JP2015227017A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】容易且つ柔軟にノズル面と記録媒体表面との距離を計測することの出来るインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】記録媒体を搬送する搬送部と、ノズル開口部からインク液滴を吐出して搬送される記録媒体上に着弾させるノズルユニット24と、着弾したインク液滴を搬送経路上の所定の位置で検出して検出信号を出力する画像読取部26と、記録媒体に対してノズルユニット24にインク液滴を吐出させる第1のインク吐出信号を出力し、検出信号が出力されると、インク吐出部に第2のインク吐出信号を出力する吐出信号出力回路28と、2回のインク吐出信号に対応するインク液滴に係る検出信号の出力タイミング間の記録媒体の移動量を計測する移動量計測部と、移動量計測部により計測された移動量に基づいて、ノズル開口部とこのノズル開口部に対向する記録媒体の表面との間の距離を算出する距離算出部と、を備える。
【選択図】図4

Description

この発明は、インクジェット記録装置に関する。
所定のパターンで配列された複数のノズルからインクを記録媒体上に吐出させて画像を形成するインクジェット記録装置がある。インクジェット記録装置では、色調補正、インク吐出不良や吐出タイミング(着弾位置)のずれの調整など各種検査を行うために形成画像を撮像して撮像データの解析が行われている。
記録媒体を搬送する搬送ベルトや搬送ドラムは、これらを回転動作させるモーターの回転ムラにより、搬送される記録媒体の位置が想定位置からずれが生じる。また、搬送ベルトの厚みや搬送ドラムの半径の不均一などが存在すると、インクの吐出面(ノズル面)から記録媒体表面までの距離が変化する。搬送される記録媒体上に対してインクが吐出される場合に、ノズル面から記録媒体表面までの距離の変化は、インクの吐出から着弾までの時間、即ち、着弾位置のずれを生じさせる。これらにより、記録媒体上に形成される画像が劣化するという問題が生じる。
これらに対し、特許文献1には、搬送ベルトの周長周期で生じる着弾位置のずれを算出する技術として、搬送ベルト上に設定された基準位置を検出してからの当該搬送ベルトの移動量に基づき、異なる位置から記録媒体に対してインクを吐出する複数のインク吐出ヘッドから吐出されたインクの着弾位置の間隔から位置ずれ量を算出し、エンコーダーパルスのパルス周期を可変として変化させることで、インク吐出タイミングを変更制御する技術が開示されている。
一方、インクジェット記録装置により用いられるインクは、インクの粘性などの条件を一定に保つために予め設定された適切な温度に加熱されて吐出されることが好ましい。特に、加熱によりゾル化するゲル状インクは、加熱されてゾル化した状態(液相)で吐出され、記録媒体上に着弾後、適切な時間で温度が低下して硬化することが好ましい。従って、従来、記録媒体を搬送する搬送ベルト(搬送台)や搬送ドラムをインク温度に応じた適切な温度に加熱保持する技術がある。
特開2007−276286号公報
しかしながら、状況に応じてノズル面と記録媒体表面との距離が変化する場合、例えば、種々の異なる厚みの記録媒体を用いる場合や、搬送ベルトや搬送ドラムが加熱されて膨張変形する場合などには、従来の技術では、ノズル面と記録媒体表面との計測パターンが固定されてしまい、この距離の計測を柔軟に行えないという課題がある。
この発明の目的は、容易且つ柔軟にノズル面と記録媒体表面との距離を計測することの出来るインクジェット記録装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、
記録媒体を搬送する搬送部と、
ノズル開口部からインク液滴を吐出して前記搬送される記録媒体上に着弾させるインク吐出部と、
前記記録媒体上に着弾したインク液滴を前記搬送部による搬送経路における所定の位置で検出して検出信号を出力する画像読取部と、
前記記録媒体が前記ノズル開口部に対向する所定のタイミングで前記インク吐出部にインク液滴を吐出させる第1のインク吐出信号を出力し、当該第1のインク吐出信号に対応するインク液滴に係る前記検出信号が出力されると、前記インク吐出部に第2のインク吐出信号を出力する吐出信号出力部と、
前記第1のインク吐出信号に対応するインク液滴に係る前記検出信号の出力タイミングから前記第2のインク吐出信号に対応するインク液滴に係る前記検出信号の出力タイミングまでの前記搬送部による前記記録媒体の搬送方向への移動量を計測する移動量計測部と、
前記移動量計測部により計測された移動量に基づいて、前記ノズル開口部と当該ノズル開口部に対向する前記記録媒体の表面との間の距離を算出する距離算出部と、
を備えることを特徴とするインクジェット記録装置である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のインクジェット記録装置において、
前記吐出信号出力部は、前記検出信号が入力されると前記インク吐出信号を出力する論理回路を備えることを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のインクジェット記録装置において、
前記搬送部は、円筒状の搬送面を有し、
前記移動量計測部は、当該搬送面の回転角度を計測する
ことを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記インク液滴の着弾位置よりも前記搬送方向の上流側で前記搬送面を加熱する搬送面加熱部を備えることを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載のインクジェット記録装置において、
前記インク吐出部により吐出されるインクは、所定温度でゾル化するゲル状インクであることを特徴としている。
本発明に従うと、インクジェット記録装置において、容易且つ柔軟にノズル面と記録媒体表面との距離を計測することが出来るという効果がある。
本発明の実施形態のインクジェット記録装置の構成を側面から見た模式図である。 画像形成ドラムの斜視図である。 本実施形態のインクジェット記録装置の内部構成を示すブロック図である。 インクジェット記録装置におけるノズル面と記録媒体との距離の計測に係る構成を示す図である。 インクジェット記録装置におけるノズル面と記録媒体との距離の計測に係る動作手順を示す図である。 インクジェット記録装置におけるノズル面と記録媒体との距離の計測に係るパラメーターについて説明する図である。 インクジェット記録装置で実行される吐出位置検出処理の制御部による制御手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態のインクジェット記録装置1の構成を側面から見た模式図である。
インクジェット記録装置1は、給紙部10と、画像形成部20と、排紙部30と、制御部40(図3参照、距離算出部)などを備えている。このインクジェット記録装置1では、制御部40による制御に基づいて、給紙部10に格納された記録媒体Pが画像形成部20に搬送され、画像が形成された後に排紙部30に排出される。
給紙部10は、給紙トレー11と搬送部12などを有する。
給紙トレー11は、記録媒体Pを一又は複数載置可能に設けられた板状部材である。給紙トレー11は、載置された記録媒体Pの量に応じて上下動し、記録媒体Pのうち一番上のものが搬送部12による搬送開始位置に保持される。
記録媒体Pとしては、種々の厚さの印刷用紙、セル、フィルムや布帛など、画像形成ドラム21の外周面上に湾曲して担持され得る種々のものが用いられる。
搬送部12は、複数(例えば、2本)のローラー121、122と、内側面でローラー121、122により支持された輪状のベルト123と、給紙トレー11上に載置された記録媒体Pのうち一番上のものをベルト123に受け渡す図示略の供給部と、を有する。搬送部12は、ローラー121、122の回転によるベルト123の周回移動に従って供給部によりベルト123上に受け渡された記録媒体Pを搬送して画像形成部20へ送る。
画像形成部20は、画像形成ドラム21(搬送部)と、受け渡しユニット22と、ヒーター23と、ノズルユニット24(インク吐出部)と、照射部25と、画像読取部26と、デリバリー部27などを備える。
画像形成ドラム21は、円筒状の外周形状を有し、当該外周面(搬送面)上に記録媒体Pを担持して、その回転動作に応じた搬送経路で記録媒体Pを搬送する。
図2は、画像形成ドラム21の斜視図である。
本実施形態の画像形成ドラム21は、爪部211と、吸気部212とを有する。画像形成ドラム21は、図示略の回転モーターによって回転軸213が所定の速度で回転動作される。回転軸213には、エンコーダー41(移動量計測部)が設けられており、回転軸213の回転方向及び回転角度、即ち、記録媒体Pの搬送方向への移動量に応じたパルス信号を発生して制御部40に出力する。
爪部211は、画像形成ドラム21の外周面上の所定位置(ここでは、外周面を回転方向に三等分した各位置)において、それぞれ、当該画像形成ドラム21の回転軸方向(X方向)に配列された複数の爪を有する。爪部211は、これら複数の爪と、画像形成ドラム21の外周面との間で記録媒体Pの一辺の近傍を挟み込んで外周面上に保持することで、画像形成ドラム21に記録媒体Pを担持させる。
吸気部212は、爪部211によって記録媒体Pが担持される画像形成ドラム21の外周面上に設けられた複数の吸気孔と、当該吸気孔を介して画像形成ドラム21の内側向きに気体を吸引させる図示略の吸引力発生部(例えば、空気ポンプやファン)とを有する。吸気部212は、この吸引力により記録媒体Pを画像形成ドラム21の外周面に沿わせるように吸い寄せて保つ。
なお、図2では、記録媒体Pの一部が画像形成ドラム21の外周面から捲り上がって表示されているが、これは吸気孔を図示することを目的としたものであり、画像形成部20による画像形成時には、画像形成ドラム21は、記録媒体Pの全体を外周面に担持する。
受け渡しユニット22は、図1に示すように、搬送部12から受け渡された記録媒体Pを画像形成ドラム21に受け渡す。受け渡しユニット22は、給紙部10の搬送部12と画像形成ドラム21との間の位置に設けられている。受け渡しユニット22は、搬送部12により送られてきた記録媒体Pの一端を把持する爪部221と、爪部221に把持された記録媒体Pを誘導する円筒状の受け渡しドラム222などを有する。爪部221により搬送部12から取得された記録媒体Pは、受け渡しドラム222に送られると回転する受け渡しドラム222の外周面に沿って移動し、そのまま画像形成ドラム21の外周面に誘導されて受け渡される。
ヒーター23は、画像形成ドラム21の搬送面を加熱するドラムヒーター231(搬送面加熱部)と、画像形成ドラム21に担持された記録媒体Pを加熱する媒体ヒーター232と、後述のインクヒーターとを有する。ヒーター23は、例えば、電熱線を有し、この電熱線に通電されることで発熱する。ドラムヒーター231は、画像形成ドラム21に接し、画像形成ドラム21に記録媒体Pが担持される位置より上流側に設けられる。媒体ヒーター232は、画像形成ドラム21の外周面の近傍であって、画像形成ドラム21に記録媒体Pが担持された後、ノズルユニット24によるインクの吐出が行われる前に当該記録媒体Pを加熱可能な位置に設けられる。記録媒体Pは、制御部40の制御に基づく搬送面の温度及び媒体ヒーター232による加熱によって予め設定された所定の温度とされる。
ノズルユニット24は、記録媒体Pが担持された画像形成ドラム21の回転に応じ、記録媒体Pと対向するノズル面に設けられた複数のノズル開口部から当該記録媒体Pの各所にインク液滴を吐出していくことで画像を形成する。本実施形態のインクジェット記録装置1では、ノズルユニット24は、画像形成ドラム21の外周面から予め設定された距離だけ離隔されて、所定の間隔で4つ配置されている。4つのノズルユニット24は、CMYK4色のインクをそれぞれ出力する。これらのインクとしては、所定の温度(例えば、60℃)以上になると軟化する熱軟化性のインクが用いられる。このようなインクとしては、特には限られないが、所定の温度以上に加熱されることでゾル化する公知のゲル状インク、例えば、国際公開第2012/147760号に記載された各種インクが利用される。従って、ノズルユニット24には、当該インクを加熱してゾル状態を維持させるためのインクヒーターが設けられている。
ノズルユニット24の各々は、ここでは、画像形成ドラム21の回転との組み合わせにより記録媒体P上の画像形成幅に亘って画像を形成可能なラインヘッドである。
照射部25は、所定波長のエネルギー線、ここでは、紫外線を照射して、ノズルユニット24から記録媒体P上に吐出されたインクを硬化させる。照射部25は、例えば、低圧水銀ランプ等の蛍光管を有し、当該蛍光管に電圧を印加して発光させることで紫外線を照射する。照射部25は、画像形成ドラム21の外周面の近傍であって、画像形成ドラム21の回転により搬送される記録媒体P上にノズルユニット24からインクの吐出がなされた後、記録媒体Pが画像形成ドラム21からデリバリー部27に渡る前に当該記録媒体P上に紫外線が照射可能に設けられている。照射部25は、画像形成ドラム21の外周面上においてインクが吐出された記録媒体Pに対してエネルギー線を照射して、当該エネルギー線の作用により記録媒体P上のインクを硬化させる。
なお、紫外線を発する蛍光管は、低圧水銀ランプに限られない。他の蛍光管としては、例えば、数百Pa〜1MPa程度の動作圧力を有する水銀ランプ、殺菌灯として利用可能な光源、冷陰極管、紫外線レーザー光源、メタルハライドランプ、発光ダイオード等が挙げられる。また、インクが紫外線以外のエネルギー線を受けて硬化する性質を有する場合には、上述の紫外線を発する構成の代わりに、当該インクを硬化させる波長のエネルギー線を発する光源が設けられる。
画像読取部26は、ノズルユニット24から吐出されて記録媒体Pに着弾したインク液滴により形成されたテスト画像を読み取る。この画像読取部26としては、例えば、CCD(Charge Coupled Device)が用いられる。ここでは、画像形成ドラム21により搬送可能な記録媒体Pの幅長に亘り、幅方向に読み取り解像度で配列された各CCD素子がラインセンサーをなし、読み取り解像度に応じた時間間隔で当該記録媒体P上の幅方向にライン状に撮像していくことで画像を読み取る。また、画像読取部26は、読み取りデータ全体を必要に応じて制御部40に出力するのに加えて、記録媒体P上に所定濃度以上の画像、即ち、インク液滴の検出有無を示す信号を出力する。
デリバリー部27は、インクが吐出、硬化された記録媒体Pを画像形成ドラム21から排紙部30に搬送する。デリバリー部27は、複数(例えば、2本)のローラー271、272と、内側面でローラー271、272に支持された輪状のベルト273と、円筒状の受け渡しローラー274などを有する。デリバリー部27は、受け渡しローラー274により画像形成ドラム21上の記録媒体Pをベルト273上に誘導し、受け渡された記録媒体Pをローラー271、272の回転に伴い周回移動するベルト273と共に移動させることで搬送して排紙部30に送り出す。
排紙部30は、画像形成部20から送り出された画像形成後の記録媒体Pをユーザーにより取り出されるまで格納する。排紙部30は、デリバリー部27により搬送された記録媒体Pが載置される板状の排紙トレー31などを有する。
図3は、本実施形態のインクジェット記録装置1の内部構成を示すブロック図である。
このインクジェット記録装置1は、制御部40と、エンコーダー41と、通信部51と、操作表示部52と、画像処理部53と、搬送制御部421と、ヒーター駆動部423と、ヒーター温度センサー233と、記録ヘッド制御部424と、照射制御部425と、読取制御部426などを備え、バス58により互いに接続されている。
制御部40は、CPU401と、RAM402と、記憶部403とを有する。制御部40は、記憶部403から読み出された制御プログラムや設定データをRAM402に一時記憶させて、当該一時記憶データに基づいてCPU401が制御処理を行う。記憶部403は、読み書きが可能な不揮発性メモリーやHDDなどの補助記憶部である。記憶部403の一部には、ROMが用いられても良い。
制御部40は、インクジェット記録装置1の動作を統括制御する。制御部40は、通信部51を介して外部から取得された画像形成に係る命令及び当該形成画像データに基づいて、給紙部10、画像形成部20、及び、排紙部30をそれぞれ適切なタイミングで動作させ、記録媒体P上に画像を形成させる。また、制御部40は、ノズルや形成画像の検査に係る画像を当該検査に応じた所定のタイミング又は期間に画像読取部26を動作させて撮像させ、当該撮像データを取得して検査に係る処理を行う。更に、制御部40は、ノズルユニット24のノズル面と記録媒体Pの表面(記録媒体Pが搬送面と接触しない側の面)との間の距離を算出する処理を行う。
通信部51は、PCなどの外部機器との通信接続を行い規格に従ってデータ通信を行うためのインターフェイスである。この通信部51としては、例えば、LAN接続用のネットワークカードが挙げられるが、その他、Bluetooth通信(登録商標:Bluetooth)などを利用した無線通信インターフェイスや、USBによる外部機器との直接接続に係る接続端子及びドライバーなどであっても良い。制御部40は、通信部51を介して外部機器から印刷命令や、当該印刷命令に係る画像形成対象の画像データなどを取得する。
操作表示部52は、ユーザー操作を受け付けたりユーザーに情報やメニューなどを示すための表示を行なったりする。操作表示部52としては、例えば、LCD(液晶ディスプレイ)を備えたものが用いられる。また、このLCDに対応してタッチセンサーを備え、LCDをタッチパネルとして利用してユーザーのタッチ操作を検出可能とすることが出来る。
画像処理部53は、通信部51を介して取得された画像形成対象の画像データを一時記憶し、画像形成用のデータに変換処理を行って記録ヘッド制御部424に出力する。このインクジェット記録装置1では、特には限られないが、例えば、外部接続されたPCから取得されたベクトル画像データをラスター画像データに変換する処理を行う。
搬送制御部421は、所定の回転速度で画像形成ドラム21を回転させると共に、記録媒体Pの給紙部10からの取得タイミングや排紙部30への排出タイミングに合わせて行う爪部211の動作、及び、吸気部212から吸気を行うための空気ポンプなどの動作を制御するための制御信号を出力する。また、搬送制御部421は、受け渡しユニット22及びデリバリー部27を動作させて記録媒体Pの給紙及び排紙を適切に行わせる。
ヒーター駆動部423は、CPU401からの制御信号に基づき、ドラムヒーター231、媒体ヒーター232及びノズルユニット24に設けられたインクヒーターをそれぞれ動作させるための電力を各々個別に出力する。また、ヒーター温度センサー233は、ドラムヒーター231、媒体ヒーター232及びインクヒーターの温度をそれぞれ計測してCPU401に出力する。CPU401は、このヒーター温度センサー233の計測温度に基づいてヒーター駆動部423への制御信号を適宜変化させて、ヒーター23を好適な温度に維持させる。
記録ヘッド制御部424は、形成画像に係る制御信号を各ノズルユニット24に送り、各ノズルから適切なタイミングでインクを吐出させる。この制御信号は、画像処理部53において生成されたラスター画像データに基づいて画像形成ドラム21の回転による記録媒体Pの搬送速度に対応して出力される。また、記録ヘッド制御部424は、ノズルからのインク吐出速度や記録媒体の厚さなどに応じノズル開口部と記録媒体Pとの距離変化などに応じて、ノズルユニット24を保持するキャリッジ(取付部材)を移動させて、画像形成ドラム21の外周面上に担持された記録媒体Pの対向する面との距離を調整することが出来る。この調整に係る動作は、ユーザーにより手動で行われるものであっても良いし、モーターなどの動作機構を備えて制御部40の制御により実行可能であっても良い。
照射制御部425は、照射部25に駆動信号を出力して、照射部25からの紫外線(エネルギー線)の照射タイミングや照射量を制御する。
読取制御部426は、CPU401からの制御信号に基づいて、画像読取部26の各部に動作を行わせるための駆動信号を各部に供給する。読取制御部426による制御処理については、後に詳述する。
次に、本実施形態のインクジェット記録装置1において、ノズル面と記録媒体Pとの距離計測に係る動作について説明する。
図4は、本実施形態のインクジェット記録装置1におけるノズル面と記録媒体Pとの距離の計測に係る構成を示す図である。
このインクジェット記録装置1では、画像読取部26とノズルユニット24との間に吐出信号出力回路28(吐出信号出力部)が設けられている。この吐出信号出力回路28は、AND回路281とOR回路282とからなる論理回路を有する。画像読取部26は、通常では、ローレベル信号(L、非検出信号)を出力している。画像読取部26で記録媒体P上に着弾したインクが検出されると、当該検出を示すパルス状のハイレベル信号(H、検出信号)が制御部40及びAND回路281に出力される。
このとき、検出の有無を示す基準レベルとして、インク液滴の色や記録媒体の色などに応じた値を制御部40により設定可能とすることが出来る。これにより、インク液滴の色により検出の容易性が変わったりするのを防ぐことが出来、また、ノイズなどによる誤検出の発生率を低減させることが出来る。
制御部40からは、AND回路281に検査信号が出力され、また、OR回路282にインク吐出に係る制御信号が出力される。AND回路281に出力される検査信号は、ハイレベル信号(H)とローレベル信号(L)とで切り替えられる。
AND回路281からの出力信号は、インク吐出可否を示す信号としてOR回路282に入力される。OR回路282は、制御部40又はAND回路281からインク吐出命令を示すハイレベル信号(インク吐出信号)が入力されることでインクの吐出に係る制御信号(ハイレベル信号)をノズルユニット24に出力し、ノズルユニット24のノズル開口部からインクを吐出させる。
ここで、これらの制御信号は、各CCD素子に対応してノズル開口部の位置ごとに別個にノズルユニット24に入力させることが出来る。或いは、幅方向に一様であると仮定して一括信号をノズルユニット24に入力させても良い。
図5は、インクジェット記録装置1におけるノズル面と記録媒体Pとの距離の計測に係る動作手順を示す図である。
先ず、図5(a)に示すように、制御部40からAND回路281に出力される検査信号がハイレベルとなる。また、記録媒体Pにおける略所望の表面位置がノズルユニット24のノズル面と対向するタイミングで制御部40からインク吐出命令を示すハイレベル信号がOR回路282に出力されて、OR回路282から出力される制御信号がハイレベルとなる(第1のインク吐出信号が出力される)ことで、ノズル開口部から記録媒体Pに対してインク液滴D1が吐出される。
図5(b)に示すように、画像形成ドラム21が回転して記録媒体Pが搬送され、インク液滴D1が画像読取部26のCCDセンサーと対向する位置に移動することで、CCDセンサーがこのインク液滴D1を検出し、検出信号(ハイレベル信号)を制御部40及びAND回路281に出力する。これにより、AND回路281には、制御部40と画像読取部26の両方からハイレベル信号が入力されて、インク吐出命令に係るハイレベルの信号をOR回路282に出力する。OR回路282は、ハイレベルのインク吐出制御信号(第2のインク吐出信号)をノズルユニット24に出力して、ノズル開口部から記録媒体Pに対してインク液滴D2が吐出される。
一方、画像読取部26から制御部40に送られたハイレベルの検査信号に基づき、制御部40は、エンコーダー41から画像形成ドラム21の現在位置を取得し、また、AND回路281へ出力する検査信号をローレベルとする。
図5(c)に示すように、画像形成ドラム21が更に回転してインク液滴D2が画像読取部26に対向する位置まで移動すると、画像読取部26がこのインク液滴D2を検出して、再度ハイレベルの検出信号を制御部40及びAND回路281に出力する。制御部40は、エンコーダー41から画像形成ドラム21の現在位置を取得することで、インク液滴D1、D2間の距離が算出される。また、このとき、AND回路281には、制御部40からローレベル信号が出力されているので、AND回路281からOR回路282へ出力される信号はローレベルのままであり、検査に係るインクの吐出がこれ以上行われない。
図6は、インクジェット記録装置1におけるノズル面と記録媒体Pとの距離の計測に係るパラメーターについて説明する図である。
図6(a)に示すように、ノズルユニット24のノズル面とこのノズル面に対向する記録媒体Pの表面との距離をd、吐出されたインクの飛翔速度をVf、画像形成ドラム21の中心に対するノズルユニット24と画像読取部26の角度差をθ、画像形成ドラム21の回転角速度をVθとする。また、ノズル面と画像形成ドラム21の中心(回転軸)までの距離をRとする。
吐出されたインクが距離dを飛翔して記録媒体Pの表面に着弾するまでの飛翔時間td=d/Vfで表される。この飛翔時間tdの間に、画像形成ドラム21は、角度θ=Vθ×td回転する。従って、画像読取部26の直下にあるインク液滴D1と、このときに吐出されたインク液滴D2との角度差Δθ=θ+θとなる。この角度差Δθは、記録媒体P上での移動距離x=r×Δθに対応する。ここで、距離rは、画像形成ドラム21の中心から記録媒体Pの表面までの距離であり、距離r=R−dである。
これらの式に基づいて、距離r、dが変化しないと想定可能な範囲において、図6(b)に示される移動距離xは、次式(1)で表される。
x=(R−d)(θ+Vθ×d/Vf) … (1)
従って、計測された移動距離xと、設定された値R、θ、Vθ、Vfとを用いて、距離dを算出することが出来る。
記録媒体Pとしては、通常の記録紙(カット紙)のように0.1mm程度又はこれより薄いものから、材質に応じて1.0mm程度又はこれより厚いものまで各種の大きさのものがある。ここでは、例えば、インクの飛翔速度Vfが10m/sで、距離dのずれを0.10mmの精度で検出する場合、飛翔時間のずれは、10μsになる。画像形成ドラム21の直径φ=90cmで、回転速度が1.8rad/sの場合、記録媒体Pは、10μsの間に8.1μm搬送移動されるので、画像読取部26は、搬送方向に8.1μmの精度、即ち、3136dpi以上の解像度で画像の撮像、読み取りが行われれば良い。
また、画像形成ドラム21の回転面の代わりに平面上を記録媒体Pが搬送される場合などでは、記録媒体Pの厚さに依らず当該記録媒体Pの移動速度(搬送速度)が一定となる。この場合に計測される移動距離xは、ノズルユニット24と画像読取部26の距離x及び搬送速度Vxを用いて、次式(2)で表される。
x=x+Vx×d/Vf … (2)
従って、例えば、搬送速度Vx=800mm/sの場合、記録媒体Pは、0.1mmの厚さ(距離d)の変動に係る飛翔時間の差である10μsの間に8.0μm搬送移動されるので、画像読取部26は、3175dpi以上の解像度で画像の撮像、読み取りが行われれば良い。
ここで、距離xは固定値であり、実際のインク液滴D2の飛翔時間中の移動距離である差分値(x−x)に対して未知数である距離dが求められる。距離xの間に搬送速度Vxなどのぶれがあると、算出される距離dに誤差が生じるので、このぶれを小さくするために、画像読取部26は、距離xが小さくなるように、即ち、インクジェット記録装置1において配置可能な範囲で各ノズルユニット24に近接して設けられることが好ましい。
同様に、式(1)において、移動距離xは、インク液滴D2の吐出前における移動中の距離d(距離r)にも依存する。上述のように、本発明では、距離dが不変であると仮定出来る範囲内で容易に当該距離dが算出されるので、従って、実際の距離dの変動が無視出来る程度に角度差θが小さくなるように画像読取部26が各ノズルユニット24に近接して配置されることが好ましい。
図7は、本実施形態のインクジェット記録装置1で実行される吐出位置検出処理の制御部40による制御手順を示すフローチャートである。
この吐出位置検出処理は、ユーザーによる操作表示部52への入力操作に基づき、又は、通常の画像形成の合間に自動的に起動されて実行される。吐出位置検出処理が開始されると、制御部40(CPU401)は、OR回路282を介してノズルユニット24にインクの吐出命令に係る制御信号を出力する。また、制御部40は、AND回路281への出力信号をハイレベルに切り替える(ステップS101)。制御部40は、画像読取部26に連続撮像動作と上述のインク検出に係る検出信号の出力とを行わせる(ステップS102)。
制御部40は、画像読取部26からハイレベルの検出信号が入力されたか否かを判別する(ステップS103)。ハイレベルの検出信号が入力されていないと判別されている間には(ステップS103で“NO”)、制御部40は、このステップS103の判別処理を繰返し行う。
ハイレベルの検出信号が入力されたと判別された場合には(ステップS103で“YES”)、制御部40は、エンコーダー41から画像形成ドラム21の位置情報を取得し、また、AND回路281への出力信号をローレベルに切り替える(ステップS104)。なお、このステップS103の判別処理で“YES”に分岐した時点で既に、AND回路281にもハイレベル信号が入力され、このハイレベル信号に基づいてOR回路282にハイレベル信号が出力されてノズルユニット24から記録媒体Pへインク液滴が吐出されている。
制御部40は、画像読取部26からハイレベルの検出信号が入力されたか否かを判別する(ステップS105)。ハイレベルの検出信号が入力されていないと判別されている間には(ステップS105で“NO”)、制御部40は、このステップS105の判別処理を繰返し行う。
ハイレベルの検出信号が入力されたと判別された場合には(ステップS105で“YES”)、制御部40は、エンコーダー41から画像形成ドラム21の位置情報を取得し、また、画像読取部26による連続撮像を終了させる(ステップS106)。
制御部40は、2回取得された位置情報を比較して、これらの位置の差分から移動距離xを算出し、この移動距離xを更にノズル面と記録媒体Pとの距離dに換算する(ステップS107)。そして、制御部40は、吐出位置検出処理を終了する。
吐出位置検出処理が終了すると、制御部40は、インクの吐出タイミングや吐出速度を変更させて記録媒体Pへの着弾位置の調整を行わせたり、或いは、距離dが基準値に対して所定幅以上ずれている場合に、算出された距離dを操作表示部52に表示させてユーザーに調整を促したりすることが出来る。
以上のように、本実施形態のインクジェット記録装置1は、記録媒体Pを搬送する画像形成ドラム21と、ノズル開口部からインク液滴を吐出して搬送される記録媒体P上に着弾させるノズルユニット24と、記録媒体P上に着弾したインク液滴を画像形成ドラム21による搬送経路における所定の位置で検出してハイレベルの検出信号を出力する画像読取部26と、記録媒体Pがノズル開口部に対向する所定のタイミングでノズルユニット24にインク液滴を吐出させる第1のインク吐出信号を出力し、この第1のインク吐出信号に対応するインク液滴の検出信号が出力されると、ノズルユニット24に第2のインク吐出信号を出力する吐出信号出力回路28と、第1のインク吐出信号に対応するインク液滴に係る検出信号の出力タイミングから前記第2のインク吐出信号に対応するインク液滴に係る検出信号の出力タイミングまでの画像形成ドラム21による記録媒体Pの搬送方向への移動量を計測するエンコーダー41と、制御部40と、を備え、制御部40は、エンコーダー41により計測された移動量に基づいて、ノズル開口部(ノズル面)とこのノズル開口部に対向する記録媒体Pの表面との間の距離を算出する。
このように、記録媒体P上に吐出形成された2つのインク液滴間の距離に基づいてノズル開口部と記録媒体Pの表面との距離を算出することで、記録媒体Pの厚さや搬送面の加熱膨張などによる部分的な変形などに容易且つ柔軟に対応して当該距離を得ることが出来、この距離に基づいてノズルユニット24を適切な位置(距離)に調整することが出来る。
また、記録媒体P上に二点を定めるので、幅方向に同一の位置で同一のCCDセンサーにより容易且つ確実に移動距離xを計測することが出来る。即ち、異なるCCDセンサー間でのキャリブレーションや位置ずれの補正などの処理が必要なく、容易に距離dを算出することが出来る。特に、上述のように、移動距離xを必要以上に大きくしない状況において、記録媒体Pの脇などに別途基準位置を設けて異なるセンサーなどで検出を行う必要が無いので、場所をとらず、且つ、容易に精度良く距離dを求めることが出来る。また、連帳紙などの連続媒体や大型の記録媒体など、従来、必要以上に移動距離xを大きくしなければならない場合の当該記録媒体上での距離dの算出精度の低下を抑えることが出来る。
また、レーザー光の反射を用いてノズル面と記録媒体との間の距離を測定する場合のように、記録媒体の材質(反射率)に左右されず、また、幅方向に細かい間隔で設けることによる大型化や消費電力の増大といった問題を低減させることが出来る。
また、回転円筒状の画像形成ドラム21の回転周期長と比較して十分短い移動距離xの範囲での距離dを算出するので、インクが吐出される位置での局所的なノズル面と記録媒体Pの表面との距離を適切に求めることが出来る。
また、吐出信号出力回路28は、検出信号が入力されるとインク吐出信号を出力する論理回路を備える。従って、制御部による処理動作を介することなく検出タイミングから遅延を生じさせずに即座にノズルユニット24に2回目のインク吐出動作を開始させることが出来るので、正確にインクの吐出から着弾までの時間、即ち、インクの飛翔距離を算出することが出来る。
また、円筒状の搬送面を有する画像形成ドラム21を用い、この画像形成ドラム21の回転軸に取り付けられたエンコーダー41により当該搬送面の回転角度を計測することで、移動量を正確に計数することが出来る。このように曲率を有する搬送面上を搬送される記録媒体Pでは、その厚みによって搬送速度が変化し得るので、このように正確な回転角度の計測によって正確な移動量を算出することが出来る。
また、インク液滴の着弾位置よりも搬送方向の上流側で画像形成ドラム21の搬送面を加熱するドラムヒーター231を備える場合、記録媒体Pの温度を適切な温度とすることが出来る一方、画像形成ドラム21が加熱によって一時的に膨張するなど変形することでノズル面と記録媒体Pの表面との距離が変化し得る。このような場合に本発明を適用することで、インクの吐出位置での正確な距離を柔軟に算出することが出来る。
また、ノズルユニット24により吐出されるインクとして、所定温度でゾル化するゲル状インクが用いられる場合には、通常、記録媒体Pや搬送面が一定の温度に加熱されるので、本発明に係る上記の構成により、このような加熱に伴う所定の膨張や変形の影響を考慮に入れたノズル面と記録媒体Pの表面との距離dを効率良く算出して調整を行うことが出来る。
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。
例えば、上記実施の形態では、インク検出タイミング間の経過時間から距離dに変換した後に所望の距離との比較調整を行うこととしたが、所望の距離に係る経過時間と、計測された経過時間とに基づいて距離dの調整を行うこととしても良い。
また、上記実施の形態では、回転式の画像形成ドラムによる記録媒体Pの搬送時について説明したが、一定速度で記録媒体Pを搬送可能な搬送方法であれば本発明を適用することが出来る。
また、画像読取部26は、記録媒体Pが画像形成ドラム上にある間に画像を読み取る必要は無く、記録媒体Pの表面の移動速度及び移動距離が一意に定まる予め設定された位置であれば良い。但し、記録媒体Pが伸縮性を有する場合、画像形成ドラム21などの曲面上にある場合と平面上にある場合で、表面側の伸縮率が変化する場合があるので、当該伸縮率の変化に係る補正を行う必要が生じ得る。
また、上記実施の形態では、所定温度でゾル化するゲル状インクを用いる場合について説明したが、通常の液体インクであっても温度を一定に保ちたい場合などでインクや搬送面の加熱機構を有するインクジェット記録装置であっても良い。また、加熱機構を一切設けないインクジェット記録装置において、記録媒体の厚さに応じた調整を行う場合であっても本発明を適用することが出来る。
また、上記実施の形態では、ラインヘッドを有するインクジェット記録装置について説明したが、幅方向に移動可能なインクジェットヘッドについて、当該インクジェットヘッドのノズル開口部と対応して移動可能な画像読取部26のCCDセンサーを備えたインクジェット記録装置であっても良い。
また、上記実施の形態では、OR回路282を用いて制御部40からのインク吐出命令と画像読取部26からのインク検出に基づくインク吐出命令とをノズルユニット24に送る構成としたが、画像読取部26によるインクの検出から検出位置にずれを生じるほどの遅延を生じさせない範囲、即ち、上述の数値例では、8μsよりも十分に短い時間(クロック同期で処理を行う場合、クロック周波数が125kHzよりも十分に高い周波数)であれば、信号の伝達に係る構成は、これに限られない。単純にワイヤードORで出力することも可能であるし、単純に制御部40による判断を介してインク吐出命令を出力させても良い。
また、インク液滴の検出信号として、画像読取部26が通常の読み取り画素値(多値)を出力し、これを吐出信号出力回路28の側で比較回路などを用いて二値化した後AND回路281に入力させても良い。このような回路構成により、画像読取部26は、二種類の信号を出力する必要が無くなる。
また、上記実施の形態では、一回目のインク吐出に係るタイミングを二回目のインク吐出のトリガーとしてのみ用いたが、同時にインク吐出が行われるはずの一回目のインク吐出時の検出位置ずれを相対的なノズル面の傾きやノズル開口部の詰まりなどに係る吐出方向不良を示すデータとして併用しても良い。
その他、上記実施の形態で示した構成や処理内容などの具体的な細部は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
1 インクジェット記録装置
10 給紙部
11 給紙トレー
12 搬送部
121、122 ローラー
123 ベルト
20 画像形成部
21 画像形成ドラム
211 爪部
212 吸気部
213 回転軸
22 受け渡しユニット
221 爪部
222 受け渡しドラム
23 ヒーター
231 ドラムヒーター
232 媒体ヒーター
233 ヒーター温度センサー
24 ノズルユニット
25 照射部
26 画像読取部
27 デリバリー部
271、272 ローラー
273 ベルト
274 受け渡しローラー
28 吐出信号出力回路
281 AND回路
282 OR回路
30 排紙部
31 排紙トレー
40 制御部
401 CPU
402 RAM
403 記憶部
41 エンコーダー
421 搬送制御部
423 ヒーター駆動部
424 記録ヘッド制御部
425 照射制御部
426 読取制御部
51 通信部
52 操作表示部
53 画像処理部
58 バス
D1 インク液滴
D2 インク液滴
P 記録媒体

Claims (5)

  1. 記録媒体を搬送する搬送部と、
    ノズル開口部からインク液滴を吐出して前記搬送される記録媒体上に着弾させるインク吐出部と、
    前記記録媒体上に着弾したインク液滴を前記搬送部による搬送経路における所定の位置で検出して検出信号を出力する画像読取部と、
    前記記録媒体が前記ノズル開口部に対向する所定のタイミングで前記インク吐出部にインク液滴を吐出させる第1のインク吐出信号を出力し、当該第1のインク吐出信号に対応するインク液滴に係る前記検出信号が出力されると、前記インク吐出部に第2のインク吐出信号を出力する吐出信号出力部と、
    前記第1のインク吐出信号に対応するインク液滴に係る前記検出信号の出力タイミングから前記第2のインク吐出信号に対応するインク液滴に係る前記検出信号の出力タイミングまでの前記搬送部による前記記録媒体の搬送方向への移動量を計測する移動量計測部と、
    前記移動量計測部により計測された移動量に基づいて、前記ノズル開口部と当該ノズル開口部に対向する前記記録媒体の表面との間の距離を算出する距離算出部と、
    を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記吐出信号出力部は、前記検出信号が入力されると前記インク吐出信号を出力する論理回路を備えることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記搬送部は、円筒状の搬送面を有し、
    前記移動量計測部は、当該搬送面の回転角度を計測する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記インク液滴の着弾位置よりも前記搬送方向の上流側で前記搬送面を加熱する搬送面加熱部を備えることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記インク吐出部により吐出されるインクは、所定温度でゾル化するゲル状インクであることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のインクジェット記録装置。
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