JP2015529709A - ホットメルトインク組成物、ホットメルトインク組成物の製造方法及びホットメルトインク組成物の使用 - Google Patents

ホットメルトインク組成物、ホットメルトインク組成物の製造方法及びホットメルトインク組成物の使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、バインダ、着色剤、結晶性材料、及び結晶化遅延剤を有する、室温で固体であり、高温で液体状態のホットメルトインク組成物であって、前記結晶性材料は二置換化合物であり、前記結晶化遅延剤は前記結晶性材料の一置換誘導体である、に関する。本発明はさらに、そのようなホットメルト組成物を製造する方法、及びホット目るインク組成物の使用に関わる。

Description

本発明は、ホットメルトインク組成物に関わる。本発明はさらに、ホットメルトインク組成物の製造方法及びホットメルトインク組成物の使用に関わる。
ホットメルトインク組成物は、当該技術において知られている。あるホットメルトインク組成物は、室温で固体であり、高温で液体状態のホットメルトインク組成物である。この種のインクは、溶融性インクもしくは相変化インクとしても知られる。既知のホットメルトインク組成物は、例えば結晶性材料、着色剤及びバインダを有する。プリントデバイス、例えばインクジェットプリンタにおいて、インクは溶融され、且つ一方の端においてオリフィスに至る、実質的に閉じたインクダクトへ移送される。例えばインクダクトの体積を迅速に減らすことにより、もしくはダクト内のインクのいくらかを迅速に蒸発させることにより生じた、ダクトにおける急激な圧力上昇の結果、インクの一滴は、ダクトからオリフィスを介して吐出されるかもしれない。このようにして、画像は、個々のインク滴から受容媒体上に構築され得る。ホットメルトインクは、室温よりも高い融点を有するキャリア材を含有する。インクは、プリントデバイス内で溶融してよい。この種のホットメルトインクは、これらは受容媒体上で迅速に硬化し、その結果プリント品質は受容媒体のタイプへの依存性が少ないという利点を有する。プリント品質は、ホットメルトインク組成物の品質を評価するために重要な態様である。
EP1221467B1は、ホットメルトインク組成物について記載する。当該ホットメルトインク組成物は、室温で固体であり、高温で液体状態であり、バインダと着色剤と結晶性材料とを有する。結晶性材料は、
Figure 2015529709

(式中、
及びR’は、同じであっても異なっていてもよく、C1−8アルキルもしくはC1−8アルコキシ基から選択される、
は、C1−12直鎖アルカンジイルもしくは環式基を含有するC5−12アルカンジイルである、及び
n及びmは同じであっても異なっていてもよく、0,1,2もしくは3に等しい)
による化合物である。しかしながら、プリント品質に関して、改善の余地がある。
従って、本発明の目的は、プリントされた画像に改善されたプリント品質を与えるホットメルトインクジェットインク組成物を提供することである。本発明のさらなる目的は、プリントされた画像に改善されたプリント品質を与えるホットメルトインクジェットインク組成物を製造する方法を提供することである。
発明の要約
ホットメルトインク組成物において、目的は達成される。当該ホットメルトインク組成物は、室温で固体であり、高温で液体状態であり、バインダと着色剤と結晶性材料と結晶化遅延剤とを有する。結晶性材料は二置換化合物であり、結晶化遅延剤は結晶性材料の一置換誘導体である。
バインダ
本発明によるホットメルトインク組成物は、バインダを有してよい。このバインダは、例えばワックスもしくは樹脂、又はこれらの組合せでよい。インク組成物における樹脂の使用は、染料は比較的良好にその中に溶解され得、且つ顔料は比較的に容易にその中に分散され得るという利点を有する。ホットメルトインク組成物内でバインダとして使用されるのに好適な樹脂の非限定的な多数の例は、コポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ロジン樹脂、ポリエステルアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、セルロースエステル、セルロースエーテル及びポリビニルピリジン樹脂である。これらの樹脂は単独もしくは組み合わせて使用してよい。
合成もしくは天然ワックスを、ホットメルトインクにおける基材としても使用してよい。ワックスは、着色剤(例えば顔料もしくは染料)を効率よく分散もしくは溶解してよい。ホットメルトインクジェットインク組成物におけるバインダとして使用されるのに好適なワックスの非限定的な多数の例は、ポリアルキレンワックス、(例えばポリエチレンワックスもしくはポリプロピレンワックス)、Fischer−Tropschワックス,直鎖1級アルコール(Baker Hughesから入手可能な、例えばUnilin(登録商標)アルコールワックス)、マイクロクリスタリンワックス、脂肪酸、カルナバワックス、キャンデリラワックス、ステアリン酸アミド、パラフィンワックス及びモンタンワックス及びエトキシル化長鎖アルコール(Baker Hughesから入手可能な、例えばUnithox(登録商標))である。ワックスは単独もしくは組み合わせて使用してよい。その上さらに、ワックスと樹脂との組み合わせを使用してよい。
着色剤
ホットメルトインク組成物は、さらに着色剤を有してよい。着色剤は、顔料、顔料の混合物、染料、染料の混合物、染料と顔料との混合物、もしくは1以上の染料と1以上の顔料との混合物であってよい。染料に対しするそれらの優れた耐変色性ゆえ、顔料類が好ましい。
結晶性材料
本発明によるホットメルトインク組成物は、結晶性材料を有してよい。結晶性材料を有するホットメルト組成物は、ホットメルト組成物が溶融状態にあるように、高温におけるインク貯留部内で維持されてよい。ホットメルト組成物が溶融状態にあるとき、例えば受容媒体上にインクの液滴を噴射することにより、インク組成物は受容媒体上に塗布されてよい。インクが受容媒体上に塗布された後、ホットメルトインク組成物はクールダウンされ、且つ固化してよい。クールダウンする際、結晶性材料は結晶化してよい。結晶化することにより、結晶性材料は、受容媒体上に塗布されたインク中に血漿領域を形成してよい。これら結晶領域の存在は、固化したインクの特性に影響するかもしれない。例えば、結晶領域の存在は、受容媒体上に塗布されたインクのプリント堅牢性を改善するかもしれない。その上さらに、受容媒体上に塗布された画像内の結晶領域の存在は、画像の外観に影響するかもしれない。結晶性材料は二置換成分でよい。
結晶化遅延剤
上述のように、結晶性材料はホットメルトインク組成物から結晶化し得る。結晶性材料の結晶化により、結晶領域が受容媒体上に塗布されたインク層内に形成され得る。結晶領域は、プリントの堅牢性と外観とに影響するかもしれない。ホットメルトインク組成物の冷却の際、結晶性材料はホットメルトインク組成物から結晶化し得る。結晶化の速度は、パラメータ、例えば温度に依存し得るが、ホットメルトインク組成物の組成にも依存するかもしれない。その上さらに、結晶化の速度は受容媒体により影響されるかもしれない。例えば、受容媒体の表面のでこぼこは、結晶加速度に影響するかもしれない。加えて、受容媒体上の汚染物質の存在は、結晶化プロセスに影響するかもしれない。結晶化の速度は、結晶化遅延剤の添加により減らされるかもしれない。驚くべきことに、結晶化遅延剤の添加により、プリントの品質が改善されたということが分かった。結晶化遅延剤は、結晶性材料の一置換誘導体であってよい。
一実施形態において、結晶性材料は以下の一般式(式1):
Figure 2015529709

を有する二置換成分である。式中、
は、C1−12直鎖アルカンジイルもしくは環式基を含有するC5−12アルカンジイルである;
及びBは同じであっても異なっていてもよく、いずれも−C(O)O−,−OC(O)−,−C(O)N(H)−,−N(H)C(O)−及び−O−の基から選択される;
及びR’は同じであっても異なっていてもよく、C1−8アルキルもしくはC1−8アルコキシ基から選択される、及び
n及びmは同じであっても異なっていてもよく、0,1,2もしくは3に等しい。
1−12直鎖アルカンジイルもしくは環式基を含有するC5−12アルカンジイル、並びにC1−8アルキルもしくはC1−8アルコキシ基は、以下に記載された基から選択されてよい。結晶性材料は、エステル基及び/もしくはアミド基及び/もしくはエーテル基を有してよい。1エステル基を有する結晶性材料は、カルボン酸をアルコールにカップリングすることにより合成され得る。1アミド基を有する結晶性材料は、カルボン酸をアミンにカップリングすることにより合成され得る。2つのエステル基を有する結晶性材料は、ジカルボン酸と2当量のアルコールとを反応させることにより、もしくは2つのヒドロキシル基を有する化合物と2当量のカルボン酸とを反応させることにより得られてよい。あるいは、2つのエステル基を有する結晶性材料は、ヒドロキシルカルボン酸を、1当量のモノカルボン酸と1当量のヒドロキシル基を有する成分とに反応させることにより得られてよい。
2つのアミド基を有する結晶性材料は、ジカルボン酸と2当量のアミンとを反応させることにより、もしくはジアミンと2当量のカルボン酸とを反応させることにより得られてよい。あるいは、2つのアミドを有する結晶性材料は、アミノ酸を、1当量のモノカルボン酸と1当量のヒドロキシル基とに反応させることにより得られてよい。
一実施形態において、
は−C(O)O−であってよく、且つBは−OC(O)−であってよく、又は
は−C(O)N(H)−であってよく、且つBは−N(H)C(O)−であってよく、又は
及びBは−O−であってよい。
一実施形態において、R及びR’が同一である。結晶性材料の両側における芳香族環上の置換基が同一であるとき、これは、結晶性材料の対称性を増やすかもしれず、それにより材料の結晶性を増やす。
一実施形態において、結晶性材料は、130℃で3mPa.s乃至50mPa.s、例えば130℃で6mPa.s乃至30mPa.s、例えば130℃で7mPa.s乃至22mPa.sの範囲の粘度を有してよい。
一実施形態において、結晶化遅延剤は以下の一般式(式2):
Figure 2015529709

を有する。式中、
は、C1−8アルキルもしくはC1−8アルコキシ基から選択される、
は、C1−12直鎖もしくは分枝アルキルである、及び
n’は、0,1,2、もしくは3に等しい、及び
は、−C(O)O−,−OC(O)−,−C(O)N(H)−,−N(H)C(O)−及び−O−の基から選択される。
結晶化遅延剤の分子構造は、結晶性材料の一置換誘導体の分子構造に類似してよい。しかしながら、結晶性材料の一置換誘導体は、未反応の一官能基(例えばアルコール、アミン、エポキシもしくはカルボン酸基)を有してよい。この未反応官能基は、ホットメルトインク組成物の他の成分に対する反応性を、又はインクがプリントヘッド内にあるとき、プリントヘッドに対する反応性を見せるかもしれない。特に高温において、未反応官能基は、反応性を見せるかもしれない。例えば、未反応官能基は、ホットメルトインク組成物の他の成分(例えばエステルもしくはアミド)を劣化させるかもしれない。例えば、これらエステルもしくはアミドは、水の存在下で加水分解されるかもしれず、インク組成物を劣化させることになる。ホットメルトインク組成物は高温で噴射されるかもしれないので、インクを噴出させるため、ホットメルトインク組成物は通常高温においてインク貯留部内に貯蔵されてよい。依って、未反応官能基を含む二置換結晶性成分の一置換誘導体を有しないことが好ましい。
一実施形態において、RはR及びR’の少なくとも一方に等しい。RがR及びR’の少なくとも一方に等しい場合、結晶性材料及び芳香族モノエステルの分子構造は互いに類似するかもしれない。その結果、受容媒体上のインクを冷却する際、芳香族モノエステルは、もっと容易に結晶性材料と共結晶化するかもしれない。
さらなる実施形態において、RがRに等しい場合、n’はnに等しい。好ましくは、芳香族環上の置換パターン、即ち芳香族モノエステルに関する環上の置換基の数及び置換基の位置は、結晶性材料の芳香族環の少なくとも1個についての置換パターン等しい。結晶性材料と芳香族モノエステルとの分子構造が類似すればするほど、芳香族モノエステルと結晶性材料との互換性が高いかもしれない。
一実施形態において、結晶化遅延剤の粘度は、結晶性材料よりも低い粘度であってよい。依って、結晶性材料を有するホットメルトインク組成物に結晶化遅延剤を添加することにより、ホットメルトインク組成物の粘度は低下するかもしれない。低い粘度は、インクジェット塗布におけるホットメルトインク組成物の噴射性を改善するかもしれない。
一実施形態において、結晶性材料は式3:
Figure 2015529709

を有する化合物である。式中、
及びR’は同じであっても異なっていてもよく、C1−8アルキルもしくはC1−8アルコキシ基から選択される、
は、C1−12直鎖アルカンジイルもしくは環式基を含有するC5−12アルカンジイルである、及び
n及びmは同じであっても異なっていてもよく、0,1,2もしくは3に等しい。好ましくは、n及びmは同じであっても異なっていてもよく、且つ1,2もしくは3に等しい。
式3による結晶性材料は、基Rにより間隔をあけられた2つのエステル部分を有する。Rは、C1−12直鎖アルカンジイルもしくは環式基を含有するC5−12アルカンジイルでよい。例えば、R
−CH−,
−CHCH−,
−CHCHCH−,
−CH(CH)CH−,
−CH2(CHCH2−,
−CHCH(CH)CH−,
−CH(CHCH−,
−CHCH(CHCH)CH)−,
−CHCH(CH)CHCH2−−,
−(CH−,
−CHCH(CHCHCH)CH−,
−(CHCH(CH)(CH−,
−(CH−,
−(CHCH(CHCH3)(CH−,
−(CH−,
−(CHCH(CH)(CH−,
(CHCH(CHCHCH)(CH−,
CH(CH)CHCH(CH)CHCH(CH)−,
−(CH−,
−(CHCH(CHCH)(CH−,
−(CHCH(CH)CHCH(CH)CHCH−,
−(CH10−,
−(CHCH(CH)(CH−,
−(CHCH(CHCHCH)(CH−,
−CHCH(CH)CHCH(CH)CHCH(CH)CH−,
−(CH11−,
−(CHCH(CHCH)(CH−,
(CHCH(CH)(CHCH(CH(CH−,
−(CH12−,
−(CHCH(CH)(CH−,
−(CHCH(CHCHCH)(CH−,
−(CHCH(CHCH)(CHCH(CHCH)(CH−,
−CHCH(CH)(CHCH(CH)(CHCH(CH)CH−,
−(CHCH(CH)CHCH(CH)CHCH(CH)(CH−,
−C−,
−C−,
−C10−,
−C−,
−CHCH−,
−CHCH
−C12−,
−C14−,
−C10−,
−CHCH−,
−CH10CH−,
−(CH(CH−,
−(CH(CH−,
−CH(CHCH−,
−CH(CHCH−,
−CH12CH−,
−CH(CH)CH−,
−CH(CH)CH−,
−(CH(CH−,
−(CH(CH−,
−CH(CHCH−,
−CH(CHCH−,
−CH14CH−,
−CH10CH−,
−(CH(CH−,
−(CH(CH−,
−(CH(CH−,
−(CH(CH−,
−(CH12(CH−,
−CH10(CHCH−,
−C−,
−C−,
−C−,
−(CH(CH−,
−(CH(CH−,
−(CH(CH(CH2−−,
−(CH(CH(CH2−−,
−(CH10(CH−,
−(CH14(CH−,
−CH(CHCH−,
−CH12(CHCH
から選択してよい。
結晶性材料は、基R及びR’を有してよい。R及びR’は、C1−8アルキルもしくはC1−8アルコキシ基から選択される。C1−8アルキル基は、例えばメチル,エチル,n−プロピル,i−プロピル,n−ブチル,i−ブチル,t−ブチル,n−ペンチル,i−ペンチル (−CH(CH)(CHCHCH)),
−CH(CH)(CH(CH),
tert−ペンチル (−CH(CH(CHCH),
neo−ペンチル (−CHC(CH),
n−ヘキシル (−(CHCH)),
−(CHCH(CH
−(CHCH(CH)(CHCH),
−CHCH(CH)(CHCHCH),
−CH(CH)((CHCH),
−CHCH(CH)(CH(CH),
−CH(CH)(CHCH(CH),
−CH(CH)(CH(CH)(CHCH)),
−CH(CH)((CHCH),
−CH(CH)(CHCH(CH),
−CH(CH)(CH(CH)(CHCH)),
−CH(CH)(CHCH
−CH(CHCH)((CHCH),
−CH(CHCH)(CH(CH),
n−ヘプチル (−(CHCH)),
−(CHCH(CH
−(CHCH(CH)(CHCH),
−(CHCH(CH)((CHCH),
−CHCH(CH)((CHCH),
−CH(CH)((CHCH),
−(CHC(CH
−(CHC(CH(CHCH),
−CHC(CH((CHCH),
−C(CH((CHCH),
−(CHC(CH)(C(CH),
−CHCH(CH)(CHCH(CH),
−CH(CH)((CHCH(CH),
−CHCH(CH)(CH(CH)(CHCH)),
−CH(CH)(CHCH(CH)(CHCH)),
−CH(CH)(CH(CH)((CHCH)),
−CH(CH(CH(CH)(CH(CH))),
−C(CHCH(CH)(CHCH),
−CH(CH)(C(CH(CHCH)),
−CHC(CH(CH(CH),
−CH(CH)(CHC(CH),
−CHCH(CH)(C(CH),
−C(CH(CHCH(CH),
−CH(CH)((CHCH)),
−CH(CH)((CHCH(CH),
−CH(CH)(CHCH(CH)(CHCH),
−CH(CH)(CH(CH)((CHCH),
−CH(CH)(CH(CH)CH(CH),
−CH(CH)(CHC(CH),
−CH(CH)(C(CH(CHCH)),
−CH(CHCH)((CHCH),
−CH(CHCH)(CH(H(CH)),
−CH(CHCH)(CH(CH)(CHCH)),
−CH(CHCH)(C(CH)),
−CH((CHCH
−CH(CH(CH
−CH((CHCH)(CH(CH),
n−オクチル (−(CHCH),
−(CHCH(CH
−(CHCH(CH(CHCH)),
−(CHCH(CH)((CHCH),
−(CHCH(CH)((CHCH),
−CHCH(CH)((CHCH),
−CH(CH)((CHCH),
−(CHCH(CH)(CH(CH),
−(CHCH(CH)(CHCH(CH),
−CHCH(CH)(CHCHCH(CH
−CH(CH)((CHCH(CH),
−(CHCH(CH)(CH(CH)(CHCH)),
−CHCH(CH)(CHCH(CH)(CHCH)),
−CH(CH)((CHCH(CH)(CHCH)),
−CHCH(CH)(CH(CH)((CHCH3)),
−CH(CH)(CHCH(CH)(CHCHCH)),
−CH(CH)(CH(CH)((CHCH)),
−(CHC(CH
−(CHC(CH(CHCH),
−(CHC(CH((CHCH),
−CHC(CH((CHCH),
−C(CH((CHCH),
−CHCH(CH)(CH(CH)(CH(CH)),
−CH(CH)(CHCH(CH)(CH(CH)),
−CH(CH)(CH(CH)(CHCH(CH)),
−CH(CH)(CH(CH)(CH(CH)(CHCH)),
−C(CH(CH(CH)((CHCH)),
−C(CH(CHCH(CH)(CHCH)),
−C(CH(CHCHCH(CH),
−CH(CH)(C(CH(CHCHCH)),
−CHC(CH(CH(CH)(CHCH)),
−CHC(CH(CHCH(CH),
−CH(CH)(CHC(CH(CHCH)),
−CHCH(CH)(C(CH(CHCH)),
−(CH(C(CH(CH(CH)),
−(CHCH(CH)(C(CH),
−CHCH(CH)(CHC(CH),
−CH(CH)((CHC(CH),
−C(CH(C(CH(CHCH)),
−C(CH(CHC(CH),
−CHC(CH(C(CH),
−CH(CH)(C(CH(CH(CH)),
−C(CH(CH(CH)(CH(CH)),
−C(CH(CH(CH)(C(CH)),
−CH(CH)((CHCH),
−CH(CH)((CHCH(CH),
−CH(CH)((CHCH(CH)(CHCH)),
−CH(CH)(CHCH(CH)(CHCHCH)),
−CH(CH)(CH(CH)((CHCH)),
−CH(CH)(C(CH(CH(CH)),
−CH(CH)(C(CH((CHCH)),
−CH(CH)(CHC(CH(CHCH)),
−CH(CH)((CHC(CH),
−CH(CH)(CH(CH)(CH(CH)(CHCH))),
−CH(CH)(CH(CH)(CHCH(CH)),
−CH(CH)(CHCH(CH)(CH(CH)),
−CH(CH)(CH(CH)(C(CH)), −CH(CHCH)((CHCH),
−CH(CHCH)(CHCHCH(CH),
−CH(CHCH)(CHCH(CH)(CHCH)),
−CH(CHCH)(CH(CH)(CHCHCH)),
−CH(CHCH)(CHC(CH),
−CH(CHCH)(C(CH(CHCH)),
−CH(CHCH)(CH(CH)(CH(CH)),
−CH(CHCHCH)((CHCH),
−CH(CHCHCH)(CHCH(CH),
−CH(CHCHCH)(CH(CH)(CHCH)),
−CH(CHCHCH)(C(CH),
−CH(CH(CH)((CHCH),
−CH(CH(CH)(CHCH(CH),
−CH(CH(CH)(CH(CH)(CHCH)),
−CH(CH(CH)(C(CH
であってよい。
C1−8アルコキシ基は、例えばメトキシ,エトキシ,n−プロポキシ,i−プロポキシ,n−ブトキシ,i−ブトキシ,t−ブトキシ,n−ペントキシ,i−ペントキシ (−OCH(CH)(CHCHCH)),
−OCH(CH)(CH(CH),
tert−ペントキシ (−OCH(CH(CHCH),
neo−ペントキシ (−OCHC(CH),
C6アルコキシ基、例えば−O(CHCH),
−O(CHCH(CH
−O(CHCH(CH)(CHCH),
−OCHCH(CH)(CHCHCH),
−OCH(CH)((CHCH),
−OCHCH(CH)(CH(CH),
−OCH(CH)(CHCH(CH),
−OCH(CH)(CH(CH)(CHCH)),
−OCH(CH)((CHCH),
−OCH(CH)(CHCH(CH),
−OCH(CH)(CH(CH)(CHCH)),
−OCH(CH)(CHCH
−OCH(CHCH)((CHCH),
−OCH(CHCH)(CH(CH),
C7アルコキシ基、例えば−O(CHCH
−O(CHCH(CH
−O(CHCH(CH)(CHCH),
−O(CHCH(CH)((CHCH),
−OCHCH(CH)((CHCH),
−OCH(CH)((CHCH),
−O(CHC(CH
−O(CHC(CH(CHCH),
−OCHC(CH((CHCH),
−OC(CH((CHCH),
−O(CHC(CH)(C(CH),
−OCHCH(CH)(CHCH(CH),
−OCH(CH)((CHCH(CH),
−OCHCH(CH)(CH(CH)(CHCH)),
−OCH(CH)(CHCH(CH)(CHCH)),
−OCH(CH)(CH(CH)((CHCH)),
−OCH(CH(CH(CH)(CH(CH))),
−OC(CHCH(CH)(CHCH),
−OCH(CH)(C(CH(CHCH)),
−OCHC(CH(CH(CH),
−OCH(CH)(CHC(CH),
−OCHCH(CH)(C(CH),
−OC(CH(CHCH(CH),
−OCH(CH)((CHCH)),
−OCH(CH)((CHCH(CH),
−OCH(CH)(CHCH(CH)(CHCH),
−OCH(CH)(CH(CH)((CHCH),
−OCH(CH)(CH(CH)CH(CH),
−OCH(CH)(CHC(CH),
−OCH(CH)(C(CH(CHCH)),
−OCH(CHCH)((CHCH),
−OCH(CHCH)(CH(H(CH)),
−OCH(CHCH)(CH(CH)(CHCH)),
−OCH(CHCH)(C(CH)),
−OCH((CHCH
−OCH(CH(CH
−OCH((CHCH)(CH(CH),
C8アルコキシ基、例えば−O(CHCH
−O(CHCH(CH
−O(CHCH(CH(CHCH)),
−O(CHCH(CH)((CHCH),
−O(CHCH(CH)((CHCH),
−OCHCH(CH)((CHCH),
−OCH(CH)((CHCH),
−O(CHCH(CH)(CH(CH),
−O(CHCH(CH)(CHCH(CH),
−OCHCH(CH)(CHCHCH(CH
−OCH(CH)((CHCH(CH),
−O(CHCH(CH)(CH(CH)(CHCH)),
−OCHCH(CH)(CHCH(CH)(CHCH)),
−OCH(CH)((CHCH(CH)(CHCH)),
−OCHCH(CH)(CH(CH)((CHCH)),
−OCH(CH)(CHCH(CH)(CHCHCH)),
−OCH(CH)(CH(CH)((CHCH)),
−O(CHC(CH
−O(CHC(CH(CHCH),
−O(CHC(CH((CHCH),
−OCHC(CH((CHCH),
−OC(CH((CHCH),
−OCHCH(CH)(CH(CH)(CH(CH)),
−OCH(CH)(CHCH(CH)(CH(CH)),
−OCH(CH)(CH(CH)(CHCH(CH)),
−OCH(CH)(CH(CH)(CH(CH)(CHCH)),
−OC(CH(CH(CH)((CHCH)),
−OC(CH(CHCH(CH)(CHCH)),
−OC(CH(CHCHCH(CH),
−OCH(CH)(C(CH(CHCHCH)),
−OCHC(CH(CH(CH)(CHCH)),
−OCHC(CH(CHCH(CH),
−OCH(CH)(CHC(CH(CHCH)),
−OCHCH(CH)(C(CH(CHCH)),
−O(CH(C(CH(CH(CH)),
−O(CHCH(CH)(C(CH),
−OCHCH(CH)(CHC(CH),
−OCH(CH)((CHC(CH),
−OC(CH(C(CH(CHCH)),
−OC(CH(CHC(CH),
−OCHC(CH(C(CH),
−OCH(CH)(C(CH(CH(CH)),
−OC(CH(CH(CH)(CH(CH)),
−OC(CH(CH(CH)(C(CH)),
−OCH(CH)((CHCH),
−OCH(CH)((CHCH(CH),
−OCH(CH)((CHCH(CH)(CHCH)),
−OCH(CH)(CHCH(CH)(CHCHCH)),
−OCH(CH)(CH(CH)((CHCH)),
−OCH(CH)(C(CH(CH(CH)),
−OCH(CH)(C(CH((CHCH)),
−OCH(CH)(CHC(CH(CHCH)),
−OCH(CH)((CHC(CH),
−OCH(CH)(CH(CH)(CH(CH)(CHCH))),
−OCH(CH)(CH(CH)(CHCH(CH)),
−OCH(CH)(CHCH(CH)(CH(CH)),
−OCH(CH)(CH(CH)(C(CH)),
−OCH(CHCH)((CHCH),
−OCH(CHCH)(CHCHCH(CH),
−OCH(CHCH)(CHCH(CH)(CHCH)),
−OCH(CHCH)(CH(CH)(CHCHCH)),
−OCH(CHCH)(CHC(CH),
−OCH(CHCH)(C(CH(CHCH)),
−OCH(CHCH)(CH(CH)(CH(CH)),
−OCH(CHCHCH)((CHCH),
−OCH(CHCHCH)(CHCH(CH),
−OCH(CHCHCH)(CH(CH)(CHCH)),
−OCH(CHCHCH)(C(CH),
−OCH(CH(CH)((CHCH),
−OCH(CH(CH)(CHCH(CH),
−OCH(CH(CH)(CH(CH)(CHCH)),
−OCH(CH(CH)(C(CH
であってよい。R及びR’は、同じであっても異なっていてもよい。
n及びmは整数であり、且つ同じであっても異なっていてもよく、且つ0,1,2もしくは3に等しくてよい。
ジエステル化合物は、2当量のモノカルボン酸と1当量のジヒドロキシ成分(2つのヒドロキシ官能基を有する成分)との縮合により得られてよい。あるいは、ジエステル化合物は、2当量のモノヒドロキシル成分(1つのヒドロキシル官能基を有する成分)と1当量のジカルボン酸との縮合により得られてよい。
その実施形態において、ホットメルトインク組成物は、結晶化遅延剤をさらに有してよい。当該結晶化遅延剤は、式4
Figure 2015529709

による化合物である。式中、
は、C1−8アルキルもしくはC1−8アルコキシ基から選択される、
は、C1−12直鎖もしくは分枝アルキルである、及び
n’は、0,1,2、もしくは3に等しい。好ましくは、n’は1,2もしくは3に等しい。
結晶化遅延剤は、 ジエステル結晶性材料のモノエステル誘導体でよく、且つ芳香族モノエステルでよい。本書では、結晶性材料のモノエステル誘導体は、結晶性材料の分子構造に類似する分子構造を有するモノエステル成分でよい。モノエステル誘導体は、モノカルボン酸成分とモノヒドロキシル成分との縮合生成物で良い。好ましくは、モノエステル誘導体は、遊離のヒドロキシル官能基もしくは遊離のカルボン酸基を有しない。遊離のヒドロキシル官能基もしくは遊離のカルボン酸基は、ホットメルトインク組成物内の別の成分と反応し、それによりホットメルトインク組成物の劣化をもたらすかもしれない。ホットメルトインク組成物は、高温で噴射されるかもしれない。特に、反応速度が一般により高い高温において、遊離の官能的ヒドロキシル基もしくは遊離のカルボン酸基は、インクの劣化をもたらすかもしれない。
は、C1−8アルキルもしくはC1−8アルコキシ基から選択され得る。Rは、R及びRに関して上述された基としてアルキル及びアルコキシ基の同一のグループから選択されてよい。n’は、1,2もしくは3に等しくてよい。
は、C1−12直鎖もしくは分枝アルキルから選択されてよい。C1−12直鎖アルキル基の例は、メチル,エチル,n−プロピル,n−ブチル,n−ペンチル,n−ヘキシル,n−ヘプチル,n−オクチル,n−ノニル,n−デシル,n−ウンデシル及びn−ドデシルである。
分枝C1−12アルキル基の例は、i−プロピル,i−ブチル,tert−ブチル,
−CH(CH)(CH(CH),
tert−ペンチル (−CH(CH(CHCH),
neo−ペンチル (−CHC(CH),
−(CHCH(CH
−(CHCH(CH)(CHCH),
−CHCH(CH)(CHCHCH),
−CH(CH)((CHCH),
−CHCH(CH)(CH(CH),
−CH(CH)(CHCH(CH),
−CH(CH)(CH(CH)(CHCH)),
−CH(CH)((CHCH),
−CH(CH)(CHCH(CH),
−CH(CH)(CH(CH)(CHCH)),
−CH(CH)(CHCH
−CH(CHCH)((CHCH),
−CH(CHCH)(CH(CH),
−(CHCH(CH
−(CHCH(CH)(CHCH),
−(CHCH(CH)((CHCH),
−CHCH(CH)((CHCH),
−CH(CH)((CHCH),
−(CHC(CH
−(CHC(CH(CHCH),
−CHC(CH((CHCH),
−C(CH((CHCH),
−(CHC(CH)(C(CH),
−CHCH(CH)(CHCH(CH),
−CH(CH)((CHCH(CH),
−CHCH(CH)(CH(CH)(CHCH)),
−CH(CH)(CHCH(CH)(CHCH)),
−CH(CH)(CH(CH)((CHCH)),
−CH(CH(CH(CH)(CH(CH))),
−C(CHCH(CH)(CHCH),
−CH(CH)(C(CH(CHCH)),
−CHC(CH(CH(CH),
−CH(CH)(CHC(CH),
−CHCH(CH)(C(CH),
−C(CH(CHCH(CH),
−CH(CH)((CHCH)),
−CH(CH)((CHCH(CH),
−CH(CH)(CHCH(CH)(CHCH),
−CH(CH)(CH(CH)((CHCH),
−CH(CH)(CH(CH)CH(CH),
−CH(CH)(CHC(CH),
−CH(CH)(C(CH(CHCH)),
−CH(CHCH)((CHCH),
−CH(CHCH)(CH(H(CH)),
−CH(CHCH)(CH(CH)(CHCH)),
−CH(CHCH)(C(CH)),
−CH((CHCH
−CH(CH(CH
−CH((CHCH)(CH(CH),
−(CHCH(CH
−(CHCH(CH(CHCH)),
−(CHCH(CH)((CHCH),
−(CHCH(CH)((CHCH),
−CHCH(CH)((CHCH),
−CH(CH)((CHCH),
−(CHCH(CH)(CH(CH),
−(CHCH(CH)(CHCH(CH),
−CHCH(CH)(CHCHCH(CH
−CH(CH)((CHCH(CH),
−(CHCH(CH)(CH(CH)(CHCH)),
−CHCH(CH)(CHCH(CH)(CHCH)),
−CH(CH)((CHCH(CH)(CHCH)),
−CHCH(CH)(CH(CH)((CHCH3)),
−CH(CH)(CHCH(CH)(CHCHCH)),
−CH(CH)(CH(CH)((CHCH)),
−(CHC(CH
−(CHC(CH(CHCH),
−(CHC(CH((CHCH),
−CHC(CH((CHCH),
−C(CH((CHCH),
−CHCH(CH)(CH(CH)(CH(CH)),
−CH(CH)(CHCH(CH)(CH(CH)),
−CH(CH)(CH(CH)(CHCH(CH)),
−CH(CH)(CH(CH)(CH(CH)(CHCH)),
−C(CH(CH(CH)((CHCH)),
−C(CH(CHCH(CH)(CHCH)),
−C(CH(CHCHCH(CH),
−CH(CH)(C(CH(CHCHCH)),
−CHC(CH(CH(CH)(CHCH)),
−CHC(CH(CHCH(CH),
−CH(CH)(CHC(CH(CHCH)),
−CHCH(CH)(C(CH(CHCH)),
−(CH(C(CH(CH(CH)),
−(CHCH(CH)(C(CH),
−CHCH(CH)(CHC(CH),
−CH(CH)((CHC(CH),
−C(CH(C(CH(CHCH)),
−C(CH(CHC(CH),
−CHC(CH(C(CH),
−CH(CH)(C(CH(CH(CH)),
−C(CH(CH(CH)(CH(CH)),
−C(CH(CH(CH)(C(CH)),
−CH(CH)((CHCH),
−CH(CH)((CHCH(CH),
−CH(CH)((CHCH(CH)(CHCH)),
−CH(CH)(CHCH(CH)(CHCHCH)),
−CH(CH)(CH(CH)((CHCH)),
−CH(CH)(C(CH(CH(CH)),
−CH(CH)(C(CH((CHCH)),
−CH(CH)(CHC(CH(CHCH)),
−CH(CH)((CHC(CH),
−CH(CH)(CH(CH)(CH(CH)(CHCH))),
−CH(CH)(CH(CH)(CHCH(CH)),
−CH(CH)(CHCH(CH)(CH(CH)),
−CH(CH)(CH(CH)(C(CH)),
−CH(CHCH)((CHCH),
−CH(CHCH)(CHCHCH(CH),
−CH(CHCH)(CHCH(CH)(CHCH)),
−CH(CHCH)(CH(CH)(CHCHCH)),
−CH(CHCH)(CHC(CH),
−CH(CHCH)(C(CH(CHCH)),
−CH(CHCH)(CH(CH)(CH(CH)),
−CH(CHCHCH)((CHCH),
−CH(CHCHCH)(CHCH(CH),
−CH(CHCHCH)(CH(CH)(CHCH)),
−CH(CHCHCH)(C(CH),
−CH(CH(CH)((CHCH),
−CH(CH(CH)(CHCH(CH),
−CH(CH(CH)(CH(CH)(CHCH)),
−CH(CH(CH)(C(CH),
−CH(CHCH(CH
−CH(CH)((CHCH),
−CH(CHCH)((CHCH),
−C(CH)(C)((CH)CH(CH),
−CHCHCH(CH)((CH(CH(CH)),
−CH(C(CH)((CHCH),
−C(CH)(CHCH)(CH(CH)(CH(CH)),
−CH(CH(CH)((CHCH),
−CH(CHCH(CH)((CHCH),
−C(CH)(CH(CH)(CHCH))
−C(CH)((CHCH
−CH(CH)((CHCH),
−CH(C(CH(CHCH))
−CH(CH)((CHCH)である。
芳香族モノエステル(結晶化遅延剤)の分子構造は、ジエステル結晶性成分のモノエステル誘導体の分子構造に類似してよい。しかしながら、ジエステル結晶性成分のモノエステル誘導体は、未反応アルコールもしくはカルボン酸基を有してよい。この未反応官能基は、ホットメルトインク組成物の他の成分に対して、もしくはインクがプリントヘッドにある場合、そのプリントヘッドに対して反応性を見せるかもしれない。特に高温において、 未反応アルコールもしくはカルボン酸基は反応性を見せるかもしれない。例えば、これらはホットメルトインク組成物の他の成分(例えばエステルもしくはアミド)を劣化させるかもしれない。例えば、これらエステルもしくはアミドは、水の存在下で加水分解され、インク組成物の劣化をもたらすかもしれない。ホットメルトインク組成物は高温で噴射されるかもしれないので、インクが噴射されるには、ホットメルトインク組成物は通常、高温におけるインク貯留部内に貯蔵されてよい。依って、未反応官能基(例えばヒドロキシル基もしくはカルボン酸基)を含むジエステル結晶性成分のモノエステル誘導体を有しないのが好ましい。
一実施形態において、Rは芳香族環のオルト及び/もしくはパラ位に位置するアルコキシ置換基である。いずれの理論に束縛されることを望まないが、環上のオルト及び/もしくはパラ位に位置するアルコキシ置換基は、芳香族環に対して電子供与効果を有し、それにより芳香族環をより電子リッチすると思われる。電子リッチな芳香族環に結合したエステル基は、電子リッチでない芳香族環に結合したエステル基よりも、加水分解されにくい。従って、芳香族環のオルト及び/もしくはパラ位にアルコキシ置換基を提供するのが有利である。ホットメルトインク組成物は、高温で噴射される。インク組成物がその高温で維持されるとき、インク成分の分解プロセス(例えばエステル加水分解)が室温におけるよりも高い速度で生じるかもしれない。従って、高温においても安定なホットメルトインク組成物を有することが有利である。
一実施形態において、Rは直鎖アルキル置換基である。Rが直鎖アルキル基であるとき、結晶化遅延剤の結晶化する傾向は、Rは分子アルキル基である場合よりも高い。
結晶化遅延剤は、DIN53018に従って測定した場合、ホットメルトインクジェット組成物が140℃において3mPa・s乃至12mPa・sの範囲の粘度を有してよい。芳香族モノエステルの粘度は、結晶性材料の粘度よりも低くてよい。依って、結晶性材料を有するホットメルトインク組成物の粘度は、結晶性材料の一部を芳香族モノエステルで置換することにより低減されてよい。
ホットメルトインク組成物の粘度は、好ましくはあまり高くなくてよい。なぜならば高粘度のインクを噴射するのは難しい、もしくは不可能でさえあるかもしれないからである。例えば、ホットメルトインク組成物の粘度は、140℃の温度で測定された30mPa.sよりも低くてよい。ホットメルトインク組成物の粘度は、好ましくは140℃の温度で測定された3mPa.s乃至20mPa.s、例えば140℃の温度で測定された5mPa.s乃至15mPa.sでよい。従って、粘度低下成分を添加するのが有利である。なぜならインク組成物がより容易に噴射されるかもしれないからである。
結晶化遅延剤の分子構造は、結晶性材料の分子構造に類似してよい。その結果、ホットメルトインク組成物の性質は、結晶性材料の一部を結晶性材料に類似する結晶化遅延剤で置換することにより、あまり変化がないかもしれない。
表1は、結晶性材料と結晶性材料に類似する結晶化遅延剤との組み合わせの複数例を表す。
表1: 結晶性材料(CM)と結晶性材料と類似する結晶化遅延剤(CR)との組み合わせ
Figure 2015529709
Figure 2015529709
Figure 2015529709
一実施形態において、ホットメルトインク組成物は核形成剤をさらに包含する。上述のように、ホットメルトインク組成物の冷却の際、結晶性材料は結晶を形成してよい。典型的には、結晶化プロセスは2段階、即ち核形成と結晶成長とを有してよい。第1のステップ、核形成において、結晶核が形成される。第2のステップにおいて、結晶成長が生じてよい。核が形成された後、結晶は結晶核から成長してよい。クールダウンの際、結晶性材料それ自体が核を形成してよい。但し、条件(例えば温度)次第で、核を形成するのに必要とされる時間及び形成した核の量は変化し得る。より多くの核が形成されれば、成長し得る結晶は多くなり、それにより、結晶化が行われた後に受容媒体上に小さな結晶が存在し得る。但し、もっぱらわずかな(little)核が形成された場合、大きな結晶が受容媒体上に形成し得る。形成した結晶の数と大きさは、プリント堅牢性とプリントされた画像の外観とに影響するかもしれない。但し、結晶性材料から結晶核の形成を好適に制御するのは難しいかもしれない。
核形成剤の添加により、その核形成剤の粒子により、結晶を成長させるのに必要とされる核が提供され得る。従って、結晶性材料それ自体により、核が形成される必要はない。核形成剤の所定量の添加により、結晶核の数は効率的に制御され得る。結晶性材料の量に関して核形成剤の量を制御することにより、形成した結晶の数と結晶性材料の結晶のサイズとは効率的に制御され、それによりプリント堅牢性とプリントされた画像の外観とを効率的に制御し得る。核形成剤は、結晶性材料の結晶点よりも高い結晶点を有する結晶性材料でよい。好ましくは、核形成剤の結晶点は、結晶性材料の結晶点よりも高い20℃乃至40℃である。より好ましくは、核形成剤の結晶点は、結晶性材料の結晶点よりも高い25℃乃至30℃である。結晶性材料の分子構造は、核形成剤を有する核から開始して、結晶性材料の結晶が成長し得るようなものでよい。
核形成剤はジエステルもしくはジアミド化合物から選択されてよい。前記ジエステルもしくはジアミドは、それぞれエステル官能基もしくはアミド官能基を架橋する1乃至15C原子を有する直鎖アルキル基を有する。
ホットメルトインク組成物は、ゲル化剤をさらに有してよい。ホットメルトインクの液滴が受容媒体上にプリントされるとき、液滴はまだ液体であってよい。液滴が液体状態にあるとき、これら液滴は受容媒体の上を流れて、プリント品質を減ずる現象(例えば癒合もしくはブリード)をもたらすかもしれない。ゲル化剤の添加により、液体の小滴はゲル化した状態の液滴に変化し得る。ゲル化状態において、インク組成物は、受容媒体の上を流れてはいけない。依ってゲル化剤の添加により、インクの液滴は、これら液滴が固化する前に受容媒体上に固定されてよい。従ってプリント品質は改善され得る。
多数の非限定的なゲル化剤の例は、 ケトン類、例えばラウロン,ステアロン,ジ−n−ドデシルケトン,ピリストン,15−ノナコサノン,パルミトン,ジ−n−ヘキサデシルケトン、又はオリゴエステル化合物である。このオリゴエステル化合物は、ポリヒドロキシ成分(例えばペンタエリスリトールもしくはグリセロール)と、アルキル鎖を有するカルボン酸との反応生成物(例えばステアリン酸、パルミチン酸、アラキジン酸、リノール酸もしくはミリスチン酸エステル)である。
本発明によるホットメルトインク組成物は、インクジェットプリント装置を使用する受容媒体上に画像を適用するのに使用されるのに好適である。
本発明の一態様において、本発明によるホットメルトインク組成物を製造する方法が提供される。当該方法は、
a.バインダを提供するステップであって、前記バインダは室温で固体であり、高温で液体であるステップと;
b.結晶性材料を提供するステップであって、前記結晶性材料は室温で固体であり、高温で液体であるステップと;
c.着色剤を提供するステップと;
d.結晶化遅延剤を提供するステップと;
e.前記バインダ、結晶性材料、着色剤及び結晶化遅延剤を溶融混合するステップと
を有する。
バインダ並びに結晶性材料,着色剤及び結晶化遅延剤が提供されるべきである。これらは、液体状態でもしくは固体状態で提供されてよい。これらは同時に提供されてもよく、あるいは順次に提供されてよい。成分が順次に提供される場合、これら成分はいずれの好適な順番で提供されてよい。ホットメルトインク組成物の成分全てが液体状態で提供される場合、その液体成分を混合することにより、ホットメルトクリーニング組成物を製造してよい。
少なくとも1の成分が固体状態にある場合、固体状態にあるその少なくとも1成分は溶融されるべきである。固体状態にあるその少なくとも1成分が溶融された後、成分は溶融混合され、それによりホットメルトインク組成物を得てよい。ホットメルトインク組成物を得た後、固化されてよい。
一実施形態において、当該方法は以下のステップ:
モールド内へ溶融ホットメルトインク組成物を流し込むステップと;
ホットメルトインク組成物をクールダウンさせ、且つモールド内で固化させるステップと;
固化したホットメルトインク組成物をモールドから分離するステップと
を有する。
ホットメルトインク組成物は溶融され、且つ引き続きモールド内へ流し込まれてよい。あるいは、溶融混合により製造されたホットメルトインク組成物は、溶融混合プロセスの後、固化することなしに、モールド内へ流し込まれてよい。モールドは、いずれの好適な形状を有してよく、それにより好適な形状を有するホットメルトインク組成物の物体が提供され得る。ホットメルトインク組成物の物体は、例えばペレットもしくはキューブであってよい。
溶融ホットメルトインク組成物がモールド内へ移送されたとき、ホットメルトインク組成物はクールダウンさせてよい。ホットメルトインク組成物の冷却速度を増すための能動的冷却が、任意に提供されてよい。ホットメルト組成物がクールダウンされた後、ホットメルトインク組成物の得られる物体をモールドから除去してよい。
本発明の一態様において、受容媒体上に画像をプリントする方法が提供される。当該方法は、以下のステップ:
a.インクジェットプリンタのインク貯留部に、ホットメルトインク組成物を提供するステップと;
b.前記ホットメルトインク組成物を溶融するステップと;
c.受容媒体上に前記溶融ホットメルトインク組成物の液滴を噴射するステップであって、前記溶融ホットメルトインク組成物は80℃乃至−150℃の範囲内の温度を有するステップと;
d.前記受容媒体上で前記溶融ホットメルトインク組成物の液滴をクールダウンさせるステップであって、それにより前記ホットメルトインク組成物は固化するステップと
を有する。
ホットメルトインク組成物は、インクジェットプリンタのインク貯留部に提供されてよい。インクジェットプリンタのプリントヘッドは、ホットメルトインク組成物を溶融するための溶融ユニットを備えていてよい。あるいは、ホットメルトインク組成物は、溶融状態でプリントヘッドに提供されてよい。インクが溶融状態にあるとき、インクジェットプリンタにより、インクの液滴が受容媒体上に噴射されてよい。インクの液滴を受容媒体上に噴射する際、インクの液滴は80℃乃至150℃、例えば110℃乃至135℃の範囲の温度を有してよい。ホットメルトインク組成物の液滴が受容媒体上に塗布され、それにより受容媒体上に画像を形成したとき、インクをクールダウンし、且つそれにより固化してよい。飛行中に(即ち、プリントヘッドのオリフィスを通ってインクの液滴が吐出された後、且つインクの液滴が受容媒体に接触する前)、インクの液滴は、ある程度まですでにクールダウンされているかもしれないことに留意されたい。インクが固化するとき、インクは受容媒体の表面上を流れず、且つ受容媒体上のインクの液滴の位置は固定されるかもしれない。インク組成物がゲル化剤を含む場合、インクの液滴は液体状態からゲル化状態へ進んでよい。ゲル化状態において、液滴はまだ固体ではないが、液滴の動きは制限されており、且つインクの液滴は、受容媒体上でもはや動いてはいけない。その後、さらなるクールダウンの際、液滴はゲル化状態から固体状態へ進んでよい。
一旦インク組成物が固化したら、インク組成物の結晶化が行われてよい。インク組成物が特に結晶化してよい。例えば、結晶性材料がホットメルトインク組成物から結晶化するかもしれない。結晶化遅延剤もまた、ホットメルトインク組成物から結晶化するかもしれない。任意には、結晶化遅延剤は、結晶性材料と共結晶化してよい。ホットメルトインク組成物の少なくとも一部の結晶化の際、結晶領域が、受容媒体上に塗布されたインク内に形成される。
図1Aは、画像形成装置の概略を表す。 図1Bは、インクジェットプリントアセンブリを表す。
図面の詳細な説明
図面中、同一の参照番号は同一の要素を意味する。
図1Aは、ワイドフォーマットインクジェットプリンタを使用してプリントが達成される画像形成装置36を表す。ワイドフォーマット画像形成装置36は、ハウジング26を有する。ハウジング内にプリントアセンブリ、例えば図1Bに示されたインクジェットプリントアセンブリが配置される。画像形成装置36はまた、画像受容部材28,30を記憶する記憶手段と、プリント後の画像受容部材28,30を収集するためのデリバリーステーションと、マーキング材料20のための記憶手段とを有する。任意には、デリバリーステーションは、プリント後の画像受容部材28,30を加工するための加工手段(例えばフォルダもしくはパンチャ)を有してよい。その上さらにワイドフォーマット画像形成装置36は、プリントジョブを受容するための手段と、任意にはプリントジョブを操作するための手段とを有する。これらの手段は、ユーザインタフェースユニット24及び/もしくは制御ユニット34、例えばコンピュータを包含してよい。
画像は、ロール28,30により供給された画像受容部材(例えば紙)上にプリントされる。ロール28はサポートR1上で支持される一方、ロール30はロールサポートR2上で支持される。あるいは、画像受容部材のロール28,30の代わりにカットシート画像受容部材を使用してよい。ロール28,30から切り離された画像受容部材のプリントされたシートが、デリバリートレー32内に蓄積される。
プリントアセンブリ内で使用するためのマーキング材料はそれぞれ1個ずつ、プリントヘッドにマーキング材料を供給するための前記プリントヘッドそれぞれに流体接続して配置された4個のコンテナ20内に貯蔵される。
ローカルユーザインタフェースユニット24はプリントエンジンに統合され、且つディスプレイユニットとコントロールパネルとを有してよい。あるいは、コントロールパネルは、ディスプレイユニットに、例えばタッチスクリーンコントロールパネルの形態に統合されてよい。ローカルユーザインタフェースユニット24は、プリント装置36内に置かれた制御ユニット34に接続される。制御ユニット34(例えばコンピュータ)は、例えばプリントプロセスを制御するため、プリントエンジンに対する命令を出すように構成されたプロセッサを有する。画像形成装置36は、任意にはネットワークNに接続されてよい。ネットワークNへの接続は、ケーブル22の形態で図示されるが、接続は無線であり得た。画像形成装置36は、ネットワークを介してプリントジョブを受けてよい。さらに、任意には、プリンタのコントローラは、USBポートを備えていてよい。それによりプリントジョブは、このUSBポートを介してプリンタに送られてよい。
図1Bは、インクジェットプリントアセンブリ3を表す。インクジェットプリントアセンブリ3は、画像受容部材2をサポートするためのサポート手段を有する。サポート手段は図1Bにおいてプラテン1として示されるが、但しあるいはサポート手段は平坦な表面であってよい。図1Bに表されるようなプラテン1は、矢印Aで示されるようにその軸の周りを回転可能な回転性ドラムである。サポート手段は、任意にはサポート手段に関して固定された位置にが画像受容部材を保持するための吸引孔を備えてよい。インクジェットプリントアセンブリ3は、走査プリントキャリッジ5に搭載されたプリントヘッド4a乃至4dを有する。主要走査方向Bに往復運動するよう、走査プリントキャリッジ5は好適なガイド手段6,7によりガイドされる。各プリントヘッド4a乃至4dは、オリフィス表面9を有する。該オリフィス表面9は少なくとも1のオリフィス8を備える。プリントヘッド4a乃至4dは、画像受容部材2上にマーキング材料の液滴を吐出するように構成される。プラテン1、キャリッジ5及びプリントヘッド4a乃至4dは、それぞれ好適な制御手段10a,10b及び10cにより制御される。
画像受容部材2は、ウェブもしくはシート形態の媒体であってよく、且つ例えば紙、ボール紙、ラベルストック、塗工紙、プラスチックもしくは織物からなってよい。あるいは、画像受容部材2はまた、エンドレスのもしくはエンドレスではない中間部材であってもよい。周期的に動かされてよいエンドレス部材の例は、ベルトもしくはドラムである。画像受容部材2は、流体マーキング材料を備えた4つのプリントヘッド4a乃至4dに沿ったプラテン1により、副走査方向Abyプラテンに動かされる。
走査プリントキャリッジ5は、4つのプリントヘッド4a乃至4dを保持し、且つ主要走査方向Bに画像受容部材2の走査をできように、プラテン1に平行に主要走査方向Bに往復運動してよい。本発明を実証するため、プリントヘッド4a乃至4dの4個のみが描かれる。実際には、任意の数のプリントヘッドが使用されてよい。いずれにせよ、マーキング材料1色当たり少なくとも1のプリントヘッド4a乃至4dが、走査プリントキャリッジ5上に置かれる。例えば白黒プリンタの場合、通常黒のマーキング材料を含有する少なくとも1個のプリントヘッド4a乃至4dが存在する。あるいは、白黒プリンタは、黒の画像受容部材2上に塗布されるべき白のマーキング材料を有してよい。複数の色を含有するフルカラープリンタの場合、各色につき(通常は、ブラック、シアン、マゼンタ及びイエロー)少なくとも1個のプリントヘッド4a乃至4dが存在する。しばしばフルカラープリンタにおいて、黒のマーキング材料が、異なった色のマーキング材料と比べてより頻繁に使用される。従って、いずれか他の色のマーキング材料を含有するプリントヘッド4a乃至4と比べて、黒のマーキング材料を含有するプリントヘッド4a乃至4dがより多く走査プリントキャリッジ5の上に提供されてよい。あるいは、黒のマーキング材料を含有するプリントヘッド4a乃至4dは、異なった色のマーキング材料を含有するプリントヘッド4a乃至4dのいずれかよりも大きくてよい。
キャリッジ5はガイド手段6,7によりガイドされる。これらガイド手段6,7は、図1Bに描かれるようにロッドでよい。ロッドは、好適な駆動手段により駆動されてよい(図示せず)。あるいは、キャリッジ5は他のガイド手段(例えばキャリッジ5を動かせるアーム)によりガイドされてよい。別の代替案は、主要走査方向Bに画像受容材料2を動かすことである。
各プリントヘッド4a乃至4dはオリフィス表面9を含み、該オリフィス表面9は、プリントヘッド4a乃至4d内に提供された流体マーキング材料を含有する圧力室と流体連通した少なくとも1のオリフィス8を有する。オリフィス表面9において、多数のオリフィス8が、副走査方向Aに平行の単一の線状アレイに配置される。プリントヘッド4a乃至4d毎に8個のオリフィス8が、図1Bに描かれるが、但し、明らかに実際の実施形態においては、プリントヘッド4a乃至4d毎に数百のオリフィス8が、任意には複数アレイで提供されてよい。図1Bに描かれるように、プリントヘッド4a乃至4dはそれぞれ互いに平行に置かれており、それによりプリントヘッド4a乃至4dそれぞれの対応するオリフィス8が、主要走査方向Bに直線に(in−line)位置する。このことは、主要走査方向Bにおける画像ドットの線が、4個までのオリフィス8を選択的にアクティベートすることにより形成されてよい。これらオリフィスのそれぞれは、異なるプリントヘッド4a乃至4dの一部である。オリフィス8の対応する直線配置を備えたプリントヘッド4a乃至4dのこのような平行位置決めは、生産性を増し、及び/もしくはプリント品質を改善するのに有利である。あるいは複数のプリントヘッド4a乃至4dは、互いに隣接したプリントキャリッジ上に置かれてよく、それによりプリントヘッド4a乃至4dそれぞれのオリフィス8は、直線ではなく互い違いに配置される。例えば、プリント解像度を増やすために、もしくは有効プリント領域を拡大するために、これはなされてよく、主要走査方向に単一走査で指定されてよい。オリフィス8からマーキング材料の液滴を吐出することにより、画像ドットが形成される。
マーキング材料の吐出の際、マーキング材料がいくらかこぼれて、プリントヘッド4a乃至4dのオリフィス表面9上に留まるかもしれない。オリフィス表面に存在するインクは、液滴の吐出と、画像受容部材2上のこれら液滴の位置決めに悪影響を及ぼすかもしれない。従って、オリフィス表面9から過剰なインクを除去するのが有利かもしれない。例えばワイパーで拭うこと、及び/もしくは表面の適切な湿潤防止特性の適用(例えばコーティングによりもたらされる)により、過剰なインクを除去してよい。
実験及び実施例
材料
結晶性材料として、欧州特許EP1221467(B1)の化合物8を使用した。バインダとして、US特許US7084190 B2の実施例2による樹脂を使用した。テトラステアリン酸ペンタエリスリトールをNippon oil & fat corporationから取得した。核形成剤として、US特許US6,685,953 B1の化合物Nを使用した。
染料として、アシッドレッド143を使用した。顔料として、Clariantのピグメントブラック7を使用した。
Dean−Stark装置を備え、且つ窒素雰囲気を備えた丸底フラスコに、p−メトキシ安息香酸と1−ヘキサノールとの籐モル量(それぞれ0.5モル)及び30mLのキシレンを提供することにより、安息香酸p−メトキシヘキシルを製造した。混合物を還流温度に加熱した。還流温度で24時間、混合物を反応させた。反応時間中、形成した水をDean Stark装置を介して除去した。還流温度で24時間、混合物を反応させた後、混合物をクールダウンさせ、溶媒を減圧下で除去し、樹脂を得た。生成物をアルミニウム皿の中に移し、16時間、150℃の温度且つ圧力5×10−2mbarで乾燥した。
メソッド
粘度
DIN53018に従い、プレート−プレートジオメトリセンサシステム(PP60)を使用する、HAAKE Universal Temperature Controllerを備えたHAAKE Rheostress RS 600レオメータにより、140℃で粘度を測定した(レートは10s−1乃至1000s−1である制御レートメソッド)。
ホイールインプリント:
Oce Colorwave 600プリンタを使用して受容媒体上にホットメルトインク組成物を使用して、プリントを作成した。プリントはモノカラープリントであり、表面ユニット当たり塗布されたインクの量はプリント全体で一定であった。受容媒体の温度は32℃であった。受容媒体として、Oce Top Colour 90 g/mペーパーを使用した。インクを受容媒体上に塗布した後、固化及び結晶化させた。プリント画像を受容媒体に塗布される前に、受容媒体をプリント装置に供給した。プリンタの画像形成ユニットに受容媒体を運ぶため、プリント装置はホイールを備える。紙輸送のためのこのホイールと接触させた受容媒体の部品に塗布されたインクは、紙輸送のためのこのホイールと接触させなかった受容媒体の部品に塗布されたインクとは、異なる外観を有してよい。この現象はホイールインプリントと呼ばれる。ホイールインプリントは、紙輸送のためのこのホイールと接触させた受容媒体の部品に塗布されたインクと紙輸送のためのこのホイールと接触させなかった受容媒体の部品に塗布されたインクとの間の、インクの結晶化挙動の違いにより生じる。
以下のメソッドの1つを使用して、ホイールインプリントを測定する:
1. 固化の後、プリントされた画像の外観がプリント画像の表面全体で均一であるかどうかを決定する。テストの結果をと参照と比較することにより結果を判断し、値を与える。++値は、非常に優れた結果に対応する(プリント表面全体が均一な外観);
+値は、優れた結果に対応する(プリント表面の狭い領域における外観のごく僅かな違い);
0値は、中程度の結果に対応する(プリント表面全体の外観の小さな違い);
マイナス値は、悪い結果に対応する(プリント表面全体の外観の実質的な違い);
−−値は、非常に悪い結果に対応する(プリント表面全体の外観の大きな違い)。
2. 固化後、印刷された画像を光伝送顕微鏡で調査する。ホイールと接触させた受容媒体の一部の上の印刷された画像、及びホイールと接触させなかった受容媒体の一部の上の印刷された画像の両方において、結晶の直径が決定される。ホイールインプリントがない場合、結晶の平均直径は60μm乃至90μmの範囲内であり、観察された結晶の少なくとも90%は、特定の範囲内に該当する直径を有する。ホイールインプリントがある場合、結晶の平均直径は120μm乃至180 μmであり、結晶の少なくとも50%は、特定の範囲内に該当する直径を有する。
結晶化時間
「ホイールインプリント」に関して記載された方法に従い、プリントを作成した。一旦インクの液滴が受容媒体上に塗布されたら、カメラと光源とを有するモニタリングシステムを使用して、インクの挙動を監視した。インクが受容媒体上に塗布されるとき、インクはまだ液体であり(湿潤)、受容媒体上に光沢層を形成する。インクが冷却し、最終的に固化/結晶化するとき、光沢が減少し、従ってインクの反射率が減少する。経時的にインク層の反射率に従うことにより、結晶化時間を測定する。結晶化時間を、物質の93%が固化した時間に設定する。
複数のインク組成物を製造した。インク組成物Ex 1及びEx 2は、結晶化遅延剤と本発明によるインクとを含む一方で、インク組成物CE 1及びCE 2は、本発明によるインク組成物ではない。
製造実施例1
結晶性材料とバインダとの混合物100グラム(混合物中質量比結晶性材料:バインダは70:30であった)、ステアリン酸ペンタエリスリトール3グラム、核形成剤1.5グラム、染料2グラム及び安息香酸p−メトキシヘキシル3グラムを容器内で組み合わせ、150℃に加熱し、混合した。全材料が溶融するまで、混合物を混合した。得られたインク組成物を室温までクールダウンさせた後、インク組成物が固化し、インク組成物Ex1をもたらした。ホットメルトインク組成物Ex1は、140℃で粘度η9.7mPa.sを有する。EX1のCTは6.4sである。
製造実施例2
結晶性材料とバインダとの混合物100グラム(混合物中質量比結晶性材料:バインダは65:35であった)、ステアリン酸ペンタエリスリトール2.3グラム、核形成剤1.5グラム、顔料2.5グラム及び安息香酸p−メトキシヘキシル4グラムを容器内で組み合わせ、150℃に加熱し、混合した。全材料が溶融するまで、混合物を混合した。得られたインク組成物を室温までクールダウンさせた後、インク組成物が固化し、インク組成物Ex2をもたらした。ホットメルトインク組成物Ex2は、140℃で粘度η10.1mPa.sを有する。EX2のCTは2.5sである。
比較実施例
比較製造実施例1
結晶性材料とバインダとの混合物100グラム(混合物中質量比結晶性材料:バインダは70:30であった)、ステアリン酸ペンタエリスリトール3グラム、核形成剤1.5グラム、及び染料2グラムを容器内で組み合わせ、150℃に加熱し、混合した。全材料が溶融するまで、混合物を混合した。得られたインク組成物を室温までクールダウンさせた後、インク組成物が固化し、インク組成物Ce1をもたらした。ホットメルトインク組成物CE1は、140℃で粘度η10.4mPa.sを有する。CE1のCTは4.6sである。
比較製造実施例2
結晶性材料とバインダとの混合物100グラム(混合物中質量比結晶性材料:バインダは65:35であった)、ステアリン酸ペンタエリスリトール2.3グラム、核形成剤1.5グラム、及び顔料2.5グラムを容器内で組み合わせ、150℃に加熱し、混合した。全材料が溶融するまで、混合物を混合した。得られたインク組成物を室温までクールダウンさせた後、インク組成物が固化し、ホットメルトインク組成物CE2は、140℃で粘度η10.5mPa.sを有する。CE2のCTは3.5sである。
比較実験
第1の比較実験において、Oce Colorwave 600プリンタを使用してOce Top Colour 90 g/mペーパー上にプリントを作成した。プリントはモノカラープリントであり、表面ユニット当たり塗布されたインクの量はプリント全体で一定であった。ホイールインプリントについて、インク組成物Ex1及びEx2で作成したプリントを、インク組成物CE1及びCE2で作成したプリントと比較した。結果を表2に要約する。
表2:
Figure 2015529709
インク組成物EX1及びEX2で作成したプリントは、インク組成物CE1及びCE2で作成したプリントよりもホイールインプリントについて優れた結果を見せた。依って、本発明によるインク組成物であるインク組成物EX1及びEX2で作成したプリントは、インク組成物CE1もしくはCE2で作成したプリントよりも、均一な外観を有する。
本発明の詳細な実施形態が本書に開示される。ただし、開示された実施形態は、様々な形態で実現できる本発明の単なる例示である。従って、本書に開示された特定の構造的及び機能的詳細は、限定するものとして解釈すべきではなく、請求項の単なる基礎として、及び実質的かつ適切に詳細な構造で本発明を様々に利用するように当業者に教示するための代表的基礎として解釈すべきである。特に、別々の従属項に表され且つ記載された特徴を、組み合わせで、適用されてよく、このような請求項のいずれの組み合わせは本書により開示される。
さらに、本書で使用される用語及び語句は、限定することを意図しているのではなく、本発明のわかりやすい記載を提供することを意図している。本書で使用される用語「a」もしくは「an」は、1もしくは1以上であるとして定義される。本書で使用される用語「複数(plurality)」は、2もしくは2以上であるとして定義される。本書で使用される用語「別の(another)」は、少なくとも第2以上として定義される。本書で使用される用語「including」及び/もしくは「having」は、「comprising」として定義される(オープンな言語)。

Claims (12)

  1. バインダ、着色剤、結晶性材料、及び結晶化遅延剤を有する、室温で固体であり、高温で液体状態のホットメルトインク組成物であって、
    前記結晶性材料は二置換化合物であり、前記結晶化遅延剤は前記結晶性材料の一置換誘導体である、ホットメルトインク組成物。
  2. 前記結晶性材料は、以下の一般式:
    Figure 2015529709

    (式中、
    は、C1−12直鎖アルカンジイルもしくは環式基を含有するC5−12アルカンジイルである;
    及びBは同じであっても異なっていてもよく、いずれも−C(O)O−,−OC(O)−,−C(O)N(H)−,−N(H)C(O)−及び−O−の基から選択される;
    及びR’は同じであっても異なっていてもよく、C1−8アルキルもしくはC1−8アルコキシ基から選択される、及び
    n及びmは同じであっても異なっていてもよく、0,1,2もしくは3に等しい)
    を有する二置換化合物である、請求項1に記載のホットメルトインク組成物。
  3. 前記結晶化遅延剤は、以下の一般式:
    Figure 2015529709

    (式中、
    は、C1−8アルキルもしくはC1−8アルコキシ基から選択される、
    は、C1−12直鎖もしくは分枝アルキルである、及び
    n’は、0,1,2、もしくは3に等しい、及び
    は、−C(O)O−,−OC(O)−,−C(O)N(H)−,−N(H)C(O)−及び−O−の基から選択される)
    を有する、請求項2に記載のホットメルトインク組成物。
  4. は−C(O)O−であり、且つBは−OC(O)−である、又は
    は−C(O)N(H)−であり、且つBは−N(H)C(O)−である、又は、
    及びBは−O−である、
    請求項2又は3に記載のホットメルトインク組成物。
  5. 及びR’が同一である、請求項2乃至4のいずれか一項に記載のホットメルトインク組成物。
  6. DIN53018に従って測定した場合、ホットメルトインクジェット組成物が140℃の温度において5mPa・s乃至15mPa・sの範囲の粘度を有する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のホットメルトインク組成物。
  7. 前記ホットメルトインク組成物は核形成剤をさらに包含する、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のホットメルトインク組成物。
  8. 前記結晶性材料は、
    Figure 2015529709


    (式中、
    及びR’は同じであっても異なっていてもよく、C1−8アルキルもしくはC1−8アルコキシ基から選択される、
    は、C1−12直鎖アルカンジイルもしくは環式基を含有するC5−12アルカンジイルである、及び
    n及びmは同じであっても異なっていてもよく、0,1,2もしくは3に等しい)
    による化合物である、及び
    前記結晶化遅延剤は、
    Figure 2015529709

    (式中、
    は、C1−8アルキルもしくはC1−8アルコキシ基から選択される、
    は、C1−12直鎖もしくは分枝アルキルである、及び
    n’は、0,1,2、もしくは3に等しい)
    による化合物である、請求項1乃至7のいずれか一項に記載のホットメルトインク組成物。
  9. ホット組成物の液体状態において、結晶化遅延剤は、前記インク組成物に粘度低下効果を与える、請求項1乃至8のいずれか一項に記載のホットメルトインク組成物。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載のホットメルトインク組成物を製造する方法であって、以下のステップ:
    a.バインダを提供するステップであって、前記バインダは室温で固体であり、高温で液体であるステップと;
    b.結晶性材料を提供するステップであって、前記結晶性材料は室温で固体であり、高温で液体であるステップと;
    c.着色剤を提供するステップと;
    d.結晶化遅延剤を提供するステップと;
    e.前記バインダ、結晶性材料、着色剤及び結晶化遅延剤を溶融混合するステップと
    を有する、方法。
  11. 受容媒体上に画像をプリントする方法であって、以下のステップ:
    a.インクジェットプリンタのインク貯留部に、請求項1乃至9のいずれか一項に記載のホットメルトインク組成物を提供するステップと;
    b.前記ホットメルトインク組成物を溶融するステップと;
    c.受容媒体上に前記溶融ホットメルトインク組成物の液滴を噴射するステップであって、前記溶融ホットメルトインク組成物は80℃乃至−150℃の範囲内の温度を有するステップと;
    d.前記受容媒体上で前記溶融ホットメルトインク組成物の液滴をクールダウンさせるステップであって、それにより前記ホットメルトインク組成物は固化するステップと
    を有する方法。
  12. インクジェットプリント装置を使用して、受容媒体上に画像を適用するための、請求項1乃至9のいずれか一項に記載のホットメルトインク組成物の使用。
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