JP2016012321A - 需要予測装置およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数店舗の需要予測の結果をより速く取得することができる需要予測装置およびプログラムを提供することである。【解決手段】実施形態の需要予測装置は、複数の店舗の購買実績データを記憶する第一の記憶領域と、上記第一の記憶領域に記憶されている上記複数の店舗の購買実績データを集計することにより一店舗の購買実績データを生成する生成手段と、上記生成手段により生成された上記一店舗の購買実績データを記憶する第二の記憶領域と、上記第二の記憶領域に記憶されている上記一店舗の購買実績データに基づく需要予測計算を行う需要予測手段と、上記需要予測手段の上記需要予測計算の結果を出力する結果出力手段と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、需要予測装置およびプログラムに関する。
従来、POS(Point of Sales)システムが普及し、商品ごとの購買実績(売上)データが容易に収集できるようになった。そして、商品毎の購買実績データに基づく、小売店等の商品別の需要予測が使用され始めた。例えば、購買実績データを分析した需要予測を、発注量過多に起因する売れ残り商品の廃棄ロスの発生や、発注量過少に起因する商品の品切れによる機会ロスの発生の抑制に使用できる。そして、需要予測をEDI(Electronic Data Interchange)による企業間取引の電子化と結合させ、自動発注システムまで発展させる技術が提案され始めている。
自動発注システムに使用できる需要予測の手法としては、公知の重回帰分析がある。そして、重回帰分析を用いることで、商品毎に需要予測を行うことができる。
従来の重回帰分析を用いた需要予測では、目的変数である購買数の変動因子として販売価格、販売形態実施期間、陳列位置、陳列数、広告宣伝方法等を変動因子として用いることが試行されている。また、商品とその関連商品の相互影響を考慮し、各商品の購買数を変動因子として用いることが試行されている。
ところで、従来の重回帰分析を用いた需要予測では、店舗の発注担当者が自分の店舗の需要予測を知るために、需要予測の式に自分の店舗の購買実績データを当てはめて、予測購買数を求めるなどして、商品の発注量などを決定していた。
一方、複数店舗を統括する本部においては、バイヤが複数店舗に共通する商品を一括発注し、仕入価格を低く抑えることがある。
この場合、バイヤは店舗ごとに需要予測を行って、全店舗の予測購買数を把握しなければならない。
しかし、店舗ごとに需要予測を行うと、店舗数が増加するにつれて、全ての需要予測の結果を取得するまでに時間がかかってしまうので問題がある。店舗数が増えれば増えるほど、一括発注の必要性はより高まるので、改善が望まれている。
本発明が解決しようとする課題は、複数店舗の需要予測の結果をより速く取得することができる需要予測装置およびプログラムを提供することである。
実施形態の需要予測装置は、複数の店舗の購買実績データを記憶する第一の記憶領域と、上記第一の記憶領域に記憶されている上記複数の店舗の購買実績データを集計することにより一店舗の購買実績データを生成する生成手段と、上記生成手段により生成された上記一店舗の購買実績データを記憶する第二の記憶領域と、上記第二の記憶領域に記憶されている上記一店舗の購買実績データに基づく需要予測計算を行う需要予測手段と、上記需要予測手段の上記需要予測計算の結果を出力する結果出力手段と、を備える。
図1は、本実施形態に係る需要予測システムの概略説明図である。 図2は、実施形態にかかる需要予測システムの構成を示すブロック図である。 図3は、コンピュータのモジュール構成図である。 図4は、需要予測装置を含む本部システムの構成を示すブロック図である。 図5は、店舗データのデータ構成図である。 図6は、店舗データを集計してなる集計店データの構成図である。 図7は、予定情報の一例として示す店舗データである。 図8は、本部の企画編集画面の構成図を一例として示したものである。 図9は、需要予測装置において夜間に行われるデータ収集及び需要予測のシミュレーションに係る処理のフロー図である。 図10は、本部特売企画端末と需要予測装置との間で行われる需要予測シミュレーション処理のフロー図である。 図11は、再シミュレーション後の企画編集画面の表示例である。 図12は、確認画面をポップアップで表示したときの状態を示す図である。 図13は、店舗別の需要予測データの表示画面例である。 図14は、配分量を含む店別予測画面の表示例である。
図1は、本実施形態に係る需要予測システムの概略説明図である。
図1に示す店舗データD1〜店舗データDK(K=1、2、3、・・・)は、店舗(店舗1、店舗2、・・・、店舗K)ごとの、一定期間に渡って収集した購買実績データを示している。
各店舗の購買実績データは、商品の売価・陳列など、販売地域に依存しない条件データ(非地域データ)と、販促チラシ、天候、気温など、販売地域によって異なる条件データ(地域データ)と、更に、それらの条件下において商品の実際に売れた数を示す購買数とを含むものである。
集計店データDTは、全店舗(店舗1〜店舗K)の店舗データD1〜店舗データDKを矢印f1〜矢印fKが示すように統合し、集計したものである。この処理は夜間などに行う。
集計店データDTは、一つの店舗に見立てた集計店をメモリ上に仮想的に設置し、その店舗が店舗データとして保有するものである。
本部のバイヤSが、需要予測システムの画面(需要予測設定画面や企画編集画面等)Gを立ち上げ、一商品の売価を変更し、需要予測計算(需要予測シミュレーション)の実行をかける。すると、需要予測装置が、初めに集計店の購買実績データ(集計店データDT)に基づく需要予測計算を行い、その計算結果を需要予測システムの画面Gに出力する(ST1)。
需要予測装置は、最初の結果を需要予測システムの画面Gに出力している間、店舗単位で、各店舗固有の購買実績データに基づく需要予測計算の処理を行う。そして、この処理を全店舗データ(店舗データD1〜店舗データDK)に対して実施し、処理を完了すると、その処理の完了を示す通知を需要予測システムの画面Gに出力する。その通知の出力後に、本部のバイヤSが集計店の需要予測結果から店舗ごとの需要予測結果に表示を切り替える操作を行うと、需要予測装置は、各店舗(店舗1、店舗2、・・・、店舗K)の需要予測結果を需要予測システムの画面Gに出力する(ST2)。
以下では、図1に示す需要予測システムの具体的構成について説明する。
図2は、実施形態にかかる需要予測システム1の構成を示すブロック図である。図2に示すように、需要予測システム1は、有線または無線の通信回線2を介して相互に電気的に接続された複数のコンピュータ3で形成される本部システムに対して、複数の本部特売企画端末124や各店舗に設けられた店舗発注端末125が有線または無線の通信回線(例えば、インターネットやLAN等)5を介して接続されている。
本実施形態の需要予測システム1では、一つまたは複数のコンピュータ3が、所定のサービス(アプリケーション)を提供するアプリケーションサーバ、またはデータベースサーバとして機能する。また、本部特売企画端末124や店舗発注端末125は、サービスを享受するクライアントとして機能する。この需要予測システム1では、例えばSaaS(Software as a Service)の形態でサービス(アプリケーション)が提供されうる。なお、需要予測システム1は、サーバクライアントの形態であっても良い。
また、本部システムには、複数のPOS(Point of Sales)端末126を接続する店舗サーバ120が有線または無線の通信回線(例えば、インターネットやLAN等)5を介して接続されている。
上述したようなコンピュータ3、本部特売企画端末124、店舗発注端末125は、一般的なパーソナルコンピュータである。なお、本部特売企画端末124や店舗発注端末125については、タブレット端末であっても良い。ここでは、コンピュータ3を例に説明する。
図3は、コンピュータ3のモジュール構成図である。図3に示すように、コンピュータ3は、情報処理を行うCPU(Central Processing Unit)101、BIOSなどを記憶した読出し専用メモリであるROM(Read Only Memory)102、各種データを書換え可能に記憶するRAM(Random Access Memory)103を備えている。
また、コンピュータ3は、各種データベースとして機能するとともに各種のプログラムを記憶する記憶部であるHDD(Hard Disk Drive)104、記憶媒体110を用いて情報を保管したり外部に情報を配布したり外部から情報を入手するためのDVDドライブ等の媒体読取装置105、各通信回線を介して外部の他の機器と情報を伝達するための通信制御装置106、処理経過や結果等を操作者に表示するLCD(Liquid Crystal Display)等の表示部107、並びに操作者がCPU101に命令や情報等を入力するためのキーボードやマウス等のポインティングデバイスである入力部108等を備えている。
また、コンピュータ3においては、上述した各部間で送受信されるデータは、バスコントローラ109によって調停される。
このようなコンピュータ3では、オペレータが電源を投入するとCPU101がROM102内のローダーというプログラムを起動させ、HDD104よりOS(Operating System)というコンピュータのハードウェアとソフトウェアとを管理するプログラムをRAM103に読み込み、このOSを起動させる。このようなOSは、オペレータの操作に応じてプログラムを起動したり、情報を読み込んだり、保存を行ったりする。OSのうち代表的なものとしては、Windows(登録商標)等が知られている。これらのOS上で走る動作プログラムをアプリケーションプログラムと呼んでいる。なお、アプリケーションプログラムは、所定のOS上で動作するものに限らず、後述の各種処理の一部の実行をOSに肩代わりさせるものであってもよいし、所定のアプリケーションソフトやOSなどを構成する一群のプログラムファイルの一部として含まれているものであってもよい。
すなわち、HDD104に記憶されているアプリケーションプログラムの違いによって、パーソナルコンピュータは、クライアントとして機能する本部特売企画端末124や店舗発注端末125、コンピュータ3(アプリケーションサーバまたはデータベースサーバ)としてそれぞれ機能することになる。
例えば、本部特売企画端末124や店舗発注端末125には、アプリケーションプログラムとして、ウェブブラウザや、ウェブブラウザに対してプラグイン形式を用いて提供されるソフトウエアがインストールされている。プラグインのうち代表的なものとして、Microsoft Silverlight(登録商標)が挙げられる。Microsoft Silverlightは、インストール後はブラウザ上でアニメーションやグラフィックスの表示、音声・動画の再生などを行うフレームワークである。
また、一般的には、本部特売企画端末124のHDD104にインストールされるアプリケーションプログラムは、CD−ROMやDVD等の光情報記録メディアやFD等の磁気メディア等の可搬性を有する記憶媒体110に記録され、この記憶媒体110に記録された動作プログラムがHDD104にインストールされる。さらには、アプリケーションプログラムは、例えば通信制御装置106を介して外部から取り込まれ、HDD104にインストールされても良い。
コンピュータ3は、OS上で動作するアプリケーションプログラムが起動すると、このアプリケーションプログラムに従い、CPU101が各種の演算処理を実行して各部を集中的に制御する。
以下において、本部システムを構成する一つ又は複数のコンピュータ3の各CPU101がアプリケーションプログラムにより実行する各種の演算処理のうち、本実施形態の特長的な処理である需要予測処理について説明する。
<<需要予測装置とその周辺システムの構成>>
図4は、本実施形態にかかる需要予測装置を含む本部システムの構成を示すブロック図である。図4に示すように、本部システムを構成する一つ又は複数のコンピュータ3の各CPU101は、アプリケーションプログラムを実行することにより、需要予測装置31、データ収集・変換システム32、予定データ収集・変換システム33(特売企画支援システム330、発注数決定支援システム331など)、発注システム34を実現する。
本実施形態では、特売企画支援システム330及び発注数決定支援システム331を、需要予測装置31の外側に示している。しかし、特売企画支援システム330及び発注数決定支援システム331は、需要予測装置31のサービスをユーザ端末に提供するためのサブシステムである。従って、特売企画支援システム330及び発注数決定支援システム331の両方又は何れか一つを適宜、需要予測装置31の一部に含めて良いものとする。
<需要予測装置>
需要予測装置31は、本部や、小売業などの店舗において、商品の売価・陳列等の販売者側の予定する販売状態に対する商品の需要(例えば購買数など)をシミュレーションにより予測する。シミュレーションに用いる計算式は、例えば数週間、数か月、もしくは1年間程度なら時間的に変化しないと見なせる部分の購買数を示す定数項と、定数項に対して時間的により早く変化する部分の購買数を示す変動因子と係数からなる項などで示すことができる。
この計算式を用いることにより、現時点から過去の所定の時点までの各時点における販売状態とそのときの購買実績とを示す過去情報(過去の購買実績データ)に基づき、購買客の購買モデルが構築される。
次に計算式を示す。
本実施の形態では、商品群(商品とその関連商品)を構成する商品がN種類の場合について説明する。そして、N種類の商品を、商品1,商品2,…,商品n,…,商品Nと示す。
更に、商品nに対する変動因子を、Xn1,Xn2,…,Xnm,…,XnM(m=1,2,…,M)と示す。変動因子Xnmは、定番価格、特売価格(売価)、値引額、陳列状態、チラシ掲載、曜日、祝日、最高気温、最低気温、降水量等、購買数を変動させる可能性のあるものとする。
また、商品n(n=1,2,…,N)に対する購買数をYnとする。つまり、商品1,商品2,…,商品n,…,商品Nの各購買数を、購買数Y1,Y2,…,Yn,…,YNと示す。
本実施形態では、各商品の購買数がその他の商品の購買数と相互に影響し合うことも考慮し、Y1,Y2,…,Yn,…,YNを変動因子に含めるものとして、予測購買数の計算式を、下記の式(1)で示す。
Figure 2016012321
上記の式(1)において、an1Y1+an2Y2+…+an(n-1)Yn-1+an(n+1)Yn+1+…+anNYNは関連商品の購買数による影響を反映した項である。
式(1)において、an1,…,an(n-1),an(n+1),…,anN,bn0(定数項),…,bnM、を回帰係数とする。本実施形態では、回帰係数を定数項bn0を含むものとして説明する。
<データ収集・変換システム>
データ収集・変換システム32は、現時点から過去の所定の時点までの、店舗における複数の商品の購買数を示すデータ、売価データ、販促データ、発注データ、在庫データ、気象データ、曜日データ、および地域のイベントデータなどの過去情報を各店舗の店舗サーバ120などから収集する。そして、データ収集・変換システム32は、複数の各種データ(収集した過去情報)を所定のデータ構造に変換して、需要予測装置31の過去情報データベース310にデータを送信するものである。データ収集・変換システム32は、公知のPOSシステム、発注システム、納入商品の検品システム、気象データの受信システム、地域のイベントの入力システム等の各種データ収集システムと、データ変換システムと、を有している。
<予定データ収集・変換システム>
予定データ収集・変換システム33は、現時点から未来の所定の時点までの、店舗における複数の商品の予定売価データ、予定販促データ、予定入荷データ、予定気象データ、曜日データ、予定地域のイベントデータなどの未来予定情報を収集する。そして、予定データ収集・変換システム33は、収集した複数の各種データを所定のデータ構造に変換して、需要予測装置31の未来情報データベース311にデータを送信するものである。
予定データ収集・変換システム33には、特売企画支援システム330や発注数決定支援システム331などが含まれている。
特売企画支援システム330は、特売企画を支援するために構築されたシステムである。需要予測装置31と本部特売企画端末124の間に介在し、本部特売企画端末124に対し、特売企画についての処理を行うためのインタフェースを提供する。
本部特売企画端末124は、本部の特売企画担当者や本部のバイヤなどがユーザとなって使用する端末装置である。本部特売企画端末124では、特売企画の商品群の商品コード(単品コード)、特売価格(売価)、特売日、チラシ掲載等の未来の予定情報の入力を受け付け、その入力データを特売企画支援システム330に送信する。
また、本部特売企画端末124では、需要予測シミュレーションを行うための各種入力操作(データ編集操作や再シミュレーションの実行操作など)を受け付け、その入力データや操作信号などを特売企画支援システム330に送信する。本部特売企画端末124では、各種入力操作の結果として特売企画支援システム330から需要予測シミュレーションの結果を示すデータ(需要予測データ)を受信する。
発注数決定支援システム331は、発注数の決定を支援するために構築されたシステムである。需要予測装置31と店舗の発注担当者が使用する店舗発注端末125との間に介在し、店舗発注端末125に対し、発注数を決定するためのインタフェースを提供する。
発注数決定支援システム331は、店舗発注端末125からの需要予測シミュレーションの実行命令を入力受付部317に出力する。また、発注数決定支援システム331は、入力受付部317からの需要予測シミュレーションの結果を店舗発注端末125に送信する。本実施形態では、外部装置から入力受付部317へ向けて送信されるデータ及び命令を発注数決定支援システム331が入力受付部317へ統括して行うものとする。このため、特売企画支援システム330で受け付けたデータ及び命令を発注数決定支援システム331に出力させる態様としている。
また、発注数決定支援システム331は、特売企画支援システム330から出力された発注指示を受け付け、発注システム34に出力する。
店舗発注端末125は、店舗の発注担当者が店舗の固有の商品の発注数を決定するための端末装置である。店舗発注端末125では、需要予測シミュレーションを行い、その結果に基づいて発注数を決定する。店舗発注端末125で受け付けたシミュレーションのための入力データや操作信号などは、発注数決定支援システム331に送信される。シミュレーションの結果としての需要予測データは発注数決定支援システム331から受信する。
発注システム34は、発注数決定支援システム331で決定された発注数に従って、商品の製造、販売等をしている業者に対して、商品の発注を要求するシステムとする。
<<需要予測装置の構成および処理>>
<需要予測装置の構成>
需要予測装置31は、過去情報を有する過去情報データベース310と、未来情報を有する未来情報データベース(DB)311とを記憶部に備えている。未来情報データベース311は、未来情報として予定情報311Aと予測情報311Bとを有する。
過去情報データベース310は、過去情報として各店舗の過去の購買実績データ(店舗データD1a〜店舗データDKa)を記憶部の所定の記憶領域に有する。また、未来情報データベース311の予定情報311Aは、各店舗の予定情報として店舗データD1b〜店舗データDKbを記憶部の所定の記憶領域に有する。
過去情報データベース310は、更に、過去情報として集計店データDTaを記憶部の所定の記憶領域に有する。
未来情報データベース311は、更に、予定情報として集計店データDTbを記憶部の所定の記憶領域に有する。
集計店データDTaは、各店舗の過去情報からなる店舗データD1a〜店舗データDKaを集計してなる全店舗の集計データである。この集計店データDTaは、集計部(生成手段)312によって生成されるものである。
集計部312は、各店舗の店舗データD1a、D2a、・・・、DKaを抽出して統合及び集計し、集計店と呼ぶ一店舗の店舗データ(集計店データDTa)として過去情報データベース310に格納する。
ここで、集計店データDTaの生成処理について説明する。
図5は、店舗データD1a〜DKaの一例として示す店舗データD1aのデータ構成図である。
図5の店舗データD1aは、「店舗コード」601、「年月日」611、「曜日」612、「祝日」613、「最高気温」621、「最低気温」622、「降水量」623、「ラインコード」631、「クラスコード」632、「商品コード」633、「定番価格」641、「売価」642、「値引額」643、「チラシ掲載」644、「陳列状態」651、「日別購買数」662などのデータ項目を有する。
「店舗コード」601は、店舗の識別コードを示す項目である。当該データは店舗1に該当するため、「店舗コード」601に「001」が設定されている。
「年月日」611、「曜日」612、「祝日」613は、それぞれ、購買日の「年月日」、「曜日」、「祝日」を示す項目である。「曜日」612及び「祝日」613は、該当する場合にフラグ「1」が設定される。
「最高気温」621、「最低気温」622、「降水量」623は、購買日の気象データを示す項目である。
「ラインコード」631、「クラスコード」632は、それぞれ、購買された商品の分類を示す項目である。商品カテゴリは、上位から下位にかけて、「部門」、「ラインコード」、「クラスコード」へと分類される。「部門」は最上位で他に分類されないため、ここでは、「ラインコード」と「クラスコード」のみ設定される。
「商品コード」633は、購買された商品の識別コードである。
「定番価格」641は、定番販売時の商品価格を示す項目である。
「売価」642は、特売時の商品価格を示す項目である。
「値引額」643は、定番価格からの値引額を示す項目である。ここには、定番価格から売価を差し引いた額が設定される。
「チラシ掲載」644は、販促方法を示す項目である。ここには、チラシに掲載した場合にフラグ「1」が設定される。
「陳列状態」651は、商品の販売状態を示す項目である。ここには、予め設定した陳列パターンを示す番号が設定される。
「日別購買数」662は、「年月日」611に設定された日付の購買数の実績を示す項目である。ここに、一商品の一日の購買数が設定される。
各データ項目の下は、店舗1で蓄積したデータの一部を示したものである。
一レコードは、購買日ごとの一商品の購買実績を示している。同図の例では、「年月日」611のデータと「商品コード」633のデータが示すように、先ず、2014年1月16日の購買実績を示す商品数分のレコードが示され、続いてその翌日の2014年1月17日の購買実績を示す商品数分のレコードが示される。その後も、省略しているが、このデータを収集する日付又はその近傍までのデータが含まれる。
店舗データD1aにおいて、非地域データとなるものは、「年月日」611、「曜日」612、「祝日」613、「定番価格」641、「売価」642、「値引額」643、「陳列状態」651のデータである。また、地域データとなるものは、「最高気温」621、「最低気温」622、「降水量」623、「チラシ掲載」644のデータである。
図6は、店舗データD1a〜店舗データDKaを集計してなる集計店データDTaの構成図である。
図6の集計店データDTaは、店舗データD1a〜店舗データDKaにおいて共通するデータを抽出して集計し、集計店の購買実績データとしたものである。
具体的に、集計店データDTaは、次のように生成する。
全店舗の店舗データD1a〜店舗データDKaを対象とし、指定した同一年月日(購買日を示すもの)且つ同一商品のレコードを各店舗データD1a、D2a、・・・、DKaから抽出する。
例えば、「年月日」611に設定されている日付データにおいて集計日の2か月前を最初に指定する。更に、その日のヒットしたレコード群の内、「商品コード」633の値が一番若いもの(本例ではコード1)を指定する。そして、その年月日とその商品コードで特定される一レコードを各店舗データD1a、D2a、・・・、DKaから抽出する。抽出後は、各レコードに設定されている日別購買数の値を集計する。そして、抽出されたレコードの一つ(例えば店舗データD1aから抽出した一レコード)の「日別購買数」662の値を集計値で更新する。最後にこの更新により生成したレコードを集計店データDTaとして過去情報データベースに記憶する。
また、その日付のその他の商品についても同様にして順次レコードを生成する。つまり、集計日の2か月前を指定し、コード1の次の番号のコード2を指定して同様に集計の操作を行い、生成したレコードを上記集計店データDTaに追加する。最初の指定日の全商品の集計操作を行ったら、続いて、その翌日を指定し、コード1から順に、同様にして集計操作を行い、生成したレコードを上記集計店データDTaに追加する。なお、「店舗コード」601には、集計店の識別コードとして「000」を設定する。
この結果、図6に示すように、集計店データDTaでは、「日別購買数」662の値が全店舗の日別購買数の集計として示される。同図の一行目のレコードを例に挙げると、購買日「2014年1月16日」の商品「コード1」の全店舗の購買実績として、「日別購買数」662の値に「801」が設定される。
次に、未来情報データベース311(予定情報311A)の店舗データD1b〜店舗データDKbについて示す。
図7は、予定情報311Aの一例として示す店舗1の店舗データD1bである。
図7の店舗データD1bは、「店舗コード」701、「年月日」711、「曜日」712、「祝日」713、「予定最高気温」721、「予定最低気温」722、「予定降水量」723、「ラインコード」731、「クラスコード」732、「商品コード」733、「予定定番価格」741、「予定売価」742、「予定値引額」743、「予定チラシ掲載」744、「予定陳列状態」751などの項目を有している。
「店舗コード」701は、店舗の識別コードを示す項目である。
「年月日」711、「曜日」712、「祝日」713は、それぞれ、需要予測を行う未来の「年月日」、「曜日」、「祝日」を示す項目である。
「予定最高気温」721、「予定最低気温」722、「予定降水量」723は、需要予測を行う未来の日付での気象データを示す項目である。
「ラインコード」731、「クラスコード」732、「商品コード」733は、それぞれ、過去情報の「ラインコード」631、「クラスコード」632、「商品コード」633で説明したものと同様であるので、ここでの説明を省略する。
「予定定番価格」741は、需要予測を行う未来の日付での定番販売時の商品価格を示す項目である。
「予定売価」742は、需要予測を行う未来の日付での特売時の商品価格を示す項目である。
「予定値引額」743は、予定定番価格からの値引額を示す項目である。ここには、予定定番価格から予定売価を差し引いた額が設定される。
「予定チラシ掲載」744は、需要予測を行う未来の日付での販促方法を示す項目である。
「予定陳列状態」751は、需要予測を行う未来の日付での商品の販売状態を示す項目である。
各データ項目の下は、店舗1の予定データの一部を示したものである。
一レコードは、過去情報の店舗データD1aの構成のように、予定購買日ごとの一商品の予定データを示している。同図の例では、「年月日」711のデータと「商品コード」733のデータが示すように、先ず、「2014年3月17日」の予定データを示す商品数分のレコードが示され、続いてその翌日の「2014年3月18日」の予定データを示す商品数分のレコードが示される。その後も、省略しているが、数週間又は数か月先までのデータが含まれる。
次に、未来情報データベース311(予定情報311A)の集計店データDTbについて示す。
集計店データDTbは、店舗データD1b、D2b、・・・、DKbの何れか一つの予定情報をコピーして生成する。例えば店舗データD1bをコピーして生成する場合、「店舗コード」701の値を「000」に変更するなどして生成する。なお、集計店において、地域データは意味をなさないため、全て「Null」に設定しても良い。以下では、地域データの回帰係数を「0」に設定することにより、地域データを予測式に反映させないようにする。従って、地域データは「Null」に変更せず、そのままとする。
ここで図4に戻り、続きを説明する。
回帰係数算出部313は、過去の変動因子情報が目的変数の変動に寄与する度合いを示す回帰係数(定数項を含む)を算出する。目的変数の変動には、複数の変動因子が寄与している。ここでは、複数の変動因子のそれぞれの回帰係数を一商品ごとに算出し、一商品ごとに算出結果(各回帰係数の値を含むデータ)を出力する。
また、本実施形態において、回帰係数算出部313は、店舗別に回帰係数を算出する。つまり、集計店(店舗0)、店舗1、店舗2、…、店舗Kのそれぞれの回帰係数を算出する。
店舗1〜店舗Kの回帰係数の計算と集計店(店舗0)の回帰係数の計算には、共に式(1)を適用する。店舗1〜店舗Kの回帰係数の計算では、購買実績データとして地域データ及び非地域データをそのまま利用する。一方集計店の回帰係数の計算では、地域データは意味をなさないので除外する必要がある。本実施形態では、地域データに対応する変動因子の回帰係数を予め「0」とする。これにより、集計店の計算においても地域データ及び非地域データをそのまま利用し、店舗別と同様の式(1)を適用する。
店舗別の回帰係数の計算と、集計店の回帰係数の計算は、具体的には次の通りとなる。
店舗別の場合、一店舗の店舗データを使用し、式(1)の目的変数Ynに対して商品nの過去の日別購買数を代入する。また、変動因子Y1,…,YNに対してその他の各商品の日別購買数(Ynに代入したものと同日のもの)を代入する。更に、Xn1,…,XnMに対して、過去の変動因子情報を代入する。式(1)の回帰係数はM+N個あるため、過去の購買数と変動因子情報のデータのセットをM+N個以上用いて、M+N個以上の式を立て、従来の回帰係数の算出法により目的変数Ynの回帰係数を求める。この操作を目的変数Y1,…,YNについて行い、商品nごとに回帰係数を求める。この際に予測精度を向上させるために公知の補正条件式(例えば最小二乗法など)を導入する。
以上の操作を店舗1〜店舗Kに対して行い、店舗ごとの回帰係数を求める。
一方、集計店においては、集計店データを使用し、式(1)の目的変数Ynに対して商品nの過去の日別購買数を代入する。また、変動因子Y1,…,YNに対してその他の各商品の日別購買数(Ynに代入したものと同日のもの)を代入する。更に、Xn1,…,XnMに対して過去の変動因子情報を代入し、地域データに該当する変動因子の回帰係数を「0」に設定する。式(1)の回帰係数はM+N−(地域データの変動因子の数L)個あるため、過去の購買数と変動因子情報のデータのセットをM+N−L個以上用いて、M+N−L個以上の式を立て、従来の回帰係数の算出法により目的変数Ynの回帰係数を求める。この操作を目的変数Y1,…,YNについて行い、商品nごとに回帰係数を求める。この際に予測精度を向上させるために公知の補正条件式(例えば最小二乗法など)を導入する。
この操作により、地域データに対応する回帰係数を「0」とする集計店の回帰係数を求める。
なお、これらの回帰係数の算出処理は、夜間などにおいて予め行うものとする。
回帰係数データベース(DB)314は、回帰係数算出部313により算出された、店舗別、商品別の回帰係数を格納するものである。
ここには、店舗0(集計店)、店舗1、店舗2、・・・、店舗Kのそれぞれの、商品1〜商品Nの商品ごとの回帰係数が格納される。
予測購買数算出部(需要予測手段、店舗別需要予測手段)315では、集計店を対象に或いは個別店舗(店舗1、店舗2、・・・、店舗K)を対象に各商品の需要予測計算を行う。具体的には、一店舗ごとに次の処理を行う。先ず、商品nの、予定情報311Aに格納されている各種の未来の変動因子情報と、回帰係数データベース314に格納されている回帰係数(商品nの回帰係数)とを予測式(1)に当てはめる。この計算手続きを商品1〜商品Nを対象に行い、商品1〜商品Nに対応した連立方程式を立てる。それらの式から、該当する全商品(商品群)の予測購買数Y1,…,YNを算出する。算出結果としての予測購買数はデータとして出力する。
本実施形態では、この一連の処理を、先ず、集計店を対象に行う。引き続き、その一連の処理を店舗1、店舗2、・・・、店舗Kの順に行い、集計店を含む各店舗のそれぞれの予測購買数を算出する。
未来情報データベース311の予測情報311Bは、予測購買データ326dや予測在庫データ327dや推奨発注データ328dなどの情報を含んでいる。予測購買数算出部315から出力された店舗別、商品別の予測購買数や、予測購買数に基づいて算出される予測販売金額、予測利益金額などが、予測購買データ326dに格納される。
発注・在庫数算出部316は、現在の在庫数から、予測購買数算出部315により算出された予測購買数を減算して、未来の設定された時点(第2所定期間)での予測在庫数を算出する。さらに、発注・在庫数算出部316は、算出した予測在庫数に基づいて、例えば予測在庫数が最低在庫数未満ならば推奨発注数を増加させ、予測在庫数が最低在庫数を超えるならば推奨発注数を減少させて、最終的に所定の発注単位や発注リードタイムに従って推奨発注データに加工する。予測情報311Bは、発注・在庫数算出部316により算出された予測在庫数(予測在庫データ327d)、および推奨発注数(推奨発注データ328d)を格納する。
入力受付部317は、結果出力手段及び店舗別結果出力手段として、需要予測システムの各種画面(需要予測設定画面、企画編集画面、通知用の確認画面、店別予測画面など)を生成し、特売企画支援システム330や発注数決定支援システム331に各種画面を送信する。企画編集画面には、需要予測データや、店舗別予測画面を表示させるための指示手段や、需要予測データの値を変更するための入力部などを含めて送信する。また、予測購買数算出部315において店舗別の需要予測計算が完了したことを通知する通知手段として、通知画面や通知信号などを送信する。外部装置である本部特売企画端末124や店舗発注端末125は特売企画支援システム330や発注数決定支援システム331にアクセスし、取得した各種画面をシミュレーション等のためのインタフェースとして液晶等のディスプレイ(表示エリア)に表示する。
また、入力受付部317では、各種画面から入力されたデータ(例えば、商品コード、売価、曜日、休日、気温、降水量、地域イベント、チラシ掲載の有無等)を予定情報311Aに未来の変動因子情報として登録する。また、各種画面から入力データの訂正があると、予定情報311Aに格納されている各種の未来の変動因子情報などを訂正された値に更新する。また、未来の変動因子情報の登録や訂正があると、予測購買数算出部315に対し、需要予測シミュレーションの実行命令を出力する。
また、入力受付部317では、算出された予測購買数、予測在庫数、推奨発注数が、店舗発注端末125から入力された予測購買数の目標値、予測在庫数の目標値、推奨発注数の目標値を満たしていない場合に、予測条件である予定情報311Aに格納されている各種の未来の変動因子情報を修正して予測購買数を再計算し、算出された各予測値(予測購買数、予測在庫数、推奨発注数)を目標値に近づける。
図8は、本部の企画編集画面の構成図を一例として示したものである。
図8の企画編集画面4Gは、特売企画の商品の需要予測データの表示やデータの編集を行って、発注数を決定する処理に使用される画面である。
同図の企画編集画面4Gは、需要予測設定画面(不図示)において企画を一覧表示して一つの企画を選択することにより、表示される。
図8に示す企画編集画面4Gは、企画表示エリア41と、商品群選択エリア42と、データ表示エリア43と、データ操作エリア44と、店別予測確認ボタン45と、各種ボタンが配列されているナビゲートボタンエリア46とを含んでいる。
企画表示エリア41は、前画面の需要予測設定画面で選択された企画の「企画No」410、「企画名」411、「開始日」412、「終了日」413を表示するエリアとして設けられている。
商品群選択エリア42は、企画の対象となる商品群の一部又は全てをユーザ選択によりデータ表示エリア43に表示させる選択エリアとして設けられている。商品群選択エリア42には「部門」420−1と「ライン」420−2と「クラス」420−3に分けられた範囲指定部が含まれている。「部門」420−1では、最上位の商品分類カテゴリの範囲を指定することができる。「ライン」420−2では、「部門」420−1のすぐ下位の商品分類カテゴリの範囲を指定することができる。「クラス」420−3では、最下位の商品分類カテゴリの範囲を指定することができる。各範囲指定部には、表示されている商品分類カテゴリの全てを範囲に指定するためのチェックボックスB1が設けられている。
データ表示エリア43は、企画の対象となる商品群の内の一部又は全ての商品の需要予測データを表示するエリアとして設けられている。ここに表示される需要予測データは、集計店データDTに基づく需要予測計算の結果である。需要予測データの表示項目として「単品コード」430、「メーカ」431、「商品名称」432、「規格」433、「販売(購買)日」434、「特売売価」435、「予測販売(購買)数」436、「予測販売(購買)金額」437、「予測利益金額」438、「実績販売(購買)数」439、「実績販売(購買)金額」440、「実績利益金額」441が設けられている。データ表示エリア43には、デフォルトでは、商品群の全てを対象に需要予測データを表示する。商品群選択エリア42における指定により表示される商品群の範囲を制限する。
データ操作エリア44は、データ表示エリア43での商品データの訂正などのデータ編集を行うためのエリアとして設けられている。データ操作エリア44には、データ編集のための入力ボックスB2と、訂正ボタンB3が設けられている。
入力ボックスB2は、データ表示エリア43の需要予測データの項目ごとの編集ボックスを備えている。
データ表示エリア43において一商品を選択するとこの商品のデータが各入力ボックスB2に編集可能なように表示される。
訂正ボタンB3は、データ表示エリア43上で指定した商品のレコード情報を項目別に訂正する宣言を行うものである。例えば、データ表示エリア43において一商品を指定し、この商品のデータを各入力ボックスB2に表示させる。それから、所定の入力ボックスB2に表示されたデータを書き換え、訂正ボタンB3を押下する。これにより、その商品のデータが訂正され、訂正後のデータがデータ表示エリア43に表示されることになる。
なお、データ訂正を行った項目が変動因子に相当する場合には需要予測の再計算を実行し、再計算後の需要予測データをデータ表示エリア43に表示する。本実施形態では、特に、変動因子に相当する「特売売価」の訂正を行う。「特売売価」の訂正は、データ表示エリア43で指定した一商品の企画期間全体の特売価格を一括して行っても良いし、指定した販売日の特売売価のみでも良い。以下では、企画期間全体の特売価格を一括して訂正するものとして説明する。
店別予測確認ボタン45は、店舗ごと(店舗1、店舗2、・・・、店舗K)のそれぞれの購買実績データに基づく需要予測シミュレーションの結果を表示するための指示ボタン(指示手段)である。店舗単位で需要予測シミュレーションが行われたものであるため、表示される需要予測計算の結果は、その店舗の地域データが反映されたものとなる。
ナビゲートボタンエリア46は、他の画面と共通する画面操作ボタンを表示するためのエリアとして設けられている。当該企画編集画面4Gにおいては、終了ボタンB6、印字ボタンB7、戻るボタンB8、確定ボタンB9が操作可能なように表示される。終了ボタンB6は、需要予測設定を終了することを宣言するボタンである。印字ボタンB7は、企画編集画面4Gの印字命令をプリンタに出力するためのボタンである。戻るボタンB8は、一つ前の需要予測設定画面に戻るためのボタンである。確定ボタンB9は、データ表示エリア43の設定内容を確定し発注を指示するためのボタンである。
<需要予測装置の処理>
図9は、需要予測装置において夜間に行われるデータ収集及び需要予測のシミュレーションに係る処理のフロー図である。
この処理は、1日に1回、定刻(夜間)になると起動し、変数i=0などの初期化を行って、以下の処理を行うものである。
先ず、データ収集処理を行う(S1)。ステップS1のデータ収集処理では、過去情報と予定情報とを通信ネットワークを介して店舗ごとに収集する。過去情報としては各店舗サーバ120に蓄積された過去の購買実績データや気象システムの気象データなどを収集する。また、予定情報としては気象システムの未来の気象予報データや、カレンダ情報などを収集する。なお、未来に予定される特売企画での商品に関する情報は、本部特売企画端末124などから随時登録され、数週間先の予定まで登録されているものとする。
ステップS1の処理により、過去情報からなる店舗データD1a〜店舗データDKaが過去情報データベース310に格納され、未来データからなる店舗データD1b〜店舗データDKbが未来情報データベース311に未来情報311Aとして格納される。
次に、集計店データDTaを生成する(S2)。ステップS2の処理では、過去情報データベース310に格納した店舗データD1a〜店舗データDKaを全て集計することにより、一店舗に見立てた集計店(店舗0)の購買実績データとしての集計店データDTaを生成する。集計店データDTaの生成により、需要予測のためのシミュレーションを行う際に全店舗の購買実績データを反映した回帰係数を求めることが可能になる。
次に、変数iの値がKよりも大きいか否かを判定する(S3)。
ステップS3の判定でK以下と判定(No判定)されると、店舗データDiaに対応する回帰係数を算出する(S4)。ステップS4の処理は、最初のサイクルではi=0なので店舗データD0a(つまり集計店データDTa)に対応する回帰係数を算出する。集計店データに対応する回帰係数の算出処理では、地域データの変動因子は意味をもたない。従って、予測式(1)において、地域データの変動因子の回帰係数を「0」にし、各変動因子に過去の実績データをあてはめて、残りの回帰係数を算出する。
ステップS4の処理後は、求めた回帰係数を回帰係数DB314に格納する(S5)。
次に、iの値をインクリメントして(S6)、ステップS3の判定処理に戻る。
ステップS4において、2巡目以後は、i>0で、回帰係数の算出対象が店舗データD1a、店舗データD2a、・・・、店舗データDKaと店舗ごとのデータとなるので、地域データの変動因子が意味をもつようになる。この場合は、予測式(1)において、各変動因子に過去の実績データをあてはめて、回帰係数を全て算出する。
ステップS3の判定でKよりも大きいと判定(Yes判定)されると、i=0にして(S7)、ステップS8の判定処理に移行する。
ステップS8では、変数iの値がKよりも大きいか否かを判定する。
ステップS8の判定で、K以下と判定(No判定)されると、店舗データDiaに基づいて得られた回帰係数と店舗データDibの予定データとを用いて店舗iに対応する需要予測データを需要予測計算により算出する(S9)。
1巡目はi=0なので、店舗データD0a(つまり集計店データDTa)に対応する回帰係数の値を式(1)の回帰係数に代入し、店舗データD0b(集計店データDTb)を式(1)の対応する変動因子に代入し、残る未知数となる各商品の予測購買数を求める。また、予測購買数を基に予測販売金額や予測利益金額を求めて、それらを含む需要予測データを構成する。
ステップS9の処理後は、得られた需要予測データを予測情報311Bの予測購買データ326dに格納する(S10)。
次に、iの値をインクリメントして(S11)、ステップS8の判定処理に戻る。
ステップS9で、2巡目以後は、i>0で、需要予測データの算出対象が店舗1、店舗2、・・・、店舗Kと店舗ごとになる。この場合は、店舗データDiaに対応する回帰係数の値を式(1)の回帰係数に代入し、店舗データDibを式(1)の対応する変動因子に代入し、残る未知数となる各商品の予測購買数を求める。また、予測購買数を基に予測販売金額や予測利益金額を求めて、それらを含む需要予測データを構成する。
1巡目の需要予測データは、全店舗の購買実績データを使用して回帰係数を求めたため、2巡目以後の店舗ごとの需要予測と比較すると、データの母数が圧倒的に多いため、地域性を無視した場合は信頼性の高い需要予測データが得られる。
2巡目以後の需要予測データは、地域性を考慮しているため、店舗ごとの需要予測データとして信頼性の高いものとなる。
なお、ステップS8の判定で、Kより大きいと判定(Yes判定)されると、本処理を終了する。
図10は、本部のバイヤが操作する本部特売企画端末と需要予測装置との間で行われる需要予測シミュレーション処理のフロー図である。なお、本部特売企画端末124と需要予測装置31との間には、インタフェースとして、特売企画支援システム330や発注数決定支援システム331が介在するものとする。
同図に示す破線矢印は、本部特売企画端末124と需要予測装置31との間の信号の流れを示すものである。
先ず、本部特売企画端末124において、バイヤが需要予測設定プログラムを起動し、表示画面に需要予測設定画面を表示させる(S20)。
次に企画一覧を表示させて、その中から一企画を選択する(S21)。この選択により、一企画の需要予測データを取得するための指示信号が本部特売企画端末124から需要予測装置31に送信される。
需要予測装置31は、指示信号を受信したか否かを判定する(S30)。本部特売企画端末124から指示信号を受信すると、ステップS30の判定処理でYes判定となり、企画編集画面4Gを本部特売企画端末124に向けて送信する(S31)。この企画編集画面4Gには、売価の訂正値の入力及びこの値による訂正を需要予測装置31に指示することのできる入力部が含まれる。また、需要予測設定画面で選択された一企画の需要予測データが含まれる。
この需要予測データは、未来情報データベース311の予測情報311Bに予測購買データ326dとして格納されている、集計店データDTaに基づいて算出されたデータである。
一方、本部特売企画端末124は、企画編集画面4Gを表示する(S22)。
図10においては示されていないが、仮にこの段階で、バイヤが企画編集画面4Gの店予測確認ボタン45を押下するとする。その場合、需要予測装置31の未来情報データベース311の予測情報311Bに予測購買データ326dとして格納されている店舗ごとの需要予測データが、確認画面に含められて、本部特売企画端末124に供給される。
さて、本部特売企画端末124は、バイヤが企画編集画面4Gにおいて需要予測データの訂正を行うと、需要予測の再シミュレーションを指示する信号を需要予測装置31に送信する(S23)。具体的に、特売売価の訂正であれば、企画編集画面4Gのデータ表示エリア43において一レコードを指定し、入力ボックスB2の特売売価の入力ボックスB23の値を訂正する。そして、訂正ボタンB3を押下し、入力ボックスB23の特売売価の訂正値を含めた再シミュレーションの要求信号を需要予測装置31に送信する。
需要予測装置31は、本部特売企画端末124から信号を受信すると、その信号に基づき、戻るボタンB8の操作があったか否かの判定(S32)、需要予測データの訂正があったか否かの判定(S33)などを行う。
ステップS32においてYes判定の場合は、企画編集画面4Gで戻るボタンB8が操作されたことを示すので、ステップS30の判定処理に戻る。ステップS32においてNo判定の場合は、ステップS33の処理に移行する。
ステップS33では、需要予測データの訂正があったか否かの判定を行う。そして、訂正があると(Yes判定)、ステップS34に移行する。
ステップS34では、訂正値に基づき、各商品についての需要予測の再計算(再シミュレーション)を行う。
このとき、再シミュレーションは、集計店について行う。つまり、集計店の回帰係数と集計店の予定情報とを使用して式(1)により各商品の予測購買数を算出する。
なお、各店舗の予定情報は、訂正された値に更新されるものとする。
また、未来情報データベース311の予測情報311Bにおいて、集計店の需要予測データは再計算後のデータに更新されるものとする。
ステップS34の処理後は、再計算後の需要予測データを本部特売企画端末124に送信し(S35)、引き続き、上記訂正値を使用し、各店舗について再シミュレーションを行う(S36)。ステップS36では、店舗(店舗1、店舗2、・・・、店舗K)ごとに、店舗固有の回帰係数と予定情報とを使用して式(1)により各商品の予測購買数を算出する。この結果、店舗ごとの需要予測データが得られ、未来情報データベース311の予測情報311Bにおいて、各店舗の需要予測データが再計算後のデータにそれぞれ更新される。
ステップS36の店舗ごとの再シミュレーションが完了すると、続いて、本部特売企画端末124に対しその旨を知らせる通知信号を送信する(S37)。
ステップS37の処理後は、ステップS32の判定処理に戻る。
一方、本部特売企画端末124は、ステップS23の処理後、需要予測装置31のステップS35の再シミュレーション結果として送信された集計店の需要予測データを受信し、企画編集画面4Gのデータ表示エリア43の情報を更新する(S24)。
本部特売企画端末124は、その後、需要予測装置31のステップS37の通知信号を受信すると、店舗別の需要予測計算が完了したことをポップアップで表示する(S25)。
バイヤは、店舗別の需要予測計算が完了したことをポップアップで確認すると、店別予測確認ボタン45を押下することにより、需要予測装置31に対し、店舗別の需要予測データを要求する(S26)。
需要予測装置31は、ステップS33でNo判定の場合、店舗別の需要予測データの要求信号を受信したか否かを判定する(S38)。
ステップS38の判定では、本部特売企画端末124のステップS26の処理により、Yes判定となる。ステップS38の判定でYes判定の場合、本部特売企画端末124に対し店舗別の需要予測データを含む画面を送信して(S39)、ステップS32の判定処理に戻る。
なお、需要予測装置31は、ステップS30の判定処理においてNo判定の場合、終了ボタンB6が押下されたか否かの判定を行う(S40)。ステップS40の判定処理において終了ボタンB6が押下されたとするYes判定の場合、本処理を終了する。ステップS40の判定処理においてNo判定の場合、ステップS30の判定処理に戻る。
また、ステップS38の判定処理においてNo判定の場合、終了ボタンB6が押下されたか否かの判定を行う(S41)。ステップS41の判定処理において終了ボタンB6が押下されたとするYes判定の場合、本処理を終了する。ステップS41の判定処理においてNo判定の場合、ステップS32の判定処理に戻る。
本部特売企画端末124は、需要予測装置31のステップS39の送信処理の結果として、店舗別の需要予測データを含む画面を受信し、企画編集画面4Gとは別のウインドウで店舗別の需要予測データを表示する(S27)。
バイヤは、店舗別の需要予測データを確認し、このウインドウを閉じる(S28)と、ステップS23の処理に戻り、企画編集画面4Gにおける操作を受け付ける。
バイヤは、本部特売企画端末124において、売価の訂正値を入力して再シミュレーションを繰り返し、最終的に売価を決める。そして、その需要予測データの予測購買数に基づき、発注数を決定する。
なお、本部特売企画端末124の本処理において、バイヤにより企画編集画面4Gの戻るボタンB8が押下されると、任意のタイミングで需要予測装置31に「戻り」を指示する信号を送信して、ステップS20の処理に戻り、需要予測設定画面を表示する。また、終了ボタンB6が押下されると、任意のタイミングで、需要予測装置31に終了を指示する信号を送信して、処理を終了する。需要予測装置31は、ステップS32の判定で本部特売企画端末124で戻るボタンB8の操作があったことを検出する。また、ステップS40、ステップS41の判定で、本部特売企画端末124で終了ボタンB6の操作があったことを検出する。
以上の需要予測データの訂正に基づく再シミュレーションの一連の流れを本部特売企画端末124にインタフェースとして送信した企画編集画面4Gにおいて説明すると次の通りとなる。
図8に示す企画編集画面4Gは、企画名「部門1週間特売」、企画期間「2014年3月17日(月)〜2014年3月23日(日)」、商品分類カテゴリ「部門1」に属する商品の既存の需要予測シミュレーション結果を示している。従って、図10のステップS22に示す企画編集画面の状態を表している。
データ表示エリア43には、「部門1」に属する特売商品の内の一部が示されている。スクロールバーBar1の操作により、その他の商品が単品コードの順にデータ表示エリア43に表示され、「部門1」に属する全ての特売商品に渡り需要予測データを確認することができる。
図8において、商品分類カテゴリ「クラス1」の一行目のレコードRec01を太枠で示している。これは当該レコードRec01が指定されている状態であることを示すために用いている。
データ操作エリア44の入力ボックスB2には、データ表示エリア43で指定されている一行目のレコードRec01の商品の需要予測データが表示されている。
図8に示す企画編集画面4Gにおいて、例えば、入力ボックスB2に表示されているデータの内の「特売売価」の入力ボックスB23に示される値「250(円)」を「210(円)」に訂正する。そして、訂正ボタンB3を押下する(図10のステップS23に対応)。
この訂正操作により、図10のステップS34、S35の処理が行われて、再シミュレーション後のデータ(集計店の需要予測データ)がデータ表示エリア43に表示される(図10のステップS24に対応)。
図11は、その再シミュレーション後の企画編集画面の表示例を示したものである。
同図の企画編集画面11Gにおいて、レコードRec10に示されるデータは、図8の企画編集画面4GのレコードRec01に示すデータの更新後のデータである。
レコードRec10の「特売売価」435の値として訂正後の値「210」が示される。また、「予測販売数」436、「予測販売金額」437、「予測利益金額」438の値として、再シミュレーションにより得られた値「800」「168,000」「20,000」がそれぞれ示される。
なお、先に示したように、ここでは、売価を訂正した場合、その商品の企画期間内の売価が一括して訂正される。このため、レコードRec10の次の行の「特売売価」435の値も「210」に変更されている。
また、レコードRec10の「販売日」434の値「3/17」と同じ販売日のレコードRec20のデータ(図8のレコードRec02の更新後のデータ)も当該売価の訂正により「予測販売数」436の値が影響を受けることになる。このため、「予測販売数」436、「予測販売金額」437、「予測利益金額」438のそれぞれの値も更新されている。
図11のデータ操作エリア44の入力ボックスB2には、データ表示エリア43で指定されているレコードRec10の各データが表示される。
この後、改めてレコードを指定してその特売売価などを訂正すると、上述した手続きで、訂正値によるシミュレーションを行い、その結果が表示される。
なお、本例では、再シミュレーション後の表示画面において既にレコードが指定されている状態のものを示したが、再表示後は未指定とし、各入力ボックスB2の値を空にして示しても良い。
続いて、需要予測装置31において図10のステップS36、S37が行われ、店舗別のシミュレーションが完了したことを示す確認画面が本部特売企画端末124にポップアップ表示される(図10のステップS25に対応)。
図12は、企画編集画面11Gに確認画面をポップアップで表示したときの状態を示している。
図12の確認画面12Gには、店舗別のシミュレーションが完了したことを示す情報を文字情報で表している。また、確認画面12Gには、確認ボタン120Bを設けている。バイヤが確認ボタン120Bを押下することで、確認画面12Gが閉じ、企画編集画面11Gの操作が可能となる。
この後、企画編集画面11Gにおいて店別予測確認ボタン45を押下すると、需要予測装置31から店舗別の需要予測データが送信され、本部特売企画端末124において企画編集画面11Gとは別のウインドウで店舗別の需要予測データが表示される。
図13は、店舗別の需要予測データの表示画面(店別予測画面)の例である。
図13の店別予測画面13Gは、企画編集画面11Gのデータ表示エリア43で指定されたレコードについての店舗別の需要予測データを表示する。
本例は、企画編集画面11Gのデータ表示エリア43においてレコードRec10が指定されたものとして、単品コード「コード1」、販売日「3/17」についての各店舗の需要予測データを示している。
店別予測画面13Gは、企画編集画面11Gで指定されたレコードの情報を示す商品情報表示エリア130と、その商品の店舗(店舗1、店舗2、・・・、店舗K)ごとの需要予測データを示す店舗別予測データ表示エリア131とを含んでいる。
店舗別予測データ表示エリア131は、「店舗コード」1310、「店舗名称」1311、「予測販売数」1312、「予測販売金額」1313、「予測利益金額」1314の項目を有し、それらの下に対応するデータDLを表示する。
因みに、「店舗コード」1310は、各店舗を識別するための識別コードである。図13には、その識別コードを001、002、・・・で示している。
「店舗名称」1311は、店舗につけられている名称である。図13には、店舗名称を店舗1、店舗2、・・・で示している。
図13において、データDLは、2店舗のデータのみを示し、その他の店舗のデータは省略している。
なお、店舗別予測データ表示エリア131に全店舗のデータを表示しきれないことを想定し、スクロールバーBar2を設けている。全店舗のデータを表示しきれない場合、スクロールバーBar2を操作することにより、全店舗のデータを確認する。
更に、店別予測画面13Gの下部には確認ボタン130Bを設けている。
確認ボタン130Bを押下することにより、店別予測画面13Gが閉じ、企画編集画面11Gの操作が可能となる。
この後、企画編集画面11Gのデータ表示エリア43においてその他の商品、或いは同一商品のその他の販売日のレコードを指定し、店別予測確認ボタン45を押下すると、そのレコードに対応する店舗別の需要予測データが店別予測画面13Gとして生成される。
また、企画編集画面11Gのデータ操作エリア44において特売売価などを訂正すると、再び、再シミュレーションが集計店を対象に行われ、その需要予測データがデータ表示エリア43に表示される。そして、店舗別の需要予測の計算が完了すると、その旨がポップアップで表示される。
以上により、本部のバイヤは、集計店の需要予測データを参考に、全店舗の各商品の総発注量を決定することができる。
また、店舗別の需要予測データを参考に、各店舗への発注量の配分を決定することができる。
各店舗への発注量の配分は、例えば、集計店の需要予測データに含まれる予測購買数を店舗別の需要予測データに含まれる予測購買数で案分する案分手段を入力受付部317に設けることにより、実施できる。
入力受付部317は、案分手段で生成した店舗別の発注量を、店別予測画面13Gに配分量を示す情報として含めて送信する。
店舗別の発注量は、各店舗の予測購買数の比率に従い、集計店の予測購買数に対して店舗ごとに各々の比率を乗じて配分量として算出する。
図14は、配分量を含む店別予測画面14Gの表示例である。
図14に示すように、店舗別予測データ表示エリア131に、「配分量」1401の項目を新たに設けて、その項目に配分量を示すデータを表示させる。
ここでは、案分手段で算出された結果として、店舗1に対して「35(個)」、店舗2に対して「33(個)」が表示される。
なお、「予測販売数」1312の値と異なるのは、店舗ごとの予測販売数の合計と集計店の予測販売数との間の誤差によるものである。
本実施形態では、集計店データとして全店舗の購買実績データを集計する態様を示したが、この限りではない。全店舗の内の複数の店舗の購買実績データを集計するものであっても良い。この場合、その複数の店舗を対象にバイヤが一括発注を行うことが可能になる。
また、本実施形態では、各種画面(需要予測設定画面、企画編集画面、通知用の確認画面、店別予測画面など)の生成を入力受付部317が行うものとして説明したが、この限りではない。入力受付部317は特売企画支援システム330や発注数決定支援システム331との間で需要予測データや入力データや指示信号等の送受信をし、特売企画支援システム330や発注数決定支援システム331で各種画面(需要予測設定画面、企画編集画面、通知用の確認画面、店別予測画面など)の生成を行うようにしても良い。本部特売企画端末124や店舗発注端末125の機能を利用して各種画面の生成を行うように適宜変形して良い。
以上のように、本部のバイヤは、全店舗の購買実績データをサンプルとした需要予測計算の結果を需要予測装置から即座に取得し、画面でそれを分析することが可能になる。また、その分析中に店舗別の詳細な結果を需要予測装置から取得し、画面でそれを確認することができる。
これにより、本部のバイヤが全店舗に共通する商品の発注をかけるときに、集計店データの需要予測結果を分析し、店舗ごとの固有の商品の発注をかけるときには、店舗ごとの需要予測結果を分析するなどの使い分けができるようになる。
本実施形態及び変形例の需要予測装置で使用する各種プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供し、需要予測装置のフラッシュROMなどに読み込ませて実行してもよい。
また、当該プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。
以上のように本実施形態及び変形例の需要予測装置は、複数の店舗の購買実績データを記憶する第一の記憶領域と、上記第一の記憶領域に記憶されている上記複数の店舗の購買実績データを集計することにより一店舗の購買実績データを生成する生成手段と、上記生成手段により生成された上記一店舗の購買実績データを記憶する第二の記憶領域と、上記第二の記憶領域に記憶されている上記一店舗の購買実績データに基づく需要予測計算を行う需要予測手段と、上記需要予測手段の上記需要予測計算の結果を出力する結果出力手段と、を備えるようにした。
更に、上記第一の記憶領域に記憶されている上記複数の店舗の購買実績データに基づく店舗単位の需要予測計算を行う店舗別需要予測手段と、上記店舗別需要予測手段の上記需要予測計算の結果の出力を指示する指示手段と、上記指示手段の指示により上記店舗別需要予測手段の上記需要予測計算の結果を出力する店舗別結果出力手段と、を備えるようにした。
これにより、複数店舗の需要予測の結果を即座に取得することができるようになる。
以上の実施形態及び変形例において、需要予測装置についての構成を説明したが、実施形態及び変形例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態及び変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 需要予測システム
2 通信回線
3 コンピュータ
5 通信回線
31 需要予測装置
32 データ収集・変換システム
33 予定データ収集・変換システム
120 店舗サーバ
124 本部特売企画端末
125 店舗発注端末
310 過去情報データベース
311 未来情報データベース
311A 予定情報
311B 予測情報
312 集計部
313 回帰係数算出部
314 回帰係数データベース
315 予測購買数算出部
317 入力受付部
326d 予測購買データ
330 特売企画支援システム
331 発注数決定支援システム
D1〜DK 店舗データ
DT 集計店データ
S バイヤ
G 画面
特開2012−150671号公報

Claims (6)

  1. 複数の店舗の購買実績データを記憶する第一の記憶領域と、
    前記第一の記憶領域に記憶されている前記複数の店舗の購買実績データを集計することにより一店舗の購買実績データを生成する生成手段と、
    前記生成手段により生成された前記一店舗の購買実績データを記憶する第二の記憶領域と、
    前記第二の記憶領域に記憶されている前記一店舗の購買実績データに基づく需要予測計算を行う需要予測手段と、
    前記需要予測手段の前記需要予測計算の結果を出力する結果出力手段と、
    を備えることを特徴とする需要予測装置。
  2. 前記第一の記憶領域に記憶されている前記複数の店舗の購買実績データに基づく店舗単位の需要予測計算を行う店舗別需要予測手段と、
    前記店舗別需要予測手段の前記需要予測計算の結果の出力を指示する指示手段と、
    前記指示手段の指示により前記店舗別需要予測手段の前記需要予測計算の結果を出力する店舗別結果出力手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の需要予測装置。
  3. 前記購買実績データは、地域に依存するデータと地域に依存しないデータとを有し、
    前記需要予測手段は、前記一店舗の購買実績データの前記地域に依存しないデータに基づいて前記需要予測計算を行う、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の需要予測装置。
  4. 前記店舗別需要予測手段による前記店舗単位の需要予測計算が終了したことを通知する通知手段を、
    更に備えることを特徴とする請求項2又は3に記載の需要予測装置。
  5. 前記需要予測手段は、前記第二の記憶領域に記憶されている前記一店舗の購買実績データに基づく需要予測計算により予測購買数を算出し、
    前記店舗別需要予測手段は、前記第一の記憶領域に記憶されている前記複数の店舗の購買実績データに基づく店舗単位の需要予測計算により予測購買数を算出し、
    前記需要予測手段により算出された予測購買数を前記店舗別需要予測手段により算出された予測購買数で案分する案分手段と、
    前記案分手段により案分された結果を出力する案分結果出力手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項2乃至4の内の何れか一つに記載の需要予測装置。
  6. 複数の店舗の購買実績データを記憶する第一の記憶領域を有する需要予測装置を制御するコンピュータを、
    前記第一の記憶領域に記憶されている前記複数の店舗の購買実績データを集計することにより一店舗の購買実績データを生成する生成手段と、
    前記生成手段により生成された前記一店舗の購買実績データを記憶する第二の記憶領域と、
    前記第二の記憶領域に記憶されている前記一店舗の購買実績データに基づく需要予測計算を行う需要予測手段と、
    前記需要予測手段の前記需要予測計算の結果を出力する結果出力手段と、
    として機能させるプログラム。
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