JP2015227152A - 自転車用部品、自転車用軸部材、自転車用リアスプロケット組立体、及び自転車用レバー部材 - Google Patents

自転車用部品、自転車用軸部材、自転車用リアスプロケット組立体、及び自転車用レバー部材 Download PDF

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亨 岩井
誠 宗和
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誠 宗和
哲 野々下
Satoru Nonoshita
哲 野々下
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Abstract

【課題】接合強度の向上、軽量化、及び外観の向上を同時に実現可能な自転車用部品を、提供する。
【解決手段】クランク組立体は、右クランクと左クランクとクランク軸を備え、右クランクは、第1クランクアーム部材15(第1部材の1例)と、第1クランクアーム部材15に対向して配置される第2クランクアーム部材16(第2部材の1例)とを有し、第1クランクアーム部材15と第2クランクアーム部材16との間には、内部空間S1が形成される。この状態で、第1クランクアーム部材15と第2クランクアーム部材16とが拡散接合によって接合される。
【選択図】図3B

Description

本発明は、自転車用部品、自転車用軸部材、自転車用リアスプロケット組立体、及び自転車用レバー部材に、関する。
従来の自転車用部品では、複数の部材が接着、ろう付け、レーザー等による溶接によって互いに接合され、1つの自転車用部品として構成されている。一例としてクランクアームを用いて説明すると、従来のクランクアームは、クランク本体と、クランク本体に接着や溶接により接合される蓋部材とを、有している(たとえば、特許文献1及び特許文献2を参照)。
特開2008−001287号公報 米国特許第5988016号明細書
従来の自転車用部品、例えばクランクアームにおいて、蓋部材が接着剤によってクランク本体に接合される場合、必要な接合強度を確保するために充分な接合面積を設定する必要がある。また、この場合、接着部分の接合線が部品の外観を損なうおそれがある。また、クランクアームにおいて、蓋部材が溶接によってクランク本体に接合される場合、接合部分の溶接痕が部品の外観を損なうおそれがある。さらに、接着や溶接による接合では、接着剤や溶加材を加える必要があるので、クランクアームの重量が大きくなってしまうおそれがある。
本発明は上記のような問題に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、接合強度の向上、軽量化、及び外観の向上を同時に実現可能な自転車用部品を、提供することにある。
本発明に係る自転車用部品は、第1部材と、第1部材に対向して配置される第2部材とを、備える。第1部材と第2部材との間には、内部空間が形成される。第1部材と第2部材とが、拡散接合によって接合される。
本自転車用部品では、第1部材と第2部材とが拡散接合によって接合されるので、接着や溶接による接合と比較して、第1部材と第2部材との接合強度を向上することができる。また、第1部材と第2部材との間に内部空間を形成し、且つ接合面積を小さくしても、拡散接合によって、第1部材と第2部材との接合強度を十分に確保することができる。すなわち、自転車用部品を軽量化することができる。さらに、拡散接合では、接着剤のはみ出しや溶接痕が生じないので、自転車用部品の外観を向上することができる。すなわち、本自転車用部品では、接合強度の向上、軽量化、及び外観の向上を、同時に実現することができる。
本発明に係る自転車用部品は、次のように構成されていてもよい。第1部材及び第2部材のいずれか一方が、第1材料から構成される。第1部材及び第2部材のいずれか他方は、第1材料とは異なる第2材料から、構成される。
この場合、第1部材と第2部材とが異なる材料から構成されていたとしても、拡散接合によって、第1部材と第2部材とを確実に接合することができる。
本発明に係る自転車用部品は、次のように構成されていてもよい。第1材料は、アルミニウム合金である。第2材料は、鉄合金である。
この場合、第1材料がアルミニウム合金であるので、自転車用部品を軽量化することができる。また、第2材料が鉄合金であるので、自転車用部品の剛性を確保することができる。すなわち、第1部材と第2部材とを拡散接合によって接合することによって、自転車用部品の剛性を確保しつつ、自転車用部品の軽量化を図ることができる。
本発明に係る自転車用部品は、次のように構成されていてもよい。第1部材と第2部材とは、同種の金属材料から構成される。
この場合、充分な接合強度を確保できるとともに、第1部材と第2部材との間の接合線を、さらに目立たなくすることができる。すなわち、自転車用部品の外観をさらに向上することができる。
本発明に係る自転車用部品は、次のように構成されていてもよい。第1部材は、第1基体部と、第1側面部と、第2側面部とを、有する。第1側面部は、第1基体部の一端部から第1基体部の厚み方向に延びる。第2側面部は、第1基体部の他端部から第1基体部の厚み方向に延び、且つ第1側面部に対向する。第2部材は、第1基体部に対向して配置される。第1側面部及び第2側面部と、第2部材とが、拡散接合によって、接合される。
この場合、第1部材の第1基体部、第1部材の第1側面部、第1部材の第2側面部、及び第2部材によって、内部空間が形成される。この状態において、第1側面部及び第2側面部と、第2部材とが、拡散接合によって、接合される。すなわち、内部空間を形成することによって、第1側面部及び第2側面部と、第2部材との接合面積が小さくなったとしても、拡散接合によって、第1部材と第2部材とを確実に接合することができる。
本発明に係る自転車用部品は、次のように構成されていてもよい。第2部材は、板状である。
この場合、第1部材の第1側面部及び第2側面部と、板状の第2部材との接合面積が小さくても、第1部材と第2部材とを確実に接合することができる。
本発明に係る自転車用部品は、次のように構成されていてもよい。第2部材は、第2基体部と、第3側面部と、第4側面部とを、有する。第3側面部は、第2基体部の一端部から第2基体部の厚み方向に延びる。第4側面部は、第2基体部の他端部から第2基体部の厚み方向に延び、且つ第3側面部に対向する。第2基体部は、第1基体部に対向して配置される。第1側面部及び第2側面部のいずれか一方と、第3側面部及び第4側面部のいずれか一方とが、拡散接合によって接合される。第1側面部及び第2側面部のいずれか他方と、第3側面部及び第4側面部のいずれか他方とが、拡散接合によって接合される。
この場合、第1部材の第1基体部、第1部材の第1側面部、第1部材の第2側面部、第2部材の第2基体部、第2部材の第3側面部、及び第2部材の第4側面部によって、内部空間が形成される。この状態において、第1部材及び第2部材が、各側面部において拡散接合される。すなわち、内部空間を形成することによって、側面部同士の接合面積が小さくなったとしても、拡散接合によって、第1部材と第2部材とを確実に接合することができる。
本発明に係る自転車用部品は、次のように構成されていてもよい。第1部材及び第2部材によって、クランクアームが構成される。
この場合、クランクアームが第1部材及び第2部材によって構成される。すなわち、第1部材及び第2部材を拡散接合することによって、クランクアームにおいて、上述したように、接合強度の向上、軽量化、及び外観の向上を、実現することができる。
本発明に係る自転車用部品は、次のように構成されていてもよい。第1部材及び第2部材によって、フロントスプロケット組立体が構成される。
この場合、フロントスプロケット組立体が第1部材及び第2部材によって構成される。すなわち、第1部材及び第2部材を拡散接合することによって、フロントスプロケット組立体において、上述したように、接合強度の向上、軽量化、及び外観の向上を、実現することができる。
本発明に係る自転車用軸部材は、中空の第1軸部材と、第1軸部材の内部に配置される第2軸部材とを、備える。第1軸部材と第2軸部材とは、拡散接合によって接合される。
本自転車用軸部材では、第2軸部材が、中空の第1軸部材の内部に配置された状態で、第1軸部材と第2軸部材とが、拡散接合によって接合される。これにより、接着や溶接による接合と比較して、第1部材と第2部材との接合強度を向上することができる。また、第1部材と第2部材との接合面積が小さくても、拡散接合によって、第1部材と第2部材との接合強度を十分に確保することができる。すなわち、自転車用軸部材を軽量化することができる。さらに、拡散接合では、接着剤のはみ出しや溶接痕が生じないので、自転車用軸部材の外観を向上することができる。すなわち、本自転車用軸部材では、接合強度の向上、軽量化、及び外観の向上を、同時に実現することができる。
本発明に係る自転車用軸部材は、次のように構成されていてもよい。第1軸部材及び第2軸部材のいずれか一方は、第1材料から構成される。第1軸部材及び第2軸部材のいずれか他方は、第1材料とは異なる第2材料から、構成される。
この場合、第1部材と第2部材とが異なる材料から構成されていたとしても、拡散接合によって、第1部材と第2部材とを確実に接合することができる。
本発明に係る自転車用軸部材は、次のように構成されていてもよい。第1材料は、アルミニウム合金である。第2材料は、鉄合金である。
この場合、第1材料がアルミニウム合金であるので、自転車用軸部材を軽量化することができる。また、第2材料が鉄合金であるので、自転車用軸部材の剛性を確保することができる。すなわち、第1部材と第2部材とを拡散接合によって接合することによって、自転車用軸部材の剛性を確保しつつ、自転車用軸部材の軽量化を図ることができる。
本発明に係る自転車用軸部材は、次のように構成されていてもよい。第2軸部材は、中空部材である。第1軸部材及び第2軸部材によって、クランク軸が構成される。
この場合、クランク軸が第1部材及び第2部材によって構成される。すなわち、第1部材及び第2部材を拡散接合することによって、クランク軸において、上述したように、接合強度の向上、第1部材に加えて第2部材も中空であることによるさらなる軽量化、及び外観の向上を、実現することができる。
本発明に係る自転車用軸部材は、次のように構成されていてもよい。第2軸部材は、中空部材である。第1軸部材及び第2軸部材によって、ハブ軸が構成される。
この場合、ハブ軸が第1部材及び第2部材によって構成される。すなわち、第1部材及び第2部材を拡散接合することによって、ハブ軸において、上述したように、接合強度の向上、第1部材に加えて第2部材も中空であることによるさらなる軽量化、及び外観の向上を、実現することができる。
本発明に係る自転車用リアスプロケット組立体は、スプロケット本体部と、スプロケット本体部を支持するスプロケット支持部とを、備える。スプロケット本体部とスプロケット支持部とは、拡散接合によって接合される。
本自転車用リアスプロケット組立体では、スプロケット本体部がスプロケット支持部によって支持された状態で、スプロケット本体部とスプロケット支持部とが、拡散接合によって接合される。これにより、接着や溶接による接合と比較して、スプロケット本体部とスプロケット支持部との接合強度を向上することができる。また、スプロケット本体部とスプロケット支持部との接合面積が小さくても、拡散接合によって、スプロケット本体部とスプロケット支持部との接合強度を十分に確保することができる。さらには、スプロケット本体部とスプロケット支持部とを接合する場合に、リベットやボルト等の固定部材を必要としない。そのため、自転車用リアスプロケット組立体を軽量化することができる。さらに、拡散接合では、接着剤のはみ出しや溶接痕が生じないので、自転車用リアスプロケット組立体の外観を向上することができる。すなわち、本自転車用リアスプロケット組立体では、接合強度の向上、軽量化、及び外観の向上を、同時に実現することができる。
本発明に係る自転車用リアスプロケット組立体は、次のように構成されていてもよい。スプロケット本体部及びスプロケット支持部のいずれか一方は、第1材料から構成される。スプロケット本体部及びスプロケット支持部のいずれか他方は、第1材料とは異なる第2材料から、構成される。
この場合、スプロケット本体部とスプロケット支持部とが異なる材料から構成されていたとしても、拡散接合によって、スプロケット本体部とスプロケット支持部とを確実に接合することができる。
本発明に係る自転車用リアスプロケット組立体は、次のように構成されていてもよい。第1材料は、アルミニウム合金である。第2材料は、鉄合金である。
この場合、第1材料がアルミニウム合金であるので、自転車用リアスプロケット組立体を軽量化することができる。また、第2材料が鉄合金であるので、自転車用リアスプロケット組立体の剛性を確保することができる。すなわち、自転車用リアスプロケット本体部とスプロケット支持部とを拡散接合によって接合することによって、自転車用リアスプロケット組立体の剛性を確保しつつ、リアスプロケット組立体の軽量化を図ることができる。
本発明に係る自転車用レバー部材は、第1レバー部と、第1レバー部に対向して配置される第2レバー部とを、備える。第1レバー部と第2レバー部とは、拡散接合によって接合される。
本自転車用レバー部材は、第2レバー部が第1レバー部に対向して配置された状態において、第1レバー部と第2レバー部とが、拡散接合によって接合される。これにより、接着や溶接による接合と比較して、第1レバー部と第2レバー部との接合強度を向上することができる。また、第1レバー部と第2レバー部との接合面積が小さくても、拡散接合によって、第1レバー部と第2レバー部との接合強度を十分に確保することができる。すなわち、自転車用レバー部材を軽量化することができる。さらに、拡散接合では、接着剤のはみ出しや溶接痕が生じないので、自転車用レバー部材の外観を向上することができる。すなわち、本自転車用レバー部材では、接合強度の向上、軽量化、及び外観の向上を、同時に実現することができる。
本発明に係る自転車用レバー部材は、次のように構成されていてもよい。第1レバー部及び第2レバー体のいずれか一方は、第1材料から構成される。第1レバー部及び第2レバー体のいずれか他方は、第1材料とは異なる第2材料から、構成される。
この場合、第1レバー部と第2レバー体とが異なる材料から構成されていたとしても、拡散接合によって、第1レバー部と第2レバー体とを確実に接合することができる。
本発明に係る自転車用レバー部材は、次のように構成されていてもよい。第1材料は、アルミニウム合金である。第2材料は、鉄合金である。
この場合、第1材料がアルミニウム合金であるので、自転車用レバー部材を軽量化することができる。また、第2材料が鉄合金であるので、自転車用レバー部材の剛性を確保することができる。すなわち、第1レバー部と第2レバー部とを拡散接合によって接合することによって、自転車用レバー部材の剛性を確保しつつ、自転車用レバー部材の軽量化を図ることができる。
本発明に係る自転車用部品は、第1部材と、第2部材とを、備える。第1部材は、鍛造により成形される。第1部材と第2部材とが拡散接合で接合される。
本自転車用部品では、第1部材と、第2部材とが拡散接合によって接合されるので、接着や溶接による接合と比較して、第1部材と第2部材との接合強度を向上することができる。また、第1部材が鍛造により成形されていても、この効果を得ることができる。さらに、拡散接合では、接着剤のはみ出しや溶接痕が生じないので、自転車用部品の外観を向上することができる。すなわち、本自転車用部品では、接合強度の向上、及び外観の向上を、同時に実現することができる。
本発明に係る自転車用部品は、次のように構成されていてもよい。第1部材と第2部材とは、同じ材料から構成される。
この場合、第1部材と第2部材とが同じ材料から構成されており、拡散接合によって、第1部材と第2部材とを確実に接合することができる。さらに、第1部材と第2部材との間の接合線を、さらに目立たなくすることができる。すなわち、自転車用部品の外観をさらに向上することができる。
本発明に係る自転車用部品は、次のように構成されていてもよい。第1部材及び第2部材は、鉄、アルミ、及びチタンのいずれか1つを含む。
この場合、第1部材と第2部材とが同じ材料から構成されており、第1部材及び第2部材は、鉄、アルミ、及びチタンのいずれか1つを含んでいるので、自転車用部品の剛性の向上及び/又は軽量化を図ることができる。
本発明に係る自転車用部品は、次のように構成されていてもよい。第1部材及び第2部材のいずれか一方は、第1材料から構成される。第1部材及び第2部材のいずれか他方は、第1材料とは異なる第2材料から、構成される。
この場合、第1部材と第2部材とが異なる材料から構成されていたとしても、拡散接合によって、第1部材と第2部材とを確実に接合することができる。
本発明に係る自転車用部品は、次のように構成されていてもよい。第1材料は、鉄、アルミ、及びチタンのいずれか1つを含む。第2材料は、鉄、アルミ、及びチタンのいずれか1つを含む。
この場合、第1部材と第2部材とが異なる材料から構成されていたとしても、第1部材及び第2部材が、鉄、アルミ、及びチタンのいずれか1つを含んでいるので、自転車用部品の剛性の向上及び/又は軽量化を図ることができる。
本発明に係る自転車用部品は、次のように構成されていてもよい。第2部材は、鍛造とは異なる加工により成形される。
この場合、第2部材が、鍛造とは異なる加工により成形されていたとしても、拡散接合によって、第1部材と第2部材とを確実に接合することができる。
本発明に係る自転車用部品は、次のように構成されていてもよい。第2部材は、鍛造とは異なる曲げ加工により、成形される。
この場合、第2部材が曲げ加工により成形されていたとしても、拡散接合によって、第1部材と第2部材とを確実に接合することができる。さらには、第2部材を薄肉化することが可能となるため、自転車部品の軽量化を図ることができる。
本発明に係る自転車用部品は、次のように構成されていてもよい。第2部材は、板部材であり、鍛造とは異なる加工、例えば曲げ加工により、成形される。
この場合、第2部材が板部材であっても、上記加工を施すことによって、第1部材と第2部材とを、拡散接合を用いて、確実に接合することができる。さらには、第2部材を薄肉化することがさらに容易であるため、自転車部品の軽量化を容易に図ることができる。
本発明に係る自転車用部品は、次のように構成されていてもよい。本自転車用部品は、鍛造により成型される第3部材を、をさらに備える。第3部材は、第1部材及び第2部材の少なくともいずれか一方と、拡散接合される。
この場合、自転車用部品が、第1部材及び第2部材に加えて、第3部材をさらに備えていても、拡散接合によって、接合強度の向上、及び外観の向上を、同時に実現することができる。
本発明に係る自転車用部品は、次のように構成されていてもよい。第1部材は、第1軸部材を取り付けるための第1軸取付部を、有する。
この場合、第1部材が第1軸取付部を有しているので、第1部材に第1軸部材を取り付けることができる。
本発明に係る自転車用部品は、次のように構成されていてもよい。第3部材は、第2軸部材を取り付けるための第2軸取付部を、有する。
この場合、第3部材が第2軸取付部を有しているので、第3部材に第3軸部材を取り付けることができる。
本発明に係る自転車用部品は、次のように構成されていてもよい。第1部材と第2部材と第3部材とは、クランクアームを構成する。第1軸取付部は、クランク軸を取り付け可能である。第2軸取付部は、ペダル軸を取り付け可能である。
この場合、第1部材、第2部材、及び第3部材によって、クランクアームを構成したとしても、第1部材、第2部材、及び第3部材を、拡散接合することによって、接合強度の向上、及び外観の向上を、同時に実現することができる。
本発明によれば、自転車用部品において、接合強度の向上、軽量化、及び外観の向上を同時に実現可能である。また、自転車用軸部材、自転車用リアスプロケット組立体、及び自転車用レバー部材においても、同様の効果を実現可能である。
本発明の一実施形態による自転車の側面図。 右クランクの側面図 右クランクにおける第1クランクアーム部材及び第2クランクアーム部材の分解斜視図。 右クランクの中央部における断面図。 左クランクの斜視図。 図4の切断線V−Vの断面図。 図4の切断線VI−VIの断面図。 クランク組立体の断面図。 リアスプロケット組立体(第1リアスプロケット組立体)の側面図。 リアスプロケット組立体(第1リアスプロケット組立体)の部分断面図。 フロントハブ組立体の側面図及び断面図。 リアハブ軸の側面図及び断面図。 ブレーキレバーの斜視図(その1)。 ブレーキレバーの斜視図(その2)。 本発明の他の実施形態によるスプロケット組立体の部分断面図。 本発明の他の実施形態によるスプロケット組立体のカバー支持部の正面図。 本発明の他の実施形態による右クランクにおける第5クランクアーム部材及び第6クランクアーム部材の分解斜視図。 図15Aの切断線XVB−XVBの断面図。 本発明の他の実施形態による右クランクにおける第5クランクアーム部材の分解斜視図。 図16Aの第5クランクアーム部材を上方から見た部分拡大図。
[自転車の全体構成]
図1において、本発明の一実施形態を採用した自転車101は、主に、フレーム102と、ハンドル104と、駆動部105と、前輪及び後輪106,107と、前後のブレーキ装置108,109とを、備えている。
フレーム102は、フロントフォーク98を有する。ハンドル104は、フロントフォーク98に固定される。駆動部105は、主に、クランク組立体10と、リアスプロケット組立体20とを、有している。前輪及び後輪106,107は、フロントハブ組立体30及びリアハブ組立体40を介して、フロントフォーク98及びフレーム102後部に装着される。前後のブレーキ装置108,109は、ブレーキレバー110を操作することによって、作動する。前後のブレーキ装置108,109は、従来の構成と同様のものであるため、ここでは、説明を省略する。
[クランク組立体の構成]
図1から図7に示すように、クランク組立体10は、右クランク12と、左クランク13と、クランク軸11とを、備える。
図2、図3A、及び図3Bに示すように、右クランク12は、第1クランクアーム部材15(第1部材の一例)と、第2クランクアーム部材16(第2部材の一例)とを、有する。第1クランクアーム部材15と第2クランクアーム部材16とは、互いに対向して配置される。また、第1クランクアーム部材15と第2クランクアーム部材16との間には、内部空間S1が形成される。この状態で、第1クランクアーム部材15と第2クランクアーム部材16とは、拡散接合によって、接合される。
ここでは、第1クランクアーム部材15は、例えば、鉄合金等の金属(第2材料の一例)から、構成されている。また、第2クランクアーム部材16は、例えば、アルミニウム合金等の金属(第1材料の一例)から、構成されている。代わりに、第1クランクアーム部材15、第2クランクアーム部材16は、例えばアルミニウム合金等の同種の金属材料から構成されてもよい。この場合、充分な接合強度を確保しつつ、第1クランクアーム部材15と第2クランクアーム部材16との間の接合線は、さらに目立たなくなる。すなわち、外観をさらに向上させることができる。
具体的には、第1クランクアーム部材15は、第1アーム部25と、スプロケット取付部35とを、有する。
第1アーム部25は、第1底部25a(第1基体部の一例)と、一対の第1縁部25b(第1側面部及び第2側面部の一例)と、ペダル軸用の固定部25cと、第1段差部25dとを、有する。
第1底部25aは、クランク軸11を基準として径方向に延びる部分である。第1底部25aは、後述する第2アーム部材の第2底部に対向して配置される。一対の第1縁部25bは、第1底部25aの外縁部から第1底部25aの厚み方向に延びる部分である。一対の第1縁部25bは、互いに対向するように、第1底部25aに一体に形成されている。第1縁部25bが第1底部25aとなす角度は、どのような角度であってもよい。
ペダル軸用の固定部25cは、第1底部25aの先端側に形成される。ペダル軸用の固定部25cは、第1底部25aの先端側に一体に形成されている。ペダル軸用の固定部25cには、図示しないペダル軸を装着するためのペダル装着孔25eが、形成されている。
第1段差部25dは、ペダル軸用の固定部25cの外周部に形成されている。詳細には、第1段差部25dは、第1縁部25bからペダル固定部25cの外周部に連続的に形成される。
スプロケット取付部35は、第1から第4スプロケット取付アーム部35a〜35dと、第2段差部35eと、クランク軸用の固定部35fとを、有する。
第1から第4スプロケット取付アーム部35a〜35dの先端部には、スプロケット取付孔が、設けられている。第1から第4スプロケット取付アーム部35a〜35dの先端部には、第1スプロケット31及び第2スプロケット32から構成されるスプロケット組立体50が、配置される。詳細には、第1から第4スプロケット取付アーム部35a〜35dの先端部の両側には、第1スプロケット31及び第2スプロケット32が配置される。この状態で、固定ボルト35g(図1を参照)によって、第1スプロケット31及び第2スプロケット32が、スプロケット取付部35に固定される。
なお、スプロケット組立体50の構成は、従来の構成と同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。また、第1スプロケット31及び第2スプロケット32は、第1スプロケット組立体31及び第2スプロケット組立体32と、解釈してもよい。
第2段差部35eは、第1から第4スプロケット取付アーム部35a〜35dの外周部(スプロケット取付孔の部分を除く)に、一体に形成されている。ここで、第1及び第4スプロケット取付アーム部35a,35dにおいて第1アーム部25に形成された第2段差部35eは、第1縁部25bから連続的に形成されている。また、第2段差部35eは、第1縁部25bの先端部(当接部)と同一平面上に形成されている。
クランク軸用の固定部35fは、クランク軸11の一端部を固定するための固定孔35hを、有している。クランク軸用の固定孔35hには、スプライン溝が形成されている。
第2クランクアーム部材16は、第2アーム部26と、スプロケット取付部35を覆うカバー部36とを、有する。
第2アーム部26は、第2底部26a(第2基体部の一例)と、第2縁部26b(第3側面部及び第4側面部の一例)とを、有する。第2底部26aは、クランク軸11を基準として径方向に延びる部分である。第2底部26aは、第1アーム部25の第1底部25aに対向して配置される。第2底部26aには、第2アーム部26の先端側において、ペダル軸が貫通可能な貫通孔26dが、形成されている。貫通孔26dは、第1クランクアーム部材15のペダル装着孔25eと同芯に配置される。
第2縁部26bは、第2底部26aの外縁部から第2底部26aの厚み方向に延びる部分である。第2縁部26bは、第2底部26aに一体に形成されている。第2アーム部26の先端側では、第2縁部26bが、第1クランクアーム部材15の第1段差部25dに当接する。第2アーム部26の先端側を除く部分では、一対の第2縁部26bが、互いに対向している。一対の第2縁部26bそれぞれは、第1縁部25bに当接する。
カバー部36は、スプロケット取付部35を覆う部分である。カバー部36は、第2アーム部26の基端側において、第2アーム部26に一体に形成されている。具体的には、カバー部36は、第3底部36aと、第3縁部36bとを、有する。
第3底部36bは、スプロケット取付部35に対向して配置される。詳細には、第3底部36bは、第1から第4スプロケット取付アーム部35a〜35dに、当接する。
第3縁部36bは、第3底部36bの外縁部から第3底部36bの厚み方向に延びる部分である。第3縁部36bは、第2段差部35eに当接する。すなわち、カバー部36とスプロケット取付部35との間には、実質的に、内部空間は形成されていない。
上記構成を有する右クランク12では、上述したように第1クランクアーム部材15と第2クランクアーム部材16とが当接した状態で、第1クランクアーム部材15と第2クランクアーム部材16との間に内部空間S1が、形成される。この状態において、第1クランクアーム部材15と第2クランクアーム部材16とが当接する部分T1(当接部)を、拡散接合することによって、第1クランクアーム部材15と第2クランクアーム部材16とが接合される。
図4〜図6に示すように、左クランク13は、第3クランクアーム部材17(第2部材の一例)と、第4クランクアーム部材18(第1部材の一例)とを、有する。第3クランクアーム部材17と第4クランクアーム部材18とは、互いに対向して配置される。また、第3クランクアーム部材17と第4クランクアーム部材18との間には、内部空間S2が形成される。この状態で、第3クランクアーム部材17と第4クランクアーム部材18とは、拡散接合によって、接合される。
ここでは、第3クランクアーム部材17は、例えば、鉄合金等の金属(第2材料の一例)から、構成されている。また、第4クランクアーム部材18は、例えば、アルミニウム合金等の金属(第1材料の一例)から、構成されている。代わりに、第3クランクアーム部材17、第4クランクアーム部材18は、例えばアルミニウム合金等の同種の金属材料から構成されてもよい。この場合、充分な接合強度を確保しつつ、第1クランクアーム部材15と第2クランクアーム部材16との間の接合線は、さらに目立たなくなる。すなわち、外観を向上させることができる。
具体的には、第3クランクアーム部材17は、クランク軸11を基準として径方向に延びる。第3クランクアーム部材17は、板部17aと、クランク軸用の固定部17bと、ペダル軸用の固定部17cとを、有している。
クランク軸用の固定部17bは、板部17aの基端側において、板部17aと一体に形成される。クランク軸用の固定部17bは、第1鍔部17eと、クランク軸用の固定孔17dとを、有する。第1鍔部17eは、クランク軸用の固定部17bの外周部に形成されている。第1鍔部17eは、板部17aから連続的に形成されている。クランク軸用の固定孔17dは、クランク軸11の他端部を固定するためのものである。クランク軸用の固定孔17dには、スプライン溝が形成されている。
ペダル軸用の固定部17cは、板部17aの先端側において、板部17aと一体に形成されている。ペダル軸用の固定部17cは、第2鍔部17fと、ペダル装着孔17gとを、有する。第2鍔部17fは、ペダル軸用の固定部17cの外周部に形成されている。第2鍔部17fは、板部17aから連続的に形成されている。ペダル装着孔17gは、ペダル軸を装着するためのものである。
第4クランクアーム部材18は、クランク軸11を基準として径方向に延びる。第4クランクアーム部材18は、第3クランクアーム部材17に対向して配置される。第4クランクアーム部材18は、第4底部18a(第1基体部の一例)と、第4縁部18b(第1側面部及び第2側面部の一例)とを、有する。
第4底部18aは、第3クランクアーム部材17に対向して配置される。第4底部18aは、先端側において、第3クランクアーム部材17のペダル軸用の固定部17cに、当接する。第4底部18aは、基端側において、第3クランクアーム部材17のクランク軸用の固定部17bに、当接する。第4底部18aは、中央部において、第3クランクアーム部材17の板部17aに対して、間隔を隔てて配置される。
第4縁部18bは、第4底部18aの外縁部から第4底部18aの厚み方向に延びる部分である。第4縁部18bは、第3クランクアーム部材17の板部17aと、第3クランクアーム部材17の第1鍔部17e及び第2鍔部17fとに、当接する。詳細には、第4縁部18bは、先端側及び基端側において、第3クランクアーム部材17の第1鍔部17e及び第2鍔部17fに、当接する。また、第4縁部18bは、中央部において、第3クランクアーム部材17の板部17aの外縁部に、当接する。
このようにして、第3クランクアーム部材17及び第4クランクアーム部材18の中央部には、内部空間S2が形成されている。なお、第4底部18aは、基端側及び先端側において、第3クランクアーム部材17のペダル軸用の固定部17c及びクランク軸用の固定部17bに、当接している。このため、この部分については、内部空間は形成されていない。
また、第4底部18aには、基端側において、貫通孔18cが、形成されている。この貫通孔18cは、第3クランクアーム部材17のクランク軸用の固定孔17dと同芯に、配置される。また、第4底部18aには、先端側において、ペダル軸を挿通するための貫通孔18dが、形成されている。この貫通孔18dは、第3クランクアームのペダル装着孔と同芯に配置される。
上記構成を有する左クランク13では、上述したように第3クランクアーム部材17と第4クランクアーム部材18とが当接した状態で、第3クランクアーム部材17と第4クランクアーム部材18の間に内部空間S2が、形成される。この状態において、第3クランクアーム部材17と第4クランクアーム部材18とが当接する部分T2(当接部)を拡散接合することによって、第3クランクアーム部材17と第4クランクアーム部材18とが接合される。
図7に示すように、クランク軸11の一端部は、右クランク12に固定される。具体的には、クランク軸11の一端部は、図3Aの上側から、第1クランクアーム部材15のクランク軸用の固定孔35hに、スプライン嵌合される。クランク軸11の他端部は、左クランク13に固定される。クランク軸11の他端部は、図4に示す第3クランクアーム部材17のクランク軸用の固定孔17dにスプライン嵌合され、アクスルボルト19によって固定される。
クランク軸11は、第1外側管状部材28(第1軸部材の一例)と、第1内側部材29(第2軸部材の一例)とを、有する。ここでは、第1外側管状部材28は、例えば、アルミニウム合金等の金属(第1材料の一例)から、構成されている。第1内側部材29は、例えば、鉄合金等の金属(第2材料の一例)から、構成されている。
第1外側管状部材28は、自転車フレームのハンガー部に設けられるボトムブラケット構造33に、回転可能に支持されている。第1外側管状部材28は、内部が中空の管状に、形成されている。
第1外側管状部材28の両端部には、図示しない第1スプライン歯及び第2スプライン歯が、形成されている。例えば、第1スプライン歯を、第1クランクアーム部材15におけるクランク軸用の固定孔35hのスプライン溝に、圧入することによって、クランク軸11の一端部は右クランク12に固定される。また、第2スプライン歯を、第3クランクアーム部材17のクランク軸用の固定孔17dにスプライン溝に嵌合し、アクスルボルト19を第1内側部材29の内周部にねじ込むことによって、クランク軸11の他端部は左クランク13に固定される。
第1内側部材29は、内部が中空の管状に、形成されている。第1内側部材29は、第1外側管状部材28の内部に配置される。具体的には、第1内側部材29の外周面が、第1外側管状部材28の内周面に当接した状態で、第1内側部材29は、第1外側管状部材28の内部に配置される。
上記構成を有するクランク軸11では、第1内側部材29の外周面と第1外側管状部材28の内周面とが当接する部分T3(当接部)を拡散接合することによって、第1外側管状部材28と第1内側部材29とが接合される。
上述したように、本クランク組立体10では、2つの部材が拡散接合によって接合されている。ここでは、第1クランクアーム部材15及び第2クランクアーム部材16と、第3クランクアーム部材17及び第4クランクアーム部材18と、第1外側管状部材28及び第1内側部材29が、2つの部材に、対応している。以下に、拡散接合について一例を説明しておく。
拡散接合では、まず、2つの部材を、密着させる。次に、これら2つの部材の融点以下の温度条件で、極力塑性変形を生じないように加圧する。これにより、2つの部材の接合部間で原子の拡散を生じさせ、2つの部材を互いに接合する。なお、2つの部材の接合部間には、インサート金属が溶融される場合がある。
このように2つの部材を拡散接合することによって、接合時の位置ずれが発生しづらく、接合時の変形量も小さい。これにより、拡散接合では、他の接合方法と比較して、寸法精度を向上することができる。また、2つの部材を、面接合したり積層接合したりすることができる。また、2つの部材が異種材料例えば異種金属であっても、これら2つの部材を互いに接合することができる。さらに、2つの部材の接合部の仕上がり、すなわち外観を、他の接合方法と比較して、向上することができる。
なお、以下の構成においても、2つの部材が拡散接合によって接合される場合の例が、示される。以下の構成においても、この拡散接合の説明が準用される。
[リアスプロケット組立体]
図1、図8、及び図9に示すように、リアスプロケット組立体20は、例えば、第1リアスプロケット組立体21(リアスプロケット組立体の一例)と、図示しない第2リアスプロケット組立体とから、構成されている。第1リアスプロケット組立体21及び第2リアスプロケット組立体21は、図示しないリアハブに装着される。
図8及び図9に示すように、第1リアスプロケット組立体21は、2枚のスプロケット本体部22,23(スプロケット本体部、第2材料の一例)と、スプロケット支持部24(スプロケット支持部、第1材料の一例)とを、有する。2枚のスプロケット本体部22,23は、1つのスプロケット支持部24によって、支持されている。
具体的には、スプロケット本体部22,23は、実質的に環状に形成されている。スプロケット本体部22,23の外周側には、スプロケット歯22a,23aが、設けられている。スプロケット本体部22,23の内周側には、スプロケット支持部24に装着される第1装着部22b,23bが、設けられている。ここでは、スプロケット本体部22,23の内周側には、複数(例えば6個)の第1装着部22b,23bが、設けられている。各第1装着部22b,23bは、スプロケット本体部22,23から内周側に突出して形成されている。
スプロケット支持部24は、図示しないリアハブのフリーホイールに係合し、スプロケット本体部22,23を支持する。スプロケット支持部24は、ベース部24aと、複数のアーム部24bとを、有している。ベース部24aの内周側には、フリーホイールと一体回転可能に係合する係合部24cが、設けられている。ベース部24aの外周側には、複数の(例えば6個の)アーム部24bが、設けられている。
具体的には、複数のアーム部24bそれぞれは、ベース部24aから径方向外側に延び、周方向に間隔を隔てて形成されている。アーム部24bの先端部には、スプロケット本体部が装着される被装着部24dが、設けられている。被装着部24dの両面には、スプロケット本体部22,23の第1装着部22b,23bが、当接する。この状態において、被装着部24dに第1装着部22b,23bが当接する部分T4(当接部)を、拡散接合することによって、スプロケット本体部22,23とスプロケット支持部24とが接合される。図8では、当接部T4には斜線を付している。
なお、第2リアスプロケット組立体(図示しない)は、複数のリアスプロケットとから、構成されている。他の複数のリアスプロケットにも、スプロケット歯が、外周側に設けられている。他の複数のリアスプロケットにおいて隣接する2つのリアスプロケットの間には、図示しないスペーサリングが、配置されている。各リアスプロケット及び各スペーサリングは、リアハブのフリーホイールに、直接的に装着される。
スプロケット本体部22,23は、例えば、鉄合金、チタン合金等の材料から構成され、スプロケット支持部24は、例えば、鉄合金、アルミ合金などの材料から構成される。
[フロントハブ組立体及びリアハブ組立体]
図1及び図10に示すように、フロントハブ組立体30は、フロントフォーク98に支持される。フロントハブ組立体30は、主に、フロントハブ軸34と、ハブシェル37と、1組の軸受アッセンブリ38と、ホイール固定構造39とを、有する。
フロントハブ組立体30は、フロントハブ軸34を除いて従来の構成と同様のものである。したがって、ここでは、フロントハブ軸34について説明し、ハブシェル90と、1組の軸受アッセンブリ92と、クイックリリース構造94とについては、説明を省略する。
フロントハブ軸34の両端部は、フロントフォーク98に支持され、ホイール固定構造39によって固定される。フロントハブ軸34は、実質的に、クランク軸11と同様の形態で構成される。
具体的には、フロントハブ軸34は、第2外側管状部材34a(第1軸部材の一例)と、第2内側部材34b(第2軸部材の一例)とを、有する。第2外側管状部材34aは、内部が中空の管状に、形成されている。第2外側管状部材34aは、例えば、鉄合金等の金属(第1材料の一例)から、構成されている。
第2内側部材34bは、内部が中空の管状に、形成されている。第2内側部材34bは、例えば、アルミニウム合金等の金属(第2材料の一例)から、構成されている。第2内側部材34bは、第2外側管状部材34aの内部に配置される。具体的には、第2内側部材34bの外周面が、第2外側管状部材34aの内周面に当接した状態で、第2内側部材34bは、第2外側管状部材34aの内部に配置される。
上記構成を有するフロントハブ軸34では、第2内側部材34bの外周面と第2外側管状部材34aの内周面とが当接する部分T5(当接部)を拡散接合することによって、第2外側管状部材34aと第2内側部材34bとが接合される。
図1に示すリアハブ組立体40は、リアハブ軸41を除いて従来の構成と同様のものである。したがって、ここでは、リアハブ軸41について説明し、その他の構成については、説明を省略する。なお、リアハブ軸41は、フロントハブ軸34と実質的に同様のハブ軸であるため、リアハブ軸41については簡単に説明する。
図11に示すように、リアハブ軸41は、第3外側管状部材41a(第1軸部材の一例)と、第3内側部材41b(第2軸部材の一例)とを、有する。中空の第3外側管状部材41aは、例えば、鉄合金等の金属(第2材料の一例)から、構成されている。中空の第3内側部材41bは、例えば、アルミニウム合金等の金属(第1材料の一例)から、構成されている。第3内側部材41bの外周面が、第3外側管状部材41aの内周面に当接した状態で、第3内側部材41bは、第3外側管状部材41aの内部に配置される。
上記構成を有するリアハブ軸41では、第3内側部材41bの外周面と第3外側管状部材41aの内周面とが当接する部分T6(当接部)を拡散接合することによって、第3外側管状部材41aと第3内側部材41bとが接合される。
[ブレーキレバー]
図1に示すように、一対のブレーキレバー110それぞれは、ハンドルに装着されたレバーブラケット105に、揺動自在に装着される。これらブレーキレバー110それぞれを操作することによって、前後のブレーキ装置108,109が作動する。なお、図1では、一方のブレーキレバー110のみ図示している。また、ブレーキ装置108,109は、従来の構成と同様であるので、ここでは説明を省略する。
図12及び図13に示すように、各ブレーキレバー110は、第1レバー部111(第1レバー部の一例)と、第2レバー部112(第2レバー部の一例)とを、有する。第2レバー部112は、第1レバー部111に対向して配置される。詳細には、第2レバー部112を第1レバー部111に当接させた状態で、第1レバー部111と前記第2レバー部112とは、拡散接合によって接合される。
ここでは、第1レバー部111は、例えば、アルミニウム合金等の金属(第1材料の一例)から、構成されている。第2レバー部112は、例えば、鉄合金等の金属(第2材料の一例)から、構成されている。
具体的には、第1レバー部111は、図1に示すレバーブラケット105に揺動自在に装着される第2装着部111aと、レバーを操作するための操作部111bとを、有する。第2装着部111aには、第1レバー装着孔111cが形成されている。操作部111bは、第2装着部111aから離れる方向に延びる第5底部111dと、第5底部111dの外縁部から第5底部111dの厚み方向に延びる第5縁部111eとを、有する。
第2レバー部112は、第1レバー部111の第2装着部111aから中央部までの範囲において、第1レバー部111に当接する。具体的には、第2レバー部112は、一対の第3装着部112aと、補強部112bとを、有している。一対の第3装着部112aの一方は、第2装着部111aに当接可能である。一対の第3装着部112aの他方は、一対の第3装着部112aの一方から所定の間隔を隔てて、第2装着部111aに対向して配置される。一対の第3装着部112aそれぞれには、第2レバー装着孔112cが、形成されている。一対の第2レバー装着孔112cは、第1レバー装着孔111cと実質的に同芯になるように、第3装着部112aに形成されている。
補強部112bは、操作部111bを補強するためのものである。補強部112bは、好ましくは、操作部111bに対向する対向部112dと、操作部111bを補強する複数の(例えば2個の)リブ部112eとを、有する。対向部112dは、操作部111bの第5底部111dに当接する。リブ部112eは、対向部112dに設けられ、操作部111bの一対の第5縁部111eに当接する。2個のリブ部112eの一方は、対向部112dの端部に設けられ、操作部111bの中央部において、一対の第5縁部111eに当接する。
上記構成を有するブレーキレバー110では、第1レバー部111及び第2レバー部112において、第2装着部111a及び一方の第3装着部112aと、操作部111bの第5底部111d及び補強部112bの対向部と、操作部111bの第5縁部111e及び補強部112bとが、互いに当接する。この状態において、当接部T7が拡散接合されることによって、第1レバー部111及び第2レバー部112が接合される。
<他の実施形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組合せ可能である。
(a)前記実施形態では、スプロケット組立体50を構成する第1スプロケット31が内部空間を有しない場合の例を示したが、第1スプロケット31が内部空間を有していてもよい。
この場合、例えば、図14Aに示すように、スプロケット組立体150は、第1スプロケット131と、第2スプロケット132とを、有する。第1スプロケット131は、フロントスプロケット本体部131aと、フロントスプロケット用のカバー部131bと、フロントスプロケット用のスプロケット歯131cとを、有する。
フロントスプロケット用のカバー部131bは、フロントスプロケット本体部131aを覆う部分である。フロントスプロケット用のカバー部131bは、例えば、アルミニウム合金(第1材料の一例)から、構成される。
フロントスプロケット用のスプロケット歯131cは、フロントスプロケット本体部131aと、フロントスプロケット用のカバー部131bとの間に配置される。また、フロントスプロケット用のスプロケット歯131cは、フロントスプロケット本体部131aとフロントスプロケット用のカバー部131bとの間に設けられた支持部130によって、支持される。ここでは、複数の支持部130が、周方向に間隔を隔てて配置され、フロントスプロケット用のスプロケット歯131cを支持する。支持部130は、例えば、フロントスプロケット用のカバー部131bの外周部に設けられている。
フロントスプロケット本体部131aは、フロントスプロケット用のカバー部131bに対向して配置される。フロントスプロケット本体部131aは、例えば、鉄合金(第2材料の一例)から構成される。
具体的には、図14A及び図14Bに示すように、フロントスプロケット本体部131aは、基体部231aと、カバー支持部231bとを、有する。基体部231aは、実質的に環状に形成される。基体部231aは、フロントスプロケット用のカバー部131bに対向して配置される。カバー支持部231bは、基体部231aに一体に形成される。ここでは、複数のカバー支持部231bが、周方向に間隔を隔てて、基体部231aに設けられる。各カバー支持部231bは、フロントスプロケット用のカバー部131bに当接する。
これにより、基体部231a及びフロントスプロケット用のカバー部131bの間には、内部空間S3が形成される。詳細には、周方向において互いに隣接するカバー支持部231bの間、基体部231a及びフロントスプロケット用のカバー部131bの間、且つフロントスプロケット用のスプロケット歯131c及びスプロケット取付部35の間には、内部空間S3が形成される。
この状態において、カバー支持部231b及びフロントスプロケット用のカバー部131bが当接する部分T8(当接部)を、拡散接合することによって、フロントスプロケット本体部131a及びフロントスプロケット用のカバー部131bが、接合される。なお、図14Bでは、カバー支持部231bにおけるリブ状の当接部T8(図14Aに対応する部分)にのみ、符号を付している。
また、フロントスプロケット用のスプロケット歯131cを、フロントスプロケット本体部131a(基体部231a)の外周部及びフロントスプロケット用のカバー部131bの外周部に当接する部分T9(当接部)に、拡散接合することによって、フロントスプロケット用のスプロケット歯131cが、フロントスプロケット本体部131a及びフロントスプロケット用のカバー部131bに接合される。このように構成することによって、前記実施形態と同様の効果を得ることができる。
(b)前記実施形態では、右クランク12において、第1クランクアーム部材15及び第2クランクアーム部材16それぞれが、一体に形成される場合の例を示したが、第1クランクアーム部材15及び第2クランクアーム部材16の少なくともいずれか一方が、複数の部材から構成されるようにしてもよい。
なお、ここでは、右クランク112を一例として説明するが、前記実施形態の左クランク13における、第3クランクアーム部材17及び第4クランクアーム部材18も、ここに示す右クランク12と同様に構成してもよい。
ここで説明される右クランク112の説明は、前記実施形態とは異なる部分の説明であり、ここで省略された説明については、前記実施形態に準ずる。
右クランク112は、図15Aに示すように、第5クランクアーム部材115と、第6クランクアーム部材116とを、有する。
第5クランクアーム部材115は、前記実施形態の第1クランクアーム部材15と同様の構成であるので、ここでは説明を省略する。ここで説明を省略した構成については、前記実施形態の説明に、準ずる。
第6クランクアーム部材116は、第1カバー部136(第1部材の一例)と、第3アーム部126(第2部材の一例)とを、有する。
第1カバー部136及び第3アーム部126それぞれを構成する材料には、例えば、鉄、アルミ、及びチタンのいずれか1つが、含まれる。ここでは、第1カバー部136及び第3アーム部126それぞれは、例えば、アルミ合金等の金属から、構成される。なお、これに代えて、第1カバー部136及び第3アーム部126それぞれは、例えば、鉄合金等の金属、又はチタン合金等の金属から、構成されていてもよい。
ここでは、第1カバー部136及び第3アーム部126が、同種の金属材料から構成される場合の例を示したが、第1カバー部136及び第3アーム部126のいずれか一方の材料(第1材料の一例)と、第1カバー部136及び第3アーム部126のいずれか他方の材料(第2材料の一例)とが、異なる材料であってもよい。この場合、各部材の材料が異なるという条件の下で、各部材の材料には、例えば、鉄、アルミ、及びチタンのいずれか1つが、含まれる。
以下に、第1カバー部136の構成、及び第3アーム部126の構成を、説明する。
第1カバー部136は、前記実施形態に示したスプロケット取付部35を覆う部分である。第1カバー部136は、鍛造により成形される。第1カバー部136は、第1接合部136aを有する。第1接合部136aは、第3アーム部126側に形成される。
第3アーム部126は、前記実施形態に示した第1アーム部25を覆う部分である。第3アーム部126は、鍛造とは異なる加工により成形される。例えば、第3アーム部126は、曲げ加工により成形される。より具体的には、第3アーム部126は、板状の部材を曲げ加工することにより、成形される。第3アーム部126は、第2接合部126aを有する。第2接合部126aは、第1カバー部136側に形成される。図15Bに示すように、好ましくは、第2接合部126aは、段差状に形成されている。段差状の第2接合部126aには、第1カバー部136の第1接合部136aが、当接する。図15A及び図15Bでは、第1接合部136aが第2接合部126aに当接する部分(当接部)を、符号T10で示している。このように、第3アーム部126の第2接合部126aを段差状に形成することによって、第1カバー部136の第1接合部136aとの接合面積を増やすことができる。第3アーム部126の第2接合部126aを段差状に形成することに代えて、第1カバー部136aの第1接合部136aを段差形状に形成してもよい。
上記の構成を有する第1カバー部136及び第3アーム部126は、拡散接合によって接合される。具体的には、第1カバー部136の第1接合部136aと第3アーム部126の第2接合部126aとが当接した状態において、第1接合部136aと第2接合部126aとが拡散接合によって接合される。これにより、第6クランクアーム部材116(第1カバー部136及び第3アーム部126)が、1つの部材として、機能する。このように構成することによって、前記実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、第5クランクアーム部材115と、第6クランクアーム部材116とは、前記実施形態と同様の形態で、拡散接合される。
(c)前記他の実施形態(b)では、第6クランクアーム部材116(第1カバー部136及び第3アーム部126)が、拡散接合によって、1つの部材として機能する場合の例を示した。これに加えて、第5クランクアーム部材115も、拡散接合によって、1つの部材として機能するようにしてもよい。
ここで説明される第5クランクアーム部材215(右クランク212)の説明は、前記実施形態とは異なる部分の説明であり、ここで省略された説明については、前記実施形態に準ずる。
例えば、図16Aに示すように、第5クランクアーム部材115は、スプロケット取付部235(第1部材の一例)と、第4アーム部225(第2部材の一例)と、ペダル軸取付部245(第3部材の一例)とを、有している。
スプロケット取付部235、第4アーム部225、及びペダル軸取付部245それぞれを構成する材料には、例えば、鉄、アルミ、及びチタンのいずれか1つが、含まれる。ここでは、スプロケット取付部235、第4アーム部225、及びペダル軸取付部245それぞれは、例えば、鉄合金等の金属から、構成される。なお、これに代えて、スプロケット取付部235、第4アーム部225、及びペダル軸取付部245それぞれが、例えば、アルミ合金等の金属、又はチタン合金等の金属から、構成されていてもよい。
ここでは、スプロケット取付部235、第4アーム部225、及びペダル軸取付部245それぞれが、同種の金属材料から構成される場合の例を示したが、スプロケット取付部235、第4アーム部225、及びペダル軸取付部245の中の2つ又は全てが、異なる材料であってもよい。この場合、各部材の材料が異なるという条件の下で、各部材の材料には、例えば、鉄、アルミ、及びチタンのいずれか1つが、含まれる。
以下では、スプロケット取付部235、第4アーム部225、及びペダル軸取付部245それぞれの構成を、説明する。
スプロケット取付部235には、クランク軸11(図2を参照)が取り付け可能である。例えば、スプロケット取付部235は、クランク軸装着孔235h(第1軸取付部の一例)を有しており、このクランク軸装着孔235hにはクランク軸11が取り付け可能である。より具体的には、クランク軸装着孔235には、クランク軸11の一端部が圧入される。
スプロケット取付部235は、第1カバー部136(図15Aを参照)に対向して配置される。スプロケット取付部235は、鍛造により成形される。スプロケット取付部235は、第3接合部235aを有する。第3接合部235aは、第4アーム部225側に形成される。
第4アーム部225は、スプロケット取付部235とペダル軸取付部245とを連結する部分である。第4アーム部225は、第3アーム部126(図15Aを参照)に対向して配置される。第4アーム部225は、鍛造とは異なる加工により成形される。例えば、第4アーム部225は、曲げ加工により成形される。より具体的には、第4アーム部225は、板状の部材を曲げ加工することにより、成形される。
第4アーム部225は、第4接合部225aと、第5接合部225bとを、有する。第4接合部225aは、スプロケット取付部235側に形成される。第5接合部225bは、ペダル軸取付部245側に形成される。第4接合部225a及び第5接合部225bそれぞれは、段差状に形成されている(図16Bを参照)。段差状の第4接合部225aには、スプロケット取付部235の第3接合部235aが当接する。段差状の第5接合部225bには、後述するペダル軸取付部245の第6接合部245aが当接する。このように、第4アーム部225の第4接合部225aと第5接合部225bとを段差状に形成することによって、スプロケット取付部235の第3接合部235aとペダル軸取付部245の第6接合部245aとの接合面積を増やすことができる。第4アーム部225の第4接合部225aと第5接合部225bとを段差状に形成することに代えて、スプロケット取付部235の第3接合部235aとペダル軸取付部245の第6接合部245aとを段差形状に形成してもよい。
なお、図16A及び図16Bでは、第3接合部235aが第4接合部225aに当接する部分(当接部)を、符号T11で示している。また、第6接合部245aが第5接合部225bに当接する部分(当接部)を、符号T12で示している。
ペダル軸取付部245には、図示しないペダル軸が取り付け可能である。例えば、ペダル軸取付部245は、ペダル装着孔245b(第2軸取付部の一例)を有している。ペダル装着孔245bには、ペダル軸が取り付け可能である。より具体的には、ペダル装着孔245bには、ペダル軸の一端部がねじ込まれる。
ペダル軸取付部245は、第3アーム部126(図15Aを参照)に対向して配置される。ペダル軸取付部245は、鍛造により成形される。ペダル軸取付部245は、第6接続部245aを有する。第6接続部245aは、第4アーム部225側に形成される。第6接合部245aは、段差状の第5接合部225bに当接する。
上記の構成を有する、スプロケット取付部235、第4アーム部225、及びペダル軸取付部245は、拡散接合によって接合される。具体的には、スプロケット取付部235の第3接合部235aが、拡散接合によって、第4アーム部225の第4接合部225aに接合される。また、ペダル軸取付部245の第6接合部245aが、拡散接合によって、第4アーム部225の第5接合部225bに接合される。これにより、第5クランクアーム部材115(スプロケット取付部235、第4アーム部225、及びペダル軸取付部245)が、1つの部材として、機能する。このように構成することによって、前記実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、この場合においても、第5クランクアーム部材115と、第6クランクアーム部材116とは、前記実施形態と同様の形態で、拡散接合される。
(d)前記他の実施形態(c)では、スプロケット取付部235、第3アーム部225、及びペダル軸取付部245が、拡散接合によって接合される場合の例を示した。これに代えて、スプロケット取付部235及びペダル軸取付部245のいずれか一方を、第3アーム部225と一体に形成してもよい。この場合、スプロケット取付部235及びペダル軸取付部245のいずれか他方と、第3アーム部225とが拡散接合される。なお、この構成では、スプロケット取付部235及びペダル軸取付部245のいずれか他方が、第1部材の一例に対応し、第3アーム部225(スプロケット取付部235及びペダル軸取付部245のいずれか一方を含む)が、第2部材の一例に対応する。このように構成しても、前記実施形態と同様の効果を得ることができる。
(e)前記他の実施形態(d)では、第5クランクアーム部材215及び第6クランクアーム部材116の両方が、拡散接合によって、1つの部材として機能する場合の例を示した。これに代えて、第5クランクアーム部材215は、前記他の実施形態(d)によって構成し、第6クランクアーム部材116は、図1から図14Bに示した前記実施形態と同様に構成してもよい。このように構成しても、前記実施形態と同様の効果を得ることができる。
(f)前記実施形態では、自転車用部品である、クランク組立体10、リアスプロケット組立体20、フロントハブ組立体30、リアハブ組立体40、ブレーキレバー110、及びスプロケット組立体50に対して、本発明が適用される場合の例を示したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、本発明は、他の自転車用部品にも適用可能である。例えば、本発明は、フロントディレーラやリアディレーラ、シフトレバー等にも、適用可能である。より具体的には、本発明は、フロントディレーラのチェーンガイドやリアディレーラのチェーンガイド等にも、適用可能である。
(g)前記実施形態では、第1スプロケット31及び第2スプロケット32が、スプロケット取付部35に、固定ボルト35gによって固定される場合の例を示したが、第1スプロケット31及び第2スプロケット32を、拡散接合によって、スプロケット取付部35に接合してもよい。この場合、前記実施形態の第1リアスプロケット組立体21に示した拡散接合と同様の形態で、第1スプロケット31及び第2スプロケット32を、スプロケット取付部35に拡散接合することができる。
(h)前記実施形態では、内部空間S1,S2,S3が空洞である場合の例を示したが、内部空間S1,S2,S3に、充填材例えば発泡部材等を、配置してもよい。
(i)前記実施形態では、複数の自転車用部品を拡散接合する場合の例を示したが、上記の自転車用部品すべてを拡散接合するのではなく、少なくとも1つの自転車用部品を拡散接合するようにしてもよい。
10 クランク組立体
11 クランク軸
15,16,17,18 第1から第4クランクアーム部材
20 リアスプロケット組立体
22,23 スプロケット本体部
24 スプロケット支持部
30 フロントハブ組立体
34 フロントハブ軸
40 リアハブ組立体
41 リアハブ軸
50 スプロケット組立体
110 ブレーキレバー
111 第1レバー部
112 第2レバー部
S1〜S3 内部空間
T1〜T12 当接部
本発明は、自転車用部品、自転車用軸部材、自転車用リアスプロケット組立体、及び自転車用レバー部材に、関する。
従来の自転車用部品では、複数の部材が接着、ろう付け、レーザー等による溶接によって互いに接合され、1つの自転車用部品として構成されている。一例としてクランクアームを用いて説明すると、従来のクランクアームは、クランク本体と、クランク本体に接着や溶接により接合される蓋部材とを、有している(たとえば、特許文献1及び特許文献2を参照)。
特開2008−001287号公報 米国特許第5988016号明細書
従来の自転車用部品、例えばクランクアームにおいて、蓋部材が接着剤によってクランク本体に接合される場合、必要な接合強度を確保するために充分な接合面積を設定する必要がある。また、この場合、接着部分の接合線が部品の外観を損なうおそれがある。また、クランクアームにおいて、蓋部材が溶接によってクランク本体に接合される場合、接合部分の溶接痕が部品の外観を損なうおそれがある。さらに、接着や溶接による接合では、接着剤や溶加材を加える必要があるので、クランクアームの重量が大きくなってしまうおそれがある。
本発明は上記のような問題に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、接合強度の向上、軽量化、及び外観の向上を同時に実現可能な自転車用部品を、提供することにある。
本発明に係る自転車用部品は、第1部材と、第1部材に対向して配置される第2部材とを、備える。第1部材と第2部材との間には、内部空間が形成される。第1部材と第2部材とが、拡散接合によって接合される。
本自転車用部品では、第1部材と第2部材とが拡散接合によって接合されるので、接着や溶接による接合と比較して、第1部材と第2部材との接合強度を向上することができる。また、第1部材と第2部材との間に内部空間を形成し、且つ接合面積を小さくしても、拡散接合によって、第1部材と第2部材との接合強度を十分に確保することができる。すなわち、自転車用部品を軽量化することができる。さらに、拡散接合では、接着剤のはみ出しや溶接痕が生じないので、自転車用部品の外観を向上することができる。すなわち、本自転車用部品では、接合強度の向上、軽量化、及び外観の向上を、同時に実現することができる。
本発明に係る自転車用部品は、次のように構成されていてもよい。第1部材及び第2部材のいずれか一方が、第1材料から構成される。第1部材及び第2部材のいずれか他方は、第1材料とは異なる第2材料から、構成される。
この場合、第1部材と第2部材とが異なる材料から構成されていたとしても、拡散接合によって、第1部材と第2部材とを確実に接合することができる。
本発明に係る自転車用部品は、次のように構成されていてもよい。第1材料は、アルミニウム合金である。第2材料は、鉄合金である。
この場合、第1材料がアルミニウム合金であるので、自転車用部品を軽量化することができる。また、第2材料が鉄合金であるので、自転車用部品の剛性を確保することができる。すなわち、第1部材と第2部材とを拡散接合によって接合することによって、自転車用部品の剛性を確保しつつ、自転車用部品の軽量化を図ることができる。
本発明に係る自転車用部品は、次のように構成されていてもよい。第1部材と第2部材とは、同種の金属材料から構成される。
この場合、充分な接合強度を確保できるとともに、第1部材と第2部材との間の接合線を、さらに目立たなくすることができる。すなわち、自転車用部品の外観をさらに向上することができる。
本発明に係る自転車用部品は、次のように構成されていてもよい。第1部材は、第1基体部と、第1側面部と、第2側面部とを、有する。第1側面部は、第1基体部の一端部から第1基体部の厚み方向に延びる。第2側面部は、第1基体部の他端部から第1基体部の厚み方向に延び、且つ第1側面部に対向する。第2部材は、第1基体部に対向して配置される。第1側面部及び第2側面部と、第2部材とが、拡散接合によって、接合される。
この場合、第1部材の第1基体部、第1部材の第1側面部、第1部材の第2側面部、及び第2部材によって、内部空間が形成される。この状態において、第1側面部及び第2側面部と、第2部材とが、拡散接合によって、接合される。すなわち、内部空間を形成することによって、第1側面部及び第2側面部と、第2部材との接合面積が小さくなったとしても、拡散接合によって、第1部材と第2部材とを確実に接合することができる。
本発明に係る自転車用部品は、次のように構成されていてもよい。第2部材は、板状である。
この場合、第1部材の第1側面部及び第2側面部と、板状の第2部材との接合面積が小さくても、第1部材と第2部材とを確実に接合することができる。
本発明に係る自転車用部品は、次のように構成されていてもよい。第2部材は、第2基体部と、第3側面部と、第4側面部とを、有する。第3側面部は、第2基体部の一端部から第2基体部の厚み方向に延びる。第4側面部は、第2基体部の他端部から第2基体部の厚み方向に延び、且つ第3側面部に対向する。第2基体部は、第1基体部に対向して配置される。第1側面部及び第2側面部のいずれか一方と、第3側面部及び第4側面部のいずれか一方とが、拡散接合によって接合される。第1側面部及び第2側面部のいずれか他方と、第3側面部及び第4側面部のいずれか他方とが、拡散接合によって接合される。
この場合、第1部材の第1基体部、第1部材の第1側面部、第1部材の第2側面部、第2部材の第2基体部、第2部材の第3側面部、及び第2部材の第4側面部によって、内部空間が形成される。この状態において、第1部材及び第2部材が、各側面部において拡散接合される。すなわち、内部空間を形成することによって、側面部同士の接合面積が小さくなったとしても、拡散接合によって、第1部材と第2部材とを確実に接合することができる。
本発明に係る自転車用部品は、次のように構成されていてもよい。第1部材及び第2部材によって、クランクアームが構成される。
この場合、クランクアームが第1部材及び第2部材によって構成される。すなわち、第1部材及び第2部材を拡散接合することによって、クランクアームにおいて、上述したように、接合強度の向上、軽量化、及び外観の向上を、実現することができる。
本発明に係る自転車用部品は、次のように構成されていてもよい。第1部材及び第2部材によって、フロントスプロケット組立体が構成される。
この場合、フロントスプロケット組立体が第1部材及び第2部材によって構成される。すなわち、第1部材及び第2部材を拡散接合することによって、フロントスプロケット組立体において、上述したように、接合強度の向上、軽量化、及び外観の向上を、実現することができる。
本発明に係る自転車用軸部材は、中空の第1軸部材と、第1軸部材の内部に配置される第2軸部材とを、備える。第1軸部材と第2軸部材とは、拡散接合によって接合される。
本自転車用軸部材では、第2軸部材が、中空の第1軸部材の内部に配置された状態で、第1軸部材と第2軸部材とが、拡散接合によって接合される。これにより、接着や溶接による接合と比較して、第1部材と第2部材との接合強度を向上することができる。また、第1部材と第2部材との接合面積が小さくても、拡散接合によって、第1部材と第2部材との接合強度を十分に確保することができる。すなわち、自転車用軸部材を軽量化することができる。さらに、拡散接合では、接着剤のはみ出しや溶接痕が生じないので、自転車用軸部材の外観を向上することができる。すなわち、本自転車用軸部材では、接合強度の向上、軽量化、及び外観の向上を、同時に実現することができる。
本発明に係る自転車用軸部材は、次のように構成されていてもよい。第1軸部材及び第2軸部材のいずれか一方は、第1材料から構成される。第1軸部材及び第2軸部材のいずれか他方は、第1材料とは異なる第2材料から、構成される。
この場合、第1部材と第2部材とが異なる材料から構成されていたとしても、拡散接合によって、第1部材と第2部材とを確実に接合することができる。
本発明に係る自転車用軸部材は、次のように構成されていてもよい。第1材料は、アルミニウム合金である。第2材料は、鉄合金である。
この場合、第1材料がアルミニウム合金であるので、自転車用軸部材を軽量化することができる。また、第2材料が鉄合金であるので、自転車用軸部材の剛性を確保することができる。すなわち、第1部材と第2部材とを拡散接合によって接合することによって、自転車用軸部材の剛性を確保しつつ、自転車用軸部材の軽量化を図ることができる。
本発明に係る自転車用軸部材は、次のように構成されていてもよい。第2軸部材は、中空部材である。第1軸部材及び第2軸部材によって、クランク軸が構成される。
この場合、クランク軸が第1部材及び第2部材によって構成される。すなわち、第1部材及び第2部材を拡散接合することによって、クランク軸において、上述したように、接合強度の向上、第1部材に加えて第2部材も中空であることによるさらなる軽量化、及び外観の向上を、実現することができる。
本発明に係る自転車用軸部材は、次のように構成されていてもよい。第2軸部材は、中空部材である。第1軸部材及び第2軸部材によって、ハブ軸が構成される。
この場合、ハブ軸が第1部材及び第2部材によって構成される。すなわち、第1部材及び第2部材を拡散接合することによって、ハブ軸において、上述したように、接合強度の向上、第1部材に加えて第2部材も中空であることによるさらなる軽量化、及び外観の向上を、実現することができる。
本発明に係る自転車用リアスプロケット組立体は、スプロケット本体部と、スプロケット本体部を支持するスプロケット支持部とを、備える。スプロケット本体部とスプロケット支持部とは、拡散接合によって接合される。
本自転車用リアスプロケット組立体では、スプロケット本体部がスプロケット支持部によって支持された状態で、スプロケット本体部とスプロケット支持部とが、拡散接合によって接合される。これにより、接着や溶接による接合と比較して、スプロケット本体部とスプロケット支持部との接合強度を向上することができる。また、スプロケット本体部とスプロケット支持部との接合面積が小さくても、拡散接合によって、スプロケット本体部とスプロケット支持部との接合強度を十分に確保することができる。さらには、スプロケット本体部とスプロケット支持部とを接合する場合に、リベットやボルト等の固定部材を必要としない。そのため、自転車用リアスプロケット組立体を軽量化することができる。さらに、拡散接合では、接着剤のはみ出しや溶接痕が生じないので、自転車用リアスプロケット組立体の外観を向上することができる。すなわち、本自転車用リアスプロケット組立体では、接合強度の向上、軽量化、及び外観の向上を、同時に実現することができる。
本発明に係る自転車用リアスプロケット組立体は、次のように構成されていてもよい。スプロケット本体部及びスプロケット支持部のいずれか一方は、第1材料から構成される。スプロケット本体部及びスプロケット支持部のいずれか他方は、第1材料とは異なる第2材料から、構成される。
この場合、スプロケット本体部とスプロケット支持部とが異なる材料から構成されていたとしても、拡散接合によって、スプロケット本体部とスプロケット支持部とを確実に接合することができる。
本発明に係る自転車用リアスプロケット組立体は、次のように構成されていてもよい。第1材料は、アルミニウム合金である。第2材料は、鉄合金である。
この場合、第1材料がアルミニウム合金であるので、自転車用リアスプロケット組立体を軽量化することができる。また、第2材料が鉄合金であるので、自転車用リアスプロケット組立体の剛性を確保することができる。すなわち、自転車用リアスプロケット本体部とスプロケット支持部とを拡散接合によって接合することによって、自転車用リアスプロケット組立体の剛性を確保しつつ、リアスプロケット組立体の軽量化を図ることができる。
本発明に係る自転車用レバー部材は、第1レバー部と、第1レバー部に対向して配置される第2レバー部とを、備える。第1レバー部と第2レバー部とは、拡散接合によって接合される。
本自転車用レバー部材は、第2レバー部が第1レバー部に対向して配置された状態において、第1レバー部と第2レバー部とが、拡散接合によって接合される。これにより、接着や溶接による接合と比較して、第1レバー部と第2レバー部との接合強度を向上することができる。また、第1レバー部と第2レバー部との接合面積が小さくても、拡散接合によって、第1レバー部と第2レバー部との接合強度を十分に確保することができる。すなわち、自転車用レバー部材を軽量化することができる。さらに、拡散接合では、接着剤のはみ出しや溶接痕が生じないので、自転車用レバー部材の外観を向上することができる。すなわち、本自転車用レバー部材では、接合強度の向上、軽量化、及び外観の向上を、同時に実現することができる。
本発明に係る自転車用レバー部材は、次のように構成されていてもよい。第1レバー部及び第2レバー体のいずれか一方は、第1材料から構成される。第1レバー部及び第2レバー体のいずれか他方は、第1材料とは異なる第2材料から、構成される。
この場合、第1レバー部と第2レバー体とが異なる材料から構成されていたとしても、拡散接合によって、第1レバー部と第2レバー体とを確実に接合することができる。
本発明に係る自転車用レバー部材は、次のように構成されていてもよい。第1材料は、アルミニウム合金である。第2材料は、鉄合金である。
この場合、第1材料がアルミニウム合金であるので、自転車用レバー部材を軽量化することができる。また、第2材料が鉄合金であるので、自転車用レバー部材の剛性を確保することができる。すなわち、第1レバー部と第2レバー部とを拡散接合によって接合することによって、自転車用レバー部材の剛性を確保しつつ、自転車用レバー部材の軽量化を図ることができる。
本発明に係る自転車用部品は、第1部材と、第2部材とを、備える。第1部材は、鍛造により成形される。第1部材と第2部材とが拡散接合で接合される。
本自転車用部品では、第1部材と、第2部材とが拡散接合によって接合されるので、接着や溶接による接合と比較して、第1部材と第2部材との接合強度を向上することができる。また、第1部材が鍛造により成形されていても、この効果を得ることができる。さらに、拡散接合では、接着剤のはみ出しや溶接痕が生じないので、自転車用部品の外観を向上することができる。すなわち、本自転車用部品では、接合強度の向上、及び外観の向上を、同時に実現することができる。
本発明に係る自転車用部品は、次のように構成されていてもよい。第1部材と第2部材とは、同じ材料から構成される。
この場合、第1部材と第2部材とが同じ材料から構成されており、拡散接合によって、第1部材と第2部材とを確実に接合することができる。さらに、第1部材と第2部材との間の接合線を、さらに目立たなくすることができる。すなわち、自転車用部品の外観をさらに向上することができる。
本発明に係る自転車用部品は、次のように構成されていてもよい。第1部材及び第2部材は、鉄、アルミ、及びチタンのいずれか1つを含む。
この場合、第1部材と第2部材とが同じ材料から構成されており、第1部材及び第2部材は、鉄、アルミ、及びチタンのいずれか1つを含んでいるので、自転車用部品の剛性の向上及び/又は軽量化を図ることができる。
本発明に係る自転車用部品は、次のように構成されていてもよい。第1部材及び第2部材のいずれか一方は、第1材料から構成される。第1部材及び第2部材のいずれか他方は、第1材料とは異なる第2材料から、構成される。
この場合、第1部材と第2部材とが異なる材料から構成されていたとしても、拡散接合によって、第1部材と第2部材とを確実に接合することができる。
本発明に係る自転車用部品は、次のように構成されていてもよい。第1材料は、鉄、アルミ、及びチタンのいずれか1つを含む。第2材料は、鉄、アルミ、及びチタンのいずれか1つを含む。
この場合、第1部材と第2部材とが異なる材料から構成されていたとしても、第1部材及び第2部材が、鉄、アルミ、及びチタンのいずれか1つを含んでいるので、自転車用部品の剛性の向上及び/又は軽量化を図ることができる。
本発明に係る自転車用部品は、次のように構成されていてもよい。第2部材は、鍛造とは異なる加工により成形される。
この場合、第2部材が、鍛造とは異なる加工により成形されていたとしても、拡散接合によって、第1部材と第2部材とを確実に接合することができる。
本発明に係る自転車用部品は、次のように構成されていてもよい。第2部材は、鍛造とは異なる曲げ加工により、成形される。
この場合、第2部材が曲げ加工により成形されていたとしても、拡散接合によって、第1部材と第2部材とを確実に接合することができる。さらには、第2部材を薄肉化することが可能となるため、自転車部品の軽量化を図ることができる。
本発明に係る自転車用部品は、次のように構成されていてもよい。第2部材は、板部材であり、鍛造とは異なる加工、例えば曲げ加工により、成形される。
この場合、第2部材が板部材であっても、上記加工を施すことによって、第1部材と第2部材とを、拡散接合を用いて、確実に接合することができる。さらには、第2部材を薄肉化することがさらに容易であるため、自転車部品の軽量化を容易に図ることができる。
本発明に係る自転車用部品は、次のように構成されていてもよい。本自転車用部品は、鍛造により成型される第3部材を、をさらに備える。第3部材は、第1部材及び第2部材の少なくともいずれか一方と、拡散接合される。
この場合、自転車用部品が、第1部材及び第2部材に加えて、第3部材をさらに備えていても、拡散接合によって、接合強度の向上、及び外観の向上を、同時に実現することができる。
本発明に係る自転車用部品は、次のように構成されていてもよい。第1部材は、第1軸部材を取り付けるための第1軸取付部を、有する。
この場合、第1部材が第1軸取付部を有しているので、第1部材に第1軸部材を取り付けることができる。
本発明に係る自転車用部品は、次のように構成されていてもよい。第3部材は、第2軸部材を取り付けるための第2軸取付部を、有する。
この場合、第3部材が第2軸取付部を有しているので、第3部材に第軸部材を取り付けることができる。
本発明に係る自転車用部品は、次のように構成されていてもよい。第1部材と第2部材と第3部材とは、クランクアームを構成する。第1軸取付部は、クランク軸を取り付け可能である。第2軸取付部は、ペダル軸を取り付け可能である。
この場合、第1部材、第2部材、及び第3部材によって、クランクアームを構成したとしても、第1部材、第2部材、及び第3部材を、拡散接合することによって、接合強度の向上、及び外観の向上を、同時に実現することができる。
本発明によれば、自転車用部品において、接合強度の向上、軽量化、及び外観の向上を同時に実現可能である。また、自転車用軸部材、自転車用リアスプロケット組立体、及び自転車用レバー部材においても、同様の効果を実現可能である。
本発明の一実施形態による自転車の側面図。 右クランクの側面図 右クランクにおける第1クランクアーム部材及び第2クランクアーム部材の分解斜視図。 右クランクの中央部における断面図。 左クランクの斜視図。 図4の切断線V−Vの断面図。 図4の切断線VI−VIの断面図。 クランク組立体の断面図。 リアスプロケット組立体(第1リアスプロケット組立体)の側面図。 リアスプロケット組立体(第1リアスプロケット組立体)の部分断面図。 フロントハブ組立体の側面図及び断面図。 リアハブ軸の側面図及び断面図。 ブレーキレバーの斜視図(その1)。 ブレーキレバーの斜視図(その2)。 本発明の他の実施形態によるスプロケット組立体の部分断面図。 本発明の他の実施形態によるスプロケット組立体のカバー支持部の正面図。 本発明の他の実施形態による右クランクにおける第5クランクアーム部材及び第6クランクアーム部材の分解斜視図。 図15Aの切断線XVB−XVBの断面図。 本発明の他の実施形態による右クランクにおける第5クランクアーム部材の分解斜視図。 図16Aの第5クランクアーム部材を上方から見た部分拡大図。
[自転車の全体構成]
図1において、本発明の一実施形態を採用した自転車101は、主に、フレーム102と、ハンドル104と、駆動部105と、前輪及び後輪106,107と、前後のブレーキ装置108,109とを、備えている。
フレーム102は、フロントフォーク98を有する。ハンドル104は、フロントフォーク98に固定される。駆動部105は、主に、クランク組立体10と、リアスプロケット組立体20とを、有している。前輪及び後輪106,107は、フロントハブ組立体30及びリアハブ組立体40を介して、フロントフォーク98及びフレーム102後部に装着される。前後のブレーキ装置108,109は、ブレーキレバー110を操作することによって、作動する。前後のブレーキ装置108,109は、従来の構成と同様のものであるため、ここでは、説明を省略する。
[クランク組立体の構成]
図1から図7に示すように、クランク組立体10は、右クランク12と、左クランク13と、クランク軸11とを、備える。
図2、図3A、及び図3Bに示すように、右クランク12は、第1クランクアーム部材15(第1部材の一例)と、第2クランクアーム部材16(第2部材の一例)とを、有する。第1クランクアーム部材15と第2クランクアーム部材16とは、互いに対向して配置される。また、第1クランクアーム部材15と第2クランクアーム部材16との間には、内部空間S1が形成される。この状態で、第1クランクアーム部材15と第2クランクアーム部材16とは、拡散接合によって、接合される。
ここでは、第1クランクアーム部材15は、例えば、鉄合金等の金属(第2材料の一例)から、構成されている。また、第2クランクアーム部材16は、例えば、アルミニウム合金等の金属(第1材料の一例)から、構成されている。代わりに、第1クランクアーム部材15、第2クランクアーム部材16は、例えばアルミニウム合金等の同種の金属材料から構成されてもよい。この場合、充分な接合強度を確保しつつ、第1クランクアーム部材15と第2クランクアーム部材16との間の接合線は、さらに目立たなくなる。すなわち、外観をさらに向上させることができる。
具体的には、第1クランクアーム部材15は、第1アーム部25と、スプロケット取付部35とを、有する。
第1アーム部25は、第1底部25a(第1基体部の一例)と、一対の第1縁部25b(第1側面部及び第2側面部の一例)と、ペダル軸用の固定部25cと、第1段差部25dとを、有する。
第1底部25aは、クランク軸11を基準として径方向に延びる部分である。第1底部25aは、後述する第2アーム部材の第2底部に対向して配置される。一対の第1縁部25bは、第1底部25aの外縁部から第1底部25aの厚み方向に延びる部分である。一対の第1縁部25bは、互いに対向するように、第1底部25aに一体に形成されている。第1縁部25bが第1底部25aとなす角度は、どのような角度であってもよい。
ペダル軸用の固定部25cは、第1底部25aの先端側に形成される。ペダル軸用の固定部25cは、第1底部25aの先端側に一体に形成されている。ペダル軸用の固定部25cには、図示しないペダル軸を装着するためのペダル装着孔25eが、形成されている。
第1段差部25dは、ペダル軸用の固定部25cの外周部に形成されている。詳細には、第1段差部25dは、第1縁部25bからペダル軸用の固定部25cの外周部に連続的に形成される。
スプロケット取付部35は、第1から第4スプロケット取付アーム部35a〜35dと、第2段差部35eと、クランク軸用の固定部35fとを、有する。
第1から第4スプロケット取付アーム部35a〜35dの先端部には、スプロケット取付孔が、設けられている。第1から第4スプロケット取付アーム部35a〜35dの先端部には、第1スプロケット31及び第2スプロケット32から構成されるスプロケット組立体50が、配置される。詳細には、第1から第4スプロケット取付アーム部35a〜35dの先端部の両側には、第1スプロケット31及び第2スプロケット32が配置される。この状態で、固定ボルト35g(図1を参照)によって、第1スプロケット31及び第2スプロケット32が、スプロケット取付部35に固定される。
なお、スプロケット組立体50の構成は、従来の構成と同様であるので、ここでは詳細な説明を省略する。また、第1スプロケット31及び第2スプロケット32は、第1スプロケット組立体31及び第2スプロケット組立体32と、解釈してもよい。
第2段差部35eは、第1から第4スプロケット取付アーム部35a〜35dの外周部(スプロケット取付孔の部分を除く)に、一体に形成されている。ここで、第1及び第4スプロケット取付アーム部35a,35dにおいて第1アーム部25に形成された第2段差部35eは、第1縁部25bから連続的に形成されている。また、第2段差部35eは、第1縁部25bの先端部(当接部)と同一平面上に形成されている。
クランク軸用の固定部35fは、クランク軸11の一端部を固定するための固定孔35hを、有している。クランク軸用の固定孔35hには、スプライン溝が形成されている。
第2クランクアーム部材16は、第2アーム部26と、スプロケット取付部35を覆うカバー部36とを、有する。
第2アーム部26は、第2底部26a(第2基体部の一例)と、第2縁部26b(第3側面部及び第4側面部の一例)とを、有する。第2底部26aは、クランク軸11を基準として径方向に延びる部分である。第2底部26aは、第1アーム部25の第1底部25aに対向して配置される。第2底部26aには、第2アーム部26の先端側において、ペダル軸が貫通可能な貫通孔26dが、形成されている。貫通孔26dは、第1クランクアーム部材15のペダル装着孔25eと同芯に配置される。
第2縁部26bは、第2底部26aの外縁部から第2底部26aの厚み方向に延びる部分である。第2縁部26bは、第2底部26aに一体に形成されている。第2アーム部26の先端側では、第2縁部26bが、第1クランクアーム部材15の第1段差部25dに当接する。第2アーム部26の先端側を除く部分では、一対の第2縁部26bが、互いに対向している。一対の第2縁部26bそれぞれは、第1縁部25bに当接する。
カバー部36は、スプロケット取付部35を覆う部分である。カバー部36は、第2アーム部26の基端側において、第2アーム部26に一体に形成されている。具体的には、カバー部36は、第3底部36aと、第3縁部36bとを、有する。
第3底部36は、スプロケット取付部35に対向して配置される。詳細には、第3底部36は、第1から第4スプロケット取付アーム部35a〜35dに、当接する。
第3縁部36bは、第3底部36の外縁部から第3底部36の厚み方向に延びる部分である。第3縁部36bは、第2段差部35eに当接する。すなわち、カバー部36とスプロケット取付部35との間には、実質的に、内部空間は形成されていない。
上記構成を有する右クランク12では、上述したように第1クランクアーム部材15と第2クランクアーム部材16とが当接した状態で、第1クランクアーム部材15と第2クランクアーム部材16との間に内部空間S1が、形成される。この状態において、第1クランクアーム部材15と第2クランクアーム部材16とが当接する部分T1(当接部)を、拡散接合することによって、第1クランクアーム部材15と第2クランクアーム部材16とが接合される。
図4〜図6に示すように、左クランク13は、第3クランクアーム部材17(第2部材の一例)と、第4クランクアーム部材18(第1部材の一例)とを、有する。第3クランクアーム部材17と第4クランクアーム部材18とは、互いに対向して配置される。また、第3クランクアーム部材17と第4クランクアーム部材18との間には、内部空間S2が形成される。この状態で、第3クランクアーム部材17と第4クランクアーム部材18とは、拡散接合によって、接合される。
ここでは、第3クランクアーム部材17は、例えば、鉄合金等の金属(第2材料の一例)から、構成されている。また、第4クランクアーム部材18は、例えば、アルミニウム合金等の金属(第1材料の一例)から、構成されている。代わりに、第3クランクアーム部材17、第4クランクアーム部材18は、例えばアルミニウム合金等の同種の金属材料から構成されてもよい。この場合、充分な接合強度を確保しつつ、第1クランクアーム部材15と第2クランクアーム部材16との間の接合線は、さらに目立たなくなる。すなわち、外観を向上させることができる。
具体的には、第3クランクアーム部材17は、クランク軸11を基準として径方向に延びる。第3クランクアーム部材17は、板部17aと、クランク軸用の固定部17bと、ペダル軸用の固定部17cとを、有している。
クランク軸用の固定部17bは、板部17aの基端側において、板部17aと一体に形成される。クランク軸用の固定部17bは、第1鍔部17eと、クランク軸用の固定孔17dとを、有する。第1鍔部17eは、クランク軸用の固定部17bの外周部に形成されている。第1鍔部17eは、板部17aから連続的に形成されている。クランク軸用の固定孔17dは、クランク軸11の他端部を固定するためのものである。クランク軸用の固定孔17dには、スプライン溝が形成されている。
ペダル軸用の固定部17cは、板部17aの先端側において、板部17aと一体に形成されている。ペダル軸用の固定部17cは、第2鍔部17fと、ペダル装着孔17gとを、有する。第2鍔部17fは、ペダル軸用の固定部17cの外周部に形成されている。第2鍔部17fは、板部17aから連続的に形成されている。ペダル装着孔17gは、ペダル軸を装着するためのものである。
第4クランクアーム部材18は、クランク軸11を基準として径方向に延びる。第4クランクアーム部材18は、第3クランクアーム部材17に対向して配置される。第4クランクアーム部材18は、第4底部18a(第1基体部の一例)と、第4縁部18b(第1側面部及び第2側面部の一例)とを、有する。
第4底部18aは、第3クランクアーム部材17に対向して配置される。第4底部18aは、先端側において、第3クランクアーム部材17のペダル軸用の固定部17cに、当接する。第4底部18aは、基端側において、第3クランクアーム部材17のクランク軸用の固定部17bに、当接する。第4底部18aは、中央部において、第3クランクアーム部材17の板部17aに対して、間隔を隔てて配置される。
第4縁部18bは、第4底部18aの外縁部から第4底部18aの厚み方向に延びる部分である。第4縁部18bは、第3クランクアーム部材17の板部17aと、第3クランクアーム部材17の第1鍔部17e及び第2鍔部17fとに、当接する。詳細には、第4縁部18bは、先端側及び基端側において、第3クランクアーム部材17の第1鍔部17e及び第2鍔部17fに、当接する。また、第4縁部18bは、中央部において、第3クランクアーム部材17の板部17aの外縁部に、当接する。
このようにして、第3クランクアーム部材17及び第4クランクアーム部材18の中央部には、内部空間S2が形成されている。なお、第4底部18aは、基端側及び先端側において、第3クランクアーム部材17のペダル軸用の固定部17c及びクランク軸用の固定部17bに、当接している。このため、この部分については、内部空間は形成されていない。
また、第4底部18aには、基端側において、貫通孔18cが、形成されている。この貫通孔18cは、第3クランクアーム部材17のクランク軸用の固定孔17dと同芯に、配置される。また、第4底部18aには、先端側において、ペダル軸を挿通するための貫通孔18dが、形成されている。この貫通孔18dは、第3クランクアームのペダル装着孔と同芯に配置される。
上記構成を有する左クランク13では、上述したように第3クランクアーム部材17と第4クランクアーム部材18とが当接した状態で、第3クランクアーム部材17と第4クランクアーム部材18の間に内部空間S2が、形成される。この状態において、第3クランクアーム部材17と第4クランクアーム部材18とが当接する部分T2(当接部)を拡散接合することによって、第3クランクアーム部材17と第4クランクアーム部材18とが接合される。
図7に示すように、クランク軸11の一端部は、右クランク12に固定される。具体的には、クランク軸11の一端部は、図3Aの上側から、第1クランクアーム部材15のクランク軸用の固定孔35hに、スプライン嵌合される。クランク軸11の他端部は、左クランク13に固定される。クランク軸11の他端部は、図4に示す第3クランクアーム部材17のクランク軸用の固定孔17dにスプライン嵌合され、アクスルボルト19によって固定される。
クランク軸11は、第1外側管状部材28(第1軸部材の一例)と、第1内側部材29(第2軸部材の一例)とを、有する。ここでは、第1外側管状部材28は、例えば、アルミニウム合金等の金属(第1材料の一例)から、構成されている。第1内側部材29は、例えば、鉄合金等の金属(第2材料の一例)から、構成されている。
第1外側管状部材28は、自転車フレームのハンガー部に設けられるボトムブラケット構造33に、回転可能に支持されている。第1外側管状部材28は、内部が中空の管状に、形成されている。
第1外側管状部材28の両端部には、図示しない第1スプライン歯及び第2スプライン歯が、形成されている。例えば、第1スプライン歯を、第1クランクアーム部材15におけるクランク軸用の固定孔35hのスプライン溝に、圧入することによって、クランク軸11の一端部は右クランク12に固定される。また、第2スプライン歯を、第3クランクアーム部材17のクランク軸用の固定孔17dにスプライン溝に嵌合し、アクスルボルト19を第1内側部材29の内周部にねじ込むことによって、クランク軸11の他端部は左クランク13に固定される。
第1内側部材29は、内部が中空の管状に、形成されている。第1内側部材29は、第1外側管状部材28の内部に配置される。具体的には、第1内側部材29の外周面が、第1外側管状部材28の内周面に当接した状態で、第1内側部材29は、第1外側管状部材28の内部に配置される。
上記構成を有するクランク軸11では、第1内側部材29の外周面と第1外側管状部材28の内周面とが当接する部分T3(当接部)を拡散接合することによって、第1外側管状部材28と第1内側部材29とが接合される。
上述したように、本クランク組立体10では、2つの部材が拡散接合によって接合されている。ここでは、第1クランクアーム部材15及び第2クランクアーム部材16と、第3クランクアーム部材17及び第4クランクアーム部材18と、第1外側管状部材28及び第1内側部材29が、2つの部材に、対応している。以下に、拡散接合について一例を説明しておく。
拡散接合では、まず、2つの部材を、密着させる。次に、これら2つの部材の融点以下の温度条件で、極力塑性変形を生じないように加圧する。これにより、2つの部材の接合部間で原子の拡散を生じさせ、2つの部材を互いに接合する。なお、2つの部材の接合部間には、インサート金属が溶融される場合がある。
このように2つの部材を拡散接合することによって、接合時の位置ずれが発生しづらく、接合時の変形量も小さい。これにより、拡散接合では、他の接合方法と比較して、寸法精度を向上することができる。また、2つの部材を、面接合したり積層接合したりすることができる。また、2つの部材が異種材料例えば異種金属であっても、これら2つの部材を互いに接合することができる。さらに、2つの部材の接合部の仕上がり、すなわち外観を、他の接合方法と比較して、向上することができる。
なお、以下の構成においても、2つの部材が拡散接合によって接合される場合の例が、示される。以下の構成においても、この拡散接合の説明が準用される。
[リアスプロケット組立体]
図1、図8、及び図9に示すように、リアスプロケット組立体20は、例えば、第1リアスプロケット組立体21(リアスプロケット組立体の一例)と、図示しない第2リアスプロケット組立体とから、構成されている。第1リアスプロケット組立体21及び第2リアスプロケット組立体は、図示しないリアハブに装着される。
図8及び図9に示すように、第1リアスプロケット組立体21は、2枚のスプロケット本体部22,23(スプロケット本体部、第2材料の一例)と、スプロケット支持部24(スプロケット支持部、第1材料の一例)とを、有する。2枚のスプロケット本体部22,23は、1つのスプロケット支持部24によって、支持されている。
具体的には、スプロケット本体部22,23は、実質的に環状に形成されている。スプロケット本体部22,23の外周側には、スプロケット歯22a,23aが、設けられている。スプロケット本体部22,23の内周側には、スプロケット支持部24に装着される第1装着部22b,23bが、設けられている。ここでは、スプロケット本体部22,23の内周側には、複数(例えば6個)の第1装着部22b,23bが、設けられている。各第1装着部22b,23bは、スプロケット本体部22,23から内周側に突出して形成されている。
スプロケット支持部24は、図示しないリアハブのフリーホイールに係合し、スプロケット本体部22,23を支持する。スプロケット支持部24は、ベース部24aと、複数のアーム部24bとを、有している。ベース部24aの内周側には、フリーホイールと一体回転可能に係合する係合部24cが、設けられている。ベース部24aの外周側には、複数の(例えば6個の)アーム部24bが、設けられている。
具体的には、複数のアーム部24bそれぞれは、ベース部24aから径方向外側に延び、周方向に間隔を隔てて形成されている。アーム部24bの先端部には、スプロケット本体部が装着される被装着部24dが、設けられている。被装着部24dの両面には、スプロケット本体部22,23の第1装着部22b,23bが、当接する。この状態において、被装着部24dに第1装着部22b,23bが当接する部分T4(当接部)を、拡散接合することによって、スプロケット本体部22,23とスプロケット支持部24とが接合される。図8では、当接部T4には斜線を付している。
なお、第2リアスプロケット組立体(図示しない)は、複数のリアスプロケットとから、構成されている。他の複数のリアスプロケットにも、スプロケット歯が、外周側に設けられている。他の複数のリアスプロケットにおいて隣接する2つのリアスプロケットの間には、図示しないスペーサリングが、配置されている。各リアスプロケット及び各スペーサリングは、リアハブのフリーホイールに、直接的に装着される。
スプロケット本体部22,23は、例えば、鉄合金、チタン合金等の材料から構成され、スプロケット支持部24は、例えば、鉄合金、アルミ合金などの材料から構成される。
[フロントハブ組立体及びリアハブ組立体]
図1及び図10に示すように、フロントハブ組立体30は、フロントフォーク98に支持される。フロントハブ組立体30は、主に、フロントハブ軸34と、ハブシェル37と、1組の軸受アッセンブリ38と、ホイール固定構造39とを、有する。
フロントハブ組立体30は、フロントハブ軸34を除いて従来の構成と同様のものである。したがって、ここでは、フロントハブ軸34について説明し、ハブシェル90と、1組の軸受アッセンブリ92と、クイックリリース構造94とについては、説明を省略する。
フロントハブ軸34の両端部は、フロントフォーク98に支持され、ホイール固定構造39によって固定される。フロントハブ軸34は、実質的に、クランク軸11と同様の形態で構成される。
具体的には、フロントハブ軸34は、第2外側管状部材34a(第1軸部材の一例)と、第2内側部材34b(第2軸部材の一例)とを、有する。第2外側管状部材34aは、内部が中空の管状に、形成されている。第2外側管状部材34aは、例えば、鉄合金等の金属(第1材料の一例)から、構成されている。
第2内側部材34bは、内部が中空の管状に、形成されている。第2内側部材34bは、例えば、アルミニウム合金等の金属(第2材料の一例)から、構成されている。第2内側部材34bは、第2外側管状部材34aの内部に配置される。具体的には、第2内側部材34bの外周面が、第2外側管状部材34aの内周面に当接した状態で、第2内側部材34bは、第2外側管状部材34aの内部に配置される。
上記構成を有するフロントハブ軸34では、第2内側部材34bの外周面と第2外側管状部材34aの内周面とが当接する部分T5(当接部)を拡散接合することによって、第2外側管状部材34aと第2内側部材34bとが接合される。
図1に示すリアハブ組立体40は、リアハブ軸41を除いて従来の構成と同様のものである。したがって、ここでは、リアハブ軸41について説明し、その他の構成については、説明を省略する。なお、リアハブ軸41は、フロントハブ軸34と実質的に同様のハブ軸であるため、リアハブ軸41については簡単に説明する。
図11に示すように、リアハブ軸41は、第3外側管状部材41a(第1軸部材の一例)と、第3内側部材41b(第2軸部材の一例)とを、有する。中空の第3外側管状部材41aは、例えば、鉄合金等の金属(第2材料の一例)から、構成されている。中空の第3内側部材41bは、例えば、アルミニウム合金等の金属(第1材料の一例)から、構成されている。第3内側部材41bの外周面が、第3外側管状部材41aの内周面に当接した状態で、第3内側部材41bは、第3外側管状部材41aの内部に配置される。
上記構成を有するリアハブ軸41では、第3内側部材41bの外周面と第3外側管状部材41aの内周面とが当接する部分T6(当接部)を拡散接合することによって、第3外側管状部材41aと第3内側部材41bとが接合される。
[ブレーキレバー]
図1に示すように、一対のブレーキレバー110それぞれは、ハンドルに装着されたレバーブラケット125に、揺動自在に装着される。これらブレーキレバー110それぞれを操作することによって、前後のブレーキ装置108,109が作動する。なお、図1では、一方のブレーキレバー110のみ図示している。また、ブレーキ装置108,109は、従来の構成と同様であるので、ここでは説明を省略する。
図12及び図13に示すように、各ブレーキレバー110は、第1レバー部111(第1レバー部の一例)と、第2レバー部112(第2レバー部の一例)とを、有する。第2レバー部112は、第1レバー部111に対向して配置される。詳細には、第2レバー部112を第1レバー部111に当接させた状態で、第1レバー部111と前記第2レバー部112とは、拡散接合によって接合される。
ここでは、第1レバー部111は、例えば、アルミニウム合金等の金属(第1材料の一例)から、構成されている。第2レバー部112は、例えば、鉄合金等の金属(第2材料の一例)から、構成されている。
具体的には、第1レバー部111は、図1に示すレバーブラケット125に揺動自在に装着される第2装着部111aと、レバーを操作するための操作部111bとを、有する。第2装着部111aには、第1レバー装着孔111cが形成されている。操作部111bは、第2装着部111aから離れる方向に延びる第5底部111dと、第5底部111dの外縁部から第5底部111dの厚み方向に延びる第5縁部111eとを、有する。
第2レバー部112は、第1レバー部111の第2装着部111aから中央部までの範囲において、第1レバー部111に当接する。具体的には、第2レバー部112は、一対の第3装着部112aと、補強部112bとを、有している。一対の第3装着部112aの一方は、第2装着部111aに当接可能である。一対の第3装着部112aの他方は、一対の第3装着部112aの一方から所定の間隔を隔てて、第2装着部111aに対向して配置される。一対の第3装着部112aそれぞれには、第2レバー装着孔112cが、形成されている。一対の第2レバー装着孔112cは、第1レバー装着孔111cと実質的に同芯になるように、第3装着部112aに形成されている。
補強部112bは、操作部111bを補強するためのものである。補強部112bは、好ましくは、操作部111bに対向する対向部112dと、操作部111bを補強する複数の(例えば2個の)リブ部112eとを、有する。対向部112dは、操作部111bの第5底部111dに当接する。リブ部112eは、対向部112dに設けられ、操作部111bの一対の第5縁部111eに当接する。2個のリブ部112eの一方は、対向部112dの端部に設けられ、操作部111bの中央部において、一対の第5縁部111eに当接する。
上記構成を有するブレーキレバー110では、第1レバー部111及び第2レバー部112において、第2装着部111a及び一方の第3装着部112aと、操作部111bの第5底部111d及び補強部112bの対向部と、操作部111bの第5縁部111e及び補強部112bとが、互いに当接する。この状態において、当接部T7が拡散接合されることによって、第1レバー部111及び第2レバー部112が接合される。
<他の実施形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。特に、本明細書に書かれた複数の実施形態及び変形例は必要に応じて任意に組合せ可能である。
(a)前記実施形態では、スプロケット組立体50を構成する第1スプロケット31が内部空間を有しない場合の例を示したが、第1スプロケット31が内部空間を有していてもよい。
この場合、例えば、図14Aに示すように、スプロケット組立体150は、第1スプロケット131と、第2スプロケット132とを、有する。第1スプロケット131は、フロントスプロケット本体部131aと、フロントスプロケット用のカバー部131bと、フロントスプロケット用のスプロケット歯131cとを、有する。
フロントスプロケット用のカバー部131bは、フロントスプロケット本体部131aを覆う部分である。フロントスプロケット用のカバー部131bは、例えば、アルミニウム合金(第1材料の一例)から、構成される。
フロントスプロケット用のスプロケット歯131cは、フロントスプロケット本体部131aと、フロントスプロケット用のカバー部131bとの間に配置される。また、フロントスプロケット用のスプロケット歯131cは、フロントスプロケット本体部131aとフロントスプロケット用のカバー部131bとの間に設けられた支持部130によって、支持される。ここでは、複数の支持部130が、周方向に間隔を隔てて配置され、フロントスプロケット用のスプロケット歯131cを支持する。支持部130は、例えば、フロントスプロケット用のカバー部131bの外周部に設けられている。
フロントスプロケット本体部131aは、フロントスプロケット用のカバー部131bに対向して配置される。フロントスプロケット本体部131aは、例えば、鉄合金(第2材料の一例)から構成される。
具体的には、図14A及び図14Bに示すように、フロントスプロケット本体部131aは、基体部231aと、カバー支持部231bとを、有する。基体部231aは、実質的に環状に形成される。基体部231aは、フロントスプロケット用のカバー部131bに対向して配置される。カバー支持部231bは、基体部231aに一体に形成される。ここでは、複数のカバー支持部231bが、周方向に間隔を隔てて、基体部231aに設けられる。各カバー支持部231bは、フロントスプロケット用のカバー部131bに当接する。
これにより、基体部231a及びフロントスプロケット用のカバー部131bの間には、内部空間S3が形成される。詳細には、周方向において互いに隣接するカバー支持部231bの間、基体部231a及びフロントスプロケット用のカバー部131bの間、且つフロントスプロケット用のスプロケット歯131c及びスプロケット取付部35の間には、内部空間S3が形成される。
この状態において、カバー支持部231b及びフロントスプロケット用のカバー部131bが当接する部分T8(当接部)を、拡散接合することによって、フロントスプロケット本体部131a及びフロントスプロケット用のカバー部131bが、接合される。なお、図14Bでは、カバー支持部231bにおけるリブ状の当接部T8(図14Aに対応する部分)にのみ、符号を付している。
また、フロントスプロケット用のスプロケット歯131cを、フロントスプロケット本体部131a(基体部231a)の外周部及びフロントスプロケット用のカバー部131bの外周部に当接する部分T9(当接部)に、拡散接合することによって、フロントスプロケット用のスプロケット歯131cが、フロントスプロケット本体部131a及びフロントスプロケット用のカバー部131bに接合される。このように構成することによって、前記実施形態と同様の効果を得ることができる。
(b)前記実施形態では、右クランク12において、第1クランクアーム部材15及び第2クランクアーム部材16それぞれが、一体に形成される場合の例を示したが、第1クランクアーム部材15及び第2クランクアーム部材16の少なくともいずれか一方が、複数の部材から構成されるようにしてもよい。
なお、ここでは、右クランク113を一例として説明するが、前記実施形態の左クランク13における、第3クランクアーム部材17及び第4クランクアーム部材18も、ここに示す右クランク113と同様に構成してもよい。
ここで説明される右クランク113の説明は、前記実施形態とは異なる部分の説明であり、ここで省略された説明については、前記実施形態に準ずる。
右クランク113は、図15Aに示すように、第5クランクアーム部材115と、第6クランクアーム部材116とを、有する。
第5クランクアーム部材115は、前記実施形態の第1クランクアーム部材15と同様の構成であるので、ここでは説明を省略する。ここで説明を省略した構成については、前記実施形態の説明に、準ずる。
第6クランクアーム部材116は、第1カバー部136(第1部材の一例)と、第3アーム部126(第2部材の一例)とを、有する。
第1カバー部136及び第3アーム部126それぞれを構成する材料には、例えば、鉄、アルミ、及びチタンのいずれか1つが、含まれる。ここでは、第1カバー部136及び第3アーム部126それぞれは、例えば、アルミ合金等の金属から、構成される。なお、これに代えて、第1カバー部136及び第3アーム部126それぞれは、例えば、鉄合金等の金属、又はチタン合金等の金属から、構成されていてもよい。
ここでは、第1カバー部136及び第3アーム部126が、同種の金属材料から構成される場合の例を示したが、第1カバー部136及び第3アーム部126のいずれか一方の材料(第1材料の一例)と、第1カバー部136及び第3アーム部126のいずれか他方の材料(第2材料の一例)とが、異なる材料であってもよい。この場合、各部材の材料が異なるという条件の下で、各部材の材料には、例えば、鉄、アルミ、及びチタンのいずれか1つが、含まれる。
以下に、第1カバー部136の構成、及び第3アーム部126の構成を、説明する。
第1カバー部136は、前記実施形態に示したスプロケット取付部35を覆う部分である。第1カバー部136は、鍛造により成形される。第1カバー部136は、第1接合部136aを有する。第1接合部136aは、第3アーム部126側に形成される。
第3アーム部126は、前記実施形態に示した第1アーム部25を覆う部分である。第3アーム部126は、鍛造とは異なる加工により成形される。例えば、第3アーム部126は、曲げ加工により成形される。より具体的には、第3アーム部126は、板状の部材を曲げ加工することにより、成形される。第3アーム部126は、第2接合部126aを有する。第2接合部126aは、第1カバー部136側に形成される。図15Bに示すように、好ましくは、第2接合部126aは、段差状に形成されている。段差状の第2接合部126aには、第1カバー部136の第1接合部136aが、当接する。図15A及び図15Bでは、第1接合部136aが第2接合部126aに当接する部分(当接部)を、符号T10で示している。このように、第3アーム部126の第2接合部126aを段差状に形成することによって、第1カバー部136の第1接合部136aとの接合面積を増やすことができる。第3アーム部126の第2接合部126aを段差状に形成することに代えて、第1カバー部136aの第1接合部136aを段差形状に形成してもよい。
上記の構成を有する第1カバー部136及び第3アーム部126は、拡散接合によって接合される。具体的には、第1カバー部136の第1接合部136aと第3アーム部126の第2接合部126aとが当接した状態において、第1接合部136aと第2接合部126aとが拡散接合によって接合される。これにより、第6クランクアーム部材116(第1カバー部136及び第3アーム部126)が、1つの部材として、機能する。このように構成することによって、前記実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、第5クランクアーム部材115と、第6クランクアーム部材116とは、前記実施形態と同様の形態で、拡散接合される。
(c)前記他の実施形態(b)では、第6クランクアーム部材116(第1カバー部136及び第3アーム部126)が、拡散接合によって、1つの部材として機能する場合の例を示した。これに加えて、第5クランクアーム部材115も、拡散接合によって、1つの部材として機能するようにしてもよい。
ここで説明される第5クランクアーム部材215(右クランク213)の説明は、前記実施形態とは異なる部分の説明であり、ここで省略された説明については、前記実施形態に準ずる。
例えば、図16Aに示すように、第5クランクアーム部材115は、スプロケット取付部235(第1部材の一例)と、第4アーム部225(第2部材の一例)と、ペダル軸取付部245(第3部材の一例)とを、有している。
スプロケット取付部235、第4アーム部225、及びペダル軸取付部245それぞれを構成する材料には、例えば、鉄、アルミ、及びチタンのいずれか1つが、含まれる。ここでは、スプロケット取付部235、第4アーム部225、及びペダル軸取付部245それぞれは、例えば、鉄合金等の金属から、構成される。なお、これに代えて、スプロケット取付部235、第4アーム部225、及びペダル軸取付部245それぞれが、例えば、アルミ合金等の金属、又はチタン合金等の金属から、構成されていてもよい。
ここでは、スプロケット取付部235、第4アーム部225、及びペダル軸取付部245それぞれが、同種の金属材料から構成される場合の例を示したが、スプロケット取付部235、第4アーム部225、及びペダル軸取付部245の中の2つ又は全てが、異なる材料であってもよい。この場合、各部材の材料が異なるという条件の下で、各部材の材料には、例えば、鉄、アルミ、及びチタンのいずれか1つが、含まれる。
以下では、スプロケット取付部235、第4アーム部225、及びペダル軸取付部245それぞれの構成を、説明する。
スプロケット取付部235には、クランク軸11(図2を参照)が取り付け可能である。例えば、スプロケット取付部235は、クランク軸装着孔235h(第1軸取付部の一例)を有しており、このクランク軸装着孔235hにはクランク軸11が取り付け可能である。より具体的には、クランク軸装着孔235には、クランク軸11の一端部が圧入される。
スプロケット取付部235は、第1カバー部136(図15Aを参照)に対向して配置される。スプロケット取付部235は、鍛造により成形される。スプロケット取付部235は、第3接合部235aを有する。第3接合部235aは、第4アーム部225側に形成される。
第4アーム部225は、スプロケット取付部235とペダル軸取付部245とを連結する部分である。第4アーム部225は、第3アーム部126(図15Aを参照)に対向して配置される。第4アーム部225は、鍛造とは異なる加工により成形される。例えば、第4アーム部225は、曲げ加工により成形される。より具体的には、第4アーム部225は、板状の部材を曲げ加工することにより、成形される。
第4アーム部225は、第4接合部225aと、第5接合部225bとを、有する。第4接合部225aは、スプロケット取付部235側に形成される。第5接合部225bは、ペダル軸取付部245側に形成される。第4接合部225a及び第5接合部225bそれぞれは、段差状に形成されている(図16Bを参照)。段差状の第4接合部225aには、スプロケット取付部235の第3接合部235aが当接する。段差状の第5接合部225bには、後述するペダル軸取付部245の第6接合部245aが当接する。このように、第4アーム部225の第4接合部225aと第5接合部225bとを段差状に形成することによって、スプロケット取付部235の第3接合部235aとペダル軸取付部245の第6接合部245aとの接合面積を増やすことができる。第4アーム部225の第4接合部225aと第5接合部225bとを段差状に形成することに代えて、スプロケット取付部235の第3接合部235aとペダル軸取付部245の第6接合部245aとを段差形状に形成してもよい。
なお、図16A及び図16Bでは、第3接合部235aが第4接合部225aに当接する部分(当接部)を、符号T11で示している。また、第6接合部245aが第5接合部225bに当接する部分(当接部)を、符号T12で示している。
ペダル軸取付部245には、図示しないペダル軸が取り付け可能である。例えば、ペダル軸取付部245は、ペダル装着孔245b(第2軸取付部の一例)を有している。ペダル装着孔245bには、ペダル軸が取り付け可能である。より具体的には、ペダル装着孔245bには、ペダル軸の一端部がねじ込まれる。
ペダル軸取付部245は、第3アーム部126(図15Aを参照)に対向して配置される。ペダル軸取付部245は、鍛造により成形される。ペダル軸取付部245は、第6接部245aを有する。第6接部245aは、第4アーム部225側に形成される。第6接合部245aは、段差状の第5接合部225bに当接する。
上記の構成を有する、スプロケット取付部235、第4アーム部225、及びペダル軸取付部245は、拡散接合によって接合される。具体的には、スプロケット取付部235の第3接合部235aが、拡散接合によって、第4アーム部225の第4接合部225aに接合される。また、ペダル軸取付部245の第6接合部245aが、拡散接合によって、第4アーム部225の第5接合部225bに接合される。これにより、第5クランクアーム部材115(スプロケット取付部235、第4アーム部225、及びペダル軸取付部245)が、1つの部材として、機能する。このように構成することによって、前記実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、この場合においても、第5クランクアーム部材115と、第6クランクアーム部材116とは、前記実施形態と同様の形態で、拡散接合される。
(d)前記他の実施形態(c)では、スプロケット取付部235、第アーム部225、及びペダル軸取付部245が、拡散接合によって接合される場合の例を示した。これに代えて、スプロケット取付部235及びペダル軸取付部245のいずれか一方を、第アーム部225と一体に形成してもよい。この場合、スプロケット取付部235及びペダル軸取付部245のいずれか他方と、第アーム部225とが拡散接合される。なお、この構成では、スプロケット取付部235及びペダル軸取付部245のいずれか他方が、第1部材の一例に対応し、第アーム部225(スプロケット取付部235及びペダル軸取付部245のいずれか一方を含む)が、第2部材の一例に対応する。このように構成しても、前記実施形態と同様の効果を得ることができる。
(e)前記他の実施形態(d)では、第5クランクアーム部材215及び第6クランクアーム部材116の両方が、拡散接合によって、1つの部材として機能する場合の例を示した。これに代えて、第5クランクアーム部材215は、前記他の実施形態(d)によって構成し、第6クランクアーム部材116は、図1から図14Bに示した前記実施形態と同様に構成してもよい。このように構成しても、前記実施形態と同様の効果を得ることができる。
(f)前記実施形態では、自転車用部品である、クランク組立体10、リアスプロケット組立体20、フロントハブ組立体30、リアハブ組立体40、ブレーキレバー110、及びスプロケット組立体50に対して、本発明が適用される場合の例を示したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、本発明は、他の自転車用部品にも適用可能である。例えば、本発明は、フロントディレーラやリアディレーラ、シフトレバー等にも、適用可能である。より具体的には、本発明は、フロントディレーラのチェーンガイドやリアディレーラのチェーンガイド等にも、適用可能である。
(g)前記実施形態では、第1スプロケット31及び第2スプロケット32が、スプロケット取付部35に、固定ボルト35gによって固定される場合の例を示したが、第1スプロケット31及び第2スプロケット32を、拡散接合によって、スプロケット取付部35に接合してもよい。この場合、前記実施形態の第1リアスプロケット組立体21に示した拡散接合と同様の形態で、第1スプロケット31及び第2スプロケット32を、スプロケット取付部35に拡散接合することができる。
(h)前記実施形態では、内部空間S1,S2,S3が空洞である場合の例を示したが、内部空間S1,S2,S3に、充填材例えば発泡部材等を、配置してもよい。
(i)前記実施形態では、複数の自転車用部品を拡散接合する場合の例を示したが、上記の自転車用部品すべてを拡散接合するのではなく、少なくとも1つの自転車用部品を拡散接合するようにしてもよい。
10 クランク組立体
11 クランク軸
15,16,17,18 第1から第4クランクアーム部材
20 リアスプロケット組立体
22,23 スプロケット本体部
24 スプロケット支持部
30 フロントハブ組立体
34 フロントハブ軸
40 リアハブ組立体
41 リアハブ軸
50 スプロケット組立体
110 ブレーキレバー
111 第1レバー部
112 第2レバー部
S1〜S3 内部空間
T1〜T12 当接部

Claims (32)

  1. 第1部材と、
    前記第1部材に対向して配置される第2部材と、
    を備え、
    前記第1部材と前記第2部材との間には、内部空間が形成され、
    前記第1部材と前記第2部材とが、拡散接合によって接合される、
    自転車用部品。
  2. 前記第1部材及び前記第2部材のいずれか一方は、第1材料から構成され、
    前記第1部材及び前記第2部材のいずれか他方は、前記第1材料とは異なる第2材料から、構成される、
    請求項1に記載の自転車用部品。
  3. 前記第1材料は、アルミニウム合金であり、
    前記第2材料は、鉄合金である、
    請求項2に記載の自転車用部品。
  4. 前記第1部材と前記第2部材とは、同種の金属材料から構成される、
    請求項1に記載の自転車用部品。
  5. 前記第1部材は、第1基体部と、前記第1基体部の一端部から前記第1基体部の厚み方向に延びる第1側面部と、前記第1基体部の他端部から前記第1基体部の厚み方向に延び且つ前記第1側面部に対向する第2側面部とを、有し、
    前記第2部材は、前記第1基体部に対向して配置され、
    前記第1側面部及び前記第2側面部と、前記第2部材とが、前記拡散接合によって、接合される、
    請求項1に記載の自転車用部品。
  6. 前記第2部材は、板状である、
    請求項5に記載の自転車用部品。
  7. 前記第2部材は、第2基体部と、前記第2基体部の一端部から前記第2基体部の厚み方向に延びる第3側面部と、前記第2基体部の他端部から前記第2基体部の厚み方向に延び且つ前記第3側面部に対向する第4側面部とを、有し、
    前記第2基体部は、前記第1基体部に対向して配置され、
    前記第1側面部及び前記第2側面部のいずれか一方と、前記第3側面部及び前記第4側面部のいずれか一方とが、前記拡散接合によって接合され、
    前記第1側面部及び前記第2側面部のいずれか他方と、前記第3側面部及び前記第4側面部のいずれか他方とが、前記拡散接合によって接合される、
    請求項5に記載の自転車用部品。
  8. 前記第1部材及び前記第2部材によって、クランクアームが構成される、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の自転車用部品。
  9. 前記第1部材及び前記第2部材によって、フロントスプロケット組立体が構成される、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の自転車用部品。
  10. 中空の第1軸部材と、
    前記第1軸部材の内部に配置される第2軸部材と、
    を備え、
    前記第1軸部材と前記第2軸部材とは、拡散接合によって接合される、
    自転車用軸部材。
  11. 前記第1軸部材及び前記第2軸部材のいずれか一方は、第1材料から構成され、
    前記第1軸部材及び前記第2軸部材のいずれか他方は、前記第1材料とは異なる第2材料から、構成される、
    請求項10に記載の自転車用軸部材。
  12. 前記第1材料は、アルミニウム合金であり、
    前記第2材料は、鉄合金である、
    請求項11に記載の自転車用軸部材。
  13. 前記第2軸部材は、中空部材であり、
    前記第1軸部材及び前記第2軸部材によって、クランク軸が構成される、
    請求項10に記載の自転車用軸部材。
  14. 前記第2軸部材は、中空部材であり、
    前記第1軸部材及び前記第2軸部材によって、ハブ軸が構成される、
    請求項10に記載の自転車用軸部材。
  15. スプロケット本体部と、
    前記スプロケット本体部を支持するスプロケット支持部と、
    を備え、
    前記スプロケット本体部と前記スプロケット支持部とは、拡散接合によって接合される、
    自転車用リアスプロケット組立体。
  16. 前記スプロケット本体部及び前記スプロケット支持部のいずれか一方は、第1材料から構成され、
    前記スプロケット本体部及び前記スプロケット支持部のいずれか他方は、前記第1材料とは異なる第2材料から、構成される、
    請求項15に記載の自転車用リアスプロケット組立体。
  17. 前記第1材料は、アルミニウム合金であり、
    前記第2材料は、鉄合金である、
    請求項16に記載の自転車用リアスプロケット組立体。
  18. 第1レバー部と、
    前記第1レバー部に対向して配置される第2レバー部と、
    を備え、
    前記第1レバー部と前記第2レバー部とは、拡散接合によって接合される、
    自転車用レバー部材。
  19. 前記第1レバー部及び前記第2レバー部のいずれか一方は、第1材料から構成され、
    前記第1レバー部及び前記第2レバー部のいずれか他方は、前記第1材料とは異なる第2材料から、構成される、
    請求項18に記載の自転車用レバー部材。
  20. 前記第1材料は、アルミニウム合金であり、
    前記第2材料は、鉄合金である、
    請求項19に記載の自転車用レバー部材。
  21. 鍛造により成形される第1部材と、
    第2部材と、
    を備え、
    前記第1部材と前記第2部材とが拡散接合で接合される、
    自転車用部品。
  22. 前記第1部材と前記第2部材とは、同じ材料から構成される、
    請求項21に記載の自転車用部品。
  23. 前記第1部材及び前記第2部材は、鉄、アルミ、及びチタンのいずれか1つを含む、
    請求項22に記載の自転車用部品。
  24. 前記第1部材及び前記第2部材のいずれか一方は、第1材料から構成され、
    前記第1部材及び前記第2部材のいずれか他方は、前記第1材料とは異なる第2材料から、構成される、
    請求項21に記載の自転車用部品。
  25. 前記第1材料は、鉄、アルミ、及びチタンのいずれか1つを含み、
    前記第2材料は、鉄、アルミ、及びチタンのいずれか1つを含む、
    請求項24に記載の自転車用部品。
  26. 前記第2部材は、前記鍛造とは異なる加工により成形される、
    請求項21に記載の自転車用部品。
  27. 前記第2部材は、曲げ加工により成形される、
    請求項26に記載の自転車用部品。
  28. 前記第2部材は、板部材であり、前記加工により成形される、
    請求項26又は27に記載の自転車用部品。
  29. 鍛造により成型される第3部材、
    をさらに備える請求項21に記載の自転車用部品。
  30. 前記第1部材は、第1軸部材を取り付けるための第1軸取付部を、有する、
    請求項29に記載の自転車用部品。
  31. 前記第3部材は、第2軸部材を取り付けるための第2軸取付部を、有する、
    請求項29又は30に記載の自転車用部品。
  32. 前記第1部材と前記第2部材と前記第3部材とは、クランクアームを構成し、
    前記第1軸取付部は、クランク軸を取り付け可能であり、
    前記第2軸取付部は、ペダル軸を取り付け可能である、
    請求項29から31のいずれか1項に記載の自転車用部品。
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