JP2016002438A - 模擬心房を備える血液循環模擬装置、血液循環模擬装置を用いた人工臓器の試験方法 - Google Patents

模擬心房を備える血液循環模擬装置、血液循環模擬装置を用いた人工臓器の試験方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016002438A
JP2016002438A JP2014126730A JP2014126730A JP2016002438A JP 2016002438 A JP2016002438 A JP 2016002438A JP 2014126730 A JP2014126730 A JP 2014126730A JP 2014126730 A JP2014126730 A JP 2014126730A JP 2016002438 A JP2016002438 A JP 2016002438A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
simulated
atrium
blood
artificial
blood circulation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014126730A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6570102B2 (ja
Inventor
山家 智之
Tomoyuki Yamaya
智之 山家
英和 三浦
Hidekazu Miura
英和 三浦
泰之 白石
Yasuyuki Shiraishi
泰之 白石
山田昭博
Akihiro Yamada
坪子侑佑
Yusuke Tsuboko
志賀卓弥
Takuya Shiga
佐野恭介
Kyosuke Sano
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku University NUC
Original Assignee
Tohoku University NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tohoku University NUC filed Critical Tohoku University NUC
Priority to JP2014126730A priority Critical patent/JP6570102B2/ja
Publication of JP2016002438A publication Critical patent/JP2016002438A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6570102B2 publication Critical patent/JP6570102B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Instructional Devices (AREA)
  • External Artificial Organs (AREA)

Abstract

【課題】簡単な構成で、高精度に血液循環系を模擬することができる、模擬心房を備える血液循環模擬装置を提供する。
【解決手段】循環流路内で模擬血液を循環させる、模擬心房を備える血液循環模擬装置であって、循環流路に設けられ、模擬血液を貯蔵する模擬静脈23と、模擬右心房11と、模擬右心房11の下流側に設けられた人工弁12と、人工弁12の下流側に設けられた模擬右心室13と、模擬右心室13の下流側に設けられた人工弁14と、人工弁14の下流側に設けられた模擬肺動脈15と、を有する。模擬右心房11は、ハウジングと、ハウジング内を空気室と液体室に区画する弾性のダイヤフラムと、液体室に連通する模擬血液の流入口および流出口と、を備える。血液循環模擬装置は、空気室へのエアの給排気によりダイヤフラムを変形させ、液体室の容積変化により模擬血液の脈流を流出口から吐出させる駆動制御手段(駆動装置40,制御部50)を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、模擬心房を備える血液循環模擬装置、血液循環模擬装置を用いた人工臓器の試験方法に関する。
血液循環を模擬するモデル循環装置として、オーバーフロー型モック循環回路、ドノヴァンのモデル循環回路などが知られている。これは静水圧により人体の心臓の前負荷および後負荷を再構築し、心臓のポンプ圧力を再現するシステムである。
非特許文献1には、ローラポンプを用いたモデル循環回路が記載されている。しかし、非特許文献1に記載のモデル循環回路には心房収縮の要素がなく、特に、低圧系、右心系のモデル循環系にこれを適用した場合、正確性、妥当性に欠けるという問題点がある。
非特許文献2や非特許文献3には、水力学的モデル循環回路が記載されている。しかし、このモデル循環回路には心房収縮の要素がなく、特に、低圧系、右心系のモデル循環系にこれを適用した場合、正確性、妥当性に欠けるという問題点がある。
特許文献1に記載の流体循環装置は、拍動流を生成する駆動ポンプと、この駆動ポンプの流出口及び流入口間に配置された循環流路とを備え、駆動ポンプの作動により、循環流路内の流体を循環させるように構成され、循環流路が、流体に流れ抵抗を付与する抵抗付与手段と、この抵抗付与手段下流側に配置されて流体の脈圧を減衰させる脈圧減衰手段と、抵抗付与手段の上流側で脈圧の振幅調整をする振幅調整手段とを備え、生体内の血液の循環に擬似した状態で流体を循環するように構成されている。
特開2004−8586号公報
丸山高司、「ローラーポンプを用いた両心バイパスの実験的研究」、広島大学医学雑誌(0018-2087)、1993年06月、第41巻3号、p.143-165 Donovan F.M., "Design of an hydraulic analog of the circulatory system for evaluating artificial hearts.", 1975, Biomat Med Dev Art Org 3(4), p.439-449 Peters J. L., "Consequences of the diaphragm driven artificial heart - animal implantation and mock circulation studies.", 1973, CHEST, 63(4), p.589-597
しかしながら、特許文献1に記載の流体循環装置には、心房収縮の要素がなく、特に、低圧系、右心系のモデル循環系にこれを適用した場合、正確性、再現性、妥当性に欠けるという問題があった。
ところで、例えば、不可逆的に破壊された弁を持つ末期的な心臓弁膜症患者などのために、様々な素材の人工弁の開発が行われており、左心系の人工弁の治療の方法論は確立されつつあるが、低圧系の右心循環系の人工弁に関しては、開発があまり進んでいない。右心系である肺循環系は低圧力で血液を循環しているので、人工弁の前後で圧力差やウォッシュアウト効果が左心系と比較して異なり、血栓形成などをきたしやすい。また、低圧力系の右心循環系では、心房収縮の影響が比較的大きい。
左心房と左心室の間には100mmHg以上の圧力差があり、僧房弁は大きな圧力差で受動的に閉鎖され、機械的な圧力により僧帽弁が挙動する。これに対して右心房と右心室の圧力差は10mmHg前後であり、複雑な圧力差と流体の挙動と血液の流れベクトルが、三尖弁、および肺動脈弁の挙動を決定する。従って、大きな圧力差で受動的に挙動する左心系とは異なり、右手系において、右心房の収縮による弁の挙動に対する影響は大きくなる。
例えば、先天性奇形などに対して施行されるフォンタン循環系では、人工弁を用いることなく、右心室をバイバスして、大静脈と肺動脈を、弁を通さずに直接接続することで、肺循環を維持する手術が行われていた。
しかしながら、心房収縮を再現するモデル循環系は知られておらず、模擬血液循環系を再現することができず、特に、左心系と異なり、右心系の模擬血液循環系を再現することができなかった。
このため、人工弁などの人工臓器の開発などに用いる、高精度に血液循環系を模擬することができる血液循環模擬装置が望まれている。特に、低圧力系である右心系の血液循環系を高精度に模擬することができる血液循環模擬装置が望まれている。
本発明は、このような問題に対処することを課題の一例とするものである。すなわち、簡単な構成で、高精度に血液循環系を模擬することができる、模擬心房を備える血液循環模擬装置を提供すること、例えば、人工弁、人工血管、補助人工心臓、全置換型人工心臓などの人工臓器を容易に客観的に評価することができる、血液循環模擬装置を用いた人工臓器の試験方法を提供すること、などを目的とする。
このような目的を達成するために、本発明の血液循環模擬装置は、以下の構成を少なくとも具備するものである。
循環流路内で模擬血液を循環させる、模擬心房を備える血液循環模擬装置であって、
前記循環流路に設けられ、前記模擬血液を貯蔵する模擬静脈と、
前記模擬静脈の下流側に設けられた模擬心房と、
前記模擬心房の下流側に設けられ、前記模擬血液の流れを規制する第1の人工弁と、
前記第1の人工弁の下流側に設けられた模擬心室と、
前記模擬心室の下流側に設けられ、前記模擬血液の流れを規制する第2の人工弁と、
前記第2の人工弁の下流側に設けられ、前記循環流路を介して前記模擬静脈に連通する模擬動脈と、を有し、
前記模擬心房は、ハウジングと、
前記ハウジング内を空気室と液体室に区画する弾性のダイヤフラムと、
前記ハウジングに設けられ、前記液体室に連通する前記模擬血液の流入口および流出口と、を備え、
前記血液循環模擬装置は、前記空気室へのエアの給排気により前記ダイヤフラムを変形させ、前記液体室の容積変化により前記模擬血液の脈流を前記流出口から吐出させる駆動制御手段を有することを特徴とする。
また、本発明の血液循環模擬装置を用いた人工臓器の試験方法は、上記本発明の模擬心房を含む血液循環模擬装置の循環流路に、少なくとも人工弁、人工血管、補助人工心臓、全置換型人工心臓のいずれかの人工臓器を取り付け、前記人工臓器に対して前記模擬心房から吐出された前記模擬血液を流入させて該人工臓器に対して試験を行うことを特徴とする。
本発明によれば、簡単な構成で、高精度に血液循環系を模擬することができる、模擬心房を備える血液循環模擬装置を提供することができる。
また、本発明によれば、人工弁、人工血管、補助人工心臓、全置換型人工心臓などの人工臓器を簡単に客観的に評価することができる、血液循環模擬装置を用いた人工臓器の試験方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る模擬心房を備える血液循環模擬装置の一例を示す概念図(模擬右心房、模擬右心室、模擬左心房、および模擬左心室を備える血液循環模擬装置)。 本発明の実施形態に係る模擬心房の一例を示す図、(a)は模擬心房の斜視図、(b)は(a)に示した模擬心房の分解斜視図。 自然心臓と血液循環模擬装置としての模擬心臓モデルの動作の一例を示す図、(a)〜(e)は自然心臓に関する図、(f)〜(j)は模擬心臓(モデル)に関する図であり、(a)は心房収縮、(b)は等容性収縮、(c)は急速心室駆出/緩徐心室駆出、(d)は等容性弛緩、(e)は急速心室充満/緩徐心室充満、(f)は模擬心房、(g)は等容性収縮、(h)は急速心室駆出/緩徐心室駆出、(i)は等容性弛緩(心室モデル)、(j)は急速心室充満/緩徐心室充満をそれぞれ示す図。 心臓の左右心房、左右心室の圧力の時間変化を示す図、(a)は心臓の模式図、(b)は大動脈圧、左心圧、右室圧、左房圧、右房圧の時間変化の一例を示す図。 模擬右心房と模擬右心室を備えた血液循環模擬装置の一例を示す図。 模擬右心房と模擬右心室を備えた血液循環模擬装置の一例を示す写真。 模擬左心房と模擬左心室を備えた血液循環模擬装置の一例を示す図。 回転ポンプ式の人工心臓を取り付けた血液循環模擬装置の一例を示す写真。 回転式人工心臓(回転ポンプ式)を取り付けた血液循環模擬装置の一例を示す図。 動物の心臓の左右心室を取り除き、左右心房に回転ポンプを接続する接続部を露出させた状態の一例を示す図。 動物実験で計測された左心房収縮に関する圧容量曲線の一例を示すグラフ。 図8に示した血液循環模擬装置における心房収縮の圧容量曲線の一例を示すグラフ。 バルサルバ洞を模した部分を有する人工血管の一例を示す図。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
本発明の実施形態は図示の内容を含むが、これのみに限定されるものではない。なお、以後の各図の説明で、既に説明した部位と共通する部分は同一符号を付して重複説明を一部省略する。
本発明の実施形態に係る模擬心房を備える血液循環模擬装置は、ヒトなどの生体の血液循環系を高精度に模擬することができる。この血液循環模擬装置は、例えば、全置換型人工心臓、補助人工心臓、人工血管、人工弁など人工臓器の開発等に用いられる。詳細には、この血液循環模擬装置は、模擬心房や模擬心室などを備え、心房の動き、心室の動き、脈流などを高精度に模擬することができる。
また、この血液循環模擬装置は、心房の収縮の強さや収縮タイミング、心室の収縮・拡張の強さ、そのタイミングなどを容易に調整することができる。
また、人工臓器を血管循環模擬装置に取り付け、その人工臓器に関するデータを容易に取得することができ、人工臓器に関する各種試験を容易に行うことができる。
左心房と左心室の間には100mmHg以上の圧力差があり、僧房弁は大きな圧力差で受動的に閉鎖され、機械的な圧力の存在で人工弁は挙動するのに対して、右心房と右心室の圧力差は10mmHg前後であり、複雑な圧力差と流体の挙動と血液の流れベクトルが、三尖弁、および肺動脈弁の挙動を決定する。従って、大きな圧力差で受動的に挙動する左心系とは異なり、右心房の収縮による弁の挙動に対する影響は大きくなる。
本発明に係る血液循環模擬装置は、人体の右心房収縮と右心室収縮と同等の収縮タイミング、および収縮力で、模擬心房と模擬心室を適切なタイムスパン(タイミング)で収縮を行うように駆動制御を行う。こうすることで、人体の右心系の精密な再現を行うことができる世界で最初のシステムが具現化する。
尚、本発明に係る血液循環模擬装置は、人体の左心房収縮と左心室収縮と同等の収縮タイミング、および収縮力で、模擬心房と模擬心室を適切なタイムスパン(タイミング)で収縮を行うように駆動制御を行うこともできる。
つまり、本発明に係る血液循環模擬装置は、人体の右心系および/または左心系の精密な再現を行うことができる。
本発明の実施形態に係る血液循環模擬装置は、人体や動物などの血液循環器系を模擬した装置であり、模擬血液として、例えば、水、食塩水、血液の粘性を模擬したグリセリン溶液などの流体(液体)を、心臓の各構成要素を模擬した一つまたは複数のポンプにより循環流路を循環させるように構成されている。本実施形態では、血液循環模擬装置は、模擬心房として模擬右心房および模擬左心房、模擬心室として模擬右心室および模擬左心室、人工弁(模擬弁)、模擬動脈、模擬静脈、制御部などを有する。
模擬心房は、模擬心室の上流側に配置され、模擬血液を一時貯蔵する機能、比較的小型のポンプ機能などを有し、模擬血液を所定のタイミングで模擬心室へ吐出する。
模擬心室は模擬心房の下流側に配置され、比較的大型のポンプ機能などを有し、模擬心房からの模擬血液を所定のタイミングで模擬肺動脈や模擬大動脈に吐出する。
詳細には、血液循環模擬装置は、模擬心房としての模擬右心房11と、三尖弁を模擬した人工弁12(模擬弁)と、模擬心室としての模擬右心室13と、模擬右心室電磁弁51(空気弁)と、肺動脈弁を模擬した人工弁14(模擬弁)と、模擬肺動脈15と、流路抵抗部16と、模擬心房としての模擬左心房17と、僧帽弁(二尖弁)を模擬した人工弁18(模擬弁)と、模擬心室としての模擬左心室19と、模擬左心室電磁弁52(空気弁)と、大動脈弁を模擬した人工弁20(模擬弁)と、模擬大動脈21(大動脈モデル)と、流路抵抗部22と、模擬静脈23(静脈モデル、静脈圧タンク)と、パイプなどの循環流路としての流路31〜37と、駆動装置40(空気圧駆動装置など)と、制御部50と、センサ60〜69と、計測装置70と、などを有する。
本実施形態では、模擬静脈23、模擬右心房11、人工弁12、模擬右心室13、模擬肺動脈15、模擬左心房17、模擬左心室19、模擬大動脈21などが順に循環流路を介して接続されており、それらの構成要素内で模擬血液を順に循環させるように、血液循環模擬装置が構成されている。
詳細には、模擬静脈23の流入口が流路37に連通するように接続されている。模擬静脈23の流出口が流路31に連通するように接続されている。流路31の下流側が模擬右心房11の流入口に連通するように接続されている。模擬右心房11の流出口が流路32に連通するように接続されている。流路32には模擬血液の流れを上流側から下流側へと規定する人工弁12が設けられている。
また、流路32の下流側に模擬右心室13が連通するように接続されている。模擬右心室13の下流側に流路33が連通するように接続されている。流路33には模擬血液の流れを上流側から下流側へと規定する人工弁14が設けられている。
流路33の下流側に模擬肺動脈15が連通するように接続されている。模擬肺動脈の下流側に流路34が連通するように接続されている。流路34には流路抵抗部16が設けられている。
流路34の下流側に模擬左心房17の流入口が連通するように接続されている。模擬左心房17の流出口に流路35が連通するように接続されている。流路35には模擬血液の流れを上流側から下流側へと規定する人工弁18が設けられている。
流路35の下流側に模擬左心室19の流入口が連通するように接続されている。模擬左心室19の流出口に流路36が連通するように接続されている。流路36には、模擬血液の流れを上流側から下流側へと規定する人工弁20が設けられている。
流路36の下流側に模擬大動脈21が連通するように設けられている。模擬大動脈21の下流側に流路37が連通するように接続されている。流路37には流路抵抗部22が設けられている。そして、上述したように、流路37の下流側に模擬静脈23が連通するように接続されている。
流量センサや圧力センサなどのセンサ60〜69は、計測装置70に電気的に接続されている。計測装置70に接続された制御部50は、所定の箇所に設けられたセンサ60〜69からの圧力や流量などを示す信号に基づいて人工臓器などの試験を行うことができる。制御部50は、例えば、上記センサからの信号を表示部(不図示)に表示させる処理を行ってもよい。
圧力センサ、流量センサ、液面センサなどのセンサ60〜69の設置位置の一例を説明する。
センサ60は模擬静脈23のタンクに設けられ、センサ61は流路31に設けられ、センサ62は流路32に設けられ、センサ63は流路33の人工弁14の上流側に設けられ、センサ64は流路33の人工弁14の下流側に設けられ、センサ65は流路34に設けられ、センサ66は流路35に設けられ、センサ67は流路36の人工弁20の上流側に設けられ、センサ68は流路36の人工弁20の下流側に設けられ、センサ69は流路37に設けられている。
尚、センサ60〜69は上記形態に限られるものではなく、必要に応じて所望のセンサを設けてもよい。
上述した模擬右心房11、三尖弁を模擬した人工弁12、模擬右心室13、肺動脈弁を模擬した人工弁14、模擬肺動脈15、模擬左心房17、僧帽弁(二尖弁)を模擬した人工弁18、模擬左心室19、大動脈弁を模擬した人工弁20、模擬大動脈21、模擬静脈23(静脈モデル、静脈圧タンク)などは、取付部(不図示)を介して循環流路に対して着脱自在に構成されていてもよい。
圧縮エアタンクなどを備えたエア駆動装置などの駆動装置40から、模擬右心房11、模擬右心室13、模擬左心房17、模擬左心室19それぞれに、エア通路としての配管が接続されている。
本実施形態では、制御部50には駆動装置40や計測装置70が電気的に接続されている。また、制御部50には、模擬右心室13に設けられた模擬右心室電磁弁51が電気的に接続されている。また、制御部50には、模擬左心室19に設けられた模擬左心室電磁弁52が電気的に接続されている。
次に、血液循環模擬装置の各構成要素について説明する。
静脈を模した模擬静脈23は、模擬血液を貯蔵する静脈圧タンクであり、所定の量の模擬血液を貯蔵することができる。模擬静脈23であるタンクは、本実施形態では、上部に開口部を備えた容器であり、必要に応じて蓋部を設けることにより、密閉型のタンクとすることもできる。模擬静脈23のタンクに貯蔵される模擬血液の液面の高さや模擬血液の圧力は、静脈を模擬するように規定されている。
図2は本発明の実施形態に係る模擬心房の一例を示す図である。詳細には、図2(a)は模擬心房の斜視図である。図2(b)は図2(a)に示した模擬心房の分解斜視図である。模擬心房としての模擬右心房11および模擬左心房17は、本実施形態では、略同じ構造を有する。以下、模擬右心房11について説明する。模擬左心房17については、模擬右心房11と略同じ構造であるので説明を省略する。
模擬右心房11は、本実施形態では、駆動源としてエアを利用したエア駆動式ポンプである。尚、模擬心房の駆動源として気体や液体などの流体を採用してもよい。
模擬右心房11は、凸状部材11b,筒状部材11f,凹状部材11hなどのハウジングと、ハウジング内を空気室と模擬血液を一時的に貯蔵する液体室に区画する弾性のダイヤフラム11dと、ハウジングに設けられ、液体室に連通する模擬血液の流入口11sおよび流出口11tと、空気室に連通する給排気口11kと、などを有する。また、模擬右心房11は、リング部材11a、ダイヤフラム11d、リング形状のシール部材11c,11e,11gなどを有する。
リング部材11a、凸状部材11b、リング状のシール部材11c、ダイヤフラム11d、リング状のシール部材11e、筒状部材11f、シール部材11g、凹状部材11hが順に配置された状態で、ボルトなどの固定部材や接着剤などにより、上記各構成要素の周辺部付近を固定した構造となっている。
リング部材11a、凸状部材11b、筒状部材11f、凹状部材11hは、高分子樹脂材などの所定の材料により形成されている。
凸状部材11bは、周辺部にリング形状の平坦部と、平坦部内に設けられた凸部とを有し、平坦部と凸部とが一体形成されている。
シール部材11c,11e,11gは、例えば、フッ素樹脂などの樹脂材料により形成された、樹脂製シールリング(例えばePTFE(延伸多孔質ポリテトラフルオロエチレン)シールリング)などからなる。
ダイヤフラム11dは、ゴム系樹脂材料などの所定の材料により構成されており、例えば、ゴム製膜(Latex membraneなどのゴム製膜を採用することができる。ダイヤフラム11dは、本実施形態では、円板形状に形成され、弾性変形自在となっている。
筒状部材11fは、略円筒形状で所定の高さの筒状本体部と、筒状本体部の側面に形成された流入口11sおよび流出口11tとを有する。
凹状部材11hは、周辺部にリング形状の平坦部と、平坦部内に設けられた凹部とを有し、平坦部と凹部とが一体形成されている。
上述したように、ダイヤフラム11dは、凸状部材11b,筒状部材11f,凹状部材11hなどのハウジング内を空気室と液体室に区画する。
空気室は、凸状部材11b、シール部材11c、ダイヤフラム11dに囲まれた空間である。液体室は、ダイヤフラム11d、シール部材11e、筒状部材11f、シール部材11g、凹状部材11hにより囲まれた空間である。液体室の容積は、模擬心室(模擬右心房や模擬左心房)について、模擬血液を一時貯蔵する容積に相当する。液体室は流入口11sと流出口11tに連通するように構成されている。
尚、本実施形態では、流入口11sと、筒状部材11fの中心と、流出口11tとが一直線上に位置するように構成されている。こうすることで、模擬心房は、流出口11tから模擬血液の脈流をスムーズに流出することができる。尚、流入口11sや流出口11tの配置はこの形態に限られるものではない。
駆動制御手段としての駆動装置40および制御部50は、模擬心房としての模擬右心房11などの空気室へエアを給排気することにより、ダイヤフラム11dを変形させ、液体室の容積変化により模擬血液の脈流を流出口11tから吐出させる。
本実施形態では、模擬右心房11や模擬左心房17の液体室の容量が、模擬右心室13や模擬左心室19の液体室の容積よりも小さくなるように構成されている。
低圧力系の模擬右心房11に供給されるエアの圧力は、模擬左心房17に供給されるエアの圧力よりも小さい。つまり、模擬右心房11内の模擬血液の圧力は、模擬左心房17内の模擬血液の圧力よりも小さい。
また、模擬右心房11に供給されるエアの圧力は、模擬右心室13に供給されるエアの圧力よりも小さい。こうすることで、人体などの右心房や左心房を高精度に模擬した模擬心房や模擬心室を実現している。
心臓に関し、大きな圧力差で受動的に挙動する左心系とは異なり、右心房の収縮による弁の挙動に対する影響は大きくなる。そこで、本発明に係る血液循環模擬装置は、人体の右心房収縮と右心室収縮と同等の収縮タイミング、および収縮力で、模擬心房と模擬心室を、適切なタイムスパン(タイミング)で収縮を行うように制御を行う。また、本発明に係る血液循環模擬装置は、人体の左心房収縮、左心室収縮、右心房収縮、右心室収縮について同等の収縮タイミング、および収縮力で、模擬心房と模擬心室を、適切なタイムスパン(タイミング)で収縮を行うように制御を行う。
また、本発明に係る血液循環模擬装置は、人体の左心房収縮、左心室収縮、右心房収縮、右心室収縮について、人体の心臓の病状などを再現するように、模擬心房と模擬心室を、所定の収縮タイミング、および収縮力で収縮制御を行う。
模擬心室としての模擬右心室13および模擬左心室19は、本実施形態では、略同じ構造を有する。以下、模擬右心室13について説明する。
模擬右心室13は、本実施形態では、円筒形状の筒状部材と、筒状部材内に設けられたダイヤフラム13aと、を有する。ダイヤフラム13aは、略円錐形状で弾性を有し、変形自在となっている。このダイヤフラム13aは心室を模擬した形状となっている。筒状部材内はダイヤフラム13aにより液体室と空気室に区画されている。筒状部材の液体室には、模擬血液の流入口および流出口が設けられている。筒状部材の空気室には、駆動装置40に接続された配管が配置されている。また、筒状部材の空気室には、模擬右心室電磁弁51が設けられている。
駆動制御手段としての制御部50および駆動装置40による、模擬右心室13の動作の一例を説明する。
制御部50は、模擬右心室電磁弁51(空気弁)を閉状態とする。駆動装置40から模擬右心室13の空気室へ圧縮エアを供給した場合、ダイヤフラム13aが収縮して、液体室の容積が減少し、模擬血液が流出口から吐出される。
次に、駆動装置40は、模擬右心室13の空気室からエアを排気し、且つ、制御部50は、模擬右心室電磁弁51(空気弁)を開状態とする。すると、ダイヤフラム13aが拡張して、液体室の容積が増加し、模擬血液が流入口から液体室内に流入する。
模擬左心室19については、模擬右心室13と略同じ構造であるので説明を省略する。模擬左心室19のダイヤフラム19aは、模擬右心室13のダイヤフラム13aに対応する。模擬左心室電磁弁52(空気弁)は、模擬右心室電磁弁51(空気弁)に対応する。
三尖弁を模擬した人工弁12、肺動脈弁を模擬した人工弁14、僧帽弁(二尖弁)を模擬した人工弁18(模擬弁)、大動脈弁を模擬した人工弁20(模擬弁)は、上述したように循環流路の所定の位置に配置されている。人工弁としては、機械弁、生体弁などを挙げることができる。
機械弁は、金属や樹脂などの所定材料から形成されている。生体弁としては、ヒト以外の動物の心臓の一部分から形成された弁、自分以外のヒトの心臓の一部分から形成された弁、自分の心臓の部分から形成された弁などを挙げることができる。
尚、人工弁20は、三尖弁、二尖弁、一尖弁、および、ジェリーフィッシュ弁などであってもよい。
人工弁12は、例えば、模擬右心房11の内圧が模擬右心室13の内圧よりも高い場合、開状態となり、模擬右心房11の内圧が模擬右心室13の内圧より低い場合、閉状態となる。
さらに、右心房の形態を模した模擬右心房11の内部の模擬血液(流体)に関する流体力学の観点から、人工弁12の開放方向に流体の力のベクトルが働いた場合、模擬右心房11と模擬右心室13の圧力差が少なくても、人体の三尖弁と同様に、開放することもできる。このため、精密なシミュレーションが可能になる。
また、右心室の形態を模した模擬右心室13の内部の模擬血液(流体)に関する流体力学の観点から、人工弁12の閉鎖方向に流体の力のベクトルが働いた場合、人体の三尖弁と同様に、人工弁12を閉鎖することもできる。このため、精密なシミュレーションが可能になる。
人工弁14は、弁の上流側と下流側とで圧力差を生じた場合、または、人工弁14の開放方向に流体の力のベクトルが働いた場合に開状態となり、弁の上流側と下流側とで圧力差が消滅した場合、または、人工弁14の閉鎖方向に流体の力のベクトルが働いた場合に、閉状態となる。
人工弁18は、弁の上流側と下流側とで圧力差を生じた場合、または、人工弁18の開放方向に流体の力のベクトルが働いた場合に開状態となり、弁の上流側と下流側とで圧力差が消滅した場合、または人工弁18の閉鎖方向に流体の力のベクトルが働いた場合に閉状態となる。
人工弁20は、弁の上流側と下流側とで圧力差を生じた場合、または、人工弁20の開放方向に流体の力のベクトルが働いた場合に開状態となり、弁の上流側と下流側とで圧力差が消滅した場合、または、または人工弁20の閉鎖方向に流体の力のベクトルが働いた場合に閉状態となる。
模擬肺動脈15、模擬大動脈21(大動脈モデル)は、例えば、繊維などの所定の材料で形成された筒状の部材である。詳細には、弾性ゴム、弾性プラスティックなどの弾性材料で構成された素材が該当する。
流路抵抗部16や流路抵抗部22は、模擬肺動脈15や模擬大動脈21(大動脈モデル)などの模擬動脈の下流側の流路に設けられている。流路抵抗部16,22は、通常の流路の断面積よりも小さい断面積の縮径部などを有する。縮径部は、所定の大きさの断面積とするように設定可能に構成されている。流路抵抗部16,22としては、例えば、ゲートバルブ、バタフライバルブ、流路分岐型の素材、などの各種バルブを採用することができる。
駆動装置40は、例えば、圧縮エアタンク等を備えた空気圧駆動装置などであり、制御部50の制御により、模擬右心房11、模擬右心室13、模擬左心房17、模擬左心室19それぞれに、エア通路としての配管を介してエアの給気または排気を行う。
計測装置70は、例えば、制御部50の制御により、各種センサ60〜69からの信号を受信し、制御部50に送信する。制御部50は、計測装置70からの信号に基づいて、血液循環模擬装置に取り付けられた人工臓器に関するデータ(例えば、流量データ、圧力データなど)を容易に取得することができる。
制御部50は、血液循環模擬装置の各構成要素を統括的に制御する。制御部50は、CPU、RAM、ROM、記憶装置、表示部、操作入力部などを備えるコンピュータなどにより構成されている。制御部50はプログラムを実行することにより、血液循環模擬装置に本発明に係る機能を実現させる。
駆動制御手段としての駆動装置40および制御部50は、模擬心房の空気室へのエアの給排気により模擬心房のダイヤフラムを変形させ、模擬心房の液体室の容積変化により模擬血液の脈流を流出口から吐出させる制御を行う。
また、駆動制御手段は、模擬心房のダイヤフラムに対して第1の圧力でエア駆動を行い、所定時間経過後、模擬心室のダイヤフラムに対して第1の圧力よりも高い第2の圧力でエア駆動を行う制御を行う。こうすることで、血液循環系を高精度に模擬することができる。
次に、一般的な成人の血液循環系を模擬した場合、本発明の実施形態に係る血液循環模擬装置において、各構成要素における模擬血液の圧力の一例を説明する。
模擬右心房11内の圧力は、2〜8mmHgである。
模擬右心室13内の圧力は、15〜30mmHg(拡張期圧)、2〜8mmHg(収縮期圧)である。
模擬左心房17の圧力は、2〜18mmHgである。
模擬左心室19の圧力は、18〜30mmHg(拡張期圧)、80〜200mmHg(収縮期圧)である。
模擬肺動脈15の管内の圧力は、2〜8mmHg(拡張期圧)、15〜200mmHg(収縮期圧)である。
模擬大動脈21の管内の圧力は、80〜200mmHg(拡張期圧)、80〜200mmHg(収縮期圧)である。
尚、ロータリー型人工心臓では脈圧がなくなる。また、高血圧の患者は約200mmHgである。
但し、1mmHgは約133.3224Pa(パスカル)である。
駆動制御手段としての駆動装置40および制御部50は、血液循環模擬装置の各構成要素での模擬血液の圧力を上述した値となるように駆動制御を行う。
また、模擬右心房11と模擬右心室13の間の流路内の圧力は1〜20mmHgである。
模擬右心室13と模擬肺動脈15の間の流路内の圧力が5〜40mmHgである。
模擬左心房17と模擬左心室19の間の流路内の圧力が20〜200mmHgである。
模擬左心室19と模擬大動脈21の間の流路内の圧力が20〜200mmHgである。
<動作の一例>
図3は自然心臓と血液循環模擬装置としての模擬心臓モデルの動作の一例を示す図である。
詳細には、図3(a)〜図3(e)は自然心臓に関する図であり、具体的には、図3(a)は心房収縮、図3(b)は等容性収縮、図3(c)は急速心室駆出/緩徐心室駆出、図3(d)は等容性弛緩、図3(e)は急速心室充満/緩徐心室充満をそれぞれ示す図である。
人体の心臓は、図3(a)〜図3(e)に示すように、心房収縮、等容性収縮、急速心室駆出/緩徐心室駆出、等容性弛緩、急速心室充満/緩徐心室充満を順に繰り返す動作を行う。
図3(f)〜図3(j)は模擬心臓(モデル)に関する図であり、具体的には、図3(f)は模擬心房、図3(g)は等容性収縮、図3(h)は急速心室駆出/緩徐心室駆出、図3(i)は等容性弛緩(心室モデル)、図3(j)は急速心室充満/緩徐心室充満をそれぞれ示す図である。
本発明に係る血液循環模擬装置において、駆動制御手段としての駆動装置40および制御部50は、模擬心房の空気室へのエアの給排気により模擬心房のダイヤフラムを変形させ、模擬心房の液体室の容積変化により模擬血液の脈流を流出口から吐出させる制御を行う。また、駆動制御手段は、模擬心房のダイヤフラムに対して第1の圧力でエア駆動を行い、所定時間経過後、模擬心室のダイヤフラムに対して第1の圧力よりも高い第2の圧力でエア駆動を行う制御を行う。
また、本発明に係る血液循環模擬装置の駆動制御手段としての駆動装置40および制御部50は、図3(f)〜図3(j)に示すように、心房収縮、等容性収縮、急速心室駆出/緩徐心室駆出、等容性弛緩、急速心室充満/緩徐心室充満を順に繰り返すように、各構成要素を所定のタイミングで制御を行う。
図4は心臓の左右心房、左右心室の圧力の時間変化を示す図である。詳細には、図4(a)は心臓の模式図、図4(b)は大動脈圧、左心圧、右室圧、左房圧、右房圧の時間変化の一例を示す図である。
図4(b)において、横軸に時間を示し、縦軸に圧力を示す。また、図4(b)において、左室圧(左心室の圧力)を太い実線で示し、右室圧(右心室の圧力)を一点鎖線で示し、左房圧(左房室の圧力)を破線で示し、右房圧(右房室の圧力)を二点鎖線で示し、大動脈圧を細い実線で示す。
人体の心臓において、左室圧および右室圧の急激な上昇の前に、左心房の収縮および右心房の収縮により、房圧および右房圧が上昇する。
本発明に係る血液循環模擬装置の駆動制御手段としての駆動装置40および制御部50は、例えば、図4に示した人体の心臓の各心房や各心室の圧力変化を再現するように、模擬心房(模擬左心房、模擬右心房)のダイヤフラムに対して第1の圧力でエア駆動を行い、所定時間経過後、模擬心室(模擬左心室、模擬右心室)のダイヤフラムに対して第1の圧力よりも高い第2の圧力でエア駆動を行う制御を行う。
このように、本発明に係る血液循環模擬装置は、模擬左心室の左室圧および模擬右心室の右室圧の急激な上昇の前に、所定のタイミングで、模擬左心房および模擬右心房に対して、所定の収縮力で収縮を行うことにより、人体の心臓を高精度に模擬することができる。
図5は模擬右心房11と模擬右心室13を備えた血液循環模擬装置の一例を示す図である。図6は模擬右心房11と模擬右心室13を備えた血液循環模擬装置の一例を示す写真である。本実施形態に係る血液循環模擬装置は、右心系の血液循環系を模擬した例である。詳細には、本実施形態の血液循環模擬装置は、図1に示した血液循環模擬装置から模擬左心房、模擬左心室などを取り除いた構成となっている。
具体的には、図5に示した血液循環模擬装置は、模擬右心房11と、人工弁12と、模擬右心室13と、模擬右心室電磁弁51(空気弁)と、人工弁14(模擬弁)と、模擬肺動脈15と、流路抵抗部22と、模擬静脈23(静脈モデル、静脈圧タンク)と、パイプなどの循環流路としての流路31〜33,341と、駆動装置40(空気圧駆動装置など)と、制御部50と、センサ60〜65,69と、計測装置70と、などを有する。
図6において、模擬右心室13と計測対象の人工弁14との間に設けたセンサ63は血流センサである。
模擬肺動脈15の下流側に流路341が連通するように接続されている。流路341には流路抵抗部16が設けられている。流路341の下流側には流路抵抗部22を介して流路37が連通自在に設けられており、流路37が模擬静脈23に接続されている。
本実施形態の血液循環模擬装置の他の構成要素については、図1に示した血液循環模擬装置と略同じ構成であるので、説明を省略する。
本実施形態の血液循環模擬装置は、右心系の血液循環系を模擬したものであり、左心系の血液循環系と比較して、模擬右心房11および模擬右心室13での模擬血液の圧力が低く設定されており、全体として低圧系となっている。このため右心系の血液循環系を高精度に模擬する血液循環模擬装置を提供することができる。
また、右心系の人工弁や人工血管などの人工臓器などを、この血液循環模擬装置に取り付け、その人工臓器に対する試験を容易に客観的に行うことができる血液循環模擬装置を提供することができる。
また、図に示した血液循環模擬装置において、模擬静脈23は2つの貯水タンクと、その貯水タンクを連通する管が設けられている。
図7は模擬左心房17と模擬左心室19などを備えた血液循環模擬装置の一例を示す図である。本実施形態の血液循環模擬装置は、左心系の血液循環系を模擬した例である。詳細には、図7に示した血液循環模擬装置は、図1に示した血液循環模擬装置から模擬右心房、模擬右心室などを取り除いた構成となっている。
具体的には、図7に示した血液循環模擬装置は、流路抵抗部16と、模擬心房としての模擬左心房17と、僧帽弁(二尖弁)を模擬した人工弁18(模擬弁)と、模擬心室としての模擬左心室19と、模擬左心室電磁弁52(空気弁)と、大動脈弁を模擬した人工弁20(模擬弁)と、模擬大動脈21(大動脈モデル)と、流路抵抗部22と、模擬静脈23(静脈モデル、静脈圧タンク)と、パイプなどの循環流路としての流路311,34〜37と、駆動装置40(空気圧駆動装置など)と、制御部50と、センサ60〜69と、計測装置70と、などを有する。
模擬静脈23の下流側に流路311が接続されている。流路311にはセンサ61が備えられている。流路311の下流側に流路抵抗部16を介して流路34が接続されている。本実施形態の血液循環模擬装置の他の構成要素については、図1に示した血液循環模擬装置と略同じ構成であるので、説明を省略する。
本実施形態の血液循環模擬装置は、左心系の血液循環系を模擬したものであり、右心系の血液循環系と比較して、模擬左心房17および模擬左心室19での模擬血液の圧力が高く設定されており、全体として高圧系となっている。このため左心系の血液循環系を高精度に模擬する血液循環模擬装置を提供することができる。
また、左心系の人工弁や人工血管などの人工臓器などを、この血液循環模擬装置に取り付け、その人工臓器に対する試験を容易に客観的に行うことができる血液循環模擬装置を提供することができる。
図8は回転ポンプ式の人工心臓を取り付けた血液循環模擬装置の一例を示す写真である。図9は回転ポンプ式の人工心臓を取り付けた血液循環模擬装置の一例を示す図である。
図8、図9に示したように、本実施形態の血液循環模擬装置には、回転ポンプ式人工心臓191(回転式人工心臓)が取り付けられている。具体的には、回転ポンプ式人工心臓191は、模擬左心室19の代わりにその位置に設けられている。尚、回転ポンプ式人工心臓は、模擬右心室13の代わりに設けられてもよい。また、模擬左心室19および模擬右心室13それぞれを回転ポンプ式人工心臓に置き換えてもよい。
回転ポンプ式の人工心臓を血液循環模擬装置に取り付けた場合、模擬血液は脈流ではなく、連続流となる。
血液循環模擬装置に模擬血液の連続流を吐出する回転ポンプ式人工心臓を取り付けた場合であっても、回転ポンプ式人工心臓に対する試験を容易に客観的に行うことができる血液循環模擬装置を提供することができる。
<実験>
本願発明者は、本発明に係る血液循環模擬装置の効果を確認するために実験を行った。
図10は動物の心臓の左右心室を取り除き、左右心房に回転ポンプを接続する接続部を露出させた状態の一例を示す図である。図11は動物実験で計測された左心房収縮に関する圧容量曲線の一例を示すグラフである。図11において、横軸に左心房内の容積を示し、縦軸に左心房内の圧力を示す。
図10において、左右心室を取り除いた動物の心臓に、大動脈送血部81、肺動脈送血部82が取り付けられている。また、左心房83に接続部85が設けられ、右心房84に接続部86が設けられている。
接続部85は、左心房83と連通するように設けられ、模擬左心室(ポンプ)の入力側に接続される。
接続部86は、右心房84と連通するように設けられ、模擬右心室(ポンプ)の入力側に接続される。
詳細には、図11は、詳細には、動物の右心房または左心房の血液の流量値に基づいて、右心房または左心房の容積を算出し、その容積値と、右心房または左心房の圧力値とをプロットしている。また、図11に示した直線に関し、収縮期末圧容積関係の勾配が心房の最大弾性率(Emax)を示す。この指標で心機能の変力作用程度を定量することができる。
具体的な計算方法を簡単に説明する。心房の拍動に関し、心房の血液の流量値および心房の圧力値を測定し、例えば図11に示すようにプロットし、心房の心拍による曲線の左肩の点に注目する。そして、所定回数のサイクル(複数の心拍)で得られる、上記曲線の右肩の点に対応する複数の点について、回帰直線を算出する。
図12は図8に示した血液循環模擬装置における心房収縮の圧容量曲線の一例を示すグラフである。図12において、横軸に左心房内の容積を示し、縦軸に左心房内の圧力を示す。また、図12に示した直線に関し、収縮期末圧容積関係の勾配Emaxが心房の最大弾性率を示す。
詳細には、図12は、図8に示した模擬左心房17に関して、圧力・容積計測を行った結果を示している。詳細には、模擬左心房17に設けた流量計による流量値に基づいて、模擬左心房17の容積を算出し、その容積値と模擬左心房17に設けた圧力センサによる計測値(圧力値)とをプロットしている。具体的には、図12は、動物実験で計測された心房収縮の圧容量解析の時系列結果による弾性率変化に基づいて構築した血液循環模擬装置における、心房収縮の圧容量曲線の一例である。
図11、図12に示したように、血液循環模擬装置は、具体的には、例えば、心房及び心室の、収縮の陽圧、陰圧、収縮時間、収縮のタイミングなどの各種パラメータを調整することにより、動物実験による圧容量曲線を再現することができる。
また、血液循環模擬装置において、例えば、模擬心房や模擬心室の容量、圧力変化、弾性率を所定の値に設定することで、様々な状態の血液循環系を高精度に再現することができる。
このため、病気の患者さんの状態に応じた弾性率変化を高精度に再現することができる血液循環模擬装置を提供することができる。
また、生体の循環系を模擬した精密な弾性率シミュレートが可能になり、人工臓器開発に益することができる。
以上、説明したように、本発明に係る模擬心房を備える血液循環模擬装置は、循環流路内で模擬血液を循環させるように構成されている。
この血液循環模擬装置は、循環流路に設けられ、模擬血液を貯蔵する模擬静脈23と、模擬静脈23の下流側に設けられた模擬心房としての模擬右心房11と、模擬右心房11の下流側に設けられ、模擬血液の流れを規制する右心系の第1の人工弁(人工弁12)と、第1の人工弁の下流側に設けられた模擬心室としての模擬右心室13と、模擬右心室13の下流側に設けられ、模擬血液の流れを規制する右心系の第2の人工弁(人工弁14)と、第2の人工弁(人工弁14)の下流側に設けられた模擬肺動脈15と、模擬肺動脈15の下流側に設けられた模擬心房としての模擬左心房17と、模擬左心房17の下流側に設けられ、模擬血液の流れを規制する左心系の第3の人工弁(人工弁18)と、第3の人工弁の下流側に設けられた模擬心室としての模擬左心室19と、模擬左心室19の下流側に設けられ、模擬血液の流れを規制する左心系の第4の人工弁(人工弁20)と、第4の人工弁の下流側に設けられ、循環流路を介して模擬静脈23に連通する模擬大動脈21と、を有する。
模擬右心房11や模擬左心房17などの模擬心房は、ハウジングと、ハウジング内を空気室と液体室に区画する弾性のダイヤフラムと、ハウジングに設けられ、液体室に連通する模擬血液の流入口および流出口と、を備える。
そして、血液循環模擬装置は、模擬心房の空気室へのエアの給排気によりダイヤフラムを変形させ、模擬心房の液体室の容積変化により模擬血液の脈流を流出口から吐出させる駆動制御手段(駆動装置40および制御部50)を有する。
このように、簡単な構成で、高精度に血液循環系を模擬することができる、模擬心房を備える血液循環模擬装置を提供することができる。
また、本発明の血液循環模擬装置を用いた人工臓器の試験方法は、上記血液循環模擬装置の循環流路に、少なくとも人工弁、人工血管、補助人工心臓、全置換型人工心臓のいずれかの人工臓器を取り付け、人工臓器に対して模擬心房から吐出された模擬血液を流入させて該人工臓器に対して試験を行う。こうすることで、人工臓器を簡単に客観的に評価することができる、血液循環模擬装置を用いた人工臓器の試験方法を提供することができる。
本実施形態では、模擬心室は、ダイヤフラムを備えたエア駆動式ポンプである。駆動制御手段は、模擬心房のダイヤフラムに対して第1の圧力でエア駆動を行い、所定時間経過後、模擬心室のダイヤフラムに対して第1の圧力よりも高い第2の圧力でエア駆動を行う制御を行うので、模擬心房の収縮を高精度に模擬した血液循環模擬装置を提供することができる。
ヒトの心臓では、心房収縮の後、所定時間経過後に心室収縮となり、その後、心房拡張、心室拡張となることを繰り返す。
本発明の実施形態に係る血液循環模擬装置では、駆動制御手段の制御により、模擬心房の収縮の後、上記所定時間経過後に、模擬心室を収縮し、その後、模擬心房を拡張した後、模擬心室を拡張させることを繰り返す。こうすることで、血液循環系を高精度に再現することができる、血液循環模擬装置を提供することができる。
また、駆動制御手段が、心臓などの各種疾病を模擬するように、模擬心房の収縮、模擬心室の収縮、模擬心房の拡張、模擬心室の拡張それぞれのタイミングを制御することで、血液循環系の各種疾病状態を高精度に模擬可能な血液循環模擬装置を提供することができる。
また、血液循環模擬装置は、模擬心房(心房モデル)の後負荷側に、拍動型、または無拍動型人工心臓を接続し、心房収縮能力を持つ人工心臓モデル循環を具体化することにより、全置換型人工心臓の循環を完全にシミュレートすることができる(具体的な構成図があればご教示願います。上記拍動型人工心臓または無拍動型人工心臓と、血液循環模擬装置の各構成要素の関係が明確となる構成図があれば好ましい)。
また、全置換型人工心臓を血液循環模擬装置に取り付けて、血液循環系を高精度にシミュレートすることができ、全置換型人工心臓を効率よく開発を行うことできる。
また、血液循環模擬装置の模擬心室の流入側または流出側に人工弁を装着することで、血液循環模擬装置に人工弁(模擬弁)を取り付けた場合、その血液循環系を水力学的、流体力学的に高精度に模擬することができる。つまり、人工弁の開発、研究に役立てることができる。
また、血液循環模擬装置の模擬心室の流出側の人工弁よりも下流側(末梢側)に人工血管を装着することにより、人工血管の循環環境を精密に模擬することができる。人工血管の開発、研究に役立てることができる。
また、血液循環模擬装置の模擬心室の流出側の人工弁よりも末梢側に、例えば、図13に示したようなバルサルバ洞(大動脈洞)を模した部分91aを有する人工血管91を装着することにより、人工血管の循環環境を精密に再現し、人工血管の開発、研究に役立てることができるモデル循環回路を提供することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
また、上述の各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。
また、各図の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
血液循環模擬装置は、二心房二心室型であってもよいし、一心房一心室型、二心房一心室型であってもよい。
上記実施形態では、血液循環模擬装置は、循環流路内に模擬血液を循環させたが、模擬血液としては、水、食塩水、血液の年生を模擬したグリセリン溶液などの流体であったが、血液などの液体であってもよい。
また、上記実施形態では、エア駆動式の模擬心房や模擬心室を説明したが、この形態に限られるものではない。例えば、模擬心房や模擬心室は、気体駆動式、液体駆動式、形状記憶合金を用いた形状記憶合金駆動式、モータ駆動式であってもよい。
11…模擬右心房(模擬心房)、11d…ダイヤフラム、11f…筒状部材、11k…給排気口、11s…流入口、11t…流出口、12…人工弁(模擬弁;模擬三尖弁)、13…模擬右心室(模擬心室)、13a…ダイヤフラム、14…人工弁(模擬弁;模擬肺動脈弁)、15…模擬肺動脈(模擬動脈)、16…流路抵抗部、17…模擬左心房(模擬心房)、18…人工弁(模擬弁;模擬僧帽弁)、19…模擬左心室(模擬心室)、19a…ダイヤフラム、20…人工弁(模擬弁;模擬大動脈弁)、21…模擬大動脈(模擬動脈)、22…流路抵抗部、23…模擬静脈(静脈モデル)、31〜37…流路(循環流路)、40…駆動装置(駆動制御手段)、50…制御部(駆動制御手段)、51…模擬右心室電磁弁(空気弁)、52…模擬左心室電磁弁(空気弁)、61〜69…センサ、70…計測装置。

Claims (4)

  1. 循環流路内で模擬血液を循環させる、模擬心房を備える血液循環模擬装置であって、
    前記循環流路に設けられ、前記模擬血液を貯蔵する模擬静脈と、
    前記模擬静脈の下流側に設けられた模擬心房と、
    前記模擬心房の下流側に設けられ、前記模擬血液の流れを規制する第1の人工弁と、
    前記第1の人工弁の下流側に設けられた模擬心室と、
    前記模擬心室の下流側に設けられ、前記模擬血液の流れを規制する第2の人工弁と、
    前記第2の人工弁の下流側に設けられ、前記循環流路を介して前記模擬静脈に連通する模擬動脈と、を有し、
    前記模擬心房は、ハウジングと、
    前記ハウジング内を空気室と液体室に区画する弾性のダイヤフラムと、
    前記ハウジングに設けられ、前記液体室に連通する前記模擬血液の流入口および流出口と、を備え、
    前記血液循環模擬装置は、前記空気室へのエアの給排気により前記ダイヤフラムを変形させ、前記液体室の容積変化により前記模擬血液の脈流を前記流出口から吐出させる駆動制御手段を有することを特徴とする
    模擬心房を備える血液循環模擬装置。
  2. 循環流路内で模擬血液を循環させる、模擬心房を備える血液循環模擬装置であって、
    前記循環流路に設けられ、前記模擬血液を貯蔵する模擬静脈と、
    前記模擬静脈の下流側に設けられた模擬心房としての模擬右心房と、
    前記模擬右心房の下流側に設けられ、前記模擬血液の流れを規制する右心系の第1の人工弁と、
    前記第1の人工弁の下流側に設けられた模擬心室としての模擬右心室と、
    前記模擬右心室の下流側に設けられ、前記模擬血液の流れを規制する右心系の第2の人工弁と、
    前記第2の人工弁の下流側に設けられた模擬肺動脈と、
    前記模擬肺動脈の下流側に設けられた模擬心房としての模擬左心房と、
    前記模擬左心房の下流側に設けられ、前記模擬血液の流れを規制する左心系の第3の人工弁と、
    前記第3の人工弁の下流側に設けられた模擬心室としての模擬左心室と、
    前記模擬左心室の下流側に設けられ、前記模擬血液の流れを規制する左心系の第4の人工弁と、
    前記第4の人工弁の下流側に設けられ、前記循環流路を介して前記模擬静脈に連通する模擬大動脈と、を有し、
    前記模擬心房は、ハウジングと、
    前記ハウジング内を空気室と液体室に区画する弾性のダイヤフラムと、
    前記ハウジングに設けられ、前記液体室に連通する前記模擬血液の流入口および流出口と、を備え、
    前記血液循環模擬装置は、前記空気室へのエアの給排気により前記ダイヤフラムを変形させ、前記液体室の容積変化により前記模擬血液の脈流を前記流出口から吐出させる駆動制御手段を有することを特徴とする
    模擬心房を備える血液循環模擬装置。
  3. 前記模擬心室は、ダイヤフラムを備えたエア駆動式ポンプであり、
    前記駆動制御手段は、前記模擬心房のダイヤフラムに対して第1の圧力でエア駆動を行い、所定時間経過後、前記模擬心室のダイヤフラムに対して前記第1の圧力よりも高い第2の圧力でエア駆動を行う制御を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の血液循環模擬装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の模擬心房を備える血液循環模擬装置の循環流路に、少なくとも人工弁、人工血管、補助人工心臓、全置換型人工心臓のいずれかの人工臓器を取り付け、
    前記人工臓器に対して前記模擬心房から吐出された前記模擬血液を流入させて該人工臓器に対する試験を行うことを特徴とする
    血液循環模擬装置を用いた人工臓器の試験方法。
JP2014126730A 2014-06-19 2014-06-19 模擬心房を備える血液循環模擬装置 Active JP6570102B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014126730A JP6570102B2 (ja) 2014-06-19 2014-06-19 模擬心房を備える血液循環模擬装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014126730A JP6570102B2 (ja) 2014-06-19 2014-06-19 模擬心房を備える血液循環模擬装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016002438A true JP2016002438A (ja) 2016-01-12
JP6570102B2 JP6570102B2 (ja) 2019-09-04

Family

ID=55222183

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014126730A Active JP6570102B2 (ja) 2014-06-19 2014-06-19 模擬心房を備える血液循環模擬装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6570102B2 (ja)

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105784406A (zh) * 2016-05-12 2016-07-20 北京精密机电控制设备研究所 一种心室辅助装置体外综合测试***
CN107773328A (zh) * 2016-08-24 2018-03-09 上海市同济医院 经导管二尖瓣瓣膜支架的体外性能测试***及其测试方法
JP2018159858A (ja) * 2017-03-23 2018-10-11 株式会社グッドマン 医療用液体組成物及び医療用シミュレータ
TWI661844B (zh) * 2018-11-19 2019-06-11 國立清華大學 仿肺部裝置、人體肺部模擬系統、模擬人體肺部呼吸的方法與模擬物質在人體肺部沉積的系統及方法
WO2020154346A1 (en) * 2019-01-25 2020-07-30 Edwards Lifesciences Corporation Testing apparatus for prosthetic device
CN112986882A (zh) * 2021-02-08 2021-06-18 上海交通大学医学院附属上海儿童医学中心 磁共振心室内血流运动模拟仿真实验台
CN113160678A (zh) * 2021-04-28 2021-07-23 昆明理工大学 一种病理学实验用血液循环模拟装置
CN113270018A (zh) * 2021-05-24 2021-08-17 哈尔滨工业大学 一种用于人工器官测试的体肺血液循环模拟***
CN113440674A (zh) * 2021-06-25 2021-09-28 清华大学 用于体外膜肺氧合ecmo的模拟循环测试***及其用途
CN113674600A (zh) * 2021-08-10 2021-11-19 哈尔滨理工大学 一种左心房可控式体外模拟循环***
CN113888945A (zh) * 2021-11-13 2022-01-04 沈阳天仁合一科技有限公司 封闭式仿生血液循环***
JP2022502691A (ja) * 2018-09-21 2022-01-11 メンティス アー・ベーMentice AB 心臓シミュレーション装置
CN113990164A (zh) * 2021-11-18 2022-01-28 山东大学 一种心室腔模拟装置及其使用方法与应用
CN114005344A (zh) * 2021-11-29 2022-02-01 江苏大学 一种多功能组合式模拟循环实验台
CN114209428A (zh) * 2021-12-27 2022-03-22 湘南学院 一种模拟急性肾损伤的装置
KR20220039036A (ko) * 2020-09-21 2022-03-29 고등기술연구원연구조합 스텐트 시험 장치
CN115376392A (zh) * 2022-08-18 2022-11-22 昆明理工大学 主动脉老化对血管生物力学影响的模拟装置及方法
CN115394168A (zh) * 2022-09-22 2022-11-25 中国人民解放军总医院第一医学中心 人体血液循环模拟***及参数采集方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004008586A (ja) * 2002-06-07 2004-01-15 Univ Waseda 流体循環装置
WO2012002334A1 (ja) * 2010-07-02 2012-01-05 独立行政法人国立循環器病研究センター 心機能シミュレータ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004008586A (ja) * 2002-06-07 2004-01-15 Univ Waseda 流体循環装置
WO2012002334A1 (ja) * 2010-07-02 2012-01-05 独立行政法人国立循環器病研究センター 心機能シミュレータ

Non-Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
梅津光生: "血液循環系の工学的解析と循環モデルの開発", 東京女子医科大学雑誌, vol. 第49巻第7号, JPN6018015372, 1979, pages 626 - 639, ISSN: 0003886817 *
白石泰之,ほか12名: "小児心疾患治療支援のための右心系シミュレーション", 第29回日本シミュレーション学会大会発表論文集, JPN6018015373, 2010, pages 225 - 228, ISSN: 0003886819 *
苗村潔,ほか7名: "心房収縮が僧帽弁位人工弁の閉鎖挙動に与える影響の工学的検討", 人工臓器, vol. 第26巻第4号, JPN6018015374, 1997, pages 865 - 871, ISSN: 0003886818 *

Cited By (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105784406A (zh) * 2016-05-12 2016-07-20 北京精密机电控制设备研究所 一种心室辅助装置体外综合测试***
CN107773328A (zh) * 2016-08-24 2018-03-09 上海市同济医院 经导管二尖瓣瓣膜支架的体外性能测试***及其测试方法
CN107773328B (zh) * 2016-08-24 2023-10-03 上海市同济医院 经导管二尖瓣瓣膜支架的体外性能测试***及其测试方法
JP2018159858A (ja) * 2017-03-23 2018-10-11 株式会社グッドマン 医療用液体組成物及び医療用シミュレータ
JP7002205B2 (ja) 2017-03-23 2022-01-20 株式会社グッドマン シミュレータ用擬似体液及び医療用シミュレータ
JP7464997B2 (ja) 2018-09-21 2024-04-10 メンティス アー・ベー 心臓シミュレーション装置
JP2022502691A (ja) * 2018-09-21 2022-01-11 メンティス アー・ベーMentice AB 心臓シミュレーション装置
US11062625B2 (en) 2018-11-19 2021-07-13 National Tsing Hua University Imitating lung device, system for simulating human lung, method for simulating human breathing, system for simulating deposition of substance in human lung and method of the same
TWI661844B (zh) * 2018-11-19 2019-06-11 國立清華大學 仿肺部裝置、人體肺部模擬系統、模擬人體肺部呼吸的方法與模擬物質在人體肺部沉積的系統及方法
CN113518600A (zh) * 2019-01-25 2021-10-19 爱德华兹生命科学公司 用于假体装置的测试设备
CN113518600B (zh) * 2019-01-25 2024-03-12 爱德华兹生命科学公司 用于假体装置的测试设备
WO2020154346A1 (en) * 2019-01-25 2020-07-30 Edwards Lifesciences Corporation Testing apparatus for prosthetic device
KR20220039036A (ko) * 2020-09-21 2022-03-29 고등기술연구원연구조합 스텐트 시험 장치
KR102440151B1 (ko) * 2020-09-21 2022-09-05 고등기술연구원연구조합 스텐트 시험 장치
CN112986882A (zh) * 2021-02-08 2021-06-18 上海交通大学医学院附属上海儿童医学中心 磁共振心室内血流运动模拟仿真实验台
CN112986882B (zh) * 2021-02-08 2024-03-22 上海交通大学医学院附属上海儿童医学中心 磁共振心室内血流运动模拟仿真实验台
CN113160678A (zh) * 2021-04-28 2021-07-23 昆明理工大学 一种病理学实验用血液循环模拟装置
CN113270018A (zh) * 2021-05-24 2021-08-17 哈尔滨工业大学 一种用于人工器官测试的体肺血液循环模拟***
CN113440674A (zh) * 2021-06-25 2021-09-28 清华大学 用于体外膜肺氧合ecmo的模拟循环测试***及其用途
CN113440674B (zh) * 2021-06-25 2023-03-31 清华大学 用于体外膜肺氧合ecmo的模拟循环测试***及其用途
CN113674600A (zh) * 2021-08-10 2021-11-19 哈尔滨理工大学 一种左心房可控式体外模拟循环***
CN113888945B (zh) * 2021-11-13 2024-01-23 沈阳天仁合一科技有限公司 封闭式仿生血液循环***
CN113888945A (zh) * 2021-11-13 2022-01-04 沈阳天仁合一科技有限公司 封闭式仿生血液循环***
CN113990164A (zh) * 2021-11-18 2022-01-28 山东大学 一种心室腔模拟装置及其使用方法与应用
CN114005344A (zh) * 2021-11-29 2022-02-01 江苏大学 一种多功能组合式模拟循环实验台
CN114209428B (zh) * 2021-12-27 2024-01-30 湘南学院 一种模拟急性肾损伤的装置
CN114209428A (zh) * 2021-12-27 2022-03-22 湘南学院 一种模拟急性肾损伤的装置
CN115376392A (zh) * 2022-08-18 2022-11-22 昆明理工大学 主动脉老化对血管生物力学影响的模拟装置及方法
CN115376392B (zh) * 2022-08-18 2024-04-26 昆明理工大学 主动脉老化对血管生物力学影响的模拟装置及方法
CN115394168B (zh) * 2022-09-22 2024-01-19 中国人民解放军总医院第一医学中心 人体血液循环模拟***及参数采集方法
CN115394168A (zh) * 2022-09-22 2022-11-25 中国人民解放军总医院第一医学中心 人体血液循环模拟***及参数采集方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6570102B2 (ja) 2019-09-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6570102B2 (ja) 模擬心房を備える血液循環模擬装置
US11682320B2 (en) Cardiac simulation device
US20190206283A1 (en) Cardiac simulation device
JP6741344B2 (ja) 心臓シミュレーションデバイス
US20210043113A1 (en) Cardiac simulation device
Figliola et al. In vitro simulation and validation of the circulation with congenital heart defects
Vannelli et al. Dynamic heart phantom with functional mitral and aortic valves
JP3229487B2 (ja) 血液循環シミュレータ
CN114699646A (zh) 心室辅助装置性能测试***
Liu et al. Construction of an artificial heart pump performance test system
Vandenberghe et al. A simple, economical, and effective portable paediatric mock circulatory system
JP4587776B2 (ja) 血流シミュレータ及び流れ変換装置
Rezaienia et al. In-vitro investigation of cerebral-perfusion effects of a rotary blood pump installed in the descending aorta
Khudzari et al. Mock circulatory loop for cardiovascular assist device testing
Foley Development of a cardiovascular simulator incorporating a phantom simulation of the arterial system
WO2020245776A1 (en) Cardiac simulation device
Sharp Models of the cardiovascular system
Baturalp Design and development of a systemic mock circulation loop with a novel beating left ventricular simulator
Das Laboratory Development of a Self-Powered FONTAN for Treatment of Congenital Heart Disease
Tortora et al. Experimental integration of Autoregulation Unit for left ventricular assist devices in a cardiovascular hybrid simulator
Wu et al. In-vitro evaluation of cardiac energetics and coronary flow with volume displacement and rotary blood pumps
da Fonseca et al. Cardiovascular System Simulators
Thompson-Jooste Comparison of heart valve flow dynamics assessment between echocardiography and pulse duplication
Cappelli et al. Improving the performance of a hybrid mock circulatory loop: advanced pump control and vacuum system optimization
Telyshev et al. Automated system for control and simulation of physiological cardiovascular parameters

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170601

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180502

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180629

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180903

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181002

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20181130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190716

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190802

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6570102

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250