JP2015506685A - 植物成長培地湿潤組成物 - Google Patents

Abstract

少なくとも１つの非イオン性アルキレンオキシドコポリマーと、少なくとも１つのテルペン系アルコキシレートとを含む成長培地湿潤組成物が提供される。

Description

本発明は、一般に、特定のテルペン系アルコキシレートとブロックコポリマー界面活性剤との混合物を含む組成物ならびに撥水性の植物成長培地および土壤の湿潤、浸透および保水特性を含む、植物成長培地および土壤の性能を向上させるためのこのような組成物の使用に関する。

土壤または他の植物成長培地の撥水性は、植物の根系中への水の浸透および水分保持を妨げることによって、植物の成長および発育を補助するためのその有用性に直接影響を与え得る。特に、この条件は、高度に管理された芝地および／または芝生内の流出（ｒｕｎｏｆｆ）、侵食（ｅｒｏｓｉｏｎ）、および浸出（ｌｅａｃｈｉｎｇ）ならびに局所的なドライスポットにつながり得る。このような局所的なドライスポットは、プレーの質（ｐｌａｙｉｎｇ ｑｕａｌｉｔｙ）およびプレー面（ｐｌａｙｉｎｇ ｓｕｒｆａｃｅ）の外観に悪影響を与えるドライパッチなどの欠陥につながることが多い。

石鹸または中性洗剤などのアニオン性湿潤剤が、疎水性の土壤への水の浸透を促進するのに、数十年間にわたって使用されてきた。しかしながら、これらの物質は、植物に有害であることが多く、土壌構造に悪影響を与えることがある。最近になって、最適な芝草の健康状態を維持し、水利用効率を高めるために、ゴルフ場、スポーツの競技場または他のこのような極めて管理された緑地もしくはアメニティ施設の芝地（ａｍｅｎｉｔｙ ｔｕｒｆ ａｒｅａ）などの領域の疎水性の土壤の処理に、非イオン性湿潤剤を使用するのが一般的になった。非イオン性芝生湿潤材料の使用には、下層土の水和の速度／有効性の向上（それによって、潅がいプロセスの有効性が向上される（より短い期間でより少ない水））を含むいくつかの有利な効果がある。これは、水利用の節約、また、芝生ベースのプレー面の利用の持続時間の増加ももたらす。

現在の商慣行の範囲内では、サッチ（ｔｈａｔｃｈ）および下層土の湿潤／水和の向上のために、ポリマーおよび高分子非イオン性界面活性剤をベースとする土壌湿潤剤（ｓｏｉｌ−ｗｅｔｔｅｒ）を使用するのが一般的である。例えば、高分子非イオン性界面活性剤は、典型的に、それらの証明された有効性および植物に対する安全性（ｐｈｙｔｏ−ｓａｆｅｔｙ）のため、撥水性の土壤の湿潤および水分保持を向上させるのに使用される。同様に、特定のアルキレンオキシドポリマーが、最適な芝草の健康状態を維持し、水利用効率を向上させるために、ゴルフ場産業において広く使用されている。

土壤の湿潤に加えて、芝生および様々な農作物の維持のための農薬材料と組み合わせて湿潤剤を施用する可能性もある。このような材料としては、（問題となる草種の除去のための）除草剤、殺真菌剤、殺虫剤、植物成長調節剤、肥料および栄養素が挙げられる。湿潤剤組成物が、補助剤特性も発揮し得る場合、これは、水管理にとどまらないさらなる利点である。典型的に、ポリマーベースの材料は、浸透促進剤として働くには分子が大きすぎるため、補助剤特性は僅かである。

したがって、同時施用される（ｃｏ−ａｐｐｌｉｅｄ）農薬材料の向上した生物学的利用能に加えて向上した成長培地湿潤性能を提供する多機能の湿潤組成物およびその使用方法を提供することが有利であろう。

したがって、本発明は、少なくとも１つの非イオン性アルキレンオキシドコポリマーと、少なくとも１つのテルペン系アルコキシレートとを含む成長培地湿潤組成物を提供する。一態様において、非イオン性アルキレンオキシドコポリマーは、主要量で組成物中に存在し、テルペン系アルコキシレートは、少量で組成物中に存在する。

別の態様において、非イオン性アルキレンオキシドコポリマー成分は、エチレンオキシド（ＥＯ）とプロピレンオキシド（ＰＯ）との非イオン性コポリマーである。本明細書において使用される際、テルペン系アルコキシレート成分の文脈における「テルペン系（ｔｅｒｐｅｎｉｃ）」という用語は、テルペン由来の部分を示す。さらなる実施形態において、本発明の湿潤組成物は、水ならびに／あるいはアルキルアルコールおよび／またはグリコールなどの１つ以上の有機希釈剤も含有し得る。

本発明は、植物、植物の部分、種子、それらの生育場所または植物成長培地を、有効量の前記湿潤組成物と接触させることによって、植物成長培地における植物の成長を促進するために上記の湿潤組成物を使用する方法も提供する。

本発明は、土壌または芝草などの場所を有効量の前記湿潤組成物と接触させることによって、このような場所におけるドライパッチ（局所的なドライスポット）の発生を減少させる方法をさらに提供する。

別の実施形態において、植物成長培地の疎水性を低下させる方法が提供され、この方法は、植物成長培地への有効量の前記湿潤組成物の施用を含む。

本発明の別の態様において、少なくとも１つの農薬の生物学的有効性または生物学的利用能を向上させる方法であって、前記少なくとも１つの農薬の生物学的有効性または生物学的利用能を促進するのに有効な量で、本発明に係る湿潤組成物と同時の施用、別々の施用、または連続施用を含め、任意の所望の順序で、植物、植物の部分、種子、またはそれらの生育場所に農薬を施用する工程を含む方法が提供される。

本発明の実施の際、本発明の湿潤組成物は、濃縮物として、または希釈された最終用途製剤水溶液として使用するために、本発明に係る濃縮物を水中に分散させることによって施用され得る。

本発明の湿潤組成物は、単独であるいは殺虫剤、殺真菌剤、除草剤、成長調節剤、肥料または栄養素などの農薬材料と組み合わせて、直接または水に希釈して施用され得る。

一実施形態において、本発明の湿潤剤は、芝草の根域中の水の管理を助け、ドライパッチ（局所的なドライスポット）を防ぐのを助けるのに有用である。

別の実施形態において、本発明に係る湿潤組成物は、少なくとも１つの非イオン性アルキレンオキシドコポリマー（ａ）と、少なくとも１つのテルペン系アルコキシレート浸透剤（ｂ）とを含む。有利なことに、芝草などの場所に施用される場合、浸透剤成分（ｂ）が、根域内のより効率的な水の移動および分配を促進する一方；ポリマー成分（ａ）は、根域内に深くかつ均一に水分を保持する。

一実施形態において、本発明に係る湿潤組成物は、ゴルフ場、スポーツの競技場および他のアメニティ施設の芝地のあらゆる領域において使用するのに適している。

上述した本発明の様々な態様、ならびに本発明の多くの他の態様が、以下により詳細に記載される。

したがって、一実施形態において、本発明の成長培地湿潤組成物は：
（ａ）式（Ｉ）
Ｒ₁−Ｏ−（ＣＨ₂ＣＨ₂Ｏ）_x（ＣＨ（ＣＨ₃）ＣＨ₂Ｏ）_y（ＣＨ₂ＣＨ₂Ｏ）_z−Ｒ₂（Ｉ）
（式中、Ｒ₁およびＲ₂が、独立して、水素および直鎖状または分枝鎖状Ｃ₁〜Ｃ₈アルキルから選択され；ｘ、ｙおよびｚの値がそれぞれ０以外であり、ｘ、ｙおよびｚの合計が、コポリマー中に１０〜８０％のエチレンオキシド（ＥＯ）が存在するように選択され、ここで、コポリマーの数平均分子量が、１０００〜６５００である）
によって表される少なくとも１つの非イオン性アルキレンオキシドコポリマーと；
（ｂ）式（ＩＩ）：
Ｒ₃−Ｏ−（ＣＨ（Ｒ₄）ＣＨ₂Ｏ）_n−（ＣＨ（Ｒ₄）ＣＨ₂Ｏ）_m−Ｒ₅（ＩＩ）
（式中、Ｒ₃が、テルペン系炭化物、テルペン系炭化物の酸化誘導体（ヒドロホルミル化誘導体など）、テルペン系アルコール、テルペン系アルデヒドおよびケトン、およびそれらの混合物からなる群から選択されるテルペン系部分であり；Ｒ₄が、水素およびメチルから選択され（すなわち、式（ＩＩ）のアルキレンオキシド部分の−（ＣＨ（Ｒ₄）ＣＨ₂Ｏ）−単位が、ブロックまたはランダム配置のいずれかのエチレンオキシド（ＥＯ）およびプロピレンオキシド（ＰＯ）から選択される）；Ｒ₅が、水素および直鎖状または分枝鎖状Ｃ₁〜Ｃ₈アルキルから選択され；ｎおよびｍがそれぞれ０以外であり、ｎおよびｍの合計が、２〜１０個のプロピレンオキシド単位および５〜２５個のエチレンオキシド単位が存在するように選択される）
の化合物から選択される少なくとも１つのテルペン系アルコキシレートと
を含む。

一実施形態において、非イオン性アルキレンオキシドブロックコポリマー（ａ）は、１７００〜３５００；より特定的には、２２００〜２６００の数平均分子量を有する。

別の実施形態において、非イオン性アルキレンオキシドブロックコポリマー分子（ａ）中のエチレンオキシドのＥＯパーセンテージは、１０〜５０；より特定的には、１０〜３０で変化し得る。

一態様において、非イオン性アルキレンオキシドブロックコポリマー分子（ａ）は、約２４５０の分子量を有するＥＯ−ＰＯ−ＥＯコポリマーであり、ここで、分子の２０％がポリエチレングリコールである。

本発明の成長培地湿潤組成物に使用するのに好適な非イオン性アルキレンオキシドブロックコポリマー（ａ）は、一般に、文献から公知であり、または文献から公知の方法によって調製されてもよく、また、例えば、アルキレンオキシドブロックコポリマーのＰＬＵＲＯＮＩＣ（登録商標）ファミリー（ＢＡＳＦ）で市販されている。

一態様において、テルペン系部分Ｒ₃は、モノテルペン、セスキテルペン、ジテルペン、およびそれらのヒドロホルミル化誘導体から誘導される部分である。特に、構造中に１０個の炭素原子を含有するテルペン、より特定的には、非環式、単環式または二環式モノテルペンが挙げられる。好適なモノテルペンの中でも、例えば、ジペンテン、テルピノレン、ｐ−シメン、リモネンなどの単環式テルペン系炭化物；α−ピネン、β−ピネンまたはδ−３−カレンなどの二環式テルペン系炭化物；およびボルネオール、フェンコール、メンタノール、テルピネオール、ゲラニオールなどのテルペン系アルコール；それらのヒドロホルミル化誘導体；およびそれらの混合物がある。

別の態様において、式（ＩＩ）のテルペン系アルコキシレートでは、ｎおよびｍの合計が、３〜７個のプロピレンオキシド単位および５〜１５個のエチレンオキシド単位が；より特定的には、３〜７個のプロピレンオキシド単位および５〜９個のエチレンオキシド単位が、いずれの場合も、ブロックまたはランダム配置のいずれかで存在するように選択される。

一実施形態において、式（ＩＩ）のテルペン系アルコキシレートは、式（ＩＩａ）または（ＩＩｂ）：
Ｒ₃−ＰＯ_n−ＥＯ_m−Ｒ₅（ＩＩａ）
Ｒ₃−ＥＯ_n−ＰＯ_m−Ｒ₅（ＩＩｂ）
のブロックコポリマーから選択される。

別の実施形態において、式（ＩＩ）のテルペン系アルコキシレートは、ランダムＥＯ／ＰＯコポリマー（ＩＩｃ）である：
Ｒ₃−（ランダムＥＯ／ＰＯ）_n+m−Ｒ₅（ＩＩｃ）

特定の実施形態において、式（ＩＩ）のＲ₃部分は、テルペン系アルコキシレート（ｂ）が、式（ＩＩｄ）

（式中、Ｒ₄、Ｒ₅、ｍおよびｎが、上で定義されるとおりである）
のＮｏｐｏｌアルコキシレートであるように、β−ピネンのヒドロホルミル化から誘導される。より具体的な実施形態において、テルペン系アルコキシレート（ｂ）は、Ｎｏｐｏｌ−（ＰＯ_n−ＥＯ_m）−Ｈであり、ここで、Ｎｏｐｏｌは、β−ピネンのヒドロホルミル化生成物であり、ｎ＝５およびｍ＝７である。

本発明の成長培地湿潤組成物に使用するのに好適なテルペン系アルコキシレート（ｂ）は、一般に、文献から公知であり、または文献から公知の方法によって調製されてもよく、また、例えば、テルペン系アルコキシレートのＲＨＯＤＯＣＬＥＡＮ（登録商標）ファミリー（Ｒｈｏｄｉａ）で市販されている。

好適には、本発明に係る湿潤組成物において、ａ）対ｂ）の比率（％ ｗｔ／ｖ）は、９５：５〜５：９５であり；より特定的には、６０：４０〜４０：６０である。一態様において、アルキレンオキシドコポリマーａ）は、主要量で本発明の湿潤組成物中に存在し、テルペン系アルコキシレートｂ）は、少量で前記湿潤組成物中に存在する。特定の実施形態において、ａ）対ｂ）の比率（％ ｗｔ／ｖ）は、９０：１０〜６０：４０である。

本発明の成長培地湿潤組成物は、標準的な製剤成分および希釈剤などの（ｃ）他の不活性添加剤をさらに含有し得る。このような不活性添加剤は、流動促進剤、他の湿潤剤、消泡剤、殺生物剤、飛散制御剤（ｄｒｉｆｔ ｃｏｎｔｒｏｌ ａｇｅｎｔ）、付着促進剤、補助剤、蒸発防止剤、凍結保護剤、ＵＶ保護剤、香料などが挙げられる。本発明に使用される好適な希釈剤の中でも、脂肪族アルコールおよびそれとアルキレンオキシドとの付加物（グリコールなど）、ならびにエタノール、イソプロピルアルコールおよびプロピレングリコールを含むアルコールが挙げられる。任意選択の希釈剤または流動促進剤の好適な量は、全組成物の０〜２０％ ｗｔ／ｖ；より特定的には、全組成物の０〜１０％ ｗｔ／ｖである。

別の実施形態において、ａ）：ｂ）＋ｃ）の比率（％ ｗｔ／ｖ）は、９０：１０〜８０：２０である。

さらに、本発明に係る湿潤組成物は、さらなる湿潤剤、着色剤（美的目的のためまたは施用の確認のため）、香料、水、電解質、肥料、有害生物防除剤、植物成長調節剤、成長ホルモン、ミネラル、スプレーパターン指示剤（ｓｐｒａｙ ｐａｔｔｅｒｎ ｉｎｄｉｃａｔｏｒ）などを含む、芝生、庭、または他の植生処理用の他の園芸成分とともに施用され得る。植物、植物の部分、種子、またはそれらの生育場所への好適な施用は、同時の施用、別々の施用、または連続施用を含め、任意の所望の順序で行われ得る。

本発明に係る湿潤組成物は、成分の均質なバルク混合物を調製する（湿式混合する）ことなどによって、公知の方法にしたがって製造され得る。製剤の技術分野の当業者は、過度の実験を行わずに、本発明に係る成分（ａ）、（ｂ）および／または（ｃ）を有する湿潤組成物を得るために、変数を認識し、調整を行うことができる。

例えば、一実施形態において、湿潤組成物は、一定分量の少なくとも１つのアルキレンオキシドコポリマー（ａ）を、一定分量の少なくとも１つのテルペン系アルコキシレート（ｂ）に加え、液体混合物を、高せん断ミキサーで混合することによって調製される。

一態様において、本発明の湿潤組成物は、有効量の本組成物によるこのような培地の処理によって、ピートモス、ミズゴケ泥炭、スゲ泥炭（ｓｅｄｇｅ ｐｅａｔ）、樹皮などの植物成長培地の疎水性を低下させるのに使用され得る。一実施形態において、本発明の湿潤組成物は、土壌に使用するのに好適であり、ゴルフ場、スポーツの競技場および他のアメニティ施設の芝地の全ての領域における葉面への使用および葉面散布に適している。

一般に、本発明の湿潤組成物は、寒地型芝草（苗にまたは根付いた一年生ライグラス、ファインフェスク（ｆｉｎｅ ｆｅｓｃｕｅ）、ナガハグサ、ホソムギ、オニウシノケグサに）および暖地型芝草（ムカデシバ（ｃｅｎｔｉｐｅｄｅ）、ハイブリッドバミューダグラス、およびセントオーガスチングラス。一般的なバミューダグラスおよびノシバも挙げられる）を含む全ての主要な芝草種の様々な芝草によって良好な耐容性を示される。

本発明の実施の際、芝生の場所への好適な量の湿潤剤組成物の施用により、雨および潅がい用水が、局所的なドライスポットによって既に影響を受けたまたは影響を受けやすい領域の根域中に入ることが可能になる。施用の後、表面またはサッチ層のみでなく、根域全体を通して、保護効果（ｃｏｎｓｅｒｖａｔｉｏｎ ｅｆｆｅｃｔ）が生じる。最適な芝生の品質のために、本発明の湿潤剤は、良好な芝生の健康状態を促進する標準的な芝生管理業務と組み合わせて使用され得る。

典型的に、湿潤剤組成物の施用は、周囲領域への散布時の飛散を防ぐかまたは減少させるように行われ得る。さらに、湿潤剤組成物は、典型的に、地面が凍結したときは施用されない。

一態様において、本発明の湿潤剤組成物は、芝草におけるドライパッチ（局所的なドライスポット）の発生を減少させるために予防的に施用される。

実際には、本発明の湿潤剤組成物は、従来の噴霧機器を用いて、典型的に、５００〜１０００リットル／ヘクタールの水の容積中、２０ｌ／ｈａの率である有効量で施用される。

特定の実施形態において、スポット処理は、約１００平方メートルの面積を処理するために、５〜１０リットルの水中の２００ｍｌの本発明の湿潤組成物を用いる。

一態様において、有効量の本発明の湿潤剤が、局所的なドライスポットの発生を減少させ、水管理を補助するために、予防プログラムにおいてほぼ１ヶ月間隔で施用される。本発明の湿潤剤は、典型的に、春先から秋まで施用することができるが、必要に応じて、一年中施用することもできる。

以下の実施例は、例示のために提供され、本発明の範囲を限定するものとみなされるべきではない。これらの実施例は、本発明の湿潤剤で被覆された有機材料の湿潤および再湿潤（ｒｅ−ｗｅｔｔｉｎｇ）能力を実証することが意図される。

材料および方法

ポット
２８Ｔ Ｄｅｓｃｈ Ｐｌａｎｔｐａｋ １０Ｌ 直径２８．３ｃｍ×高さ２２．４ｃｍ；および土壌を保持するために底部に２４ｃｍのＷｈａｔｍａｎろ紙。

非撥水性の土壌
Ｂａｒｏｍｉｘ Ｍｉｎｏｒセメントミキサー（商用電源（ｍａｉｎｓ ｅｌｅｃｔｒｉｃ）、約５０Ｌ）を用いて混合された、水分が約５０％の、８５重量％の乾燥した洗浄されたシャープサンド（ｄｒｙ ｓｈａｒｐ ｗａｓｈｅｄ ｓａｎｄ）および１５％のＦ１ Ｌｅｖｉｎｇｔｏｎシードコンポスト（最小限の栄養素、細かいテクスチャ、泥炭）。

撥水性の土壌
脱イオン水１０ｍＬの原液＋１０ｍＬの脱イオン水で構成されるＩｖｏｒｙ石鹸の１％ ｗ／ｖのストック溶液を、１ｋｇの乾燥した洗浄されたシャープサンドと混合し、１００℃で２４時間にわたって炉乾燥したものおよび３ｇのＣａＣｌ２を、１００ｍＬの脱イオン水に溶解させ、１ｍＬを２０ｍＬの脱イオン水で希釈し、砂に噴霧し、次に混合し、１００℃で２４時間強にわたって炉乾燥したもの。

厚紙の円筒（ｃａｒｄ ｃｙｌｉｎｄｅｒ）
高さ７ｃｍ×直径８ｃｍ（１／３ Ａ４×２５ｃｍの外周、ホチキス留めされている）；撥水性の土壌を、全ての円筒についてできる限り同様に円筒に充填する。円筒を各ポットの中央に配置し、非撥水性の土壌を、円筒の周りで表面に加え、次に、円筒を取り出して、撥水性の土壌と非撥水性の土壤を接触したままにする。

湿潤組成物Ａ：
８０％の非イオン性アルキレンオキシドブロックコポリマーＲ₁−Ｏ−ＥＯ−ＰＯ−ＥＯ−Ｒ₂（式中、Ｒ₁およびＲ₂が水素であり、分子量ｃ．２４５０であり、分子の２０％がポリエチレングリコールである）；および２０％の、５０％のテルペン系アルコキシレートＮｏｐｏｌ−（ＰＯ_n−ＥＯ_m）−Ｈ（式中、ｎ＝５およびｍ＝７である）と５０％のプロピレングリコールとの混合物。

湿潤組成物Ｂ：
７５％の非イオン性アルキレンオキシドブロックコポリマーＲ₁−Ｏ−ＥＯ−ＰＯ−ＥＯ−Ｒ₂（式中、Ｒ₁およびＲ₂が水素であり、分子量ｃ．２４５０であり、分子の２０％がポリエチレングリコールである）；および２５％の、５０％のテルペン系アルコキシレートＮｏｐｏｌ−（ＰＯ_n−ＥＯ_m）−Ｈ（式中、ｎ＝５およびｍ＝７である）と５０％のプロピレングリコールとの混合物。

施用：
５．５バール（容器圧力）、速度８．０ｋｍｐｈ、ノズル高さ５２．５ｃｍ、１回当たりの容積量（Ｖｏｌｕｍｅ ｒａｔｅ）＝２６０Ｌ／ｈａ、２回＝５２１、３回＝７８２Ｌ／ｈａにおける、Ｍａｒｄｒｉｖｅ ｃａｂｉｎｅｔトラック噴霧機、Ｎｏｚｚｌｅ Ｌｕｒｍａｒｋ ０６Ｅ８０。

降雨シミュレーション
回転している目標の回転台の３．５ｍ上で、２．７バールで運転される単一のＳｐｒａｙｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍｓ １／８ ＧＧ ５中実円錐ノズル（ｓｏｌｉｄ ｃｏｎｅ ｎｏｚｚｌｅ）を備えた給水塔（Ｒａｉｎ ｔｏｗｅｒ）、７分間の運転、１回の運転当たり６つのポット、各運転は、１回の運転当たり５個の直径６７．５ｍｍのビーカー中に雨を収集することによって測定され、雨のｍｍがビーカー中の容積から導き出される。

容積測定土壌水分
直径２．５ｃｍ×深さ６ｃｍの円筒の試料を採取して、４つのスパイク（ｓｐｉｋｅ）を有するＤｅｌｔａ−Ｔ Ｄｅｖｉｃｅｓ Ｔｈｅｔａ Ｐｒｏｂｅ Ｔｙｐｅ ＭＬ１（周波数領域法）を用いて測定される。

上述の説明および例は、あくまでも例示のためのものであり、本発明によって与えられるべき保護範囲を限定するものではない。

Claims (17)

1. （ａ）少なくとも１つの非イオン性アルキレンオキシドコポリマーと、（ｂ）少なくとも１つのテルペン系アルコキシレートとを含む成長培地湿潤組成物。
2. 前記非イオン性アルキレンオキシドコポリマーが、主要量で前記組成物中に存在し、前記テルペン系アルコキシレートが、少量で前記組成物中に存在する、請求項１に記載の成長培地湿潤組成物。
3. 前記非イオン性アルキレンオキシドブロックコポリマー分子（ａ）が、式（Ｉ）
   Ｒ₁−Ｏ−（ＣＨ₂ＣＨ₂Ｏ）_x（ＣＨ（ＣＨ₃）ＣＨ₂Ｏ）_y（ＣＨ₂ＣＨ₂Ｏ）_z−Ｒ₂（Ｉ）
   （式中、Ｒ₁およびＲ₂が、独立して、水素および直鎖状または分枝鎖状Ｃ₁〜Ｃ₈アルキルから選択され；ｘ、ｙおよびｚの値がそれぞれ０以外であり、ｘ、ｙおよびｚの合計が、前記コポリマー中に１０〜８０％のエチレンオキシド（ＥＯ）が存在するように選択される）
   によって表される少なくとも１つのコポリマーを含む、請求項１に記載の成長培地湿潤組成物。
4. 非イオン性アルキレンオキシドブロックコポリマー分子（ａ）の数平均分子量が、１０００〜６５００である、請求項３に記載の成長培地湿潤組成物。
5. ｘ、ｙおよびｚの合計が、前記コポリマー中に１０〜５０％のエチレンオキシド（ＥＯ）が存在するように選択される、請求項３に記載の成長培地湿潤組成物。
6. 前記テルペン系アルコキシレート（ｂ）が、式（ＩＩ）：
   Ｒ₃−Ｏ−（ＣＨ（Ｒ₄）ＣＨ₂Ｏ）_n−（ＣＨ（Ｒ₄）ＣＨ₂Ｏ）_m−Ｒ₅（ＩＩ）
   （式中、Ｒ₃が、テルペン系炭化物、テルペン系炭化物の酸化誘導体、テルペン系アルコール、テルペン系アルデヒドおよびテルペン系ケトン、およびそれらの混合物からなる群から選択されるテルペン系部分であり；Ｒ₄が、水素およびメチルから選択され；Ｒ₅が、水素および直鎖状または分枝鎖状Ｃ₁〜Ｃ₈アルキルから選択され；ｎおよびｍがそれぞれ０以外であり、ｎおよびｍの合計が、２〜１０個のプロピレンオキシド単位および５〜２５個のエチレンオキシド単位が存在するように選択される）
   の化合物から選択される少なくとも１つのテルペン系アルコキシレートを含む、請求項１に記載の成長培地湿潤組成物。
7. 前記テルペン系アルコキシレート（ｂ）が、式（ＩＩａ）または（ＩＩｂ）：
   Ｒ₃−ＰＯ_n−ＥＯ_m−Ｒ₅（ＩＩａ）
   Ｒ₃−ＥＯ_n−ＰＯ_m−Ｒ₅（ＩＩｂ）
   （式中、ｎおよびｍの合計が、３〜７個のプロピレンオキシド単位および５〜１５個のエチレンオキシド単位が存在するように選択される）
   の化合物である少なくとも１つのテルペン系アルコキシレートを含む、請求項６に記載の成長培地湿潤組成物。
8. 前記テルペン系アルコキシレート（ｂ）が、式（ＩＩｄ）
   

   

   （式中、Ｒ₄、Ｒ₅、ｍおよびｎが、請求項６に定義されるとおりである）
   のＮｏｐｏｌアルコキシレートである、請求項６に記載の成長培地湿潤組成物。
9. ａ）対ｂ）の比率（％ ｗｔ／ｖ）が、９５：５〜５：９５である、請求項１に記載の成長培地湿潤組成物。
10. ａ）対ｂ）の比率（％ ｗｔ／ｖ）が、９０：１０〜６０：４０である、請求項６に記載の成長培地湿潤組成物。
11. （ｃ）脂肪族アルコールおよびそれとアルキレンオキシドとの付加物から選択される希釈剤をさらに含む、請求項１に記載の成長培地湿潤組成物。
12. ａ）対ｂ）＋ｃ）の比率（％ ｗｔ／ｖ）が、９０：１０〜８０：２０である、請求項９に記載の成長培地湿潤組成物。
13. 植物、植物の部分、種子、それらの生育場所または植物成長培地を、有効量の請求項１に記載の湿潤組成物と接触させることによって、前記植物成長培地における植物の成長を促進する方法。
14. 土壌または芝草から選択される場所を、有効量の請求項１に記載の湿潤組成物と接触させることによって、前記場所におけるドライパッチの発生を減少させる方法。
15. 植物成長培地の疎水性を低下させる方法であって、前記植物成長培地への有効量の請求項１に記載の湿潤組成物の施用を含む方法。
16. 少なくとも１つの農薬の生物学的有効性または生物学的利用能を向上させる方法であって、前記少なくとも１つの農薬の生物学的有効性または生物学的利用能を促進するのに有効な量で、請求項１に記載の湿潤組成物と同時の施用、別々の施用、または連続施用を含め、任意の所望の順序で、植物、植物の部分、種子、またはそれらの生育場所に前記農薬を施用する工程を含む方法。
17. 前記農薬が、有害生物防除剤、成長調節剤および肥料から選択される、請求項１６に記載の方法。