JP2015514842A - 表面後架橋された吸水性ポリマー粒子の製造法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、表面後架橋された吸水性ポリマー粒子を製造する方法であって、前記吸水性ポリマー粒子が表面後架橋前、表面後架橋中または表面後架橋後に、三価金属カチオンと一価カルボン酸アニオンとの少なくとも1つの塩基性塩で被覆され、この塩基性塩が、ビシナル−ジオールおよび/または式R1−CO−NR2R3のアミドによって安定化されている溶液の形で塗布され、上記式中、R1は、Hではなく、かつR2とR3の双方がHである場合には、R1は、H2N−ではないものとする、前記方法に関する。さらに、本発明は、ビシナル−ジオールおよび/または式R1−CO−NR2R3のアミドによって安定化されている少なくとも1つの塩基性塩の溶液であって、上記式中、R1は、Hではなく、かつR2とR3の双方がHである場合には、R1は、H2N−ではないものとする、前記溶液に関する。

Description

本発明は、吸水性ポリマー粒子を、表面後架橋前、表面後架橋中または表面後架橋後に、三価金属カチオンと一価カルボン酸アニオンとの少なくとも1つの塩基性塩で被覆する、表面後架橋された吸水性ポリマー粒子の製造法に関する。
吸水性ポリマー粒子は、おむつ、タンポン、衛生ナプキンおよび他の衛生製品の製造に使用されるが、しかし、ガーデニング市場における保水剤としても使用される。吸水性ポリマー粒子は、超吸収剤とも呼称される。
吸水性ポリマー粒子の製造は、専攻論文“Modern Superabsorbent Polymer Technoloy”,F.L.BuchholzおよびAT.Graham,Wiley−VCH,1998,第71〜103頁中に記載されている。
吸水性ポリマー粒子の性質は、例えば使用される架橋剤の量により、調節されうる。架橋剤の量が増加すると、遠心分離保持能力(CRC)は低下し、吸収量は、21.0g/cm2(AUL0.3psi)の圧力下で最大値となる。
前記性能特性、例えば生理食塩水流れ誘導性(SFC)、ゲル床透過性(GBP)および49.2g/cm2(AUL0.7psi)の圧力下での吸収量を改善するためには、吸水性ポリマー粒子は、一般に表面後架橋される(「表面架橋される」とも呼称され、この方法は、「二次架橋」とも呼称される)。これによって、粒子表面の架橋度は上昇し、そのために49.2g/cm2(AUL0.7psi)の圧力下での吸収量および遠心分離保持能力(CRC)は、少なくとも部分的に切り離すことができる。この表面後架橋は、水性ゲル相中で実施されうる。しかし、好ましくは、乾燥され、微粉砕されかつ篩分けされたポリマー粒子(基本ポリマー、すなわち、表面後架橋前のポリマー)は、表面後架橋剤で表面被覆され、かつ熱的に表面後架橋される。この目的のために適当な架橋剤は、吸水性ポリマー粒子の少なくとも2個のカルボキシレート基と共有結合を形成しうる化合物である。
前記の生理食塩水流れ誘導性および/またはゲル床透過性を改善するために、吸水性ポリマー粒子は、熱表面後架橋前に、多価金属カチオンでしばしば被覆される。当該方法は、例えば、WO 2000/053644 A1、WO 2000/053664 A1、WO 2005/108472 A1およびWO 2008/092843 A1から公知である。
WO 2010/108875 A1には、三価金属カチオンと一価カルボン酸アニオンとからの少なくとも1つの塩基性塩で被覆されている、表面後架橋された吸水性ポリマー粒子の製造法が記載されている。前記塩基性塩は、多価アルコール、例えばマンニトールおよびグリセロール、可溶性炭水化物、例えば二糖類および単糖類、多価無機酸、例えばホウ酸およびリン酸、ヒドロキシカルボン酸またはその塩、例えばクエン酸、乳酸および酒石酸またはそれらの塩、ジカルボン酸またはその塩、例えばアジピン酸およびコハク酸、および尿素およびチオ尿素で安定化されうる。
“Ultrastructure Processing of Advanced Ceramics”(John D.Mackenzie and Donald R.Ulrich,編,Wiley Interscience 1988)と題された書物において、George F.Everittは、彼の章“Stabilized Aluminum Acetate used for an Alumina Source in Ceramic Fibers:「セラミック繊維において、アルミニウム源に使用される、安定された酢酸アルミニウム」”において、二塩基性酢酸アルミニウム(モノ酢酸アルミニウムの別の名称)の合成について報告しかつホウ酸が安定剤として主要な役を演じることを指摘している。このホウ酸の効果は、乳酸および/またはジメチルホルムアミドと組み合わせた時に増強される。米国特許第3795524号明細書には、ホウ酸アルミニウムの製造法およびホウ酸によって安定化された、商業的に入手可能な二塩基性酢酸アルミニウム溶液から出発する、ホウケイ酸アルミニウム製品が開示されている。幾つかの実施態様において、シリカおよびジメチルホルムアミドは、前記溶液に添加される。
本発明の目的は、吸水性ポリマー粒子、殊に高い透過性の吸水性ポリマー粒子を製造するための別の方法または改善された方法を提供することであった。本発明の別の目的は、塩基性塩の他の安定化された溶液または改善され安定化された溶液を提供することであった。
したがって、本発明者らは、
a)酸基を有しかつ少なくとも部分的に中和されていてよい、少なくとも1つのエチレン性不飽和モノマー、
b)少なくとも1つの架橋剤、
c)少なくとも1つの開始剤、
d)任意に、a)に規定されたモノマーと共重合しうる、1つ以上のエチレン性不飽和モノマー、および
e)任意に、1つ以上の水溶性ポリマー
を含むモノマー溶液またはモノマー懸濁液を重合させることによって、吸水性ポリマー粒子を製造する方法であって、
この方法が乾燥、微粉砕、分級および表面後架橋を含み、前記吸水性ポリマー粒子を、表面後架橋前、表面後架橋中または表面後架橋後に、三価金属カチオンと一価カルボン酸アニオンとの少なくとも1つの塩基性塩で被覆し、この塩基性塩を、ビシナル−ジオールおよび/または式R1−CO−NR23のアミドによって安定化されている溶液の形で塗布し、上記式中、R1は、Hではなく、かつR2とR3の双方がHである場合には、R1は、H2N−ではないものとする、前記方法を見出した。
さらに、本発明者らは、塩基性塩の安定化された溶液であって、この塩基性塩がビシナル−ジオールおよび/または式R1−CO−NR23のアミドによって安定化されており、上記式中、R1は、Hではなく、かつR2とR3の双方がHである場合には、R1は、H2N−ではないものとする、前記の安定化された溶液を見出した。
前記塩基性塩において、塩形成塩における水溶液中のヒドロキシルアニオン(OH)としてのすべて除去できるとは限らないヒドロキシド基は、酸基によって置換されている。
前記塩基性塩におけるカルボン酸に対する金属カチオンのモル比率は、典型的には、0.4〜10、好ましくは0.5〜5、より好ましくは0.6〜2.5、最も好ましくは0.8〜1.2である。
使用される三価金属カチオンの量は、被覆すべき吸水性ポリマー粒子100g当たり、好ましくは0.00004〜0.05モル、被覆すべき吸水性ポリマー粒子100g当たり、より好ましくは0.0002〜0.03モル、被覆すべき吸水性ポリマー粒子100g当たり、最も好ましくは0.0008〜0.02モルである。
前記三価金属カチオンは、好ましくは、元素の周期律表の第3主族、第三遷移系列またはランタン族、より好ましくはアルミニウム、スカンジウム、イットリウム、ランタンまたはセリウム、最も好ましくはアルミニウムの金属カチオンである。
一価カルボン酸アニオンは、好ましくは、C1〜C4アルカノイック酸アニオン、より好ましくは、ギ酸アニオン(ホルメート)、酢酸アニオン(アセテート)、プロピオン酸アニオン(プロピオネート)および酪酸アニオン(ラクテート)、最も好ましくは、酢酸アニオンである。
三価金属カチオンと一価カルボン酸アニオンとの適当な塩基性塩は、例えば、塩基性ギ酸アルミニウム、塩基性酢酸アルミニウムおよび塩基性プロピオン酸アルミニウムである。モノ酢酸アルミニウムが殊に好ましい(CAS No.[7360−44−3])。
三価金属カチオンと一価カルボン酸アニオンとの塩基性塩は、典型的には、溶液の形で吸水性ポリマー粒子に塗布される。しかし、前記塩は、溶液中で不安定の傾向がある。実験室環境において、不安定化された、新たに調製された溶液は、典型的には、2ないし3時間使用するのに十分に安定性であるかまたは幾つかの場合には、当該溶液がゲルになる6時間前まで十分に安定性でさえある。それどころか、これは、数多くの実験室規模の適用のためには短すぎ、全部ではないとしても、ほとんどの商業的適用のためには短すぎる。それゆえに、安定剤は、典型的には、前記塩を安定化するために、前記溶液に添加される。本発明によれば、前記安定剤は、ビシナル−ジオールおよび/または式R1−CO−NR23のアミドであり、上記式中、R1は、Hではなく、かつR2とR3の双方がHである場合には、R1は、H2N−ではないものとする。
ビシナル−ジオールは、互いに直接結合されている2個の炭素原子上に2個のヒドロキシ基を有する化合物である。1,2−ジオール、例えばエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,2−ブチレングリコール、シクロペンタン−1,2−ジオールまたはシクロヘキサン−1,2−ジオールが典型的な好ましい例である。1,2−プロピレングリコールは、特に好ましいビシナル−ジオールである。
本発明の記載内容において、アミドは、式R1−CO−NR23をもつ化合物であり、上記式中、R1は、Hではなく、かつR2とR3の双方がHである場合には、R1は、−NH2ではないものとする。そのうえ、R1、R2およびR3は、任意に置換されたかまたは置換されていない有機置換基または官能性置換基である。R2およびR3は、独立して、Hであってもよい。R1は、好ましくはアルコキシ基、アミノ基またはアルキルチオ基である。R1およびR2は、環式構造を形成することもできる。好ましい実施態様において、R1およびR2は、ケト基の炭素および上記構造の窒素原子とともに、5員環構造または6員環構造を形成する。特に好ましい実施態様において、R1とR2は一緒になって、ケト炭素と窒素原子とを連結させる−O−CH2−CH2−または−O−CH2−CH2−CH2−基を表わし、その際に前記連結基の酸素は、ケト基の炭素に結合され、すなわち、アミドは、5員または6員のカルバメート環である。前記連結基の水素は、置換基、例えばアルキル基によって置換されていてよい。そのような場合には、メチル基、エチル基、イソプロピル基またはn−プロピル基が好ましい。特に好ましい実施態様において、前記連結基は、−O−CH2−CH2−である。特に好ましい実施態様において、R3は、少なくとも1個のヒドロキシ置換基を有するアルキル基であり、上記式の窒素原子から最も離れているC原子における1個のヒドロキシ置換基が最も好ましい。例は、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピル基または4−ヒドロキシブチル基である。2−ヒドロキシドエチルが最も好ましい。本発明による最も好ましいアミド構造は、N−(2−ヒドロキシエチル)−オキサゾリジン−2−オン(略して、「HEONON」とも呼称される)である。
本発明の特に好ましい実施態様において、前記ビシナル−ジオールと前記アミドとは、混合物として使用される。最も好ましい混合物は、1,2−プロピレングリコールとHEONONとの混合物である。
さらに、下記に説明されているように、HEONONは、吸水性ポリマー粒子のための公知の表面架橋剤である。全く意外なことに、この表面架橋剤は、塩基性塩を安定化する。ビシナル−ジオールおよび/または前記アミド安定剤を使用すると、公知の安定剤の一定の欠点、例えばホウ酸に抗する毒性問題またはポリ酸によって引き起こされる吸水性特性の低下が回避される。
典型的には、前記ビシナル−ジオールは、前記塩基性塩のカチオンの少なくとも0.01モル当量、好ましくは少なくとも0.1モル当量、より好ましくは少なくとも0.2モル当量および一般的に、10モル当量以下、好ましくは5モル当量以下、より好ましくは3モル当量以下の量で使用されるであろう。
一般的に、前記アミドは、前記塩基性塩のカチオンの少なくとも0.01モル当量、好ましくは少なくとも0.05モル当量、より好ましくは少なくとも0.1モル当量および一般的に、10モル当量以下、好ましくは5モル当量以下、より好ましくは1モル当量以下の量で使用されるであろう。
また、HEONONが前記吸水性ポリマーのための表面架橋剤として使用される場合には、使用すべき正確な量は、所望の表面架橋を達成するのに必要とされる総和に従って決定されうる。
本発明の安定化された溶液は、溶剤中の塩基性塩の溶液である。前記塩基性塩が可溶性である任意の溶剤または溶剤混合物は、溶剤として適している。好ましい溶剤は、水である。本発明の安定化された溶液は、公知方法によって調製されるが、上記のビシナル−ジオールおよび/またはアミドが他の溶剤の代わりに添加されているかまたは他の溶剤に加えて添加されている。好ましくは、他の安定剤は、使用されない。塩基性塩を調製するのに最も通常の方法は、適度な化学量論的量の金属粉末を前記アニオンの水素酸と、前記安定剤の存在下に反応させることである。例えば、二塩基性酢酸アルミニウムは、アルミニウム粉末を1当量の酢酸と、安定剤の存在下に反応させることによって調製され、および一塩基性酢酸アルミニウム(すなわち、二酢酸アルミニウム)は、アルミニウム粉末を2当量の酢酸と反応させることによって調製される。しかし、適切な量の相応する塩基、例えば水酸化アルミニウムと相応するカルボン酸、例えば酢酸とを水性溶剤中、例えば水中で混合することも可能である。当該塩基性塩を製造する別の公知の方法は、前記の所望のカチオンの1つ以上の塩と所望のアニオンの1つ以上の塩とのイオン交換である。これは、所望のカチオンの塩のアニオンおよび所望のアニオンの塩のカチオンが沈殿物を形成する場合には、特に有利な方法である。例えば、酢酸アルミニウムは、硫酸アルミニウム、水酸化カルシウムおよび酢酸カルシウムを適度な化学量論的量で水溶液中で前記安定剤の存在下に反応させることによって製造されうる。不溶性の硫酸カルシウムが沈殿するであろう。任意の場合には、不溶性の沈殿物および不純物は、好ましくはろ過によって除去される。
本発明の方法において、本発明の安定化された溶液は、吸水性ポリマー粒子に塗布される。
三価金属カチオンと一価カルボン酸アニオンとの塩基性塩を吸水性ポリマー粒子に塗布する方法は、何らの制限も受けない。一般的に、前記溶液は、均一な分布を達成するために、混合装置中で塗布されるであろう。適当な混合装置は、例えば水平型Pflugschar(登録商標)ミキサー(Gebr.Loedige Maschinenbau GmbH社、Paderborn在、ドイツ国)、Vrieco−Nauta Continuous Mixer(Hosokawa Micron BV社、Doetinchem在、オランダ国)、Processall Mixmill Mixer(Processall Incorporated社、Cincinnati在、米国)、Schugi Flexomix(登録商標)(Hosokawa Micron BV社、Doetinchem在、オランダ国)、Hosokawa Bepex(登録商標)水平型パドル乾燥機(Hosokawa Micron GmbH社、Leingarten在、ドイツ国)、Hosokawa Bepex(登録商標)ディスク型乾燥機(Hosokawa Micron GmbH社、Leingarten在、ドイツ国)およびNara パドル型乾燥機(NARA Machinery Europe社、Frechen在、ドイツ国)である。
本発明の被覆は、殊に、塗布後の前記吸水性ポリマー粒子の温度が好ましくは少なくとも120℃、より好ましくは少なくとも150℃、最も好ましくは少なくとも180℃である場合に有利である。当該温度は、典型的には、前記被覆が熱表面後架橋前または熱表面後架橋中に実施される場合に生じる。
三価金属カチオンと一価カルボン酸アニオンとの塩基性塩は、溶剤中の溶液、好ましくは水溶液として使用される。前記水溶液は、例えば適切な塩基性塩を水性溶剤中、例えば水中に溶解するかまたは水性溶剤中、例えば水中で調製することによって製造される。
前記水溶液の含水量は、好ましくは60〜98質量%、より好ましくは65〜90質量%、最も好ましくは70〜85質量%である。前記水溶液中での可溶性を増大させるために、前記溶液は、高められた温度で調製されかつ使用されうる。
本発明の好ましい実施態様において、前記水溶液は、三価金属カチオンと一価カルボン酸アニオンとの少なくとも1つの塩基性塩を含み、および前記表面後架橋剤は、同じ混合装置中で吸水性ポリマー粒子に塗布される。前記水溶液および前記表面後架橋剤は、別々に計量されうるかまたは組み合わせた溶液として計量されうる。特に、HEONONが表面後架橋剤として使用される場合には、前記塩基性塩溶液と前記表面後架橋剤とは、1つの組み合わされた溶液として塗布される。
本発明のさらなる好ましい実施態様において、三価金属カチオンと一価カルボン酸アニオンとの少なくとも1つの塩基性塩は、表面後架橋の後にだけ塗布される。
本発明による方法を用いて、ゲル床透過率(GBP)を吸収量の低下なしに、49.2g/cm2(AUL0.7psi)の圧力下で達成することは、可能である。
特に有利には、吸水性ポリマー粒子は、表面後架橋前に乳酸アルミニウムで塗布され、および表面後架橋後にモノ酢酸アルミニウムで塗布される。酪酸アルミニウムでの被覆は、生理食塩水流れ誘導性(SFC)および49.2g/cm2(AUL0.7psi)の圧力下での吸収量を増加させる。モノ酢酸アルミニウムでのその後の被覆は、ゲル床透過率(GBP)を増加させる。
前記吸水性ポリマー粒子は、モノマー溶液またはモノマー懸濁液を重合させることによって製造され、かつ典型的には、水不溶性である。
前記モノマーa)は、好ましくは、水溶性であり、すなわち、23℃で水中での可溶性は、典型的には、水100g当たり少なくとも1g、好ましくは水100g当たり少なくとも5g、より好ましくは水100g当たり少なくとも25g、最も好ましくは水100g当たり少なくとも35gである。
好ましいモノマーa)は、例えば、エチレン性不飽和カルボン酸、例えばアクリル酸、メタクリル酸およびイタコン酸である。特に好ましいモノマーは、アクリル酸およびメタクリル酸である。アクリル酸が殊に好ましい。
さらに、適しているモノマーa)は、例えば、エチレン性不飽和スルホン酸、例えばスチレンスルホン酸および2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(AMPS)である。
不純物は、重合に対してかなりの影響を有しうる。それゆえに、使用される原料は、最大の純度を有するべきである。それゆえに、前記モノマーa)を特に精製することは、しばしば有利である。適当な精製法は、例えば、WO 2002/055469 A1、WO 2003/078378 A1およびWO 2004/035514 A1中に記載されている。適当なモノマーa)は、例えば、WO 2004/035514 A1によれば、アクリル酸99.8460質量%、酢酸0.0950質量%、水0.0332質量%、プロピオン酸0.0203質量%、フルフラール0.0001質量%、無水マレイン酸0.0001質量%、ジアクリル酸0.0003質量%およびヒドロキノンモノメチルエーテル0.0050質量%を含有する、精製されたアクリル酸である。
モノマーa)の全体量における、アクリル酸および/またはその塩の割合は、好ましくは、少なくとも50モル%、より好ましくは少なくとも90モル%、最も好ましくは少なくとも95モル%である。
前記モノマーa)は、典型的には、重合抑制剤、好ましくはヒドロキノン半エーテルを貯蔵安定剤として含む。
前記モノマー溶液は、そのつど、中和されていないモノマーa)に対して、ヒドロキノン半エーテルを、好ましくは250質量ppmまで、好ましくは最大で130質量ppm、より好ましくは最大で70質量ppm、好ましくは少なくとも10質量ppm、より好ましくは少なくとも30質量ppm、殊に約50質量ppm含有する。例えば、前記モノマー溶液は、適度な含量のヒドロキノン半エーテルとともに、酸基を有するエチレン性不飽和モノマーを使用することによって、調製されうる。
好ましいヒドロキノン半エーテルは、ヒドロキノンモノメチルエーテル(MEHQ)および/またはα−トコフェロール(ビタミンE)である。
適当な架橋剤b)は、架橋に適した、少なくとも2個の基を有する化合物である。当該基は、例えば、ポリマー鎖中にフリーラジカル的に重合されうるエチレン性不飽和基であり、かつ前記モノマーa)の酸基と共有結合を形成しうる官能基である。さらに、前記モノマーa)の少なくとも2個の酸基と配位結合を形成しうる多価金属塩は、架橋剤b)としても適している。
架橋剤b)は、好ましくは、ポリマー網状組織中にフリーラジカル的に重合されうる、少なくとも2個の重合性基を有する化合物である。適当な架橋剤b)は、例えば、欧州特許出願公開第0530438号明細書A1中の記載と同様に、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、アリルメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリアリルアミン、テトラアリルアンモニウムクロリド、テトラアリルオキシエタン、欧州特許出願公開第0547847号明細書A1、欧州特許出願公開第0559476号明細書A1、欧州特許出願公開第0632068号明細書A1、WO 93/21237 A1、WO 2003/104299 A1、WO 2003/104300 A1、WO 2003/104301 A1およびドイツ連邦共和国特許出願公開第10331450号明細書A1中の記載と同様に、ジアクリレートおよびトリアクリレート、ドイツ連邦共和国特許出願公開第10331456号明細書A1およびドイツ連邦共和国特許出願公開第10355401号明細書A1の記載と同様に、アクリレート基と同等に、さらにエチレン性不飽和基を含む、混合されたアクリレート、またはドイツ連邦共和国特許出願公開第19543368号明細書A1、ドイツ連邦共和国特許出願公開第19646484号明細書A1、WO 90/15830 A1およびWO 2002/032962 A2中の記載と同様に、架橋剤混合物である。
好ましい架橋剤b)は、ペンタエリトリチルトリアリルエーテル、テトラアルコキシエタン、メチレンビスメタクリルアミド、15−tuplyエトキシル化トリメチロールプロパントリアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレートおよびトリアリルアミンである。
殊に好ましい架橋剤b)は、例えばWO 2003/104301 A1の記載と同様に、アクリル酸またはメタクリル酸でエステル化された、ポリエトキシル化および/またはポリプロポキシル化されたグリセロールであり、ジアクリレートまたはトリアクリレートを生じる。3ないし10tuplyエトキシル化グリセロールのジアクリレートおよび/またはトリアクリレートは、特に有利である。1ないし5tuplyエトキシル化グリセロールおよび/または1ないし5tuplyプロポキシル化グリセロールのジアクリレートまたはトリアクリレートが殊に好ましい。3ないし5tuplyエトキシル化グリセロールおよび/または3ないし5tuplyプロポキシル化グリセロールのトリアクリレート、殊に3tuplyエトキシル化グリセロールのトリアクリレートが最も好ましい。
架橋剤b)の量は、そのつど、モノマーa)に対して、好ましくは0.05〜1.5質量%、より好ましくは0.1〜1質量%、最も好ましくは0.3〜0.6質量%である。架橋剤含量が増加すると、遠心分離保持能力(CRC)は低下し、および21.0g/cm2(AUL0.3psi)の圧力下での吸収量は最大値となる。
開始剤c)は、重合条件下でフリーラジカルを発生させる全ての化合物、例えば熱開始剤、レドックス開始剤、光開始剤であってよい。適当なレドックス開始剤は、ナトリウムペルオキソジスルフェート/アスコルビン酸、過酸化水素/アスコルビン酸、ナトリウムペルオキソジスルフェート/亜硫酸水素ナトリウムおよび過酸化水素/亜硫酸水素ナトリウムである。好ましくは、熱開始剤とレドックス開始剤との混合物、例えばナトリウムペルオキソジスルフェート/過酸化水素/アスコルビン酸が使用される。しかし、使用される還元性成分は、好ましくは、2−ヒドロキシ−2−スルフィナト酢酸のナトリウム塩と2−ヒドロキシ−2−スルホナト酢酸のジナトリウム塩と亜硫酸水素ナトリウムとの混合物である。当該混合物は、Brueggolite(登録商標)FF6およびBrueggolite(登録商標)FF7(Brueggemann Chemicals社、Heilbronn在、ドイツ国)として入手可能である。
酸基を有するエチレン性不飽和モノマーa)と共重合しうるエチレン性不飽和モノマーd)は、例えば、アクリルアミド、メタクリルアミド、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジメチルアミノプロピルアクリレート、ジエチルアミノプロピルアクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレートである。
使用される水溶性ポリマーe)は、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、澱粉、澱粉誘導体、変性セルロース、例えばメチルセルロースまたはヒドロキシエチルセルロース、ゼラチン、ポリグリコールまたはポリアクリル酸、好ましくは澱粉、澱粉誘導体および変性セルロースであってよい。
典型的には、モノマー水溶液が使用される。前記モノマー溶液の含水量は、好ましくは40〜75質量%、より好ましくは45〜70質量%、最も好ましくは50〜65質量%である。モノマー懸濁液、すなわち過剰のモノマーa)、例えばアクリル酸ナトリウムを有するモノマー溶液を使用することも可能である。含水量が増加すると、その後の乾燥におけるエネルギー必要量が増大し、含水量が低下すると、重合熱は、不十分にのみ除去されうる。
最適な作用のために、好ましい重合抑制剤は、溶解された酸素を必要とする。それゆえに、重合前に、前記モノマー溶液から溶解された酸素を除去することができ、および前記モノマー溶液中に存在する重合抑制剤は、不活性化、すなわち不活性ガス、好ましくは窒素または二酸化炭素の貫流によって不活性化されうる。前記モノマー溶液の酸素含量は、好ましくは、重合前に、1質量ppm未満、より好ましくは0.5質量ppm未満、最も好ましくは0.1質量ppm未満に低下される。
適当な反応器は、例えば混練型反応器またはベルト型反応器である。前記混練機において、モノマー水溶液または水性モノマー懸濁液の重合で形成されるポリマーゲルは、例えば、WO 2001/038402 A1の記載と同様に、反転する複数の攪拌軸によって連続的に微粉砕される。ベルト上での重合は、例えばドイツ連邦共和国特許出願公開第3825366号明細書A1および米国特許第6241928号明細書中に記載されている。ベルト型反応器における重合は、ポリマーゲルを形成し、このポリマーゲルは、さらなる方法工程において、例えば押出機または混練機中で微粉砕されなければならない。
しかし、モノマー水溶液を滴下しかつ得られた液滴を、加熱されたキャリヤーガス流中で重合させることも可能である。これによって、WO 2008/040715A2およびWO 2008/052971 A1の記載と同様に、重合および乾燥の方法工程を組み合わせることが可能になる。
生じるポリマーゲルの酸基は、典型的には、部分的に中和された。中和は、好ましくは、モノマー段階で実施される。これは、典型的には、水溶液としての中和剤中での混合によって行なわれるか、または好ましくは、固体としての中和剤中での混合によっても行なわれる。中和度は、好ましくは25〜95モル%、より好ましくは30〜80モル%、最も好ましくは40〜75モル%であり、このために、常用の中和剤、好ましくはアルカリ金属水酸化物、アルカリ金属酸化物、アルカリ金属炭酸塩またはアルカリ金属炭酸水素塩ならびにこれらの混合物が使用されうる。アルカリ金属塩の代わりに、アンモニウム塩を使用することも可能である。特に好ましいアルカリ金属は、ナトリウムおよびカリウムであるが、しかし、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウムまたは炭酸水素ナトリウムならびにこれらの混合物が殊に好ましい。
しかし、重合後に、重合において形成されたポリマーゲルの段階で中和を実施することも可能である。また、中和剤の一部分を実際に前記モノマー溶液に添加し、かつポリマーゲルの段階で、重合後にだけ望ましい最終的な中和度になるように設定することによって、重合前に、酸基を40モル%まで、好ましくは10〜30モル%、より好ましくは15〜25モル%中和することが可能である。前記ポリマーゲルが少なくとも部分的に重合後に中和される場合には、このポリマーゲルは、好ましくは機械的に、例えば押出機を用いて微粉砕され、その際に、中和剤は、噴霧されるか、散布されるか、または注型され、次に注意深く、混合されうる。この目的のために、得られたゲル素材は、均一化のために繰返し押出されうる。
前記ポリマーゲルは、さらに好ましくは、ベルト型乾燥機を用いて、残留湿分含量が好ましくは0.5〜15質量%、より好ましくは1〜10質量%、最も好ましくは2〜8質量%になるまで乾燥され、その際にこの残留湿分含量は、EDANAによって推奨される試験方法No.WSP 230.2−05“Moisture Content”によって測定される。残留湿分含量が高すぎる場合、乾燥されたポリマーゲルは、低すぎるガラス転移温度Tgを有しかつ後加工するのが困難である。残留湿分含量が低すぎる場合には、乾燥されたポリマーゲルは、脆すぎ、かつその後の微粉砕工程において、低すぎる粒径(「微細」)を有する、望ましくない大量のポリマー粒子が生じる。前記ゲルの固体含量は、乾燥前に、好ましくは25〜90質量%、より好ましくは35〜70質量%、最も好ましくは40〜60質量%である。しかし、任意に、乾燥作業のために、流動層乾燥機またはパドル型乾燥機が使用されてもよい。
その後に、乾燥されたポリマーゲルは、微粉砕されかつ分級され、およびこの微粉砕に使用される装置は、典型的には、一段式ロールミルまたは多段式ロールミル、好ましくは二段式ロールミルまたは三段式ロールミル、ピンミル、ハンマーミルまたは振動ミルであることができる。
生成物画分として除去されたポリマー粒子の平均粒径は、好ましくは少なくとも200μm、より好ましくは250〜600μm、殊に300〜500μmである。前記生成物画分の平均粒径は、EDANAによって推奨された、試験方法No.WSP 220.2−05“Particle Size Distribution”を用いて測定されることができ、その際に篩画分の質量割合は、累積された形でプロットされ、この粒径は、グラフから測定される。ここで、前記平均粒径は、目開きの値であり、この値は、累積された50質量%をもたらす。
少なくとも150μmの粒径を有する粒子の割合は、好ましくは少なくとも90質量%、より好ましくは少なくとも95質量%、最も好ましくは少なくとも98質量%である。
低すぎる粒径を有するポリマー粒子は、透過率(SFC)を低下させる。それゆえに、小さすぎるポリマー粒子(「微細」)の割合は、少なくあるべきである。
それゆえに、小さすぎるポリマー粒子は、典型的には、除去されかつ前記方法に再循環される。このことは、好ましくは、重合前、重合中または重合直後に、すなわちポリマーゲルの乾燥前に行なわれる。小さすぎるポリマー粒子は、再循環前または再循環中に水および/または水性界面活性剤で湿潤されうる。
後の方法工程において、例えば表面後架橋または別の被覆工程の後に、小さすぎるポリマー粒子を除去することも可能である。この場合には、再循環された小さすぎるポリマー粒子は、表面後架橋されているかまたは他の方法で、例えばヒュームドシリカで被覆されている。
重合のために混練型反応器を使用する場合には、小さすぎるポリマー粒子は、好ましくは、重合の最後の三分の一の間に添加される。
小さすぎるポリマー粒子を極めて早期に、例えば実際にモノマー溶液に添加した場合には、このことによって、生じる吸水性ポリマー粒子の遠心分離保持能力(CRC)は、低下される。しかし、このことは、例えば使用される架橋剤b)の量を適合させることによって相殺されうる。
小さすぎるポリマー粒子を極めて後の段階で、例えば重合反応器の下流に接続された装置中、例えば押出機中に初めて添加した場合には、小さすぎるポリマー粒子は、生じるポリマーゲル中に混入することはなお困難である可能性がある。しかし、不十分に混入された、小さすぎるポリマー粒子は、微粉砕中に元通りに、乾燥されたポリマーゲルから剥がれ、それゆえに、分級の際に再び除去され、および再循環すべき小さすぎるポリマー粒子の量は、増加する。
最大で850μmの粒径を有する粒子の割合は、好ましくは少なくとも90質量%、より好ましくは少なくとも95質量%、最も好ましくは少なくとも98質量%である。
有利に、最大で600μmの粒径を有するポリマー粒子の割合は、好ましくは少なくとも90質量%、より好ましくは少なくとも95質量%、最も好ましくは少なくとも98質量%である。
大きすぎる粒径を有するポリマー粒子は、膨潤速度を低下させる。それゆえに、大きすぎるポリマー粒子の割合は、同様に低くあるべきである。
それゆえに、大きすぎるポリマー粒子は、典型的には、除去され、かつ乾燥されたポリマーゲルの微粉砕に再循環される。
前記ポリマー粒子は、前記性質のさらなる改善のために、表面後架橋される。適当な表面後架橋剤は、前記ポリマー粒子の少なくとも2個のカルボキシレート基と共有結合を形成しうる基を含む化合物である。適当な化合物は、例えば、欧州特許出願公開第0083022号明細書A2、欧州特許出願公開第0543303号明細書A1および欧州特許出願公開第0937736号明細書A2中に記載された、多価アミン、多価アミドアミン、多価エポキシド、ドイツ連邦共和国特許出願公開第3314019号明細書A1、ドイツ連邦共和国特許出願公開第3523617号明細書A1および欧州特許出願公開第0450922号明細書A2に記載された、二価アルコールまたは多価アルコール、またはドイツ連邦共和国特許出願公開第10204938号明細書A1および米国特許第6239230号明細書中に記載されたβ−ヒドロキシアルキルアミドである。
さらに、ドイツ連邦共和国特許第4020780号明細書C1には、環式炭酸塩が適当な表面後架橋剤として記載され、ドイツ連邦共和国特許出願公開第19807502号明細書A1には、2−オキサゾリドンおよびその誘導体、例えば2−ヒドロキシエチル−2−オキサゾリドンが適当な表面後架橋剤として記載され、ドイツ連邦共和国特許第19807992号明細書C1には、ビス−2−オキサゾリジノンおよびポリ−2−オキサゾリジノンが適当な表面後架橋剤として記載され、ドイツ連邦共和国特許出願公開第19854573号明細書A1には、2−オキソテトラヒドロ−1,3−オキサジンおよびその誘導体が適当な表面後架橋剤として記載され、ドイツ連邦共和国特許出願公開第19854574号明細書A1には、N−アシル−2−オキサゾリドンが適当な表面後架橋剤として記載され、ドイツ連邦共和国特許出願公開第10204937号明細書A1には、環式尿素が適当な表面後架橋剤として記載され、ドイツ連邦共和国特許出願公開第10334584号明細書A1には、二環式アミドアセタールが適当な表面後架橋剤として記載され、欧州特許出願公開第1199327号明細書A2には、オキセタンおよび環式尿素が適当な表面後架橋剤として記載され、およびWO 2003/031482 A1には、モルホリン−2,3−ジオンおよびその誘導体が適当な表面後架橋剤として記載されている。
好ましい表面後架橋剤は、グリセロール、エチレンカーボネート、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリアミドとエピクロロヒドリンとの反応生成物、およびプロピレングリコールと1,4−ブタンジオールとの混合物である。
殊に好ましい表面後架橋剤は、2−ヒドロキシエチルオキサゾリジン−2−オン、オキサゾリジン−2−オンおよび1,3−プロパンジオールである。
さらに、ドイツ連邦共和国特許出願公開第3713601号明細書A1中に記載された、さらなる重合性のエチレン性不飽和基を含む表面後架橋剤が使用されてもよい。
表面後架橋剤の量は、そのつど、前記ポリマー粒子に対して、好ましくは0.001〜2質量%、より好ましくは0.02〜1質量%、最も好ましくは0.05〜0.2質量%である。
本発明において、表面後架橋前、表面後架橋中または表面後架橋後に、前記表面後架橋剤の他に、三価金属カチオンと一価カルボン酸アニオンとの少なくとも1つの塩基性塩が粒子表面に施される。
さらに、さらなる多価カチオンが使用されてもよいことは、評価されるであろう。適当な多価カチオンは、例えば、二価カチオン、例えば亜鉛、マグネシウム、カルシウム、鉄およびストロンチウムのカチオン、三価カチオン、例えばアルミニウム、鉄、クロム、希土類およびマンガンのカチオン、四価カチオン、例えばチタンおよびジルコニウムのカチオンである。可能な対イオンは、クロリドイオン、ブロミドイオン、硫酸イオン、硫酸水素イオン、炭酸イオン、炭酸水素イオン、硝酸イオン、リン酸イオン、リン酸水素イオン、リン酸二水素イオンおよびカルボン酸イオン、例えば酢酸イオンおよび乳酸イオンである。硫酸アルミニウムおよび乳酸アルミニウムが好ましい。ポリアミンをさらなる多価カチオンとして使用することも可能である。
表面後架橋は、典型的には、表面後架橋剤の溶液を乾燥されたポリマー粒子上に噴霧することによって実施される。噴霧後、表面後架橋剤で被覆されたポリマー粒子は、熱乾燥され、および表面後架橋反応は、乾燥前ならびに乾燥中に行なうことができる。
前記表面後架橋剤の溶液の噴霧は、好ましくは、可動式混合成形型を備えた混合装置中、例えばスクリューミキサー、ディスク型ミキサーおよびパドル型ミキサー中で実施される。水平型混合装置、例えばパドル型ミキサーは、特に好ましく、縦型混合装置が殊に好ましい。水平型混合装置と縦型混合装置との区別は、混合軸の位置により行なわれ、すなわち、水平型混合装置は、水平に取り付けられた混合軸をもち、および縦型混合装置は、垂直に取り付けられた混合軸をもつ。適当な混合装置は、例えば水平型Pflugschar(登録商標)プラウシェアミキサー(Gebr.Loedige Maschinenbau GmbH社、Paderborn在、ドイツ国)、Vrieco−Nauta Continuous Mixer(Hosokawa Micron BV社、Doetinchem在、オランダ国)、Processall Mixmill Mixers(Processall Incorporated社、Cincinnati在、米国)およびSchugi Flexomix(登録商標)(Hosokawa Micron BV社、Doetinchem在、オランダ国)である。しかし、表面後架橋剤溶液を流動層において噴霧することも可能である。
前記表面後架橋剤は、典型的には、水溶液の形で使用される。ポリマー粒子中への表面後架橋剤の浸透深さは、非水性溶剤の含量により、または全溶剤量により、調節されうる。
水だけが溶剤として使用される場合には、界面活性剤が有利に添加される。このことによって、湿潤挙動は改善され、および団塊を形成する傾向は減少される。しかし、好ましくは、溶剤混合物、例えばイソプロパノール/水、1,3−プロパンジオール/水およびプロピレングリコール/水が使用され、その際に質量での混合比は、好ましくは20:80〜40:60である。
前記熱乾燥は、好ましくは接触型乾燥機中、より好ましくはパドル型乾燥機中、最も好ましくはディスク型乾燥機中で実施される。適当な乾燥機は、例えばHosokawa Bepex(登録商標)水平型パドル乾燥機(Hosokawa Micron GmbH社、Leingarten在、ドイツ国)、Hosokawa Bepex(登録商標)ディスク乾燥機(Hosokawa Micron GmbH社、Leingarten在、ドイツ国)およびNara パドル乾燥機(NARA Machinery Europe社、Frechen在、ドイツ国)である。さらに、流動層乾燥機が使用されてもよい。
乾燥は、前記混合装置自体内で、ジャケットの加熱または熱風の吹込によって行なうことができる。同様に、下流の乾燥機、例えば棚段乾燥機、回転管炉または加熱可能なスクリューも適している。流動層乾燥機内で混合しかつ乾燥することは、特に好ましい。
好ましい乾燥温度は、100〜250℃、好ましくは120〜220℃、より好ましくは130〜210℃、最も好ましくは150〜200℃の範囲内にある。反応混合装置内または乾燥機内で前記温度での好ましい滞留時間は、好ましくは少なくとも10分間、より好ましくは少なくとも20分間、最も好ましくは少なくとも30分間、および典型的には、最大で60分間である。
前記性質をさらに改善するために、表面後架橋されたポリマー粒子は、被覆されてよいし、後湿潤されてよい。
この後湿潤は、好ましくは30〜80℃、より好ましくは35〜70℃、最も好ましくは40〜60℃で実施される。温度が低すぎる場合には、前記吸水性ポリマー粒子は、団塊を形成する傾向があり、より高い温度では、既に水は著しく蒸発する。後湿潤に使用される水量は、好ましくは1〜10質量%、より好ましくは2〜8質量%、最も好ましくは3〜5質量%である。前記の後湿潤によって、前記ポリマー粒子の機械的安定性は、高まり、当該ポリマー粒子の静電帯電の傾向は、低下する。
前記膨潤速度および生理食塩水流れ誘導性(SFC)および/またはゲル床透過率(GBP)を改善するのに適した被覆は、例えば無機不活性物質、例えば水不溶性金属塩、有機ポリマー、カチオン性ポリマーおよび二価金属カチオンまたは多価金属カチオンである。粉塵の結合に適した被覆は、例えばポリオールである。前記ポリマー粒子の望ましくないケーキング傾向に抗するのに適した被覆は、例えばヒュームドシリカ、例えばAerosil(登録商標)200、および界面活性剤、例えばSpan(登録商標)20である。
その後に、前記表面後架橋されたポリマー粒子は、再び分級され、小さすぎるポリマー粒子および/または大きすぎるポリマー粒子が除去され、これらの粒子は、前記方法に再循環される。
前記吸水性ポリマー粒子は、下記した試験方法により試験される。
方法:
前記測定は、別記しない限り、23±2℃の周囲温度および50±10%の相対空気湿度で実施されるべきである。前記吸水性ポリマー粒子は、前記測定前に十分に混合される。
生理食塩水流れ誘導性(“SFC”)
0.3psi(2070 Pa)の圧力下での膨潤されたゲル層の生理食塩水流れ誘導性(SFC)を、欧州特許出願公開第0640330号明細書A1(第19頁、第13行〜第21頁、第35行)の記載と同様に、吸水性ポリマー粒子の膨潤されたゲル層のゲル層透過率として測定し、その際に前記欧州特許出願公開明細書の図8に記載された装置は、ガラスフリット(40)が使用されず、プランジャー(39)がシリンダ(37)と同じプラスチック材料からなり、かつ今や全ての載置面にわたって21個の同じ大きさの孔を均一に分配して有する程度に変更された。この測定の手段および評価は、欧州特許出願公開第0640330号明細書A1と比べて不変のままである。流量は、自動的に検出される。
前記生理食塩水流れ誘導性(SFC)は、以下のように算出される:
SFC[cm3s/g]=(Fg(t=0)×L0)/(d×A×WP)
上記式中、Fg(t=0)は、流量測定のデータFg(t)の線形回帰分析を使用してt=0に対する外挿法によって得られる、g/sでのNaCl溶液の流量であり、L0は、cmでのゲル層の厚さであり、dは、g/cm3でのNaCl溶液の密度であり、Aは、cm2でのゲル層の面積であり、かつWPは、dyn/cm2でのゲル層上の静水圧である。
ゲル床透過率(“GBP”)
0.3psi(2070Pa)の圧力下での膨潤されたゲル層のゲル床透過率(GBP)は、米国特許第2007/0135785号明細書(段落[0151]および[0152])の記載と同様に、吸水性ポリマー粒子の膨潤されたゲル層のゲル床透過率として測定される。
遠心分離保持能力(Centrifuge Retention Capacity)(“CRC”)
この遠心分離保持能力(CRC)は、EDANAによって推奨される試験方法No.WSP 241.2−05“Centrifuge Retention Capacity”によって測定される。
63.3g/cm 2 (“AUL0.9psi”)の圧力下での吸収量
63.3g/cm2(一般に、“AUL0.9psi”と呼称される)の圧力下での吸収量は、EDANA(European Disposables and Nonwovens Association)によって推奨される試験方法No.WSP 242.2−05“Absorption Under Pressure”に従って測定されるが、しかし、その際に21.0g/cm2(これは、AUL0.3psiに相応する)の代わりに、63.3g/cm2(AUL0.9psi)の圧力に調節される。

実施例1:1,2−プロピレングリコールで安定化されたモノ酢酸アルミニウム溶液を製造するための実験室的手段
化学量論式:
Al2(SO43(aq.)+Ca(OAc)2+2Ca(OH)2→2Al(OAc)(OH)2(aq.)+3CaSO4(ppt.)
(その際に、OAcは、酢酸アニオンである)に従って、硫酸アルミニウム水溶液100g(26.41質量%)を、オーバーヘッドスターラーを備えた250mlのビーカー中に入れた。このビーカーを攪拌しながら氷浴中で5℃へ冷却した。酢酸カルシウム一水和物粉末13.61gを1回分で添加し、スラリーを15分間、攪拌させた。1,2−プロピレングリコール23.8gを安定剤として添加した。反応温度を10℃以下に維持する一方で、水酸化カルシウム11.44gを30〜45分間にわたって徐々に添加した。水酸化カルシウムの添加が完結したら直ちに、スラリーを氷浴中で30分間、攪拌させた。前記スラリーを室温で30分間攪拌し、次にブフナー漏斗を用いてろ過した。固体の硫酸カルシウムを廃棄し、溶液を使用のために捕集した。
理論的なモノ酢酸アルミニウム濃度を算出し、15.8質量%とした。硫酸カルシウム沈殿物から溶液を回収するのに多大な努力は必要ではないので、溶液の実際の収率は、理論において予想することができる117.35gの40〜60%に達した。
例2:
例1の手段に従って、酢酸アルミニウム溶液を他の安定剤を用いて調製した。安定剤の変動量に基づいて、得られた溶液中のモノ酢酸アルミニウム濃度は、12〜20質量%であった。この溶液を室温および60℃での安定性について試験した。これらの温度で沈殿物が形成されるまでの時間を書き留めた。結果は、次の表中にまとめられている。
Figure 2015514842
結果は、本発明による安定剤を使用すると、安定した溶液を生じることを示す。
例3
基本ポリマー(すなわち、表面架橋されていない超吸収剤)(Hysorb(登録商標)T 8760、BASF Corporation社、Freeport在、Texas、米国、から入手可能)を、Loedige(登録商標)実験室用ミキサー中に入れ、かつ50℃に加熱した。例1の手段に従うが、しかし、下記の表に記載された安定剤を用いて製造されたモノ酢酸アルミニウム0.69質量%と、HEONONおよび1,3−プロパンジオールの混合物0.14質量%(この混合物中でそれぞれ50質量%)と、1,2−プロピレングリコール0.9質量%と水3.31質量%とからなる溶液(全ての量は、塗布すべき基本ポリマーの質量に対して計算された)を、加熱された基本ポリマー上に450rpmの攪拌速度で噴霧し、この基本ポリマーをこの速度でさらに30秒間混合した。これに続いて、さらに2分間、200rpmの設定で混合した。その後に、湿潤したポリマー粒子を180℃の生成物温度に急速に加熱し、かつさらに60分間混合しながら硬化させた。表面後架橋されたポリマー粒子を周囲温度に冷却し、かつ300〜600μmの粒径に篩分けした。
この手段をモノ酢酸アルミニウムに対して異なる安定剤を用いて繰り返した。生じる吸水性ポリマー粒子は、次の表中にまとめられた性質を有していた:
Figure 2015514842
これらの試験は、クエン酸ナトリウムで安定化された塩基性塩溶液を用いて製造された吸水性ポリマーが受け入れることができない低いGBPを提示することを示す。本発明により製造された吸水性ポリマーは、良好な吸収パラメーターを示し、かつホウ酸に抗する毒性問題を回避させる。

Claims (10)

  1. a)酸基を有しかつ少なくとも部分的に中和されていてよい、少なくとも1つのエチレン性不飽和モノマー、
    b)少なくとも1つの架橋剤、
    c)少なくとも1つの開始剤、
    d)任意に、a)に規定されたモノマーと共重合しうる、1つ以上のエチレン性不飽和モノマー、および
    e)任意に、1つ以上の水溶性ポリマー
    を含むモノマー溶液またはモノマー懸濁液を重合させることによって、吸水性ポリマー粒子を製造する方法であって、
    この方法が乾燥、微粉砕、分級および表面後架橋を含み、前記吸水性ポリマー粒子を、表面後架橋前、表面後架橋中または表面後架橋後に、三価金属カチオンと一価カルボン酸アニオンとの少なくとも1つの塩基性塩で被覆し、この塩基性塩を、ビシナル−ジオールおよび/または式R1−CO−NR23のアミドによって安定化されている溶液の形で塗布し、上記式中、R1は、Hではなく、かつR2とR3の双方がHである場合には、R1は、H2N−ではないものとする、前記方法。
  2. 前記の被覆すべき吸水性ポリマー粒子100g当たり、三価金属カチオン0.00004〜0.05モルを使用する、請求項1記載の方法。
  3. 前記三価金属カチオンは、アルミニウムカチオンである、請求項1または2記載の方法。
  4. 前記一価カルボン酸アニオンは、酢酸アニオンである、請求項1から3までのいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記溶液は、水溶液である、請求項1から4までのいずれか1項に記載の方法。
  6. 三価金属カチオンと一価カルボン酸アニオンとの少なくとも1つの塩基性塩の安定化された溶液であって、安定剤がビシナル−ジオールおよび/または式R1−CO−NR23のアミドであり、上記式中、R1は、Hではなく、かつR2とR3の双方がHである場合には、R1は、H2N−ではないものとする、前記の安定化された溶液。
  7. 前記ビシナル−ジオールが1,2−プロピレングリコールである、請求項6記載の安定化された溶液。
  8. 前記アミドがN−(2−ヒドロキシエチル)−オキサゾリジン−2−オンである、請求項6または7記載の安定化された溶液。
  9. 前記溶液が水溶液である、請求項6から8までのいずれか1項に記載の安定化された溶液。
  10. 前記溶液が、1,2−プロピレングリコールおよびN−(2−ヒドロキシエチル)−オキサゾリジン−2−オンによって安定化された、モノ酢酸アルミニウムの水溶液である、請求項6から9までのいずれか1項に記載の安定化された溶液。
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