JP2016002662A - 記録装置及び補正方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】吐出速度の安定性と好適な画像品質とを実現することができる記録装置を提供する。
【解決手段】記録装置40は、駆動制御部420と、画像取得部440と、電圧補正部450とを有する。駆動制御部は、液滴を吐出する吐出部410の駆動を駆動電圧に基づいて制御する。画像取得部は、液滴の吐出によって画像が形成された記録媒体の面から、主たる液滴に対応する主液滴画像と、主たる液滴に付随する付随液滴に対応する付随液滴画像とから構成された液滴画像を含む読取画像データを取得する。電圧補正部は、取得された読取画像データをもとに、駆動電圧を補正する。
【選択図】図2

Description

本発明は、記録装置及び補正方法に関する。
従来、インクジェット方式等の記録装置で用いられる記録ヘッドにおいては、製造上の誤差等によって各ヘッドやノズルで、吐出速度や吐出量にばらつきが発生する可能性がある。このため、記録媒体に記録された画像に濃度ムラが生じることがある。濃度ムラの発生を抑制するために、ヘッドを駆動するための電圧の倍率補正を製造時に行なっているものの、製品で使用される基盤が異なるので、完全に補正することは困難である。そこで、記録媒体に記録された画像を読み取り、濃度を補正するための技術がある。
しかしながら、上述した従来技術は、吐出速度の安定性と好適な画像品質とを実現することが困難であるという問題がある。具体的には、従来技術は、濃度ムラを低減するための補正を行なっているものの、吐出速度を考慮していないため、濃度が均一になったとしても吐出速度が好適な速度であるという保証がない。この結果、従来技術は、印字中にノズルダウンや曲がり等の吐出異常が発生する可能性があり、また、ノイズが増加する可能性もあるため、吐出速度の安定性と好適な画像品質とを実現できない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、吐出速度の安定性と好適な画像品質とを実現することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明に係る記録装置は、液滴を吐出する吐出部の駆動を駆動電圧に基づいて制御する駆動制御部と、前記液滴の吐出によって画像が形成された記録媒体の面から、主たる液滴に対応する主液滴画像と、該主たる液滴に付随する付随液滴に対応する付随液滴画像とから構成された液滴画像を含む読取画像データを取得する画像取得部と、取得された前記読取画像データをもとに、前記駆動電圧を補正する電圧補正部とを有する。
本発明の一つの様態によれば、吐出速度の安定性と好適な画像品質とを実現することができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態1に係る記録装置を有する画像形成装置の例を示す側面図である。 図2は、実施の形態1に係る記録装置の機能構成例を示すブロック図である。 図3は、吐出される液滴の例を説明する図である。 図4は、記録媒体に印写されるテストパターンの例を示す図である。 図5は、テストパターン印写用の駆動波形の例を示す図である。 図6は、実施の形態1に係る記録装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図7は、実施の形態1に係る補正処理の流れの例を示すフローチャートである。 図8は、実施の形態2に係る記録装置の機能構成例を示すブロック図である。 図9は、実施の形態2に係る補正処理の流れの例を示すフローチャートである。 図10は、記録ヘッドを駆動させるための駆動波形を増やす例を説明する図である。 図11は、記録装置を有するシリアルプリンタの例を示す側面図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る記録装置及び補正方法の実施の形態を説明する。以下の実施の形態により本発明が限定されるものではない。なお、各実施の形態は、内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることができる。
(実施の形態1)
[画像形成装置]
図1を用いて、実施の形態1に係る記録装置を有する画像形成装置について説明する。図1は、実施の形態1に係る記録装置を有する画像形成装置の例を示す側面図である。
図1に示すように、画像形成装置100は、搬入部10と、前処理部20と、乾燥部30と、記録装置40と、後処理部50と、搬出部60とを有する。また、画像形成装置100は、画像形成装置100の動作を制御する制御部70(図示せず)を有する。
これらのうち、搬入部10は、給紙部11と、複数の搬送ローラ12とを有する。例えば、搬入部10は、搬送ローラ12を用いて、給紙部11の給紙ロールに巻き付けて保持されたロール紙Mdを搬入し、前処理部20に搬送する。なお、ロール紙Mdは、記録媒体の一例である。
前処理部20は、画像が形成される前の記録媒体を処理する。例えば、前処理部20は、搬入部10によって搬入されたロール紙Mdの面(画像が形成される面)を、前処理液により前処理する。かかる前処理とは、ロール紙Mdの面に、インクを凝集させる機能を有する前処理液を均一に塗布する処理を指す。画像形成装置100は、ロール紙Mdに前処理液が塗布されることによって、形成される画像の滲み、濃度、色調及び裏写り等の品質問題や耐水性、耐候性、その他の画像堅牢性に関する問題の発生を低減することができる。
乾燥部30は、前処理液乾燥部31と、後処理液乾燥部32とを有する。例えば、前処理液乾燥部31は、前処理部20によって前処理されたロール紙Mdを乾燥させる。また、例えば、後処理液乾燥部32は、後処理部50によって後処理されたロール紙Mdを乾燥させる。乾燥部30による記録媒体の乾燥は、加熱等により行われる。
記録装置40は、記録媒体に画像を形成するための記録ヘッドの駆動を制御する。例えば、記録装置40は、乾燥部30(前処理液乾燥部31)によって乾燥されたロール紙Mdに液滴を吐出することにより、ロール紙Mdの面に画像を形成する。また、記録装置40は、乾燥部30(後処理液乾燥部32)によって乾燥されたロール紙Mdの面に形成された画像を読み取った読取画像データをもとに、記録ヘッドを駆動させるための駆動電圧を補正する。記録媒体の面に形成された画像の読み取りは、後処理液乾燥部32から搬出されたときに、読取センサ(図示せず)等によって行なわれる。なお、記録装置40による処理については後述する。
後処理部50は、画像が形成された後の記録媒体を処理する。例えば、後処理部50は、記録装置40によって画像を形成されたロール紙Mdの面を、後処理液により後処理する。かかる後処理とは、ロール紙Mdの面に、斑点形状や縞形状等の形状で後処理液を吐出する処理を指す。これにより、画像が形成された記録媒体は、耐擦過性や光沢度、保存安定性(耐水性、耐候性、耐ガス性)等が向上する。
搬出部60は、保管部61と、複数の搬送ローラ62とを有する。例えば、搬出部60は、搬送ローラ62を用いて、保管部61の保管ロールに、画像が形成されたロール紙Mdを巻き付けて保管する。なお、ロール紙Mdを保管部61の保管ロールに巻き付けるときに、ロール紙Mdに作用する圧力が大きくなる場合には、ロール紙Mdの画像が形成されていない面に他の画像が転写することを防止するために、巻き取りの直前にロール紙Mdをさらに乾燥させるようにしても良い。
制御部70は、画像形成装置100の各構成要素に対して動作を指示し、その動作を制御する。例えば、制御部70は、RIP処理等を行なう上位装置であり、画像形成処理を行なう記録装置40と接続される。そして、制御部70は、印刷条件に関する情報等を記録装置40に対して出力する。
[実施の形態1に係る機能構成]
次に、図2を用いて、実施の形態1に係る記録装置の機能構成を説明する。図2は、実施の形態1に係る記録装置の機能構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、記録装置40は、記録ヘッド410と、駆動制御部420と、読取センサ430と、画像取得部440と、電圧補正部450とを有する。なお、駆動制御部420、画像取得部440及び電圧補正部450等については、これらの一部又は全てがソフトウェア(プログラム)で実現されても良いし、ハードウェア回路で実現されても良い。
記録ヘッド410は、駆動制御部420による駆動電圧の制御に従ってノズルから液滴を吐出する。また、記録ヘッド410は、複数存在する。かかる記録ヘッド410は、吐出部の一例である。図3は、吐出される液滴の例を説明する図である。図3Aに示すように、記録ヘッド410のノズル面から記録媒体である紙面に向かう吐出方向に液滴が吐出される。そして、図3Bに示すように、紙面により近い位置に、ドット状の液滴が発生し、ノズル面の液滴とドット状の液滴とが細い液滴によって繋がれた状態となる。続いて、図3Cに示すように、ノズル面の液滴とドット状の液滴とが分離され、さらに、細い液滴が分離して、紙面により近い位置に存在するドット状の液滴よりも小さな径のドット状の液滴が発生する。
ここで、紙面により近い位置に存在するより大きな径のドット状の液滴は主液滴と呼び、より小さな径のドット状の液滴は付随液滴と呼ぶ。かかる付随液滴は、サテライトと呼ばれることがある。つまり、主液滴は、紙面に印写する本来のドットであり、付随液滴は、紙面に印写する液滴の吐出時に、主液滴に付随して発生するドットである。なお、付随液滴は、駆動電圧の倍率等に応じて任意の数が発生する。その後、図3Dに示すように、ノズル面から吐出された液滴が、主液滴、付随液滴の順に、紙面に印写される。このとき、付随液滴は、液滴が印写された紙面においてノイズと成り得る。
駆動制御部420は、液滴を吐出する記録ヘッド410の駆動を駆動電圧に基づいて制御する。また、駆動制御部420は、通常の印写のための駆動電圧とは他に、任意の駆動電圧によって記録ヘッド410を駆動させることができる。これにより、駆動制御部420は、異なる駆動電圧で記録ヘッド410を駆動させ、記録媒体にテストパターンとなる画像を印写させる。
図4は、記録媒体に印写されるテストパターンの例を示す図である。図4では、記録ヘッドAと、記録ヘッドBとの異なる記録ヘッド410を、同一の駆動電圧で駆動させたときに紙面に印写される画像(テストパターン)の例を挙げる。また、図4では、記録ヘッド410を駆動させる駆動倍率について、所定の駆動倍率を0%とし、該所定の駆動倍率にしたとき、所定の駆動倍率に対して−5%のポイントにしたとき、所定の駆動倍率に対して+5%のポイントにしたときの例も示している。
図4に示すように、記録ヘッドAに対応するテストパターンは、駆動倍率−5%、駆動倍率0%、駆動倍率+5%のそれぞれで、付随液滴に対応する付随液滴画像の数が異なる。例えば、記録ヘッドAに対応するテストパターンの付随液滴画像は、駆動倍率−5%で0個、駆動倍率0%で1個、駆動倍率+5%で2個となっている。同様に、記録ヘッドBに対応するテストパターンは、駆動倍率−5%、駆動倍率0%、駆動倍率+5%のそれぞれで付随液滴画像の数が異なる。例えば、記録ヘッドBに対応するテストパターンの付随液滴画像は、駆動倍率−5%で1個、駆動倍率0%で2個、駆動倍率+5%で3個となっている。つまり、記録ヘッドAと記録ヘッドBとのそれぞれに対応するテストパターンは、駆動倍率が同一であっても付随液滴画像の数が異なる結果となっている。これは、記録ヘッドAと記録ヘッドBとに、製造上の誤差等があるため生じるものである。
図5は、テストパターン印写用の駆動波形の例を示す図である。なお、図5に示すP1、P2、P3は、図4に示したP1、P2、P3それぞれに対応する。図5に示すように、駆動制御部420は、駆動倍率−5%に対応する駆動波形(P1)、駆動倍率0%に対応する駆動波形(P2)、駆動倍率+5%に対応する駆動波形(P3)それぞれのパルスを使用して、記録ヘッド410(例えば、記録ヘッドA、記録ヘッドB)を駆動させる。これにより、図4に示した印写結果が得られる。
読取センサ430は、記録ヘッド410による液滴の吐出によって画像が形成された記録媒体の面を読み取る。例えば、読取センサ430は、CCD(Charge Coupled Device)センサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ等のイメージセンサを有し、記録媒体(例えば、ロール紙Md)に形成されたテストパターン(図4参照)を読み取り、読取画像データを生成する。
画像取得部440は、読取センサ430によって生成された読取画像データを取得する。かかる読取画像データは、主液滴画像と、付随液滴画像とから構成されている。以下では、主液滴画像と付随液滴画像とを合わせて、液滴画像と呼ぶ場合がある。
電圧補正部450は、読取画像データをもとに、駆動電圧を補正する。例えば、電圧補正部450は、画像取得部440によって取得された読取画像データに含まれる液滴画像をもとに、主液滴画像から付随液滴画像に向かう方向における液滴画像の長さと、液滴画像の長さの理想値との差分を求める。そして、電圧補正部450は、求めた差分をもとに、差分が小さくなるように駆動制御部420に制御させる駆動電圧を補正する。また、駆動電圧の補正では、例えば差分に応じて予め定められた駆動電圧の補正値(補正のポイント)がわかっていれば、該当する駆動電圧に補正するようにしても良い。これらにより、駆動制御部420は、電圧補正部450によって補正された駆動電圧により、対応する記録ヘッド410の駆動を制御する。
ここで、上述した図4を用いて、駆動電圧の補正について説明する。例えば、図4に示した記録ヘッドAを駆動倍率0%で駆動させたときのテストパターンを理想状態であるものとする。記録ヘッドAを駆動倍率0%で駆動させたときのテストパターンを理想状態とする場合には、記録ヘッドAの駆動倍率は補正せずに、記録ヘッドBの駆動倍率を現在の設定値よりも−5%のポイントで補正すれば良い。記録ヘッドBの駆動倍率を補正することにより、記録ヘッドBの印写結果が理想状態に近づく。つまり、電圧補正部450は、記録ヘッドBの駆動倍率0%の液滴画像の長さと、理想値とを比較し、これらの差分から記録ヘッドBの駆動倍率を−5%のポイントに補正する。
ここで、液滴画像と理想値との比較では、同一の駆動電圧に基づいて記録ヘッド410の制御が行なわれたときの複数の液滴画像を用いることが好ましい。例えば、電圧補正部450は、記録ヘッドBの駆動倍率0%の複数の液滴画像の長さの平均を求め、求めた平均値と理想値とを比較し、これらの差分から記録ヘッドBの駆動倍率を−5%のポイントに補正する。これにより、より高精度に駆動倍率を補正することが可能となり、吐出速度の安定性が向上する。電圧補正部450は、このような補正処理を全ての記録ヘッド410に対して行なう。
換言すると、電圧補正部450は、テストパターンをもとに駆動倍率の補正を行ない、各記録ヘッド410の吐出速度を調整することで、理想状態と同様の液滴画像(濃度ムラを低減した液滴画像)を記録媒体に形成させることができる。これらの結果、本実施の形態は、吐出速度の安定性と好適な画像品質とを実現できる。
[記録装置のハードウェア構成]
次に、図6を用いて、実施の形態1に係る記録装置40のハードウェア構成を説明する。図6は、実施の形態1に係る記録装置40のハードウェア構成例を示すブロック図である。
図6に示すように、記録装置40は、バス41に接続された、CPU(Central Processing Unit)42と、RAM(Random Access Memory)43と、ROM(Read Only Memory)44と、外部I/F(Interface)45とを有する。
CPU42は、記録装置40の動作を統括的に制御する。CPU42は、RAM43をワークエリア(作業領域)として、ROM44等に格納されたプログラムを実行することで、記録装置40全体の動作を制御する。外部I/F45は、制御部70等の上位装置と各種情報を送受する。
[実施の形態1に係る補正処理フロー]
次に、図7を用いて、実施の形態1に係る補正処理の流れを説明する。図7は、実施の形態1に係る補正処理の流れの例を示すフローチャートである。
図7に示すように、駆動制御部420は、所定の駆動電圧により記録ヘッド410を制御し、紙面にテストパターンを印写させる(ステップS101)。読取センサ430は、紙面に印写されたテストパターンを読み取って読取画像データを生成し、画像取得部440は、読取センサ430によって生成された読取画像データを取得する(ステップS102)。
電圧補正部450は、画像取得部440によって取得された読取画像データをもとに、各記録ヘッド410によって吐出された液滴に対応する液滴画像の長さと、理想値とを比較する(ステップS103)。そして、電圧補正部450は、液滴画像の長さと理想値との差分から、駆動制御部420に制御させる駆動電圧(駆動波形)を補正する(ステップS104)。
[実施の形態1による効果]
記録装置40は、各記録ヘッド410の吐出により記録媒体に印写されたテストパターンを読み取り、読取画像データをもとに液滴画像の長さと理想値との差分を求め、求めた差分に応じて記録ヘッド410を駆動させる駆動電圧を補正する。この結果、記録装置40は、吐出速度の安定性と好適な画像品質とを実現することができる。
(実施の形態2)
上記実施の形態1では、読取画像データに含まれる液滴画像の長さと理想値とを比較し、これらの差分をもとに駆動電圧を補正する場合を説明した。かかる駆動電圧は、液滴画像の分布と分布の理想状態とを比較し、理想状態に近づくように補正することもできる。そこで、実施の形態2では、液滴画像の分布と分布の理想状態とを比較し、理想状態に近づくように駆動電圧を補正する場合を説明する。
[実施の形態2に係る機能構成]
図8を用いて、実施の形態2に係る記録装置の機能構成を説明する。図8は、実施の形態2に係る記録装置の機能構成例を示すブロック図である。なお、図8では、実施の形態1に係る記録装置40と同様の構成については同一の符号を付し、同様の構成については詳細な説明を省略する場合がある。具体的には、以下で説明する電圧補正部450a以外の構成や機能、処理については実施の形態1と同様である。
図8に示すように、記録装置40aは、記録ヘッド410と、駆動制御部420と、読取センサ430と、画像取得部440と、電圧補正部450aとを有する。なお、駆動制御部420、画像取得部440及び電圧補正部450a等については、これらの一部又は全てがソフトウェア(プログラム)で実現されても良いし、ハードウェア回路で実現されても良い。
電圧補正部450aは、液滴画像の分布(画素の分布)と、液滴画像の分布の理想状態とを比較し、液滴画像の分布が理想状態に近づくように駆動電圧を補正する。例えば、電圧補正部450aは、画像取得部440によって取得された読取画像データに含まれる液滴画像をもとに、該液滴画像の分布と、液滴画像の分布の理想状態とを比較する。そして、電圧補正部450aは、液滴画像の分布が理想状態に近づくように、駆動制御部420に制御させる駆動電圧を補正する。これらにより、駆動制御部420は、電圧補正部450aによって補正された駆動電圧により、対応する記録ヘッド410の駆動を制御する。ここで、理想状態との比較に用いられる液滴画像の分布は、同一の駆動電圧に基づいて記録ヘッド410の制御が行なわれたときの複数の液滴画像の分布の統計を用いることが好ましい。すなわち、一つの記録ヘッド410から吐出された、複数の液滴画像の分布を統合したうえで、理想状態の分布と比較し、理想状態に近づくように駆動電圧を補正する。
[実施の形態2に係る補正処理フロー]
次に、図9を用いて、実施の形態2に係る補正処理の流れを説明する。図9は、実施の形態2に係る補正処理の流れの例を示すフローチャートである。
図9に示すように、駆動制御部420は、所定の駆動電圧により記録ヘッド410を制御し、紙面にテストパターンを印写させる(ステップS201)。読取センサ430は、紙面に印写されたテストパターンを読み取って読取画像データを生成し、画像取得部440は、読取センサ430によって生成された読取画像データを取得する(ステップS202)。
電圧補正部450aは、画像取得部440によって取得された読取画像データをもとに、各記録ヘッド410によって吐出された液滴に対応する液滴画像の分布と、液滴画像の分布の理想状態とを比較する(ステップS203)。そして、電圧補正部450aは、液滴画像の分布が理想状態に近づくように駆動制御部420に制御させる駆動電圧(駆動波形)を補正する(ステップS204)。
[実施の形態2による効果]
記録装置40aは、各記録ヘッド410の吐出により記録媒体に印写されたテストパターンを読み取り、読取画像データをもとに液滴画像の分布と理想状態とを比較し、液滴画像が理想状態に近づくように記録ヘッド410を駆動させる駆動電圧を補正する。この結果、記録装置40aは、吐出速度の安定性と好適な画像品質とを実現することができる。
(実施の形態3)
さて、これまで本発明に係る記録装置の実施の形態について説明したが、上述した実施の形態以外にも種々の異なる形態にて実施されて良いものである。そこで、(1)駆動波形の間隔、(2)構成、(3)プログラム、について異なる実施の形態を説明する。
(1)駆動波形の間隔
上記実施の形態では、所定の駆動電圧の間隔で制御することにより複数のテストパターンを記録媒体に印写する場合を説明した。各記録ヘッド410は、厳密には電圧感度(ヘッドのロットばらつき)が異なるため、テストパターンの印写結果から所望の吐出状態が得られない可能性がある。これについては、テストパターンを印写する際の所定の駆動電圧に対応する駆動波形の数を増やせば良い。
図10は、記録ヘッド410を駆動させるための駆動波形を増やす例を説明する図である。なお、図10に示すサテライト長とは、サテライトである付随液滴に対応する付随液滴画像の長さを表している。図10に示すように、記録ヘッドAと、記録ヘッドBとは、駆動倍率が大きいほど、サテライト長の差分が明確に出現する。このことから、テストパターンを印写する際は、使用する駆動波形を増やして、駆動倍率を細かく刻む対応を行なうことにより、より高精度に駆動倍率を補正することができる。
(2)構成
また、上記文書中や図面中等で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメタ等を含む情報は、特記する場合を除いて任意に変更することができる。また、図示した装置の各構成要素は、機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、装置の分散又は統合の具体的形態は、図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負担や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に、分散又は統合することができる。
また、上記実施の形態では、ラインヘッド連帳(連続帳票)システムに記録装置40を適用する場合を説明した。かかる記録装置40は、ラインヘッド連帳システムだけに適用できるものではなく、例えば、シリアルプリンタ等の他の画像形成装置にも適用することができる。
図11は、記録装置40を有するシリアルプリンタの例を示す側面図である。図11に示すように、画像形成装置1000は、主走査方向(図11に示す矢印Aの方向)に往復移動して、副走査方向(図11に示す矢印Bの方向)に間欠的に搬送される記録媒体1011に対して画像を形成するキャリッジ1005を有する。かかるキャリッジ1005は、主走査方向に沿って延設された主ガイドロッド1003により支持されている。また、キャリッジ1005には、連結片1005aが設けられている。連結片1005aは、主ガイドロッド1003と平行に設けられた副ガイド部材1004に係合し、キャリッジ1005の姿勢を安定化させる。
キャリッジ1005には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B)の各種インクを吐出するための複数の記録ヘッドが搭載されている。かかる記録ヘッドは、ノズル面が記録媒体1011側に向くように、キャリッジ1005に搭載されている。記録ヘッドにインクを供給するためのインク供給体であるカートリッジ1006は、キャリッジ1005には搭載されず、画像形成装置1000内の所定位置に配置される。カートリッジ1006と記録ヘッドとは、パイプ等によって連結されており、該パイプを介して、カートリッジ1006から記録ヘッドに対してインクが供給される。
キャリッジ1005は、駆動プーリ1008と従動プーリ1009との間に張架されたタイミングベルト1010に連結されている。駆動プーリ1008は、主走査モータ1007の駆動により回転する。従動プーリ1009は、主走査モータ1007の駆動により回転する。従動プーリ1009は、駆動プーリ1008との間の距離を調整するための機構を有し、タイミングベルト1010に対して所定のテンションを与える役割を持つ。キャリッジ1005は、主走査モータ1007の駆動によりタイミングベルト1010が送り動作されることにより、主走査方向に往復移動する。キャリッジ1005の主走査方向の移動は、キャリッジ1005に設けられたエンコーダセンサがエンコーダシートのマークを検知して得られるエンコーダ値に基づいて制御される。
また、画像形成装置1000は、記録ヘッドの信頼性を維持するための維持機構1012を有する。かかる維持機構1012は、記録ヘッドの吐出面(ノズル面)の清掃やキャッピング、記録ヘッドからの不要なインクの排出等を行なう。このように、画像形成装置1000には、上記各構成要素が外装体1001の内部に配置されている。かかる外装体1001には、カバー部材1002が開閉可能に設けられている。画像形成装置1000のメンテナンスやジャム発生時には、カバー部材1002を開けることにより、外装体1001の内部に設けられた各構成要素に対して作業を行なうことができる。
上述したように、記録ヘッドは、キャリッジ1005に搭載されており、本実施の形態に係る記録装置についてもキャリッジ1005に搭載されている。かかる記録装置の機能構成については、実施の形態1や2と同様である。
(3)プログラム
また、記録装置40で実行される補正プログラムは、一つの様態として、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。また、記録装置40で実行される補正プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するようにしても良い。また、記録装置40で実行される補正プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成しても良い。また、記録装置40で実行される補正プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成しても良い。
記録装置40で実行される補正プログラムは、上述した各部(駆動制御部420、画像取得部440、電圧補正部450)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が記憶媒体から補正プログラムを読み出して実行することにより、上記各部が主記憶装置上にロードされ、駆動制御部420、画像取得部440、電圧補正部450が主記憶装置上に生成されるようになっている。
40 記録装置
410 記録ヘッド
420 駆動制御部
430 読取センサ
440 画像取得部
450 電圧補正部
特開2012−076411号公報 特開2006−240127号公報 特開2011−042145号公報 特開2011−224874号公報 特開2002−211011号公報

Claims (6)

  1. 液滴を吐出する吐出部の駆動を駆動電圧に基づいて制御する駆動制御部と、
    前記液滴の吐出によって画像が形成された記録媒体の面から、主たる液滴に対応する主液滴画像と、該主たる液滴に付随する付随液滴に対応する付随液滴画像とから構成された液滴画像を含む読取画像データを取得する画像取得部と、
    取得された前記読取画像データをもとに、前記駆動電圧を補正する電圧補正部と
    を有することを特徴とする記録装置。
  2. 前記電圧補正部は、前記主液滴画像から前記付随液滴画像に向かう方向における前記液滴画像の長さと、前記液滴画像の長さの理想値との差分をもとに、前記駆動電圧を補正することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記電圧補正部は、同一の前記駆動電圧に基づいて前記吐出部の制御が行なわれたときの複数の前記液滴画像の長さの平均値と、前記理想値との差分をもとに、前記駆動電圧を補正することを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記電圧補正部は、前記液滴画像の分布と、前記液滴画像の分布の理想状態とを比較し、前記液滴画像の分布が前記理想状態に近づくように前記駆動電圧を補正することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  5. 前記電圧補正部は、同一の前記駆動電圧に基づいて前記吐出部の制御が行なわれたときの複数の前記液滴画像の分布の統計と、前記理想状態とを比較し、複数の前記液滴画像の分布の統計が前記理想状態に近づくように前記駆動電圧を補正することを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  6. 液滴を吐出する吐出部の駆動を駆動電圧に基づいて制御するステップと、
    前記液滴の吐出によって画像が形成された記録媒体の面から、主たる液滴に対応する主液滴画像と、該主たる液滴に付随する付随液滴に対応する付随液滴画像とから構成された液滴画像を含む読取画像データを取得するステップと、
    取得された前記読取画像データをもとに、前記駆動電圧を補正するステップと
    を含むことを特徴とする補正方法。
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