JP2015509892A

JP2015509892A - 喫煙品用パック

Info

Publication number: JP2015509892A
Application number: JP2014555959A
Authority: JP
Inventors: ヤング、リチャード
Original assignee: British American Tobacco Investments Ltd
Current assignee: British American Tobacco Investments Ltd
Priority date: 2012-02-08
Filing date: 2012-12-31
Publication date: 2015-04-02
Anticipated expiration: 2032-12-31
Also published as: EP2812265B1; GB201202142D0; EP2812265A1; US20140374291A1; BR112014018963A8; BR112014018963A2; WO2013117283A1; RU2014136189A; JP5919397B2; RU2613776C2

Abstract

本発明は、喫煙品用パック（１）に関する。パック（１）は、複数のパネル（４、５、６、７）とこれらパネルが合わさる所に位置する複数のパック縁部（１６、１７、１８、１９）を含む。少なくとも１つのパック縁部は、パック材全体を延び、縁部がその長さの少なくとも一部に沿って凹凸になるように構成された複数の切り込み（２２）を含む。

Description

本発明は、特定の縁部構造を有するパック、特にしかしながらこれに限定されるものではないがタバコ産業製品、例えば紙巻きタバコなどの喫煙品を含むパックに関する。

従来の喫煙品用パックは、一般には平行６面体形状のパックであり、これはパックの面が合わさる箇所に形成された矩形の縁部を有する。パック材を折り曲げることによって形成されるこれらの縁部は、折り曲げる前に所望の折り曲げ軸に沿って形成される折り目を必要とする。本発明は、別の縁部構造を有するパックを提供することを目的としている。

本発明では喫煙品用のパックが提供され、このパックは複数のパネルと、これらパネルが合わさる所に複数のパック縁部とを含み、パック縁部の少なくとも１つがパックの材料全体を延び、縁部がその長さの少なくとも一部に沿って凹凸になるように構成されたた複数の切り込みを含む。

その少なくとも１つの縁部は、上記複数の切り込みだけによって画定されてもよい。

上記少なくとも１つのパック縁部は、この縁部に対応する隣接するパネル間で少なくとも２つの折り目をパック材に含んでもよく、上記複数の切り込みはこれら折り目の少なくとも１つに沿って設けてもよい。上記少なくとも２つの折り目は、平行であってもよく、上記少なくとも１つのパック縁部が面取りされるように構成されてもよい。上記少なくとも１つのパック縁部は、２つの折り目を含んでもよく、これらはそれらの長さの少なくとも一部に沿って複数の切り込みを含む。

パック材は、折り目または隣接するパネルの間の上記少なくとも１つのパック縁部の上記折り目の少なくとも１つで脆弱化されてもよく、上記複数の切り込みは、その折り目または上記複数の折り目の少なくとも１つに沿ってのみ脆弱化された部分を含んでもよい。

折り目は、その長さに沿って折り目軸を画定してもよく、および複数の切り込みの少なくとも１つの一部は、折り目軸と接してもよい。切り込みは、折り目軸を横断して延びてもよく、または延びてなくてもよい。切り込みは、湾曲させてもよく、折り目軸が上記複数の切り込みの１つ以上と接線関係になるように配置してもよい。

切り込みは、折り目軸が複数の切り込みそれぞれと接線関係になるように配置してもよい。

別の実施態様において切り込みは直線状であってもよく、折り目軸に対して斜めの角度で配されてもよい。複数の切り込みは、折り目軸に対して同じ角度で折り目軸の方に延びてもよい。切り込みは、折り目軸に対して斜めの角度で延びてもよい。

切り込みの内の少なくとも２つは、長さが異なってもよく、少なくとも１つの切り込みの長さは、０．５ｍｍ〜５ｍｍの範囲内であってもよい。

隣接する切り込みは、折り目軸の側部に左右交互に位置してもよい。

本発明のパックは、対応する縁部で合わさる前パネルと側部パネルを有する内部フレームをさらに含み、内部フレームの縁部の少なくとも１つは、内部フレームの材料全体を延び、内部フレーム縁部がその長さの少なくとも一部に沿って凹凸になるように構成されている。

切り込みは、少なくとも１つの起伏のある、凹凸があるおよび／またはざらつきのある縁部を画定する複数の突出部を上記少なくとも１つのパックまたは内部フレーム縁部に画定してもよい。これら突出部は隣接するパックパネル／内部フレームパネルの内の少なくとも１つと同一面にあってもよい。突出部は、折り目軸の両側で左右交互に配置されてもよく、隣接する突出部は、実質的に互いに直交する面に配されてもよい。切り込みは、少なくとも１つの起伏のある、凹凸のあるおよび／またはざらつきのある縁部を画定する複数の開口部をパック縁部に画定してもよい。

内部フレームの切り込みは、上述したようなものであってもよい。

複数の切り込みを含む少なくとも１つのパック縁部は、実質的に方形であってもよい。上述のパックは、縁部が方形のパックでもよい。

また本発明は、喫煙品用パックを形成するためのブランクを提供し、このブランクは、ブランクを折り曲げてパックを形成する際に、パック縁部折り目軸を含む交差部で合わさる複数のパネルを含み、このブランクは、パックの縁部を形成する際にブランクを折り曲げやすくするために少なくとも１つの交差部で脆弱化され、脆弱化された部分は、ブランクの材料全体を延びた複数の切り込みを含み、パックを製するためにブランクを折りたたんだ際に、これら複数の切り込みが脆弱化された部分の長さの少なくとも一部に沿って縁部に凹凸が設けられるように構成されている。

切り込みは、上述のように構成されてもよい。

また本発明は、喫煙品用パックの製造方法を提供し、この方法は、所望の折り目軸に沿って、ブランク材全体を延び、折り目軸の周囲に位置する複数の切り込みを形成することによってブランクを脆弱化することと、ブランクを折り目軸に沿って折り曲げ、パックの縁部を形成し、切り込みがその縁部をその長さの少なくとも一部に沿って凹凸状に画定することとを含む。

所望の折り目軸に沿った脆弱部は、複数の切り込みのみを含んでもよい。

本発明の喫煙品用のパックの製造方法は、平台カッター、ローラーカッターまたはレーザーの内少なくとも１つを使用して切り込みを形成する工程を含んでもよい。

本発明の方法は、パックのブランクが板紙の連続したロールから、切り込みを形成し、紙巻きタバコ包装装置に供給しながら、オンラインで形成されることを含んでもよい。

本発明の実施態様を図１から１０を参照して、あくまで例示を目的として説明する。

閉じた位置にある本発明の第１実施態様のパックの斜視図である。; 開いた位置にある図１のパックを示す。内部フレーム用のブランクを含む図１および２に示したパックを作製するためのブランクの平面図である。閉じた位置にある本発明の第２実施態様のパックの斜視図である。開いた位置にある図４のパックを示す。内部フレーム用のブランクを含む図４および５に示したパックを作製するためのブランクの平面図である。閉じた位置にある本発明の第３実施態様のパックの斜視図である。開いた位置にある図７のパックを示す。内部フレーム部分を含む図７および８に示したパックを作製するためのブランクの平面図である。一連のパックの縁部の変形構造を形成するための別の切り込みパターンの例を示す。

本発明の第１実施態様のパック１を図１および２に示し、これは胴体２およびヒンジ式蓋３を有する一般的な平行６面体形状の容器を含む。パック１は、大きい前壁および後壁４、５、小さい側壁６、７、底壁８および頂壁９を有する。前壁、後壁および側壁４、５、６、７は、前、後および側壁胴体パネル４ａ、５ａ、６ａ、７ａならびに前蓋パネル、後蓋パネルおよび側壁蓋パネル４ｂ、５ｂ、６ｂ、７ｂを含む。ヒンジ式蓋３は、後胴体パネル５ａおよび後蓋パネル５ｂの間の折り込みヒンジ線１０で胴体２に一体に接続され、胴体２の頂部の取り出し開口部１１が露出して、中の喫煙品が取り出せる開いた位置と閉じた位置の間で枢動可能である。パック１は、前壁４、後壁５および側壁６、７の間に長手方向縁部１６、１７、１８、１９を含む。これらの縁部１６、１７、１８、１９は、それらの長さに沿って折り目軸２４を画定する。

胴体２は、前パネル１３および側部パネル１４、１５を有する内部フレーム１２含み、胴体の開口部１１ａから突出するように胴体２内に配されている。折り目軸２４は、内部フレーム前パネル１３および内部フレーム側部パネル１４、１５それぞれの間に形成されている。

図３は図１および２のパックを形成するために使用されるブランク２０、２１を示し、主パックブランク２０および内部フレームブランク２１を含む。主パックブランク２０は、上述の組み立てられたパック１の一体に形成される種々のパネル含み、これらには同じ参照番号を付してある。図から明らかなようにブランク２０、２１は、パネル４ａ、４ｂ、５ａ、５ｂ、６ａ、６ｂ、７ａ、７ｂの間に複数の所望の折り目軸２４を含み、これらに沿って組み立てられたパック１を形成するためにブランク２０、２１が折り曲げられ、そしてこれらの折り目軸２４は組み立てられたパック１の縁部１６、１７、１８、１９に対応する。複数の湾曲した切り込み２２が各折り目軸２４に沿ってブランク材料に形成され、各折り目軸２４が各湾曲した切り込み２２に接線方向に位置し、隣接する湾曲した切り込み２２は、折り目軸２４の対向側部に位置するように配置されている。図示した第１の例示的実施態様では、湾曲した切り込み２２は折り目軸２４と交わらない。

ブランク２０、２１を折り目軸２４に沿って折り曲げて、パック１およびパック縁部１６、１７、１８、１９を形成する際に、湾曲した切り込み２２は、各折り曲げを完成させるため必要とされる力を減らし、所望の配向、即ち意図した折り目軸２４に沿って形成するためにブランク２０、２１での折り曲げをやりやすくする脆弱化領域として機能する。これによってブランク２０、２１の各折り目軸２４に沿って長手方向に延びて形成されるしわまたは切り込み線などの追加の別個の脆弱化線を設ける必要性がなくなる。これによってブランクを折り曲げてパック１を完成させるためにパッキング機を通過させる前に所望のパック縁部でブランク２０、２１に切り込み２２だけを形成する必要があるのでブランクの製造をより速く、簡単にそしてより効率的に行うことができる。従って製造時間およびコストを節約することができ、装置を単純化し、そのコストを抑えることもできる。さらに、ブランク２０、２１を折り曲げる際に、各切り込み２２の両側のブランク２０、２１の材料を離して、各切り込み２２を僅かに開くと、これらの開口部によってパック１の縁部１６、１７、１８、１９が縁部の長さに沿って一定の滑らかな直角の頂点ではなく、凹凸のあるおよび起伏のある感触の表面を有するようになる。図１〜３の実施態様ではパックの起伏のある縁部１６、１７、１８、１９は、各弓形の切り込み２２によって画定された一連の丸みを帯びた突出部２７を含み、突出部２７の折り目軸２４の両側に交互に配される。また当然のことながら、いくつかの実施態様では特定のパネルの方の折り目軸の側部に形成された切り込み２２は、その切り込みが通常そのパネルと同一面にあることによって形成される突出する部分となる。従って、交互に突出する部分は、通常、互いにに直交する面に延びる。上述の製造上の利点に加えて、パックのざらつきのある非均一な縁部は、パック１とユーザーの手との摩擦を大きくし、パック１を保持した際に滑る可能性を減らし、またユーザーに所望の触感を与える。

折り目軸２４に沿ってブランク２０、２１を折り曲げることによって得られるパック１の縁部１６、１７、１８、１９は、実質的に方形のパック縁部となり、これらはそれに沿って上述の起伏のある感触を有する。即ち、各パネルはパネルの間の遷移部において縁部にあらゆる適用可能な湾曲した部分なしで実質的に直角に切り込みによって画定されたパック縁部で合わさる。従って、本発明のブランク２０、２１は、方形の縁部のパックを製造するように構成されている既存のパック形成装置にこれらにほとんどまたは全く変更を加えずに使用して、上述の不規則なざらつきのある縁部構造を有するパックを作製する。

複数の切り込み２２は、内部フレームブランク２１の折り目軸２４に沿って位置し、上述の不規則なざらつきのある内部フレーム縁部を作製し、内部フレームをブランク２１から組み立てる際に各折り曲げを完成させるために必要とされる力を減らす。内部フレーム縁部に沿った切り込み２２で内部フレームブランク２１の突出部によって生じる内部フレーム１２の不規則な縁部によって内部フレーム１２と蓋３の内側の間により大きな摩擦が生じる。また内部フレーム１２の不規則な縁部は、蓋３の不規則縁部の内側と「係止」することができる。これらの効果の１つまたは両方によって、蓋３を完全に閉じた位置に保持するように機能し、およびパック１がユーザーのポケットまたはバッグの中に入っている際に意図せずに開いたり、完全に閉じた位置から僅かに隙間のように開いてしまう可能性を減少させる。従ってこのことにより蓋を完全に閉じた状態に保持するために蓋と摩擦式に係合するように機能する従来のヒンジ式蓋パックに設けられているような内部フレームの両側に設けられる「耳部」を突出させる必要性がなくなる。さらに内部フレーム１２の不規則な縁部は、パック１の剛性を向上させ、パック１のこれら合わさる部材の保持する強度を向上させるように機能するパック胴体２の不規則な縁部の内側に「係止」することもできる。

ここで説明した実施態様では湾曲した切り込み２２は、約０．５ｍｍ〜５ｍｍの範囲内で長さが異なってもよい。本発明の範囲内の別の実施態様（図示せず）では、湾曲した切り込み２２は全て同じ長さであってもよい。またさらに、パックおよびブランク材において図１〜３に示し、上述したもの以外の異なる大きさおよび形状の切り込みを図１０を参照して以下に詳しく説明するように設けることも本発明の範囲内である。

本発明の第２の実施態様のパック１を図４および５に示し、これは胴体２およびヒンジ式蓋３を有する一般的な平行６面体容器を含み、第１の実施態様のパック１の特徴に対応する同様の特徴には同じ参照番号を付してある。胴体２は、前パネル１３および側部パネル１４、１５を有する内部フレーム１２を含み、胴体２内にその開口部１１から突出するように配置されている。図６は、図４および５のパックを形成するために使用されるブランク２０、２１を示し、主パックブランク２０および内部フレームブランク２１を含む。ブランク２０、２１の種々のパネルもまた第１の実施態様のものと類似しており、従って同じ参照番号を付してある。

第１の実施態様と第２の実施態様のパック１およびブランク２０、２１の違いの１つは、長手方向パック縁部１６、１７、１８、１９に対応するブランク２０、２１の部分の構造である。それぞれのブランクは、折り目軸２４を含むが、これらブランク２０、２１は、第１の実施態様の湾曲した切り込み２２とは対照的に複数の直線状の切り込み２５を含む。直線状の切り込み２５がパック材に形成され、折り目軸２４に沿って配され、折り目軸２４に対して約４５度の角度で延びている。直線状の切り込み２５は、互いに交わることなく、折り目軸２４で終結している。

本発明の第３の実施態様のパック１を図７および８に示し、これは胴体２およびヒンジ式蓋３を有し、胴体２内に内部フレーム１２を有する一般的な平行６面体容器を含む。第１および第２実施態様のパック１の特徴に対応する同様な特徴には同じ参照番号を付してある。図９は図７および８のパックを形成するために使用されるブランク２０、２１を示す。

第３の実施態様のパック１およびブランク２０、２１と第１および第２実施態様の違いの１つは、パックの長手方向縁部１６、１７、１８、１９の構成にある。第１および第２の実施態様ではパックの長手方向縁部は、それぞれ上述の不規則なざらつきのあるパターンを有する実質的に方形のパック縁部を形成するように構成された単一の折り目軸２４を含む。しかしながら、第３の実施態様のパック長手方向縁部１６、１７、１８、１９は、それぞれ互いに平行な２つの折り目軸２８を含み、これによりパック前壁、パック後壁およびパック側壁４、５、６、７の間の各パック長手方向縁部１６、１７、１８、１９は面取りされる。各折り目軸２８は、複数の湾曲した切り込み２２含み、これらは面取されたパック縁部１６、１７、１８、１９に上述した本発明の第１の実施態様と同じように凹凸のある感触の効果を供する。しかしながら、当然のことながら組み立てられたパック１の各折り目軸２８は、約４５°の折り曲げ角度を含み、これによりパック縁部１６、１７、１８、１９それぞれの２つの折り目軸２８は、隣接する各パック前壁、後壁、側壁４、５、６、７の間で９０度の縁部を形成する。従って上述したようにブランク２０、２１を折り曲げることによって折り目軸２８に沿ってパックまたはブランク材の切り込み２２で生じる開口部は、本発明の第１の実施態様と同じ程度に開口せず、その結果得られる連続した丸みを帯びた突出部２７は、第１の実施態様のパック１の９０度の折り曲げに沿った対応する大きさの切り込み２２ほど大きく突出しない。それでも形成されたパック縁部１６、１７、１８、１９は、２つの折り目軸２８に対応する２つのこのような凹凸縁部ラインを含む各面取された縁部１６、１７、１８、１９によって所望の凹凸のある触感効果を奏する。

図１０は、パックに本発明の範囲内で別の凹凸縁部触感および構造を設けるためのブランクおよびパック材縁部に設けられる切り込み形状およびパターンの複数の変形例を示す。図から明らかなようにこれらの変形例は、別の湾曲した切り込み、別の直線状の切り込み、および所望の折り目軸と交差する切り込みなどを含んでもよい。上述の実施態様では直線状の切り込み２５は、折り目軸２４に対して４５度の角度で延びているが、本発明のこれとは別の実施態様では、直線状の切り込み２５は折り目軸２４に対してあらゆる鋭角または斜めの角度で延びてもよい。というのはこのような直線状の切り込みは、切れ目を開口させるために斜めの角度であることが好ましく、所望の凹凸触感縁部効果を供するからである。また切り込み２２、２５は、長さが異なってもよく、例えば、切り込みは、約０．５ｍｍ〜５ｍｍの範囲内で長さが異なってもよい。

上述の実施態様では切り込み２２、２５は、折り目軸２４、２８と交差しない。しかしながら、本発明はこのような構成の切り込みに限定されず、切り込みは折り目軸と交差してもよく(図１０に示した切り込みパターンのいくつかのように)、当然のことながらこのような実施態様において、得られる縁部の凹凸は、切り込み２２、２５によって画定された突出部分２７がパック縁部を越えて突出する度合いによって大きくなる。

上述の実施態様ではパック１にはパック１の４つの長手方向縁部１６、１７、１８、１９に沿って凹凸のある縁部構造が設けられ、これらの縁部は、パックを図１、２、４、５、７および８に示した上向きに配向した場合、「垂直」縁部を構成する。しかしながら、本発明はこの構成に限定されるものではなく、１つ以上の長手方向縁部のみにパック縁部に沿って配された上述の切り込みによって生じる凹凸パターンが設けられているパックも本発明の範囲内である。さらに長手方向縁部に加えてまたは代わりにパックの頂部および／または底部に沿ってこのような凹凸縁部構造が形成された１つ以上の横手方向縁部を有するパックも本発明の範囲内である。

本発明の第３の実施態様のパック１を示し、パック縁部のそれぞれの両方の折り目軸２８がそれに沿った複数の切り込みによって生じる凹凸構造を有すると説明した。しかしながら、各パック縁部の各対の折り目軸の１つの折り目軸２８だけに凹凸縁部構造を生じさせる切り込みを設けることも本発明の範囲内である。

本発明のパックおよびブランクは、板紙で作製してもよく、１８０〜３００ｇ／ｍ^２、より典型的には２００〜２８０ｇ／ｍ^２、例えば２４０ｇ／ｍ^２の重量を有するものでもよいが、これより軽いもの例えば２１５ｇ／ｍ^２、さらには２００ｇ／ｍ^２のものを使用してもよい。板紙は、通常、０．３ｍｍ程度の厚みを有するが、必ずしもこの厚さに限定されるものではない。従って、切り込み長さに対する板紙の厚さの比は、約１：１．５〜１：１７の範囲内であってもよい。また異なる構成の板紙、例えば段ボール紙も本発明の範囲内で使用してもよい。

種々の問題に対処し本技術を促進するため、本開示の全体は種々の実施形態を一例として示す。その実施形態の中で特許請求の範囲に記載の発明が実践され、優れた喫煙品用パックが提供される。本開示の利点および特徴は、単に実施形態の代表的事例であって全てを包括する事例ではなく、これ以外を排除する事例でもない。これらは単に特許請求された特徴の理解を助け、教示するために提示されているに過ぎない。当然のことだが、これらは全ての特許請求された発明を表していない。よって、本開示の特定の態様は、本明細書中で説明されていない。別の態様が本発明の特定の部分のために存在するものではないということ、またはさらなる説明されていない別の態様が一部において利用可能であるということは、これらの別の態様を放棄すると考えるものではない。また当然のことだが、これら説明していない態様の多くは、本発明の同じ原理を包含し、それ以外のものは本発明と同等である。従って、その他の態様も利用可能であり、本開示の範囲・概念から逸脱することなく他の実施形態を利用し改変することができる。従って全ての例、実施例および／または実施態様は、本開示を通して限定的なものではないと見なされる。また記載が長くならないようにまた繰り返しを避けるという目的以外でここで説明しなかった実施態様に対してここで説明したこれらの実施態様に関しての推論をするべきではない。種々の実施形態は、開示された要素、構成要素、特徴、部品、工程、手段他の種々の組合せを好適に含んでも、それらで構成されても、または本質的にそれらで構成されてもよい。開示された要素、構成要素、特徴、部品、工程、手段他のいくつかは、これらが同時に１つの実施態様に存在し得ないことから相互に矛盾する場合もある。同様にいくつかの特徴は、本開示の１つの態様に適用可能であるが、他の態様に適用できないこともある。さらに本開示は、現時点で特許請求されていない他の発明を含む。出願人は、これら現時点で特許請求されていない発明の追加出願、継続出願、一部継続出願、分割出願などを行う権利を含む全ての権利を留保する。従って当然のことだが、本開示の利点、実施形態、実施例、機能、特徴、構造、および他の態様は、特許請求の範囲またはそれと同等のものを限定することによって規定されるので、本開示を限定するものとして考慮すべきではない。

Claims

喫煙品用パックであって、このパックは複数のパネルと、これらパネルが合わさる所に複数のパック縁部とを含み、パック縁部の少なくとも１つがパックの材料全体を延び、縁部がその長さの少なくとも一部に沿って凹凸になるように構成された複数の切り込みを含むパック。
前記少なくとも１つのパック縁部は、この縁部に対応する隣接するパネル間で少なくとも２つの折り目をパック材に含み、前記複数の切り込みはこれら折り目の少なくとも１つに沿って設けられていることを特徴とする請求項１記載のパック。
前記パック材は、折り目または隣接するパネルの間の前記少なくとも１つのパック縁部の上記折り目の少なくとも１つで脆弱化され、前記複数の切り込みは、その折り目または前記複数の折り目の少なくとも１つに沿ってのみ脆弱化された部分を含むことを特徴とする請求項１または２記載のパック。
前記折り目は、その長さに沿って折り目軸を画定し、複数の切り込みの少なくとも１つの一部は、折り目軸と接すること特徴とする請求項２または３記載のパック。
前記切り込みは、折り目軸を横断して延びていないことを特徴とする請求項４記載のパック。
前記切り込みは、湾曲していることを特徴とする請求項１乃至５いずれか１項記載のパック。
前記折り目軸が前記複数の切り込みの１つ以上と接線関係になるように前記切り込みが配置されていることを特徴とする請求項６が請求項５に従属する場合に請求項６に記載のパック。
前記切り込みは直線状であることを特徴とする請求項１乃至５いずれか１項記載のパック。
前記切り込みは折り目軸に対して斜めの角度で配されていることを特徴とする請求項８記載のパック。
前記切り込みの内の少なくとも２つは、長さが異なっていることを特徴とする請求項１乃至９いずれか１項記載のパック。
前記隣接する切り込みは、折り目軸の側部に左右交互に位置していることを特徴とする請求項４または請求項５乃至１０いずれかが請求項４に従属する場合に請求項５乃至１０いずれか１項記載のパック。
対応する縁部で合わさる前パネルと側部パネルを有する内部フレームをさらに含み、内部フレームの縁部の少なくとも１つは、内部フレームの材料全体を延び、内部フレーム縁部がその長さの少なくとも一部に沿って凹凸になるように構成されていることを特徴とする請求項１乃至１１いずれか１項記載のパック。
前記内方フレームの切り込みは、請求項２乃至１１に記載されたものであることを特徴とする請求項１２記載のパック。
前記複数の切り込みは、折り目軸に対して斜めの部分を含むことを特徴とする請求項４または請求項５乃至１３のいずれかが請求項４に従属する場合に請求項５乃至１３いずれか１項記載のパック。
前記切り込みは、前記少なくとも１つの縁部の凹凸を供する少なくとも１つのパックおよび内方フレームの縁部に沿って複数の突出部を画定することを特徴とする請求項１乃至１４いずれか１項記載のパック。
前記切り込みは、前記少なくとも１つの縁部の凹凸を供する少なくとも１つのパックおよび内方フレームの縁部に沿って複数の開口部を画定することを特徴とする請求項１乃至１５いずれか１項記載のパック。
喫煙品用パックを形成するためのブランクであって、このブランクは、ブランクを折り曲げてパックを形成する際に、パック縁部の折り目軸を含む交差部で合わさる複数のパネルを含み、このブランクは、パックの縁部を形成する際にブランクを折り曲げやすくするために少なくとも１つの交差部で脆弱化され、脆弱化された部分は、ブランクの材料全体を延びた複数の切り込みを含み、パックを製するためにブランクを折りたたんだ際に、これら複数の切り込みが脆弱化された部分の長さの少なくとも一部に沿って縁部に凹凸が設けられるように構成されているブランク。
前記切り込みが請求項２乃至１１のいずれかに記載されているように構成されていることを特徴とする請求項１７記載のブランク。
喫煙品用パックの製造方法を提供し、この方法は、所望の折り目軸に沿って、ブランク材全体を延び、折り目軸の周囲に位置する複数の切り込みを形成することによってブランクを脆弱化することと、ブランクを折り目軸に沿って折り曲げ、パックの縁部を形成し、切り込みがその縁部をその長さの少なくとも一部に沿って凹凸状に画定することとを含む方法。
所望の折り目軸に沿った脆弱部は、複数の切り込みのみを含むことを特徴とする請求項１９記載の方法。