JP2016010641A - ダーモスコピー用撮像装置及びその制御方法 - Google Patents

ダーモスコピー用撮像装置及びその制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016010641A
JP2016010641A JP2014134848A JP2014134848A JP2016010641A JP 2016010641 A JP2016010641 A JP 2016010641A JP 2014134848 A JP2014134848 A JP 2014134848A JP 2014134848 A JP2014134848 A JP 2014134848A JP 2016010641 A JP2016010641 A JP 2016010641A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dermoscopy
imaging
image data
unit
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014134848A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6476610B2 (ja
Inventor
青木 信裕
Nobuhiro Aoki
信裕 青木
芳治 北條
Yoshiharu Hojo
芳治 北條
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2014134848A priority Critical patent/JP6476610B2/ja
Publication of JP2016010641A publication Critical patent/JP2016010641A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6476610B2 publication Critical patent/JP6476610B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Microscoopes, Condenser (AREA)
  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)

Abstract

【課題】患者を識別する識別情報と、皮膚表面などの通常写真撮像と、皮膚内部を撮像できるダーモスコピー撮像と、を分かりやすく記憶する、ダーモスコピー用撮像装置及びその制御方法を提供する。【解決手段】皮膚の対象部位Xの観察及び/又は撮像を行うダーモスコピー用撮像装置は、撮像光学系を有する本体部と、本体部に設けられ、対象部位Xを拡大視するダーモスコピー用レンズと、対象識別情報を含む対象データ(Dp)を入力する入力部と、撮像光学系により、ダーモスコピー用レンズを介して撮像されるダーモスコピー画像のダーモスコピー画像データ(Dd)、及び、ダーモスコピー用レンズを介さないで撮像される通常画像の通常画像データ(Dn)を記憶する記憶部と、ダーモスコピー画像データ(Dd)および通常画像データ(Dn)を、対象識別情報に関連付けて記憶部に保存する制御部と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、皮膚疾患を検査するために用いられるダーモスコープの技術に関する。
近年、高齢化やオゾン層破壊によってメラノーマ(悪性黒色腫)などの皮膚疾患の増加が問題となっている。肉眼や通常のルーペを用いて観察を行っても、メラノーマと良性の色素細胞母斑や血豆などとの鑑別は困難であり、メラノーマの早期発見及び早期治療を行うことが難しかった。
皮膚に向かう光のほとんどは、皮膚表面によって反射され、又は、皮膚に吸収される。このため、肉眼や通常のルーペを用いる場合、目から受領される情報は、ほとんどが皮膚表面についての情報であり、皮膚内部については十分な情報が得られなかった。つまり、メラノーマと良性の色素細胞母斑との鑑別の困難性は、メラノーマと良性の色素細胞母斑とは皮膚内部における色素分布や色合いが異なるにもかかわらず、肉眼や通常のルーペを用いても、皮膚内部における情報を十分に観察できないことに起因していた。
そこで、このような診断には、皮膚が部分的に透光性であることを利用することで、皮膚内部の色素分布や色合いを観察できるダーモスコープが活用されている。ダーモスコープは、発光ダイオードなどにより標的部に光を照射するとともに、皮膚内部を覆う皮膚表面からの反射光を低減し、かつ、標的部を10倍から30倍に拡大して観察することで、非侵襲的に皮膚内部の炎症、色、色素沈着、毛嚢及び血管などを視覚化できるものである。
皮膚表面からの反射光を低減する方法としては、エコージェルや偏光フィルターを用いる方法が知られている。エコージェルを用いる場合、皮膚表面にエコージェルを塗布することによって、皮膚表面にある角層の凹凸の影響をなくして光の乱反射を抑制するものである。
これに対して、偏光フィルターを用いる場合は、光源から皮膚に向かう光を直線偏光とする第1の偏光フィルターと、皮膚からレンズへの反射光の経路上に位置づけられ、第1の偏光フィルターと比較して偏光方向が90°ずれた第2の偏光フィルターと、を用いて、皮膚表面にある角質からの反射光を低減するものである。第1の偏光フィルターによって振動方向を一平面上に整えられた光源からの光は、皮膚に含まれる乱反射体に衝突するたびに、わずかに振動方向を変化する一方、皮膚表面の角質で反射された光はほとんど振動方向が変化しない。従って、2枚の偏光フィルターを用いることで、皮膚表面の角質による反射光の影響を低減し、皮膚内部を視覚化した交差偏光像を得ることができる。例えば、皮膚科医は、この交差偏光像の病変辺縁部における色の変化のでたらめさを観察して、病変部の悪性度を判断している。
また、皮膚科領域では、診療内容に応じて写真撮像をする機会が多い。例えば、アトピー患者であれば症状の時系列変化を見るために通院の度に通常写真撮像を行ったり、母斑が気になる患者であれば、ダーモスコピー用レンズを用いた観察によって対象部位Xを特定した後に、良性の色素性母斑なのか悪性のメラノーマ(悪性黒色腫)なのかを判断するために、対象部位Xの通常写真撮像やダーモスコピー撮像を行ったり、どの患者の写真なのかを特定するためにカルテを撮像したりするために複数の機器を使用しなければならなかった。
さらにまた、皮膚表面の像と皮膚内部の像の比較や重ね合わせなどのために、皮膚表面と皮膚内部との両方を観察又は撮像することが望まれており、皮膚表面を観察又は撮像できる状態と皮膚内部を観察又は撮像できる状態に相互に切り替え、かつ、それらを対比できるダーモスコープが所望されていた。
例えば、特許文献1には、ダイオード58と、ダイオード58からの光を偏光する上部偏光フィルター50及び下部偏光フィルター52と、観察偏光フィルター24を介して標的部を拡大して視認できる光学レンズ14と、を有するダーモスコープが開示されている。上部偏光フィルター50は、上部偏光フィルター50の偏光軸方向が、観察偏光フィルター24の偏光軸方向に対して90°ずれていることで、上部偏光フィルター50を通った光を用いると、皮膚内部を視覚化した交差偏光像を提供できるものである。これに対して、下部偏光フィルター52は、下部偏光フィルター52の偏光軸方向が観察偏光フィルター24の偏光軸方向に対して平行となることで、下部偏光フィルター52を通った光を用いると、皮膚表面のトポグラフィーと性質が強調された平行偏光像を提供できるものである。
なお、上部偏光フィルター50と下部偏光フィルター52には所定のダイオード58に対応する位置にそれぞれ開口が設けられており、発光するダイオード58をスイッチ16,18で切り替えることで、交差偏光像と平行偏光像とを切り替えられるように構成されている。また、このダーモスコープには、カメラなどの画像化装置を付けてもよい旨が開示されている。
米国特許第7,006,223号明細書
しかしながら、特許文献1には、画像化装置付きのダーモスコープに関する具体的な構成は何等開示されていない。
従って、本発明の目的は、患者を識別する識別情報と、皮膚表面などの通常写真撮像と、皮膚内部を撮像できるダーモスコピー撮像と、を分かりやすく記憶する、ダーモスコピー用撮像装置及びその制御方法を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、本発明の第1の態様として、皮膚の対象部位Xの観察及び/又は撮像を行うダーモスコピー用撮像装置であって、撮像光学系を有する本体部と、前記本体部に設けられ、前記対象部位Xを拡大視するダーモスコピー用レンズと、対象識別情報を含む対象データ(D)を入力する入力部と、前記撮像光学系により、前記ダーモスコピー用レンズを介して撮像されるダーモスコピー画像のダーモスコピー画像データ(D)、及び、前記ダーモスコピー用レンズを介さないで撮像される通常画像の通常画像データ(D)を記憶する記憶部と、前記ダーモスコピー画像データ(D)および前記通常画像データ(D)を、前記対象識別情報に関連付けて前記記憶部に保存する制御部と、を備えることを特徴とするダーモスコピー用撮像装置を提供するものである。
請求項6に記載の発明は、本発明の第2の態様として、皮膚の対象部位Xの観察及び/又は撮像を行うダーモスコピー用撮像装置であって、撮像部を有する本体部と、対象識別情報を含む対象データ(D)を前記本体部に入力する入力部と、前記対象データ(D)を記憶する記憶部と、前記ダーモスコピー用撮像装置を制御する制御部と、前記本体部に設けられ、前記対象部位Xを拡大視するダーモスコピー用レンズと、を備えるダーモスコピー用撮像装置の制御方法であって、前記ダーモスコピー用レンズを介して前記撮像部を用いて撮像されるダーモスコピー画像のダーモスコピー画像データ(D)、および、ダーモスコピー用レンズを介さないで前記撮像部を用いて撮像される通常画像の通常画像データ(D)を前記対象識別情報と関連付けて前記記憶部に保存することを備えることを特徴とするダーモスコピー用撮像装置の制御方法を提供するものである。
請求項9に記載の発明は、本発明の第3の態様として、皮膚の対象部位Xの観察及び/又は撮像を行うダーモスコピー用撮像装置であって、撮像部を有する本体部と、前記ダーモスコピー用撮像装置を制御する制御部と、前記対象部位Xを拡大視するための、前記本体部において、第1の位置と第2の位置とを切り替え可能なダーモスコピー用レンズと、を備え、前記本体部は前記ダーモスコピー用レンズの位置を検出する位置検出部を有するダーモスコピー用撮像装置の制御方法であって、前記ダーモスコピー用レンズが前記第1の位置に配置された場合に、前記ダーモスコピー用撮像装置をダーモスコピー撮像状態にすることと、前記ダーモスコピー用レンズが前記第2の位置に配置された場合に、前記ダーモスコピー用撮像装置を通常撮像状態にすることと、を備え、前記ダーモスコピー撮像状態は、ダーモスコピー画像データにダーモスコピー画像識別情報を付するように制御された状態であり、前記通常撮像状態は、通常画像データに通常画像識別情報を付するように制御された状態であることを特徴とするダーモスコピー用撮像装置の制御方法を提供するものである。
本発明に係るダーモスコピー用撮像装置及びその制御方法によれば、患者を識別する識別情報と、皮膚表面などの通常写真撮像と、皮膚内部を撮像できるダーモスコピー撮像と、を分かりやすく記憶することができる。
第1の実施形態に係るダーモスコピー用撮像装置1の正面斜視図である。 第1の実施形態に係るダーモスコピー用撮像装置1の背面図である。 第1の実施形態に係るダーモスコピー用撮像装置1の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係るダーモスコピー用撮像装置1の本体部100にダーモスコピー用レンズ200を固着する方法を説明するための説明図である。 第1の実施形態に係るダーモスコピー用撮像装置1の本体部100にダーモスコピー用レンズ200を固着する方法を説明するための説明図である。 第1の実施形態に係るダーモスコピー用撮像装置1の本体部100にダーモスコピー用レンズ200を固着する方法を説明するための説明図である。 第1の実施形態に係るダーモスコピー用撮像装置1の本体部100にダーモスコピー用レンズ200を固着する方法を説明するための説明図である。 第1の実施形態に係るダーモスコピー用撮像装置1の使用方法を説明する説明図である。 第1の実施形態に係るダーモスコピー用撮像装置1の使用方法を説明する説明図である。 第1の実施形態に係るダーモスコピー用撮像装置1の画像データの格納方法を説明する説明図である。 第2の実施形態に係るダーモスコピー用撮像装置1aの説明図である。 第1の実施形態に係るダーモスコピー用撮像装置1の使用方法に係る画像の撮像・保存方法に対応した表示部170の画面状態変遷を説明する説明図である。 第1の実施形態に係るダーモスコピー用撮像装置1の使用方法に係る撮像および保存方法を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係るダーモスコピー用撮像装置1の使用方法に係る画像表示方法に対応した表示部170の画面状態変遷を説明する説明図である。 第1の実施形態に係るダーモスコピー用撮像装置1の使用方法に係る画像表示方法を説明するフローチャートである。 ダーモスコープ部の変形例を示す正面斜視図である。 ダーモスコープ部の他の変形例を示す正面斜視図である。
本発明のダーモスコピー用撮像装置は、例えば、色素細胞母斑、悪性黒色腫、脂漏性角化症、基底細胞癌、血管病変及びボーエン病などの検査、診断及び治療に用いることができる。このダーモスコピー用撮像装置は、光源により皮膚の標的部に光を照射するとともに、皮膚内部を覆う皮膚表面からの反射光を低減し、かつ、標的部を拡大して観察することで、非侵襲的で皮膚内部の炎症、色、色素沈着、毛嚢及び血管などを視覚化できるものである。以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」と称する)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
本明細書において、正面とは、本体部100の表面のうち、ダーモスコピー用レンズ200が設けられた表面をいい、正面視とは、該表面側から見ることをいう。また、背面とは、本体部100の表面のうち、ダーモスコピー用レンズ200が設けられた表面の裏面をいうものとする。なお、本願明細書では、「マイクロスコープ(microscope):顕微鏡」及び「マイクロスコピー(microscopy):顕微鏡による検査又は顕微鏡使用(法)」の使い分けに準じ、「ダーモスコープ(dermoscope)」及び「ダーモスコピー(dermoscopy)」の用語を、皮膚検査用の拡大鏡(装置)及び同拡大鏡を用いた皮膚検査又は同拡大鏡使用(行為)という意味で用いている。
[第1の実施形態]
[ダーモスコピー用撮像装置1]
図1ないし図7を用いて、第1の実施形態に係るダーモスコピー用撮像装置1の説明を行う。図1及び図2は、ダーモスコピー用撮像装置1全体を示す図面であり、図1は、ダーモスコピー用撮像装置1の正面斜視図、図2は背面図である。図1に示すように、ダーモスコピー用撮像装置1は、本体部100と、本体部の表面から突出して設けられたダーモスコピー用レンズ200と、を備える。
(本体部100およびダーモスコピー用レンズ200)
図4乃至図7に示すように、本体部100は、一端に設けられた撮像部110と他端に設けられたダーモスコープ部150とを有する。また、図3に示すように、本体部100は、撮像部110と、撮像制御部120と、画像データ生成部125と、記憶部140と、画像変換部160と、表示部170と、操作入力部180と、中央制御部190と、を備える。これらの撮像部110と、撮像制御部120と、画像データ生成部125と、記憶部140と、画像変換部160と、表示部170と、中央制御部190と、はバスライン102を介して共通に接続され、本体部筺体101内に配されている。操作入力部180は、中央制御部190に接続されている。これらは、それぞれ図示しない回路基板に固着されて、回路基板に設けられた配線に電気的に接続されている。
ダーモスコピー用レンズ200は、本体部100にダーモスコピー用レンズ200を着脱可能に固着するための被ガイド要素230と、被ガイド要素230に着脱可能に固着されるダーモスコピー撮像用レンズ部210と、ダーモスコピー撮像用レンズ部210を被ガイド要素230に固着する底面蓋(図示せず)と、ダーモスコピー用レンズ200の被ガイド要素230の反対側の先端部240と、を有する。ダーモスコピー撮像用レンズ部210は、レンズ用筺体212と、レンズ用筺体212内に位置づけられるレンズ用レンズ(図示せず)と、を含む。
次に、図4ないし図7を用いて、ダーモスコピー用レンズ200と本体部100との関係について説明をする。ダーモスコピー用レンズ200は、図7に示すように、正面視において、ズームレンズ、フォーカスレンズおよび絞りの少なくとも1つと重なる第1の位置L1、すなわち、撮像光学系111の少なくとも一部を覆う第1の位置L1と、図4ないし図6に示すように、第1の位置L1から離間した第2の位置L2において、本体部100の表面を摺動可能に設けられている。
図7に示すように、第1の位置L1にダーモスコピー用レンズ200を摺動すると、ダーモスコピー用レンズ200を介したダーモスコピー画像Iを撮像部110で撮像することができ、ダーモスコピー撮像が可能になる。一方、図4ないし図6に示すように、第2の位置L2にダーモスコピー用レンズ200を摺動するか、ダーモスコピー用レンズ200を本体部100から外すと、ダーモスコピー用レンズ200を介さないで通常画像を撮像部110で撮像することができる。なお、ダーモスコピー用レンズ200が第1の位置L1にあるときに、ジェルや液体などからなる反射防止部材をダーモスコピー用レンズ200の先端部240と対象部位Xとの間に配した状態で、先端部240を対象部位Xに接触させてダーモスコピー撮像を行ってもよいし、ダーモスコピー用レンズ200内に偏光フィルターを含んだものを用いてダーモスコピー撮像を行ってもよい。
図4ないし図7に示すように、本体部100の表面には、ガイド要素106を有する。ガイド要素106として、ここでは、第1の溝部106aと、第1の溝部106aよりも幅が広い第2の溝部106bとから構成される細長溝状部106を示している。一方、ダーモスコピー用レンズ200の被ガイド要素230は、本体部100のガイド要素106に対応する形状または性質を有する。このガイド要素106と被ガイド要素230とによって、ダーモスコピー用レンズ200は本体部100の表面を摺動可能である。さらに、本体部100内には、ガイド要素106に対応する位置に、被ガイド要素230の突状部231を受領する溝が設けられた基板状または細長レール状のレールガイド(図示せず)を含んでもよい。なお、図4ないし図7においては、第1の位置L1と第2の位置L2との間を、ダーモスコピー用レンズ200が直線状の軌道に沿って移動する例を示したが、これに限定されず、ダーモスコピー用レンズ200弧状の軌道、L字状の軌道など任意の軌道形状に沿って移動するようにガイド要素106を設けることができる。
また、ダーモスコピー用レンズ200は、本体部100に着脱可能に固着されてもよい。ダーモスコピー用レンズ200を着脱できることにより、ダーモスコープ部150による観察やダーモスコピー用レンズ200を介さない通常撮像の際に、より良好に観察や通常撮像を行うことができる。
また、本体部100は、ダーモスコピー用レンズ200の位置を検出する位置検出部(図示せず)を有してもよい。位置検出部は、スイッチやセンサなどであってもよい。これにより、第1の位置L1にダーモスコピー用レンズ200を摺動すると、位置検出部により電気的、光学的または機械的に検知し、中央制御部190で自動的にダーモスコピー用撮像装置1をダーモスコピー撮像状態にすることができる。逆に、第1の位置L1から第2の位置L2にダーモスコピー用レンズ200を摺動して外すと、ダーモスコピー用撮像装置1を自動的に通常撮像状態にすることができる。すなわち、ダーモスコピー用レンズ200の位置によってダーモスコピー撮像状態および通常撮像状態を自動的に切り替えることができ、画像データを整理する労力を格段に軽減することができる。
ここで、ダーモスコピー撮像状態および通常撮像状態とは、後述するように、中央制御部190が、撮像されたダーモスコピー画像データDおよび通常画像データDを分類して、記憶部140に保存したり、それぞれダーモスコピー画像データDまたは通常画像データDであることを識別できるように、ダーモスコピー撮像状態の際には、ダーモスコピー画像データDにダーモスコピー画像識別情報を付する状態に制御され、通常撮像状態の際には、通常画像データDに通常画像識別情報を付する状態に制御されることをいう。すなわち、各画像データをタグ付けして保存できる状態とすることをいう。例えば、各画像データにExif形式で、ダーモスコピー画像識別情報や通常画像識別情報を書き込むことによって実現できる。
(本体部筺体101)
本体部筺体101は、上部筺体部と下部筺体部とに分離可能であり、それらが相互に固着されたものでもよい。また、筺体は、さらに電池カバーを備えてもよい。また、本体部筺体101には、電池及び電池カバーに換えて、外部電源に接続するための外部端子が設けられていてもよい。また、本体部筺体101は、樹脂や金属で形成されていてもよい。軽量かつ剛性があることが好ましいことから、樹脂としてはポリ塩化ビニル誘導体やアクリル系樹脂などの高剛性プラスチック、金属としてはアルミが例示される。
(撮像部110)
撮像部110は、撮像を行うことができる部分であり、撮像光学系111と、撮像光学系111によって投影された対象像を光電変換により電気信号に変換して、画像信号として出力する撮像素子113と、を含む。
撮像光学系111は、ズームレンズ、フォーカスレンズおよび絞りの少なくとも1つを含む。撮像光学系111は、本体部100の表面に少なくとも一部が露出している。撮像光学系111は、図3に示す撮像制御部120からの制御信号に基づいて、撮像光学系駆動部112によって絞りとレンズが駆動され、適切な明るさに設定された対象像を撮像素子113上に結像させる。撮像素子113は、対象像を光電変換により電気信号に変換して画像データとして出力する。撮像素子113としては、CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサが例示される。
撮像素子113は、撮像部用光源104が接続された回路基板(図示せず)上に搭載され、ワイヤボンディングやフリップチップボンディングなどによって、回路基板(図示せず)に設けられた配線に電気的に接続されている。
(撮像部用光源104)
図4に示すように、撮像部110の周りには、1つまたは複数の撮像部用光源104が配置されており、必要に応じて撮像部用光源104を点灯させ、照明として使用する。撮像部用光源104は、撮像光学系111の外周よりも若干大きい環状ライン上に等間隔で配置されている。図示しないが、撮像部用光源104は、撮像部用光源104から放出された光が撮像光学系111の中心方向に集光するように、撮像光学系111の中心軸に対して光軸が傾斜するように配置されていてもよい。
撮像部用光源104としては、ハロゲンランプなどの高輝度ライトや発光ダイオード、半導体発光素子及び有機エレクトロルミネッセンスなどの発光素子が用いられる。撮像部用光源104の形状は、表面実装型や砲弾型であってもよい。発光ダイオードとしては、インジウム窒化ガリウム、インジウムガリウムヒ素などを材料とする公知の発光ダイオードを含む。白色発光ダイオードとしては、蛍光体発光による白色発光ダイオード、青黄色系擬似白色発光ダイオード、赤色・緑色・青色の発光ダイオードのチップを用いた3色LED方式の白色発光ダイオードが例示される。撮像部用光源104が複数ある場合、複数の撮像部用光源104は、同一の波長の光源からなるものでもよいし、異なる波長の光源を含んでもよい。例えば、紫外線又は青色光は、色素沈着部に吸収されやすいから、色素沈着部を好適に視覚化することができる。同様に、緑色光は、血管に吸収されやすいから、血管を好適に視覚化することができる。白色光は、皮膚疾患の診断に用いられる解剖学的情報を得ることができ、又は、皮膚表面を好適に視覚化することができる。
従って、複数の撮像部用光源104は、一の波長の光源が点灯しているときに他の波長の光源が消灯し、または、該他の波長の光源が点灯しているときに該一の波長の光源が消灯するように構成してもよい。これによって、皮膚内部の情報をより好適に得ることができ、これらの像を比較したり、重ね合わせたりすることで、標的部の検査、診断及び治療をしやすくすることができる。撮像部用光源104は、光を集中させるためのフォーカスレンズを更に有していてもよい。撮像部用光源104は回路基板(図示せず)に固着され、回路基板(図示せず)の配線に半田などを用いて電気的に接続されている。
(撮像制御部120)
図3に示す撮像制御部120は、撮像素子113の駆動を制御して、撮像部110による対象の撮像を制御する機能を有する。即ち、撮像制御部120は、図示は省略するが、タイミング発生器、ドライバなどを備え、タイミング発生器、ドライバにより撮像素子113を駆動して、撮像光学系111を通過した対象像を撮像素子113により所定周期毎に二次元の撮像信号に変換し、撮像素子113から画像データ生成部125に撮像信号を出力させる。
また、撮像制御部120は、更に、撮像部110に対して露出条件を変えながら略等しい構図で複数回撮像するよう制御したり、AF(自動合焦処理)、AE(自動露出処理)、AWB(自動ホワイトバランス)等の被写体を撮像する際の条件の調整制御を行う機能を有するものであってもよい。
(画像データ生成部125)
図3に示す画像データ生成部125は、撮像素子113から転送されたアナログ信号である撮像信号からデジタル信号である通常画像データD、ダーモスコピー画像データD及びダーモスコピー変換画像データDt1,Dt2の少なくとも1つを含む画像データを生成する機能を有する。画像データは、少なくとも輝度信号を有する。例えば、画像データ生成部125は、アナログ値の撮像信号に対してRGBの色成分毎に適宜ゲイン調整した後に、サンプルホールド回路(図示略)でサンプルホールドしてA/D変換器(図示略)でデジタルデータに変換し、カラープロセス回路(図示略)で画素補間処理及びγ補正処理を含むカラープロセス処理を行った後、デジタル値の輝度信号及び色差信号を含む画像データを生成する。この画像データは、図示しないDMAコントローラなどを介して、記憶部140に転送される。
(記憶部140)
記憶部140は、画像変換部160や中央制御部190等によって処理される通常画像データD、ダーモスコピー画像データD及びダーモスコピー変換画像データDt1,Dt2の少なくとも1つを含む画像データを格納し、中央制御部190の制御によって、画像変換部160や表示部170に該画像データを出力する機能を有するものである。記憶部140は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の記憶装置により構成され、バッファ記憶装置などとして使用され、本体部100内に一体として設けられるものでもよいし、記憶媒体制御部によって制御される着脱可能な記憶媒体であってもよいし、または、これらの組合せであってもよい。
例えば、記憶部140には、第1の記憶部141と第2の記憶部142と第3の記憶部143と、を含む複数の記憶部が割り付けられる。例えば、第1の記憶部141には、ダーモスコピー用レンズ200を介さないで撮像された通常画像データDが記憶され、第2の記憶部142には、ダーモスコピー用レンズ200を介して撮像されたダーモスコピー画像データDが記憶され、第3の記憶部143には、画像変換部160により得られるハイダイナミックレンジ(HDR)変換処理を行うことで、対象部位Xを明瞭化かつ顕在化することができるダーモスコピー変換画像データDt1が記憶される。なお、画像変換部160は、記憶部140に記憶された過去のカルテの画像を用いてハイダイナミックレンジ(HDR)変換処理を行うことも可能である。
記憶媒体制御部は、本体部100に着脱可能に装着された記憶媒体からのデータの読み出しや記憶媒体に対するデータの書き込みを制御する機能を有する。即ち、記憶媒体制御部は、ダーモスコピー画像データD、通常画像データDおよびダーモスコピー変換画像データDt1,Dt2の少なくとも1つを含む画像データを、所定の符号化方式(例えば、JPEG形式、モーションJPEG形式、MPEG形式など)に従って符号化したり、上記画像データを記憶媒体から読み出して画像変換部160に転送したりするものである。
なお、例えば、上記着脱可能な記憶媒体としては、不揮発性メモリ(フラッシュメモリ)等が例示されるが、一例であってこれに限られるものではなく、適宜変更可能である。
中央制御部190は、図10に示すように、通常画像データD、ダーモスコピー画像データD及びダーモスコピー変換画像データDt1,Dt2の少なくとも2つを関連付けて記憶部140に保存するように制御してもよい。この場合、通常画像データD、ダーモスコピー画像データD及びダーモスコピー変換画像データDt1,Dt2の少なくとも2つを一組みのデータセット(レコード)として、記憶部140に保存することにより行う。
また、中央制御部190は、図10に示すように、通常画像データD、ダーモスコピー画像データD及びダーモスコピー変換画像データDt1,Dt2の少なくとも1つを、カルテ番号等の対象識別情報を含む対象データDに関連付けて記憶部140に保存するように制御してもよい。これは、通常画像データDn、ダーモスコピー画像データDおよびダーモスコピー変換画像データDの少なくともいずれか一つに、対象識別情報を含む対象データDを書き込んで、記憶部140に保存することで行う。すなわち、対象識別情報を含む対象データDは、Exifなどの形式で各画像データに格納される。
従来は、皮膚科医などが大まかな患部の位置(例えば『左の手首』など)がわかるよう、通常のデジタルカメラで対象部位Xを撮像した通常画像Iと、もうひとつは特殊な拡大レンズを使用して対象部位Xを拡大して撮像したダーモスコピー画像Iと、の少なくとも1つを撮像する場合、対象を特定するためにこれらの撮像後に患者のカルテなど対象を特定できる対象データDを撮像していた。これは、撮像された対象データDに基づいて対象を特定し、手動で画像を整理するためであったが、画像データは大量であり、画像整理は煩雑で、大きな労力がかかっていた。
しかし、このように、通常画像データD、ダーモスコピー画像データDおよびダーモスコピー変換画像データDt1,Dt2の少なくともいずれか一つを対象データDに関連付けて記憶部140に保存することで、画像整理の手間がかからず、短時間に、かつ、正確に患者などの対象情報の整理をすることができる。また、表示部170を使って患者に画像を見せることもあるが、対象データDを用いて検索できるようにすることで、ダーモスコピー用撮像装置1内に保存してある他の対象の画像を見せてしまうというリスクを回避することが可能である。
(画像変換部160)
画像変換部160は、ダーモスコピー画像データDを画像変換してダーモスコピー変換画像データDt1、Dt2を生成する機能を有する。図10に示されるように、ダーモスコピー変換画像データDは、上述のように異なる画像変換方法によって作成された複数のダーモスコピー変換画像データDt1、Dt2を含んでもよいし、1つのダーモスコピー変換画像データDt1からなるものでもよい。この画像変換方法には、ダーモスコピー画像データに係る複数の画像データを合成して、ダイナミックレンジを広くするハイダイナミックレンジ(HDR)合成を行うことによる画像変換方法や、撮像部用光源104に例えばピーク波長の異なる複数種の光源を用いて、その点灯および消灯を切り替えて撮像された複数の画像データを合成して、対象部位Xにおける症状を見やすくする画像変換方法などを含む。
なお、ハイダイナミックレンジ(HDR)合成方式としては、ライン毎に合成を行うシングルフレーム方式、および、露光時間の違う2枚以上のフレーム画像を合成するマルチフレーム方式のいずれか、または、両方を用いることができる。この複数の画像データとしては、例えば、適正露出を基準値として、この基準値に対してアンダー露出及びオーバー露出となるように、シャッター速度や信号増幅率や絞り値等を変化させて、焦点距離を固定した状態で撮像された略等しい構図の複数のダーモスコピー画像の画像データDや既に存在している過去のダーモスコピー画像の画像データが含まれる。
これによれば、ダーモスコピー変換画像は、ダーモスコピー画像よりも対象部位Xの画像を明瞭化かつ顕在化することができるため、対象部位Xのより正確な検査や診断が可能となる。
例えば、画像変換部160は、合成画像生成部161と、画像取得部162と、成分分離部163と、第1生成部164aと、強調量取得部165と、画素値補正部166と、補正量調整部167と、高周波成分取得部168と、データ構成制御部169と、第2生成部164bと、データ合成部164cとを具備している。なお、画像変換部160の各部は、例えば、所定のロジック回路から構成されているが、当該構成は一例であってこれに限られるものではない。
合成画像生成部161は、上記複数の画像データを合成した合成画像の画像データを生成する。次に、画像取得部162は、合成画像生成部161で生成された合成画像の画像データを記憶部140から取得し、成分分離部163は、この合成画像の画像データを輝度成分または輝度成分と色差成分とを含む画像成分に分離する。次に、第1生成部164aは、この合成画像の輝度成分に対して、平滑化処理及び解像度縮小処理を逐次繰り返していき、輝度成分のn段のガウシアンピラミッドを生成する。続けて、第1生成部164aは、輝度成分のn段のガウシアンピラミッドの各段階毎に平滑化して、n段の平滑化ガウシアンピラミッドを生成する。次に、強調量取得部165は、第1生成部164aによって生成された輝度成分のn段の平滑化ガウシアンピラミッドの各々を元サイズに戻し、n段のリサイズ平滑化ガウシアンピラミッドを生成する。
続けて、強調量取得部165は、合成画像の各画素毎の輝度成分とこの輝度成分のn段のリサイズ平滑化ガウシアンピラミッドの各画素毎の輝度成分を「0」〜「1」の範囲の値でそれぞれ正規化し、それらの差分に基づいて輝度成分の各段階毎の強調量を取得する。次に、画素値補正部166は、強調量取得部165によって取得された輝度成分の複数段階の各段階毎の強調量に基づいて、輝度成分を各解像度毎に補正して、n段の強調輝度成分を生成する。次に、高周波成分取得部168は、画素値補正部166によって生成されたn段の強調輝度成分の各々を各群とする、n段×n群のラプラシアンピラミッドを生成する。次に、データ構成制御部169は、高周波成分取得部168によって取得されたn段×n群のラプラシアンピラミッドの各群から1段ずつ階層画像(輝度成分Y)を選択するとともに、n段のガウシアンピラミッドのn段目の階層画像の複製を最上位段に組み込んで、n段の最終的なラプラシアンピラミッドを生成する。
続けて、データ構成制御部169は、n段の最終的なラプラシアンピラミッドの上位段の階層画像から順に「拡大」及び「足し込み」等を行って再構成し、輝度成分を生成する。次に、第2生成部164bは、強調量取得部165によって取得された輝度成分の強調量と略等しい度合いで色差成分の値を増幅して、色差成分を生成してもよい。続けて、データ合成部164cは、輝度成分を用いて、または、輝度成分と色差成分とを合成して、ダーモスコピー変換画像データDt1を生成する。そして、画像変換部160は、ダーモスコピー変換画像データDt1を所定の圧縮形式で符号化して、記憶部140に出力することで、ダーモスコピー変換画像データDt1を保存する。
上記実施例では、成分分離部163において、輝度成分および色差成分ごとに分離した例を示したが、これに限られるものではなく、例えば、RGB色空間で各色成分毎に分離するなど適宜任意に変更可能である。
(表示部170)
表示部170は、対象データD、記憶部140に格納されている通常画像データD、ダーモスコピー画像データDおよびダーモスコピー変換画像データDt1,Dt2の少なくともいずれか一つに基づいて、画像を視覚的に表示するものである。表示部170は、表示パネル171と、表示制御部172とを具備している。
表示パネル171は、表示画面内にこの画像データに基づく画像を表示する機能を有する。なお、表示パネル171としては、例えば、液晶表示パネルや有機EL表示パネルなどが挙げられる。表示制御部172は、記憶部140に格納されている表示用の各画像データを読み出して、表示パネル171に表示させる制御を行う。具体的には、表示制御部172は、VRAM(Video Random Access Memory)、VRAMコントローラ、デジタルビデオエンコーダなどを備えていてもよい。そして、デジタルビデオエンコーダは、画像変換部160により復号されてVRAMに記憶されている画像データを、VRAMコントローラを介してVRAMから所定の再生フレームレートで読み出して、これらのデータを元にビデオ信号を発生して表示パネル171に出力する。
図2に示すように、表示部170は、少なくとも一部が本体部100の表面に設けられ、本体部100の正面側または背面側に位置付けられる。また、図12および図14に示すように、表示部170は、タッチパネルとして機能してもよく、この場合、表示部170は操作入力部180を兼ねることになる。
表示制御部172は、例えば、1つの画像を表示するように表示パネル171を制御してもよいし、複数の画像を並置して表示するように表示パネル171を制御してもよい。
(操作入力部180)
操作入力部180は、対象識別情報を含む対象データDを本体部100に入力するものである。操作入力部180は、対象データDの入力に応じて所定の操作信号を中央制御部190に出力する。対象識別情報は、患者や被験者などの対象を識別できる記号であれば形式は問わず、カルテ番号、ファイル番号、検査番号、氏名または患者番号などが例示される。対象データDには、対象識別情報、氏名・年齢・性別・住所及び保険証番号等の患者の基本情報
、主訴、現病歴、既往歴、家族歴、社会歴、嗜好、アレルギーの有無、現症・身体所見、予約の状況、入院後経過・看護記録、治療方針などが含まれていてもよい。
操作入力部180は、図12および図14に示すように、本体部100の裏面または表面に、本体部100と一体的に設けられてもよい。この場合、表示部170をタッチパネルとして機能させることで、表示部170を操作入力部180として含んでもよいし、表示部170とは別体で設けられた操作ボタンを含むものであってもよい。
(中央制御部190)
中央制御部190は、ダーモスコピー用撮像装置1の全体を制御するものである。具体的には、中央制御部190は、CPU(Central Processing Unit)等を備え、ダーモスコピー用撮像装置1用の各種処理プログラム(図示略)に従って各種の制御動作を行う。
中央制御部190は、操作入力部180による対象識別情報を含む対象データDの入力に応じて、図10に示すように、通常画像データD、ダーモスコピー画像データDおよびダーモスコピー変換画像データDt1,Dt2の少なくともいずれか一つを、カルテ番号等の対象識別情報を含む対象データDに関連付けて記憶部140に保存してもよい。これは、通常画像データD、ダーモスコピー画像データD、ダーモスコピー変換画像データDt1,Dt2のうち少なくとも1つに、Exifなど形式によって対象識別情報を含む対象データDを書き込んで、記憶部140に保存することにより行う。
(ダーモスコープ部150)
本体部100は、ダーモスコピー用レンズ200が配置された範囲外、または、摺動可能な範囲外にダーモスコープ部150を有してもよい。すなわち、本体部100は、少なくとも撮像光学系111と離間して設けられたダーモスコープ部150を有する。ダーモスコープ部150は、観察レンズ154と、ダーモスコープ部用光源151と、を少なくとも含み、観察レンズ154によって目で対象部位Xを観察できるものである。これにより、ダーモスコピー用撮像装置1は、ダーモスコープ部150を用いたダーモスコープ(ルーペ)機能、撮像部110を用いた通常写真撮像機能、および、ダーモスコピー用レンズ200と撮像部110とを用いたダーモスコープ撮像機能を一体化したダーモスコピー用撮像装置1を得ることができる。従って、従来、複数の装置を用いて行われてきた(1)ダーモスコープ(ルーペ)による良性の色素性母斑なのか悪性のメラノーマ(悪性黒色腫)なのかのスクリーニング、(2)通常写真撮像による対象部位Xの撮像、(3)ダーモスコピー撮像による対象部位Xの拡大撮像を1つの装置で連続的に行うことができる。
[ダーモスコピー用撮像装置1の使用方法および制御方法]
図8ないし図10、および、図12ないし図15を用いて、本実施形態に係るダーモスコピー用撮像装置1の使用方法及び制御方法を説明する。まず、図8、図9、図12および図13を用いて、ダーモスコピー用撮像装置1によって画像を撮像し、保存する方法を示す。図13はダーモスコピー用撮像装置1の撮像および保存方法を示すフローチャートであり、図12は画像を撮像し、保存する方法に対応した表示部170の画面状態変遷を説明する説明図である。本実施形態に係るダーモスコピー用撮像装置1の使用方法は、この撮像および保存方法を含む。
先ず、ダーモスコピー用撮像装置1を供し(ステップS11)、ダーモスコピー用撮像装置1のダーモスコープ部150を用いて、比較的広い範囲で対象を観察した後、対象のうちダーモスコピー画像Iおよび通常画像Iの少なくとも一方を撮像するための対象部位Xを特定する(ステップS12)。次に、ダーモスコピー用撮像装置1のメニューを操作入力部180としての表示部170に表示させ(ステップS13)、これから撮像を行う対象の一連の画像データを関連付けるための開始作業として、メニューから「関連撮像機能」の開始指示を行う(ステップS14)。「関連撮像機能」の初めに対象のカルテ番号などの対象識別情報を含む対象データDを操作入力部180に入力する(ステップS15)。次に撮像する画像の内容を選択する(ステップS16)。「通常写真」のアイコンを選択すれば通常のデジタルカメラによる通常画像撮像状態になり、「ダーモスコピー」のアイコンを選択して専用のコンバージョンレンズを装着すればダーモスコピー画像撮像状態になる。
ここで、「通常画像撮像状態」及び「ダーモスコピー画像撮像状態」とは、撮像された画像が通常画像およびダーモスコピー画像のどちらで撮像されたものなのかが識別できるように、タグ付けして保存できる状態をいう。つまり、各画像データにExifなどの形式によって、「通常画像撮像状態」はダーモスコピー画像ではない通常画像であることを示すように、通常画像データに通常画像識別情報を付するように制御された状態であり、「ダーモスコピー画像撮像状態」は、ダーモスコピー画像であることを示すダーモスコピー画像識別情報を付するように制御された状態である。
ここでは、関連撮像機能の終了指示を入力して、後述のステップS18に進んでもよい。そして、ダーモスコピー用撮像装置1において、本体部100の表面において、正面視において撮像光学系111と重なる第1の位置L1と、第1の位置L1から離間した第2の位置L2と、の間を摺動するようにダーモスコピー用レンズ200を移動する。「通常撮像状態」を選択し、図8に示すように、ダーモスコピー用レンズ200を介さない状態で、撮像部110を用いて、対象部位Xの通常画像を撮像し(ステップS17a)、表示部170のアイコンなどの操作入力部180により「通常撮像状態」から「ダーモスコピー画像撮像状態」に切り替え(ステップS17b)、第2の位置L2から第1の位置L1にダーモスコピー用レンズ200を移動し、図9に示すようにダーモスコピー用レンズ200を介した状態で撮像部110を用いて、対象部位のダーモスコピー画像Iを撮像する(ステップS17c)。次に、関連撮像機能の終了指示をし、関連撮像機能を終了して、表示部170を通常画像I、ダーモスコピー画像Iおよびダーモスコピー変換画像It1,It2少なくとも一つを含む一覧表示とする(ステップS18)。
ステップS14からステップS17cによって、図10に示すように、ダーモスコピー用撮像装置1は、通常画像データD、ダーモスコピー画像データD、ダーモスコピー変換画像データDt1,Dt2のうち少なくとも1つを最初に入力したカルテ番号などの対象識別情報に関連付けて保存することで、対象識別情報に紐付けされた対象画像のグループを形成するように制御するように構成された。これは、通常画像データD、ダーモスコピー画像データD、ダーモスコピー変換画像データDt1,Dt2のうち少なくとも1つに対象識別情報を含む対象データDに関連づけて、記憶部140に保存することにより行う。対象識別情報を含む対象データDは、Exifなどの形式で上記各画像データ内に書き込まれてもよい。
さらに、ダーモスコピー用撮像装置1は、内部でダーモスコピー画像データDをダーモスコピー変換画像データDt1,Dt2に画像変換を行っており、ダーモスコピー変換画像データDt1,Dt2を生成する際に、図10に示すように、この変換元のダーモスコピー画像データDと変換後のダーモスコピー変換画像データDt1,Dt2とを関連付けて保存するように制御されている。これにより、次に説明する画像表示方法において、ステップS27、ステップS28に記載の通常画像データD、ダーモスコピー画像データDおよびダーモスコピー変換画像データDt1,Dt2の画像の相互切替や複数画像の並列表示が可能となる。
尚、ステップS12は省略可能であり、ステップS16ないしS17cは適宜順序を入れ替えることができることは言うまでもない。また、ステップS16は、上述のように、ダーモスコピー用レンズ200の位置検出によって自動化することで省略可能である。
次に、図14および図15を用いて、上記実施例で保存された記憶部140内に保存された画像データのうち、特定の対象識別情報に関連づけられた画像データの画像を表示部170に画像表示する使用方法を説明する。図15はダーモスコピー用撮像装置1の画像表示方法を示すフローチャートであり、図14は画像表示方法に対応した表示部170の画面状態変遷を説明する説明図である。本実施形態に係るダーモスコピー用撮像装置1の使用方法は、この画像表示方法を含む。
まず、ダーモスコピー用撮像装置1のメニューを表示させ(ステップS21)、メニューから「画像一覧表示」の開始指示を行い、対象識別情報を操作入力部180としての表示部170で入力する(ステップS22)。これにより、図10に示すように、カルテ番号などの対象識別情報に関連付けられた画像データの画像のみからなる画像の一覧が表示部170に表示される(ステップS23)。ここで、各画像のサムネイルを選択すると画像が表示部170に表示され(ステップS24)、タッチスクリーンである表示部170のスワイプ操作や操作入力部180の他の入力操作により、表示部170に表示される画像を切り替える(ステップS25)。ステップS24,S25では、他の対象(患者)の画像は表示部170に表示されないから、ダーモスコピー用撮像装置1に保存してある他の対象の画像を見せてしまうというリスクを回避することができる。
次に、通常画像、ダーモスコピー画像およびダーモスコピー変換画像から選択される複数の画像を比較したい場合、ステップS25において、比較したい画像を表示している状態で、操作入力部180で「画面切替比較機能」を選択して指示を入力する(ステップS26)。すると、画面切替比較機能状態となり、タッチスクリーンである表示部170のスワイプ操作や操作入力部180の操作により、比較の対象の画像と、当該比較したい画像以外の通常画像I、ダーモスコピー画像Iおよびダーモスコピー変換画像It1,It2とを相互に切り替えた画像とを、並べて表示させ、画像の比較を行うことができる(ステップS27)。
次に、操作入力部180で「二段表示比較機能」を指示する(ステップS28)。すると、表示部170が、図2に示すような二画像並列表示となり、例えば、上段にダーモスコピー画像I、下段にダーモスコピー変換画像Iを表示し、例えば、操作入力部180である表示部170をスワイプすることにより、上段または下段の画像が他の通常画像I、ダーモスコピー画像Iおよびダーモスコピー変換画像It1,It2の画像に切り替わる。この二画像並列表示を用いて、画像の比較を行う(ステップS29)。
尚、ステップS26ないしS29は適宜順序を入れ替えることができ、かつ、少なくともいずれか1つを省略可能であることは言うまでもない。また、ステップS28においては、二画像表示として説明したが、これに限定されず、複数画像の並列表示であれば画像数は問わない。
[第2の実施形態]
図11は、本発明の第2の実施形態に係るダーモスコピー用撮像装置1aを示す図である。第2の実施形態の説明において、第1の実施形態と実質的に同一の部分には同一の符号を付して説明することで、重複した説明を省略し、異なる部分についてのみ詳細に説明する。
図11に示すように、ダーモスコピー用撮像装置1aは、本体部100aとダーモスコピー用レンズ200とを有し、本体部100aは、第1の実施形態の本体部100と比較して、本体部100とパーソナルコンピュータなどの外部機器Eの外部制御部との間で画像データなどの情報を送受信する無線送受信部を更に備え、無線又は有線の通信機能を有する点においてのみ相違している。この場合、第1の実施形態では、図3に示すように、本体部100に記憶部140、表示部170および操作入力部180を備える構成としたが、本体部100aは、記憶部140、表示部170および操作入力部180の少なくとも一つを省略し、これらを外部機器E側に設ける構成としてもよい。この場合、記憶部140はダーモスコピー用撮像装置1aの外部の記憶媒体、表示部170は外部機器Eのディスプレイ装置などの表示部170E、操作入力部180は外部機器Eのキーボード、マウスなどのポインティングデバイス、音声認識装置などの操作入力部180Eとして機能することができる。
[ダーモスコピー用撮像装置1の変形例]
ダーモスコピー用撮像装置1は上述したものに限定されることはなく、種々の変形が可能である。例えば、図16は、ダーモスコピー用撮像装置1の1つの変形例を示している。この変形例では、ダーモスコピー用撮像装置1は、本体部100と、本体部100の内部に設けられた光学レンズ1200と、光源(図示せず)と、偏光フィルター400と、を備える。本体部100は、第1の面S1と第1の面に対向する第2の面S2とを規定している。光学レンズ1200は、本体部100の内部に設けられている。光源には、本体部100の第1の面S1から外側に光を放出する第1の光源と、本体部100の第2の面S2から外側に光を放出する第2の光源と、を含む。
偏光フィルター400は、第1の偏光フィルターを含む。第1の偏光フィルターは、第1の偏光フィルターの偏光軸方向の光だけに限って、第2の光源から発せられる光を通過させて、直線偏光とする。本発明のダーモスコピー用撮像装置1は、皮膚の観察及び撮像の少なくとも一方を、皮膚に非接触で行ってもよいし、皮膚に接触して行ってもよい。皮膚に接触して行う場合には、本体部100に着脱可能なスペーサー(図示しない)を、本体部100の第1の面S1又は第2の面S2に取り付けて行うことができる。また、皮膚に接触して行う場合には、皮膚にジェルを塗布しなくてもよいし、皮膚にジェルを塗布する方法を併用してもよい。
[ダーモスコピー用撮像装置の他の変形例]
図17は、ダーモスコピー用撮像装置1の他の変形例を示している。図17に示すように、ダーモスコピー用撮像装置1は、本体部10と、ダーモスコープ用レンズ12と、を備える。ダーモスコープ用レンズ12は、図示しないが、本体部10にダーモスコープ用レンズ12を着脱可能に固着するための固着部、及び、固着部に対向する先端部を有し、内部に光学レンズが配置されている。
ダーモスコピー用撮像装置1は、ダーモスコープ用レンズ12の固着部側から先端部側に向かう光を放出する光源を、本体部10内及びダーモスコープ用レンズ12内の少なくとも一方に備える。ダーモスコープ用レンズ12は、固着部と先端部との間に第1の偏光フィルターを備え、第1の偏光フィルターは、光源から放出される光の偏光の有無を切り替え可能である。本発明のダーモスコピー用撮像装置1は、皮膚の観察及び撮像の少なくとも一方を、皮膚に非接触で行ってもよいし、皮膚に接触して行ってもよい。また、皮膚に接触して行う場合には、皮膚にジェルを塗布しなくてもよいし、皮膚にジェルを塗布する方法を併用してもよい。
以上、各実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。例えば、ダーモスコピー変換画像データとして、Dt1,Dt2を挙げたが、ダーモスコピー変換画像データは1つであってもよいし、2以上の複数であってもよい。上記実施形態及び実施例に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
<請求項1>
皮膚の対象部位Xの観察及び/又は撮像を行うダーモスコピー用撮像装置であって、
撮像光学系を有する本体部と、
前記本体部に設けられ、前記対象部位Xを拡大視するダーモスコピー用レンズと、
対象識別情報を含む対象データ(D)を入力する入力部と、
前記撮像光学系により、前記ダーモスコピー用レンズを介して撮像されるダーモスコピー画像のダーモスコピー画像データ(D)、及び、前記ダーモスコピー用レンズを介さないで撮像される通常画像の通常画像データ(D)を記憶する記憶部と、
前記ダーモスコピー画像データ(D)および前記通常画像データ(D)を、前記対象識別情報に関連付けて前記記憶部に保存する制御部と、
を備えることを特徴とするダーモスコピー用撮像装置。
<請求項2>
前記ダーモスコピー画像データ(D)および前記通常画像データ(D)の少なくともいずれか一方を表示部に表示させる表示制御部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のダーモスコピー用撮像装置。
<請求項3>
前記表示制御部は、前記ダーモスコピー画像データ(D)および前記通常画像データ(D)を相互に切り替え表示を行わせることを特徴とする請求項2に記載のダーモスコピー用撮像装置。
<請求項4>
前記制御部は、前記ダーモスコピー画像データ(D)を変換してダーモスコピー変換画像データ(D)を生成し、前記ダーモスコピー変換画像データ(D)を前記ダーモスコピー画像データ(D)に関連付けて前記記憶部に保存することを特徴とする請求項1に記載のダーモスコピー用撮像装置。
<請求項5>
前記ダーモスコピー画像データ(D)および前記通常画像データ(D)の少なくともいずれか一方を表示部に表示させる表示制御部をさらに備え、
前記表示制御部は、比較の対象の画像と、前記記憶部に保存された当該比較したい画像以外の通常画像(I)、ダーモスコピー画像(I)およびダーモスコピー変換画像(It1,It2)とを相互に切り替えた画像とを、並べて表示させることを特徴とする請求項4に記載のダーモスコピー用撮像装置。
<請求項6>
皮膚の対象部位Xの観察及び/又は撮像を行うダーモスコピー用撮像装置であって、撮像部を有する撮像部を有する本体部と、対象識別情報を含む対象データ(D)を前記本体部に入力する入力部と、前記対象データ(D)を記憶する記憶部と、前記ダーモスコピー用撮像装置を制御する制御部と、前記本体部に設けられ、前記対象部位Xを拡大視するダーモスコピー用レンズと、を備えるダーモスコピー用撮像装置の制御方法であって、
前記ダーモスコピー用レンズを介して前記撮像部を用いて撮像されるダーモスコピー画像のダーモスコピー画像データ(D)、および、ダーモスコピー用レンズを介さないで前記撮像部を用いて撮像される通常画像の通常画像データ(D)を前記対象識別情報と関連付けて前記記憶部に保存することを備えることを特徴とするダーモスコピー用撮像装置の制御方法。
<請求項7>
さらに、前記ダーモスコピー画像データ(D)を変換したダーモスコピー変換画像データ(D)を生成することを備えることを特徴とする請求項6に記載のダーモスコピー用撮像装置の制御方法。
<請求項8>
さらに、前記ダーモスコピー変換画像データ(D)を前記ダーモスコピー画像データ(D)に関連付けて前記記憶部に保存することを備えることを特徴とする請求項7に記載のダーモスコピー用撮像装置の制御方法。
<請求項9>
皮膚の対象部位Xの観察及び/又は撮像を行うダーモスコピー用撮像装置であって、撮像部を有する本体部と、前記ダーモスコピー用撮像装置を制御する制御部と、前記対象部位Xを拡大視するための、前記本体部において、第1の位置と第2の位置とを切り替え可能なダーモスコピー用レンズと、を備え、前記本体部は前記ダーモスコピー用レンズの位置を検出する位置検出部を有するダーモスコピー用撮像装置の制御方法であって、
前記ダーモスコピー用レンズが前記第1の位置に配置された場合に、前記ダーモスコピー用撮像装置をダーモスコピー撮像状態にすることと、
前記ダーモスコピー用レンズが前記第2の位置に配置された場合に、前記ダーモスコピー用撮像装置を通常撮像状態にすることと、を備え、
前記ダーモスコピー撮像状態は、ダーモスコピー画像データにダーモスコピー画像識別情報を付するように制御された状態であり、
前記通常撮像状態は、通常画像データに通常画像識別情報を付するように制御された状態であることを特徴とするダーモスコピー用撮像装置の制御方法。
100 本体部
101 本体部筺体
104 撮像部用光源
106,106a,106b ガイド要素(細長溝状部)
110 撮像部
111 撮像光学系
113 撮像素子
120 撮像制御部
125 画像データ生成部
140 記憶部
150 ダーモスコープ部
152,153 偏光フィルター
154 観察レンズ
160 画像変換部
170 表示部
180 操作入力部
190 中央制御部
200 ダーモスコピー用レンズ
210 ダーモスコピー撮像用レンズ部
212 レンズ用筺体
230 被ガイド要素
231 突状部
232 レンズ部固着部材
240 先端部

Claims (9)

  1. 皮膚の対象部位Xの観察及び/又は撮像を行うダーモスコピー用撮像装置であって、
    撮像光学系を有する本体部と、
    前記本体部に設けられ、前記対象部位Xを拡大視するダーモスコピー用レンズと、
    対象識別情報を含む対象データ(D)を入力する入力部と、
    前記撮像光学系により、前記ダーモスコピー用レンズを介して撮像されるダーモスコピー画像のダーモスコピー画像データ(D)、及び、前記ダーモスコピー用レンズを介さないで撮像される通常画像の通常画像データ(D)を記憶する記憶部と、
    前記ダーモスコピー画像データ(D)および前記通常画像データ(D)を、前記対象識別情報に関連付けて前記記憶部に保存する制御部と、
    を備えることを特徴とするダーモスコピー用撮像装置。
  2. 前記ダーモスコピー画像データ(D)および前記通常画像データ(D)の少なくともいずれか一方を表示部に表示させる表示制御部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のダーモスコピー用撮像装置。
  3. 前記表示制御部は、前記ダーモスコピー画像データ(D)および前記通常画像データ(D)を相互に切り替え表示を行わせることを特徴とする請求項2に記載のダーモスコピー用撮像装置。
  4. 前記制御部は、前記ダーモスコピー画像データ(D)を変換してダーモスコピー変換画像データ(D)を生成し、前記ダーモスコピー変換画像データ(D)を前記ダーモスコピー画像データ(D)に関連付けて前記記憶部に保存することを特徴とする請求項1に記載のダーモスコピー用撮像装置。
  5. 前記ダーモスコピー画像データ(D)および前記通常画像データ(D)の少なくともいずれか一方を表示部に表示させる表示制御部をさらに備え、
    前記表示制御部は、比較の対象の画像と、前記記憶部に保存された当該比較したい画像以外の通常画像(I)、ダーモスコピー画像(I)およびダーモスコピー変換画像(It1,It2)とを相互に切り替えた画像とを、並べて表示させることを特徴とする請求項4に記載のダーモスコピー用撮像装置。
  6. 皮膚の対象部位Xの観察及び/又は撮像を行うダーモスコピー用撮像装置であって、撮像部を有する本体部と、対象識別情報を含む対象データ(D)を前記本体部に入力する入力部と、前記対象データ(D)を記憶する記憶部と、前記ダーモスコピー用撮像装置を制御する制御部と、前記本体部に設けられ、前記対象部位Xを拡大視するダーモスコピー用レンズと、を備えるダーモスコピー用撮像装置の制御方法であって、
    前記ダーモスコピー用レンズを介して前記撮像部を用いて撮像されるダーモスコピー画像のダーモスコピー画像データ(D)、および、ダーモスコピー用レンズを介さないで前記撮像部を用いて撮像される通常画像の通常画像データ(D)を前記対象識別情報と関連付けて前記記憶部に保存することを備えることを特徴とするダーモスコピー用撮像装置の制御方法。
  7. さらに、前記ダーモスコピー画像データ(D)を変換したダーモスコピー変換画像データ(D)を生成することを備えることを特徴とする請求項6に記載のダーモスコピー用撮像装置の制御方法。
  8. さらに、前記ダーモスコピー変換画像データ(D)を前記ダーモスコピー画像データ(D)に関連付けて前記記憶部に保存することを備えることを特徴とする請求項7に記載のダーモスコピー用撮像装置の制御方法。
  9. 皮膚の対象部位Xの観察及び/又は撮像を行うダーモスコピー用撮像装置であって、撮像部を有する本体部と、前記ダーモスコピー用撮像装置を制御する制御部と、前記対象部位Xを拡大視するための、前記本体部において、第1の位置と第2の位置とを切り替え可能なダーモスコピー用レンズと、を備え、前記本体部は前記ダーモスコピー用レンズの位置を検出する位置検出部を有するダーモスコピー用撮像装置の制御方法であって、
    前記ダーモスコピー用レンズが前記第1の位置に配置された場合に、前記ダーモスコピー用撮像装置をダーモスコピー撮像状態にすることと、
    前記ダーモスコピー用レンズが前記第2の位置に配置された場合に、前記ダーモスコピー用撮像装置を通常撮像状態にすることと、を備え、
    前記ダーモスコピー撮像状態は、ダーモスコピー画像データにダーモスコピー画像識別情報を付するように制御された状態であり、
    前記通常撮像状態は、通常画像データに通常画像識別情報を付するように制御された状態であることを特徴とするダーモスコピー用撮像装置の制御方法。
JP2014134848A 2014-06-30 2014-06-30 ダーモスコピー用撮像装置及びその制御方法並びにプログラム Active JP6476610B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014134848A JP6476610B2 (ja) 2014-06-30 2014-06-30 ダーモスコピー用撮像装置及びその制御方法並びにプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014134848A JP6476610B2 (ja) 2014-06-30 2014-06-30 ダーモスコピー用撮像装置及びその制御方法並びにプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016010641A true JP2016010641A (ja) 2016-01-21
JP6476610B2 JP6476610B2 (ja) 2019-03-06

Family

ID=55227742

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014134848A Active JP6476610B2 (ja) 2014-06-30 2014-06-30 ダーモスコピー用撮像装置及びその制御方法並びにプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6476610B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018168071A1 (ja) * 2017-03-16 2018-09-20 富士フイルム株式会社 撮像装置、画像表示システム及び画像表示方法
CN113288061A (zh) * 2021-05-28 2021-08-24 复旦大学附属华山医院 一种皮肤病诊断装置
JP2022508031A (ja) * 2018-11-23 2022-01-19 ポリテクニコ ディ トリノ 皮膚疾患を検出し観察するデバイスおよび方法

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04286494A (ja) * 1991-03-15 1992-10-12 Masamitsu Ichihashi 画像情報の処理方法
JPH08251457A (ja) * 1995-03-08 1996-09-27 Scala Kk 撮像具
JP2002244047A (ja) * 2001-02-14 2002-08-28 Moritex Corp 拡大撮像装置
JP2004073802A (ja) * 2002-08-20 2004-03-11 Forest Denki Kk 肌の多目的測定装置
JP2005192944A (ja) * 2004-01-09 2005-07-21 Keio Gijuku 色素沈着部位の遠隔診療システム
JP2006024139A (ja) * 2004-07-09 2006-01-26 Sony Corp 情報端末装置
JP2008161322A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Noritsu Koki Co Ltd 顔撮影装置
JP2011024885A (ja) * 2009-07-28 2011-02-10 Hoya Corp 内視鏡用光源システム、および内視鏡ユニット
JP2011118696A (ja) * 2009-12-03 2011-06-16 Hitachi Ltd データ表示装置、データの表示方法及びプログラム
WO2013122233A1 (ja) * 2012-02-15 2013-08-22 日立マクセル株式会社 肌状態測定分析情報管理システムおよび肌状態測定分析情報管理方法

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04286494A (ja) * 1991-03-15 1992-10-12 Masamitsu Ichihashi 画像情報の処理方法
JPH08251457A (ja) * 1995-03-08 1996-09-27 Scala Kk 撮像具
JP2002244047A (ja) * 2001-02-14 2002-08-28 Moritex Corp 拡大撮像装置
JP2004073802A (ja) * 2002-08-20 2004-03-11 Forest Denki Kk 肌の多目的測定装置
JP2005192944A (ja) * 2004-01-09 2005-07-21 Keio Gijuku 色素沈着部位の遠隔診療システム
JP2006024139A (ja) * 2004-07-09 2006-01-26 Sony Corp 情報端末装置
JP2008161322A (ja) * 2006-12-27 2008-07-17 Noritsu Koki Co Ltd 顔撮影装置
JP2011024885A (ja) * 2009-07-28 2011-02-10 Hoya Corp 内視鏡用光源システム、および内視鏡ユニット
JP2011118696A (ja) * 2009-12-03 2011-06-16 Hitachi Ltd データ表示装置、データの表示方法及びプログラム
WO2013122233A1 (ja) * 2012-02-15 2013-08-22 日立マクセル株式会社 肌状態測定分析情報管理システムおよび肌状態測定分析情報管理方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018168071A1 (ja) * 2017-03-16 2018-09-20 富士フイルム株式会社 撮像装置、画像表示システム及び画像表示方法
CN110662479A (zh) * 2017-03-16 2020-01-07 富士胶片株式会社 摄像装置、图像显示***及图像显示方法
US11164311B2 (en) 2017-03-16 2021-11-02 Fujifilm Corporation Imaging apparatus, image display system, and image display method
JP2022508031A (ja) * 2018-11-23 2022-01-19 ポリテクニコ ディ トリノ 皮膚疾患を検出し観察するデバイスおよび方法
CN113288061A (zh) * 2021-05-28 2021-08-24 复旦大学附属华山医院 一种皮肤病诊断装置
CN113288061B (zh) * 2021-05-28 2023-06-02 复旦大学附属华山医院 一种皮肤病诊断装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6476610B2 (ja) 2019-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11376094B2 (en) Enhanced video enabled software tools for medical environments
US9858666B2 (en) Medical skin examination device and method for processing and enhancing an image of a skin lesion
JP2021508560A (ja) 光不足環境における蛍光撮像
US20180110414A1 (en) Photodynamic diagnostic device and photodynamic diagnostic method
US10799087B2 (en) Endoscope system, operation method for endoscope system, and program for balancing conflicting effects in endoscopic imaging
JP6907324B2 (ja) 診断支援システム、内視鏡システム及び診断支援方法
JP6859611B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP6476610B2 (ja) ダーモスコピー用撮像装置及びその制御方法並びにプログラム
JP7162670B2 (ja) 内視鏡装置、内視鏡プロセッサ、及び内視鏡装置の作動方法
JP6398334B2 (ja) ダーモスコピー用撮像装置及びダーモスコピー用撮像装置の使用方法
WO2018235178A1 (ja) 画像処理装置、内視鏡装置、画像処理装置の作動方法及び画像処理プログラム
US20210274108A1 (en) A Device Having Exactly Two Cameras and a Method of Generating Two Images Using the Device
CN116134363A (zh) 内窥镜***及其工作方法
CN112912014A (zh) 诊断辅助装置、诊断辅助方法以及程序
JP2019005605A (ja) 診断支援装置、診断支援方法、及びプログラム
WO2021051222A1 (zh) 内窥镜***、混合光源、视频采集装置及图像处理器
CN110547752A (zh) 内窥镜***、混合光源、视频采集装置及图像处理器
CN114376491A (zh) 内窥镜成像装置及其方法、***以及电子设备
JP2021108793A (ja) 医療画像生成装置、医療画像生成方法および医療画像生成プログラム
JP7524859B2 (ja) 診断支援装置、診断支援方法及びプログラム
US12011143B2 (en) Enhanced video enabled software tools for medical environments
CN214231268U (zh) 内窥镜成像装置和电子设备
EP3889886A1 (en) Systems, methods and computer programs for a microscope system and for determining a transformation function
WO2023007896A1 (ja) 内視鏡システム、プロセッサ装置及びその作動方法
JP7411515B2 (ja) 内視鏡システム及びその作動方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180313

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180419

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180821

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180906

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6476610

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150