以下に、本発明の実施の形態に係る表示システムを、該表示システムに係る電気機器及び表示装置が各々画像形成装置(複合機)及び携帯電話機(スマートフォン)である場合を例として、図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に係る表示システム100の概念図であり、図2は本発明の実施の形態1に係る表示システム100に係る複合機1及びモバイル端末2の要部構成を示すブロック図である。実施の形態1に係る表示システム100は、複合機1及びモバイル端末2、及びウェブサーバ3を備えている。
複合機1は、ネットワークに接続されており、該ネットワークを介してウェブサーバ3と接続されている。また、複合機1は、自機に係る取扱説明書の電子情報(以下、取扱説明情報)を有しており、また、モバイル端末2とNFC(Near Field Communication/近距離通信)方式の通信できるように構成されている。
複合機1は、制御部11、画像入力部17、画像処理部18、画像出力部19、記憶部14、無線通信部16、リーダライタ15及び操作パネル12等のハードウェアを備え、全体としてデジタル複合機を構成している。
記憶部14は、例えば、フラッシュメモリ、EEPROM(登録商標)、HDD、MRAM(磁気抵抗メモリ)、FeRAM(強誘電体メモリ)、又は、OUM等の不揮発性の記憶媒体により構成されており、画像処理用の画像データ、自機の取扱に関する説明の取扱説明情報等を記憶している。また、記憶部14には、後述するWFD方式に従って通信を行うための通信制御プロブラムが記憶されている。
更に、記憶部14には、後述するWi‐Fi方式の通信による接続に必要な情報(以下、Wi‐Fi接続情報という。)、例えば、SSID、暗号キー、暗号化方式等を記憶している。更に、予めパスキーが複数格納されており、制御部11はユーザからパスキーを受け付けた場合、該パスキーと、記憶部14に記憶のパスキーとの比較を行う。
また、操作パネル12は、ユーザの指示を受け付けるための各種ボタン、指示の確定を受け付けるエンターキー、テンキー等を備えている。また、操作パネル12は、LCD又はEL(Electroluminescence)パネル等の表示部13を備えている。また、操作パネル12は、NFC方式の通信端末の位置、すなわち後述するリーダライタ15の位置を示す通信端末位置表示121(図6参照)を有している。ユーザがモバイル端末2を通信端末位置表示121にかざすことにより、複合機1及びモバイル端末2間のNFC方式通信の接続が確立される。
表示部13は、複合機1の状態、ジョブ処理の状況、ユーザの操作を受け付ける画面(以下、操作画面)及び操作パネル12の操作内容の確認等、ユーザに対して報知すべき情報を表示する。また、表示部13は前記取扱説明情報に係る画像を表示し、モバイル端末2からの指示に応じて所定の画像を表示する。更に、表示部13はタッチパネルとして機能するように構成されている。
画像入力部17は、原稿の画像を光学的に読取る読取手段であり、読取用の原稿に光を照射する光源、例えばCCD(Charge Coupled Device)のようなイメージセンサ等を備えている。画像入力部17では、所定の読取り位置にセットされた原稿からの反射光像を当該イメージセンサに結像させ、RGB(R : Red, G : Green, B : Blue)のアナログ電気信号を出力する。画像入力部17が出力したアナログ電気信号は画像処理部18に入力される。
画像出力部19は、画像処理部18から出力される画像データに基づいて用紙、OHPフィルム等のシート上に画像形成を行う。そのため、画像出力部19は、感光体ドラム、該感光体ドラムを所定の電位に帯電させる帯電器、外部から受付けた画像データに応じてレーザ光を発して感光体ドラム上に静電潜像を生成させるレーザ書込装置、感光体ドラム表面に形成された静電潜像にトナーを供給して顕像化する現像器、感光体ドラム表面に形成されたトナー像を用紙上に転写する転写器等(図示せず)を備えており、電子写真方式にて利用者が所望する画像をシート上に形成する。なお、レーザ書込装置を用いた電子写真方式により画像形成を行う他、インクジェット方式、熱転写方式、昇華方式等により画像形成を行う構成であってもよい。
画像処理部18は、画像入力部17を通じて入力されるアナログ電気信号を基にデジタル形式の画像データを生成し、画像の種類に応じた処理を施した後、出力用の画像データを生成する。生成した画像データは画像出力部19又は無線通信部16に出力される。
無線通信部16は、例えばWi‐Fi方式に対応できるものであり、所定近距離内の他のWi‐Fi方式対応デバイス(例えば、後述のモバイル端末2)と無線での接続を行う。すなわち、無線通信部16は、IEEE802.11a/IEEE802.11b/IEEE802.11n/IEEE802.11gなどいわゆる無線LAN規格の方式により非接触通信で通信するものであり、モバイル端末2が所定の近距離内に存在した場合に、モバイル端末2の後述する無線通信部27の通信制御プログラムと同じ通信プロトコルによって無線通信部27との通信を確立し、データの送受信を行う。
また、無線通信部16はWFD(Wi‐Fi Direct)方式の通信が出来るように構成されている。WFD方式は、いわゆるアクセスポイントを経由せず、ネットワークを管理するグループオーナー機器(例えば、複合機1)と、クライアント機器(モバイル端末2)とでネットワークを構築し、そのネットワーク内でデータの受け渡しを可能にする通信方式である。
例えば、無線通信部16は、モバイル端末2とP2Pモード、又は、アドホックモードの通信ができるように構成されても良い。また、これに限るものでなく、サーバを介して送受信するように構成しても良い。
リーダライタ15は、後述する接触・非接触ICカード26と、いわゆる非接触方式通信(RFID(Radio Frequency Identification)システム)を用いたNFC方式の通信を行ない、接触・非接触の状態でのデータの送受信を行う。
以下、リーダライタ15と、接触・非接触ICカード26との間における非接触方式通信を用いたNFC方式の通信について説明する。リーダライタ15からは常時起動信号(電磁波)が送信されており、接触・非接触ICカード26及びリーダライタ15が、互いに通信することが可能な程度にまで接近した場合に、接触・非接触ICカード26がリーダライタ15から送出された電磁波を受信する。接触・非接触ICカード26は、前記電磁波を受信した場合、該電磁波の搬送波を整流して直流電源を生成し、それで内部回路を駆動させる。そして、接触・非接触ICカード26は、振幅変調を行い、前記起動信号に応じて応答信号をリーダライタ15に送出する。例えば、Felica(登録商標)、Edy(登録商標)等も採用され得る。また、リーダライタ15は、NFC方式の通信にてWi‐Fi接続情報を接触・非接触ICカード26に送信する。
図3は本発明の実施の形態1に係る表示システム100の複合機1における、制御部11を説明する機能ブロック図である。制御部11は、CPU111と、ROM112と、RAM113と、取得部114とを備えている。
ROM112には各種の制御プログラム、演算用のパラメータのうちの基本的に固定のデータ等が予め格納されており、RAM113はデータを一時的に記憶し、記憶順、記憶位置等に関係なく読み出すことが可能である。また、RAM113は、例えば、ROM112から読み出されたプログラム、該プログラムを実行することにより発生する各種データ、該実行の際適宜変化するパラメータ等を記憶する。
CPU111は、ROM112に予め格納されている制御プログラムをRAM113上にロードして実行することによって、上述した各種ハードウェアの制御を行ない、装置全体を本発明の複合機1として動作させる。
取得部114は、自機器から所定範囲内にモバイル端末2がある場合、その際、表示部13が表示している情報(以下、表示情報)に対応する情報であって、該表示情報を補充・説明する、前記取扱説明情報から取得できる情報(以下、対応情報)を、例えば、キーワード等を用いて該取扱説明情報から抽出して取得する。
一方、モバイル端末2は、制御部21と、電話番号、画像データ等を記憶する大容量のフラッシュメモリ24とを備えている。また、フラッシュメモリ24には、モバイル端末2が有する画像、文書等のファイル名の一覧(コンテンツデータ)、各画像のサムネイル等のデータが記憶されている。また、フラッシュメモリ24には、WFD方式に従って通信を行うための通信制御プロブラムが記憶されている。
更に、本発明に係るモバイル端末2は、通信インタフェースを備え基地局との通信を行う基地局通信部25と、ユーザの操作を受け付ける押釦等の操作パネル28と、撮影により映像を取得するカメラ、音声の入力を受け付けるマイク等の入力部23と、映像を出力する液晶モニタである表示部22とを備えている。
また、接触・非接触ICカード26と、無線通信部27とを備えている。接触・非接触ICカード26は、NFC方式の通信を用い、リーダライタ15と接触・非接触の状態でデータの送受信を行う。上述と同様に、Felica(登録商標)、Edy(登録商標)等が採用され得る。また、無線通信部27は、上述と同様に、例えばWi‐Fi方式の通信に対応できるものであり、他のWi‐Fi方式対応デバイス(例えば、無線通信部16)が所定近距離内にある場合、前記他のWi‐Fi方式対応デバイスと無線での接続確立及び通信を行う。
図4は本発明の実施の形態1に係る表示システム100のモバイル端末2における、制御部21を説明する機能ブロック図である。制御部21は、装置全体を制御するCPU211、プログラム、各種データ等を記録するROM212、高速な書込/読取が可能なRAM213を有している。また、制御部21は、ユーザから特定の指示を受け付ける指示受付部214を備えており、指示受付部214は、第1指示受付部2141、第2指示受付部2142、第3指示受付部2143を有する。
第1指示受付部2141は、モバイル端末2が表示部22に所定の対応情報を表示している場合、該対応情報に関連する関連情報の表示を要求する指示をユーザから受け付ける。
例えば、前記対応情報が「ネットワーク設定」に係るものである場合、当該関連情報は「セキュリティ設定」に係るものであり、第1指示受付部2141は、その際、表示部22に表示されるソフトキーを介して、「ネットワーク設定」に関連する「セキュリティ設定」を表示部22に表示する指示をユーザから受け付ける。
第2指示受付部2142は、モバイル端末2が表示部22に表示している対応情報が複合機1の所定の操作の法方に係る内容を含む場合、複合機1の操作画面であって、表示中の対応情報に含まれた操作をユーザから受け付けるための操作画面を、複合機1の表示部13に表示する指示を受け付ける。
例えば、前記対応情報が「ハードディスクエラー」に係るものであって、該対応情報には「ファイルの削除」の内容が含まれている場合、第2指示受付部2142は、その際、表示部22に表示されるソフトキーを介して、複合機1に対してファイルを削除する操作をするための操作画面を表示部13に表示する指示をユーザから受け付ける。
第3指示受付部2143は、モバイル端末2が表示部22に表示している対応情報が特定の連絡先への連絡に係る内容を含む場合、前記特定連絡先との連絡に係る情報の表示を要求する指示をユーザから受け付ける。
例えば、前記対応情報が「ハードディスクトラブル」に係るものであって、該対応情報には「サービスマンにお問い合わせする」との内容が含まれている場合、第3指示受付部2143は、その際、表示部22に表示されるソフトキーを介して、サービスマンに連絡するのに必要な情報、例えば、電話、ファック番号等の情報の表示を要求する指示をユーザから受け付ける。
このようにして、第1指示受付部2141、第2指示受付部2142、及び、第3指示受付部2143が受け付けた指示は、例えば、WFD方式によってによって、モバイル端末2から複合機1に送信される。
以下、本発明の実施の形態1に係る表示システムにおける、複合機1及びモバイル端末2の通信処理及び画像表示処理について説明する。以下においては、WFD方式によって所定情報(データ)の通信が行われる場合を例として説明する。より詳しくは、NFCWi‐Fiハンドオーバーによって、所定情報の通信が行われる場合を例として説明する。
しかし、本発明はこれに限るものでない。例えば、斯かる情報の通信がNFC方式によって行われるように構成してもよく、通常のWi‐Fi方式によって行われるように構成しても良い。また、ブルートゥース方式に対応できるように構成し、ブルートゥース方式によって斯かる情報の通信が行われるようにしても良い。
図5は本発明の実施の形態1に係る表示システム100において、複合機1及びモバイル端末2による処理手順を示すフローチャートである。また、説明の便宜上、ユーザが複合機1を用いてコピーを行う場合を例として説明する。更に、説明の便宜上、複合機1の表示部13には、コピーモードにおける「両面印刷」の設定の操作をユーザから受け付ける操作画面が表示されているものとする(図6(A)参照)。
ユーザは、モバイル端末2において、前記通信制御プログラムに係るアプリケーションを起動させる(ステップS201)。その後ユーザがモバイル端末2を複合機1の通信端末位置表示121にかざす。これによって、複合機1(リーダライタ15)に対して、所定距離範囲内(例えば、100mm)にモバイル端末2(接触・非接触ICカード26)が接近することとなり、複合機1及びモバイル端末2の間にて、NFC方式通信の接続が確立される。
すなわち、上述したように、複合機1にはリーダライタ15が設けられており、モバイル端末2には接触・非接触ICカード26が設けられている。複合機1のリーダライタ15では、常時起動信号(電磁波)が送信されており、例えば、ユーザがモバイル端末2を、複合機1のリーダライタ15にかざした場合には、上述した手法によって、モバイル端末2の接触・非接触ICカード26から、前記起動信号に応じた応答信号がリーダライタ15に送出される。この際、相互間の認証が行われ、複合機1及びモバイル端末2の間にて、NFC方式通信の接続が確立される(ステップS101、ステップS202)。
以降においては、複合機1及びモバイル端末2間にて所定情報の送受信が行われる。斯かる情報の送受信は、このまま、セキュリティ性の優れたNFC方式によって行われるように構成してもよく、高速通信が可能なWFD方式によって行われるように構成しても良い。以下においては、斯かる情報の送受信がWFD方式によって行われる場合を例として説明する。より詳しくは、現在のNFC方式から、Wi‐Fi方式へのハンドオーバー(NFCWi‐Fiハンドオーバー)によって、斯かる情報の通信が行われる場合を例として説明する。
モバイル端末2のCPU211は、NFC方式通信によって、複合機1にハンドオーバーを要求する(ステップS203)。
モバイル端末2からのハンドオーバーの要求に対して、複合機1のCPU111がNFC方式通信にて応答する(ステップS102)。この際、CPU111は、記憶部14に記憶されている前記Wi‐Fi接続情報を読み出し、NFC方式通信にてモバイル端末2に送信する(ステップS103)。
以上の処理によって、複合機1及びモバイル端末2の間には、WFD方式通信の接続が確立される(ステップS104、ステップS204)。
一方、上述したように、この際、複合機1の表示部13には、コピーモードにおける「両面印刷」の設定の操作をユーザから受け付ける操作画面が表示されている。
従って、取得部114は、記憶部14に記憶されている取扱説明情報中から、表示部13に表示中の情報(以下、表示情報)に対応する対応情報を読み出して取得する(ステップS105)。
すなわち、本実施の形態においては、表示部13に「両面印刷」の設定の操作画面が表示されているので、取得部114は、前記取扱説明情報から「両面印刷」に対応する対応情報を抽出して取得する。ここで「両面印刷」に対応する対応情報とは、例えば、両面印刷の説明、両面印刷の実行のための操作方法等を含む。
CPU111は、取得部114によって取得された対応情報をモバイル端末2に送信するよう、無線通信部16に指示する。CPU111からの指示に応じて、無線通信部16が斯かる対応情報をWFD方式通信によってモバイル端末2に送信する(ステップS106)。
この際、モバイル端末2においては、無線通信部27が、複合機1から送信された対応情報を受信する(ステップS205)。
次いで、CPU211は、無線通信部27が受信した対応情報を表示するよう、表示部22に指示する。CPU211の指示に応じて、表示部22は無線通信部27が受信した対応情報に係る画像を表示する(ステップS206)。
すなわち、複合機1の表示部13には、「両面印刷」の設定の操作画面が表示されていたので、「両面印刷」に係る対応情報がモバイル端末2の表示部22に表示される(図6(B)参照)。
また、本発明に係る表示システム100は以上の記載に限るものでない。モバイル端末2の表示部22に所定の対応情報が表示されている状態にて、ユーザが複合機1を操作して表示部13の表示情報を変更する場合が想定される。この場合、本発明に係る表示システム100においては、変更の都度、該変更後の表示部13の表示情報に対応する対応情報がモバイル端末2の表示部22に表示される。以下、図7に基づいて詳しく説明する。
図7は本発明に係る表示システム100における、対応情報の表示の一例を示す例示図である。図7(A)に示したように、表示部13には「両面印刷」の設定の操作画面が表示され、表示部22には該「両面印刷」に係る対応情報が表示されているものとする。この場合、ユーザが複合機1を操作し、表示部13に表示する表示情報を、例えば、システム設定における「TCP/IP設定」に変更することが想定できる。
この際、複合機1の取得部114が前記取扱説明情報中から、変更された表示情報、すなわち、「TCP/IP設定」に対応する対応情報を読み出し、無線通信部16が、取得部114によって取得された対応情報を、WFD方式通信によってモバイル端末2に送信する。
以降、モバイル端末2においては、表示部22が、複合機1から送信された、「TCP/IP設定」に対応する対応情報を表示する(図7(B)参照)。
実施の形態1に係る表示システム100は、以上のような構成を有することから、例えば、複合機1が表示部を有しない場合であっても、モバイル端末2の表示部22に複合機1の取扱説明情報を表示させて、複合機1を適切に操作することができる。
また、実施の形態1に係る表示システム100は、以上のような構成を有することから、体が不自由で、車椅子を利用することにより、複合機1の表示部13を視認しながら複合機1を操作することが困難であるユーザであっても、モバイル端末2の表示部22に複合機1の取扱説明情報を表示させて、複合機1を適切に操作することができる。
また、実施の形態1に係る表示システム100は、以上のような構成を有することから、例えば、複合機1の表示部が小さいうえに、自機の取扱説明情報を該表示部に表示させる場合は該表示部を分割して表示することから、表示情報の視認が容易でないような場合でも、モバイル端末2の表示部22に複合機1の取扱説明情報を表示させて、複合機1を適切に操作することができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る表示システム100は、実施の形態1に係る表示システム100と同様の構成を有するが、ウェブサーバ3が複合機1に係る取扱説明情報を有している。また、本発明の実施の形態2に係る表示システム100においては、記憶部14に、取得された対応情報の情報量の比較に用いられる閾値と、前記取扱説明情報のURLが記憶されている。より詳しくは、前記取扱説明情報のコンテンツ毎のURLが記憶されている。
図8は本発明の実施の形態2に係る表示システム100において、複合機1及びモバイル端末2による処理手順を示すフローチャートである。また、説明の便宜上、ユーザが複合機1を用いてコピーを行う場合を例として説明する。更に、説明の便宜上、この際、複合機1の表示部13には、コピーモードにおける「両面印刷」の設定の操作をユーザから受け付ける操作画面が表示されているものとする(図6(A)参照)。
ユーザは、モバイル端末2において、前記通信制御プロブラムに係るアプリケーションを起動させる(ステップS401)。その後ユーザがモバイル端末2を複合機1の通信端末位置表示121にかざす。これによって、複合機1(リーダライタ15)に対して、所定距離範囲内(例えば、100mm)にモバイル端末2(接触・非接触ICカード26)が接近することとなり、複合機1及びモバイル端末2の間にて、NFC方式通信の接続が確立される。(ステップS301、ステップS402)。
以降においては、複合機1及びモバイル端末2間にて、NFCWi‐Fiハンドオーバーによって、所定情報の通信が行われる場合を例として説明する。
モバイル端末2のCPU211は、NFC方式通信によって、複合機1にハンドオーバーを要求する(ステップS403)。
モバイル端末2からのハンドオーバーの要求に対して、複合機1のCPU111がNFC方式通信にて応答する(ステップS302)。この際、CPU111は、前記Wi‐Fi接続情報をNFC方式通信にてモバイル端末2に送信する(ステップS303)。
以上の処理によって、複合機1及びモバイル端末2の間には、WFD方式通信の接続が確立される(ステップS304、ステップS404)。
一方、この際、複合機1の表示部13には、コピーモードにおける「両面印刷」の設定の操作をユーザから受け付ける操作画面が表示されている。従って、CPU111は記憶部14に記憶されている前記取扱説明情報から「両面印刷」に対応する対応情報を抽出して、抽出された対応情報の情報量が前記閾値以上であるか否かを判定する(ステップS305)。該閾値は、例えば、1megabyteである。
CPU111は、斯かる対応情報の情報量が前記閾値以上であると判定した場合(ステップS305:YES)、取得部114が取得すべき対応情報に対応する前記取扱説明情報のURLを表す情報(以下、URL情報という)を記憶部14から、読み出し、該URL情報をモバイル端末2に送信するように、無線通信部16に指示する。CPU111の指示に応じて、無線通信部16は前記取扱説明情報のURL情報をWFD方式通信によってモバイル端末2に送信する(ステップS308)。
この際、モバイル端末2においては、無線通信部27が、複合機1から送信されたURL情報を受信する(ステップS405)。
次いで、CPU211は、無線通信部27が受信したURL情報を表示するよう、表示部22に指示する。CPU211の指示に応じて、表示部22は無線通信部27が受信したURL情報に基づきURLを表示する(ステップS406)。
一方、CPU111によって対応情報の情報量が前記閾値未満であると判定された場合(ステップS305:NO)、取得部114は、斯かる対応情報を読み出して取得する(ステップS306)。
次いで、CPU111は、取得部114によって取得された対応情報をモバイル端末2に送信するよう、無線通信部16に指示する。CPU111からの指示に応じて、無線通信部16が斯かる対応情報をWFD方式通信によってモバイル端末2に送信する(ステップS307)。
この際、モバイル端末2においては、無線通信部27が、複合機1から送信された対応情報を受信する(ステップS405)。次いで、表示部22は無線通信部27が受信した対応情報に斯かる画像を表示する(ステップS406)。
実施の形態2に係る表示システム100は、以上のような構成を有することから、所定情報の受信のため、ユーザを長時間待たせることを防ぐことができる。ユーザは斯かるURLを用いてより高速通信にて必要な情報を取得すれば良い。
また、実施の形態2に係る表示システム100は、上記の構成に限るものでない。例えば、取扱説明情報のアップデート等が必要な場合、アップデートに係る部分に関しては、上述したように対応情報としてURLを表示するように構成しても良い。これによって、各複合機1に対して、取扱説明情報のアップデート等を実施する必要はなく、ウェブサーバ3に対してのみ取扱説明情報のアップデート等を実施すれば良い。
実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る表示システム100は、実施の形態1に係る表示システム100と同様の構成を有するが、記憶部14の構成において相異する。記憶部14は前記取扱説明情報を記憶する際、一部のコンテンツ(内容)を、これと関連する他のコンテンツと関連付けて記憶している。すなわち、記憶部14では、取扱説明情報において、一つのコンテンツと、これに関連する他のコンテンツが関連情報として紐付けられて記憶されている。
図9は本発明の実施の形態3に係る表示システム100において、複合機1及びモバイル端末2による処理手順を示すフローチャートである。また、説明の便宜上、ユーザが複合機1を用いてコピーを行う場合を例として説明する。
図9において、ステップS501からステップS505まで、また、ステップS601からステップS604までは、実施の形態1における図5のステップS101からステップS105まで、また、ステップS201からステップS204までの処理と各々同一であるので、詳しい説明を省略する。
一方、実施の形態3においては、ステップS506で、複合機1の無線通信部16が斯かる対応情報をWFD方式通信によってモバイル端末2に送信するのみでなく、該対応情報に係るインデックス情報を共に送信する(ステップS506)。ここで、前記インデックス情報とは、当該対応情報に係るコンテンツに紐付けられている他のコンテンツ(関連情報)を表す情報である。
また、モバイル端末2の無線通信部27は、WFD方式通信にて、複合機1から送信された対応情報及びインデックス情報を受信する(ステップS605)。
次いで、CPU211は、無線通信部27が受信した対応情報及びインデックス情報を表示するよう、表示部22に指示する。CPU211の指示に応じて、表示部22は無線通信部27が受信した対応情報及びインデックス情報に係る画像を表示する(ステップS606)。以下、説明の便宜上、無線通信部27が受信した対応情報は「ネットワーク設定」とのコンテンツに係るものであり、該コンテンツに対する関連情報としては「セキュリティ設定」のコンテンツが紐付けられているものとする。
図10は本発明の実施の形態3に係る表示システム100のモバイル端末2における、対応情報及び関連情報の表示を例示する例示図である。ステップS606においては、例えば、図10(A)のような表示が行われる。
すなわち、表示部22には、無線通信部27が受信した対応情報に基づいて「ネットワーク設定」に対する説明が表示される。また、表示部22には、無線通信部27が受信したインデックス情報に基づいて、「ネットワーク設定」に係る関連情報を表す「セキュリティ設定」ソフトキー221が設けられている。
すなわち、当該インデックス情報に基づいて、「セキュリティ設定」ソフトキー221が設けられており、例えば、ユーザが「セキュリティ設定」ソフトキー221をタッチ操作した場合、指示受付部214の第1指示受付部2141は、対応情報である「ネットワーク設定」の関連情報である「セキュリティ設定」の表示の要求をユーザから受け付けることができる。
従って、上述したように、ユーザが「セキュリティ設定」ソフトキー221をタッチ操作した場合、第1指示受付部2141は前記「セキュリティ設定」ソフトキー221を介して「セキュリティ設定」の表示の要求を受け付ける(ステップS607)。
次いで、CPU211は、関連情報である「セキュリティ設定」のコンテンツを複合機1に要求するよう、無線通信部27に指示する。CPU211の指示に応じて、無線通信部27は、WFD方式通信にて、「セキュリティ設定」のコンテンツを要求する指示を複合機1に送信する(ステップS608)。
この際、複合機1では、無線通信部16が、モバイル端末2からの当該関連情報の要求の指示を受信する(ステップS507)。
次いで、CPU111は、取得部114に「セキュリティ設定」のコンテンツ(関連情報)を取扱説明情報から取得するよう指示する。CPU111の指示に応じて、取得部114は、該取扱説明情報中から、「セキュリティ設定」のコンテンツを読み出して取得する(ステップS508)。
また、無線通信部16が取得部114によって取得された「セキュリティ設定」のコンテンツ(関連情報)をWFD方式通信によってモバイル端末2に送信する(ステップS509)。
この際、モバイル端末2においては、無線通信部27が、複合機1から送信された「セキュリティ設定」のコンテンツ(関連情報)を受信する(ステップS609)。
次いで、CPU211は、無線通信部27が受信した、関連情報である「セキュリティ設定」のコンテンツを表示するよう、表示部22に指示する。CPU211の指示に応じて、表示部22は「セキュリティ設定」のコンテンツに係る画像を表示する(ステップS610)。
すなわち、モバイル端末2の表示部22には、既に表示されていた対応情報である「ネットワーク設定」に対する説明の代わりに、「ネットワーク設定」の関連情報である「セキュリティ設定」に対する説明が表示される(図10(B)参照)。
実施の形態3に係る表示システム100は、以上のような構成を有することから、モバイル端末2の表示部22に表示されていた対応情報に係る関連情報を、複合機1を操作することなく簡単に入手できる。
実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4に係る表示システム100は、実施の形態1に係る表示システム100と同様の構成を有するが、記憶部14の構成において相異する。記憶部14は前記取扱説明情報を記憶する際、一つのコンテンツ(内容)を、これと関連する特定の操作画面と関連付けて記憶している。すなわち、記憶部14では、一つのコンテンツと、自機に係る操作をユーザから受け付ける操作画面に対する情報(以下、関連操作画面情報)が紐付けられて記憶されている。例えば、「ハードディスクエラー」とのコンテンツに対しては、削除すべきファイルの選択をユーザから受け付ける「ファイルの削除」の操作画面が、「ネットワーク設定」とのコンテンツに対しては、ユーザの設定入力を受け付ける「設定入力」の操作画面が紐付けられている。
図11は本発明の実施の形態4に係る表示システム100において、複合機1及びモバイル端末2による処理手順を示すフローチャートである。また、説明の便宜上、ユーザが複合機1を用いてコピーを行う場合を例として説明する。
図11において、ステップS701からステップS705まで、また、ステップS801からステップS804までは、実施の形態1における図5のステップS101からステップS105まで、また、ステップS201からステップS204までの処理と各々同一であるので、詳しい説明を省略する。
一方、実施の形態4においては、ステップS706で、複合機1の無線通信部16が斯かる対応情報をWFD方式通信によってモバイル端末2に送信するのみでなく、該対応情報に係る前記関連操作画面情報を共に送信する(ステップS706)。
また、モバイル端末2の無線通信部27は、WFD方式通信にて、複合機1から送信された対応情報及び前記関連操作画面情報を受信する(ステップS805)。
次いで、CPU211は、無線通信部27が受信した対応情報及び関連操作画面情報を表示するよう、表示部22に指示する。CPU211の指示に応じて、表示部22は無線通信部27が受信した対応情報及び関連操作画面情報に係る画像を表示する(ステップS806)。以下、説明の便宜上、無線通信部27が受信した対応情報は「ハードディスクエラー」とのコンテンツに係るものであり、該コンテンツに対する関連操作画面情報としては「ファイルの削除」のコンテンツが紐付けられているものとする。
図12は本発明の実施の形態3に係る表示システム100のモバイル端末2における、対応情報及び関連操作画面情報の表示を例示する例示図である。
すなわち、表示部22には、無線通信部27が受信した対応情報に基づいて「ハードディスクエラー」に対する説明が表示される。また、表示部22には、無線通信部27が受信した関連操作画面情報に基づいて、「ハードディスクエラー」に係る関連操作画面を表す「ファイルの削除」ソフトキー222が設けられている。
すなわち、当該関連操作画面情報に基づいて、「ファイルの削除」ソフトキー222が設けられており、例えば、ユーザが「ファイルの削除」ソフトキー222をタッチ操作した場合、指示受付部214の第2指示受付部2142は、対応情報である「ハードディスク」紐付けられている「ファイルの削除」の操作画面を複合機1の表示部13に表示する指示をユーザから受け付けることができる。
従って、上述したように、ユーザが「ファイルの削除」ソフトキー222をタッチ操作した場合、第2指示受付部2142は前記「ファイルの削除」ソフトキー222を介して「ファイルの削除」の操作画面を複合機1の表示部13に表示する指示を受け付ける(ステップS807)。
次いで、CPU211は、「ファイルの削除」の操作画面を表示するよう複合機1に指示することを無線通信部27に指示する。CPU211の指示に応じて、無線通信部27は、WFD方式通信にて、「ファイルの削除」の操作画面を表示部13に表示する指示を複合機1に送信する(ステップS808)。
この際、複合機1では、無線通信部16が、モバイル端末2からの当該指示を受信する(ステップS707)。
次いで、CPU111は、表示部13に「ファイルの削除」の操作画面を表示するよう指示する。CPU111の指示に応じて、表示部13は「ファイルの削除」の操作画面を表示する(ステップS708)。
以降、ユーザは、表示部13に表示された「ファイルの削除」の操作画面を用いて、例えば、ハードディスクエラーの原因となったファイルを削除する等を措置をとることができる。
実施の形態4に係る表示システム100は、以上のような構成を有することから、複合機1の現在に運転状態に関連する操作を、複合機1を直接操作することなく、より簡単に行うことができる。
実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5に係る表示システム100は、実施の形態1に係る表示システム100と同様の構成を有するが、記憶部14の構成において相異する。記憶部14は、前記取扱説明情報における一つのコンテンツ(内容)が特定の連絡先に係る内容を含む場合、該連絡先への連絡のための情報を、該一つのコンテンツと関連付けて記憶している。
ここで、特定の連絡先に係る内容を含む場合の具体的例としては、サービスマン(又は、サービスセンター)への連絡を勧告する内容、周辺機器、消耗品等の販売店を案内する内容、アプリケーションのダウンロード元を案内する内容等を含む。
また、特定の連絡先としては、例えば、サービスマン、サービスセンター、販売店、ダウンロード元等が含まれ、特定の連絡先への連絡のための情報(以下、特定連絡先情報という)としては、これら、サービスマン、サービスセンター、販売店、ダウンロード元の電話番号、URL等が含まれる。
図13は本発明の実施の形態5に係る表示システム100において、複合機1及びモバイル端末2による処理手順を示すフローチャートである。また、説明の便宜上、ユーザが複合機1を用いてコピーを行う場合を例として説明する。
図13において、ステップS901からステップS905まで、また、ステップS1001からステップS1004までは、実施の形態1における図5のステップS101からステップS105まで、また、ステップS201からステップS204までの処理と各々同一であるので、詳しい説明を省略する。
一方、実施の形態5においては、ステップS906で、複合機1の無線通信部16が斯かる対応情報をWFD方式通信によってモバイル端末2に送信するのみでなく、該対応情報に係る連絡先概要情報を共に送信する(ステップS906)。ここで、前記連絡先概要情報とは、当該対応情報に係るコンテンツが特定の連絡先に係る内容を含む場合、該コンテンツに紐付けられている特定の連絡先の概要を表す情報である。
また、モバイル端末2の無線通信部27は、WFD方式通信にて、複合機1から送信された対応情報及び前記連絡先概要情報を受信する(ステップS1005)。
次いで、CPU211は、無線通信部27が受信した対応情報及び連絡先概要情報を表示するよう、表示部22に指示する。CPU211の指示に応じて、表示部22は無線通信部27が受信した対応情報及び連絡先概要情報に係る画像を表示する(ステップS1006)。以下、説明の便宜上、無線通信部27が受信した対応情報は「ハードディスクトラブル」とのコンテンツに係るものであり、該コンテンツに対する連絡先概要情報としては「サービスマンの連絡先」が紐付けられているものとする。
図14は本発明の実施の形態5に係る表示システム100のモバイル端末2における、対応情報及び連絡先概要情報の表示を例示する例示図である。
すなわち、表示部22には、無線通信部27が受信した対応情報に基づいて「ハードディスクトラブル」に対する説明が表示され、該説明は、特定の連絡先に係る内容、すなわち、特定の連絡先である、サービスマンへの連絡を促す内容が含まれている。
また、表示部22には、無線通信部27が受信した連絡先概要情報に基づいて、「サービスマンに係る特定連絡先情報」が紐付けられている旨を表す「サービスマンに連絡する」ソフトキー223が設けられている。
すなわち、当該連絡先概要情報に基づいて、「サービスマンに連絡する」ソフトキー223が設けられており、例えば、ユーザが「サービスマンに連絡する」ソフトキー223をタッチ操作した場合、指示受付部214の第3指示受付部2143は、対応情報である「ハードディスクトラブル」に係る特定連絡先情報の要求をユーザから受け付けることができる。
換言すれば、ユーザが「サービスマンに連絡する」ソフトキー223をタッチ操作した場合、第3指示受付部2143は、特定の連絡先であるサービスマンへの連絡のための電話番号、メールアドレス等を表示するよう要求することができる。
従って、上述したように、ユーザが「サービスマンに連絡する」ソフトキー223をタッチ操作した場合、第3指示受付部2143は前記「サービスマンに連絡する」ソフトキー223を介して、対応情報である「ハードディスクトラブル」に係る特定連絡先情報を要求を受け付ける(ステップS1007)。
次いで、CPU211は、対応情報である「ハードディスクトラブル」に係る特定連絡先情報を複合機1に要求するよう、無線通信部27に指示する。CPU211の指示に応じて、無線通信部27は、WFD方式通信にて、対応情報である「ハードディスクトラブル」に係る特定連絡先情報を要求する指示を複合機1に送信する(ステップS1008)。
この際、複合機1では、無線通信部16が、モバイル端末2からの当該指示を受信する(ステップS907)。
次いで、CPU111は「ハードディスクトラブル」に係る特定連絡先情報を記憶部14から取得する(ステップS908)。
また、無線通信部16は取得された「ハードディスクトラブル」に係る特定連絡先情報をWFD方式通信によってモバイル端末2に送信する(ステップS909)。
この際、モバイル端末2においては、無線通信部27が、複合機1から送信された「ハードディスクトラブル」に係る特定連絡先情報を受信する(ステップS1009)。
次いで、CPU211は、無線通信部27が受信した「ハードディスクトラブル」に係る特定連絡先情報を表示するよう、表示部22に指示する。CPU211の指示に応じて、表示部22は対応情報である「ハードディスクトラブル」に係る特定連絡先情報に係る画像を表示する(ステップS1010)。すなわち、表示部22は、該特定連絡先情報に基づいて、特定の連絡先であるサービスマンへの連絡のための電話番号、メールアドレス等を表示する。
また、本発明の実施の形態5に係る発明は以上の記載に限るものでない。以上の記載においては、特定連絡先情報がモバイル端末2側に表示される場合を例として説明したが、これに限るものでなく、複合機1側に表示されるように構成しても良い。
更に、以上の記載においては、特定連絡先情報がモバイル端末2側に表示されるのみである場合を例として説明したが、これに限るものでない。例えば、斯かる表示と共に、複合機1がネットワークを介して、斯かる特定の連絡先に連絡するように構成しても良い。
実施の形態5に係る表示システム100は、以上のような構成を有することから、サービスマン、サービスセンター等と連絡をする必要がある場合、容易に連絡先を入手できる。
実施の形態1と同様の部分については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
また、本発明は、以上の記載に限るものでない。例えば、実施の形態3から5に係る構成を全て有するように構成してもよく、実施の形態3から5に係る構成のうち、幾つかを組み合わせた構成であっても良い。
なお、上述した取得部114、第1指示受信部2141、第2指示受信部2142、第3指示受信部2143は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、CPU111又はCPU211が所定のプログラムを実行することにより、ソフトウェア的に構築されてもよい。
本発明の実施態様1においては、自機器の運転に係る情報を表示する表示部13を備える電気機器1と、該電気機器1と無線通信可能であり、前記電気機器1から受信した情報に基づく画像を表示する表示装置2とを含む表示システム100において、前記電気機器1は、自機器から所定範囲内に前記表示装置2がある場合、前記表示部13が表示中の表示情報に対応する対応情報を、自機器の取扱説明情報から取得する取得手段114と、取得された対応情報を前記表示装置2に送信する送信部16とを備え、前記表示装置2は、前記電気機器1から前記対応情報を受信して表示するように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、前記電気機器の取得手段は、自機器から所定範囲内に前記表示装置がある場合、前記表示部が表示中の表示情報に対応する対応情報を、自機器の取扱説明情報から取得し、前記送信部が取得された対応情報を前記表示装置に送信する。前記表示装置は、前記電気機器から前記対応情報を受信して表示する。
本発明の実施態様2においては、前記表示装置2が一の対応情報を表示中に、前記表示部13での表示情報が変更された場合、前記取得手段114が変更後の表示情報に対応する他の対応情報を前記取扱説明情報から取得し、前記表示装置2が前記他の対応情報を表示するように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、前記表示部に表示中の表示情報が変更された場合、前記取得手段が変更後の表示情報に対応する他の対応情報を前記取扱説明情報から取得し、取得された他の対応情報が前記表示装置に送信され、前記表示装置に前記他の対応情報が表示される。
本発明の実施態様3においては、前記表示装置2は、表示中の対応情報に係る指示であって、前記電気機器1に送信すべき指示を受け付ける指示受付手段214を備え、前記指示を前記電気機器1に送信するように構成していることを特徴とする。
本発明によれば、前記指示受付手段が前記電気機器に送信すべき指示をユーザから受け付けた場合、前記表示装置は前記指示受付手段が受け付けた指示を前記電気機器に送信して実行を指示する。
本発明の実施態様4においては、前記指示受付手段214は、前記表示装置2が表示中の対応情報に関連する関連情報の表示を要求する指示を受け付ける第1指示受付手段2141を有することを特徴とする。
本発明によれば、前記第1指示受付手段が前記関連情報の表示を要求する指示をユーザから受け付けた場合、前記表示装置は前記第1指示受付手段が受け付けた指示を前記電気機器に送信して実行を指示する。
本発明の実施態様5においては、前記指示受付手段214は、表示中の対応情報が前記電気機器1の操作の方法に係る内容を含む場合、前記操作を受け付ける操作画面を前記表示部13に表示する指示を受け付ける第2指示受付手段2142を有することを特徴とする。
本発明によれば、前記第2指示受付手段が前記操作画面を前記表示部に表示する指示をユーザから受け付けた場合、前記表示装置は前記第2指示受付手段が受け付けた指示を前記電気機器に送信して実行を指示する。
本発明の実施態様6においては、前記指示受付手段214は、表示中の対応情報が特定連絡先への連絡に係る内容を含む場合、前記特定連絡先との連絡に係る情報の表示を要求する指示を受け付ける第3指示受付手段2143を有することを特徴とする。
本発明によれば、前記第3指示受付手段が前記特定連絡先との連絡に係る情報の表示を要求する指示をユーザから受け付けた場合、前記表示装置は前記第1指示受付手段が受け付けた指示を前記電気機器に送信して実行を指示する。
本発明の実施態様7においては、前記取扱説明情報を記憶しているウェブサーバ3を備え、前記取得手段114が取得すべき情報量が閾値以上である場合、前記送信部16が前記ウェブサーバのURLを前記表示装置2に送信するように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、前記取得手段が取得すべき情報量が閾値以上である場合、前記送信部が前記ウェブサーバのURLを、より詳しくは、前記取得手段が取得すべき情報に係るURLを前記表示装置に送信するので、ユーザが斯かるURLを用いて前記ウェブサーバにアクセスできる。
本発明の実施態様8においては、前記電気機器1及び表示装置2は互いにNFC方式を用いて通信するように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、前記電気機器及び表示装置の間にて通信を行う場合、互いにNFC方式を用いて通信する。