JP2015232659A - 画像形成装置 - Google Patents

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Takeshi Ono
健 大野
真史 片桐
Masashi Katagiri
真史 片桐
修一 鉄野
Shuichi Tetsuno
修一 鉄野
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Abstract

【課題】 中間転写体の周方向に電流を流して1次転写を行う構成において、中間転写体から感光体への転写電流の流れ込みが感光体の端部が削れることを助長させる場合があった。【解決手段】 中間転写体10の移動方向と直交する幅方向における中間転写体10の外周面の両端側にそれぞれ設けられ、中間転写体10よりも抵抗が高い保護部材8を有し、幅方向において、保護部材8が設けられた中間転写体の領域10は、保護部材8によって感光体1に接触しないことで、感光体の端部の削れが助長されるのを抑制する。【選択図】 図4

Description

本発明は、電子写真方式で画像形成を行う複写機、プリンタ、ファクシミリ装置、及び複合機等の画像形成装置に関するものである。
従来から、電子写真方式の画像形成プロセスを利用した画像形成装置として、中間転写体を使用する構成を有する画像形成装置が知られている。この画像形成装置は、まず、ドラム状の電子写真感光体(以下、感光ドラムとする)の表面を帯電手段(以下、帯電ローラとする)によって一様に帯電する。その後、感光ドラムに像露光して静電潜像を形成し、現像手段によって静電潜像のトナーによる顕像化(現像)を行う。
次に、1次転写工程として、感光ドラム表面に形成されたトナー像を中間転写体上に転写させ、これを複数色のトナー像に関して繰り返し実行することにより、中間転写体表面に複数色のトナー像を形成する。続けて、2次転写工程として、中間転写体上に形成された複数色のトナー像を、2次転写部材に高圧電源より電圧供給を行い、紙などの転写材表面に一括転写する。一括転写されたトナー像は、その後、定着手段により、転写材上に永久定着されることにより、カラー画像が形成される。
特許文献1では、ベルト状の中間転写体(以下、中間転写ベルトとする)の外周面に接触する電流供給部材に電圧を印加することにより、電流供給部材から中間転写ベルトを介して複数の感光ドラムに電流を流す構成が開示されている。特許文献1では、この構成によって複数の感光ドラムから中間転写ベルトにトナー像を1次転写させている。
特開2012−137733号公報
しかしながら、特許文献1に開示される構成は、電流供給部材から中間転写ベルトを介して電流を流すため、中間転写ベルトの周方向に電流が流れる構成である。よって、中間転写ベルトの移動方向と直交する幅方向において、中間転写ベルトの外周面全域に電流が流れる構成である。そのような構成において、中間転写ベルトの外周面と接触する感光ドラムには、幅方向における画像領域内外に関わらず電流が流れ込む場合がある。感光ドラムの画像領域外に中間転写ベルトから電流が流れ込むと、感光ドラム端部側の電位が低下する問題が生じる。
感光ドラム端部側の電位の低下は、帯電ローラと感光ドラム表面の電位差を大きくし、放電による感光ドラム表面の削れを助長する。また、感光ドラム端部側の電位の低下は、現像手段から意図しないトナー(かぶりトナー)が感光ドラムに付着することを助長する。このかぶりトナーが中間転写ベルト上に転移し、蓄積することで紙端部を汚す場合がある。
本発明の目的は、以上のような状況を鑑み、幅方向において、中間転写体から感光ドラムへの転写電流の流れ込みを抑制する画像形成装置を提供することである。
上記課題を解決するため本発明は、トナー像を担持する感光体と、導電性を備え無端状で移動可能な中間転写体と、前記中間転写体に接触する電流供給部材と、前記電流供給部材に電圧を印加する電源と、を有し、前記電流供給部材に前記電源から電圧を印加することにより前記電流供給部材から前記中間転写体の周方向に電流を流すことで前記感光体から前記中間転写体にトナー像を1次転写させる画像形成装置において、前記中間転写体の移動方向と直交する幅方向における前記中間転写体の外周面の両端側にそれぞれ設けられ、前記中間転写体よりも抵抗が高い保護部材を有し、前記幅方向において、前記保護部材が設けられた前記中間転写体の領域は、前記保護部材によって前記感光体に接触しないことを特徴とする。
本発明によれば、幅方向において中間転写体の外周面の両端側に保護部材を設けることで、中間転写体から感光ドラムへの転写電流の流れ込みを抑制することが可能である。
本発明に係る画像形成装置の概略断面図である。 実施形態1における周方向の抵抗を測定するための構成を説明する概略図である。 中間転写ベルトと保護部材の関係を示す図である。 実施形態1における幅方向に関する各部材および画像領域の相対的位置関係を示す図である。 実施形態1における幅方向に関する各部材および画像領域の相対的位置関係を示す断面図である。 本発明に係る他の画像形成装置の概略断面図である。 他の画像形成装置における幅方向に関する各部材および画像領域の相対的位置関係を示す図である。 実施形態2における現像開口を説明するための各部材の断面図である。 実施形態2における幅方向に関する各部材および画像領域の相対的位置関係を示す図である。 本発明に係る他の画像形成装置の概略断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。従って、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(実施形態1)
図1は、画像形成装置の一例を示す概略図である。画像形成装置1は、画像形成装置1に通信可能に接続されたパーソナルコンピュータなどの外部機器から送られてきた信号に従って、電子写真方式により、記録用紙、OHPシートなどの転写材に画像を形成することができる。
図1を用いて本実施形態の画像形成装置の構成及び動作を説明する。尚、本実施形態の画像形成装置は、a〜dの画像形成ステーションを設けているいわゆるタンデムタイプのプリンタである。第1の画像形成ステーションaはイエロー(Y)、第2の画像形成ステーションbはマゼンタ(M)、第3の画像形成ステーションcはシアン(C)、第4の画像形成ステーションdはブラック(Bk)の各色の画像を形成する。各画像形成ステーションの構成は、収容するトナーの色以外では同じであり、以下、第1の画像形成ステーションaを用いて説明する。
第1の画像形成ステーションaは、感光体である感光ドラム1aと、帯電部材である帯電ローラ2aと、クリーニング装置5aと、現像ローラ6aと、供給ローラ7aを備える。感光ドラム1aは矢印の方向に所定の周速度(プロセススピード)で回転駆動しトナー像を担持する像担持体である。さらに、現像手段4aは、イエローのトナーを収容し感光ドラム1aにイエロートナーを現像するための装置である。現像手段4aは、感光ドラム1aに接触して感光ドラム1aに形成された潜像をトナー像として現像する現像ローラ6aと、現像ローラ6aに接触して現像ローラ6aへトナーを供給する供給ローラ7aを備える。クリーニング装置5aは、感光ドラム1aに付着したトナーを回収するための部材であり、本実施形態では、感光ドラム1aに当接するクリーニング部材であるクリーニングブレードと、クリーニングブレードが回収したトナーを収容する収容部を備える。
画像信号によって、画像形成動作を開始すると感光ドラム1aは回転駆動される。感光ドラム1aは回転過程で、帯電ローラ2aにより所定の極性(本実施形態では負極性)で所定の電位に一様に帯電処理され、露光手段3aにより画像信号に応じた露光を受ける。これにより、目的のカラー画像のイエロー色成分像に対応した静電潜像が形成される。次いで、その静電潜像は現像位置において、供給ローラ7aによりトナーを供給された現像ローラ6aと接触することで現像され、イエロートナー像として可視化される。ここで、現像手段4aに収容されたトナーの正規の帯電極性は、負極性である。
移動可能な無端状の中間転写体である中間転写ベルト10は、張架部材11、12、13とで張架され、感光ドラム1aと当接した対向部で同方向に移動する向きに、感光ドラム1aと略同一の周速度で回転移動される。張架部材11、12、13は、複数の張架ローラである。感光ドラム1a上に形成されたイエロートナー像は、感光ドラム1aと中間転写ベルト10との当接部(以下、1次転写部と称す)を通過する過程で、中間転写ベルト10の上に転写される(1次転写)。感光ドラム1a表面に残留した1次転写残トナーは、クリーニング装置5aにより清掃、除去された後、帯電以下の画像形成プロセスに供せられる。
以下、同様にして、第2,3,4の画像形成ステーションb、c、dによって第2色のマゼンタトナー像、第3色のシアントナー像、第4色のブラックトナー像が形成され、中間転写ベルト10上に目的のカラー画像に対応した合成カラー画像が得られる。
中間転写ベルト10上の4色のトナー像は、中間転写ベルト10と2次転写部材である2次転写ローラ20が形成する2次転写部を通過する過程で、給紙手段50により給紙された転写材Pの表面に一括転写される(2次転写)。
2次転写部材としての2次転写ローラ20は外径8mmのニッケルメッキ鋼棒に、体積抵抗10Ω・cm、厚み5mmに調整したNBRとエピクロルヒドリンゴムを主成分とする発泡スポンジ体で覆った外径18mmのものを用いている。また、2次転写ローラ20は、中間転写ベルト10に対して、50Nの加圧力で当接し、2次転写部(以下、2次転写部)を形成している。2次転写ローラ20は中間転写ベルト10に対して従動回転し、また、中間転写ベルト10上のトナーを紙等の転写材Pに2次転写している時には転写電源21から2500Vの電圧が印加されている。
その後、4色のトナー像を担持した転写材Pは定着器30に導入され、そこで加熱および加圧されることにより4色のトナーが溶融混色して転写材Pに固定される。2次転写後に中間転写ベルト10上に残ったトナーは、クリーニングブレードを使用したクリーニング装置16により清掃、除去される。以上の動作により、フルカラーのプリント画像が形成される。
中間転写ベルト10は、周長700mm、厚さ90μmで、導電剤としてカーボンを混合した無端状のポリイミド樹脂を用いている。電気的特性としては、電子導電性の特性を示し、雰囲気中の温湿度に対する抵抗値変動が小さいのが特徴である。また、中間転写ベルト10は製造によって抵抗値に一定のばらつき(以下、製造公差とする)が存在する。本実施形態で使用した中間転写ベルト10は、製造公差内の中心抵抗値として、体積抵抗率が1×10Ω・cm、周方向の抵抗値が1×10Ωである。
体積抵抗率の測定は、三菱化学株式会社のHiresta−UP(MCP−HT450)にリングプローブのタイプUR(型式MCP−HTP12)を使用して測定する。測定時の室内温度は23℃、室内湿度は50%に設定し、印加電圧100V、測定時間10secの条件で行った。
一方、中間転写ベルト10の周方向の抵抗については、図2(a)に示す周方向抵抗測定治具を使用して測定した。まず、装置の構成を説明する。測定する中間転写ベルト10は内面ローラ101と駆動ローラ102でたるみが無いように張架される。金属でできた内面ローラ101は高圧電源(TREK社製高圧電源:Model_610E)103に接続され、駆動ローラ102は接地されている。駆動ローラ102の表面は、中間転写ベルト10に対して十分に抵抗の低い導電ゴムで被覆されており、中間転写ベルト10が100mm/secとなるように回転する。
次に、測定方法について説明する。駆動ローラ102によって中間転写ベルト10を100mm/secで回転させた状態で内面ローラ101に一定電流ILを印加し、内面ローラ101に繋いだ高圧電源103で電圧VLをモニタする。図2(a)に示す測定系は、図2(b)に示す等価回路であるとみなすと内面ローラ101と駆動ローラ102までの距離L(本実施形態では300mm)の長さにおける中間転写ベルト10の周方向の抵抗RLはRL=2VL/ILによって算出することが出来る。このRLを中間転写ベルト10の10mm相当の中間転写ベルト周長に換算することで周方向の抵抗を求める(以下、この抵抗をR10とする)。
本実施形態では、R10の中心抵抗値が1×10Ωである中間転写ベルト10を使用した。製造公差を加味すると、R10の範囲は、5×10Ω≦R10≦2×10Ωである。上記示した値は、本実施形態において最適な転写を行うために選択したものであり、ベルト材質の違いによる転写効率の違い等によってR10の中心抵抗値は変わる。
また、中間転写ベルト10の材料としては、PVdF(ポリフッ化ビニリデン)、ナイロン、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PBN(ポリブチレンナフタレート)、PI(ポリイミド)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、ポリカーボネート、ポリアリレート、ABS(アクリロ二トリル−ブタジエン−スチレン共重合体)等の材料及びこれらの混合樹脂を用いることができる。
本実施形態では、このような周方向の抵抗を持つ中間転写ベルト10を採用することで電流供給部材から中間転写ベルト10の周方向に電流を流すことが可能である。本実施形態では、2次転写ローラ20に電圧を印加する転写電源21を共通電源とし、2次転写ローラを介して転写電源21から中間転写ベルト10に電流が供給されている。転写電源21から2次転写ローラ20へと流れる電流は、2次転写ローラ20と中間転写ベルト10の接触部(2次転写部)から中間転写ベルト10の周方向へと流れる。その結果、中間転写ベルト10上にベルト電位が形成される。このベルト電位と感光ドラム1aの電位との電位差によって、中間転写ベルト10から感光ドラム1aに向かう電界が発生する。発生した電界によって感光ドラム1a上のトナーが中間転写ベルト10上に移動し、1次転写が行われる。このとき、感光ドラム1aから中間転写ベルト10上へのトナー電荷の移動と中間転写ベルト10から感光ドラム1aへの放電による電荷の移動を合わせて転写電流という。
以上のような工程を経て、感光ドラム1a上に形成されたイエロートナー像は適切な転写電流によって中間転写ベルト10上に1次転写される。感光ドラム1b、1c、1d上のマゼンダ、シアン、ブラックトナー像も同様に中間転写ベルト10上に1次転写される。このような構成によって、1次転写専用の電源を設ける必要なく、2次転写用の転写電源21を、一次転写用の電源として共用することが可能になり、転写用の電源を減らすことが可能である。
しかしながら、2次転写ローラ20から中間転写ベルト10の周方向へと電流が流れる本構成においては、中間転写ベルト10の移動方向と直交する方向である幅方向にも同様に電流が流れている。中間転写ベルト10の幅方向に電流が流れると、中間転写ベルト10の幅方向全域で電位が形成されることになる。その結果、対向して接触する感光ドラム1の両端側のドラム電位が低下してしまう問題が生じる。ドラム電位が低下すると、感光ドラム1表面の削れが助長される場合がある。
帯電ローラ2は、感光ドラム1に当接し、感光ドラム1との間に放電を発生させて負極性に感光ドラム1を帯電させる。しかしながら、この帯電ローラ2からの放電によって感光ドラム1表面が劣化し、その劣化部分がクリーニングブレードを通過する際に削れる。また、帯電ローラ2の中央領域では、放電が生じる微小の隙間が帯電前後の当接部のみであるのに対し、帯電ローラ2の端部では、放電する箇所が帯電前後の当接部に加えて、帯電ローラ2端部にも存在するため、中央領域に比べて生じる放電が多い。そのため、帯電ローラ2の端部に対応する感光ドラム1の領域(境界領域)が削れやすいという傾向がある。
さらに、中間転写ベルト10の幅方向全域で電位が形成されているので、感光ドラム1は、画像領域のみならず画像領域外まで中間転写ベルト10から転写電流が流れる。そのため、感光ドラム1の境界領域にも転写電流が流れ込み、削れ易い境界領域のドラム電位が低下する。帯電ローラ2と感光ドラム1表面の電位差が大きくなると帯電ローラ2と感光ドラム1間の放電が活発になり感光ドラム1表面の劣化が進むため、境界領域における感光ドラム1表面の削れが助長される。また、感光ドラム1表面の削れが進行すると、その部分に放電電流が集中し、帯電ローラ2のリークが発生する。その結果、感光ドラム1長手方向全域を均一に帯電することができなくなり、帯電不良を引き起こすだけでなく、感光ドラム1の寿命が短くなる場合がある。
そこで、本実施形態は、幅方向における中間転写ベルト10外周面の両端側に保護部材8がそれぞれ設けられ、帯電ローラ2の端部に相当する感光ドラム1の領域(境界領域)が保護部材8によって中間転写ベルト10と接触しないことを特徴とする。
図3は、幅方向において中間転写ベルト10の両端側に保護部材8を貼付した中間転写ベルト10を示す図である。本実施形態で使用した保護部材8は、ポリエステルフィルムとアクリル系粘着剤で構成された電気絶縁用ポリエステル基材粘着テープであり、膜厚は53μm、幅は8mmである。後述する保護部材の効果を発揮するためには、保護部材8の体積抵抗が中間転写ベルト10の体積抵抗(1×109Ω・cm)よりも高いことが望ましく、本実施形態で使用した保護部材8は絶縁性を有している。また、本実施形態では保護部材8の効果を上げるために二重に中間転写ベルト10に貼付している。
図4は、感光ドラム1の片側の端部を基準としたときの各部材および画像領域の相対的位置関係を示したものである。本実施形態における感光ドラム1、帯電ローラ2、中間転写ベルト10の幅方向の長さは、それぞれ、250mm、228mm、236mmである。帯電ローラ2の端部は、図4上の11mmおよび239mmにあり、保護部材8は、7〜15mmおよび235〜243mmに設けられている。感光ドラム1と中間転写ベルト10が直接接触する部分は、画像領域を含む15〜235mmの間である。
図5は、幅方向における感光ドラム1、保護部材8、中間転写ベルト10の接触状態を説明する断面図である。図5で示すように、画像領域を含む感光ドラム1の中央領域は、中間転写ベルト10に直接接触するが、帯電ローラ2端部に相当する領域の感光ドラム1は、保護部材8によって中間転写ベルト10と接触しない。
保護部材8の作用を、第1の画像形成ステーションaを用いて説明する。前述したとおり、中間転写ベルト10表面全域にベルト電位が形成されるが、保護部材8によって、保護部材8に対応する感光ドラム1aの領域には中間転写ベルト10からの電流の流れ込みが抑制される。これは、中間転写ベルト10と感光ドラム1aが直接接触する部分よりも、中間転写ベルト10と感光ドラム1aが保護部材8を介して接触する部分の体積抵抗は高くなり、保護部材8を介して接触する部分には電流が流れにくくなるためである。
感光ドラム1a表面の帯電ローラ2aの端部に相当する領域(11mmおよび239mm)は削れやすい傾向を持っているが、保護部材8によってドラム電位低下の抑制をすることによって、過剰な放電の発生を抑え、削れの助長を防ぐことが可能となる。感光ドラム1b、1c、1dについても、保護部材8は上記と同様の効果を発揮して、各感光ドラム1への過剰な電流の流れ込みを抑制し、感光ドラム1表面の帯電ローラ2の端部に相当する領域のドラム削れの助長を防ぐことが出来る。
尚、本実施形態では、張架ローラ11、13間に中間転写ベルト10の内周面に接触する部材が配置されていない構成を説明したが、図6に示す画像形成装置であってもよい。図6の画像形成装置は、各画像形成ステーション間にそれぞれ金属ローラ14a、14b、14c、14dを配置する構成である。図6で示すように、金属ローラ14a、14b、14c、14dは、電圧維持素子15を介して接地する構成でも良い。電圧維持素子15は、接続された部材(ここでは、張架ローラ13、各金属ローラ)を所定電位以上に維持するための部材であり、ツェナーダイオードを用いている。張架ローラ13は、中間転写ベルト10を介して2次転写ローラ20に対向する対向部材である。電圧維持素子15はツェナーダイオード以外にも、例えば、バリスタを使用することが可能である。この構成によって、中間転写ベルト10を介して各感光ドラム1に流れる電流に加えて、ツェナーダイオード15によって所定電位に維持された各金属ローラ14を通して電流が各感光ドラム1に流れるため、各感光ドラム1に安定的に転写電流を供給することができる。
各金属ローラの長手幅を216mmとしたときの長手位置関係を図7(a)に示す。金属ローラ端部は、感光ドラム1a表面の帯電ローラ2a端部に相当する位置(11mmおよび239mm)よりも内側部分にあるが、電流は中間転写ベルト10の長手方向全域に流れるため、保護部材8によって電流の流れを遮断する必要がある。
また保護部材8によって、幅方向における電流の流れを抑制できるので、金属ローラ14の長さを長くしてもよい。例えば、図7(b)のように幅方向において、金属ローラ14の端部と保護部材8が重なる構成でも良い。図7(b)の構成では、金属ローラ14と中間転写ベルト10の接触領域が増え、より安定的に中間転写ベルト10に電流を供給することが可能にしつつ、境界領域に対しては保護部材8によって確実に保護することが可能である。
(実施形態2)
実施形態2は、実施形態1の構成に加え、幅方向における現像ローラ6の現像開口との端部と保護部材8の位置について規定する構成である。なお、その他の構成については実施形態1の画像形成装置と同様であるので、同様の部分については同様の符号を付して説明する。
図8は、現像開口42を説明するための各部材の断面図である。図8に示すとおり、現像ローラ6の両端部に端部シール41が配設されている。端部シール41は現像ローラ6の端部とオーバーラップすることで、現像ローラ6の両端部からのトナー漏れを防止している。現像ローラ6の両端部側の端部シール41・41の間が現像ローラ6にトナーが供給される現像開口42となる。供給ローラ7の端部と端部シール41が接触していると、供給ローラ7端部の削れを引き起こすことがある。そこで、供給ローラ7の長手幅は現像開口42の長手幅よりも短くし、供給ローラ7の両端部の端面と端部シール41との間に隙間αを設けて供給ローラ7の端部と端部シール41とを非接触状態にしている。供給ローラ7は現像ローラ6にトナーを供給すると同時に過剰なトナーを掻き取る役割を持っている。
しかし、現像ローラ6の隙間αに相当する位置では、供給ローラ7が接触せずにトナーがコートされると、供給ローラ7によって掻き取られずにトナーが残留する。この時、中間転写ベルト10を介して感光ドラム1端部に電流が流れ込むと、感光ドラム1端部の電位が低下するため、現像ローラ6の隙間αに相当する位置に残留したトナーが感光ドラム1に現像され、かぶりトナーとなる。このかぶりトナーが中間転写ベルト上に転移し、蓄積することで紙端部を汚す場合がある。
そこで、本実施形態は、幅方向において、隙間αに対応する位置に保護部材8が重なる構成である。現像開口部42と供給ローラ7の隙間αに相当する感光ドラム1の領域は、保護部材8によって中間転写ベルト10に接触しない構成である。
本実施形態における供給ローラ7、現像開口42、感光ドラム1、中間転写ベルト10の幅方向の長さはそれぞれ、222mm、226mm、250mm、236mmである。図9は、感光ドラム1の片側の端部を基準としたときの各部材および画像領域の相対的長手位置関係を示したものである。かぶりトナーが発生する図8上の隙間αに相当する位置は、図9上の12〜14mmおよび236〜238mmにあり、保護部材8は7〜15mmおよび235〜243mmに設けられている。感光ドラム1と中間転写ベルト10が直接接触する部分は、画像領域を含む15〜235mmである。図8で示すように、画像領域を含む感光ドラム1中央領域は、中間転写ベルト10に直接接触するが、隙間αに相当する領域は、保護部材8によって中間転写ベルト10に接触しない。
図8上の隙間αに相当する位置(12〜14mmおよび236〜238mm)は、感光ドラム1a上の7〜15mmおよび235〜243mm部分に設けられた高抵抗の保護部材8によって中間転写ベルト10から感光ドラム1aへの転写電流の流れ込みを抑制している。この構成によって、感光ドラム1a端部の電位の低下を抑えることができるため、現像ローラ6aから感光ドラム1aへのトナーの転移および感光ドラム1aから中間転写ベルト10へのかぶりトナーの転移を抑制することが可能となる。
感光ドラム1b、1c、1dについても、保護部材8は上記と同様の効果を発揮して、各感光ドラム1への転写電流の流れ込みを抑制し、感光ドラム1から中間転写ベルト10へのかぶりトナーの転移を抑制することが可能である。
(その他の実施形態)
実施形態1、実施形態2では、電流供給部材として2次転写ローラ20を採用し、転写電源21を一次二次転写の共有電源とする構成を説明したが、その他の構成であってもよい。例えば、図10に説明する画像形成装置のように、張架ローラ11に1次転写用の転写電源210を接続し、張架ローラ11から中間転写ベルト10に電流を供給する構成であってもよい。この構成であっても、保護部材8によって、感光ドラム1の境界領域に対するドラム削れの助長を抑制することが可能である。また、この構成であっても、保護部材8によって感光ドラム1から中間転写ベルト10へのかぶりトナーの転移を抑制することが可能である。
1 感光体
2 帯電ローラ
4 現像手段
6 現像ローラ
7 供給ローラ
8 保護部材
10 中間転写ベルト
11 駆動ローラ
14 金属ローラ
15 電圧維持素子

Claims (12)

  1. トナー像を担持する感光体と、導電性を備え無端状で移動可能な中間転写体と、前記中間転写体に接触する電流供給部材と、前記電流供給部材に電圧を印加する電源と、を有し、前記電流供給部材に前記電源から電圧を印加することにより前記電流供給部材から前記中間転写体の周方向に電流を流すことで前記感光体から前記中間転写体にトナー像を1次転写させる画像形成装置において、
    前記中間転写体の移動方向と直交する幅方向における前記中間転写体の外周面の両端側にそれぞれ設けられ、前記中間転写体よりも抵抗が高い保護部材を有し、
    前記幅方向において、前記保護部材が設けられた前記中間転写体の領域は、前記保護部材によって前記感光体に接触しないことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記感光体を帯電する帯電ローラを有し、
    前記幅方向において、前記帯電ローラの端部に対応する前記感光体の領域は、前記保護部材が設けられた前記中間転写体の領域と重なることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記感光体にトナーを供給する現像手段と、を有し、前記現像手段は、前記感光体に接触して前記感光体にトナーを供給する現像ローラと、前記現像ローラに接触して前記現像ローラへトナーを供給する供給ローラと、前記現像ローラに接触して前記現像ローラの端部を保護する端部シールと、を備え、前記幅方向において、前記端部シールと前記供給ローラの間に生じる隙間に対応する前記感光体の領域は、前記保護部材が設けられた前記中間転写体の領域と重なることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記中間転写体は、無端状の中間転写ベルトであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記中間転写ベルトの外周面に接触し、前記中間転写ベルトから転写材へトナー像を2次転写する2次転写部材と、を有し、前記電源は前記2次転写部材に電圧を印加することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記電源から前記2次転写部材を介して前記中間転写ベルトの周方向に電流が流れることで、前記感光体から前記中間転写ベルトにトナー像が1次転写されることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記保護部材は、前記中間転写ベルトに貼りつけられた絶縁性のテープであることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記中間転写ベルトを張架する複数の張架ローラを有し、複数の張架ローラの内の一つは、前記中間転写ベルトを介して前記2次転写部材に対向する対向部材であることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  9. 前記対向部材に接続され、電流が流れることで前記対向部材を所定電位以上に維持するための電圧維持素子を備えることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記感光体は、それぞれが異なる色のトナー像を担持する複数の感光体であることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記複数の感光体に対応する位置に前記中間転写ベルトを介して配置される複数の金属ローラを備え、前記複数の金属ローラは、前記電圧維持素子に接続されることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記幅方向において、前記金属ローラの両端に対応する前記中間転写ベルトの領域は、前記保護部材によって保護されている領域であることを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
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