JP2015522554A - パラフィン油及び沈降防止剤を含む製剤 - Google Patents

Abstract

本発明は、パラフィン油と、乳化剤と、顔料と、シリコーン界面活性剤と、沈降防止剤とを含む組成物を特徴とする。本発明は、植物の有害生物によって発症する病気、病態又は傷害を抑制する方法であって、上述の組成物を該植物に施用することを含む方法も特徴とする。また、該組成物を製造する方法も開示する。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、２０１２年６月４日に出願された米国特許仮出願第６１／６５５，４１７号の利益を主張するものであり、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。

技術分野
本開示は、パラフィン油と１種以上の沈降防止剤を含む配合物を特徴とし、この配合物は、例えば、植物（例えば、芝草）の健康を促進する、例えば、植物の有害生物によって発症する疾患、病態又は傷害を抑制するのに有用である。

見た目に美しい又は娯楽に有用なグラウンドカバーを土地の一画に設けるために芝を植栽して維持することが多く、状況に応じて芝地（lawn)、芝生（turf）、ピッチ、フィールド又はグリーンと呼ばれることがある。このように維持される芝種を芝草と称することもある。芝草の手入れや維持には豊かな園芸の伝統があり、芝草によってもたらされた多くの経済的及び環境的な利益を一部反映している（例えば、Walsh, B. et al., HortScience, 34, 1999, 13-21を参照）。

種々の芝草の有害生物を抑制するための多くの様々な管理業務が知られている。例えば、芝草の健康を維持するための栽培業務としては、特定の有害生物の影響を受けにくい芝草種や栽培品種の選択や代替を挙げることができる。芝草の活力を高める肥沃プログラムを実施すると、芝草の特定の有害生物に対する感受性を低下させることもできる。刈り取り業務の調整、例えば、刈り取りの高さや頻度の調整が管理プログラムに含まれることもある。葉が長時間濡れていると、芝草が疾患にかかりやすくなる場合もある。従って、適切な灌漑や排水、露の除去等の水分管理業務によって芝草の健康が改善することがある。芝草の有害生物を抑制するための栽培業務には、適切なサッチ（地表の枯葉）の管理や通気作業が含まれることもある。

栽培管理業務に加え、植物の有害生物を抑制するために化学農薬が開発・使用されている。例えば、同様の又は異なる作用機序に基づく多数の化学的殺菌剤が知られている。しかし、従来の殺菌剤を使用すると幾つかの不都合が生じる。例えば、従来の化学的殺菌剤の多くは、標的菌の単一代謝プロセスや構造部位を破壊する点で部位特異的である。従って、施用を繰り返すと、菌株が殺菌剤への耐性を有するようになることがある。従来の殺菌剤は一般に環境プロファイルが不十分であり、その使用には費用がかかる場合がある。従って、殺菌剤の使用量を制限することが望ましい。また、従来の殺菌剤は一般に有機農業での使用は許容されていない。

従来の化学的殺菌剤に代わる手法として、パラフィン油を含む水中油型乳濁液やパラフィン噴霧油が芝草の有害生物を抑制するために使用されている（例えば、カナダ特許出願第２，４７２，８０６号及びカナダ特許出願第２，５０７，４８２号を参照）。例えば、Ｐｅｔｒｏ−Ｃａｎａｄａ社では、景観観賞植物に寄生するうどんこ病菌やカサアブラムシ、ウェブワームの抑制等に使用される、ゴルフ場の芝生や景観観賞植物用の広域殺菌剤及び殺虫剤であるＣＩＶＩＴＡＳ（商標）を製造している（米国ＥＰＡ登録番号６９５２６−１３）。製品のラベルには、交互噴霧プログラムの一部として、又は他の芝生や観賞植物保護製品とのタンク混合物にＣＩＶＩＴＡＳ（商標）を利用できること、並びに、フェアウェイやラフ等の芝生に関する多くの重要な疾患を抑制する治療特性を有する予防的処置としてＣＩＶＩＴＡＳ（商標）を使用できることが表示されている。更に、パラフィン油と顔料を含む、芝草の有害生物を抑制するための水中油型製剤が報告されていると共に、パラフィン油と顔料の両方を単一濃縮物に含む安定な組成物濃縮物が報告されている（例えば、国際公開第２００９／１５５６９３号を参照）。例えば、Ｐｅｔｒｏ−Ｃａｎａｄａ社では、ＣＩＶＩＴＡＳ（商標）以外にも、顔料分散液であるＣＩＶＩＴＡＳ（商標）ＨＡＲＭＯＮＩＺＥＲを別の製品として製造している。製品のラベルには、ゴルフ場への施用にＣＩＶＩＴＡＳ（商標）ＨＡＲＭＯＮＩＺＥＲをＣＩＶＩＴＡＳ（商標）と併用することが表示されている。

［１］本開示は、１種以上のパラフィン油と１種以上の沈降防止剤を含む配合物を特徴とする。

［２］パラフィン油、油分散性顔料、界面活性剤及びポリエチレングリコール（「ＰＥＧ」）を含む組成物は、植物（例えば、芝草）に施用する前に貯蔵可能であることが既に認められている。このような組成物は「１パック製剤」と称されることもあり、最終使用者ではなく、製造業者によって有効成分全てが予め混合されている点で安全性と利便性を提供するものである。しかし、このような組成物は便利ではあるが、芝に好ましくない色をつける、及び／又は植物に毒性を引き起こす場合がある。該組成物は貯蔵中に硬い沈殿物を形成することもある。理論によって拘束されたくはないが、上述の現象の一部は、油分散性顔料が組成物に容易に配合されるように顔料に使用するポリマー成分の存在に起因すると考えられている。

別々に包装された貯蔵可能な水分散性顔料をパラフィン油と混合して混合物を形成し、該混合物を植物（例えば、芝草）への施用前に乳化することができることも既に認められている。別々に包装された水分散性顔料／別々に包装されたパラフィン油配合物は、「２パック製剤」（例えば、ＣＩＶＩＴＡＳ（商標）２パック）と称されることもあり、例えば、植物の健康を促進するのに一般に有効であることが分かっている。

１パック製剤の安全性及び利便性の側面と２パック製剤の性能の側面とを組み合わせる試み（例えば、貯蔵可能な乳濁液を提供する目的で水分散性顔料とパラフィン油を混合して乳化する）によって得られた製品は、安全性、保存期間及び／又は性能が商業的に望ましくない傾向にある。これは、主に顔料の不可逆的合着及び／又は沈降の発生に起因すると考えられている。

［３］驚くべきことに、１種以上の顔料（例えば、水系顔料分散液の形態）と１種以上のパラフィン油を含む配合物に１種以上の沈降防止剤を配合することによって製品の安定性、保存期間及び性能を大きく向上させることができることが分かった。

本明細書で用いる「沈降防止剤」という用語は、固体（分散相）−液体（連続相）分散液又は懸濁液に導入した際に、前記分散液又は懸濁液の固形分が合着、沈降（例えば、重力による）及び／又は他のいずれかのプロセスを経て再分散や再懸濁が不可能な固体塊（例えば、硬い及び／又は圧縮された固体塊）になることを実質的に防ぐ分散性物質を意味する。

本明細書で用いる「実質的に防ぐ」という用語は、固形分の少なくとも５０％（例えば、少なくとも６０％、少なくとも７０％、少なくとも８０％、少なくとも９０％、少なくとも９５％、少なくとも９９％）が、実質的に再分散や再懸濁が不可能な（例えば、貯蔵試験中に透明ボトル内の固体沈殿物の高さを測って決める）固体塊（例えば、硬い及び／又は圧縮された固体塊）になるのを沈降防止剤が防ぐことを意味する。

［４］顔料自身は一般に重い傾向にあり（例えば、油や水よりも密度及び／又は比重が高い）、沈降防止剤の非存在下で長期間貯蔵すると液体媒体の底に沈殿しやすい。このような顔料が、例えば、合着固体塊（例えば、硬い及び／又は圧縮され、再分散や再懸濁が不可能な固体塊）を形成するのを沈降防止剤が防ぐと考えられる。理論によって拘束されたくはないが、１種以上の沈降防止剤が存在すると、パラフィン油中で３次元構造が形成されてパラフィン油系配合物のレオロジーが変化し、これによって、本明細書に記載の配合物中での固形物（例えば、顔料）の沈降（例えば、１種以上の顔料、例えば、水系顔料分散液の形態の１種以上の顔料の沈降）が抑制又は遅延されると考えられる。場合によっては、沈降防止剤が顔料に結合してこのような変化をもたらすことができると考えられる。また、固形物（例えば、顔料）の凝集や脱落が多少起こり得る場合でも、沈降防止剤の存在下では、凝集した固形物を単に撹拌するだけで再分散させることができる。沈降防止剤の非存在下では一般に固形物（例えば、顔料）の再分散は生じない。

配合物を高剪断処理工程に付す（例えば、溶解機やロータ−ステータミキサ、ビーズミル、ホモジナイザ等の高速ミキサを使用する）ことによって沈降防止剤を油中により効率良く分散させることでき、場合によっては、沈降しやすい配合物中の固形物の粒径を減少させる（例えば、１種以上の顔料の粒径を減少させる、例えば、水系顔料分散液の形態の１種以上の顔料の粒径を減少させる）ことができることも考えられる。

有利なことには、本明細書に記載の配合物では固体凝集物の不可逆的な脱落が抑制又は遅延され、これによって該配合物の安定性が高まり、その有効保存期間を更に延ばすことができる。

［４］該配合物は通常、１種以上の乳化剤、１種以上の顔料（例えば、水系顔料分散液）、１種以上のシリコーン界面活性剤、１種以上の他の化学的殺菌剤及び水の内の１種以上を更に含む（ただし、これらに限定されない）。

本開示は、１種以上の水系顔料分散液を含む安定且つ貯蔵可能な配合物を特徴とする。通常、このような配合物は、配合物の乳化と、その後の得られた乳濁液の機械的分散とを含むプロセスによって調製する。

油と水の両方を水中油（Ｏ／Ｗ）型乳濁液として含む配合物を処方する方法も特徴とする。

幾つかの実施形態では、該配合物は、単一組成物の形態（例えば、濃縮物、例えば、植物、例えば、芝草への施用に適した貯蔵パック又は容器（例えば、タンク）に含まれている）であってもよい。該単一組成物の一部を構成する成分は、例えば、植物の有害生物によって発症する疾患、病態又は傷害の抑制に作用し得る。従って、本明細書に記載の配合物は、例えば、植物の有害生物によって発症する疾患、病態又は傷害の抑制が可能な成分が単一組成物に存在し、最終使用者がその成分を混合する必要がないため、容易に使用することができる。

幾つかの実施形態では、該組成物は濃縮物である。本明細書で用いる「濃縮物」という用語は、水を含まないか、又は水系顔料分散液からの水の混入に主に起因する少量の水（例えば、３重量部）を含む配合物（例えば、単一組成物）を意味する。通常、このような組成物は水で希釈した後に植物（例えば、芝草）に施用する。

幾つかの実施形態では、本明細書に記載の配合物を濃縮した形態（例えば、未希釈の形態）で調製、貯蔵及び輸送することができ（更には、例えば、上述の利点の１つ以上を有する）、これによって、最終使用者に販売され、該使用者が取り扱う製品の量を簡便に低減することができる。

本開示は、植物（例えば、芝草）の健康を促進する（例えば、植物の有害生物によって発症する疾患、病態又は傷害を抑制することが挙げられるが、これに限定されない）ために該配合物を用いる方法も特徴とする。また、植物（例えば、芝草）の健康を促進する（例えば、植物の有害生物によって発症する疾患、病態又は傷害を抑制することが挙げられるが、これに限定されない）ための該配合物の使用、並びにこのような目的のための組成物の製造における使用も特徴とする。幾つかの実施形態では、このような目的のために他の従来の剤を配合することができる。

［５］一側面では、パラフィン油と、乳化剤と、顔料と、シリコーン界面活性剤と、沈降防止剤とを含む組成物を特徴とする。

一側面では、
（ｉ）パラフィン油連続相と、
（ｉｉ）水性分散相と、
（ｉｉｉ）第１の分散性固形物と、
（ｉｖ）第２の分散性固形物と、を含む乳化組成物であって、
（ａ）該第１の分散性固形物は水分散性顔料を含み、該水分散性顔料は該水性分散相内に分散しており、
（ｂ）該第２の分散性固形物は沈降防止剤を含み、該沈降防止剤は該パラフィン油連続相及び該水性分散相内に分散しており、該沈降防止剤は、該水分散性顔料の少なくとも５０％が合着し、及び／又は該水性分散相から沈降して該水分散性顔料の非分散性固体塊を形成するのを防ぐのに十分な量で存在している乳化組成物を特徴とする。

本明細書に記載の方法は、植物の健康を促進する（例えば、植物の有害生物によって発症する疾患、病態又は傷害を抑制する、例えば、菌病原体によって発症する疾患を抑制する、例えば、菌病原体による植物の感染症を抑制する、例えば、生物病原体による植物の感染症を抑制する）のに有用である。本開示では、上述のいずれか１つ以上の有用性のための該配合物（例えば、組成物、例えば、殺菌組成物）の使用と共に、このような方法を特徴とする。

一側面では、本明細書のいずれかの箇所に記載の配合物（例えば、組成物、例えば、濃縮物、例えば、包装された製品として）を植物（例えば、芝草）に施用することを含む、植物の健康を促進するための方法（例えば、植物の有害生物によって発症する疾患、病態又は傷害を抑制する、例えば、菌病原体によって発症する疾患を抑制する、例えば、菌病原体による植物の感染症を抑制する、例えば、生物病原体による植物の感染症を抑制する方法）を特徴とする。

他の側面では、植物（例えば、芝草）の健康を促進する（例えば、植物の有害生物によって発症する疾患、病態又は傷害を抑制する、例えば、菌病原体によって発症する疾患を抑制する、例えば、菌病原体による植物の感染症を抑制する、例えば、生物病原体による植物の感染症を抑制する）ための本明細書のいずれかの箇所に記載の配合物（例えば、組成物、例えば、濃縮物、例えば、包装された製品として）の使用を特徴とする。

一側面では、
（ｉ）パラフィン油、乳化剤、顔料、シリコーン界面活性剤及び沈降防止剤を混合して第１の混合物を形成すること、及び
（ｉｉ）工程（ｉ）で形成した該第１の混合物を均質化して第２の混合物を形成すること、を含む方法を特徴とする。

他の側面では、
（ｉ）パラフィン油、乳化剤、シリコーン界面活性剤及び沈降防止剤を混合して第１の混合物（例えば、乳濁液）を形成すること、及び
（ｉｉ）剪断応力（例えば、均質化、機械的剪断、破砕／粉砕）を用いて顔料（例えば、水系顔料分散液）を該第１の混合物に導入して第２の混合物（例えば、分散乳濁液）を形成すること、を含む方法を特徴とする。

更なる側面では、
（ｉ）パラフィン油、乳化剤、顔料、シリコーン界面活性剤及び沈降防止剤を混合して第１の混合物を形成すること、及び
（ｉｉ）工程（ｉ）で形成した該第１の混合物に剪断応力（例えば、均質化、機械的剪断、破砕／粉砕）をかけて第２の混合物を形成すること、を含む方法を特徴とする。

一側面では、
（ｉ）パラフィン油、乳化剤、シリコーン界面活性剤及び沈降防止剤の１種以上を含む第１の混合物を用意すること、及び
（ｉｉ）工程（ｉ）で用意した該第１の混合物に剪断応力をかけて第２の混合物を形成すること、を含む方法を特徴とする。

上述の（及び本明細書のいずれかの箇所に記載の）方法によって調製された配合物も特徴とする。また、上述の（及び本明細書のいずれかの箇所に記載の）方法を含む、常温保存可能な顔料乳濁液を提供する方法も特徴とする。

［６］組成物、方法及び／又は使用の実施形態は、以下の特徴のいずれか１つ以上を含むことができる。

該パラフィン油の該乳化剤に対する重量比は１０：１〜５００：１であってもよい。例えば、該パラフィン油の該乳化剤に対する重量比は５０：１であってもよい。

該パラフィン油は１６〜３５個の炭素原子を有するパラフィンを含む。

該パラフィン油はパラフィン含量が少なくとも８０％である。

該パラフィン油は合成イソパラフィンを含む。

該パラフィン油はＮ６５ＤＷであってもよい。

該乳化剤は、天然又は合成のエトキシル化アルコール、アルコキシル化アルコール、アルキル多糖、オレイン酸グリセロール、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロック共重合体、エトキシル化アルキルフェノール、高分子界面活性剤、ポリエチレングリコール、エトキシル化ソルビタン脂肪酸エステル、又はそれらの組成物を含む。該乳化剤は天然又は合成のエトキシル化アルコールを含む。

該乳化剤はＡｔｌｏｘ ３２７３であってもよい。

該顔料はポリ塩化銅（ＩＩ）フタロシアニンである。

該パラフィン油の該顔料に対する重量比は５：１〜１００：１であってもよい。例えば、該パラフィン油の該顔料に対する重量比は３０：１であってもよい。

該顔料は水系顔料分散液（水分散性顔料と称することもある）であってもよい。

該顔料は油系顔料分散液（油分散性顔料と称することもある）であってもよい。

該顔料はＧＣＤＰＣ６０であってもよい。

該顔料は該組成物に安定的に分散させることができる。

目視で検出可能な該顔料（例えば、水分散性顔料）の硬い凝集物は少なくとも６０日間（例えば、少なくとも９０日間、少なくとも１２０日間、少なくとも６ヶ月間）は発生しない。

凝集した如何なる顔料（例えば、水分散性顔料）も該組成物の撹拌によって再分散させることができる。

該水分散性顔料は粒径が１００μｍ以下である（例えば、該水分散性顔料の５０％〜９９％は粒径が１００μｍ以下である）。

該シリコーン界面活性剤はシリコーンポリエーテルであってもよい。

該シリコーン界面活性剤は、式ＩＶ：

（式中、Ｒ^１はＨ又はＣＨ_２＝ＣＨ−ＣＨ_２又はＣＯＣＨ_３であり、Ｒ^２はＨ又はＣＨ_２＝ＣＨ−ＣＨ_２又はＣＯＣＨ_３であり、ｆは１以上である）に係るポリエチレングリコールを更に含む。

該顔料の該シリコーン界面活性剤に対する重量比は２：１〜２０：１であってもよい。例えば、該顔料の該シリコーン界面活性剤に対する重量比は３．５：１であってもよい。

該シリコーン界面活性剤及びポリエチレングリコールはＳｉｌｗｅｔ Ｌ−７７であってもよい。

該沈降防止剤は金属酸化物又は有機修飾粘土であってもよい。該沈降防止剤は金属酸化物であってもよい。該沈降防止剤はヒュームド金属酸化物又は沈殿金属酸化物（例えば、ヒュームドシリカ又は沈殿シリカ）であってもよい。該沈降防止剤はヒュームドシリカであってもよい。

該沈降防止剤は、該水分散性顔料の少なくとも６０％（例えば、少なくとも７０％、少なくとも８０％、少なくとも９０％、少なくとも９５％、少なくとも９９％）が合着し、及び／又は該水性分散相から沈降して該水分散性顔料の非分散性固体塊を形成するのを防ぐのに十分な量で存在していてもよい。

少なくとも１個の沈降防止剤粒子は、１個以上の水分散性顔料粒子と直接的又は間接的に結合する。

該パラフィン油の該沈降防止剤に対する重量比は５：１〜１００：１であってもよい。例えば、該パラフィン油の該沈降防止剤に対する重量比は５０：１であってもよい。

該沈降防止剤はＡｅｒｏｓｉｌ ２００であってもよい。

該組成物は、
パラフィン油 ５０〜３００重量部
乳化剤 １〜１０重量部
顔料 １〜１０重量部
シリコーン界面活性剤及びポリエチレングリコール ０．１〜１０重量部
沈降防止剤 ０．５〜２０重量部
を含むことができる。

例えば、該組成物は、
パラフィン油 １００重量部
乳化剤 ２重量部
顔料 ３．５重量部
シリコーン界面活性剤及びポリエチレングリコール １重量部
沈降防止剤 ２重量部
を含むことができる。

該組成物は、
パラフィン油 ８５重量％〜９５重量％
乳化剤 １重量％〜２．５重量％
顔料 ２重量％〜３重量％
シリコーン界面活性剤及びポリエチレングリコール １重量％〜２重量％
沈降防止剤 １重量％〜２．５重量％
を含むことができる。

特定の実施形態では、該顔料が水系顔料分散液の場合には残部は水である。他の実施形態では、該顔料が油系顔料分散液の場合には残部は油である。特定の実施形態では、該顔料が水系顔料分散液の場合には残部は水であり、或いは、該顔料が油系顔料分散液及び殺生物剤等の他の不活性物質及び／又は他の溶媒の場合には残部は油である。

例えば、該組成物は、
パラフィン油（例えば、Ｎ６５ＤＷ、Ｐｅｔｒｏ−Ｃａｎａｄａ社製） ８９重量％
乳化剤（例えば、Ａｔｌｏｘ ３２７３、Ｃｒｏｄａ社製） １．８重量％
顔料（例えば、ＧＣＤＰＣ６０、ＳｕｎＣｈｅｍｉｃａｌ社製） ２．５重量％
シリコーン界面活性剤及びポリエチレングリコール（例えば、Ｓｉｌｗｅｔ Ｌ−７７、Ｍｏｍｅｎｔｉｖｅ社製） １．２重量％
沈降防止剤（例えば、Ａｅｒｏｓｉｌ ２００、Ｅｖｏｎｉｋ社製） １．５重量％
を含むことができる。

特定の実施形態では、該顔料が水系顔料分散液の場合には残部は水である。他の実施形態では、該顔料が油系顔料分散液の場合には残部は油である。

該パラフィン油はＮ６５ＤＷであってもよい。該乳化剤はＡｔｌｏｘ ３２７３であってもよい。該顔料はＧＣＤＰＣ６０であってもよい。該シリコーン界面活性剤及びポリエチレングリコールはＳｉｌｗｅｔ Ｌ−７７であってもよい。該沈降防止剤はＡｅｒｏｓｉｌ ２００であってもよい。

該パラフィン油はＮ６５ＤＷであってもよく、該乳化剤はＡｔｌｏｘ ３２７３であってもよい。

該パラフィン油はＮ６５ＤＷであってもよく、該乳化剤はＡｔｌｏｘ ３２７３であってもよく、該顔料はＧＣＤＰＣ６０であってもよい。

該パラフィン油はＮ６５ＤＷであってもよく、該乳化剤はＡｔｌｏｘ ３２７３であってもよく、該顔料はＧＣＤＰＣ６０であってもよく、該シリコーン界面活性剤及びポリエチレングリコールはＳｉｌｗｅｔ Ｌ−７７であってもよい。

該パラフィン油はＮ６５ＤＷであってもよく、該乳化剤はＡｔｌｏｘ ３２７３であってもよく、該顔料はＧＣＤＰＣ６０であってもよく、該シリコーン界面活性剤及びポリエチレングリコールはＳｉｌｗｅｔ Ｌ−７７であってもよく、該沈降防止剤はＡｅｒｏｓｉｌ ２００であってもよい。

該組成物は１種以上の他の化学的殺菌剤を更に含むことができる。

該１種以上の他の化学的殺菌剤は、ＤＭＩ殺菌剤、カルボキシミド、ジカルボキシミド及びＭＢＣから選択することができる。該１種以上の他の化学的殺菌剤は、ＤＭＩ殺菌剤（例えば、プロピオコノゾール）であってもよい。

該組成物は水を更に含むことができる。該組成物は水中油型乳濁液であってもよい。

該組成物は、該組成物に剪断応力をかけて調製することができる。

該有害生物は、真菌、細菌、ウイルス、クモ、マダニ、ダニ、線形動物、腹足類及び昆虫から成る群から選択することができる。

該有害生物は、真菌、マダニ、ダニ、腹足類及び昆虫から成る群から選択することができる。

該有害生物は、ブルーグラスゾウムシ、ネキリムシ、ソッドウェブワーム、ダンゴムシ、地虫、アブラムシ、ダニ、ヒメコガネナガカメムシ、コガネムシ、カブトムシ、バッタ、カイガラムシ、ガガンボ、ハサミムシ、ナメクジ、アリ、ノミ、コナカイガラムシ及びマダニから成る群から選択することができる。

該有害生物は、スズメノカタビラゾウムシ、バンクスグラスハダニ、コナカイガラムシ、ダニ、ネキリムシ、ソッドウェブワーム及びツマジロクサヨトウから成る群から選択することができる。

該有害生物は、炭疽病を発症させる菌、褐色斑を発症させる菌、ダラースポットを発症させる菌、灰斑病を発症させる菌、冠サビ病を発症させる菌、フザリウムパッチを発症させる菌、シバ葉腐病を発症させる菌、斑点病を発症させる菌、壊疽輪紋病を発症させる菌、うどんこ病を発症させる菌、赤葉腐病を発症させる菌、紅色雪腐病を発症させる菌、灰色雪腐病を発症させる菌、白絹病を発症させる菌、スプリングデッドスポットを発症させる菌、サマーパッチを発症させる菌、黄色芝を発症させる菌、ピシウム葉腐病を発症させる菌、ピンクパッチを発症させる菌、黒葉枯病を発症させる菌、イエローパッチを発症させる菌、べと病を発症させる菌、赤焼病を発症させる菌、さび病を発症させる菌、黒穂病を発症させる菌、夏斑点病を発症させる菌、立枯病を発症させる菌及びミクロドキウムパッチを発症させる菌から成る群から選択することができる。

該有害生物は、炭疽病を発症させる菌、褐色斑を発症させる菌、冠サビ病を発症させる菌、ダラースポットを発症させる菌、フザリウムパッチを発症させる菌、灰斑病を発症させる菌、シバ葉腐病を発症させる菌、斑点病を発症させる菌、褐斑病を発症させる菌、壊疽輪紋病を発症させる菌、うどんこ病を発症させる菌、赤葉腐病を発症させる菌、灰色雪腐病を発症させる菌、紅色雪腐病を発症させる菌、白絹病を発症させる菌、スプリングデッドスポットを発症させる菌及びサマーパッチを発症させる菌から成る群から選択することができる。

該植物は芝草又は作物植物であってもよい。

該植物は木であってもよい。

該芝草は、ベントグラス、ドクムギ、ナガハグサ、スズメノカタビラ、ギョウギシバ、スズメノヒエ、ノシバ、ウシノケグサ属種、アメリカスズメノヒエ、イヌシバ、ムカデシバ、ヤギュウシバ、メダカソウ、カモジグサ、ホソバツルメヒシバ、バフォ（buffo）及びオオハマガヤから成る群から選択することができる。

該芝草は、ベントグラス、ドクムギ、ナガハグサ、スズメノカタビラ、ギョウギシバ、スズメノヒエ及びノシバから成る群から選択することができる。

該作物植物は、コムギ、ダイズ及びイネから成る群から選択することができる。

本明細書に記載の方法における該顔料は水分散性顔料であってもよい。

該第１の混合物は乳濁液であってもよい。

該第１の混合物に剪断応力をかけることは、該第１の混合物の均質化、該第１の混合物の機械的剪断、又は該第１の混合物の破砕及び／又は粉砕の１つ以上を含むことができる。

該第２の混合物は分散乳濁液であってもよい。

該第１の混合物に存在する成分は全てを一度に添加して混合してもよく、或いは、該成分の一部を添加して混合した後に１種以上の他の成分を添加して混合してもよい。

該第１の混合物はパラフィン油、乳化剤及び沈降防止剤を含むことができる。

該方法は、該第１の混合物に剪断応力をかける前及び／又は剪断応力をかけている間にシリコーン界面活性剤と顔料を添加することを更に含むことができる。

該第１の混合物はパラフィン油、乳化剤及び沈降防止剤を含むことができ、該方法は、該第１の混合物に剪断応力をかける前及び／又は剪断応力をかけている間にシリコーン界面活性剤と顔料を添加することを更に含むことができる。

該第１の混合物はパラフィン油、乳化剤、シリコーン界面活性剤及び沈降防止剤を含むことができる。

該用意する工程は、（ａ）該パラフィン油と、該乳化剤と、該シリコーン界面活性剤とを混合することと、（ｂ）該沈降防止剤を（ａ）で形成したパラフィン油／乳化剤／シリコーン界面活性剤混合物に添加することを含むことができる。

該第１の混合物はパラフィン油、乳化剤、シリコーン界面活性剤及び沈降防止剤を含むことができ、該用意する工程は、（ａ）該パラフィン油と、該乳化剤と、該シリコーン界面活性剤とを混合することと、（ｂ）該沈降防止剤を（ａ）で形成したパラフィン油／乳化剤／シリコーン界面活性剤混合物に添加することを含むことができる。

該方法は、該第１の混合物に剪断応力をかける前及び／又は剪断応力をかけている間に該顔料を添加することを更に含むことができる。

該第１の混合物はパラフィン油及び乳化剤を含むことができる。

該方法は、該第１の混合物に剪断応力をかける前及び／又は剪断応力をかけている間に該顔料と該シリコーン界面活性剤を添加することを更に含むことができる。

該第１の混合物はパラフィン油及び乳化剤を含むことができ、該方法は、該第１の混合物に剪断応力をかける前及び／又は剪断応力をかけている間に該顔料と該シリコーン界面活性剤を添加することを更に含むことができる。

該方法は、（ｉｉ）で形成した該第２の混合物に沈降防止剤を添加することを更に含むことができる。

該方法は、水中油型乳濁液を形成するのに十分な時間かけて該第２の混合物を水と混合することを更に含む。

該パラフィン油及び該顔料は、植物の有害生物によって発症する疾患、病態又は傷害の抑制において相加効果を超える効果を示す。

該パラフィン油及び該顔料は、植物の有害生物によって発症する疾患、病態又は傷害の抑制において相乗効果を示す。

［７］定義
本明細書で用いる「水中油型乳濁液」という用語は、該パラフィン油と水の内の一方（例えば、パラフィン油）が小滴として他方（例えば、水）に分散している混合物を意味する。幾つかの実施形態では、水中油型乳濁液は、該パラフィン油、水及び任意の他の成分及び該パラフィン油を混合することと、該乳濁液が得られるまで剪断をかけることとを含むプロセスによって調製する。通常、顔料が存在しないときは乳白色であることが乳濁液の形成を示しており、顔料が存在するときは緑色が認められる。他の実施形態では、水中油型乳濁液は、該パラフィン油、水、及び任意の他の成分を混合タンク中で混合することを含むプロセスによって調製し、スプレーガンのノズルを通して噴霧する。

本明細書で用いる「生物病原体による植物の感染症を抑制する」という用語（及び同様の用語）は、菌、卵菌綱、細菌、ウイルス、ウイロイド、ウイルス様生物、フィトプラズマ、原生動物、線形動物、寄生植物及び昆虫等の有害生物が植物に関与することによって発症する感染症及び／又はあらゆる他の既存の望ましくない病態や副作用を減弱、改善又は安定化させることを意味する。

本明細書で用いる「植物の菌病原体を抑制する」又は「菌病原体によって発症する疾患を抑制する」という用語（及び同様の用語）は、菌病原体が植物に関与することによって発症する疾患及び／又はあらゆる他の既存の望ましくない病態や副作用を減弱、改善又は安定化させることを意味する。

本明細書で用いる「菌病原体による植物の感染症を抑制する」という用語（及び同様の用語）は、菌病原体が植物に関与することによって発症する感染症及び／又はあらゆる他の既存の望ましくない病態や副作用を減弱、改善又は安定化させることを意味する。

本明細書で用いる「植物の有害生物によって発症する疾患、病態又は傷害を抑制する」という用語（及び同様の用語）は、植物の有害生物が植物に関与することによって発症する疾患、病態又は傷害及び／又はあらゆる他の既存の望ましくない病態や副作用を減弱、改善又は安定化させることを意味する。

本明細書で用いる「植物の有害生物」という用語（及び同様の用語）は、植物での発生が望ましくない又は植物に傷害や疾患を発症させる、植物に発生する生物を指すように使用する。例としては、真菌、細菌、ウイルス、クモ、マダニ、ダニ、線形動物、腹足類及び昆虫が挙げられる。

本明細書で用いる「芝草」という用語は、グラウンドカバーをもたらす栽培芝、例えば、一定の高さを維持するように周期的に切ったり刈られたりする芝生又は芝地を意味する。芝はイネ科（Poaceae）に属し、イネ科は６種類の亜科に細分され、その内の３種類として、一般的な芝草である寒地型芝草のウシノケグサ（Festucoideae）亜科と暖地型芝草のキビ（Panicoideae）亜科及びスズメガヤ（Eragrostoideae）亜科が挙げられる。通常、均一な土壌被覆を形成し、芝刈りや人の往来に耐えるという基準を満たす限られた数の品種が芝草として広く使用されている。一般に、芝草は、成長点を切断せずに芝刈りを容易にする平坦な樹冠を有している。本文脈では、「芝草」という用語は、同一種の異なる栽培品種の組合せである混合種、或いは異なる種及び／又は栽培品種の組合せである混合種を含む１種以上の芝種が栽培されて、比較的均一な土壌被覆が形成されている領域を包含する。

芝草の例としては以下のものが挙げられるが、これらに限定されない：
・イチゴツナギ属種（bluegrasses、学名：Poa Spp.)、例えば、ナガハグサ（kentucky bluegrass、学名：Poa pratensis)、オオスズメノカタビラ（rough bluegrass、学名：Poa trivialis)、コイチゴツナギ（Canada bluegrass、学名：Poa compressa）、スズメノカタビラ（annual bluegrass、学名：Poa annua）、アップランドブルーグラス（upland bluegrass、学名：Poa glaucantha）、タチイチゴツナギ（wood bluegrass、学名：Poa nemoralis）、チャボノカタビラ（bulbous bluegrass、学名：Poa bulbosa)、ビッグブルーグラス（Big Bluegrass、学名：Poa ampla）、キャンビーブルーグラス（Canby Bluegrass、学名：Poa canbyi)、パインブルーグラス（Pine Bluegrass、学名：Poa scabrella）、オオスズメノカタビラ（Rough Bluegrass、学名：Poa trivialis）、サンドバーグブルーグラス（Sandberg Bluegrass、学名：Poa secunda）；
・ベントグラス及びコヌカグサ属種（bentgrasses and Redtop、学名：Agrostis spp.）、例えば、ハイコヌカグサ（creeping bentgrass、学名：Agrostis palustris）、イトコヌカグサ（colonial bentgrass、学名：Agrostis capillaris）、ヒメヌカボ（velvet bentgrass、学名：Agrostis canina）、サウスジャーマンミックスドベントグラス（South German Mixed Bentgrass、イトコヌカグサ（学名：Agrostis tenius）、ヒメヌカボ（学名：Agrostis canina）及びハイコヌカグサ（学名：Agrostis palustris）を含むコヌカグサ属（学名：Agrostis spp.））、コヌカグサ（Redtop、学名：Agrostis alba）、ヌカボ（Spike Bentgrass、学名：Agrostis exerata）；
・ウシノケグサ属種（fescues、学名：Festucu spp.）、例えば、オオウシノケグサ（red fescue、学名：Festuca rubra spp. Rubra）、ハイウシノケグサ（creeping fescue、学名：Festuca rubra）、イトウシノケグサ（chewings fescue、学名：Festuca rubra commutata）、ウシノケグサ（sheep fescue、学名：Festuca ovina var. ovina）、コウライウシノケグサ（hard fescue、学名：Festuca longifolia）、ヘアフェスク（hair fescue、学名：Festucu capillata）、オニウシノケグサ（tall fescue、学名：Festuca arundinacea）、ヒロハノウシノケグサ（meadow fescue、学名：Festuca elatior）、アリゾナウシノケグサ（Arizona Fescue、学名：Festuca arizonica）、オオナギナタガヤ（Foxtail Fescue、学名：Festuca megalura）、アイダホウシノケグサ（Idaho Fescue、学名：Festuca idahoensis）、モレートウシノケグサ（Molate Fescue、学名：Fescue rubra）；
・ドクムギ属種（ryegrasses、学名：Lolium spp.）、例えば、ネズミムギ（annual ryegrass、学名：Lolium multiflorum）、ホソムギ（perennial ryegrass、学名：Lolium perenne）及びイタリアンライグラス（italian ryegrass、学名：Lolium multiflorum）；
・カモジグサ属種（wheatgrasses、学名：Agropyron spp.）、例えば、クレステッドウィートグラス（crested wheatgrass、学名：Agropyron cristatum）、ニセコムギダマシ（desert wheatgrass、学名：Agropyron desertorum）、ヒメカモジグサ（western wheatgrass、学名：Agropyron smithii）、インターメディエイトウィートグラス（Intermediate Wheatgrass、学名：Agropyron intermedium）、プベセントウィートグラス（Pubescent Wheatgrass、学名：Agropyron trichophorum）、スレンダーウィートグラス（Slender Wheatgrass、学名：Agropyron trachycaulum）、ストリームバンクウィートグラス（Streambank Wheatgrass、学名：Agropyron riparium）、トールウィートグラス（Tall Wheatgrass、学名：Agropyron elongatum）及びブルーバンチウィートグラス（Bluebunch Wheatgrass、学名：Agropyron spicatum）；
・オオハマガヤ（beachgrass、学名：Ammophila breviligulata）；
・スズメノチャヒキ属種（Brome grasses、学名：Bromus spp.）、例えば、アリゾナブロム（Arizona Brome、学名：Bromus arizonicus）、ヤクナガイヌムギ（California Brome、学名：Bromus carinatus）、メドウブロム（Meadow Brome、学名：Bromus biebersteinii）、マウンテンブロム（Mountain Brome、学名：Bromus marginatus）、チャボチャヒキ（Red Brome、学名：Bromus rubens）及びコスズメノチャヒキ（smooth bromegrass、学名：Bromus inermis）；
・ガマ類、例えば、オオアワガエリ（Timothy、学名：Phleum pratense）及びサンドキャットテイル(sand cattail、学名：Phleum subulatum）；カモガヤ（orchardgrass、学名：Dactylis glomerata）；
・アルカリグラス（Alkaligrass、学名：Puccinellia distans）；
・クシガヤ（crested dog's-tail、学名：Cynosurus cristatus）；
・ギョウギシバ属種（Bermudagrass、学名：Cynodon spp.、例えば、ギョウギシバ（学名：Cynodon dactylon））；交雑ギョウギシバ（hybrid bermudagrass）、例えば、ティフドワーフギョウギシバ（tifdwarf bermudagrass）、ウルトラドワーフギョウギシバ（ultradwarf bermudagrass）、ティフグリーンギョウギシバ（tifgreen bermudagrass）、ティフスポーツギョウギシバ（tifsport bermudagrass）、ＧＮ−１ギョウギシバ（GN-1 bermudagrass）、オーモンドギョウギシバ（Ormond bermudagrass）及びティフウェイギョウギシバ（tifway bermudagrass）；
・シバ属種（Zoysiagrass、学名：Zoysia spp.)、例えば、シバ（学名：Zoysia japonica)、コウシュンシバ（学名：Zoysia matrella）及びコウライシバ（学名：Zoysia tenuifolia）；
・イヌシバ（St. Augustinegrass、学名：Stenotaphrum secundatum）、例えば、ビターブルーイヌシバ（Bitter Blue St. Augustinegrass）、セヴィルイヌシバ（Seville St. Augustinegrass）、フロラタムイヌシバ（Floratam St. Augustinegrass）、フロラローンイヌシバ（Floralawn St. Augustinegrass）、フローラティンイヌシバ（Floratine St. Augustinegrass）、ローリーイヌシバ（Raleigh St. Augustinegrass）及びテキサスコモンイヌシバ（Texas Common St. Augustinegrass）；
・ムカデシバ（Centipedegrass、学名：Eremochloa ophiuroides）；
・ホソバツルメヒシバ（Carpetgrass、学名：Axonopus fissifolius）；
・アメリカスズメノヒエ（Bahiagrass、学名：Paspalum notatum）；
・キクユグラス（Kikuyugrass、学名：Pennisetum clandestinum）；
・ヤギュウシバ（Buffalograss、学名：Buchloe dactyloids）；
・サワスズメノヒエ（Seashore paspalum、学名：Paspalum vaginatum）；メダカソウ（Blue Grama、学名：Bouteloua gracilis）；ブラックグラマ（Black Grama、学名：Bouteloua eriopoda）；アゼガヤモドキ（Sideoats Grama、学名：Bouteloua curtipendula）；
・ネズミノオ属種（学名：Sporobolus spp.）、例えば、アルカリサカトン（Alkali Sacaton、学名：Sporobolus airiodes）；
・スズメヒゲシバ（Sand Dropseed、学名：Sporobolus cryptandrus）及びプレイリードロップシード（Prairie Dropseed、学名：Sporobolus heterolepis）；
・オオムギ属種（学名：Hordeum spp.）、例えば、カリフォルニアオオムギ（California Barley、学名：Hordeum californicum）；
・オオムギ（普通種）（学名：Hordeum vulgare）及びホソムギクサ（Meadow Barley、学名：Hordeum brachyantherum）；
・スズメノテッポウ属種（学名：Alopecurus spp.)、例えば、クリーピングフォックステール（Creeping Foxtail、学名：Alopecurus arundinaceaus）及びオオスズメノテッポウ（Meadow Foxtail、学名：Alopecurus pratensis）；
・ハネガヤ属種（学名：Stipa spp.）、例えば、ホクシハネガヤ（Needle & Thread、学名：Stipa comata）、フットヒルニードルグラス（Foothill Needlegrass、学名：Stipa lepida）、グリーンニードルグラス（Green Needlegrass、学名：Stipa viridula）、ノディングニードルグラス（Nodding Needlegrass、学名：Stipa cernua）及びパープルニードルグラス（Purple Needlegrass、学名：Stipa pulchra）；
・エゾムギ属種（学名：Elymus spp.）、例えば、ブルーワイルドライ（Blue Wildrye、学名：Elymus glaucus）、カナダワイルドライ（Canada Wildrye、学名：Elymus Canadensis）、クリーピングワイルドライ（Creeping Wildrye、学名：Elymus triticoides）及びロシアワイルドライ（Russian Wildrye、学名：Elymus junceus）；
・ヒゲクリノイガ（Buffelgrass、学名：Cenchrus ciliaris）；
・コバンソウ（Big Quaking Grass、学名：Briza maxima）；
・ウシクサ（Big Bluestem、学名：Andropogon gerardii）；
・ホウキアゴヒゲソウ（Little Bluestem、学名：Schizachyruim scoparium）及びサンドブルーステム（Sand Bluestem、学名：Andropogon hallii）；
・ディアグラス（Deergrass、学名：Muhlenbergia rigens）；
・イースタンガマグラス（Eastern Gamagrass、学名：Tripsacum dactyloides）；
・ガレタ（Galleta、学名：Hilaria jamesii）；
・ヒロハノコメススキ（Tufted Hairgrass、学名：Deschampsia caespitosa）；
・インディアンライスグラス（Indian Rice Grass、学名：Oryzopsis hymenoides）；
・インディアングラス（Indian Grass、学名：Sorghastrum nutans）；
・スナジカゼクサ（Sand Lovegrass、学名：Eragrostis trichodes）；シナダレスズメガヤ（Weeping Lovegrass、学名：Eragrostis curvula）；
・カリフォルニアメリック（California Melic、学名：Melica californica）；
・ミノボロ（Prairie Junegrass、学名：Koeleria pyramidata）；
・プレイリーサンドリード（Prairie Sandreed、学名：Calamovilfa longifolia）；
・コヌカグサ（Redtop、学名：Agrostis alba）；
・クサヨシ（Reed Canarygrass、学名：Phalaris arundinacea）；
・コードグラス（Sloughgrass、学名：Spartina pectinata）；
・グリーンスプラングルトップ（Green Sprangletop、学名：Leptochloa dubia）；
・ボトルブッシュスクイレルテイル（Bottlebush Squirreltail、学名：Sitanion hystrix）；
・スイッチグラス（Switchgrass、学名：Panicum virgatum）；及び
・パープルスリーアウン（Purple Threeawn、学名：Aristida purpurea）。

本明細書で用いる「作物植物」という用語は、食糧源及び／又はエネルギー源として、１年以下の周期で成長させ、世話をし、収穫される非木本植物を意味する。作物植物の例としては、サトウキビ、コムギ、イネ、トウモロコシ、ジャガイモ、テンサイ、オオムギ、サツマイモ、キャッサバ、ダイズ、トマト、マメ科植物（豆及びエンドウ）が挙げられるが、これらに限定されない。

本明細書で用いる「木」という用語は、単一の茎又は幹を有し、且つ地面からある距離に側枝を有する木本多年生植物を意味する。特定の実施形態では、木は落葉性である。他の実施形態では、木は常緑性（例えば、針葉樹）である。更に他の実施形態では、木は落葉性又は常緑性であり、食糧源として１年以下の周期で成長させ、世話をし、収穫される。更なる実施形態では、該植物は低木である。木の例としては、カエデの木、柑橘類の木、リンゴの木、セイヨウナシの木、オークの木、トネリコの木、松の木及びトウヒの木が挙げられるが、これらに限定されない。

本明細書に記載の配合物及び方法の１つ以上の実施形態の詳細は、付随する以下の説明に記載されている。本明細書に記載の配合物及び方法の他の特徴及び利点は、本説明及び図面並びに特許請求の範囲から明らかになるであろう。

図Ａは、沈降防止剤を含んでいない配合物の画像（倍率：５０倍）であり、図Ｂは、沈降防止剤を含んでいるが、均質化されていない配合物の画像（倍率：５０倍）であり、図Ｃは、沈降防止剤を含んでおり、均質化された配合物の画像（倍率：５０倍）である。

本開示は、１種以上のパラフィン油と１種以上の沈降防止剤を含む配合物を特徴とする。該配合物は通常、１種以上の乳化剤、１種以上の顔料、１種以上のシリコーン界面活性剤、１種以上の他の化学的殺菌剤及び水の内の１種以上を更に含む（ただし、これらに限定されない）。幾つかの実施形態では、該配合物は、単一組成物の形態（例えば、濃縮物、例えば、植物、例えば、芝草への施用に適した貯蔵パック又は容器（例えば、タンク）に含まれている）であってもよい。通常、このような組成物は水で希釈した後に植物（例えば、芝草）に施用する。本開示は、植物（例えば、芝草）の健康を促進する（例えば、植物の有害生物によって発症する疾患、病態又は傷害を抑制する）ために該配合物を用いる方法も特徴とする。幾つかの実施形態では、このような目的のために他の従来の剤を配合することができる。油と水の両方を水中油（Ｏ／Ｗ）型乳濁液として含む配合物を処方する方法も特徴とする。

Ｉ．成分
［Ａ］パラフィン油
パラフィン油は、植物（例えば、芝草）の健康を促進するために有用な特性（例えば、殺菌特性）を付与する。理論によって拘束されたくはないが、パラフィン油は、植物において誘導全身抵抗性（ＩＳＲ）応答、全身獲得抵抗性（ＳＡＲ）又は他の防御応答を誘発することができると考えられている。

［１］幾つかの実施形態では、パラフィン油はパラフィン中に濃縮された油を含む。

特定の実施形態では、パラフィン油は、１２〜５０個の炭素原子（例えば、１２〜４０個の炭素原子、１６〜３５個の炭素原子、１２〜２１個の炭素原子、例えば、１６〜３５個の炭素原子）を有するパラフィンを含む。

特定の実施形態では、パラフィン油は、平均炭素原子数が約２０以下（例えば、１６）のパラフィンを含む。

特定の実施形態では、パラフィン油は、平均炭素原子数が１６〜３０（例えば、２３又は２７）のパラフィンを含む。

特定の実施形態では、パラフィン油は、１６〜３５個の炭素原子を有し、平均炭素原子数が２３のパラフィンを含む。

特定の実施形態では、パラフィンは、イソパラフィン（例えば、２段階の激しい水素化分解／水素異性化プロセスで製造された合成イソパラフィン）である。

幾つかの実施形態では、パラフィンは、パラフィン油中に少なくとも８０％（例えば、少なくとも９０％、少なくとも９９％）の量で存在する。

［２］幾つかの実施形態では、パラフィン油は、植物の傷害に関連する化合物、例えば、芳香族化合物や硫黄、窒素、若しくは酸素を含有する化合物を除去するために精製されている。特定の実施形態では、パラフィン油は、比較的低濃度の芳香族化合物及び／又は硫黄、窒素若しくは酸素を含有する化合物、例えば、１０重量％未満（５重量％未満、２重量％未満、０．５重量％未満）の芳香族化合物及び／又は硫黄、窒素若しくは酸素を含有する化合物を含む。

［３］好適なパラフィン油の非限定的な例としては、ＨＴ６０、ＨＴ１００、Ｈｉｇｈ Ｆｌａｓｈ Ｊｅｔ、ＬＳＲＤ及びＮ６５ＤＷ（Ｐｅｔｒｏ−Ｃａｎａｄａ社（カナダ、アルバータ州カルガリー）から入手可能）が挙げられる。特定の実施形態では、パラフィン油はＮ６５ＤＷである。

［Ｂ］乳化剤
幾つかの実施形態では、該配合物は、パラフィン油、乳化剤及び水を含む。水中油（Ｏ／Ｗ）型乳濁液としてそのような配合物を貯蔵及び／又は施用することは有利となり得る。

分散した液滴の表面に付随する過剰な自由エネルギーにより、乳濁液は熱力学的に不安定になりやすく、そのため、粒子が凝集し（分散した液滴又は粒子が凝集し）、その後、合着して（凝集体が融合してより大きな滴又は液滴になって）、界面エネルギーを低下させる傾向がある。これらの液滴が融合すると、乳濁液は「分解」して（即ち、相が分離して）乳濁液が損なわれ、場合によっては、該配合物の保存期間に悪影響を及ぼす可能性がある。理論によって拘束されたくはないが、１種（以上）の乳化剤を添加することにより乳濁液の「分解」を防止又は遅延させることができると考えられている。当業者であれば分かるように、特定の乳化剤の種類及び濃度は、とりわけ、乳濁液の相の成分及び所望の結果によって決まる。

［１］幾つかの実施形態では、乳化剤は、「高速分解型（fast break）」又は「急速分解型（quick break）」乳化剤である。理論によって拘束されたくはないが、「高速分解型」又は「急速分解型」乳化剤は、例えば、植物の有害生物に接触させるために植物に施用するとＯ／Ｗ型乳濁液からパラフィン油を素早く放出させることができる。「高速分解型」又は「急速分解型」乳化剤が好適な量（例えば、パラフィン油に対して選択された割合又は比率）で存在する場合、得られる「高速分解型」又は「急速分解型」Ｏ／Ｗ型乳濁液は、芝草に施用すると油相を素早く放出する。従って、該Ｏ／Ｗ型乳濁液の、例えば、芝の葉からの流出は（より安定なＯ／Ｗ型乳濁液と比べて）少なくなり、その結果、より長い期間に亘ってより多くの油が植物、例えば、芝草に付着して、例えば、関連する菌病原体により効果的に接触し、その抑制を行う。特定の実施形態では、油相は、１時間以上の期間に亘って植物、例えば、芝草に残存する。特定の実施形態では、油相は、１時間以上であって３０日以下の期間に亘って植物、例えば、芝草に残存する。特定の実施形態では、「高速分解型」又は「急速分解型」乳濁液は、例えば、水と混合した後に以下の試験に従って０．５〜１５分間で再構成される油相を有する乳濁液であってもよい：
１．１００ｍＬのメスシリンダーを水道水で満たす。
２．１ｍＬの乳化油を添加する。
３．メスシリンダーを５回上下逆さにする。
４．ストップウォッチを使用し、人が観察して、逆さにした後（工程３）に油相が再構成されるのにかかる時間を測定する。

幾つかの実施形態では、油相は、上述の試験に従って、２分間〜５分間で再構成される。場合によっては、Ｏ／Ｗ型乳濁液の「高速分解」又は「急速分解」特性と、好適な貯蔵条件下で好適な期間に亘って好適な保存寿命を有するＯ／Ｗ型乳濁液を提供する必要性とのバランスを取るようにする。

［２］幾つかの実施形態では、乳化剤は、天然又は合成のエトキシル化アルコール、アルコキシル化アルコール、アルキル多糖、オレイン酸グリセロール、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロック共重合体、エトキシル化アルキルフェノール、高分子界面活性剤、ポリエチレングリコール、エトキシル化ソルビタン脂肪酸エステル、又はそれらの任意の組合せの内の１種（以上）である（又はそれらを含む）。

特定の実施形態では、乳化剤は、天然又は合成のエトキシル化アルコール、高分子界面活性剤、ソルビタン脂肪酸エステル、又はそれらの任意の組合せである（又はそれらを含む）。

特定の実施形態では、天然又は合成のエトキシル化アルコールは、ポリオキシエチレン（４〜１２）ラウリルエーテル（Ｃ１２）、ポリオキシエチレン（１０）セチルエーテル（Ｃ１６）、ポリオキシエチレン（１０）ステアリルエーテル（Ｃ１８）、ポリオキシエチレン（１０）オレイルエーテル（Ｃ１８一不飽和）、ポリオキシエチレン（２〜１１）Ｃ１２〜Ｃ１５アルコール、ポリオキシエチレン（３〜９）Ｃ１１〜Ｃ１４アルコール、ポリオキシエチレン（９）Ｃ１２〜Ｃ１４アルコール、ポリオキシエチレン（１１）Ｃ１６〜Ｃ１８アルコール、ポリオキシエチレン（２０）Ｃ１２〜Ｃ１５アルコール又はそれらの任意の組合せである。例えば、天然又は合成のエトキシル化アルコールは、ポリオキシエチレン（４〜７）ラウリルエーテル（Ｃ１２）、ポリオキシエチレン（１０）セチルエーテル（Ｃ１６）、ポリオキシエチレン（２〜１１）Ｃ１２〜Ｃ１５アルコール、ポリオキシエチレン（３〜９）Ｃ１１〜Ｃ１４アルコール、ポリオキシエチレン（９）Ｃ１２〜Ｃ１４アルコール又はそれらの任意の組合せであってもよい。別の例では、アルコキシル化アルコールは、ブチルエーテルポリオキシエチレン／ポリオキシプロピレンブロック共重合体であってもよい。

特定の実施形態では、乳化剤は、アルキル多糖、例えば、Ｃ８〜Ｃ１１アルキル多糖又はそれらの任意の組合せである（又はそれらを含む）。

特定の実施形態では、乳化剤は、オレイン酸グリセロール、例えば、モノオレイン酸グリセロール、ジオレイン酸グリセロール、トリオレイン酸グリセロール又はそれらの任意の組合せである（又はそれらを含む）。

特定の実施形態では、乳化剤は、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロック共重合体、例えば、１１００〜約１１４００の分子量（又は相対モル質量）と、１０〜８０％のエチレンオキシド（ＥＯ）とを有するポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロック共重合体である（又はそれを含む）。

特定の実施形態では、乳化剤は、エトキシル化アルキルフェノール、例えば、エトキシル化ノニルフェノール、エトキシル化ドデシルフェノール又はそれらの任意の組合せである（又はそれらを含む）。例えば、エトキシル化ノニルフェノールは、ポリオキシエチレン（２〜８）ノニルフェノールであってもよい。

特定の実施形態では、乳化剤は、高分子界面活性剤、例えば、グラフト共重合体、ランダム共重合体又はそれらの任意の組合せである（又はそれらを含む）。例えば、グラフト共重合体は、ポリメタクリル酸及びポリオキシエチレン鎖を有するアクリラートであってもよい。例えば、ランダム共重合体は、エステル基及びエーテル基を有するランダム共重合体であってもよい。

特定の実施形態では、乳化剤は、ポリエチレングリコール、例えば、２００〜８０００の分子量（「ＭＷ」）（又は相対モル質量）を有するポリエチレングリコール、例えば、ＭＷが４００のジオレイン酸ＰＥＧ又はＭＷが６００のジオレイン酸ＰＥＧである（又はそれらを含む）。

特定の実施形態では、乳化剤は、エトキシル化ソルビタン脂肪酸エステル、例えば、ポリオキシエチレン（２０）トリステアリン酸ソルビタン、ポリオキシエチレン（２０）モノオレイン酸ソルビタン、ポリオキシエチレン（５）モノオレイン酸ソルビタン、ポリオキシエチレン（２０）トリオレイン酸ソルビタン又はそれらの任意の組合せである（又はそれらを含む）。例えば、ソルビタン脂肪酸エステルは、トリステアリン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン又はそれらの任意の組合せであってもよい。

特定の実施形態では、乳化剤は、エトキシル化アルキルフェノール、エトキシル化アルコールとオレイン酸グリセロールとの混合物又はそれらの任意の組合せである（又はそれらを含む）。

特定の実施形態では、乳化剤は、エトキシル化アルコールとオレイン酸グリセロールとの混合物、例えば、Ｃ１０〜Ｃ１６エトキシル化アルコールとオレイン酸グリセロールとの組合せ、又はポリオキシエチレンラウリルエーテル、Ｃ１０〜Ｃ１６エトキシル化アルコールとオレイン酸グリセロール、又は第一級Ｃ５〜Ｃ２０炭素鎖を有し、かつ平均で約２〜約７個のエトキシル化基を有するエトキシル化アルコール類とオレイン酸グリセロール、又はポリオキシエチレン（１１）Ｃ１６〜１８アルコールである（又はそれらを含む）。

特定の実施形態では、乳化剤は、トリステアリン酸ソルビタンである（又はそれを含む）。

好適な乳化剤の非限定的な例としては、ＡＬ３１４９（Ｕｎｉｑｅｍａ社から入手可能)、ＡＬ３３１３（Ｕｎｉｑｅｍａ社から入手可能）、ＰＣ Ｅｍｕｌｓ Ｇｒｅｅｎ（Ｐｅｔｒｏ−Ｃａｎａｄａ社（カナダ、アルバータ州カルガリー）から入手可能）、Ｌｕｔｅｎｓｏｌ（商標）ＡＴ１１（ＢＡＳＦ社から入手可能）、ＳＰＡＮ６５（Ｕｎｉｑｅｍａ社から入手可能）、及びＳ−ＭＡＺ（商標）６５Ｋ（ＢＡＳＦ社から入手可能）が挙げられる。特定の実施形態では、乳化剤はＡｔｌｏｘ ３２７３である。

［３］幾つかの実施形態では、パラフィン油の乳化剤に対する重量比は、１０：１〜５００：１（例えば、９８：２〜９９．９：０．１、９８：２〜９９．５：０．５）である。例えば、パラフィン油の乳化剤に対する重量比は、９５：５、９８：２、９８．５：１．５、９９：１、９９．５：０．５であってもよい。

［Ｃ］顔料
幾つかの実施形態では、該配合物は１種（以上）の顔料を含むことができる。顔料は、処置される植物（例えば、芝草）に色を提供することができ、及び／又は幾つかの実施形態では、顔料及びパラフィン油は、植物の健康を促進するのに（例えば、植物の菌病原体を抑制する、例えば、国際公開第２００９／１５５６９３号を参照）、相加効果を超える効果を示すことができる。

幾つかの実施形態では、顔料は水系顔料分散液（水分散性顔料と称することもある）である。

幾つかの実施形態では、顔料は油系顔料分散液（水分散性顔料と称することもある）である。

幾つかの実施形態では、顔料はフタロシアニン化合物である。

特定の実施形態では、顔料は無金属フタロシアニン化合物である。特定の実施形態では、顔料はハロゲン化無金属フタロシアニン、例えば、ポリ塩化無金属フタロシアニンである。

特定の実施形態では、顔料は金属フタロシアニン化合物である。

特定の実施形態では、顔料は銅フタロシアニンである。

特定の実施形態では、銅フタロシアニンは非ハロゲン化銅フタロシアニン、例えば、非塩素化銅フタロシアニンである。一例では、顔料はフタロシアニンブルーＢＮ（ＣＡＳ：１４７−１４−８）であってもよい。

特定の実施形態では、銅フタロシアニンはハロゲン化銅フタロシアニンである。一例として、顔料はフタロシアニングリーン６Ｇ（ＣＡＳ：１４３０２−１３−７）であってもよい。別の例として、顔料はポリ塩化銅（ＩＩ）フタロシアニン、例えば、フタロシアニングリーンＧ（ＣＡＳ：１３２８−４５−６及び１３２８−５３−６）であってもよい。

好適な顔料の非限定的な例としては、Ｓｕｎｓｐｅｒｓｅ（商標）Ｇｒｅｅｎ７（水に分散させたＰｉｇｍｅｎｔ Ｇｒｅｅｎ７、Ｓｕｎ Ｃｈｅｍｉｃａｌ社Ｐｅｒｆｏｒｍａｎｃｅ Ｐｉｇｍｅｎｔｓ（米国オハイオ州シンシナティ）から入手可能）、Ｓｕｎｓｐｅｒｓｅ（商標）ＥＸＰ００６−１０２及び００６−９５Ｂ（油に分散させたＰｉｇｍｅｎｔ Ｇｒｅｅｎ７、Ｓｕｎ Ｃｈｅｍｉｃａｌ社Ｐｅｒｆｏｒｍａｎｃｅ Ｐｉｇｍｅｎｔｓ（米国オハイオ州シンシナティ）から入手可能）、及びＰｉｇｍｅｎｔ Ｇｒｅｅｎ７粉末（Ｈｅｒｃｕｌｅｓ Ｅｘｐｏｒｔｓ社（インド、ムンバイ）から入手可能）が挙げられる。特定の実施形態では、顔料はＧＣＤＰＣ６０である。

［Ｄ］シリコーン界面活性剤
幾つかの実施形態では、１種以上の顔料を更に含む配合物中に１種（以上）のシリコーン界面活性剤を更に含むと有利となり得る。

［１］幾つかの実施形態では、シリコーン界面活性剤はシリコーンポリエーテルである（又はそれを含む）。

特定の実施形態では、シリコーン界面活性剤は、水素末端基（Ｈでキャップされた）、メチル末端基（ＣＨ_３でキャップされた）又はアセチル末端基（ＣＯＣＨ_３でキャップされた）を有する好適なアルコキシ基を有するシリコーンポリエーテルである（又はそれを含む）。特定の実施形態では、シリコーン界面活性剤は、水素末端基（Ｈでキャップされた）、メチル末端基（ＣＨ_３でキャップされた）又はアセチル末端基（ＣＯＣＨ_３でキャップされた）を有する好適なアルコキシ基を有するトリシロキサンである（又はそれを含む）。

特定の実施形態では、シリコーン界面活性剤は、式Ｉ：

（式中、ＲはＨ、ＣＨ_３又はＣＯＣＨ_３であり、ｘは１〜２４であり、ｎは０又は１以上である）のシリコーンポリエーテルである（又はそれを含む）。

特定の実施形態では、シリコーン界面活性剤は、ＲがＨであり、ｘが１〜２４であり、且つｎが０である式Ｉのシリコーンポリエーテル、例えば、ｎが０であり、ｘが１〜２４であり、ｘの平均が８〜１０であり、且つＲがＨである式Ｉのシリコーンポリエーテルである（又はそれを含む）。

特定の実施形態では、シリコーン界面活性剤は、ＲがＨであり、ｘが１〜２４であり、且つｎが１以上である式Ｉのシリコーンポリエーテルである（又はそれを含む）。

特定の実施形態では、シリコーン界面活性剤は、ＲがＣＨ_３であり、ｘが１〜２４であり、且つｎが０である式Ｉのシリコーンポリエーテルである（又はそれを含む）。

特定の実施形態では、シリコーン界面活性剤は、ＲがＣＨ_３であり、ｘが１〜２４であり、且つｎが１以上である式Ｉのシリコーンポリエーテルである（又はそれを含む）。

特定の実施形態では、シリコーン界面活性剤は、ＲがＣＯＣＨ_３であり、ｘが１〜２４であり、且つｎが０である式Ｉのシリコーンポリエーテル、例えば、ｎが０であり、ｘが１〜２４であり、ｘの平均が８〜１０であり、且つＲがＣＯＣＨ_３である式Ｉのシリコーンポリエーテルである（又はそれを含む）。

特定の実施形態では、シリコーン界面活性剤は、ＲがＣＯＣＨ_３であり、ｘが１〜２４であり、且つｎが１以上である式Ｉのシリコーンポリエーテルである（又はそれを含む）。

特定の実施形態では、シリコーン界面活性剤は、例えば、２００〜６０００の分子量（又は相対モル質量）を有するＨでキャップされたジメチルメチル（ポリエチレンオキシド）シリコーン重合体である（又はそれを含む）。

特定の実施形態では、シリコーン界面活性剤は、式ＩＩ：

（式中、ｃは２〜１６であり、ｂは２〜７０である）のシリコーンポリエーテルである（又はそれを含む）。特定の実施形態では、ｂの平均は４４である。特定の実施形態では、ｃの平均は１０である。特定の実施形態では、ｂの平均は４４であり、ｃの平均は１０である。

特定の実施形態では、シリコーン界面活性剤は、Ｈでキャップされたトリシロキサン、例えば、式ＩＩＩ：

（式中、ｄは１〜２４である）のシリコーンポリエーテルである（又はそれを含む）。特定の実施形態では、ｄは１〜２０である。特定の実施形態では、ｄの平均は８〜１０（例えば、８）である。

特定の実施形態では、シリコーン界面活性剤は、水素末端基と１個のペンダントポリエチレンオキシド基とを含むシリコーンコポリオールであり（又はそれを含み）、且つ約６００〜約１０００ダルトンの平均分子量を有する。特定の実施形態では、シリコーン界面活性剤は、水素末端基（Ｈ末端）を有するエトキシル化アルキル基を有する、例えば、１〜２０の範囲の複数のエトキシル化基を有するトリシロキサンである（又はそれを含む）。特定の実施形態では、シリコーン界面活性剤は、メチル（プロピル水酸化物、エトキシル化）ビス（トリメチルシロキシ）シラン、例えば、ジメチルメチル（ポリエチレンオキシド）シリコーン重合体である（又はそれを含む）。

［２］幾つかの実施形態では、シリコーン界面活性剤の市販製剤は、少量のポリエチレングリコール（ＰＥＧ）又は他の低分子量ポリジメチルシロキサン（ＰＤＭＳ）を含有していても含有していなくてもよい。

幾つかの実施形態では、シリコーン界面活性剤はポリエチレングリコールを更に含む。

特定の実施形態では、ポリエチレングリコールは、式ＩＶ：

（式中、Ｒ^１はＨ又はＣＨ_２＝ＣＨ−ＣＨ_２又はＣＯＣＨ_３であり、Ｒ^２はＨ又はＣＨ_２＝ＣＨ−ＣＨ_２又はＣＯＣＨ_３であり、ｆは１以上である）のポリエチレングリコールである（又はそれを含む）。

特定の実施形態では、ポリエチレングリコールは、例えば、３００ダルトン〜１５００ダルトンの比較的低い分子量を有する。特定の実施形態では、ポリエチレングリコールは、低分子量ポリエチレングリコールアリルエーテル、例えば、約３００〜約６００ダルトンの平均分子量と、８〜１０の平均エチレンオキシド（ＥＯ）単位を有する１〜２０モルのエチレングリコールとを有する低分子量ポリエチレングリコールモノアリルエーテルである。

特定の実施形態では、ポリエチレングリコールは、Ｒ^１がＣＨ_２＝ＣＨ−ＣＨ_２であり、Ｒ^２がＨであり、ｆが１〜２０であり、且つｆの平均が＝８である式ＩＶのポリエチレングリコール、Ｒ^１がＣＨ_２＝ＣＨ−ＣＨ_２又はＣＯＣＨ_３であり、且つＲ^２がＣＯＣＨ_３である式ＩＶのポリエチレングリコール、Ｒ^１がＣＨ_２＝ＣＨ−ＣＨ_２であり、且つＲ^２がＨである式ＩＶのポリエチレングリコール又はそれらの任意の組合せである（又はそれらを含む）。

特定の実施形態では、ポリエチレングリコールは、Ｒ^１がＣＨ_２＝ＣＨ−ＣＨ_２又はＣＯＣＨ_３であり、且つＲ^２がＣＯＣＨ_３である式ＩＶのポリエチレングリコール、Ｒ^１がＣＨ_２＝ＣＨ−ＣＨ_２であり、且つＲ^２がＨである式ＩＶのポリエチレングリコール又はそれらの任意の組合せである（又はそれらを含む）。

特定の実施形態では、ポリエチレングリコールは、Ｒ^１がＣＨ_２＝ＣＨ−ＣＨ_２であり、Ｒ^２がＨであり、ｆが１〜２０であり、且つｆの平均が８である式ＩＶのポリエチレングリコールである（又はそれを含む）。

特定の実施形態では、ポリエチレングリコールは、Ｒ^１がＣＨ_２＝ＣＨ−ＣＨ_２又はＣＯＣＨ_３であり、Ｒ^２がＣＯＣＨ_３である式ＩＶのポリエチレングリコールである（又はそれを含む）。

特定の実施形態では、ポリエチレングリコールは、Ｒ^１がＣＨ_２＝ＣＨ−ＣＨ_２であり、且つＲ^２がＨである式ＩＶのポリエチレングリコールである（又はそれを含む）。

好適なポリエチレングリコールの非限定的な例としては、Ｐｏｌｙｇｌｙｋｏｌ Ａ５００（Ｃｌａｒｉａｎｔ社から入手可能）を挙げることができる。

特定の実施形態では、シリコーン界面活性剤は、本明細書のいずれかの箇所に記載のポリエチレングリコールを１０〜３０重量％含む。

［３］好適なシリコーン界面活性剤の非限定的な例としては、Ｓｙｌｇａｒｄ（商標）３０９（Ｄｏｗ Ｃｏｒｎｉｎｇ社（米国ミシガン州ミッドランド）から入手可能）、Ｓｉｌｆｓｕｒｆ（商標）Ａ００８−ＵＰ（Ｓｉｌｔｅｃｈ社（カナダ、オンタリオ州トロント）から入手可能）、Ｓｉｌｗｅｔ Ｌ−７７（Ｍｏｍｅｎｔｉｖｅ社製、米国）、Ｌａｍｂｅｎｔ ＭＦＦ １９９ ＳＷ（Ｌａｍｂｅｎｔ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｉｅｓ社（米国イリノイ州ガーニー）から入手可能）及びＬａｍｂｅｎｔ ＭＦＦ １５９−１００（Ｌａｍｂｅｎｔ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｉｅｓ社（米国イリノイ州ガーニー）から入手可能）が挙げられる。特定の実施形態では、シリコーン界面活性剤及びポリエチレングリコールはＳｉｌｗｅｔ Ｌ−７７である。

［Ｅ］沈降防止剤
沈降防止剤は、固体（分散相）−液体（連続相）分散液又は懸濁液に導入した際に、前記分散液又は懸濁液の固形分が合着、沈降（例えば、重力による）及び／又は他のいずれかのプロセスを経て再分散や再懸濁が不可能な固体塊（例えば、硬い及び／又は圧縮された固体塊）になることを実質的に防ぐ分散性物質であってもよい。特定の実施形態では、分散性物質は固体物質である。

幾つかの実施形態では、沈降防止剤は金属酸化物及び／又は有機修飾粘土である（又はそれらを含む）。

幾つかの実施形態では、沈降防止剤は金属酸化物である（又はそれを含む）。

特定の実施形態では、沈降防止剤はヒュームド金属酸化物及び／又は沈殿金属酸化物である（又はそれらを含む）。

特定の実施形態では、沈降防止剤は、以下の形態のシリカ、即ち、沈殿シリカ（例えば、未処理の沈殿シリカ）又はヒュームドシリカ（例えば、未処理のヒュームドシリカ）の内の１種以上である（又はそれらを含む）。本明細書で用いる「未処理のヒュームドシリカ」という用語等は、親水性ヒュームドシリカを意味する。本明細書で用いる「処理済のヒュームドシリカ」という用語等は、疎水性ヒュームドシリカを意味する。

特定の実施形態では、沈降防止剤はＡｅｒｏｓｉｌ ２００である。

幾つかの実施形態では、沈降防止剤は有機修飾粘土である（又はそれを含む）。特定の実施形態では、沈降防止剤は、以下の有機修飾粘土、即ち、有機修飾スメクタイト粘土、有機修飾ヘクトライト粘土、有機修飾ベントナイト粘土、有機修飾モンモリロナイト粘土及び有機修飾アタパルジャイト粘土の内の１種以上である（又はそれらを含む）。

特定の実施形態では、有機修飾粘土は化学的活性化剤によって活性化されている。

特定の実施形態では、化学的活性化剤は、低分子量の極性有機化合物、例えば、低分子量ケトン、低分子量アルコール及び炭酸プロピレンから成る群から選択される少なくとも１種の化合物を含む。

特定の実施形態では、化学的活性化剤は、水と、低分子量ケトン、低分子量アルコール及び炭酸プロピレンから成る群から選択される少なくとも１種の化合物とを含む。

特定の実施形態では、化学的活性化剤は、低分子量ケトン、又は低分子量ケトン及び水（例えば、９５／５の重量比の低分子量ケトン及び水）を含む。低分子量ケトンの一例はアセトンである。

特定の実施形態では、化学的活性化剤は、低分子量アルコール、又は低分子量アルコールと水（例えば、９５／５の重量比の低分子量アルコールと水）を含む。低分子量アルコールの例としては、メタノールやエタノールが挙げられる。

特定の実施形態では、化学的活性化剤は、炭酸プロピレン、又は炭酸プロピレンと水（例えば、９５／５の重量比の炭酸プロピレンと水）を含む。

［Ｆ］水
幾つかの実施形態では、該配合物は水を更に含むことができる。

幾つかの実施形態では、顔料を該配合物の残りの成分に添加する前に水に分散させ（通常、水は顔料に対して１：１の重量％である）、その結果、例えば、該配合物中に３重量部の水が存在する。

幾つかの実施形態では、該配合物は、例えば希釈剤として、例えば、該配合物を植物（例えば、芝草）に施用する前に添加される希釈剤として、水を更に含むことができる。

幾つかの実施形態では、該配合物は、上述の両方の水の源を更に含むことができる。

幾つかの実施形態では、水は、蒸留水及び／又は低ミネラル電解質含量の他の水である。

［Ｇ］他の成分
幾つかの実施形態では、該配合物は、芝生や作物保護の分野における組成物の調製のための通常の添加剤又は補助剤である１種以上の他の成分、及び／又は（例えば、該配合物の活性及び／又は全体的な性能に実質的に影響を及ぼし得ない）不活性な成分、及び／又は１種以上の他の有効成分（例えば、他の殺菌剤）を更に含む。

幾つかの実施形態では、該配合物は、１種以上の他の化学的殺菌剤を更に含むことができる。

特定の実施形態では、他の化学的殺菌剤は、ＤＭＩ殺菌剤（例えば、テトラコナゾール、テブコナゾール、プロピオコナゾール、アザコナゾール、ビテルタノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、エポキシコナゾール、エタコナゾール、フェンブコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホール、ヘキサコナゾール、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、ペンコナゾール、プロチオコナゾール、シメコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリチコナゾール、イマザリル、オキシポコナゾール、ペフラゾエート、プロクロラズ、トリフルミゾール、フェナリモル、ヌアリモル、トリホリン、ピリフェノックス）である。例えば、ＤＭＩ殺菌剤はプロピコナゾールであってもよい。

特定の実施形態では、他の化学的殺菌剤は、ＱｏＩ殺菌剤（例えば、ピラクロストロビン、アゾキシストロビン、フルオキサストロビン、トリフロキシストロビン、クモキシストロビン、ジモキシストロビン、エノキサストロビン、ファモキサドン、フェンアミドン、フェナミノストロビン、フルフェノキシストロビン、クレソキシムメチル、メトミノストロビン、オリサストロビン、ピラオキシストロビン、ピコキシストロビン、ピラメタストロビン、ピリベンカルブ、トリクロピリカルブ）である。

特定の実施形態では、他の化学的殺菌剤は、チオファネートメチル等のメチルベンズイミダゾールカルバマート（「ＭＢＣ」）である。

特定の実施形態では、他の化学的殺菌剤は、イプロジオンやビンクロゾリン等のジカルボキシミドである。

特定の実施形態では、他の化学的殺菌剤は、ボスカリドやフルトラニル等のカルボキシミドである。

幾つかの実施形態では、該配合物は、このような化学的殺菌剤に存在し得る１種以上の通常の添加剤又は補助剤を更に含むことができる。

幾つかの実施形態では、該配合物は、上述の項［Ａ］〜［Ｆ］に記載の成分の組合せのみを含む。

特定の実施形態では、該配合物は、芝生や作物保護の分野における組成物の調製のための通常の添加剤又は補助剤である１種以上の他の成分、及び／又は（例えば、該配合物の活性及び／又は全体的な性能に実質的に影響を及ぼし得ない）不活性な成分、及び／又は１種以上の他の有効成分（例えば、他の化学的殺菌剤）を含まない。

特定の実施形態では、該配合物は、芝生や作物保護の分野における組成物の調製のための通常の添加剤又は補助剤である１種以上の他の成分、及び／又は（例えば、該配合物の活性及び／又は全体的な性能に実質的に影響を及ぼし得ない）不活性な成分、及び／又は１種以上の他の有効成分（例えば、他の化学的殺菌剤）を含まない（例えば、該配合物中に含まれる、芝生や作物保護の分野における組成物の調製のための通常の添加剤又は補助剤である１種以上の他の成分、及び／又は（例えば、該配合物の活性及び／又は全体的な性能に実質的に影響を及ぼし得ない）不活性な成分、及び／又は１種以上の他の有効成分（例えば、他の化学的殺菌剤）の量は、５％未満、４％未満、３％未満、２％未満、１％未満（ｗ／ｗ又はｗ／ｖ）である）。

幾つかの実施形態では、該配合物は、芝生や作物保護の分野における組成物の調製のための通常の添加剤又は補助剤である１種以上の他の成分、及び／又は（例えば、該配合物の活性及び／又は全体的な性能に実質的に影響を及ぼし得ない）不活性な成分、及び／又は１種以上の他の有効成分（例えば、他の化学的殺菌剤）を実質的に含まない（例えば、該配合物中に含まれる、芝生や作物保護の分野における組成物の調製のための通常の添加剤又は補助剤である１種以上の他の成分、及び／又は（例えば、該配合物の活性及び／又は全体的な性能に実質的に影響を及ぼし得ない）不活性な成分、及び／又は１種以上の他の有効成分（例えば、他の化学的殺菌剤）の量は、０．５％未満、０．２％未満、０．１％未満、０．０５％未満（ｗ／ｗ又はｗ／ｖ）であり、検出可能な量を含んでいない）。

他の成分に関して用いられる「含まない」及び「実質的に含まない」という用語は上述の意味を有する。

ＩＩ．成分の非限定的な組合せ
［Ａ］幾つかの実施形態では、該配合物は、単一組成物の形態（例えば、全ての成分が植物、例えば、芝草への組成物の施用に適した貯蔵パック又は容器内に含まれている）であってもよい。

［１］幾つかの実施形態では、該組成物は以下のものを含む：
（ｉ）上述の項［Ｉ］［Ａ］［１］、［Ｉ］［Ａ］［２］及び［Ｉ］［Ａ］［３］の内のいずれか１項以上に記載の特徴の内のいずれか１つ以上の特徴を含むことができる１種（以上）のパラフィン油、及び
（ｉｉ）上述の項［Ｉ］［Ｅ］に記載の特徴の内のいずれか１つ以上の特徴を含むことができる１種（以上）の沈降防止剤。

幾つかの実施形態では、該配合物は、以下の内の１つ以上を更に含む（ただし、これらに限定されない）：
（ｉｉｉ）上述の項［Ｉ］［Ｂ］［１］、［Ｉ］［Ｂ］［２］及び［Ｉ］［Ｂ］［３］の内のいずれか１項以上に記載の特徴の内のいずれか１つ以上の特徴を含むことができる１種（以上）の乳化剤、
（ｉｖ）上述の項［Ｉ］［Ｃ］に記載の特徴の内のいずれか１つ以上の特徴を含むことができる１種（以上）の顔料、
（ｖ）上述の項［Ｉ］［Ｄ］［１］、［Ｉ］［Ｄ］［２］及び［Ｉ］［Ｄ］［３］の内のいずれか１項以上に記載の特徴の内のいずれか１つ以上の特徴を含むことができる、１種（以上）のシリコーン界面活性剤、及び
（ｖｉ）項［Ｉ］［Ｇ］に記載の１種（以上）の成分。

幾つかの実施形態では、該組成物は上述の（ｉ）、（ｉｉ）及び（ｉｉｉ）を含む。

幾つかの実施形態では、該組成物は上述の（ｉ）、（ｉｉ）、（ｉｉｉ）及び（ｉｖ）を含む。

幾つかの実施形態では、該組成物は上述の（ｉ）、（ｉｉ）、（ｉｉｉ）、（ｉｖ）及び（ｖ）を含む。

幾つかの実施形態では、該組成物は上述の（ｉ）、（ｉｉ）、（ｉｉｉ）、（ｉｖ）、（ｖ）及び（ｖｉ）を含む。

［２］濃縮物
項［ＩＩ］［Ａ］［１］に記載の実施形態の幾つかでは、該組成物は濃縮物の形態である。

幾つかの実施形態では、以下の内の１つ以上が当てはまる：
（２−ａ）パラフィン油の沈降防止剤に対する重量比は、５：１〜１００：１（例えば、２５：１〜３５：１、例えば、２８：１、３０：１）である、
（２−ｂ）パラフィン油の顔料に対する重量比は、５：１〜１００：１（例えば、２５：１〜３５：１、例えば、２８：１、３０：１）である、
（２−ｃ）パラフィン油の乳化剤に対する重量比は、１０：１〜５００：１（例えば、４５：１〜５５：１、例えば、４９：１、５０：１）である、又は
（２−ｄ）顔料のシリコーン界面活性剤に対する重量比は、２：１〜５０：１（例えば、３：１〜６：１、例えば、３．５：１）である。

特定の実施形態では、（２−ａ）が当てはまるか、（２−ａ）及び（２−ｂ）が当てはまるか、（２−ａ）、（２−ｂ）及び（２−ｄ）が当てはまるか、（２−ｂ）及び（２−ｃ）が当てはまる。特定の実施形態では、（２−ｄ）は、（２−ａ）、（２−ｂ）及び（２−ｃ）の上に列挙した組合せの内の任意の１つに更に当てはまる。

幾つかの実施形態では、以下の内の１つ以上が当てはまる：
（２−ａａ）該濃縮物は、５０〜３００重量部（例えば、２００〜３００、例えば、２６０、例えば、５０〜１５０、例えば、１００重量部）のパラフィン油を含む、
（２−ｂｂ）該濃縮物は、０．５〜２０重量部（例えば、６〜１０、例えば、８、例えば、２〜５、例えば、３．１重量部）の沈降防止剤を含む、
（２−ｃｃ）該濃縮物は、１〜１０重量部（例えば、３〜７、例えば、５、例えば、１〜５、例えば、１．９、例えば、２重量部）の乳化剤を含む、
（２−ｄｄ）該濃縮物は、１〜１５重量部（例えば、７〜１１、例えば、９、例えば、２〜５、例えば、３．５重量部）の顔料を含む、又は
（２−ｅｅ）該濃縮物は、０．１〜１０重量部（例えば、０．５〜１、例えば、０．８、例えば、２〜５、例えば、３重量部）のシリコーン界面活性剤を含む。

特定の実施形態では、（２−ａａ）及び（２−ｂｂ）が当てはまるか、（２−ｄｄ）及び（２−ｅｅ）が当てはまるか、（２−ａａ）、（２−ｂｂ）及び（２−ｄｄ）が当てはまるか、（２−ａａ）、（２−ｂｂ）、（２−ｄｄ）及び（２−ｅｅ）が当てはまる。特定の実施形態では、（２−ｃｃ）は、上に列挙した実施形態の各々に更に当てはまる。

幾つかの実施形態では、顔料は水系顔料分散液である。

幾つかの実施形態では、本明細書に記載の配合物を他の成分へ添加するために、適合性のある油、例えば、パラフィン油、例えば、本明細書に記載の殺菌特性を得るために使用されるものと同じパラフィン油中に顔料を分散させる。特定の実施形態では、例えば、油系配合物中に顔料を更に安定にするために、シリコーン界面活性剤及び／又は乳化剤を配合することができる。例えば、ポリ塩化銅（ＩＩ）フタロシアニンをパラフィン油、例えば、Ｎ６５ＤＷ（Ｐｅｔｒｏ−Ｃａｎａｄａ社から入手可能）に分散させて約１８％のポリ塩化銅（ＩＩ）フタロシアニン（ＳＵＮＳＰＥＲＳＥ（Ｒ） ＥＸＰ ００６−１０２、Ｓｕｎ Ｃｈｅｍｉｃａｌ社Ｐｅｒｆｏｒｍａｎｃｅ Ｐｉｇｍｅｎｔｓ（米国オハイオ州シンシナティ）から入手可能）を得た後に残りの成分と混合することができる。特定の実施形態では、シリコーン界面活性剤及び／又は乳化剤及び／又は沈降防止剤を配合することができる。

実施形態の幾つかでは、該濃縮物は、Ｃｉｖｉｔａｓ（商標）ＯＮＥに存在する成分及び１種（以上）の沈降防止剤を含み、該沈降防止剤は上述の項［Ｉ］［Ｅ］に記載の特徴の任意の１つ以上の特徴を含むことができる。

幾つかの実施形態では、該濃縮物は、
パラフィン油 ５０〜３００重量部
乳化剤 １〜１０重量部
顔料 １〜１０重量部
シリコーン界面活性剤及びポリエチレングリコール ０．１〜１０重量部
沈降防止剤 ０．５〜２０重量部
を含む。

特定の実施形態では、該濃縮物は、
パラフィン油 １００重量部
乳化剤 ２重量部
顔料 ３．５重量部
シリコーン界面活性剤及びポリエチレングリコール １重量部
沈降防止剤 ２重量部
を含む。

特定の実施形態では、該組成物は、
パラフィン油 ８５重量％〜９５重量％
乳化剤 １重量％〜２．５重量％
顔料 ２重量％〜３重量％
シリコーン界面活性剤及びポリエチレングリコール １重量％〜２重量％
沈降防止剤 １重量％〜２．５重量％
を含む。

特定の実施形態では、顔料が水系顔料分散液の場合には残部は水である。他の実施形態では、顔料が油系顔料分散液の場合には残部は油である。特定の実施形態では、顔料が水系顔料分散液の場合には残部は水であり、或いは、顔料が油系顔料分散液及び殺生物剤等の他の不活性物質及び／又は他の溶媒の場合には残部は油である。

特定の実施形態では、該組成物は、
パラフィン油 ８９重量％
乳化剤 １．８重量％
顔料 ２．５重量％
シリコーン界面活性剤及びポリエチレングリコール １．２重量％
沈降防止剤 １．５重量％
を含む。

特定の実施形態では、顔料が水系顔料分散液の場合には残部は水である。他の実施形態では、顔料が油系顔料分散液の場合には残部は油である。

特定の実施形態では、該組成物は、
パラフィン油 ８５重量％〜９５重量％
乳化剤 １重量％〜２．５重量％
顔料 ２重量％〜３重量％
シリコーン界面活性剤及びポリエチレングリコール １重量％〜２重量％
沈降防止剤 １重量％〜２．５重量％
ＤＭＩ阻害剤 ０．１重量％〜１重量％
を含む。

特定の実施形態では、顔料が水系顔料分散液の場合には残部は水である。他の実施形態では、顔料が油系顔料分散液の場合には残部は油である。特定の実施形態では、顔料が水系顔料分散液の場合には残部は水であり、或いは、顔料が油系顔料分散液及び殺生物剤等の他の不活性物質及び／又は他の溶媒の場合には残部は油である。

特定の実施形態では、該組成物は、
パラフィン油 ８９重量％
乳化剤 １．８重量％
顔料 ２．５重量％
シリコーン界面活性剤及びポリエチレングリコール １．２重量％
沈降防止剤 １．５重量％
プロピオコノゾール ０．５３重量％
を含む。

特定の実施形態では、顔料が水系顔料分散液の場合には残部は水である。他の実施形態では、顔料が油系顔料分散液の場合には残部は油である。この組成物をＣｉｖｉｔａｓ＋プロピコナゾール１パックと称することもある。

特定の実施形態では（この項［２］で上の表に記載の配合物の各々を含む）、以下の内の任意の１つ以上が当てはまり得る。

パラフィン油はＮ６５ＤＷであってもよい。

乳化剤はＡｔｌｏｘ ３２７３であってもよい。

顔料はＧＣＤＰＣ６０であってもよい。

シリコーン界面活性剤及びポリエチレングリコールはＳｉｌｗｅｔ Ｌ−７７であってもよい。

沈降防止剤はＡｅｒｏｓｉｌ ２００であってもよい。

パラフィン油はＮ６５ＤＷであってもよく、乳化剤はＡｔｌｏｘ ３２７３であってもよい。

パラフィン油はＮ６５ＤＷであってもよく、該乳化剤はＡｔｌｏｘ ３２７３であってもよく、顔料はＧＣＤＰＣ６０であってもよい。

パラフィン油はＮ６５ＤＷであってもよく、乳化剤はＡｔｌｏｘ ３２７３であってもよく、顔料はＧＣＤＰＣ６０であってもよく、シリコーン界面活性剤及びポリエチレングリコールはＳｉｌｗｅｔ Ｌ−７７であってもよい。

パラフィン油はＮ６５ＤＷであってもよく、乳化剤はＡｔｌｏｘ ３２７３であってもよく、顔料はＧＣＤＰＣ６０であってもよく、シリコーン界面活性剤及びポリエチレングリコールはＳｉｌｗｅｔ Ｌ−７７であってもよく、沈降防止剤はＡｅｒｏｓｉｌ ２００であってもよい。

［３］項［ＩＩ］［Ａ］［１］及び［ＩＩ］［Ａ］［２］に記載の実施形態の幾つかでは、該組成物及び濃縮物は水を更に含み、希釈された形態である。本明細書で用いる「希釈された形態」という表現は、存在する水の量が水系顔料分散液の配合に起因して存在し得る水の量よりも多いことを意味する。特定の実施形態では、存在する水の量は、本明細書のいずれかの箇所に記載の水中油型乳濁液を形成するのに十分である。

特定の実施形態では、未希釈の組成物の水に対する重量％比は、１：１〜１：１００（例えば、１：５０、１：３０、１：２０、１：１５、１：１０）である。特定の実施形態では、希釈した組成物中のパラフィン油の重量％は、２〜５重量％（例えば、２．５重量％）である。特定の実施形態では、該組成物は、本明細書のいずれかの箇所に記載の水中油型乳濁液の形態である。

幾つかの実施形態では、本明細書に記載の配合物の他の成分に添加するために、顔料を水に分散させる。特定の実施形態では、例えば、油系／水系配合物中で顔料を更に安定化させるために、シリコーン界面活性剤及び／又は乳化剤を配合することができる。

例えば、ポリ塩化銅（ＩＩ）フタロシアニンを水に分散させて約４０％のポリ塩化銅（ＩＩ）フタロシアニン（ＳＵＮＳＰＥＲＳＥ（Ｒ） ＧＲＥＥＮ ７、Ｓｕｎ Ｃｈｅｍｉｃａｌ社Ｐｅｒｆｏｒｍａｎｃｅ Ｐｉｇｍｅｎｔｓ（米国オハイオ州シンシナティ）から入手可能）を得た後に残りの成分と混合することができる。特定の実施形態では、シリコーン界面活性剤及び／又は乳化剤を配合することができる。

ＩＩＩ．配合物の施用
［Ａ］一般に、該配合物は当該技術分野で公知の従来方法、例えば、噴霧（spraying, misting）、散布（sprinkling）、注液（pouring）、又は他の如何なる好適な方法によっても植物に施用することができる。

幾つかの実施形態では、該配合物はパラフィン油と水の両方を含む。このような配合物を水中油（Ｏ／Ｗ）型乳濁液として施用するのが有利である。幾つかの実施形態では、水中油型乳濁液は、パラフィン油、水及び任意の他の成分を混合することと、該乳濁液が得られるまで剪断をかける又は激しく振盪する（例えば、３０秒間）こととを含むプロセスによって調製する。他の実施形態では、水中油型乳濁液は、パラフィン油、水及び任意の他の成分をスプレーガンのノズルで混合することを含むプロセスによって調製する。特定の実施形態では、該配合物の混合及び／又は施用中に撹拌を維持する。

葉面施用
幾つかの実施形態では、葉面施用（例えば、植物の外側気生部分、例えば、植物の葉への施用、例えば、植物への噴霧）によって該配合物を施用する。

幾つかの実施形態では、該配合物は、植物（例えば、芝草）に１．０オンス／１０００平方フィート〜５０オンス／１０００平方フィート（例えば、１．０オンス／１０００平方フィート〜４０オンス／１０００平方フィート、１．０オンス／１０００平方フィート〜３５オンス／１０００平方フィート、５．０オンス／１０００平方フィート〜３５オンス／１０００平方フィート、５．０オンス／１０００平方フィート〜１５オンス／１０００平方フィート、１６．０オンス／１０００平方フィート〜３５オンス／１０００平方フィート、８．５オンス／１０００平方フィート〜１７オンス／１０００平方フィート、１７．０オンス／１０００平方フィート〜３４オンス／１０００平方フィート、１７．０オンス／１０００平方フィート）の割合で施用する。

幾つかの実施形態では、パラフィン油は、植物（例えば、芝草）に１．０オンス／１０００平方フィート〜３２オンス／１０００平方フィート（例えば、４．０オンス／１０００平方フィート〜１６オンス／１０００平方フィート）の割合で施用する。

幾つかの実施形態では、顔料は、植物（例えば、芝草）に０．００１ポンド／１０００平方フィート〜０．５ポンド／１０００平方フィートの割合で施用する。

幾つかの実施形態では、水を含めた全施用量は、１ガロン／１０００平方フィート〜５０ガロン／１０００平方フィート（例えば、１ガロン／１０００平方フィート〜２０ガロン／１０００平方フィート、１ガロン／１０００平方フィート〜１０ガロン／１０００平方フィート、１ガロン／１０００平方フィート〜５ガロン／１０００平方フィート）である。

幾つかの実施形態では、パラフィン油は、植物（例えば、芝草）に、例えば、７日〜９０日（例えば、７日〜２８日、７日〜２１日、７日〜１４日、１４日〜２１日、１４日〜２８日、７日、１０日、１４日、２１日）の間隔で使用又は施用する。

幾つかの実施形態では、該配合物は、噴霧（例えば、中程度又は粗い噴霧粒（ＡＳＡＢＥ ｓｔａｎｄａｒｄ ５７２）及び回転噴霧器ノズルの最小体積平均径を使用）によって施用する。特定の実施形態では、ノズル高さは、地表面から最大でも約４フィートである。

特定の実施形態では、該配合物は、風速が時速１５マイル以下の場合に噴霧によって施用する。

非葉面施用
幾つかの実施形態では、該配合物（例えば、組成物、例えば、殺菌組成物）を植物の根元及び根系に近接している生育培地（例えば、土壌）に施用することができ、生育培地に施用される該組成物の量は、植物による取り込みのために生育培地に浸透させて根の組織に接触させるのに十分な量である。

本明細書で用いる「生育培地」という用語は、植物を生育及び栽培するのに適した（任意の組成の）任意の土壌培地又は土壌を含まない（例えば、水耕）培地を意味する。生育培地は、植物を生育及び栽培するのに適した任意の天然物質及び／又は合成物質を更に含むことができる。

特定の実施形態では、生育培地（例えば、土壌）は、植物の根元から０インチ〜６フィート（例えば、０インチ〜５フィート、０インチ〜４フィート、０インチ〜３フィート、０インチ〜２フィート、０インチ〜１２インチ、０インチ〜６インチ、０インチ〜１インチ、０インチ〜０．５インチ）である生育培地の任意の表面及び生育培地の前記表面の下に０インチ〜２４インチである任意の生育培地を含むことができる。他の実施形態では、生育培地の表面の長さは、植物の高さに基づいて決定することができ、例えば、植物の日陰半径（即ち、植物の高さにより日中に日陰になる植物の周りの距離）に対応させることができる。

幾つかの実施形態では、（例えば、本明細書に記載の配合物を生育培地の表面に急速注入として注入するか、栽培トレイを本明細書に記載の配合物に浸漬（例えば、根浴）することにより）土壌灌注によって施用を行う。

幾つかの実施形態では、点滴灌漑によって施用を行う。

幾つかの実施形態では、土壌注入によって施用を行う。

幾つかの実施形態では（例えば、植物が作物植物、例えば、コムギ、オオムギ、ダイズ、トマト、ジャガイモ、トウモロコシ又はそれらの任意の組合せ、例えば、コムギ又はトマトの場合）、該配合物（例えば、組成物、例えば、殺菌組成物）は、５０〜９９重量部の水を更に含む（例えば、該組成物は水中油型乳濁液であってもよい）。特定の実施形態では、該配合物（例えば、組成物、例えば、殺菌組成物）を１００ガロン／エーカー〜８００ガロン／エーカー（例えば、２００ガロン／エーカー〜４００ガロン／エーカー）の割合で施用することができる。特定の実施形態では、該配合物（例えば、組成物、例えば、殺菌組成物）は、５０〜９９重量部の水を更に含み（例えば、該組成物は水中油型乳濁液であってもよく）、該配合物（例えば、組成物、例えば、殺菌組成物）を１００ガロン／エーカー〜８００ガロン／エーカー（例えば、２００ガロン／エーカー〜４００ガロン／エーカー）の割合で施用することができる。特定の実施形態では、油を１ガロン／エーカー〜２０ガロン／エーカーの割合で施用することができる。

幾つかの実施形態では（例えば、植物が木（例えば、カエデの木、柑橘類の木、リンゴの木、セイヨウナシの木、オークの木、トネリコの木、松の木、トウヒの木又はそれらの任意の組合せ、例えば、カエデの木）の場合）、該配合物（例えば、組成物、例えば、殺菌組成物）は、５〜９９重量部の水を更に含む（例えば、該組成物は水中油型乳濁液であってもよい）。特定の実施形態では、油を木の直径１インチ当たり１オンス〜２ガロンの該配合物（例えば、組成物、例えば、殺菌組成物）の割合で添加することができる。特定の実施形態では、該組成物は、５〜９９重量部の水を更に含み（例えば、該組成物は水中油型乳濁液であってもよく）、油を木の直径１インチ当たり１オンス〜２ガロンの該配合物（例えば、組成物、例えば、殺菌組成物）の割合で添加することができる。

幾つかの実施形態では、該配合物（例えば、組成物、例えば、殺菌組成物）を少なくとも１０秒間（例えば、少なくとも５秒間、少なくとも２秒間）の期間に亘って施用することができる。

補助的葉面施用又は非葉面施用に対する更なる特徴
上述の実施形態では、任意の１種（以上）の配合物の施用を１回以上繰り返すことができる。

幾つかの実施形態では、例えば、病気の重症度が高い場合、例えば、病気の重症度が高い及び／又は標的の病気がフザリウムパッチ、灰斑病、シバ葉腐病、雪腐病（灰色又は紅色）、スプリングデッドスポット、サマーパッチ、褐色斑、冠サビ病、ダラースポットの内の１種以上である場合には、上述の施用方法は、１種以上の従来の化学的殺菌剤を植物に施用することを更に含むことができる（例えば、１種以上の従来の化学的殺菌剤を植物の気生部分に施用することができる）。

幾つかの実施形態では、上述の施用方法は、該組成物を施用した後に、水を（例えば生育培地に）添加することを更に含むことができる。特定の実施形態では、該方法は、該配合物（例えば、組成物、例えば、殺菌組成物）に「散水すること」を更に含むことができる。例えば、該配合物（例えば、組成物、例えば、殺菌組成物）を最初に生育培地（例えば、土壌）に施用した後、例えば、０．５〜２インチの水で散水することができる。

幾つかの実施形態では、該配合物をゴルフ場（例えば、ゴルフ場のフェアウェイ、ティーボックス及び／又はパッティンググリーン）に施用する。

［Ｂ］幾つかの実施形態では、有害生物は、１種以上の菌、１種以上の細菌、１種以上のウイルス、１種以上のクモ、１種以上のマダニ、１種以上のダニ、１種以上の線形動物、１種以上の腹足類及び１種以上の昆虫の内の任意の１種以上（又はそれらの任意の組合せ）である。

特定の実施形態では、有害生物は、１種以上の菌、１種以上のマダニ、１種以上のダニ、１種以上の腹足類及び１種以上の昆虫の内の任意の１種以上（又はそれらの任意の組合せ）である。

特定の実施形態では、有害生物は１種以上の菌である。

特定の実施形態では、有害生物は、１種以上の細菌、１種以上のウイルス、１種以上のクモ、１種以上のマダニ、１種以上のダニ、１種以上の線形動物、１種以上の腹足類及び１種以上の昆虫うちの任意の１種以上（又はそれらの任意の組合せ）である。

特定の実施形態では、植物の有害生物は、各種発生段階、例えば、卵、幼虫、若虫又は成虫期にあるものを含む。

特定の実施形態では、植物の有害生物は、匍匐昆虫、爬行昆虫、跳躍昆虫、飛翔昆虫、穿孔性昆虫又は地下昆虫を含む。

特定の実施形態では、有害生物は、コレトトリクム・セレアレ（Colletotrichum cereale）、紋枯病菌（Rhizoctonia solani）、冠サビ病を発症させる菌、ダラースポット病菌（Sclerotinia homoeocarpa）、紅色雪腐病菌（Microdochium nivale）、イネいもち病菌（Pyricularia grisea）、ドレクスレラ属種菌（Drechslera spp.）、ビポラリス属種菌（Biopolaris spp.）、レプトスファエリア・コラエ（Leptosphaeria korrae）、イネ科うどんこ病菌（Erysiphe graminis）、ラエチサリア・フシホルミス（Laetisaria fuciformis）、雪腐黒色小粒菌核病菌（Typhula ishikariensis）、雪腐褐色小粒菌核病菌（Typhula incarnate）、紅色雪腐病菌（Microdochium nivale）、白絹病を発症させる菌、オフィオスフェレラ・コラエ（Ophiosphaerella korrae）、マグナポルテ・ポアエ（Magnaporthe poae）、ピシウム属種菌（Pythium spp.）、リモノミセス・ロセイペリス（Limonomyces roseipellis）、リゾクトニア・セレアリス（Rhizoctonia cerealis）、イネ黄化萎縮病菌（Sclerophthora macrospora）、ウスチラゴ・ストリホルミス（Ustilago striiformi）、ゲウマノミセス・グラミニス変種アベナエ（Gaeumannomyces graminis var. avenae）、プクキニア属種（Puccinia spp.）、アスコキタ属種菌（Ascochyta spp.）、ゾウムシ、ネキリムシ、ウェブワーム、ヨトウムシ、ダンゴムシ、地虫、アブラムシ、ヒメコガネナガカメムシ、コガネムシ、カブトムシ、バッタ、カイガラムシ、コナカイガラムシ、ガガンボ、ハサミムシ、ナメクジ、アリ、ノミ、マダニ、ダニ、線形動物、ワタフキカイガラムシ、コクゾウ及びケラの内の任意の１種以上（又はそれらの任意の組合せ）である。

特定の実施形態では、有害生物は、コレトトリクム・セレアレ（Colletotrichum cereale）、紋枯病菌（Rhizoctonia solani）、冠サビ病を発症させる菌、ダラースポット病菌（Sclerotinia homoeocarpa）、紅色雪腐病菌（Microdochium nivale）、イネいもち病菌（Pyricularia grisea）、ドレクスレラ属種菌（Drechslera spp.）、ビポラリス属種菌（Biopolaris spp.）、レプトスファエリア・コラエ（Leptosphaeria korrae）、イネ科うどんこ病菌（Erysiphe graminis）、ラエチサリア・フシホルミス（Laetisaria fuciformis）、雪腐黒色小粒菌核病菌（Typhula ishikariensis）、雪腐褐色小粒菌核病菌（Typhula incarnate）、紅色雪腐病菌（Microdochium nivale）、白絹病を発症させる菌、オフィオスフェレラ・コラエ（Ophiosphaerella korrae）、マグナポルテ・ポアエ（Magnaporthe poae）、ピシウム属種菌（Pythium spp.）、リモノミセス・ロセイペリス（Limonomyces roseipellis）、リゾクトニア・セレアリス（Rhizoctonia cerealis）、イネ黄化萎縮病菌（Sclerophthora macrospora）、ウスチラゴ・ストリホルミス（Ustilago striiformi）、ゲウマノミセス・グラミニス変種アベナエ（Gaeumannomyces graminis var. avenae）、プクキニア属種（Puccinia spp.）又はアスコキタ属種菌（Ascochyta spp.）の内の任意の１種以上（又はそれらの任意の組合せ）である。

特定の実施形態では、有害生物は、ゾウムシ、ネキリムシ、ウェブワーム、ヨトウムシ、ダンゴムシ、地虫、アブラムシ、ヒメコガネナガカメムシ、コガネムシ、カブトムシ、バッタ、カイガラムシ、コナカイガラムシ、ガガンボ、ハサミムシ、ナメクジ、アリ、ノミ、マダニ、ダニ、線形動物、ワタフキカイガラムシ、コクゾウ及びケラの内の任意の１種以上（又はそれらの任意の組合せ）である。

特定の実施形態では、有害生物は、ブルーグラスゾウムシ、ネキリムシ、ソッドウェブワーム、ダンゴムシ、地虫、アブラムシ、ダニ、ヒメコガネナガカメムシ、コガネムシ、カブトムシ、バッタ、カイガラムシ、ガガンボ、ハサミムシ、ナメクジ、アリ、ノミ、コナカイガラムシ及びマダニの内の任意の１種以上（又はそれらの任意の組合せ）である。

特定の実施形態では、有害生物は、スズメノカタビラゾウムシ、バンクスグラスハダニ、コナカイガラムシ、ダニ、ネキリムシ、ソッドウェブワーム及びツマジロクサヨトウの内の任意の１種以上（又はそれらの任意の組合せ）である。

特定の実施形態では、有害生物は、スズメノカタビラゾウムシ（Listronotus maculicollis）、タマナヤガ（Agrotis ipsilon）、グラニュレートカットワーム（Feltia subterranea）、ニセタマナヤガ（Peridroma saucia）、ブロンズドカットワーム（Nephelodes minians）、熱帯ソッドウェブワーム（Herpetogramma phaeopteralis）、シバツトガ（Parapediasia teterrella）、大型シバツトガ（Pediasia trisecta）、アワヨトウ（Pseudaletia unipuncta）、ツマジロクサヨトウ（Spodoptera frugiperda）、アオコフキコガネ（Cotinis nitida）の幼虫、マメコガネ（Popillia japonica）の幼虫、アカビロウドコガネ（Maladera castanea）の幼虫、セマダラコガネ（Anomala orientalis）の幼虫、ノーザンマスクドコガネムシ（Cyclocephala borealis）の幼虫、ヨーロッパコガネムシ（Rhizotrogus majalis）の幼虫、コガネムシ（Phyllophaga spp.）の幼虫、アメリカコバネナガカメムシ、コバネナガカメムシ（Blissus insularis）、チガヤシロオカイガラムシ（Antonina graminis）、ギョウギシバ属のカイガラムシ（Odonaspis ruthae）、ススキシロナガカイガラムシ（Duplachionaspis divergens）、シバオサゾウムシ（Sphenophorus venatus vestitus）、ケラ（Scapteriscus spp.）、ギョウギシバ属のダニ（Eriophyes cynodoniensis）、バンクスグラスハダニ（Oligonychus pratensis）、クローバービラハダニ（Bryobia praetiosa）、ホモノハダニ（Petrobia latens）、アオコフキコガネ（Cotinis nitida）、マメコガネ（Popillia japonica）、アカビロウドコガネ（Maladera castanea）、セマダラコガネ（Anomala orientalis）、ノーザンマスクドコガネムシ（Cyclocephala borealis）、ヨーロッパコガネムシ（Rhizotrogus majalis）、コガネムシ（Phyllophaga spp.）、シバオサゾウムシ（Sphenophorus venatus vestitus）、ケラ（Scapteriscus spp.）、クローバービラハダニ（Bryobia praetiosa）及びホモノハダニ（Petrobia latens）の内の任意の１種以上（又はそれらの任意の組合せ）である。

特定の実施形態では、有害生物は、炭疽病を発症させる菌、褐色斑を発症させる菌、ダラースポットを発症させる菌、灰斑病を発症させる菌、冠サビ病を発症させる菌、フザリウムパッチを発症させる菌、シバ葉腐病を発症させる菌、斑点病を発症させる菌、壊疽輪紋病を発症させる菌、うどんこ病を発症させる菌、赤葉腐病を発症させる菌、紅色雪腐病を発症させる菌、灰色雪腐病を発症させる菌、白絹病を発症させる菌、スプリングデッドスポットを発症させる菌、サマーパッチを発症させる菌、黄色芝を発症させる菌、ピシウム葉腐病を発症させる菌、ピンクパッチを発症させる菌、黒葉枯病を発症させる菌、イエローパッチを発症させる菌、べと病を発症させる菌、赤焼病を発症させる菌、さび病を発症させる菌、黒穂病を発症させる菌、夏斑点病を発症させる菌、立枯病を発症させる菌及びミクロドキウムパッチを発症させる菌の内の任意の１種以上（又はそれらの任意の組合せ）である。

特定の実施形態では、有害生物は、炭疽病を発症させる菌、褐色斑を発症させる菌、冠サビ病を発症させる菌、ダラースポットを発症させる菌、フザリウムパッチを発症させる菌、灰斑病を発症させる菌、シバ葉腐病を発症させる菌、斑点病を発症させる菌、褐斑病を発症させる菌、壊疽輪紋病を発症させる菌、うどんこ病を発症させる菌、赤葉腐病を発症させる菌、灰色雪腐病を発症させる菌、紅色雪腐病を発症させる菌、白絹病を発症させる菌、スプリングデッドスポットを発症させる菌及びサマーパッチを発症させる菌の内の任意の１種以上（又はそれらの任意の組合せ）である。

［Ｃ］幾つかの実施形態では、植物は単子葉植物である。特定の実施形態では、単子葉植物はイネ科目である。特定の実施形態では、植物は、コムギ属、ライムギ属、オオムギ属、イネ属、トウモロコシ属又はエゾムギ属である。

幾つかの実施形態では、植物は双子葉植物である。特定の実施形態では、植物はマメ科目である。特定の実施形態では、植物はダイズ種である。

幾つかの実施形態では、植物は芝草である。

特定の実施形態では、芝草は、ベントグラス、ファインリーフフェスク、スズメノカタビラ、オニウシノケグサ、サワスズメノヒエ、ギョウギシバ、ノシバ、アメリカスズメノヒエ、ムカデシバ又はイヌシバの内の１種以上である。

特定の実施形態では、芝草は、ベントグラス、イチゴツナギ、ドクムギ、ウシノケグサ、ギョウギシバ、アメリカスズメノヒエ、シバ、オオハマガヤ、カモジグサ又はホソバツルメヒシバの内の１種以上である。

特定の実施形態では、芝草は、ハイコヌカグサ、イトコヌカグサ、ホソムギ、ネズミムギ、ナガハグサ、ギョウギシバ（普通種）、交雑ギョウギシバ、スズメノカタビラ、サワスズメノヒエ、イヌシバ、オニウシノケグサ、アメリカスズメノヒエ、ノシバ、ムカデシバ、オオスズメノカタビラ、ヤギュウシバ、メダカソウ又はアニュアルベントグラスの内の１種以上である。

特定の実施形態では、芝草は、ハイコヌカグサ又はスズメノカタビラの内の１種以上である。

幾つかの実施形態では、植物は「作物植物」である。

特定の実施形態では、作物植物は、サトウキビ、コムギ、イネ、トウモロコシ、ジャガイモ、テンサイ、オオムギ、サツマイモ、キャッサバ、ダイズ、トマト、マメ科植物（豆及びエンドウ）である。

特定の実施形態では、作物植物は、コムギ、オオムギ、カラスムギ、ダイズ及びトウモロコシである。

特定の実施形態では、作物植物は、コムギ、オオムギ及び／又はカラスムギである。

特定の実施形態では、作物植物はダイズである。

特定の実施形態では、作物植物はトウモロコシである。

幾つかの実施形態では、植物は木（例えば、カエデの木、柑橘類の木、リンゴの木、セイヨウナシの木、オークの木、トネリコの木、松の木、トウヒの木又はそれらの任意の組合せ、例えば、カエデの木）である。

［Ｄ］幾つかの実施形態では、植物疾患は、例えば、菌病原体、例えば、ダラースポット病菌（Sclerotinia homoeocarpa）、コレトトリクム・セレアレ（Colletotrichum cereale）、紋枯病菌（Rhizoctonia solani）、紅色雪腐病菌（Microdochium nivale）、イネいもち病菌（Pyricularia grisea）、紋枯病菌（Rhizoctonia solani）、ドレクスレラ属種菌（Drechslera spp.）、ビポラリス属種菌（Biopolaris spp.）、レプトスファエリア・コラエ（Leptosphaeria korrae）、イネ科うどんこ病菌（Erysiphe graminis）、ラエチサリア・フシホルミス（Laetisaria fuciformis）、雪腐黒色小粒菌核病菌（Typhula ishikariensis）、雪腐褐色小粒菌核病菌（Typhula incarnate）、オフィオスフェレラ・コラエ（Ophiosphaerella korrae）、マグナポルテ・ポアエ（Magnaporthe poae）又はそれらの組合せによって発症するものであってもよい。特定の実施形態では、菌病原体は、ダラースポット病菌（Sclerotinia homoeocarpa）である。

幾つかの実施形態では、芝草疾患は、例えば、ダラースポット、炭疽病、褐色斑、冠サビ病、フザリウムパッチ、灰斑病、シバ葉腐病、斑点病／褐斑病、壊疽輪紋病、うどんこ病、赤葉腐病、灰色雪腐病、紅色雪腐病、白絹病、スプリングデッドスポット、サマーパッチ又はそれらの組合せであってもよい。

特定の実施形態では、植物疾患は、例えば、炭疽病、褐色斑、冠サビ病、ダラースポット、フザリウムパッチ、灰斑病、シバ葉腐病、斑点病、褐斑病、壊疽輪紋病、うどんこ病、赤葉腐病、灰色雪腐病、紅色雪腐病、白絹病、スプリングデッドスポット、サマーパッチ、イエローパッチ、べと病／黄化萎縮病、黒穂病、立枯病、ミクロドキウムパッチ、さび病、黄色芝、葉枯病、夏斑点病、ピシウム葉腐病、ピンクパッチ及び赤焼病から成る群から選択される少なくとも１種の植物疾患であってもよい。

特定の実施形態では、植物疾患は、例えば、炭疽病、褐色斑、冠サビ病、ダラースポット、フザリウムパッチ、灰斑病、シバ葉腐病、斑点病、褐斑病、壊疽輪紋病、うどんこ病、赤葉腐病、灰色雪腐病、紅色雪腐病、白絹病、スプリングデッドスポット及びサマーパッチから成る群から選択される少なくとも１種の植物疾患であってもよい。

特定の実施形態では、菌病原体は、芝草の葉の組織を枯らす菌である。

特定の実施形態では、菌病原体は、芝草においてダラースポットを発症させる菌である。

幾つかの実施形態では、植物は単子葉植物である。特定の実施形態では、単子葉植物はイネ科目である。特定の実施形態では、植物は、コムギ属、ライムギ属、オオムギ属、イネ属、トウモロコシ属又はエゾムギ属である。菌病原体はサビキン目（Pucciniales）であってもよい。菌病原体はプクキニア（Puccinia）属であってもよい。菌病原体はコムギ黒さび病菌（Puccinia graminis）、コムギ赤さび病菌（Puccinia triticina）又はコムギ黄さび病菌（Puccinia sriiformis）であってもよい。菌病原体はバイポラリス・ソロキニアナ（Bipolaris sorokiniana）又はフザリウム・グラミネアルム（Fusarium graminearum）であってもよい。

幾つかの実施形態では、植物は双子葉植物である。特定の実施形態では、植物はマメ科目である。特定の実施形態では、植物はダイズ種である。菌病原体はファコプソラ（Phakopsora）属であってもよい。菌病原体はファコプソラ・パキリジ（Phakopsora pachyrhizi）及びファコプソラ・メイボミアエ（Phakopsora meibomiae）であってもよい。植物はワタ属であってもよい。菌病原体はファコプソラ・ゴシピイ（Phakopsora gossypii）であってもよい。

幾つかの実施形態では、菌病原体は、例えば、ジムノスポランジウム・イニペリ−バーギニナエ（Gymnosporangium juniperi-virginianae）、ストローブマツ・マツノコブ病菌（Cronartium ribicola）、コーヒーさび病菌（Hemileia vastatrix）、コムギ黒さび病菌（Puccinia graminis）、冠さび病菌（Puccinia coronata）、カンゾウさび病菌（Puccinia hemerocallidis）、プクキニア・ペルシステンス亜種トリティキナ（Puccinia persistens subsp. triticina）、コムギ黄さび病菌（Puccinia sriiformis）、コムギ赤さび病菌（Puccinia triticina）、ファコプソラ・メイボミアエ（Phakopsora meibomiae）、ファコプソラ・パキリジ（Phakopsora pachyrhizi）、豆さび病菌（Uromyces phaseoli）、インゲンマメさび病菌（Uromyces appendeculatus）、フザリウム・グラミネアルム（Fusarium graminearum）、バイポラリス・ソロキニアナ（Bipolaris sorokiniana）又はそれらの組合せであってもよい。他の実施形態では、菌病は、例えば、リンゴやセイヨウナシやサンザシを攻撃するヒマラヤスギ−リンゴさび病、例えば、ストローブマツやスグリを攻撃する五葉松類発疹さび病、例えば、コーヒーの木を攻撃するコーヒーさび病、例えば、ナガハグサ、オオムギ及びコムギを攻撃するコムギ黒さび病、例えば、カラスムギやドクムギを攻撃する冠サビ病、例えば、ダイズや各種豆科植物を攻撃するダイズさび病、例えば、コムギを攻撃する赤さび病、例えば、豆を攻撃する豆さび病、例えば、カンゾウを攻撃するカンゾウさび病、「赤さび病」としても知られている穀物におけるコムギさび病、例えば、コムギを攻撃する「黄さび病」、例えば、コムギを攻撃する斑点病、例えば、コムギを攻撃する赤かび病であってもよい。

他の実施形態では、菌病原体は、例えば、作物植物の葉の組織を枯らす菌であってもよい。選択された実施形態では、作物植物病原体は、菌病原体のジムノスポランジウム・イニペリ−バーギニナエ（Gymnosporangium juniperi-virginianae）であり、疾患は、例えば、ヒマラヤスギ−リンゴさび病であってもよい。他の実施形態では、作物植物病原体は、菌病原体のストローブマツ・マツノコブ病菌（Cronartium ribicola）であり、疾患は、例えば、五葉松類発疹さび病であってもよい。選択された実施形態では、作物植物病原体は菌病原体であり、疾患は、例えば、コーヒーさび病であってもよい。他の実施形態では、作物植物病原体は、菌病原体のコムギ黒さび病菌（Puccinia graminis）であり、疾患は、例えば、コムギ黒さび病であってもよい。選択された実施形態では、作物植物病原体は、菌病原体の冠さび病菌（Puccinia coronata）であり、疾患は、例えば、冠サビ病であってもよい。他の実施形態では、作物植物病原体は、菌病原体のファコプソラ・メイボミアエ（Phakopsora meibomiae）又はファコプソラ・パキリジ（Phakospora pachyrhizi）であり、疾患は、例えば、ダイズさび病であってもよい。他の実施形態では、作物植物病原体は、菌病原体の豆さび病菌（Uromyces phaseoli）であり、疾患は、例えば、豆さび病であってもよい。選択された実施形態では、作物植物病原体は、菌病原体のカンゾウさび病菌（Puccinia hemerocallidis）であり、疾患は、例えば、カンゾウさび病であってもよい。他の実施形態では、作物植物病原体は、菌病原体のプクキニア・ペルシステンス亜種トリティキナ（Puccinia persistens subsp. triticina）であり、疾患は、例えば、赤さび病であってもよい。選択された実施形態では、作物植物病原体は、菌病原体のコムギ黄さび病菌（Puccinia sriiformis）であり、疾患は、例えば、黄さび病であってもよい。他の実施形態では、作物植物病原体は、菌病原体のインゲンマメさび病菌（Uromyces appendeculatus）であり、疾患は、例えば、インゲンマメさび病であってもよい。選択された実施形態では、作物植物病原体は、菌病原体のコムギ赤さび病菌（Puccinia triticina）であり、疾患は、例えば、赤さび病であってもよい。他の実施形態では、作物植物菌病原体は、フザリウム・グラミネアルム（Fusarium graminearum）であり、疾患は、例えば、赤かび病であってもよい。選択された実施形態では、作物植物病原体は、菌病原体のバイポラリス・ソロキニアナ（Bipolaris sorokiniana）であり、疾患は、例えば、斑点病であってもよい。

特定の実施形態では、植物有害生物はピシウム属種菌（Pythium spp.）であり、疾患はピシウム葉腐病及び／又は赤焼病である。

特定の実施形態では、植物有害生物はリモノミセス・ロセイペリス（Limonomyces roseipellis）であり、疾患はピンクパッチである。

特定の実施形態では、植物有害生物はリゾクトニア・セレアリス（Rhizoctonia cerealis）であり、疾患はイエローパッチである。

特定の実施形態では、植物有害生物はイネ黄化萎縮病菌（Sclerophthora macrospora）であり、疾患はべと病／黄化萎縮病である。

特定の実施形態では、植物有害生物はウスチラゴ・ストリホルミス（Ustilago striiformis）であり、疾患は黒穂病である。

特定の実施形態では、植物有害生物はゲウマノミセス・グラミニス変種アベナエ（Gaeumannomyces graminis var. avenae）であり、疾患は立枯病である。

特定の実施形態では、植物有害生物は紅色雪腐病菌（Microdochium nivale）であり、疾患はミクロドキウムパッチである。

特定の実施形態では、植物有害生物はプクキニア属種（Puccinia spp.）であり、疾患はさび病である。

特定の実施形態では、疾患は黄色芝である。

特定の実施形態では、疾患は葉枯病である。

特定の実施形態では、植物有害生物はアスコキタ属種菌（Ascochyta spp.）であり、疾患はアスコキタ葉枯病。

特定の実施形態では、疾患は夏斑点病である。

幾つかの実施形態では、植物疾患はカエデ黒紋病である。

幾つかの実施形態では、植物疾患は、ミカンキジラミ（ＡＣＰ）／カンキツグリーニング病（ＨＬＢ）又は柑橘類の癌である。他の実施形態では、植物疾患は、
http://www.cdfa.ca.gov/plant/PDEP/target_pests.html、及びhttp://www.fs.fed.us/r6/nr/fid/wo-fidls/fidls-title.shtmlに列挙されているものの内の１種以上である。

幾つかの実施形態では、植物疾患は斑点細菌病及び／又は細菌性斑点病である。

［Ｅ］幾つかの実施形態では、本明細書に記載の配合物は、例えば、国際公開第２００９／１５５６９３号に記載の方法を用いて調製することができる。

幾つかの実施形態では、本明細書に記載の配合物を製造するための方法は、
（ｉ）パラフィン油、乳化剤、顔料、シリコーン界面活性剤及び沈降防止剤を混合して第１の混合物を形成すること、及び
（ｉｉ）工程（ｉ）で形成した第１の混合物を均質化して第２の混合物を形成すること、を含む。

幾つかの実施形態では、本明細書に記載の配合物を製造するための方法は、
（ｉ）パラフィン油、乳化剤、シリコーン界面活性剤及び沈降防止剤を混合して第１の混合物（例えば、乳濁液）を形成すること、及び
（ｉｉ）剪断応力（例えば、均質化、機械的剪断、破砕／粉砕）を用いて顔料（例えば、水系顔料分散液）を第１の混合物に導入して第２の混合物（例えば、分散乳濁液）を形成すること、を含む。

幾つかの実施形態では、本明細書に記載の配合物を製造するための方法は、
（ｉ）パラフィン油、乳化剤、顔料、シリコーン界面活性剤及び沈降防止剤を混合して第１の混合物を形成すること、及び
（ｉｉ）工程（ｉ）で形成した第１の混合物に剪断応力（例えば、均質化、機械的剪断、破砕／粉砕）をかけて第２の混合物を形成すること、を含む。

幾つかの実施形態では、本明細書に記載の配合物を製造するための方法は、
（ｉ）パラフィン油、乳化剤、シリコーン界面活性剤及び沈降防止剤の１種以上を含む第１の混合物を用意すること、及び
（ｉｉ）工程（ｉ）で用意した第１の混合物に剪断応力をかけて第２の混合物を形成すること、を含む。

特定の実施形態では、顔料は水分散性顔料である。

特定の実施形態では、第１の混合物は乳濁液である。

特定の実施形態では、第１の混合物に存在する成分は全てを一度に添加して混合してもよく、或いは、該成分の一部を添加して混合した後に１種以上の他の成分を添加して混合してもよい。

特定の実施形態では、第１の混合物に剪断応力をかける前及び剪断応力をかけている間に１種以上の成分を添加することができ（例えば、該方法は、第１の混合物に剪断応力をかける前及び／又は剪断応力をかけている間に顔料を添加して（例えば、顔料（例えば、水分散性顔料）の粒径を１００μｍ以下にする（例えば、顔料（例えば、水分散性顔料）の５０％〜９９％、５０％〜９０％、５０％〜８０％、９０％〜９９％の粒径を１００μｍ以下とする）ことを更に含むことができる。

例えば、第１の混合物はパラフィン油、乳化剤及び沈降防止剤を含むことができる。

該方法は、第１の混合物に剪断応力をかける前及び／又は剪断応力をかけている間にシリコーン界面活性剤と顔料を添加することを更に含むことができる。

第１の混合物はパラフィン油、乳化剤及び沈降防止剤を含むことができ、該方法は、第１の混合物に剪断応力をかける前及び／又は剪断応力をかけている間にシリコーン界面活性剤と顔料を添加することを更に含むことができる。

他の例として、第１の混合物はパラフィン油、乳化剤、シリコーン界面活性剤及び沈降防止剤を含むことができる。

用意する工程は、（ａ）パラフィン油と、乳化剤と、シリコーン界面活性剤とを混合すること、及び（ｂ）沈降防止剤を（ａ）で形成したパラフィン油／乳化剤／シリコーン界面活性剤混合物に添加すること、を含むことができる。

第１の混合物はパラフィン油、乳化剤、シリコーン界面活性剤及び沈降防止剤を含むことができ、用意する工程は、（ａ）パラフィン油と、乳化剤と、シリコーン界面活性剤とを混合すること、及び（ｂ）沈降防止剤を（ａ）で形成したパラフィン油／乳化剤／シリコーン界面活性剤混合物に添加すること、を含むことができる。

更なる例として、第１の混合物はパラフィン油及び乳化剤を含むことができる。

該方法は、第１の混合物に剪断応力をかける前及び／又は剪断応力をかけている間に顔料とシリコーン界面活性剤を添加することを更に含むことができる。

第１の混合物はパラフィン油及び乳化剤を含むことができ、該方法は、第１の混合物に剪断応力をかける前及び／又は剪断応力をかけている間に顔料とシリコーン界面活性剤を添加することを更に含むことができる。

特定の実施形態では、第２の混合物は分散乳濁液である。

特定の実施形態では、第１の混合物に剪断応力をかけることは、第１の混合物の均質化、第１の混合物の機械的剪断、又は第１の混合物の破砕及び／又は粉砕の１つ以上を含むことができる。

特定の実施形態では、上述の方法の工程（ｉｉ）は、ソノレータ・ホモジナイザ（Ｓｏｎｉｃ社製）の二重供給操作を含む。例えば、http://www.sonicmixing.com/homogenizer/を参照。

特定の実施形態では、上述の方法の工程（ｉｉ）において、ロータ−ステータ型又はコロイドミル又は単一供給高圧ホモジナイザ（例えば、ＡＰＶ ２０００、マイクロフルイダイザ又はソノレータ）を用いる。一般に、このような方法は、油と顔料を予混合することと、その後にこれらをホモジナイザによって処理することを含む。場合によっては、このプロセスは二重供給操作、即ち、油と顔料を予混合するのではなく、これらをホモジナイザに別々に供給し、均質化バルブにて瞬時に混合することを含む。

該方法は、（ｉｉ）で形成した第２の混合物に沈降防止剤を添加することを更に含むことができる。

特定の実施形態では、該方法は、水中油型乳濁液を形成するのに十分な時間かけて第２の混合物を水と混合することを更に含む。

［ＩＩＩ］［Ａ］〜［ＩＩＩ］［Ｄ］に記載の特徴の内のいずれか１つ以上の特徴を組合せることができる。

上述の項ＩＩＩに記載の特徴を上述の項Ｉ及びＩＩに記載の特徴のいずれか１つ以上と組合せることができる。

該配合物の各種実施形態及び実施例は、本明細書に記載されている。これらの態様及び実施例は例示であって、限定的なものではない。

実施例
実施例１：沈降防止剤の効果
図１を参照すると、上図（ａ）の画像は油に顔料を混ぜた混合物を示す。固体物質がすぐに凝集し脱落する。撹拌によって該物質を再分散させることができず、均質化の利益も得られなかった。

図１の中図（ｂ）の画像は１パックへの沈降防止剤の添加の効果を示すが、沈降防止剤を油に添加すると顔料の凝集及び脱落が抑制されることが分かった。時間の経過（数週間、数ヶ月間）と共に多少の相分離が起こるが、撹拌によって元に戻すことができる。

図１の下図（ｃ）の画像は、油に沈降防止剤を分散させる上で高剪断処理工程を追加する効果を示す。高剪断処理工程（Ｓｏｎｉｃ社製のソノレータによる二重供給操作を用いる）によって顔料の粒径が更に減少し、安定性が改善する。

実施例２
以下の研究では、Ｃｉｖｉｔａｓ １パック（又はＣｉｖｉｔａｓ ＯＮＥ）、Ｃｉｖｉｔａｓ＋プロピコナゾール１パックで処置した際のダラースポット及び褐色斑の抑制を示し、Ｃｉｖｉｔａｓ（２パック）標準品の場合及び化学的殺菌剤を併用した場合と比較する。

試験は「研究用ティー」で行った。８８ガロン／エーカーで供給するように調整した８００４を用いて処置剤を施用した。施用は全て雨の降らない日に行い、全ての処置剤は、通常は午前中、乾燥した樹冠（canopy）に対して施用した。

本研究は通常のゴルフ場のティーで継続した。現場には重度の褐色斑（Rhizoctonia solani）及びダラースポット活性の履歴があった。芝生は「プリンスビル」ハイコヌカグサから成り、週に３回０．４５０の高さに刈り取った。研究区域には、試験前の冬に３１−０−０（ＩＢＤＵ）から１．５ポンド／１０００平方フィートの窒素（Ｎ）を施用した。

ダラースポット（Sclerotinia homoeocarpa）は０〜１００のパーセント（％）枯れ尺度（１００は全試験区域が枯れたことを表す）で評価した。褐色斑（Rhizoctonia solani）によって枯れた試験区域の割合は、０〜１００のパーセント（％）枯れ尺度（１００は全試験区域が枯れたことを表す）で評価した。植物毒性は０〜５の尺度（２は殺菌剤施用からの最大許容値を表し、５は褐色芝を表す）で評価した。芝草の品質は０〜１０の尺度（１０は最適な芝草を表す）で評価した。７月下旬には天然のクロネキリムシ（Agrotis ipsilon（Hufnagel））の集団が侵入したが、１試験区域当たりの目視できる摂食中枢の数を計測した。ＡＲＭを用いた分散分析（ＡＮＯＶＡ）及びテューキーの多重比較検定（Tukeys multiple mean comparison test）をデータに対して行った。

ダラースポットのデータを表１に示す。褐色斑のデータを表２に示す。Ｃｉｖｉｔａｓ＋Ｈａｒｍｏｎｉｚｅｒ（別名：Ｃｉｖｉｔａｓ ２パック）及びＣｉｖｉｔａｓ １パック及びＣｉｖｉｔａｓ＋プロピコナゾール１パック（沈降防止剤含有）は非常に良好に機能し、未処置の対照と比較して有意に疾患を抑制させた。芝草の品質に最も大きな影響を及ぼしたのはダラースポット及び褐色斑の重症度であった。概して、ダラースポットのレベルが最高となる処置剤が最高の品質を有していた。

７月下旬には天然のクロネキリムシ（Agrotis ipsilon（Hufnagel））の集団が試験区域に侵入した。Ｃｉｖｉｔａｓ＋Ｈａｒｍｏｎｉｚｅｒ及びＣｉｖｉｔａｓ １パックを施用した試験区域では、農学的に重要なクロネキリムシの減少が見られた。

これらのデータから、Ｃｉｖｉｔａｓ １パックによってダラースポット及び褐色斑が良好に抑制されたことが分かる。

実施例３
本研究は、フェアウェイ管理条件下で維持させたホソムギに対して行い、週に３回、０．５インチの高さで刈り取った。実験芝生区域には５月１５日と７月２０日に１．５ポンド／１０００平方フィートの窒素（１８−９−１８）を施肥した。処置区域（３フィート×６フィート）は３反復の完全乱塊法（randomized complete block design）に従って配置した。全ての処置剤は、２ガロン／１０００平方フィートに相当する水に混合し、ＴｅｅＪｅｔ １１００８Ｅノズルを用いたＣＯ_２駆動噴霧器により４０ｐｓｉで施用した。処置剤の施用は８月２日、１６日、３０日及び９月６日に行った。実験芝生区域へのイネいもち病菌の接種を８月１６日（４．５×１０^４個（分生子）／ｍＬ水性懸濁液）及び９月６日（５．２×１０^４個（分生子）／ｍＬ水性懸濁液）に行った。接種後、芝生の刈り込み高さを２．５インチに維持し、刈り込みは週に１回行った。疾患発生率を９月９日及び１６日に評価した。データを分散分析に付し、平均値の多重比較はウォーラー−ダンカンｋ比検定によって行った。

他の態様は以下の特許請求の範囲に含まれている。

Claims (73)

1. パラフィン油、乳化剤、顔料、シリコーン界面活性剤、及び沈降防止剤を含む組成物。
2. 該パラフィン油の該乳化剤に対する重量比が１０：１〜５００：１である、請求項１に記載の組成物。
3. 該パラフィン油の該乳化剤に対する重量比が５０：１である、請求項１又は請求項２に記載の組成物。
4. 該パラフィン油が１６〜３５個の炭素原子を有するパラフィンを含む、請求項１〜３のいずれか１項に記載の組成物。
5. 該パラフィン油が少なくとも８０％のパラフィン含量を有する、請求項１〜４のいずれか１項に記載の組成物。
6. 該パラフィン油が合成イソパラフィンを含む、請求項１〜５のいずれか１項に記載の組成物。
7. 該乳化剤が、天然又は合成のエトキシル化アルコール、アルコキシル化アルコール、アルキル多糖、オレイン酸グリセロール、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロック共重合体、エトキシル化アルキルフェノール、高分子界面活性剤、ポリエチレングリコール、エトキシル化ソルビタン脂肪酸エステル、又はそれらの組成物を含む、請求項１〜６のいずれか１項に記載の組成物。
8. 該乳化剤が天然又は合成のエトキシル化アルコールを含む、請求項１〜７のいずれか１項に記載の組成物。
9. 該顔料がポリ塩化銅（ＩＩ）フタロシアニンである、請求項１〜８のいずれか１項に記載の組成物。
10. 該パラフィン油の該顔料に対する重量比が５：１〜１００：１である、請求項１〜９のいずれか１項に記載の組成物。
11. 該パラフィン油の該顔料に対する重量比が３０：１である、請求項１〜１０のいずれか１項に記載の組成物。
12. 該顔料が水分散性顔料である、請求項１〜１１のいずれか１項に記載の組成物。
13. 該顔料が油分散性顔料である、請求項１〜１１のいずれか１項に記載の組成物。
14. 該シリコーン界面活性剤がシリコーンポリエーテルである、請求項１〜１３のいずれか１項に記載の組成物。
15. 該シリコーン界面活性剤が、式ＩＶ：
    （式中、Ｒ^１はＨ又はＣＨ_２＝ＣＨ−ＣＨ_２又はＣＯＣＨ_３であり、Ｒ^２はＨ又はＣＨ_２＝ＣＨ−ＣＨ_２又はＣＯＣＨ_３であり、ｆは１以上である）に係るポリエチレングリコールを更に含む、請求項１〜１４のいずれか１項に記載の組成物。
16. 該顔料の該シリコーン界面活性剤に対する重量比が２：１〜５０：１である、請求項１〜１５のいずれか１項に記載の組成物。
17. 該顔料の該シリコーン界面活性剤に対する重量比が３：１である、請求項１〜１６のいずれか１項に記載の組成物。
18. 該沈降防止剤が金属酸化物又は有機修飾粘土である、請求項１〜１７のいずれか１項に記載の組成物。
19. 該沈降防止剤が金属酸化物である、請求項１〜１８のいずれか１項に記載の組成物。
20. 該沈降防止剤がヒュームド金属酸化物又は沈殿金属酸化物である、請求項１９に記載の組成物。
21. 該沈降防止剤がヒュームドシリカ又は沈殿シリカである、請求項２０に記載の組成物。
22. 該沈降防止剤がヒュームドシリカである、請求項２１に記載の組成物。
23. 該パラフィン油の該沈降防止剤に対する重量比が５：１〜１００：１である、請求項１〜２２のいずれか１項に記載の組成物。
24. 該パラフィン油の該沈降防止剤に対する重量比が５０：１である、請求項１〜２３のいずれか１項に記載の組成物。
25. 該顔料が該組成物に安定的に分散している、請求項１〜２４のいずれか１項に記載の組成物。
26. パラフィン油 ５０〜３００重量部
    乳化剤 １〜１０重量部
    顔料 １〜１０重量部
    シリコーン界面活性剤及びポリエチレングリコール ０．１〜１０重量部
    沈降防止剤 ０．５〜２０重量部
    を含む、請求項１〜２５のいずれか１項に記載の組成物。
27. パラフィン油 １００重量部
    乳化剤 ２重量部
    顔料 ３．５重量部
    シリコーン界面活性剤及びポリエチレングリコール １重量部
    沈降防止剤 ２重量部
    を含む、請求項１〜２５のいずれか１項に記載の組成物。
28. パラフィン油 ８５重量％〜９５重量％
    乳化剤 １重量％〜２．５重量％
    顔料 ２重量％〜３重量％
    シリコーン界面活性剤及びポリエチレングリコール １重量％〜２重量％
    沈降防止剤 １重量％〜２．５重量％
    を含む、請求項１〜２５のいずれか１項に記載の組成物。
29. パラフィン油 ８９重量％
    乳化剤 １．８重量％
    顔料 ２．５重量％
    シリコーン界面活性剤及びポリエチレングリコール １．２重量％
    沈降防止剤 １．５重量％
    を含む、請求項１〜２５のいずれか１項に記載の組成物。
30. 該パラフィン油がＮ６５ＤＷである、請求項２６〜２９のいずれか１項に記載の組成物。
31. 該乳化剤がＡｔｌｏｘ ３２７３である、請求項２６〜２９のいずれか１項に記載の組成物。
32. 該顔料がＧＣＤＰＣ６０である、請求項２６〜２９のいずれか１項に記載の組成物。
33. 該シリコーン界面活性剤及びポリエチレングリコールがＳｉｌｗｅｔ Ｌ−７７である、請求項２６〜２９のいずれか１項に記載の組成物。
34. 該沈降防止剤がＡｅｒｏｓｉｌ ２００である、請求項２６〜２９のいずれか１項に記載の組成物。
35. １種以上の他の化学的殺菌剤を更に含む、請求項１〜３４のいずれか１項に記載の組成物。
36. 該１種以上の他の化学的殺菌剤が、ＤＭＩ殺菌剤、カルボキシミド、ジカルボキシミド及びＭＢＣから選択される、請求項３５に記載の組成物。
37. 該１種以上の他の化学的殺菌剤がＤＭＩ殺菌剤である、請求項３６に記載の組成物。
38. 該１種以上の他の化学的殺菌剤がプロピオコノゾールである、請求項３７に記載の組成物。
39. 水を更に含む、請求項１〜３８のいずれか１項に記載の組成物。
40. 水中油型乳濁液である、請求項３９に記載の組成物。
41. 植物の有害生物によって発症する病気、病態又は傷害を抑制する方法であって、請求項１〜４０のいずれか１項に記載の組成物を該植物に施用することを含む方法。
42. 該有害生物が、菌、細菌、ウイルス、クモ、マダニ、ダニ、線形動物、腹足類及び昆虫から成る群から選択される、請求項４１に記載の方法。
43. 該有害生物が、菌、マダニ、ダニ、腹足類及び昆虫から成る群から選択される、請求項４１に記載の方法。
44. 該有害生物が、ブルーグラスゾウムシ、ネキリムシ、ソッドウェブワーム、ダンゴムシ、地虫、アブラムシ、ダニ、ヒメコガネナガカメムシ、コガネムシ、カブトムシ、バッタ、カイガラムシ、ガガンボ、ハサミムシ、ナメクジ、アリ、ノミ、コナカイガラムシ及びマダニから成る群から選択される、請求項４１に記載の方法。
45. 該有害生物が、スズメノカタビラゾウムシ、バンクスグラスハダニ、コナカイガラムシ、ダニ、ネキリムシ、ソッドウェブワーム及びツマジロクサヨトウから成る群から選択される、請求項４１に記載の方法。
46. 該有害生物が、炭疽病を発症させる菌、褐色斑を発症させる菌、ダラースポットを発症させる菌、灰斑病を発症させる菌、冠サビ病を発症させる菌、フザリウムパッチを発症させる菌、シバ葉腐病を発症させる菌、斑点病を発症させる菌、壊疽輪紋病を発症させる菌、うどんこ病を発症させる菌、赤葉腐病を発症させる菌、紅色雪腐病を発症させる菌、灰色雪腐病を発症させる菌、白絹病を発症させる菌、スプリングデッドスポットを発症させる菌、サマーパッチを発症させる菌、黄色芝を発症させる菌、ピシウム葉腐病を発症させる菌、ピンクパッチを発症させる菌、黒葉枯病を発症させる菌、イエローパッチを発症させる菌、べと病を発症させる菌、赤焼病を発症させる菌、さび病を発症させる菌、黒穂病を発症させる菌、夏斑点病を発症させる菌、立枯病を発症させる菌及びミクロドキウムパッチを発症させる菌から成る群から選択される、請求項４１に記載の方法。
47. 該有害生物が、炭疽病を発症させる菌、褐色斑を発症させる菌、冠サビ病を発症させる菌、ダラースポットを発症させる菌、フザリウムパッチを発症させる菌、灰斑病を発症させる菌、シバ葉腐病を発症させる菌、斑点病を発症させる菌、褐斑病を発症させる菌、壊疽輪紋病を発症させる菌、うどんこ病を発症させる菌、赤葉腐病を発症させる菌、灰色雪腐病を発症させる菌、紅色雪腐病を発症させる菌、白絹病を発症させる菌、スプリングデッドスポットを発症させる菌及びサマーパッチを発症させる菌から成る群から選択される、請求項４１に記載の方法。
48. 該植物が芝草又は作物植物である、請求項４１に記載の方法。
49. 該植物が芝草である、請求項４１に記載の方法。
50. 該芝草は、ベントグラス、ドクムギ、ナガハグサ、スズメノカタビラ、ギョウギシバ、スズメノヒエ、ノシバ、ウシノケグサ属種、アメリカスズメノヒエ、イヌシバ、ムカデシバ、ヤギュウシバ、メダカソウ、カモジグサ、ホソバツルメヒシバ、バフォ（buffo）及びオオハマガヤから成る群から選択される、請求項４９に記載の方法。
51. 該芝草は、ベントグラス、ドクムギ、ナガハグサ、スズメノカタビラ、ギョウギシバ、スズメノヒエ及びノシバから成る群から選択される、請求項４９に記載の方法。
52. （ｉ）パラフィン油、乳化剤、シリコーン界面活性剤及び沈降防止剤を混合して第１の混合物（例えば、乳濁液）を形成すること、及び
    （ｉｉ）該第１の混合物に顔料を導入し、剪断応力をかけて第２の混合物を形成すること、を含むか、又は
    （ｉ）パラフィン油、乳化剤、顔料、シリコーン界面活性剤及び沈降防止剤を混合して第１の混合物を形成すること、及び
    （ｉｉ）工程（ｉ）で形成した該第１の混合物に剪断応力（例えば、均質化、機械的剪断、破砕／粉砕）をかけて第２の混合物を形成すること、を含む、方法。
53. 該顔料が水分散性顔料である、請求項５３に記載の方法。
54. 該第１の混合物が乳濁液である、請求項５３に記載の方法。
55. 該剪断応力をかけることが、該第１の混合物の均質化、該第１の混合物の機械的剪断、又は、該第１の混合物の破砕及び／又は粉砕、の内の１つ以上を含む、請求項５２に記載の方法。
56. 該第２の混合物が分散乳濁液である、請求項５２に記載の方法。
57. （ｉ）パラフィン油、乳化剤、シリコーン界面活性剤及び沈降防止剤の内の１種以上を含む第１の混合物を用意すること、及び
    （ｉｉ）工程（ｉ）で用意した該第１の混合物に剪断応力をかけて第２の混合物を形成すること、を含む方法。
58. 該第１の混合物が、パラフィン油、乳化剤及び沈降防止剤を含む、請求項５７に記載の方法。
59. 該第１の混合物に該剪断応力をかける前及び／又は該剪断応力をかけている間にシリコーン界面活性剤と顔料とを添加することを更に含む、請求項５８に記載の方法。
60. 該第１の混合物が、パラフィン油、乳化剤、シリコーン界面活性剤及び沈降防止剤を含む、請求項５７に記載の方法。
61. 該用意することが、（ａ）該パラフィン油と、該乳化剤と、該シリコーン界面活性剤とを混合すること、及び（ｂ）該沈降防止剤を（ａ）で形成したパラフィン油／乳化剤／シリコーン界面活性剤混合物に添加すること、を含む、請求項６０に記載の方法。
62. 該第１の混合物に該剪断応力をかける前及び／又は該剪断応力をかけている間に該顔料を添加することを更に含む、請求項６０又は６１に記載の方法。
63. 該第１の混合物がパラフィン油及び乳化剤を含む、請求項５７に記載の方法。
64. 該第１の混合物に該剪断応力をかける前及び／又は該剪断応力をかけている間に該顔料と該シリコーン界面活性剤を添加することを更に含む、請求項６３に記載の方法。
65. （ｉｉ）で形成した該第２の混合物に沈降防止剤を添加することを更に含む、請求項６５に記載の方法。
66. 水中油型乳濁液を形成するのに十分な時間かけて該第２の混合物を水と混合することを更に含む、請求項５２又は５７に記載の方法。
67. （ｉ）パラフィン油連続相、
    （ｉｉ）水性分散相、
    （ｉｉｉ）第１の分散性固形物、及び
    （ｉｖ）第２の分散性固形物、を含む乳化組成物であって、
    （ａ）該第１の分散性固形物が水分散性顔料を含み、該水分散性顔料が該水性分散相内に分散しており、
    （ｂ）該第２の分散性固形物が沈降防止剤を含み、該沈降防止剤は該パラフィン油連続相及び該水性分散相内に分散しており、該沈降防止剤が、該水分散性顔料の少なくとも５０％が合着し、及び／又は該水性分散相から沈降して該水分散性顔料の非分散性固体塊を形成するのを防ぐのに十分な量で存在している、乳化組成物。
68. 該沈降防止剤が、該水分散性顔料の少なくとも９９％が合着し、及び／又は該水性分散相から沈降して該水分散性顔料の非分散性固体塊を形成するのを防ぐのに十分な量で存在している、請求項６７に記載の組成物。
69. 目視で検出可能な該水分散性顔料の硬い凝集物が少なくとも６０日間は発生しない、請求項６７に記載の組成物。
70. 凝集した水分散性顔料を該組成物の撹拌によって再分散させることができる、請求項６７に記載の組成物。
71. 該水分散性顔料の粒径が１００μｍ以下である、請求項６７に記載の組成物。
72. 該組成物に剪断応力をかけて調製される、請求項７１に記載の組成物。
73. 少なくとも１個の沈降防止剤粒子が、１個以上の水分散性顔料粒子と直接的又は間接的