JP2015529080A - 内部対照を使用して生物学的宿主中の疾患状態を特定するためのシステム、デバイスおよび方法 - Google Patents

内部対照を使用して生物学的宿主中の疾患状態を特定するためのシステム、デバイスおよび方法 Download PDF

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Abstract

企図された方法およびデバイスは、生物学的宿主中の病原体の存在を検出することを含む。ある特定の実行では、試料は、生物学的宿主から提供される。バイオセンサーが提供され、このバイオセンサーは、試料中の対照マーカーを検出するように構成された第1のプローブを有し、この対照マーカーは、生物学的宿主の内因性要素である。このバイオセンサーは、試料中の標的マーカーの存在を検出するように構成された第2のプローブを有し、この標的マーカーは、生物学的宿主中の病原体由来である。この試料はバイオセンサーに適用され、試料中の対照マーカーの存在または非存在は、第1のプローブを使用して同定される。試料中の標的マーカーの存在または非存在は、第2のプローブを使用して同定される。

Description

関連出願への相互参照
この出願は、2012年9月12日に出願された米国仮特許出願第61/700,285号(これは、その全体が参考として本明細書に援用される)への優先権の利益を主張する。
発明の分野
本発明の分野は、核酸、タンパク質および小分子を含む広範囲の分析物を特徴付けまたは検出するための分析デバイスである。
背景
種々の疾患についての診断試験は、首尾よい処置にとって重要な情報を提供し得る。診断アッセイは、細菌およびウイルスを含む病原体を検出するために使用される。多くの標準的な診断アッセイ、例えば、細胞培養、およびPCR増幅を用いた遺伝子試験は、実験室に試料を送る必要があり、数日間または数週間の長いターンアラウンド時間を有する。かかる場合、多くの患者は、結果または処置を受けるために看護提供者に戻ることがなく、ある場合には、長いターンアラウンドが、状態を適切に処置する能力を危うくし得る。
ある種のアッセイは自動化されているが、多くは未だ顕著な専門知識または訓練を必要とする。例えば、実験室技術者は一般に、アッセイを介して生物学的試料を処理するが、典型的には、アッセイが正確に実施されたことを確実にするために、複数の外部試験対照に依存する。
診断のための代替的なシステムおよび方法は、特にポイントオブケア適用において、改善された患者のアウトカムにとって有益であり得る。
本明細書では、例えばポイントオブケア設定において、生物学的宿主中の病原体の存在を検出するための、システム、デバイスおよび方法が開示される。ある特定の態様では、方法は、生物学的宿主由来の試料を提供するステップと、内部対照を利用するバイオセンサーに試料を適用するステップとを含む。ある特定の実施形態では、このバイオセンサーは、試料中で、生物学的宿主の内因性要素である対照マーカーを検出するように構成された第1のプローブ、および試料中で、生物学的宿主中の病原体由来である標的マーカーの存在を検出するように構成された第2のプローブを含む。第1のプローブは、試料中の対照マーカーの存在または非存在を同定するために使用され、第2のプローブは、試料中の標的マーカーの存在または非存在を同定するために使用される。
ある特定の実施形態では、病原体の存在を検出するためのバイオセンサーは、第1のセンサーおよび第2のセンサーを含み、第1のプローブが第1のセンサーに連結し、第2のプローブが第2のセンサーに連結している。ある特定のアプローチでは、このバイオセンサーは第3のプローブを含む。例えば、この第3のプローブは、ペプチド核酸を含むナンセンスプローブであり得る。ある特定のアプローチでは、この第3のプローブは、バイオセンサーの第3のセンサーに連結している。この方法は、試料をバイオセンサーに適用するステップの前に、この試料に溶解手順を適用するステップを含み得る。ある特定のアプローチでは、この溶解手順は電気化学的溶解手順である。ある特定の実施形態では、試料中のマーカーの存在または非存在を同定するステップは、バイオセンサーにおいて電極触媒信号を測定するステップを含む。ある特定のアプローチでは、対照マーカーおよび標的マーカーのうち少なくとも1つがリボ核酸配列を含む。ある特定のアプローチでは、第1のプローブおよび第2のプローブのうち少なくとも1つが、チオール結合でバイオセンサーに係留されたペプチド核酸配列を含む。
生物学的宿主中の病原体の存在を検出するための方法は、試料中の対照マーカーの存在を指し示す第1のバイオセンサー信号を受信するステップと、試料中の標的マーカーの存在を指し示す第2のバイオセンサー信号を受信するステップと、第1のバイオセンサー信号および第2のバイオセンサー信号に基づいて、病原体が生物学的宿主中に存在することを決定するステップとを含み得る。それに加えてまたはその代わりに、方法は、試料中の対照マーカーの存在を指し示す第1のバイオセンサー信号を受信するステップと、試料中の標的マーカーの非存在を指し示す第2のバイオセンサー信号を受信するステップと、第1のバイオセンサー信号および第2のバイオセンサー信号に基づいて、病原体が生物学的宿主中に存在しないことを決定するステップとを含み得る。ある特定のアプローチでは、方法は、試料中の対照マーカーの非存在を指し示す第1のバイオセンサー信号を受信するステップと、第1の信号に基づいてエラーを決定するステップとを含む。
ある特定の実施形態では、生物学的宿主中の病原体の存在を検出するための方法は、試料をバイオセンサーに適用するステップの前に、第1のプローブを使用してベースライン測定を実施するステップを含み得る。対照マーカーの存在を同定するステップは、第1のプローブからのベースライン測定を、試料をバイオセンサーに適用するステップの後に第1のプローブを使用して実施した測定と比較するステップによって実施され得る。ある特定のアプローチでは、この方法は、試料をバイオセンサーに適用するステップの前に、第2のプローブを使用してベースライン測定を実施するステップを含む。標的マーカーの存在を同定するステップは、第2のプローブからのベースライン測定を、試料をバイオセンサーに適用するステップの後に第2のプローブを使用して実施した測定と比較するステップによって実施され得る。
ある特定のアプローチでは、検出の方法は、電極触媒試薬をバイオセンサーに適用するステップを含む。例えば、第1の遷移金属錯体および第2の遷移金属錯体を有する酸化還元ペアが、電極触媒信号を増幅するために、この試料に添加され得る。ある特定のアプローチでは、対照マーカーの存在を同定するステップは、第1のプローブに電圧信号を適用するステップと、電極からの電流信号を測定するステップとを含む。ある特定のアプローチでは、標的マーカーの存在を同定するステップは、第2のプローブに電圧信号を適用するステップと、電極からの電流信号を測定するステップとを含む。
対照マーカーを検出するための第1のプローブが提供される。この第1のプローブは、適切な係留化分子で官能化された核酸、ペプチド核酸、ロックト核酸、タンパク質またはペプチドのうち少なくとも1種を含み得る。ある特定のアプローチでは、この第1のプローブは、バイオセンサー上の第1の位置に係留された核酸配列である。ある特定のアプローチでは、この第1のプローブは、バイオセンサー上の第1の位置に係留されたペプチド核酸プローブである。ある特定のアプローチでは、この第1のプローブは、チオール結合でバイオセンサーに係留されている。この対照マーカーは、核酸、タンパク質またはペプチドのうち少なくとも1種を含む。ある特定の実施形態では、この対照マーカーは核酸配列を含む。ある特定のアプローチでは、この対照マーカーはヒト上皮細胞由来である。
標的マーカーを検出するための第2のプローブが提供される。この第2のプローブは、適切な係留化分子で官能化された核酸、ペプチド核酸、ロックト核酸、タンパク質またはペプチドのうち少なくとも1種を含み得る。ある特定のアプローチでは、この第2のプローブは、バイオセンサー上の第2の位置に係留された核酸配列である。ある特定のアプローチでは、この第2のプローブは、バイオセンサー上の第2の位置に係留されたペプチド核酸プローブである。ある特定のアプローチでは、この第2のプローブは、チオール結合でバイオセンサーに係留されている。この標的マーカーは、核酸、タンパク質またはペプチドのうち少なくとも1種を含む。ある特定の実施形態では、この標的マーカーは核酸配列を含む。ある特定のアプローチでは、この標的マーカーは病原体由来であり、この病原体は細菌である。特定のアプローチでは、この細菌はChlamydia trachomatisである。
ある特定のアプローチでは、検出の方法は、ハイブリダイゼーション条件下で、試料を第1のプローブおよび第2のプローブと接触させるステップを含む。ある特定のアプローチでは、この第1のプローブおよび第2のプローブは、チャンバー中に位置している。試料をバイオセンサーに適用するステップは、ある流量でこのチャンバーを通して試料を流すステップを含み得る。例えば、この流量は、固定されていても可変であってもよい。ある特定のアプローチでは、この流れは層流である。ある特定のアプローチでは、試料をバイオセンサーに適用するステップは、試料を撹拌するステップを含む。
ある特定のアプローチでは、第1のセンサーが提供される。例えば、第1のプローブが、この第1のセンサーに連結し得る。ある特定のアプローチでは、この第1のセンサーは伝導性である。ある特定の実施形態では、この第1のセンサーは微小電極である。この第1のセンサーはナノ構造化微小電極であり得る。ある特定のアプローチでは、この第1のセンサーは、金、白金およびパラジウムのうち少なくとも1種を含む。この第1のセンサーは複数のセンサーを含み得る。
ある特定のアプローチでは、第2のセンサーが提供される。例えば、第2のプローブが、この第2のセンサーに連結し得る。ある特定のアプローチでは、この第2のセンサーは伝導性である。ある特定の実施形態では、この第2のセンサーは微小電極である。この第2のセンサーはナノ構造化微小電極であり得る。ある特定のアプローチでは、この第2のセンサーは、金、白金およびパラジウムのうち少なくとも1種を含む。この第2のセンサーは複数のセンサーを含み得る。
ある特定の実施形態では、このバイオセンサーは第3のセンサーを含む。例えば、この第3のセンサーは第3のプローブを有し得る。ある特定のアプローチでは、この第3のプローブはナンセンスプローブである。この第3のプローブは、適切な係留化分子で官能化された核酸、ペプチド核酸、ロックト核酸、タンパク質またはペプチドのうち少なくとも1種を含み得る。ある特定のアプローチでは、この第3のプローブは、バイオセンサー上の第3の位置に係留された核酸配列である。ある特定のアプローチでは、この第3のプローブは、バイオセンサー上の第3の位置に係留されたペプチド核酸プローブである。ある特定のアプローチでは、この第1のプローブは、チオール結合でバイオセンサーに係留されている。
ある特定のアプローチでは、第3のセンサーが提供される。例えば、第3のプローブが、この第3のセンサーに連結し得る。ある特定のアプローチでは、この第3のセンサーは伝導性である。ある特定の実施形態では、この第3のセンサーは微小電極である。この第3のセンサーはナノ構造化微小電極であり得る。ある特定のアプローチでは、この第3のセンサーは、金、白金およびパラジウムのうち少なくとも1種を含む。この第3のセンサーは複数のセンサーを含み得る。
ある特定の態様では、生物学的宿主中の病原体の存在を検出するための方法は、生物学的宿主由来の試料を提供するステップと、試料中の対照マーカーの存在を検出するように構成された第1の核酸プローブを有する第1の伝導性センサーおよび試料中の標的マーカーの存在を検出するように構成された第2の核酸プローブを有する第2の伝導性センサーを有するバイオセンサーを提供するステップと、試料をバイオセンサーに適用するステップと、電極触媒試薬をバイオセンサーに適用するステップと、対照マーカーと第1の核酸プローブとのハイブリダイゼーションによって生成される第1の電極触媒信号を第1の伝導性センサーにおいて測定するステップと、ならびに標的マーカーと第2の核酸プローブとのハイブリダイゼーションによって生成される第2の電極触媒信号を第2の伝導性センサーにおいて測定するステップとを含む。ある特定のアプローチでは、この対照マーカーは、生物学的宿主の内因性要素であり、この標的マーカーは生物学的宿主中の病原体由来である。
ある特定のアプローチでは、これらの方法は、試料をバイオセンサーに適用するステップの前に、この試料に溶解手順を適用するステップを提供する。ある特定のアプローチでは、この溶解手順は電気化学的溶解手順である。ある特定の実施形態では、生物学的宿主中の病原体の存在を検出するための方法は、試料をバイオセンサーに適用するステップの前に、第1の伝導性センサーにおいてベースライン測定を実施するステップを含み得る。対照マーカーの存在を同定するステップは、第1の伝導性センサーのベースライン測定を、第1の電極触媒信号と比較するステップによって実施され得る。ある特定のアプローチでは、この方法は、試料をバイオセンサーに適用するステップの前に、第2の伝導性センサーにおいてベースライン測定を実施するステップを含む。標的マーカーの存在を同定するステップは、第2の伝導性センサーのベースライン測定を、第2の電極触媒信号と比較するステップによって実施され得る。
ある特定のアプローチでは、検出の方法は、電極触媒試薬をバイオセンサーに適用するステップを含む。例えば、第1の遷移金属錯体および第2の遷移金属錯体を有する酸化還元ペアが、電極触媒信号を増幅するために、この試料に添加され得る。ある特定のアプローチでは、第1の電極触媒信号を測定するステップは、電圧信号を第1のセンサーに適用するステップと、電極からの電流信号を測定するステップとを含む。ある特定のアプローチでは、第1の電極触媒信号を測定するステップは、電圧信号を第2のセンサーに適用するステップと、電極からの電流信号を測定するステップとを含む。
対照マーカーを検出するための第1のプローブが提供される。この第1のプローブは、適切な係留化分子で官能化された核酸、ペプチド核酸、ロックト核酸、タンパク質またはペプチドのうち少なくとも1種を含み得る。ある特定のアプローチでは、この第1のプローブは、第1のセンサーに係留された核酸配列である。ある特定のアプローチでは、この第1のプローブは、第1のセンサーに係留されたペプチド核酸プローブである。ある特定のアプローチでは、この第1のプローブは、チオール結合でバイオセンサーに係留されている。この対照マーカーは、核酸、タンパク質またはペプチドのうち少なくとも1種を含む。ある特定の実施形態では、この対照マーカーは核酸配列を含む。ある特定の実施形態では、この対照マーカーはリボ核酸配列を含む。ある特定のアプローチでは、この対照マーカーはヒト上皮細胞由来である。
標的マーカーを検出するための第2のプローブが提供される。この第2のプローブは、適切な係留化分子で官能化された核酸、ペプチド核酸、ロックト核酸、タンパク質またはペプチドのうち少なくとも1種を含み得る。ある特定のアプローチでは、この第2のプローブは、第2のセンサーに係留された核酸配列である。ある特定のアプローチでは、この第2のプローブは、第2のセンサーに係留されたペプチド核酸プローブである。ある特定のアプローチでは、この第2のプローブは、チオール結合でバイオセンサーに係留されている。この標的マーカーは、核酸、タンパク質またはペプチドのうち少なくとも1種を含む。ある特定の実施形態では、この標的マーカーは核酸配列を含む。ある特定の実施形態では、この標的マーカーはリボ核酸配列を含む。ある特定のアプローチでは、この標的マーカーは病原体由来であり、この病原体は細菌である。ある特定のアプローチでは、この細菌はChlamydia trachomatisである。
ある特定のアプローチでは、検出の方法は、ハイブリダイゼーション条件下で、試料を第1の伝導性センサーおよび第2の伝導性センサーと接触させるステップを含む。ある特定のアプローチでは、この第1の伝導性センサーおよび第2の伝導性センサーは、チャンバー中に位置している。試料をバイオセンサーに適用するステップは、ある流量でチャンバーを通して試料を流すステップを含み得る。例えば、この流量は、固定されていても可変であってもよい。ある特定のアプローチでは、この流れは層流である。ある特定のアプローチでは、試料をバイオセンサーに適用するステップは、試料を撹拌するステップを含む。
ある特定の実施形態では、この第1のセンサーは微小電極である。この第1の伝導性センサーはナノ構造化微小電極であり得る。ある特定のアプローチでは、この第1の伝導性センサーは、金、白金およびパラジウムのうち少なくとも1種を含む。この第1の伝導性センサーは複数のセンサーを含み得る。ある特定の実施形態では、この第2の伝導性センサーは微小電極である。この第2の伝導性センサーはナノ構造化微小電極であり得る。ある特定のアプローチでは、この第2の伝導性センサーは、金、白金およびパラジウムのうち少なくとも1種を含む。この第2の伝導性センサーは複数のセンサーを含み得る。
ある特定の実施形態では、このバイオセンサーは第3の伝導性センサーを含む。例えば、この第3の伝導性センサーは、第3のプローブを有し得る。ある特定のアプローチでは、この第3のプローブはナンセンスプローブである。この第3のプローブは、適切な係留化分子で官能化された核酸、ペプチド核酸、ロックト核酸、タンパク質またはペプチドのうち少なくとも1種を含み得る。ある特定のアプローチでは、この第3のプローブは、第3の伝導性センサーに係留された核酸配列である。ある特定のアプローチでは、この第3のプローブは、第3の伝導性センサーに係留されたペプチド核酸プローブである。ある特定のアプローチでは、第1のプローブが、チオール結合でこの第3の伝導性センサーに係留されている。ある特定の実施形態では、第3の伝導性センサーは微小電極である。この第3の伝導性センサーはナノ構造化微小電極であり得る。この第3の伝導性センサーは、金、白金およびパラジウムのうち少なくとも1種を含み得る。この第3の伝導性センサーは複数のセンサーを含み得る。
本明細書に記載されるシステムおよびデバイスのある特定の態様では、生物学的宿主中の病原体の存在を検出するためのバイオセンサーが提供される。このバイオセンサーは、支持基盤(support base)に固定されたセンサーを有する固体支持基盤を含む。このセンサーは、対照マーカーの存在を検出するように構成された第1のプローブを含む。ある特定のアプローチでは、この対照マーカーは、生物学的宿主の内因性要素である。このセンサーは、標的マーカーの存在を検出するように構成された第2のプローブを含む。ある特定のアプローチでは、この標的マーカーは、生物学的宿主中の病原体由来である。
ある特定の実施形態では、この第1のプローブは、センサーに係留された核酸配列を含む。ある特定の実施形態では、この第2のプローブは、センサーに係留されたペプチド核酸配列を含む。一部のアプローチでは、第1のプローブおよび第2のプローブのうち少なくとも1つが、チオール結合でこのセンサーに係留されている。一部の実施形態では、対照マーカーおよび標的マーカーのうち少なくとも1つがリボ核酸配列を含む。このバイオセンサーは、第3のプローブを含み得る。例えば、この第3のプローブは、ペプチド核酸を含むナンセンスプローブであり得る。
対照マーカーを検出するための第1のプローブが提供される。この第1のプローブは、適切な係留化分子で官能化された核酸、ペプチド核酸、ロックト核酸、タンパク質またはペプチドのうち少なくとも1種を含み得る。ある特定のアプローチでは、この第1のプローブは、バイオセンサー上の第1の位置に係留された核酸配列である。ある特定のアプローチでは、この第1のプローブは、バイオセンサー上の第1の位置に係留されたペプチド核酸プローブである。ある特定のアプローチでは、この第1のプローブは、チオール結合でバイオセンサーに係留されている。この対照マーカーは、核酸、タンパク質またはペプチドのうち少なくとも1種を含む。ある特定の実施形態では、この対照マーカーは核酸配列を含む。ある特定の実施形態では、この対照マーカーはリボ核酸配列を含む。ある特定のアプローチでは、この対照マーカーはヒト上皮細胞由来である。
標的マーカーを検出するための第2のプローブが提供される。この第2のプローブは、適切な係留化分子で官能化された核酸、ペプチド核酸、ロックト核酸、タンパク質またはペプチドのうち少なくとも1種を含み得る。ある特定のアプローチでは、この第2のプローブは、バイオセンサー上の第2の位置に係留された核酸配列である。ある特定のアプローチでは、この第2のプローブは、バイオセンサー上の第2の位置に係留されたペプチド核酸プローブである。ある特定のアプローチでは、この第2のプローブは、チオール結合でバイオセンサーに係留されている。この標的マーカーは、核酸、タンパク質またはペプチドのうち少なくとも1種を含む。ある特定の実施形態では、この標的マーカーは核酸配列を含む。ある特定の実施形態では、この標的マーカーはリボ核酸配列を含む。ある特定のアプローチでは、この標的マーカーは病原体由来であり、この病原体は細菌である。ある特定のアプローチでは、この細菌はChlamydia trachomatisである。
ある特定のアプローチでは、このバイオセンサーは固体支持基盤を含む。ある特定のアプローチでは、この固体支持基盤はプリント回路基板を含む。それに加えてまたはその代わりに、この固体支持基盤はケイ素を含み得る。ある特定のアプローチでは、この第1のセンサーおよび第2のセンサーは、バイオセンサーのチャンバー中に位置している。この第1のセンサーおよび第2のセンサーは、チャンバーの長さに沿って直線状に位置し得る。
ある特定のアプローチでは、この第1のセンサーは伝導性である。ある特定の実施形態では、この第1のセンサーは微小電極である。この第1のセンサーはナノ構造化微小電極であり得る。ある特定のアプローチでは、この第1のセンサーは、金、白金およびパラジウムのうち少なくとも1種を含む。この第1のセンサーは複数のセンサーを含み得る。ある特定のアプローチでは、この第2のセンサーは伝導性である。ある特定の実施形態では、この第2のセンサーは微小電極である。この第2のセンサーはナノ構造化微小電極であり得る。ある特定のアプローチでは、この第2のセンサーは、金、白金およびパラジウムのうち少なくとも1種を含む。この第2のセンサーは複数のセンサーを含み得る。
ある特定の実施形態では、このバイオセンサーは第3のセンサーを含む。例えば、この第3のセンサーは第3のプローブを有し得る。ある特定のアプローチでは、この第3のプローブはナンセンスプローブである。この第3のプローブは、適切な係留化分子で官能化された核酸、ペプチド核酸、ロックト核酸、タンパク質またはペプチドのうち少なくとも1種を含み得る。ある特定のアプローチでは、この第3のプローブは、バイオセンサー上の第3の位置に係留された核酸配列である。ある特定のアプローチでは、この第3のプローブは、バイオセンサー上の第3の位置に係留されたペプチド核酸プローブである。ある特定のアプローチでは、この第1のプローブは、チオール結合でバイオセンサーに係留されている。ある特定のアプローチでは、第3のセンサーは伝導性である。ある特定の実施形態では、この第3のセンサーは微小電極である。この第3のセンサーはナノ構造化微小電極であり得る。ある特定のアプローチでは、この第3のセンサーは、金、白金およびパラジウムのうち少なくとも1種を含む。この第3のセンサーは複数のセンサーを含み得る。
ある特定の実施形態では、このバイオセンサーは、チャンバーの第1の終端に連結した第1の幅を有する入口チャネルを含み、このチャンバーは第2の幅を有する。この第1の幅および第2の幅は、およそ等しくてよい。ある特定のアプローチでは、このバイオセンサーは溶解チャンバーを含む。ある特定の実施形態では、この溶解チャンバーは少なくとも1つの電極を含む。この溶解チャンバーの電極は、銅、ニッケルおよび金のうち少なくとも1種を含み得る。
ある特定の態様では、入口チャネルと、この入口チャネルに連結した第1の終端を有するチャンバーと、このチャンバーの第2の終端に連結した出口チャネルと、このチャンバーに連結し、チャンバーの長さに沿って支持体を形成する基盤と、この基盤に固定され、チャンバー内に位置付けられた第1のセンサーと、この基盤に固定され、チャンバー内に位置付けられた第2のセンサーとを有するバイオセンサーが提供される。この第2のセンサーは、チャンバーの長さに沿って第1のセンサーと整列している。この第1のセンサーは、対照マーカーの存在を検出するように構成された第1のプローブを含み、この対照マーカーは、生物学的宿主の内因性要素である。この第2のセンサーは、標的マーカーの存在を検出するように構成された第2のプローブを含み、この標的マーカーは、生物学的宿主由来の病原体由来である。
ある特定の実施形態では、この入口チャネルは第1の幅を有し、このチャンバーは第2の幅を有し、第1の幅および第2の幅はほぼ等しい。ある特定のアプローチでは、この出口チャネルは第3の幅を有し、この第3の幅は入口チャネルの第1の幅とほぼ等しい。
対照マーカーを検出するための第1のプローブが提供される。この第1のプローブは、適切な係留化分子で官能化された核酸、ペプチド核酸、ロックト核酸、タンパク質またはペプチドのうち少なくとも1種を含み得る。ある特定のアプローチでは、この第1のプローブは、第1のセンサーに係留された核酸配列である。ある特定のアプローチでは、この第1のプローブは、第1のセンサーに係留されたペプチド核酸プローブである。ある特定のアプローチでは、この第1のプローブは、チオール結合で第1のセンサーに係留されている。この対照マーカーは、核酸、タンパク質またはペプチドのうち少なくとも1種を含む。ある特定の実施形態では、この対照マーカーは核酸配列を含む。ある特定の実施形態では、この対照マーカーはリボ核酸配列を含む。ある特定のアプローチでは、この対照マーカーはヒト上皮細胞由来である。
標的マーカーを検出するための第2のプローブが提供される。この第2のプローブは、適切な係留化分子で官能化された核酸、ペプチド核酸、ロックト核酸、タンパク質またはペプチドのうち少なくとも1種を含み得る。ある特定のアプローチでは、この第2のプローブは、第2のセンサーに係留された核酸配列である。ある特定のアプローチでは、この第2のプローブは、第2のセンサーに係留されたペプチド核酸プローブである。ある特定のアプローチでは、この第2のプローブは、チオール結合で第2のセンサーに係留されている。この標的マーカーは、核酸、タンパク質またはペプチドのうち少なくとも1種を含む。ある特定の実施形態では、この標的マーカーは核酸配列を含む。ある特定の実施形態では、この標的マーカーはリボ核酸配列を含む。ある特定のアプローチでは、この標的マーカーは病原体由来であり、この病原体は細菌である。ある特定のアプローチでは、この細菌はChlamydia trachomatisである。
ある特定のアプローチでは、このバイオセンサーは固体支持基盤を含む。ある特定のアプローチでは、この固体支持基盤はプリント回路基板を含む。それに加えてまたはその代わりに、この固体支持基盤はケイ素を含み得る。ある特定のアプローチでは、この第1のセンサーおよび第2のセンサーは、バイオセンサーのチャンバー中に位置している。この第1のセンサーおよび第2のセンサーは、チャンバーの長さに沿って直線状に位置し得る。
ある特定のアプローチでは、この第1のセンサーは伝導性である。ある特定の実施形態では、この第1のセンサーは微小電極である。この第1のセンサーはナノ構造化微小電極であり得る。ある特定のアプローチでは、この第1のセンサーは、金、白金およびパラジウムのうち少なくとも1種を含む。この第1のセンサーは複数のセンサーを含み得る。ある特定のアプローチでは、この第2のセンサーは伝導性である。ある特定の実施形態では、この第2のセンサーは微小電極である。この第2のセンサーはナノ構造化微小電極であり得る。ある特定のアプローチでは、この第2のセンサーは、金、白金およびパラジウムのうち少なくとも1種を含む。この第2のセンサーは複数のセンサーを含み得る。
ある特定の実施形態では、このバイオセンサーは第3のセンサーを含む。例えば、この第3のセンサーは第3のプローブを有し得る。ある特定のアプローチでは、この第3のプローブはナンセンスプローブである。この第3のプローブは、適切な係留化分子で官能化された核酸、ペプチド核酸、ロックト核酸、タンパク質またはペプチドのうち少なくとも1種を含み得る。ある特定のアプローチでは、この第3のプローブは、バイオセンサー上の第3の位置に係留された核酸配列である。ある特定のアプローチでは、この第3のプローブは、バイオセンサー上の第3の位置に係留されたペプチド核酸プローブである。ある特定のアプローチでは、この第1のプローブは、チオール結合でバイオセンサーに係留されている。ある特定のアプローチでは、第3のセンサーは伝導性である。ある特定の実施形態では、この第3のセンサーは微小電極である。この第3のセンサーはナノ構造化微小電極であり得る。ある特定のアプローチでは、この第3のセンサーは、金、白金およびパラジウムのうち少なくとも1種を含む。この第3のセンサーは複数のセンサーを含み得る。
ある特定のアプローチでは、このバイオセンサーは溶解チャンバーを含む。ある特定の実施形態では、この溶解チャンバーは少なくとも1つの電極を含む。この溶解チャンバーの電極は、銅、ニッケルおよび金のうち少なくとも1種を含み得る。
ある特定のアプローチでは、病原体の存在を検出するための方法は、対照マーカーの存在を指し示す信号を受信するステップを含む。対照マーカーの存在を指し示すこの信号は、生物学的宿主の内因性要素の量を指し示し得る。対照マーカーの存在を指し示すこの信号は、溶解手順から得られる成分を指し示し得る。対照マーカーの存在を指し示すこの信号は、第1のプローブの配列と対照マーカーの配列との間のハイブリダイゼーションを指し示し得る。ある特定のアプローチでは、病原体の存在を検出するための方法は、対照マーカーの非存在を指し示す第1の信号を受信するステップと、この第1の指示に基づいて、エラーを信号送信する(signalling)ステップとを含む。このエラーは、生物学的宿主由来の不十分な量の物質を受け取ること、生物学的試料に対して溶解手順を不適切に実施すること、および不十分なハイブリダイゼーション条件を提供することのうち1つであり得る。
ある特定のアプローチでは、病原体の存在を検出するための方法は、生物学的試料中の標的マーカーの存在を指し示す信号を受信するステップを含む。標的マーカーの存在を指し示すこの信号は、病原体由来の標的マーカーの量を指し示す。ある特定のアプローチでは、方法は、対照マーカーの存在を指し示す第1のバイオセンサー信号および標的マーカーの存在を指し示す第2のバイオセンサー信号に基づいて、病原体が生物学的宿主中に存在することを決定するステップを含む。
ある特定の実施形態では、方法は、標的マーカーの非存在を指し示す第2のバイオセンサー信号を受信するステップを含む。ある特定のアプローチでは、この第2のバイオセンサー信号は、病原体由来の標的マーカーの量の非存在を指し示す。この方法は、対照マーカーの存在を指し示す第1のバイオセンサー信号および標的マーカーの非存在を指し示す第2のバイオセンサー信号に基づいて、病原体が生物学的宿主中に存在しないことを決定するステップを含み得る。
ある特定のアプローチでは、病原体の存在を検出するための方法は、ナンセンスプローブにおけるハイブリダイゼーションを指し示す第3のバイオセンサー信号を受信するステップを含む。この方法は、第3のバイオセンサー信号に基づいて、エラーを信号送信するステップをさらに含み得る。ある特定の実施形態では、この方法は、対照マーカーの存在を指し示す第1のバイオセンサー信号、標的マーカーの存在を指し示す第2のバイオセンサー信号、およびナンセンスプローブにおけるハイブリダイゼーションの非存在を指し示す第3のバイオセンサー信号に基づいて、病原体が生物学的宿主中に存在することを決定するステップを含む。ある特定の実施形態では、この方法は、対照マーカーの存在を指し示す第1のバイオセンサー信号、標的マーカーの非存在を指し示す第2のバイオセンサー信号、およびナンセンスプローブにおけるハイブリダイゼーションの非存在を指し示す第3のバイオセンサー信号に基づいて、病原体が生物学的宿主中に存在しないことを決定するステップを含む。
ある特定のアプローチでは、病原体の存在を検出するための方法は、試料をバイオセンサーに適用するステップの前に、試料に溶解手順を適用するステップを含む。ある特定のアプローチでは、この溶解手順は電気化学的溶解手順である。
ある特定のアプローチでは、第1のバイオセンサー信号は、第1のプローブから受信される。例えば、この第1のバイオセンサー信号は、第1のセンサーから受信され得る。ある特定のアプローチでは、この第1のプローブは、第1のセンサーに連結している。ある特定のアプローチでは、第2のバイオセンサー信号は、第2のプローブから受信される。例えば、この第2のバイオセンサー信号は、第2のセンサーから受信され得る。ある特定のアプローチでは、この第2のプローブは、第2のセンサーに連結している。ある特定のアプローチでは、第3のバイオセンサー信号は、第3のプローブから受信される。例えば、この第3のバイオセンサー信号は、第3のセンサーから受信され得る。ある特定のアプローチでは、この第3のプローブは、第3のセンサーに連結している。
ある特定のアプローチでは、本明細書に記載されるデバイスおよびシステムは、第1のセンサーにおける対照マーカーの存在または非存在を指し示すように構成された第1のインジケーターを含む。本明細書に記載されるデバイスおよびシステムは、第1のセンサーにおける標的マーカーの存在または非存在を指し示すように構成された第2のインジケーターを含み得る。本明細書に記載されるデバイスおよびシステムは、第3のセンサーにおけるハイブリダイゼーションの存在または非存在を指し示すように構成された第3のインジケーターを含み得る。
ある特定のアプローチでは、病原体の存在を検出するための方法は、電極触媒信号を第1のセンサーにおいて測定することによって、対照マーカーの存在または非存在を同定するステップを含む。標的マーカーの存在または非存在を同定するステップは、電極触媒信号を第2のセンサーにおいて測定するステップを含み得る。ある特定のアプローチでは、この第1のプローブは、チオール結合で第1のセンサーに係留されたペプチド核酸を含む。ある特定のアプローチでは、この第2のプローブは、チオール結合で第2のセンサーに係留されたペプチド核酸プローブを含む。ある特定のアプローチでは、ベースライン測定は電極触媒測定である。ある特定のアプローチでは、電極触媒試薬は、第1の遷移金属錯体および第2の遷移金属錯体を有する酸化還元ペアリング(redox pairing)である。
当業者は、本開示を読めばこれらの実施形態の変形および改変に思い至る。上述の特徴および態様は、本明細書に記載される1つまたは複数の他の特徴との、任意の組合せおよびサブコンビネーション(複数の従属的な組合せおよびサブコンビネーションを含む)で実行され得る。その任意の成分を含む、上に記載または例示された種々の特徴は、組み合わされ得る、または他のシステムへと一体化され得る。さらに、ある特定の特徴は、省略されてもよく、実行されなくてもよい。
上述および他の目的および利点は、添付の図面と併せて以下の詳細な説明を考慮すれば明らかであり、図中、同様の参照文字は全体にわたって同様の部品を指す。
図1は、ヌクレオチド鎖の電極触媒検出を示す図である。 図2は、電極触媒検出信号を示す図である。 図3A〜3Dは、ヌクレオチド鎖の電極触媒検出のためのナノ構造化微小電極システムを示す図である。 図4は分析チャンバーを示す図である。 図5は分析チャンバーを示す図である。 図6は分析チャンバーを示す図である。 図7は分析チャンバーを示す図である。 図8は分析チャンバーを示す図である。 図9は分析チャンバーを示す図である。 図10A〜10Bは、分析チャンバーを通った試料の流れを示す図である。 図11は、分析チャンバーのための電極構成の一実施形態を示す図である。 図12は、電気的溶解チャンバーを示す図である。 図13は、生物学的試料を調製および分析するためのシステムを示す図である。 図14は、2プローブシステムの適用のための解釈表を示す図である。 図15は、3プローブシステムの適用のための解釈表を示す図である。 図16は、生物学的試料を受け取り、調製し分析するためのカートリッジシステムを示す図である。 図17は、分析的検出システムのためのカートリッジを示す図である。 図18は、自動化試験システムを示す図である。
本明細書に記載されるシステム、デバイスおよび方法の全体的な理解を提供するために、ある特定の例示的実施形態を記載する。本明細書に開示されるシステム、デバイスおよび方法は、Chlamydiaなどの細菌疾患のための診断システムにおける使用について示されているが、他の細菌、ウイルス、真菌、プリオン、植物物質、動物物質、タンパク質、RNA配列、DNA配列の検出、ならびに遺伝形質および障害についてのスクリーニングを含むがんスクリーニングおよび遺伝子試験が含まれるがこれらに限定されない他の適用において適用され得ることを理解すべきである。
例えばポイントオブケア設定において、生物学的宿主中の病原体の存在を検出するためのシステム、デバイスおよび方法が、本明細書で開示される。ある特定の態様では、方法は、生物学的宿主由来の試料を提供するステップと、内部対照を利用するバイオセンサーに試料を適用するステップとを含む。ある特定の適用では、このバイオセンサーは、試料中で、生物学的宿主の内因性要素である対照マーカーを検出するように構成された第1のプローブ、および試料中で、生物学的宿主中の病原体由来である標的マーカーの存在を検出するように構成された第2のプローブを含む。第1のプローブは、試料中の対照マーカーの存在または非存在を同定するために使用され、第2のプローブは、試料中の標的マーカーの存在または非存在を同定するために使用される。
本明細書に記載されるシステム、デバイスおよび方法は、生きた生物、例えばヒトまたは動物において疾患を診断するために使用され得る。例えば、Chlamydiaは、ヒトを苦しめる細菌疾患であり、細菌Chlamydia trachomatisによって引き起こされる。看護師または医師などの看護人は、この障害についての診断を受けることを望む患者から試料を得ることができる。例えば、看護人は、膣の表面をぬぐうために医療用スワブを使用し、それによって、膣液および膣上皮細胞の生物学的試料を得ることができる。患者がChlamydia trachomatis細菌を保菌している場合、この細菌は試料中に存在する。ヒトゲノムに対して特異的なさらなるマーカーもまた存在する。次いで、看護人または技術者は、試料中の細菌もしくは他の病原体、細胞、タンパク質または遺伝子の存在または非存在を検出するために、本明細書に記載されるシステム、デバイスおよび方法を使用する。
図1〜3Dは、電極触媒方法によって細胞成分、分子成分または組織成分を検出するための例示的なツール、センサー、バイオセンサーおよびテクノロジーを示す。かかるツールおよびテクノロジーが最初に例示され、一般に、種々の実行および適用の議論が後に続く。
図1は、バイオセンサーシステムを使用したヌクレオチド鎖の電極触媒検出を示す。システム100は、会合プローブ106がリンカー104を用いて電極102に結合された、電極102を含む。プローブ106は、分子または分子の群、例えば、試料中のリガンドまたは受容体の存在の指示を提供するためにバイオマーカー標的(例えば、受容体、リガンド)と結合または他の方法で相互作用することができる、核酸(例えば、DNA、RNA、cDNA、mRNA、rRNAなど)、オリゴヌクレオチド、ペプチド核酸、ロックト核酸、タンパク質(例えば、抗体、酵素など)またはペプチドである。リンカー104は、例えば、チオール結合などの化学結合を介して、プローブ106を電極102へと係留する分子または分子の群である。
ある特定の実施形態では、プローブ106は、1つまたは複数の型の化学結合、例えば相補的塩基対合および水素結合の形成を介して、標的核酸配列に結合することが可能なポリヌクレオチドである。この結合は、ハイブリダイゼーションまたはアニーリングとも呼ばれる。例えば、プローブ106は、天然に存在するヌクレオチドおよびヌクレオシド塩基、例えばアデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、チミン(T)およびウラシル(U)、または改変塩基、例えば7−デアザグアノシンおよびイノシンを含み得る。プローブ106中の塩基は、ホスホジエステル結合(例えば、DNAおよびRNA分子)によって、または他の型の結合によって連結し得る。例えば、プローブ106は、構成塩基がホスホジエステル結合以外のペプチド結合によって連結したペプチド核酸オリゴマーであり得る。ペプチド核酸オリゴマーは、ペプチド結合によって連結したN−(2−アミノエチル)−グリシン単位から構成される骨格を含有し得る。ペプチド核酸は、相補的核酸オリゴマーに対するより高い結合親和性および増加した特異性を有し、従って、本明細書に記載されるように、診断および他の感知適用において特に有益であり得る。
ある特定の実施形態では、プローブ106は、探索される核酸配列などの標的マーカー112に対して部分的または完全に相補的な配列を有する。標的マーカー112は、以下にさらに詳細に記載されるように、検出のための分子である。ある特定の実施形態では、プローブ106は、検出すべき探索される標的核酸の少なくとも一部分に結合することが可能な一本鎖オリゴヌクレオチドである。ある特定のアプローチでは、プローブ106は、例えば、鎖間のハイブリダイゼーションを調整するため、またはアッセイの間にナンセンスもしくは陰性対照として機能するために、標的配列に対して相補的でない領域を有する。プローブ106は、縦方向スペーサー、二本鎖領域、一本鎖領域、ポリ(T)リンカーおよび二本鎖二重鎖、例えば剛性リンカーおよびPEGスペーサーなどの、他の特徴もまた含有し得る。ある特定のアプローチでは、電極102は、複数の異なる標的112に対する複数の異なるプローブ106を用いて構成され得る。
プローブ106は、電極102へのプローブ106の結合を促進するリンカー104を含む。ある特定のアプローチでは、リンカー104は、プローブ106と会合し、電極102に結合する。例えば、リンカー104は、チオール、ジチオール、アミン、カルボン酸またはアミノ基などの官能基であり得る。例えば、リンカー104は、ポリヌクレオチドプローブの5’末端に連結した4−メルカプト安息香酸であり得る。ある特定のアプローチでは、リンカー104は、電極102と会合し、プローブ106に結合する。例えば、電極102は、アミン、シランまたはシロキサン官能基を含み得る。ある特定のアプローチでは、リンカー104は、電極102およびプローブ106から独立している。例えば、リンカー104は、電極102およびプローブ106の両方に結合する、溶液中の分子であり得る。
適切な条件下で、プローブ106は、相補的標的マーカー112とハイブリダイズして、試料中の標的マーカー112の存在の指示を提供し得る。ある特定のアプローチでは、この試料は、生物学的宿主由来の生物学的試料である。例えば、試料は、組織、細胞、タンパク質、体液、遺伝子材料、細菌物質もしくはウイルス物質、植物、動物、細胞培養物または他の生物もしくは宿主であり得る。この試料は、生物全体、またはその組織、細胞もしくは成分部分のサブセットであり得、細胞性または非細胞性の生物学的材料を含み得る。体液および組織には、血液、血漿、血清、脳脊髄液、リンパ、涙、唾液、血液、粘液、リンパ液、滑液、脳脊髄液、羊水、羊膜帯血液、尿、膣液、***、涙、乳汁および組織切片が含まれ得るが、これらに限定されない。この試料は、核酸、例えばデオキシリボ核酸(DNA)、リボ核酸(RNA)、もしくはデオキシリボ核酸およびリボ核酸のコポリマー、またはそれらの組合せを含有し得る。ある特定のアプローチでは、標的マーカー112は、宿主、病原体、疾患または形質に独自であることが公知の核酸配列であり、プローブ104は、試料中の宿主配列の検出を可能にするために、標的マーカー112の配列に対する相補的配列を提供する。
ある特定の態様では、システム、デバイスおよび方法は、この試料に対して、精製および抽出などの処理ステップを実施するために提供される。検出のための分析物または標的分子、例えば核酸は、細胞、細菌またはウイルスの内側に隔離され得る。この試料は、試料中に含まれる種々の成分、組織、細胞、画分および分子を、分離、単離または他の方法でアクセス可能にするために、処理され得る。処理ステップには、精製、均質化、溶解および抽出のステップが含まれ得るが、これらに限定されない。これらの処理ステップは、試料中のまたは試料由来の標的マーカー、例えば標的マーカー112を、分離、単離または他の方法でアクセス可能にし得る。
ある特定のアプローチでは、標的マーカー112は、任意の天然に存在する原核生物、例えば病原性または非病原性細菌(例えば、Escherichia、Salmonella、Clostridium、Chlamydiaなど)、真核生物(例えば、原生動物、寄生生物、真菌および酵母)、ウイルス(例えば、ヘルペスウイルス、HIV、インフルエンザウイルス、エプスタイン・バーウイルス、B型肝炎ウイルスなど)、植物、昆虫、およびヒトを含む動物、ならびに組織培養物中の細胞から得られた、DNAまたはRNAの形態の遺伝子材料である。これらの供給源由来の標的核酸は、例えば、ヒトを含む動物由来の体液の生物学的試料中に見出され得る。ある特定のアプローチでは、この試料は、ヒト患者などの生物学的宿主から得られ、これには、非ヒト材料または生物、例えば、細菌、ウイルス、他の病原体が含まれる。
以下の図4を参照してさらに詳細に議論するように、患者試料中の病原体由来の標的マーカーは、本明細書に記載されるシステム、デバイスおよび方法によって検出され得る。ある特定のアプローチでは、本明細書に記載されるシステム、デバイスおよび方法は、宿主および/または細菌由来の標的分子の存在または非存在を検出するために試料からまた採取される対照マーカーに依存し、ポイントオブケア設定において、その検出を看護人に知らせる。例えば、第1のプローブは、試料中に見出される生物学的宿主の内因性要素に関するマーカー(例えば、ヒト核酸配列)について、対照としての使用について試験し得、第2のプローブは、その資料由来の病原体に関するマーカー(例えば、細菌RNA)について試験する。以下にさらに議論するように、内因性要素および病原体が共に試料中に存在すると検出される場合、これらのシステムおよびデバイスは、看護提供者に信号送信し得、その標的が検出されていることを指し示し得る。
標的核酸分子、例えば標的マーカー112は、任意選択で、検出前に増幅され得る。この標的核酸は、二本鎖形態または一本鎖形態であり得る。二本鎖形態は、加熱、アルカリ処理などの方法によって、または酵素処理によって、増幅反応の開始時に、2つの鎖を一本鎖形態または部分的に一本鎖の形態にするために、変性剤で処理され得る。
一旦試料が標的核酸、例えば、標的分子112を曝露するように処理されると、この試料溶液は、プローブ106と標的分子112との間のハイブリダイゼーションを検出するために、本明細書に記載されるように試験され得る。例えば、電極触媒検出は、以下により詳細に記載されるように適用され得る。標的分子112が試料中に存在しない場合、本明細書に記載されるシステム、デバイスおよび方法は、標的分子の非存在を検出し得る。例えば、Chlamydia trachomatisなどの細菌性病原体を診断する場合、Chlamydia trachomatis由来のRNA配列などの標的分子の、この試料中での存在は、生物学的宿主(例えば、ヒト患者)中のその細菌の存在を指し示し、試料中の標的分子の非存在は、その宿主がChlamydia trachomatisに感染していないことを指し示す。同様に、他のマーカーが、他の病原体および疾患のために使用され得る。
図1を参照すると、システム100のプローブ106は、相補的標的分子112にハイブリダイズする。ある特定のアプローチでは、このハイブリダイゼーションは、相補的塩基対合を介してである。ある特定のアプローチでは、ミスマッチまたは不完全なハイブリダイゼーションもまた生じ得る。「ミスマッチ」とは、典型的に、ハイブリダイゼーションの間の2つの異なる核酸鎖(例えば、プローブおよび標的)間の非相補的ヌクレオチド塩基の対合を指す。相補的対合は一般に、A−T、A−UおよびC−Gであると受け入れられている。局所的環境の条件、例えば、イオン強度、温度およびpHは、ハイブリダイゼーションの「特異性」または「ストリンジェンシー」とも呼ばれ得る、塩基間のミスマッチが生じ得る程度に影響し得る。他の因子、例えば、ヌクレオチド配列の長さおよびプローブの型もまた、ハイブリダイゼーションの特異性に影響し得る。例えば、より長い核酸プローブは、より短い核酸プローブよりもミスマッチに対する高い許容度を有する。一般に、タンパク質核酸プローブは、対応するDNAプローブまたはRNAプローブよりも高い特異性を提供する。
図に示すように、試料中の標的マーカー112の存在または非存在は、電極触媒技術を介して決定される。これらの電極触媒技術は、極度に低いレベルの核酸分子、例えば、生物学的宿主から得られた標的RNA分子の検出を可能にする。電極触媒技術の適用は、米国特許第7,361,470号および米国特許第7,741,033号、ならびにPCT出願番号PCT/US12/024015中にさらに詳細に記載され、これらは、その全体が本明細書で参照によって本明細書に組み込まれる。本システムに適用される場合の、これらの技術の簡潔な説明は以下に提供され、これらの電極触媒技術が例示的かつ非限定的であること、および他の技術が、本システムの他のシステム、デバイスおよび方法(例えば、図4〜18)との使用について想定され得ることが理解されている。
図1〜3Cの電極触媒適用では、試料は、溶液中で電極102に適用される。実際においては、第1の遷移金属錯体108および第2の遷移金属錯体110を有する酸化還元ペアが、試料溶液に添加される。信号発生器またはポテンシオスタットが、電極102に電位(電圧)を適用するために使用され、電極102およびプローブ106とのその密な会合に起因して、第1の遷移金属錯体108に酸化状態の変化を起こさせる。次いで、電子が第2の遷移金属錯体110に移動され得、電極102を通り、試料を通り、信号発生器に戻る電流を作り出す。この電流信号は、以下に記載するように、第1の遷移金属錯体108および第2の遷移金属錯体110の存在によって増幅される。
第1の遷移金属錯体108および第2の遷移金属錯体110は一緒になって、信号を増幅する電極触媒レポーターシステムを形成する。遷移金属錯体は、中心遷移金属に移動され得る電子の孤立電子対を有するいくつかの負に荷電したまたは中性の配位子によって取り囲まれた、中心遷移金属原子またはイオン、一般にはカチオンから構成される構造である。遷移金属錯体(例えば、錯体108および110)には、周期表中のIIA族元素とIIB族元素との間に見出される遷移金属元素が含まれる。ある特定のアプローチでは、この遷移金属は、元素の周期表のIIA族元素とIIB族元素との間の第4周期、第5周期または第6周期由来の元素である。ある特定の実施形態では、第1の遷移金属錯体108および第2の遷移金属錯体110は、コバルト、鉄、モリブデン、オスミウム、ルテニウムおよびレニウムを含む群から選択される遷移金属を含む。ある特定の実施形態では、第1の遷移金属錯体108および第2の遷移金属錯体110の配位子は、ピリジンベースの配位子、フェナントロリン(phenathroline)ベースの配位子、複素環式配位子、アクオ(aquo)配位子、芳香族配位子、クロライド(Cl)、アンモニア(NH )またはシアニド(CN)を含む群から選択される。ある特定のアプローチでは、第1の遷移金属錯体108は、遷移金属アンモニウム錯体である。例えば、図1に示すように、第1の遷移金属錯体108はRu(NH 3+である。ある特定のアプローチでは、第2の遷移金属錯体110は、遷移金属シアン酸錯体である。例えば、図1に示すように、第2の遷移金属錯体はFe(CN) 3−である。ある特定のアプローチでは、第2の遷移金属錯体110は、IrCl 2−またはIrCl 3−などの塩化イリジウム錯体である。
ある特定の適用では、標的分子112が試料溶液中に存在する場合、この標的分子112は、図1の右側に示すように、プローブ106とハイブリダイズする。第1の遷移金属錯体108(例えば、Ru(NH 3+)は、カチオン性であり、核酸標的分子112がプローブ106においてハイブリダイズする際の静電気引力に起因して蓄積する。第2の遷移金属錯体110(例えば、Fe(CN) 3−)は、アニオン性であり、ハイブリダイズした標的分子112およびプローブ106から反発される。信号発生器、例えばポテンシオスタットが、電極に電圧信号を適用するために使用される。信号が適用されると、第1の遷移金属錯体108は還元される(例えば、Ru(NH 3+からRu(NH 2+へ)。第2の金属錯体110(例えば、Fe(CN) 3−)の還元は、熱力学的により好ましく、従って、電子(e)が、還元形態の第1の遷移金属錯体108から第2の遷移金属錯体110へとシャトルされて、第2の遷移金属錯体を還元し(例えば、Fe(CN) 3−からFe(CN) 4−へ)、元の第1の遷移金属錯体108(例えば、Ru(NH 3+)を再生する。この触媒的シャトルプロセスは、電位が適用された場合に電極102を通る電子流の増加を可能にし、標的分子112が存在する場合に測定された信号(例えば、電流)を増幅する。標的分子112が試料に存在しない場合、測定された信号は顕著に低減される。
図2のチャート200は、代表的電極触媒検出信号を示す。信号発生器、例えばポテンシオスタットが、図1の電極102などの電極において電圧信号を適用するために使用される。サイクリックボルタンメトリー、電流測定、時間電流測定、微分パルスボルタンメトリー、熱量測定および電位差測定が含まれるがこれらに限定されない電気化学的技術が、標的マーカーを検出するために使用され得る。ある特定のアプローチでは、適用される電位または電圧は、経時的に変更される。例えば、得られた電流を測定しながら、電位は、0mVから−300mVまでなどの2つの電圧点間でサイクルまたは傾斜され得、0mVに戻され得る。従って、チャート200は、水平軸に沿った0mVと−300mVとの間の対応する電位における、垂直軸に沿った電流を示す。データグラフ202は、標的マーカーの非存在下で、図1の電極102などの電極において測定された信号を示す。データグラフ204は、標的マーカーの存在下で、図1の電極102などの電極において測定された信号を示す。データグラフ204について見られ得るように、標的分子の存在下で記録された信号は、特にピーク208をおよそ−100mVに位置するピーク206と比較した場合に、より高い振幅の電流信号を提供する。従って、マーカーの存在および非存在は識別され得る。
ある特定の適用では、単一の電極またはセンサーが、より小さいポイントオブケアサイズの構成であっても標的マーカーおよび対照マーカーの検出を提供するように、隣同士に配置された、またはチャンバーの上部に配置された、もしくはチャンバー内でごく接近して配置された、2つ以上のプローブを用いて構成される。例えば、単一の電極センサーは、2つの異なるマーカーとハイブリダイズするように構成された2つの型のプローブに連結し得る。ある特定のアプローチでは、単一のプローブは、2つのマーカーをハイブリダイズおよび検出するように構成される。ある特定のアプローチでは、2つの型のプローブは、異なる比率で電極に連結し得る。例えば、第1のプローブは、第2のプローブに対して2:1の比率で電極センサー上に存在し得る。従って、このセンサーは、複数の分析物の別個の検出を提供することが可能である。例えば、第1のマーカーが存在する場合、第1の別個の信号(例えば、電流)の大きさが生成され、第2のマーカーが存在する場合、第2の別個の信号の大きさが生成され、第1のマーカーおよび第2のマーカーの両方が存在する場合、第3の別個の信号の大きさが生成され、いずれのマーカーも存在しない場合、第4の別個の信号の大きさが生成される。同様に、さらなるプローブもまた、増加した数の多標的検出のために実行され得る。
ある特定のアプローチでは、本明細書に記載されるシステム、デバイスおよび方法は、上で議論したように、電極触媒検出のために電位を適用するように構成された1つまたは複数のナノ構造化微小電極(NME)を含む。図3A〜3Dは、ヌクレオチド鎖の電極触媒検出のためのナノ構造化微小電極システム300を示す。ナノ構造化微小電極システムは、米国特許出願第13/061,465号、米国特許第7,361,470号および米国特許第7,741,033号、ならびにPCT出願番号PCT/US12/024015中にさらに詳細に記載され、これらは、その全体が本明細書で参照によって本明細書に組み込まれる。本システムに適用される場合の、ナノ構造化微小電極の簡潔な説明は、以下に提供される。
ナノ構造化微小電極は、ナノスケール特徴を有するマイクロスケール電極である。ある特定のアプローチでは、ナノ構造化微小電極は、約0.5ミクロン(μm)〜約100μmの範囲の高さおよび約1μm〜約50μmの範囲の直径を有する。ナノ構造化微小電極は、例えば約1ナノメートル(nm)と約300nmとの間のナノスケール範囲の形態を有するさらなる特徴、例えばスパイク、ナノワイヤーおよび***を含み得る。ある特定のアプローチでは、これらの形態的特徴は、約10nm〜約20nmの範囲にある。これらの特徴は、半球状、変則的、円柱状またはフラクタルであり得る。例えば、図3Aは、フラクタル構成にあるナノワイヤー延長310を有するナノ構造化微小電極308を有するセンサー300を示す。これらのナノワイヤー延長310は、直径が約10nm〜約80nmの範囲であり、これらのナノワイヤー延長310は、1平方センチメートル当たり約1×10〜約1×10の密度範囲のナノワイヤー延長を有する。
ある特定のアプローチでは、ナノ構造化微小電極は、貴金属(例えば、金、白金、パラジウム、銅、銀、オスミウム、インジウム、ロジウム、ルテニウム)、貴金属の合金(例えば、金−パラジウム、銀−白金など)、伝導性ポリマー(例えば、ポリピロール(polypyrole)(PPY))、非貴金属(例えば、ニッケル、アルミニウム、スズ、チタン、タングステン)、金属酸化物(例えば、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化ニッケル、酸化インジウムスズ、酸化チタン、窒素ドープ酸化チタン(TiOxNy))、金属ケイ化物(ケイ化ニッケル、ケイ化白金)、金属窒化物(窒化チタン(TiN)、窒化タングステン(WN)または窒化タンタル(TaN))、炭素(ナノチューブ、ファイバー、グラフェン、無定形炭素)、または上記のいずれかの組合せから構成される。
ナノ構造化微小電極は、固体基材302上に形成される。固体基材302は、半導体材料、例えば、ケイ素、シリカ、石英、ゲルマニウム、ヒ化ガリウム、炭化ケイ素およびインジウム化合物(例えば、ヒ化インジウム、インジウム、アンチモン化物、リン化インジウム)、硫化セレン、セラミック、ガラス、プラスチック、ポリカーボネートもしくは他のポリマー、または上記のいずれかの組合せを含み得る。システム300は、集積回路(IC)チップなどのチップの形態で提供され得る。ある特定のアプローチでは、システム300は、高い電気抵抗を有する材料から構成される絶縁層または誘電性層304を含む。適切な材料の例には、二酸化ケイ素、窒化ケイ素、窒素ドープ酸化ケイ素(SiOxNy)またはパリレンが含まれるがこれらに限定されない。ナノ構造化微小電極308は一般に、絶縁層304中の円柱状孔を伝導性リード306に提供することによって形成される。伝導性リード306は、金、銀、タングステン、窒化チタン、ポリシリコンまたは他の伝導性もしくは半伝導性材料から構成され得る。ナノ構造化微小電極308は、イオン形態の電極金属を含有する溶液中にセンサー300を置き、電極308および得られたナノ構造、例えばナノワイヤー延長310を電気的に沈着または成長させるために電気信号を適用することによって、形成される。
図3Bに示すように、ナノ構造化微小電極308は、プローブ106と類似した、例えば、ペプチド核酸プローブであり得る、プローブ312で官能化され得る。ある特定のアプローチでは、プローブ312は、リンカー104に関して上記されたように、リンカー分子を用いてナノワイヤー延長310に結合される。ナノ構造化微小電極308の表面は、電極の高い伝導性を維持するがプローブ312との結合を促進する材料で、さらに被覆され得る。例えば、窒素含有ナノ構造化微小電極(例えば、TiN、WNまたはTaN)は、プローブ312のアミン官能基と結合し得る。
図3Cおよび3Dは、標的マーカー112と類似の標的マーカー314の電極触媒検出のためのナノ構造化微小電極308の使用を示す。この電極触媒検出プロセスは、図1の電極触媒検出プロセスと類似である。存在する場合、標的マーカー314は、プローブ312とハイブリダイズして、ハイブリダイズした複合体316を形成する。電気信号(例えば、電圧)が電極308に適用される。第1の遷移金属錯体318は、図1および図2に関して記載されたように、第2の遷移金属錯体320を受容し、第2の遷移金属錯体320に電子をシャトルして、標的分子314が存在する場合に、増幅された信号を提供する。
ある特定の態様では、本明細書に記載されるセンサーおよび電極は、生物学的宿主由来の試料を分析するために、例えばポイントオブケアデバイスにおいて、感知チャンバーまたは分析チャンバーへと一体化される。図4は、病原体センサー406および宿主センサー410を有する分析チャンバー400を示す。チャンバー400は、試料が保持されセンサー406および410において分析される空間を形成する壁402および404を含む。病原体センサー406は、ポテンシオスタットなどの制御性計測手段にセンサー406を接続する伝導性トレース408を含む。宿主センサー410も、伝導性トレース412を用いて外部または制御性計測手段に接続される。病原体センサー406および宿主センサー410は、距離X隔てられている。
病原体センサー406および宿主センサー410は、電極102およびナノ構造化微小電極308などの、以前に記載された電極およびセンサーと類似であり得る。病原体センサー406は、マーカーが試料中に存在するか否かを決定するために使用される。図4には示されていないが、病原体センサー406は、病原体由来の標的マーカーに連結するように構成された、プローブ106などのプローブを含む。ある特定のアプローチでは、このプローブはペプチド核酸プローブである。例えば、病原体センサー406に連結したプローブは、その病原体に独自の病原体由来のヌクレオチド配列に対して相補的なヌクレオチド配列を含み得る。ある特定のアプローチでは、このプローブは、Chlamydia trachomatis由来のRNA分子に連結するように構成されている。Chlamydia trachomatisに対する標的マーカーの存在を同定するためのプローブの例には、CGTTACTCGGATGCCCAAATまたはATCTTTGACAACTAACTTACの配列を有する16s rRNAに対するプローブ、CTTGACCCTTACGGGCCATTまたはTTCTCATCGCTCTACGGACTの配列を有する23s rRNAに対するプローブ、ATATACACCCAGGCTCCCまたはGCCTAACCGCTCAGTGATAAの配列を有するCTLon_0332に対するプローブ、およびTACGACAACAACTACTTAAA、AGCATCTTGGTGCGTATCCCまたはTGCATTTGCCGTCAACTGGAの配列を有するomcAに対するプローブが含まれるがこれらに限定されない。
宿主センサー410は、宿主マーカーに連結するように構成されたプローブを含む。この宿主マーカーは、生物学的宿主由来の内因性要素、例えば、DNA配列、RNA配列またはペプチドである。例えば、宿主センサー410に連結するプローブは、ヒトゲノムに独自のヌクレオチド配列とハイブリダイズするヌクレオチド配列を用いて構成され得る。ある特定のアプローチでは、宿主マーカーに対するプローブは、ペプチド核酸プローブである。好ましくは、この宿主マーカーは、ヒト患者から採取された全ての生物学的試料中に存在し、従って、分析プロセスのための陽性内部対照として機能し得る。従って、宿主センサー410における宿主マーカーの検出は、アッセイのための対照として機能する。具体的には、宿主マーカーの検出は、その試料が宿主(例えば、患者)から正確に採取されたこと、その試料が正確に処理されたこと、ならびに分析チャンバー中のプローブおよびマーカーのハイブリダイゼーションが首尾よく起こったことを確認する。アッセイのいずれかの部分が失敗した場合、宿主マーカーは宿主センサー410では検出されず、アッセイは不定とみなされる。
病原体センサー406および宿主センサー410は、図1〜3に関連して以前に記載された電極触媒方法を使用して動作する(本明細書で議論されるかかるセンサーおよび内部対照技術は、他の診断方法においても適用できるが)。図4は、2つだけのセンサーを示すが、任意の数のセンサーが使用され得る。例えば、チャンバー400は、複数の病原体センサー406および複数の宿主センサー410を含み得る。複数のセンサーが使用される場合、各センサーは、任意選択で、異なる病原体、異なる宿主、または同じ病原体もしくは同じ宿主の異なる部分の存在または非存在を検出するために、異なる標的マーカーを感知するように構成され得る。代替的アプローチでは、複数の病原体センサー406が使用されるが、各病原体センサーは、その標的マーカーの存在または非存在のさらなる検証を提供するために、同じ標的マーカーを感知するように構成される。同様に、複数の宿主センサー410もまた使用され得、各センサーは、測定のさらなる検証を提供するために、同じ宿主標的マーカーの存在または非存在を検出するように構成される。
図5は、分析チャンバーのさらなる一実施形態を示す。チャンバー500は、壁402および404、病原体センサー406ならびに宿主センサー410を含むという点において、チャンバー400と類似である。チャンバー500はさらに、ナンセンスセンサー414を含む。病原体センサー406および宿主センサー410と同様に、ナンセンスセンサー414は、伝導性トレース416によって、ポテンシオスタットなどの制御性計測手段に電気的に連結する。ナンセンスセンサー414は、ナノ構造化微小電極などの電極もまた含み得る。ナンセンスセンサー414は、プローブ106などのプローブを含む。ある特定のアプローチでは、このナンセンスプローブはペプチド核酸プローブである。しかし、ナンセンスプローブは、病原体または生物学的宿主由来のマーカーと結合するようには構成されていない。その代り、ナンセンスセンサー414に連結したプローブは、病原体中にも生物学的宿主中にも見出されないヌクレオチド配列などの構造を有する。このナンセンスセンサーは、分析チャンバー500内の条件が正確な感知結果を提供できることを検証するためのさらなる対照として機能する。ナンセンスセンサー414は、非特異的結合について試験する。ヌクレオチド配列の非特異的結合は、チャンバー500中の不適切なハイブリダイゼーション条件下で生じ得る。例えば、非特異的結合は、pH、イオン強度または温度が正確な試験に適切でない場合に生じ得る。結合がナンセンスセンサー414において生じる場合、他の非特異的結合が、病原体センサー406および宿主センサー410において生じ得、従って、アッセイは不正確である。ナンセンスセンサー414は、それにより、試験条件についてのさらなる対照として作用できる。ナンセンスセンサー414は、以前に記載されたような電極触媒技術を使用しても機能し得る。図5は3つのセンサーを示しているが、任意の数のセンサーが使用され得る。センサー406、410および414は、直線状配置でチャンバー500中に配置される。しかし、センサー406、410および414は、他のパターンでも配置され得る。
図6は、以前に記載されたチャンバー400および500と類似した分析チャンバー600のさらなる一実施形態を示す。図6は、参照電極418および対電極422もまた示す。参照電極418および対電極422は、それぞれ伝導性トレース420および424によって、制御性計測手段(例えば、ポテンシオスタット)に接続される。参照電極418および対電極422は、電極触媒測定において使用される。参照電極418は、センサー406、410および414のいずれかにおいて電圧を適用するための参照として機能する。電圧がセンサー(例えば、センサー406、410および414)において適用される場合、発生した電流は、センサー(例えば、センサー406、410および414)を通り、プローブおよび標的のハイブリダイズした複合体を通り、試料を通り、対電極422を通って流れる。
図7は、図4〜6に示されたものと類似したバイオセンサーシステムと同様に適用されるように構成された、生物学的試料を分析するためのシステムを示す。システム700は、出口チャネル706に連結した分析チャンバー704に連結した入口チャネル702を含む。分析チャンバー704は、以前に議論した分析チャンバー400、500および600と類似である。分析チャンバー704は、2つの病原体センサー406、2つの宿主センサー410および2つのナンセンスセンサー414を含む。各型の2つのセンサーが示されているが、任意の数のセンサーが、チャンバー704において使用され得る。分析チャンバー704はさらに、図6に関して記載したように機能する参照電極418および対電極422を含む。
システム700は、試料溶液の流れを、1つまたは複数のバイオセンサーと接触させるように構成されている。入口チャネル702は直径dを有する。分析チャンバー704は直径dを有する。出口チャンバー706は直径dを有する。ある特定のアプローチでは、直径d、dおよびdは、実質的に類似である。ある特定の実施形態では、直径d、dおよびdは、およそ25mmと3mmとの間である。試料が入口チャネル702、チャンバー704および出口チャネル706を通ってシステム700中を流れる場合、この流れは、一定の速度で維持され得る。ある特定の場合には層流であり得る一定の均一の流れは、試料がおよそ同じ量の時間にわたって各電極またはセンサーに曝露されることを確実にするために、特に望まれ得る。ある特定のアプローチでは、直径d、dおよびdは、実質的に異なる。異なる直径が、流量を調整するために、チャネル702の終端および中央部において使用され得る。例えば、速い流量は、入口チャネルを通してチャンバーに試料を移動させるために望まれ得るが、より遅い流量は、より長い曝露時間を提供するために試料がチャンバー704内に存在する場合に、望まれ得る。例えば、直径dは、チャンバーの中央部または直径dよりも小さくてもよい。
異なる直径d、dおよびdは、試料の容量における差異に関して調整するためにも有用であり得る。例えば、ある特定のアプローチでは、試薬は、サンプルがシステム700の一部を通って移動する際に、試料に添加され得る。より広い直径は、増加した容量を相殺するため、およびある特定のアプローチでは試薬が試料に添加される際の試料の特定の流量を維持するために、その部分において使用され得る。
示されるように、入口チャネル702、分析チャンバー704および出口チャネル706は、直線状の様式で配置されるが、入口チャネル702、分析チャンバー704および出口チャネル706は、曲線、曲がり角を含み得、または異なる高さもしくは深さで配置され得る。例えば、図8は、異なるレベルに位置付けられた入口チャネル802、分析チャンバー804および出口チャネル806を有するシステム800を示す。入口チャネル802および出口チャンバー806は、分析チャンバー804よりも高く、チャンバー802内の分析のための試料溶液の一部分が、他の一部分、例えば廃棄物から分離されるのを可能にし得る。それぞれ入口チャネル802、分析チャンバー804および出口チャネル806の直径d、dおよびdはまた、図7のシステム700に関連して記載したものと、実質的に類似または実質的に異なってもよい。分析チャンバー804は、製造の簡便性のために、入口チャネル802または出口チャネル806とは異なるレベルに位置付けられ得る。例えば、センサーは、入口チャネル802および出口チャネル806とは別に製造され得、後者はチャンバー804内に位置付けられる。入口チャネル802および出口チャネル806は、金型から製造され得るが、センサー406、410、414ならびに電極418および422は、ケイ素支持体またはプリント回路基板上に製造され得、入口チャネル802および出口チャネル806に結合され得る。
図9は、分析チャンバーの一実施形態の断面図を示す。チャンバー900は、基盤部分902、1つまたは複数のセンサー904、および弧をなして基盤上に広がる壁906を含む。壁906は、基盤902に連結して、試料が保持され流れる保持空間908を形成する。示されるように、空間908は、実質的に平らな基盤および弧状屋根を備えたハーフパイプ様の形状である。ある特定のアプローチでは、壁906は、基盤902および電極904とは別に製造される。例えば、壁906は、成形技術を介して製造され得、基盤902およびセンサー904は、集積回路テクノロジーを用いて製造され得る。次いで、壁906は、基盤902に連結して、チャンバー900を形成し得る。
図10A〜10Bは、分析チャンバーを通る試料の流れを示す。チャンバー1000は、試料中の標的成分および対照メーカーを検出するために構成された少なくとも1つのセンサーを含む。この少なくとも1つのセンサーは、それぞれ標的マーカーおよび対照マーカーに対して特異的なプローブを含む。チャンバー1000は、以前に示された分析チャンバーと類似である。チャンバー1000は、壁1002および1004ならびに図4〜8のセンサー406、410、414と類似した複数のセンサー1006、1008、1010、1012、1014、1016を含む。ある特定のアプローチでは、この1つまたは複数のセンサーは、試料中の標的成分および対照成分に結合し得るヌクレオチド配列プローブ(例えば、PNA)を用いて構成された、以前に記載されたような1つまたは複数のナノ構造化微小電極などの、プローブを有する1つまたは複数の電極を含む。これらのセンサーは、標的マーカー(例えば、Chlamydia trachomatisを指し示す)を検出するための病原体センサー、対照マーカー(例えば、ヒト組織を指し示す)を検出するための宿主センサー、ナンセンスプローブを有するナンセンスセンサー、またはそれらの任意の組合せとして構成され得る。ある特定のアプローチでは、少なくとも1つのセンサーは、病原体センサーとして構成され、少なくとも1つのセンサーは、宿主センサーとして構成される。少なくとも1つのセンサーは、ナンセンスセンサーとしても構成され得る。チャンバー1000は、複数の任意のまたは各々のセンサーを含み得る。例えば、センサー1006および1012は、病原体センサーとして構成され得、センサー1008および1014は、宿主センサーとして構成され得、センサー1010および1016は、ナンセンスセンサーとして構成され得る。チャンバー1000は、参照電極418および対電極422などの参照電極および対電極もまた含み得る。
試料1018はチャンバー1000を通って流れ、分析物、特に標的マーカーおよび対照マーカーが、センサー上でプローブとハイブリダイズし得る。ある特定のアプローチでは、試料1018は、チャンバー1000を通って一定の流量で流れる。ある特定のアプローチでは、各センサーは、およそ同じ量の時間にわたって試料に曝露される。ある特定のアプローチでは、試料1018は、ハイブリダイゼーションを改善または加速させるために、チャンバー1000中で撹拌される。
センサー1006、1008、1010、1012、1014および1016は、図10中に直線状の配置で示される。ある特定のアプローチでは、他の配置が使用され得る。例えば、図11は、アレイ構成または格子構成で位置付けられたセンサー1102、1104、1106、1108、1110、1112、1114、1116および1118を有するチャンバー1100を示す。格子構成は、増加した数のセンサーを提供するため、またはチャンバーを短縮するために、有用であり得る。ある特定のアプローチでは、各センサー型(例えば、病原体センサー、宿主センサーおよびナンセンスセンサー)は、各センサー型について試料に対する類似の曝露を確実にするために、格子構成の行を占める。ある特定のアプローチでは、各センサー型(例えば、病原体センサー、宿主センサーおよびナンセンスセンサー)は、格子構成の列を占める。ある特定のアプローチでは、各センサー型(例えば、病原体センサー、宿主センサーおよびナンセンスセンサー)は、格子構成の各行および各列に沿って互い違いである。
生物学的試料は、対象の標的分子または分析物、例えば標的マーカーおよび対照マーカーを、放出するまたは他の方法でアクセス可能にするために処理され得る。例えば、分析物、例えば核酸は、通常、それらが特徴付けの前にそこから放出される必要がある細胞、細菌またはウイルスの内側に隔離され得る。例えば、超音波処理、遠心分離、剪断力、熱および撹拌が含まれるがこれらに限定されない機械的アプローチが、生物学的試料を処理するために使用され得る。それに加えてまたはその代わりに、界面活性剤、カオトロープ、酵素または熱が含まれるがこれらに限定されない化学的方法が、化学的効果を生じるために適用され得る。
ある特定のアプローチでは、溶解技術が、試料内の細胞から標的マーカーを放出するために、生物学的試料に適用される。溶解技術は、細胞などの生物学的区画の完全性を破壊し、その結果、RNAなどの内部成分が外部環境に曝露され、外部環境に入り得る。溶解手順は、周囲の溶液中へと細胞内容物を放出するために、細胞膜における永続的もしくは一次的開口の形成または細胞膜の完全な破壊を引き起こし得る。例えば、モジュレートされた電位が、試料溶液中に核酸、特にRNAを放出するために、試料に適用され得る。電気的溶解技術は、その全体が本明細書で参照によって本明細書に組み込まれるPCT出願番号PCT/US12/28721中にさらに詳細に記載されている。本システムに適用される場合の、これらの技術の簡潔な説明は、以下に提供される。
図12は電気的溶解チャンバーを示す。チャンバー1200は、試料が保持される空間1206を規定する第1の壁1202および第2の壁1204を含む。例えば、試料は、溶解チャンバー1200の空間1206を通って流れ得る。チャンバー1200は、第1の電極1208および第2の電極1210もまた含む。第1の電極1208および第2の電極1210は、電気的に独立であり、スペーシング1212によって分離されている。
第1の電極1208および第2の電極1210は、伝導性材料から構成される。例えば、第1の電極1208および第2の電極1210は、炭素、または金、銀、白金、パラジウム、銅、ニッケル、アルミニウム、ルテニウムおよびそれらの合金が含まれるがこれらに限定されない金属を含み得る。第1の電極1208および第2の電極1210は、ポリピロール、ヨウ素ドープtrans−ポリアセチレン、ポリ(ジオクチル−ビチオフェン)、ポリアニリン、金属含浸ポリマーおよびフルオロポリマー、炭素含浸ポリマーおよびフルオロポリマー、ならびにそれらの混合物が含まれるがこれらに限定されない伝導性ポリマーを含み得る。ある特定の実施形態では、第1の電極1208および第2の電極1210は、これらの材料の組合せを含む。
ある特定の実施形態では、スペーシング1212は、およそ1nm〜およそ2mmの範囲で、第1の電極1208と第2の電極1210とを分離する。ある特定の実施形態では、第1の電極1208および第2の電極1210は、互いにかみ合った電極である。例えば、第1の電極1208は、第2の電極1210の指1216間に空間を空けられた指1214を有し得る。スペーシング1212は、電極に適用された電位差をさらに局在化させるために、絶縁性材料から構成され得る。例えば、スペーシング1212は、二酸化ケイ素、窒化ケイ素、窒素ドープ酸化ケイ素(SiOxNy)、パリレン、または他の絶縁性もしくは誘電性材料を含み得る。
示されるように、第1の電極1208および第2の電極1210は、その上を試料が流れる平坦電極である。例えば、第1の電極1208、第2の電極1210およびスペーシング1212は、同一平面上にあって、チャンバー1200の空間1206内の基盤を形成する。第1の電極1208および第2の電極1210は、アレイ、畝、チューブおよびレールが含まれるがこれらに限定されない他の構成もまた含み得る。第1の電極1208および第2の電極1210は、側面、下部表面、上部表面および終端が含まれるがこれらに限定されない、チャンバー1200の任意の部分上に位置付けられ得る。溶解チャンバー1200、第1の電極1208、第2の電極1210およびスペーシング1212は、任意の適切な長さLを有し得る。図12中では同じ長さLを有すると示されているが、チャンバー1200の各成分は、異なる長さを有し得る。ある特定のアプローチでは、チャンバー1200の長さLは、およそ0.1mmと100mmとの間である。例えば、チャンバー1200は、およそ50mmの長さLを有し得る。同様に、溶解チャンバー1200、第1の電極1208、第2の電極1210およびスペーシング1212は、任意の適切な幅Wを有し得る。チャンバーの各成分は、異なる幅を有し得る。ある特定のアプローチでは、チャンバー1200の幅Wは、およそ0.1mmと10mmとの間である。例えば、チャンバー1200は、2mmの幅Wを有し得る。チャンバー1200は、直線状または一直線として示されるが、ある特定のアプローチでは、チャンバー1200は、曲がり角、屈曲および他の非直線状構造を含む。図12は、2つの電極1208および1210を示すが、任意の数の電極が使用され得る。2つより多い電極を含む実施形態では、これらの電極は、異なる電極間で異なる電位を適用することが可能なように、電気的に独立であり得る。複数の電極は、アレイなどの他の構成で配置され得る。
モジュレートされた電位は、試料内の生物学的区画(例えば、細胞、細菌など)から、核酸を試料溶液中へと放出するためおよび制御可能に断片化するために、生物学的試料と接触した場合に第1の電極1208および第2の電極1210に適用され得る。適用された電位は、試料内の生物学的区画の溶解を誘導するために、種々の方法でモジュレートされ得る。ある特定の実施形態では、約0.5V〜約3,000Vの範囲の電圧が、第1の電極1208と第2の電極1210との間に適用される。ある特定の実施形態では、第1の電極1208と第2の電極1210との間に適用される電圧は、約40Vである。この電圧は、一定であり得るか、またはパルスで適用され得る。ある特定のアプローチでは、かかる電圧パルスの持続時間は、最大約60秒である。ある特定のアプローチでは、電圧パルスの持続時間またはパルス幅は、約30ミリ秒である。パルス間間隔または電圧パルス間の時間は、約0.1秒と360秒との間である。ある特定の実施形態では、このパルス間間隔は約1秒である。電圧パルスは、反復波形として第1の電極1208および第2の電極1210に適用され得る。電圧波形には、三角波、方形波、サイン波、指数関数的減衰波、前進のこぎり波形および逆向きのこぎり波形が含まれるがこれらに限定されない。例えば、この電圧パルスは方形波であり得る。この電圧パルスは、任意の適切な周波数を有し得る。ある特定の実施形態では、このパルスは、約0.1Hzと1kHzとの間の周波数を有する。例えば、この電圧パルスは、1Hzの周波数を有し得る。ある特定のアプローチでは、溶解パルスは、試料がチャンバー1200を通って絶え間なく流れる際に適用される。溶解パルスは、試料がチャンバー中で不動であるままで、または試料の撹拌の間にも、適用され得る。パルスの合計適用時間は、約1秒と1000秒との間である。ある特定のアプローチでは、これらのパルスは、2分間適用される。ある特定のアプローチでは、これらのパルスは、20秒間適用される。
ある特定の実施形態では、電気的ベースの溶解手順は、DNAおよびRNAなどの分析物分子を制御可能に断片化する。断片化は、放出された分析物を検出するためまたは他の方法で特徴付けるために必要な時間を有利に低減させ得る。例えば、分析物分子の断片化は、分子量を低減させ得、拡散の速度を増加させ得、それにより、分子衝突および反応速度を増強する。別の例では、核酸を断片化することは、二次構造の程度を低減させ得、それにより、相補的プローブ分子へのハイブリダイゼーションの速度を増強する。例えば、第1の電極1208および第2の電極1210へのモジュレートされた電位の適用によって溶解された細胞由来のRNAは、溶解直後に2,000塩基を超える平均の長さを有し得るが、継続された溶解条件下で低減された長さの断片へと迅速に切断される。かかる断片の平均サイズは、断片化されていない分析物のサイズまたは長さの、最大約20%と約75%との間であり得る。ある特定のアプローチでは、この分析物はRNAである。例えば、断片化されたRNAは、およそ20塩基とおよそ500塩基との間の長さを有する、分子の顕著な部分を有し得る。ある特定のアプローチでは、パルスは、試料および分析物を同時に溶解および断片化するためにモジュレートされる。それに加えてまたはその代わりに、第2のセットの電気パルスが、特異的な制御された断片化を提供するために、適用および構成され得る。例えば、第1のセットのパルスは、溶解を提供するために適用され得、第2のセットのパルスは、断片化を提供するために適用され得る。ある特定のアプローチでは、溶解のための第1のパルスセットおよび断片化のための第2のパルスセットは交互にされる。
断片化は、上記のようなパルスパラメーター(大きさ、周波数、パルス間間隔、パルス幅、適用時間など)を変化させることによって、制御可能に調整される。従って、プローブにおける標的マーカーの引き続くハイブリダイゼーション時間は、制御され得、他の点では類似の条件下での断片化されていない核酸についてのハイブリダイゼーション時間と比較して低減され得る。例えば、ハイブリダイゼーション時間は、約25%と約80%との間で低減され得る。従って、例えばセンサー102、308、406および410における電気化学的分析に必要な時間もまた、低減され得る。
図13は、生物学的試料を調製および分析するためのシステムを示す。システム1300は、受け取りチャンバー1302、第1のチャネル1304、溶解チャンバー1306、第2のチャネル1308、分析チャンバー1310および第3のチャネル1312を含み得る。他の処理チャンバーおよびチャネルもまた含まれ得る。実際においては、使用者は、生物学的宿主から試料を取得し、受け取りチャンバー1302中に試料を置く。受け取りチャンバー1302中にありつつ、試料は、望ましくない物質を除去するための濾過、試薬の添加および気体の除去などの処理を受け得る。次いで、試料は、チャネル1304を通して受け取りチャンバー1302から溶解チャンバー1306中へと移動される。試料は、流体または気体を用いて、例えばポンプまたは加圧気体を用いて外部圧力を適用することによって移動され得る。ある特定のアプローチでは、溶解チャンバー1306は、図12の溶解チャンバー1200と類似である。この試料は、以前に記載したように、電気的溶解手順などの溶解手順を受ける。この溶解手順は、標的マーカーおよび対照マーカーとして機能する、RNAなどの分析物の断片化もまた引き起こし得る。次いで、この試料は、チャネル1308を通して分析チャンバー1310中に移動される。分析チャンバー1310は、以前に記載された分析チャンバー400、500、600、700、800、900、1000および1100と類似であり得る。分析チャンバー1310は、1つまたは複数のセンサー、例えば病原体センサー、宿主センサーおよびナンセンスセンサーを含む。標的マーカーおよび対照マーカーは、そのそれぞれのセンサー上でプローブとハイブリダイズし得る。標的マーカーおよび対照マーカーの存在は、図1〜3に関して以前に記載したように、例えば電極触媒技術を用いて、これらのセンサーにおいて分析される。次いで、ある特定のアプローチでは、この試料は、さらなる処理、貯蔵または廃棄物エリアに、チャネル1312を通してポンピングされる。
システム1300の断面の長さ、幅および直径などの寸法は、異なる容量、流量または他のパラメーターに関して調整するように構成され得る。図13は、直径dを有するチャネル1308、直径dを有する分析チャンバー1310および直径dを有するチャネル1312を示す。ある特定のアプローチでは、直径d、dおよびdは、各々およそ同じであり、分析チャンバー1310中におよび分析チャンバー1310を通る均一な流れを提供する。ある特定のアプローチでは、直径d、dおよびdは、異なる流量、試薬の添加、または試料の一部分の除去に対応するために、異なるサイズを有する。
ある特定のアプローチでは、本明細書に記載されるシステム、デバイスおよび方法は、ヒトにおいて疾患を診断するために使用される。これらのシステム、デバイスおよび方法は、細菌、ウイルス、真菌、プリオン、植物物質、動物物質、タンパク質、RNA配列、DNA配列、がん、遺伝性障害および遺伝形質を検出するために使用され得る。例えば、Chlamydiaは、細菌Chlamydia trachomatisによって引き起こされる細菌感染である。看護師または医師などの看護人は、この感染についての診断を受けることを望む患者から試料を得ることができる。例えば、看護人は、膣の表面をぬぐうために医療用スワブを使用し、それによって、膣液および膣上皮細胞の生物学的試料を得ることができる。患者がChlamydia trachomatis細菌を保菌している場合、この細菌は試料中に存在する。さらに、ヒトゲノムに対して特異的なマーカーもまた存在する。次いで、看護人または技術者は、細菌もしくは他の病原体、細胞、タンパク質または遺伝子の存在または非存在を検出するために、本明細書に記載されるシステム、デバイスおよび方法を使用できる。
図14は、2プローブシステムの適用のための解釈表を示す。第1のプローブは病原体センサーとして機能し、Chlamydia trachomatis(CT)に対する特異的RNA配列などの標的マーカーを検出するためのプローブを用いて構成される。第2のプローブは宿主センサーまたは対照として機能し、膣上皮細胞由来のRNAまたはDNA配列などの宿主マーカーを検出するためのプローブを用いて構成される。宿主マーカーは、生物学的試料中に存在すると予測される。実際、この宿主マーカーは、好ましくは、全ての試料中に内因的に存在するということに基づいて選択され、従って、分析プロセスのための陽性対照として機能し得る。従って、宿主マーカーの検出は、アッセイの3つの態様のための対照として機能する。具体的には、宿主マーカーの検出は、その試料が患者から正確に採取されたこと、溶解手順および断片化手順が首尾よく実施されたこと、および分析チャンバー中のハイブリダイゼーションが首尾よく起こったことを確認する。アッセイのいずれかの部分が失敗した場合、宿主マーカーは宿主センサーでは検出されず、アッセイは不定とみなされる。
この2プローブシステムは、図14中の試料1、試料2、試料3および試料4によって示されるアウトカムを有する。正の記号(+)は陽性の検出結果またはそのマーカーが試料中で検出されたことを指し示し、負の記号(−)は陰性の検出結果、マーカーの検出なし、または試料中でのそのマーカーの非存在を指し示す。試料1は、試料中の標的マーカー(CT)の存在を指し示すCTについての陽性の検出結果、および試料が適切に取得および処理されたことを指し示す対照マーカーについての陽性の検出結果を示す。従って、試料1は、Chlamydiaの陽性診断とみなされる。試料2は、試料中の標的マーカー(CT)の非存在を示すCTについての陰性の検出結果、および試料が適切に取得および処理されたことを示す対照マーカーについての陽性の検出結果を示す。従って、試料2は、Chlamydiaの陰性診断またはChlamydiaの非存在の検出とみなされる。試料3および試料4は共に、試料が正確に取得されていないまたは正確に処理されていないことのいずれかを指し示す対照マーカーについての陰性の検出結果を示し、従って、結果は不定である。
ある特定の実行では、図14のシステムのセンサーは、図1〜8に記載されるように、1つまたは複数のNMEを有する電極触媒センサーなどのバイオセンサーにおける使用のために構成されている。少なくとも1つのセンサーは、CTに対して特異的な配列を有するプローブおよび膣上皮細胞由来の配列に対して特異的な第2のプローブを有するNMEである。もちろん、CTプローブに係留された第1のNMEおよび上皮細胞プローブに係留された第2のNMEを有する複数のNMEが使用され得る。CT対照NMEを介して電流を測定することで、CTの存在または非存在を同定し、対照プローブNMEを介して電流を測定することで、上皮または他の対照成分の存在または非存在を同定する。他のセンサーシステムもまた、同じ試料由来の内部対照および標的マーカーの存在または非存在を検出するために使用され得る。
図15は、3プローブシステムの適用のための解釈表を示す。図14と同様に、第1のプローブは病原体センサーとして機能し、Chlamydia trachomatis(CT)に対する特異的RNA配列などの標的マーカーを検出するためのプローブを用いて構成される。第2のプローブは宿主センサーまたは対照として機能し、膣上皮細胞由来のRNAまたはDNA配列などの宿主マーカーを検出するためのプローブを用いて構成される。第3のプローブは、ナンセンスプローブを有するナンセンスセンサーである。しかし、このナンセンスプローブは、病原体または生物学的宿主由来のマーカーと結合するようには構成されていない。その代り、このナンセンスプローブは、病原体中でも生物学的宿主中でも見出されない配列を有する。このナンセンスセンサーは、感知チャンバー内の条件が正確な結果を提供できることを検証するための、さらなる対照として機能する。ナンセンスプローブにおける陽性結果は、ナンセンスプローブにおける非特異的ハイブリダイゼーションを指し示し得、従って、他の非特異的ハイブリダイゼーションは、他のプローブにおいて生じ得る。従って、ナンセンスセンサーにおける陽性結果は、他のセンサーにおける結果に信頼性がないことを指し示し、全体的な結果は不定である。
この3センサーシステムは、図15中の試料5、試料6、試料7、試料8、試料9、試料10、試料11および試料12によって示されるアウトカムを有する。試料5は、試料中の標的マーカー(CT)の存在を指し示すCTについての陽性の検出結果、試料が適切に取得および処理されたことを指し示す対照マーカーについての陽性の検出結果、および正常なハイブリダイゼーションを示すナンセンスセンサーにおける陰性の検出結果を示す。従って、試料5は、Chlamydiaの陽性診断とみなされる。試料6は、試料中の標的マーカー(CT)の非存在を指し示すCTについて陰性の検出結果、試料が適切に取得および処理されたことを指し示す対照マーカーについての陽性の検出結果、および正常なハイブリダイゼーションを指し示すナンセンスセンサーにおける陰性の検出結果を示す。従って、試料6は、Chlamydiaの陰性診断とみなされる。試料7、試料8および試料11は、試料が正確に取得されていないまたは正確に処理されていないことのいずれかを指し示す対照マーカーについての陰性の検出結果を示し、従って、結果は不定である。試料9、試料10、試料11および試料12は、非特異的ハイブリダイゼーションが生じたことを指し示すナンセンスプローブにおける陽性の検出結果を示し、従って、結果は不定である。
上記されたシステム、デバイス、方法ならびに電極および溶解ゾーンの実施形態は、分析のために試料を調製し、検出分析を実施するために、カートリッジ中に組み込まれ得る。図16は、生物学的試料を受け取り、調製し分析するためのカートリッジシステム1600を示す。例えば、カートリッジシステム1600は、試料コレクターまたはスワブから生物学的試料の一部分を取り出し、溶解手順および断片化手順が実施される溶解ゾーンに試料を輸送し、種々のマーカーの存在を決定するためおよび生物学的宿主の疾患状態を決定するための分析チャンバーに試料を輸送するように、構成され得る。
システム1600は、ポート、チャネルおよびチャンバーを含む。システム1600は、例えばポンプまたは加圧気体もしくは液体で、流体圧力を適用することによって、チャネルおよびチャンバーを通して試料を輸送し得る。ある特定の実施形態では、ポート1602、1612、1626、1634、1638および1650は、流体の流れを方向付けるために、開放および閉鎖され得る。使用の際に、試料は、患者から収集され、ポート1602を通してチャンバーに適用される。ある特定のアプローチでは、この試料は、ポート1602に接続する収集チャンバーまたは試験管中に収集される。実際においては、試料は流体であるか、または流体が試料に添加されて試料溶液を形成する。ある特定のアプローチでは、さらなる試薬が、試料に添加される。この試料溶液は、ポート1612を開放し、ポート1626、1634、1638および1650を閉鎖しながら、ポート1602を介して試料に流体圧力を適用することによって、チャネル1604を通り、試料入口1606を通過し、脱気チャンバー1608中に方向付けられる。試料溶液は脱気チャンバー1608に入り、その中に集まる。試料溶液からの気体または気泡もまたこのチャンバー中に集まり、チャネル1610およびポート1612を通して駆出される。気泡が除去されない場合、これらは、例えば、試料溶液の流れを遮断すること、または溶解電極もしくはセンサーなどのシステムの部品に溶液が到達するのを防止することによって、試料の処理および分析を妨害し得る。ある特定の実施形態では、チャネル1610およびポート1612は、脱気チャンバー1608よりも高く上げられ、その結果、気体は、チャンバー1608が満たされた際にチャネル1610中に昇る。ある特定のアプローチでは、試料溶液の一部分は、全ての気体が除去されたことを確実にするために、チャネル1610およびポート1612を通してポンピングされる。
脱気後、この試料溶液は、ポート1602、1634、1638および1650を閉鎖し、ポート1626を開放し、ポート1612を介して流体圧力を適用することによって、溶解チャンバー1616中に方向付けられる。この試料溶液は、入口1606を通って溶解チャンバー1616中に流れる。ある特定のアプローチでは、システム1600はフィルター1614を含む。フィルター1614は、試料溶液から、例えば、システム1600を通る試料溶液の流れを塞ぎ得る組織の大きい片などの材料を除去するための物理的フィルター、例えばメンブレン、メッシュまたは他の材料であり得る。溶解チャンバー1616は、以前に記載された溶解チャンバー1200または溶解チャンバー1310と類似であり得る。試料が溶解チャンバー1616中に存在する場合、溶解手順、例えば上記電気的溶解手順が、試料溶液中に分析物を放出するために適用され得る。例えば、この溶解手順は、病原体、疾患または宿主についてのマーカーとして使用され得る、核酸、タンパク質または他の分子を放出するために、細胞を溶解させ得る。ある特定のアプローチでは、この試料溶液は、溶解チャンバー1616を通って継続的に流れる。それに加えてまたはその代わりに、この試料溶液は、溶解手順の前、その間またはその後に、溶解チャンバー1616中にありつつ撹拌され得る。それに加えてまたはその代わりに、この試料溶液は、溶解手順の前、その間またはその後に、溶解チャンバー1616中で静止し得る。
電気的溶解手順は、気泡を形成する気体(例えば、酸素、水素)を生じ得る。溶解から形成された気泡は、システムの他の部品を妨害し得る。例えば、気泡は、試料溶液の流れを遮断し得るか、またはハイブリダイゼーションならびにプローブおよびセンサーにおけるマーカーの感知を妨害し得る。従って、この試料溶液は、脱気チャンバーまたは気泡トラップ1622に方向付けられる。この試料溶液は、ポート1626を開放し、ポート1602、1634、1638および1650を閉鎖して維持しながら、ポート1612を介して試料溶液に流体圧力を適用することによって、溶解チャンバー1616から、開口部1618を通り、チャネル1620を通り、気泡トラップ1622中に方向付けられる。脱気チャンバー1608と同様に、この試料溶液は、気泡トラップ1622中に流れ、気体または気泡は集まって、チャネル1624およびポート1626を通して駆出される。例えば、チャネル1624およびポート1626は、気泡トラップ1622よりも高い場所にあってもよく、その結果、気体は、気泡トラップ1622が満たされた際にチャネル1624中に昇る。ある特定のアプローチでは、試料溶液の一部分は、全ての気体が除去されたことを確実にするために、チャネル1624およびポート1626を通してポンピングされる。
気泡を除去した後、この試料溶液は、ポート1650を開放し、ポート1602、1612、1634および1638を閉鎖しつつ、ポート1626を介して流体圧力を適用することによって、チャネル1628を通して分析チャンバー1642中にポンピングされる。分析チャンバー1642は、以前に記載された分析チャンバー、例えばチャンバー400、500、600、700、800、900、1000、1100および1306と類似している。分析チャンバー1642は、センサー、例えば、以前に記載されたような病原体センサー、宿主センサーおよびナンセンスセンサーを含む。ある特定のアプローチでは、この試料溶液は、分析チャンバー1642を通って継続的に流れる。それに加えてまたはその代わりに、この試料溶液は、センサー上のプローブとマーカーとのハイブリダイゼーションを改善するために、分析チャンバー1642中にありつつ撹拌され得る。ある特定のアプローチでは、システム1600は、ハイブリダイゼーションおよび撹拌の間、試料の一部分のための保持空間を提供する流体遅延ライン1644を含む。ある特定のアプローチでは、この試料溶液は、ハイブリダイゼーションを可能にするための遅延として、分析チャンバー1642中にありつつ遊んでいる。
システム1600は、試料溶液中のマーカーの電極触媒検出のための、遷移金属錯体Ru(NH 3+およびFe(CN) 3−などの電極触媒試薬を保持する試薬チャンバー1630を含む。ある特定のアプローチでは、この電極触媒試薬は、別々の再水和緩衝液と共に乾燥形態で貯蔵される。例えば、この再水和緩衝液は、再水和チャンバー1630上のホイルポーチ中に貯蔵され得る。このポーチは、試薬を再水和するために、割られ得るまたは他の方法で開口され得る。ある特定のアプローチでは、再水和緩衝液は、再水和チャンバー1630中にポンピングされ得る。緩衝液を添加することは、チャンバー1630中に気泡を導入し得る。気体または気泡は、ポート1634を開放し、ポート1602、1624、1626および1650を閉鎖しつつ、ポート1638を介して流体圧力を適用することによって、再水和チャンバー1630から除去され得、その結果、気体は、チャネル1630およびポート1634を通して駆出される。同様に、流体圧力は、ポート1638を開放しつつポート1634を通して適用され得る。試料溶液が、分析チャンバー中でマーカーをセンサープローブにハイブリダイズさせるのに十分な時間を有した後、水和および脱気された試薬溶液が、ポート1650を開放し、全ての他のポートを閉鎖しつつ、ポート1638を介して流体圧力を適用することによって、チャネル1640を通して分析チャンバー1642中にポンピングされる。この試薬溶液は、分析チャンバー1642から、遅延ライン1644を通って廃棄物チャンバー1646中に試料溶液を押し出し、分析チャンバー1642中のセンサーのプローブにおいてハイブリダイズした分子またはマーカーのみを後に残す。ある特定のアプローチでは、この試料溶液は、チャネル1648を通してカートリッジシステム1600から取り出され得るか、または他の方法でさらに処理され得る。この試薬溶液は分析チャンバー1642を満たす。ある特定のアプローチでは、この試薬溶液は、試料溶液が分析チャンバー1642中に移動される前、または分析チャンバー1642中への試料溶液の流れの間に、試料溶液と混合される。試薬溶液が添加された後、マーカーの存在または非存在を検出するための電極触媒分析手順が、以前に記載されたように実施される。
図17は、分析検出システムのためのカートリッジの一実施形態を示す。カートリッジ1700は、処理および分析システム、例えばシステム1600を保持するための、外部ハウジング1702を含む。カートリッジ1700は、内部処理および分析システムが、他の計測手段と一体化するのを可能にする。カートリッジ1700は、試料コンテナ1704を受け取るためのレセプタクル1708を含む。試料は、例えば、スワブを用いて、患者から受け取られる。次いで、このスワブはコンテナ1704中に置かれる。次いで、コンテナ1704は、レセプタクル1708内に位置付けられる。レセプタクル1708は、コンテナを保持し、試料がこの分析システムにおいて処理されるのを可能にする。ある特定のアプローチでは、レセプタクル1708は、コンテナ1704をポート1602に連結し、その結果、試料は、コンテナ1704から方向付けられ得、システム1600を介して処理され得る。カートリッジ1700は、試料の処理の容易さのために、ポート1706などのさらなる特徴もまた含み得る。ある特定のアプローチでは、ポート1706は、ポートを開放もしくは閉鎖するため、またはシステム1600を通して試料を移動させるために圧力を適用するための、システム1600のポート、例えば、ポート1602、1612、1626、1634、1638および1650に対応する。
カートリッジは、試料調製および試料分析のための任意の適切な形式、材料およびサイズ尺度を使用し得る。ある特定のアプローチでは、カートリッジは、マイクロ流体チャネルおよびチャンバーを使用する。ある特定のアプローチでは、このカートリッジは、マクロ流体チャネルおよびチャンバーを使用する。カートリッジは、単層デバイスまたは多層デバイスであり得る。製作の方法には、フォトリソグラフィー、機械加工、マイクロマシニング、成形およびエンボス加工が含まれるがこれらに限定されない。
図18は、試料を処理および分析することの容易さを提供するための、自動化試験システムを示す。システム1800は、カートリッジ、例えばカートリッジ1700を受け取るためのカートリッジレシーバー1802を含み得る。システム1800は、他のボタン、制御装置およびインジケーターを含み得る。例えば、インジケーター1804は、使用者によって手動でタイプされ得る、またはカートリッジ1700もしくはカートリッジコンテナ1704から自動的に読み取られ得る、患者IDインジケーターである。システム1800は、使用者が関連する患者記録情報にアクセスするもしくはかかる情報を記録するのを可能にする「記録」ボタン1812、結果を印刷するための「印刷」ボタン1814、アッセイの処理を開始するための「次のアッセイを実行」ボタン1818、処理ステップを選択するまたは他の方法でシステム1800を制御するための「選択」ボタン1818、およびシステムをオンまたはオフに切り替えるための「電源」ボタン1822を含み得る。他のボタンおよび制御装置もまた、システム1800の使用を補助するために提供され得る。システム1800は、命令を提供するためまたは試料分析の進行を指し示すための、処理インジケーター1810を含み得る。システム1800は、試験型インジケーター1806および結果インジケーター1808を含む。例えば、システム1800は、インジケーター1806によって示されるように、Chlamydiaについて現在試験されており、この試験は、インジケーター1808によって示されるように、陽性結果を生じている。システム1800は、システムの機能性を改善するために、必要に応じて他のインジケーター、例えば、時間および日付インジケーター1820を含み得る。
上述は、本開示の原則の例示に過ぎず、これらのシステム、デバイスおよび方法は、限定目的ではなく例示目的のために提示された、記載された実施形態以外の実施形態によって実施され得る。本明細書に開示されたシステム、デバイスおよび方法は、細菌、具体的にはChlamydia Trachomatisについての検出システムでの使用について示されているが、他の細菌、ウイルス、真菌、プリオン、植物物質、動物物質、タンパク質、RNA配列、DNA配列の検出、ならびに遺伝性障害についてのスクリーニングを含むがんスクリーニングおよび遺伝子試験が含まれるがこれらに限定されない他の適用において使用されるシステム、デバイスおよび方法に適用され得ることを理解すべきである。
当業者は、本開示を読めば変形および改変に思い至る。開示された特徴は、本明細書に記載される1つまたは複数の特徴との、任意の組合せおよびサブコンビネーション(複数の従属的な組合せおよびサブコンビネーションを含む)で実行され得る。その任意の成分を含む、上に記載または例示された種々の特徴は、組み合わされ得る、または他のシステムへと一体化され得る。さらに、ある特定の特徴は、省略されてもよく、実行されなくてもよい。
変化、置換および変更の例は、当業者によって解明可能であり、本明細書に開示される情報の範囲から逸脱することなしに行われ得る。引用される全ての参考文献は、その全体が本明細書で参照によって本明細書に組み込まれ、本出願の一部を形成する。

Claims (241)

  1. 生物学的宿主中の病原体の存在を検出するための方法であって、
    前記生物学的宿主由来の試料を提供するステップと、
    前記試料中で、前記生物学的宿主の内因性要素である対照マーカーを検出するように構成された第1のプローブ、および前記試料中で、前記生物学的宿主中の病原体由来である標的マーカーの存在を検出するように構成された第2のプローブを有するバイオセンサーを提供するステップと、
    前記試料を前記バイオセンサーに適用するステップと、
    前記第1のプローブを使用して、前記試料中の前記対照マーカーの存在または非存在を同定するステップと、
    前記第2のプローブを使用して、前記試料中の前記標的マーカーの存在または非存在を同定するステップと
    を含む、方法。
  2. 前記バイオセンサーが第1のセンサーおよび第2のセンサーを有し、前記第1のプローブが前記第1のセンサーに連結し、前記第2のプローブが前記第2のセンサーに連結している、請求項1に記載の方法。
  3. 前記試料を前記バイオセンサーに適用するステップの前に、前記試料に電気化学的溶解手順を適用するステップをさらに含む、請求項1または請求項2のいずれかに記載の方法。
  4. 前記試料中のマーカーの存在または非存在を同定するステップが、前記バイオセンサーにおいて電極触媒信号を測定するステップを含む、請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 前記対照マーカーおよび前記標的マーカーのうち少なくとも1つがリボ核酸配列を含む、請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 前記第1のプローブおよび前記第2のプローブのうち少なくとも1つが、チオール結合で前記バイオセンサーに係留されたペプチド核酸配列を含む、請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 前記試料中の前記対照マーカーの存在を指し示す第1のバイオセンサー信号を受信するステップと、
    前記試料中の前記標的マーカーの存在を指し示す第2のバイオセンサー信号を受信するステップと、
    前記第1のバイオセンサー信号および前記第2のバイオセンサー信号に基づいて、前記病原体が前記生物学的宿主中に存在することを決定するステップと
    をさらに含む、請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
  8. 前記試料中の前記対照マーカーの存在を指し示す第1のバイオセンサー信号を受信するステップと、
    前記試料中の前記標的マーカーの非存在を指し示す第2のバイオセンサー信号を受信するステップと、
    前記第1のバイオセンサー信号および前記第2のバイオセンサー信号に基づいて、前記病原体が前記生物学的宿主中に存在しないことを決定するステップと
    をさらに含む、請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
  9. 前記試料中の前記対照マーカーの非存在を指し示す第1のバイオセンサー信号を受信するステップと、
    前記第1の信号に基づいてエラーを決定するステップと
    をさらに含む、請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
  10. 前記バイオセンサーが第3のプローブを有し、前記第3のプローブが、ペプチド核酸を含むナンセンスプローブである、請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
  11. 固体支持基盤と、
    前記支持基盤に固定されたセンサーと
    を含み、
    前記センサーは、生物学的宿主の内因性要素である対照マーカーの存在を検出するように構成された第1のプローブと、
    前記生物学的宿主中の病原体由来である標的マーカーの存在を検出するように構成された第2のプローブと
    を含む、バイオセンサー。
  12. 前記第1のプローブが、前記センサーに係留された核酸配列を含み、前記第2のプローブが、前記センサーに係留されたペプチド核酸配列を含む、請求項11に記載のバイオセンサー。
  13. 前記第1のプローブおよび前記第2のプローブのうち少なくとも1つが、チオール結合で前記センサーに係留されている、請求項11または請求項12のいずれかに記載のバイオセンサー。
  14. 前記対照マーカーおよび前記標的マーカーのうち1つがリボ核酸配列を含む、請求項11〜13のいずれかに記載のバイオセンサー。
  15. 前記バイオセンサーが第3のプローブを有し、前記第3のプローブが、ペプチド核酸を含むナンセンスプローブである、請求項11〜14のいずれかに記載のバイオセンサー。
  16. 前記試料を前記バイオセンサーに適用するステップの前に、前記第1のプローブを使用してベースライン測定を実施するステップをさらに含む、請求項1〜10のいずれかに記載の方法。
  17. 前記対照マーカーの存在を同定するステップが、前記第1のプローブからの前記ベースライン測定を、前記試料を前記バイオセンサーに適用するステップの後に前記第1のプローブを使用して実施した測定と比較するステップを含む、請求項16に記載の方法。
  18. 前記試料を前記バイオセンサーに適用するステップの前に、前記第2のプローブを使用してベースライン測定を実施するステップをさらに含む、請求項1〜10および16〜17のいずれかに記載の方法。
  19. 前記標的マーカーの存在を同定するステップが、前記第2のプローブからの前記ベースライン測定を、前記試料を前記バイオセンサーに適用するステップの後に前記第2のプローブを使用して実施した測定と比較するステップを含む、請求項18に記載の方法。
  20. 電極触媒試薬を前記バイオセンサーに適用するステップをさらに含む、請求項1〜10および16〜19のいずれかに記載の方法。
  21. 前記対照マーカーの存在を同定するステップが、前記第1のプローブに電圧信号を適用するステップと、第1の電極からの電流信号を測定するステップとを含む、請求項1〜10および16〜20のいずれかに記載の方法。
  22. 前記標的マーカーの存在を同定するステップが、前記第2のプローブに電圧信号を適用するステップと、第2の電極からの電流信号を測定するステップとを含む、請求項1〜10および16〜21のいずれかに記載の方法。
  23. 前記第1のプローブが、適切な係留化分子で官能化された核酸、ペプチド核酸、ロックト核酸、タンパク質またはペプチドのうち少なくとも1種を含む、請求項1〜10および16〜22のいずれかに記載の方法。
  24. 前記第1のプローブが、前記バイオセンサー上の第1の位置に係留された核酸配列を含む、請求項1〜10および16〜23のいずれかに記載の方法。
  25. 前記第1のプローブが、前記バイオセンサー上の第1の位置に係留されたペプチド核酸プローブを含む、請求項1〜10および16〜24のいずれかに記載の方法。
  26. 前記第1のプローブが、チオール結合で前記バイオセンサーに係留されている、請求項1〜10および16〜25のいずれかに記載の方法。
  27. 前記第2のプローブが、適切な係留化分子で官能化された核酸、ペプチド核酸、ロックト核酸、タンパク質またはペプチドのうち少なくとも1種を含む、請求項1〜10および16〜25のいずれかに記載の方法。
  28. 前記第2のプローブが、前記バイオセンサー上の第2の位置に係留された核酸配列を含む、請求項1〜10および16〜27のいずれかに記載の方法。
  29. 前記第2のプローブが、前記バイオセンサー上の第2の位置に係留されたペプチド核酸プローブを含む、請求項1〜10および16〜28のいずれかに記載の方法。
  30. 前記第2のプローブが、チオール結合で前記バイオセンサーに係留されている、請求項1〜10および16〜29のいずれかに記載の方法。
  31. 前記対照マーカーが、核酸、タンパク質またはペプチドのうち少なくとも1種を含む、請求項1〜10および16〜30のいずれかに記載の方法。
  32. 前記対照マーカーが核酸配列を含む、請求項1〜10および16〜31のいずれかに記載の方法。
  33. 前記標的マーカーが、核酸、タンパク質またはペプチドのうち少なくとも1種を含む、請求項1〜10および16〜33のいずれかに記載の方法。
  34. 前記標的マーカーが核酸配列を含む、請求項1〜10および16〜33のいずれかに記載の方法。
  35. 前記試料を前記バイオセンサーに適用するステップが、ハイブリダイゼーション条件下で、前記試料を前記第1のプローブおよび前記第2のプローブと接触させるステップを含む、請求項1〜10および16〜34のいずれかに記載の方法。
  36. 前記第1のプローブおよび前記第2のプローブがチャンバー中に位置し、前記試料を前記バイオセンサーに適用するステップが、ある流量で前記チャンバーを通して前記試料を流すステップを含む、請求項1〜10および16〜35のいずれかに記載の方法。
  37. 前記流量が固定されている、請求項36に記載の方法。
  38. 前記流量が可変である、請求項36に記載の方法。
  39. 前記流量が層流を生じる、請求項36に記載の方法。
  40. 前記試料を前記バイオセンサーに適用するステップが、前記試料を撹拌するステップを含む、請求項1〜10および16〜39のいずれかに記載の方法。
  41. 前記対照マーカーがヒト上皮細胞由来である、請求項1〜10および16〜40のいずれかに記載の方法。
  42. 前記病原体が細菌である、請求項1〜10および16〜41のいずれかに記載の方法。
  43. 前記病原体がChlamydia trachomatisである、請求項1〜10および16〜42のいずれかに記載の方法。
  44. 前記第1のセンサーが伝導性である、請求項1〜10および16〜43のいずれかに記載の方法。
  45. 前記第1のセンサーが微小電極である、請求項1〜10および16〜44のいずれかに記載の方法。
  46. 前記第1のセンサーがナノ構造化微小電極である、請求項1〜10および16〜45のいずれかに記載の方法。
  47. 前記第1のセンサーが、金、白金およびパラジウムのうち少なくとも1種を含む、請求項1〜10および16〜46のいずれかに記載の方法。
  48. 前記第1のセンサーが複数のセンサーを含む、請求項1〜10および16〜47のいずれかに記載の方法。
  49. 前記第2のセンサーが伝導性である、請求項1〜10および16〜48のいずれかに記載の方法。
  50. 前記第2のセンサーが微小電極である、請求項1〜10および16〜49のいずれかに記載の方法。
  51. 前記第2のセンサーがナノ構造化微小電極である、請求項1〜10および16〜50のいずれかに記載の方法。
  52. 前記第2のセンサーが、金、白金およびパラジウムのうち少なくとも1種を含む、請求項1〜10および16〜51のいずれかに記載の方法。
  53. 前記第2のセンサーが複数のセンサーを含む、請求項1〜10および16〜52のいずれかに記載の方法。
  54. 前記バイオセンサーが、第3のプローブを有する第3のセンサーを有し、前記第3のプローブがナンセンスプローブである、請求項1〜9および16〜53のいずれかに記載の方法。
  55. 前記第3のプローブが、適切な係留化分子で官能化された核酸、ペプチド核酸、ロックト核酸、タンパク質またはペプチドのうち少なくとも1種を含む、請求項10または請求項54に記載の方法。
  56. 前記第3のプローブが、前記バイオセンサーに係留された核酸プローブを含む、請求項10および54〜55のいずれかに記載の方法。
  57. 前記第3のプローブが、前記バイオセンサーに係留されたペプチド核酸プローブを含む、請求項10および54〜56のいずれかに記載の方法。
  58. 前記第3のプローブが、チオール結合で前記バイオセンサーに係留されている、請求項10および54〜57のいずれかに記載の方法。
  59. 前記第3のセンサーが伝導性である、請求項10および54〜58のいずれかに記載の方法。
  60. 前記第3のセンサーが微小電極である、請求項10および54〜59のいずれかに記載の方法。
  61. 前記第3のセンサーがナノ構造化微小電極である、請求項10および54〜60のいずれかに記載の方法。
  62. 前記第3のセンサーが、金、白金およびパラジウムのうち少なくとも1種を含む、請求項10および54〜61のいずれかに記載の方法。
  63. 前記第3のセンサーが複数のセンサーを含む、請求項10および54〜62のいずれかに記載の方法。
  64. 生物学的宿主中の病原体の存在を検出するための方法であって、
    生物学的宿主由来の生物学的試料を提供するステップと、
    第1の伝導性センサーおよび第2の伝導性センサーを有するバイオセンサーを提供するステップであって、前記第1の伝導性センサーは、前記試料中の対照マーカーの存在を検出するように構成された第1のプローブを有し、前記対照マーカーは、前記生物学的宿主の内因性要素であり、前記第2の伝導性センサーは、前記試料中の標的マーカーの存在を検出するように構成された第2のプローブを有し、前記標的マーカーは、前記生物学的宿主中の病原体由来であるステップと、
    前記試料を前記バイオセンサーに適用するステップと、
    前記対照マーカーと前記第1の核酸プローブとのハイブリダイゼーションによって生成される第1の電極触媒信号を前記第1の伝導性センサーにおいて測定することによって、前記試料中の前記対照マーカーの存在または非存在を同定するステップと、
    前記標的マーカーと前記第2の核酸プローブとのハイブリダイゼーションによって生成される第2の電極触媒信号を前記第2の伝導性センサーにおいて測定することによって、前記試料中の前記標的マーカーの存在または非存在を同定するステップと
    を含む、方法。
  65. 前記試料を前記バイオセンサーに適用するステップの前に、前記試料に溶解手順を適用するステップをさらに含む、請求項64に記載の方法。
  66. 前記溶解手順が電気化学的溶解手順である、請求項65に記載の方法。
  67. 前記試料を前記バイオセンサーに適用するステップの前に、前記第1の伝導性センサーにおいてベースライン測定を実施するステップをさらに含む、請求項64〜66のいずれかに記載の方法。
  68. 前記対照マーカーの存在を同定するステップが、前記第1の伝導性センサーの前記ベースライン測定を、前記第1の電極触媒信号と比較するステップを含む、請求項64〜67のいずれかに記載の方法。
  69. 前記試料を前記バイオセンサーに適用するステップの前に、前記第2の伝導性センサーにおいてベースライン測定を実施するステップをさらに含む、請求項64〜68のいずれかに記載の方法。
  70. 前記標的マーカーの存在を同定するステップが、前記第2の伝導性センサーの前記ベースライン測定を、前記第2の電極触媒センサーと比較するステップを含む、請求項64〜69のいずれかに記載の方法。
  71. 電極触媒試薬を前記バイオセンサーに適用するステップをさらに含む、請求項64〜70のいずれかに記載の方法。
  72. 前記第1の電極触媒信号を測定するステップが、電圧信号を前記第1のセンサーに適用するステップと、第1の電極において電流信号を測定するステップとを含む、請求項64〜71のいずれかに記載の方法。
  73. 前記第2の電極触媒信号を測定するステップが、電圧信号を前記第2のセンサーに適用するステップと、第2の電極において電流信号を測定するステップとを含む、請求項64〜72のいずれかに記載の方法。
  74. 前記第1のプローブが、適切な係留化分子で官能化された核酸、ペプチド核酸、ロックト核酸、タンパク質またはペプチドのうち少なくとも1種を含む、請求項64〜73のいずれかに記載の方法。
  75. 前記第1のプローブが前記第1の伝導性センサーに係留された核酸配列である、請求項64〜74のいずれかに記載の方法。
  76. 前記第1のプローブが前記第1の伝導性センサーに係留されたペプチド核酸プローブである、請求項64〜75のいずれかに記載の方法。
  77. 前記第1のプローブが、チオール結合で前記第1のセンサーに係留されている、請求項64〜76のいずれかに記載の方法。
  78. 前記第2のプローブが、適切な係留化分子で官能化された核酸、ペプチド核酸、ロックト核酸、タンパク質またはペプチドのうち少なくとも1種を含む、請求項64〜77のいずれかに記載の方法。
  79. 前記第2のプローブが、前記第2の伝導性センサーに係留された核酸配列を含む、請求項64〜78のいずれかに記載の方法。
  80. 前記第2のプローブが、前記第2の伝導性センサーに係留されたペプチド核酸プローブを含む、請求項64〜79のいずれかに記載の方法。
  81. 前記第2のプローブが、チオール結合で前記第2のセンサーに係留されている、請求項64〜80のいずれかに記載の方法。
  82. 前記対照マーカーが、核酸、タンパク質またはペプチドのうち少なくとも1種を含む、請求項64〜81のいずれかに記載の方法。
  83. 前記対照マーカーが核酸配列を含む、請求項64〜82のいずれかに記載の方法。
  84. 前記対照マーカーがリボ核酸配列である、請求項64〜83のいずれかに記載の方法。
  85. 前記標的マーカーが、核酸、タンパク質またはペプチドのうち少なくとも1種を含む、請求項64〜84のいずれかに記載の方法。
  86. 前記標的マーカーが核酸配列を含む、請求項64〜85のいずれかに記載の方法。
  87. 前記標的マーカーがリボ核酸配列を含む、請求項64〜86のいずれかに記載の方法。
  88. 前記試料を前記バイオセンサーに適用するステップが、ハイブリダイゼーション条件下で、前記試料を前記第1の伝導性センサーおよび前記第2の伝導性センサーと接触させるステップを含む、請求項64〜87のいずれかに記載の方法。
  89. 前記第1の伝導性センサーおよび前記第2の伝導性センサーがチャンバー中に位置し、前記試料を前記バイオセンサーに適用するステップが、ある流量で前記チャンバーを通して前記試料を流すステップを含む、請求項64〜88のいずれかに記載の方法。
  90. 前記流量が固定されている、請求項89に記載の方法。
  91. 前記流量が可変である、請求項89に記載の方法。
  92. 前記流量が層流を生じる、請求項89に記載の方法。
  93. 前記試料を前記バイオセンサーに適用するステップが、前記試料を撹拌するステップを含む、請求項64〜92のいずれかに記載の方法。
  94. 前記対照マーカーがヒト上皮細胞由来である、請求項64〜93のいずれかに記載の方法。
  95. 前記病原体が細菌である、請求項64〜94のいずれかに記載の方法。
  96. 前記病原体がChlamydia trachomatisである、請求項64〜95のいずれかに記載の方法。
  97. 前記第1の伝導性センサーが微小電極である、請求項64〜96のいずれかに記載の方法。
  98. 前記第1の伝導性センサーがナノ構造化微小電極である、請求項64〜97のいずれかに記載の方法。
  99. 前記第1の伝導性センサーが、金、白金およびパラジウムのうち少なくとも1種を含む、請求項64〜98のいずれかに記載の方法。
  100. 前記第1の伝導性センサーが複数のセンサーを含む、請求項64〜99のいずれかに記載の方法。
  101. 前記第2の伝導性センサーが微小電極である、請求項64〜100のいずれかに記載の方法。
  102. 前記第2の伝導性センサーがナノ構造化微小電極である、請求項64〜101のいずれかに記載の方法。
  103. 前記第2の伝導性センサーが、金、白金およびパラジウムのうち少なくとも1種を含む、請求項64〜102のいずれかに記載の方法。
  104. 前記第2の伝導性センサーが複数のセンサーを含む、請求項64〜103のいずれかに記載の方法。
  105. 前記バイオセンサーが、第3のプローブを有する第3の伝導性センサーを有し、前記第3のプローブがナンセンスプローブである、請求項64〜104のいずれかに記載の方法。
  106. 前記第3のプローブが、適切な係留化分子で官能化された核酸、ペプチド核酸、ロックト核酸、タンパク質またはペプチドのうち少なくとも1種を含む、請求項105に記載の方法。
  107. 前記第3のプローブが、前記第3のセンサーに係留された核酸プローブを含む、請求項105または請求項106のいずれかに記載の方法。
  108. 前記第3のプローブが、前記第3のセンサーに係留されたペプチド核酸プローブを含む、請求項105〜107のいずれかに記載の方法。
  109. 前記第3のプローブが、チオール結合で前記第3のセンサーに係留されている、請求項105〜108のいずれかに記載の方法。
  110. 前記第3のセンサーが伝導性である、請求項105〜109のいずれかに記載の方法。
  111. 前記第3の伝導性センサーが微小電極である、請求項105〜110のいずれかに記載の方法。
  112. 前記第3の伝導性センサーがナノ構造化微小電極である、請求項105〜111のいずれかに記載の方法。
  113. 前記第3の伝導性センサーが、金、白金およびパラジウムのうち少なくとも1種を含む、請求項105〜112のいずれかに記載の方法。
  114. 前記第3の伝導性センサーが複数のセンサーを含む、請求項105〜113のいずれかに記載の方法。
  115. 前記第1のプローブが、適切な係留化分子で官能化された核酸、ペプチド核酸、ロックト核酸、タンパク質またはペプチドのうち少なくとも1種を含む、請求項11〜15のいずれかに記載のバイオセンサー。
  116. 前記第1のプローブが、前記バイオセンサー上の第1の位置に係留された核酸配列を含む、請求項11〜15および115のいずれかに記載のバイオセンサー。
  117. 前記第1のプローブが、前記バイオセンサー上の第1の位置に係留されたペプチド核酸プローブを含む、請求項11〜15および115〜116のいずれかに記載のバイオセンサー。
  118. 前記第1のプローブが、チオール結合で前記バイオセンサー上の第1の位置に係留されている、請求項11〜15および115〜117のいずれかに記載のバイオセンサー。
  119. 前記第2のプローブが、適切な係留化分子で官能化された核酸、ペプチド核酸、ロックト核酸、タンパク質またはペプチドのうち少なくとも1種を含む、請求項11〜15および115〜118のいずれかに記載のバイオセンサー。
  120. 前記第2のプローブが、前記バイオセンサー上の第2の位置に係留された核酸プローブを含む、請求項11〜15および115〜119のいずれかに記載のバイオセンサー。
  121. 前記第2のプローブが、前記バイオセンサー上の第2の位置に係留されたペプチド核酸プローブを含む、請求項11〜15および115〜120のいずれかに記載のバイオセンサー。
  122. 前記第2のプローブが、チオール結合で前記バイオセンサー上の第2の位置に係留されている、請求項11〜15および115〜121のいずれかに記載のバイオセンサー。
  123. 前記対照マーカーが、核酸、タンパク質またはペプチドのうち少なくとも1種を含む、請求項11〜15および115〜122のいずれかに記載のバイオセンサー。
  124. 前記対照マーカーが核酸配列を含む、請求項11〜15および115〜123のいずれかに記載のバイオセンサー。
  125. 前記対照マーカーがリボ核酸配列を含む、請求項11〜15および115〜124のいずれかに記載のバイオセンサー。
  126. 前記標的マーカーが、核酸、タンパク質またはペプチドのうち少なくとも1種を含む、請求項11〜15および115〜125のいずれかに記載のバイオセンサー。
  127. 前記標的マーカーが核酸配列を含む、請求項11〜15および115〜126のいずれかに記載のバイオセンサー。
  128. 前記対照マーカーがリボ核酸配列を含む、請求項11〜15および115〜127のいずれかに記載のバイオセンサー。
  129. 前記固体支持基盤がプリント回路基板を含む、請求項11〜15および115〜128のいずれかに記載のバイオセンサー。
  130. 前記固体支持基盤がケイ素を含む、請求項11〜15および115〜129のいずれかに記載のバイオセンサー。
  131. 前記第1のセンサーおよび前記第2のセンサーが、前記バイオセンサーのチャンバー中に位置している、請求項11〜15および115〜130のいずれかに記載のバイオセンサー。
  132. 前記第1のセンサーおよび前記第2のセンサーが、前記チャンバーの長さに沿って直線状に位置している、請求項11〜15および115〜131のいずれかに記載のバイオセンサー。
  133. 前記第1のセンサーが伝導性である、請求項11〜15および115〜132のいずれかに記載のバイオセンサー。
  134. 前記第1のセンサーが微小電極である、請求項11〜15および115〜133のいずれかに記載のバイオセンサー。
  135. 前記第1のセンサーがナノ構造化微小電極である、請求項11〜15および115〜134のいずれかに記載のバイオセンサー。
  136. 前記第1のセンサーが、金、白金およびパラジウムのうち少なくとも1種を含む、請求項11〜15および115〜135のいずれかに記載のバイオセンサー。
  137. 前記第1のセンサーが複数のセンサーを含む、請求項11〜15および115〜136のいずれかに記載のバイオセンサー。
  138. 前記第2のセンサーが伝導性である、請求項11〜15および115〜137のいずれかに記載のバイオセンサー。
  139. 前記第2のセンサーが微小電極である、請求項11〜15および115〜138のいずれかに記載のバイオセンサー。
  140. 前記第2のセンサーがナノ構造化微小電極である、請求項11〜15および115〜139のいずれかに記載のバイオセンサー。
  141. 前記第2のセンサーが、金、白金およびパラジウムのうち少なくとも1種を含む、請求項11〜15および115〜140のいずれかに記載のバイオセンサー。
  142. 前記第2のセンサーが複数のセンサーを含む、請求項11〜15および115〜141のいずれかに記載のバイオセンサー。
  143. 第3のプローブを有する第3のセンサーを有し、前記第3のプローブがナンセンスプローブである、請求項11〜14および115〜142のいずれかに記載のバイオセンサー。
  144. 前記第1のセンサー、前記第2のセンサーおよび前記第3のセンサーが、前記チャンバーの長さに沿って直線状に位置している、請求項15または請求項143のいずれかに記載のバイオセンサー。
  145. 前記第3のプローブが、適切な係留化分子で官能化された核酸、ペプチド核酸、ロックト核酸、タンパク質またはペプチドのうち少なくとも1種を含む、請求項15、143および144のいずれかに記載のバイオセンサー。
  146. 前記第3のプローブが、前記第3のセンサーに係留された核酸プローブを含む、請求項15および143〜145のいずれかに記載のバイオセンサー。
  147. 前記第3のプローブが、前記第3のセンサーに係留されたペプチド核酸プローブを含む、請求項15および143〜146のいずれかに記載のバイオセンサー。
  148. 前記第3のプローブが、チオール結合で前記第3のセンサーに係留されている、請求項15および143〜147のいずれかに記載のバイオセンサー。
  149. 前記第3のセンサーが伝導性である、請求項15および143〜148のいずれかに記載のバイオセンサー。
  150. 前記第3のセンサーが微小電極である、請求項15および143〜149のいずれかに記載のバイオセンサー。
  151. 前記第3のセンサーがナノ構造化微小電極である、請求項15および143〜150のいずれかに記載のバイオセンサー。
  152. 前記第3のセンサーが、金、白金およびパラジウムのうち少なくとも1種を含む、請求項15および143〜151のいずれかに記載のバイオセンサー。
  153. 前記第3のセンサーが複数のセンサーを含む、請求項15および143〜152のいずれかに記載のバイオセンサー。
  154. 前記チャンバーの第1の終端に連結した第1の幅を有する入口チャネルをさらに含み、前記チャンバーが第2の幅を有する、請求項11〜15および115〜153のいずれかに記載のバイオセンサー。
  155. 前記第1の幅および前記第2の幅がほぼ等しい、請求項154に記載のバイオセンサー。
  156. 溶解チャンバーをさらに含む、請求項11〜15および115〜155のいずれかに記載のバイオセンサー。
  157. 前記溶解チャンバーが少なくとも1つの電極を含む、請求項156に記載のバイオセンサー。
  158. 前記溶解チャンバーの前記電極が、銅、ニッケルおよび金のうち少なくとも1種を含む、請求項157に記載のバイオセンサー。
  159. 入口チャネルと、
    前記入口チャネルに連結した第1の終端を有するチャンバーと、
    前記チャンバーの第2の終端に連結した出口チャネルと、
    前記チャンバーに連結し、前記チャンバーの長さに沿って支持体を形成する基盤と、
    前記基盤に固定され、前記チャンバー内に位置付けられた第1のセンサーと、
    前記基盤に固定され、前記チャンバー内に位置付けられ、前記チャンバーの長さに沿って前記第1のセンサーと整列している第2のセンサーと
    を含む、バイオセンサーであって、
    前記第1のセンサーは、対照マーカーの存在を検出するように構成された第1のプローブを含み、前記対照マーカーは、生物学的宿主の内因性要素であり、そして
    前記第2のセンサーは、標的マーカーの存在を検出するように構成された第2のプローブを含み、前記標的マーカーは、前記生物学的宿主由来の病原体由来である、バイオセンサー。
  160. 前記入口チャネルが第1の幅を有し、前記チャンバーが第2の幅を有し、前記第1の幅および前記第2の幅がほぼ等しい、請求項159に記載のバイオセンサー。
  161. 前記出口チャネルが第3の幅を有し、前記第3の幅が前記入口チャネルの前記第1の幅とほぼ等しい、請求項160に記載のバイオセンサー。
  162. 前記第1のプローブが、適切な係留化分子で官能化された核酸、ペプチド核酸、ロックト核酸、タンパク質またはペプチドのうち少なくとも1種を含む、請求項159〜161のいずれかに記載のバイオセンサー。
  163. 前記第1のプローブが、前記第1のセンサーに係留された核酸配列を含む、請求項159〜162のいずれかに記載のバイオセンサー。
  164. 前記第1のプローブが、前記第1のセンサーに係留されたペプチド核酸プローブを含む、請求項159〜163のいずれかに記載のバイオセンサー。
  165. 前記第1のプローブが、チオール結合で前記第1のセンサーに係留されている、請求項159〜164のいずれかに記載のバイオセンサー。
  166. 前記第2のプローブが、適切な係留化分子で官能化された核酸、ペプチド核酸、ロックト核酸、タンパク質またはペプチドのうち少なくとも1種を含む、請求項159〜165のいずれかに記載のバイオセンサー。
  167. 前記第2のプローブが、前記第2のセンサーに係留された核酸配列を含む、請求項159〜166のいずれかに記載のバイオセンサー。
  168. 前記第2のプローブが、前記第2のセンサーに係留されたペプチド核酸プローブを含む、請求項159〜167のいずれかに記載のバイオセンサー。
  169. 前記第2のプローブが、チオール結合で前記第2のセンサーに係留されている、請求項159〜168のいずれかに記載のバイオセンサー。
  170. 前記対照マーカーが、核酸、タンパク質またはペプチドのうち少なくとも1種を含む、請求項159〜169のいずれかに記載のバイオセンサー。
  171. 前記対照マーカーが核酸配列を含む、請求項159〜170のいずれかに記載のバイオセンサー。
  172. 前記対照マーカーがリボ核酸配列を含む、請求項159〜171のいずれかに記載のバイオセンサー。
  173. 前記標的マーカーが、核酸、タンパク質およびペプチドのうち少なくとも1種を含む、請求項159〜172のいずれかに記載のバイオセンサー。
  174. 前記標的マーカーが核酸配列を含む、請求項159〜173のいずれかに記載のバイオセンサー。
  175. 前記対照マーカーがリボ核酸配列を含む、請求項159〜174のいずれかに記載のバイオセンサー。
  176. 前記固体支持基盤がプリント回路基板を含む、請求項159〜175のいずれかに記載のバイオセンサー。
  177. 前記固体支持基盤がケイ素を含む、請求項159〜176のいずれかに記載のバイオセンサー。
  178. 前記第1のセンサーおよび前記第2のセンサーが、前記バイオセンサーのチャンバー中に位置している、請求項159〜177のいずれかに記載のバイオセンサー。
  179. 前記第1のセンサーおよび前記第2のセンサーが、前記チャンバーの長さに沿って直線状に位置している、請求項159〜178のいずれかに記載のバイオセンサー。
  180. 前記第1のセンサーが伝導性である、請求項159〜179のいずれかに記載のバイオセンサー。
  181. 前記第1のセンサーが微小電極である、請求項159〜180のいずれかに記載のバイオセンサー。
  182. 前記第1のセンサーがナノ構造化微小電極である、請求項159〜181のいずれかに記載のバイオセンサー。
  183. 前記第1のセンサーが、金、白金およびパラジウムのうち少なくとも1種を含む、請求項159〜182のいずれかに記載のバイオセンサー。
  184. 前記第1のセンサーが複数のセンサーを含む、請求項159〜183のいずれかに記載のバイオセンサー。
  185. 前記第2のセンサーが伝導性である、請求項159〜184のいずれかに記載のバイオセンサー。
  186. 前記第2のセンサーが微小電極である、請求項159〜185のいずれかに記載のバイオセンサー。
  187. 前記第2のセンサーがナノ構造化微小電極である、請求項159〜186のいずれかに記載のバイオセンサー。
  188. 前記第2のセンサーが、金、白金およびパラジウムのうち少なくとも1種を含む、請求項159〜187のいずれかに記載のバイオセンサー。
  189. 前記第2のセンサーが複数のセンサーを含む、請求項159〜188のいずれかに記載のバイオセンサー。
  190. 第3のプローブを有する第3のセンサーを有し、前記第3のプローブがナンセンスプローブである、請求項159〜189のいずれかに記載のバイオセンサー。
  191. 前記第1のセンサー、前記第2のセンサーおよび前記第3のセンサーが、前記チャンバーの長さに沿って直線状に位置している、請求項190に記載のバイオセンサー。
  192. 前記第3のプローブが、適切な係留化分子で官能化された核酸、ペプチド核酸、ロックト核酸、タンパク質またはペプチドのうち少なくとも1種を含む、請求項190または請求項191のいずれかに記載の方法。
  193. 前記第3のプローブが、前記第3のセンサーに係留された核酸配列を含む、請求項190〜192のいずれかに記載の方法。
  194. 前記第3のプローブが、前記第3のセンサーに係留されたペプチド核酸プローブを含む、請求項190〜193のいずれかに記載の方法。
  195. 前記第3のプローブが、チオール結合で前記第3のセンサーに係留されている、請求項190〜194のいずれかに記載の方法。
  196. 前記第3のセンサーが伝導性である、請求項190〜195のいずれかに記載のバイオセンサー。
  197. 前記第3のセンサーが微小電極である、請求項190〜196のいずれかに記載のバイオセンサー。
  198. 前記第3のセンサーがナノ構造化微小電極である、請求項190〜197のいずれかに記載のバイオセンサー。
  199. 前記第3のセンサーが、金、白金およびパラジウムのうち少なくとも1種を含む、請求項190〜198のいずれかに記載のバイオセンサー。
  200. 前記第3のセンサーが複数のセンサーを含む、請求項190〜199のいずれかに記載のバイオセンサー。
  201. 溶解チャンバーをさらに含む、請求項190〜200のいずれかに記載のバイオセンサー。
  202. 前記溶解チャンバーが少なくとも1つの電極を含む、請求項201に記載のバイオセンサー。
  203. 前記溶解チャンバーの前記電極が、銅、ニッケルおよび金のうち少なくとも1種を含む、請求項202に記載のバイオセンサー。
  204. 前記対照マーカーの存在を指し示す第1のバイオセンサー信号を受信するステップをさらに含む、請求項1〜6、10および16〜114のいずれかに記載の方法。
  205. 前記対照マーカーの存在を指し示す前記信号が、前記生物学的宿主の前記内因性要素の量を指し示す、請求項7、8および204のいずれかに記載の方法。
  206. 前記対照マーカーの存在を指し示す前記信号が、溶解手順から得られる成分を指し示す、請求項7、8、204および205のいずれかに記載の方法。
  207. 前記対照マーカーの存在を指し示す前記信号が、前記第1のプローブの配列と前記対照マーカーの配列との間のハイブリダイゼーションを指し示す、請求項7、8および204〜206のいずれかに記載の方法。
  208. 前記対照マーカーの非存在を指し示す第1の信号を受信するステップと、
    第1の指示に基づいて、エラーを信号送信するステップであって、前記エラーは、前記生物学的宿主由来の不十分な量の物質を受け取ること、前記生物学的試料に対して溶解手順を不適切に実施すること、および不十分なハイブリダイゼーション条件を提供することのうち1つである、ステップと
    をさらに含む、請求項1〜6、9、10および16〜114のいずれかに記載の方法。
  209. 前記生物学的試料中の前記標的マーカーの存在を指し示す第2のバイオセンサー信号を受信するステップをさらに含む、請求項1〜6、16〜114および204〜208のいずれかに記載の方法。
  210. 前記標的マーカーの存在を指し示す前記信号が、前記病原体由来の前記標的マーカーの量を指し示す、請求項7、9、10、16〜114および204〜209のいずれかに記載の方法。
  211. 前記対照マーカーの存在を指し示す前記第1のバイオセンサー信号および前記標的マーカーの存在を指し示す前記第2のバイオセンサー信号に基づいて、前記病原体が前記生物学的宿主中に存在することを決定するステップを含む、請求項209または請求項210のいずれかに記載の方法。
  212. 前記標的マーカーの非存在を指し示す第2のバイオセンサー信号を受信するステップをさらに含む、請求項1〜6、9、10、16〜114および204〜209のいずれかに記載の方法。
  213. 前記第2のバイオセンサー信号が、前記病原体由来の前記標的マーカーの量の非存在を指し示す、請求項8〜10、16〜114および204〜212のいずれかに記載の方法。
  214. 前記対照マーカーの存在を指し示す前記第1のバイオセンサー信号および前記標的マーカーの非存在を指し示す前記第2のバイオセンサー信号に基づいて、前記病原体が前記生物学的宿主中に存在しないことを決定するステップをさらに含む、請求項212または請求項213のいずれかに記載の方法。
  215. 前記ナンセンスプローブにおけるハイブリダイゼーションを指し示す第3のバイオセンサー信号を受信するステップをさらに含む、請求項10、16〜114および204〜214のいずれかに記載の方法。
  216. 前記第3のバイオセンサー信号に基づいて、エラーを信号送信するステップをさらに含む、請求項212に記載の方法。
  217. 前記ナンセンスプローブにおけるハイブリダイゼーションの非存在を指し示す第3のバイオセンサー信号を受信するステップをさらに含む、請求項10、16〜114および204〜214のいずれかに記載の方法。
  218. 前記対照マーカーの存在を指し示す前記第1のバイオセンサー信号、前記標的マーカーの存在を指し示す前記第2のバイオセンサー信号、および前記ナンセンスプローブにおけるハイブリダイゼーションの非存在を指し示す前記第3のバイオセンサー信号に基づいて、前記病原体が前記生物学的宿主中に存在することを決定するステップをさらに含む、請求項217に記載の方法。
  219. 前記対照マーカーの存在を指し示す前記第1のバイオセンサー信号、前記標的マーカーの非存在を指し示す前記第2のバイオセンサー信号、および前記ナンセンスプローブにおけるハイブリダイゼーションの非存在を指し示す前記第3のバイオセンサー信号に基づいて、前記病原体が前記生物学的宿主中に存在しないことを決定するステップをさらに含む、請求項217に記載の方法。
  220. 前記試料を前記バイオセンサーに適用するステップの前に、前記試料に溶解手順を適用するステップをさらに含む、請求項1〜10、16〜114および204〜219のいずれかに記載の方法。
  221. 前記溶解手順が電気化学的溶解手順である、請求項220に記載の方法。
  222. 前記第1のバイオセンサー信号が前記第1のプローブから受信される、請求項7〜10、16〜114および204〜221のいずれかに記載の方法。
  223. 前記第1のバイオセンサー信号が前記第1のセンサーから受信される、請求項7〜10、16〜114および204〜222のいずれかに記載の方法。
  224. 前記第2のバイオセンサー信号が前記第2のプローブから受信される、請求項7〜10、16〜114および204〜223のいずれかに記載の方法。
  225. 前記第2のバイオセンサー信号が前記第2のセンサーから受信される、請求項7〜10、16〜114および204〜224のいずれかに記載の方法。
  226. 前記第3のバイオセンサー信号が前記第3のプローブから受信される、請求項215〜225のいずれかに記載の方法。
  227. 前記第3のバイオセンサー信号が前記第3のセンサーから受信される、請求項215〜226のいずれかに記載の方法。
  228. 前記第1のセンサーにおける前記対照マーカーの存在または非存在を指し示すように構成された第1のインジケーターをさらに含む、請求項11〜15および115〜203のいずれかに記載のシステム。
  229. 前記第1のセンサーにおける前記標的マーカーの存在または非存在を指し示すように構成された第2のインジケーターをさらに含む、請求項11〜15、115〜203および228のいずれかに記載のシステム。
  230. 前記第3のセンサーにおけるハイブリダイゼーションの存在または非存在を指し示すように構成された第3のインジケーターをさらに含む、請求項11〜15、115〜203、228および229のいずれかに記載のシステム。
  231. 前記対照マーカーの存在または非存在を同定するステップが、前記第1のセンサーにおいて電極触媒信号を測定するステップを含み、前記標的マーカーの存在または非存在を同定するステップが、前記第2のセンサーにおいて電極触媒信号を測定するステップを含む、請求項2〜10、16〜114および204〜227のいずれかに記載の方法。
  232. 前記第1のプローブが、チオール結合で前記第1のセンサーに係留されたペプチド核酸を含み、前記第2のプローブが、チオール結合で前記第2のセンサーに係留されたペプチド核酸プローブを含む、請求項2〜10、16〜114、204〜227および231のいずれかに記載の方法。
  233. 前記ベースライン測定が電極触媒測定である、請求項2〜10、16〜114、204〜227、231および232のいずれかに記載の方法。
  234. 前記第1のプローブが第1のセンサーに連結している、請求項11〜15、115〜203および228〜231のいずれかに記載のシステム。
  235. 前記第2のプローブが第2のセンサーに連結している、請求項11〜15、115〜203、228〜231および234のいずれかに記載のシステム。
  236. 前記第3のプローブが第3のセンサーに連結している、請求項16、115〜203、228〜231および234〜235のいずれかに記載のシステム。
  237. 前記電極触媒試薬が、第1の遷移金属錯体および第2の遷移金属錯体を有する酸化還元ペアリングである、請求項20〜114、204〜227および231〜233のいずれかに記載の方法。
  238. 固体支持基盤と、
    前記支持基盤に固定されたセンサー手段と
    を含み、
    前記センサー手段は、生物学的宿主の内因性要素である対照マーカーの存在を検出するように構成された第1のプローブ手段と、
    前記生物学的宿主中の病原体由来である標的マーカーの存在を検出するように構成された第2のプローブ手段と
    を含む、バイオセンサー。
  239. 請求項16、115〜203、228〜231および234〜236のいずれかに記載の要素の任意の組合せをさらに含む、請求項238に記載のバイオセンサー。
  240. 生物学的宿主中の病原体の存在を検出するための方法であって、
    前記生物学的宿主由来の試料を提供するステップと、
    前記試料中で、前記生物学的宿主の内因性要素である対照マーカーを検出するように構成された第1のプローブ手段、および前記試料中で、前記生物学的宿主中の病原体由来である標的マーカーの存在を検出するように構成された第2のプローブ手段を有するバイオセンサー手段を提供するステップと、
    前記試料を前記バイオセンサー手段に適用するステップと、
    前記第1のプローブ手段を使用して、前記試料中の前記対照マーカーの存在または非存在を同定するステップと、
    前記第2のプローブ手段を使用して、前記試料中の前記標的マーカーの存在または非存在を同定するステップと
    を含む、方法。
  241. 請求項1〜10、16〜114、204〜227および231〜233のいずれかに記載の要素またはステップのいずれかの組合せをさらに含む、請求項240に記載の方法。
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