JP2015527840A - 無線通信のための制御チャネル - Google Patents

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Abstract

モバイル端末が基地局によって送信されうる潜在的な制御メッセージ候補についてブラインド・デコード試行を実行する探索空間を構成する方法。所与の候補メッセージについて端末がブラインド・デコード試行を実行する周波数領域資源は、あらかじめ決定された可能な資源の集合から、擬似ランダムな選択(端末およびネットワークの両者によって知られている)によって決定される。従来技術との相違は、あらかじめ決定された資源の集合が各候補について異なることができるということである。ある好ましい実施形態では、資源の集合は各端末および各候補について、ネットワークによって構成される。本方法は、たとえばLTE-A無線通信システムのePDCCHに適用されうる。

Description

本発明は、無線通信システム、たとえば3GPPロングタームエボリューション(LTE)および3GPP LTE-Aの諸標準群に基づくシステムに関する。
基地局(BS)が「セル」を形成し、BSのレンジ内の端末(LTEではユーザー装置またはUEと呼ばれる)と通信する無線通信システムは広く知られている。
そのようなシステムでは、BSはその利用可能な帯域幅、すなわち所与のセル内の周波数および時間資源を、該BSがサービスするユーザー装置のための個々の資源割り当てに分割する。ユーザー装置は一般に移動性であり、よって諸セルの間を動くことがあり、隣り合うセルの基地局間での電波通信リンクのハンドオーバーの必要性を生じる。ユーザー装置は同時にいくつかのセルのレンジ内である(すなわち、いくつかのセルからの信号を検出できる)ことがあるが、最も単純な場合には、一つの「サービスする」または「主要」セルと通信する。
後述する本発明の概念の理解を助けるために、本発明の実施形態に特に関連するLTEの特徴のいくつかの概要が与えられるが、本発明はLTEにおける使用に制約されないことは理解しておくものとする。
〈基本的なLTEネットワーク・トポロジー〉
LTEにおけるネットワーク・トポロジーは図1に示されている。見て取れるように、各端末またはUE 12はUuインターフェースを介した無線リンクを通じて基地局またはeNB 11に接続し、諸eNBのネットワークはeUTRAN 10と称される。
各eNB 11はといえば、S1と呼ばれるインターフェースを使った(通例)有線のリンクによってより高レベルのまたは「コア・ネットワーク」のエンティティに接続される。該エンティティは、サービスするゲートウェイ(S-GW: Serving Gateway 22)と、システムを管理し、ネットワーク内の他のノード、特にeNBに制御信号を送る移動性管理エンティティ(MME: Mobility Management Entity 21)とを含む。さらに、PDNまたはパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(P-GW: Packet Data Network Gateway)が、別個にまたはS-GW 22と組み合わされて存在する。これは、インターネットを含む任意のパケット・データ・ネットワークとデータ・パケットを交換するためである。コア・ネットワーク20はEPCまたは進化型パケット・コア(Evolved Packet Core)と呼ばれる。
後述する本発明の概念の理解を助けるために、本発明の実施形態に特に関連するLTEのいくつかの個別的な側面または特徴のいくつかの概要が与えられる。下記で概説する特徴のさらなる詳細については、ここに参照によって組み込まれる非特許文献1〜4によって与えられる。
〈フレーム構造および資源ブロック〉
LTEシステムの下りリンク、つまり基地局(eNB)からユーザー装置(UE)に向かう伝送方向では、個々のOFDMサブキャリアまたはサブキャリアの諸セットが異なるユーザー装置に割り当てられる。結果は、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access[直交周波数分割多重アクセス])と称される多重アクセス・システムである。異なる周波数/時間資源をセル内の各ユーザー装置に割り当てることによって、OFDMAは、所与のセル内でサービスされるユーザー間での干渉を実質的に回避できる。
UEは、所定の時間にわたって特定数のサブキャリアを割り当てられる。設定された数のサブキャリアおよびOFDMシンボルからなる資源の量は、LTEでは物理資源ブロック(PRB: physical resource block)と称される。よってPRBは時間および周波数両方の次元をもつ。RBの割り当ては、eNBにおけるスケジューリング機能(スケジューラ)によって扱われる。
下りリンク上での伝送のためのデータは、それぞれいくつかのサブフレームに分割されるOFDMAフレームに編成される。さまざまなフレーム型が可能であり、たとえば周波数分割二重(FDD: frequency division duplex)および時分割二重(TDD: time division duplex)の間の違いがある。FDDでは、送信および/または受信は、異なるキャリア周波数を使ってDLとULで同時に起こりうる。一方、TDDでは、下りリンクと上りリンクの伝送は同じキャリア周波数上で生起し、時間的に分離される。FDDフレームは、同時に生起する10個の上りリンク・サブフレームおよび10個の下りリンク・サブフレームからなる。TDDでは、負荷条件に依存して、下りリンクおよび上りリンクへのサブフレームのさまざまな割り当てが可能である。したがって、サブフレームは上りリンク・サブフレームまたは下りリンク・サブフレームと称されることがある。
図2は、下りリンクに適用可能なLTEについての一般的なフレーム構造を示している。ここでは、10msのフレームが20個の同じ0.5msのサイズのスロットに分割されている。サブフレームSFは二つの相続くスロットからなり、よって一つの電波フレームは10個のサブフレームを含む。UEは、eNBにおけるスケジューリング機能により、特定数のサブキャリアを、所定の時間にわたって割り当てられる。そのような割り当ては典型的には各サブフレームに当てはまる。資源は、下りリンクおよび上りリンク伝送の両方について(すなわち、下りリンク・サブフレームおよび上りリンク・サブフレームの両方のために)UEに割り当てられる。
各スロットにおける伝送される信号は、図3に示されるように、サブキャリアおよび利用可能なOFDMシンボルの資源グリッドによって記述される。資源グリッド中の各要素は資源要素(RE: resource element)と呼ばれ、各資源要素は一つのシンボルに対応する。
1msの各伝送時間区間について、この伝送時間区間の間にどのUEがどの時間/周波数資源に割り当てられるかに関して、新たなスケジューリング決定が行なわれる。スケジューリングは、物理的資源ブロックPRBとも呼ばれる資源ブロックの単位で行なわれる。図3に示されるように、一つの物理的資源ブロックは通例、時間領域で7個の連続するOFDMシンボルおよび周波数領域で12個の連続するサブキャリアとして定義される。いくつかの資源ブロックが同じUEに割り当てられてもよく、これらの資源ブロックは互いと連続している必要はない。スケジューリング決定は、eNBにおいて、種々のUEの電波リンク品質状況、全体的な干渉状況、サービス品質要求、サービス優先度などを考慮に入れるスケジューリング・アルゴリズムを使って行なわれる。
図3は、PRBが一OFDMシンボルに等しい継続時間の、周波数領域において一つのサブキャリアにわたって延在する複数の資源要素REから構成されることを示している。LTEでは、データおよび制御チャネルは一つまたは複数のPRBにおいて、前記REのサブセットを使って伝送されてもよい。PRBはしばしば対で考えられ、PRB対は、時間領域で隣接し、同じサブフレームにある二つのPRBからなる。制御チャネル伝送を記述するのに使われる資源の単位は、制御チャネル要素(control channel element)またはCCEであり、これはいくつかの資源要素グループ(Resource Element Group)またはREGからなる。
非特許文献1の3GPP TS36.211、セクション6.2.4によれば、資源要素グループ(REG)は、制御チャネル(後述)の資源要素へのマッピングを定義するために使われる。
〈PDCCH〉
LTEでは、データおよび制御信号伝達のためのいくつかのチャネルが、システム内の抽象化のさまざまなレベルにおいて定義されている。図4は、論理レベル、トランスポート層レベルおよび物理層レベルのそれぞれにおけるLTEで定義されているチャネルのいくつかと、それらの間のマッピングとを示す。現在の目的のためには、物理層レベルにおける下りリンク・チャネルPDCCHが最も関心がある。
下りリンクでは、ユーザー・データはPDSCH(Physical Downlink Shared Channel[物理的下りリンク共有チャネル])上で搬送される。これは通常は、PDCCH(Physical Downlink Control Channel[物理的下りリンク制御チャネル])とは異なる。
LTEでは、DLおよびULトラフィック・チャネルは動的に共有されるチャネルなので、DLおよびULはいずれも、フルにスケジューリングされる。これは、PDCCHは、どのユーザーが各サブフレームにおける物理的DL共有チャネル(PDSCH)をデコードすべきであるかおよびどのユーザーが各サブフレームにおける物理的UL共有チャネル(PUSCH)上で送信することを許容されるかを示すスケジューリング情報を提供しなければならないことを意味する。PDCCHはスケジューリング情報――下りリンク制御情報(DCI: downlink control information)――をeNBから個々のUEに搬送するために使われる。通常、一つのPDCCHメッセージは一つのDCIフォーマットを含んでいる。これはしばしば一つの個別UEのために意図されるが、いくつかのメッセージはブロードキャストもされる(たとえば、セル内の複数のUEのために意図される)。このように、PDCCHは、送信電力制御(TPC: Transmit Power Control)コマンドのようなUEのグループのために意図される情報をも含むことができる。さらに、PDCCHは、半持続的スケジュール(SPS: semi-persistent schedule)を構成するために使われることができる。ここでは、同じ資源が周期的に利用可能となる。下記では、文脈がそうでないことを要求するのでない限り、用語PDCCH、PDCCHメッセージ、DCIおよびDCIメッセージは交換可能に使われる。
先にCCEおよびREGに言及した。PDCCHは一つまたはいくつかの連続するCCEの総合上で伝送される。ここで、制御チャネル要素は9個のREGに対応する。よって、最低でも、PDCCHは単一のCCEを占め;用いられるCCEの数は「総合レベル(aggregation level)」と称される(1,2,4または8)。PCFICHまたはPHICHに割り当てられない資源要素グループの数はNREGである。システムにおいて利用可能なCCEは0からNCCE−1と番号付けされる。ここで、
Figure 2015527840
である。
PDCCHのために使われるREGは初期には隣接していることがあるが、周波数領域を通じてREGを拡散させるようインターリーバーが適用される。したがって、PDCCHは典型的には、PDCCHのためにリザーブされているシステム帯域幅全体およびすべてのシンボルを通じて拡散されたREGのセットを使って伝送される。LTEでは、PRB対の第一のPRBの開始において、4個までのOFDMシンボルがPDCCHのためにリザーブされうる。
DCIの誤り検出のために巡回冗長検査(CRC)が使われる。PDCCHペイロード全体を使ってCRCパリティ・ビットのセットが計算され、それが次いでPDCCHペイロードの末尾にアペンドされる。
種々のUEに関連する複数のPDCCHが一つのサブフレームに存在することができるので、CRCはPDCCHがどのUEに関連するかを指定するためにも使われる。これは、CRCパリティ・ビットを、UEの電波ネットワーク一時識別子(RNTI: Radio Network Temporary Identifier)を用いてスクランブルすることによってなされる。このように、RNTIはPDCCHおよびDCIと関連付けられる。さまざまな種類またはRNTIが非特許文献の3GPP文書において定義されている。DCIメッセージの目的に依存して、種々のDCIフォーマットが定義される。DCIフォーマットは次のものを含む:
・上りリンク共有チャネル(UL-SCH)割り当ての伝送のためのフォーマット0
・単一入力複数出力(SIMO)動作のためのDL-SCH割り当ての伝送のためのフォーマット1
・SIMO動作のためのDL-SCH割り当てのコンパクトな伝送のためのまたはRACH手順のためにUEに専用のプリアンブル・シグネチャを割り当てるためのフォーマット1A
・上りリンク・チャネルのためのTPCコマンドの伝送のためのフォーマット3およびフォーマット3A。
非特許文献1の3GPP TS36.211、セクション6.8.1から取った下記の表は、LTEにおいてサポートされるPDCCHフォーマットを示す。
Figure 2015527840
n個の連続するCCEからなるPDCCHは、i mod n=0を満たすCCEでのみ始まりうる。ここで、iはCCE番号であり、複数のPDCCHがサブフレーム内で送信されることができる。
このように、使用されるべきDCIフォーマットは、制御メッセージの目的に依存する。たとえば、DCIフォーマット1は、空間的な多重化が使われないときに(すなわち、送信される一つの符号語について、一つの空間層のみを使ってスケジューリング情報が提供される)、下りリンク共有チャネル資源の割り当てのために使われる。提供される情報は、UEが資源、そのサブフレーム中のどこでPDSCHを受信するか、およびどのようにしてそれをデコードするかを同定することを可能にする。資源ブロック割り当てのほかに、これは変調および符号化方式ならびに受信されなかったデータの再送信を管理するために使われるハイブリッドARQプロトコルについての情報も含む。
DCIフォーマット3および3Aは、複数の電力制御コマンドを表わす複数の電力制御ビットを担持する。各電力制御コマンドは、異なるUEのために意図されている。フォーマット3および3Aについて興味深い主要な応用は、上りリンクにおいてSPSをサポートすることである(その場合、電力制御コマンドを搬送するためのUE固有のPDCCH DCIフォーマットが必要とされないので)。すでに述べたように、複数のUEが同じサブフレーム内でスケジュールされることができるので、通常は、複数のDCIメッセージが複数のPDCCHを使って送られる。
さらなる制約がなければ、UEはPDCCH位置、PDCCHフォーマットおよびDCIフォーマットのあらゆる可能な組み合わせをチェックして、正しいCRCを用いて(CRCがRNTIを用いてスクランブルされていることを考慮に入れて)それらのメッセージに作用する必要がある。これは、「ブラインド・デコード」と呼ばれる。UESSでは、総合レベル1,2,4および8についてのブラインド・デコード候補の数はそれぞれ6,6,2および2である。CSSでは、総合レベル4および8のみが使われ、候補の数はそれぞれ4および2である。
あらゆる可能な組み合わせをブラインド・デコードする必要な量を減らすために、各UEについて、PDCCHが置かれうるCCE位置の限られた集合が定義される。UEがそのPDCCHを見出しうるCCE位置の集合は「探索空間」と呼ばれ、LTEでは、別個のUE固有の探索空間(UESSS: UE-specific search space)および共通探索空間(CSS: common search space)が定義される。CSSは典型的には二つ以上のUEのために意図されるDCIメッセージのために使われ、一方、UESSSは典型的には単一のUEのために意図されるDCIメッセージのために使われる。
これらの位置は、下記では、「候補位置」または単に「候補」と称される。後述する発明を理解するためには、「候補位置」とDCIメッセージのためにeNBが使う実際の位置との間に区別があることを注意しておくことが重要である。各候補はUEによる所与の位置における一つのブラインド・デコード試行に対応し、これは、DCIメッセージの実際の送信のためのeNBによる(利用可能な候補のうちからの)ある位置の選択とは異なる。
一般に、PDCCHのコンテキストにおける「位置」は、DCIメッセージが伝送されうる資源要素のセットに対応すると理解されることができる。このセットは、REGのセットおよびCCEのセットにも対応できる。DCIメッセージの送信のために使用されるまたは使用されると想定されるRE/REG/CCE内の資源の量は、候補の「サイズ」に対応すると理解されることができる。
総合レベル、サイズおよびPDCCH候補の数の間の関係は、非特許文献3の3GPP TS36.213、セクション9.1.1から取った次の表に与えられる。
Figure 2015527840
以下のとおり、3GPP TS36.213において述べられるPDCCH割り当て手順から引用しておくことが助けになるかもしれない。
「各サービスするセルの制御領域は、[3]のセクション6.8.1によれば、0からNCCE,k−1の番号を振られたCCEの集合からなる。ここで、NCCE,kはサブフレームkの制御領域におけるCCEの総数である。UEは、すべての非DRXサブフレームにおける制御情報のために、より高い層での信号伝達によって構成設定された一つまたは複数のアクティブ化されたサービスするセル上でPDCCH候補の集合をモニタリングする。ここで、モニタリングは、該集合中のPDSSHのそれぞれをすべてのモニタリングされるDCIフォーマットにデコードしようと試みることを含意する。
モニタリングするPDCCH候補の集合は、探索空間を用いて定義される。ここで、総合レベルL∈{1,2,4,8}における探索空間Sk (L)は、PDCCH候補の集合によって定義される。PDCCHがモニタリングされる各サービスするセルについて、探索空間Sk (L)のPDCCH候補mに対応する諸CCEは、
Figure 2015527840
によって与えられる。ここで、i=0,…,L−1である。
共通の諸探索空間については、Ykは二つの総合レベルL=4およびL=8について0に設定される。総合レベルLにおけるUE固有の探索空間Sk (L)については、変数Yk
Figure 2015527840
によって定義される。ここで、
Figure 2015527840
であり、nsは電波フレーム内のスロット数である。nRNTIについて使われるRNTI値は下りリンクにおいてはセクション7.1で、上りリンクにおいてはセクション8で定義されている。
共通探索空間については、m'=mである。UE固有探索空間については、PDCCHがモニタリングされるサービスするセルについて、モニタリングするUEがキャリア・インジケーター・フィールドをもって構成されるならば、m'=m+M(L)・nClであり、ここで、nClはキャリア・インジケーター・フィールド値である。そうでなく、モニタリングするUEがキャリア・インジケーター・フィールドをもって構成されないならば、m'=mであり、ここで、m=0,…,M(L)−1であり、M(L)は所与の探索空間においてモニタリングすべきPDCCH候補の数である」。
明白であろうが、式2.2は各サブフレームkおよび各UEについて異なる結果をもつ擬似ランダム関数を与える(UEのRNTIを使うため)。結果として、式2.1は、諸候補位置に対応する諸CCEを同定するL個の相続くCCEインデックス(毎回1インクリメントされる)の集合の擬似ランダムな選択を与える。
まとめると、任意の所与のサブフレームにおいて、所与のUEについてのDCIメッセージは、擬似ランダムに決定されるいくつかの候補位置の一つにおいて伝送されうる。これらの候補位置(または探索空間)を生成するためのアルゴリズムは異なるUE(UE識別情報に基づく)および異なるサブフレームについて異なる結果を与える。PDCCHについては、簡単のため、探索空間位置は、種々の総合レベルについて最初の候補のために開始点(使用できる最初のCCEの点で)を生成するために使われるのと同じ擬似乱数を使って生成されるが、これは典型的には、総合レベル毎に異なるCCEの使用につながる。所与の総合レベルについて、探索空間は、少なくとも何らかのインターリーブが適用される前にはそれぞれの相続く候補について隣り合う位置の集合からなる。この方式は、あるサブフレームにおいて同じ諸探索空間位置(諸候補位置)をもちうる諸UEが次のサブフレームにおいては異なる諸位置をもつ可能性が非常に高いという利点をもつ。これは、これらのUEが、持続的に、互いがPDCCH資源を使うことをブロックするというリスクを除去する。
同じアルゴリズムがネットワーク側(eNB)および端末の両方によって使用されると期待される。所与のサブフレームについて、端末は、(ブラインド・デコードによって)DCIメッセージの受信を試みるべき候補位置(資源)の集合を計算する。これが所与のUEについての「探索空間」である。eNBが特定のサブフレームにおいてそのUEにDCIメッセージを送ることを望む場合、eNBは典型的には、どの位置において該DCIメッセージを送信して該DCIメッセージをUEによって受信してもらうことが可能であるか(または少なくともどこでUEが受信を試みるか)を判別するために、同じ計算を行なう。eNBおよびUEはすべての候補について擬似ランダム選択を実行することが期待される。
次いでeNBは、実際のDCIメッセージ送信のために、それらの候補位置の一つを選ぶ。これは、他のどのUEにeNBがやはりDCIメッセージを送ることを望んでいるかに依存して決定される。各UEについての候補位置の集合が典型的には異なることを考えると、任意の所与のUEについて、位置のいくつかは他のUEについての候補と同じでもあることがある。通常、eNBは所与の候補位置において一つのDCIメッセージを送信することができるだけであり、結果として、ひとたび所与の候補位置がeNBによって一度用いられたら、それはそのサブフレームについては「使用済み」となる。したがって、利用可能な位置の総数は所与のサブフレームにおいて送られるべきDCIメッセージの数のために十分であると見えることがあるものの、異なるUE間の探索空間の重複が、送ることのできる可能なDCIメッセージの数を減らし、「ブロッキング」が起こりうる。
候補の集合が小さく、所与のサブフレームにおいて一つのUEについてのすべてのそれらの候補がみな他のUEのためのDCIメッセージによって「ブロック」されている場合、候補の集合がサブフレームからサブフレームにかけて変えられれば、次のサブフレームでもブロッキングが起こる確率は低下する。この側面は、あるサブフレームにおいて所与のUEに二つ以上のDCIメッセージを送る必要がある場合、あるいはUEが相続くサブフレームにおいて複数のDCIメッセージを送られる必要がある場合、あるいはUE固有の探索空間がたまたま共通探索空間(これは固定した位置にあり、負荷が大きいことがある)と重なっている場合、より有意となる可能性が高い。
なお、LTE仕様は、eNBが所与のUEについてすべての候補位置を計算することは求めていないが、良い実装ではこのことは期待される。PDCCHが送信されることのできる資源量を増す(つまり、式2.1におけるNCCE,kを増す)ことによってブロック確率を下げることが可能であろう。しかしながら、これはPDSCHを使ってデータを送るために利用可能な資源を減らしてしまう。
〈ePDCCH〉
LTEのために3GPPでは新たな制御チャネル設計(ePDCCH)が検討されている。これは、下りリンク・データのために現在リザーブされているのと同じ資源(PDSCH)においてDCIメッセージを送信する。ePDCCHはUESSSをサポートするが、CSSがePDCCHのために規定されるかどうかは未決である。
ePDCCH上でCSSを使うことについての考えられる動機は、PDCCH上の輻輳を減らすということである。たとえば、一つのサブフレーム内に受け容れられるより多くの、送られるべき緊急DCIメッセージがある場合、これらはePDCCH上で送られることができ、CSSを使うことによって、任意のUEが宛先とされることができる。
ePDCCHは、システムの要求に依存して、周波数局在化したまたは周波数分散した仕方で伝送されうる。チャネル/干渉属性が周波数選択的である場合には、局在化された伝送が適切であろう。その場合、所与のUEについて周波数領域における好都合な位置でDCIメッセージを送信することが可能となりうる。他の場合には、たとえば周波数選択的なチャネル情報がeNBにおいて利用可能でない場合には、分散式の伝送(PDCCHの伝送様式に対応)が適切であろう。
PDCCHの上記の説明は、異なるUEのために意図されたDCIメッセージ間の「ブロッキング」の可能性に言及した。ePDCCHについては、eNBは、所与のUEのためにどの候補位置を使うかを選択する際に、スペクトルの種々の部分についてのチャネル条件の知識を考慮に入れることをも望むであろう。eNBがスペクトルの「良好」な部分(たとえばそのUEについて高い受信SNR)のみを使うことを望む場合、好適な候補位置の数が減るので、ブロッキングの確率が高くなる可能性が高い。
分散したePDCCHのための設計は、PDCCHときわめて似通っていることができる。すなわち、いくつかの資源が分散式のePDCCHのために構成され、UEはそれらの資源内にブラインド・デコード探索空間をもち、所与のDCIメッセージは周波数領域を通じて拡散された資源要素のセットを使う。PDCCHとの類推により、ePDCCHのために使われる資源は、cCCE(CCEに対応)およびeREG(REGに対応)の単位で表わせる。これらの単位eCCEおよびeREGは、必須ではないがREで表わしたときの同じサイズを有していてもよく、あるいは物理的な資源へのマッピングの点では異なっていてもよい。しかしながら、4個のeCCEが一つのPRB対に収まることが想定される。局在化されたePDCCHについては、eCCEまたはeREGの厳密なサイズは、本発明のを記述する目的のためには主たる重要性はもたない。
局在化されたePDCCHについての3GPPにおけるさらなる詳細および現在の前提は次のとおりである。
・DCIメッセージは1,2,4または8個のeCCEからなる。これは、eREGを用いて定義できる(分散式のePDDCHと同様に)。その場合、1個のeCCEはいくつかのeREG(たとえば4個)と等価となる。
・4個までのeCCEが一つのPRB対において送信されることができる。
分散式のePDCCHについての3GPPにおけるさらなる詳細および現在の前提は次のとおりである。
・PRB対はいくつかのeREG(たとえば16個)に分割される。
・DCIメッセージは4,8,16または32個のeREGからなる。これは、1,2,4または8個のeCCEと等価でありうる。
・周波数ダイバーシチのために、DCIメッセージのeREGが複数のPRB対(たとえば4個のPRB対)を通じて送信される。その場合、PRB対は一つのDCIメッセージからの1,2,4または8個のeREGを含むことができる。
局在化されたePDCCHのための個別的な設計要求のいくつかは次のようなものがある。
・DCIメッセージが、各端末について好適なチャネルおよび干渉条件をもつ周波数領域位置において送信されることができる。すなわち、周波数領域を通じて諸候補位置がある
・端末は(たとえばPDCCHに匹敵して)あまりに多くの候補をブラインド・デコードする必要はない
・制御メッセージによって占められる資源が効率的に使われる(すなわち、PRB全体を占有しないDCIメッセージは、別個のPRBに入れられるのではなく、同じPRB内に一緒に多重化されることができることが望ましい)
・分散式のePDCCHと資源を共有する可能性(つまり、少なくとも異なるPRB対おいては、同じサブフレームにおいて局在化されたePDCCHおよび分散式のePDCCHの両方においてDCIを送る)
・ePDCCHのための資源の使用はPDSCHに対して最小限の影響をもつべきである
・ある端末のための制御メッセージが同じ資源における別の端末へのメッセージの送信をブロックする確率が最小化される
・サブフレームからサブフレームにかけての持続的なブロッキングの確率が最小化されるべきである
・ネットワークおよび端末両方についての簡単な実装。
局在化されたePDCCHについてのこれらの要求を満たすのはそれほど簡単ではない。たとえば、3GPP RAN1におけるこれまでの現行提案は、あまり詳細ではなく、(PRBを用いた)資源の単一の集合が、任意の総合レベルにおけるすべてのDCIメッセージ候補に当てはまるよう構成されることを想定しているようである。本発明は、これらの要求が満たされることを許容する探索空間設計を提案する。
本発明の第一の側面によれば、無線ネットワークが端末によって受信される制御チャネル・メッセージを送信する無線通信方法であって、
ネットワーク側で:
前記制御チャネル・メッセージのための第一の複数の候補のそれぞれについて別個に周波数領域においてそれぞれの探索空間を構成する段階と;
前記第一の複数の候補のうち少なくとも一つについてそのように構成されたそれぞれの探索空間内の位置の擬似ランダムな選択をする段階と;
制御チャネル・メッセージの送信のために使うべき前記複数の候補のうちの一つを決定する段階と;
そのように決定された候補についての擬似ランダムに選択された位置において制御チャネル・メッセージを送信する段階とを含み;
端末側で:
ネットワーク側でなされた擬似ランダムな選択に対応するそれぞれの各探索空間の内の位置の擬似ランダムな選択をすることによって、第二の複数の候補のうちのそれぞれに対応する制御チャネル・メッセージをブラインド・デコードする段階を含む、
方法が提供される。
ここで、「第一の複数の候補」および「第二の複数の候補」は同一であってもよい。あるいはまた、たとえば端末が、前記第一の複数より少ない限られた数のブラインド・デコード試行しか許容されていない場合には、それらは同一でなくてもよい。
好ましくは、探索空間は各候補について異なる。よって、本発明の実施形態は、各候補について資源の異なる集合が構成されることを許容する。
各候補についての探索空間は、対応する資源が周波数領域において隣接して位置されるように構成されてもよい。「位置」は、探索空間位置を意味する。
制御チャネル・メッセージの送信のために使われる資源の量は、総合レベルに依存する複数のサイズのうちの一つを有していてもよい。その場合、探索空間は各総合レベルについて異なることがある。
構成することは、たとえば、端末にそれらの探索空間を定義するビットマップを与えることによって実行されてもよい。
構成することは、同じセルによってサービスされる複数の端末内の各端末または端末グループについて独立して実行されてもよい。この場合、各探索空間は、前記複数の端末または複数の端末グループのそれぞれについて異なることがある。しかしながら、探索空間どうしの間のいくらかの重複も可能である。
端末/グループ・ベースで探索空間を構成することは、前記決定が、ネットワークと端末または端末グループとの間のチャネル条件に応じて実行されることを許容する。
構成することは、複数の端末についておよび/または複数の総合レベルについて重なり合う探索空間を構成してもよい。各総合レベルは、制御チャネル・メッセージの送信のために使われる資源のサイズを表わす。
本発明のいかなる方法も、資源がサブフレーム内で提供され、制御チャネル・メッセージ(DCI)が各サブフレーム内で提供されうるLTEベースの無線通信システムに適用されうる。より具体的には、方法は、各制御チャネル・メッセージが一つまたは複数の向上制御チャネル要素eCCEを占める向上物理的下りリンク制御チャネルePDCCHに適用されてもよい。
方法は、局在化されたePDCCHおよび分散式のePDCCHの両方に適用可能である。局在化されたePDCCHに適用されるとき、構成することは、探索空間を、分散式のePDCCHのために構成された探索空間と重なり合うよう構成してもよい。より正確には、局在化されたePDCCHのために構成された探索空間に対応する資源は、分散式のePDCCHのために構成された探索空間に対応する資源と重なりがあるようにされてもよい。
方法は、上述したeCCEに基づいてまたはそれらのeCCEがマッピングされている物理的資源ブロックPRBの対に基づいて実装されることができる。さらに、方法は、eCCEではなくeREGを用いて定義される資源に基づいて実装されることができる。
前者の場合、各探索空間はeCCEの集合を有しており、前記擬似ランダムな選択は該集合から一つまたは複数のeCCEを選択する。後者の場合、各探索空間に対応する資源はPRB対の集合を含んでいてもよく、前記擬似ランダムな選択は前記集合からPRB対を選択することを含んでいてもよい。使われている総合レベルに依存して、擬似ランダムな選択はさらに、PRB対内のeCCEを選択してもよい。
LTEにおいてePDCCHに適用されるある実施形態では、擬似ランダムな選択は次の公式に基づいてなされる:
L{((Yk+O'k,m,L)mod|N'eCCE,k,m,L/L|+Ok,m,L) mod |NeCCE,k/L|}+i
ここで、Lは総合レベル、mは候補、kは制御チャネル・メッセージの送信のためのサブフレーム、NeCCE,kはサブフレームkにおいて利用可能なeCCEの総数、N'eCCE,k,m,Lはその中に所与の候補が位置されうるeCCEの数、Ok,m,Lは所与のサブフレーム、候補および総合レベルについてのeCCEもしくはeCCEの部分集合の総数内のオフセット、O'k,m,Lは所与のサブフレーム、候補および総合レベルについて定義されたeCCEの前記部分集合内のオフセット、Ykはサブフレームkおよび電波ネットワーク一時識別子に基づく擬似ランダム因子、i=0,…,L−1である。
上記の公式は、eCCEの集合を生成するために使われる公式の一般的な表現であることを注意しておくべきである。上記の公式のすべての項がすべての場合に使われる必要はない。たとえば、オフセットは任意的である。
本発明の第二の側面によれば、基地局および端末を含む無線通信システムであって、前記基地局は前記端末によって受信される制御チャネル・メッセージを送信するよう構成されており、前記基地局は:
前記制御チャネル・メッセージのための複数の候補のそれぞれについて別個に周波数領域においてそれぞれの探索空間を構成する構成器と;
前記第一の複数の候補のうち少なくとも一つについてそのように構成されたそれぞれの探索空間内の探索空間位置の擬似ランダムな選択をする選択器と;
制御チャネル・メッセージの送信のために使うべき前記複数の候補のうちの一つを決定するスケジューラと;
前記決定手段によって決定された候補について前記選択器によって選択された位置において制御チャネル・メッセージを送信する送信器とを有しており;
前記端末は:
前記基地局から探索空間構成を受信するためでありかつ前記制御チャネル・メッセージを受信するための受信器と;
前記基地局の前記選択器によってなされた前記選択に対応する、前記複数の候補のうちの少なくとも一つのために構成された探索空間内の位置の擬似ランダムな選択をする選択器と;
前記端末の前記選択器によって選択された唯一の位置または各位置における制御チャネル・メッセージをブラインド・デコードするデコーダとを有する、
システムが提供される。
本発明の第三の側面によれば、無線通信システムにおいて使うための、制御チャネル・メッセージを送信するよう構成された基地局であって:
前記制御チャネル・メッセージのための複数の候補のそれぞれについて別個に周波数領域においてそれぞれの探索空間を構成する構成器と;
前記第一の複数の候補のうち少なくとも一つについてそのように構成されたそれぞれの探索空間内の位置の擬似ランダムな選択をする選択器と;
制御チャネル・メッセージの送信のために使うべき前記複数の候補のうちの一つを決定するスケジューラと;
前記決定手段によって決定された候補について前記選択器によって選択された位置において制御チャネル・メッセージを送信する送信器とを有する、
基地局が提供される。
本発明の第四の側面によれば、無線通信ネットワークにおいて使うための端末であって、前記ネットワークは当該端末に少なくとも一つの制御チャネル・メッセージを送信するよう構成されており、各制御チャネル・メッセージは複数の候補のうちの一つに基づき、周波数領域におけるそれぞれの探索空間は各候補について別個に構成され、当該端末は:
前記ネットワークから前記複数の候補のそれぞれについての探索空間構成を受信するためでありかつ前記制御チャネル・メッセージを受信するための受信器と;
前記ネットワークによってなされた擬似ランダム選択に対応する、前記複数の候補のうちの少なくとも一つのために構成された探索空間内の位置の擬似ランダムな選択をする選択器と;
前記選択器によって選択された唯一の位置または各位置における制御チャネル・メッセージをデコードするデコーダとを有する、
端末が提供される。
本発明のさらなる側面は、上記で定義した方法の任意のものを実行するために基地局設備および端末を構成設定するための無線通信ネットワークにおけるRRMエンティティならびにプロセッサを備えるトランシーバ設備が上記で定義した基地局設備または端末を提供できるようにするソフトウェアを提供してもよい。そのようなソフトウェアはコンピュータ可読媒体上に記録されていてもよい。
本発明の実施形態は、モバイル端末が基地局によって送信されうる潜在的な制御メッセージ候補についてブラインド・デコード試行を実行する探索空間を構成する方法を提供する。所与の候補メッセージについて端末がブラインド・デコード試行を実行する周波数領域資源は、あらかじめ決定された可能な資源の集合から、擬似ランダムな選択(端末およびネットワークの両者によって知られている)によって決定される。従来技術との相違は、あらかじめ決定された資源の集合が各候補について異なることができるということである。ある好ましい実施形態では、資源の集合は各端末および各候補について、ネットワークによって構成される。
LTEにおけるePDCCHに適用されるときの本発明の主たる利点は、複数の端末にサービスするときに、ネットワークが、競合する要求の間の良好なバランスが達成できるよう、各端末について資源の集合を選ぶことができるということである:制御メッセージが、各端末について好適なチャネルおよび干渉条件をもつ周波数領域位置において送信されることができる;端末はあまりに多くの候補をブラインド・デコードする必要はない;制御メッセージが占める資源が効率的に使用される;ある端末のための制御メッセージが同じ資源における別の端末へのメッセージの送信をブロックする確率が最小限にされる。本方法はまた、ネットワークおよび端末の両方にとって単純な実装を許容する。
一般に、そうでないとの明確な意図がない限り、本発明のある側面に関して記述される事項は他の任意の側面に等しく、任意の組み合わせにおいて適用されうる。これは、たとえそのような組み合わせが本稿で明示的に言及または記載されていなくてもそうである。
上記から明らかなように、本発明は無線通信システムにおけるネットワークと端末の間の信号伝送に関わる。無線通信システムでは、ネットワークへの無線アクセスは一つまたは複数の基地局またはアクセス・ポイントによって提供される。そのような基地局は、そのような信号を送信および受信するのに好適ないかなる形を取ってもよい。基地局は典型的には、3GPP LTEおよび3GPP LTE-A群の規格での実装のために提案される形を取り、よって種々の状況において適宜eNB(eNB)(この用語は家庭eNBまたはHeNBをも包含する)として記述されることがあることが考えられる。しかしながら、本発明の機能上の要求に従いつつ、一部または全部の基地局がユーザー装置からの信号を送信および受信するのに好適な他の任意の形を取ってもよい。
同様に、本発明において、各端末は基地局からの信号を送信および受信するのに好適ないかなる形を取ってもよい。たとえば、端末は加入者局(SS: subscriber station)またはユーザー装置(UE: user equipment)と称されることがあり、いかなる好適な固定位置または移動可能な形を取ってもよい。本発明を視覚化する目的のために、端末をモバイル・ハンドセットと考えることが便利であることがある(多くの事例において、ユーザー装置の少なくともいくつかはモバイル・ハンドセットであろう)。しかしながら、これはいかなる限定を含意するものでもない。特に、端末は、マシン型通信(MTC: Machine-Type Communication)装置であってもよい。本発明の実施形態がLTEに関して記述される以下の詳細な説明では、端末は通常のLTE技術に従ってUEと称される。
単に例として付属の図面を参照する。
基本的なLTEネットワーク技術を概略的に示す図である。 LTE無線通信システムにおいて下りリンクのために用いられる一般的なフレーム構造を示す図である。 サブフレーム内の資源割り当ての単位を示す図である。 LTE内で定義されるさまざまなチャネルの間の関係を示す図である。 PRB対を示す図である。 本発明の実施形態におけるネットワーク側での動作のフローチャートである。 本発明の実施形態における端末側での動作のフローチャートである。 本発明のある実施形態における基地局の機能ブロックの概略図である。 本発明のある実施形態における端末の機能ブロックの概略図である。
本発明の実施形態を記述する前に、「PRB対」の概念について図5を参照して説明しておく。単一のPRBは図3に示した。図5に示されるように、PRB対は、周波数領域において同じ空間を占める、時間領域における二つの隣接するPRBによって形成される。先述したように、各PRBは一つのスロットを占め、サブフレームは二つのスロットの継続時間をもつ。このように、各サブフレームは、利用可能な周波数位置のそれぞれにおいて一つのPRB対の送信を許容する。そのようなPRB対の一つが図に示されている。
本発明の実施形態は、ePDCCHのための探索空間を構成するためにそのようなPRB対を使う。
すなわち、LTEにおけるePDCCHの局在化された伝送に適用される実施形態の主たる特徴は、所与のDCIメッセージ候補(下記では単に「候補」と称される)について端末がブラインド・デコード試行を実行する周波数領域資源(PRB対および可能性としてはPRB対の中のeCCE)が、あらかじめ決定されたPRB対の集合から、擬似ランダム選択によって決定されるということである(従来技術と同様に、端末とネットワークの両方によって、同じ結果が計算可能)。
図6は、ネットワークの観点から本発明の方法を概観している。ここに示される段階は通常、可能性としてはネットワーク内の一つまたは複数のより高レベルのエンティティからの支援を得て、一つまたは複数のセルを提供する基地局(eNB)によって実行される。
まず(102)、ネットワークは、下記で説明するように各候補についての探索空間を構成する。この構成は典型的には、所与のセルによってサービスされる端末(UE)に適用され(のちに説明するように、個々にまたはグループ・ベースで)、そうした端末に通信される。該構成は定期的に、たとえばUEがセルに加入するまたはセルを去るときに、実行されてもよいが、各サブフレームにおいて一般に異なるDCIメッセージとは異なり、一般に、あるサブフレームから次のサブフレームにかけて持続する。
段階104では、所与のサブフレームについて、所与のUEまたはUEのグループへの送信のためにePDCCHを構築するのに先立って、基地局は、下記で述べるさまざまな公式の一つを使った計算によって、段階102において構成された探索空間のそれぞれの中で擬似ランダム選択を実行する。PDCCHについて先述したのと同様の仕方で、擬似ランダム選択は、各サブフレームについて異なる結果を与えるよう、サブフレーム番号kをパラメータとして含む。
この擬似ランダム選択は、各候補について特定の位置を選択する。しかしながら、UE/UEのグループへの送信のためには、一つの候補のみが(典型的には)使用される。段階106は候補のうちのどれを所与のサブフレームにおいてDCIメッセージの実際の送信のために採用するかを決定するものである。これは、いかなる所望される仕方で行なわれることもできる。たとえば「先着順」または(個々のUEに送られるいくつかのDCIメッセージがある場合)スケジューラがそれらのDCIメッセージのできるだけ多くが当該サブフレームにおいて送付できるよう、たとえばあらゆる可能な組み合わせの力づくの探索によって一組の位置を見出すことを試みることによってなど。
送信のために使われる一つの候補位置を決定したら、基地局はDCIメッセージを該当するUE(単数または複数)に送信する。
図7は、端末(UE)の視点からの手順を概説している。段階202では、端末は、各候補について図6、102において構成された探索空間を受信する。先述したように、これはそのUEについての特定の構成であってもよいし、あるいはUEのグループに対してまとめて適用されてもよい。ネットワークの動作中の何らかののちの時点において、UEは所与のサブフレームにおいてePDCCHを受信する。206では、端末は図6、104においてネットワークによって用いられたものに対応する擬似ランダム選択を計算する。(UEは、この計算をするためにePDCCHの受信を待つ必要はない。)これは、UEが当該DCIメッセージについて探索する必要のある位置を制限する。しかしながら、UEはどの候補位置が実際に送信のために選ばれたかもその総合レベル(サイズ)も知らない。段階208では、UEは、各総合レベルについて、擬似ランダム選択によって見出された候補位置のブラインド・デコードを実行する。段階210では、DCIが得られ、それに基づいて行動される。
図8は、図6で概説した動作を実行するためのeNB 11の機能ブロックを概略的に示している。
eNBは、各候補MC1〜MC4について、探索空間(SS)を構成する構成器110を備えている。利用可能な資源は、それぞれたとえばPRB対(図5)を表わす一連の水平線によって概略的に示される。垂直方向は周波数領域を表わす。各候補について、利用可能な資源のいくつかはY(Yesの略)とマークされて、その候補について探索空間に含まれることを示している。探索空間の構成は、下記でより詳細に説明するようにさまざまな仕方でなされてもよい。
選択器112は、各候補に関して上述した擬似ランダム選択を提供する。ここで示されるところでは、擬似ランダム選択はすべての候補について、どの候補が実際に送信のために使われるかを決定するのに先立って実行されるが、これは本質的ではない。すなわち、擬似ランダム選択をすべての候補について実行することは常に必要とは限らない。
スケジューラ114が、DCIの送信のために関わるサブフレームにおいてどの候補を用いるかを決定する上述した動作を、当該サブフレームの下りリンク送信全体を構築するというそのより広いタスクの一部として、提供する。
送信器118は、DCIメッセージを含む、スケジューラ116によってスケジュールされた下りリンク送信を、その候補および端末についての適切な探索空間内で擬似ランダムに位置が選択された決定された候補を使って、送信する。
図9は、図7に概説した動作を実行するためのUE 12の関連する機能ブロックを示している。受信器120は、まず、そのUEのために使われている探索空間の構成を受信し、各サブフレームについて、探索空間内の何らかの位置においてDCIを含む下りリンク送信を受信する。選択器122が、eNBにおける選択器112と同じ仕方で探索区間内の擬似ランダム選択を計算する。これが可能なのは、eNBおよびUEの両方がこの計算の基礎として使われるパラメータを知っているからである。選択器122が各候補の位置を見出したら、デコーダ124は送信されたDCIを得るために、選択された諸位置において(可能性としては選択された諸位置内で)ブラインド・デコードするだけでよい。eCCEをデコードし、CRCチェックが肯定的であることを見出すと、デコーダはそれらのeCCEに存在するDCIがあると想定する。eCCEとPRB対との間には直接的なマッピングがあり、よってeCCEがわかれば、PRB対もわかる。
ある好ましい実施形態では、PRB対の集合は、ネットワークによって、各UEおよび各DCIメッセージ候補について独立に構成される。しかしながら、異なるUEについてのPRB対が重なり合ってもよい。実際、限られた数の異なるPRB対しか利用可能でないので、セルが多数のUEにサービスする場合には、何らかの重複は不可避でありうる。典型的にはPRB対内に複数のeCCEがあるであろうから、DCIメッセージについて複数の可能な位置があり、よって探索すべき複数の候補位置がある。
したがって、この構造では、「探索空間」は、PRB対の集合内のDCIメッセージについての候補位置の集合となり、それは可能な位置の一部または全部であることができる。
所与のUEについて、そこから擬似ランダム選択がされるPRB対の集合は、各DCIメッセージ候補について異なることができる。これは、たとえば、異なるDCIメッセージ候補についてのPRB対の集合がシステム帯域幅の異なる部分に配置されることができることを意味する。これは、最も有利なチャネルおよび干渉特性をもつ候補位置の選択によるePDCCH送信の周波数領域スケジューリングを許容する。
異なる総合レベルおよび/または異なるUEについてのPRB対の集合は、ブロッキングの確率を最小にする(すなわち、ePDCCHを送信すべき資源を求めてのUE間の競争を軽減する)ために異ならせてもよい。あるいは、DCIメッセージがPRB対の一部を占めるだけである場合には、ePDCCHのために割り当てられる資源が効率的に使用される(すなわち、フルに占有される)確率を増すために、異なる総合レベルについてのPRB対の集合は同じにされることができる。このように、(ブロッキングを最小にするために)多くのPRB対にまたがる探索空間を提供することと、(多重化効率を最大にするために)ほんの少数のPRB対におけるより小さな探索空間を提供することとの間で到達される妥協がある。
ここでもまた、DCIメッセージがPRB対の一部を占めるのみである場合には、ePDCCHのために割り当てられる資源が効率的に使用される確率を増すために、局在化されたePDCCHのためのPRB対の集合が分散式のePDCCHのために構成されたPRB対と重なり合うようにされることができる。
上記の記述において、「資源」はPRB対(しばしば単に「PRB」と短縮される)を用いて記述されているが、本発明は、資源が、直接eCCEまたはeREGに言及するなど他の仕方で定義される場合にも等しく適用できる。本発明の実施形態において、ひとたびPRB対に基づいて資源の基本的な集合が定義されたら、候補はeCCEを使ってさらに定義される。
上記の原理を用いるいくつかの個別的な実施形態について、これから述べる。
LTEに基づく下記の実施形態において、ネットワークはFDDを使って動作し、一つまたは複数のeNBを有する。各eNBは少なくとも一つの下りリンク・セルを制御し、各下りリンク・セルは対応する上りリンク・セルをもつ。各DLセルは、そのセルにおいて送信される信号を受信し、デコードしうる一つまたは複数の端末(UE)にサービスしてもよい。UEへのおよびUEからの送信のために時間領域、周波数領域および空間領域における伝送資源の適切な使用をスケジュールするために、eNBは制御チャネル・メッセージ(PDCCH)をUEに送る。PDCCH上で搬送されるDCIメッセージは典型的には、データ送信が(PUSCHを使う)上りリンクであるか(PDSCHを使う)下りリンクであるかを示す。該DCIメッセージはまた、送信資源および送信モードおよびデータ・レートのような他の情報をも示す。より高い層によって決定されるように、UE物理層は典型的には、下りリンク主要セル(Pセル)上での定義された探索空間(CSSおよびUESSS)にわたるいくつかの可能なPDCCHメッセージ型(DCIフォーマット)についてブラインド・デコードを実行する。
本発明では、典型的には、UEは、(可能性としてはレガシーPDCCHをモニタリングすることの代わりにまたはそれに加えて)DCIメッセージのための新たな制御チャネル(ePDCCH)上でUESSSをモニタリングするよう、ネットワークによって構成されると想定する。新たなePDCCH上でのCCEおよびREGの対応物はeCCEおよびeREGと表わされる。ePDCCHに関係する構成は、より高い層の信号伝達(たとえばLTEにおけるRRC)を介してであってもよい。構成は、次のうちの一つまたは複数を定義してもよい:
・DCIメッセージのCRCをスクランブルするために使用されうる特定のRNTI(単数または複数)
・使用されうる諸DCIフォーマット
・各DCIフォーマットについて使用されうる諸総合レベル
・各総合レベル/DCIフォーマットについてのブラインド・デコード試行(すなわちDCIメッセージ候補)の数(単一の擬似ランダム選択が複数のブラインド・デコード試行を定義するために使用できることに注意)
そして本発明にとって特に重要なこととして、
・各DCIメッセージ候補について資源が選択されるもとになる資源の集合。
資源は、PRB(単数または複数)、eCCE(単数または複数)、eREG(単数または複数)の一つまたは複数によって定義されてもよい。
3GPP TS36.213において述べられているPDCCHについての上述した式2.1および2.2に従って、DCIメッセージ候補mについてのeCCE(単数または複数)の擬似ランダム選択は次式によって与えられてもよい。
Figure 2015527840
ここで、YkはPDCCHにおいて用いられるのと同じような擬似ランダム変数である。これらの式は、eCCEの集合全体内で所与のDCIメッセージ候補のためのeCCEを見出すために使われ、eCCEの集合全体はPRB対の集合にマッピングされることができる。
本方法は、種々の実施形態のために適応されうる。すなわち、使用される式は、必要とされる柔軟性レベルの要求に応じて、より一般的にされたり、一般性を下げられたりしてもよい。
式3.1によれば、mの一連の値に対応する候補が隣り合うeCCEを占めることを注意しておく。また、NeCCE,kの値が異なるサブフレームにおいて異なることにはおそらく利点はないので、添え字kを落とすことが可能でありうる。上記の式はeCCEをPDCCHについてすでに定義された式との類推で考えているが、eCCEのPRB対(または可能性としてはeREG)へのマッピングは他の手段によって決定される。たとえば、PRBの集合は、所与の候補について構成されてもよく、その場合、式3.1および3.2はそれらのPRB対内のeCCEに適用される。あるいはまた、上記の式をPRB対を用いて表わすことも可能であろう。
議論の便宜上、4つのDCIメッセージ候補があり、それぞれが一つのPRB対を占有し(すなわち総合レベルL=4)、システム帯域幅が12個のPRB対である基本的なシナリオを考える。この場合は、DCIメッセージをなす諸eCCEが一つのPRB対を占有し、単一のPRB対にマッピングされると想定できるので、説明が簡単である。つまり、擬似ランダム変数Ykは特定のPRB対に導き、説明が、eCCEに言及することなくPRB対を使うことを許容する。しかしながら、より一般には、DCIメッセージは、PRB対内の特定のeCCEにおいて出発点をもちうることは理解されるであろう。L=1または2については、式3.1はPRB対内で前記出発点を与える。他方、L=8では、出発点は一つおきのPRB対にはいる。
第一の実施形態
第一の実施形態では、ネットワークは、4個のDCIメッセージ候補のそれぞれについてPRB対の集合を構成する。一例が表1(a)に与えられている。ここでは、列「PRB対」が12個のPRB対のそれぞれを同定する数値インデックスを表わし、周波数順に番号付けされている(昇順か降順かは重要ではない)。
Figure 2015527840
次いで、各候補について、擬似ランダム選択がなされる。一例として、これは以下のPRB対が各DCIメッセージ候補についてそれぞれ選択されることにつながる:1,4,8,11または可能性としては2,4,7,12。チャネル条件がPRBとともにゆるやかに変化する場合には、これらの一つを使うことで、DCIメッセージが、最良のものに近いPRB対において伝送されることができる。
別の構成が表1(b)に示されている。ここでは、各集合内のPRBの数がより大きく、重なりをもつ。これはいかなる具体的な利点も与えないかもしれない。
Figure 2015527840
PRB集合の構成は各UEに個々に与えられることができ、その場合、各UEは異なる構成をもつことができ、あるいは同じ構成が複数のUEにブロードキャストされることができる。それらの構成は、ビットマップの形で与えられることができる。
変形として、各DCIメッセージは二つのPRB対を占める(すなわち、総合レベル8)。この場合、DCIメッセージの位置は、奇数番目のPRB対で始まるよう制限されることがある。換言すれば、「DCIメッセージ候補1についての集合」はPRB対1&2、3&4および5&6のすべてを含むことになる。なお、候補2〜4の探索空間がより少数のPRB対が割り当てられていることは意図的である。
Figure 2015527840
第一の実施形態では、異なる総合レベルについて異なる構成が適用されることができ、あるいは二つ以上の総合レベル(たとえばすべての総合レベル)について同じ構成が適用されることができる。ただし、これはより多くのブロッキングにつながりうる。
ある変形では、各DCIメッセージはPRB対一つ分未満を占める。たとえば、一つのPRB対内に1個のeCCEの4つまでのDCIメッセージである(すなわち、総合レベル1)。
いくつかのさらなる変形が可能である。たとえば、好ましいオプションとして、PRB対内の特定のeCCE(出発点)は擬似ランダム選択の一部であることもできる。あるいはまた、出発点のeCCEは仕様によって(たとえばUEの素性に依存して)固定される、またはUEについて半静的に構成されることができる。この場合、式3.1は、eCCEではなくPRBに言及するよう修正されることになる。
スペクトルの同じ部分に二つの割り当て(たとえば、同じサブフレーム内でULおよびDL割り当てのために同じUEに送られる二つのDCIメッセージ)という可能性を効率的にサポートするために、選択された候補は、(PRB対当たりのeCCE数を法として)隣接するeCCEの集合のような小さな探索空間内の追加的な候補と関連付けられることができる。この発想は、選択された候補が、少数の隣接するPRB対における諸候補とも関連付けられる場合をカバーするよう拡張されることができる。
表2に示されるような構成が使われることができる。
Figure 2015527840
複数のUEが同じ構成を与えられたとしたら、これはePDCCHを含むPRB対をもつ資源がフルに利用される確率を高める可能性が高いであろう。あるいは異なるPRB対が分散式の送信のために使用できるようにできる。
この実施形態は、ePDCCH資源が局在化された送信と分散式の送信の間で共有される場合に好適であろう。低い総合レベルをもつDCIの局在化された送信のための構成(単数または複数)は、分散式の送信のための構成(単数または複数)と揃えられることができる。これは、局在化された送信のための低い総合レベル(1または2)での資源効率のためには有益でありうるが、より高い総合レベル(4または8)については、どのみち完全なPRB対が使用されるので、助けにならないことがありうる。
構成は、諸PRB対のビットマップの形で示されることができる。ここで、あるPRB対内の特定のeCCEが擬似ランダム選択プロセスによって決定される。
あるいはまた、ビットマップは諸PRB対内の諸eCCEを示すこともできる。これはより柔軟になる。ただし、ビットマップのサイズはずっと大きくなる。
この実施形態によれば、eCCEは各候補および/または総合レベルについて資源の異なる集合にあることができる。よって、一例として、式3.1は次のように修正できる。
Figure 2015527840
ここで、各インスタンスNeCCE,k,m,Lは異なる資源を指してもよく、今では候補mおよび/またはLに依存することができる。「mod」演算は、(Yk+m)を使って計算される資源位置がその候補/総合レベルについてのeCCEの定義された集合内にはいることを保証するものである。資源内のeCCEはいまだmに依存してもよい。つまり、この定式化は、同じ資源が複数の候補について同じであるよう構成される場合にも大丈夫ということである。
より一般的な定式化は次の式3.4によって与えられる。
Figure 2015527840
ここで、Om,Lはmおよび/またはLに依存するオフセットである。これは、各(m,L)についての固定されたオフセットであることができ、あるいは構成設定されることができる。現行のLTE Rel10仕様では、Om,L=mであることを注意しておく。Om+1,L=Om,L+1と設定することは、相続く候補が隣り合うeCCEに位置することを意味する(総合レベル1についてのPDCCHにおいて現在そうであるように)。
いくつかの変形では、各DCIメッセージ候補は、資源の集合内で擬似ランダムに選択される。これは、擬似ランダム・シーケンスを10個のサブフレームのために必要とされるものを越えて拡張するために、次のような何らかの修正を必要とすることになる。
Figure 2015527840
第二の実施形態
第二の実施形態は第一の実施形態に基づいているが、構成は、所与のPRB対が属するDCIメッセージ候補集合を示すことによってなされる。(ここで、「DCIメッセージ候補集合」は、これまでの表におけるそれぞれの「DCIメッセージ候補についての集合」と同じ情報をよりコンパクトに表わしたものである。)
Figure 2015527840
この実施形態についての構成の信号伝達は、より効率的でありうるが、それは、同じPRB対がリスト中の二つ以上の候補について使用できないということを意味する。総合レベル毎に種々のリストがありうる。
表3(b)に示されるように、すべてのPRB対が集合に割り当てられる必要はない。これは、総合レベル1または2でのDCIメッセージのためのパッキング効率に関して助けとなりうる。あるいは異なるPRB対が分散式の送信のために使用できるようにする。
Figure 2015527840
Figure 2015527840
第三の実施形態
第三の実施形態は、資源がeCCEを用いて定義され、異なる候補についてeCCEの異なる集合が割り当てられてもよいことのほかは、第二の実施形態と同様である。
ある具体的な変形では、これは、(PRBでの)資源の単一の集合がePDCCHのために定義され、異なる候補について異なるオフセットを適用することで達成できる。一例として、これは式3.1を次のように適応することによって達成できる。
Figure 2015527840
ここで、NeCCE,kは、サブフレームkにおけるePDCCHの潜在的な使用のために割り当てられるeCCEの総数であり、Om,Lは所与の候補および/または総合レベルについて、eCCEの部分集合の、eCCEの集合内でのオフセットを定義する。これはmおよび/またはLに依存する。これは、ePDCCHのために使用可能なeCCEが周波数領域においてどのように分布されるかを決定する。これは、各(m,L)について固定されたオフセットであることができ、あるいは構成設定されることができる。
現行のLTE Rel10仕様では、Om,L=mであることを注意しておく。Mを所与の総合レベルについての候補の総数であるとして、
Figure 2015527840
と設定することは、種々の候補がeCCEの全集合内でほぼ均等な間隔をもって位置していることを意味するが、所与の候補の実際の位置は制約されない。Om+1,L=Om,L+1と設定することは、相続く候補が隣り合うeCCEに位置することを意味する(総合レベル1についてのPDCCHにおいて現在そうであるように)。
この実施形態のある変形はさらに、ePDCCHについて定義されるeCCEの部分集合を、DCIメッセージ候補および/または総合レベル毎に利用可能となるよう定義する。これは、特定の総合レベルをもつDCIメッセージがスペクトルの特定の部分に閉じ込められることを許容する。これは、式3.6を修正して所与の候補の位置を、eCCEの所与の部分集合(にオフセットを加えたもの)内にはいるよう制約することによって達成できる。
Figure 2015527840
ここで、N'eCCE,k,m,Lはその中に所与の総合レベルについての所与の候補が現われることができる資源の部分集合におけるeCCEの数を定義する。種々のUEについてこの値がどのように構成設定されるかが、ePDCCHのために実際に使用可能な資源の総量を決定することになる。パラメータNeCCE,k、Om,LおよびN'eCCE,k,m,Lは仕様において固定されていてもよいし、あるいは構成設定されてもよく、UE毎に同じであっても異なっていてもよい。
次の式3.8に示されるように、所与の候補および総合レベルについて定義される資源の部分集合内でのオフセットを定義する追加的なパラメータO'm,Lを導入することも可能である。
Figure 2015527840
同じ総合レベルの複数の候補が定義されていてeCCEの同じ部分集合を使う場合、これは、それらの候補がその部分集合内の異なるeCCEを与えられることを許容する。一例として、一つの可能性は、PDCCHについてと同様に、O'm,L=m'と置くことである。キャリア横断スケジューリングのあるキャリア・アグリゲーション(carrier aggregation)についてのPDCCHにさらに従って、m'=m+M(L)・nClとすることが可能である。ここで、nClはキャリア・インジケーター・フィールド値であり、あるいはeCCEの部分集合当たりキャリア当たり一つの候補しかない場合にはm'=m+nClが十分であろう。O'm,Lの潜在的な有用性を考えると、Lへの依存性を許容する必要はないかもしれない。
より一般には、オフセットがサブフレームによって変わることを許容すると、次の公式が得られる。
Figure 2015527840
ePDCCHのために定義されている資源(たとえばPRB)の集合は、仕様において固定されることができ(たとえば全システム帯域幅のように)、あるいは構成設定されることができる(たとえばPRBまたはPRBグループのビットマップまたはPRBのレンジまたはPRBの二つ以上のレンジとして)。代替としては、資源はPRBではなくeCCEの集合として定義される。
各DCIメッセージ候補が資源の部分集合内で擬似ランダムに選択される場合、これは、擬似ランダム・シーケンスを10個のサブフレームのために必要とされるものを越えて拡張するために、何らかの修正を必要とすることになる。
Figure 2015527840
さらなる変形は次のようなものを含む。
・ePDCCHのためのPRBの集合が全システム帯域幅であるケース
・パラメータNeCCE,k、Om,LおよびN'eCCE,k,m,Lが総合レベル1および2について同じである(同じPRBにおける効率的な多重化を許容するため)
・パラメータNeCCE,k、Om,LおよびN'eCCE,k,m,Lが総合レベル4および8について同じであり、総合レベル1および2については少なくとも一つのパラメータがそれらと異なる(それらの総合レベルのために使われる資源のブロッキングを避けるため)
・総合レベル4および8のための資源が総合レベル1および2のためのものと異なる(それらの総合レベルのために使われる資源のブロッキングを避けるため)――これは総合レベル4および8についての資源が総合レベル1および2のためのものと重複しない(すなわち直交する)よう手配するために使われることができる。
第四の実施形態
上記の諸実施形態は、局在化されたePDCCHに向けられているが、第四の実施形態は分散式の送信をねらいとする。分散式のePDCCHのための候補のための資源は、局在化されたePDCCHのためのものと独立に定義されることができる。ここで、一例として、分散式の送信のために利用可能なPRB対は表4(a)に示されるように指示されてもよい。
Figure 2015527840
この場合、割り当てられるPRB対の数は要求されるダイバーシチ次数(diversity order)(たとえば4)の倍数であることが便利である。
Figure 2015527840
分散式の送信のためにより多くの資源が要求される場合には、(表4(a)に示されるように)資源の複数の集合が構成されることができる。あるいはまた、より多くの資源が指示されることができる。
Figure 2015527840
さらなる可能性は、第一の資源(PRBまたはeCCCEまたはeREG)のサイズおよび位置を構成設定し、残りの資源を、ダイバーシチ次数に従って、一つまたは複数のオフセット値を使って決定するというものである。
DCIメッセージ候補および/または総合レベル毎に異なる構成が使用されることができる。局在化されたePDCCHおよび分散式のePDCCHのための候補位置が重複しても問題はないはずである。ただし、適切な設計をしないと、局在化されたおよび分散式のDCIメッセージが同じPRB対において同時に送信されるという問題が起こりうる。一般に、分散式ePDCCHをサポートすることは、DCIメッセージがいくつかのPRB対のそれぞれにおいてeCCEの一部を使って送信されることができるよう、先に想定した4個のCCEを越えて一つのPRB対をさらに細分することを必要とすることになる。
実際上の所望される特徴は、この実施形態を分散式送信のために使い、他の実施形態の一つを局在化された送信のために使い、それにより総合レベル1および2をもつePDCCHの局在化された送信のための資源がePDCCHの分散式の送信資源と重複するようにするというものであろう。
先述したように、ePDCCHのために使われる資源は、eCCE以外の単位を使って表現されてもよい。分散式ePDCCHの場合、eREGを使った一つの可能な公式は次のようになる。
Figure 2015527840
ここで、iは候補内のeREGを示し、LeREGは当該DCIメッセージをなすeREGの数を用いた総合レベルであり、mは当該候補であり、NeREG,kはサブフレームkにおいてePDCCHのために利用可能なeREGの総数であり、Dk,m,Lは当該候補に依存するオフセットであり、N'eREG,k,m,Lはその中に所与の候補が位置されうるeREGの数である。
しかしながら、この式は候補当たり隣り合うeREGの集合につながる。一つのDCIメッセージのためにeREGを分散する可能性を許容するために、これは次のように行なうことができる。
Figure 2015527840
ここで、D'k,m,Lは、異なるeREGを周波数領域の異なる部分に配置することができる追加的なオフセットであり、dはダイバーシチ次数である。因子dLeREGも含まれているのは、周波数ダイバーシチが適用されるときに利用可能なeREGの最大数を超過しないことを保証するためである。分散式のePDCCHによって占められるPRB対の数を制限するためには、周波数ダイバーシチ次数をたとえば4に制限する(または固定する)ことが望ましいことがありうる。
第五の実施形態
先述したように、本発明は、最も有利なチャネルおよび干渉特性をもつ候補位置の選択によるePDCCH送信の周波数領域スケジューリングを許容する。第五の実施形態では、資源(PRB対)の集合は、部分的にまたは完全に、UEからのチャネル・フィードバックによって決定される。たとえば、CSIフィードバックが、下りリンク送信のためにある特定のサブバンドが好ましいことを示す場合、この情報が、DCIメッセージ候補の少なくとも一つについてPRB対を決定するために使われることができる。
本発明の範囲内で、さまざまな修正が可能である。
上述した実施形態および変形の任意のものが同じシステムにおいて組み合わされてもよい。同じeNBが同時に上記実施形態の二つ以上に従って動作してもよく、一つのUEが同様に同時に上記実施形態の二つ以上に従って動作してもよい。上記の記述はLTEおよびLTE-Aに関してなされているが、本発明は、他の種類の無線通信システムにも応用をもちうる。よって、請求項において「ユーザー装置」に言及することは、任意の種類の加入者局、MTC装置などをカバーすることが意図されており、LTEのUEに制約されるものではない。
上記の本発明の側面または実施形態のいずれにおいても、さまざまな特徴がハードウェアにおいてまたは一つまたは複数のプロセッサ上で走るソフトウェア・モジュールとして実装されうる。ある側面の特徴が他の側面のいずれかに応用されてもよい。図に示した機能ブロックは必ずしも別個のハードウェア・ユニットまたは回路に対応するものではないことは理解されるであろう。
本発明は、本稿に記載される方法の任意のものを実行するためのコンピュータ・プログラムまたはコンピュータ・プログラム・プロダクトならびに本稿に記載される方法の任意のものを実行するためのプログラムを記憶したコンピュータ可読媒体をも提供する。
本発明を具現するコンピュータ・プログラムは、コンピュータ可読媒体上に記憶されてもよく、あるいはたとえばインターネット・ウェブサイトから提供されるダウンロード可能なデータ信号のような信号の形であってもよいし、あるいは他の任意の形であってもよい。
まとめると、本発明の実施形態は、モバイル端末が基地局によって送信されうる潜在的な制御メッセージ候補についてブラインド・デコード試行を実行する探索空間を構成する方法を提供する。所与の候補メッセージについて端末がブラインド・デコード試行を実行する周波数領域資源は、あらかじめ決定された可能な資源の集合から、擬似ランダム選択(端末およびネットワークの両者によって知られている)によって決定される。従来技術との相違は、あらかじめ決定された資源の集合が各候補について異なることができるということである。ある好ましい実施形態では、資源の集合は各端末および各候補について、ネットワークによって構成設定される。
PDCCHではなくePDCCHでDCIメッセージが送信できるようにすることは、PDCCHに対する負荷を軽減し、(資源利用の点で)制御チャネル効率を改善する。
LTEにおけるePDCCHに適用されるときの本発明の主たる利点は、複数の端末にサービスするときに、ネットワークが、競合する要求の間の良好なバランスが達成できるよう、各端末について資源の諸集合を選ぶことができるということである:制御メッセージが、各端末について好適なチャネルおよび干渉条件をもつ周波数領域位置において送信されることができる;端末はあまりに多くの候補をブラインド・デコードする必要はない;制御メッセージが占有する資源が効率的に使用される;ある端末のための制御メッセージが同じ資源における別の端末へのメッセージの送信をブロックする確率が最小限にされる。本方法はまた、ネットワークおよび端末の両方にとって単純な実装を許容する。

Claims (17)

  1. 無線ネットワークが端末によって受信される制御チャネル・メッセージを送信する無線通信方法であって、
    ネットワーク側で:
    前記制御チャネル・メッセージのための第一の複数の候補のそれぞれについて別個に周波数領域においてそれぞれの探索空間を構成する段階と;
    前記第一の複数の候補のうち少なくとも一つについてそのように構成されたそれぞれの探索空間内の位置の擬似ランダムな選択をする段階と;
    制御チャネル・メッセージの送信のために使うべき前記第一の複数の候補のうちの一つを決定する段階と;
    そのように決定された候補についての擬似ランダムに選択された位置において制御チャネル・メッセージを送信する段階とを含み;
    端末側で:
    ネットワーク側でなされた前記選択に対応するそれぞれの各探索空間内の位置の擬似ランダムな選択をすることによって、第二の複数の候補のうちのそれぞれに対応する制御チャネル・メッセージをブラインド・デコードする段階を含む、
    方法。
  2. 前記探索空間は各候補について異なる、請求項1記載の方法。
  3. 前記第一の複数の候補についての前記探索空間に対応する資源が、周波数領域において隣接して位置されるように構成される、請求項2記載の方法。
  4. 制御チャネル・メッセージの送信のために使われる資源の量は、総合レベルに依存する複数のサイズのうちの一つを有しており、前記探索空間は各総合レベルについて異なる、請求項1ないし3のうちいずれか一項記載の方法。
  5. 前記構成する段階は、前記端末に前記探索空間を定義するビットマップを与えることを含む、請求項1ないし4のうちいずれか一項記載の方法。
  6. 前記構成する段階は、同じセルによってサービスされる複数の端末内の各端末または端末グループについて独立して実行される、請求項1ないし5のうちいずれか一項記載の方法。
  7. 前記決定する段階は、前記ネットワークと前記端末または端末グループとの間のチャネル条件に応じて実行される、請求項6記載の方法。
  8. 前記構成する段階は、複数の端末についておよび/または複数の総合レベルについて重なり合う探索空間を構成し、各総合レベルは、制御チャネル・メッセージの送信のために使われる資源のサイズを表わす、請求項1ないし7のうちいずれか一項記載の方法。
  9. 各制御チャネル・メッセージが所与のサブフレーム内の一つまたは複数の向上制御チャネル要素eCCEを占める、LTEベースの無線通信システムの向上物理的下りリンク制御チャネルePDCCHに適用される、請求項1ないし8のうちいずれか一項記載の方法。
  10. 前記ePDCCHが局在化されたePDCCHであり、前記構成する段階は、前記探索空間を、対応する資源が分散式のePDCCHのために構成された探索空間に対応する資源と重なり合うよう前記探索空間を構成する、請求項9記載の方法。
  11. 前記ePDCCHのための資源が、周波数領域において、前記eCCEがマッピングされている物理的資源ブロックPRBの対に分割されており、各探索空間に対応する資源はPRB対の集合を含み、前記擬似ランダムな選択は該集合からPRB対を選択することを含む、請求項9または10記載の方法。
  12. 前記擬似ランダムな選択がさらに、PRB対内のeCCEを選択する、請求項11記載の方法。
  13. 各探索空間がeCCEの集合を含み、前記擬似ランダムな選択が、前記集合から一つまたは複数のeCCEを選択する、請求項9または10記載の方法。
  14. 前記擬似ランダムな選択が次の公式:
    L{((Yk+O'k,m,L)mod|N'eCCE,k,m,L/L|+Ok,m,L) mod |NeCCE,k/L|}+i
    に基づいてなされ、ここで、Lは前記総合レベル、mは前記候補、kは前記制御チャネル・メッセージの送信のためのサブフレーム、NeCCE,kはサブフレームkにおいて利用可能なeCCEの総数、N'eCCE,k,m,Lはその中に所与の候補が位置されうるeCCEの数、Ok,m,Lは所与のサブフレーム、候補および総合レベルについてのeCCEもしくはeCCEの部分集合の総数内のオフセット、O'k,m,Lは所与のサブフレーム、候補および総合レベルについて定義されたeCCEの前記部分集合内のオフセット、Ykはサブフレームkおよび電波ネットワーク一時識別子に基づく擬似ランダム因子、i=0,…,L−1である、請求項9ないし13のうちいずれか一項記載の方法。
  15. 基地局および端末を含む無線通信システムであって、前記基地局は前記端末によって受信される制御チャネル・メッセージを送信するよう構成されており、
    前記基地局は:
    前記制御チャネル・メッセージのための複数の候補のそれぞれについて別個に周波数領域においてそれぞれの探索空間を構成する構成器と;
    前記第一の複数の候補のうち少なくとも一つについてそのように構成されたそれぞれの探索空間内の位置の擬似ランダムな選択をする選択器と;
    制御チャネル・メッセージの送信のために使うべき前記複数の候補のうちの一つを決定するスケジューラと;
    前記決定手段によって決定された候補について前記選択器によって選択された位置において制御チャネル・メッセージを送信する送信器とを有しており;
    前記端末は:
    前記基地局から探索空間構成を受信するためでありかつ前記制御チャネル・メッセージを受信するための受信器と;
    前記基地局の前記選択器によってなされた前記選択に対応する、前記複数の候補のうちの少なくとも一つのために構成された前記探索空間内の位置の擬似ランダムな選択をする選択器と;
    前記端末の前記選択器によって選択された唯一の位置または各位置における制御チャネル・メッセージをブラインド・デコードするデコーダとを有する、
    システム。
  16. 無線通信システムにおいて使うための、制御チャネル・メッセージを送信するよう構成された基地局であって:
    前記制御チャネル・メッセージのための複数の候補のそれぞれについて別個に周波数領域においてそれぞれの探索空間を構成する構成器と;
    前記複数の候補のうち少なくとも一つについてそのように構成されたそれぞれの探索空間内の位置の擬似ランダムな選択をする選択器と;
    制御チャネル・メッセージの送信のために使うべき前記複数の候補のうちの一つを決定するスケジューラと;
    前記決定手段によって決定された候補について前記選択器によって選択された位置において制御チャネル・メッセージを送信する送信器とを有する、
    基地局。
  17. 無線通信ネットワークにおいて使うための端末であって、前記ネットワークは当該端末に少なくとも一つの制御チャネル・メッセージを送信するよう構成されており、前記少なくとも一つの各制御チャネル・メッセージは複数の候補のうちの一つに基づき、周波数領域におけるそれぞれの探索空間は前記複数の候補のそれぞれについて別個に構成され、当該端末は:
    前記ネットワークから前記複数の候補のそれぞれについての探索空間構成を受信するためでありかつ前記制御チャネル・メッセージを受信するための受信器と;
    前記ネットワークによってなされた擬似ランダム選択に対応する、前記複数の候補のうちの少なくとも一つのために構成された探索空間内の位置の擬似ランダムな選択をする選択器と;
    前記選択器によって選択された唯一の位置または各位置における制御チャネル・メッセージをデコードするデコーダとを有する、
    端末。
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