JP2015532803A - 視聴者識別子検出システムによるマルチメディア広告のターゲット化およびコンテンツ推薦 - Google Patents

Abstract

ディスプレイ装置で視聴者に表示するために、視聴者を識別して、複数のメディアから少なくとも１つを判定するためのシステムおよび方法が開示されている。このシステムは、入力装置、入力装置に埋め込まれた少なくとも１つのセンサ、入力装置と電子通信する第１のプロセッサ、および第１のプロセッサと電子通信する第２のプロセッサを備える。第１のプロセッサで実行するソフトウェアは、入力装置から行動計量測定データを取得し、視聴者の識別子を決定し、識別された視聴者の視聴者行動データを取得し、識別子および視聴者行動データを第２のプロセッサにエクスポートする。第２のプロセッサで実行するソフトウェアは、第１のプロセッサから識別子および視聴者行動データを受信し、視聴者へ表示するために複数のメディアから少なくとも１つを判定し、ディスプレイ装置で少なくとも１つのメディアを表現する。

Description

本出願は、２０１２年８月７日に出願された「Ｍｕｌｔｉ−Ｍｅｄｉａ Ａｄ Ｔａｒｇｅｔｉｎｇ ａｎｄ Ｃｏｎｔｅｎｔ Ｒｅｃｏｍｍｅｎｄａｔｉｏｎ ｗｉｔｈ Ｖｉｅｗｅｒ Ｉｄｅｎｔｉｔｙ Ｄｅｔｅｃｔｉｏｎ Ｓｙｓｔｅｍ（視聴者識別子検出システムによるマルチメディア広告のターゲット化およびコンテンツ推薦）」と題する米国仮特許出願第６１／６８０４６４号明細書に対する優先権を主張するものであり、これにより、明確に内容全体が参照によって本明細書に組み込まれたものとする。

本発明は、ターゲット化広告のシステムおよび方法を対象としており、具体的には、テレビのディスプレイに接続するためのマルチメディア配信システムを対象としている。

例えば、ペイテレビサービスなどのマルチメディア配信サービスは、広告（ＡＤ）収入に依拠している。広告収入の増大は、ターゲット化広告の配信、視聴者がコンテンツの消費に費やす時間の維持または増大、視聴者がコンテンツをより効率的に消費（すなわち、望みのコンテンツのブラウジング、検索、および選択により少ない時間を費やし、望みのコンテンツの実際の消費により多くの時間を費やすこと）できるようにするようなシステムの能力に左右される。ターゲット化広告を配信するには、システムは視聴者を識別し、視聴者のプロファイルに照らして視聴者を照合し、各視聴者を使用可能な広告リストとペアにする必要がある。コンテンツはテレビ（ＴＶ）プログラム、映画、インタラクティブゲーム、ビデオオンデマンドプログラム、デジタルビデオレコーダ（ＤＶＲ）に格納されたプログラム、オーディオプログラム、広告、ウェブサイト、または他の消費可能なメディアを参照し得る。

視聴者がコンテンツの消費に費やす時間を維持、さらには増大させることの他、コンテンツ消費の効率性を増大させるには、コンテンツの場合により圧倒的な選択肢からの選択の点でシステムが視聴者を支援する必要がある。圧倒的なコンテンツからの選択の点で視聴者を支援するには、システムは効果的なコンテンツ推薦を提供する必要がある。効果的なコンテンツの推薦機能は、システムが現在コンテンツを消費している人物を認識する場合および時に、システムから提供され得る。言い換えれば、システムは、視聴者を識別して、コンテンツのより効率的なブラウジング、検索、および選択をより良く支援できるようにする必要がある。

視聴者を識別できるシステムの追加の利点は、視聴者が望んでいるコンテンツのブラウジング、検索および選択により少ない時間を費やし、望んでいるコンテンツの消費により多くの時間を費やすこと、さらには、ターゲット化広告の消費の数量および有効性を増大させることである。

そのすべてがいろいろな程度の精度で、視聴者を識別するための種々の方法が既存または提案されたシステムで使用される。システムが視聴者を識別するために必要な時間を低減化し、システムの精度を向上させるために、一部のシステムは視聴者が、（例えば、
遠隔制御装置で種々のキーを押すことによる）ログインまたは（例えば、音声のサンプルの送信または専用の光スキャナーで指をスワイプすることにより）積極的な生体データの送信のいずれかで、自分自身を識別することに依拠している。しかし、視聴者は生体データのアクティブな送信またはログインプロセスへの参加を回避する傾向がある。そのような視聴者の参加の欠如により、視聴者の識別情報は望ましい数を下回ってしまう。

本発明は、現在の方策および設計に関連付けられた問題および欠点を克服し、コンテンツの提案および広告のターゲット化の新しいツールおよび方法を提供するものである。

本発明の一実施形態は、ディスプレイ装置で視聴者に表示するために、視聴者を識別して、複数のメディアから少なくとも１つを判定するための行動計量測定システムを対象としている。このシステムは、入力装置、入力装置に埋め込まれた行動計量測定のための少なくとも１つのパッシブセンサ、入力装置と電子通信する第１のプロセッサ、および第１のプロセッサと電子通信する第２のプロセッサを備える。第１のプロセッサで実行するソフトウェアは、入力装置から行動計量測定データを取得し、行動計量測定データを構文解析し、構文解析された行動計量測定データから視聴者の識別子を判定し、識別された視聴者の視聴者行動データを取得して、視聴者の識別子および視聴者行動データを第２のプロセッサにエクスポートする。第２のプロセッサで実行するソフトウェアは、第１のプロセッサから視聴者の識別子および視聴者行動データを受信し、識別子および視聴者行動データを構文解析し、視聴者に表示する複数のメディアから少なくとも１つを判定して、少なくとも１つのメディアを第１のプロセッサにエクスポートする。

一好適な実施形態では、メディアは、ディスプレイ装置で表示するための少なくとも１つの広告またはコンテンツである。メディアがディスプレイ装置で表示するためのコンテンツで、第２のプロセッサで実行するソフトウェアがコンテンツを視聴者に推薦することは好適である。メディアがディスプレイ装置で表示するための広告で、システムが、視聴者が現在消費中のコンテンツに差し挟まれた広告を表示することは好適である。一好適な実施形態では、広告は視聴者にターゲット化されている。

少なくとも１つの行動計量測定センサが、入力装置の空間的位置決め、入力装置の動き、入力装置上で押されたボタンの力、入力装置とインタラクトする視聴者の指紋センサ、並びに視聴者の空間的位置決めおよび動きの変化の少なくとも１つを感知することが好適である。少なくとも１つのセンサが、視聴者がアクティブに生体データを提供しなくても、行動計量測定データを取得することは好適である。

一好適な実施形態では、視聴者行動データは、視聴者がコンテンツを消費した時である、視聴者が過去に消費したコンテンツ、およびコンテンツが消費された際に視聴者によって取られたアクションの履歴の少なくとも１つである。少なくとも１つのセンサが力センサ、指紋センサ、加速度計、ジャイロスコープ、および磁場センサの少なくとも１つであることは好適である。第２のプロセッサがセットトップボックス、メディアプレーヤー、テレビ、コンピュータ、タブレット、ハンドヘルドメディア装置の１つに収納されていることは好適である。

本発明の別の実施形態は、ディスプレイ装置で視聴者に表示するために、視聴者を識別して、複数のメディアから少なくとも１つを判定するための方法を対象としている。本方法は、少なくとも１つのプロセッサが、入力装置から行動計量測定データを取得すること、行動計量測定データを構文解析すること、構文解析された行動計量測定データから視聴者の識別子を判定すること、識別された視聴者の視聴者行動計量測定データを取得すること、識別子および視聴者行動計量測定データを構文解析すること、構文解析されたデータから視聴者に表示するために複数のメディアから少なくとも１つを判定すること、およびディスプレイ装置で表示するための少なくとも１つのメディアをエクスポートすることを含んでいる。

メディアが、ディスプレイ装置で表示するための少なくとも１つの広告またはコンテンツであることは好適である。好適な実施形態では、メディアはディスプレイ装置で表示するためのコンテンツで、さらに視聴者へのコンテンツの推薦も含んでいる。メディアがディスプレイ装置で表示するための広告で、さらに視聴者が現在消費中のコンテンツと共に広告を表示することは好適である。広告が視聴者にターゲット化されていることは好適である。

入力装置から行動計量測定データを取得するステップが、入力装置の空間的位置決め、入力装置の動き、入力装置上で押されるボタンの力、入力装置とインタラクトする視聴者の指紋センサデータ、並びに視聴者の空間的位置決めおよび動きの変化の少なくとも１つを感知することを含むことは好適である。一好適な実施形態では、感知は、視聴者が行動計量測定データを少なくとも１つのセンサでパッシブに提供することで行われる。少なくとも１つのセンサが力センサ、指紋センサ、加速度計、ジャイロスコープ、および磁場センサの少なくとも１つであることは好適である。

視聴者行動計量測定データが、視聴者がコンテンツを消費した時である、視聴者が過去に消費したコンテンツ、およびコンテンツが消費された際に視聴者によって取られたアクションの履歴の少なくとも１つと組み合され、格納されることは好適である。プロセッサがセットトップボックス、メディアプレーヤー、テレビ、コンピュータ、タブレット、ハンドヘルドメディア装置の１つに収納されていることは好適である。

本発明の別の実施形態は、マルチメディア装置の遠隔制御装置を対象としている。遠隔制御装置は、複数のボタン、遠隔制御装置に埋め込まれた少なくとも１つのセンサ、送信機、並びに複数のボタン、少なくとも１つの生体センサ、および送信機と通信するプロセッサを備えている。少なくとも１つのセンサは、視聴者が行動計量測定データをパッシブに提供することにより、行動計量測定データを取得する。

遠隔制御装置の少なくとも２面にボタンがあることが好適である。一好適な実施形態では、少なくとも１つのセンサが、入力装置の空間的位置決め、入力装置の動き、入力装置上で押されたボタンの力、入力装置とインタラクトする視聴者の指紋センサ、並びに視聴者の空間的位置決めおよび動きの変化の少なくとも１つを感知する。少なくとも１つのセンサが力センサ、指紋センサ、加速度計、ジャイロスコープ、および磁場センサの少なくとも１つであることは好適である。

本発明の他の実施形態および利点は、一部は続く説明で述べられ、一部はこの説明から明らかであり得、または本発明の実施から習得され得る。

本発明は、添付された図面を参照して、例示的な方法でのみ、より詳細に記述される。

遠隔制御装置の一実施形態の図である。 遠隔制御装置の一実施形態を示す図である。 遠隔制御装置の一実施形態を示す図である。 遠隔制御装置の一実施形態を示す図である。 遠隔制御装置の一実施形態を示す図である。 遠隔制御装置の一実施形態を示す図である。 遠隔制御装置の一実施形態を示す図である。 マルチメディアアダプタの一実施形態の図である。 マルチメディアアダプタとバックエンドコンポーネント間の通信の流れの一実施形態の図である。 バックエンドコンポーネントと通信する複数のマルチメディアアダプタを伴うシステム全体の一実施形態の図である。

本明細書で具現化され、概説されているように、本明細書の開示では、本発明の詳細な実施形態を提供している。しかし、開示された実施形態は、種々および代替の形で具現化され得る本発明の単なる例示に過ぎない。したがって、特定の構造的および機能的詳細が制限的であるべきという意図はなく、当該意図は、それらが請求項の基本原理および本発明を様々に実施する当業者を教示するための代表的な基盤として提供することである。

本発明では、向上した精度、速度、および視聴者識別情報の数によって可能となる効果的な広告ターゲット化およびコンテンツ推薦のためのシステムおよび方法を提供している。本発明は、パッシブに取得された視聴者行動計量測定データとオーディエンスメジャーメントシステム（ＡＭＳ）からのデータとを組み合わせて処理することによって視聴者を識別する。

パッシブに取得された視聴者行動計量測定データが、遠隔制御装置によって収集されることは好適である。パッシブに取得された行動計量測定データには、これらに限定される訳ではないが、遠隔制御装置の空間的位置決め、遠隔制御装置の動き、視聴者がキーを押した力（このような力は遠隔制御装置ボタンに埋め込まれた力センサによって収集され得る）、視聴者の指紋の認識（例えば、遠隔制御装置ボタンの１つ以上に埋め込まれた光学式、超音波、または静電容量センサから）、または視聴者の空間位置決めおよび動き（例えば、テレビ、セットトップボックス、または他の視聴者に面する装置に埋め込まれた１つ以上の近接センサまたは低解像度光学センサによって取得される）の変化を含み得る。行動計量測定データは、視聴者がアクティブに行動計量測定データを提供しないまたは、情報を入力しなくても、パッシブに取得される。例えば、視聴者がアクティブかつ意識的に、指紋リーダー上で指をスワイプしたり、ユーザー識別子をタイプしたり、音声サンプルを提供したりする必要はない。

行動計量測定データが、コンテンツ、広告、および製品消費データの他、いずれかの製品注文データも含む、視聴者のＡＭＳデータと組み合されることは好適である。例えば、ＡＭＳでは、視聴者が消費および注文したコンテンツ（例えば、コンテンツ、広告、または製品固有識別子への相関）、視聴者がコンテンツを消費または注文した時（例えば、コンテンツ消費の開始のタイムスタンプのログ記録、コンテンツの継続時間、および注文した製品のタイムスタンプと継続時間のログ記録によって）、視聴者によって取られたアクション（例えば、製品の配置、製品のプロモーション、製品の購入に関連したボリュームのアップまたはダウン、ミュート、早送り、一時停止、または他のキーを押すこと）についてのデータを収集できる。

知られているデータマイニングおよびデータ処理アルゴリズムによってＡＭＳからのデータと行動計量測定データを組み合わせることによって、既存のシステム全体で、実質的に向上した精度、速度、および視聴者の確かな識別情報の数が提供される。本システムが、既存のシステム全体でターゲット化された広告の配置からの広告収入、製品関連の取引から受け取る提携手数料、およびプレミアムコンテンツの販売をより効果的に生み出すことができることは好適である。

図１は、パッシブに取得された行動計量測定データのキャプチャ、記憶、処理、および送信を行うことができる、遠隔制御装置に収納されたコンピューティング装置の好適な実施形態の図を図示している。遠隔制御装置１５０および当該コンポーネントが電源入力１０１によって電力供給されることは好適である。電源入力１０１が再充電可能または使い捨てのバッテリであることは好適である。視聴者が遠隔制御装置１５０を使用して、マルチメディア配信サービスにアクセスするために使用されるマルチメディアアダプタ８５０（または別のメディア装置）の機能を指示することは好適である。遠隔制御装置１５０の通常の使用の間（持ち上げ、移動、および／または遠隔制御装置１５０のボタンを押すこと）、視聴者は行動計量測定データを通信する。例えば、遠隔制御装置１５０が持ち上げられるか、あるいは移動される時、遠隔制御装置１５０はジャイロスコープ１４２、加速度計１４１、磁場センサ１４３、または別のＭＥＭＳ（マイクロエレクトロメカニカルシステム）センサ１４０の少なくとも１つからデータを収集する。データは処理ユニット１０４に渡され、ここで、データは構文解析され、装置８５０への後の送信のためにフラッシュメモリ１０２またはＤＲＡＭメモリ１０３に記憶される。

さらに、好適な実施形態では、すべてのボタン１０５のサブセットには、力センサ１１０を伴う表面側ボタンおよび力センサ１２０を伴う裏面側ボタンが含まれる、ＭＥＭＳ力センサ１０６を伴うボタンが含まれる。力センサ１１０を伴う表面側ボタンのキー１１１〜１１６（図２、図４、および図６に図示されている）および／または力センサ１２０を伴う裏面側ボタン１２１〜１２６（図３、図５、および図７に図示されている）が押される時、視聴者によって作用された力に関連付けられたデータがＭＥＭＳ力センサ１０６によって収集され、構文解析および記憶のために処理ユニット１０４に渡される。その上、好適な実施形態では、視聴者が自分の指で選択ボタン１１１（または行動計量測定センサ１３０が埋め込まれた別のボタン）を押す時、埋め込まれた指紋センサ１３１は指紋情報を収集して、構文解析および記憶のために処理ユニット１０４に渡す。

好適な実施形態では、処理ユニット１０４は埋め込まれたソフトウェアを使用して、センサ１０６、１３０、および１４０から収集されたデータを処理する。処理ユニット１０４はデータを処理し、データをパッケージ化し、当該データを、無線通信インターフェイス１０７を通じてマルチメディアアダプタ８５０に送る。無線通信インターフェイス１０７が赤外線またはＩＥＥＥ８０２．１５インターフェイスであることは好適である。

図８は、マルチメディアアダプタ８５０の一図の一実施形態を図示している。マルチメディアアダプタ８５０は、セットトップボックス、コンピュータ、スマートＴＶ、タブレット、ハンドヘルド装置、または別のメディアプレーヤーとし得る。好適な実施形態では、マルチメディアアダプタ８５０は、システムオンチップ（ＳｏＣ）８００を備えている。ＳｏＣ８００は、コンピュータまたは他の電子システムの複数のコンポーネントを単一のチップに統合することが好適である。これは、単一のチップ基板にデジタル、アナログ、ミクストシグナル、および無線周波数機能すべてを含め得る。ＳｏＣ８００が、中央処理ユニット（ＣＰＵ）、グラフィック処理ユニット（ＧＰＵ）、並びにシステムメモリ、ダイナミックランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）８０２、およびフラッシュメモリ８０１を含む種々のシステムコンポーネントをＳｏＣ８００に結合するシステムバスを組み込むことは好適である。システムバスは、メモリバスまたはメモリコントローラ、周辺機器用バス、あるいは様々なバスアーキテクチャの１つを使用するローカルバスを含む、バス構造のいくつかのタイプの１つとし得る。フラッシュメモリ８０１などに記憶された基本入力／出力（ＢＩＯＳ）などは、スタートアップの間などに、マルチメディアアダプタ８５０内の要素間で情報を転送できる基本ルーチンを提供し得る。ドライブおよび関連したコンピュータ可読媒体は、マルチメディアアダプタ８５０用のコンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、および他のデータの不揮発性記憶装置を提供する。基本的コンポーネントは当業者には知られており、適切な変化形態が考慮される。

本明細書で記述した例示的環境ではフラッシュメモリを採用しているが、コンピュータによりアクセス可能なデータを記憶できる、磁気カセット、ハードドライブ、デジタル多用途ディスク、カートリッジ、ランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）、読み取り専用メモリ（ＲＯＭ）、ビットストリームなどを含むケーブルまたは無線信号などの他のタイプのコンピュータ可読媒体も例示的動作環境で使用され得ることは当業者によって認識される。

マルチメディアアダプタ８５０がさらに、有線通信インターフェイス８２０と無線通信インターフェイス８１０の両方を含むことは好適である。インターフェイス８２０および８１０は、例えば、インターネット８２１、１つ以上のローカルエリアネットワーク（「ＬＡＮ」）８１１、１つ以上のメトロポリタンエリアネットワーク（「ＭＡＮ」）、１つ以上のワイドエリアネットワーク（「ＷＡＮ」）、１つ以上のブルートゥースネットワーク８１２、１つ以上の無線通信８１３、１つ以上のＧＰＳシステム８１４、１つ以上の３Ｇまたは４Ｇモデム８１５、１つ以上のＲＦ４ＣＥ（家電のための無線周波数）システム８１６、１つ以上のイントラネット、１つ以上の電話網８２２、１つ以上の記憶装置インターフェイス８２３などに接続できる。その上、インターフェイス８２０および８１０はさらに、タスクが通信ネットワークを通じて（配線接続されたリンク、無線リンク、またはそれらの組み合わせによって）リンクされるローカルおよびリモート処理装置によって行われる、分散コンピューティング環境にも接続し得る。分散コンピューティング環境では、プログラムモジュールは、ローカルとリモートの両方のメモリ記憶装置に配置され得る。

マルチメディアアダプタ８５０とのユーザーの対話を可能にするために、マルチメディアアダプタ８５０は遠隔制御装置１５０に加えて、音声のためのマイク、ジェスチャーまたはグラフィカル入力のためのタッチセンサ画面、キーボード、マウス、モーション入力、ＲＪ−４５、ＵＳＢなどの、いくつかの入力メカニズムからの入力を受信できる。一部の例では、マルチモードのシステムによって視聴者に、マルチメディアアダプタ８５０との通信のための複数のタイプの入力が提供される。いずれか特定のハードウェア設備で動作するかについて本発明に制約はまったくないので、ここでの基本的な機能は、開発されるにつれ、向上したハードウェアまたはファームウェア設備と容易に代替され得る。

マルチメディアアダプタ８５０にはさらに、少なくとも１つの出力ポート８０３および８０４が含まれる。出力ポート８０３は、例えば、マルチメディアアダプタ８５０をＴＶに接続し、一方、出力ポート８０４はスピーカーに接続する。出力ポート８０３および８０４は、ＨＤＭＩ（登録商標）ポート、光オーディオポート、シリアルポート、ＵＳＢポート、ネットワーキングポート、ｓ−ビデオポート、同軸ケーブルポート、コンポジットビデオ、コンポジットオーディオ、および／またはＶＧＡポートの１つであることが好適である。好適な実施形態では、マルチメディアアダプタ８５０はさらに、追加の補助コンポーネント（例えば、電源管理装置またはデジタルオーディオコンバータ）も含み得る。

説明を明確にするために、例示的なシステムの実施形態が、個々の機能的ブロックを備えるものとして提示されている。これらのブロックが表す機能は、これに限定される訳ではないが、ソフトウェアを実行可能なハードウェアを含む、共用または専用ハードウェアのいずれかの使用によって提供され得る。例えば、図に提示された１つ以上のプロセッサの機能は、単一の共用プロセッサまたは複数のプロセッサによって提供され得る。（「プロセッサ」という用語の使用は、ソフトウェアを実行可能なハードウェアに限定して指すものとして解釈されるべきではない）。例示的実施形態では、マイクロプロセッサおよび／またはデジタル信号プロセッサ（ＤＳＰ）ハードウェア、以下で説明される動作を行うソフトウェアを記憶するための読み取り専用メモリ（ＲＯＭ）、並びに結果を記憶するためのランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）を備え得る。超大規模集積回路（ＶＬＳＩ）ハードウェア実施形態の他、汎用ＤＳＰ回路と組み合わせたカスタムＶＬＳＩ回路も提供され得る。

本発明の範囲内の実施形態には、それらに格納されたコンピュータ実行可能命令またはデータ構造を搬送または保有するためのコンピュータ可読媒体が含まれる。そのようなコンピュータ可読媒体は、汎用または専用のコンピュータからアクセスされ得るいずれかの入手可能な媒体とし得る。例として、限定するものではないが、そのようなコンピュータ可読媒体には、ＲＡＭ、ＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、ＣＤ−ＲＯＭまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶装置、あるいはコンピュータ実行可能命令またはデータ構造の形で望みのプログラムコード手段の搬送または格納のために使用され得る他のいずれかの媒体を含み得る。情報がネットワークまたは別の通信接続（ハードウェア、無線、またはそれらの組み合わせのいずれか）によってコンピュータに転送または提供される場合、コンピュータは接続をコンピュータ可読媒体として適切に認識する。したがって、そのようなすべての接続は適切に、コンピュータ可読媒体と呼ばれる。上記の組み合わせも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれ得るべきである。

コンピュータ実行可能命令には、例えば、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または専用処理装置に特定の機能または機能のグループを実行させる命令およびデータが含まれる。コンピュータ実行可能命令にはさらに、スタンドアロンまたはネットワーク環境のコンピュータによって実行されるプログラムモジュールも含まれる。通常、プログラムモジュールには、特定のタスクを実行したり、特定の抽象データ型を実装したりする、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、およびデータ構造などが含まれる。コンピュータ実行可能命令、関連データ構造、およびプログラムモジュールは、本明細書で開示された方法のステップを実行するためのプログラムコード手段の例を表している。そのような実行可能命令または関連データ構造の特定のシーケンスは、そのようなステップで記述される機能を実装するための対応する動作の例を表している。

図９は、パッシブに取得された行動計量測定データおよびＡＭＳデータに基づき、識別された視聴者へのターゲット化された広告およびコンテンツ推薦の配信の実施形態に含まれるコンポーネントの一機能的図面の一実施形態を図示している。遠隔制御装置１５０は、パッシブな行動計量測定データ９３０を視聴者識別子検出モジュール９６０および視聴者プロファイル検出モジュール９７０に送信する。識別子検出モジュール９６０および視聴者プロファイル検出モジュール９７０がさらに、視聴者コンテンツ視聴行動データベース９４０および視聴者広告視聴行動データベース９５０からのデータも受信することは好適である。識別子検出モジュール９６０および視聴者プロファイル検出モジュール９７０は受信したデータを処理して、処理したデータを、ネットワーク９８０を介してバックエンド９９５に渡す。バックエンド９９５のターゲット化システム９９２は、識別子検出モジュール９６０および視聴者プロファイル検出モジュール９７０からのデータを受信し、履歴データに基づいて視聴者のプロファイルを判定する。次に、ターゲット化システム９９２は広告キャンペーン管理システム９９３を使用し、コンテンツ配信ネットワーク９８１並びにコンテンツおよび広告表現モジュール９７１を介して、視聴者のＴＶ／ディスプレイ９１０に配信するための広告を広告リストデータベース９９０から判定する。装置８５０を現在アクセスしている視聴者の識別子とコンテンツおよび広告表現モジュール９７１をリンクするには、加入者管理システム９９４が使用される。

図１０は、複数のマルチメディアアダプタ８５０に同時にサービスを提供するバックエンド９９５の一実施形態を図示しており、そのぞれぞれは遠隔制御装置１５０から行動計量測定データを収集し、データを処理し、当該データを、ネットワーク１０００を介してバックエンド９９５に送信する。バックエンド９９５はターゲット化システム９９２の行動計量測定データおよび視聴者測定データを収集して、特定の視聴者の特質および特徴をキャプチャする。視聴者データの必要量が収集され、判定を行うために処理されたなら、システムは当該情報を使用し、各利用セッションで視聴者を識別して、ネットワーク１０００を介してコンテンツリスト９９１からマルチメディアアダプタ８５０に配信されるコンテンツに挿入される広告リスト９９０の広告を判定し、それから視聴者のＴＶ／ディスプレイ装置９１０に配信するように試みる。

本発明の他の実施形態および使用は、本明細書で開示された本発明の明細および実施を考慮することから当業者には明らかになるであろう。すべての出版物、米国および外国の特許、並びに特許出願を含む、本明細書で引用されたすべての参照は、参照によって明確にその全体を引用により組み込まれている。明細および例は、続く請求項によって明示された本発明の実際の範囲および趣旨により、例示的なものとしてのみ考慮されるべきであることが意図されている。さらに、「ｃｏｍｐｒｉｓｉｎｇ ｏｆ（を含み）」という用語は、「ｃｏｎｓｉｓｔｉｎｇ ｏｆ（からなる）」という用語および「ｃｏｎｓｉｓｔｉｎｇ ｅｓｓｅｎｔｉａｌｌｙ ｏｆ（から基本的になる）」という用語を含んでいる。

Claims (24)

1. ディスプレイ装置で視聴者に表示するために、視聴者を識別して、複数のメディアから少なくとも１つを判定するための行動計量測定システムであって、
   入力装置と、
   入力装置に埋め込まれた行動計量測定のための少なくとも１つのパッシブセンサと、
   入力装置と電子通信する第１のプロセッサと、
   第１のプロセッサと電子通信する第２のプロセッサと、
   第１のプロセッサで実行するソフトウェアで、
   入力装置から行動計量測定データを取得し、
   行動計量測定データを構文解析し、
   構文解析された行動計量測定データから視聴者の識別子を判定し、
   識別された視聴者の視聴者行動データを取得し、
   視聴者の識別子および視聴者行動データを第２のプロセッサにエクスポートするソフトウェアと、
   第２のプロセッサで実行するソフトウェアで、
   第１のプロセッサから視聴者の識別子および視聴者行動データを受信し、
   識別子および視聴者行動データを構文解析し、
   視聴者に表示するために、複数のメディアから少なくとも１つを判定し、
   少なくとも１つのメディアを第１のプロセッサにエクスポートするソフトウェアとを備えるシステム。
2. メディアがディスプレイ装置で表示するための少なくとも１つの広告またはコンテンツである、請求項１に記載のシステム。
3. メディアがディプレイ装置で表示するためのコンテンツで、第２のプロセッサで実行するソフトウェアがコンテンツを視聴者に推薦する、請求項２に記載のシステム。
4. メディアがディスプレイ装置で表示するための広告で、システムが、視聴者が現在消費中のコンテンツに差し挟まれた広告を表示する、請求項２に記載のシステム。
5. 広告が視聴者にターゲット化されている、請求項４に記載のシステム。
6. 少なくとも１つの行動計量測定センサが、入力装置の空間的位置決め、入力装置の動き、入力装置上で押されたボタンの力、入力装置とインタラクトする視聴者の指紋センサ、並びに視聴者の空間的位置決めおよび動きの変化の少なくとも１つを感知する、請求項１に記載のシステム。
7. 少なくとも１つのセンサが、視聴者が生体データをアクティブに提供しなくても、行動計量測定データを取得する、請求項１に記載のシステム。
8. 視聴者行動データが、視聴者がコンテンツを消費した時である、視聴者が過去に消費したコンテンツ、およびコンテンツが消費された際に視聴者によって取られたアクションの履歴の少なくとも１つである、請求項１に記載のシステム。
9. 少なくとも１つのセンサが力センサ、指紋センサ、加速度計、ジャイロスコープ、および磁場センサの少なくとも１つである、請求項１に記載のシステム。
10. 第２のプロセッサがセットトップボックス、メディアプレーヤー、テレビ、コンピュータ、タブレット、ハンドヘルドメディア装置の１つに収納されている、請求項１に記載のシステム。
11. ディスプレイ装置で視聴者に表示するために、視聴者を識別して、複数のメディアから少なくとも１つを判定するための方法であって、
    入力装置から行動計量測定データを取得すること、
    行動計量測定データを構文解析すること、
    構文解析された行動計量測定データから視聴者の識別子を判定すること、
    識別された視聴者の視聴者行動計量測定データを取得すること、
    識別子および視聴者行動計量測定データを構文解析すること、
    構文解析されたデータから視聴者に表示するために、複数のメディアから少なくとも１つを判定すること、
    ディスプレイ装置での表示のために少なくとも１つのメディアをエクスポートすることを行う少なくとも１つのプロセッサを含む方法。
12. メディアがディスプレイ装置で表示するための少なくとも１つの広告またはコンテンツである、請求項１１に記載の方法。
13. メディアがディスプレイ装置で表示するためのコンテンツで、さらに視聴者へのコンテンツの推薦も含む、請求項１２に記載の方法。
14. メディアがディスプレイ装置で表示するための広告で、さらに視聴者が現在消費中のコンテンツと共に広告を表示することを含む、請求項１２に記載の方法。
15. 広告が視聴者にターゲット化されている、請求項１４に記載の方法。
16. 入力装置から行動計量測定データを取得するステップが、入力装置の空間的位置決め、入力装置の動き、入力装置上で押されるボタンの力、入力装置とインタラクトする視聴者の指紋センサデータ、並びに視聴者の空間的位置決めおよび動きの変化の少なくとも１つを感知することを含む、請求項１１に記載の方法。
17. 感知が、視聴者が行動計量測定データを少なくとも１つのセンサでパッシブに提供することで行われる、請求項１６に記載の方法。
18. 少なくとも１つのセンサが力センサ、指紋センサ、加速度計、ジャイロスコープ、および磁場センサの少なくとも１つである、請求項１６に記載の方法。
19. 視聴者行動計量測定データが、視聴者がコンテンツを消費した時である、視聴者が過去に消費したコンテンツ、およびコンテンツが消費された際に視聴者によって取られたアクションの履歴の少なくとも１つと組み合されて格納される、請求項１１に記載の方法。
20. プロセッサがセットトップボックス、メディアプレーヤー、テレビ、コンピュータ、タブレット、ハンドヘルドメディア装置の１つに収納されている、請求項１１に記載の方法。
21. マルチメディア装置のための遠隔制御装置であって、
    複数のボタンと、
    遠隔制御装置に埋め込まれた少なくとも１つのセンサと、
    送信機と、
    複数のボタン、少なくとも１つの生体センサ、および送信機と通信するプロセッサとを備え、
    少なくとも１つのセンサが、視聴者が行動計量測定データをパッシブに提供することにより、行動計量測定データを取得する遠隔制御装置。
22. 遠隔制御装置の少なくとも２面にボタンがある、請求項２１に記載の遠隔制御装置。
23. 少なくとも１つのセンサが、入力装置の空間的位置決め、入力装置の動き、入力装置上で押されたボタンの力、入力装置とインタラクトする視聴者の指紋センサ、並びに視聴者の空間的位置決めおよび動きの変化の少なくとも１つを感知する、請求項２１に記載の遠隔制御装置。
24. 少なくとも１つのセンサが力センサ、指紋センサ、加速度計、ジャイロスコープ、および磁場センサの少なくとも１つである、請求項２１に記載のシステム。

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