JP2015231147A - 弾性波デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】寄生容量を抑えつつ、立体交差部の潰れを抑制することが可能な弾性波デバイスを提供すること。
【解決手段】本発明は、圧電基板10と、圧電基板10上に設けられた弾性波を励振するIDT14と、圧電基板10上にIDT14に接続して設けられた信号配線22と、圧電基板10上にIDT14に接続して設けられ、信号配線22の上を跨いで立体交差するグランド配線24と、信号配線22とグランド配線24とが立体交差する立体交差部34でのグランド配線24下に中空空間40が形成されるように、立体交差部34でのグランド配線24下であって圧電基板10の上面に平行な方向における一部に設けられた絶縁物36と、を備える弾性波デバイスである。
【選択図】図1

Description

本発明は、弾性波デバイスに関し、例えば立体交差をした配線を備える弾性波デバイスに関する。
弾性波を利用した弾性波デバイスとして、基板上に弾性波を励振する電極とこの電極に接続された配線とを備えた弾性波デバイスが知られている。このような弾性波デバイスにおいて、配線を基板上で立体交差させる場合がある。例えば、下側配線と上側配線との立体交差部全体に絶縁膜を設けることで、下側配線の上を上側配線が跨いで立体交差する構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。例えば、下側配線と上側配線との立体交差部全体を中空として、下側配線の上を上側配線が跨いで立体交差する構造も知られている(例えば、特許文献2、3参照)。
特開平5−167387号公報 特開平10−65006号公報 特開2012−9989号公報
下側配線と上側配線との立体交差部全体に絶縁膜を設ける構造では、絶縁膜の誘電率によって上下の配線間に大きな寄生容量が発生してしまう。一方、下側配線と上側配線との立体交差部全体を中空構造とした場合、外力によって立体交差部が潰れてしまう。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、寄生容量を抑えつつ、立体交差部の潰れを抑制することが可能な弾性波デバイスを提供することを目的とする。
本発明は、基板と、前記基板上に設けられた弾性波を励振する電極と、前記基板上に前記電極に接続して設けられた第1配線と、前記基板上に前記電極に接続して設けられ、前記第1配線の上を跨いで立体交差する第2配線と、前記第1配線と前記第2配線とが立体交差する立体交差部での前記第2配線下に中空空間が形成されるように、前記立体交差部での前記第2配線下であって前記基板の上面に平行な方向における一部に設けられた絶縁物と、を備えることを特徴とする弾性波デバイスである。本発明によれば、寄生容量を抑えつつ、立体交差部が潰れることを抑制することができる。
上記構成において、前記絶縁物は、前記立体交差部における前記第2配線の延在方向で前記立体交差部の中央部分に設けられ、前記絶縁物と前記立体交差部における前記第2配線の両端部分との間に前記中空空間が形成されている構成とすることができる。
上記構成において、前記絶縁物は、前記立体交差部での前記第1配線上に設けられ、前記立体交差部内の前記第1配線が設けられていない部分の前記基板上に前記中空空間が形成されている構成とすることができる。
上記構成において、前記絶縁物は、前記立体交差部での前記第1配線の側方に前記第1配線から離れて設けられ、前記立体交差部での前記第1配線上に前記中空空間が形成されている構成とすることができる。
上記構成において、前記基板と前記第2配線との間に設けられ、前記第1配線の上を跨がない第3配線を備え、前記絶縁物は、前記第1配線と前記第3配線との間の前記基板上に、前記第1配線及び前記第3配線から離れて設けられている構成とすることができる。
上記構成において、前記基板と前記第2配線との間に設けられ、前記第1配線の上を跨がない第3配線を備え、前記第3配線は、前記立体交差部において前記第2配線から突出して上面が露出した突出部を有し、前記絶縁物は、前記第3配線の前記突出部上に前記第1配線から離れて設けられている構成とすることができる。
上記構成において、前記第2配線は、前記第1配線よりも厚い構成とすることができる。
上記構成において、前記第1配線は信号配線であり、前記第2配線はグランド配線である構成とすることができる。
上記構成において、前記絶縁物は、絶縁樹脂である構成とすることができる。
本発明によれば、寄生容量を抑えつつ、立体交差部が潰れることを抑制することができる。
図1(a)は、実施例1に係る弾性波デバイスを示す上面図、図1(b)は、図1(a)のA−A間の断面図である。 図2(a)から図2(d)は、実施例1に係る弾性波デバイスの製造方法を示す図(その1)である。 図3(a)から図3(d)は、実施例1に係る弾性波デバイスの製造方法を示す図(その2)である。 図4(a)から図4(d)は、実施例1に係る弾性波デバイスの製造方法を示す図(その3)である。 図5(a)及び図5(b)は、実施例1に係る弾性波デバイスの製造方法を示す図(その4)である。 図6(a)は、比較例1に係る弾性波デバイスを示す断面図、図6(b)は、比較例2に係る弾性波デバイスを示す断面図である。 図7(a)は、実施例1の変形例1に係る弾性波デバイスを示す断面図、図7(b)は、実施例1の変形例2に係る弾性波デバイスを示す断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明する。
図1(a)は、実施例1に係る弾性波デバイスを示す上面図、図1(b)は、図1(a)のA−A間の断面図である。図1(a)及び図1(b)のように、実施例1の弾性波デバイス100は、圧電基板10上に、2つの弾性表面波(SAW:Surface Acoustic Wave)素子12が設けられている。SAW素子12は、IDT(Interdigital Transducer)14と、反射器16と、を備える。IDT14は、弾性表面波を励振する電極である。反射器16は、弾性表面波が伝搬する方向においてIDT14の両側に位置して設けられている。IDT14は、一対の櫛型電極を含む。圧電基板10には、例えばタンタル酸リチウム(LiTaO)又はニオブ酸リチウム(LiNbO)等の圧電体を用いることができる。IDT14及び反射器16は、例えばアルミニウム(Al)等の金属で形成されている。IDT14及び反射器16の厚さは、例えば350nm程度である。
2つのSAW素子12の一方には、中央に位置するIDT14に、信号配線23を介して1つの不平衡端子18が接続されている。2つのSAW素子12の他方には、中央に位置するIDT14に、信号配線23を介して2つの平衡端子20が接続されている。不平衡端子18及び平衡端子20の一方は入力端子で、他方は出力端子である。
2つのSAW素子12は、互いの外側に位置するIDT14が信号配線22で接続されることで、直列に接続されている。反射器16及びIDT14の信号配線が接続されていない櫛型電極には、グランド配線24が接続されている。グランド配線24は、反射器16と外側のIDT14とを囲み且つ2つのSAW素子12の間を延在している。信号配線22及びグランド配線24は圧電基板10上に設けられているため、2つのSAW素子12の間を延在するグランド配線24は、信号配線22の上を跨いで立体交差している。
グランド配線24は、圧電基板10側から順に、第1金属層26、第2金属層28、及び第3金属層30が積層された積層金属膜である。また、グランド配線24と圧電基板10との間に配線32が設けられている。配線32は、信号配線22の上を跨いでなく、信号配線22とグランド配線24とが立体交差する立体交差部34において、グランド配線24から突出して上面が露出した突出部38を有する。
信号配線22、23及び配線32は、例えばアルミニウム(Al)等の金属で形成されていて、例えばIDT14及び反射器16と同じ金属で形成されている。信号配線22、23及び配線32の厚さは、例えば350nm程度である。グランド配線24の第1金属層26は、後述する電解めっき法におけるシード層の役割を担い、例えば圧電基板10側からチタン(Ti)層と銅(Cu)層とが積層された積層金属膜である。第2金属層28は、グランド配線24の抵抗を下げるために低抵抗率の金属で形成されていて、例えば銅(Cu)層である。第3金属層30は、バンプのために形成されていて、例えば金(Au)層である。グランド配線24の厚さは、例えば4μmから5μm程度であり、信号配線22よりも厚い。
立体交差部34でのグランド配線24下であって圧電基板10の上面に平行な方向における一部に絶縁物36が設けられている。言い換えると、立体交差部34でのグランド配線24下の一部には中空空間40が形成されている。絶縁物36は、立体交差部34におけるグランド配線24の延在方向で立体交差部34の中央部分の信号配線22上に設けられている。絶縁物36と立体交差部34におけるグランド配線24の両端部分との間に、中空空間40が形成されている。絶縁物36には、例えばポリイミド等の絶縁樹脂を用いることができる。
立体交差部34の高さHは、例えば1μm程度である。絶縁物36の上面は、グランド配線24に接触していてもよいし、接触していなくてもよい。立体交差部34の潰れを抑制する点からは、絶縁物36の上面はグランド配線24に接触している場合が好ましい。信号配線22とグランド配線24との間の寄生容量を抑える点からは、絶縁物36の上面はグランド配線24に接触していない場合が好ましい。絶縁物36の上面がグランド配線24に接触していない場合、絶縁物36の上面が信号配線22の上面よりも高い位置にあればよいが、立体交差部34の潰れを抑制する点からは、絶縁物36の圧電基板10からの高さは、立体交差部34の高さHの1/2以上の場合が好ましく、2/3以上の場合がより好ましく、3/4以上の場合がさらに好ましい。
立体交差部34におけるグランド配線24の両端部分の間隔Lは、例えば20μmから30μm程度である。絶縁物36の幅W1は、信号配線22の幅よりも広い場合でも、同じ場合でも、狭い場合でもよい。図1(a)及び図1(b)では、絶縁物36の幅W1が信号配線22の幅よりも広い場合を図示している。絶縁物36の幅W1は、寄生容量を抑える点から、立体交差部34の間隔Lの1/2以下の場合が好ましく、1/3以下の場合がより好ましく、1/4以下の場合がさらに好ましい。また、図1(a)のように、絶縁物36の長さは、立体交差部34におけるグランド配線24の幅W2と同じか、幅W2より短い場合でもよいが、幅W2よりも長い場合が好ましい。グランド配線24の幅W2は、例えば30μmであり、絶縁物36の長さは、例えば40μmである。
次に、実施例1の弾性波デバイスの製造方法について説明する。図2(a)から図5(b)は、実施例1に係る弾性波デバイスの製造方法を示す図である。図2(a)、図2(c)、図3(a)、図3(c)、図4(a)、図4(c)、及び図5(a)は、実施例1の弾性波デバイスの製造方法を示す上面図である。図2(b)、図2(d)、図3(b)、図3(d)、図4(b)、図4(d)、及び図5(b)は、実施例1の弾性波デバイスの製造方法を示す断面図であり、図1(a)のA−A間に相当する箇所の断面図である。
図2(a)及び図2(b)のように、圧電基板10上に、SAW素子12と、信号配線22、23と、配線32と、を形成する。これらの形成にあたっては、SAW素子12等の形成に一般的に用いられる製造方法を用いることができ、SAW素子12と信号配線22、23と配線32とは、同じ材料且つ同じ膜厚で形成される。その後、圧電基板10上に感光性の絶縁樹脂(例えばポリイミド)を塗布した後、露光・現像を行うことで、信号配線22上に絶縁物36を形成する。
図2(c)及び図2(d)のように、配線32が形成された領域に開口を有し、その他の領域を覆う第1レジスト膜42を形成する。第1レジスト膜42は、立体交差部が形成される部分において、信号配線22の側方に位置する配線32の端の一部を覆うように形成することが好ましい。
図3(a)及び図3(b)のように、例えばスパッタリング法を用いて、圧電基板10の全面に第1金属層26を形成する。第1金属層26は、上述したように、後述する電解めっき法におけるシード層として機能する。図3(c)及び図3(d)のように、グランド配線、不平衡端子、及び平衡端子が形成される領域に開口を有し、その他の領域を覆う第2レジスト膜44を形成する。
図4(a)及び図4(b)のように、例えば電解めっき法を用いて、第2レジスト膜44の開口領域に、第2金属層28と第3金属層30とを順に形成する。その後、図4(c)及び図4(d)のように、第2レジスト膜44を剥離する。
図5(a)及び図5(b)のように、第1レジスト膜42とその上に形成された第1金属層26をリフトオフによって除去する。第1金属層26が形成され難い第1レジスト膜42の角の部分から剥離液が入り込むことで、第1レジスト膜42をリフトオフによって除去することができる。これにより、第1金属層26から第3金属層30が積層された積層金属膜を含むグランド配線24、不平衡端子18、及び平衡端子20が形成される。信号配線22とグランド配線24との立体交差部34では、リフトオフによって第1レジスト膜42が除去されることで、絶縁物36の側方に中空空間40が形成される。
ここで、実施例1の弾性波デバイスの効果を説明するにあたり、比較例の弾性波デバイスについて説明する。図6(a)は、比較例1に係る弾性波デバイスを示す断面図、図6(b)は、比較例2に係る弾性波デバイスを示す断面図である。図6(a)の比較例1のように、信号配線22とグランド配線24との立体交差部34の全体に絶縁物46が設けられている場合、信号配線22とグランド配線24との間に大きな寄生容量が発生し、帯域外減衰特性等の劣化が生じてしまう。図6(b)の比較例2のように、信号配線22とグランド配線24との立体交差部34に絶縁物が設けられてなく、立体交差部34の全体が中空空間40となっている場合、外力によって立体交差部34が潰れてしまう。例えば、ダイシング法によってウエハを個片化する際に、外力によって立体交差部34が潰れてしまう。立体交差部34が潰れることで、グランド配線24が断線したり、グランド配線24が信号配線22に接触したりすることが生じる。
一方、実施例1では、図1(b)のように、立体交差部34でのグランド配線24下に中空空間40が形成されるように、立体交差部34でのグランド配線24下であって圧電基板10の上面に平行な方向における一部に絶縁物36が設けられている。これにより、立体交差部34の一部が中空化するため、信号配線22とグランド配線24との間の寄生容量を抑えることができる。また、絶縁物36は補強柱として機能するため、立体交差部34が潰れることを抑制することができる。
図1(b)のように、絶縁物36は、立体交差部34におけるグランド配線24の延在方向で立体交差部34の中央部分に設けられてもよい。そして、中空空間40は、絶縁物36と立体交差部34におけるグランド配線24の両端部分との間に形成されてもよい。絶縁物36が立体交差部34の中央部分に設けられることで、立体交差部34が潰れることを効果的に抑制することができる。
図1(b)のように、絶縁物36は、立体交差部34での信号配線22上に設けられてもよい。そして、中空空間40は、立体交差部34内の信号配線22が設けられていない部分の圧電基板10上に形成されてもよい。絶縁物36が信号配線22上に設けられることで、立体交差部34が万一潰れた場合でも、グランド配線24が信号配線22に接触することを抑制できる。また、グランド配線24が信号配線22に接触することを抑制する点からは、絶縁物36は、信号配線22よりも広い幅で、信号配線22を覆って設けられていることが好ましい。
下側の配線である信号配線22よりも、上側の配線であるグランド配線24が厚い場合、立体交差部34は潰れ易くなる。したがって、このような場合に本発明を適用することが好ましい。実施例1では、信号配線22の上をグランド配線24が跨いでいる。グランド配線24の上を信号配線22が跨ぐ場合でもよいが、グランド配線24は抵抗を下げるために信号配線22よりも厚膜にすることがなされるため、信号配線22の上をグランド配線24が跨ぐ場合は立体交差部34が潰れ易くなる。したがって、グランド配線24が信号配線22の上を跨いで立体交差する場合に本発明を適用することが好ましい。
絶縁物36は、絶縁樹脂からなる場合に限られず、その他の絶縁物からなる場合でもよい。例えば、絶縁物36はSOG(Spin on Glass)膜からなる場合でもよい。ただし、絶縁物36に絶縁樹脂を用いた場合は、例えば1μm以上の厚膜を容易に得ることができるとの利点がある。なお、絶縁物36にSOG膜を用いた場合は、図2(a)及び図2(b)において、SOG膜を全面塗布した後、エッチングによって不要部分を除去することで、絶縁物36を形成することができる。
図7(a)は、実施例1の変形例1に係る弾性波デバイスを示す断面図、図7(b)は、実施例1の変形例2に係る弾性波デバイスを示す断面図である。なお、図7(a)及び図7(b)は、図1(a)のA−A間に相当する箇所の断面を図示している。図7(a)のように、実施例1の変形例1においては、絶縁物36aは、信号配線22と配線32との間の圧電基板10上に、信号配線22及び配線32から離れて設けられている。中空空間40は、立体交差部34での信号配線22上に少なくとも形成されている。その他の構成は、実施例1の図1(b)と同じであるため、説明を省略する。
図7(b)のように、実施例1の変形例2においては、絶縁物36bは、配線32の突出部38上に、信号配線22から離れて設けられている。中空空間40は、立体交差部34での信号配線22上に少なくとも形成されている。その他の構成は、実施例1の図1(b)と同じであるため、説明を省略する。
実施例1の変形例1及び変形例2のように、絶縁物36a、36bは、立体交差部34での信号配線22の側方に信号配線22から離れて設けられてもよい。そして、中空空間40は、立体交差部34での信号配線22上に形成されてもよい。この場合、信号配線22とグランド配線24との間の寄生容量を効果的に抑制することができる。
実施例1の変形例1では、絶縁物36aは、信号配線22と配線32との間の圧電基板10上に、信号配線22及び配線32から離れて設けられている。この場合、実施例1の変形例2の絶縁物36bと比べて、絶縁物36aを立体交差部34の中央部分により近く設けることができる。このため、実施例1の変形例2に比べて、立体交差部34が潰れることを抑制できる。
実施例1の変形例2では、絶縁物36bは、配線32の突出部38上に、信号配線22から離れて設けられている。この場合、実施例1の変形例1の絶縁物36aと比べて、絶縁物36bを信号配線22から離して設けることができる。このため、実施例1の変形例1に比べて、寄生容量を小さくすることができる。
実施例1から実施例1の変形例2では、グランド配線24は1つの信号配線22の上を跨って立体交差する場合を例に示したが、グランド配線24が2つ以上の信号配線22の上を跨って立体交差する場合でもよい。また、立体交差部34の潰れを抑制する点からは、絶縁物は複数設けられている場合が好ましい。複数の絶縁物は、図7(a)及び図7(b)のように、立体交差部34の中央部分に対して対称に設けられている場合が好ましい。複数の絶縁物が設けられている場合は、複数の絶縁物それぞれの幅W1(図1(b)参照)の合計が、立体交差部34の間隔L(図1(b)参照)の1/2以下の場合が好ましく、1/3以下の場合がより好ましく、1/4以下の場合がさらに好ましい。
実施例1では、不平衡−平衡型の多重モード型弾性波フィルタの場合を例に示したが、平衡−平衡型や不平衡−不平衡型の多重モード型弾性波フィルタの場合でもよいし、ラダー型フィルタ等の他の弾性波デバイスの場合でもよい。さらに、弾性表面波デバイスの場合に限られず、ラブ波デバイス、弾性境界波デバイス、圧電薄膜共振器(FBAR:Film Bulk Acoustic Resonator)デバイスの場合でもよい。FBARデバイスの場合、シリコン基板等の基板上に圧電膜を挟んで設けられた下部電極と上部電極とが、弾性波を励振する電極となる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 圧電基板
12 SAW素子
14 IDT
16 反射器
22 信号配線
24 グランド配線
26 第1金属層
28 第2金属層
30 第3金属層
32 配線
34 立体交差部
36〜36b 絶縁物
40 中空空間
36〜36b 絶縁物
38 突出部

Claims (9)

  1. 基板と、
    前記基板上に設けられた弾性波を励振する電極と、
    前記基板上に前記電極に接続して設けられた第1配線と、
    前記基板上に前記電極に接続して設けられ、前記第1配線の上を跨いで立体交差する第2配線と、
    前記第1配線と前記第2配線とが立体交差する立体交差部での前記第2配線下に中空空間が形成されるように、前記立体交差部での前記第2配線下であって前記基板の上面に平行な方向における一部に設けられた絶縁物と、を備えることを特徴とする弾性波デバイス。
  2. 前記絶縁物は、前記立体交差部における前記第2配線の延在方向で前記立体交差部の中央部分に設けられ、
    前記絶縁物と前記立体交差部における前記第2配線の両端部分との間に前記中空空間が形成されていることを特徴とする請求項1記載の弾性波デバイス。
  3. 前記絶縁物は、前記立体交差部での前記第1配線上に設けられ、
    前記立体交差部内の前記第1配線が設けられていない部分の前記基板上に前記中空空間が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の弾性波デバイス。
  4. 前記絶縁物は、前記立体交差部での前記第1配線の側方に前記第1配線から離れて設けられ、
    前記立体交差部での前記第1配線上に前記中空空間が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の弾性波デバイス。
  5. 前記基板と前記第2配線との間に設けられ、前記第1配線の上を跨がない第3配線を備え、
    前記絶縁物は、前記第1配線と前記第3配線との間の前記基板上に、前記第1配線及び前記第3配線から離れて設けられていることを特徴とする請求項4記載の弾性波デバイス。
  6. 前記基板と前記第2配線との間に設けられ、前記第1配線の上を跨がない第3配線を備え、
    前記第3配線は、前記立体交差部において前記第2配線から突出して上面が露出した突出部を有し、
    前記絶縁物は、前記第3配線の前記突出部上に前記第1配線から離れて設けられていることを特徴とする請求項4記載の弾性波デバイス。
  7. 前記第2配線は、前記第1配線よりも厚いことを特徴とする請求項1から6のいずれか一項記載の弾性波デバイス。
  8. 前記第1配線は信号配線であり、前記第2配線はグランド配線であることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項記載の弾性波デバイス。
  9. 前記絶縁物は、絶縁樹脂であることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項記載の弾性波デバイス。
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JPH11186381A (ja) * 1997-12-18 1999-07-09 Oki Electric Ind Co Ltd 配線構造およびその形成方法
JP2012009989A (ja) * 2010-06-23 2012-01-12 Murata Mfg Co Ltd 弾性波デバイス及びその製造方法

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