JP2015230812A - 電気化学セル - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストで製造可能な電気化学セルを提供する。
【解決手段】ポリマー二次電池1は、積層電極体10と、積層電極体10を収納する外装体30と、を備える。積層電極体10は、第1電極層11と、第1電極層11の両側にポリマー電解質層15を挟んで積層された第2電極層13と、を有する。また、積層電極体10には、第1電極層11と、第1電極層11に隣接するポリマー電解質層15と、を貫通する第1開口部17が少なくとも1つ設けられ、第1開口部17の内部で、第1電極層11の両側にある第2電極層13が接触する。そして、外装体30は、第1電極層11に導通する第1金属板31と、第2電極層13に導通する第2金属板33と、積層電極体10の周囲において第1金属板31と第2金属板33との間を封止する封止部材41と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気化学セルに関するものである。
非水電解質二次電池、電気二重層キャパシタなどの電気化学セルは、各種デバイスの電源などに利用されている。電気化学セルの1つの形態として、例えば下記特許文献1のような電池が提案されている。
この電池は、樹脂層と軟質金属箔を含むラミネートフィルムと、樹脂層と硬質金属層を含むシートとを重ね合わせて形成される外装体により電極体を挟み込み、その電極体の周囲に設けられた外装体の重ね合わせ部分を熱融着することで電極体を密封したものである。この電池は、電池内部の電極体の正極または負極と電気的に接続したリードを、外装体から外部に引き出す必要がある。しかし、アルミ箔や銅箔などの金属箔で形成されたリードは、電池の体積効率の悪化を抑制するために薄く形成され、外部機器の接続用リード線を直接接合するのに十分な強度を有していない。そのため、接合強度の高いタブフィルム付きタブを外装体の熱融着部において用いることで電極体の正極および負極リードを外部に引き出し、外部機器との接続を可能にしている。
特開2011−243385号公報
しかしながら、上述のような電池では、タブフィルム付きタブを用いることで、部品点数が増加し、低コスト化に不利であった。
そこで本発明は、低コストで製造可能な電気化学セルを提供するものである。
上記の課題を解決するために、本発明の電気化学セルは、積層電極体と、前記積層電極体を収納する外装体と、を備え、前記積層電極体が、第1電極層と、前記第1電極層の両側にポリマー電解質層を挟んで積層された第2電極層と、を有し、前記第1電極層と、前記第1電極層に隣接する前記ポリマー電解質層と、を貫通する第1開口部が少なくとも1つ設けられ、前記第1開口部の内部で、前記第1電極層の両側にある前記第2電極層が接触し、前記外装体が、前記第1電極層に導通する第1金属板と、前記第2電極層に導通する第2金属板と、前記積層電極体の周囲において前記第1金属板と前記第2金属板との間を封止する封止部材と、を有する、ことを特徴とする。
本発明によれば、外装体は、内包する積層電極体の第1電極層および第2電極層に導通する第1金属板および第2金属板により形成される。これにより、第1金属板および第2金属板に直接溶接等を施して正極および負極のリードを取ることが可能となるため、タブフィルム付きタブが不要であり、部品点数が減少する。したがって、低コストで製造可能な電気化学セルを得ることができる。
上記の電気化学セルにおいて、前記封止部材は、樹脂材料で形成されている、ことが望ましい。
この構成によれば、樹脂材料は、絶縁性、耐透湿性および金属に対する接着性を有しているので、第1金属板と第2金属板を絶縁した状態で、外装体の内部を確実に密封することができる。したがって、信頼性の高い電気化学セルを得ることができる。
上記の電気化学セルにおいて、前記封止部材は、ガラス材料で形成されている、ことが望ましい。
この構成によれば、ガラス材料は耐透湿性が高いため、密封された外装体の内部への水分侵入を確実に阻止することができ、電気化学セルの性能低下を抑制できる。したがって、より信頼性の高い電気化学セルを得ることができる。
上記の電気化学セルにおいて、前記封止部材は、ガラスおよびセラミックの混合材料で形成されている、ことが望ましい。
この構成によれば、ガラス材料にセラミック材料を混合させることで封止部材の耐電圧性が増加するので、耐透湿性を犠牲にすることなく、封止部材を流れる電流量を低減させて、第1金属板と第2金属板との短絡を防止することができる。したがって、より信頼性の高い電気化学セルを得ることができる。
上記の電気化学セルにおいて、前記封止部材は、前記第1金属板と前記第2金属板との間を絶縁するセラミック層を有する、ことが望ましい。
この構成によれば、封止部材にセラミック層を挟むことで、封止部材の耐電圧性を確保し、封止部材を流れる微小電流を遮断することができる。したがって、より信頼性の高いポリマー二次電池を得ることができる。
上記の電気化学セルにおいて、前記封止部材は、前記第1金属板および前記第2金属板に熱融着されている、ことが望ましい。
この構成によれば、封止部材が熱融着されているため、外装体の内部を確実に密封することができる。したがって、より信頼性の高い電気化学セルを得ることができる。
上記の電気化学セルにおいて、前記第1金属板および前記第2金属板のうち少なくとも一方は、前記封止部材との融着面に、荒れ加工が施されている、ことが望ましい。
この構成によれば、荒れ加工が施された融着面に封止部材が熱融着されるので、アンカー効果により第1金属板および第2金属板と封止部材との密着性が向上し、外装体の密封性がより確実なものとなる。したがって、より信頼性の高い電気化学セルを得ることができる。
上記の電気化学セルにおいて、前記第1金属板および前記第2金属板のうち少なくとも一方は、前記封止部材との融着面に、銅材料を含む金属層と、前記銅材料を含む金属層と前記封止部材との間に形成されたカップリング材層と、を有する、ことが望ましい。
この構成によれば、銅材料を含む金属層により第1金属板および第2金属板とカップリング材層との密着性が向上し、カップリング材層により銅材料を含む金属層と封止部材との密着性が向上する。そのため、第1金属板および第2金属板と封止部材との密着性を向上させることができる。したがって、より信頼性の高い電気化学セルを得ることができる。
上記の電気化学セルにおいて、前記第1金属板および前記第2金属板のうち少なくとも一方は、前記積層電極体の周囲に形成されたリブを有する、ことが望ましい。
この構成によれば、リブにより第1金属板および第2金属板の剛性が向上し、捻じれや曲げなどの入力に対する強度が上昇する。したがって、耐久性の高い電気化学セルを得ることができる。
上記の電気化学セルにおいて、前記リブは、前記封止部材に沿って形成されている、ことが望ましい。
この構成によれば、封止部材を金属板に配置する際に、リブを基準にして封止部材を配置することができ、封止部材の位置ずれを防止できる。したがって、品質の高い電気化学セルを得ることができる。
上記の電気化学セルにおいて、前記リブは、前記第1金属板に形成された第1リブと、前記第2金属板に形成された第2リブと、を有し、前記第1リブおよび前記第2リブは、前記第1金属板および前記第2金属板の重ね合わせ方向から見て、相互に重複しない位置に形成されている、ことが望ましい。
この構成によれば、第1リブと第2リブの位置が重複しないことで、第1リブと第2リブとの接触等による短絡を防止できる。したがって、より信頼性の高い電気化学セルを得ることができる。
上記の電気化学セルにおいて、前記第1金属板の外周部および前記第2金属板の外周部は、前記封止部材によって被覆されている、ことが望ましい。
この構成によれば、第1金属板および第2金属板の外周部が絶縁性を有する封止部材によって被覆されているため、外周部が外部の導電体に接触した際に生じる、第1金属板と第2金属板との短絡を防止できる。したがって、より信頼性の高い電気化学セルを得ることができる。
上記の電気化学セルにおいて、前記外装体の外周に沿って設けられ、前記封止部材に接触する額縁板を有する、ことが望ましい。
この構成によれば、額縁板は、電気化学セルの外周に設けられているため、電気化学セルに捻じれや曲げなどの外力が加わった際に、その変形を抑制することができる。したがって、より耐久性の高い電気化学セルを得ることができる。
上記の電気化学セルにおいて、前記第1金属板および前記第2金属板のうち少なくとも一方は、前記積層電極体の周囲に形成された屈曲部を有し、前記屈曲部は、前記積層電極体の体積変化に応じて伸縮可能に形成されている、ことが望ましい。
この構成によれば、積層電極体の周囲に形成された金属板の屈曲部により、外装体の内部に固定された積層電極体の充放電により生じる体積変化を吸収することができる。そのため、電気化学セルの充放電の効率を向上させることができる。また、屈曲部がリブとなることで、捻じれや曲げなどの入力による外装体の変形を抑制することができる。したがって、より耐久性が高く、充放電の効率が優れた電気化学セルを得ることができる。
上記の電気化学セルにおいて、前記第1金属板および前記第2金属板のうち少なくとも一方と前記積層電極体との間に、多孔質の導電性材料で形成された保護層を有する、ことが望ましい。
この構成によれば、第1金属板等と積層電極体との間に多孔質の導電性材料を挟むことで、積層電極体の体積変化を吸収することができる。さらに、多孔質の導電性材料は熱伝導率が低いため、封止部材の加熱時の熱が積層電極体に伝わることを防止できる。したがって、より信頼性が高く、充放電効率の優れた電気化学セルを得ることができる。
本発明の電気化学セルによれば、外装体は、内包する積層電極体の第1電極層および第2電極層に導通する第1金属板および第2金属板により形成される。これにより、第1金属板および第2金属板に直接溶接等を施して正極および負極のリードを取ることが可能となるため、タブフィルム付きタブが不要であり、部品点数が減少する。したがって、低コストで製造可能な電気化学セルを得ることができる。
第1実施形態に係る電気化学セルを示す断面図である。 第1実施形態に係る他の電気化学セルを示す断面図である。 第1実施形態の第1変形例に係る電気化学セルの説明図であり、図1のP部に相当する部分の拡大図である。 第1実施形態の第2変形例に係る電気化学セルの説明図であり、図1のP部に相当する部分の拡大図である。 第1実施形態の第3変形例および第4変形例に係る電気化学セルの説明図であり、図1のQ部に相当する部分の拡大図である。 封止装置を示す模式図である。 第1実施形態の第5a変形例に係る電気化学セルの説明図であり、図1のP部に相当する部分の拡大図である。 第1実施形態の第5b変形例に係る電気化学セルの説明図であり、図1のP部に相当する部分の拡大図である。 第2実施形態に係る電気化学セルの説明図であり、図1のQ部に相当する部分の拡大図である。 第2実施形態に係る他の電気化学セルの説明図であり、図1のQ部に相当する部分の拡大図である。 第2実施形態に係る他の電気化学セルの説明図であり、図1のQ部に相当する部分の拡大図である。 第2実施形態に係る他の電気化学セルの説明図であり、図1のQ部に相当する部分の拡大図である。 第3実施形態に係る電気化学セルの説明図であり、図1のP部に相当する部分の拡大図である。 第3実施形態の第1変形例に係る電気化学セルの説明図であり、図1のP部に相当する部分の拡大図である。 第3実施形態の第1変形例に係る他の電気化学セルの説明図であり、図1のP部に相当する部分の拡大図である。 第3実施形態の第1変形例に係る他の電気化学セルの説明図であり、図1のP部に相当する部分の拡大図である。 第3実施形態の第1変形例に係る他の電気化学セルの説明図であり、図1のP部に相当する部分の拡大図である。 第3実施形態の第1変形例に係る他の電気化学セルの説明図であり、図1のP部に相当する部分の拡大図である。 第3実施形態の第1変形例に係る他の電気化学セルの説明図であり、図1のP部に相当する部分の拡大図である。 第4実施形態に係る電気化学セルを示す断面図である。 第4実施形態に係る他の電気化学セルを示す断面図である。 第4実施形態の第1変形例に係る電気化学セルを示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
最初に、第1実施形態の電気化学セルについて説明する。
図1は第1実施形態に係る電気化学セルを示す断面図であり、図2は、他の電気化学セルを示す断面図である。本実施形態では、電気化学セルとして、ポリマー二次電池1を例に挙げて説明する。
図1に示すように、ポリマー二次電池1は、積層電極体10と、積層電極体10を収納する外装体30と、を備える。積層電極体10は、第1電極層11と、第1電極層11の両側にポリマー電解質層15を挟んで積層された第2電極層13と、を有する。また、積層電極体10には、第1電極層11と、第1電極層11に隣接するポリマー電解質層15と、を貫通する第1開口部17が少なくとも1つ設けられ、第1開口部17の内部で、第1電極層11の両側にある第2電極層13が接触する。そして、外装体30は、第1電極層11に導通する第1金属板31と、第2電極層13に導通する第2金属板33と、積層電極体10の周囲において第1金属板31と第2金属板33との間を封止する封止部材41と、を有する。なお、以下の説明では、第1金属板31と第2金属板33との重ね合わせ方向をZ方向と定義し、Z方向に直交する方向をX方向と定義する。また、第1金属板31および第2金属板33のうち、一方の金属板における他方の金属板側を内側と称し、一方の金属板における他方の金属板とは反対側を外側と称する。
図1に示すように、ポリマー二次電池1は、積層電極体10を備える。
積層電極体10は、第1電極層11と、第1電極層11の両側にポリマー電解質層15を挟んで積層された第2電極層13と、を備える。第1電極層11および第2電極層13は、ポリマー二次電池の両極を構成し、第1電極層11および第2電極層13のうち一方が正極活物質を含む正極層であり、他方が負極活物質を含む負極層である。本実施形態では、第1電極層11を正極層、第2電極層13を負極層として説明する。第1電極層11および第2電極層13(以下、「両電極層11,13」という場合がある)は、ポリマー電解質層15を挟んで交互に同じ層数だけ積層されている。このように積層することで、Z方向における積層電極体10の一端が第1電極層11aになり、他端が第2電極層13aになる。これにより、ポリマー二次電池1の内部に特別な配線構造を設けなくても、ポリマー二次電池1を平板形状にすることができ、積層電極体10の最外層(第1電極層11aおよび第2電極層13a)のみからの集電で足りることとなる。
ポリマー電解質層15は、交互に積層された第1電極層11と第2電極層13との間に挟まれるように設けられる。ポリマー電解質層15は、リチウムイオンの移動媒体となるポリマー電解質を含有する。このポリマー電解質層15が両電極層11,13に接することで、第1電極層11と第2電極層13との間でリチウムイオンの移動が行われる。
また、積層電極体10には、第1電極層11と、第1電極層11に隣接するポリマー電解質層15と、を貫通する第1開口部17が複数設けられる。この第1開口部17の内部には、第1電極層11の両側に設けられた一対の第2電極層13同士が導通する第2導通部14を設けている。そのため、第2電極層13の積層方向に電流が流れるようになる。したがって、本実施形態のように第2電極層13を複数層積層した場合でも、各第2電極層13の導通を取るためにX方向の端部に端部電極を設ける必要がない。さらに、複数の第2導通部14を設けているので、端部電極を設ける場合に比べ、電子の移動距離を低減することができる。そのため、ポリマー二次電池1の内部抵抗の増大を抑えることができる。
さらに、本実施形態では、積層電極体10には、第2電極層13と、第2電極層13に隣接するポリマー電解質層15と、を貫通する第2開口部19が複数設けられる。この第2開口部19の内部には、第2電極層13の両側に設けられた一対の第1電極層11同士が導通する第1導通部12を設けている。そのため、第1電極層11の積層方向に電流が流れるようになる。したがって、第2電極層13と同じ理由により、ポリマー二次電池1の内部抵抗の増大を抑えることができる。
また、ポリマー二次電池1は、積層電極体10を収納する外装体30を備える。
外装体30は、第1電極層11に導通する第1金属板31と、第2電極層13に導通する第2金属板33と、積層電極体10の周囲において第1金属板31と第2金属板33との間を封止する封止部材41と、を有する。
第1金属板31は、平板状の金属板で形成される。第1金属板31は、その内側面において、積層電極体10のZ方向の一端を形成する第1電極層11aと密着し、導通している。この密着面には、導電性ペーストを塗布し、第1電極層11aとの密着性を向上させてもよい。本実施形態では、第1電極層11が正極層として構成されているため、第1電極層11に導通する第1金属板31の材料として、陽極酸化に対する耐腐食性を有する点で、SUS316やSUS329、NAS64、SUS317J4L、Alなどが好適である。これにより、第1金属板31は、ポリマー二次電池1の正極側集電体として機能することができる。
第2金属板33は、凸形状の金属板で形成される。具体的には、平板状の金属板の周縁部33aから、後述する積層電極体10の第2電極層13aに密着する集電部33cに向かって、それらを接続する傾斜部33bを設けることで、第2金属板33が形成される。また、第2金属板33の平面形状は、第1金属板31の平面形状と同じであり、例えば矩形状に形成されている。第2金属板33は、集電部33cの内側面において、積層電極体10のZ方向の他端を形成する第2電極層13aと密着し、導通している。この密着面には、第1金属板31と同様に、導電性ペーストを塗布してもよい。本実施形態では、第2電極層13は負極層として構成されているため、第2電極層13に導通する第2金属板33の材料として、耐腐食性およびパッケージとしての機械的強度を有する点で、SUS304やCu、Niなどが好適である。これにより、第2金属板33は、ポリマー二次電池1の負極側集電体として機能することができる。
第1金属板31および第2金属板33(以下、「両金属板31,33」という場合がある)の厚さは、0.05mm〜0.1mm程度であることが好ましい。これにより、両金属板31,33は、十分な機械的強度を有するので、外力による外装体30の変形を抑制できる。そのため、外装体30から積層電極体10へ及ぼす力も抑制されるので、高強度を有するパッケージとしての機能も果たすことができる。さらに両金属板31,33が十分な強度を有することで、それらに直接溶接等を施して正極および負極のリードを取ることが可能になり、部品点数の増加を抑制することができる。
封止部材41は、両金属板31,33に熱融着されている。具体的には、封止部材41は、重ね合わせた第1金属板31と第2金属板33との隙間を埋めるように、それらの外周に沿って連続して形成される。このとき、封止部材41と積層電極体10との間には間隙45を設ける。これにより、後述する封止部材41の熱融着時に、積層電極体10が加熱されることを抑制できる。
封止部材41は、樹脂材料で形成されている。具体的には、封止部材41は、絶縁性、耐透湿性および金属に対する接着性を有する点で、エチレン−4フッ化エチレン共重合樹脂などのフッ素系樹脂、または変形ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂といった熱可塑性樹脂が好適である。
この封止部材41の形成方法は以下の通りである。まず、Z方向の厚さが封止部材41の半分程度に形成された2つの封止部材41a,41bを、両金属板31,33の周縁部にそれぞれ熱融着する。このとき、両金属板31,33には耐熱性の低い積層電極体10が接続されていないため、十分に高温で封止部材41a,41bを熱融着することができる。その後、封止部材41a,41bが重なるように、積層電極体10が形成された両金属板31,33を重ね合わせ、その封止部材41a,41b近傍の両金属板31,33にヒーターを接触させて、所定の温度で封止部材41a,41bを加熱する。これにより、2つの封止部材41a,41bが熱融着され、1つの封止部材41が形成される。このように二段階に分けて封止部材を熱融着することで、一段階のみで封止部材を熱融着する場合と比べて、両金属板31,33と封止部材41との間をより強固に接着させることができる。そのため、ポリマー二次電池1の信頼性が向上する。
なお、封止部材41は、熱硬化性樹脂を用いて形成してもよい。この場合、例えば第1金属板31の周縁部に熱硬化性樹脂を塗布し、第2金属板33を貼り合わせた上で、熱硬化性樹脂を加熱して硬化させることで、封止部材41を形成することができる。
この封止部材41により、第1金属板31と第2金属板33とが絶縁された状態で、それらの内部に配置された積層電極体10を密封することができる。
なお、本実施形態では、第1金属板31が平板状の金属板で形成され、第2金属板33が凸形状の金属板で形成されているが、第1金属板31および第2金属板33の両方を2枚の凸形状の金属板で形成してもよいし、図2に示すように両方を2枚の平板状の金属板で形成してもよい。また、封止部材41は、積層電極体10との間に間隙45を設けて形成されているが、図2に示すように、積層電極体10に密着して形成されてもよい。これにより、Z方向から見たポリマー二次電池1の面積を小さくできるため、ポリマー二次電池1の面積効率および体積効率を向上させることができる。
このように、本実施形態のポリマー二次電池1は、積層電極体10と、積層電極体10を収納する外装体30と、を備える。積層電極体10は、第1電極層11と、第1電極層11の両側にポリマー電解質層15を挟んで積層された第2電極層13と、を有する。また、積層電極体10には、第1電極層11と、第1電極層11に隣接するポリマー電解質層15と、を貫通する第1開口部17が少なくとも1つ設けられ、第1開口部17の内部で、第1電極層11の両側にある第2電極層13が接触する。そして、外装体30は、第1電極層11に導通する第1金属板31と、第2電極層13に導通する第2金属板33と、積層電極体10の周囲において第1金属板31と第2金属板33との間を封止する封止部材41と、を有することを特徴とする。
本実施形態によれば、外装体30は、内包する積層電極体10の両電極層11,13に導通する両金属板31,33により形成される。これにより、両金属板31,33に直接溶接等を施して正極および負極のリードを取ることが可能となるため、タブフィルム付きタブが不要であり、部品点数が減少する。したがって、低コストで製造可能なポリマー二次電池を得ることができる。
また、本実施形態のポリマー二次電池1は、封止部材41が、樹脂材料で形成されている、ことを特徴とする。
本実施形態によれば、樹脂材料は、絶縁性、耐透湿性および金属に対する接着性を有しているので、第1金属板31と第2金属板33とを絶縁した状態で、外装体30の内部を確実に密封することができる。したがって、信頼性の高いポリマー二次電池を得ることができる。
さらに、本実施形態のポリマー二次電池1は、封止部材41が、両金属板31,33に熱融着されている、ことを特徴とする。
本実施形態によれば、封止部材41が熱融着されているため、外装体30の内部を確実に密封することができる。したがって、より信頼性の高いポリマー二次電池を得ることができる。
(第1実施形態、第1変形例)
次に、第1実施形態の第1変形例について説明する。
図3は、第1実施形態の第1変形例に係る電気化学セルの説明図であり、図1のP部に相当する部分の拡大図である。本変形例では、第1実施形態と同様に、電気化学セルとしてポリマー二次電池2を例に挙げて説明する。
図3に示す本変形例は、両金属板31,33と封止部材41との融着面35に荒れ加工が施されている点で、第1実施形態と異なっている。なお、図1に示す第1実施形態と同様の構成となる部分については、詳細な説明を省略する。また、図3ではわかりやすくするために、融着面35に荒れ加工が施されている様子を誇張して図示している。
図3に示すように、本変形例のポリマー二次電池2は、両金属板31,33が、封止部材41との融着面35に、荒れ加工を施されているものである。
融着面35には、エッチング処理またはブラスト処理により、表面に荒れ加工が施されている。そのため、融着面35と封止部材41とのアンカー効果および接着面積の増加により、両金属板31,33に対する封止部材41の密着性が向上する。したがって、外装体30の密封性がより確実なものとなる。
このように、本変形例のポリマー二次電池2は、両金属板31,33が、封止部材41との融着面35に荒れ加工を施されている、ことを特徴とする。
本変形例によれば、荒れ加工が施された融着面35に封止部材41が熱融着されるので、アンカー効果により両金属板31,33と封止部材41との密着性が向上し、外装体30の密封性がより確実なものとなる。したがって、より信頼性の高いポリマー二次電池を得ることができる。
(第1実施形態、第2変形例)
次に、第1実施形態の第2変形例について説明する。
図4は、第1実施形態の第2変形例に係る電気化学セルの説明図であり、図1のP部に相当する部分の拡大図である。本変形例では、第1実施形態と同様に、電気化学セルとしてポリマー二次電池3を例に挙げて説明する。
図4に示す本変形例は、両金属板31,33と封止部材41との融着面35に銅材料を含む金属層55とカップリング材層57が形成されている点で、第1実施形態と異なっている。なお、図1に示す第1実施形態と同様の構成となる部分については、詳細な説明を省略する。
図4に示すように、本変形例のポリマー二次電池3は、両金属板31,33が、封止部材41との融着面35に、銅材料を含む金属層55と、銅材料を含む金属層55と封止部材41との間に形成されたカップリング材層57と、を有するものである。
融着面35は、両金属板31,33に形成された銅材料を含む金属層55を有する。銅材料を含む金属層55は、公知の電解めっき法や無電解めっき法、真空蒸着法などの手法により形成することができる。また、融着面35は、銅材料を含む金属層55上に形成されたカップリング材層57を有する。カップリング材として、例えばトリアジンチオールが使用できる。このとき、トリアジンチオールの塗布面において銅材料を含む金属層55を形成しておくことで、トリアジンチオールとの親和性が得られ、両金属板31,33とカップリング材層57との密着性が向上する。
これらのカップリング材層57上に、樹脂材料で形成された封止部材41を配置することで、カップリング材層57により銅材料を含む金属層55と封止部材41との密着性が向上する。その結果、両金属板31,33と封止部材41との密着性を向上させることができる。そのため、外装体30の密封性がより確実なものとなる。
このように、本変形例のポリマー二次電池3は、両金属板31,33が、封止部材41との融着面35に、銅材料を含む金属層55と、銅材料を含む金属層55と封止部材41との間に形成されたカップリング材層57と、を有する、ことを特徴とする。
本変形例によれば、銅材料を含む金属層55により両金属板31,33とカップリング材層57との密着性が向上し、カップリング材層57により銅材料を含む金属層55と封止部材41との密着性が向上する。そのため、両金属板31,33と封止部材41との密着性を向上させることができる。したがって、より信頼性の高いポリマー二次電池を得ることができる。
(第1実施形態、第3変形例)
次に、第1実施形態の第3変形例について説明する。
図5は、第1実施形態の第3変形例に係る電気化学セルの説明図であり、図1のQ部に相当する部分の拡大図である。図6は、封止装置を示す模式図である。本変形例では、第1実施形態と同様に、電気化学セルとしてポリマー二次電池4を例に挙げて説明する。
図1に示す第1実施形態は、封止部材41が樹脂材料で形成されているが、図5に示す本変形例では、封止部材41がガラス材料で形成されている点で異なっている。なお、図1に示す第1実施形態と同様の構成となる部分については、詳細な説明を省略する。
図5に示すように、本変形例のポリマー二次電池4は、封止部材41が、ガラス材料で形成されている。
ガラス材料は一般に、図1に示す第1実施形態で封止部材41として用いた樹脂材料に比べて耐透湿性がより高い。そのため、封止部材41としてガラス材料を用いることで、外装体30の内部への水分侵入を確実に阻止でき、ポリマー二次電池4の性能低下を抑制できる。
一方、ガラス材料は樹脂材料に比べて融点が高いため、熱融着を行う際の熱融着温度が高温となる。そのため、封止部材41の熱融着時には、その熱が両金属板31,33を伝わり、積層電極体10が加熱される。その結果、ポリマー電解質層15が変質し、ポリマー二次電池4の性能低下が生じる恐れがある。
この不具合を防止するために、本変形例に係る封止部材41の形成には、図6に示す封止装置70を用いる。封止装置70は、封止部材41を挟持する両金属板31,33の外側に配置され、両金属板31,33を介して封止部材41を加熱する加熱手段71を備える。また、封止装置70は、積層電極体10を挟持する両金属板31,33の外側に配置され、両金属板31,33を介して積層電極体10を冷却する冷却手段73を備える。加熱手段71は、ヒーターを備え、封止部材41の融点以上の設定温度で封止部材41を加熱する。冷却手段73は、封止部材41の加熱時に、両金属板31,33を通って伝熱される熱を吸収し、積層電極体10への伝熱を抑制する。
次に、封止装置70を用いた本変形例に係る封止部材41の形成方法について説明する。まず、両金属板31,33のうち少なくとも一方の周縁部の内側面に、粉末状またはペースト状のガラス材料を配置する。そして、両金属板31,33を重ね合わせ、その周縁部を所定の温度に加熱した加熱手段71で挟み込むことで熱融着する。このとき、両金属板31,33における積層電極体10に近接する部分に冷却手段73を接触させることで、積層電極体10およびそれに近接する両金属板31,33を冷却しながら、封止部材41を加熱することができる。これにより、積層電極体10に熱ダメージを与えることなく、封止部材41および両金属板31,33を熱融着することができる。
このように、本変形例のポリマー二次電池4は、封止部材41が、ガラス材料で形成されている、ことを特徴とする。
本変形例によれば、ガラス材料は耐透湿性が高いため、密封された外装体30の内部への水分侵入を確実に阻止することができ、ポリマー二次電池4の性能低下を抑制できる。したがって、より信頼性の高いポリマー二次電池を得ることができる。
(第1実施形態、第4変形例)
次に、第1実施形態の第4変形例について、第3変形例と同様に図5を用いて説明する。
図5は、第1実施形態の第4変形例に係る電気化学セルの説明図であり、図1のP部に相当する部分の拡大図である。本変形例では、第1実施形態と同様に、電気化学セルとしてポリマー二次電池5を例に挙げて説明する。
第3変形例は、封止部材41がガラス材料で形成されているが、以下に説明する本変形例では、封止部材41がガラスとセラミックの混合材料で形成されている点で異なっている。なお、図1に示す第1実施形態と同様の構成となる部分については、詳細な説明を省略する。
図5に示すように、本変形例のポリマー二次電池5は、封止部材41が、ガラスおよびセラミックの混合材料で形成されている。
セラミック材料は、一般的にガラス材料に比べて耐電圧性が高く、封止部材41として用いることで、第1金属板31と第2金属板33との間に流れる微小な電流を低減させることができる。
セラミック材料として、例えばジルコニアやアルミナ、シリカ、ムライトなどを用いることができる。セラミックの混合比率を80wt%程度とした混合材料で封止部材41を形成することで、封止部材41をガラス材料のみで形成した場合に比べて、封止部材41を流れる電流量を10分の1から100分の1程度に低減させることができる。
このように、本変形例のポリマー二次電池5は、封止部材41が、ガラスおよびセラミックの混合材料で形成されている、ことを特徴とする。
本変形例によれば、ガラス材料にセラミック材料を混合させることで封止部材41の耐電圧性が増加するので、耐透湿性を犠牲にすることなく、封止部材41を流れる電流量を低減させて、両金属板31,33間の短絡を防止することができる。したがって、より信頼性の高いポリマー二次電池を得ることができる。
(第1実施形態、第5変形例)
次に、第1実施形態の第5変形例について説明する。
図7は、第1実施形態の第5a変形例に係る電気化学セルの説明図であり、図1のP部に相当する部分の拡大図である。図8は、第5b変形例に係る電気化学セルの説明図であり、図1のP部に相当する部分の拡大図である。本変形例では、第1実施形態と同様に、電気化学セルとしてポリマー二次電池6を例に挙げて説明する。
図7および図8に示す第5変形例は、封止部材43がセラミック層43aを有している点で、第1実施形態と異なっている。なお、図1に示す第1実施形態と同様の構成となる部分については、詳細な説明を省略する。
図7に示すように、第5a変形例のポリマー二次電池6は、封止部材43が、第1金属板31と第2金属板33との間を絶縁するセラミック層43aを有する。
封止部材43は、セラミック層43aと、そのZ方向の両側に設けられたガラス層43bを有する。セラミック層43aの平面形状は、外形が両金属板31,33と略一致する環状である。ガラス層43bは、セラミック層43aの両面に設けられ、その幅がセラミック層43aの幅より狭くなるように形成されている。これにより、セラミック層43aの両面に設けられたガラス層43b同士が接触することで生じる耐電圧性の低下を防止できる。そして、両金属板31,33とセラミック層43aを、ガラス層43bを介して熱融着することで接合され、積層電極体(不図示)を密封している。
セラミック層43aとして、例えばジルコニアやアルミナ、シリカ、ムライトなどを用いることができる。このような材料を用いてセラミック層43aを形成し、第1金属板31と第2金属板33との間に配置することで、ガラス材料のみで形成した場合に不足する耐電圧性を確保することができる。
また、図8に示す第5b変形例のように、セラミック層43aは、両金属板31,33のうち少なくとも一方に密着させて形成してもよい。この場合、セラミック層43aは上述の材料を両金属板31,33に溶射することで形成できる。
なお、本変形例では、封止部材43は、セラミック層43aおよびガラス層43bから形成されているが、ガラス層43bに代えて、樹脂層または第4変形例と同様の混合材料層を用いても同様の効果を得ることができる。このとき、封止部材43は、セラミック層43aを挟むため、封止部材を樹脂層のみまたは混合材料層のみで形成する場合に比べて、そのZ方向の厚さを薄くしても耐電圧性を十分に確保することができる。そのため、特にガラス層43bを樹脂材料に置き換えた場合、その封止部材43をX方向から見たときの樹脂層の表面積が小さくなり、樹脂層をパスとする外装体30の内部への水分侵入を確実に阻止することができる。
このように、本変形例のポリマー二次電池6は、封止部材43が、第1金属板31と第2金属板33との間を絶縁するセラミック層43aを有する、ことを特徴とする。
本変形例によれば、封止部材43にセラミック層43aを挟むことで、封止部材43の耐電圧性を確保し、封止部材43を流れる微小電流を遮断することができる。したがって、より信頼性の高いポリマー二次電池を得ることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。
図9は、第2実施形態に係る電気化学セルの説明図であり、図1のQ部に相当する部分の拡大図である。本実施形態では、第1実施形態と同様に、電気化学セルとしてポリマー二次電池101を例に挙げて説明する。
図9に示す第2実施形態は、両金属板31,33が、積層電極体10の周囲に沿って形成されたリブ37を有している点で、第1実施形態と異なっている。なお、図1に示す第1実施形態と同様の構成となる部分については、詳細な説明を省略する。
図9に示すように、本実施形態のポリマー二次電池101は、両金属板31,33が、積層電極体10の周囲に形成されたリブ37を有する。
リブ37は、第1金属板31の内側面において、封止部材41の外周および内周に沿って形成された第1リブ37a,37bと、第2金属板33の内側面において、Z方向から見て第1リブ37a,37bに重複しない位置に形成された第2リブ37cとを有する。
第1リブ37aは、第1金属板31上に、封止部材41の内周に沿って形成され、第1リブ37bは、第1金属板31上に、封止部材41の外周に沿って形成される。第1リブ37a,37bは、第1金属板31をプレス成型して形成され、その断面形状は、第1金属板31から第2金属板33に向かって突出する逆V字型に形成されている。これにより、封止部材41を第1金属板31に配置する際に、第1リブ37a,37bを基準に配置することができ、封止部材41の位置ずれを防止できる。また、封止部材41として粉末状またはペースト状の材料を配置する際には、その材料が第1リブ37a,37bに挟まれた領域に配置されるため、材料が流出することを防止できる。さらに、第1金属板31に、上述のような第1リブ37a,37bを設けることで、第1金属板31の断面二次モーメントが増加し、第1金属板31の捻じれや曲げなどに対する強度が上昇する。そのため、封止部材41の破損を防止することができる。
第1リブ37a,37bの高さは、封止部材41の厚さの半分以下程度であることが好ましい。これにより、第1リブ37a,37bへの電界集中に起因する第2金属板33との短絡、および第2金属板33との接触による短絡を防止できる。なお、第1リブ37a,37bは、封止部材41の外周側または内周側のいずれか一方に形成されても同様の効果を得ることができる。
第2リブ37cは、第2金属板33上の、封止部材41の内周側に形成される。その断面形状は、第1リブ37a,37bと同様に、第2金属板33から第1金属板31に向かって突出するV字型に形成されている。これにより、第1リブ37a,37bと同様に、第2金属板33の断面二次モーメントが増加し、第2金属板33の捻じれや曲げなどに対する強度が上昇する。
第2リブ37cの高さは、封止部材41の厚さの半分以下程度であることが好ましい。このとき、第1リブ37a,37bおよび第2リブ37cは、Z方向から見て、相互に重複しない位置に形成されている。これにより、第2リブ37cへの電界集中に起因する第1金属板31との短絡、および第1金属板31との接触による短絡を防止できる。なお、第2リブ37cは、封止部材41の外周側のみまたは内周側と外周側の両方に複数形成されても同様の効果を得ることができる。また、第2リブ37cは、第2金属板33の内側に向かって突出形成されているが、第2金属板33の外側に向かって突出形成した場合でも同様の効果を得ることができる。
図10〜12は、第2実施形態に係る他の電気化学セルの説明図であり、図1のQ部に相当する部分の拡大図である。
また、図10に示すように、リブ37は、断面が矩形の形状であってもよい。この場合、リブ37を、両金属板31,33に溶接等で取り付けてもよいし、予めリブ37が一体成型された両金属板31,33を用いてもよい。
さらに、図11に示すように、リブ37は、第1金属板31の内側面において、封止部材41の外周に沿って形成された第1リブ37bと、第2金属板33の内側面において、封止部材41の内周に沿って形成された第2リブ37dと、を有する構成であってもよい。また、図12に示すように、リブ37は、第1金属板31の内側面において、封止部材41の内周に沿って形成された第1リブ37aと、第2金属板33の内側面において、封止部材41の外周に沿って形成された第2リブ37eと、を有する構成であってもよい。このように、両金属板31,33の内側面に、封止部材41に沿ってリブ37を形成することで、封止部材41と両金属板31,33との接着面積を増加させることができる。その結果、封止部材41と両金属板31,33とのZ方向への接着強度を向上させることが可能となる。
このように、本実施形態のポリマー二次電池101は、両金属板31,33が、積層電極体10の周囲に形成されたリブ37を有する、ことを特徴とする。
本実施形態によれば、リブ37により両金属板31,33の剛性が向上し、捻じれや曲げなどの入力に対する強度が上昇する。したがって、耐久性の高いポリマー二次電池を得ることができる。
また、本実施形態のポリマー二次電池101は、第1リブ37a,37bが、封止部材41に沿って形成されている、ことを特徴とする。
本実施形態によれば、封止部材41を第1金属板31に配置する際に、第1リブ37a,37bを基準にして封止部材41を配置することができ、封止部材41の位置ずれを防止できる。したがって、品質の高いポリマー二次電池を得ることができる。
さらに、本実施形態のポリマー二次電池101は、リブ37が、第1金属板31に形成された第1リブ37a,37bと、第2金属板33に形成された第2リブ37cと、を有し、第1リブ37a,37bおよび第2リブ37cは、Z方向から見て、相互に重複しない位置に形成されている、ことを特徴とする。
本実施形態によれば、第1リブ37a,37bと第2リブ37cの位置が重複しないことで、第1リブ37a,37bと第2リブ37cとの接触等による短絡を防止できる。したがって、より信頼性の高いポリマー二次電池を得ることができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。
図13は、第3実施形態に係る電気化学セルの説明図であり、図1のP部に相当する部分の拡大図である。本実施形態では、第1実施形態と同様に、電気化学セルとしてポリマー二次電池201を例に挙げて説明する。
図1に示す第1実施形態は、両金属板31,33の外周部が露出しているが、図13に示す第3実施形態では、両金属板31,33の外周部31d,33dが封止部材41に被覆されている点で異なっている。なお、図1に示す第1実施形態と同様の構成となる部分については、詳細な説明を省略する。
図13に示すように、本実施形態のポリマー二次電池201は、第1金属板31の外周部31dおよび第2金属板33の外周部33dが、封止部材41によって被覆されている。
封止部材41の厚さL1は、第1金属板31の外側面31eと第2金属板33の外側面33eとの距離より厚く形成されている。そして、両金属板31,33の外周部31d,33dが封止部材41の内部に埋め込まれるように、封止部材41が配置されている。すなわち、封止部材41は、両金属板31,33に挟まれた領域から、ポリマー二次電池201の外周側に向かって延びている。そして、封止部材41は、Z方向に沿って延び、両金属板31,33の外周部31d,33dを被覆している。さらに、封止部材41は、X方向に沿って第1金属板31の外側面31e、および第2金属板33の外側面33eの一部を被覆するように延びている。このように、封止部材41が両金属板31,33の外周部31d,33dを完全に被覆することで、外周部31d,33dが外部の導電体に接触した際に生じる、第1金属板31と第2金属板33との短絡を防止できる。
両金属板31,33に対する封止部材41の熱融着は、両金属板31,33の外側面31e,33eにおいて、封止部材41による被覆位置より不図示の積層電極体側にヒーターを接触させて、両金属板31,33および封止部材41を加熱することで行う。また、封止部材41を、ドライヤーなどで局所的に加熱することで熱融着することも可能である。
このように、本実施形態のポリマー二次電池201は、第1金属板31の外周部31dおよび第2金属板33の外周部33dが、封止部材41によって被覆されている、ことを特徴とする。
本実施形態によれば、両金属板31,33の外周部31d,33dが絶縁性を有する封止部材41によって被覆されているため、外周部31d,33dが外部の導電体に接触した際に生じる、両金属板31,33間の短絡を防止できる。したがって、より信頼性の高いポリマー二次電池を得ることができる。
(第3実施形態、第1変形例)
次に、第3実施形態の第1変形例について説明する。
図14は、第3実施形態の第1変形例に係る電気化学セルの説明図であり、図1のP部に相当する部分の拡大図である。本変形例では、第3実施形態と同様に、電気化学セルとしてポリマー二次電池202を例に挙げて説明する。
図14に示す本変形例は、外装体30の外周に沿って設けられた額縁板51を有する点で、第3実施形態と異なっている。なお、図13に示す第3実施形態と同様の構成となる部分については、詳細な説明を省略する。
図14に示すように、ポリマー二次電池202は、外装体30の外周に沿って設けられ、封止部材41に接触する額縁板51を有する。
額縁板51は、両金属板31,33の外周部31d,33dから所定距離を置いて配置されている。額縁板51の断面形状は、Z方向における長さL2が、封止部材41の同一方向の外形寸法L1と同程度であることが好ましい。これにより、ポリマー二次電池202のZ方向の外形寸法の増加を抑制しつつ、封止部材41との接触面積を十分に確保できるので、後述する封止部材41の加熱時において封止部材41への加熱効率を維持することができる。また、額縁板51の厚さWは、両金属板31,33の厚さと同程度であることが好ましい。これにより、ポリマー二次電池202のX方向の外形寸法の増加を抑制しつつ、ポリマー二次電池202に捻じれや曲げなどの外力が加わった際に、その変形を抑制するのに十分な強度を得ることができる。
額縁板51の構成材料は、後述する封止部材41の加熱が容易である点で、伝熱性に優れる金属材料が好適である。
封止部材41の熱融着は、額縁板51にヒーターを接触させて封止部材41を加熱することで行う。これにより、不図示の積層電極体からより遠い位置において封止部材41を加熱することができるので、積層電極体の加熱によるポリマー二次電池202の性能低下を防止することができる。
図15〜19は、第3実施形態の第1変形例に係る他の電気化学セルの説明図であり、図1のP部に相当する部分の拡大図である。
また、図15および図16に示すように、両金属板31,33は、その外周において互いの距離を離すように外側に折り曲げられてもよい。これにより、封止部材41における水分侵入経路が長くなり、水分侵入を確実に阻止できる。さらに、両金属板31,33の断面二次モーメントが増加するため、外装体30の捻じれや曲げなどによる変形を防止することができる。
また、図17に示すように、額縁板51は、第2金属板33と一体形成されていてもよい。これにより、構造の簡略化によるポリマー二次電池202の製造コストを低減することができる。さらに、封止部材41を配置する際には、第2金属板33と額縁板51とによって制限された空間に、所定の量の封止部材41を正確かつ容易に配置することができる。そのため、封止部材41の位置ずれを防止でき、ポリマー二次電池202の品質を向上させることができる。
さらに、図18および図19に示すように、第1金属板31および第2金属板33のうち少なくとも一方がリブ37を有してもよい。これにより、図9〜図12に示す第2実施形態と同様の理由から、リブ37を有する第1金属板31または第2金属板33の捻じれや曲げなどに対する強度が上昇する。また、封止部材41を配置する際には、リブ37を基準にして封止部材41をより正確な位置に配置することができる。そのため、封止部材41の位置ずれを確実に防止でき、ポリマー二次電池202の品質をより向上させることができる。
なお、図17〜19に示した例では、額縁板51は、第2金属板33と一体形成されているが、これに限らず、額縁板51が第1金属板31と一体形成されていてもよい。
このように、本変形例のポリマー二次電池202は、外装体30の外周に沿って設けられ、封止部材41に接触している額縁板51を有する、ことを特徴とする。
本変形例によれば、額縁板51は、ポリマー二次電池202の外周に設けられているため、ポリマー二次電池202に捻じれや曲げなどの外力が加わった際に、その変形を抑制することができる。したがって、より耐久性の高いポリマー二次電池を得ることができる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について説明する。
図20は、第4実施形態に係る電気化学セルを示す断面図であり、図21は、第4実施形態に係る他の電気化学セルを示す断面図である。本実施形態では、第1実施形態と同様に、電気化学セルとしてポリマー二次電池301を例に挙げて説明する。
図20および図21に示す第4実施形態では、第2金属板33の周縁部33aと集電部33cとの間に屈曲部33fを備えている点で、第1実施形態と異なっている。なお、図1に示す第1実施形態と同様の構成となる部分については、詳細な説明を省略する。
図20および図21に示すように、本実施形態のポリマー二次電池301は、第2金属板33が、積層電極体10の周囲に形成された屈曲部33fを有し、屈曲部33fが、積層電極体10の体積変化に応じて伸縮可能に形成されている。
第2金属板33は、封止部材41に密着する周縁部33aと、積層電極体10に密着する集電部33cと、それらを接続する屈曲部33fとを備える。屈曲部33fは、図20および図21に示す側面断面図において、仮想線で示す直線状の形状に対して非直線状の形状に形成されている。これにより、両金属板31,33に挟まれた積層電極体10が、充放電の繰り返しによりZ方向に体積変化した際に、その体積変化を屈曲部33fが伸縮することで吸収することができる。そのため、ポリマー二次電池301の充放電の効率を上げることができる。さらに積層電極体10の周囲に沿って形成された屈曲部33fがリブとなり、捻じれや曲げなどの入力による外装体30の変形を抑制することができる。
なお、本実施形態では、屈曲部33fを第2金属板33上に形成したが、屈曲部を第1金属板31上に形成しても同様の効果を得ることができる。
このように、本実施形態のポリマー二次電池301は、第2金属板33が、積層電極体10の周囲に形成された屈曲部33fを有し、屈曲部33fが、積層電極体10の体積変化に応じて伸縮可能に形成されている、ことを特徴とする。
本実施形態によれば、積層電極体10の周囲に形成された第2金属板33の屈曲部33fにより、外装体30の内部に固定された積層電極体10の充放電により生じる体積変化を吸収することができる。そのため、ポリマー二次電池301の充放電の効率を向上させることができる。また、屈曲部33fがリブとなることで、捻じれや曲げなどの入力による外装体30の変形を抑制することができる。したがって、より耐久性が高く、充放電の効率が優れたポリマー二次電池を得ることができる。
(第4実施形態、第1変形例)
次に、第4実施形態の第1変形例について説明する。
図22は、第4実施形態の第1変形例に係る電気化学セルを示す断面図である。本変形例では、第1実施形態と同様に、電気化学セルとしてポリマー二次電池302を例に挙げて説明する。
図20および図21に示す第4実施形態は、両金属板31,33が積層電極体10と直接接触しているが、図22に示す本変形例では、両金属板31,33と積層電極体10との間に多孔質の導電性材料で形成された保護層47を有する点で異なっている。なお、図20および図21に示す第4実施形態と同様の構成となる部分については、詳細な説明を省略する。
図22に示すように、本変形例のポリマー二次電池302は、両金属板31,33と積層電極体10との間に多孔質の導電性材料で形成された保護層47を有する。
保護層47は、第1保護層47aおよび第2保護層47bを有している。第1保護層47aは、第1金属板31と積層電極体10のZ方向の一端を形成する第1電極層11aとの間に設けられ、Z方向から見てその第1電極層11aと重なるように配置される。第1保護層47aの平面形状は、積層電極体10の平面形状と略一致する。なお、第1金属板31と第1保護層47aとの間、および第1電極層11aと第1保護層47aとの間に、それぞれ導電性ペーストを塗布し、密着性を向上させてもよい。第2保護層47bは、第2金属板33と積層電極体10のZ方向の他端を形成する第2電極層13aとの間に設けられる。この第2保護層47bについても第1保護層47aと同様に形成される。
保護層47は、多孔質の導電性材料で形成され、例えばカーボンペーパーや発泡金属などから形成される。一般にカーボンペーパーや発泡金属などの多孔質の導電性材料は、高導電率および高気孔率を有し、特に高気孔率に由来して、低い熱伝導率と、圧力に対する高い圧縮率とを有する。そのため、保護層47として多孔質の導電性材料を用いることで、ポリマー二次電池302の内部抵抗を増加させることなく、充放電の繰り返しによる積層電極体10の体積変化を吸収することができる。これにより、ポリマー二次電池302の充放電の効率を上げることができる。さらに、保護層47は熱伝導率が低いため、封止部材41の熱融着時に両金属板31,33から積層電極体10への熱伝達を抑制できる。
なお、第1保護層47aが発泡金属から形成される場合、その材質は、第1金属板31と同様に、陽極酸化に対する耐腐食性を有する点で、SUS316やSUS329、NAS64、SUS317J4L、Alなどが好適である。また、第2保護層47bが発泡金属から形成される場合、その材質は、第2金属板33と同様に、耐腐食性を有する点で、SUS304やCu、Niなどが好適である。
このように、本変形例のポリマー二次電池302は、両金属板31,33と積層電極体10との間に多孔質の導電性材料で形成された保護層47を有する、ことを特徴とする。
本変形例によれば、両金属板31,33と積層電極体10との間に多孔質の導電性材料を挟むことで、積層電極体10の体積変化を吸収することができる。さらに、多孔質の導電性材料は熱伝導率が低いため、封止部材41の加熱時の熱が積層電極体10に伝わることを防止できる。したがって、より信頼性が高く、充放電効率の優れたポリマー二次電池を得ることができる。
なお、この発明は上述した実施形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態においては、電気化学セルの一例として、ポリマー二次電池を例に挙げて説明したが、その他の非水電解質二次電池や電気二重層キャパシタ、一次電池などであってもよい。
1、2、3、4、5、6、101、201、202、301、302…ポリマー二次電池(電気化学セル) 10…積層電極体 11…第1電極層 13…第2電極層 15…ポリマー電解質層 17…第1開口部 30…外装体 31…第1金属板 31d…第1金属板の外周部 33…第2金属板 33d…第2金属板の外周部 33f…屈曲部 35…融着面 37…リブ 37a、37b…第1リブ 37c…第2リブ 41、43…封止部材 43a…セラミック層 47…保護層 51…額縁板 55…銅材料を含む金属層 57…カップリング材層

Claims (15)

  1. 積層電極体と、
    前記積層電極体を収納する外装体と、を備え、
    前記積層電極体は、
    第1電極層と、
    前記第1電極層の両側にポリマー電解質層を挟んで積層された第2電極層と、
    を有し、
    前記第1電極層と、前記第1電極層に隣接する前記ポリマー電解質層と、を貫通する第1開口部が少なくとも1つ設けられ、
    前記第1開口部の内部で、前記第1電極層の両側にある前記第2電極層が接触し、
    前記外装体は、
    前記第1電極層に導通する第1金属板と、
    前記第2電極層に導通する第2金属板と、
    前記積層電極体の周囲において前記第1金属板と前記第2金属板との間を封止する封止部材と、
    を有する、
    ことを特徴とする電気化学セル。
  2. 請求項1に記載の電気化学セルにおいて、
    前記封止部材は、樹脂材料で形成されている、
    ことを特徴とする電気化学セル。
  3. 請求項1に記載の電気化学セルにおいて、
    前記封止部材は、ガラス材料で形成されている、
    ことを特徴とする電気化学セル。
  4. 請求項1に記載の電気化学セルにおいて、
    前記封止部材は、ガラスおよびセラミックの混合材料で形成されている、
    ことを特徴とする電気化学セル。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の電気化学セルにおいて、
    前記封止部材は、前記第1金属板と前記第2金属板との間を絶縁するセラミック層を有する、
    ことを特徴とする電気化学セル。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の電気化学セルにおいて、
    前記封止部材は、前記第1金属板および前記第2金属板に熱融着されている、
    ことを特徴とする電気化学セル。
  7. 請求項6に記載の電気化学セルにおいて、
    前記第1金属板および前記第2金属板のうち少なくとも一方は、前記封止部材との融着面に、荒れ加工が施されている、
    ことを特徴とする電気化学セル。
  8. 請求項6または7に記載の電気化学セルにおいて、
    前記第1金属板および前記第2金属板のうち少なくとも一方は、前記封止部材との融着面に、
    銅材料を含む金属層と、
    前記銅材料を含む金属層と前記封止部材との間に形成されたカップリング材層と、
    を有する、
    ことを特徴とする電気化学セル。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項に記載の電気化学セルにおいて、
    前記第1金属板および前記第2金属板のうち少なくとも一方は、前記積層電極体の周囲に形成されたリブを有する、
    ことを特徴とする電気化学セル。
  10. 請求項9に記載の電気化学セルにおいて、
    前記リブは、前記封止部材に沿って形成されている、
    ことを特徴とする電気化学セル。
  11. 請求項9または10に記載の電気化学セルにおいて、
    前記リブは、
    前記第1金属板に形成された第1リブと、
    前記第2金属板に形成された第2リブと、
    を有し、
    前記第1リブおよび前記第2リブは、前記第1金属板および前記第2金属板の重ね合わせ方向から見て、相互に重複しない位置に形成されている、
    ことを特徴とする電気化学セル。
  12. 請求項1ないし11のいずれか1項に記載の電気化学セルにおいて、
    前記第1金属板の外周部および前記第2金属板の外周部は、前記封止部材によって被覆されている、
    ことを特徴とする電気化学セル。
  13. 請求項12に記載の電気化学セルにおいて、
    前記外装体の外周に沿って設けられ、前記封止部材に接触する額縁板を有する、
    ことを特徴とする電気化学セル。
  14. 請求項1ないし13のいずれか1項に記載の電気化学セルにおいて、
    前記第1金属板および前記第2金属板のうち少なくとも一方は、前記積層電極体の周囲に形成された屈曲部を有し、
    前記屈曲部は、前記積層電極体の体積変化に応じて伸縮可能に形成されている、
    ことを特徴とする電気化学セル。
  15. 請求項1ないし14のいずれか1項に記載の電気化学セルにおいて、
    前記第1金属板および前記第2金属板のうち少なくとも一方と前記積層電極体との間に、多孔質の導電性材料で形成された保護層を有する、
    ことを特徴とする電気化学セル。
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