JP2016003196A - 経皮吸収製剤 - Google Patents
経皮吸収製剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016003196A JP2016003196A JP2014123521A JP2014123521A JP2016003196A JP 2016003196 A JP2016003196 A JP 2016003196A JP 2014123521 A JP2014123521 A JP 2014123521A JP 2014123521 A JP2014123521 A JP 2014123521A JP 2016003196 A JP2016003196 A JP 2016003196A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lidocaine
- sensitive adhesive
- pressure
- lactic acid
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Medicinal Preparation (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
Abstract
【課題】簡便に製造でき、リドカインの薬効を速やかに発現できるリドカイン含有経皮吸収製剤を提供する。【解決手段】支持体上に薬剤を含有する粘着剤層が形成された経皮吸収製剤であって、前記粘着剤は、(a)リドカインまたはその塩、(b)乳酸、(c)熱可塑性エラストマー、及び(d)流動パラフィンを含有しており、(b)乳酸の含有モル量がリドカインの含有モル量に対して、0.9倍超〜1.0倍未満である経皮吸収製剤。【選択図】なし
Description
本発明は、リドカインを薬剤とする経皮吸収製剤に関する。さらに詳しくは、特定量の乳酸を含有させることで薬剤の放出性が向上する経皮吸収製剤に関する。
局所麻酔薬であるリドカインは、従来から軟膏剤や貼付剤など様々な外用製剤が検討されており、静脈留置針穿刺時の疼痛緩和や、皮膚レーザー照射療法時の疼痛緩和等、患者への苦痛を和らげるために欠くことができない医薬品である。しかし、従来の軟膏および貼付剤は、皮膚に塗布あるいは貼付した後、30分以上待たなければ鎮痛効果が現れないという欠点がある。
速やかに薬効を発現させる一つの手段として、物理的経皮吸収促進法の開発が近年盛んに研究されており、例えば、溶解性マイクロニードル・アレイ・チップを製剤とする新規の経皮デリバリーシステムにより、投与後5分以内に鎮痛効果を発揮することが知られている(特許文献1)。しかしながら、マイクロニードルは特殊な構造のデバイスであるため、製造工程が煩雑になるなど量産性や生産性に課題がある。
本発明の目的は、簡便に製造でき、リドカインの薬効を速やかに発現できる経皮吸収製剤を提供することにある。
本発明者等は、上記課題に鑑み鋭意検討を行った結果、リドカインに特定量の乳酸を含有させることにより、上述した課題を達成できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち本発明は、下記(1)〜(6)の経皮吸収製剤を提供する。
(1)支持体上に薬剤を含有する粘着剤層が形成された経皮吸収製剤であって、前記粘着剤層における粘着剤は、(a)リドカインまたはその塩、(b)乳酸、(c)熱可塑性エラストマー、及び(d)流動パラフィンを含有しており、(b)乳酸の含有モル量がリドカインの含有モル量に対して、0.9倍超〜1.0倍未満である経皮吸収製剤。
(2)前記(c)熱可塑性エラストマーが、スチレンーイソプレンースチレン共重合体である上記(1)に記載の経皮吸収製剤。
(3)前記(c)熱可塑性エラストマーを粘着剤全量に対し、10〜30重量%を含有する上記(1)または(2)に記載の経皮吸収製剤。
(4)前記(d)流動パラフィンを粘着剤全量の30〜65重量%を含有する上記(1)〜(3)のいずれかに記載の経皮吸収製剤。
(5)前記(c)熱可塑性エラストマーの含有量Cと(d)流動パラフィンの含有量Dの重量比C:Dが3:7〜5:5であることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載の経皮吸収製剤。
(6)(b)乳酸の含有モル量が、リドカインの含有モル量に対して0.92倍〜0.98倍であることを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれかに記載の経皮吸収製剤。
すなわち本発明は、下記(1)〜(6)の経皮吸収製剤を提供する。
(1)支持体上に薬剤を含有する粘着剤層が形成された経皮吸収製剤であって、前記粘着剤層における粘着剤は、(a)リドカインまたはその塩、(b)乳酸、(c)熱可塑性エラストマー、及び(d)流動パラフィンを含有しており、(b)乳酸の含有モル量がリドカインの含有モル量に対して、0.9倍超〜1.0倍未満である経皮吸収製剤。
(2)前記(c)熱可塑性エラストマーが、スチレンーイソプレンースチレン共重合体である上記(1)に記載の経皮吸収製剤。
(3)前記(c)熱可塑性エラストマーを粘着剤全量に対し、10〜30重量%を含有する上記(1)または(2)に記載の経皮吸収製剤。
(4)前記(d)流動パラフィンを粘着剤全量の30〜65重量%を含有する上記(1)〜(3)のいずれかに記載の経皮吸収製剤。
(5)前記(c)熱可塑性エラストマーの含有量Cと(d)流動パラフィンの含有量Dの重量比C:Dが3:7〜5:5であることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載の経皮吸収製剤。
(6)(b)乳酸の含有モル量が、リドカインの含有モル量に対して0.92倍〜0.98倍であることを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれかに記載の経皮吸収製剤。
本発明の経皮吸収製剤は、リドカインに対して特定量の乳酸を添加することで、単層マトリックス型貼付剤でも十分な経皮吸収性を有しており、麻酔効果発現を短時間化することができるという利点がある。
本発明の経皮吸収製剤は、支持体と該支持体上に設けられた少なくとも1層の粘着剤層を有している。
本発明の粘着剤層における粘着剤は、(a)リドカインまたはその塩、(b)乳酸、(c)熱可塑性エラストマーおよび(d)流動パラフィンを含有している。
〔粘着剤〕
(a)リドカインまたはその塩
本発明に用いることのできるリドカインは、フリー体のリドカインであっても、薬学的に許容されるリドカインの塩であってもよい。薬学的に許容される塩は特に限定されず、無機塩であっても有機塩であってもよい。
リドカインの無機塩としては、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、硝酸塩、硫酸塩、リン酸塩などが挙げられ、有機酸塩としては、ギ酸塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、プロピオン酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、シュウ酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、クエン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩等が挙げられる。
前記リドカインやリドカインの塩の中で、入手のしやすさの観点から、フリー体のリドカイン又はリドカイン塩酸塩を好ましく用いることができ、粘着剤への分散性等の観点から、フリー体のリドカインを用いることが特に好ましい。
(a)リドカインまたはその塩
本発明に用いることのできるリドカインは、フリー体のリドカインであっても、薬学的に許容されるリドカインの塩であってもよい。薬学的に許容される塩は特に限定されず、無機塩であっても有機塩であってもよい。
リドカインの無機塩としては、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、硝酸塩、硫酸塩、リン酸塩などが挙げられ、有機酸塩としては、ギ酸塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、プロピオン酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、シュウ酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、クエン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩等が挙げられる。
前記リドカインやリドカインの塩の中で、入手のしやすさの観点から、フリー体のリドカイン又はリドカイン塩酸塩を好ましく用いることができ、粘着剤への分散性等の観点から、フリー体のリドカインを用いることが特に好ましい。
リドカインまたはその塩の配合量は、薬効を十分に得られ易い点や粘着層の粘着性等の物性に優れる点などから、粘着剤層の組成全体の質量の10重量%〜30重量%配合するのがよく、特に10重量%〜20重量%配合するのが好ましい。さらに、13重量%〜16重量%配合するのが最も好ましい。
(b)乳酸
本発明に用いることのできる乳酸は、特に限定されるものではなく市販されているものが使用可能であり、鏡像異性体であるL-体またはD-体、およびラセミ体であるDL-体のいずれの乳酸も使用可能である。
本発明に用いることのできる乳酸は、特に限定されるものではなく市販されているものが使用可能であり、鏡像異性体であるL-体またはD-体、およびラセミ体であるDL-体のいずれの乳酸も使用可能である。
乳酸の含有モル量は、リドカインの透過速度に優れる点で、リドカインの含有モル量に対して、0.9倍超〜1.0倍未満であり、透過速度が特に優れる点で0.92倍〜0.98倍が好ましく、0.93倍〜0.95倍が特に好ましい。
(c)熱可塑性エラストマー
本発明の経皮吸収製剤に用いることができる熱可塑性エラストマーは、粘着剤層の基剤となるものであれば特に限定されないが、ゴム系高分子、アクリル系子高分子やシリコン系高分子等が挙げられる。
本発明の経皮吸収製剤に用いることができる熱可塑性エラストマーは、粘着剤層の基剤となるものであれば特に限定されないが、ゴム系高分子、アクリル系子高分子やシリコン系高分子等が挙げられる。
ゴム系高分子としては、例えば、スチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体、ポリイソブチレン、スチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重合体、天然ゴム、ブチルゴム、ポリイソプレン及びポリブテン等が挙げられる。
また、アクリル系高分子としては、例えば、アクリル酸・アクリル酸オクチルエステル共重合体、アクリル酸2−エチルヘキシル・ビニルピロリドン共重合体溶液、アクリル酸エステル−酢酸ビニルコポリマー、アクリル酸2−エチルヘキシル−メタクリル酸2−エチルヘキシル・メタクリル酸ドデシル共重合体、アクリル酸メチル−アクリル酸2−エチルヘキシル共重合樹脂エマルジョン、アクリル樹脂アルカノールアミン液に含有するアクリル系高分子等の粘着剤、DURO−TAKアクリル系粘着剤シリーズ(ナショナルスターチアンドケミカル社製)、オイドラギットシリーズ(樋口商会)等が挙げられる。
また、シリコン系高分子としては、例えば、ジメチルシロキサン・メチルシロキサン共重合体及びジメチルポリシロキサン等が挙げられる。
また、シリコン系高分子としては、例えば、ジメチルシロキサン・メチルシロキサン共重合体及びジメチルポリシロキサン等が挙げられる。
好ましい熱可塑性エラストマーとしては、十分な粘着性と低皮膚刺激性の両立のほか、皮膚貼付用としての入手性や取り扱い性の観点から、スチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体、ポリイソブチレン、スチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重合体などのゴム系高分子であり、最も好ましい熱可塑性エラストマーとしてはスチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合体が挙げられる。尚、これら熱可塑性エラストマーは、1種を単独配合しても、2種以上を適宜混合して使用しても良い。
熱可塑性エラストマーの含有量は、粘着剤の粘着性や薬剤放出性など本発明の効果を損なわない範囲であれば特に限定されないが、粘着性や加工性などに優れる点で粘着剤成分全量に対し、10重量%以上〜30重量%以下が好ましく、15重量%以上〜25重量%が特に好ましい。
(d)流動パラフィン
本発明で用いることのできる流動パラフィンは、特に限定されないが、市販のものを好適に用いることができる。
本発明で用いることのできる流動パラフィンは、特に限定されないが、市販のものを好適に用いることができる。
流動パラフィンの含有量は、粘着剤の粘着性や薬剤放出性など本発明の効果を損なわない範囲であれば特に限定されないが、粘着性や加工性などに優れる点で、粘着剤成分全量に対し、30重量%以上〜65重量%以下が好ましく、35重量%以上〜60重量%以下が特に好ましい。
また、粘着性や加工性などが特に優れる点で、(c)熱可塑性エラストマーと(d)流動パラフィンとは、(c)熱可塑性エラストマーの含有量Cと(d)流動パラフィンの含有量Dの重量比C:Dが、3:7〜5:5の範囲で混合することが好ましい。尚、本発明の経皮吸収製剤において、前記の(c)熱可塑性エラストマーと(d)流動パラフィンの含有量を採用することにより、粘着付与剤を添加しなくても、良好な粘着性を示すことができる場合がある。
ここでいう、「粘着付与剤」とは、通常貼付剤の分野で汎用される粘着付与剤であり、例えばロジン系樹脂、ポリテルペン系樹脂、クマロン−インデン樹脂、石油系樹脂、テルペン−フェノール樹脂、脂環族飽和炭化水素樹脂等が挙げられる。皮膚刺激性を低減する等の観点から、粘着付与剤を含有させないことが最も好ましいが、含有させる場合は、粘着付与剤の含量は、粘着剤成分全量に対し、20重量%以下であり、好ましくは10重量%以下であり、より好ましくは5重量%以下である。
(e)その他成分
更に粘着剤には、必要に応じて、(e1)界面活性剤、(e2)吸収促進剤、(e3)アルコール類、(e4)抗酸化剤、(e5)充填剤等を含有させることが出来る。
更に粘着剤には、必要に応じて、(e1)界面活性剤、(e2)吸収促進剤、(e3)アルコール類、(e4)抗酸化剤、(e5)充填剤等を含有させることが出来る。
(e1)界面活性剤
界面活性剤としては、非イオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤を挙げることができる。
界面活性剤としては、非イオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤を挙げることができる。
非イオン系界面活性剤としては、例えば、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンセスキオレート、グリセロールモノオレエート、グリセロールモノステアレート、デカグリセリルモノラウレート、ヘキサグリセリンポリリシノレート、ポリオキシエチレン(9)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(4,2)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(5)ノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(7,5)ノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(10)ノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(3)オクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(10)オクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン(10)オイレルアミン、ポリオキシ(5)オレイルアミン、ポリオキシ(5)オレイン酸アミド、ポリオキシエチレン(2)モノラウレート、ステアリン酸モノグリセリド、ポリオキシエチレンヒマシ油(硬化ヒマシ油)等が挙げられる。
アニオン系界面活性剤としては、例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、セチル硫酸ナトリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(10)ラウリルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(5)セチルエーテルリン酸ナトリウム、ポリオキシエチレン(6)オイレルエーテルリン酸ナトリウム等が挙げられる。
カチオン系界面活性剤としては、例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等が挙げられる。上記以外のものとして、ラウロイルジエタノールアミドも使用可能である。中でも好ましくは非イオン系界面活性剤であり、さらに好ましくはソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンセスキオレート、グリセロールモノオレエート、グリセロールモノステアレートである。
界面活性剤は、単独でも2種以上混合して使用してもよい。界面活性剤を含有させる場合は、十分な透過速度および経皮吸収製剤としての十分な凝集力維持の観点で、粘着剤成分全量に対し、5重量%以下、好ましくは3重量%以下で含有させることが出来る。
(e2)吸収促進剤
吸収促進剤としては、例えば、イソステアリン酸イソプロピル、ステアリン酸メチル、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸ブチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、オリーブオレイン酸エチル、ミリスチン酸ミリスチル、イソクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、アジピン酸ジイソプロピル、パルミチン酸セチル、パルミチン酸レチノール、ラウリン酸メチル、ミリスチン酸メチル、カプロン酸メチル、パルミチン酸メチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、セバシン酸ジエチル、アジピン酸ジエチル等の脂肪酸一価アルコールエステル、例えば、モノオレイン酸グリセリン、モノカプリン酸グリセリン、ジオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸プロピレングリコール、デカオレイン酸デカグリセリン等の脂肪酸多価アルコールエステル、例えば、モノステアリン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、パルミチン酸アスコルビル等の脂肪酸環状多価アルコールエステル、例えば、乳酸セチル、乳酸ミリスチル等の乳酸エステル、例えば、炭酸プロピレン等の炭酸エステル、例えばN−メチル−2−ピロリドン等のピロリドン誘導体である。
吸収促進剤としては、例えば、イソステアリン酸イソプロピル、ステアリン酸メチル、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸ブチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、オリーブオレイン酸エチル、ミリスチン酸ミリスチル、イソクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、アジピン酸ジイソプロピル、パルミチン酸セチル、パルミチン酸レチノール、ラウリン酸メチル、ミリスチン酸メチル、カプロン酸メチル、パルミチン酸メチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、セバシン酸ジエチル、アジピン酸ジエチル等の脂肪酸一価アルコールエステル、例えば、モノオレイン酸グリセリン、モノカプリン酸グリセリン、ジオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸プロピレングリコール、デカオレイン酸デカグリセリン等の脂肪酸多価アルコールエステル、例えば、モノステアリン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、パルミチン酸アスコルビル等の脂肪酸環状多価アルコールエステル、例えば、乳酸セチル、乳酸ミリスチル等の乳酸エステル、例えば、炭酸プロピレン等の炭酸エステル、例えばN−メチル−2−ピロリドン等のピロリドン誘導体である。
吸収促進剤は、単独でも2種以上混合して使用してもよい。
吸収促進剤を含有させる場合は、十分な透過速度および経皮吸収製剤としての十分な凝集力維持の観点で、粘着剤成分全量に対し、15重量%以下、好ましくは10重量%以下で含有させることが出来る。
(e3)アルコール類
アルコール類としては、例えばエタノール、イソプロパノール、ラウリルアルコール、2−オクチルドデカノール、2−ヘキシルデカノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、グリセリン等の脂肪族アルコール、例えばサリチル酸グリコール、ベンジルアルコール等の芳香族アルコールを挙げることができる。好ましいものとしては、脂肪族アルコールであり、さらに好ましくは、ラウリルアルコール、2−オクチルドデカノール、2−ヘキシルデカノール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール等を挙げることができる。アルコール類は、単独でも2種以上混合して使用してもよい。
アルコール類としては、例えばエタノール、イソプロパノール、ラウリルアルコール、2−オクチルドデカノール、2−ヘキシルデカノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、グリセリン等の脂肪族アルコール、例えばサリチル酸グリコール、ベンジルアルコール等の芳香族アルコールを挙げることができる。好ましいものとしては、脂肪族アルコールであり、さらに好ましくは、ラウリルアルコール、2−オクチルドデカノール、2−ヘキシルデカノール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール等を挙げることができる。アルコール類は、単独でも2種以上混合して使用してもよい。
アルコール類を含有させる場合は、十分な透過速度および経皮吸収製剤としての十分な凝集力維持の観点で、粘着剤成分全量に対し、15重量%以下、好ましくは10重量%以下で含有させることが出来る。
(e4)抗酸化剤
抗酸化剤としては、例えばジブチルヒドロキシルトルエン、4−ジオキシフェノール、EDTA-2Na等が挙げることができる。中でも好ましくはジブチルヒドロキシルトルエンである。抗酸化剤は、単独でも2種以上混合して使用してもよい。
抗酸化剤としては、例えばジブチルヒドロキシルトルエン、4−ジオキシフェノール、EDTA-2Na等が挙げることができる。中でも好ましくはジブチルヒドロキシルトルエンである。抗酸化剤は、単独でも2種以上混合して使用してもよい。
抗酸化剤を含有させる場合は、十分な透過速度および経皮吸収製剤としての十分な凝集力維持の観点で、粘着剤成分全量に対し、10重量%以下、好ましくは5重量%以下、さらに好ましくは2重量%以下で含有させることが出来る。
(e5)充填剤
粘着剤層の柔軟性を制御するために充填剤を含有させることが出来る。
充填剤としては、例えば、カオリン、酸化チタン、タルク、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸塩、珪酸、アルミニウム水和物、硫酸バリウム、硫酸カルシウム等が挙げられる。充填剤は、単独でも2種以上混合して使用してもよい。
粘着剤層の柔軟性を制御するために充填剤を含有させることが出来る。
充填剤としては、例えば、カオリン、酸化チタン、タルク、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸塩、珪酸、アルミニウム水和物、硫酸バリウム、硫酸カルシウム等が挙げられる。充填剤は、単独でも2種以上混合して使用してもよい。
充填剤を含有させる場合は、十分な透過速度および経皮吸収製剤としての十分な凝集力維持の観点で、粘着剤成分全量に対し、10重量%以下、好ましくは5重量%以下、さらに好ましくは2重量%以下で配合することが出来る。
〔支持体〕
本発明の支持体とは、特に限定されるものではなく一般的に用いられるものが使用できる。例えば、ポリエステルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリウレタンフィルム及びセロハンフィルムなどのプラスチックフィルム、発泡体、ポリエステル繊維、ポリエチレン繊維及びポリプロピレン繊維などからなる不織布、織布及び編布などの布基材、これらの積層体などが挙げられる。これらの中でも伸縮性の点では不織布、織布及び編布が、使用性の面では透明性を有するプラスチックフィルムが好ましい。
本発明の支持体とは、特に限定されるものではなく一般的に用いられるものが使用できる。例えば、ポリエステルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリウレタンフィルム及びセロハンフィルムなどのプラスチックフィルム、発泡体、ポリエステル繊維、ポリエチレン繊維及びポリプロピレン繊維などからなる不織布、織布及び編布などの布基材、これらの積層体などが挙げられる。これらの中でも伸縮性の点では不織布、織布及び編布が、使用性の面では透明性を有するプラスチックフィルムが好ましい。
〔粘着剤の調製方法〕
粘着剤は、粘着剤の成分を混合撹拌することにより調整することができる。即ち、(a)リドカインまたはその塩、(b)乳酸、(c)熱可塑性エラストマー、(d)流動パラフィンを混合撹拌することにより粘着剤を得ることができる。
粘着剤は、粘着剤の成分を混合撹拌することにより調整することができる。即ち、(a)リドカインまたはその塩、(b)乳酸、(c)熱可塑性エラストマー、(d)流動パラフィンを混合撹拌することにより粘着剤を得ることができる。
混合する順序は、前記(a)〜前記(d)を逐次投入してもよいし、前記(a)と前記(b)をあらかじめ混合し、前記(c)と前記(d)の混合物に投入し混合してもよい。
また、混合撹拌時は、均一に混合させやすい点で、加熱することが好ましい。加熱温度としては、粘着剤成分が変質や揮発しなければ特に限定されないが、50℃〜100℃が好ましく、80℃〜90℃がより好ましい。
また、混合撹拌時は、均一に混合させやすい点で、加熱することが好ましい。加熱温度としては、粘着剤成分が変質や揮発しなければ特に限定されないが、50℃〜100℃が好ましく、80℃〜90℃がより好ましい。
尚、粘着剤のハンドリング性に優れる点や均一に混合させやすい点から、粘着剤成分にさらに溶剤を添加して粘着剤溶液とすることが好ましい。
本発明に用いることのできる溶剤としては、粘着剤成分を溶解することのできる溶媒であれば特に限定されないが、トルエン、ヘキサン、酢酸エチル、およびN−メチル−2−ピロリドン等などの有機溶媒を好ましく用いることができ、溶解性や乾燥させやすい点でトルエンを特に好ましく用いることができる。
〔経皮吸収製剤の作製方法〕
本発明の経皮吸収製剤の作製方法は、粘着剤層を支持体上に塗工する方法を好適に用いることができる。
本発明の経皮吸収製剤の作製方法は、粘着剤層を支持体上に塗工する方法を好適に用いることができる。
本発明の経皮吸収製剤を作製する方法としては、粘着テープと同様な方法が採用可能であり、例えば、粘着剤を加熱溶融し支持体上に塗工するホットメルト塗工法や、粘着剤組成物を有機溶媒に溶解させた粘着剤溶液を、支持体上に塗工して乾燥する溶剤塗工法等が挙げられる。
また、本発明の経皮吸収製剤の作製方法として、粘着剤を一旦剥離紙上に塗工した後、剥離紙から剥離して支持体に転写密着させる方法、あるいは、剥離せず塗工面を支持体に転写密着させる方法も使用可能である。
剥離紙は粘着剤層の保護を目的として使用され、粘着剤層からの容易な剥離性、通気性、通水性ならびに柔軟性などを考慮して、目的に応じて適宜選択することができる。好ましくはポリエチレン、ポリプロピレン及びポリエステル等の高分子材料からなるフィルムが使用され、剥離性を高めるためにフィルム表面をシリコン処理、又はフルオロカーボン処理して用いることもできる。
本発明における経皮吸収製剤において、粘着剤層は、1層であっても2層以上の多層であってもよく、多層の場合は、少なくとも1層がリドカインあるいはその塩と乳酸とを含んでいればよい。
以下に、本発明を実施例および試験例により更に具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
熱可塑性エラストマーとして23.73gのスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(以下、SIS共重合体と称することがある。JSR社製、品名:JSR SIS5229)と、55.37gの流動パラフィン(Sonneborn社製、品名:Kaydol)に44.30gのトルエンを投入し混合した後、80〜90度の温度で120分間加熱撹拌して完全に溶解させて、20〜30℃に冷却し溶液Aを得た。次に、15gのリドカイン(東京化成工業株式会社製、品名:Lidocaine)と5.9gのL−乳酸(和光純薬工業株式会社製、品名:L−乳酸、純度:90%)を11.07gのトルエンに混合した溶液を、得られた溶液Aに添加、室温で混合攪拌し、均一な粘着剤溶液を得た。粘着剤溶液を、表面をシリコン処理された80μm厚のポリエチレンテレフタラート(PET)フィルム(藤森工業株式会社製、品名:75E−0010 BD)にアプリケーターで塗工し、トルエンを熱風オーブンで60℃で120分以上乾燥除去し、乾燥後厚みが600〜700μm厚の粘着剤層を形成した後、粘着剤層の表面に、60μm厚のPETフィルム(オー・ジー株式会社製、品名:PET16シロ NRエンボス 280mm)をラミネートし、目的の経皮吸収製剤を作製した。粘着剤の成分とその重量比(%)を表1に示した。
熱可塑性エラストマーとして23.73gのスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(以下、SIS共重合体と称することがある。JSR社製、品名:JSR SIS5229)と、55.37gの流動パラフィン(Sonneborn社製、品名:Kaydol)に44.30gのトルエンを投入し混合した後、80〜90度の温度で120分間加熱撹拌して完全に溶解させて、20〜30℃に冷却し溶液Aを得た。次に、15gのリドカイン(東京化成工業株式会社製、品名:Lidocaine)と5.9gのL−乳酸(和光純薬工業株式会社製、品名:L−乳酸、純度:90%)を11.07gのトルエンに混合した溶液を、得られた溶液Aに添加、室温で混合攪拌し、均一な粘着剤溶液を得た。粘着剤溶液を、表面をシリコン処理された80μm厚のポリエチレンテレフタラート(PET)フィルム(藤森工業株式会社製、品名:75E−0010 BD)にアプリケーターで塗工し、トルエンを熱風オーブンで60℃で120分以上乾燥除去し、乾燥後厚みが600〜700μm厚の粘着剤層を形成した後、粘着剤層の表面に、60μm厚のPETフィルム(オー・ジー株式会社製、品名:PET16シロ NRエンボス 280mm)をラミネートし、目的の経皮吸収製剤を作製した。粘着剤の成分とその重量比(%)を表1に示した。
(実施例2〜3、比較例1〜2)
リドカイン、SIS共重合体、流動パラフィン、90%乳酸を、表1に示した比率で混合した以外は、実施例1と同様の方法で経皮吸収製剤を作製した。
リドカイン、SIS共重合体、流動パラフィン、90%乳酸を、表1に示した比率で混合した以外は、実施例1と同様の方法で経皮吸収製剤を作製した。
〔フランツ拡散セルによる経皮吸収性評価試験〕
(試験例1)
除毛している雄性Wister系ラット(5週齢)の腹部抽出皮膚を縦型フランツ拡散セル(ビードレックス社製、型番:TP−8s)に装着し、実施例1で作製した経皮吸収製剤を直径1.0cmの円形に打ち抜き、フランツ拡散セルのラット皮膚上に貼付した。
バッファーとして10%エタノール含有0.01mol/Lリン酸緩衝生理食塩水(pH 7.2〜7.4)を用い、バッファー温度32℃で試験を行った。試験開始後、0.5、1、2、3、5、7時間後にバッファーの一部を抜き取り、バッファー中のラット皮膚を透過してきたリドカイン量をHPLCにより定量し、その結果からリドカインの透過速度を算出した。図1にリドカイン透過速度をプロットした結果を示す。
(試験例1)
除毛している雄性Wister系ラット(5週齢)の腹部抽出皮膚を縦型フランツ拡散セル(ビードレックス社製、型番:TP−8s)に装着し、実施例1で作製した経皮吸収製剤を直径1.0cmの円形に打ち抜き、フランツ拡散セルのラット皮膚上に貼付した。
バッファーとして10%エタノール含有0.01mol/Lリン酸緩衝生理食塩水(pH 7.2〜7.4)を用い、バッファー温度32℃で試験を行った。試験開始後、0.5、1、2、3、5、7時間後にバッファーの一部を抜き取り、バッファー中のラット皮膚を透過してきたリドカイン量をHPLCにより定量し、その結果からリドカインの透過速度を算出した。図1にリドカイン透過速度をプロットした結果を示す。
(試験例2〜5)
実施例2、実施例3、比較例1、比較例2で作製した経皮吸収製剤を用いた以外は、試験例1と同様の方法でリドカインの透過速度を算出し、その結果を図1に示した。
実施例2、実施例3、比較例1、比較例2で作製した経皮吸収製剤を用いた以外は、試験例1と同様の方法でリドカインの透過速度を算出し、その結果を図1に示した。
(試験例6)
SIS共重合体、流動パラフィンや10重量%リドカイン含有する、市販のリドカイン経皮吸収製剤(祐徳薬品工業株式会社製、品名:ユーパッチ(R)テープ)を用いた以外は、試験例1と同様の方法でリドカインの透過速度を算出し、その結果を図1に示した。
図1から明らかなように、試験例1〜3(乳酸が0.92〜0.98当量)は、試験例4(0.9当量)、または試験例5(1.0当量)と比較して、経過時間1〜3時間目における透過速度が顕著に向上している。さらに、試験例1〜試験例3は、試験例6(市販のリドカイン貼付剤)と比較して、経過時間1〜3時間目において約5倍以上の透過速度を有している。また、図1から、試験例1〜3は透過速度の最大値点を超えると透過速度が一定になる傾向があり、これは局所麻酔薬の血中濃度の上昇に伴う、過度投与による中毒を制御しやすくなるという利点がある。
SIS共重合体、流動パラフィンや10重量%リドカイン含有する、市販のリドカイン経皮吸収製剤(祐徳薬品工業株式会社製、品名:ユーパッチ(R)テープ)を用いた以外は、試験例1と同様の方法でリドカインの透過速度を算出し、その結果を図1に示した。
図1から明らかなように、試験例1〜3(乳酸が0.92〜0.98当量)は、試験例4(0.9当量)、または試験例5(1.0当量)と比較して、経過時間1〜3時間目における透過速度が顕著に向上している。さらに、試験例1〜試験例3は、試験例6(市販のリドカイン貼付剤)と比較して、経過時間1〜3時間目において約5倍以上の透過速度を有している。また、図1から、試験例1〜3は透過速度の最大値点を超えると透過速度が一定になる傾向があり、これは局所麻酔薬の血中濃度の上昇に伴う、過度投与による中毒を制御しやすくなるという利点がある。
〔経皮吸収製剤のモルモット皮膚表面麻酔効果試験〕
(試験例7)
除毛した5〜6週齢Hartley系雄性モルモット背部に実施例3で作製した経皮吸収製剤を貼付し、剥離防止のためサージカルテープで固定し、60分間貼付した。経皮吸収製剤を剥離した後、剥離した部分の中の所定の測定点5点についてマンドリン線で刺激した時の皮膚収縮反応の有無を確認した。反応率%(収縮反応を示した測定点/5×100)を算出し、その結果を図2に示した。
(試験例7)
除毛した5〜6週齢Hartley系雄性モルモット背部に実施例3で作製した経皮吸収製剤を貼付し、剥離防止のためサージカルテープで固定し、60分間貼付した。経皮吸収製剤を剥離した後、剥離した部分の中の所定の測定点5点についてマンドリン線で刺激した時の皮膚収縮反応の有無を確認した。反応率%(収縮反応を示した測定点/5×100)を算出し、その結果を図2に示した。
(試験例8)
SIS共重合体、流動パラフィンや10重量%リドカイン含有する、市販のリドカイン経皮吸収製剤(祐徳薬品工業株式会社製、品名:ユーパッチ(R)テープ)を用いた以外は、試験例7と同様の方法で反応率(%)を算出し、その結果を図2に示した。
図2から明らかなように、試験例7(本発明の経皮吸収製剤)は試験例8(市販リドカイン貼付剤)に比較して麻酔効果発現が早いことがわかる。
SIS共重合体、流動パラフィンや10重量%リドカイン含有する、市販のリドカイン経皮吸収製剤(祐徳薬品工業株式会社製、品名:ユーパッチ(R)テープ)を用いた以外は、試験例7と同様の方法で反応率(%)を算出し、その結果を図2に示した。
図2から明らかなように、試験例7(本発明の経皮吸収製剤)は試験例8(市販リドカイン貼付剤)に比較して麻酔効果発現が早いことがわかる。
Claims (6)
- 支持体上に薬剤を含有する粘着剤層が形成された経皮吸収製剤であって、前記粘着剤層における粘着剤は、(a)リドカインまたはその塩、(b)乳酸、(c)熱可塑性エラストマー、及び(d)流動パラフィンを含有しており、(b)乳酸の含有モル量がリドカインの含有モル量に対して、0.9倍超〜1.0倍未満である経皮吸収製剤。
- 前記(c)熱可塑性エラストマーが、スチレン−イソプレン−スチレン共重合体である請求項1に記載の経皮吸収製剤。
- 前記(c)熱可塑性エラストマーを粘着剤全量に対し、10〜30重量%を含有する請求項1または2に記載の経皮吸収製剤。
- 前記(d)流動パラフィンを粘着剤全量の30〜65重量%を含有する請求項1〜3のいずれかに記載の経皮吸収製剤。
- 前記(c)熱可塑性エラストマーの含有量Cと(d)流動パラフィンの含有量Dの重量比C:Dが3:7〜5:5であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の経皮吸収製剤。
- 前記(b)乳酸の含有モル量が、リドカインの含有モル量に対して0.92倍〜0.98倍であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の経皮吸収製剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014123521A JP2016003196A (ja) | 2014-06-16 | 2014-06-16 | 経皮吸収製剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014123521A JP2016003196A (ja) | 2014-06-16 | 2014-06-16 | 経皮吸収製剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016003196A true JP2016003196A (ja) | 2016-01-12 |
Family
ID=55222746
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014123521A Pending JP2016003196A (ja) | 2014-06-16 | 2014-06-16 | 経皮吸収製剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016003196A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017026386A1 (ja) * | 2015-08-07 | 2017-02-16 | 株式会社カネカ | 貼付剤 |
KR20190053853A (ko) | 2016-09-16 | 2019-05-20 | 니찌방 가부시기가이샤 | 첩부제 |
WO2020218249A1 (ja) * | 2019-04-24 | 2020-10-29 | 株式会社 メドレックス | リドカイン含有貼付剤 |
WO2021230064A1 (ja) * | 2020-05-14 | 2021-11-18 | 株式会社カネカ | ブロナンセリン含有貼付剤、及びその製造方法 |
WO2023022097A1 (ja) * | 2021-08-17 | 2023-02-23 | 株式会社カネカ | 貼付剤、及びその製造方法 |
-
2014
- 2014-06-16 JP JP2014123521A patent/JP2016003196A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017026386A1 (ja) * | 2015-08-07 | 2017-02-16 | 株式会社カネカ | 貼付剤 |
US10525014B2 (en) | 2015-08-07 | 2020-01-07 | Kaneka Corporation | Patch |
KR20190053853A (ko) | 2016-09-16 | 2019-05-20 | 니찌방 가부시기가이샤 | 첩부제 |
US20190209485A1 (en) * | 2016-09-16 | 2019-07-11 | Nichiban Co., Ltd. | Adhesive skin patch |
US10828264B2 (en) | 2016-09-16 | 2020-11-10 | Nichiban Co., Ltd. | Adhesive skin patch |
WO2020218249A1 (ja) * | 2019-04-24 | 2020-10-29 | 株式会社 メドレックス | リドカイン含有貼付剤 |
WO2021230064A1 (ja) * | 2020-05-14 | 2021-11-18 | 株式会社カネカ | ブロナンセリン含有貼付剤、及びその製造方法 |
WO2023022097A1 (ja) * | 2021-08-17 | 2023-02-23 | 株式会社カネカ | 貼付剤、及びその製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5301190B2 (ja) | 貼付剤 | |
CA2460352C (en) | Composition and transdermal drug delivery device | |
TWI543761B (zh) | Non-aqueous adhesive | |
JP2006288887A (ja) | 貼付製剤 | |
JP2016003196A (ja) | 経皮吸収製剤 | |
JP5941466B2 (ja) | 水性貼付剤 | |
JP2018048173A (ja) | 皮膚貼付用粘着シートの製造方法 | |
JP7285790B2 (ja) | 皮膚貼付用粘着シート | |
EP1733719B2 (en) | Percutaneous absorption-type pharmaceutical preparation using a metal chloride, preferably sodium chloride, for preventing cohesive failure | |
JP2011074034A (ja) | 貼付剤 | |
ES2872725T3 (es) | Sistema terapéutico transdérmico con una sobrecubierta que comprende dos capas adhesivas | |
JPH07215850A (ja) | 局所麻酔用経皮吸収テープ | |
US11364207B2 (en) | Patch and package thereof | |
CN107921007B (zh) | 贴剂 | |
JP2018188420A (ja) | 経皮吸収型製剤 | |
JPH08225448A (ja) | 局所麻酔用経皮吸収テープ | |
JP2011074035A (ja) | 貼付剤 | |
KR20170125939A (ko) | 경피 약물 전달 시스템에 사용하기 위한 올리고머/폴리머 실리콘 유체 | |
JP7496621B2 (ja) | リドカイン含有貼付剤 | |
CN109806243B (zh) | 一种含有氟吡汀或其药用盐的皮肤外用贴剂 | |
JP2011026227A (ja) | 非含水貼付製剤 | |
JPH07126157A (ja) | 経皮吸収貼付剤 | |
WO2022050056A1 (ja) | 貼付剤、及びその製造方法 | |
JP2016196426A (ja) | フェンタニル含有貼付剤 | |
JP2019156720A (ja) | 貼付剤 |