JP2016013905A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】両面印刷が可能な画像形成装置であって、装置の小型化が可能で、両面印刷した用紙の主走査方向の位置精度を高めることができる画像形成装置を提供する。【解決手段】第一検知手段101と、第二検知手段102と、シフトローラ対201,202とを備えた。そして、シフトローラ対201,202で補正するときの((L5−L0)+(L3−L0))などの補正量は、補正する補正用紙が前記第二搬送路を通過するときに第二検知手段102で検知したL5と、先行して第二搬送路21を通過し、シフトローラ対201,202で用紙位置が補正された先行用紙の、第二搬送路21を通過した後の第一検知手段101のL3とを用いて算出される。【選択図】図2

Description

本発明は、レーザープリンタ、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置、特に、両面印刷が可能な画像形成装置に関するものである。
近年、両面印刷が可能な画像形成装置では、用紙の両面に画像形成を行った用紙の用紙搬送方向に直交する方向(以下、主走査方向という)における位置精度について、印刷機並みの高い精度を求められている。
このように高い精度を求められているのは、次の理由による。
両面印刷が可能な画像形成装置は、用紙上に画像を形成する画像形成部を通過する第一搬送路と、第一搬送路に接続され、第1面に画像が形成された用紙の表裏を反転させて、画像形成部の用紙搬送方向上流側の第一搬送路に案内する第二搬送路とを備えている。この第二搬送路を通過する第2面に画像形成が行われる用紙は、その搬送距離が第1面にだけ画像形成が行われる用紙に比べて長くなるため、主走査方向の位置ズレも大きくなり易い。
そして、連続して両面印刷を行った複数の用紙の位置ズレ精度が低いと、両面印刷を行った用紙の端部位置がばらついて、ばらついた用紙端部を揃える作業が生じたり、ばらつきが大きい場合には、排紙トレイ等の積載部から用紙が脱落したりしてしまう。
また、従来から、両面印刷が可能な画像形成装置で、両面印刷した用紙の主走査方向の位置を補正する様々な方法が提案されている。
例えば、特許文献1には、次のような画像形成装置が記載されている。
用紙上に画像を形成する画像形成部と、画像形成部を通過する用紙の第一搬送路と、第一搬送路に接続され、第1面に画像が形成された用紙の表裏を反転させて、画像形成部の用紙搬送方向上流側の第一搬送路に案内する第二搬送路とを備えている。また、第一搬送路上の画像形成部の用紙搬送方向上流側近傍に設けられたレジストローラ対と、画像形成部(転写部)との間に搬送する用紙の主走査方向の位置を検知する検知手段(片寄りセンサ)を備えている。また、この検知手段で検知した用紙位置と、用紙の基準位置との差分に応じて、レジストローラ対で挟持した用紙を基準位置まで主走査方向に移動させる、レジストローラ対とレジストローラ対を主走査方向に移動させる機構とからなる用紙位置補正手段も備えている。
そして、この画像形成装置では、用紙の第1面及び第2面のいずれに画像形成を行うときにも、上記検知手段の検知結果に基づいて、用紙位置補正手段で画像形成を行う用紙の用紙位置を基準位置に補正する。
一般的な画像形成装置では、給紙カセット等が配置された給紙部からレジストローラ対まで用紙を搬送する第一搬送路の部分には、給紙カセット等に収納された用紙面に略平行な方向の画像形成装置のサイズを小型化するため、曲率を有した区間等を有している。
しかし、特許文献1の画像形成装置では、レジストローラ対で挟持した用紙を主走査方向に移動させるため、レジストローラ対の用紙搬送方向上流側に他の搬送ローラ等が干渉しない直線部を設けたり、他の搬送ローラ等を離間させる機構を設けたりする必要がある。
これらのため、特許文献1の画像形成装置では、画像形成装置のサイズを小型化することが困難であった。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、両面印刷が可能な画像形成装置であって、装置の小型化が可能で、両面印刷した用紙の主走査方向の位置精度を高めることができる画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、用紙上に画像を形成する画像形成部と、該画像形成部を通過する第一搬送路と、該第一搬送路に接続され、第1面に画像が形成された用紙の表裏を反転させて、前記画像形成部の用紙搬送方向上流側の前記第一搬送路に案内する第二搬送路とを備えた画像形成装置において、前記第一搬送路の前記画像形成部の用紙搬送方向上流側に設けられ、用紙の主走査方向の位置を検知する第一検知手段と、前記第二搬送路を通過する用紙の主走査方向の位置を検知する第二検知手段と、前記第二搬送路を通過する用紙の主走査方向の用紙位置を補正する用紙位置補正手段とを備え、前記用紙位置補正手段で補正するときの補正量は、補正する補正用紙が前記第二搬送路を通過するときに前記第二検知手段で検知した検知結果と、先行して前記第二搬送路を通過し、前記用紙位置補正手段で用紙位置が補正された先行用紙の、前記第二搬送路を通過した後の前記第一検知手段の検知結果とを用いて算出されることを特徴とするものである。
本発明は、両面印刷が可能な画像形成装置であって、装置の小型化が可能で、両面印刷した用紙の主走査方向の位置精度を高めることができる画像形成装置を提供できる。
一実施形態のプリンタの概要説明図。 実施例1のプリンタに係る、面印刷した用紙の位置ズレ、及び用紙の表裏に形成する画像位置の相対的なズレを低減する構成の説明図。 実施例2のプリンタに係る、面印刷した用紙の位置ズレ、及び用紙の表裏に形成する画像位置の相対的なズレを低減する構成の説明図。
以下、本発明を、シート状の記録媒体である用紙Pの表裏両面に画像形成が可能な画像形成装置であるレーザープリンタ(以下、プリンタ1という。)に適用した一実施形態について、図を用いて説明する。
図1は、本実施形態のプリンタ1の概要説明図である。
図1に示すように、プリンタ1は、画像担持体2、例えば感光体ベルト(OPCベルト)上を帯電器3で一様帯電した後、画像担持体2上に入力し画像信号に基づいて、光書き込み装置4でレーザービームを投射して画像の静電潜像を形成する。そして、形成された静電潜像は現像装置5により現像されてトナー像として顕像化される。
用紙Pは、給紙装置6、例えば給紙カセット6a(,b)から給紙コロ7により給送されて、第一搬送路である搬送路8によりレジストローラ対9の位置まで搬送される。ここで、レジストローラ対9の上流側近傍にはレジストセンサ11が配置されており、用紙Pの先端検出が行われる。
レジストローラ対9により、斜行が補正されるとともに、画像担持体2への静電潜像の書き込みとタイミングを合わせて給送される用紙P上に、画像担持体2に対向配置された転写装置15により、画像担持体2上のトナー像が転写される。つまり、画像担持体2と転写装置15により、用紙P上にトナー像による画像を形成する画像形成部が構成されている。
そして、用紙P上に転写されたトナー像は、定着装置16を通る間に、熱と圧力が加えられて用紙P上に定着されることとなる。
用紙Pの第1面である表面だけに画像形成を行う場合には、トナー像が定着された用紙Pは、排紙ローラ対18の回転により、排紙トレイ30上に装置本体100に形成された排紙口を介して排紙される。
一方、用紙Pの表裏両面に画像形成を行う場合には、用紙Pは、排紙トレイ30に至る排紙路(搬送路8)から分岐される分岐路19を通過し、反転ローラ対21が反転路22で行うスイッチバック動作で表裏が反転される。
そして、用紙位置補正手段であるシフトローラ対201,202が設けられた戻し路20を通過し、レジストローラ対9まで搬送される。ここで、分岐路19、反転路22、及び搬送路8に設けられたレジストローラ対9の用紙搬送方向上流側に用紙Pを搬送する戻し路20が第二搬送路22を構成している。
なお、画像担持体2の表面上への光書き込みは、光書き込み装置4内に有した不図示のポリゴンモータにより、回転するポリゴンミラーがレーザ光を、用紙Pの搬送方向に対し直交する向(主走査方向)に、用紙Pの幅に相当するエリアにわたって光走査する。
また、搬送路8に設けられたレジストローラ対9の用紙搬送方向下流側近傍には用紙Pの主走査方向の位置(端部位置)を検出する第一検知手段である第一検知手段101が設置されている。そして、第一検知手段101は給紙カセット6a(,b)から給紙される用紙Pと、戻し路20(第二搬送路22)を通過した第2面である裏面に画像形成を行う用紙Pの主走査方向の位置を検出する。
戻し路20には、主走査方向に移動可能なシフトローラ対201,202と、その用紙搬送方向下流側近傍には、シフトローラ対201,202で挟持した用紙Pの主走査側の位置(端部位置)を検出する第二検出手段である第二検出手段102が設置されている。そして、シフトローラ対201,202は、戻し路20に到達した用紙Pを挟持して主走査方向に移動させることが可能であり、また、第二検出手段102は、戻し路20に到達した裏面に画像形成を行う用紙Pの主走査方向の位置を検出する。
また、プリンタ1には、図示を省略した制御部を備え、パソコン等の外部機器からの画像データや、図示を省略した操作部からの入力情報に基づいて、画像処理を行ったり、各部の動作を制御する。この制御部には、画像処理や各部の動作制御を行うプログラムを記憶するROM(ロム)、ROMに記録されたプログラムの内、必要なサブルーチンや、操作部からの入力情報や外部機器からのデータが展開されるRAM(ラム)等の記憶装置を有している。そして、操作部等からの入力情報等と、ROM内のプログラムに基づいて、ROMやRAMを制御するとともに、各部の制御を行うための演算を行うCPU(中央演算装置)も備え、各部のインターフェースやドライバユニットの制御を行い、各部を制御する。
ここで、本実施形態のプリンタ1のように、用紙Pに両面印刷(画像形成)が可能な画像形成装置では、上記したように、主走査方向における用紙Pの位置ズレ精度について、印刷機並みの高い精度を求められている。
しかし、特許文献1の画像形成装置のように、レジストローラ対で、用紙Pの位置ズレを補正する構成では、上記したように画像形成装置のサイズを小型化することが困難だった。
また、特許文献2には、次のような両面印刷が可能な画像形成装置が記載されている。
用紙上に画像を形成する画像形成部と、画像形成部を通過する第一搬送路と、第一搬送路に接続され、第1面に画像が形成された用紙の表裏を反転させて、画像形成部の用紙搬送方向上流側の第一搬送路に案内する第二搬送路とを備えている。また、第一搬送路の画像形成部の用紙搬送方向上流側に設けられ、用紙の主走査方向の位置を検知する第一検知手段と、第二搬送路を通過する用紙の主走査方向の位置を検知する第二検知手段を備えている。また、第二搬送路を通過する用紙の主走査方向(幅方向)の用紙位置を補正する用紙位置補正手段(反転ローラ)も備えている。
そして、第一検知手段で検知した第二搬送路を通過する前の用紙位置に、第二搬送路を通過する用紙の位置を合わせるように、用紙位置補正手段を制御している。
この特許文献2に記載の画像形成装置では、上記したように第二搬送路に用紙位置補正手段を設けている。このため、特許文献1の画像形成装置とは異なり、第一搬送路の画像形成位置の用紙搬送方向上流側に、用紙を主走査方向に移動させるための略直線状の用紙搬送部や、用紙を挟持搬送する搬送手段の離間手段を省略できる。
このように省略することで、画像形成装置の小型化が、特許文献1の画像形成装置に比べて容易になるとともに、両面印刷した用紙の主走査方向の位置ズレも補正可能となる。
しかし、用紙位置補正手段で主走査方向の用紙位置が補正された用紙は、第二搬送路の用紙位置補正手段が設けられた部分から第一検知手段の検知位置に到達するまでの区間で、再び、主走査方向の用紙位置がズレてしまうことがある。
そして、連続して両面印刷を行った複数の用紙の位置ズレ精度が低いと、両面印刷を行った用紙の端部位置がばらついて、ばらついた用紙端部を揃える作業が生じたり、ばらつきが大きい場合には、排紙トレイ等の積載部から用紙が脱落したりしてしまう。
この用紙の位置ズレ量は、用紙のサイズ、厚さ、紙質、吸湿状態、搬送ローラ対の経時の摩擦抵抗の変化等により、変化しうるものであって、位置ずれ量を一定の値として用紙位置補正手段の補正量に加味することは困難であった。
また、本実施形態のプリンタ1のように、用紙Pに両面印刷が可能な画像形成装置では、表裏の画像位置の相対的なズレ精度についても、印刷機並みの高い精度を求められている。
特許文献1の画像形成装置では、用紙の第1面及び第2面のいずれに画像形成を行うときにも、用紙位置補正手段で画像形成を行う用紙の用紙位置を基準位置に補正するため、表裏の画像位置の相対的なズレ精度を高めることができるものと考えられる。しかし、上記したように、画像形成装置の小型化が困難である。
そして、特許文献1の画像形成装置では、第二搬送路の用紙位置補正手段が設けられた部分から画像形成部に到達するまでの区間で生じる用紙位置のズレに起因した、表裏の画像位置の相対的なズレが発生してしまう。
このように表裏の画像位置の相対的なズレ精度が低いと、複数の用紙を重ねた折り処理や、裁断等を行う場合に、複数の用紙で画像切れが生じてしまう。
そこで、本実施形態では、第一の目的を、両面印刷が可能なプリンタ1であって、装置本体100の小型化が可能で、両面印刷した用紙Pの位置ズレを低減可能なプリンタ1を提供することとした。
また、第二の目的を、両面印刷が可能なプリンタ1であって、装置本体100の小型化が可能で、両面印刷した用紙Pの表裏に形成する画像位置の相対的なズレを低減可能なプリンタ1を提供することとした。
次に、本実施形態のプリンタ1の特徴である、面印刷した用紙Pの位置ズレや、用紙Pの表裏に形成する画像位置の相対的なズレを低減可能な構成について、複数の実施例、及び変形例を挙げて説明する。
なお、各実施例、及び変形例のプリンタ1に備えた、同一、又は同様な機能を果す構成部材については、特に区別する必要が無い限り、同一の符号を付して説明する。
(実施例1)
まず、本実施形態のプリンタ1の実施例1について、図を用いて説明する。
図2は、本実施例のプリンタ1に係る、面印刷した用紙Pの位置ズレ、及び用紙Pの表裏に形成する画像位置の相対的なズレを低減する構成の説明図である。そして、図2(a)が、1枚目の用紙Pの位置ズレ、及び用紙Pの表裏に形成する画像位置の相対的なズレを補正するときの説明図、図2(b)が、2枚目の用紙Pの位置ズレ、及び用紙Pの表裏に形成する画像位置の相対的なズレを補正するときの説明図である。また、図2(c)が、3枚目の用紙Pの位置ズレ、及び用紙Pの表裏に形成する画像位置の相対的なズレを補正するときの説明図である。
本実施例のプリンタ1は、次の点が特徴となっている。
第二搬送路22の戻し路20にシフトローラ対201,202を設けている点である。このため、特許文献1の画像形成装置とは異なり、第一搬送路の画像形成位置の用紙搬送方向上流側に、用紙を主走査方向に移動させるための略直線状の用紙搬送部や、用紙を挟持搬送する搬送手段の離間手段を省略できる点である。このように省略することで、画像形成装置の小型化が、特許文献1の画像形成装置に比べて容易になるとともに、両面印刷した用紙の主走査方向の位置ズレも補正して低減することが可能となる。
また、シフトローラ対201,202で主走査方向の用紙位置が補正された後、第一検知手段101の検知位置まで搬送される区間で、用紙Pに生じる主走査方向のズレ量の予測値として、次の値を用いることができる点である。上記区間を先行して通過した用紙Pの、シフトローラ対201,202で主走査方向の用紙位置が補正された後の第一検知手段101の検知結果である。
したがって、シフトローラ対201,202による用紙Pの主走査方向の補正量を、補正する用紙Pの第二検知手段102の検知結果と、上記予測値とに基づいて算出して補正することができる。このように算出することで、第二搬送路22を通過し、画像形成された後の用紙Pの主走査方向の位置ズレを低減可能となる。
一方、上記区間を先行して通過した用紙Pの第二搬送路22を通過した後の第一検知手段101の検知結果がない場合、シフトローラ対201,202による補正量を補正する用紙Pの第二検知手段102の検知結果に基づいて算出して補正することになる。つまり、補正する用紙Pが第二搬送路22を通過する1枚目の用紙である場合、シフトローラ対201,202による補正量を、補正する用紙Pの第二検知手段102の検知結果に基づいて算出して補正することになる。
この場合、1枚目の用紙では、シフトローラ対201,202で用紙位置が補正された後、第一検知手段101の検知位置まで搬送される区間で生じる主走査方向の位置ズレを補正できない。しかし、2枚目以降の用紙から主走査方向の位置ズレを補正して低減することが可能となる。
よって、両面印刷が可能な画像形成装置であって、装置本体100の小型化が可能で、両面印刷した用紙Pの主走査方向の位置精度を高めることができるプリンタ1を提供できる。
また、主走査方向の位置ズレを低減した用紙Pの第2面に画像形成を行うときの画像形成位置を、以下のように補正することで、補正用紙に形成する表裏の画像の相対的な位置精度も高めることができる。
転写部15で用紙P上に形成する画像の主走査方向の画像形成位置を補正する形成位置補正手段として、光書込み装置4による画像形成開始位置を制御する制御部を備えた。
そして、第二搬送路22を通過した用紙Pの第2面に画像形成を行うときの補正量を、用紙Pの第1面に画像形成が行われるときの第一検知手段101の検知結果と、所定の用紙基準位置である用紙主走査基準P0との距離(差)を用いて算出する。
このように算出した値を用いて、第二搬送路22を通過した用紙Pの第2面に画像形成を行うときの画像形成開始位置を補正することで、次のような効果を奏することができる。
用紙Pの第1面と第2面の画像の相対的な画像形成位置を合わせるためには、次のような第一検知手段101の検知結果を用いて、第2面に形成される画像の画像形成開始位置を補正することが最も好ましい。
第二搬送路22を通過する前の用紙Pの第一検知手段101による検知結果(以下、第1面の検知結果という)と、第二搬送路を通過した後の第一検知手段101による検知結果(以下、第2面の検知結果という)である。
しかし、用紙P上に形成する画像の作像プロセスには所定の時間を要するため、転写部15の用紙搬送方向上流側近傍に設けられる第一検知手段101によるの第1面の検知結果を待って、作像プロセスを開始すると生産性が著しく低下してしまう。
一方、用紙Pの第1面の検知結果と、第二検知手段102の検知結果は、プリンタ1の生産性を著しく低下させることなく、取得可能である。上記した用紙Pの位置精度を高める構成により、用紙P、又は2枚目以降の用紙Pは、第二搬送路22を通過した後、精度良く主走査方向の位置が所定の用紙基準位置である用紙主走査基準P0の近傍になるように補正されて転写部15に搬送される。
このため、用紙Pの第2面に画像形成を行なうときの制御部による画像形成開始位置の補正量を、次のように算出することで、用紙Pに形成する表裏の画像の相対的な位置精度も高めることができる。画像形成開始位置の基準である主走査基準HPから、第一検知手段101で検知した用紙Pの第1面の位置との距離と、所定の用紙基準位置の値である用紙主走査基準P0までの距離を用いて算出する。
以下、上記した効果等を奏することができる本実施例のプリンタ1のより具体的な構成を、図1、及び図2を用いて説明する。
図1に示すように、給紙カセット6a(,6b)から給紙された1枚目の用紙Pが第一検知手段101に到達してから通過する間に、第一検知手段101は用紙Pの主走査方向の位置を検出する。そして、図2(a)の「1:転写位置検知」に示すように、主走査基準HPまでの距離(L1)を算出する。
その後、転写部15に到達した用紙Pは、図2(a)の「2:画像形成後」に示すように、第1面に画像が形成される。このとき、制御部による画像形成開始位置の補正は行われず、工場出荷時や、設置時に手動で設定された画像形成開始位置のまま、画像形成が行われることとなる。
上記画像形成開始位置を説明の都合上、基準開始位置と呼称する。
また、この主走査基準HPからこの基準開始位置での距離を、Lk1とする。
画像形成後のが行われた用紙Pは、分岐路19を通過し、反転ローラ対21が反転路22で行うスイッチバック動作で表裏が反転された後、戻し路20に到達する。
そして、図2(a)の「3:戻し路位置検知」に示すように、用紙Pが第二検出手段102到達してから通過する間に、第二検出手段102は用紙Pの主走査基準HP側の端部位置を検出し、検知位置から主走査基準HPまでの距離:L2を算出する。
この検知位置から主走査基準HPまでの距離:L2と、用紙Pの用紙主走査基準P0から主走査基準HPまでの距離:L0との差(L2−L0)を算出する。
そして、図2(a)の「4:戻し路用紙移動」に示すように、シフトローラ対201,202に用紙Pを挟持した状態でシフトローラ対201,202は、算出した差(L2−L0)の距離だけ主走査方向に移動する。このように移動することで、用紙Pの主走査側端部を用紙主走査基準P0に一致させる。
戻し路20を通過した用紙Pは、図1に示すレジストローラ対9で一旦止められ、斜行が補正されるとともに、第2面の画像形成のためにトナー像が形成された画像担持体2の移動タイミングにあわせて、転写部に向けて搬送される。その後、図2(a)の「5:転写前位置検知」に示すように、第一検知手段101に到達する。
そして、用紙Pが検出手段101に到達してから通過する間に、第一検知手段101は用紙Pの主走査基準HP側の端部位置を検知する。また、主走査基準HPまでの距離:L3から、この距離(L3)と、用紙主走査基準P0から主走査基準HPまでの距離(L0)との差(L3−L0)を算出する。
この差(L3−L0)で、戻し路20のシフトローラ対201,202で、用紙Pを差(L2−L0)だけ主走査方向に移動させ、主走査基準HP側の端部を用紙主走査基準P0に一致させてから、第一検知手段101に到達するまでの用紙Pの移動量を把握する。
その後、図2(a)の「6:画像形成後」に示すように、転写部15に到達した用紙Pは、第2面に画像が形成されることとなる。
この第2面への画像形成時の画像形成開始位置は、用紙Pの第1面と第2面の主走査方向の画像位置のずれを低減するため、次のように補正する。
用紙Pの第1面の端部の主走査基準HPからの距離:L1、第2面の端部については、主走査基準HPからの距離:L3を検知した後に、画像形成開始位置を決定しては、用紙Pへの画像形成が間に合わない。このため、第一検知手段101で検出して算出した用紙Pの第1面の主走査基準HPまでの距離:L1と、主走査基準HPから用紙主走査基準P0までの距離:L0との差の値(L1−L0)を用いる。
ここで、戻し路20でシフトローラ対201,202にて移動補正してから、第2面の画像形成のため、第一検知手段101に到達するまでに、用紙Pは主走査方向に差(L3−L0)移動しているため、表裏の画像位置も差(L3−L0)だけずれることになる。
そして、第2面に画像が形成された後、用紙Pは排紙ローラ18により排紙トレイ30上に排紙される。
以上から、1枚目の用紙Pにおいては、シフトローラ対201,202に用紙Pが到達するまでの用紙位置のズレはシフトローラ対201,202により補正される。しかし、シフトローラ対201,202による補正後から、第2面目に画像が形成されるまでの間に、用紙Pが主走査方向にずれた場合、その用紙Pの位置ずれ、及び画像の表裏ずれは補正されず、ずれたままの状態で、排紙トレイ30上に排紙される。
次に、2枚目について説明する。
図2(b)の「1:転写前位置検知」に示すように、給紙カセット6a(,b)から給紙された2枚目の用紙Pが検出手段101に到達してから通過する間に、検出手段101は用紙の主走査側の位置を検出し、主走査基準HPまでの距離(L4)を算出する。
その後、図2(b)の「2:画像形成後」に示すように、転写部15に到達した用紙は、第1面に画像が形成される。
このときの画像形成開始位置から主走査基準HPまでの距離:Lk2は、1枚目と同じじ距離:Lk1である(Lk2=Lk1)。
画像形成後のが行われた用紙Pは、分岐路19を通過し、反転ローラ対21が反転路22で行うスイッチバック動作で表裏が反転された後、戻し路20に到達する。
そして、図2(b)の「3:戻し路位置検知」に示すように、用紙Pが第二検出手段102到達してから通過する間に、第二検出手段102は用紙Pの主走査基準HP側の端部位置を検出し、検知位置から主走査基準HPまでの距離:L5を算出する。
この検知位置から主走査基準HPまでの距離:L5と、用紙Pの用紙主走査基準P0から主走査基準HPまでの距離:L0との差(L5−L0)を算出する。
そして、図2(b)の「4:戻し路用紙移動」に示すように、シフトローラ対201,202に用紙Pを挟持した状態でシフトローラ対201,202は、算出した差(L5−L0)に1枚目の用紙Pの用紙主走査基準P0から主走査基準HPまでの距離:L0との差(L3−L0)を加えた補正量:((L5−L0)+(L3−L0))だけ主走査方向に移動し補正する。
すなわち、シフトローラ対201,202による補正後から、第2面目に画像が形成される間に用紙Pが主走査方向にずれる量を、1枚目の第2面に画像形成を行うときの第一検知手段101の検知結果(L3−L0)から予測して補正することになる。
戻し路20を通過した用紙Pは、図1に示すレジストローラ対9で一旦止められ、斜行が補正されるとともに、第2面の画像形成のためにトナー像が形成された画像担持体2の移動タイミングにあわせて、転写部に向けて搬送される。その後、図2(a)の「5:転写前位置検知」に示すように、第一検知手段101に到達する。
用紙Pが第一検知手段101に到達してから通過する間に、第一検知手段101は用紙Pの主走査基準HP側の端部位置を検出を検知する。また、主走査基準HPまでの距離:L6から、この距離(L6)と、用紙主走査基準P0から主走査基準HPまでの距離(L0)との差(L6−L0)を算出する。
この差(L6−L0)で、戻し路20のシフトローラ対201,202で、用紙Pを補正量((L5−L0)+(L3−L0))だけ主走査方向に移動させてから、第一検知手段101に到達するまでの用紙Pの移動量:((L6−L0)+(L3−L0))を把握する。
その後、図2(b)の「6:画像形成後」に示すように、転写部15に到達した用紙Pは、第2面に画像が形成されることとなる。
この第2面への画像形成時の画像形成開始位置は、用紙Pの第1面と第2面の主走査方向の画像位置のずれを低減するため、次のように補正する。
用紙Pの第1面の端部の主走査基準HPからの距離:L4、第2面の端部については、主走査基準HPからの距離:L6を検知した後に、画像形成開始位置を決定しては、用紙Pへの画像形成が間に合わない。このため、第一検知手段101で検出して算出した用紙Pの第1面の主走査基準HPまでの距離:L4と、主走査基準HPから用紙主走査基準P0までの距離:L0との差の値(L4−L0)を用いる。
従って、第2面の画像形成開始位置を差(L4−L0)補正し、主走査基準HPまでの距離は、距離(Lk1−(L4−L0))となる。
ここで、戻し路20でシフトローラ対201,202で移動補正してから、第2面の画像形成のため、第一検知手段101に到達するまで、用紙Pは主走査方向に差((L6−L0)+(L3−L0))だけ移動している。
そして、1枚目の結果(L3−L0)から予測して、用紙Pを主走査方向に移動させる補正を行っているため、表裏の画像位置は差(L6−L0)だけずれることになる。
しかし、1枚目の戻し路20での補正後から第一検知手段101までのずれ(L3−L0)は、装置内部の一定位置(シフトローラ対201,202による補正後)から搬送される反復動作で、大きくずれる値ではないので、L6はL0とほぼ一致する。
すなわち、第2面の画像形成開始位置を差(L4−L0)ずらすことで、表裏の画像位置はほぼ等しくなる。
そして、第2面に画像が形成された後、用紙Pは排紙ローラ18により排紙トレイ30上に排紙される。
以上から、2枚目においては、シフトローラ対201,202に用紙が到達するまでの用紙位置のズレはシフトローラ対201,202により補正される。
そして、シフトローラ対201,202による補正後から、第2面目に画像が形成される間に、用紙Pが主走査方向にずれる分も合わせて予測し補正されることから、用紙Pの位置ずれ、及び画像の表裏ずれを最小限に抑えることができる。
そして、3枚目以降の用紙も、2枚目と同様の位置ずれ補正方法を実施し、2枚目と同様に用紙Pの位置ずれ、及び画像の表裏ずれを最小限に抑えることができる。
また、3枚以降の用紙では、シフトローラ対201,202による補正後から、第2面目に画像が形成される間に、用紙Pが主走査方向にずれる量の予測値である1枚目の結果(L3−L0)を加味した補正において、1枚目の結果(L3−L0)を、次の値に置き換えて補正しても良い。
図2(c)に示すように、複数枚通紙して検知したシフトローラ対201,202による補正後から、第2面目に画像が形成される間に、用紙Pが主走査方向にずれる量のデータの平均値を、(L3−L0)と置き換えて補正する方法である。
具体的には、第一検知手段101の検知結果とから算出した第2面の、1枚目のズレ量(L3−L0)と、2枚目のズレ量((L6−L0)+(L3−L0))を平均した値((2(L3−L0)+(L6−L0))/2)をズレ量の予測値としする。そして、3枚目の補正量に盛り込み、図2(c)に示すように、3枚目の補正量を((L8−L0)+(2(L3−L0)+(L6−L0))/2)としても良い。
このように構成することで、次のような効果を奏することができる。
第二搬送路21でのシフトローラ対201,202による補正量を、第2面目の第一検知手段101による複数枚の先行した用紙Pの検知結果を用いて算出できる。したがって、突発した検知結果に対しても平均化され、補正量として大きなズレの生じない、安定した位置精度を実現できる。
また、用紙Pの通紙形態によっては、1枚目の距離:L3の取得が2枚目のシフトローラ対201,202による補正(補正量((L5−L0)+(L3−L0))タイミングに間に合わない場合があることが考えられる。しかし、その場合の2枚目のシフトローラ対201,202による補正量は距離:L3を用いず、補正量(L5−L0)とすることもできる。
そして、3枚目の用紙Pのシフトローラ対201,202による補正量は、距離:L3を加味した((L8−L0)+(L3−L0))とし、3枚目以降の用紙Pは、シフトローラ対201,202による補正後から、第2面目に画像が形成される間に、用紙Pが主走査方向にずれる分も合わせて予測して補正することが可能となる。
具体的には、1枚目のズレ量(L3−L0)と2枚目のズレ量((L6−L0)+(L3−L0))を平均した値((2(L3−L0)+(L6−L0))/2)をズレ量の予測値として3枚目の補正量に盛り込み、3枚目の補正量を((L8−L0)+(2(L3−L0)+(L6−L0))/2)としてもよい。
また、用紙の通紙形態によっては、1枚目の距離(L3)の取得が2枚目のシフトローラ対201,202による補正(補正量((L5−L0)+(L3−L0))タイミングに間に合わない場合があることが考えられるが、その場合の2枚目のシフトローラ対201,202による補正量は距離:L3を用いず、補正量(L5−L0)とする。
3枚目の用紙のシフトローラ対201,202による補正量は、距離:L3を加味した((L8−L0)+(L3−L0))とし、3枚目以降の用紙Pは、シフトローラ対201,202による補正後から、第2面目に画像が形成される間に、用紙が主走査方向にずれる分も合わせて予測して補正することが可能となる。
また、1枚目で取得した距離:L3や2枚目以降で取得する検知データを継続して記憶させることで、常にシフトローラ対201,202による補正後から、第2面目に画像が形成される間に、用紙が主走査方向にずれる分も合わせて予測して補正することが可能となる。
但し、用紙サイズが変更になると、搬送バランスの違い等により、シフトローラ対201,202による補正後から、第2面目に画像が形成される間の主走査方向にずれる距離が変化する場合がある。このため、用紙サイズの変更が実施された場合は、記憶して検知データをリセットし、再度1枚目として距離(L3)のデータを取得しても良い。
このように構成することで、次のような効果を奏することができる。
第二搬送路22でのシフトローラ対201,202の補正量を、用紙サイズの変更に応じて破棄して、用紙サイズの違いで発生しうる予測値の誤差をなくし、補正量として大きなズレの生じない、安定した用紙位置精度を実現できる。
あるいは、用紙サイズごとに記憶データをもち、対応した用紙サイズに合わせた記憶データを使用してもよい。
このように構成することで、次のような効果を奏することができる。
第二搬送路22でのシフトローラ対201,202による補正量を、用紙サイズ毎に変更することで、用紙サイズの違いで発生しうる予測値を区分けすることができ、補正量として大きなズレの生じない、安定した用紙位置精度を実現できる。
(実施例2)
次、本実施形態のプリンタ1の実施例2について、図を用いて説明する。
図3は、本実施例のプリンタ1に係る、面印刷した用紙Pの位置ズレ、及び用紙の表裏に形成する画像位置の相対的なズレを低減する構成の説明図である。
本実施例と上記した実施例1とでは、1枚目の用紙Pの扱いに係る点のみ異なる。
したがって、同様な構成、及びその効果については、適宜、省略して説明する。
上記した実施例1では、1枚目の用紙Pが、主走査方向にずれるとともに、その表裏の画像位置も合わせることができなかった。
そこで、1枚目のシフトローラ対201,202による補正後から、第2面目に画像が形成される間に、用紙が主走査方向にずれることが許容できない場合は、次のように構成することもできる。
図3(a)、(b)、(c)に示すように、1枚目をテストプリントとして出力して距離:L3を取得する。
そして、2枚目以降の正式なプリントのジョブに反映することで、正式プリントにおいてはシフトローラ対201,202による補正後から、第2面目に画像が形成される間に、用紙が主走査方向にずれる分も合わせて予測して補正することが可能となる。
このように構成することで、次のような効果を奏することができる。
1枚目の用紙Pをテストプリントとすることで、シフトローラ対201,202による補正後、用紙Pが転写部15の上流側近傍に到達するまでに発生しうる用紙位置の位置ズレの予測値を取得できる。そして、取得した予測値を2枚目以降の正式なプリントのジョブの用紙Pの用紙位置をシフトローラ対201,202で補正するときの補正量に盛り込むことで、印刷ジョブに含まれる必要とする全ての用紙Pについて、適正な用紙位置の補正が可能となる。
(実施例3)
次、本実施形態のプリンタ1の実施例3について、図を用いて説明する。
図4は、本実施例のプリンタ1に係る、面印刷した用紙Pの位置ズレ、及び用紙の表裏に形成する画像位置の相対的なズレを低減する構成の説明図である。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
用紙Pなどの用紙上に画像を形成する転写部15などの画像形成部と、該画像形成部を通過する搬送路8などの第一搬送路と、該第一搬送路に接続され、第1面に画像が形成された用紙の表裏を反転させて、前記画像形成部の用紙搬送方向上流側の前記第一搬送路に案内する第二搬送路22などの第二搬送路とを備えたプリンタ1などの画像形成装置において、前記第一搬送路の前記画像形成部の用紙搬送方向上流側に設けられ、用紙の主走査方向の位置を検知する第一検知手段101などの第一検知手段と、前記第二搬送路を通過する用紙の主走査方向の位置を検知する第二検知手段102などの第二検知手段と、前記第二搬送路を通過する用紙の主走査方向の用紙位置を補正するシフトローラ対201,202などの用紙位置補正手段とを備え、前記用紙位置補正手段で補正するときの((L5−L0)+(L3−L0))などの補正量は、補正する補正用紙が前記第二搬送路を通過するときに前記第二検知手段で検知したL5などの検知結果と、先行して前記第二搬送路を通過し、前記用紙位置補正手段で用紙位置が補正された先行用紙の、前記第二搬送路を通過した後の前記第一検知手段のL3などの検知結果とを用いて算出されることを特徴とするものである。
これによれば、上記した実施例1(又は2)で説明したように、次のような効果を奏することができる。
第二搬送路に用紙位置補正手段を設けているので、特許文献1の画像形成装置とは異なり、第一搬送路の画像形成位置の用紙搬送方向上流側に、用紙を主走査方向に移動させるための略直線状の用紙搬送部や、用紙を挟持搬送する搬送手段の離間手段を省略できる。このように省略することで、画像形成装置の小型化が、特許文献1の画像形成装置に比べて容易になるとともに、両面印刷した用紙の主走査方向の位置ズレも補正して低減することが可能となる。
また、用紙位置補正手段で主走査方向の用紙位置が補正された後、第一検知手段の検知位置まで搬送される区間で、補正用紙に生じる主走査方向のズレ量の予測値として、この区間を通過した先行用紙の第一検知手段の検知結果を用いることができる。
したがって、用紙位置補正手段による補正用紙の主走査方向の補正量を、補正用紙の第二検知手段の検知結果と、上記予測値とに基づいて算出して補正することで、第二搬送路を通過し、画像形成された後の補正用紙の主走査方向の位置ズレを低減可能となる。
一方、先行用紙の第二搬送路を通過した後の第一検知手段の検知結果がない場合、用紙位置補正手段による補正量を、補正用紙の第二検知手段の検知結果に基づいて算出して補正することになる。この場合、1枚目の補正用紙では、用紙位置補正手段で用紙位置が補正された後、第一検知手段の検知位置まで搬送される区間で生じる主走査方向の位置ズレを補正できないが、2枚目以降の補正用紙から主走査方向の位置ズレを補正して低減することが可能となる。
よって、両面印刷が可能な画像形成装置であって、装置の小型化が可能で、両面印刷した用紙の主走査方向の位置精度を高めることができる画像形成装置を提供できる。
(態様B)
(態様A)において、用紙Pなどの前記先行用紙の第二搬送路22などの前記第二搬送路を通過した後の第一検知手段101などの前記第一検知手段による検知結果として、L3やL6などの複数枚分の検知結果がある場合、シフトローラ対201,202などの前記用紙位置補正手段による前記補正用紙の用紙位置の補正量を算出するための、前記先行用紙の第一検知手段101などの前記第一検知手段による検知結果として、前記複数枚分の検知結果から算出した(2(L3−L0)+(L6−L0))/2)などの値を用いることを特徴とするものである。
これによれば、上記した実施例1(又は2)で説明したように、次のような効果を奏することができる。
第二搬送路での用紙位置補正手段による補正量を、第二搬送路を通過した後の第一検知手段による複数枚の先行用紙の検知結果を用いて算出でき、突発した検知結果に対しても平均化され、補正量として大きなズレの生じない、安定した位置精度を実現できる。
(態様C)
(態様A)又は(態様B)において、画像を形成する用紙Pなどの用紙のサイズを検知する用紙サイズセンサなどのサイズ検知手段、又は前記用紙のサイズを設定する操作部などのサイズ設定手段を備え、例えばA4の用紙Pなどの前記先行用紙の第二搬送路22などの前記第二搬送路を通過した後の第一検知手段101などの前記第一検知手段によるL3などの検知結果があり、A3の用紙Pなどの前記補正用紙と、前記先行用紙のサイズが異なる場合、前記先行用紙の前記第二搬送路を通過した後の前記第一検知手段による検知結果を破棄することを特徴とするものである。
これによれば、上記した実施例1(又は2)で説明したように、次のような効果を奏することができる。
第二搬送路でのシフトローラ対201,202などの前記用紙位置補正手段の補正量を、用紙サイズの変更に応じて破棄して、用紙サイズの違いで発生しうる予測値の誤差をなくし、補正量として大きなズレの生じない、安定した用紙位置精度を実現できる。
(態様D)
(態様A)又は(態様B)において、画像を形成する用紙Pなどの用紙のサイズを検知する用紙サイズセンサなどのサイズ検知手段、又は前記用紙のサイズを設定する操作部などのサイズ設定手段を備え、1枚目のA4や2枚目のA3の用紙Pなどの前記先行用紙の第二搬送路22などの前記第二搬送路を通過した後の第一検知手段101などの前記第一検知手段による1枚目(A4)のL3や2枚目(A3)のL6などの検知結果がある場合、前記先行用紙の前記第二搬送路を通過した後の前記第一検知手段による検知結果は、先行用紙のA4やA3などのサイズ毎に区分され、シフトローラ対201,202などの前記用紙位置補正手段による前記補正用紙の補正量を算出するための、前記先行用紙の前記第一検知手段による検知結果は、3枚目のA4の用紙などの前記補正用紙と同じサイズの1枚目のA4の用紙などの先行用紙の前記第一検知手段による検知結果により算出されることを特徴とするものである。
これによれば、上記した実施例1(又は2)で説明したように、次のような効果を奏することができる。
第二搬送路での用紙位置補正手段による補正用紙の補正量を、用紙サイズ毎に変更することで、用紙サイズの違いで発生しうる予測値を区分けすることができ、補正量として大きなズレの生じない、安定した用紙位置精度を実現できる。
(態様E)
(態様A)乃至(態様D)のいずれかにおいて、用紙Pなどの前記先行用紙の第二搬送路22などの前記第二搬送路を通過した後の第一検知手段101などの前記第一検知手段による検知結果がない場合、最初に画像形成が行われる用紙Pなどの用紙を、次の補正用紙における、シフトローラ対201,202などの前記用紙位置補正手段の補正量を算出するためテストプリント(先行用紙)として画像形成を行うことを特徴とするものである。
これによれば、上記した本実施例2で説明したように、次のような効果を奏することができる。
1枚目の用紙をテストプリントとすることで、用紙位置補正手段による補正後、補正用紙が画像形成部の上流側近傍に到達するまでに発生しうる用紙位置の位置ズレの予測値を取得できる。そして、取得した予測値を後続の補正用紙の用紙位置を用紙位置補正手段で補正するときの補正量に盛り込むことで、印刷ジョブに含まれる用紙などの必要とする全ての用紙について、適正な用紙位置の補正が可能となる。
(態様F)
(態様A)乃至(態様E)のいずれかにおいて、転写部15などの前記画像形成部で用紙Pなどの用紙上に形成する画像の主走査方向の画像形成位置を補正する光書込み装置4による画像形成開始位置を制御する制御部などの形成位置補正手段を備え、第二搬送路22などの前記第二搬送路を通過した前記補正用紙に画像形成を行うときの前記形成位置補正手段による画像形成位置の(L4−L0)などの補正量は、前記第二搬送路を通過する前に第一検知手段101などの前記第一検知手段により検知された用紙Pなどの前記補正用紙のL4などの検知結果と、用紙主走査基準P0などの所定の用紙基準位置のL0などの値とを用いて算出されることを特徴とするものである。
これによれば、上記した実施例1(又は2)で説明したように、次のような効果を奏することができる。
補正用紙に形成される表裏の画像、つまり、第1面と第2面の画像の相対的な画像形成位置を合わせるためには、次のような第一検知手段の検知結果を用いて、第2面に形成される画像の画像形成位置を形成位置補正手段で補正することが最も好ましい。
補正用紙の第二搬送路を通過する前の第一検知手段による検知結果(以下、補正用紙の第1面の検知結果という)と、第二搬送路を通過した後の第一検知手段による検知結果(以下、補正用紙の第2面の検知結果という)である。
しかし、補正用紙上に形成する画像の作像プロセスには所定の時間を要するため、画像形成部の用紙搬送方向上流側近傍に設けられる第一検知手段による補正用紙の第1面の検知結果を待って、作像プロセスを開始すると生産性が著しく低下してしまう。
一方、補正用紙の第1面の検知結果と、第二検知手段の検知結果は、プリンタ1などの画像形成装置の生産性を著しく低下させることなく、取得可能である。また、(態様A)の構成により、補正用紙、又は2枚目以降の補正用紙は、第二搬送路を通過した後、精度良く主走査方向の位置が所定の用紙基準位置の近傍になるように補正されて画像形成部に搬送される。
このため、補正用紙の第2面に画像形成を行なうときの形成位置補正手段による補正量を、補正用紙の第1面の検知結果と、所定の用紙基準位置の値を用いて算出することで、補正用紙に形成する表裏の画像の相対的な位置精度も高めることができる。
1 プリンタ
2 画像担持体
3 帯電器
4 光書込み装置
5 現像装置
6a、b 給紙カセット
7 給紙コロ
8 搬送路
9 レジストローラ対
11 レジストセンサ
15 転写部
16 定着装置
18 排紙ローラ対
19 分岐路
20 戻し路
21 反転ローラ対
22 第二搬送路
30 排紙トレイ
100 装置本体
101 第一検知手段
102 第二検出手段
102 第二検知手段
201,202 シフトローラ対
P 用紙
特開2012−162350号公報 特開2012−056668号公報

Claims (6)

  1. 用紙上に画像を形成する画像形成部と、該画像形成部を通過する第一搬送路と、該第一搬送路に接続され、第1面に画像が形成された用紙の表裏を反転させて、前記画像形成部の用紙搬送方向上流側の前記第一搬送路に案内する第二搬送路とを備えた画像形成装置において、
    前記第一搬送路の前記画像形成部の用紙搬送方向上流側に設けられ、用紙の主走査方向の位置を検知する第一検知手段と、前記第二搬送路を通過する用紙の主走査方向の位置を検知する第二検知手段と、前記第二搬送路を通過する用紙の主走査方向の用紙位置を補正する用紙位置補正手段とを備え、
    前記用紙位置補正手段で補正するときの補正量は、
    補正する補正用紙が前記第二搬送路を通過するときに前記第二検知手段で検知した検知結果と、先行して前記第二搬送路を通過し、前記用紙位置補正手段で用紙位置が補正された先行用紙の、前記第二搬送路を通過した後の前記第一検知手段の検知結果とを用いて算出されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記先行用紙の前記第二搬送路を通過した後の前記第一検知手段による検知結果として、複数枚分の検知結果がある場合、
    前記用紙位置補正手段による前記補正用紙の用紙位置の補正量を算出するための、前記先行用紙の前記第一検知手段による検知結果として、前記複数枚分の検知結果から算出した値を用いることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
    画像を形成する用紙のサイズを検知するサイズ検知手段、又は前記用紙のサイズを設定するサイズ設定手段を備え、
    前記先行用紙の前記第二搬送路を通過した後の前記第一検知手段による検知結果があり、
    前記補正用紙と、前記先行用紙のサイズが異なる場合、前記先行用紙の前記第二搬送路を通過した後の前記第一検知手段による検知結果を破棄することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
    画像を形成する用紙のサイズを検知するサイズ検知手段、又は前記用紙のサイズを設定するサイズ設定手段を備え、
    前記先行用紙の前記第二搬送路を通過した後の前記第一検知手段による検知結果がある場合、前記先行用紙の前記第二搬送路を通過した後の前記第一検知手段による検知結果は、先行用紙のサイズ毎に区分され、
    前記用紙位置補正手段による前記補正用紙の補正量を算出するための、前記先行用紙の前記第一検知手段による検知結果は、前記補正用紙と同じサイズの先行用紙の前記第一検知手段による検知結果により算出されることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一に記載の画像形成装置において、
    前記先行用紙の前記第二搬送路を通過した後の前記第一検知手段による検知結果がない場合、最初に画像形成が行われる用紙を、次の補正用紙における、前記用紙位置補正手段の補正量を算出するためテストプリント(先行用紙)として画像形成を行うことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一に記載の画像形成装置において、
    前記画像形成部で用紙上に形成する画像の主走査方向の画像形成位置を補正する形成位置補正手段を備え、
    前記第二搬送路を通過した前記補正用紙に画像形成を行うときの前記形成位置補正手段による画像形成位置の補正量は、
    前記第二搬送路を通過する前に前記第一検知手段により検知された前記補正用紙の検知結果と、所定の用紙基準位置の値とを用いて算出されることを特徴とする画像形成装置。
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