JP2015500280A - ヘアケア組成物 - Google Patents

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JP2015500280A JP2014545888A JP2014545888A JP2015500280A JP 2015500280 A JP2015500280 A JP 2015500280A JP 2014545888 A JP2014545888 A JP 2014545888A JP 2014545888 A JP2014545888 A JP 2014545888A JP 2015500280 A JP2015500280 A JP 2015500280A
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Abstract

毛を含む、ケラチン繊維に長時間の光沢を付与する組成物及び方法を開示する。組成物は、25℃における粘度が約800mm2/sから約1,600mm2/sまでで、かつ官能基当量が約8,000g/molから約14,000g/molまでであるアミノシリコーン重合体を含む。組成物は、アミノシリコーン重合体と、選択的に光沢増進剤とを含む。組成物は、毛に長時間の光沢を付与するに有用である。【選択図】なし

Description

(関連出願の相互参照)
本願は、2011年12月6日に出願された米国特許出願第13/311,685号明細書の35U.S.C119条(e)に基づく優先権の利益を主張し、参考としてその出願内容のすべてを本願に援用する。
本願発明は、長時間に渡る光沢をケラチン繊維、特に頭の髪に付与するための方法及び組成物に関する。より詳しくは、本願発明は、実質的に他の毛の美的特性を犠牲にすることなく、長時間に渡る光沢を毛に付与することができる、予測不可能な、あるアミノシリコーン重合体を含有するヘアケア組成物に関する。
オルガノポリシロキサンは、滑らかさ、柔軟性、及び光沢を毛に付与するために用いられてきた。特に、アミン変性シリコーンは、ヘアケア製品に用いられ、毛繊維に実質的な効果を与えている。従来より用いられてきたヘアケア製品用のアミノシリコーン重合体は、ケラチン繊維と静電的に結合し、取り除くのが非常に困難であり得る。それらの毛への非常に強い親和力により、時間とともにかなりの量のアミノシリコーン重合体が毛に蓄積され得、その結果、例えば、ベトベト感や、艶のない外見のような、毛の見た目や感触に悪い影響を与える。それ故、アミノシリコーンの毛への蓄積により毛の見た目や感触が犠牲にならないように、ヘアケア製品におけるアミノシリコーン重合体は、低濃度に制限されている。
以上より、本願発明の目的は、毛のようなケラチン繊維につけて光沢を高めるための美的に好ましい組成物を提供することである。本願発明のさらなる目的は、毛の他の美的特性(例えば、外観、感触、ボリューム、柔軟性等)に悪い影響を与えることなく、毛の光沢を高める方法を提供する。
上述の目的等に従い、本願発明は、上記アミノシリコーン重合体を欠くことを除いて同一の組成物と比べても、長時間にわたり、毛に向上した光沢を付与するための方法及び組成物を提供する。
本発明のある実施形態において、長時間の光沢を毛に付与する方法が提供される。前記方法は、25℃における粘度が約800mm/sから約1,600mm/sまでで、かつ官能基当量(functional group equivalent weight)が約8,000g/molから約14,000g/molまでであるアミノシリコーン重合体、及び選択的に光沢増進剤を含有する組成物を毛につけることを含む。ある好ましい実施形態において、アミノシリコーンと光沢増進剤との重量比は、約1:2から約2:1である。前記組成物は、実質的に無水物である。
前記組成物のアミノシリコーンの存在により、アミノシリコーンを欠くことを除いて同一の組成物と比べて、長時間にわたる毛の光沢の保持力が向上される。好ましくは、前記アミノシリコーンは、25℃における粘度が約1,000mm/sから約1,400mm/sまでである。さらに、前記アミノシリコーンは、官能基当量(FGEW)が約10,000g/molから約12,000g/molまでであり得る。ある好ましい実施形態において、前記アミノシリコーンは、25℃における屈折率が1.4超である。
ある実施形態において、前記アミノシリコーンは、下記の構造式を有する。
Figure 2015500280
ここで、
xは1から6の整数であり、
yは1から6の整数であり、
m及びnはそれぞれ独立に1から5,000の整数であり、かつFGEWが約8,000から約14,000となるように選択される。より好ましくは、xは3であり、yは2である。
前記光沢増進剤は、25℃における屈折率が1.4超であるアリールシリコーン、又は半球のメチルメタクリレートクロスポリマーあることが好ましい。前記光沢増進剤は、フェニルトリメチコン又はジメチコンであることがより好ましい。
ある実施形態において、前記組成物は、膜形成物をさらに含む。
ある好ましい例示的な実施形態において、ヘアケア組成物が提供される。前記ヘアケア組成物は、(a)25℃における粘度が約800mm/sから約1,600mm/sまでであり、官能基当量が約8,000g/molから約14,000g/molまでであるアミノシリコーン重合体を約1重量%から25重量%、及び(b)実質的な無水物の媒体(ビヒクル)を含む。前記アミノシリコーン重合体は、25℃における粘度が約800mm/sから約1,600mm/sまでであり、官能基当量が約8,000g/molから約14,000g/molまでである。ある実施形態において、前記組成物は、光沢増進剤をさらに含む。
記載された実施形態及び実施例を含む、以下の発明の詳細な説明を読んだ当業者であれば、本願発明のこれら及び他の態様は、明らかとなるであろう。
図1は、残ったヘア組成物のジアミノ変性シリコーンの耐洗浄性を示す図である。 図2は、高アミン及び低アミン含有アモジメチコンにおける1房の毛のSi濃度の相対割合を示す図である。 図3は、高アミン及び低アミン含有アモジメチコンにおける1房の毛のボサノバ光沢(Bossa Nova shine)を示す図である。
下記の本願発明の説明において、特に明示しない限りは、ここで用いられている用語は、その分野において普通の又は慣用されている意味を有すると理解されるべきである。明示しない限り、ここで述べられている全重量パーセントは、全組成物の「重量%」の意味で表記される。
他の条件が与えられない限り、「アルキル」は、直鎖状、分岐状、又は環状炭化水素を含むことを意図し、特にそれらは炭素数1から20であり、とりわけ炭素数1〜12の炭化水素である。
本願発明の組成物は、ここで述べられた他の材料と同様に本願発明の構成要素を含む、含有する、本質的にそれのみからなる、又はそれのみからなる。ここで用いられている「本質的にそれのみからなる」は、組成物又は構成要素が追加の材料を含み得ることを意味するが、その追加の材料は、ここで明示されているクレームされた組成物及び方法の基本的及び新規な特性を大きく変化させない。
ここで用いられている「ケラチン繊維」は、頭皮の毛、まつ毛、まゆ毛、顔の毛、及び腕毛、足毛のような体毛を含む。ケラチン繊維は、人間に限定されるのではなく、例えば、ペットの毛、哺乳類の毛皮のような哺乳類からの任意のケラチン繊維を含む。本願発明は、合成繊維のような他の繊維にも適用し得る。
ここで用いられている「官能基当量」又は「FGEW」は、重合体における官能基の数に対する数平均分子量(NAVG MW)の割合である。
本願発明は、部分的に、特定の範囲の官能基当量(functional weight equivalent groups(FWEGs))の組み合わせを有するあるアミノシリコーンをヘアケア組成物に添加して、特に光沢増進剤とともに用いると毛に長時間にわたる光沢を付与及び/又は維持させることができるという発見に基づいてなされている。なお、官能基当量において、高い値はアミノシリコーンにおけるアミノ基の数が少なく、特定の粘度の範囲であることを表す。本願発明の組成物は、アミノシリコーンを欠くことを除いて同一の組成物と比べると、より長時間の光沢をケラチン繊維、好ましくは毛に、付与することが認められている。さらに、本願発明の組成物は、特に繰り返し行われたシャンプー後において、他の美的特性(例えば、外見、感触、ボリューム)に著しい悪影響を与えることなく、光沢、柔軟性、まとめやすさ、及び/又は抜け毛の減少といった耐洗髪性の美的利益を髪に付与し得る。アミノシリコーンは、ヘアケア製品に従来から使われていたが、特定のFWEG及び粘度を組み合わせたアミノシリコーンを含む本願発明の組成物は、複数回の洗浄でも毛にとどまり得、繰り返しの使用後でも毛の外見と感触とが実質的に犠牲となるような毛への蓄積が実質的に生じないということが驚愕的に発見された。実質的に犠牲となる又は実質的な悪影響による、髪の外見及び感触に関して、髪の外見や感触に与える悪影響は、人による触った感触や目視検査によって容易に観測され得ることを意図する。
いかなる理論によっても縛られることは望まないが、アミノシリコーンにおけるシリコーン官能度に対するアミノ官能度のバランスを取ることにより、好ましくない蓄積や毛の外見及び感触を犠牲にするようなことなく、著しい耐洗浄性及び美的利益を付与できるように、高濃度のアミノシリコーンが製品に含められ得ると信じられている。本願発明の組成物は、ここで述べた他のアミノシリコーンやアミノシリコーンを欠くことを除いて同一の組成物には見られないような長時間にわたる光沢を達成するとも信じられている。特に、光沢増進剤とともに用いると、ここで述べたアミノシリコーン及び光沢増進剤は、光沢促進剤が、水、及び/又はシャンプーに移動することを防ぐ丈夫なネットワークを毛に形成し、毛にある光沢増進剤の保持力を向上し得る。ここで述べたアミノシリコーン及び光沢増進剤の組み合わせは、毛の他の美的特性に実質的な悪影響を与えることなく、追加の又は相乗の美的利益、特に長時間にわたる光沢を毛にもたらすと信じられている。
本願発明のヘアケア組成物の第1成分は、少なくとも1つのアミノ基を有するアミノシリコーンを含む。一般的に、アミノシリコーン重合体は、シロキサン骨格を有し得、(i)式−O−Si−(R)−O−のモノマー、ここでRは、それぞれ独立して低級アルキル基から選択されるが、典型的にはRはそれぞれメチル基であり、(ii)式−O−Si−(R)(R)−O−のモノマー、ここでRは、低級アルキル基であり、典型的にはメチル基であり、Rは、式−(CH0−6−L−(CH1−6−NR のアミン置換アルキル基、ここでLは、単結合(すなわち、Lはない)又は式−NR−であり、ここでRは、それぞれ独立して水素又は低級アルキルから選択され、最も典型的には水素である、の重合化から形成され得る。ある特定の実施形態において、Rは、−(CH1−6−NH基又は−(CH1−6−NH−(CH1−6−NH基であり、より典型的には−(CH2−4−NH基又は−(CH2−4−NH−(CH1−3−NH基である。重合体において、アミノ官能化シロキサンモノマー単位(ii)に対するシロキサンモノマー単位(i)の割合は、官能基当量が約8,000g/molから約14,000g/molまでとなるように選択され、重合体の全分子量は、粘度(25℃)が、約800mm/sから約1,600mm/sまでとなるように選択される。
好ましくは、アミノシリコーン重合体は、化学式Iの構造を有し得る。
Figure 2015500280
ここで、xは0から6の整数で、好ましくはxは1から6の整数で、より好ましくは2から4の整数で、さらに好ましくは3であり、yは、1から6の整数で、より好ましくは1から3の整数で、さらに好ましくは2であり、m及びnは、それぞれ独立に1から5,000の整数で、かつFGEWが約8,000g/molから14,000g/molとなるように選択される。
特に、m及びnは、FGEWが約8,000g/molから14,000g/molかつ、粘度(25℃)が、約800mm/sから約1,600mm/sまでとなるように選択される。好ましくは、アミノシリコーンのFGEWが、約10,000g/molから12,000g/molである。さらに好ましくは、アミノシリコーンのFGEWが、約11,000g/molである。また、アミノシリコーンが粘度(25℃)1,000mm/sから約1,400mm/sまでとなることが好ましい。より好ましくは、アミノシリコーンの粘度が約1,200mm/sである。
ある例示的な実施形態において、アミノシリコーンは、よい艶又は光沢を毛に付与する。特に、アミノシリコーンは、25℃における屈折率が1.4超であり得る。好ましくは、アミノシリコーンは、25℃における屈折率が約1.401から約1.5までである。他の実施形態では、屈折率が25℃で1.402、1.403、1.404、1.405、1.425、1.45又は1.475である。
加えて、アミノシリコーンは、25℃における比重が1未満であり得る。好ましくは、アミノシリコーンは、25℃における比重が0.99未満である。より好ましくは、アミノシリコーンは、25℃における比重が約0.95から約0.99であり得る。他の実施形態において、25℃における比重が0.96、0.97、又は0.98である。
ある特定の好ましいアミノシリコーン重合体は、信越化学工業株式会社の商品名KF-8005を利用できる。KF-8005は、FGEWが11,000g/molで、粘度(25℃)が1,200mm/sである。加えて、KF-8005材料は、比重(25℃)が0.97で、屈折率(25℃)が1.403である。
アミノシリコーン重合体は、典型的には、全組成物中約0.01重量%から約25重量%存在する。より典型的には、アミノシリコーン重合体は、組成物中約1重量%から約25重量%であり得る。好ましくは、アミノシリコーン重合体は、組成物中約5重量%から約10重量%であり得る。他の実施形態では、アミノシリコーンが、組成物中6重量%、7重量%、8重量%、又は9重量%存在する。
本願発明のヘアケア組成物の第2成分は、光沢増進剤を含有する。上述したアミノシリコーンも毛に光沢を付与し、別個の光沢増進剤は、本願発明の組成物に必須ではないことを考慮すべきである。こうして、いくつかの実施形態では、組成物に光沢増進剤がないものもあり得る。他の実施形態では、組成物は光沢増進剤を含有する。
いくつかの実施形態において、光沢増進剤は、特に限定されることなく、高い屈折率を有するアリールシリコーン又は半球メチルメタクリレートクロスポリマーである。一般的に、25℃において屈折率1.4超を有するアリール置換シリコーンは、毛に光沢を付与するのに適していると考えられている。特に、商品名SI-TEC PTM 1000(ISP)及びPDM20(Wacker-Belsil)として入手可能なフェニルトリメチコンから作られ得る。PDM20材料は、25℃における屈折率が1.437である。商品名PDM1000(Wacker-Belsil)を利用したトリメチルシロキシフェニルジメチコン(INCI名)も、光沢増進剤として適する。PDM1000材料は、25℃において屈折率が1.461である。他の好適なシリコーン流体は、トリメチルシロキシフェニルジメチコンである。Dow Corning HRIからHRI流体として市販の、ペンタフェニルトリメチルトリシロキサン又はテトラフェニルテトラメチルトリシロキサンのようなフェニルシリコーンも光沢を増進させるのに有用である。オクチルメトキシシンナメートのようなある有機化合物も光沢を増進させるのに用いられ得る。光沢増進剤として特に好しいのは、SI-TEC(商標)DM 500000(ISP)のようなジメチコンである。
半球PMMAのようなレンズ状の粒子も光沢を付与するのに有用である。市販されているある材料は、商品名3D Tech PW (Plain) XP (Kobo)という商品名で販売されている半球のメチルメタクリレートクロスポリマーである。他の適切な光沢増進剤は、フェニルプロピルジメチルシロキシシリケート、ポリブテン、ポリイソブテン、及び水素付加されたポリイソブテンを含む。
光沢増進剤は、典型的には全組成物中約0.01重量%から50重量%まで存在する。より典型的には、光沢増進剤は、組成物中約1重量%から約50重量%までであり得る。好ましくは、光沢増進剤は、組成物中約1重量%から約25重量%までであり得る。最も好ましくは、光沢増進剤は、組成物中約3重量%から約6重量%までであり得る。
ある例示的な実施形態において、アミノシリコーン及び光沢増進剤は、重量比で約10:1から約1:10、又は約5:1から約1:5、又は約2:1から約1:2、又は約1:1の割合で存在し得る。
別個の膜形成剤は、本願発明の組成物には必須ではない。よって、いくつかの実施形態では、組成物は、高分子性の膜形成剤、ワックス、オイル等のような膜形成剤を含有しないか、実質的に含有しない。ここで、実質的に有し得ないとは、組成物中に、膜形成剤が約1重量%未満、好ましくは0.5重量%未満、より好ましくは0.1重量%未満含まれ得ることを意味する。
他の実施形態において、膜形成剤は、組成物中に含まれ得る。膜形成剤は、疎水性材料からなることが好ましい。疎水性膜形成剤は、特に限定されないが、疎水性膜形成高分子を含む化粧用組成物の使用に適した任意の疎水性の膜形成剤であり得る。膜形成高分子という用語は、それ自体又は少なくとも1つの補助的な膜形成剤の存在により、表面に付着し、微粒子材料用のバインダーとして機能し得る連続的な膜を形成できる高分子を指すもととして理解され得る。「疎水性」膜形成高分子という用語は、典型的には、25℃における水への溶解度が約1重量%未満であるか、個々の高分子の単量体ユニットの25℃における水への溶解度が約1重量%未満である高分子を指し得る。一方で、「疎水性」膜形成高分子は、水及びオクタノールを同体積混ぜた混合物とともに振とうしたとき、優先的にオクタノール相に振り分けられる高分子であると言われ得る。優先的にとは、オクタノール相に50重量%超、好ましくは75重量%超。より好ましくは95重量%超振り分けられ得ることを意味する。
膜形成剤は、低又は高モル質量を備えた、天然又は合成、高分子又は非高分子の樹脂、若しくはバインダーであり得る。高分子膜形成剤は、天然又は合成、付加又は縮合、ホモ鎖又はヘテロ鎖、単分散又は多分散、有機又は無機、ホモポリマー又はコポリマー、直鎖又は分岐又は架橋、帯電又は非帯電、熱可塑性又は熱硬化性、エラストマー性、結晶性又はアモルファス又はその両方、アイソタクチック又はシンジオタクチック又はアタクチックであり得る。
高分子膜形成剤は、ポリオレフィン、ポリビニル、ポリアクリレート、ポリウレタン、シリコーン、ポリアミド、ポリエステル、フルオロポリマー、ポリエーテル、ポリアセテート、ポリカーボネート、ポリイミド、ゴム、エポキシ、ホルムアルデヒド樹脂、並びにそれらのホモポリマー及びコポリマーを含む。
適切な疎水性(親油性)膜形成高分子は、特に限定されないが、Kalafskyらの米国特許第7,037,515号明細書;Maらの米国特許第6,685,952号明細書;De La Potrieらの米国特許第6,464,969号明細書;Bodelinらの米国特許第6,264,933号明細書;Kellerらの米国特許第6,683,126号明細書;Samourらの米国特許第5,911,980号明細書に開示されているものを含む。また、参照によりこれらの米国特許に開示されている内容を本願に援用する。
スチレン(S)、アルキルスチレン(AS)、エチレン/ブチレン(EB)、エチレン/プロピレン(EP)、ブタジエン(B)、イソプレン(I)、アクリレート(A)及びメタクリレート(MA)又はこれらの組み合わせから選択された1以上のブロックを含むコポリマーは、好適な疎水性膜形成剤として考えられている。特に、Penreco as Gellants in IDDの商品名Versagel MD 1600という名前で販売されているエチレン/プロピレン/スチレンコポリマー及びブチレン/エチレン/スチレンコポリマーから作られ得る。
ポリアルキレン、特に、ポリブテンのようなC−C20アルケンコポリマー;エチルセルロース及びプロピルセルロースのような直鎖又は分岐、飽和又は不飽和のC−Cアルキルラジカルを備えるアルキルセルロース;商品名Ganex V 220及びGanec V 216ポリマー(N.J.、WayneのISP社)という名前で販売されているエイコセン又はドデカンモノマーを有するビニルピロリドンのコポリマーを含むビニルピロリドン(VP)のコポリマー、特に、ビニルピロリドン及びCからC40までより好ましくはCからC20までのアルケンのコポリマー;限定的ではないが、ポリアルキルシロキサン、ポリアリールシロキサン、又はポリアルキルアリールシロキサンを有する、特にポリジメチルシロキサンから作られたものを含むシリコーン重合体及びポリオルガノシロキサン;Chevorから商品名PA-18として入手可能な樹脂のようなポリ無水物樹脂;無水マレイン酸及び1−オクタデセンのようなCからC40までのアルケンから誘導されたコポリマー;Performa V 825(New Phase Technologies)及び参照により本願に援用したGonzalezらの米国特許第7,150,875号明細書に開示されているもののようなポリウレタン高分子;特に限定されないが、例えば、(C−C20)アルキル(メタ)アクリレート、より好ましくは(C−C10)アルキル(メタ)アクリレートのようなアルキル基が直鎖、分岐及び環状アルキル(C−C30)から選択される、例えばアルキル(メタ)アクリレートのような(メタ)アクリル酸エステル((メタ)アクリレートともいう)を含むビニル酸モノマーのエステルから作られた高分子及びコポリマーから製造され得る。言及され得るアルキル(メタ)アクリレートは、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、ラウリルメタクリレート等から選択される。言及され得るアリール(メタ)アクリレートは、ベンジルアクリレート、フェニルアクリレート等から選択される。上述のエステルのアルキル基は、例えば、アルキル基の水素原子の一部又は全部がフッ素原子で置換された、フッ素置換及び全フッ素置換されたアルキル基の中から選択される。例示されたものは、例えば(C−C20)アルキルのようなN−アルキル(メタ)アクリルアミドである(メタ)アクリルアミドのような酸モノマーのアミドから作られ得る。N−アルキル(メタ)アクリルアミドは、特に限定されないが、N−エチルアクリルアミド、N−t−ブチルアクリルアミド、N−t−オクチルアクリルアミド及びN−ウンデシルアクリルアミドを含む。疎水性膜形成高分子用のビニル高分子も、ビニルエステル、オレフィン(フルオロオレフィンを含む)、ビニルエーテル、及びスチレンモノマーから選択された少なくとも1つのモノマーのホモポリマー化又はコポリマー化に由来し得る。例えば、これらモノマーは、上述したような酸モノマー、そのエステル、そのアミドの少なくとも1つとコポリマー化され得る。言及され得るビニルエステルの非限定的な例は、ビニルアセテート、ビニルネオデカノエート、ビニルピバレート、ビニルベンゾエート及びビニルt−ブチルベンゾエートから選択される。言及され得るオレフィンは、例えば、エチレン、プロピレン、ブテン、イソブテン、オクテン、オクタデセンの中から選択され、ポリフッ素化オレフィンは、例えば、テトラフルオロエチレン、ビニリデンフルオライド、ヘキサフルオロプロペン及びクロロトリフルオロエチレンの中から選択される。言及され得るスチレンモノマーは、例えば、スチレン及びα−メチルスチレンから選択される。提示したモノマー一覧は、限定されるものではなく、疎水性膜をもたらすアクリル及びビニルモノマー(シリコーン鎖で修飾されたモノマーを含む)カテゴリー内の分野の当業者にとってよく知られた任意のモノマーを使用することもできる。この点に関し、市販の膜形成剤として、特に、シクロペンタシロキサン(及び)アクリレート/ジメチコンコポリマー(KP-545、信越化学工業株式会社)を用いて製造され得る。
この分野で知られている他の膜形成剤は、有利に組成物に使用され得る。これらは、アクリレートコポリマー、アクリレートC12−22アルキルメタクリレートコポリマー、アクリレート/オクチルアクリルアミドコポリマー、アクリレート/VAコポリマー、アモジメチコン、AMP/アクリレートコポリマー、ベヘニル/イソステアリル、ブチレート化PVP、PVM/MAコポリマーのブチルエステル、カルシウム/ナトリウムPVM/MAコポリマー、ジメチコン、ジメチコンコポリマー、ジメチコン/メルカプトプロピルメチコンコポリマー、ジメチコンプロピルエチレンジアミンべへネート、ジメチコノールエチルセルロース、エチレン/アクリル酸コポリマー、エチレン/MAコポリマー、エチレン/VAコポリマー、フルオロC2−8アルキルジメチコン、C30−38オレフィン/イソプロピルマレアート/MAコポリマー、水素化スチレン/ブタジエンコポリマー、ヒドロキシエチルエチルセルロース、イソブチレン/MAコポリマー、メチルメタクリレートクロスポリマー、メチルアクリロイルエチルベタイン/アクリレートコポリマー、オクタデセン/MAコポリマー、オクタデセン/マレイン無水物コポリマー、オクチルアクリルアミド/アクリレート/ブチルアミノエチルメタクリレートコポリマー、酸化ポリエチレン、パーフルオロポリメチルイソプロピルエーテル、ポリエチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリプロピレン、PVM/MAデカジエンクロスポリマー、PVM/MAコポリマー、PVP、PVP/デセンコポリマー、PVP/エイコセンコポリマー、PVP/ヘキサデカンコポリマー、PVP/MAコポリマー、PVP/VAコポリマー、ナトリウムアクリレート/ビニルアルコールコポリマー、ステアロキシジメチコン、ステアロキシトリメチルシラン、ステアリルアルコール、ステアリルビニルエーテル/MAコポリマー、スチレン/DVBコポリマー、スチレン/MAコポリマー、テトラメチルテトラフェニルトリシロキサン、トリコンタニルPVP、トリメチルペンタフェニルトリシロキサン、トリメチルシロキシシリケート、VA/クロトネートコポリマー、VA/クロトネート/ビニルプロピオネートコポリマー、VA/ブチルマレエート/イソボルニルアクリレートコポリマー、ビニルカプロラクタム/PVP/ジメチルアミノエチルメタクリレートコポリマー、及びビニルジメチコンを含む。
疎水性膜形成ポリマーの非限定的な追加の代表例は、ポリウレタン、ポリウレタンアクリル、ポリウレタンポリビニルピロロリドン、ポリエステルポリウレタン、ポリエーテルポリウレタン、ポリウレア及びポリウレア/ポリウレタンから選ばれた少なくとも1の重縮合物を含む。ポリウレタンは、例えば、脂肪族ポリウレタン、脂環式ポリウレタン、芳香族ポリウレタン、ポリウレアウレタン、及びポリウレアコポリマーのうちの少なくとも1つから選択され得る。上記ポリウレアコポリマーは、例えば、ポリジメチルシロキサン及びポリメチルフェニルシロキサンから分岐及び非分岐しているシリコーン配列の少なくとも1つを有する脂肪族ポリエステル由来、脂環式ポリエステル由来、芳香族ポリエステル由来の少なくとも1つのものの少なくとも1つの配列、並びにフッ素置換基を有する少なくとも1つの配列のものの少なくとも1つを有する。追加の非限定的な重縮合物の代表例は、ポリエステル、ポリエステルアミド、脂肪鎖ポリエステル、ポリアミド樹脂、エポキシエステル樹脂、アリールスルホンアミドエポキシ樹脂、及びアリルスルフェンアミドを有するホルムアルデヒド縮合物から得られた樹脂から選択され得る。
疎水性膜は、例えば、ヒドロシラン及びオレフィン置換シロキサンのヒドロシリル化又はアルコキシ官能化シロキサンの重縮合物によってその場で形成されたポリジメチルシロキサン膜を含み、使用後の毛を癒やす樹脂を利用してその場で形成され得る。
好ましい高分子膜形成剤は、アクリレート、アルキルアクリレート、ポリウレタン、フルオマー(ポリパーフルオロパーヒドロフェナントレン)のようなフルオロポリマー及びシリコーン重合体を含む。特に好ましい高分子膜形成剤は、商品名KP-545又はKP-550(信越化学工業)という名前で販売されているアクリレート/ジメチコンコポリマーのようなシリコーンアクリレートである。
採用し得る他の膜形成剤は、限定的ではないが、天然、鉱物及び/又は合成のワックスを含み得る。天然ワックスは、限定的ではないが、蜜蝋、鯨蝋、ラノリン、シェラックワックスを含む動物由来ものや、限定的ではないが、カルナバワックス、キャンデリアワックス、ベーベリ樹ワックス、サトウキビワックスのような植物由来のものがある。有用と考えられている鉱物ワックスは、限定的ではないが、オゾケライト、セレシン、モンタン、パラフィン、微晶質、石油、及びワセリンワックスを含む。合成ワックスは、例えば、エチレンホモポリマーのようなフィッシャー・トロプシュ(TP)ワックス及びポリオレフィンワックス、エチレンプロピレンコポリマー、及びエチレンヘキサンコポリマーを含む。エチレンホモポリマーワックスの代表例は、商業的に利用可能なものとして、商品名POLYWAX(登録商標)ポリエチレン(Baker Hughes社)がある。商業的に利用可能なエチレンαオレフィンコポリマーワックスは、商品名PETROLITE(登録商標)コポリマー(Baker Hughes社)という名前で販売されているものを含む。適切な他のワックスは、NoveronのULTRABBE(登録商標)ジメチコノールエステルとして利用可能なジメチコノール蜜蝋である。
上述の膜形成剤の任意の組み合わせも適切であり、重合性又は非重合性膜形成剤の組み合わせを含み得ると考えられている。
様々な充填剤及び追加の成分が加えられ得る。適切な充填剤は、限定的ではないが、シリカ、処理済みシリカ、タルク、ステアリン酸亜鉛、マイカ、カオリン、ORGASOL(商標)のようなナイロン粉体、ポリエチレン粉体、TEFLON(商標)、窒化ホウ素、EXANCEL(商標)(Nobel Industries)のようなコポリマーマイクロスフィア、POLYTRAP(商標)(Dow Corning)及びシリコーン樹脂マイクロビーズ(TOSPEARL(商標)東芝製)等を含む。
追加の顔料/粉体充填剤は、限定的されるものではないが、ガム、チョーク、フラー土、カオリン、セリサイト、白雲母、金雲母、合成マイカ、レピドライト、黒雲母、リチア雲母、バーミキュライト、ケイ酸アルミニウム、澱粉、スメクタイト粘土、アルキル及び/又はトリアルキルアリールアンモニウムスメクタイト、化学的に修飾されたケイ酸アルミニウムマグネシウム、有機的に修飾されたモンモリロナイト粘土、水和珪酸アルミニウム、オクテニルコハク酸アルミニウムスターチ、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカアルミナ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成された硫酸カルシウム(焼成された石膏)、リン酸カルシウム、フッ素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミック粉体、金属せっけん(ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、及びステアリン酸アルミニウム)、コロイド状二酸化シリコーン、及び窒化ホウ素のような無機粉体;ポリアミド樹脂粉体(ナイロン粉体)、シクロデキストリン、ポリメチルメタクリレート粉体(PMMA)、スチレン及びアクリル酸のコポリマー粉体、ベンゾグアナミン樹脂粉体、ポリ四フッ化エチレン粉体、及びカルボキシビニル重合体、ヒドロキシエチルセルロース及びカルボキシメチルセルロースナトリウム塩のようなセルロース粉体、モノステアリン酸エチレングリコールのような有機粉体;酸化マグネシウムのような無機白色顔料;及び、例えば、Bentone Gel and Rheopearl TT2のような安定剤/レオロジー変性剤を含む。他の有用な粉体は、米国特許第5,688,831号明細書に開示されており、参照によりこの米国特許を本願に援用する。
そのような追加の顔料、着色剤、及び充填剤のすべての総量は、毛の光沢が悪くならないかぎり、特に制限されない。典型的には、すべての追加の顔料、着色剤、充填剤等は、存在するなら、全組成物中、合計で約0.1%から約5%までであり得、より典型的には、組成物中、約0.1重量%から約2重量%までであり得る。
加えて、本願発明の組成物は、選択的に、乳化剤、抗酸化剤、界面活性剤、キレート剤からなる群から選択される化粧用及び個人ケア商品関連の有効成分及び非有効成分を有し得る。つまり、ゲル化剤、濃厚剤、柔軟剤、湿潤剤、保湿剤、ビタミン、ミネラル、粘度及び/又はレオロジー調整剤、日焼け止め剤、α−ヒドロキシ酸、α−ケト酸、抗菌剤、防菌剤、殺菌剤、消炎剤、抗炎症剤、防虫剤、皮膚冷却化合物、スキンプロテクタント、潤滑剤、香料、脱色剤、色素沈着低下剤、保存料、安定剤、光安定剤、及びそれらの混合物を有し得る。比較的そのような追加の成分のすべては、好適に組成物中約5重量%未満であり得、典型的には約2重量%未満であり得、好ましくは1重量%未満であり得、より好ましくは0.5重量%未満であり得、理想的には総組成物中0.1重量%未満であり得る。
本発明のヘアケア組成物は、化粧品として許容できる媒体(ビヒクル)を含有し得る。「化粧品として許容できる」とは、人の外皮に接しても安全な媒体を意味する。媒体は、単相、2相系又はエマルジョンからなる液体を含み得る。エマルジョンは、水中油、水中シリコーン、油中水、シリコーン中水等を含む。製品が、スプレーを意図している場合、単相の媒体、又は、水相及びシリコーン油からなる油相を含む2相の媒体を用いることが望ましい。エマルジョンとして処方するなら、典型的には乳化剤が含まれる。他の実施形態において、組成物は、乳化剤を実質的に含まないか含まない。乳化剤が実質的に含まれないとは、組成物に乳化剤を意図的に追加しない、もしあったとしても、その存在量がエマルジョンの安定性に重大な影響を及ぼさないほどの少量しかないことを意味する。しかしながら、この分野で知られた化粧品として許容できる媒体は有用であり得ることを考慮すべきである。
本願発明のヘアケア組成物は、必ずではないが、無水製剤又は実質的に無水製剤として提供され得る。「実質的に無水」とは、組成物中の水の重量パーセントが約1重量%未満、好ましくは0.5重量%未満、最も好ましくは0.1重量%未満であることを意味する。典型的には、無水組成物は、実質的に水を含まず、実質的に水を含まないとは、水が意図的に組成物に追加されないか、水の濃度が空気からの水の吸収に基づき予期されるであろう量以下であることを意味する。
ある実施形態において、媒体は、揮発性溶媒を含み得る。典型的には、揮発性溶媒は、20℃において約0.01mmHg超の蒸気圧を有し得る。揮発性溶媒は、揮発性のC5−12炭化水素、芳香族炭化水素(例えば、キシレン、トルエン等)、ケトン(例えば、アセトン、メチルエチルケトン等)、エーテル(例えば、ジメチルエーテル、メチルエチルエーテル等)、パーフルオロ炭化水素、ハイドロフルオロエーテル、フレオン、揮発性シリコーン、低級アルコール、及び酢酸のエステル(例えば、酢酸エチル、酢酸ブチル等)等を含み得る。揮発性溶媒は、通常使用条件で、体に使用するとき、安全で刺激性がないような化粧品として許容し得るものが好ましい。
揮発性シリコーンは、好ましい揮発性溶媒である。揮発性シリコーンとは、室温で油が簡単に蒸発することを意味する。典型的には、揮発性シリコーン油は、25℃で約1Paから約2Paの範囲の蒸気圧を示し得、さらに、25℃で、約0.1から約10センチストークスの粘度を有することが好ましく、約5センチストークス以下の粘度がより好ましく、約2センチストークス以下の粘度がさらに好ましく、さらに、大気圧で約35℃から約250℃で沸騰し得る。揮発性シリコーンは、0.5cstジメチコン、0.65cstジメチコン、1cstジメチコン及び1.5cstジメチコンを有する環状及び直鎖状の揮発性ジメチルシロキサンシリコーンを含む。ある実施形態において、揮発性シリコーンは、テトラマー(D4)、ペンタマー(D5)、及びヘキサマー(D6)シクロメチコン又はそれらの混合物を含むシクロジメチコンを有し得る。適切なジメチコンは、Dow Corningの商品名DOW CORNING 200(登録商標) Fluidが利用でき、粘度が0.65から5センチストークスの範囲である。適切な非極性揮発性液体シリコーン油は、米国特許第4,781,917号明細書に開示されており、参照によりそのすべてを本願に援用する。追加の揮発性シリコーン材料は、Toddらの”Volatile Silicone Fluids for Cosmetics,” Cosmetics and Tiletries, 91:27-32 (1976)に開示されており、参照によりそのすべてを本願に援用する。直鎖状の揮発性シリコーンは、一般的に25℃で約5センチストークス未満の粘度を有するが、一方で、環状のシリコーンは、25℃における粘度が約10センチストークス未満である。様々な粘度を有する揮発性シリコーンの例は、Dow Corning 200、Dow Corning 244、Dow Corning 245、Dow Corning 344、及びDow Corning 345(Dow Corning社);SF-1204及びSF-1202シリコーン流体(G.E Silicones)、GE 7207及び7158(General Electric社);及びSWS-03314(SWS Slicones社)を含む。直鎖状の揮発性シリコーンは、2、3例を挙げると、メチルトリメチコン、トリシロキサン、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、及びドデカメチルペンタシロキサンのような低分子量のポリジメチルシロキサン化合物を含む。
メタノール、エタノール、プロパノール、及びイソプロパノールを含む低(CからC)アルコール溶媒も、有用であると考えられている。エタノールは、その高い揮発性と低有毒性により特に好ましい。エタノールは、ExxonのSD Alcohol 40のような無水エタノールが好ましい。
5−12の揮発性炭化水素のうち、特に、利用可能な商品名Permethyl-99A(Presperse社)であるイソドデカンから作られ得る。適切なフッ素化溶媒は、限定されないが、例えば、パーフルオロエーテル、パーフルオロデカリン、パーフルオロメチルデカリン、パーフルオロヘキサン、パーフルオロメチルシクロヘキサン、パーフルオロジメチルシクロヘキサン、パーフルオロヘプタン、パーフルオロオクタン、パーフルオロノナン、及びパーフルオロメチルシクロペンタンを含む。
ある好ましい実施形態において、溶媒は、揮発性シリコーン、好ましくはシクロメチコンペンタマー、及び無水エタノールの組み合わせを含有し得る。好ましくは、揮発性シリコーン(シクロメチコンペンタマー)は、溶媒系において約1重量%から約99重量%であり得、エタノールは、溶媒系において約1重量%から約99重量%であり得る。より特定すると、揮発性シリコーン(シクロメチコンペンタマー)は、溶媒系において約50重量%から約99重量%であり得、エタノールは、溶媒系において約1重量%から約50重量%であり得る。ある好ましい実施形態において、揮発性シリコーン(シクロメチコンペンタマー)は、溶媒系において約70重量%から約90重量%であり得、エタノールは、溶媒系において約10重量%から約30重量%であり得る。
さらなる実施形態において、本願発明による組成物は、エタノール、好ましくは無水エタノールを、エタノールよりも25℃における蒸気圧が小さい1以上の溶媒と組みあせて含有し得る。他の実施形態において、本願発明による組成物は、エタノール、好ましくは無水エタノールを、エタノールよりも25℃における蒸気圧が大きい1以上の溶媒と組みあせて含有し得る。
組成物は、特に限定されないが、ゲル、クリーム、液体、エマルジョン、スプレー等の適切な形態であり得る。媒体は、単相、2相系又はエマルジョンを含み得る。エマルジョンは、水中油、水中シリコーン、油中水、シリコーン中水等からなる。エマルジョンとして処方する場合、乳化剤が典型的に含まれる。本願発明の組成物は、シャンプー、コンディショナー、スタイリング製品(例えば、ゲル、ムース等)らを含む任意の適切なヘアケア組成物であり得る。
本願発明の組成物は、乾いた毛又は濡れた毛(体の毛、頭皮の毛、あごひげ、口ひげ、まつ毛等)に長時間の光沢を付与するようにつけられ得、好ましくはスプレーされ得る。例えば、乾いている間、ほんの僅か濡れている時又は水に浸したあとでも、組成物を毛につけ得る。典型的には、毛をシャンプーする前にその組成物を毛につけ得る。一方で、毛をシャンプーした後に組成物を毛につけ得る。組成物は、毛のシャンプー中でも毛につけられ得る。加えて、ヘアケア組成物は、カスタマーの所望により何時でも再度つけられ得る。ある実施形態において、ヘアケア組成物は毎洗髪前に毛に再度付けられ得る。組成物は、各シャンプー後に有利に付けられ得るが、再使用が必要となる前に1、2、3、4、6、8、10、又はそれ以上のシャンプーに抵抗し得る。上記は、本願発明の組成物で処理した毛見本を用いてテストされ得る。
(実施例1)
ヘアケア組成物で処理された毛の光沢の保持力に関して、25℃における粘度が約800mm/sから約1,600mm/sまでで、官能基当量が約8,000g/molから約14,000g/molまでであるアミノシリコーンの美的効果について調査した。表1に従って組成物を調製した。
Figure 2015500280
サンプル1及び2は、高いアミン含量(すなわち、高FGEWを有するアミノシリコーンと比較するとより多くのアミノ基を有する)を有するアミノシリコーンを示す低FGEWを有するアミノシリコーンを含む。特に、サンプル1は、信越化学工業株式会社の商品名KF-8002であるアミノシリコーンを含む。KF-8002材料は、FGEWが1,700g/molであり、粘度(25℃)が1,100mm/sであり、比重(25℃)が0.98であり、屈折率(25℃)が1.408である。サンプル2は、信越化学工業株式会社の商品名KF-8004であるアミノシリコーンを含む。KF-8004材料は、FGEWが1,500g/molであり、粘度(25℃)が800mm/sであり、比重(25℃)が0.98であり、屈折率(25℃)が1.408である。対照的に、サンプル3は、低FGEWを有するアミノシリコーンと比較して低アミン成分又はより少ないアミノ基を有するアミノシリコーンを示す高FGEWを有するアミノシリコーンを含む。サンプル3は、信越化学工業株式会社の商品名KF-8005であるアミノシリコーンを含む。KF-8005材料は、FGEWが11,000g/molであり、粘度(25℃)が1,200mm/sであり、比重(25℃)が0.97であり、屈折率(25℃)が1.403である。
各ヘアケア組成物は、各材料をひとつずつ容器に入れて、各成分の追加の間に混合物を5分間混合させて調製された。すべての材料又はヘアケア組成物のサンプルが管に導入された後、もう20分間又は混合物が全て均一に見えるまで(例えば、実質的に均質)さらに混合される。
サンプル1から3で処理された毛の光沢保持力は下記に示す計器及びテストプロトコルを用いて調査された。
(ボサノバ光沢測定)
各毛のサンプルの光沢の測定に用いられた計器は、ボサノバ計器である。計器結果は、表面で反射する偏光(正反射)と散乱する非偏光(散乱光)とを分けられるように偏光照明を偏光カメラとともに用いた原理に基づいている。正反射光が増すほど、毛の光沢も増す。
光沢を測定する方法は、画像解析に基づいている。光沢の見た目の印象は、主に2つのメカニズム、つまり、反射光と散乱光である。毛は、鏡のように入射光を反射し、それを散乱し得る。反射のメカニズムは、入射偏光(偏光と平行)を保持しつつ、散乱により直交する偏光を作り出す。両光の量の測定は、ソフトウェアにより光沢の定量化と特許されたカメラデザインにより実現される。
画像システムの計測は、生体(又は、リアルタイムでの本物のモデル)の光沢の定量化、又は光沢マッピングによる光沢ある製品との視覚的な比較により、毛の見本の光沢の定量化が図れる技術である。2つの組み立てられた構成がある。一つは、シリンダー上で毛の見本を測定すること、他方は、特別な面又は照明とともに毛を測定することである。
光沢バンドは、カメラレンズの焦点が合わせられた毛の光沢領域である。毛をシリンダーに固定させて、関心領域をソフトウェアにより測定した。光沢データは、正反射光及び散乱光からの曲線下側の積分領域により得られた。特に、ボサノバ光沢は、式P/(C×W)により計算される。Pは正反射光の量であり、Cは散乱光(曲線下側領域)であり、Wはスペクトルピークの幅である。
上述の画像解析の利点の1つは、平坦な表面に限定されず、光沢がリアルタイムに「即座」に測定され得ることである。2004年4月発行のCosmetics and Toiletries Magazine, "In Vivo Quantitative Education of Gloss,"に、ボサノバ計器及び光沢方法論の記事が取り上げられた。材料製造業のISP, International Specialty Productsも光沢を定量化させる画像解析技術を用いた論文を公開している。
(光沢保持力テスト方法)
毛のサンプル、明琥珀色中密度の一房の毛(3/4インチ幅及び長さ10インチ)をInternational Hair Importsから得た。ピペットを用い、1.0gのヘアケア組成物を毛のサンプルに置き、上から下まで均等に手動で供給した。各毛のサンプルは、3分間ブロー乾燥され、5分間櫛でとかされた。
ボサノバ計器は、白色写真ペーパー片を用いて、計器の製造業者の指示に従いキャリブレーションされた。毛のサンプルは、最初に10分間大きめの歯の櫛を用いてとかされた。一房の毛の一方の末端は、サンプルホルダーの一方の側に取り付けられた。毛はさらに5回櫛でとかされ、毛のサンプルの固定されていない末端はサンプルホルダーの第2側に取り付けられた。ホルダーはボサノバ計器のチャンバーにスライドして入れられ、毛のサンプルの光沢が記録された。
初期の光沢測定後、毛のサンプルは、100Fから110F温度の流水で30秒間洗浄された。中指と人差し指の間で毛のサンプル絞って、毛のサンプルから過剰な水を手動で取り除いた。
各毛のサンプルを洗うために、12%ラウリル硫酸ナトリウムエーテル(SLES)を有する洗剤溶液0.5mLをピペットを用いて毛のサンプルに付けた。洗剤溶液は、30秒間繰り返しの下向きの動きにより毛のサンプルの長さ方向に沿って上から下まで毛のサンプルに手動で供給された。毛のサンプルは、100Fから110Fの温かい流水の下に置かれ、30秒間すすがれた。毛のサンプルは、ブロードライヤーを用いて続いて乾燥され、サンプルの光沢はボサノバ計器を用いて2回測定された。洗浄及び乾燥ステップは、毛のサンプルの光沢が未処理の毛のサンプルの光沢(つまり、ベースラインの光沢)と同じ又はその光沢ぐらいになるまで繰り返された。
各サンプル1から3までの光沢保持力テストの結果を図1に示す。図1から分かるように、FGWF11,000g/molを有し、粘度(25℃)が1,200mm/sであるKF-8005を含むサンプル3は、それぞれかなり低いFGEWを有するアミノシリコーンを含むサンプル1及び2と比べて、高い初期光沢をもたらす。さらに、図1のデータは、サンプル3はサンプル1及び2と比べて複数の洗浄後の高められた光沢を保持するので、サンプル3はサンプル1及び2よりも高い耐洗浄性を有することを表している。それ故、その結果は、FGEW11,000g/molで、粘度(25℃)が1,200mm/sであるアミノシリコーンは、かなり低いFGEW(例えば、8,000g/mol未満)であるアミノシリコーンと比べて、毛に優れた長時間の光沢を付与できることを表している。
(実施例2)
シクロペンタシロキサンと組み合わせたFGEW11,000g/molで、粘度(25℃)が1,200mm/sであるアミノシリコーン(例えば、KF-8005材料)の美的効果について、同じシクロペンタシロキサンと組み合わせた低FGEWであるアミノシリコーンと比較して、毛に蓄積されたシリコーンの量に関する調査を行った。ある組成物(サンプル4)は、10%のKF-8005及び90%のシクロペンタシロキサン(Xiameter PMX-0245, Dow Corning)で調製された。他の組成物(サンプル5)は、Momentive Specialty Chemicals社の商品名SF1708として入手可能な、10%の低FGEWを有するアミノシリコーン及び90%のシクロペンタシロキサン(Xiameter PMX-0245, Dow Corning)で調製された。SF1708材料は、FGEW1,250g/molで、25℃における粘度が1250〜2500mm/sである、アミノプロピルアミノエチルポリシロキサン(CAS Reg.No.7150-79-3)である。
各サンプル4及び5は、3つの異なる毛のサンプルにつけられた。各毛のサンプルについて、0.5グラムのヘアケア組成物が、5グラムの毛ごとにつけられた(つまり、毛の重量の10%相当)。ヘアケア組成物は、約30秒間下向きの動きを繰り返して、毛の長さ方向に沿った毛のサンプルの上から下まで供給された。毛のサンプルは、約2分間の高い設定のブロードライヤーを用いて続いて乾かされた。ヘアケア組成物を用いた初期処理後の毛のサンプルに蓄積したシリコーンの量は、エネルギー分散型X線分析(EDAX)により決定された。各ヘアケア組成物(つまり、サンプル4及び5)の3つの毛のサンプルは、毛の表面の相対的なシリコーン濃度%で配合され、分析された。EDAX統計は、17の結果のうち最高及び最低結果を捨てて、作成されたものである。毛のサンプルの光沢は、上記実施例1で述べたボサノバ光沢測定手順を用いて決定された。
各毛のサンプルを洗浄するために、12%ラウリル硫酸ナトリウムエーテル(SLES)を有する洗剤溶液0.5mLをピペットを用いて毛のサンプルに付けた。洗剤溶液は、30秒間繰り返しの下向きの動きの繰り返しにより毛のサンプルの長さ方向に沿って上から下まで毛のサンプルに手動で供給された。毛のサンプルは、100Fから110Fの温かい流水の下に置かれ、30秒間すすがれた。毛のサンプルは、ブロードライヤーを用いて続いて乾燥された。洗浄及び乾燥のステップは、さらに5回繰り返された。2回及び4回の洗浄後の毛のサンプルに蓄積しているシリコーンの量は、EDAXを用いて決定された。毛のサンプルの光沢は、ボサノバ光沢測定手順を用いて決定された。
長期間の使用特性の研究及び蓄積問題を認識するために、6回の洗浄及び乾燥された後の毛のサンプルについて、0.5グラムのヘアケア組成物は、最初の適用で述べた手順と同様に、5グラムの毛ごとに2度つけられた(つまり、毛の重量の10%相当)。2度目のヘアケア組成物処理された後の毛のサンプルに蓄積しているシリコーンの量は、EDAXを用いて決定された。毛のサンプルの光沢もまた、ボサノバ光沢測定手順を用いて決定された。
上述した洗浄及び乾燥ステップはさらに6回行われた。2回及び4回の洗浄後の毛のサンプルに蓄積しているシリコーンの量は、EDAXを用いて決定された。毛のサンプルの光沢もまた、ボサノバ光沢測定手順を用いて決定された。
0.5グラムのヘアケア組成物の3回目の使用は、上述した最初の使用と同じ方法で、5グラムの毛ごとに(つまり、毛の重量の10%相当)つけられた。2度ヘアケア組成物で処理された後の毛のサンプルに蓄積しているシリコーンの量は、EDAXを用いて決定された。毛のサンプルの光沢もまた、ボサノバ光沢測定手順を用いて決定された。
上述した洗浄及び乾燥ステップはさらに6回して行われた。2回及び4回の洗浄後の毛のサンプルに蓄積しているシリコーンの量は、EDAXを用いて決定された。毛のサンプルの光沢もまた、ボサノバ光沢測定手順を用いて決定された。
各サンプル4及び5のEDAX蓄積テストの結果を図2に示す。図2から分かるように、高いアミン含量(1,250g/molのFGEW)を有するSF1708材料を含むサンプル5は、低アミン含量のKF-8005材料を含むサンプル4と比べて、2回及び3回使用後の蓄積されたシリコンの量が大きく増大している結果となっている。驚くべきことに、KF-8005材料は、各継続的な使用を行った後でも、毛にあまり蓄積しないことが確認された。KF-8005材料を含むヘアケア組成物であるサンプル4の2度目の使用の次の4から6回洗浄後、残っているシリコンの量(%Si)は約50%だけ削減された。しかしながら、サンプル4を用いた毛のサンプルの追加処理では、サンプル5で見られたようなシリコンの蓄積が生じなかった。
各サンプル4及び5のボサノバ光沢測定の結果を図3に示す。図3から分かるように、SF1708材料を含むサンプル5によって付与された光沢は、ヘアケア組成物の再使用後においてかなり減っている。加えて、サンプル5で2、3回処理された毛のサンプルは、いずれもヘアケア組成物に対する好ましくない美的特性であるべとつき、重さ感及びマット感があった。対照的に、KF-8005材料を含むサンプル4は、毛のサンプルにサンプル4を2、3回使用したそれぞれ後、同じような光沢レベルを付与した。
図2及び図3で提供されたデータを考慮すると、25℃における粘度が約800mm/sから1,600mm/sまでであり、官能基当量が約8,000g/molから約14,000g/molまでであるアミノシリコーン、特にKF-8005材料を有するヘアケア組成物は、繰り返し使っても毛に重大な蓄積が生じず、それ故、特に毛の光沢及び感触のような美的外見に悪い影響を与えないと確信している。
実施形態は、本願発明のいくつかの態様の実例として意図されてたものであるので、本願に記載及びクレームされた発明は、本願に開示された特定の実施形態によって範囲が限定されるものではない。いくつかの均等な実施形態は、本願発明の範囲内にあることを意図している。実際、本願に示され記載された改変例に加えて、本願発明の様々な改変例は、上述の記載からこの分野の当業者にとって明白であり得る。そのような改変例は、添付のクレームの範囲内となり得る。個々で引用したすべての刊行物は、参考までにそのすべてを本願に援用する。

Claims (19)

  1. 25℃における粘度が約800mm/sから約1,600mm/sまでで、かつ官能基当量(FGEW)が約8,000g/molから約14,000g/molまでであるアミノシリコーン重合体及び適切な媒体(ビヒクル)を含有する組成物を毛につけることを含む、毛に長時間の光沢を付与する方法。
  2. 前記アミノシリコーン重合体は、25℃における粘度が約1,000mm/sから約1,400mm/sまでである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記アミノシリコーン重合体は、官能基当量が約10,000g/molから約12,000g/molまでである、請求項1に記載の方法。
  4. 前記アミノシリコーン重合体は、25℃における屈折率が1.4超である、請求項1に記載の方法。
  5. 前記アミノシリコーン重合体は、以下の構造式を有する、請求項1に記載の方法。
    Figure 2015500280
    ここで、
    xは1から6の整数であり、
    yは1から6の整数であり、
    m及びnはそれぞれ独立に1から5,000の整数であり、かつFGEWが約8,000から約14,000となるように選択される。
  6. xは3であり、yは2である、請求項5に記載の方法。
  7. 前記組成物は、膜形成剤をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  8. 前記組成物は、実質的に無水物である、請求項1に記載の方法。
  9. 前記組成物は、光沢増進剤をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  10. 前記光沢増進剤は、25℃における屈折率が1.4超であるアリールシリコーンである、請求項9に記載の方法。
  11. 前記光沢増進剤は、フェニルトリメチコン又はジメチコンである、請求項9に記載の方法。
  12. (a)25℃における粘度が約800mm/sから約1,600mm/sまでであり、官能基当量が約8,000g/molから約14,000g/molまでであるアミノシリコーン重合体を約1重量%から25重量%、及び、
    (b)適切な媒体(ビヒクル)、
    を含有する、ヘアケア組成物。
  13. 前記アミノシリコーン重合体は、25℃における粘度が約1,000mm/sから約1,400mm/sまでである、請求項12に記載の組成物。
  14. 前記アミノシリコーン重合体は、官能基当量が約10,000g/molから約12,000g/molまでである、請求項12に記載の組成物。
  15. 前記アミノシリコーンは、25℃における屈折率が1.4超である、請求項12に記載の組成物。
  16. 前記アミノシリコーン重合体は、下記の構造式を有する、請求項12に記載の組成物。
    Figure 2015500280
    ここで、
    m及びnは、それぞれ独立に1から5,000の整数であり、かつFGEWが約8,000から約14,000となるように選択される。
  17. xは3であり、yは2である、請求項16に記載の組成物。
  18. 光沢増進剤をさらに含む、請求項12に記載の組成物。
  19. 前記光沢増進剤は、フェニルトリメチコン又はジメチコンである、請求項18に記載の組成物。
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