JP2016001589A - 増熱部材とそれを用いた熱利用機器及び太陽電池効率向上システム - Google Patents
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Abstract
【課題】電気ヒーターを用いる加熱装置例えば電気炉やまた電気冷蔵庫やエアコン等の熱交換器では熱交換フインの熱放射率(熱吸収率)の熱効率を向上させ、また化石燃料を用いる加熱装置例えばボイラー等では、熱効率を向上させる加熱装置を提供する。熱効率を向上させる内燃機関、外燃機関を提供する。【解決手段】電気ヒーターを用いる加熱装置では加熱面を熱吸収率の高い熱吸収部材で被覆すれば熱効率を向上させることが出来る。また、化石燃料を用いる加熱装置でも加熱面を熱吸収率の高い熱吸収部材で被覆すれば熱効率を向上させることが出来る。内燃機関、外燃機関の空気に面する外板の表面を熱放射率が高い熱放射部材で被覆し、放射冷却により外板の温度を下げれば内燃機関、外燃機関の内部温度を増大させることが出来るので、効率を増大させることが出来る。【選択図】図1
Description
本発明は熱吸収・熱放射部材に関し、熱利用機器の表面全体または少なくともその一部に熱吸収・熱放射部材を塗布するか静電塗装または溶射により被覆して熱効率を向上させた熱利用機器及び太陽電池効率向上システムに関する。またこの熱吸収・熱放射部材の粉末を公知の硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム等の溶融塩または、水、耐熱性油等の熱媒体に混合することにより、熱媒体の熱伝導率を向上させること出来る。その結果太陽熱発電の熱媒体、各種蓄熱機器の熱媒体、ガラスケミカル強化炉用の硝酸カリウム熱媒体の熱伝導率は増大するので、太陽熱発電機器、各種蓄熱機器、ガラスケミカル強化炉の熱効率は向上する。このような熱利用機器にも関する。
この新しい熱吸収・熱放射部材(増熱部材と称す)によりエネルギー不足が解消され、たとい原子力発電が止まっても産業のスローダウンを回避できる可能性がある。
出願人は本発明の増熱部材を多くの機器に用いて試験を行った結果、この新しい増熱部材(熱吸収・熱放射部材)を応用した下記の各機器及び太陽電池効率向上システムが多くの企業によって製造され輸出されるならば、我が国に大きな貿易利益をもたらし、かつ税収も飛躍的に増え1000兆円といわれる国の債務は減少し、かつGDPも向上する可能性がある。結果として我が国の興隆に寄与できると確信している。
この新しい熱吸収・熱放射部材(増熱部材と称す)によりエネルギー不足が解消され、たとい原子力発電が止まっても産業のスローダウンを回避できる可能性がある。
出願人は本発明の増熱部材を多くの機器に用いて試験を行った結果、この新しい増熱部材(熱吸収・熱放射部材)を応用した下記の各機器及び太陽電池効率向上システムが多くの企業によって製造され輸出されるならば、我が国に大きな貿易利益をもたらし、かつ税収も飛躍的に増え1000兆円といわれる国の債務は減少し、かつGDPも向上する可能性がある。結果として我が国の興隆に寄与できると確信している。
現状の電気炉やガス炉の炉壁は耐火煉瓦、耐火断熱煉瓦、セラミックスファイバー、黒鉛断熱材、人造鉱物繊維保温材、無機多孔質保温材、パーミキュライト保温材、発泡プラスチック保温材、耐熱鋼、耐熱合金等の耐火物である。
炉心管を持つものはアルミナ等のセラミックス管、インコネル管等の金属管が主流である。
またヒーターを炉内に露出させた炉ではヒーターを収納する炉壁は耐熱セラミックスである。
一方化石燃料を用いたボイラー等では耐熱金属性のボイラー管の外部を加熱してボイラー管内部の水を加熱し、生成された水蒸気でタービンを回転させる。
さらに内燃機関や外燃機関は化石燃料の燃焼熱をエネルギー源としている。
また太陽電池では結晶シリコン型を例にとると、パネルの温度が1℃下がれば発電効率は0.45%向上する。しかし現状では夏のパ熱温度は70℃にもなり発電効率は約20%も低下していた。
炉心管を持つものはアルミナ等のセラミックス管、インコネル管等の金属管が主流である。
またヒーターを炉内に露出させた炉ではヒーターを収納する炉壁は耐熱セラミックスである。
一方化石燃料を用いたボイラー等では耐熱金属性のボイラー管の外部を加熱してボイラー管内部の水を加熱し、生成された水蒸気でタービンを回転させる。
さらに内燃機関や外燃機関は化石燃料の燃焼熱をエネルギー源としている。
また太陽電池では結晶シリコン型を例にとると、パネルの温度が1℃下がれば発電効率は0.45%向上する。しかし現状では夏のパ熱温度は70℃にもなり発電効率は約20%も低下していた。
解決しようとする課題は、先ず太陽電池においては夏の発電効率の低下を防止することである。また前記のような電気ヒーターを用いる加熱装置例えば電気炉については、炉のヒーターの熱放射率が小さい為、高い温度で被加熱物を加熱する場合、ヒーターに通じる電流を大きくしてヒーターの温度を上げなければならず、その為加熱効率が悪くなり、またヒーターの寿命も短くなるということである。
また電気冷蔵庫やエアコン等の熱交換器では熱交換フインの熱放射率(熱吸収率)が低い時は、高温側からの熱放射が充分でなく熱交換効率が悪くなっていた。
また化石燃料を用いる加熱装置例えばボイラーでは、ボイラー外部の加熱面は高融点金属製であるので、熱吸収率(熱放射率)が低く、また熱線反射率が高いので、熱源からの熱線はこの高融点金属面で反射され、熱線は高融点金属に吸収され難く、そのため高融点金属の温度は上昇せず加熱効率は低いものにならざるを得なかった。
また電気冷蔵庫やエアコン等の熱交換器では熱交換フインの熱放射率(熱吸収率)が低い時は、高温側からの熱放射が充分でなく熱交換効率が悪くなっていた。
また化石燃料を用いる加熱装置例えばボイラーでは、ボイラー外部の加熱面は高融点金属製であるので、熱吸収率(熱放射率)が低く、また熱線反射率が高いので、熱源からの熱線はこの高融点金属面で反射され、熱線は高融点金属に吸収され難く、そのため高融点金属の温度は上昇せず加熱効率は低いものにならざるを得なかった。
上記問題点に鑑みて為された本発明の目的は、太陽電池の場合アクリルシートの中に本発明の放熱セラミックを分散させたシートを造り、太陽電池の背面に張り、背面から放熱させ、太陽電池パネルの温度を低下させて、発電効率を向上させることである。また電気ヒーターを用いる加熱装置ではヒーター周りの熱放射率を高め、加熱効率を高めることである。
また熱交換器では熱交換フインの熱吸収率(熱放射率)を増大させ、高熱源の熱を効率よく低熱源に伝えるようにすることである。
さらに化石燃料を用いる加熱装置では化石燃料の燃焼による熱線が加熱媒体を収納する容器によって反射されず、充分に吸収されるように、熱線を受ける容器面の熱吸収率を増大させることである。
そして上記を可能とする増熱部材(熱吸収・熱放射部材)を提供し、且つそれを用いた熱利用装置を提供することにある。
増熱部材とは熱吸収・熱放射部材を被覆した結果、熱利用機器のエネルギー効率が増大する場合の熱吸収・熱放射部材の略称である。
また熱交換器では熱交換フインの熱吸収率(熱放射率)を増大させ、高熱源の熱を効率よく低熱源に伝えるようにすることである。
さらに化石燃料を用いる加熱装置では化石燃料の燃焼による熱線が加熱媒体を収納する容器によって反射されず、充分に吸収されるように、熱線を受ける容器面の熱吸収率を増大させることである。
そして上記を可能とする増熱部材(熱吸収・熱放射部材)を提供し、且つそれを用いた熱利用装置を提供することにある。
増熱部材とは熱吸収・熱放射部材を被覆した結果、熱利用機器のエネルギー効率が増大する場合の熱吸収・熱放射部材の略称である。
上記目的を達成するための手段は次の通りである。
まず電気ヒーターを用いる加熱装置では電気ヒーターの周囲に熱放射セラミックスを配置し、電気ヒーターの熱線を熱放射セラミックスに吸収させ、加熱された前記セラミックスの表面から熱線を放射させ加熱装置の効率を向上させることである。これは電気ヒーターそのものの加熱効率を向上させる手段である。各種加熱器、乾燥機の電気ヒーターでも同様である。
また加熱効率向上の別の手段であるが、熱源からの熱線を用いて加熱装置内の被加熱物を加熱する場合について述べる。この時はヒーターから放射される熱線が加熱装置内の被加熱物に吸収され被加熱物は加熱されるのであるが、その伝熱機構の多くは熱線放射(輻射)・吸収によっている。
熱放射によって加熱されるので、放射熱量は下記の(式1)に従う。
絶対温度TH、表面積A2で放射率ε2の高温物体(ヒーター壁)が、低温物体(被加熱物)に向けて熱放射で放出する熱量Qは下記の(式1)で表される。
Q=σA2(TH 4−TL 4)/{1/ε2+(A2/A1)・(1/ε1−1)} (式1)
ここで Q=放射熱量(W)
ε2=熱放射率(熱吸収率)・高温側、 ε1=熱放射率(熱吸収率)・低温側
σ=5.67×10-8 W m-2 K-4(ステファン・ボルツマン常数)
TH=高温側(ヒーター壁)温度(K)、 TL=低温側(被加熱物)温度(K)
A2=高温側・表面積(m2)、 A1=低温側・表面積(m2)
この(式1)は並行した2表面間の放射熱伝達に適用される。並行でない2表面間の熱伝達は(式1)に類似な式が用いられるが、原理的に同様なので、ここでは(式1)で代表させる。
その結果熱源を含むヒーター壁の熱放射率ε2が大きければ大きいほど
放射熱量Qは増大することになる。
また対流を考慮する場合は図1内に記載した(式2)を用いる。
まず電気ヒーターを用いる加熱装置では電気ヒーターの周囲に熱放射セラミックスを配置し、電気ヒーターの熱線を熱放射セラミックスに吸収させ、加熱された前記セラミックスの表面から熱線を放射させ加熱装置の効率を向上させることである。これは電気ヒーターそのものの加熱効率を向上させる手段である。各種加熱器、乾燥機の電気ヒーターでも同様である。
また加熱効率向上の別の手段であるが、熱源からの熱線を用いて加熱装置内の被加熱物を加熱する場合について述べる。この時はヒーターから放射される熱線が加熱装置内の被加熱物に吸収され被加熱物は加熱されるのであるが、その伝熱機構の多くは熱線放射(輻射)・吸収によっている。
熱放射によって加熱されるので、放射熱量は下記の(式1)に従う。
絶対温度TH、表面積A2で放射率ε2の高温物体(ヒーター壁)が、低温物体(被加熱物)に向けて熱放射で放出する熱量Qは下記の(式1)で表される。
Q=σA2(TH 4−TL 4)/{1/ε2+(A2/A1)・(1/ε1−1)} (式1)
ここで Q=放射熱量(W)
ε2=熱放射率(熱吸収率)・高温側、 ε1=熱放射率(熱吸収率)・低温側
σ=5.67×10-8 W m-2 K-4(ステファン・ボルツマン常数)
TH=高温側(ヒーター壁)温度(K)、 TL=低温側(被加熱物)温度(K)
A2=高温側・表面積(m2)、 A1=低温側・表面積(m2)
この(式1)は並行した2表面間の放射熱伝達に適用される。並行でない2表面間の熱伝達は(式1)に類似な式が用いられるが、原理的に同様なので、ここでは(式1)で代表させる。
その結果熱源を含むヒーター壁の熱放射率ε2が大きければ大きいほど
放射熱量Qは増大することになる。
また対流を考慮する場合は図1内に記載した(式2)を用いる。
また温度TgのガスからTs(K)の受熱壁(固体表面)に送られる放射熱量Qは、下記の(式3)を用いる。
Q=αAs(Tg4−Ts4)/{1/εg+1/εs+1} (式3)
ここでTg:ガス炎の温度(K) Ts:受熱壁の温度(K)
εg:ガス炎の放射率 εs:受熱壁の放射率
α:ガスの熱吸収率 As:受熱壁の面積(m2)
Q=ガスから受熱壁への放射熱量(W)
Q=αAs(Tg4−Ts4)/{1/εg+1/εs+1} (式3)
ここでTg:ガス炎の温度(K) Ts:受熱壁の温度(K)
εg:ガス炎の放射率 εs:受熱壁の放射率
α:ガスの熱吸収率 As:受熱壁の面積(m2)
Q=ガスから受熱壁への放射熱量(W)
また電動機、発電機の回転子、固定子、ハウジングの表面に本発明の熱放射部材(熱吸収部材)を塗装したり静電塗装、溶射により被覆すると回転子の熱は熱放射により固定子に伝えられ固定子の熱はハウジングに伝えられるので回転子、固定子の温度は低下する。その結果電動機、発電機の定格を超えた電流を流すことが出来るので出力は向上する。
以降本発明の熱放射部材(熱吸収部材)を用いて塗布や静電塗装、溶射により表面被覆することを総称して“被覆”と呼称する。
また電気自動車(EV)、ハイブリッド自動車(PHEV)の電動機、発電機の回転子、固定子、ハウジングに本発明の熱放射部材を被覆しても同様に効率が向上する。
以降本発明の熱放射部材(熱吸収部材)を用いて塗布や静電塗装、溶射により表面被覆することを総称して“被覆”と呼称する。
また電気自動車(EV)、ハイブリッド自動車(PHEV)の電動機、発電機の回転子、固定子、ハウジングに本発明の熱放射部材を被覆しても同様に効率が向上する。
また熱交換器では熱交換器のフインに熱吸収率(熱放射率)の高い熱放射・熱吸収部材を被覆することにより高温側流体の熱を効率よくフインに吸収させ、その熱を低温側流体に伝えることである。
電気ヒーターを用いる加熱装置の場合はカーボンヒーターやニクロム線ヒーターからは赤外線領域の熱線が放射されるという特性がある。このスペクトルは遠赤外線領域の0.5μから8μに分布し、3μ付近にピークを持つが、これは水の吸収スペクトルのピーク(3μm付近)とオーバーラップするため含水率の高い物体を特に効率よく加熱される。
その為電気ヒーターを用いる加熱装置の場合は熱線を受ける面に被覆する熱放射・熱吸収部材の熱吸収スペクトルは3μ付近にピークを持つことが望ましい。
その為電気ヒーターを用いる加熱装置の場合は熱線を受ける面に被覆する熱放射・熱吸収部材の熱吸収スペクトルは3μ付近にピークを持つことが望ましい。
化石燃料を用いる加熱装置では化石燃料の燃焼による熱線が被加熱媒体を収納する容器によって反射されず充分に吸収されるように、熱線を受ける容器の外面の全部または少なくとも一部に熱吸収率(熱放射率)の高い熱放射・熱吸収部材を被覆し加熱媒体を収納する容器に効率よく熱を伝え加熱効率を増大させることである。化石燃料を用いる加熱装置の増熱は(式3)に従う。
例えば蒸気タービンのボイラーやガスタービンの加熱部の熱源に接した部分の外面の全部または少なくとも一部にこの熱吸収部材(増熱部材)を被覆すると、ボイラーやガスタービンの温度を上げることが出来るので出力は向上する。
最近の火力発電所のボイラーには高温・高圧・大容量のものが要求される。そのとき燃焼室温度が高温化すると、伝熱量が温度の4乗に比例して増大する。その結果放射熱が、接触熱伝達に勝ってくる。このため炉壁が高熱となり焼損し易くなる。これを防止すると同時に水の蒸発・過熱を円滑に行うために、燃焼室の周囲の壁のすべてに直径20〜100mmの水管を縦に並べて水管による炉壁をつくる形のボイラーが主流となっている。この炉壁を水冷壁(water cooled wall)という。この水管の外面を熱吸収率(熱放射率)の高い本発明の熱放射・熱吸収部材で被覆すれば水管に効率よく熱を伝え加熱効率を増大させることが出来る。
油炊燃焼炎とガス炊燃焼炎のスペクトルは1μから5μの間に分布している。その為化石燃料を用いる加熱装置では炎を受ける面に被覆する熱放射・熱吸収部材の熱吸収スペクトルは1μから5μの間に分布していることが望ましい。
また蒸気タービンのボイラーやガスタービンの熱交換器のフインに増熱部材を被覆すると熱交換器の効率が向上するので出力は増大する。
熱交換器の効率向上は(式2)に従う。
例えば蒸気タービンのボイラーやガスタービンの加熱部の熱源に接した部分の外面の全部または少なくとも一部にこの熱吸収部材(増熱部材)を被覆すると、ボイラーやガスタービンの温度を上げることが出来るので出力は向上する。
最近の火力発電所のボイラーには高温・高圧・大容量のものが要求される。そのとき燃焼室温度が高温化すると、伝熱量が温度の4乗に比例して増大する。その結果放射熱が、接触熱伝達に勝ってくる。このため炉壁が高熱となり焼損し易くなる。これを防止すると同時に水の蒸発・過熱を円滑に行うために、燃焼室の周囲の壁のすべてに直径20〜100mmの水管を縦に並べて水管による炉壁をつくる形のボイラーが主流となっている。この炉壁を水冷壁(water cooled wall)という。この水管の外面を熱吸収率(熱放射率)の高い本発明の熱放射・熱吸収部材で被覆すれば水管に効率よく熱を伝え加熱効率を増大させることが出来る。
油炊燃焼炎とガス炊燃焼炎のスペクトルは1μから5μの間に分布している。その為化石燃料を用いる加熱装置では炎を受ける面に被覆する熱放射・熱吸収部材の熱吸収スペクトルは1μから5μの間に分布していることが望ましい。
また蒸気タービンのボイラーやガスタービンの熱交換器のフインに増熱部材を被覆すると熱交換器の効率が向上するので出力は増大する。
熱交換器の効率向上は(式2)に従う。
また外燃機関やスターリング・エンジンでも同様で燃料の燃焼による熱線や太陽熱の熱線が熱線を受ける加熱面で反射されず充分に吸収されるように、熱線を受ける加熱面に熱吸収率(熱放射率)の高い熱放射・熱吸収部材を被覆し、加熱面に効率よく熱を伝え熱効率を増大させることである。
太陽熱で動作するスターリング・エンジンの場合は熱放射・熱吸収部材の熱吸収スペクトルのピーク波長が太陽光のスペクトルのピーク波長である0.5μ付近にあることが望ましい。
また太陽熱で加熱されたスターリング・エンジンの被加熱面が500℃程度になる時、被加熱面は4μ付近にピークを持つ熱線を放射するが、4μ付近の熱放射率が低い熱放射・熱吸収部材で被覆しておくと、逆放射で熱が失われることを防止できるので加熱効率が増大する。このようなスペクトルを持つ熱放射・熱吸収部材が望ましい。外燃機関やスターリング・エンジンの増熱は(式3)に従う。
太陽熱で動作するスターリング・エンジンの場合は熱放射・熱吸収部材の熱吸収スペクトルのピーク波長が太陽光のスペクトルのピーク波長である0.5μ付近にあることが望ましい。
また太陽熱で加熱されたスターリング・エンジンの被加熱面が500℃程度になる時、被加熱面は4μ付近にピークを持つ熱線を放射するが、4μ付近の熱放射率が低い熱放射・熱吸収部材で被覆しておくと、逆放射で熱が失われることを防止できるので加熱効率が増大する。このようなスペクトルを持つ熱放射・熱吸収部材が望ましい。外燃機関やスターリング・エンジンの増熱は(式3)に従う。
また内燃機関(ガソリンエンジン、ジーゼルエンジン)の放熱部の少なくとも一部にこの熱放射部材(熱吸収部材)を被覆すると、内燃機関の放熱が促進されるので内燃機関の効率が向上する。
内燃機関(ガソリンエンジン、ジーゼルエンジン)の外表面は約150℃程度になるので、この外表面の全部または少なくともその一部を被覆する熱放射部材の熱放射スペクトルのピークは7μ付近にあることが望ましい。
内燃機関の増熱は(式2)に従う。
内燃機関(ガソリンエンジン、ジーゼルエンジン)の外表面は約150℃程度になるので、この外表面の全部または少なくともその一部を被覆する熱放射部材の熱放射スペクトルのピークは7μ付近にあることが望ましい。
内燃機関の増熱は(式2)に従う。
上記の熱放射・熱吸収部材として、500℃以上の高温領域で用いうる部材は熱放射・熱吸収性セラミックス粒子と無機バインダーからなる塗料である。
上記の熱放射・熱吸収部材として、500℃以下で用いる塗料は熱放射・熱吸収性セラミックス粒子と有機バインダーからなる塗料である。
上記の熱放射・熱吸収部材として、500℃以下で用いる塗料は熱放射・熱吸収性セラミックス粒子と有機バインダーからなる塗料である。
また増熱塗料(熱吸収・熱放射塗料)に止まらず増熱シート、増熱接着剤、増熱ゲル、増熱板、増熱ブロック、増熱炉材もできるので、これらを総称して以降は増熱部材(熱放射・熱吸収部材)と呼称する。
熱放射・熱吸収性セラミックスはセラミックス内の原子集団が互いにバネでつながった振動子モデルで近似される構造を持ち、振動子の固有振動スペクトルのピーク波長が0.5μから8μであるとき、この熱線領域での固有振動の振幅が大きく、その電気的双極子能率も大きい熱放射・熱吸収性セラミックスの原子集団であることが望ましい。図3にこれをしめす。
本発明の増熱部材を用いると前記の各機器の熱効率が増大し、また出力が増大するので省エネルギーに寄与するところ大である。
この新しい増熱部材によりエネルギー不足が解消され、たとい原子力発電が止まっても産業のスローダウンを回避できる可能性がある。
出願人は本発明の増熱部材を多くの機器に用いて試験を行った結果、以下の結論を得た。
即ちこの新しい増熱部材を応用した上記の各機器が多くの企業によって製造され輸出されるならば、我が国に大きな貿易利益をもたらし、かつ税収も飛躍的に増え1000兆円といわれる国の債務は減少し、かつGDPも向上する可能性がある。結果として我が国の興隆に寄与できると確信している。
この新しい増熱部材によりエネルギー不足が解消され、たとい原子力発電が止まっても産業のスローダウンを回避できる可能性がある。
出願人は本発明の増熱部材を多くの機器に用いて試験を行った結果、以下の結論を得た。
即ちこの新しい増熱部材を応用した上記の各機器が多くの企業によって製造され輸出されるならば、我が国に大きな貿易利益をもたらし、かつ税収も飛躍的に増え1000兆円といわれる国の債務は減少し、かつGDPも向上する可能性がある。結果として我が国の興隆に寄与できると確信している。
上記課題を解決するために、請求項1で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、その構成原子が互いにバネでつながった振動子モデルで近似される構造を持ち、振動子の固有振動スペクトルのピーク波長が0.5μから8μであるとき、この熱線領域での固有振動の振幅が大きく、その電気的双極子能率も大きい原子集団を含む熱放射・熱吸収性セラミックスを用いて熱放射・熱吸収部材を構成したことを特徴とする増熱部材を構成できる。
図3(a)にその構成原子が互いにバネでつながった振動子モデルで近似される熱放射の機構を模式図で示す。図3(b)は前記熱放射・熱吸収性セラミックスを構成する原子が電気的双極子を持っているとき、電気的双極子の熱振動が熱線という電磁波を放射する放射強度の式と図を示す。
下記実施例2(請求項2)から実施例27(請求項27)に於いて、各物質の元素構成を示すx、y、z、m、n、a、b、c等の数値は実施例28(請求項28)の表1から表4に示す各物質の化学量論比を基準にするが、x、y、z、m、n、a、b、c等の数値は化学量論比の上下に増減できるものとする。
増減の仕方は熱放射率(熱吸収率)が最大となるように増減するが、製造コストが最も安価になるような数値を取ることもできる。
電磁波を放射する放射強度の図3(b)の式において、原子間の凝集力が弾性係数(硬度、バネの強さ)をきめている。したがって応力と変形の機構が同じ種類の材質間では、融点と弾性係数(硬度、バネの強さ)の間には相関がある。
一方請求項28(実施例28)の表1から表4に示す各物質は全て融点の高い物質である。融点も硬度も原子の結びつきの強さで決まる。例えばダイヤモンドの結晶の4面体構造は結びつきが強いために融点も高く硬度も熱伝導率(2000W/mK)も、熱放射率(0.9以上)も高い。
一般に融点の高い物質は熱伝導率や熱放射率が高い。
その為融点の高い物質は本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスとして相応しい。本発明では、融点の高い物質である請求項2(実施例2)から請求項28(実施例28)の表1から表4に示す各物質全てを本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスとして定義する合理性ありとし、請求項2(実施例2)から請求項28(実施例28)の物質全てを本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスとして用途特許出願を行う。
用途特許出願の内容は、請求項2(実施例2)から請求項28(実施例28)の化学物質を専ら熱放射・熱吸収・熱伝導用途に限定して用いることを特徴とする化学物質の用途発明である。しかし請求項2(実施例2)から請求項28(実施例28)の化学物質を熱放射・熱吸収・熱伝導用途以外の用途まで用途特許出願するものではない。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、その構成原子が互いにバネでつながった振動子モデルで近似される構造を持ち、振動子の固有振動スペクトルのピーク波長が0.5μから8μであるとき、この熱線領域での固有振動の振幅が大きく、その電気的双極子能率も大きい原子集団を含む熱放射・熱吸収性セラミックスを用いて熱放射・熱吸収部材を構成したことを特徴とする増熱部材を構成できる。
図3(a)にその構成原子が互いにバネでつながった振動子モデルで近似される熱放射の機構を模式図で示す。図3(b)は前記熱放射・熱吸収性セラミックスを構成する原子が電気的双極子を持っているとき、電気的双極子の熱振動が熱線という電磁波を放射する放射強度の式と図を示す。
下記実施例2(請求項2)から実施例27(請求項27)に於いて、各物質の元素構成を示すx、y、z、m、n、a、b、c等の数値は実施例28(請求項28)の表1から表4に示す各物質の化学量論比を基準にするが、x、y、z、m、n、a、b、c等の数値は化学量論比の上下に増減できるものとする。
増減の仕方は熱放射率(熱吸収率)が最大となるように増減するが、製造コストが最も安価になるような数値を取ることもできる。
電磁波を放射する放射強度の図3(b)の式において、原子間の凝集力が弾性係数(硬度、バネの強さ)をきめている。したがって応力と変形の機構が同じ種類の材質間では、融点と弾性係数(硬度、バネの強さ)の間には相関がある。
一方請求項28(実施例28)の表1から表4に示す各物質は全て融点の高い物質である。融点も硬度も原子の結びつきの強さで決まる。例えばダイヤモンドの結晶の4面体構造は結びつきが強いために融点も高く硬度も熱伝導率(2000W/mK)も、熱放射率(0.9以上)も高い。
一般に融点の高い物質は熱伝導率や熱放射率が高い。
その為融点の高い物質は本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスとして相応しい。本発明では、融点の高い物質である請求項2(実施例2)から請求項28(実施例28)の表1から表4に示す各物質全てを本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスとして定義する合理性ありとし、請求項2(実施例2)から請求項28(実施例28)の物質全てを本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスとして用途特許出願を行う。
用途特許出願の内容は、請求項2(実施例2)から請求項28(実施例28)の化学物質を専ら熱放射・熱吸収・熱伝導用途に限定して用いることを特徴とする化学物質の用途発明である。しかし請求項2(実施例2)から請求項28(実施例28)の化学物質を熱放射・熱吸収・熱伝導用途以外の用途まで用途特許出願するものではない。
請求項2で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Oを酸素、Feを鉄とすると(MO)m・(Fe2O3)nで示される分子式を持つ金属(M)フェライトであり、かつmの値が限りなくゼロに近い値を持つ金属フェライトであることを特徴とする金属フェライト粒子を用いてフイラーとしたことを特徴とする熱放射・熱吸収部材であってもよい。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Oを酸素、Feを鉄とすると(MO)m・(Fe2O3)nで示される分子式を持つ金属(M)フェライトであり、かつmの値が限りなくゼロに近い値を持つ金属フェライトであることを特徴とする金属フェライト粒子を用いてフイラーとしたことを特徴とする熱放射・熱吸収部材であってもよい。
請求項3で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Oを酸素、Feを鉄とすると(MO)m・(Fe2O3)nで示される分子式を持つ金属(M)フェライトであり、かつm=0.5〜1.5、n=1.5〜0.5の間のいずれかの値をとることを特徴とする金属(M)フェライトで、金属(M)はMg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Niの内の1金属(M)である金属(M)フェライトであることを特徴とする熱放射・熱吸収部材であってもよい。
m、nの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。
このm、nの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Oを酸素、Feを鉄とすると(MO)m・(Fe2O3)nで示される分子式を持つ金属(M)フェライトであり、かつm=0.5〜1.5、n=1.5〜0.5の間のいずれかの値をとることを特徴とする金属(M)フェライトで、金属(M)はMg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Niの内の1金属(M)である金属(M)フェライトであることを特徴とする熱放射・熱吸収部材であってもよい。
m、nの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。
このm、nの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
請求項4で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、X、Yを金属、Oを酸素、Feを鉄とすると(XO)x・(YO)y(Fe2O3)nで示される分子式を持つ金属(X,Y)の複合フェライトであり、かつx、y=0.1〜1.9、n=1.9〜0.1の間のいずれかの値をとることを特徴とするフェライトで、金属(X,Y)の各X,YはMg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Niの内少なくとも1種類の金属を含む金属(X,Y)の複合フェライトであることを特徴とする。x、y,nの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。このx、y、nの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、y、nの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。どの様なx、y、nの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、X、Yを金属、Oを酸素、Feを鉄とすると(XO)x・(YO)y(Fe2O3)nで示される分子式を持つ金属(X,Y)の複合フェライトであり、かつx、y=0.1〜1.9、n=1.9〜0.1の間のいずれかの値をとることを特徴とするフェライトで、金属(X,Y)の各X,YはMg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Niの内少なくとも1種類の金属を含む金属(X,Y)の複合フェライトであることを特徴とする。x、y,nの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。このx、y、nの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、y、nの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。どの様なx、y、nの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
請求項5で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Aを金属、Oを酸素とすると、AxOyの分子式を持つ金属酸化物であり、金属AはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=1〜10、y=1〜20の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする。このx、yの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、yの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。どの様なx、yの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Aを金属、Oを酸素とすると、AxOyの分子式を持つ金属酸化物であり、金属AはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=1〜10、y=1〜20の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする。このx、yの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、yの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。どの様なx、yの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
請求項6で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Aを金属、Bを硼素とすると、AxByの分子式を持つ金属硼化物であり、金属AはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=1〜10、y=1〜20の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする。このx、yの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、yの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。どの様なx、yの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Aを金属、Bを硼素とすると、AxByの分子式を持つ金属硼化物であり、金属AはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=1〜10、y=1〜20の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする。このx、yの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、yの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。どの様なx、yの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
請求項7で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Aを金属、Cを炭素とすると、AxCyの分子式を持つ金属炭化物であり、金属AはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=1〜10、y=1〜20の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする。このx、yの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、yの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。どの様なx、yの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Aを金属、Cを炭素とすると、AxCyの分子式を持つ金属炭化物であり、金属AはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=1〜10、y=1〜20の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする。このx、yの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、yの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。どの様なx、yの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
請求項8で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Aを金属、Nを窒素とすると、AxNyの分子式を持つ金属窒化物であり、金属AはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=1〜10、y=1〜20の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする。このx、yの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、yの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。どの様なx、yの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Aを金属、Nを窒素とすると、AxNyの分子式を持つ金属窒化物であり、金属AはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=1〜10、y=1〜20の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする。このx、yの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、yの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。どの様なx、yの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
請求項9で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Aを金属、Fを弗素とすると、AxFyの分子式を持つ金属弗化物であり、金属AはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=1〜10、y=1〜20の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする。このx、yの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、yの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。どの様なx、yの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Aを金属、Fを弗素とすると、AxFyの分子式を持つ金属弗化物であり、金属AはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=1〜10、y=1〜20の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする。このx、yの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、yの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。どの様なx、yの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
請求項10で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Aを金属、Siを珪素とすると、AxSiyの分子式を持つ金属珪素化物であり、金属AはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=1〜10、y=1〜20の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする。このx、yの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、yの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。どの様なx、yの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Aを金属、Siを珪素とすると、AxSiyの分子式を持つ金属珪素化物であり、金属AはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=1〜10、y=1〜20の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする。このx、yの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、yの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。どの様なx、yの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
請求項11で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは
Aを金属、Pをリンとすると、AxPyの分子式を持つ金属リン化物であり、金属AはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=1〜10、y=1〜20の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする。このx、yの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、yの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。どの様なx、yの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは
Aを金属、Pをリンとすると、AxPyの分子式を持つ金属リン化物であり、金属AはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=1〜10、y=1〜20の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする。このx、yの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、yの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。どの様なx、yの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
請求項12で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Aを金属、Sを硫黄とすると、AxSyの分子式を持つ金属硫化物であり、金属AはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=1〜10、y=1〜20の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする。このx、yの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、yの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。どの様なx、yの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Aを金属、Sを硫黄とすると、AxSyの分子式を持つ金属硫化物であり、金属AはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=1〜10、y=1〜20の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする。このx、yの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、yの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。どの様なx、yの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
請求項13で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Aを金属、Clを塩素とすると、AxClyの分子式を持つ金属塩化物であり、金属AはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=1〜10、y=1〜20の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする。このx、yの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、yの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。どの様なx、yの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Aを金属、Clを塩素とすると、AxClyの分子式を持つ金属塩化物であり、金属AはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=1〜10、y=1〜20の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする。このx、yの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、yの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。どの様なx、yの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
請求項14で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Feを鉄、Oを酸素とすると、3(M2O3)・5(Fe2O3)の分子式を持つガーネット型フェライトであり、金属Mは3価のイオンでAl、Cr、Fe、Yの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とする熱放射・熱吸収部材を構成できる。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Feを鉄、Oを酸素とすると、3(M2O3)・5(Fe2O3)の分子式を持つガーネット型フェライトであり、金属Mは3価のイオンでAl、Cr、Fe、Yの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とする熱放射・熱吸収部材を構成できる。
請求項15で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Feを鉄、Oを酸素とすると、Mx・FeyOzの分子式を持つガーネット型フェライト又は六方晶フェライトであり、金属Mは少なくともAl、Cr、Fe、Y、Ba、St、Sbの内、何れかを含むことを特徴とする熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする熱放射・熱吸収部材を構成できる。
x、y、zの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。どの様なx、y、zの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Feを鉄、Oを酸素とすると、Mx・FeyOzの分子式を持つガーネット型フェライト又は六方晶フェライトであり、金属Mは少なくともAl、Cr、Fe、Y、Ba、St、Sbの内、何れかを含むことを特徴とする熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする熱放射・熱吸収部材を構成できる。
x、y、zの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。どの様なx、y、zの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
請求項16で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Siをシリコン、Oを酸素とすると、(MO)x((Si)mOn)yの分子式を持つケイ酸塩であり、金属MはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=0〜4、y=0.1〜10、m=1〜10、n=1〜10の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする。このx、y、m、nの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。x、y、m、nの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。どの様なx、y、m、nの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Siをシリコン、Oを酸素とすると、(MO)x((Si)mOn)yの分子式を持つケイ酸塩であり、金属MはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=0〜4、y=0.1〜10、m=1〜10、n=1〜10の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする。このx、y、m、nの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。x、y、m、nの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。どの様なx、y、m、nの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
請求項17で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Pをリン、Oを酸素とすると、Mx・(PnOm)yの分子式を持つリン酸塩であり、金属MはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=0〜4、y=0.1〜10、n=1〜10、m=1〜10の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする。このx、y、m、nの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、y、m、nの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。どの様なx、y、m、nの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Pをリン、Oを酸素とすると、Mx・(PnOm)yの分子式を持つリン酸塩であり、金属MはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=0〜4、y=0.1〜10、n=1〜10、m=1〜10の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする。このx、y、m、nの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、y、m、nの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。どの様なx、y、m、nの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
請求項18で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Bを硼素、Oを酸素とすると、Mx・(BmOn)yの分子式を持つ硼酸塩であり、金属MはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=0〜4、y=0.1〜10、m=1〜10、n=1〜10の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする熱放射・熱吸収部材。このx、y、m、nの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。x、y、m、nの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。
どの様なx、y、m、nの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Bを硼素、Oを酸素とすると、Mx・(BmOn)yの分子式を持つ硼酸塩であり、金属MはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=0〜4、y=0.1〜10、m=1〜10、n=1〜10の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする熱放射・熱吸収部材。このx、y、m、nの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。x、y、m、nの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。
どの様なx、y、m、nの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
請求項19で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Cを炭素、Oを酸素とすると、Mx・(CO3)yの分子式を持つ炭酸塩であり、金属MはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=0〜4、y=0.1〜10、の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする。このx、yの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、yの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。どの様なx、yの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
また実施例19(請求項19)の炭酸塩には下記の炭酸塩鉱物も含める。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Cを炭素、Oを酸素とすると、Mx・(CO3)yの分子式を持つ炭酸塩であり、金属MはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=0〜4、y=0.1〜10、の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする。このx、yの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、yの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。どの様なx、yの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
また実施例19(請求項19)の炭酸塩には下記の炭酸塩鉱物も含める。
請求項20で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、
Mを金属、Tiをチタン、Oを酸素とすると、Mx・(TiO3)yの分子式を持つチタン酸塩であり、金属MはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=0〜4、y=0.1〜10の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする。このx、yの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、yの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。どの様なx、yの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、
Mを金属、Tiをチタン、Oを酸素とすると、Mx・(TiO3)yの分子式を持つチタン酸塩であり、金属MはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=0〜4、y=0.1〜10の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする。このx、yの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、yの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。どの様なx、yの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
請求項21で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Alをアルミニウム、Oを酸素とすると、Mx・(AlmOn)yの分子式を持つアルミン酸塩であり、金属MはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=0〜4、y=0.1〜10、m=0.1〜24、n=0.1〜24の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする。このx、y、m、nの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、y、m、nの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。どの様なx、y、m、nの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Alをアルミニウム、Oを酸素とすると、Mx・(AlmOn)yの分子式を持つアルミン酸塩であり、金属MはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=0〜4、y=0.1〜10、m=0.1〜24、n=0.1〜24の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする。このx、y、m、nの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、y、m、nの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。どの様なx、y、m、nの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
請求項22で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Vをバナジウム、Oを酸素とすると、Mx・(VmOn)yの分子式を持つバナジン酸塩であり、金属MはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=0〜4、y=0.1〜10、m=0.1〜24、n=0.1〜24の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする。
このx、y、m、nの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、y、m、nの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。どの様なx、y、m、nの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Vをバナジウム、Oを酸素とすると、Mx・(VmOn)yの分子式を持つバナジン酸塩であり、金属MはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=0〜4、y=0.1〜10、m=0.1〜24、n=0.1〜24の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする。
このx、y、m、nの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、y、m、nの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。どの様なx、y、m、nの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
請求項23で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Mnをマンガン、Oを酸素とすると、Mx・(Mn)a・Ob)yの分子式を持つマンガン酸塩であり、金属MはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=0〜4、y=0.1〜10、a=1〜10、b=1〜10の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする。このx、y、a、bの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、y、a、bの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。どの様なx、y、a、bの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Mnをマンガン、Oを酸素とすると、Mx・(Mn)a・Ob)yの分子式を持つマンガン酸塩であり、金属MはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=0〜4、y=0.1〜10、a=1〜10、b=1〜10の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする。このx、y、a、bの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、y、a、bの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。どの様なx、y、a、bの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
請求項24で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Wをタングステン、Oを酸素とすると、Mx・(WmOn)yの分子式を持つタングステン酸塩であり、金属MはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=0〜4、y=0.1〜10、m=0.1〜24、n=0.1〜24の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする。このx、y、m、nの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、y、m、nの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。どの様なx、y、m、nの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Wをタングステン、Oを酸素とすると、Mx・(WmOn)yの分子式を持つタングステン酸塩であり、金属MはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=0〜4、y=0.1〜10、m=0.1〜24、n=0.1〜24の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする。このx、y、m、nの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、y、m、nの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。どの様なx、y、m、nの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
請求項25で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Snをスズ、Oを酸素とすると、Mx・((Sn)mOn)yの分子式を持つスズ酸塩であり、金属MはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=0〜4、y=0.1〜10、m=0.1〜24、n=0.1〜24の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする。
このx、y、m、nの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、y、m、nの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。どの様なx、y、m、nの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Snをスズ、Oを酸素とすると、Mx・((Sn)mOn)yの分子式を持つスズ酸塩であり、金属MはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=0〜4、y=0.1〜10、m=0.1〜24、n=0.1〜24の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする。
このx、y、m、nの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、y、m、nの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。どの様なx、y、m、nの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
請求項26で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Zrをジルコニウム、Tiをチタン、Oを酸素とするとMx(Zry, Ti1−y)O3の分子式を持つジルコ・チタン酸塩であり、金属MはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=0〜4、y=0〜0.9の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする。このx、yの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、yの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。
どの様なx、yの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
また変種としてSiZrO4も加える。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Zrをジルコニウム、Tiをチタン、Oを酸素とするとMx(Zry, Ti1−y)O3の分子式を持つジルコ・チタン酸塩であり、金属MはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=0〜4、y=0〜0.9の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする。このx、yの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、yの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。
どの様なx、yの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
また変種としてSiZrO4も加える。
請求項27で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Moをモリブデン、Oを酸素とすると、Mx・((Mo)mOn)yの分子式を持つモリブデン酸塩であり、金属MはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=0〜4、y=0.1〜10、m=1〜10、n=1〜10の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする。このx、y、n、mの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、y、n、mの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。どの様なx、yの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Moをモリブデン、Oを酸素とすると、Mx・((Mo)mOn)yの分子式を持つモリブデン酸塩であり、金属MはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=0〜4、y=0.1〜10、m=1〜10、n=1〜10の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする。このx、y、n、mの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、y、n、mの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。どの様なx、yの値を選ぶかということは本発明者のノーハウに属する。
請求項28で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは本実施例28の表1から表4に示す物質の内、少なくとも1つを含む熱放射・熱吸収セラミックを用いることを特徴とする。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは本実施例28の表1から表4に示す物質の内、少なくとも1つを含む熱放射・熱吸収セラミックを用いることを特徴とする。
下表1から表4のセラミックを用いて熱放射・熱吸収性セラミックスとすることを特徴とする熱放射・熱吸収部材を構成できる。
表1;
下記表1に記載した化合物の粉末を、請求項47(実施例47)、請求項48(実施例48)にしめす有機又は無機バインダーに分散したことを特徴とする増熱部材(熱放射・熱吸収部材)を構成できる。
下記の化合物の融点はすべて約500℃(773K)以上の物質である。
化合物名(CAS.NO)
アルミナ(1344-28-1)、塩化バリウム(10361-37-2)、オルトケイ酸リチウム(13453-84-4)
グラファイト(7782-42-5)、クロム酸カリウム(7789-00-6)、クロム酸バリウム(10294-40-3)、
ケイ化カルシウム(12013-56-8)、ケイ酸カルシウム(1344-95-2)、ケイ酸ナトリウム(1344-09-8)、
ケイフッ化カリウム(16871-90-2)、酸化イットリウム(1314-36-9)、酸化カルシウム(1305-78-8)、
酸化クロム(III)(1308-38-9)、酸化ジルコニウム(IV)(1314-23-4)、酸化スズ(IV)(18282-10-5)、
酸化セリウム(IV)(1306-38-3)、酸化タングステン(VI)(1314-35-8)、
酸化タングステンストロンチウム(13451-05-3)、酸化タンタル(V)(1314-61-0)、
酸化チタン(III)(1344-54-3)、酸化チタン(IV), アナターゼ型(1317-70-0)、
酸化チタン(IV), ルチル型(1317-80-2)、Ti3O5(12065-65-5)、酸化鉄(III)(1309-37-1)、
酸化銅(I)(1317-39-1)、酸化銅(II)(1317-38-0)、酸化ニオブ(V)(1313-96-8)、
酸化ニッケル(II)(1313-99-1)、酸化バリウムジルコニウム(12009-21-1)、
酸化マグネシウム(1309-48-4)、酸化マンガン(IV)(1313-13-9)、
酸化モリブデン(VI)(1313-27-5)、酸化モリブデンバリウム(7787-37-3)、
三酸化二ホウ素(1303-86-2)、
炭化カルシウム(75-20-7)、炭化ケイ素(409-21-2)、炭化ジルコニウム(12070-14-3)、
炭化タングステン(12070-13-2)、炭化チタン(12070-08-5)、炭化ニオブ(12069-94-2)、
炭化バナジウム(12070-10-9)、炭化ホウ素(12069-32-8)、
タングステン酸カリウム(7790-60-5)、タングステン酸カルシウム(7790-75-2)、
チオ硫酸マグネシウム(10124-53-5)、
チタン酸ストロンチウム(12060-59-2)、チタン酸鉛(II)(12060-00-3)、
チタン酸バリウム(12047-27-7)、
窒化アルミニウム(24304-00-5)、窒化カルシウム(12013-82-0)、窒化ケイ素(12033-89-5)、
窒化ジルコニウム(25658-42-8)、窒化チタン(25583-20-4)、窒化ニオブ(24621-21-4)、
窒化バナジウム(24646-85-3)、窒化ホウ素(10043-11-5)、CaSO4(7778-18-9)、
二ケイ化ジルコニウム(12039-90-6)、二ケイ化モリブデン(12136-78-6)、
ニッケル酸リチウム(12031-65-1)、二ホウ化チタン(12045-63-5)、
二ホウ化ニオブ(12007-29-3)、二リン酸カルシウム(7790-76-3)、
フッ化カルシウム(7789-75-5)、フッ化ストロンチウム(7783-48-4)、
フッ化セリウム(III)(7758-88-5)、フッ化ナトリウム(7681-49-4)、フッ化バリウム(7787-32-8)、
フッ化マグネシウム(7783-40-6)、フッ化マンガン(III)(7783-53-1)、
ホウ化カルシウム(12007-99-7)、ホウ化バナジウム(12007-37-3)、
ホウ化ハフニウム(12007-23-7)、
メタケイ酸カルシウム(10101-39-0)、メタリン酸アルミニウム(32823-06-6)、
モリブデン酸カルシウム(7789-82-4)、モリブデン酸コバルト(13062-14-6)、
モリブデン酸リチウム(13568-40-6)、リチウムアルミニウムオキシド(12003-67-7)、
硫化亜鉛(1314-98-3)、硫化ガリウム(III)(12024-22-5)、硫化ケイ素(IV)(13759-10-9)、
硫化スズ(1315-01-1)、硫化セリウム(III)(12014-93-6 )、硫化鉄(II)(1317-37-9)、
硫化銅(II)(1317-40-4)、硫化モリブデン(IV)(1317-33-5)、硫酸バリウム(7727-43-7)、
硫酸マグネシウム(7487-88-9)、リン化コバルト(12134-02-0)、
リン化タングステン(12037-70-6)、
リン酸アルミニウム(7784-30-7)、リン酸ホウ素(13308-51-5)、リン酸リチウム(10377-52-3)、
六ホウ化バリウム(12046-08-1)
表1;
下記表1に記載した化合物の粉末を、請求項47(実施例47)、請求項48(実施例48)にしめす有機又は無機バインダーに分散したことを特徴とする増熱部材(熱放射・熱吸収部材)を構成できる。
下記の化合物の融点はすべて約500℃(773K)以上の物質である。
化合物名(CAS.NO)
アルミナ(1344-28-1)、塩化バリウム(10361-37-2)、オルトケイ酸リチウム(13453-84-4)
グラファイト(7782-42-5)、クロム酸カリウム(7789-00-6)、クロム酸バリウム(10294-40-3)、
ケイ化カルシウム(12013-56-8)、ケイ酸カルシウム(1344-95-2)、ケイ酸ナトリウム(1344-09-8)、
ケイフッ化カリウム(16871-90-2)、酸化イットリウム(1314-36-9)、酸化カルシウム(1305-78-8)、
酸化クロム(III)(1308-38-9)、酸化ジルコニウム(IV)(1314-23-4)、酸化スズ(IV)(18282-10-5)、
酸化セリウム(IV)(1306-38-3)、酸化タングステン(VI)(1314-35-8)、
酸化タングステンストロンチウム(13451-05-3)、酸化タンタル(V)(1314-61-0)、
酸化チタン(III)(1344-54-3)、酸化チタン(IV), アナターゼ型(1317-70-0)、
酸化チタン(IV), ルチル型(1317-80-2)、Ti3O5(12065-65-5)、酸化鉄(III)(1309-37-1)、
酸化銅(I)(1317-39-1)、酸化銅(II)(1317-38-0)、酸化ニオブ(V)(1313-96-8)、
酸化ニッケル(II)(1313-99-1)、酸化バリウムジルコニウム(12009-21-1)、
酸化マグネシウム(1309-48-4)、酸化マンガン(IV)(1313-13-9)、
酸化モリブデン(VI)(1313-27-5)、酸化モリブデンバリウム(7787-37-3)、
三酸化二ホウ素(1303-86-2)、
炭化カルシウム(75-20-7)、炭化ケイ素(409-21-2)、炭化ジルコニウム(12070-14-3)、
炭化タングステン(12070-13-2)、炭化チタン(12070-08-5)、炭化ニオブ(12069-94-2)、
炭化バナジウム(12070-10-9)、炭化ホウ素(12069-32-8)、
タングステン酸カリウム(7790-60-5)、タングステン酸カルシウム(7790-75-2)、
チオ硫酸マグネシウム(10124-53-5)、
チタン酸ストロンチウム(12060-59-2)、チタン酸鉛(II)(12060-00-3)、
チタン酸バリウム(12047-27-7)、
窒化アルミニウム(24304-00-5)、窒化カルシウム(12013-82-0)、窒化ケイ素(12033-89-5)、
窒化ジルコニウム(25658-42-8)、窒化チタン(25583-20-4)、窒化ニオブ(24621-21-4)、
窒化バナジウム(24646-85-3)、窒化ホウ素(10043-11-5)、CaSO4(7778-18-9)、
二ケイ化ジルコニウム(12039-90-6)、二ケイ化モリブデン(12136-78-6)、
ニッケル酸リチウム(12031-65-1)、二ホウ化チタン(12045-63-5)、
二ホウ化ニオブ(12007-29-3)、二リン酸カルシウム(7790-76-3)、
フッ化カルシウム(7789-75-5)、フッ化ストロンチウム(7783-48-4)、
フッ化セリウム(III)(7758-88-5)、フッ化ナトリウム(7681-49-4)、フッ化バリウム(7787-32-8)、
フッ化マグネシウム(7783-40-6)、フッ化マンガン(III)(7783-53-1)、
ホウ化カルシウム(12007-99-7)、ホウ化バナジウム(12007-37-3)、
ホウ化ハフニウム(12007-23-7)、
メタケイ酸カルシウム(10101-39-0)、メタリン酸アルミニウム(32823-06-6)、
モリブデン酸カルシウム(7789-82-4)、モリブデン酸コバルト(13062-14-6)、
モリブデン酸リチウム(13568-40-6)、リチウムアルミニウムオキシド(12003-67-7)、
硫化亜鉛(1314-98-3)、硫化ガリウム(III)(12024-22-5)、硫化ケイ素(IV)(13759-10-9)、
硫化スズ(1315-01-1)、硫化セリウム(III)(12014-93-6 )、硫化鉄(II)(1317-37-9)、
硫化銅(II)(1317-40-4)、硫化モリブデン(IV)(1317-33-5)、硫酸バリウム(7727-43-7)、
硫酸マグネシウム(7487-88-9)、リン化コバルト(12134-02-0)、
リン化タングステン(12037-70-6)、
リン酸アルミニウム(7784-30-7)、リン酸ホウ素(13308-51-5)、リン酸リチウム(10377-52-3)、
六ホウ化バリウム(12046-08-1)
表2 鉱物;
下記表2に記載した鉱物の粉末を請求項47(実施例47)、請求項48(実施例48)にしめす有機又は無機バインダーに分散したことを特徴とする熱放射部材を構成できる。
下記の鉱物の融点は全て約500℃(773K)以上の物質である。
(1)硫化鉱物
硫化鉱物とは、主として金属元素と硫黄(S)とが結合している鉱物。硫黄の代わりに砒素、セレン、テルルなどと金属元素の結合による鉱物はそれぞれ砒化鉱物、セレン化鉱物、テルル化鉱物といわれるが、その性質は硫化鉱物に似ているため、ひとまとめにして扱われることも多い。ここでも、それに従って、砒化鉱物、セレン化鉱物、テルル化鉱物も記載する。
閃亜鉛鉱グループ
閃亜鉛鉱(sphalerite) - ZnS、等軸
テルル水銀鉱(coloradoite) - HgTe
方硫カドミウム鉱(hawleyite) - CdS
黒辰砂(metacinnabar) - HgS
シュティレ鉱(stilleite) - ZnSe
セレン水銀鉱(tiemannite) - HgSe
方鉛鉱グループ
方鉛鉱(galena) - PbS、等軸
セレン鉛鉱(clausthalite) - PbSe
テルル鉛鉱(altaite) - PbTe
方硫安銀鉱(cuboargyrite) - AgPbS2
閃マンガン鉱(alabandite) - MnS、等軸
ペントランド鉱グループ
硫鉄ニッケル鉱(pentlandite、ペントランド鉱) - (Fe,Ni)9S8、等軸
銀ペントランド鉱(argentopentlandite) - Ag(Fe,Ni)8S8
コバルトペントランド鉱(cobaltpentlandite) - Co9S8
geffroyite - (Ag,Cu,Fe)9(Se,S)8
manganese-shadlunite - (Mn,Pb,Cd)(Cu,Fe)8S8
shadlunite - (Pb,Cd)(Fe,Cu)8S8
チオスピネルグループ
ボルンハルト鉱(bornhardtite) - Co2+Co3+ 2Se4
カドモインダイト(cadmoindite) - CdIn2S4
カーロール鉱(carrollite) - Cu(Co,Ni)2S4
硫銅イリジウム鉱(cuproiridsite) - (Cu,Fe)Ir2S4
硫銅ロジウム鉱(cuprorhodsite) - (Cu,Fe)Rh2S4
daubréelite - Fe2+Cr3+ 2S4
ferrorhodsite - (Fe,Cu)(Rh,Ir,Pt)2S4
fletcherite - Cu(Ni,Co)2S4
florensovite - (Cu,Zn)Cr1.5Sb0.5S4
greigite - Fe2+Fe3+ 2S4
インダイト(indite) - FeIn2S4
kalininite - ZnCr2S4
リンネ鉱(linnaeite) - Co2+Co3+ 2S4
malanite - Cu(Pt3+,Ir3+)2S4
polydymite - Ni2+Ni3+ 2S4
tyrrellite - Cu(Co3+,Ni3+)2Se4
violarite - Fe2+Ni3+ 2S4
黄鉄鉱グループ
黄鉄鉱(pyrite) - FeS2、等軸
ハウエル鉱(hauerite) - MnS2
ベス鉱(vaesite) - NiS2
カチエル鉱(cattierite) - CoS2
ラウラ鉱(laurite) - RuS2
エルリッチマン鉱(erlichmanite) - OsS2
ビラマニン鉱(villamaninite) - (Cu,Ni,Co,Fe)S2
福地鉱(fukuchilite) - Cu3FeS8
砒白金鉱(sperrylite) - PtAs2
安金鉱(aurostibite) - AuSb2
ザークナイト(dzharkenite) - FeSe2
クルタ鉱(krutaite) - CuSe2
トログタライト(trogtalite) - CoSe2
ペンローゼ鉱(penroseite) - (Ni,Co,Cu)Se2
ミッシンネライト(michenerite) - PdBiTe
テスチビオパラダイト(testibiopalladite) - Pd(Sb,Te)Te
ゲベルサイト(geversite) - Pt(Sb,Bi)2
インシザワ鉱(insizwaite) - Pt(Bi,Sb)2
マスロバイト(maslovite) - (Pt,Pd)(Bi,Te)2
白鉄鉱グループ
白鉄鉱(marcasite) - FeS2、斜方
セレン鉄鉱(ferroselite) - FeSe2
ハスト鉱(hastite) - CoSe2
クルレルダイト(kullerudite) - NiSe2
フローベルグ鉱(frohbergite) - FeTe2
マタゲマイト(mattagamite) - CoTe2
砒鉄鉱グループ
砒鉄鉱(loellingite) - FeAs2
硫安コバルト鉱(costibite) - CoSbS
安ニッケル鉱(nisbite) - NiSb2
ランメルスベルグ鉱(rammelsbergite) - NiAs2
サフロ鉱(safflorite) - (Co,Fe)As2
セイネヨーキ鉱(seinajokite) - FeSb2
輝安鉱グループ
輝安鉱(stibnite) - Sb2S3、斜方
セレン輝安鉱(antimonselite) - Sb2Se3、斜方
輝蒼鉛鉱(bismuthinite) - Bi2S3、斜方
黄銅鉱グループ
黄銅鉱(chalcopyrite) - CuFeS2、正方
エスケルボン鉱(eskebornite) - CuFeSe2
インジウム銅鉱(roquesite) - CuInS2
ガリウム銅鉱(gallite) - CuGaS2
紅砒ニッケル鉱グループ
紅砒ニッケル鉱(nickeline) - NiAs、六方
breithauptite - NiSb
freboldite - CoSe
langisite - (Co,Ni)As
ニグリ鉱(niggliite) - PtSn
sederholmite - β-NiSe
sobolevskite - PdBi
stumpflite - Pt(Sb,Bi)
sudburyite - (Pd,Ni)Sb
輝コバルト鉱グループ
輝コバルト鉱(cobaltite) - CoAsS、斜方
ゲルスドルフ鉱(gersdorffite) - NiAsS
hollingworthite - (Rh,Pt,Pd)AsS
irarsite - (Ir,Ru,Rh,Pt)AsS
jolliffeite - NiAsSe
padmaite - PdBiSe
platarsite - (Pt,Rh,Ru)AsS
tolovkite - IrSbS
ullmannite - NiSbS
willyamite - (Co,Ni)SbS
硫砒鉄鉱グループ
硫砒鉄鉱(arsenopyrite) - FeAsS、単斜
グローコドート鉱(glaucodot)- (Co,Fe)AsS
硫安鉄鉱(gudmundite) - FeSbS
オサレス鉱(osarsite) - (Os,Ru)AsS
ルアラサイト(ruarsite) - RuAsS
四面銅鉱グループ
安四面銅鉱(tetrahedrite) - (Cu,Fe,Zn)12Sb4S13、等軸
砒四面銅鉱(tennantite) - (Cu,Fe,Zn)12As4S13、等軸
銀砒四面銅鉱(argentotennantite) - (Ag,Cu)10(Zn,Fe)2(As,Sb)4S13
銀安四面銅鉱(freibergite) - (Ag,Cu,Fe)12(Sb,As)4S13
ジロー鉱(giraudite) - (Cu,Zn,Ag)12(As,Sb)4(Se,S)13
ゴールドフィールド鉱(goldfieldite) - Cu12(Te,Sb,As)4S13
ハク鉱(hakite) - (Cu,Hg)12Sb4(Se,S)13
黄錫鉱グループ
黄錫鉱(stannite) - Cu2FeSnS4、正方
ルソン銅鉱(luzonite) - Cu3AsS4、正方
briartite - Cu2(Zn,Fe)GeS4
famatinite - Cu3SbS4
hocartite - Ag2FeSnS4
kuramite - Cu3SnS4
permingeatite - Cu3SbSe4
pirquitasite - Ag2ZnSnS4
velikite - Cu2HgSnS4
磁硫鉄鉱(pyrrhotite、ピロータイト) - Fe1-xS、単斜・六方
銅藍(covellite、コベリン) - CuS、六方
クロックマン鉱(klockmannite) - CuSe、六方
輝銅鉱(chalcocite) - Cu2S、単斜
スピオコープ鉱(spionkopite) - Cu39S28
斑銅鉱(bornite) - Cu5FeS4、斜方
ウルツ鉱(wurtzite、繊維亜鉛鉱) - ZnS、六方
硫カドミウム鉱(greenockite) - CdS、六方
辰砂(cinnabar) - HgS、三方
針ニッケル鉱(millerite) - NiS、三方
針銀鉱(acanthite) - Ag2S、単斜
輝銀鉱(argentite) - Ag2S、等軸、常温では針銀鉱に転移
輝水鉛鉱(molybdenite) - MoS2、六方
ヨルディス鉱(jordisite) - MoS2、非晶質
鶏冠石(realgar) - As4S4、単斜
雄黄(orpiment) - As2S3、単斜
砒銅鉱(domeykite) - Cu3As、立方
スクッテルド鉱(skutterudite、方砒コバルト鉱) - CoAs3
アルゴドン鉱(algodonite) - Cu6As、六方
濃紅銀鉱(pyrargyrite) - Ag3SbS3、三方
淡紅銀鉱(proustite) - Ag3AsS3
火閃銀鉱(pyrostilpnite) - Ag3SbS3、単斜
毛鉱(jamesonite) - Pb4FeSb6S14、単斜
ブーランジェ鉱(boulangerite) -Pb5Sb4S11、単斜
車骨鉱(bournonite) - CuPbSbS3、斜方
硫砒銅鉱(enargite) - Cu3AsS4、斜方
雑銀鉱(polybasite、輝安銅銀鉱) - (Ag,Cu)16Sb2S11、単斜
ベルチェ鉱(berthierite) - FeSb2S4、斜方
紅安鉱(kermesite) - Sb2S2O、三斜
(2)酸化鉱物
酸化鉱物とは、主として金属元素と酸素(O)とが結合している鉱物。
SiO2鉱物 - これらは、テクトケイ酸塩鉱物に分類されることもある。
石英(quartz) - SiO2、三方
水晶(rock crystal) - 自形結晶の石英
玉髄(chalcedony) - 微粒石英の集合体
鱗珪石(tridymite、トリディマイト) - SiO2、単斜・三斜
クリストバル石(cristobalite、クリストバライト、方珪石) - SiO2、正方
スティショフ石(stishovite、スティショバイト) - SiO2、正方
コース石(coesite、コーサイト) - SiO2、単斜
蛋白石(opal、オパル) - SiO2・nH2O、非晶質
ルチルグループ
ルチル(rutile、金紅石) - TiO2、正方
アルグ石(argutite) - GeO2
錫石(cassiterite) - SnO2、正方
軟マンガン鉱(pyrolusite) - MnO2、正方
パラテルル石(paratelluride) - TeO2
プラットナー石(plattnerite) - PbO2
スティショフ石(stishovite、スティショバイト) - SiO2、正方
クリプトメレーン鉱グループ
クリプトメレーン(cryptomelane) - K(Mn4+,Mn2+)8O16、単斜
アンケル石(ankangite) - Ba(Ti,V3+,Cr3+)8O16
コロナド鉱(coronadite) - Pb(Mn4+,Mn2+)8O16
ホランド鉱(hollandite) - Ba(Mn4+,Mn2+)8O16
万次郎鉱(manjiroite) - (Na,K)(Mn4+,Mn2+)8O16・nH2O
マンナード鉱(mannardite) - Ba(Ti6V3+ 2)O16
プリデル石(priderite) - (K,Ba)(Ti,Fe3+)8O16
レッドレッジ鉱(redledgeite) - BaTi6Cr3+ 2O16・H2O
ストロンチオメレン(strontiomelane) - SrMn4+ 6Mn3+ 2O16
轟石(todorokite) - (Mn,Ca,Mg)Mn4+ 3O7・H2O
赤鉄鉱グループ
赤鉄鉱(hematite) - Fe2O3、三方
コランダム(corundum、鋼玉) - Al2O3、三方
エスコラ石(eskolaite) - Cr2O3
カレリア石(karelianite) - V2O3
灰チタン石グループ
灰チタン石(perovskite、ペロブスキー石) - CaTiO3、単斜
ラトラップ石(latrappite) - (Ca,Na)(Nb,Ti,Fe)O3
ロパライト(loparite-(Ce)) - (Ce,Na,Ca)(Ti,Nb)O3
リュエシェ石(lueshite) - NaNbO3
タウソン石(tausonite) - SrTiO3
チタン鉄鉱グループ
チタン鉄鉱(ilmenite、イルメナイト) - FeTiO3、三方
エカンドリュース鉱(ecandrewsite) - (Zn,Fe2+,Mn2+)TiO3
ゲイキー石(geikielite) - MgTiO3
パイロファン石(pyrophanite) - Mn2+TiO3
スピネルグループ
スピネル(spinel、尖晶石) - MgAl2O4、等軸
亜鉛スピネル(gahnite)
ヘルシン石(hercynite)
磁鉄鉱(magnetite) - FeFe3+ 2O4、等軸
フランクリン鉄鉱(franklinite) - ZnFe2O4
ヤコブス鉱(jacobsite) - MnFe2o4
クロム鉄鉱(chromite) - FeCr2O4、等軸
クロム苦土鉱(magnesiochromite) - MgCr2O4
ペリクレースグループ
ペリクレース(periclase) - MgO
bunsenite - NiO
緑マンガン鉱(manganosite) - MnO、等軸
monteponite - CdO
金緑石(chrysoberyl) - BeAl2O4、斜方
鋭錐石(anatase) - TiO2、正方
板チタン石(brookite) - TiO2、斜方
テルル石(tellurite) - TeO2、斜方
赤銅鉱(cuprite) - Cu2O、等軸
黒銅鉱(tenorite、melaconite) - CuO、単斜
紅亜鉛鉱(zincite) - ZnO、六方
ハウスマン鉱(hausmannite) - MnMn3+ 2O4、正方
方安鉱(senarmontite) - Sb2O3
黄安華(stibiconite) - Sb3+Sb5+ 2O6(OH)
鉄黄安華(tripuhyite) - Fe2+Sb5+ 2O6
コルンブ石(columbite)
鉄コルンブ石(ferrocolumbite) - FeNb2O6、斜方
マンガノコルンブ石(manganocolumbite) - (Mn,Fe)(Nb,Ta)2O6、斜方
閃ウラン鉱(uraninite) - UO2、等軸
(3)水酸化鉱物
水酸化鉱物は、水酸化物からなる鉱物。酸化鉱物に含める場合もある。
ダイアスポア(diaspore) - AlO(OH)、斜方
針鉄鉱(goethite) - FeO(OH)、斜方
鱗鉄鉱(lepidocrocite) - FeO(OH)、斜方
水マンガン鉱(manganite) - Mn3+O(OH)、単斜
水滑石(brucite、ブルース石) - Mg(OH)2、三方
ギブス石(gibbsite) - Al(OH)3、単斜
ベーム石(boehmite) - AlO(OH)、斜方
(4)ハロゲン化鉱物
ハロゲン化鉱物とは、金属元素とハロゲン元素とが結合している鉱物。
岩塩(halite) - NaCl、等軸
塩化カリ石(sylvite、カリ岩塩) - KCl、等軸
角銀鉱(chlorargyrite) - AgCl、等軸
塩化アンモン石(sal ammoniac) - NH4Cl、等軸
蛍石(fluorite) - CaF2、等軸
アタカマ石(atacamite、アタカマ鉱) - Cu2(OH)3Cl、斜方
氷晶石(cryolite) - Na3AlF6、単斜
クリード石(creedite) - Ca3Al2F4(OH,F)6(SO4)・2H2O 、単斜
(5)炭酸塩鉱物
炭酸塩鉱物とは、炭酸塩からなる鉱物。
方解石グループ
方解石(calcite) - CaCO3、三方
菱苦土石(magnesite、マグネサイト) - MgCO3、三方
菱鉄鉱(siderite) - FeCO3、三方
菱マンガン鉱(rhodochrosite) - MnCO3、三方
菱亜鉛鉱(smithsonite) - ZnCO3、三方
菱コバルト鉱(sphaerocobaltite) - CoCO3
菱ニッケル鉱(gaspeite) - NiCO3
菱カドミウム鉱(otavite) - CdCO3
苦灰石グループ
苦灰石(dolomite、ドロマイト) - CaMg(CO3)2、三方
アンケル石(ankerite、鉄苦灰石) - Ca(Fe,Mg,Mn)(CO3)2、三方
クトナホラ石(kutnohorite) - Ca(Mn2+,Mg,Fe2+)(CO3)2
ミンレコーダイト(minrecordite) - CaZn(CO3)2
ノーセス石(norsethite) - BaMg(CO3)2
霰石グループ
霰石(aragonite、アラゴナイト) - CaCO3、斜方
ストロンチアン石(strontianite) - SrCO3、斜方
毒重土石(witherite) - BaCO3、斜方
白鉛鉱(cerussite) - PbCO3、斜方
藍銅鉱(azurite) - Cu3(CO3)2(OH)2、単斜
孔雀石(malachite) - Cu2(CO3)(OH)2、単斜
水亜鉛銅鉱(aurichalcite) - (Zn,Cu)5(CO3)2(OH)6、単斜
炭酸青針銅鉱(carbonate-cyanotrichite) - Cu2+ 4Al2(CO3,SO4)(OH)12・2H2O、斜方
アルチニ石(artinite) - Mg2(CO3)(OH)2・3H2O、単斜
水苦土石(hydromagnesite) - Mg5(CO3)4(OH)2・4H2O、単斜
木村石(kimuraite) - CaY2(CO2)・46H2O、斜方
(6)硝酸塩鉱物
硝酸塩鉱物とは、硝酸塩からなる鉱物。
チリ硝石(nitratine) - NaNO3、三方
硝石(niter) - KNO3、斜方
(7)ホウ酸塩鉱物
ホウ酸塩鉱物とは、ホウ酸塩からなる鉱物。
小藤石(kotoite) - Mg3(BO3)2、斜方
ルドウィヒ石(ludwigite) - (Mg,Fe)2Fe+3O2(BO3)、斜方
硼砂(borax) - Na2B4O5(OH)4・8H2O、単斜
曹灰硼石(ulexite、ウレキサイト、ウレックス石、”テレビ石”) - NaCaB5O6(OH)6・5H2O、三斜
ウィゼル石(wiserite) - (Mn,Mg)14B8(Si,Mg)O22(OH)10Cl、正方
(8)硫酸塩鉱物
硫酸塩鉱物とは、硫酸塩からなる鉱物。
重晶石グループ
重晶石(barite) - BaSO4、斜方
天青石(celestine) - SrSO4、斜方
硫酸鉛鉱(anglesite) - PbSO4、斜方
ハシェマイト(hashemite) - Ba(Cr,S)O4
緑礬グループ
緑礬(melanterite) - FeSO4・7H2O、単斜
マラー石(mallardite) - MnSO4・7H2O、単斜
赤礬(bieberite) - CoSO4・7H2O、単斜
亜鉛緑礬(zinc-melanterite) - (Zn,Mn,Mg,Fe)SO4・7H2O、単斜
胆礬グループ
胆礬(chalcanthite) - CuSO4・5H2O、三斜
上国石(jokokuite) - Mn2+SO4・5H2O
pentahydrite - MgSO4・5H2O
シデロチル石(siderotil) - Fe2+SO4・5H2O
明礬石グループ
明礬石(alunite) - KAl3(SO4)2(OH)6、三方
ソーダ明礬石(natroalunite) - NaAl3(SO4)2(OH)6、三方
アンモニウム明礬石(ammonioalunite) - (NH4)Al3(SO4)2(OH)6、三方
南石(minamiite) - (Na,Ca,K,□)Al3(SO4)2(OH)6、三方
フーアン石(huangite) - Ca□Al6(SO4)4(OH)12、三方
ワールフィアライト(walthierite) - BaAl6(SO4)4(OH)12、三方
鉄明礬石(jarosite) - KFe3+ 3(SO4)2(OH)6、三方
ソーダ鉄明礬石(natrojarosite) - NaFe3+ 3(SO4)2(OH)6、三方
ドラルルチア鉱(dorallcharite) - (Tl,K)Fe3+ 3(SO4)2(OH)6、三方
アンモニウム鉄明礬石(ammoniojarosite) - (NH4)Fe3+ 3(SO4)2(OH)6、三方
銀鉄明礬石(argentojarosite) - AgFe3+ 3(SO4)2(OH)6、三方
鉛鉄明礬石(plumbojarosite) - PbFe3+ 6(SO4)4(OH)12、三方
藁鉄石(hydronium jarosite) - (H3O)Fe3+ 3(SO4)2(OH)6、三方
尾去沢石(osarizawaite) - PbCuAl2(SO4)2(OH)6、三方
ビーバー石(beaverite) - PbCuFe3+ 2(SO4)2(OH)6、三方
石膏(gypsum) - CaSO4・2H2O、単斜
硬石膏(anhydrite) - CaSO4、斜方
ブロシャン銅鉱(brochantite) - Cu4(SO4)(OH)6、単斜
ラング石(langite) - Cu4(SO4)(OH)6・2H2O、単斜
青鉛鉱(linarite) - PbCu(SO4)(OH)2、単斜
青針銅鉱(cyanotrichite) - Cu2+ 4Al2(SO4,CO3)(OH)12・2H2O、斜方
三笠石(mikasaite) - (Fe3+,Al)2(SO4)3、三方
大阪石(osakaite) - Zn4SO4(OH)6・5H2O、三斜
テナルド石(thenardite) - Na2SO4、斜方
(9)クロム酸塩鉱物
クロム酸塩鉱物とは、クロム酸塩からなる鉱物。
紅鉛鉱(crocoite) - PbCrO4、単斜
(10)リン酸塩鉱物
リン酸塩鉱物とは、リン酸塩からなる鉱物。砒酸塩鉱物と結晶構造が似ているものが多い。
モナズ石グループ
モナズ石(monazite-(Ce)) - CePO4、単斜
ランタンモナズ石(monazite-(La)) - (La,Ce,Nd)PO4
ネオジムモナズ石(monazite-(Nd)) - (Nd,La,Ce)PO4
brabantite - Ca0.5Th0.5(PO4)
cheralite-(Ce) - (Ce,Ca,Th)(P,Si)O4
huttonite - ThSiO4
rooseveltite - BiAsO4
gasparite-(Ce) - (Ce,La,Nd)AsO4
燐灰石グループ
燐灰石(apatite group)
フッ素燐灰石(fluorapatite) - Ca5(PO4)3F、六方
塩素燐灰石(chlorapatite)- Ca5(PO4)3Cl
水酸燐灰石(hydroxylapatite、ハイドロキシアパタイト)- Ca5(PO4)3(OH)
炭酸フッ素燐灰石(carbonate-fluorapatite)- Ca5(PO4,CO3)3F
炭酸水酸燐灰石(carbonate-hydroxylapatite)- Ca5(PO4,CO3)3(OH)
緑鉛鉱(pyromorphite) - Pb5(PO4)3Cl、六方
藍鉄鉱グループ
藍鉄鉱(vivianite) - Fe3(PO4)2・8H2O、単斜
arupite - Ni3(PO4)2・8H2O
トルコ石グループ
トルコ石(turquoise) - CuAl6(PO4)4(OH)8・4H2O、三斜
アンブルゴ石グループ
アンブルゴ石(amblygonite) - (Li,Na)Al(PO4)(F,OH)、三斜
バリッシャー石グループ
バリッシャー石(variscite) - Al(PO4)・2H2O、斜方
ラブドフェーングループ
ラブドフェーン(rhabdophane-(Ce)) - (Ce,La)PO4・H2O、六方
人形石(ningyoite) - (U,Ca,Ce)2(PO4)2・1-2H2O、斜方
燐灰ウラン石グループ
燐灰ウラン石(autunite) - Ca(UO2)2(PO4)2・10-12H2O、正方
sodium autunite - Na2(UO2)2(PO4)2・8H2O
燐銅ウラン石(torbernite) - Cu(UO2)2(PO4)2・10-12H2O、正方
燐重土ウラン石(uranocircite) - Ba(UO2)2(PO4)2・10-12H2O、正方
saléeite - Mg(UO2)2(PO4)2・10H2O
燐アルミウラン石(sabugalite)- HAl(UO2)4(PO4)4・16H2O
fritzscheite - Mn(UO2)2(PO4,VO4)2・10H2O (?)
uranospinite - Ca(UO2)2(AsO4)2・10H2O
heinrichite - Ba(UO2)2(AsO4)2・10-12H2O
砒銅ウラン石(zeunerite)- Cu(UO2)2(AsO4)2・10-16H2O
kahlerite - Fe(UO2)2(AsO4)2・12H2O
nováčekite - Mg(UO2)2(AsO4)2・12H2O
trögerite - (UO2)3(AsO4)2・12H2O (?)
ベゼリ石(veszelyite) - (Cu,Zn)3(PO4)(OH)3・2H2O、単斜
ゼノタイム(xenotime-(Y)) - YPO4、正方
銀星石(wavellite) - Al3(PO4)2(OH,F)3・5H2O 斜方
カコクセン石(cacoxenite) - AlFe3+ 24O6(OH)12(PO4)17・~75H2O、六方
(11)ヒ酸塩鉱物
ヒ酸塩鉱物とは、ヒ酸塩からなる鉱物。リン酸塩鉱物と似た点が多く、両者の間を連続的に変化する鉱物も多いため、グループ名も同じものが用いられる。
モナズ石グループ
gasparite-(Ce) - (Ce,La,Nd)AsO4
燐灰石グループ
ミメット鉱(mimetite) - Pb5(AsO4)3Cl、六方
藍鉄鉱グループ
ニッケル華(annabergite) - Ni3(AsO4)2・8H2O、単斜
コバルト華(erythrite) - Co3(AsO4)2・8H2O、単斜
亜砒藍鉄鉱(parasymplesite) - Fe+3 2(AsO4)2・8H2O
バリッシャー石グループ
スコロド石(scorodite) - Fe3+AsO4・2H2O、斜方
オリーブ銅鉱(olivenite) - Cu2AsO4(OH)、単斜
アダム石(adamite、アダマイト、アダム鉱、水砒亜鉛鉱) - Zn2AsO4(OH)、斜方
(12)バナジン酸塩鉱物
バナジン酸塩鉱物とは、バナジン酸塩からなる鉱物。
褐鉛鉱(vanadinite、バナジン鉛鉱) - Pb5(VO4)3Cl、六方
カルノー石(carnotite) - K2(UO2)2V2O8・3H2O、単斜
(13)タングステン酸塩鉱物
タングステン酸塩鉱物とは、タングステン酸塩からなる鉱物。
鉄重石(ferberite) - FeWO4、単斜
マンガン重石(hübnerite) - MnWO4、単斜
鉛重石(stolzite) - PbWO4、正方
灰重石(scheelite) - CaWO4、正方
(14)モリブデン酸塩鉱物
モリブデン酸塩鉱物とは、モリブデン酸塩からなる鉱物。
水鉛鉛鉱(wulfenite、黄鉛鉱) - PbMoO4、正方
灰水鉛鉱(powellite) - CaMoO4、正方
水鉛華(ferrimolybdite) - Fe3+ 2(MoO4)3・7-8H2O、斜方
(15)ケイ酸塩鉱物
ケイ酸塩鉱物とは、ケイ酸塩からなる鉱物。
15.1ネソケイ酸塩鉱物
SiO4四面体が独立している島状四面体型ケイ酸塩鉱物。
橄欖石(olivine group)
苦土橄欖石(forsterite) - Mg2SiO4、斜方
鉄橄欖石(fayalite) - Fe2SiO4、斜方
テフロ石(tephroite、マンガン橄欖石) - Mn2SiO4、斜方
モンチセリ石(monticellite) - CaMgSiO4、斜方
柘榴石(石榴石、garnet、ガーネット)
苦礬柘榴石(pyrope) - Mg3Al2(SiO4)3、等軸
鉄礬柘榴石(almandine) - Fe3Al2(SiO4)3、等軸
満礬柘榴石(spessartine) - Mn3Al2(SiO4)3、等軸
灰鉄柘榴石(andradite) - Ca3Fe3+ 2(SiO4)3、等軸
灰礬柘榴石(grossular) - Ca3Al2(SiO4)3、等軸
灰クロム柘榴石(uvarovite) - Ca3Cr2(SiO4)3、等軸
灰バナジン柘榴石(goldmanite) - Ca3V2(SiO4)3
kimzeyite - Ca3(Zr,Ti)2(Si,Al,Fe3+)3O12
森本柘榴石(morimotoite) - Ca3TiFeSi3O12
ヒブシュ柘榴石(hibschite) - Ca3Al2(SiO4)1.5-3(OH)6-0
加藤石(katoite) - Ca3Al2(SiO4)3-x(OH)4x
ジルコン(zircon、風信子鉱) - ZrSiO4、正方
珪線石(sillimanite) - Al2SiO5、斜方
紅柱石(andalusite) - Al2SiO5、斜方
藍晶石(kyanite) - Al2SiO5、三斜
チタン石(titanite、くさび石、sphene、スフェーン) - CaTiSiO5、単斜
トパズ(topaz、黄玉) - Al2SiO4(F,OH)2、斜方
十字石(staurolite) - (Fe,Mg)4Al17O13(Si,Al)8O32(OH)3、単斜
ダトー石(datolite) - Ca2B2Si2O8(OH)2、単斜
ブラウン鉱(braunite、褐マンガン鉱) - MnMn3+ 6(SiO4)O8、正方
硬緑泥石(chloritoid) - (Fe,Mg,Mn)2Al4Si2O10(OH)4、単斜・三斜
単斜ヒューム石(clinohumite) - Mg9(SiO4)4(OH,F)2、単斜
アレガニー石(alleghanyite) - Mn5(SiO4)2(OH)2、単斜
スパー石(spurrite) - Ca5(SiO4)2(CO3)、単斜
デュモルチ石(dumortierite) - Al7(BO3)(SiO4)3O3、斜方
マラヤ石(malayaite) - CaSnSiO5、単斜
翠銅鉱(dioptase) - CuSiO3·H2O、三方
15.2 ソロケイ酸塩鉱物
SiO4四面体が2つ結合している群構造型ケイ酸塩鉱物。
ゲーレン石(gehlenite) - Ca2Al(AlSi)O7、正方
ローソン石(lawsonite) - CaAl2Si2O7(OH)・H2O、斜方
灰簾石(zoisite、ゾイサイト、黝簾石) - Ca2AlAl2(Si2O7)(SiO4)O(OH)、斜方
単斜灰簾石(clinozoisite、クリノゾイサイト) - Ca2AlAl2(Si2O7)(SiO4)O(OH)、単斜
緑簾石(epidote) - Ca2Fe3+Al2(Si2O7)(SiO4)O(OH)、単斜
紅簾石(piemontite) - Ca2Mn3+Al2(Si2O7)(SiO4)O(OH)、単斜
褐簾石(allanite-(Ce)) - CaCeAl2Fe2+(SiO4)(Si2O7)(OH)、単斜
ベスブ石(vesuvianite、idocrase) - Ca19(Fe,Mn)(Al,Mg,Fe)8Al4(F,OH)2(OH,F,O)8(SiO4)10(Si2O7)4、正方
異極鉱(hemimorphite、ヘミモルファイト) - Zn4Si2O7(OH)2・H2O、斜方
珪灰鉄鉱(ilvaite、lievrite) - CaFe2Fe3+O(Si2O7)(OH)、斜方・単斜
ズニ石(zunyite) - Al13Si5O20(OH,F)18Cl、等軸
15.3 サイクロケイ酸塩鉱物
SiO4四面体が6つ環状結合している環状体型ケイ酸塩鉱物。
斧石グループ(axinite group)
鉄斧石(ferro-axinite) - Ca2(Fe,Mn)Al2BSi4O15(OH)、三斜
マンガン斧石(manganaxinite) - Ca2MnAl2BSi4O15(OH)、三斜
緑柱石(beryl) - Be3Al2Si6O18、六方
菫青石(cordierite、コーディエライト) - Mg2Al4Si5O18・nH2O、斜方
大隅石(osumilite) - (K,Na,Ca)(Fe,Mg)2(Al,Fe3+)3Si10Al2O30・H2O、六方
杉石(sugilite) - (K,Na)(Na,H2O)2(Fe3+,Ca,Na,Ti,Fe,Mn)2(Al,Fe3+)Li2Si12O30、六方
電気石(tourmaline、トルマリン)
鉄電気石(schorl) - NaFe3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4、三方
リシア電気石(elbaite) - Na(Li,Al)3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4、三方
15.4 イノケイ酸塩鉱物
SiO4四面体が直線状に結合している繊維状型ケイ酸塩鉱物。
輝石グループ(pyroxene group)
斜方輝石(rhombic pyroxenes)
頑火輝石(enstatite) - (Mg,Fe)2Si2O6、斜方
鉄珪輝石(ferrosilite) - (Fe,Mg)2Si2O6、斜方
単斜輝石(monoclinic pyroxenes)
ピジョン輝石(pigeonite) - (Mg,Fe,Ca)2Si2O6、単斜
透輝石(diopside) - CaMgSi2O6、単斜
灰鉄輝石(hedenbergite) - CaFeSi2O6、単斜
普通輝石(augite) - (Ca,Mg,Fe)2Si2O6、単斜
ヨハンセン輝石(johannsenite) - CaMnSi2O6、単斜
オンファス輝石(omphacite) - (Ca,Na)(Mg,Fe2+,Al,Fe3+)Si2O6、単斜
ひすい輝石(翡翠輝石、jadeite、硬玉) - NaAlSi2O6、単斜
エジリン輝石(aegirine、錐輝石) - NaFe3+Si2O6、単斜
コスモクロア輝石(kosmochlor) - NaCr3+Si2O6、単斜
リシア輝石(spodumene) - LiAlSi2O6、単斜
準輝石グループ(pyroxenoid group)
珪灰石(wollastonite) - Ca3Si3O9、三斜
バスタム石(bustamite) - (Mn,Ca)3Si3O9、三斜
ばら輝石(rhodonite、ロードナイト) - (Mn,Ca)5Si5O15、三斜
パイロクスマンガン石(pyroxmangite) - (Mn,Fe)7Si7O21、三斜
ペクトライト(pectolite、ソーダ珪灰石) - Ca2NaSi3O8(OH)、三斜
バビントン石(babingtonite) - Ca2FeFe3+Si5O14(OH)、三斜
角閃石グループ(amphibole group)
斜方角閃石
直閃石(anthophyllite) - (Mg,Fe)7Si8O22(OH)2、斜方
単斜角閃石
カミントン閃石(cummingtonite) - (Mg,Fe)7Si8O22(OH)2、単斜
グリュネル閃石(grunerite) - Fe7Si8O22(OH)2、単斜
透閃石(tremolite) - Ca2(Mg,Fe)5Si8O22(OH)2
(Mg/(Mg+Fe)=1.0-0.9)、単斜
緑閃石(透緑閃石、actinolite、アクチノ閃石、陽起石) - Ca2(Mg,Fe)5Si8O22(OH)2
(Mg/(Mg+Fe)=0.5-0.9)、単斜
苦土普通角閃石(magnesiohornblende) - Ca2Mg4AlSi7AlO22(OH)2、単斜
鉄普通角閃石(ferohornblende) - Ca2Fe4(Al,Fe3+)Si7AlO22(OH)2、単斜
普通角閃石(hornblende、ホルンブレンド) - 苦土普通角閃石または鉄普通角閃石
藍閃石(glaucophane) - Na2Mg3Al2Si8O22(OH)2、単斜
リーベック閃石(riebeckite、曹閃石) - Na2Fe3(Fe3+,Al)2Si8O22(OH)2、単斜
15.5 フィロケイ酸塩鉱物
SiO4四面体が面状に結合している層状型ケイ酸塩鉱物。
カオリナイト(kaolinite) - Al4Si4O10(OH)8、三斜・単斜
ハロイ石(halloysite、ハロイサイト) - Al4Si4O10(OH)8・4H2O、単斜
蛇紋石(serpentine)
アンチゴライト(antigorite、葉蛇紋石) - (Mg,Fe)6Si4O10(OH)8、単斜
単斜クリソタイル石(clinochrysotile) - Mg6Si4O10(OH)8、単斜
斜方クリソタイル石(orthochrysotile) - Mg6Si4O10(OH)8、斜方
リザード石(lizardite) - Mg6Si4O10(OH)8、六方
珪ニッケル鉱(garnierite) - 含水ケイ酸塩鉱物混合物
スメクタイトグループ(smectite group)
モンモリロン石(montmorillonite、モンモリロナイト) - (Na,Ca)0.33(Al,Mg)2Si4O10(OH)2・nH2O、単斜
ヘクトライト(hectorite)
葉ろう石(pyrophyllite) - Al2Si4O10(OH)2、単斜・三斜
滑石(talc) - Mg3Si4O10(OH)2、単斜・三斜
雲母グループ(mica group)
(true mica)
白雲母(muscovite) - KAl2(AlSi3)O10(OH)2、単斜
絹雲母(sericite、セリサイト) - 微細な白雲母
金雲母(phlogopite) - KMg3AlSi3O10(OH,F)2、単斜
鉄雲母(annite) - KFe3AlSi3O10(OH,F)2、単斜
黒雲母(biotite) - 金雲母と鉄雲母の中間
トリリシオ雲母(trilithionite) - KLi1.5Al1.5AlSi3O10F2、単斜
ポリリシオ雲母(polylithionite) - KLi2AlSi4O10F2、単斜
リチア雲母(lepidolite、鱗雲母、紅雲母) - トリリシオ雲母とポリリシオ雲母の系列
チンワルド雲母(zinnwaldite) - シデロフィライトとポリリシオ雲母の系列
脆雲母グループ(brittle mica group)
真珠雲母(margarite) - CaAl2Al2Si2O10(OH)2、単斜
(interlayer-deficient mica)
イライト(illite)
海緑石(glauconite) - (K,Na,Ca)(Fe3+,Al,Mg,Fe)2(Si,Al)4O10(OH)2、単斜
緑泥石グループ(chlorite group)
クリノクロア石(clinochlore) - (Mg,Fe)5Al(Si3Al)O10(OH)8、単斜
菫泥石(kämmererite) - クロムを含む菫色のクリノクロア石
スチルプノメレン(stilpnomelane)
苦土蛭石(vermiculite) - Mg1-x(Mg,Fe,Fe3+,Al)3(S,Al)4O10(OH)2・4H2O、単斜
ガイロル石(gyrolite) - NaCa16(Si23Al)O60(OH)8・14H2、三斜
オーケン石(okenite) - Ca10Si18O46・18H2O
葡萄石(prehnite、プレーナイト) - Ca2AlAlSi3O10(OH)2、斜方・単斜
魚眼石グループ(apophyllite group)
フッ素魚眼石(fluorapophyllite) - KCa4Si8O20F・8H2、正方
水酸魚眼石(hydroxylapophyllite) - KCa4Si8O20(OH,F)・8H2、正方
珪孔雀石(chrysocolla) - (Cu,Al)2H2Si2O5(OH,O)4・nH2O、単斜
15.6 テクトケイ酸塩鉱物
SiO4四面体が網目状に結合している網目構造型ケイ酸塩鉱物。
SiO2鉱物 → #酸化鉱物
長石グループ(feldsper group)
アルカリ長石(alkali feldspar)
正長石(orthoclase) - KAlSi3O8、単斜
サニディン(sanidine、玻璃長石) - (K,Na)AlSi3O8、単斜
微斜長石(microcline、マイクロクリン) - KAlSi3O8、三斜
アノーソクレース(anorthoclase、曹微斜長石) - (Na,K)AlSi3O8、単斜・三斜
斜長石(plagioclase)
曹長石(albite) - NaAlSi3O8、三斜
灰長石(anorthite) - CaAl2Si2O8、三斜
ペタル石(petalite、葉長石) - LiAlSi4O10、単斜
準長石グループ(feldspathoid group)
霞石(nepheline、ネフェリン) - (Na,K)AlSiO4、六方
カリ霞石(kalsilite、カルシライト)- KAlSiO4
六方
灰霞石(cancrinite、カンクリナイト)- (Na,Ca)7-8Al6Si6O24(CO3,SO4,Cl)1.5-2・1-5H2O 六方
白榴石(leucite、リューサイト) - KAlSi2O6、正方
方ソーダ石(sodalite、ソーダライト)- Na4Al3Si3O12Cl
等軸
藍方石(haüyne、アウイン)- (Na,Ca)4-8Al6Si6O24(SO4,S)1-2
等軸
青金石(lazurite、ラズライト)
黝方石(nosean、ノゼアン)
黄長石(melilite、メリライト)
柱石(scapolite、スカポライト)
曹柱石(marialite) - (Na,Ca)4[Al(Al,Si)Si2O8]3(Cl,CO3,SO4)、正方
灰柱石 - Ca4Al6Si6O24CO3
沸石グループ(zeolite group、ゼオライト)
アミチ沸石(amicite) - K4Na4[Al8Si8O32]・10H2O、単斜
方沸石(analcime) - Na[AlSi2O6]・H2O、等軸・正方・斜方・単斜・三斜
バレル沸石(barrerite)- Na2[Al2Si7O18]・6H2O、斜方
ベルベルヒ沸石(bellbergite) - (K,Ba,Sr)2Sr2Ca2(Ca,Na)4[Al18Si18O72]・30H2O、六方
ビキタ沸石(bikitaite) - Li[AlSi2O6]・H2O、単斜・三斜
ボッグス沸石(boggsite) - Ca8Na3[Al19Si77O192]・70H2O、斜方
ブリュースター沸石(brewsterite)(※系列名) - (Sr,Ba)2[Al4Si12O32]・10H2O、単斜・三斜
ストロンチウムブリュースター沸石(brewsterite-Sr)
重土ブリュースター沸石(brewsterite-Ba)
菱沸石(chabazite)(※系列名) - (Ca0.5,Na,K)4[Al4Si8O24]・12H2O、三方・三斜
灰菱沸石(chabazite-Ca)
ソーダ菱沸石(chabazite-Na)
カリ菱沸石(chabazite-K)
キアヴェンナ石(chiavennite) - CaMn[Be2Si5O13(OH)2]・2H2O、斜方
斜プチロル沸石(clinoptilolite)(※系列名) - (Na,K,Ca0.5,Sr0.5,Ba0.5,Mg0.5)6[Al6Si30O72]・〜20H2O、単斜
カリ斜プチロル沸石(clinoptilolite-K)
ソーダ斜プチロル沸石(clinoptilolite-Na)
灰斜プチロル沸石(clinoptilolite-Ca)
コウルス沸石(cowlesite) - Ca[Al2Si3O10]・5.3H2O、斜方
ダキアルディ沸石(dachiardite)(※系列名) - (Ca0.5,Na,K)4-5[Al4-5Si20-19O48]・13H2O、単斜
灰ダキアルディ沸石(dachiardite-Ca)
ソーダダキアルディ沸石(dachiardite-Na)
エディントン沸石(edingtonite) - Ba[Al2Si3O10]・4H2O、斜方・正方
剥沸石(epistilbite) - (Ca,Na2)[Al2Si4O12]・4H2O、単斜・三斜
エリオン沸石(erionite)(※系列名) - K2(Na,Ca0.5)8[Al10Si26O72]・30H2O、六方
ソーダエリオン沸石(erionite-Na)
カリエリオン沸石(erionite-K)
灰エリオン沸石(erionite-Ca)
フォージャス沸石(faujasite)(※系列名) - (Na,Ca0.5,Mg0.5,K)x[AlxSi12-xO24]・16H2O、等軸
曹達フォージャス沸石(faujasite-Na)
灰フォージャス沸石(faujasite-Ca)
苦土フォージャス沸石(faujasite-Mg)
フェリエ沸石(ferrierite)(※系列名) - (K,Na,Mg0.5,Ca0.5)6[Al6Si30O72]・18H2O、斜方・単斜
苦土フェリエ沸石(ferrierite-Mg)
カリフェリエ沸石(ferrierite-K)
ソーダフェリエ沸石(ferrierite-Na)
ガロン沸石(garronite)- NaCa2.5[Al6Si10O32]・14H2O、正方・斜方
ゴールト石(gaultite) - Na4[Zn2Si7O18]・5H2O、斜方
ギスモンド沸石(gismondine) - Ca[Al2Si2O8]・4.5H2O、単斜
グメリン沸石(gmelinite)(※系列名) - (Na2,Ca,K2)4[Al8Si16O48]・22H2O、六方
ソーダグメリン沸石(gmelinite-Na)
灰グメリン沸石(gmelinite-Ca)
カリグメリン沸石(gmelinite-K)
ゴビンス沸石(gobbinsite) - Na5[Al5Si11O32]・12H2O、斜方
ゴナルド沸石(gonnardite) - (Na,Ca)6-8[(Al,Si)20O40]・12H2O、正方
グーズクリーク沸石(goosecreekite) - Ca[Al2Si6O16]・5H2O、単斜
ゴタルディ沸石(gottardiite) - Na3Mg3Ca5[Al19Si117O272]・93H2O、斜方
重土十字沸石(harmotome) - (Ba0.5,Ca0.5,K,Na)5[Al5Si11O32]・12H2O、単斜
輝沸石(heulandite)(※系列名) - (Ca0.5,Sr0.5,Ba0.5,Mg0.5,Na,K)9[Al9Si27O72]・〜24H2O、単斜
灰輝沸石(heulandite-Ca)
ストロンチウム輝沸石(heulandite-Sr)
ソーダ輝沸石(heulandite-Na)
カリ輝沸石(heulandite-K)
シャンファ石(hsianghualite) - Li2Ca3[Be3Si3O12]F2、等軸
カリボルサイト(kalborsite) - K6[Al4Si6O20]B(OH)4Cl、正方
濁沸石(laumontite) - Ca4[Al8Si16O48]・18H2O、単斜
レビ沸石(levyne)(※系列名) - (Ca0.5,Na,K)6[Al6Si12O36]・〜17H2O、三方
灰レビ沸石(levyne-Ca)
ソーダレビ沸石(levyne-Na)
ロヴダル石(lovdarite) - K4Na12[Be8Si28O72]・18H2O、斜方
マリコパ石(maricopaite) - (Pb7Ca2)[Al12Si36(O,OH)100]・n(H2O,OH), n〜32、斜方
マッシィ沸石(mazzite) - (Mg2.5K2Ca1.5)[Al10Si26O72]・30H2O、六方
メルリーノ沸石(merlinoite) - K5Ca2[Al9Si23O64]・22H2O、斜方
中沸石(mesolite) - Na16Ca16[Al48Si72O240]・64H2O、斜方
モンテソンマ沸石(montesommaite) - K9[Al9Si23O64]・10H2O、斜方
モルデン沸石(mordenite) - (Na2,Ca,K2)4[Al8Si40O96]・28H2O、斜方
ムティーナ沸石(mutinaite) - Na3Ca4[Al11Si85O192]・60H2O、斜方
ソーダ沸石(natrolite) - Na2[Al2Si3O10]・2H2O、斜方
オフレ沸石(offrétite) - CaKMg[Al5Si13O36]・16H2O、六方
パハサパ石(pahasapaite) - (Ca5.5Li3.6K1.2Na0.2□13.5)Li8[Be24P24O96]・38H2O、等軸
パルテ沸石(parthéite) - Ca2[Al4Si4O15(OH)2]・4H2O、単斜
ポーリン沸石(paulingite)(※系列名) - (K,Ca0.5,Na,Ba0.5)10[Al10Si32O84]・27-44H2O、等軸
曹達ポーリング沸石(paulingite-Na)
カリポーリング沸石(paulingite-K)
カルシウムポーリング沸石(paulingite-Ca)
パーリアル沸石(perlialite) - K9Na(Ca,Sr)[Al12Si24O72]・15H2O、六方
十字沸石(phillipsite)(※系列名) - (K,Na,Ca0.5,Ba0.5)x[AlxSi16-xO32]・12H2O、単斜
ソーダ十字沸石(phillipsite-Na)
カリ十字沸石(phillipsite-K)
灰十字沸石(phillipsite-Ca)
ポルクス石(pollucite) - (Cs,Na)[AlSi2O6]・nH2O, where (Cs+n)=1、等軸
ロッジァン石(roggianite) - Ca2[Be(OH)2Al2Si4O13]・<2.5H2O、正方
スコレス沸石(scolecite)- Ca[Al2Si3O10]・3H2O、単斜
ステラ沸石(stellerite) - Ca[Al2Si7O18]・7H2O、斜方
束沸石(stilbite)(※系列名) - (Ca0.5,Na,K)9[Al9Si27O72]・28H2O、単斜
灰束沸石(stilbite-Ca)
ソーダ束沸石(stilbite-Na)
テラノヴァ沸石(terranovaite) - NaCa[Al3Si17O40]・>7H2O、斜方
トムソン沸石(thomsonite) - Ca2Na[Al5Si5O20]・6H2O、斜方
ツァーニック沸石(tschernichite) - Ca[Al2Si6O16]・〜8H2O、正方
ツョルトナー沸石(tschörtnerite) - Ca4(K2,Ca,Sr,Ba)3Cu3(OH)8[Al12Si12O48]・nH2O, n〜20、等軸
ワイラケ沸石(wairakite) - Ca[Al2Si4O12]・2H2O、単斜・正方
ヴァイネベーネ石(weinebeneite) - Ca[Be3(PO4)2(OH)2]・4H2O、単斜
ウィルヘンダーソン沸石(willhendersonite) - KxCa(1.5-0.5x)[Al3Si3O12]・5H2O, where 0<x<1、三斜
湯河原沸石(yugawaralite) - Ca[Al2Si6O16]・4H2O、単斜・三斜
白榴石(leucite) - K[AlSi2O6]、正方
アンモニウム白榴石(ammonioleucite) - (NH4)[AlSi2O6]、正方
イネス石(inesite、マンガン沸石) - Ca2Mn7Si10O28(OH)2・5H2O、三斜
ダンブリ石(danburite、ダンビュライト) - CaB2(SiO4)2、斜方
ヘルバイト(helvite、helvine、ヘルビン) - Mn4Be3(SiO4)3S、等軸
デーナ石(danalite) - Fe4Be3(SiO4)3S、等軸
(16)有機鉱物
有機鉱物とは、有機物からなる鉱物。
カルパチア石(Karpatite)
蜜蝋石(Mellite)
クラドノ石(Kladnoite)
(17) 表2の参考文献
豊遙秋・青木正博
『検索入門 鉱物・岩石』 保育社、1996年。ISBN
4-586-31040-5。
松原聰
『日本の鉱物』 学習研究社〈フィールドベスト図鑑〉、2003年。ISBN
4-05-402013-5。
松原聰・宮脇律郎
『日本産鉱物型録』 東海大学出版会〈国立科学博物館叢書〉、2006年。ISBN 978-4-486-03157-4。
産業技術総合研究所地質標本館編
『地球 - 図説アースサイエンス』 誠文堂新光社、2006年。ISBN 4-416-20622-4。
国立天文台編
『理科年表 平成20年』 丸善、2007年、636-647頁。ISBN 978-4-621-07902-7。
青木正博
『鉱物分類図鑑 : 見分けるポイントがわかる』 誠文堂新光社、2011年。ISBN 978-4-416-21104-5。
表3 高融点化合物;
下記表3に記載した高融点化合物の粉末を請求項47(実施例47)、請求項48(実施例48)にしめす有機又は無機バインダーに分散したことを特徴とする増熱部材(熱放射・熱吸収部材)を構成できる。
高融点化合物名(融点(K))
TiC(3530)、ZrC(3803)、VC(2921)、Cr2C2(2168)、W2C(3068)
WC(3058)、TiN(3223)、ZrN(3253)、VN(2323)、TiB2(3063)
ZrB2(3473)、VB2(2673)、CrB(2373)、CrB2(2473)、WB(3073)
W2B5(2643)、TiSi2(1773)、ZrSi2(1793)、CrSi2(1748)、WSi2(2433)
表4 めっき材料
(1)めっき金属マトリックス;
銅めっき、 ニッケルめっき、 クロムめっき、 亜鉛めっき、 錫めっき、
鉛めっき、 半田めっき、 錫―コバルト合金めっき、 錫―ニッケル合金めっき
銅―錫―亜鉛合金めっき、 錫―ニッケル―銅合金めっき、 黄銅めっき、
ニッケル―鉄合金めっき、 錫―亜鉛合金めっき、 ニッケル―亜鉛合金めっき、
亜鉛―鉄合金めっき。
(2)分散めっきの金属マトリックス及び分散粒子
電気めっき又は/及び無電解めっきに於いて、めっき金属マトリックス中に下記の分散粒子を分散できる。この場合分散粒子は熱放射率が高いので、分散めっき層はまた熱放射層となる。その結果分散めっき層を熱放射に用いることを特徴とする増熱部材(熱放射・熱吸収部材)を構成できる。
(a)金属マトリックスの種類;Ni,Cu,Co,Fe,Cr,Au,Ag,Zn,Cd,Pb,Sn,Ni-Co,Ni-Fe,
Ni-MnPb-Sn,Ni-P,Ni-B,Co-B
(b) 分散粒子の種類;Al2O3 ,Cr2O3,Fe2O3,TiO2,ZrO2,ThO2,SiO2,CeO2,BeO2,MgO,
CdO,C,SiC,TiC,WC,VC,ZrC,TaC,Cr3C2,B4C,BN,ZrB2,TiN,Si3N4,WSi2,PTFE,
弗化黒鉛, 黒鉛,MoS2,WS2,CaF2,BaSO4,SrSO4,ZnS,CdS,TiH2,
上記分散粒子の融点は全て1427℃(1700K)以上の物質である。
(3)Fe,Cu,Al,Mg等の金属板に上記(1)の金属めっき又は上記(2)の分散めっきを施した金属板の上に、更に請求項28(実施例28)記載の本発明の熱放射部材の粉末を、
請求項47(実施例47)、請求項48(実施例48)にしめす有機又は無機バインダーに分散した増熱部材(熱放射・熱吸収部材)を用いて被覆したことを特徴とする金属板を構成できる。
請求項29で述べる構成は次の通りである。
電気ヒーターを用いる加熱装置に於いて、電気ヒーターの周囲に熱放射(熱吸収)セラミックスを配置し、電気ヒーターの熱を熱放射(熱吸収)セラミックスに吸収させ、加熱された前記セラミックスの表面から熱線を放射させ加熱装置の効率を向上させることを特徴とする電気ヒーター、電気炉、各種加熱器、乾燥機等の加熱装置を構成できる。前記熱放射(熱吸収)セラミックスのスペクトルは遠赤外線領域の0.5μから8μに分布し3μ付近にピークを持つことが望ましい。
電気ヒーターを用いる加熱装置に於いて、電気ヒーターの周囲に熱放射(熱吸収)セラミックスを配置し、電気ヒーターの熱を熱放射(熱吸収)セラミックスに吸収させ、加熱された前記セラミックスの表面から熱線を放射させ加熱装置の効率を向上させることを特徴とする電気ヒーター、電気炉、各種加熱器、乾燥機等の加熱装置を構成できる。前記熱放射(熱吸収)セラミックスのスペクトルは遠赤外線領域の0.5μから8μに分布し3μ付近にピークを持つことが望ましい。
電気ヒーターの周囲に熱放射(熱吸収)セラミックスを配置する手段は、無機バインダーに分散した熱放射(熱吸収)セラミックス粉末からなる部材を用いて被覆してもよいし、また前記部材を構成する無機物粉末を静電塗装や溶射により対象物に塗装することもできる。
また熱放射(熱吸収)セラミックスの厚めの層でヒーターを被覆する場合は、無機バインダーに分散した熱放射セラミックス粉末を鋳込みや注型の方法で厚めの熱放射層を造りヒーターを被覆することもできる。
また熱線に対し透明度の高い熱放射材で前記厚めの熱放射(熱吸収)層を構成すると、ヒーター埋込型でありながらヒーター露出型に近い加熱効率を得ることが出来る。なぜならヒーターからの熱線の多くは前記厚めの熱放射(熱吸収)層を透過し炉内の被加熱物に入射するからである。熱線に対し透明度の高い熱放射(熱吸収)材は実施例1から実施例28に示した熱放射(熱吸収)材から適宜選定することが出来る。
ヒーターで加熱された前記セラミックスの表面から熱線を放射させ加熱装置の効率を向上させることを特徴とするヒーター露出型やヒーター埋込型の電気ヒーター、電気炉、各種加熱機器、乾燥機を構成できる。
図1にその断面図を示す。図1(a)はヒーターを含む炉壁の断面図。
図1(b)には図1(a)の領域12の熱の流れを記述する(式2)をしめす。
図2は図1の熱放射を水道管の水流に例えた模式図である。
図3(a)は本発明の増熱部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスを粒子内の原子集団を互いにバネでつながったモデルとして示す模式図である。
図3(b)は熱放射セラミックス内の分極原子による電気的双極子の振動が熱線という電波を放射する仕組みを示す図と式である。
図4にヒーター露出型・加熱装置の断面図を示す。
図5にはヒーター埋込型・加熱装置の断面図を示す。
図1にその断面図を示す。図1(a)はヒーターを含む炉壁の断面図。
図1(b)には図1(a)の領域12の熱の流れを記述する(式2)をしめす。
図2は図1の熱放射を水道管の水流に例えた模式図である。
図3(a)は本発明の増熱部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスを粒子内の原子集団を互いにバネでつながったモデルとして示す模式図である。
図3(b)は熱放射セラミックス内の分極原子による電気的双極子の振動が熱線という電波を放射する仕組みを示す図と式である。
図4にヒーター露出型・加熱装置の断面図を示す。
図5にはヒーター埋込型・加熱装置の断面図を示す。
また金属シリコンを溶融する石英坩堝などではヒーターに対面する坩堝の外面に熱放射・熱吸収部材を被覆すれば石英坩堝を効率よく加熱できる。
従来はヒーターの熱線が石英坩堝を透過し石英坩堝内の溶けた金属シリコンで反射されていたので加熱効率は向上しなかった。その為溶融金属は加熱されるのに石英坩堝の温度は低く、熱膨張の差が生じ数回の使用で石英坩堝が割れていた。この為シリコン太陽電池等のシリコンのコストは下がらなかった。
しかし坩堝の外面に本発明の熱吸収剤を被覆あるいは溶射するとヒーターからの熱線はもはや石英坩堝を透過せず、熱吸収剤に吸収され石英坩堝を効率よく加熱し坩堝の温度は上がるので、溶融シリコン内容物と石英坩堝の温度差は少なくなり、熱膨張の差で石英坩堝が割れる確率は減少する。その結果石英坩堝の寿命は延伸しシリコンの精製原価は安価になるので、太陽電池他シリコン使用機器のコストダウンが出来る。このように石英坩堝の外面の全部または少なくとも一部を本発明の熱吸収部材で被覆したことを特徴とする石英坩堝やセラミック坩堝を構成できる。図23(b)にこの断面図を示す。図23(b)は加熱される坩堝外面の一部を本発明の増熱部材で被覆した実施例であるが、加熱される坩堝外面全部を被覆することもできる。
従来はヒーターの熱線が石英坩堝を透過し石英坩堝内の溶けた金属シリコンで反射されていたので加熱効率は向上しなかった。その為溶融金属は加熱されるのに石英坩堝の温度は低く、熱膨張の差が生じ数回の使用で石英坩堝が割れていた。この為シリコン太陽電池等のシリコンのコストは下がらなかった。
しかし坩堝の外面に本発明の熱吸収剤を被覆あるいは溶射するとヒーターからの熱線はもはや石英坩堝を透過せず、熱吸収剤に吸収され石英坩堝を効率よく加熱し坩堝の温度は上がるので、溶融シリコン内容物と石英坩堝の温度差は少なくなり、熱膨張の差で石英坩堝が割れる確率は減少する。その結果石英坩堝の寿命は延伸しシリコンの精製原価は安価になるので、太陽電池他シリコン使用機器のコストダウンが出来る。このように石英坩堝の外面の全部または少なくとも一部を本発明の熱吸収部材で被覆したことを特徴とする石英坩堝やセラミック坩堝を構成できる。図23(b)にこの断面図を示す。図23(b)は加熱される坩堝外面の一部を本発明の増熱部材で被覆した実施例であるが、加熱される坩堝外面全部を被覆することもできる。
また加熱器、乾燥機の種類について述べると、
農業分野ではビニールハウス用ボイラー、もみ、穀類、豆類の乾燥機。塗装業界では塗装の熱風乾燥機、赤外線乾燥機。印刷業界では印刷物の乾燥機など。プラスチックス業界ではプラスチックスやゴムの焼き上げや加硫。窯業や硝子業界では陶磁器の乾燥機、硝子プリント印刷の乾燥機。化学品業界では、化学品粉末の乾燥機。繊維業界では水分乾燥機、織物の染色乾燥機など。また食品分野では海苔、魚肉、食肉の焼き上げ器、コーヒーの焙煎器。半導体業界では熱風機、乾燥機、加熱装置、液晶パネルの乾燥器、半導体ウェハの加熱装置などがその一例である。これら加熱器、乾燥機内の加熱される面の全部または少なくとも一部を本発明の増熱部材(熱吸収部材)で被覆したことを特徴とする加熱器、乾燥機を構成できる。
農業分野ではビニールハウス用ボイラー、もみ、穀類、豆類の乾燥機。塗装業界では塗装の熱風乾燥機、赤外線乾燥機。印刷業界では印刷物の乾燥機など。プラスチックス業界ではプラスチックスやゴムの焼き上げや加硫。窯業や硝子業界では陶磁器の乾燥機、硝子プリント印刷の乾燥機。化学品業界では、化学品粉末の乾燥機。繊維業界では水分乾燥機、織物の染色乾燥機など。また食品分野では海苔、魚肉、食肉の焼き上げ器、コーヒーの焙煎器。半導体業界では熱風機、乾燥機、加熱装置、液晶パネルの乾燥器、半導体ウェハの加熱装置などがその一例である。これら加熱器、乾燥機内の加熱される面の全部または少なくとも一部を本発明の増熱部材(熱吸収部材)で被覆したことを特徴とする加熱器、乾燥機を構成できる。
請求項30で述べる構成は次の通りである。
電動機、発電機の回転子、固定子、ハウジングを本発明の熱放射部材(熱吸収部材)で被覆すると回転子の熱は熱放射により固定子に伝えられ固定子の熱はハウジングに伝えられるので回転子や固定子の温度は低下する。その結果電動機、発電機の定格を超えた電流を流すことが出来るので出力は向上する。この熱放射部材(熱吸収部材)を被覆することを特徴とする電動機、発電機を構成することが出来る。図6に電動機、発電機の回転子、固定子、ハウジングに本発明の熱放射部材(熱吸収部材)を被覆した断面図を示す。
電動機、発電機の回転子、固定子、ハウジングを本発明の熱放射部材(熱吸収部材)で被覆すると回転子の熱は熱放射により固定子に伝えられ固定子の熱はハウジングに伝えられるので回転子や固定子の温度は低下する。その結果電動機、発電機の定格を超えた電流を流すことが出来るので出力は向上する。この熱放射部材(熱吸収部材)を被覆することを特徴とする電動機、発電機を構成することが出来る。図6に電動機、発電機の回転子、固定子、ハウジングに本発明の熱放射部材(熱吸収部材)を被覆した断面図を示す。
請求項31で述べる構成は次の通りである。電気自動車(EV)、ハイブリッド自動車(PHEV)の電動機、発電機の回転子、固定子、ハウジングに本発明の熱放射部材を被覆しても同様に効率が向上する。
この熱放射部材(熱吸収部材)を被覆することを特徴とする電気自動車(EV)、ハイブリッド自動車(PHEV)用の電動機、発電機とすることが出来る。
熱放射部材を被覆した断面図は図6と同様である。
この熱放射部材(熱吸収部材)を被覆することを特徴とする電気自動車(EV)、ハイブリッド自動車(PHEV)用の電動機、発電機とすることが出来る。
熱放射部材を被覆した断面図は図6と同様である。
請求項32で述べる構成は次の通りである。
エアコンや電気冷蔵庫の熱交換機、地熱発電用や火力発電用、ガスタービン用の熱交換器など全ての熱交換機に於いて、熱交換器のフインに熱吸収率(熱放射率)の高い熱放射・熱吸収部材を被覆することにより高温側流体の熱を効率よくフインから熱放射させ、その熱を低温側流体に伝えるようにすることを特徴とする熱交換器を構成できる。図7にはこの熱交換器フインの見取図を示す。
エアコンや電気冷蔵庫の熱交換機、地熱発電用や火力発電用、ガスタービン用の熱交換器など全ての熱交換機に於いて、熱交換器のフインに熱吸収率(熱放射率)の高い熱放射・熱吸収部材を被覆することにより高温側流体の熱を効率よくフインから熱放射させ、その熱を低温側流体に伝えるようにすることを特徴とする熱交換器を構成できる。図7にはこの熱交換器フインの見取図を示す。
請求項33で述べる構成は次の通りである。化石燃料を用いる加熱装置では化石燃料の燃焼による熱線が被加熱媒体を収納する容器によって反射されず充分に吸収されるように、熱線を受ける容器面に熱吸収率(熱放射率)の高い本発明の熱放射・熱吸収部材を被覆し加熱媒体を収納する容器に効率よく熱を伝え加熱効率を増大させたことを特徴とする加熱装置を構成できる。化石燃料の炎を受ける面に被覆する熱放射・熱吸収部材の熱吸収スペクトルは1μから5μの間に分布していることが望ましい。図23(b)にこの断面図を示す。
熱源2301や2303は電気ヒーターでも良いし化石燃料ヒーターでも良い。
熱源2301や2303は電気ヒーターでも良いし化石燃料ヒーターでも良い。
請求項34で述べる構成は次の通りである。
蒸気タービンのボイラーやガスタービンの加熱部の熱源に接した部分の全部または少なくとも一部を本発明の熱吸収部材(増熱部材)で被覆すると、ボイラーやガスタービンの効率を上げることが出来るので出力は向上する。また蒸気タービンのボイラーやガスタービンの熱交換器のフインに増熱部材を被覆しても熱交換器の効率が向上するので出力は増大する。本発明の熱吸収部材(増熱部材)で熱源に接した部分を被覆したことを特徴とする蒸気タービンのボイラーやガスタービンを構成できる。
例えば火力発電用のボイラーでは水管の外面に熱吸収率(熱放射率)の高い本発明の熱放射・熱吸収部材を被覆したことを特徴とするボイラーを構成できる。
図8(a)に水管ボイラーの見取図、図8(b)に環流ボイラーの見取図を示す。
蒸気タービンのボイラーやガスタービンの加熱部の熱源に接した部分の全部または少なくとも一部を本発明の熱吸収部材(増熱部材)で被覆すると、ボイラーやガスタービンの効率を上げることが出来るので出力は向上する。また蒸気タービンのボイラーやガスタービンの熱交換器のフインに増熱部材を被覆しても熱交換器の効率が向上するので出力は増大する。本発明の熱吸収部材(増熱部材)で熱源に接した部分を被覆したことを特徴とする蒸気タービンのボイラーやガスタービンを構成できる。
例えば火力発電用のボイラーでは水管の外面に熱吸収率(熱放射率)の高い本発明の熱放射・熱吸収部材を被覆したことを特徴とするボイラーを構成できる。
図8(a)に水管ボイラーの見取図、図8(b)に環流ボイラーの見取図を示す。
また請求項35で述べる構成は次の通りである。
ガスタービンや蒸気タービンではタービンの外側の空気に面する外板部を本発明の熱放射部材で被覆するとタービンの放熱が大きくなり外板の温度が放射冷却により低下するのでタービンの内部温度を上げることが出来る。
その結果ガスタービンや蒸気タービンの効率を向上させることが出来る。
この模式図を図19(a)に示す。図19(a)はターボジェット・エンジンの図であるがターボジェット・エンジンはガスタービンの一種でもあるので図19(a)を援用する。また蒸気タービンについては図19(b)の様に蒸気タービンの外側の空気に面する外板を本発明の熱放射部材で被覆すると蒸気タービンの外板は放射冷却により温度が低下するので蒸気タービンの内部温度を上げることが出来る。その結果蒸気タービンの効率は増大する。
ガスタービンや蒸気タービンではタービンの外側の空気に面する外板部を本発明の熱放射部材で被覆するとタービンの放熱が大きくなり外板の温度が放射冷却により低下するのでタービンの内部温度を上げることが出来る。
その結果ガスタービンや蒸気タービンの効率を向上させることが出来る。
この模式図を図19(a)に示す。図19(a)はターボジェット・エンジンの図であるがターボジェット・エンジンはガスタービンの一種でもあるので図19(a)を援用する。また蒸気タービンについては図19(b)の様に蒸気タービンの外側の空気に面する外板を本発明の熱放射部材で被覆すると蒸気タービンの外板は放射冷却により温度が低下するので蒸気タービンの内部温度を上げることが出来る。その結果蒸気タービンの効率は増大する。
請求項36で述べる構成は次の通りである。
外燃機関やスターリング・エンジンでも同様で燃料の燃焼による熱線や太陽熱の熱線が熱線を受ける加熱面で反射されず充分に吸収されるように、熱線を受ける加熱面の全部または少なくとも一部を熱吸収率(熱放射率)の高い本発明の熱放射・熱吸収部材で被覆し、加熱面に効率よく熱を伝え加熱効率を増大させたことを特徴とする外燃機関やスターリング・エンジンを構成できる。
太陽熱で動作するスターリング・エンジンの場合は熱放射・熱吸収部材の熱吸収スペクトルのピーク波長が太陽光のスペクトルのピーク波長である0.5μ付近にあることが望ましい。
また太陽熱で加熱されたスターリング・エンジンの被加熱面が500℃程度になる時、4μ付近にピークを持つ熱線を放射するが、4μ付近の熱線放射率
が低い熱放射・熱吸収部材で被覆しておくと、逆放射で熱が失われることを防止できるので、加熱効率が増大する。このようなスペクトルを持つ熱放射・熱吸収部材が望ましい。図9にスターリング・エンジンの断面図を示す。図10には太陽熱を利用するソーラー・スターリングエンジンの見取図を示す。
外燃機関やスターリング・エンジンでも同様で燃料の燃焼による熱線や太陽熱の熱線が熱線を受ける加熱面で反射されず充分に吸収されるように、熱線を受ける加熱面の全部または少なくとも一部を熱吸収率(熱放射率)の高い本発明の熱放射・熱吸収部材で被覆し、加熱面に効率よく熱を伝え加熱効率を増大させたことを特徴とする外燃機関やスターリング・エンジンを構成できる。
太陽熱で動作するスターリング・エンジンの場合は熱放射・熱吸収部材の熱吸収スペクトルのピーク波長が太陽光のスペクトルのピーク波長である0.5μ付近にあることが望ましい。
また太陽熱で加熱されたスターリング・エンジンの被加熱面が500℃程度になる時、4μ付近にピークを持つ熱線を放射するが、4μ付近の熱線放射率
が低い熱放射・熱吸収部材で被覆しておくと、逆放射で熱が失われることを防止できるので、加熱効率が増大する。このようなスペクトルを持つ熱放射・熱吸収部材が望ましい。図9にスターリング・エンジンの断面図を示す。図10には太陽熱を利用するソーラー・スターリングエンジンの見取図を示す。
請求項37で述べる構成は次の通りである。
内燃機関(ガソリンエンジン、ジーゼルエンジン)の外部はアルミダイキャストで出来ておりこの熱放射率は低い為、熱放射が少ない。内燃機関(ガソリンエンジン、ジーゼルエンジン)の外表面の全部または少なくとも一部を本発明の熱放射部材(熱吸収部材)で被覆すると、放射冷却により内燃機関の外表面の温度は低下する。その為内燃機関の圧縮比を高めて内部のガス温度を上げることが出来るので高効率化できる。
結果的に本発明の熱放射部材(熱吸収部材)を内燃機関に用いて効率を向上させたことを特徴とする内燃機関を構成できる。内燃機関(ガソリンエンジン、ジーゼルエンジン)の外表面は約150℃程度になるので、この外表面の全部または少なくともその一部を被覆する熱放射部材の熱放射スペクトルのピークは7μ付近にあることが望ましい。
図11は内燃機関の断面図を示す。
内燃機関(ガソリンエンジン、ジーゼルエンジン)の外部はアルミダイキャストで出来ておりこの熱放射率は低い為、熱放射が少ない。内燃機関(ガソリンエンジン、ジーゼルエンジン)の外表面の全部または少なくとも一部を本発明の熱放射部材(熱吸収部材)で被覆すると、放射冷却により内燃機関の外表面の温度は低下する。その為内燃機関の圧縮比を高めて内部のガス温度を上げることが出来るので高効率化できる。
結果的に本発明の熱放射部材(熱吸収部材)を内燃機関に用いて効率を向上させたことを特徴とする内燃機関を構成できる。内燃機関(ガソリンエンジン、ジーゼルエンジン)の外表面は約150℃程度になるので、この外表面の全部または少なくともその一部を被覆する熱放射部材の熱放射スペクトルのピークは7μ付近にあることが望ましい。
図11は内燃機関の断面図を示す。
さらに内燃機関が放熱フインを有している場合は、本発明の熱放射部材(熱吸収部材)を放熱フインに被覆すれば放熱フインの高さを低くでき、またフインの個数を削減できる。
現状の放熱フインは互いに平行な面を持つ放熱フインであるが、熱放射に限ると互いに平行なフインの1面から隣接するフインへの熱放射は隣接面により吸収されてしまう。これらは互いに熱線のやりとりをしているだけで、熱放射に貢献する度合が少ないことが判明した。
図14に現状の放熱フインの断面図を示す。
このフインの形状を変更して山形放熱フイン群とした場合、フイン表面からの熱放射は隣接するフインに吸収される度合いが少なく、熱放射は増大する。
図15に山形放熱フインの断面図を示す。
図14に現状の放熱フインの断面図を示す。
このフインの形状を変更して山形放熱フイン群とした場合、フイン表面からの熱放射は隣接するフインに吸収される度合いが少なく、熱放射は増大する。
図15に山形放熱フインの断面図を示す。
一般に平面の熱放射は平面に垂直な法線を0度とすると、50度以上の斜め方向への熱放射は極端に少ないことが知られている。図16に平面からの熱放射の断面図を示す。
その為図15の様に山形放熱フインの一面に垂直な法線に50度の斜め方向の線を引いた場合、50度の斜め方向に放射される熱線は図15のように隣接する山形フインの面に入射して一部は吸収されるが、残りは回帰反射されてフイン群の外へ放射されるようになる。この為熱線放射の効率も向上する。
その為図15の様に山形放熱フインの一面に垂直な法線に50度の斜め方向の線を引いた場合、50度の斜め方向に放射される熱線は図15のように隣接する山形フインの面に入射して一部は吸収されるが、残りは回帰反射されてフイン群の外へ放射されるようになる。この為熱線放射の効率も向上する。
また強制風冷で対流を起こす時、従来の並行フインでは並行フインの隙間に空気の渦流が生じるので並行フインの隙間から空気が出て行きにくく、強制対流の効果を減殺していた。図14に渦流の様子を示す。しかし山形フインでは強制風冷時の渦流が出来難いので強制対流の効率が向上する。図15の渦流の様子を示す。
この為本発明の熱放射部材を被覆し放熱フインの個数を少なくしたことを特徴とする放熱フインを構成できる。また本発明の熱放射部材を被覆しフインの高さを従来より低くしたことを特徴とする放熱フインも構成できる。
また本発明の熱放射部材を被覆した放熱フインは並行フインではなく、図15に示す山形フインとすることを特徴とするフインを構成しても良い。
内燃機関のフインは通常の並行フインでも、実施例37に示す山形フインでも良く、またフインを持たないものでも良いが、本発明の熱放射部材(熱吸収部材)で内燃機関の外表面の全部または少なくとも一部を被覆すれば放射冷却により内燃機関の表面温度が低下するので、内部温度を更に上げることで熱効率を向上させたことを特徴とする内燃機関を構成できる。
内燃機関のフインは通常の並行フインでも、実施例37に示す山形フインでも良く、またフインを持たないものでも良いが、本発明の熱放射部材(熱吸収部材)で内燃機関の外表面の全部または少なくとも一部を被覆すれば放射冷却により内燃機関の表面温度が低下するので、内部温度を更に上げることで熱効率を向上させたことを特徴とする内燃機関を構成できる。
本発明の増熱部材を冷却用フイン応用した請求項38の実施例について述べる。今までは内燃機関のフインについて述べたが、内燃機関に限らず、電子機器冷却用のフインやその他の機器の冷却用フインにも全く同様に当てはまる。
その為本発明の熱放射部材を被覆した放熱フイン一般について実施例37の山形フインをその実施例とする。放熱フイン一般についても実施例37の山形放熱フインと類似な構成を取ることを特徴とした放熱フインを構成できる。図15にこれを示す。
また放熱フインの形状は図14の様な従来の並行フインでも図15の様な山型フインでも、また図16のような平板フインでも良い。前記3種の放熱フインの材質はアルミ、銅、または実施例28(請求項28)表4の金属めっき金属板(例えば亜鉛めっき鋼板)でも良いが、これら金属めっき面は金属であるので熱放射率(熱吸収率)が低い。しかし前記金属めっき面や金属面に本発明の熱放射部材を被覆して熱放射率(熱吸収率)を増大させることが出来る。
その為本発明の熱放射部材を被覆した放熱フイン一般について実施例37の山形フインをその実施例とする。放熱フイン一般についても実施例37の山形放熱フインと類似な構成を取ることを特徴とした放熱フインを構成できる。図15にこれを示す。
また放熱フインの形状は図14の様な従来の並行フインでも図15の様な山型フインでも、また図16のような平板フインでも良い。前記3種の放熱フインの材質はアルミ、銅、または実施例28(請求項28)表4の金属めっき金属板(例えば亜鉛めっき鋼板)でも良いが、これら金属めっき面は金属であるので熱放射率(熱吸収率)が低い。しかし前記金属めっき面や金属面に本発明の熱放射部材を被覆して熱放射率(熱吸収率)を増大させることが出来る。
本発明の増熱部材を鉄道へ応用した請求項39の実施例について述べる。
電気鉄道の場合は電気モーターや発電機の放熱について実施例30と同様な構成を持つことを特徴とする電動機や発電機をもつ電気鉄道を構成できる。
図6にこの電動機や発電機の断面図を示す。
内燃機関発動機を持つ鉄道の場合は内燃機関の発熱表面の全部または少なくとも1部を本発明の増熱部材(熱放射部材)で被覆したことを特徴とする内燃機関発動機を持つ鉄道を構成できる。図11にこの内燃機関を示す。
電気鉄道の場合は電気モーターや発電機の放熱について実施例30と同様な構成を持つことを特徴とする電動機や発電機をもつ電気鉄道を構成できる。
図6にこの電動機や発電機の断面図を示す。
内燃機関発動機を持つ鉄道の場合は内燃機関の発熱表面の全部または少なくとも1部を本発明の増熱部材(熱放射部材)で被覆したことを特徴とする内燃機関発動機を持つ鉄道を構成できる。図11にこの内燃機関を示す。
本発明の増熱部材を船舶へ応用した請求項40の実施例について述べる。
船舶用エンジンの発熱表面の全部または少なくとも一部を本発明の増熱部材(熱放射部材)で被覆したことを特徴とするエンジンを持つ船舶を構成できる。
エンジンが内燃機関の場合は図11にその断面図を示す。
エンジンが外燃機関の場合、そのボイラーを図8に示す。
船舶用エンジンの発熱表面の全部または少なくとも一部を本発明の増熱部材(熱放射部材)で被覆したことを特徴とするエンジンを持つ船舶を構成できる。
エンジンが内燃機関の場合は図11にその断面図を示す。
エンジンが外燃機関の場合、そのボイラーを図8に示す。
本発明の増熱部材を航空機へ応用した請求項41の実施例について述べる。
航空機のエンジンの発熱表面の全部または少なくとも一部を本発明の増熱部材(熱放射部材)で被覆したことを特徴とするエンジンを持つ航空機を構成できる。図19(a)に航空機のターボジェット・エンジンの断面図を示す。
航空機のエンジンの発熱表面の全部または少なくとも一部を本発明の増熱部材(熱放射部材)で被覆したことを特徴とするエンジンを持つ航空機を構成できる。図19(a)に航空機のターボジェット・エンジンの断面図を示す。
本発明の増熱部材を射出成型金型へ応用した請求項42の実施例について述べる。
射出成型金型の表面の全部または少なくとも一部を本発明の増熱部材(熱放射部材)で被覆したことを特徴とする持つ射出成型金型を構成できる。
また水冷金型の冷却水の通路の内面の全部または少なくとも一部を本発明の増熱部材(熱放射部材)で被覆したことを特徴とする持つ射出成型金型を構成できる。
このようにすると金型内における熱可塑性樹脂の冷却速度が速くなり成形樹脂を早く取り出すことが出来る。その結果射出成型時間を短縮しても同じ個数の成型物を取りだせるので省エネルギーとコストダウンに寄与できる。
図13に射出成型機の断面図を示す。
射出成型金型の表面の全部または少なくとも一部を本発明の増熱部材(熱放射部材)で被覆したことを特徴とする持つ射出成型金型を構成できる。
また水冷金型の冷却水の通路の内面の全部または少なくとも一部を本発明の増熱部材(熱放射部材)で被覆したことを特徴とする持つ射出成型金型を構成できる。
このようにすると金型内における熱可塑性樹脂の冷却速度が速くなり成形樹脂を早く取り出すことが出来る。その結果射出成型時間を短縮しても同じ個数の成型物を取りだせるので省エネルギーとコストダウンに寄与できる。
図13に射出成型機の断面図を示す。
本発明の増熱部材を調理器具へ応用した請求項43の実施例について述べる。
調理器具の加熱される面の全部または少なくとも一部を本発明の増熱部材(熱放射・熱吸収部材)で被覆したことを特徴とする調理器具を構成できる。
調理器具が鍋である場合は鍋の加熱される面の全部または少なくとも一部を本発明の増熱部材(熱放射・熱吸収部材)で被覆したことを特徴とする鍋を構成できる。
調理器具がガスコンロである場合はガスコンロの加熱される面の全部または少なくとも一部を本発明の増熱部材(熱放射・熱吸収部材)で被覆したことを特徴とするガスコンロを構成できる。図20に調理器具の断面図を示す。
調理器具の加熱される面の全部または少なくとも一部を本発明の増熱部材(熱放射・熱吸収部材)で被覆したことを特徴とする調理器具を構成できる。
調理器具が鍋である場合は鍋の加熱される面の全部または少なくとも一部を本発明の増熱部材(熱放射・熱吸収部材)で被覆したことを特徴とする鍋を構成できる。
調理器具がガスコンロである場合はガスコンロの加熱される面の全部または少なくとも一部を本発明の増熱部材(熱放射・熱吸収部材)で被覆したことを特徴とするガスコンロを構成できる。図20に調理器具の断面図を示す。
本発明の増熱部材を湯沸かし器へ応用した請求項44の実施例について述べる。
湯沸かし器がガス湯沸かし器である場合はガス湯沸かし器内の通水管の外面、即ちガス炎の当たる部分の全部または少なくとも一部を本発明の増熱部材(熱放射・熱吸収部材)で被覆したことを特徴とするガス湯沸かし器を構成できる。
湯沸かし器が電気湯沸かし器である場合は電気湯沸かし器内の通水管の外面、即ち電気ヒーターの熱線が当たる部分の全部または少なくとも一部を本発明の増熱部材(熱放射・熱吸収部材)で被覆したことを特徴とする電気沸かし器を構成できる。
湯沸かし器がガス風呂である場合はガス風呂・バーナー部の通水管の外面、即ちガス炎の当たる部分の全部または少なくとも一部を本発明の増熱部材(熱放射・熱吸収部材)で被覆したことを特徴とするガス風呂を構成できる。
図7の熱交換フインの断面図はガスや電気湯沸かし器やガス風呂の熱交換フインの断面図をも示す。
湯沸かし器がガス湯沸かし器である場合はガス湯沸かし器内の通水管の外面、即ちガス炎の当たる部分の全部または少なくとも一部を本発明の増熱部材(熱放射・熱吸収部材)で被覆したことを特徴とするガス湯沸かし器を構成できる。
湯沸かし器が電気湯沸かし器である場合は電気湯沸かし器内の通水管の外面、即ち電気ヒーターの熱線が当たる部分の全部または少なくとも一部を本発明の増熱部材(熱放射・熱吸収部材)で被覆したことを特徴とする電気沸かし器を構成できる。
湯沸かし器がガス風呂である場合はガス風呂・バーナー部の通水管の外面、即ちガス炎の当たる部分の全部または少なくとも一部を本発明の増熱部材(熱放射・熱吸収部材)で被覆したことを特徴とするガス風呂を構成できる。
図7の熱交換フインの断面図はガスや電気湯沸かし器やガス風呂の熱交換フインの断面図をも示す。
本発明の増熱部材を太陽熱温水器へ応用した請求項45の実施例について述べる。
太陽熱温水器の太陽熱を受ける部分を本発明の増熱部材(熱放射・熱吸収部材)で被覆したことを特徴とする太陽熱温水器を構成できる。
図21に太陽熱温水器の見取り図を示す
太陽熱温水器の太陽熱を受ける部分を本発明の増熱部材(熱放射・熱吸収部材)で被覆したことを特徴とする太陽熱温水器を構成できる。
図21に太陽熱温水器の見取り図を示す
本発明の増熱部材をアスファルト・ローラーへ応用した請求項46の実施例について述べる。
アスファルト・ローラー内の炎を受ける面を本発明の増熱部材(熱放射・熱吸収部材)で被覆したことを特徴とするアスファルト・ローラーを構成できる。
図22にアスファルト・ローラーの断面図を示す。
アスファルト・ローラー内の炎を受ける面を本発明の増熱部材(熱放射・熱吸収部材)で被覆したことを特徴とするアスファルト・ローラーを構成できる。
図22にアスファルト・ローラーの断面図を示す。
請求項47で述べる構成は次の通りである。
本発明の熱放射・熱吸収部材(増熱部材)の構成は本発明の熱放射・熱吸収セラミック粉末を有機バインダーに分散して塗料化したことを特徴とする熱放射・熱吸収塗料(増熱塗料)を製造できる。
前記有機バインダーに用いる樹脂はシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、エポキシ変性シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリオレフイン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ビスマレイミド樹脂、ビスマレイミド・トリアジン樹脂、シルセスキ・オキサン樹脂、ラテックス樹脂、液状ゴムなどのエラストマーの内、少なくとも何れか1種を含むバインダーに本発明の熱放射・熱吸収セラミック粉末を分散したことを特徴とする熱放射・熱吸収塗料(増熱塗料)を製造できる。
図12に熱放射・熱吸収セラミック粉末を有機バインダーに分散した模式図を示す。
本発明の熱放射・熱吸収部材(増熱部材)の構成は本発明の熱放射・熱吸収セラミック粉末を有機バインダーに分散して塗料化したことを特徴とする熱放射・熱吸収塗料(増熱塗料)を製造できる。
前記有機バインダーに用いる樹脂はシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、エポキシ変性シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリオレフイン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ビスマレイミド樹脂、ビスマレイミド・トリアジン樹脂、シルセスキ・オキサン樹脂、ラテックス樹脂、液状ゴムなどのエラストマーの内、少なくとも何れか1種を含むバインダーに本発明の熱放射・熱吸収セラミック粉末を分散したことを特徴とする熱放射・熱吸収塗料(増熱塗料)を製造できる。
図12に熱放射・熱吸収セラミック粉末を有機バインダーに分散した模式図を示す。
請求項48で述べる構成は次の通りである。
本発明の熱放射・熱吸収部材(増熱部材)の構成は熱放射・熱吸収セラミック粉末を無機バインダーに分散して塗料化し熱放射・熱吸収塗料(増熱塗料)としたことを特徴とする熱放射・熱吸収塗料(増熱塗料)を製造できる。
前記無機バインダーの成分は、コロイダル・シリカ、コロイダル・アルミナ、コロイダル・チタニア、シリカ粉、アルミナ粉、酸化チタン粉、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、リン酸アルミニウム、リン酸鉄、リン酸亜鉛、リン酸マンガンなどの内、少なくとも1種を含むことを特徴とする無機バインダー溶液に本発明の熱放射・熱吸収セラミック粉末を分散したことを特徴とする熱放射・熱吸収塗料(増熱塗料)を製造できる。
上記無機バインダーには副次的に3〜10wt%のシリコーン・レジンを添加し対象物に被覆すると、450℃以上の加熱でシリコーン・レジンは開重合してねばくなり、シリコーン・レジンはついにシリカに変化して完全無機バインダーとなることを特徴とする無機バインダーを製造できる。
図12に熱放射・熱吸収セラミック粉末を無機バインダーに分散した模式図を示す。
また電気めっき又は無電解めっきにおいて、金属マトリックスの中に本発明の熱放射・熱吸収部材(増熱部材)の粉末を分散させて所謂分散めっきを行うこともできる。この時は金属マトリックスが無機バインダーとなる。
本発明の熱放射・熱吸収部材(増熱部材)の構成は熱放射・熱吸収セラミック粉末を無機バインダーに分散して塗料化し熱放射・熱吸収塗料(増熱塗料)としたことを特徴とする熱放射・熱吸収塗料(増熱塗料)を製造できる。
前記無機バインダーの成分は、コロイダル・シリカ、コロイダル・アルミナ、コロイダル・チタニア、シリカ粉、アルミナ粉、酸化チタン粉、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、リン酸アルミニウム、リン酸鉄、リン酸亜鉛、リン酸マンガンなどの内、少なくとも1種を含むことを特徴とする無機バインダー溶液に本発明の熱放射・熱吸収セラミック粉末を分散したことを特徴とする熱放射・熱吸収塗料(増熱塗料)を製造できる。
上記無機バインダーには副次的に3〜10wt%のシリコーン・レジンを添加し対象物に被覆すると、450℃以上の加熱でシリコーン・レジンは開重合してねばくなり、シリコーン・レジンはついにシリカに変化して完全無機バインダーとなることを特徴とする無機バインダーを製造できる。
図12に熱放射・熱吸収セラミック粉末を無機バインダーに分散した模式図を示す。
また電気めっき又は無電解めっきにおいて、金属マトリックスの中に本発明の熱放射・熱吸収部材(増熱部材)の粉末を分散させて所謂分散めっきを行うこともできる。この時は金属マトリックスが無機バインダーとなる。
請求項49で述べる構成は次の通りである。
本発明の熱放射・熱吸収部材(増熱部材)を対象物表面に被覆する時、前記有機・無機バインダーに本発明の熱放射・熱吸収セラミック粉末を分散した塗料を、浸漬、またはスプレー、または刷毛塗り等の方法で被覆してもよいし、
また本発明の熱放射・熱吸収セラミック粉末と実施例47で述べた有機バインダー粉末を混合し、静電塗装により対象物表面を被覆してもよい。
図17に静電塗装機の模式図を示す。
また本発明の熱放射・熱吸収セラミック粉末単独または実施例48で述べた無機バインダーの成分を粉末化したものと、本発明の熱放射・熱吸収セラミックス粉末を混合した粉末を、溶射により対象物の表面を被覆してもよい。
溶射法はフレーム溶射(溶線式フレーム溶射、粉末式フレーム溶射、溶棒式フレーム溶射、高速フレーム溶射)や、爆発溶射(Dガン)、電気式溶射 (アーク溶射、プラズマ溶射)でも良いし、線爆溶射、コールドスプレーでも良い。
また本発明の熱放射・熱吸収部材(増熱部材)を対象物表面に被覆する他の方法は公知のCVD(Chemical Vapour Deposition)やPVD(Physical Vapor Deposition)を用いてもよい。
図18に溶射装置の模式図を示す。
本発明の熱放射・熱吸収部材(増熱部材)を対象物表面に被覆する時、前記有機・無機バインダーに本発明の熱放射・熱吸収セラミック粉末を分散した塗料を、浸漬、またはスプレー、または刷毛塗り等の方法で被覆してもよいし、
また本発明の熱放射・熱吸収セラミック粉末と実施例47で述べた有機バインダー粉末を混合し、静電塗装により対象物表面を被覆してもよい。
図17に静電塗装機の模式図を示す。
また本発明の熱放射・熱吸収セラミック粉末単独または実施例48で述べた無機バインダーの成分を粉末化したものと、本発明の熱放射・熱吸収セラミックス粉末を混合した粉末を、溶射により対象物の表面を被覆してもよい。
溶射法はフレーム溶射(溶線式フレーム溶射、粉末式フレーム溶射、溶棒式フレーム溶射、高速フレーム溶射)や、爆発溶射(Dガン)、電気式溶射 (アーク溶射、プラズマ溶射)でも良いし、線爆溶射、コールドスプレーでも良い。
また本発明の熱放射・熱吸収部材(増熱部材)を対象物表面に被覆する他の方法は公知のCVD(Chemical Vapour Deposition)やPVD(Physical Vapor Deposition)を用いてもよい。
図18に溶射装置の模式図を示す。
請求項50で述べる構成は次の通りである。本発明の熱放射・熱吸収セラミック粉末を有機・無機バインダーに高充填したものをシート化していわゆるグリーンシートとし、接着剤を用いて被覆対象物方面に張り付け、熱放射・熱吸収層を形成させることもできる。
また請求項51で述べる構成は次の通りである。前記の実施例29から実施例46に述べた機器を総称して熱利用機器と定義する。
これらの熱利用機器に於いて、電気ヒーターやガスヒーター、化石燃料熱源等の熱源からの熱を受ける受熱面の全部または少なくとも一部を本発明の熱放射・熱吸収部材で被覆したことを特徴とする熱利用機器を構成することが出来る。この時熱源からの熱は前記熱放射・熱吸収部材によって吸収され受熱面に伝わるので、熱源からの熱は効率よく加熱に用いられる。一方本発明の熱放射・熱吸収部材で被覆されていない受熱面は受熱面の熱吸収率が低いときは熱を反射するので、熱源からの熱は受熱面に効率よく伝わらない。受熱面が非金属(石英坩堝、アルミナ坩堝等のセラミック坩堝)で受熱面の熱吸収率(熱放射率)が低い時も熱源からの熱は受熱面に効率よく伝わらない。しかし非金属・受熱面を被覆する本発明の熱放射・熱吸収部材の熱吸収率(熱放射率)が、被覆されていない非金属・受熱面の熱吸収率より高い時は熱源からの熱は効率よく被覆された非金属・受熱面に伝えられる。図23(b)にこれをしめす。
被加熱容器2304の少なくとも底面を熱吸収部材2305で被覆すれば熱源2303からの熱線は本発明の熱吸収部材2305で吸収され(式1)(式3)に従って被加熱容器2304の壁面は加熱されて熱伝導2306により被加熱容器2304の温度はより上昇する。その結果加熱効率は向上する。
とりわけ石英坩堝やアルミナ、ムライト坩堝の外面に本発明の熱吸収部材を被覆すると加熱効率が向上するだけでなく、坩堝の膨張収縮による割れを防止できる。石英坩堝はシリコン金属の精製に用いられるので、太陽電池や半導体機器に用いられるシリコンの精製コストを下げることが出来る。
図23(a)に受熱面が熱線を反射している模式図を示す。
図23(b)は受熱面に被覆した熱吸収率(熱放射率)の高い増熱部材の層が熱線を吸収し良く熱線を伝える様子を示す模式図である。
これらの熱利用機器に於いて、電気ヒーターやガスヒーター、化石燃料熱源等の熱源からの熱を受ける受熱面の全部または少なくとも一部を本発明の熱放射・熱吸収部材で被覆したことを特徴とする熱利用機器を構成することが出来る。この時熱源からの熱は前記熱放射・熱吸収部材によって吸収され受熱面に伝わるので、熱源からの熱は効率よく加熱に用いられる。一方本発明の熱放射・熱吸収部材で被覆されていない受熱面は受熱面の熱吸収率が低いときは熱を反射するので、熱源からの熱は受熱面に効率よく伝わらない。受熱面が非金属(石英坩堝、アルミナ坩堝等のセラミック坩堝)で受熱面の熱吸収率(熱放射率)が低い時も熱源からの熱は受熱面に効率よく伝わらない。しかし非金属・受熱面を被覆する本発明の熱放射・熱吸収部材の熱吸収率(熱放射率)が、被覆されていない非金属・受熱面の熱吸収率より高い時は熱源からの熱は効率よく被覆された非金属・受熱面に伝えられる。図23(b)にこれをしめす。
被加熱容器2304の少なくとも底面を熱吸収部材2305で被覆すれば熱源2303からの熱線は本発明の熱吸収部材2305で吸収され(式1)(式3)に従って被加熱容器2304の壁面は加熱されて熱伝導2306により被加熱容器2304の温度はより上昇する。その結果加熱効率は向上する。
とりわけ石英坩堝やアルミナ、ムライト坩堝の外面に本発明の熱吸収部材を被覆すると加熱効率が向上するだけでなく、坩堝の膨張収縮による割れを防止できる。石英坩堝はシリコン金属の精製に用いられるので、太陽電池や半導体機器に用いられるシリコンの精製コストを下げることが出来る。
図23(a)に受熱面が熱線を反射している模式図を示す。
図23(b)は受熱面に被覆した熱吸収率(熱放射率)の高い増熱部材の層が熱線を吸収し良く熱線を伝える様子を示す模式図である。
また請求項52で述べる構成は次の通りである。前記の実施例29から実施例46に述べた機器を総称して熱利用機器と定義する。
これらの熱利用機器が外気に向かって熱を放射する放熱面の全部あるいは少なくとも一部を本発明の熱放射・熱吸収部材で被覆したことを特徴とする熱利用機器を構成することが出来る。
この時熱利用機器から熱が外気に向かって出て行くので、熱利用機器が外気に向かって熱を放射する熱放射面の温度は放射冷却により低下する。熱利用機器の運転状態を変えて熱利用機器の内部の燃焼温度または加熱温度が高くなるようにし、かつ熱利用機器が外気に向かって熱を放射する熱放射面の温度は被覆前と同一になるようにすれば、熱利用機器の熱利用効率は被覆前よりも向上する。このように熱利用機器の放熱面の全部あるいは少なくとも一部を本発明の熱放射・熱吸収部材で被覆し熱効率を向上させたことを特徴とする熱利用機器を構成することが出来る。
図24に熱利用機器表面から熱が外気に向かって出て行く模式図を示す。
これらの熱利用機器が外気に向かって熱を放射する放熱面の全部あるいは少なくとも一部を本発明の熱放射・熱吸収部材で被覆したことを特徴とする熱利用機器を構成することが出来る。
この時熱利用機器から熱が外気に向かって出て行くので、熱利用機器が外気に向かって熱を放射する熱放射面の温度は放射冷却により低下する。熱利用機器の運転状態を変えて熱利用機器の内部の燃焼温度または加熱温度が高くなるようにし、かつ熱利用機器が外気に向かって熱を放射する熱放射面の温度は被覆前と同一になるようにすれば、熱利用機器の熱利用効率は被覆前よりも向上する。このように熱利用機器の放熱面の全部あるいは少なくとも一部を本発明の熱放射・熱吸収部材で被覆し熱効率を向上させたことを特徴とする熱利用機器を構成することが出来る。
図24に熱利用機器表面から熱が外気に向かって出て行く模式図を示す。
また請求項53で述べる構成は次の通りである。実施例1から実施例28に述べた熱吸収・熱放射部材(増熱部材)を本発明の熱吸収・熱放射部材(増熱部材)と定義する。
実施例1から実施例28で述べた熱吸収・熱放射部材(増熱部材)を用いたことを特徴とする実施例29から実施例46に述べた熱利用機器を構成することが出来る。
またそれに止まらず実施例29から実施例46で述べなかった熱利用機器についても、実施例1から実施例28で述べた熱吸収・熱放射部材(増熱部材)を用いて特性を向上させることを特徴とする熱利用機器を構成できることが明白であるので、それも本発明の熱利用機器に含める。
実施例1から実施例28で述べた熱吸収・熱放射部材(増熱部材)を用いたことを特徴とする実施例29から実施例46に述べた熱利用機器を構成することが出来る。
またそれに止まらず実施例29から実施例46で述べなかった熱利用機器についても、実施例1から実施例28で述べた熱吸収・熱放射部材(増熱部材)を用いて特性を向上させることを特徴とする熱利用機器を構成できることが明白であるので、それも本発明の熱利用機器に含める。
また実施例1から実施例28に述べた熱吸収・熱放射部材・高熱伝導部材(増熱部材)の粉末を硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム等の溶融塩または、水、耐熱性油等の熱媒体に混合することにより、熱媒体の熱伝導率を向上させた熱利用機器を構成出来る。その結果太陽熱発電の熱媒体、各種蓄熱機器の熱媒体、ガラスケミカル強化炉用の硝酸カリウム熱媒体の熱伝導率は増大するので、太陽熱発電機器、各種蓄熱機器、ガラスケミカル強化炉の熱効率は向上する。
また本発明の増熱部材である熱放射率0.8以上の熱放射セラミック粉末例えば炭化珪素、カーボン等をアクリルシートに30wt%から60wt%の間の重量%で分散させシートを製作出来る。
このシート単独又はアルミ箔とクラッドしたシートを太陽電池の背面に接着剤を介して貼り付けることが出来る。
接着剤はアクリル接着剤が好適であった。このシートを125×125mmの単セル太陽電池のフッ素バックシートの裏に貼り付け、1kW/平方メートルのキセノン擬似太陽光源で照らした時、太陽電池の温度は70℃から65℃へと5℃低下し、発電効率は3%向上した。太陽電池の温度は1kW/平方メートルのキセノン擬似太陽光源から照らされた温度上昇と最適負荷を負荷した時、負荷電流による太陽電池内部の自己発熱の総和が温度上昇となる。
その構造は太陽電池のバックシートの側から列記すると
(a)バックシートに貼り付けるための接着剤層10から30μ
(b)アルミ箔10μから70μ(上記実験の場合アルミ箔は50μの物を用いた)
(c)本発明の熱放射セラミック粉末を30から60wt%分散させたアクリルシート(上記の実験の場合、熱放射セラミックは50wt%分散した)
(d)外気の順である。
図28にこの実験データのグラフを図示した。図28中の放熱シートは商品名Tera-5シートと記載されている。
10MWのメガソーラーの構築価格を32億円とすると、その3%のパネル
架台を節約できるので構築価格の節減は約1億円である。
このシート単独又はアルミ箔とクラッドしたシートを太陽電池の背面に接着剤を介して貼り付けることが出来る。
接着剤はアクリル接着剤が好適であった。このシートを125×125mmの単セル太陽電池のフッ素バックシートの裏に貼り付け、1kW/平方メートルのキセノン擬似太陽光源で照らした時、太陽電池の温度は70℃から65℃へと5℃低下し、発電効率は3%向上した。太陽電池の温度は1kW/平方メートルのキセノン擬似太陽光源から照らされた温度上昇と最適負荷を負荷した時、負荷電流による太陽電池内部の自己発熱の総和が温度上昇となる。
その構造は太陽電池のバックシートの側から列記すると
(a)バックシートに貼り付けるための接着剤層10から30μ
(b)アルミ箔10μから70μ(上記実験の場合アルミ箔は50μの物を用いた)
(c)本発明の熱放射セラミック粉末を30から60wt%分散させたアクリルシート(上記の実験の場合、熱放射セラミックは50wt%分散した)
(d)外気の順である。
図28にこの実験データのグラフを図示した。図28中の放熱シートは商品名Tera-5シートと記載されている。
10MWのメガソーラーの構築価格を32億円とすると、その3%のパネル
架台を節約できるので構築価格の節減は約1億円である。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の範囲内で均等の原則により、ここに述べなかった類似の実施例も本発明の範囲に入ることは言うまでもない。
本発明の増熱部材を用いると前記の各機器の熱効率が増大し、また出力が増大するので省エネルギーに寄与するところ大である。
この新しい増熱部材とそれを用いた熱利用機器によりエネルギー不足が解消され、たとい原子力発電が止まっても産業のスローダウンを回避できる可能性がある。また太陽電池の発電効率を向上できた。
出願人は本発明の増熱部材を多くの機器に用いて試験を行った結果、以下の結論を得た。
即ちこの新しい増熱部材を応用した上記の各機器が多くの企業によって製造され輸出されるならば、我が国に大きな貿易利益をもたらし、かつ税収も飛躍的に増え1000兆円といわれる国の債務は減少し、かつGDPも向上する可能性がある。結果として我が国の興隆に寄与できると確信している。
この新しい増熱部材とそれを用いた熱利用機器によりエネルギー不足が解消され、たとい原子力発電が止まっても産業のスローダウンを回避できる可能性がある。また太陽電池の発電効率を向上できた。
出願人は本発明の増熱部材を多くの機器に用いて試験を行った結果、以下の結論を得た。
即ちこの新しい増熱部材を応用した上記の各機器が多くの企業によって製造され輸出されるならば、我が国に大きな貿易利益をもたらし、かつ税収も飛躍的に増え1000兆円といわれる国の債務は減少し、かつGDPも向上する可能性がある。結果として我が国の興隆に寄与できると確信している。
符号の説明は図面の簡単な説明の中に記載した。
Claims (55)
- 請求項1で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、その構成原子が互いにバネでつながった振動子モデルで近似される構造を持ち、振動子の固有振動スペクトルのピーク波長が0.5μから8μであるとき、この熱線領域での固有振動の振幅が大きく、その電気的双極子能率も大きい原子集団を含む熱放射・熱吸収性セラミックスを用いて熱放射・熱吸収部材を構成したことを特徴とする増熱部材を構成できる。
下記請求項2から請求項27に於いて、各物質の元素構成を示すx、y、z、m、n、a、b、c等の数値は請求項28の表1から表4に示す各物質の化学量論比を基準にするが、x、y、z、m、n、a、b、c等の数値は化学量論比の上下に増減できるものとする。
増減の仕方は熱放射率(熱吸収率)が最大となるように増減するが、製造コストが最も安価になるような数値を取ることもできる。
電磁波を放射する放射強度の式において、原子間の凝集力が弾性係数(硬度、バネの強さ)をきめている。したがって応力と変形の機構が同じ種類の材質間では、融点と弾性係数(硬度、バネの強さ)の間には相関がある。
一方請求項28(実施例28)の表1から表4に示す各物質は全て融点の高い物質である。融点も硬度も原子の結びつきの強さで決まる。例えばダイヤモンドの結晶の4面体構造は結びつきが強いために融点も高く硬度も熱伝導率(2000W/mK)も、熱放射率(0.9以上)も高い。
一般に融点の高い物質は熱伝導率や熱放射率が高い。
その為融点の高い物質は本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスとして相応しい。本発明では、融点の高い物質である請求項28の表1から表4に示す各物質全てを本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスとして定義する合理性ありとし、請求項2から請求項28の表1から表4に示す各物質全てを本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスとして用途特許出願を行う。
用途特許出願の内容は、請求項2から請求項28の化学物質を専ら熱放射・熱吸収用途に限定して用いることを特徴とする化学物質の用途発明である。しかし請求項2から請求項28の化学物質を熱放射・熱吸収用途以外の用途まで用途特許出願するものではない。
前記の熱放射・熱吸収性セラミックスを用いて熱放射・熱吸収部材を構成したことを特徴とする増熱部材(熱放射・熱吸収部材)。 - 請求項2で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Oを酸素、Feを鉄とすると(MO)m・(Fe2O3)nで示される分子式を持つ金属(M)フェライトであり、かつmの値が限りなくゼロに近い値を持つ金属フェライトであることを特徴とする金属フェライト粒子を用いてフイラーとしたことを特徴とする熱放射・熱吸収部材。 - 請求項3で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Oを酸素、Feを鉄とすると(MO)m・(Fe2O3)nで示される分子式を持つ金属(M)フェライトであり、かつm=0.5〜1.5、n=1.5〜0.5の間のいずれかの値をとることを特徴とする金属(M)フェライトで、金属(M)はMg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Niの内の1金属(M)である金属(M)フェライトであることを特徴とする熱放射・熱吸収部材。
m、nの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。
このm、nの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。 - 請求項4で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、X、Yを金属、Oを酸素、Feを鉄とすると(XO)x・(YO)y(Fe2O3)nで示される分子式を持つ金属(X,Y)の複合フェライトであり、かつx、y=0.1〜1.9、n=1.9〜0.1の間のいずれかの値をとることを特徴とするフェライトで、金属(X,Y)の各X,YはMg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Niの内少なくとも1種類の金属を含む金属(X,Y)の複合フェライトであることを特徴とする熱放射・熱吸収部材。x、y、nの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。
このx、y、nの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。 - 請求項5で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Aを金属、Oを酸素とすると、AxOyの分子式を持つ金属酸化物であり、金属AはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=1〜10、y=1〜20の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする熱放射・熱吸収部材。x、yの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。
このx、yの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。 - 請求項6で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Aを金属、Bを硼素とすると、AxByの分子式を持つ金属硼化物であり、金属AはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=1〜10、y=1〜20の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする熱放射・熱吸収部材。x、yの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。
このx、yの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。 - 請求項7で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Aを金属、Cを炭素とすると、AxCyの分子式を持つ金属炭化物であり、金属AはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=1〜10、y=1〜20の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする熱放射・熱吸収部材。x、yの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。このx、yの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。 - 請求項8で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Aを金属、Nを窒素とすると、AxNyの分子式を持つ金属窒化物であり、金属AはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=1〜10、y=1〜20の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする熱放射・熱吸収部材。x、yの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。
このx、yの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。 - 請求項9で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Aを金属、Fを弗素とすると、AxFyの分子式を持つ金属弗化物であり、金属AはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=1〜10、y=1〜20の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする熱放射・熱吸収部材。x、yの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。
このx、yの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。 - 請求項10で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Aを金属、Siを珪素とすると、AxSiyの分子式を持つ金属珪素化物であり、金属AはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=1〜10、y=1〜20の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする熱放射・熱吸収部材。x、yの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。
このx、yの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。 - 請求項11で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは
Aを金属、Pをリンとすると、AxPyの分子式を持つ金属リン化物であり、金属AはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=1〜10、y=1〜20の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする熱放射・熱吸収部材。x、yの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。
このx、yの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。 - 請求項12で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Aを金属、Sを硫黄とすると、AxSyの分子式を持つ金属硫化物であり、金属AはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=1〜10、y=1〜20の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする熱放射・熱吸収部材。x、yの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。
このx、yの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。 - 請求項13で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Aを金属、Clを塩素とすると、AxClyの分子式を持つ金属塩化物であり、金属AはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=1〜10、y=1〜20の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする熱放射・熱吸収部材。x、yの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。
このx、yの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。 - 請求項14で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Feを鉄、Oを酸素とすると、3(M2O3)・5(Fe2O3)の分子式を持つガーネット型フェライトであり、金属Mは3価のイオンでAl、B、Ga、Yの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とする熱放射・熱吸収部材 - 請求項15で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Feを鉄、Oを酸素とすると、Mx・FeyOzの分子式を持つガーネット型フェライト又は六方晶フェライトであり、金属Mは少なくともAl、Cr、Fe、Y、Ba、St、Sbの内、何れかを含むことを特徴とする熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする熱放射・熱吸収部材。
x、y、zの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。 - 請求項16で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Siをシリコン、Oを酸素とすると、(MO)x((Si)mOn)yの分子式を持つケイ酸塩であり、金属MはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=0〜4、y=0.1〜10、m=1〜10、n=1〜10の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする。このx、y、m、nの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。x、y、m、nの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。 - 請求項17で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Pをリン、Oを酸素とすると、Mx・(PnOm)yの分子式を持つリン酸塩であり、金属MはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=0〜4、y=0.1〜10、n=1〜10、m=1〜10の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする熱放射・熱吸収部材。このx、y、m、nの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、y、m、nの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。 - 請求項18で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Bを硼素、Oを酸素とすると、Mx・(BmOn)yの分子式を持つ硼酸塩であり、金属MはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=0〜4、y=0.1〜10、m=1〜10、n=1〜10の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする熱放射・熱吸収部材。このx、y、m、nの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、yの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。 - 請求項19で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Cを炭素、Oを酸素とすると、Mx・(CO3)yの分子式を持つ炭酸塩であり、金属MはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=0〜4、y=0.1〜10、の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする熱放射・熱吸収部材。x、yの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。
このx、yの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。 - 上記課題を解決するために、請求項20で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、
Mを金属、Tiをチタン、Oを酸素とすると、Mx・(TiO3)yの分子式を持つチタン酸塩であり、金属MはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=0〜4、y=0.1〜10、の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする熱放射・熱吸収部材。x、yの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。
このx、yの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。 - 請求項21で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Alをアルミニウム、Oを酸素とすると、Mx・(AlmOn)yの分子式を持つアルミン酸塩であり、金属MはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=0〜4、y=0.1〜10、m=0.1〜24、n=0.1〜24の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする熱放射・熱吸収部材。x、y、m、nの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。
このx、y、m、nの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。 - 請求項22で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Vをバナジウム、Oを酸素とすると、Mx・(VmOn)yの分子式を持つバナジン酸塩であり、金属MはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=0〜4、y=0.1〜10、m=0.1〜24、n=0.1〜24の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする熱放射・熱吸収部材。x、y、m、nの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。
このx、y、m、nの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。 - 請求項23で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Mnをマンガン、Oを酸素とすると、Mx・(Mn)a・Ob)yの分子式を持つマンガン酸塩であり、金属MはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=0〜4、y=0.1〜10、a=1〜10、b=1〜10の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする熱放射・熱吸収部材。このx、y、a、bの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、y、a、bの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。 - 請求項24で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Wをタングステン、Oを酸素とすると、Mx・(WmOn)yの分子式を持つタングステン酸塩であり、金属MはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=0〜4、y=0.1〜10、m=0.1〜24、n=0.1〜24の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする熱放射・熱吸収部材。x、y、m、nの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。
このx、y、m、nの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。 - 請求項25で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Snをスズ、Oを酸素とすると、Mx・((Sn)mOn)yの分子式を持つスズ酸塩であり、金属MはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とする熱放射・熱吸収部材。
x、y、m、nの最適値はx=0〜4、y=0.1〜10、m=0.1〜24、n=0.1〜24の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする。
このx、y、m、nの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、y、m、nの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。 - 請求項26で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Zrをジルコニウム、Tiをチタン、Oを酸素とするとMx(Zry, Ti1−y)O3の分子式を持つジルコ・チタン酸塩であり、金属MはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=0〜4、y=0〜0.9の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする熱放射・熱吸収部材。このx、yの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、yの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。 - 請求項27で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは、Mを金属、Moをモリブデン、Oを酸素とすると、Mx・((Mo)mOn)yの分子式を持つモリブデン酸塩であり、金属MはLi、Na、K、Mg、Ca、Zn、Sr、Ba、Cu、Fe、Co、Ni、B、Al、Cr、Si、Ti、Zr、Sn、Pb、Mo、W、Mn、V、Sb、Bi、Seの内、少なくとも何れかを含むことを特徴とし、
x=0〜4、y=0.1〜10、m=1〜10、n=1〜10の内、一つの値をとる熱放射・熱吸収性セラミックスであることを特徴とする熱放射・熱吸収部材。このx、y、n、mの値はセラミックスの電気的双極子能率が最も大きくなり、かつ電気的双極子の熱による固有振動の振幅が最も大きくなる範囲の値であることが望ましい。
x、y、n、mの最適値はコスト・パフォーマンスを考慮して自由に選定できる。 - 請求項28で述べる構成は次の通りである。
即ち本発明の熱放射・熱吸収部材に用いる熱放射・熱吸収性セラミックスは実施例28の表1から表4に示す物質の内、少なくとも1つを含む熱放射・熱吸収セラミックを用いることを特徴とする熱放射・熱吸収部材。
請求項28の表1から表4に示す物質を下記にしめす。
表1;
下記表1に記載した化合物の粉末を、請求項47(実施例47)、請求項48(実施例48)にしめす有機又は無機バインダーに分散したことを特徴とする増熱部材(熱放射・熱吸収部材)を構成できる。
下記の化合物の融点はすべて約500℃(773K)以上の物質である。
化合物名(CAS.NO)
アルミナ(1344-28-1)、塩化バリウム(10361-37-2)、オルトケイ酸リチウム(13453-84-4)
グラファイト(7782-42-5)、クロム酸カリウム(7789-00-6)、クロム酸バリウム(10294-40-3)、
ケイ化カルシウム(12013-56-8)、ケイ酸カルシウム(1344-95-2)、ケイ酸ナトリウム(1344-09-8)、
ケイフッ化カリウム(16871-90-2)、酸化イットリウム(1314-36-9)、酸化カルシウム(1305-78-8)、
酸化クロム(III)(1308-38-9)、酸化ジルコニウム(IV)(1314-23-4)、酸化スズ(IV)(18282-10-5)、
酸化セリウム(IV)(1306-38-3)、酸化タングステン(VI)(1314-35-8)、
酸化タングステンストロンチウム(13451-05-3)、酸化タンタル(V)(1314-61-0)、
酸化チタン(III)(1344-54-3)、酸化チタン(IV), アナターゼ型(1317-70-0)、
酸化チタン(IV), ルチル型(1317-80-2)、Ti3O5(12065-65-5)、酸化鉄(III)(1309-37-1)、
酸化銅(I)(1317-39-1)、酸化銅(II)(1317-38-0)、酸化ニオブ(V)(1313-96-8)、
酸化ニッケル(II)(1313-99-1)、酸化バリウムジルコニウム(12009-21-1)、
酸化マグネシウム(1309-48-4)、酸化マンガン(IV)(1313-13-9)、
酸化モリブデン(VI)(1313-27-5)、酸化モリブデンバリウム(7787-37-3)、
三酸化二ホウ素(1303-86-2)、
炭化カルシウム(75-20-7)、炭化ケイ素(409-21-2)、炭化ジルコニウム(12070-14-3)、
炭化タングステン(12070-13-2)、炭化チタン(12070-08-5)、炭化ニオブ(12069-94-2)、
炭化バナジウム(12070-10-9)、炭化ホウ素(12069-32-8)、
タングステン酸カリウム(7790-60-5)、タングステン酸カルシウム(7790-75-2)、
チオ硫酸マグネシウム(10124-53-5)、
チタン酸ストロンチウム(12060-59-2)、チタン酸鉛(II)(12060-00-3)、
チタン酸バリウム(12047-27-7)、
窒化アルミニウム(24304-00-5)、窒化カルシウム(12013-82-0)、窒化ケイ素(12033-89-5)、
窒化ジルコニウム(25658-42-8)、窒化チタン(25583-20-4)、窒化ニオブ(24621-21-4)、
窒化バナジウム(24646-85-3)、窒化ホウ素(10043-11-5)、CaSO4(7778-18-9)、
二ケイ化ジルコニウム(12039-90-6)、二ケイ化モリブデン(12136-78-6)、
ニッケル酸リチウム(12031-65-1)、二ホウ化チタン(12045-63-5)、
二ホウ化ニオブ(12007-29-3)、二リン酸カルシウム(7790-76-3)、
フッ化カルシウム(7789-75-5)、フッ化ストロンチウム(7783-48-4)、
フッ化セリウム(III)(7758-88-5)、フッ化ナトリウム(7681-49-4)、フッ化バリウム(7787-32-8)、
フッ化マグネシウム(7783-40-6)、フッ化マンガン(III)(7783-53-1)、
ホウ化カルシウム(12007-99-7)、ホウ化バナジウム(12007-37-3)、
ホウ化ハフニウム(12007-23-7)、
メタケイ酸カルシウム(10101-39-0)、メタリン酸アルミニウム(32823-06-6)、
モリブデン酸カルシウム(7789-82-4)、モリブデン酸コバルト(13062-14-6)、
モリブデン酸リチウム(13568-40-6)、リチウムアルミニウムオキシド(12003-67-7)、
硫化亜鉛(1314-98-3)、硫化ガリウム(III)(12024-22-5)、硫化ケイ素(IV)(13759-10-9)、
硫化スズ(1315-01-1)、硫化セリウム(III)(12014-93-6 )、硫化鉄(II)(1317-37-9)、
硫化銅(II)(1317-40-4)、硫化モリブデン(IV)(1317-33-5)、硫酸バリウム(7727-43-7)、
硫酸マグネシウム(7487-88-9)、リン化コバルト(12134-02-0)、
リン化タングステン(12037-70-6)、
リン酸アルミニウム(7784-30-7)、リン酸ホウ素(13308-51-5)、リン酸リチウム(10377-52-3)、
六ホウ化バリウム(12046-08-1)
表2 鉱物;
下記表2に記載した鉱物の粉末を請求項47(実施例47)、請求項48(実施例48)にしめす有機又は無機バインダーに分散したことを特徴とする熱放射部材を構成できる。
下記の鉱物の融点は全て約500℃(773K)以上の物質である。
(1)硫化鉱物
硫化鉱物とは、主として金属元素と硫黄(S)とが結合している鉱物。硫黄の代わりに砒素、セレン、テルルなどと金属元素の結合による鉱物はそれぞれ砒化鉱物、セレン化鉱物、テルル化鉱物といわれるが、その性質は硫化鉱物に似ているため、ひとまとめにして扱われることも多い。ここでも、それに従って、砒化鉱物、セレン化鉱物、テルル化鉱物も記載する。
閃亜鉛鉱グループ
閃亜鉛鉱(sphalerite) - ZnS、等軸
テルル水銀鉱(coloradoite) - HgTe
方硫カドミウム鉱(hawleyite) - CdS
黒辰砂(metacinnabar) - HgS
シュティレ鉱(stilleite) - ZnSe
セレン水銀鉱(tiemannite) - HgSe
方鉛鉱グループ
方鉛鉱(galena) - PbS、等軸
セレン鉛鉱(clausthalite) - PbSe
テルル鉛鉱(altaite) - PbTe
方硫安銀鉱(cuboargyrite) - AgPbS2
閃マンガン鉱(alabandite) - MnS、等軸
ペントランド鉱グループ
硫鉄ニッケル鉱(pentlandite、ペントランド鉱) - (Fe,Ni)9S8、等軸
銀ペントランド鉱(argentopentlandite) - Ag(Fe,Ni)8S8
コバルトペントランド鉱(cobaltpentlandite) - Co9S8
geffroyite - (Ag,Cu,Fe)9(Se,S)8
manganese-shadlunite - (Mn,Pb,Cd)(Cu,Fe)8S8
shadlunite - (Pb,Cd)(Fe,Cu)8S8
チオスピネルグループ
ボルンハルト鉱(bornhardtite) - Co2+Co3+ 2Se4
カドモインダイト(cadmoindite) - CdIn2S4
カーロール鉱(carrollite) - Cu(Co,Ni)2S4
硫銅イリジウム鉱(cuproiridsite) - (Cu,Fe)Ir2S4
硫銅ロジウム鉱(cuprorhodsite) - (Cu,Fe)Rh2S4
daubréelite - Fe2+Cr3+ 2S4
ferrorhodsite - (Fe,Cu)(Rh,Ir,Pt)2S4
fletcherite - Cu(Ni,Co)2S4
florensovite - (Cu,Zn)Cr1.5Sb0.5S4
greigite - Fe2+Fe3+ 2S4
インダイト(indite) - FeIn2S4
kalininite - ZnCr2S4
リンネ鉱(linnaeite) - Co2+Co3+ 2S4
malanite - Cu(Pt3+,Ir3+)2S4
polydymite - Ni2+Ni3+ 2S4
tyrrellite - Cu(Co3+,Ni3+)2Se4
violarite - Fe2+Ni3+ 2S4
黄鉄鉱グループ
黄鉄鉱(pyrite) - FeS2、等軸
ハウエル鉱(hauerite) - MnS2
ベス鉱(vaesite) - NiS2
カチエル鉱(cattierite) - CoS2
ラウラ鉱(laurite) - RuS2
エルリッチマン鉱(erlichmanite) - OsS2
ビラマニン鉱(villamaninite) - (Cu,Ni,Co,Fe)S2
福地鉱(fukuchilite) - Cu3FeS8
砒白金鉱(sperrylite) - PtAs2
安金鉱(aurostibite) - AuSb2
ザークナイト(dzharkenite) - FeSe2
クルタ鉱(krutaite) - CuSe2
トログタライト(trogtalite) - CoSe2
ペンローゼ鉱(penroseite) - (Ni,Co,Cu)Se2
ミッシンネライト(michenerite) - PdBiTe
テスチビオパラダイト(testibiopalladite) - Pd(Sb,Te)Te
ゲベルサイト(geversite) - Pt(Sb,Bi)2
インシザワ鉱(insizwaite) - Pt(Bi,Sb)2
マスロバイト(maslovite) - (Pt,Pd)(Bi,Te)2
白鉄鉱グループ
白鉄鉱(marcasite) - FeS2、斜方
セレン鉄鉱(ferroselite) - FeSe2
ハスト鉱(hastite) - CoSe2
クルレルダイト(kullerudite) - NiSe2
フローベルグ鉱(frohbergite) - FeTe2
マタゲマイト(mattagamite) - CoTe2
砒鉄鉱グループ
砒鉄鉱(loellingite) - FeAs2
硫安コバルト鉱(costibite) - CoSbS
安ニッケル鉱(nisbite) - NiSb2
ランメルスベルグ鉱(rammelsbergite) - NiAs2
サフロ鉱(safflorite) - (Co,Fe)As2
セイネヨーキ鉱(seinajokite) - FeSb2
輝安鉱グループ
輝安鉱(stibnite) - Sb2S3、斜方
セレン輝安鉱(antimonselite) - Sb2Se3、斜方
輝蒼鉛鉱(bismuthinite) - Bi2S3、斜方
黄銅鉱グループ
黄銅鉱(chalcopyrite) - CuFeS2、正方
エスケルボン鉱(eskebornite) - CuFeSe2
インジウム銅鉱(roquesite) - CuInS2
ガリウム銅鉱(gallite) - CuGaS2
紅砒ニッケル鉱グループ
紅砒ニッケル鉱(nickeline) - NiAs、六方
breithauptite - NiSb
freboldite - CoSe
langisite - (Co,Ni)As
ニグリ鉱(niggliite) - PtSn
sederholmite - β-NiSe
sobolevskite - PdBi
stumpflite - Pt(Sb,Bi)
sudburyite - (Pd,Ni)Sb
輝コバルト鉱グループ
輝コバルト鉱(cobaltite) - CoAsS、斜方
ゲルスドルフ鉱(gersdorffite) - NiAsS
hollingworthite - (Rh,Pt,Pd)AsS
irarsite - (Ir,Ru,Rh,Pt)AsS
jolliffeite - NiAsSe
padmaite - PdBiSe
platarsite - (Pt,Rh,Ru)AsS
tolovkite - IrSbS
ullmannite - NiSbS
willyamite - (Co,Ni)SbS
硫砒鉄鉱グループ
硫砒鉄鉱(arsenopyrite) - FeAsS、単斜
グローコドート鉱(glaucodot)- (Co,Fe)AsS
硫安鉄鉱(gudmundite) - FeSbS
オサレス鉱(osarsite) - (Os,Ru)AsS
ルアラサイト(ruarsite) - RuAsS
四面銅鉱グループ
安四面銅鉱(tetrahedrite) - (Cu,Fe,Zn)12Sb4S13、等軸
砒四面銅鉱(tennantite) - (Cu,Fe,Zn)12As4S13、等軸
銀砒四面銅鉱(argentotennantite) - (Ag,Cu)10(Zn,Fe)2(As,Sb)4S13
銀安四面銅鉱(freibergite) - (Ag,Cu,Fe)12(Sb,As)4S13
ジロー鉱(giraudite) - (Cu,Zn,Ag)12(As,Sb)4(Se,S)13
ゴールドフィールド鉱(goldfieldite) - Cu12(Te,Sb,As)4S13
ハク鉱(hakite) - (Cu,Hg)12Sb4(Se,S)13
黄錫鉱グループ
黄錫鉱(stannite) - Cu2FeSnS4、正方
ルソン銅鉱(luzonite) - Cu3AsS4、正方
briartite - Cu2(Zn,Fe)GeS4
famatinite - Cu3SbS4
hocartite - Ag2FeSnS4
kuramite - Cu3SnS4
permingeatite - Cu3SbSe4
pirquitasite - Ag2ZnSnS4
velikite - Cu2HgSnS4
磁硫鉄鉱(pyrrhotite、ピロータイト) - Fe1-xS、単斜・六方
銅藍(covellite、コベリン) - CuS、六方
クロックマン鉱(klockmannite) - CuSe、六方
輝銅鉱(chalcocite) - Cu2S、単斜
スピオコープ鉱(spionkopite) - Cu39S28
斑銅鉱(bornite) - Cu5FeS4、斜方
ウルツ鉱(wurtzite、繊維亜鉛鉱) - ZnS、六方
硫カドミウム鉱(greenockite) - CdS、六方
辰砂(cinnabar) - HgS、三方
針ニッケル鉱(millerite) - NiS、三方
針銀鉱(acanthite) - Ag2S、単斜
輝銀鉱(argentite) - Ag2S、等軸、常温では針銀鉱に転移
輝水鉛鉱(molybdenite) - MoS2、六方
ヨルディス鉱(jordisite) - MoS2、非晶質
鶏冠石(realgar) - As4S4、単斜
雄黄(orpiment) - As2S3、単斜
砒銅鉱(domeykite) - Cu3As、立方
スクッテルド鉱(skutterudite、方砒コバルト鉱) - CoAs3
アルゴドン鉱(algodonite) - Cu6As、六方
濃紅銀鉱(pyrargyrite) - Ag3SbS3、三方
淡紅銀鉱(proustite) - Ag3AsS3
火閃銀鉱(pyrostilpnite) - Ag3SbS3、単斜
毛鉱(jamesonite) - Pb4FeSb6S14、単斜
ブーランジェ鉱(boulangerite) -Pb5Sb4S11、単斜
車骨鉱(bournonite) - CuPbSbS3、斜方
硫砒銅鉱(enargite) - Cu3AsS4、斜方
雑銀鉱(polybasite、輝安銅銀鉱) - (Ag,Cu)16Sb2S11、単斜
ベルチェ鉱(berthierite) - FeSb2S4、斜方
紅安鉱(kermesite) - Sb2S2O、三斜
(2)酸化鉱物
酸化鉱物とは、主として金属元素と酸素(O)とが結合している鉱物。
SiO2鉱物 - これらは、テクトケイ酸塩鉱物に分類されることもある。
石英(quartz) - SiO2、三方
水晶(rock crystal) - 自形結晶の石英
玉髄(chalcedony) - 微粒石英の集合体
鱗珪石(tridymite、トリディマイト) - SiO2、単斜・三斜
クリストバル石(cristobalite、クリストバライト、方珪石) - SiO2、正方
スティショフ石(stishovite、スティショバイト) - SiO2、正方
コース石(coesite、コーサイト) - SiO2、単斜
蛋白石(opal、オパル) - SiO2・nH2O、非晶質
ルチルグループ
ルチル(rutile、金紅石) - TiO2、正方
アルグ石(argutite) - GeO2
錫石(cassiterite) - SnO2、正方
軟マンガン鉱(pyrolusite) - MnO2、正方
パラテルル石(paratelluride) - TeO2
プラットナー石(plattnerite) - PbO2
スティショフ石(stishovite、スティショバイト) - SiO2、正方
クリプトメレーン鉱グループ
クリプトメレーン(cryptomelane) - K(Mn4+,Mn2+)8O16、単斜
アンケル石(ankangite) - Ba(Ti,V3+,Cr3+)8O16
コロナド鉱(coronadite) - Pb(Mn4+,Mn2+)8O16
ホランド鉱(hollandite) - Ba(Mn4+,Mn2+)8O16
万次郎鉱(manjiroite) - (Na,K)(Mn4+,Mn2+)8O16・nH2O
マンナード鉱(mannardite) - Ba(Ti6V3+ 2)O16
プリデル石(priderite) - (K,Ba)(Ti,Fe3+)8O16
レッドレッジ鉱(redledgeite) - BaTi6Cr3+ 2O16・H2O
ストロンチオメレン(strontiomelane) - SrMn4+ 6Mn3+ 2O16
轟石(todorokite) - (Mn,Ca,Mg)Mn4+ 3O7・H2O
赤鉄鉱グループ
赤鉄鉱(hematite) - Fe2O3、三方
コランダム(corundum、鋼玉) - Al2O3、三方
エスコラ石(eskolaite) - Cr2O3
カレリア石(karelianite) - V2O3
灰チタン石グループ
灰チタン石(perovskite、ペロブスキー石) - CaTiO3、単斜
ラトラップ石(latrappite) - (Ca,Na)(Nb,Ti,Fe)O3
ロパライト(loparite-(Ce)) - (Ce,Na,Ca)(Ti,Nb)O3
リュエシェ石(lueshite) - NaNbO3
タウソン石(tausonite) - SrTiO3
チタン鉄鉱グループ
チタン鉄鉱(ilmenite、イルメナイト) - FeTiO3、三方
エカンドリュース鉱(ecandrewsite) - (Zn,Fe2+,Mn2+)TiO3
ゲイキー石(geikielite) - MgTiO3
パイロファン石(pyrophanite) - Mn2+TiO3
スピネルグループ
スピネル(spinel、尖晶石) - MgAl2O4、等軸
亜鉛スピネル(gahnite)
ヘルシン石(hercynite)
磁鉄鉱(magnetite) - FeFe3+ 2O4、等軸
フランクリン鉄鉱(franklinite) - ZnFe2O4
ヤコブス鉱(jacobsite) - MnFe2o4
クロム鉄鉱(chromite) - FeCr2O4、等軸
クロム苦土鉱(magnesiochromite) - MgCr2O4
ペリクレースグループ
ペリクレース(periclase) - MgO
bunsenite - NiO
緑マンガン鉱(manganosite) - MnO、等軸
monteponite - CdO
金緑石(chrysoberyl) - BeAl2O4、斜方
鋭錐石(anatase) - TiO2、正方
板チタン石(brookite) - TiO2、斜方
テルル石(tellurite) - TeO2、斜方
赤銅鉱(cuprite) - Cu2O、等軸
黒銅鉱(tenorite、melaconite) - CuO、単斜
紅亜鉛鉱(zincite) - ZnO、六方
ハウスマン鉱(hausmannite) - MnMn3+ 2O4、正方
方安鉱(senarmontite) - Sb2O3
黄安華(stibiconite) - Sb3+Sb5+ 2O6(OH)
鉄黄安華(tripuhyite) - Fe2+Sb5+ 2O6
コルンブ石(columbite)
鉄コルンブ石(ferrocolumbite) - FeNb2O6、斜方
マンガノコルンブ石(manganocolumbite) - (Mn,Fe)(Nb,Ta)2O6、斜方
閃ウラン鉱(uraninite) - UO2、等軸
(3)水酸化鉱物
水酸化鉱物は、水酸化物からなる鉱物。酸化鉱物に含める場合もある。
ダイアスポア(diaspore) - AlO(OH)、斜方
針鉄鉱(goethite) - FeO(OH)、斜方
鱗鉄鉱(lepidocrocite) - FeO(OH)、斜方
水マンガン鉱(manganite) - Mn3+O(OH)、単斜
水滑石(brucite、ブルース石) - Mg(OH)2、三方
ギブス石(gibbsite) - Al(OH)3、単斜
ベーム石(boehmite) - AlO(OH)、斜方
(4)ハロゲン化鉱物
ハロゲン化鉱物とは、金属元素とハロゲン元素とが結合している鉱物。
岩塩(halite) - NaCl、等軸
塩化カリ石(sylvite、カリ岩塩) - KCl、等軸
角銀鉱(chlorargyrite) - AgCl、等軸
塩化アンモン石(sal ammoniac) - NH4Cl、等軸
蛍石(fluorite) - CaF2、等軸
アタカマ石(atacamite、アタカマ鉱) - Cu2(OH)3Cl、斜方
氷晶石(cryolite) - Na3AlF6、単斜
クリード石(creedite) - Ca3Al2F4(OH,F)6(SO4)・2H2O 、単斜
(5)炭酸塩鉱物
炭酸塩鉱物とは、炭酸塩からなる鉱物。
方解石グループ
方解石(calcite) - CaCO3、三方
菱苦土石(magnesite、マグネサイト) - MgCO3、三方
菱鉄鉱(siderite) - FeCO3、三方
菱マンガン鉱(rhodochrosite) - MnCO3、三方
菱亜鉛鉱(smithsonite) - ZnCO3、三方
菱コバルト鉱(sphaerocobaltite) - CoCO3
菱ニッケル鉱(gaspeite) - NiCO3
菱カドミウム鉱(otavite) - CdCO3
苦灰石グループ
苦灰石(dolomite、ドロマイト) - CaMg(CO3)2、三方
アンケル石(ankerite、鉄苦灰石) - Ca(Fe,Mg,Mn)(CO3)2、三方
クトナホラ石(kutnohorite) - Ca(Mn2+,Mg,Fe2+)(CO3)2
ミンレコーダイト(minrecordite) - CaZn(CO3)2
ノーセス石(norsethite) - BaMg(CO3)2
霰石グループ
霰石(aragonite、アラゴナイト) - CaCO3、斜方
ストロンチアン石(strontianite) - SrCO3、斜方
毒重土石(witherite) - BaCO3、斜方
白鉛鉱(cerussite) - PbCO3、斜方
藍銅鉱(azurite) - Cu3(CO3)2(OH)2、単斜
孔雀石(malachite) - Cu2(CO3)(OH)2、単斜
水亜鉛銅鉱(aurichalcite) - (Zn,Cu)5(CO3)2(OH)6、単斜
炭酸青針銅鉱(carbonate-cyanotrichite) - Cu2+ 4Al2(CO3,SO4)(OH)12・2H2O、斜方
アルチニ石(artinite) - Mg2(CO3)(OH)2・3H2O、単斜
水苦土石(hydromagnesite) - Mg5(CO3)4(OH)2・4H2O、単斜
木村石(kimuraite) - CaY2(CO2)・46H2O、斜方
(6)硝酸塩鉱物
硝酸塩鉱物とは、硝酸塩からなる鉱物。
チリ硝石(nitratine) - NaNO3、三方
硝石(niter) - KNO3、斜方
(7)ホウ酸塩鉱物
ホウ酸塩鉱物とは、ホウ酸塩からなる鉱物。
小藤石(kotoite) - Mg3(BO3)2、斜方
ルドウィヒ石(ludwigite) - (Mg,Fe)2Fe+3O2(BO3)、斜方
硼砂(borax) - Na2B4O5(OH)4・8H2O、単斜
曹灰硼石(ulexite、ウレキサイト、ウレックス石、”テレビ石”) - NaCaB5O6(OH)6・5H2O、三斜
ウィゼル石(wiserite) - (Mn,Mg)14B8(Si,Mg)O22(OH)10Cl、正方
(8)硫酸塩鉱物
硫酸塩鉱物とは、硫酸塩からなる鉱物。
重晶石グループ
重晶石(barite) - BaSO4、斜方
天青石(celestine) - SrSO4、斜方
硫酸鉛鉱(anglesite) - PbSO4、斜方
ハシェマイト(hashemite) - Ba(Cr,S)O4
緑礬グループ
緑礬(melanterite) - FeSO4・7H2O、単斜
マラー石(mallardite) - MnSO4・7H2O、単斜
赤礬(bieberite) - CoSO4・7H2O、単斜
亜鉛緑礬(zinc-melanterite) - (Zn,Mn,Mg,Fe)SO4・7H2O、単斜
胆礬グループ
胆礬(chalcanthite) - CuSO4・5H2O、三斜
上国石(jokokuite) - Mn2+SO4・5H2O
pentahydrite - MgSO4・5H2O
シデロチル石(siderotil) - Fe2+SO4・5H2O
明礬石グループ
明礬石(alunite) - KAl3(SO4)2(OH)6、三方
ソーダ明礬石(natroalunite) - NaAl3(SO4)2(OH)6、三方
アンモニウム明礬石(ammonioalunite) - (NH4)Al3(SO4)2(OH)6、三方
南石(minamiite) - (Na,Ca,K,□)Al3(SO4)2(OH)6、三方
フーアン石(huangite) - Ca□Al6(SO4)4(OH)12、三方
ワールフィアライト(walthierite) - BaAl6(SO4)4(OH)12、三方
鉄明礬石(jarosite) - KFe3+ 3(SO4)2(OH)6、三方
ソーダ鉄明礬石(natrojarosite) - NaFe3+ 3(SO4)2(OH)6、三方
ドラルルチア鉱(dorallcharite) - (Tl,K)Fe3+ 3(SO4)2(OH)6、三方
アンモニウム鉄明礬石(ammoniojarosite) - (NH4)Fe3+ 3(SO4)2(OH)6、三方
銀鉄明礬石(argentojarosite) - AgFe3+ 3(SO4)2(OH)6、三方
鉛鉄明礬石(plumbojarosite) - PbFe3+ 6(SO4)4(OH)12、三方
藁鉄石(hydronium jarosite) - (H3O)Fe3+ 3(SO4)2(OH)6、三方
尾去沢石(osarizawaite) - PbCuAl2(SO4)2(OH)6、三方
ビーバー石(beaverite) - PbCuFe3+ 2(SO4)2(OH)6、三方
石膏(gypsum) - CaSO4・2H2O、単斜
硬石膏(anhydrite) - CaSO4、斜方
ブロシャン銅鉱(brochantite) - Cu4(SO4)(OH)6、単斜
ラング石(langite) - Cu4(SO4)(OH)6・2H2O、単斜
青鉛鉱(linarite) - PbCu(SO4)(OH)2、単斜
青針銅鉱(cyanotrichite) - Cu2+ 4Al2(SO4,CO3)(OH)12・2H2O、斜方
三笠石(mikasaite) - (Fe3+,Al)2(SO4)3、三方
大阪石(osakaite) - Zn4SO4(OH)6・5H2O、三斜
テナルド石(thenardite) - Na2SO4、斜方
(9)クロム酸塩鉱物
クロム酸塩鉱物とは、クロム酸塩からなる鉱物。
紅鉛鉱(crocoite) - PbCrO4、単斜
(10)リン酸塩鉱物
リン酸塩鉱物とは、リン酸塩からなる鉱物。砒酸塩鉱物と結晶構造が似ているものが多い。
モナズ石グループ
モナズ石(monazite-(Ce)) - CePO4、単斜
ランタンモナズ石(monazite-(La)) - (La,Ce,Nd)PO4
ネオジムモナズ石(monazite-(Nd)) - (Nd,La,Ce)PO4
brabantite - Ca0.5Th0.5(PO4)
cheralite-(Ce) - (Ce,Ca,Th)(P,Si)O4
huttonite - ThSiO4
rooseveltite - BiAsO4
gasparite-(Ce) - (Ce,La,Nd)AsO4
燐灰石グループ
燐灰石(apatite group)
フッ素燐灰石(fluorapatite) - Ca5(PO4)3F、六方
塩素燐灰石(chlorapatite)- Ca5(PO4)3Cl
水酸燐灰石(hydroxylapatite、ハイドロキシアパタイト)- Ca5(PO4)3(OH)
炭酸フッ素燐灰石(carbonate-fluorapatite)- Ca5(PO4,CO3)3F
炭酸水酸燐灰石(carbonate-hydroxylapatite)- Ca5(PO4,CO3)3(OH)
緑鉛鉱(pyromorphite) - Pb5(PO4)3Cl、六方
藍鉄鉱グループ
藍鉄鉱(vivianite) - Fe3(PO4)2・8H2O、単斜
arupite - Ni3(PO4)2・8H2O
トルコ石グループ
トルコ石(turquoise) - CuAl6(PO4)4(OH)8・4H2O、三斜
アンブルゴ石グループ
アンブルゴ石(amblygonite) - (Li,Na)Al(PO4)(F,OH)、三斜
バリッシャー石グループ
バリッシャー石(variscite) - Al(PO4)・2H2O、斜方
ラブドフェーングループ
ラブドフェーン(rhabdophane-(Ce)) - (Ce,La)PO4・H2O、六方
人形石(ningyoite) - (U,Ca,Ce)2(PO4)2・1-2H2O、斜方
燐灰ウラン石グループ
燐灰ウラン石(autunite) - Ca(UO2)2(PO4)2・10-12H2O、正方
sodium autunite - Na2(UO2)2(PO4)2・8H2O
燐銅ウラン石(torbernite) - Cu(UO2)2(PO4)2・10-12H2O、正方
燐重土ウラン石(uranocircite) - Ba(UO2)2(PO4)2・10-12H2O、正方
saléeite - Mg(UO2)2(PO4)2・10H2O
燐アルミウラン石(sabugalite)- HAl(UO2)4(PO4)4・16H2O
fritzscheite - Mn(UO2)2(PO4,VO4)2・10H2O (?)
uranospinite - Ca(UO2)2(AsO4)2・10H2O
heinrichite - Ba(UO2)2(AsO4)2・10-12H2O
砒銅ウラン石(zeunerite)- Cu(UO2)2(AsO4)2・10-16H2O
kahlerite - Fe(UO2)2(AsO4)2・12H2O
nováčekite - Mg(UO2)2(AsO4)2・12H2O
trögerite - (UO2)3(AsO4)2・12H2O (?)
ベゼリ石(veszelyite) - (Cu,Zn)3(PO4)(OH)3・2H2O、単斜
ゼノタイム(xenotime-(Y)) - YPO4、正方
銀星石(wavellite) - Al3(PO4)2(OH,F)3・5H2O 斜方
カコクセン石(cacoxenite) - AlFe3+ 24O6(OH)12(PO4)17・~75H2O、六方
(11)ヒ酸塩鉱物
ヒ酸塩鉱物とは、ヒ酸塩からなる鉱物。リン酸塩鉱物と似た点が多く、両者の間を連続的に変化する鉱物も多いため、グループ名も同じものが用いられる。
モナズ石グループ
gasparite-(Ce) - (Ce,La,Nd)AsO4
燐灰石グループ
ミメット鉱(mimetite) - Pb5(AsO4)3Cl、六方
藍鉄鉱グループ
ニッケル華(annabergite) - Ni3(AsO4)2・8H2O、単斜
コバルト華(erythrite) - Co3(AsO4)2・8H2O、単斜
亜砒藍鉄鉱(parasymplesite) - Fe+3 2(AsO4)2・8H2O
バリッシャー石グループ
スコロド石(scorodite) - Fe3+AsO4・2H2O、斜方
オリーブ銅鉱(olivenite) - Cu2AsO4(OH)、単斜
アダム石(adamite、アダマイト、アダム鉱、水砒亜鉛鉱) - Zn2AsO4(OH)、斜方
(12)バナジン酸塩鉱物
バナジン酸塩鉱物とは、バナジン酸塩からなる鉱物。
褐鉛鉱(vanadinite、バナジン鉛鉱) - Pb5(VO4)3Cl、六方
カルノー石(carnotite) - K2(UO2)2V2O8・3H2O、単斜
(13)タングステン酸塩鉱物
タングステン酸塩鉱物とは、タングステン酸塩からなる鉱物。
鉄重石(ferberite) - FeWO4、単斜
マンガン重石(hübnerite) - MnWO4、単斜
鉛重石(stolzite) - PbWO4、正方
灰重石(scheelite) - CaWO4、正方
(14)モリブデン酸塩鉱物
モリブデン酸塩鉱物とは、モリブデン酸塩からなる鉱物。
水鉛鉛鉱(wulfenite、黄鉛鉱) - PbMoO4、正方
灰水鉛鉱(powellite) - CaMoO4、正方
水鉛華(ferrimolybdite) - Fe3+ 2(MoO4)3・7-8H2O、斜方
(15)ケイ酸塩鉱物
ケイ酸塩鉱物とは、ケイ酸塩からなる鉱物。
15.1ネソケイ酸塩鉱物
SiO4四面体が独立している島状四面体型ケイ酸塩鉱物。
橄欖石(olivine group)
苦土橄欖石(forsterite) - Mg2SiO4、斜方
鉄橄欖石(fayalite) - Fe2SiO4、斜方
テフロ石(tephroite、マンガン橄欖石) - Mn2SiO4、斜方
モンチセリ石(monticellite) - CaMgSiO4、斜方
柘榴石(石榴石、garnet、ガーネット)
苦礬柘榴石(pyrope) - Mg3Al2(SiO4)3、等軸
鉄礬柘榴石(almandine) - Fe3Al2(SiO4)3、等軸
満礬柘榴石(spessartine) - Mn3Al2(SiO4)3、等軸
灰鉄柘榴石(andradite) - Ca3Fe3+ 2(SiO4)3、等軸
灰礬柘榴石(grossular) - Ca3Al2(SiO4)3、等軸
灰クロム柘榴石(uvarovite) - Ca3Cr2(SiO4)3、等軸
灰バナジン柘榴石(goldmanite) - Ca3V2(SiO4)3
kimzeyite - Ca3(Zr,Ti)2(Si,Al,Fe3+)3O12
森本柘榴石(morimotoite) - Ca3TiFeSi3O12
ヒブシュ柘榴石(hibschite) - Ca3Al2(SiO4)1.5-3(OH)6-0
加藤石(katoite) - Ca3Al2(SiO4)3-x(OH)4x
ジルコン(zircon、風信子鉱) - ZrSiO4、正方
珪線石(sillimanite) - Al2SiO5、斜方
紅柱石(andalusite) - Al2SiO5、斜方
藍晶石(kyanite) - Al2SiO5、三斜
チタン石(titanite、くさび石、sphene、スフェーン) - CaTiSiO5、単斜
トパズ(topaz、黄玉) - Al2SiO4(F,OH)2、斜方
十字石(staurolite) - (Fe,Mg)4Al17O13(Si,Al)8O32(OH)3、単斜
ダトー石(datolite) - Ca2B2Si2O8(OH)2、単斜
ブラウン鉱(braunite、褐マンガン鉱) - MnMn3+ 6(SiO4)O8、正方
硬緑泥石(chloritoid) - (Fe,Mg,Mn)2Al4Si2O10(OH)4、単斜・三斜
単斜ヒューム石(clinohumite) - Mg9(SiO4)4(OH,F)2、単斜
アレガニー石(alleghanyite) - Mn5(SiO4)2(OH)2、単斜
スパー石(spurrite) - Ca5(SiO4)2(CO3)、単斜
デュモルチ石(dumortierite) - Al7(BO3)(SiO4)3O3、斜方
マラヤ石(malayaite) - CaSnSiO5、単斜
翠銅鉱(dioptase) - CuSiO3·H2O、三方
15.2 ソロケイ酸塩鉱物
SiO4四面体が2つ結合している群構造型ケイ酸塩鉱物。
ゲーレン石(gehlenite) - Ca2Al(AlSi)O7、正方
ローソン石(lawsonite) - CaAl2Si2O7(OH)・H2O、斜方
灰簾石(zoisite、ゾイサイト、黝簾石) - Ca2AlAl2(Si2O7)(SiO4)O(OH)、斜方
単斜灰簾石(clinozoisite、クリノゾイサイト) - Ca2AlAl2(Si2O7)(SiO4)O(OH)、単斜
緑簾石(epidote) - Ca2Fe3+Al2(Si2O7)(SiO4)O(OH)、単斜
紅簾石(piemontite) - Ca2Mn3+Al2(Si2O7)(SiO4)O(OH)、単斜
褐簾石(allanite-(Ce)) - CaCeAl2Fe2+(SiO4)(Si2O7)(OH)、単斜
ベスブ石(vesuvianite、idocrase) - Ca19(Fe,Mn)(Al,Mg,Fe)8Al4(F,OH)2(OH,F,O)8(SiO4)10(Si2O7)4、正方
異極鉱(hemimorphite、ヘミモルファイト) - Zn4Si2O7(OH)2・H2O、斜方
珪灰鉄鉱(ilvaite、lievrite) - CaFe2Fe3+O(Si2O7)(OH)、斜方・単斜
ズニ石(zunyite) - Al13Si5O20(OH,F)18Cl、等軸
15.3 サイクロケイ酸塩鉱物
SiO4四面体が6つ環状結合している環状体型ケイ酸塩鉱物。
斧石グループ(axinite group)
鉄斧石(ferro-axinite) - Ca2(Fe,Mn)Al2BSi4O15(OH)、三斜
マンガン斧石(manganaxinite) - Ca2MnAl2BSi4O15(OH)、三斜
緑柱石(beryl) - Be3Al2Si6O18、六方
菫青石(cordierite、コーディエライト) - Mg2Al4Si5O18・nH2O、斜方
大隅石(osumilite) - (K,Na,Ca)(Fe,Mg)2(Al,Fe3+)3Si10Al2O30・H2O、六方
杉石(sugilite) - (K,Na)(Na,H2O)2(Fe3+,Ca,Na,Ti,Fe,Mn)2(Al,Fe3+)Li2Si12O30、六方
電気石(tourmaline、トルマリン)
鉄電気石(schorl) - NaFe3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4、三方
リシア電気石(elbaite) - Na(Li,Al)3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4、三方
15.4 イノケイ酸塩鉱物
SiO4四面体が直線状に結合している繊維状型ケイ酸塩鉱物。
輝石グループ(pyroxene group)
斜方輝石(rhombic pyroxenes)
頑火輝石(enstatite) - (Mg,Fe)2Si2O6、斜方
鉄珪輝石(ferrosilite) - (Fe,Mg)2Si2O6、斜方
単斜輝石(monoclinic pyroxenes)
ピジョン輝石(pigeonite) - (Mg,Fe,Ca)2Si2O6、単斜
透輝石(diopside) - CaMgSi2O6、単斜
灰鉄輝石(hedenbergite) - CaFeSi2O6、単斜
普通輝石(augite) - (Ca,Mg,Fe)2Si2O6、単斜
ヨハンセン輝石(johannsenite) - CaMnSi2O6、単斜
オンファス輝石(omphacite) - (Ca,Na)(Mg,Fe2+,Al,Fe3+)Si2O6、単斜
ひすい輝石(翡翠輝石、jadeite、硬玉) - NaAlSi2O6、単斜
エジリン輝石(aegirine、錐輝石) - NaFe3+Si2O6、単斜
コスモクロア輝石(kosmochlor) - NaCr3+Si2O6、単斜
リシア輝石(spodumene) - LiAlSi2O6、単斜
準輝石グループ(pyroxenoid group)
珪灰石(wollastonite) - Ca3Si3O9、三斜
バスタム石(bustamite) - (Mn,Ca)3Si3O9、三斜
ばら輝石(rhodonite、ロードナイト) - (Mn,Ca)5Si5O15、三斜
パイロクスマンガン石(pyroxmangite) - (Mn,Fe)7Si7O21、三斜
ペクトライト(pectolite、ソーダ珪灰石) - Ca2NaSi3O8(OH)、三斜
バビントン石(babingtonite) - Ca2FeFe3+Si5O14(OH)、三斜
角閃石グループ(amphibole group)
斜方角閃石
直閃石(anthophyllite) - (Mg,Fe)7Si8O22(OH)2、斜方
単斜角閃石
カミントン閃石(cummingtonite) - (Mg,Fe)7Si8O22(OH)2、単斜
グリュネル閃石(grunerite) - Fe7Si8O22(OH)2、単斜
透閃石(tremolite) - Ca2(Mg,Fe)5Si8O22(OH)2
(Mg/(Mg+Fe)=1.0-0.9)、単斜
緑閃石(透緑閃石、actinolite、アクチノ閃石、陽起石) - Ca2(Mg,Fe)5Si8O22(OH)2
(Mg/(Mg+Fe)=0.5-0.9)、単斜
苦土普通角閃石(magnesiohornblende) - Ca2Mg4AlSi7AlO22(OH)2、単斜
鉄普通角閃石(ferohornblende) - Ca2Fe4(Al,Fe3+)Si7AlO22(OH)2、単斜
普通角閃石(hornblende、ホルンブレンド) - 苦土普通角閃石または鉄普通角閃石
藍閃石(glaucophane) - Na2Mg3Al2Si8O22(OH)2、単斜
リーベック閃石(riebeckite、曹閃石) - Na2Fe3(Fe3+,Al)2Si8O22(OH)2、単斜
15.5 フィロケイ酸塩鉱物
SiO4四面体が面状に結合している層状型ケイ酸塩鉱物。
カオリナイト(kaolinite) - Al4Si4O10(OH)8、三斜・単斜
ハロイ石(halloysite、ハロイサイト) - Al4Si4O10(OH)8・4H2O、単斜
蛇紋石(serpentine)
アンチゴライト(antigorite、葉蛇紋石) - (Mg,Fe)6Si4O10(OH)8、単斜
単斜クリソタイル石(clinochrysotile) - Mg6Si4O10(OH)8、単斜
斜方クリソタイル石(orthochrysotile) - Mg6Si4O10(OH)8、斜方
リザード石(lizardite) - Mg6Si4O10(OH)8、六方
珪ニッケル鉱(garnierite) - 含水ケイ酸塩鉱物混合物
スメクタイトグループ(smectite group)
モンモリロン石(montmorillonite、モンモリロナイト) - (Na,Ca)0.33(Al,Mg)2Si4O10(OH)2・nH2O、単斜
ヘクトライト(hectorite)
葉ろう石(pyrophyllite) - Al2Si4O10(OH)2、単斜・三斜
滑石(talc) - Mg3Si4O10(OH)2、単斜・三斜
雲母グループ(mica group)
(true mica)
白雲母(muscovite) - KAl2(AlSi3)O10(OH)2、単斜
絹雲母(sericite、セリサイト) - 微細な白雲母
金雲母(phlogopite) - KMg3AlSi3O10(OH,F)2、単斜
鉄雲母(annite) - KFe3AlSi3O10(OH,F)2、単斜
黒雲母(biotite) - 金雲母と鉄雲母の中間
トリリシオ雲母(trilithionite) - KLi1.5Al1.5AlSi3O10F2、単斜
ポリリシオ雲母(polylithionite) - KLi2AlSi4O10F2、単斜
リチア雲母(lepidolite、鱗雲母、紅雲母) - トリリシオ雲母とポリリシオ雲母の系列
チンワルド雲母(zinnwaldite) - シデロフィライトとポリリシオ雲母の系列
脆雲母グループ(brittle mica group)
真珠雲母(margarite) - CaAl2Al2Si2O10(OH)2、単斜
(interlayer-deficient mica)
イライト(illite)
海緑石(glauconite) - (K,Na,Ca)(Fe3+,Al,Mg,Fe)2(Si,Al)4O10(OH)2、単斜
緑泥石グループ(chlorite group)
クリノクロア石(clinochlore) - (Mg,Fe)5Al(Si3Al)O10(OH)8、単斜
菫泥石(kämmererite) - クロムを含む菫色のクリノクロア石
スチルプノメレン(stilpnomelane)
苦土蛭石(vermiculite) - Mg1-x(Mg,Fe,Fe3+,Al)3(S,Al)4O10(OH)2・4H2O、単斜
ガイロル石(gyrolite) - NaCa16(Si23Al)O60(OH)8・14H2、三斜
オーケン石(okenite) - Ca10Si18O46・18H2O
葡萄石(prehnite、プレーナイト) - Ca2AlAlSi3O10(OH)2、斜方・単斜
魚眼石グループ(apophyllite group)
フッ素魚眼石(fluorapophyllite) - KCa4Si8O20F・8H2、正方
水酸魚眼石(hydroxylapophyllite) - KCa4Si8O20(OH,F)・8H2、正方
珪孔雀石(chrysocolla) - (Cu,Al)2H2Si2O5(OH,O)4・nH2O、単斜
15.6 テクトケイ酸塩鉱物
SiO4四面体が網目状に結合している網目構造型ケイ酸塩鉱物。
SiO2鉱物 → #酸化鉱物
長石グループ(feldsper group)
アルカリ長石(alkali feldspar)
正長石(orthoclase) - KAlSi3O8、単斜
サニディン(sanidine、玻璃長石) - (K,Na)AlSi3O8、単斜
微斜長石(microcline、マイクロクリン) - KAlSi3O8、三斜
アノーソクレース(anorthoclase、曹微斜長石) - (Na,K)AlSi3O8、単斜・三斜
斜長石(plagioclase)
曹長石(albite) - NaAlSi3O8、三斜
灰長石(anorthite) - CaAl2Si2O8、三斜
ペタル石(petalite、葉長石) - LiAlSi4O10、単斜
準長石グループ(feldspathoid group)
霞石(nepheline、ネフェリン) - (Na,K)AlSiO4、六方
カリ霞石(kalsilite、カルシライト)- KAlSiO4
六方
灰霞石(cancrinite、カンクリナイト)- (Na,Ca)7-8Al6Si6O24(CO3,SO4,Cl)1.5-2・1-5H2O 六方
白榴石(leucite、リューサイト) - KAlSi2O6、正方
方ソーダ石(sodalite、ソーダライト)- Na4Al3Si3O12Cl
等軸
藍方石(haüyne、アウイン)- (Na,Ca)4-8Al6Si6O24(SO4,S)1-2
等軸
青金石(lazurite、ラズライト)
黝方石(nosean、ノゼアン)
黄長石(melilite、メリライト)
柱石(scapolite、スカポライト)
曹柱石(marialite) - (Na,Ca)4[Al(Al,Si)Si2O8]3(Cl,CO3,SO4)、正方
灰柱石 - Ca4Al6Si6O24CO3
沸石グループ(zeolite group、ゼオライト)
アミチ沸石(amicite) - K4Na4[Al8Si8O32]・10H2O、単斜
方沸石(analcime) - Na[AlSi2O6]・H2O、等軸・正方・斜方・単斜・三斜
バレル沸石(barrerite)- Na2[Al2Si7O18]・6H2O、斜方
ベルベルヒ沸石(bellbergite) - (K,Ba,Sr)2Sr2Ca2(Ca,Na)4[Al18Si18O72]・30H2O、六方
ビキタ沸石(bikitaite) - Li[AlSi2O6]・H2O、単斜・三斜
ボッグス沸石(boggsite) - Ca8Na3[Al19Si77O192]・70H2O、斜方
ブリュースター沸石(brewsterite)(※系列名) - (Sr,Ba)2[Al4Si12O32]・10H2O、単斜・三斜
ストロンチウムブリュースター沸石(brewsterite-Sr)
重土ブリュースター沸石(brewsterite-Ba)
菱沸石(chabazite)(※系列名) - (Ca0.5,Na,K)4[Al4Si8O24]・12H2O、三方・三斜
灰菱沸石(chabazite-Ca)
ソーダ菱沸石(chabazite-Na)
カリ菱沸石(chabazite-K)
キアヴェンナ石(chiavennite) - CaMn[Be2Si5O13(OH)2]・2H2O、斜方
斜プチロル沸石(clinoptilolite)(※系列名) - (Na,K,Ca0.5,Sr0.5,Ba0.5,Mg0.5)6[Al6Si30O72]・〜20H2O、単斜
カリ斜プチロル沸石(clinoptilolite-K)
ソーダ斜プチロル沸石(clinoptilolite-Na)
灰斜プチロル沸石(clinoptilolite-Ca)
コウルス沸石(cowlesite) - Ca[Al2Si3O10]・5.3H2O、斜方
ダキアルディ沸石(dachiardite)(※系列名) - (Ca0.5,Na,K)4-5[Al4-5Si20-19O48]・13H2O、単斜
灰ダキアルディ沸石(dachiardite-Ca)
ソーダダキアルディ沸石(dachiardite-Na)
エディントン沸石(edingtonite) - Ba[Al2Si3O10]・4H2O、斜方・正方
剥沸石(epistilbite) - (Ca,Na2)[Al2Si4O12]・4H2O、単斜・三斜
エリオン沸石(erionite)(※系列名) - K2(Na,Ca0.5)8[Al10Si26O72]・30H2O、六方
ソーダエリオン沸石(erionite-Na)
カリエリオン沸石(erionite-K)
灰エリオン沸石(erionite-Ca)
フォージャス沸石(faujasite)(※系列名) - (Na,Ca0.5,Mg0.5,K)x[AlxSi12-xO24]・16H2O、等軸
曹達フォージャス沸石(faujasite-Na)
灰フォージャス沸石(faujasite-Ca)
苦土フォージャス沸石(faujasite-Mg)
フェリエ沸石(ferrierite)(※系列名) - (K,Na,Mg0.5,Ca0.5)6[Al6Si30O72]・18H2O、斜方・単斜
苦土フェリエ沸石(ferrierite-Mg)
カリフェリエ沸石(ferrierite-K)
ソーダフェリエ沸石(ferrierite-Na)
ガロン沸石(garronite)- NaCa2.5[Al6Si10O32]・14H2O、正方・斜方
ゴールト石(gaultite) - Na4[Zn2Si7O18]・5H2O、斜方
ギスモンド沸石(gismondine) - Ca[Al2Si2O8]・4.5H2O、単斜
グメリン沸石(gmelinite)(※系列名) - (Na2,Ca,K2)4[Al8Si16O48]・22H2O、六方
ソーダグメリン沸石(gmelinite-Na)
灰グメリン沸石(gmelinite-Ca)
カリグメリン沸石(gmelinite-K)
ゴビンス沸石(gobbinsite) - Na5[Al5Si11O32]・12H2O、斜方
ゴナルド沸石(gonnardite) - (Na,Ca)6-8[(Al,Si)20O40]・12H2O、正方
グーズクリーク沸石(goosecreekite) - Ca[Al2Si6O16]・5H2O、単斜
ゴタルディ沸石(gottardiite) - Na3Mg3Ca5[Al19Si117O272]・93H2O、斜方
重土十字沸石(harmotome) - (Ba0.5,Ca0.5,K,Na)5[Al5Si11O32]・12H2O、単斜
輝沸石(heulandite)(※系列名) - (Ca0.5,Sr0.5,Ba0.5,Mg0.5,Na,K)9[Al9Si27O72]・〜24H2O、単斜
灰輝沸石(heulandite-Ca)
ストロンチウム輝沸石(heulandite-Sr)
ソーダ輝沸石(heulandite-Na)
カリ輝沸石(heulandite-K)
シャンファ石(hsianghualite) - Li2Ca3[Be3Si3O12]F2、等軸
カリボルサイト(kalborsite) - K6[Al4Si6O20]B(OH)4Cl、正方
濁沸石(laumontite) - Ca4[Al8Si16O48]・18H2O、単斜
レビ沸石(levyne)(※系列名) - (Ca0.5,Na,K)6[Al6Si12O36]・〜17H2O、三方
灰レビ沸石(levyne-Ca)
ソーダレビ沸石(levyne-Na)
ロヴダル石(lovdarite) - K4Na12[Be8Si28O72]・18H2O、斜方
マリコパ石(maricopaite) - (Pb7Ca2)[Al12Si36(O,OH)100]・n(H2O,OH), n〜32、斜方
マッシィ沸石(mazzite) - (Mg2.5K2Ca1.5)[Al10Si26O72]・30H2O、六方
メルリーノ沸石(merlinoite) - K5Ca2[Al9Si23O64]・22H2O、斜方
中沸石(mesolite) - Na16Ca16[Al48Si72O240]・64H2O、斜方
モンテソンマ沸石(montesommaite) - K9[Al9Si23O64]・10H2O、斜方
モルデン沸石(mordenite) - (Na2,Ca,K2)4[Al8Si40O96]・28H2O、斜方
ムティーナ沸石(mutinaite) - Na3Ca4[Al11Si85O192]・60H2O、斜方
ソーダ沸石(natrolite) - Na2[Al2Si3O10]・2H2O、斜方
オフレ沸石(offrétite) - CaKMg[Al5Si13O36]・16H2O、六方
パハサパ石(pahasapaite) - (Ca5.5Li3.6K1.2Na0.2□13.5)Li8[Be24P24O96]・38H2O、等軸
パルテ沸石(parthéite) - Ca2[Al4Si4O15(OH)2]・4H2O、単斜
ポーリン沸石(paulingite)(※系列名) - (K,Ca0.5,Na,Ba0.5)10[Al10Si32O84]・27-44H2O、等軸
曹達ポーリング沸石(paulingite-Na)
カリポーリング沸石(paulingite-K)
カルシウムポーリング沸石(paulingite-Ca)
パーリアル沸石(perlialite) - K9Na(Ca,Sr)[Al12Si24O72]・15H2O、六方
十字沸石(phillipsite)(※系列名) - (K,Na,Ca0.5,Ba0.5)x[AlxSi16-xO32]・12H2O、単斜
ソーダ十字沸石(phillipsite-Na)
カリ十字沸石(phillipsite-K)
灰十字沸石(phillipsite-Ca)
ポルクス石(pollucite) - (Cs,Na)[AlSi2O6]・nH2O, where (Cs+n)=1、等軸
ロッジァン石(roggianite) - Ca2[Be(OH)2Al2Si4O13]・<2.5H2O、正方
スコレス沸石(scolecite)- Ca[Al2Si3O10]・3H2O、単斜
ステラ沸石(stellerite) - Ca[Al2Si7O18]・7H2O、斜方
束沸石(stilbite)(※系列名) - (Ca0.5,Na,K)9[Al9Si27O72]・28H2O、単斜
灰束沸石(stilbite-Ca)
ソーダ束沸石(stilbite-Na)
テラノヴァ沸石(terranovaite) - NaCa[Al3Si17O40]・>7H2O、斜方
トムソン沸石(thomsonite) - Ca2Na[Al5Si5O20]・6H2O、斜方
ツァーニック沸石(tschernichite) - Ca[Al2Si6O16]・〜8H2O、正方
ツョルトナー沸石(tschörtnerite) - Ca4(K2,Ca,Sr,Ba)3Cu3(OH)8[Al12Si12O48]・nH2O, n〜20、等軸
ワイラケ沸石(wairakite) - Ca[Al2Si4O12]・2H2O、単斜・正方
ヴァイネベーネ石(weinebeneite) - Ca[Be3(PO4)2(OH)2]・4H2O、単斜
ウィルヘンダーソン沸石(willhendersonite) - KxCa(1.5-0.5x)[Al3Si3O12]・5H2O, where 0<x<1、三斜
湯河原沸石(yugawaralite) - Ca[Al2Si6O16]・4H2O、単斜・三斜
白榴石(leucite) - K[AlSi2O6]、正方
アンモニウム白榴石(ammonioleucite) - (NH4)[AlSi2O6]、正方
イネス石(inesite、マンガン沸石) - Ca2Mn7Si10O28(OH)2・5H2O、三斜
ダンブリ石(danburite、ダンビュライト) - CaB2(SiO4)2、斜方
ヘルバイト(helvite、helvine、ヘルビン) - Mn4Be3(SiO4)3S、等軸
デーナ石(danalite) - Fe4Be3(SiO4)3S、等軸
(16)有機鉱物
有機鉱物とは、有機物からなる鉱物。
カルパチア石(Karpatite)
蜜蝋石(Mellite)
クラドノ石(Kladnoite)
(17) 表2の参考文献
豊遙秋・青木正博
『検索入門 鉱物・岩石』 保育社、1996年。ISBN
4-586-31040-5。
松原聰
『日本の鉱物』 学習研究社〈フィールドベスト図鑑〉、2003年。ISBN
4-05-402013-5。
松原聰・宮脇律郎
『日本産鉱物型録』 東海大学出版会〈国立科学博物館叢書〉、2006年。ISBN 978-4-486-03157-4。
産業技術総合研究所地質標本館編
『地球 - 図説アースサイエンス』 誠文堂新光社、2006年。ISBN 4-416-20622-4。
国立天文台編
『理科年表 平成20年』 丸善、2007年、636-647頁。ISBN 978-4-621-07902-7。
青木正博
『鉱物分類図鑑 : 見分けるポイントがわかる』 誠文堂新光社、2011年。ISBN 978-4-416-21104-5。
表3 高融点化合物;
下記表3に記載した高融点化合物の粉末を請求項47(実施例47)、請求項48(実施例48)にしめす有機又は無機バインダーに分散したことを特徴とする増熱部材(熱放射・熱吸収部材)を構成できる。
高融点化合物名(融点(K))
TiC(3530)、ZrC(3803)、VC(2921)、Cr2C2(2168)、W2C(3068)
WC(3058)、TiN(3223)、ZrN(3253)、VN(2323)、TiB2(3063)
ZrB2(3473)、VB2(2673)、CrB(2373)、CrB2(2473)、WB(3073)
W2B5(2643)、TiSi2(1773)、ZrSi2(1793)、CrSi2(1748)、WSi2(2433)
表4 めっき材料
(1)めっき金属マトリックス;
銅めっき、 ニッケルめっき、 クロムめっき、 亜鉛めっき、 錫めっき、
鉛めっき、 半田めっき、 錫―コバルト合金めっき、 錫―ニッケル合金めっき
銅―錫―亜鉛合金めっき、 錫―ニッケル―銅合金めっき、 黄銅めっき、
ニッケル―鉄合金めっき、 錫―亜鉛合金めっき、 ニッケル―亜鉛合金めっき、
亜鉛―鉄合金めっき。
(2)分散めっきの金属マトリックス及び分散粒子
電気めっき又は/及び無電解めっきに於いて、めっき金属マトリックス中に下記の分散粒子を分散できる。この場合分散粒子は熱放射率が高いので、分散めっき層はまた熱放射層となる。その結果分散めっき層を熱放射に用いることを特徴とする増熱部材(熱放射・熱吸収部材)を構成できる。
(a)金属マトリックスの種類;Ni,Cu,Co,Fe,Cr,Au,Ag,Zn,Cd,Pb,Sn,Ni-Co,Ni-Fe,
Ni-MnPb-Sn,Ni-P,Ni-B,Co-B
(b) 分散粒子の種類;Al2O3 ,Cr2O3,Fe2O3,TiO2,ZrO2,ThO2,SiO2,CeO2,BeO2,MgO,
CdO,C,SiC,TiC,WC,VC,ZrC,TaC,Cr3C2,B4C,BN,ZrB2,TiN,Si3N4,WSi2,PTFE,
弗化黒鉛, 黒鉛,MoS2,WS2,CaF2,BaSO4,SrSO4,ZnS,CdS,TiH2,
上記分散粒子の融点は全て1427℃(1700K)以上の物質である。
(3)Fe,Cu,Al,Mg等の金属板に上記(1)の金属めっき又は上記(2)の分散めっきを施した金属板の上に、更に請求項28(実施例28)記載の本発明の熱放射部材の粉末を、
請求項47(実施例47)、請求項48(実施例48)にしめす有機又は無機バインダーに分散した増熱部材(熱放射・熱吸収部材)を用いて被覆したことを特徴とする金属板を構成できる。 - 請求項29で述べる構成は次の通りである。
電気ヒーターを用いる加熱装置に於いて、電気ヒーターの周囲に本発明の熱放射(熱吸収)セラミックスを配置し、電気ヒーターの熱を熱放射(熱吸収)セラミックスに吸収させ、加熱された前記セラミックスの表面から熱線を放射させ加熱装置の効率を向上させることを特徴とする電気ヒーター、電気炉、各種加熱器、乾燥機等の加熱装置。 - 請求項30で述べる構成は次の通りである。
電動機、発電機の回転子、固定子、ハウジングを本発明の熱放射部材(熱吸収部材)で被覆すると回転子の熱は熱放射により固定子に伝えられ固定子の熱はハウジングに伝えられるので回転子や固定子の温度は低下する。その結果電動機、発電機の定格を超えた電流を流すことが出来るので出力は向上する。
本発明の熱放射部材(熱吸収部材)を用いて回転子、固定子、ハウジングを被覆したことを特徴とする電動機、発電機。 - 請求項31で述べる構成は次の通りである。電気自動車(EV)、ハイブリッド自動車(PHEV)の電動機、発電機の回転子、固定子、ハウジングに本発明の熱放射部材を被覆しても請求項30(実施例30)と同様に効率が向上する。
本発明の熱放射部材(熱吸収部材)を被覆することを特徴とする電気自動車(EV)、ハイブリッド自動車(PHEV)用の電動機、発電機。 - 請求項32で述べる構成は次の通りである。
エアコンや電気冷蔵庫の熱交換機、地熱発電用や火力発電用、ガスタービン用の熱交換器など全ての熱交換機に於いて、熱交換器のフイン本発明の熱放射・熱吸収部材を被覆することにより高温側流体の熱を効率よくフインから熱放射させ、その熱を低温側流体に伝えるようにすることを特徴とする熱交換器。 - 請求項33で述べる構成は次の通りである。化石燃料を用いる加熱装置では化石燃料の燃焼による熱線が被加熱媒体を収納する容器によって反射されず充分に吸収されるように、熱線を受ける容器面に熱吸収率(熱放射率)の高い本発明の熱放射・熱吸収部材を被覆し加熱媒体を収納する容器に効率よく熱を伝え加熱効率を増大させたことを特徴とする加熱装置。化石燃料の炎を受ける面に被覆する熱放射・熱吸収部材の熱吸収スペクトルは1μから5μの間に分布していることが望ましい。
- 請求項34で述べる構成は次の通りである。
蒸気タービンのボイラーやガスタービンの加熱部の熱源に接した部分の全部または少なくとも一部を本発明の熱吸収部材(増熱部材)で被覆すると、ボイラーやガスタービンの効率を上げることが出来るので出力は向上する。また蒸気タービンのボイラーやガスタービンの熱交換器のフインに本発明の増熱部材を被覆しても熱交換器の効率が向上するので出力は増大する。本発明の熱吸収部材(増熱部材)で熱源に接した部分や熱交換器のフインを被覆したことを特徴とする蒸気タービンのボイラーやガスタービン。
また火力発電用のボイラーでは水管の外面を本発明の熱吸収率(熱放射率)の高い熱放射・熱吸収部材で被覆したことを特徴とするボイラー。 - また請求項35で述べる構成は次の通りである。
ガスタービンや蒸気タービンではタービンの外側の空気に面する外板部を本発明の熱放射部材で被覆するとタービンの放熱が大きくなり外板の温度が放射冷却により低下するのでタービンの内部温度を上げることが出来る。
その結果ガスタービンや蒸気タービンの効率を向上させることが出来る。
本発明の熱放射部材で空気に接する外板部を被覆したことを特徴とするガスタービンまたは蒸気タービン。 - 請求項36で述べる構成は次の通りである。
外燃機関やスターリング・エンジンにおいて燃料の燃焼による熱線や太陽熱の熱線が熱線を受ける加熱面で反射されず充分に吸収されるように、熱線を受ける加熱面の全部または少なくとも一部を熱吸収率(熱放射率)の高い本発明の熱放射・熱吸収部材で被覆し、加熱面に効率よく熱を伝え加熱効率を増大させたことを特徴とする外燃機関やスターリング・エンジン。 - 請求項37で述べる構成は次の通りである。
内燃機関(ガソリンエンジン、ジーゼルエンジン)の外表面の全部または少なくとも一部を本発明の熱放射部材(熱吸収部材)で被覆すると、放射冷却により内燃機関の外表面が冷えるので、内燃機関の圧縮比を高めて内部のガス温度を上げ高効率化できる。内燃機関のフインは通常の並行フインでも、実施例37に示す山形フインでも良く、またフインを持たないものでも良いが、本発明の熱放射部材(熱吸収部材)で内燃機関の外表面の全部または少なくとも一部を被覆して熱効率を向上させたことを特徴とする内燃機関。 - 本発明の増熱部材を冷却用フイン応用した請求項38について述べる。内燃機関に限らず、電子機器冷却用のフインやその他の機器の冷却用フインにも、本発明の熱放射部材を被覆した実施例37の山形フインと類似な山形フインを用いたことを特徴とする放熱フイン。また放熱フインの形状は従来の並行フインでも山型フインでも、また平板フインでも良いが、前記3種の放熱フインの材質がアルミ、銅、または請求項28の金属めっきした金属板(例えば亜鉛めっき鋼板)であるとき、前記金属めっき面や金属面に本発明の熱放射部材を被覆し熱放射率(熱吸収率)を増大させたことを特徴とする冷却用フイン。
- 本発明の増熱部材を鉄道へ応用した請求項39について述べる。
電気鉄道の場合は電気モーターや発電機の放熱について請求項30と同様な構成を持つことを特徴とする電気鉄道用・電動機や発電機。
また内燃機関発動機を持つ鉄道の場合は内燃機関の発熱表面の全部または少なくとも1部を本発明の増熱部材(熱放射部材)で被覆したことを特徴とする内燃機関発動機。 - 本発明の増熱部材を船舶へ応用した請求項40について述べる。
船舶用エンジンの発熱表面の全部または少なくとも一部を本発明の増熱部材(熱放射部材)で被覆したことを特徴とする船舶用エンジン。 - 本発明の増熱部材を航空機へ応用した請求項41について述べる。
航空機のエンジンの発熱表面の全部または少なくとも一部を本発明の増熱部材(熱放射部材)で被覆したことを特徴とする航空機用エンジン。 - 本発明の増熱部材を射出成型金型へ応用した請求項42について述べる。
射出成型金型の表面の全部または少なくとも一部を本発明の増熱部材(熱放射部材)で被覆したことを特徴とする持つ射出成型金型。
あるいは水冷金型の冷却水の通路の内面の全部または少なくとも一部を本発明の増熱部材(熱放射部材)で被覆したことを特徴とする持つ射出成型金型。 - 本発明の増熱部材を調理器具へ応用した請求項43について述べる。
調理器具の加熱される面の全部または少なくとも一部を本発明の増熱部材(熱放射・熱吸収部材)で被覆したことを特徴とする調理器具。
調理器具が鍋である場合は鍋の加熱される面の全部または少なくとも一部を本発明の増熱部材(熱放射・熱吸収部材)で被覆したことを特徴とする鍋。
調理器具がガスコンロである場合はガスコンロの加熱される面の全部または少なくとも一部を本発明の増熱部材(熱放射・熱吸収部材)で被覆したことを特徴とするガスコンロ。 - 本発明の増熱部材を湯沸かし器へ応用した請求項44について述べる。
湯沸かし器がガス湯沸かし器である場合はガス湯沸かし器内の通水管の外面、即ちガス炎の当たる部分の全部または少なくとも一部を本発明の増熱部材(熱放射・熱吸収部材)で被覆したことを特徴とするガス湯沸かし器。
湯沸かし器が電気湯沸かし器である場合は電気湯沸かし器内の通水管の外面、即ち電気ヒーターの熱線が当たる部分の全部または少なくとも一部を本発明の増熱部材(熱放射・熱吸収部材)で被覆したことを特徴とする電気沸かし器。
湯沸かし器がガス風呂である場合はガス風呂・バーナー部の通水管の外面、即ちガス炎の当たる部分の全部または少なくとも一部を本発明の増熱部材(熱放射・熱吸収部材)で被覆したことを特徴とするガス風呂。 - 本発明の増熱部材を太陽熱温水器へ応用した請求項45について述べる。
太陽熱温水器の太陽熱を受ける部分を本発明の増熱部材(熱放射・熱吸収部材)で被覆したことを特徴とする太陽熱温水器。 - 本発明の増熱部材をアスファルト・ローラーへ応用した請求項46について述べる。
アスファルト・ローラー内の炎を受ける面を本発明の増熱部材(熱放射・熱吸収部材)で被覆したことを特徴とするアスファルト・ローラー。 - 請求項47で述べる構成は次の通りである。
本発明の熱放射・熱吸収セラミック粉末を有機バインダーに分散して塗料化し熱放射・熱吸収塗料(増熱塗料)としたことを特徴とする熱放射・熱吸収塗料(増熱塗料)。
前記有機バインダーに用いる樹脂はシリコーン樹脂、エポキシ樹脂、エポキシ変性シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリオレフイン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ビスマレイミド樹脂、ビスマレイミド・トリアジン樹脂、シルセスキ・オキサン樹脂、ラテックス樹脂、液状ゴムなどのエラストマーの内、少なくとも何れか1種を含むバインダーに本発明の熱放射・熱吸収セラミック粉末を分散したことを特徴とする熱放射・熱吸収塗料(増熱塗料)。 - 請求項48で述べる構成は次の通りである。
本発明の熱放射・熱吸収セラミック粉末を無機バインダーに分散して塗料化し熱放射・熱吸収塗料(増熱塗料)としたことを特徴とする熱放射・熱吸収塗料(増熱塗料)。
前記無機バインダーの成分は、コロイダル・シリカ、コロイダル・アルミナ、コロイダル・チタニア、シリカ粉、アルミナ粉、酸化チタン粉、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、リン酸アルミニウム、リン酸鉄、リン酸亜鉛、リン酸マンガンなどの内、少なくとも1種を含むことを特徴とする無機バインダー溶液に本発明の熱放射・熱吸収セラミック粉末を分散したことを特徴とする熱放射・熱吸収塗料(増熱塗料)。
また電気めっき又は無電解めっきにおいて、金属マトリックスの中に本発明の熱放射・熱吸収部材(増熱部材)の粉末を分散させ、所謂分散めっきを行うこともできる。この時は金属マトリックスが無機バインダーとなる。分散めっきにおいて、金属マトリックスを無機バインダーとして本発明の熱放射・熱吸収セラミック粉末を分散させたことを特徴とする熱放射・熱吸収部材(増熱部材)。 - 請求項49で述べる構成は次の通りである。
本発明の熱放射・熱吸収部材(増熱部材)を対象物表面に被覆する時、請求項47で述べた有機バインダーまたは請求項48で述べた無機バインダーに本発明の熱放射・熱吸収セラミック粉末を分散した塗料を、浸漬、またはスプレー、または刷毛塗り等の方法で被覆することを特徴とする被覆方法。
または本発明の熱放射・熱吸収セラミック粉末と請求項47で述べた有機樹脂粉末を混合し、静電塗装により対象物表面を被覆することを特徴とする被覆方法。
または本発明の熱放射・熱吸収セラミック粉末単独または請求項48で述べた無機バインダーの成分を粉末化したものと本発明の熱放射・熱吸収セラミック粉末を混合した粉末を、溶射により対象物の表面を被覆することを特徴とする被覆方法。 - 請求項50で述べる構成は次の通りである。本発明の熱放射・熱吸収セラミック粉末を有機・無機バインダーに高充填したものをシート化していわゆるグリーンシートとしたことを特徴とするグリーンシート。
- 請求項51で述べる構成は次の通りである。請求項29から請求項46に述べた機器を総称して熱利用機器と定義する。
これらの熱利用機器に於いて、電気ヒーターやガスヒーター、化石燃料熱源等の熱源からの熱を受ける受熱面の全部または少なくとも一部を本発明の熱放射・熱吸収部材で被覆したことを特徴とする熱利用機器。とりわけ石英坩堝やアルミナ、ムライト坩堝の外面に本発明の熱吸収部材を被覆すると加熱効率が向上するだけでなく、坩堝の膨張収縮による割れを防止できる。熱利用機器が石英坩堝を含む時、石英坩堝はシリコン金属の精製に用いられるので、太陽電池や半導体機器に用いられるシリコンの精製コストを下げることが出来る。
その為石英坩堝やアルミナ坩堝、ムライト坩堝等のセラミック坩堝の受熱面の全部または少なくとも一部を本発明の熱放射・熱吸収部材で被覆したことを特徴とする石英坩堝やセラミック坩堝も請求項51に含める。 - 請求項52で述べる構成は次の通りである。前記の請求項29から請求項46に述べた機器を総称して熱利用機器と定義する。
これらの熱利用機器が外気に向かって熱を放射する放熱面の全部あるいは少なくとも一部を本発明の熱放射・熱吸収部材で被覆したことを特徴とする熱利用機器。
即ち熱利用機器から熱が外気に向かって出て行くので、熱利用機器が外気に向かって熱を放射する熱放射面の温度は放射冷却により低下する。熱利用機器の運転状態を変えて熱利用機器の内部の燃焼温度または加熱温度が高くなるようにすれば、熱利用機器の熱利用効率は被覆前よりも向上する。このように熱利用機器の放熱面の全部あるいは少なくとも一部を本発明の熱放射・熱吸収部材で被覆し熱効率を向上させたことを特徴とする熱利用機器。 - 請求項53で述べる構成は次の通りである。請求項1から請求項28に述べた熱吸収・熱放射部材(増熱部材)を本発明の熱吸収・熱放射部材(増熱部材)と定義する。
本発明の熱吸収・熱放射部材(増熱部材)を用いたことを特徴とする請求項29から請求項46に述べた熱利用機器。 - 請求項54で述べる構成は次の通りである。請求項1から請求項28に述べた熱吸収・熱放射部材・高熱伝導部材(増熱部材)の粉末を硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム等の溶融塩または、水、耐熱性油等の熱媒体に混合することにより、熱媒体の熱伝導率を向上させた熱利用機器を構成出来る。その結果太陽熱発電の熱媒体、各種蓄熱機器の熱媒体、ガラスケミカル強化炉用の硝酸カリウム熱媒体の熱伝導率は増大するので、太陽熱発電機器、各種蓄熱機器、ガラスケミカル強化炉の熱効率は向上する。
このように本発明の熱吸収・熱放射部材・高熱伝導部材(増熱部材)を混合することにより熱媒体の熱伝導率を向上させたことを特徴とする熱媒体および熱利用機器。 - 本発明の増熱部材である熱放射率0.8以上の熱放射セラミック粉末をアクリルシートに30wt%から60wt%の間の重量%で分散させたシートを製作し、このシート単独又はアルミ箔とクラッドしたシートを太陽電池の背面に接着剤を介して貼り付けた事を特徴とする太陽電池効率向上シートであって、
その構造は太陽電池のバックシートの側から列記すると
(a)バックシートに貼り付けるための接着剤層10から30μ
(b)アルミ箔10μから70μ
(c)本発明の熱放射セラミック粉末を30から60wt%に分散させたアクリルシート
であることを特徴とする太陽電池効率向上シート。
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