付ける際には、操作レバー部49が回動された状態では、止め具本体48を受け座部30に接近させ、係合部60の突出部61を被係合部37の凹部38内に挿入させれば、図28に示すように、被係合突起40の突起本体41が、凹部38からの突出状態を維持されたまま、カバー部82の切欠部83内に挿入されることとなる。そして、操作レバー部49が、係合部60側に配置される磁石69によって、相互に引き合うような吸着磁力を受けて、半自動的に、非回動状態に戻るように、左側に回転されつつ、この係合部60側の磁石69を、磁石収納部33,67を介して、被係合部37側の磁石45と当接させることとなる。そして、この係合部60側の磁石69の回転に伴って、係合部60も左側に回転されることとなり、係合部60に配置される係合突起62が、被係合部37に配置される被係合突起40の突起本体41と係合されることとなり、蓋体6を収納部3に取り付けることができる。
また、蓋体6を収納部3に取り付ける際において、操作レバー部49が非回動の位置に戻っている状態では、止め具本体48をそのまま受け座部30に接近させれば、磁石45,69が相互に引き合うこととなり、係合部60の突出部61が、この磁石45,69間に生じる吸着磁力を受けて、被係合部37の凹部38内に挿入されることとなる。このとき、図29に示すように、係合部60に形成される係合突起62によって、被係合部37に形成される被係合突起40を、コイルばね43を圧縮させるようにして外方へ押圧しつつ、突出部61が凹部38内に進入することとなる。そして、磁石45,69相互が、磁石収納部33,67を介して当接されれば、コイルばね43が復元して、被係合突起40が定常位置に復帰することとなり、係合部60に配置される係合突起62が、被係合部37に配置される被係合突起40の突起本体41と係合されることとなって、蓋体6を収納部3に取り付けることができる。
実施形態のランドセル1では、止め具本体48が、操作レバー部49を蓋体6に対して回動可能とするようにして、蓋体6に設けられる保持部材9に保持される構成とされ、また、この止め具本体48は、保持部材9に対して着脱可能に構成されている。そのため、止め具本体48を、蓋体6側から容易に取り外すことができる。そして、この止め具本体48は、保持部材9への取付時に、蓋体6の表面側に露出される装飾部51を、備えていることから、例えば、異なる装飾部を有した複数個の止め具本体を、気分等に応じて、適宜取り替えて使用することも容易に可能となる。
したがって、実施形態のランドセル1では、止め具本体48を蓋体6から取り外して交換することができる。
また、実施形態のランドセル1では、操作レバー部49及び係合部60を回動可能に保持させるホルダ72が、止め具本体48側に形成されて、ホルダ72を、保持部材9に形成される挿通孔13に挿通させて、係止部材18により係止させることにより、操作レバー部49及び係合部60が、蓋体6に対して回動可能に、保持部材9に保持される構成であることから、保持部材側に、保持部材に保持させた状態の操作レバー部及び係合部を回動させる機構を設ける場合と比較して、構成を簡便にすることができる。勿論、このような点を考慮しなければ、保持部材側に、保持部材に保持させた状態の操作レバー部及び係合部を回動させる機構を設けるように、構成してもよい。
さらに、実施形態のランドセル1では、ホルダ72の外周面74に、ホルダ72を挿通孔13に挿通させる際の位置決めとなる突起部76を、形成し、挿通孔13の内周面14に、突起部76を挿入可能な凹部16を、形成していることから、装飾部51(ホルダ72)が上下や左右を反転された状態では、ホルダ72を挿通孔13にうまく挿入させることができず、止め具本体48を保持部材9に誤組付してしまうことを、容易に防止できる。なお、実施形態では、ホルダの外周面側に突起部を設け、挿通孔の内周面側に凹部を設けているが、このような位置決め用の突起部を、挿通孔の内周面側に設け、他方のホルダの外周面に、突起部を挿入可能な凹部を、設ける構成としてもよい。
さらにまた、実施形態のランドセル1では、係止部材18が、蓋体6の裏面側に形成される操作片26aにより挿通孔13の内周面14から出し入れ可能とされるとともに、挿通孔13にホルダ72を挿入させた状態で、ホルダ72に形成される凹部77に挿入させるように挿通孔13の内周面14から突出させることにより、ホルダ72を係止可能とされる係止片部25を、備える構成とされている。そのため、実施形態のランドセル1では、係止片部25を挿通孔13の内周面14側に引き込んだ状態で、挿通孔13にホルダ72を挿入させ、その後、蓋体6の裏面側に形成される操作片26aを操作することにより、係止片部25を挿通孔13の内周面14から引き出して係止片部25の係止片本体27を凹部77に挿入させば、係止片本体27を凹部77周縁に係止させれば、止め具本体48を保持部材9に保持させることができる。また、逆に、操作片26aを、係止片部25を挿通孔13の内周面14側に引き込むように操作すれば、係止片本体27を凹部77周縁との係止状態を解除することができて、ホルダ72を保持部材9から取り外すことができる。その結果、実施形態のランドセル1では、止め具本体48を、保持部材9に容易に着脱させることができる。
さらにまた、実施形態のランドセル1では、係合部60が、被係合部37側に突出する突出部61を、備え、被係合部37が、突出部61を挿入可能な凹部38を、備える構成とされるとともに、突出部61の先端61a側における外周面61b側に、係合突起62が、形成され、凹部38の内周面38a側に、係合突起62を係合可能とされるとともに、係合部60の回動時に係合突起62との係合を解除可能とされる被係合突起40が形成される構成である。そして、実施形態のランドセル1では、係合部60と被係合部37とが、それぞれ、磁石45,69を有する構成とされ、これらの磁石45,69が、係合突起62と被係合突起40との係合時に、相互に引き合うような磁力を作用させ、係合突起62と被係合突起40との係合を解除する方向への操作レバー部49の回動時に、反発するような磁力を作用させるように、係合部60と被係合部37とに配置される構成である。そのため、実施形態のランドセル1では、止め具本体48側に配置される係合突起62は、操作レバー部49を回動させれば、受け座部30側に配置される被係合突起40との係合状態を解除されると同時に、両者に配置される磁石45,59間に作用する反発力を受けて、受け座部30側から、離れやすくなる。また、係合突起62と被係合突起40とを係合させる際には、係合部60側に形成される突出部61を、被係合部37側に形成される凹部38内に挿入させれば、止め具本体48側(係合部60側)に配置される磁石69が、受け座部30側(被係合部37側)に配置される磁石45と引き合って、係合部60及び操作レバー部49ごと回動されることとなり、このような磁石45,69間に生じる相互に引き合うような磁力を利用して、係合部60と被係合部37とが、係合突起62と被係合突起40とを係合させるようにして、半自動的に相互に係合されることとなる。そのため、実施形態のランドセル1では、止め具本体48側と受け座部30側とに配置される磁石45,69の磁力を利用して、係合部60と被係合部37とを係合若しくは係合解除させる構成であることから、係合部60と被係合部37との係合及び係合解除が容易であり、小学校低学年の小さな子供でも楽に操作することができる。
さらにまた、実施形態のランドセル1では、係合突起62が、操作レバー部49の回転中心C1を中心として略対称となる2箇所に、形成されて、それぞれ、突出部61の円周の略1/4程度の領域に、連続的に形成さるとともに、それぞれ、操作レバー部49の回転中心軸に沿った断面において、元部側にかけて拡開されるように、外表面62aを傾斜されている。また、各被係合突起40の突起本体41は、それぞれ、操作レバー部49の回転中心軸に沿った断面において、内表面41aを、各係合突起62の外表面62aに略沿って傾斜させて構成するとともに、付勢手段としてのコイルばね43によって凹部38の内周面38aから突出するように付勢された状態で、凹部38の内周面38aを凹ませて形成される収納部位37a内に取り付けられる構成である。そのため、実施形態のランドセル1では、操作レバー部49の回転中心C1を中心として対称的な位置に配置される2対の係合突起62及び被係合突起40によって、係合状態を安定して維持させることができる。また、実施形態のランドセル1では、被係合部37において、凹部38の内周面38aから突出するように配置される各被係合突起40の突起本体41が、コイルばね43を介して凹部38の内周面38aを凹ませて形成される収納部位37aに取り付けられる構成であり、これらの被係合突起40の突起本体41を、コイルばね43の付勢力に抗して押圧させれば、被係合突起40の突起本体41を、収納部位37a内に収納させるように移動させることができる。また、この被係合突起40の突起本体41の内表面41aは、係合部60に形成される各係合突起62の外表面62aに略沿うように、傾斜して構成されている。そのため、実施形態のランドセル1では、操作レバー部49が非回動の位置にある状態で、止め具本体48を受け座部30側に接近させても、被係合突起40を、凹部38内への突出部61の進入に伴って、係合突起62によって押圧することにより、収納部位37a内に収納させるように移動させることができて、突出部61の凹部38内への挿入が完了すれば、被係合突起40の突起本体41が、コイルばね43を復元させるようにして、凹部38の内周面38aから突出するように復帰し、各係合突起62に係合されることとなる。すなわち、実施形態のランドセル1では、操作レバー部49(止め具本体48)が非回動の位置に配置されている場合でも、操作レバー部49を回動させずに、単に、止め具本体48の係合部60に形成される突出部61を、受け座部30の被係合部37に形成される凹部38に挿入させるだけで、係合突起62を被係合突起40に係合させることができる。また、このとき、係合部60と被係合部37とにそれぞれ配置される磁石45,69間には、相互に引き合うよう磁力が発生することとなる。そのため、実施形態のランドセル1では、蓋体6の先端側に配置される止め具本体48を、収納部3側に配置される受け座部30側に接近させれば、係合部60及び操作レバー部49がどのような状態であっても、磁石45,69間に生ずる相互に引き合うような磁力により、止め具本体48が、半自動的に、突出部61を凹部38内に挿入させるように移動して、係合突起62と被係合突起40とが、半自動的に相互に係合されることとなる。その結果、止め具本体48の操作性が一層良好となる。
さらにまた、実施形態のランドセル1では、受け座部30が、鞄本体としての収納部3において後側に配置される後壁4の下端側となるポケット部5の下端5a側の部位に、配置され、止め具本体48が、蓋体6の表面側に、装飾部51を露出させるように、配置されている。すなわち、実施形態のランドセル1では、使用時にランドセル1を背負った際に、止め具本体48が、側方から視認可能な位置に、配置されている(図1参照)。そのため、実施形態のランドセル1では、使用時にランドセル1を背負った状態で、装飾部51が良好に視認できることとなる。その結果、従来のごとく、蓋体の先端から延びる連結片の先端側に、止め具本体を配置させ、この止め具本体を鞄本体の底壁側に止める構成のランドセルと比較して、意匠性が良好となり、装飾部を配置させる効果も、増大することとなる。そして、実施形態のランドセル1では、上述したごとく、止め具本体48を保持部材9から容易に取り外すことができることから、図30に示すように、外形形状をリボン形の扁平な立体形状とした異なる装飾部51Aを有した止め具本体48Aに交換することもできる。そのため、止め具本体を、使用者の好みに応じて容易に交換して、楽しむことでき、長期間使用するランドセルを、飽きずに使用することができる。
なお、実施形態では、ランドセルを例に採り説明しているが、本発明を適用可能な鞄はランドセルに限られるものではなく、大人が使用する普通の鞄に、本発明を適用してもよい。
1…ランドセル(鞄)、3…収納部(鞄本体)、4…後壁、5…ポケット部、5a…下端、6…蓋体、6a…先端(下端)、9…保持部材、13…挿通孔、14…内周面、16…凹部、18…係止部材、25…係止片部、26…収納片部、26a…操作片、27…係止片本体、29…蓋止め具、30…受け座部、37…被係合部、38…凹部、40…被係合突起、41…突起本体、41a…内表面、43…コイルばね(付勢手段)、45…磁石、48,48A…止め具本体、49…操作レバー部、51,51A…装飾部、60…係合部、61…突出部、62…係合突起、62a…外表面、69…磁石、72…ホルダ、74…外周面、76…突起部、77…凹部。

Claims (7)

  1. 鞄本体と、該鞄本体の開口を閉塞可能な蓋体と、該蓋体を閉じて前記鞄本体側に止めるための蓋止め具と、を有する鞄において、
    前記蓋止め具が、
    前記蓋体の先端側に配置される止め具本体と、前記鞄本体側に配置される受け座部と、を備え、
    前記止め具本体が、
    前記蓋体の表面に沿って回動可能に前記蓋体に保持される操作レバー部と、
    前記蓋体の裏面側に突出するように配置されるとともに、前記操作レバー部の回動に連動可能とされて前記受け座部に形成される被係合部に係合可能とされる係合部と、
    を備える構成とされて、
    前記係合部が、前記操作レバー部の回動に伴って回動された際に、前記被係合部との係合状態を解除可能に、構成され、
    前記蓋体に、前記操作レバー部を前記蓋体に対して回動可能に、前記止め具本体を保持可能な保持部材が、形成され、
    前記止め具本体が、前記保持部材に対して着脱可能に構成されるとともに、前記保持部材への取付時に、前記蓋体の表面側に露出される装飾部を、備えることを特徴とする鞄。
  2. 前記止め具本体が、前記操作レバー部及び前記係合部を回動可能に保持させるホルダを、備える構成とされ、
    前記保持部材が、前記ホルダを挿通可能な挿通孔を備えるとともに、該挿通孔の周縁に、前記挿通孔に挿通させた状態の前記ホルダを係止可能な係止部材を、配設させていることを特徴とする請求項1に記載の鞄。
  3. 前記ホルダの外周面若しくは前記挿通孔の内周面の一方に、前記ホルダを前記挿通孔に挿通させる際の位置決めとなる突起部が、形成され、
    前記ホルダの外周面若しくは前記挿通孔の内周面の他方に、前記突起部を挿入可能な凹部が、形成されていることを特徴とする請求項2に記載の鞄。
  4. 前記係止部材が、前記蓋体の裏面側に形成される操作片により前記挿通孔の内周面から出し入れ可能とされるとともに、前記挿通孔に前記ホルダを挿入させた状態で、前記ホルダに形成される凹部に挿入させるように前記挿通孔の内周面から突出させることにより、前記ホルダを係止可能とされる係止片部を、備える構成とされていることを特徴とする請求項2又は3に記載の鞄。
  5. 前記係合部が、前記被係合部側に突出する突出部を、有し、
    前記被係合部が、前記突出部を挿入可能な凹部を、有する構成とされて、
    前記突出部の先端側における外周面側に、係合突起が、形成され、
    前記凹部の内周面側に、前記係合突起を係合可能とされるとともに、前記係合部の回動時に前記係合突起との係合を解除可能とされる被係合突起が、形成され、
    前記係合部と前記被係合部とが、それぞれ、磁石を有する構成とされ、
    該磁石が、前記係合突起と前記被係合突起との係合時に、相互に引き合うような磁力を作用させ、前記係合突起と前記被係合突起との係合を解除する方向への前記操作レバー部の回動時に、反発するような磁力を作用させるように、前記係合部と前記被係合部とに配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の鞄。
  6. 前記係合突起が、前記操作レバー部の回転中心を中心として略対称となる2箇所に、形成されて、それぞれ、前記突出部の円周の略1/4程度の領域に、連続的に形成されるとともに、
    それぞれ、前記操作レバー部の回転中心軸に沿った断面において、元部側にかけて拡開されるように、外表面を傾斜させて構成され、
    前記各被係合突起が、それぞれ、前記操作レバー部の回転中心軸に沿った断面において、内表面を、前記各係合突起の外表面に略沿って傾斜させて構成されるとともに、付勢手段によって前記凹部の内周面から突出するように付勢された状態で、前記凹部の内周面を凹ませて形成される収納部位内に取り付けられていることを特徴とする請求項5に記載の鞄。
  7. 請求項1に記載の鞄が、ランドセルであって、
    前記鞄本体が、上方を開口させて構成される略直方体形状とされ、
    前記蓋体が、閉じ時の下端側を、前記蓋止め具により、前記鞄本体側に止められる構成とされ、
    前記受け座部が、前記鞄本体において後側に配置される後壁の下端側の部位に、配置され、
    前記止め具本体が、前記蓋体の表面側に、前記装飾部を露出させるように、配置されていることを特徴とするランドセル。
JP2014140013A 2014-07-07 2014-07-07 Active JP5731699B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014140013A JP5731699B1 (ja) 2014-07-07 2014-07-07

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014140013A JP5731699B1 (ja) 2014-07-07 2014-07-07

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5731699B1 JP5731699B1 (ja) 2015-06-10
JP2016016073A true JP2016016073A (ja) 2016-02-01

Family

ID=53486848

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014140013A Active JP5731699B1 (ja) 2014-07-07 2014-07-07

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5731699B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022187953A (ja) * 2021-06-08 2022-12-20 株式会社Shiffon ランドセル

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3032673U (ja) * 1996-06-21 1996-12-24 株式会社好美屋本社 付属品の交換可能なハンドバッグ
JP3174645U (ja) * 2012-01-19 2012-03-29 株式会社セイバン ランドセル
JP5301743B2 (ja) * 2013-02-04 2013-09-25 株式会社松本 鞄用蓋止め具

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3032673U (ja) * 1996-06-21 1996-12-24 株式会社好美屋本社 付属品の交換可能なハンドバッグ
JP3174645U (ja) * 2012-01-19 2012-03-29 株式会社セイバン ランドセル
JP5301743B2 (ja) * 2013-02-04 2013-09-25 株式会社松本 鞄用蓋止め具

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022187953A (ja) * 2021-06-08 2022-12-20 株式会社Shiffon ランドセル

Also Published As

Publication number Publication date
JP5731699B1 (ja) 2015-06-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102615110B1 (ko) 카트리지를 결속 및 결속 해제하기 위한 잠금 및 해제 메커니즘을 갖는 면도기 손잡이
US9895817B2 (en) Shaver
AU2009233670A1 (en) Dual Front Utility Knife with Interlock
JP2007037719A (ja) ベルト係止具
JP6708873B2 (ja) 筆箱
JP5731699B1 (ja)
JP5301743B2 (ja) 鞄用蓋止め具
JP6621163B1 (ja) 飲料容器のロック機構
WO2010081296A1 (en) Cord lock
JP4397968B1 (ja) コンパクト容器
JP6077219B2 (ja) 玩具
JP6385742B2 (ja) 手持ち具
JP2018089035A (ja) コンパクト容器
JP2013204762A (ja) 柄の連結構造
JP2017158957A (ja) ハサミ
JP2005218646A (ja) 首振り式剃刀
JP4721215B2 (ja) 蓋体付き容器
JP2007325756A (ja) 化粧用ケース
JP3068053U (ja) 保持具
JP3040156U (ja) 携帯電話機のホルダ
JP2009178870A (ja) 筆記具
JP5361223B2 (ja) 彫刻刀
JP3088440U (ja) チェアーバッグ
JP2014091364A (ja) 車両用コンソールボックス
US20210023427A1 (en) Golf club brush

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150310

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150409

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5731699

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250