JP2016006848A - トランスモジュール及び受電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】放熱性能を向上させたトランスモジュール、及び、それを備えた受電装置を提供する。【解決手段】高電圧部及び低電圧部を有し、プリント基板5の実装面に実装された複数のトランスと、実装面に対向するプリント基板5の裏面に設けられた放熱用導体パターン51,52とを備える。複数のトランスは、低電圧部が放熱用導体パターン51,52に接続されている。放熱用導体パターン51,52は、平面視で高電圧部の端子の実装用電極31A,31B,32A,32B,33A,33Bとは重ならない位置に形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、複数のトランスで構成されるトランスモジュール、及び、それを備えた受電装置に関する。
送電装置から受電装置へワイヤレスで電力伝送を行うシステムとして、電界結合方式が知られている。この電界結合方式の電力伝送システムでは、送電装置のアクティブ電極から受電装置のアクティブ電極に電界を介して電力が伝送される。そして、電力伝送効率を高めるために、送電装置で昇圧した電圧を受電装置へ伝送し、受電装置で伝送された電圧を降圧する高電圧伝送が行われる。
特許文献1には、高電圧用の高周波トランスに関する発明が開示されている。この特許文献1に係る高周波トランスは、複数のトランスの2次巻線を並列接続できる構成としてある。この構成により、低電圧大電流の高周波電力を出力することができる。
特開2012−80011号公報
しかしながら、特許文献1に記載のように低電圧大電流の電力を出力する場合、トランスが発熱し、それに伴う不具合が生じるおそれがある。
そこで、本発明の目的は、放熱性能を向上させたトランスモジュール、及び、それを備えた受電装置を提供することにある。
本発明に係るトランスモジュールは、高電圧部及び低電圧部を有し、基板の第1主面に実装された複数のトランスと、前記第1主面に対向する前記基板の第2主面、前記基板の内層、又は、前記内層及び前記第2主面の両方に設けられた放熱用導体パターンと、を備え、前記複数のトランスは、前記低電圧部の端子が前記放熱用導体パターンに接続され、前記放熱用導体パターンは、平面視で前記高電圧部の端子の実装用電極とは重ならない位置に形成されている、ことを特徴とする。
この構成では、大電流が流れるトランスの低電圧部が放熱用導体パターンに接続されているため、トランスの低電圧部に大電流が流れることで発せられる熱を、放熱用導体パターンを介して放出することができる。これにより、大電流が流れることによるトランスの温度上昇を抑制でき、発熱による不具合を抑制できる。
また、高電圧部の端子の実装用電極と放熱用導体パターンとが重ならないため、高電圧部の端子と放熱用導体パターンとの間に形成される寄生容量を小さくできる。仮に大きい寄生容量が形成された場合、高電圧部と低電圧部とが、放熱用導体パターン及び寄生容量を介して接続されることになるので、トランスにおける電力損失が生じる。このため、形成される寄生容量を小さくすることで、トランスの電力損失を抑制できる。特に、電力伝送システムにおいて、伝送された高電圧を降圧するトランス部に、本発明に係るトランスモジュールを用いた場合、寄生容量による伝送損失を抑制できる。なお、低電圧部の端子と放熱用導体パターンについては、直接接続されているため、平面視で重なっても寄生容量による影響はない。
前記放熱用導体パターンは、平面視で前記複数のトランスの実装領域と重なる位置に設けられていることが好ましい。
この構成では、省スペース化が図れる。
前記低電圧部は第1端子及び第2端子を有し、前記放熱用導体パターンは、第1放熱用導体パターン及び第2放熱用導体パターンを有し、前記複数のトランスの前記低電圧部は、前記第1端子が前記第1放熱用導体パターンに接続され、前記第2端子が前記第2放熱用導体パターンに接続されることで、並列接続されていることが好ましい。
この構成では、放熱用導体パターンが配線パターンを兼ねることで、省スペース化が図れる。
本発明に係る受電装置は、本発明に係るトランスモジュールと、前記トランスモジュールが備える前記トランスの前記高電圧部側に接続され、外部装置の外部電極との間で電界結合する第1電極及び第2電極と、前記トランスモジュールが備える前記トランスの前記低電圧部側に接続された整流平滑回路と、を備え、前記トランスモジュールは、前記第1電極及び前記第2電極に誘起された電圧を降圧し、前記整流平滑回路は、前記トランスモジュールにより降圧された電圧を整流及び平滑することを特徴とする。
この構成によると、大電流が流れることによるトランスの温度上昇を抑制でき、トランスに接続されている整流平滑回路等の熱暴走を防止できる。また、高電圧部の端子の実装用電極と放熱用導体パターンとが重ならないため、高電圧部の端子と放熱用導体パターンとの間に寄生容量が形成されることを防止できる。これにより、寄生容量により、高電圧部と低電圧部との間に不要な経路が形成されることを防止できため、伝送損失を抑制できる。
本発明によれば、大電流が流れるトランスの低電圧部が放熱用導体パターンに接続されているため、トランスの低電圧部に大電流が流れることで発せられる熱を、放熱用導体パターンを介して放出することができる。これにより、大電流が流れることによるトランスの温度上昇を抑制でき、発熱による不具合を抑制できる。
実施形態に係る電力伝送システムの回路図 実施形態に係るトランスモジュールの一部の外観斜視図 トランスモジュールの裏面から視た図 (A)は、図3のA−A線における断面図、(B)は、図3のB−B線における断面図 トランスモジュールを用いた場合の受電装置の温度変化を示す図 図5と対比するために、トランスモジュールを用いない場合の受電装置の温度変化を示す図 放熱用導体パターンの変形例を示す図 放熱用導体パターンの変形例を示す図 放熱用導体パターンをプリント基板5内部に形成した場合の、トランスモジュールの断面図
以下の実施形態では、本発明に係るトランスモジュールを、送電装置から受電装置へワイヤレスで電力を伝送する電力伝送システムの受電装置に用いた場合について説明する。
図1は、本実施形態に係る電力伝送システム100の回路図である。電力伝送システム100は、送電装置101と受電装置201とを備えている。受電装置201は負荷回路RLを備えている。この負荷回路RLは充電回路及び二次電池を含む。なお、二次電池は受電装置201に対し着脱式であってもよい。そして、受電装置201は、その二次電池を備えた、例えば携帯電子機器である。携帯電子機器としては携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯音楽プレーヤ、ノート型PC、デジタルカメラなどが挙げられる。送電装置101は、載置された受電装置201の二次電池を充電するための充電台である。
なお、送電装置101は、本発明に係る「外部装置」に相当する。
送電装置101は、直流電圧を出力する電源11を備えている。電源11はACアダプタである。ACアダプタは商用電源に接続されていて、AC100V〜240Vを例えばDC5V又は19V等へ変換する。
電源11にはインバータ回路12が接続されている。インバータ回路12は、4つのMOS−FETによるスイッチ素子を備えている。スイッチ素子は不図示のドライバによりPWM制御される。インバータ回路12は、スイッチ素子がオンオフされることで、直流電圧を交流電圧に変換する。
インバータ回路12の出力側には昇圧トランス13の1次巻線が接続されている。インバータ回路12で変換された交流電圧は、昇圧トランス13に印加される。昇圧トランス13の2次巻線には、アクティブ電極14及びパッシブ電極15が接続されている。昇圧トランス13は、インバータ回路12から印加された交流電圧を昇圧し、アクティブ電極14及びパッシブ電極15へ印加する。
アクティブ電極14及びパッシブ電極15は、本発明に係る「外部電極」に相当する。
受電装置201は、アクティブ電極24及びパッシブ電極25を備えている。アクティブ電極24及びパッシブ電極25は、本発明に係る「第1電極」及び「第2電極」に相当する。送電装置101に受電装置201を載置(装着)した場合、アクティブ電極14,24同士、パッシブ電極15,25同士がそれぞれ間隙を介して対向する。この対向配置により、アクティブ電極14,24同士、パッシブ電極15,25同士が電界結合する。この結合を介して送電装置101の電極と受電装置201の電極が非接触の状態で送電装置101から受電装置201へ電力が伝送される。
アクティブ電極24及びパッシブ電極25には、本実施形態に係るトランスモジュール20が接続されている。トランスモジュール20は、入力端子IN1,IN2及び出力端子OUT1,OUT2を備えている。入力端子IN1にはアクティブ電極24が接続され、入力端子IN2にはパッシブ電極25が接続されている。出力端子OUT1,OUT2には、負荷回路RLが接続されている。
トランスモジュール20は、同じ構成の3つのトランス21,22,23、整流平滑回路26及びDC/DCコンバータ27を備えている。3つのトランス21,22,23は、それぞれ1次巻線n11,n21,n31と、2次巻線n12,n22,n32とを備えている。3つのトランス21,22,23は降圧トランスであって、1次巻線n11,n21,n31は本発明に係る「高電圧部」に相当し、2次巻線n12,n22,n32は本発明に係る「低電圧部」に相当する。
1次巻線n11,n21,n31は、入力端子IN1,IN2の間に直列接続されている。詳しくは、トランス21の1次巻線n11の一端は入力端子IN1に接続され、他端は、トランス22の1次巻線n21の一端に接続されている。トランス22の1次巻線n21の他端は、トランス23の1次巻線n31の一端に接続されている。トランス23の1次巻線n31の他端は、入力端子IN2に接続されている。
2次巻線n12,n22,n32は並列接続されている。後に詳述するが、トランスモジュール20はプリント基板等の回路基板の主面に、放熱用導体パターン51,52が形成されている。2次巻線n12,n22,n32の一端は放熱用導体パターン51に接続され、他端は放熱用導体パターン52に接続されている。これにより、2次巻線n12,n22,n32は並列接続されている。電流が流れることで2次巻線n12,n22,n32に生じる熱は、放熱用導体パターン51,52を介することで、回路基板内及び主面に沿ってトランスモジュール20外部へ放出される。さらに、トランス21,22,23から生じ、回路基板に放散された熱は、回路基板を支持する部位を介して受電装置201の筐体に伝わることにより、あるいは、回路基板周辺の大気中に伝わることにより、トランスモジュール20外部へ放出される。
トランス21,22,23は、アクティブ電極14,24及びパッシブ電極15,25に誘起された電圧を降圧する。2次巻線n12,n22,n32の出力側には、整流平滑回路26が接続されている。トランス21,22,23は、降圧した電圧を整流平滑回路26へ出力する。整流平滑回路26は、ダイオードブリッジ及び平滑回路を含み、トランス21,22,23により降圧された電圧を整流及び平滑する。整流平滑回路26には、DC/DCコンバータ27が接続されている。DC/DCコンバータ27は、整流平滑回路26で整流及び平滑された電圧を所定の電圧値に変換し、出力端子OUT1,OUT2へ出力する。
以下に、トランスモジュール20について詳述する。トランスモジュール20が備えるトランス21,22,23は、2次巻線n12,n22,n32が並列接続されているため、低電圧大電流を出力する。この大電流により熱が生じ、その熱によってトランスモジュール20に不具合が生じるおそれがある。そこで、本実施形態に係るトランスモジュール20は、発熱を効率よく外部へ放出する放熱構造を有している。
図2は、本実施形態に係るトランスモジュール20の一部の外観斜視図である。図3は、トランスモジュール20を裏面から視た図である。図4(A)は、図3のA−A線における断面図であり、図4(B)は、図3のB−B線における断面図である。
本実施形態に係るトランスモジュール20はプリント基板5を備えている。プリント基板5は長辺及び短辺からなる矩形状である。プリント基板5の実装面には、その長手方向に沿って、トランス21,22,23、整流平滑回路26及びDC/DCコンバータ27等が実装されている。この実装面は、本発明に係る「第1主面」に相当する。なお、プリント基板5の実装面又はプリント基板5の内部には、実装面に実装された各素子を接続する不図示の配線パターンが形成されている。
プリント基板5の裏面には、図3に示すように、独立している放熱用導体パターン51,52が設けられている。この裏面は、本発明に係る「第2主面」に相当する。放熱用導体パターン51,52は、プリント基板5の長手方向に長い帯状であって、平面視で、トランス21,22,23の実装領域と重なる位置に形成されている。放熱用導体パターン51,52については、後に詳述する。
なお、図3は、プリント基板5の裏面の平面図であるが、プリント基板5の実装面側に形成され、トランス21,22,23が有する後述の端子21Aが実装される実装用電極31A等を破線で示している。
トランス21,22,23は何れも同じ構成であるため、以下では、トランス21について説明し、トランス22,23は、対応する部材の符号を括弧書きで付して説明する。
トランス21(22,23)は、図1で説明したように、1次巻線n11(n21,n31)と、2次巻線n12(n22,n32)とを有している。また、トランス21(22,23)は、1次巻線n11(n21,n31)の端子である、第1高電圧用端子群21A(22A,23A)と、第2高電圧用端子群21B(22B,23B)とを有している。第1高電圧用端子群21A(22A,23A)は1次巻線n11(n21,n31)の一方端に接続され、第2高電圧用端子群21B(22B,23B)は1次巻線n11(n21,n31)の他方端に接続されている。また、第1高電圧用端子群21A(22A,23A)は、同電位の2つの端子を有している。第2高電圧用端子群21B(22B,23B)も、同電位の2つの端子を有している。
第1高電圧用端子群21A(22A,23A)は、プリント基板5の実装面に形成された実装用電極31A(32A,33A)に実装される(図3参照)。また、第2高電圧用端子群21B(22B,23B)は、プリント基板5の実装面に形成された実装用電極31B(32B,33B)に実装される(図3参照)。
また、トランス21(22,23)は、2次巻線n12(n22,n32)の端子である、第1低電圧用端子群21C(22C,23C)と、第2低電圧用端子群21D(22D,23D)とを有している。第1低電圧用端子群21C(22C,23C)は2次巻線n12(n22,n32)の一方端に接続され、第2低電圧用端子群21D(22D,23D)は2次巻線n12(n22,n32)の他方端に接続されている。また、第1低電圧用端子群21C(22C,23C)は、同電位の3つの端子を有している。第2低電圧用端子群21D(22D,23D)も、同電位の3つの端子を有している。
第1低電圧用端子群21C(22C,23C)は、プリント基板5の実装面に形成された実装用電極31C(32C,33C)に実装される(図3参照)。また、第2低電圧用端子群21D(22D,23D)は、プリント基板5の実装面に形成された実装用電極31D(32D,33D)に実装される(図3参照)。
第1低電圧用端子群21C(22C,23C)は、本発明に係る「第1端子」に相当する。また、第2低電圧用端子群21D(22D,23D)は、本発明に係る「第2端子」に相当する。
なお、本実施形態では、トランス21(22,23)の1次巻線n11(n21,n31)は4端子の構成、2次巻線n12(n22,n32)は6端子の構成としているが、端子数は適宜変更可能である。例えば、図1で説明した電力伝送システム100の回路構成の場合、1次巻線n11(n21,n31)及び2次巻線n12(n22,n32)は、それぞれ2端子の構成であってもよい。
トランス21(22,23)は、図4(A)及び図4(B)に示すように、第1スルーホール群TH1(TH3,TH5)と、第2スルーホール群TH2(TH4,TH6)とを備えている。第1スルーホール群TH1(TH3,TH5)は、2次巻線n12(n22,n32)の一端に導通している。第2スルーホール群TH2(TH4,TH6)は、2次巻線n12(n22,n32)の他端に導通している。
図3に示すように、プリント基板5の裏面には、プリント基板5の長手方向に長い帯状の放熱用導体パターン51,52が形成されている。放熱用導体パターン51,52は、本発明に係る「第1放熱用導体パターン」及び「第2放熱用導体パターン」に相当する。放熱用導体パターン51は、トランス21,22,23の実装領域と重なる位置であって、第1低電圧用端子群21C,22C,23C及び第2低電圧用端子群21D,22D,23D側に形成されている。放熱用導体パターン52は、トランス21,22,23の実装領域と重なる位置であって、第1高電圧用端子群21A,22A,23Aと、第2高電圧用端子群21B,22B,23B側に形成されている。
前記のように、第1スルーホール群TH1,TH3,TH5及び第2スルーホール群TH2,TH4,TH6は、それぞれトランス21,22,23の2次巻線n12,n22,n32の一端及び他端に導通している。したがって、トランス21,22,23の2次巻線n12,n22,n32は、一端が放熱用導体パターン51に導通し、他端が放熱用導体パターン52に導通している。これにより、トランス21,22,23の2次巻線n12,n22,n32は、図1に示すように、並列接続されている。
トランス21,22,23は降圧トランスであり、その2次巻線n12,n22,n32には1次巻線n11,n21,n31に比べ大電流が流れる。この電流により発せられる熱は、その一部がトランス21,22,23のフェライトコアやコアを介してプリント基板5、その他の部品に伝わるが、大部分を、より熱伝導率の高い2次巻線n12,n22,n32に接続されている放熱用導体パターン51,52を介して放散させ、トランスモジュール20の外部へ放出させることにより、トランスモジュール20内の各部品の過度の温度上昇を抑制することができる。
図5は、トランスモジュール20を用いた場合の受電装置201の温度変化を示す図である。図6は、図5と対比するために、トランスモジュール20を用いない場合、すなわち、放熱用導体パターン51、52を設けていない受電装置の温度変化を示す図である。図5及び図6では、トランス21の温度変化を実線で示し、整流平滑回路26のダイオードの温度変化を破線で示している。
トランスモジュール20を用いていない場合、図6に示すように、電力伝送を開始してから約50minの時点で温度が急激に上昇している。これは、ダイオードの熱暴走に起因している。これに対し、トランスモジュール20を用いた場合、図5に示すように、電力伝送を開始してから90min以上の連続動作させても、ダイオードの熱暴走はなく、急激な温度上昇がない。したがって、安定した電力伝送が可能である。このように、トランスモジュール20を用いることで、大電流が流れることによるトランス21,22,23の温度上昇を抑制でき、発熱による不具合を抑制できる。
また、放熱用導体パターン51,52は、2次巻線n12,n22,n32を並列接続する配線パターンを兼ねることで、配線パターンを形成する領域を確保する必要がなく、配線パターンの複雑化を回避でき、また、プリント基板5の省スペース化が図れる。
さらに、放熱用導体パターン52は、平面視で、プリント基板5の長手方向における外側に、トランス21の第1高電圧用端子群21Aと、トランス23の第2高電圧用端子群23Bとが位置するような長さを有している。また、放熱用導体パターン52は、トランス21の第2高電圧用端子群21B及びトランス22の第1高電圧用端子群22Aが平面視で重なる位置、並びに、トランス22の第2高電圧用端子群22B及びトランス23の第1高電圧用端子群23Aが平面視で重なる位置に、形成された切欠き52A,52Bを有している。
これにより、放熱用導体パターン52は、平面視で、トランス21,22,23の第1高電圧用端子群21A,22A,23A及び第2高電圧用端子群21B,22B,23Bそれぞれの実装用電極31A,32A,33A,31B,32B,33Bと重ならない。平面視で、放熱用導体パターン52と、実装用電極31A,32A,33A,31B,32B,33Bとが重ならないことにより、それらの間に生じる寄生容量は小さい。
仮に大きい寄生容量が生じた場合、図1の回路において、トランス21,22,23の1次側と、放熱用導体パターン52とが寄生容量で接続された構成となる。この場合、電力伝送において不要な経路が形成されることになり、電力損失が発生し、電力伝送効率が低下する。本実施形態では、不要な寄生容量が形成されないようにすることで、電力損失を抑制して、電力伝送効率の低下を抑制できる。
なお、トランス21,22,23の1次側と、放熱用導体パターン52との間に寄生容量を生じさせない放熱用導体パターン52の形状は、適宜変更可能である。
図7及び図8は、放熱用導体パターン52の変形例を示す図である。
図7に示す放熱用導体パターン53は、放熱用導体パターン52と同様に、平面視で、プリント基板5の長手方向における外側に、トランス21の第1高電圧用端子群21Aの実装用電極31Aと、トランス23の第2高電圧用端子群23Bの実装用電極33Bとが位置するような長さを有している。また、放熱用導体パターン53は、トランス21の第2高電圧用端子群21B及びトランス22の第1高電圧用端子群22Aの実装用電極31B,32Aが平面視で重なる位置、並びに、トランス22の第2高電圧用端子群22B及びトランス23の第1高電圧用端子群23Aの実装用電極32B,33Aが平面視で重なる位置に、形成された開口(電極が形成されていない部分)53A,53Bを有している。
図8に示す放熱用導体パターン54は、放熱用導体パターン52と同様に、平面視で、プリント基板5の長手方向における外側に、トランス21の第1高電圧用端子群21Aの実装用電極31Aと、トランス23の第2高電圧用端子群23Bの実装用電極33Bとが位置するような長さを有している。また、放熱用導体パターン54は、トランス21の第2高電圧用端子群21B及びトランス22の第1高電圧用端子群22Aの実装用電極31B,32Aが平面視で重なる位置、トランス22の第2高電圧用端子群22B及びトランス23の第1高電圧用端子群23Aの実装用電極32B,33Aが平面視で重なる位置、並びに、その間に、形成された開口54Aを有している。
図7及び図8の何れの場合であっても、トランス21,22,23の1次側と、放熱用導体パターンとの間に生じる寄生容量は小さいため、電力伝送システム100の電力伝送効率は低下しない。
また、放熱用導体パターン52は、プリント基板5の裏面のみに形成されていなくてもよい。
図9は、放熱用導体パターンをプリント基板5内部に形成した場合の、トランスモジュール20の断面図である。図9に示すように、プリント基板5の内層に、放熱用導体パターン55,56を形成してもよい。放熱用導体パターン55,56は、放熱用導体パターン51,52と平面視で重なる位置に形成されていてもよいし、重ならなくてもよい。また、放熱用導体パターン51,52と同形状であってもよいし、異なる形状であってもよい。異なる形状である場合、放熱用導体パターン55,56は、トランス21,22,23の第1高電圧用端子群21A,22A,23A及び第2高電圧用端子群21B,22B,23Bと重ならない形状及び大きさであることが好ましい。また、プリント基板5の裏面に設けず、プリント基板5内部にのみ放熱用導体パターンを設けてもよい。
なお、プリント基板5及び放熱用導体パターン51には、スルーホールTH7,TH9が形成され、プリント基板5及び放熱用導体パターン52には、スルーホールTH8が形成されている。スルーホールTH7,TH8には、整流平滑回路26を構成する素子が接続される。スルーホールTH9には、DC/DCコンバータ27を構成する素子が接続される。これにより、整流平滑回路26及びDC/DCコンバータ27は、放熱用導体パターン51,52により、トランス21,22,23の2次巻線n12,n22,n32に接続された構成となる。
以上説明したように、本実施形態に係るトランスモジュール20は、プリント基板5の裏面に放熱用導体パターン51,52を形成し、大電流が流れるトランス21,22,23の2次巻線n12,n22,n32を放熱用導体パターン51,52に接続することで、2次巻線n12,n22,n32に生じる熱を放熱用導体パターン51,52から外部へ放出できる。これにより、大電流が流れることによるトランス21,22,23の温度上昇を抑制でき、発熱によるトランス21,22,23の不具合を抑制できる。
また、トランス21,22,23の1次側と、放熱用導体パターン51,52との間に寄生容量が生じないようにすることで、不要な電力伝送経路が形成されないようにできる。その結果、電力伝送効率が低下するおそれを抑制できる。
なお、本実施形態では、銅損による発熱を抑制する場合について説明したが、トランスの発熱は鉄損によっても生じるが、本発明は、その鉄損による発熱も抑制することができる。
また、本実施形態では、トランスが3個の場合の例を示したが、トランスの数は複数であれば、同様の効果を得ることができる。さらに、本実施形態では、電界結合方式による電力伝送システムの受電装置における適用例を示したが、これに限るものではなく磁界結合方式または磁界共鳴方式等その他の電力伝送システムの受電回路においても本発明のトランスモジュールを用いることもできる。例えば、磁界結合方式の場合には、降圧トランスの1次巻線(高圧側)の端子対に、受電用のコイルの両端を接続すればよい。
加えて、本発明のトランスに用いた複数のトランス、および基板に設けた放熱パターンは、電力伝送システムの送電装置における昇圧回路にも適用可能である。昇圧回路として用いる場合には、複数のトランスの1次巻線(低圧側)を並列接続し、2次巻線(高圧側)を直列接続し、放熱パターンは、1次巻線側の端子に接続することで、電流の大きい1次側の発熱を抑制できる。
5…プリント基板
11…電源
12…インバータ回路
13…昇圧トランス
14,24…アクティブ電極
15,25…パッシブ電極
20…トランスモジュール
21,22,23…トランス
21A,22A,23A…第1高電圧用端子群
21B,22B,23B…第2高電圧用端子群
21C,22C,23C…第1低電圧用端子群
21D,22D,23D…第2低電圧用端子群
31A,32A,33A…実装用電極
31B,32B,33B…実装用電極
31C,32C,33C…実装用電極
31D,32D,33D…実装用電極
26…整流平滑回路
27…DC/DCコンバータ
51,52…放熱用導体パターン
52A,52B…切欠き
53,54,55,56…放射用導体パターン
53A,53B…開口
54A…開口
100…電力伝送システム
101…送電装置
201…受電装置
TH1,TH2,TH3,TH4,TH5,TH6,TH7,TH8,TH9…スルーホール
IN1,IN2…入力端子
OUT1,OUT2…出力端子
n11,n21,n31…1次巻線
n12,n22,n32…2次巻線
RL…負荷回路

Claims (4)

  1. 高電圧部及び低電圧部を有し、基板の第1主面に実装された複数のトランスと、
    前記第1主面に対向する前記基板の第2主面、前記基板の内層、又は、前記内層及び前記第2主面の両方に設けられた放熱用導体パターンと、
    を備え、
    前記複数のトランスは、前記低電圧部の端子が前記放熱用導体パターンに接続され、
    前記放熱用導体パターンは、平面視で前記高電圧部の端子の実装用電極とは重ならない位置に形成されている、
    トランスモジュール。
  2. 前記放熱用導体パターンは、平面視で前記複数のトランスの実装領域と重なる位置に設けられている、
    請求項1に記載のトランスモジュール。
  3. 前記低電圧部は第1端子及び第2端子を有し、
    前記放熱用導体パターンは、第1放熱用導体パターン及び第2放熱用導体パターンを有し、
    前記複数のトランスの前記低電圧部は、前記第1端子が前記第1放熱用導体パターンに接続され、前記第2端子が前記第2放熱用導体パターンに接続されることで、並列接続されている、
    請求項1又は2に記載のトランスモジュール。
  4. 請求項1から3の何れかに記載のトランスモジュールと、
    前記トランスモジュールが備える前記トランスの前記高電圧部側に接続され、外部装置の外部電極との間で電界結合する第1電極及び第2電極と、
    前記トランスモジュールが備える前記トランスの前記低電圧部側に接続された整流平滑回路と、
    を備え、
    前記トランスモジュールは、前記第1電極及び前記第2電極に誘起された電圧を降圧し、
    前記整流平滑回路は、前記トランスモジュールにより降圧された電圧を整流及び平滑する、
    受電装置。
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